JP2010261509A - Hydraulic apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は油圧装置に関し、特に機関駆動式のメインポンプ及びサブポンプを備え、メインポンプの吐出能力に応じてサブポンプから吐出される作動油の供給経路を切り替える油圧装置に関する。 The present invention relates to a hydraulic apparatus, and more particularly, to a hydraulic apparatus that includes an engine-driven main pump and a sub pump, and switches a supply path of hydraulic oil discharged from the sub pump according to a discharge capacity of the main pump.
内燃機関の駆動力を利用して作動油を圧送する機関駆動式のオイルポンプを備える油圧装置にあっては、機関回転速度の変化に伴ってオイルポンプの吐出能力が変化する。そのため、オイルポンプの吐出能力が低くなる機関低回転時には、吐出能力が不足して必要な油圧を確保することができなくなるおそれがある。 In a hydraulic apparatus including an engine-driven oil pump that pumps hydraulic oil using the driving force of an internal combustion engine, the discharge capacity of the oil pump changes as the engine rotational speed changes. Therefore, at the time of engine low rotation where the discharge capacity of the oil pump becomes low, there is a possibility that the discharge capacity is insufficient and the required hydraulic pressure cannot be secured.
これに対して特許文献1に記載されている油圧装置にあっては、メインポンプに加えてサブポンプを設け、機関低回転時にはメインポンプとサブポンプの双方から油圧需要部に作動油を供給することによって必要な油圧を確保する一方、機関高回転時にはサブポンプから吐出される作動油をそのままオイルパンに還流させるようにしている。こうした構成を採用すれば、機関回転速度の増大に伴ってメインポンプの吐出能力が増大してメインポンプから吐出される作動油のみによって必要とされる油圧を確保することができるようになったときには、サブポンプの仕事量が低減されるようになる。これにより、サブポンプによって無駄に作動油が圧送されることを抑制しつつ、機関低回転時の油圧不足を抑制することができるようになる。
On the other hand, in the hydraulic apparatus described in
このようにメインポンプの吐出能力の増大に伴ってサブポンプから吐出される作動油の供給経路を切り替える油圧装置の一例としては、例えば図8に示されるようにレギュレータ5とチェック弁8とを備える構成が考えられる。 As an example of the hydraulic device that switches the supply path of the hydraulic oil discharged from the sub pump as the discharge capacity of the main pump increases as described above, for example, a configuration including a regulator 5 and a check valve 8 as shown in FIG. Can be considered.
図8に示されるようにこの油圧装置にあっては、機関駆動式のオイルポンプとして、メインポンプ1と、サブポンプ2とが設けられている。メインポンプ1には、メイン通路3が接続されており、メインポンプ1から圧送された作動油はこのメイン通路3を通じて第1油圧需要部及び第2油圧需要部に供給される。一方で、サブポンプ2には、第2油圧需要部に連通するサブ通路4が接続されている。
As shown in FIG. 8, in this hydraulic apparatus, a
メイン通路3及びサブ通路4には、レギュレータ5が設けられている。図8に示されるようにレギュレータ5は、メイン通路3における第1油圧需要部が接続されている部位(図8における点P)よりも下流側に設けられており、そのスプール弁がスプリング5aによってメイン通路3及びサブ通路4を閉塞する方向に常に付勢されている。
A regulator 5 is provided in the
レギュレータ5には、図8に示されるように第1油圧需要部に供給される作動油の油圧をスプール弁に作用させるフィードバック通路5bが設けられている。これにより、第1油圧需要部に供給される作動油の油圧が増大すると、それに伴って大きな油圧がスプール弁に作用するようになり、スプール弁がスプリング5aの付勢力に抗して開弁側に変位する。レギュレータ5には、メイン通路3を通じて流れる作動油が通過するメインポート5cと、サブ通路4を通じて流れる作動油が通過するサブポート5dとがそれぞれ設けられている。そして、これらメインポート5cとサブポート5dは、スプール弁の開弁側への変位量に対して開口面積が図9に示されるように変化するようにその形状が設定されている。
As shown in FIG. 8, the regulator 5 is provided with a
具体的には、図9に示されるようにスプール弁の開弁側への変位量が非常に小さいときには、メインポート5c及びサブポート5dがともに閉塞され、メイン通路3及びサブ通路4における作動油の流動がレギュレータ5によって禁止される。そして、フィードバック通路5bを通じてスプール弁に作用する油圧が増大し、スプール弁の開弁側への変位量が増大すると、図9に実線で示されるようにまずメインポート5cの開口面積が増大し、メイン通路3を通じてレギュレータ5よりも下流側に作動油が流動するようになる。そして、フィードバック通路5bを通じてスプール弁に作用する油圧が更に大きくなり、スプール弁の開弁側への変位量が更に増大すると図9に破線で示されるようにサブポート5dの開口面積が増大し始め、メイン通路3に加えてサブ通路4を通じてレギュレータ5よりも下流側に作動油が流動するようになる。尚、ここでは、図9に示されるようにスプール弁の開弁側への変位量が大きくなるほどメインポート5c及びサブポート5dの開口面積が大きくなり、メイン通路3及びサブ通路4を通じてレギュレータ5よりも下流側に供給される作動油の量が多くなるようになっている。また、スプール弁の開弁側への変位量が所定量X1以上のときには、メインポート5cの開口面積よりもサブポート5dの開口面積が大きくなり、メインポート5cを通じてメイン通路3を流れる作動油の量よりもサブポート5dを通じてサブ通路4を流れる作動油の量が多くなるようになっている。
Specifically, as shown in FIG. 9, when the displacement amount of the spool valve toward the valve opening side is very small, both the
また、レギュレータ5には、スプール弁を閉弁側に付勢する制御油圧を出力するリニアソレノイド6が接続されている。これにより、このリニアソレノイド6を制御してスプール弁を閉弁側に付勢する制御油圧の大きさを制御することによってフィードバック通路5bを通じてスプール弁に作用する油圧の大きさに対する同スプール弁の開弁側への変位量を変更し、第1油圧需要部に供給する作動油の油圧の大きさを制御することができる。
The regulator 5 is connected to a linear solenoid 6 that outputs a control hydraulic pressure that biases the spool valve toward the valve closing side. As a result, the linear solenoid 6 is controlled to control the magnitude of the control hydraulic pressure that biases the spool valve toward the valve closing side, thereby opening the spool valve to the magnitude of the hydraulic pressure acting on the spool valve through the
更に、図8に示されるようにメイン通路3における第1油圧需要部が接続されている部位(図8における点P)よりも上流側の部位には、同メイン通路3と、サブ通路4におけるレギュレータ5よりも上流側の部位とを接続する連結通路7が設けられている。そして、この連結通路7には、同連結通路7におけるメイン通路3側の部位を流れる作動油の油圧よりもサブ通路4側の部位を流れる作動油の油圧が大きいときに開弁して、サブ通路4側からメイン通路3側への作動油の流動のみを許容するチェック弁8が設けられている。
Further, as shown in FIG. 8, the
内燃機関が駆動されてメインポンプ1及びサブポンプ2から作動油が圧送され始めた直後は、機関回転速度が低いため、メイン通路3を通じて第1油圧需要部に供給される油圧が非常に小さい。そのため、このときにはフィードバック通路5bを通じてレギュレータ5のスプール弁に作用する油圧が非常に小さく、レギュレータ5のメインポート5c及びサブポート5dはともに閉塞されている。したがって、サブポンプ2から吐出された作動油はレギュレータ5よりも下流側には供給されず、サブ通路4におけるレギュレータ5よりも上流側の部位における油圧は次第に増大する。そして、サブ通路4におけるレギュレータ5よりも上流側の部位における油圧が、メイン通路3における第1油圧需要部が接続されている部位(図8における点P)よりも上流側の部位における油圧よりも高くなると、チェック弁8が開弁し、サブポンプ2から吐出された作動油が連結通路7を通じてメイン通路3に流入するようになる。その結果、メインポンプ1から吐出された作動油とサブポンプ2から吐出された作動油の双方がメイン通路3を通じて第1油圧需要部に供給されるようになる。こうしてメインポンプ1から吐出された作動油とサブポンプ2から吐出された作動油の双方が第1油圧需要部に供給され、第1油圧需要部に供給される作動油の油圧が増大すると、それに伴ってフィードバック通路5bを通じてレギュレータ5のスプール弁に作用する油圧が増大し、まずメインポート5cが開口する。そして、メインポンプ1から吐出された作動油とサブポンプ2から吐出された作動油との双方がメイン通路3を通じて第2油圧需要部に供給されるようになる。
Immediately after the internal combustion engine is driven and hydraulic oil begins to be pumped from the
このように、上記の油圧装置にあっては、内燃機関が駆動された直後であり、メインポンプ1の吐出能力の低いときには、チェック弁8が開弁し、メインポンプ1から吐出された作動油とサブポンプ2から吐出された作動油との双方がメイン通路3を通じて各油圧需要部に供給される。
Thus, in the above hydraulic apparatus, immediately after the internal combustion engine is driven and when the discharge capacity of the
これに対して機関回転速度が上昇し、メインポンプ1及びサブポンプ2の吐出能力が増大すると、レギュレータ5のフィードバック通路5bを通じてスプール弁に作用する油圧が増大するため、スプール弁の開弁側への変位量が増大する。こうしてレギュレータ5のスプール弁の開弁側への変位量が増大すると図9に示されるようにサブポート5dが開口し、サブ通路4におけるレギュレータ5よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになる。その結果、連結通路7におけるサブ通路4側の部位の作動油の油圧が低下し、この部位の油圧が連結通路7におけるメイン通路3側の作動油の油圧よりも低くなると、チェック弁8が閉弁する。こうしてメインポンプ1の吐出能力が高くなり、チェック弁8が閉弁すると、サブポンプ2から吐出された作動油は第1油圧需要部に供給されずに、サブ通路4を通じて第2油圧需要部に供給されるようになる。
On the other hand, when the engine speed increases and the discharge capacities of the
このようにレギュレータ5とチェック弁8とを備える油圧装置によれば、メインポンプ1から吐出される作動油の油圧が増大したときに、サブポンプ2から吐出される作動油の供給経路が自動的に切り替わるようになる。すなわち、こうした構成によれば、メインポンプ1から吐出される作動油の油圧を監視するセンサ等を設けることなく、サブポンプ2から吐出される作動油の供給経路を自動的に切り替えることができるようになり、第1油圧需要部において必要とされる油圧をメインポンプ1から吐出される作動油のみによって確保することができるようになったときに、サブポンプ2の仕事量を低減させることができるようになる。
As described above, according to the hydraulic apparatus including the regulator 5 and the check valve 8, when the hydraulic pressure of the hydraulic oil discharged from the
ところで、一般にレギュレータにおけるスプール弁の開弁側への変位量には限界があり、レギュレータ5にあっては、図9に示されるように変位量が最大変位量Xmaxに到達したときにサブポート5dの開口面積が最大値であるSmaxに到達し、それ以上増大しなくなる。そのため、機関高回転時のようにチェック弁8が閉弁し、且つレギュレータ5のスプール弁の変位量が最大変位量Xmaxに到達しているような状態にあっては、サブ通路4を通じた作動油の流動がサブポート5dの開口面積の最大値であるSmaxの大きさによって制限されるようになる。すなわち、機関回転速度の増大に伴ってサブポンプ2の吐出能力が増大し、サブポンプ2から大量の作動油が吐出されているときには、サブポート5dが絞りとして作用するようになってしまい、サブ通路4におけるレギュレータ5よりも上流側の部分の油圧が増大してサブポンプ2の駆動にかかる負荷が増大するようになる。その結果、サブポンプ2の仕事量を低減させるためにチェック弁8を閉弁させて作動油の供給経路を切り替えているにも拘わらず、その効果が十分に得られないおそれがある。
By the way, generally, there is a limit to the amount of displacement of the regulator toward the valve opening side of the spool valve. In the regulator 5, as shown in FIG. 9, when the displacement amount reaches the maximum displacement amount Xmax, The opening area reaches the maximum value Smax and does not increase any more. Therefore, when the check valve 8 is closed as in the case of high engine speed and the displacement amount of the spool valve of the regulator 5 reaches the maximum displacement amount Xmax, the operation through the sub passage 4 is performed. The oil flow is limited by the magnitude of Smax, which is the maximum value of the opening area of the
尚、レギュレータ5の設計諸元によっては、サブポート5dの開口面積が最大になっていないときであっても、サブポート5dの開口面積が小さいことによってサブポンプ2の負荷が増大してしまうこともある。 Depending on the design specifications of the regulator 5, even when the opening area of the sub-port 5d is not maximized, the load of the sub-pump 2 may increase due to the small opening area of the sub-port 5d.
このようにサブポート5dの開口面積が小さいことによってサブポンプ2の仕事量を低減させる効果が制限されてしまうことを回避する上では、スプール弁の変位量に対するサブポート5dの開口面積をより大きくするようにレギュレータ5の設計を変更することも考えられる。しかしながら、サブポート5dの開口面積をより大きくするようにレギュレータ5の設計を変更した場合には、スプール弁の変位に伴ってサブ通路4を流れる作動油の流量が急激に変化するようになり、流量の急激な変化に伴ってスプール弁が振動したり、チェック弁8が振動したりするおそれがある。
Thus, in order to avoid that the effect of reducing the work amount of the sub-pump 2 due to the small opening area of the sub-port 5d is restricted, the opening area of the sub-port 5d with respect to the displacement amount of the spool valve is made larger. It is also conceivable to change the design of the regulator 5. However, when the design of the regulator 5 is changed so as to increase the opening area of the
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は機関高回転時にサブ通路におけるレギュレータよりも上流側の部位の油圧が増大してサブポンプの駆動にかかる負荷が増大することを抑制することのできる油圧装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to suppress an increase in the hydraulic pressure at a portion upstream of the regulator in the sub passage at the time of high engine rotation and an increase in the load on driving the sub pump. An object of the present invention is to provide a hydraulic device that can perform the above-described operation.
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、機関駆動式のメインポンプ及びサブポンプと、前記メインポンプから吐出された作動油を油圧需要部に供給するメイン通路と、前記サブポンプに接続されたサブ通路と、前記メイン通路を通じて前記油圧需要部に供給される作動油の油圧の増大に伴って開弁されて同メイン通路の作動油の油圧及び前記サブ通路の作動油の油圧を調整するレギュレータと、前記メイン通路と前記サブ通路とを前記レギュレータよりも上流側の部位で互いに接続させる連結通路と、同連結通路に設けられて前記サブ通路側から前記メイン通路側への作動油の流動のみを許容するチェック弁とを備え、前記メインポンプの吐出能力の増大に伴って前記チェック弁が閉弁し、前記サブポンプから吐出される作動油の供給経路が前記メインポンプの吐出能力に応じて自動的に切り替わる油圧装置において、前記レギュレータを迂回して前記サブ通路における前記レギュレータよりも上流側の部位と同サブ通路における前記レギュレータよりも下流側の部位とを接続する迂回通路と、同迂回通路に設けられて前記サブ通路における前記レギュレータよりも上流側の部位の作動油の油圧の増大に伴って開弁する開閉弁とを備えることをその要旨とする。
In the following, means for achieving the above object and its effects are described.
The invention according to
上記構成によれば、機関回転速度が上昇し、メインポンプ及びサブポンプの吐出能力が増大してサブ通路におけるレギュレータよりも上流側の部位の油圧が増大すると、それに伴って迂回通路に設けられた開閉弁が開弁する。そのため、サブ通路におけるレギュレータよりも上流側の部位の油圧が増大したときには、サブ通路の作動油の一部が迂回通路を通じてレギュレータを迂回して流れるようになる。したがって、機関高回転時にサブ通路におけるレギュレータよりも上流側の部位の油圧が増大してサブポンプの駆動にかかる負荷が増大することを抑制することができるようになる。 According to the above configuration, when the engine rotational speed increases, the discharge capacity of the main pump and the sub pump increases, and the hydraulic pressure at the upstream side of the regulator in the sub passage increases, the opening and closing provided in the bypass passage accordingly. The valve opens. Therefore, when the hydraulic pressure at the upstream side of the regulator in the sub passage increases, part of the hydraulic fluid in the sub passage flows around the regulator through the bypass passage. Accordingly, it is possible to suppress an increase in the hydraulic pressure at a portion upstream of the regulator in the sub passage at the time of high engine rotation and an increase in the load applied to driving the sub pump.
またこれにより、サブポンプの仕事量を低減させるために連結通路に設けられたチェック弁を閉弁させて作動油の供給経路を切り替えているにも拘わらず、その効果が十分に得られないといった不都合の発生を抑制してサブポンプの駆動にかかる燃費の悪化を好適に抑制することができるようになる。 In addition, in this way, the check valve provided in the connection passage is closed to reduce the work amount of the sub-pump, and the effect cannot be sufficiently obtained even though the hydraulic oil supply route is switched. Therefore, it is possible to suppress the deterioration of fuel consumption required for driving the sub pump.
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の油圧装置において、前記開閉弁は、弁体と同弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材とを備えるチェック弁であり、前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁しているときに、前記迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧が同開閉弁よりも下流側の部位の作動油の油圧よりも高くなると開弁することをその要旨とする。
The invention according to claim 2 is the check valve according to
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の油圧装置において、前記開閉弁は、弁体と同弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と前記迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧を前記弁体に作用させるフィードバック通路とを備えるレギュレータであり、前記迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧の上昇に伴って開弁することをその要旨とする。 According to a third aspect of the present invention, in the hydraulic apparatus according to the first aspect, the opening / closing valve includes a valve body and a biasing member that biases the valve body in a valve closing direction, and the opening / closing of the bypass passage. And a feedback passage that causes the hydraulic pressure of the hydraulic oil upstream of the valve to act on the valve body, and the hydraulic pressure of the hydraulic fluid upstream of the same opening / closing valve in the bypass passage increases. The main point is to open the valve.
迂回通路を開閉する開閉弁としては、請求項2に記載されているように迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧が同開閉弁よりも下流側の部位の作動油の油圧よりも高くなると開弁するチェック弁や、請求項3に記載されているように迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧の上昇に伴って開弁するレギュレータを採用することができる。
As the opening / closing valve for opening and closing the bypass passage, as described in claim 2, the hydraulic oil of the portion upstream of the opening / closing valve in the bypass passage has a hydraulic pressure downstream of the opening / closing valve. A check valve that opens when the hydraulic pressure of the hydraulic fluid becomes higher, or a regulator that opens as the hydraulic pressure of the hydraulic oil in a portion upstream of the opening / closing valve in the bypass passage increases as described in
尚、開閉弁としてレギュレータを採用する場合には、連結通路に設けられたチェック弁が閉弁しているときに同レギュレータが開弁し、迂回通路を通じて作動油が流れるように付勢部材やフィードバック通路の構成を設計することが望ましい。 When a regulator is used as an on-off valve, the regulator opens when the check valve provided in the connection passage is closed, and the urging member or feedback so that hydraulic oil flows through the bypass passage. It is desirable to design the path configuration.
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の油圧装置において、前記開閉弁は、ソレノイドから出力される制御油圧によって開弁状態と閉弁状態とが切り換えられる切替弁であり、前記油圧装置は、前記連結通路に設けられたチェック弁の開閉状態を推定する開閉状態推定手段を備え、前記開閉状態推定手段によって前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることが推定されているときに前記ソレノイドを制御して前記開閉弁を開弁することをその要旨とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in the hydraulic device according to the first aspect, the on-off valve is a switching valve that is switched between a valve open state and a valve closed state by a control hydraulic pressure output from a solenoid. The apparatus includes an open / close state estimation means for estimating an open / close state of a check valve provided in the connection passage, and the open / close state estimation means estimates that the check valve provided in the connection passage is closed. The gist of the invention is to open the on-off valve by controlling the solenoid during operation.
また、上記のように連結通路に設けられたチェック弁の開閉状態を推定する推定手段を設け、迂回通路を開閉する開閉弁として、チェック弁が閉弁していることが推定されているときにソレノイドから出力される制御油圧によって開弁状態に切り換えられる切替弁を採用する構成を採用することもできる。 Further, as described above, when the estimation means for estimating the open / close state of the check valve provided in the connection passage is provided, and the check valve is estimated to be closed as the open / close valve for opening / closing the bypass passage, It is also possible to adopt a configuration that employs a switching valve that is switched to a valve open state by a control hydraulic pressure output from a solenoid.
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の油圧装置において、前記開閉状態推定手段は、前記メイン通路における前記連結通路が接続されている部位の作動油の油圧及び機関回転速度に基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁の開閉状態を推定することをその要旨とする。 According to a fifth aspect of the present invention, in the hydraulic device according to the fourth aspect, the open / close state estimating means is based on the hydraulic pressure of the hydraulic oil and the engine rotational speed at a portion of the main passage to which the connection passage is connected. The gist is to estimate the open / closed state of the check valve provided in the connecting passage.
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の油圧装置において、前記開閉状態推定手段が、前記メイン通路における前記連結通路が接続されている部位の作動油の油圧と前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁する機関回転速度の最低値との関係を示す演算マップを参照して前記メイン通路における前記連結通路が接続されている部位の作動油の現在の油圧に対応する前記最低値の値を算出し、同最低値の値と現在の機関回転速度とを比較して現在の機関回転速度が同最低値以上であることに基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを推定することをその要旨とする。 The invention according to claim 6 is the hydraulic apparatus according to claim 5, wherein the open / close state estimation means is configured such that the hydraulic oil pressure of the portion of the main passage to which the connection passage is connected and the connection passage Corresponding to the current hydraulic pressure of the hydraulic fluid at the portion of the main passage to which the connecting passage is connected with reference to a calculation map showing a relationship with the minimum value of the engine rotational speed at which the check valve provided in the valve is closed The check valve provided in the connection passage is calculated based on the fact that the lowest engine value is calculated by comparing the lowest engine value with the current engine speed, and the current engine speed is equal to or higher than the lowest value. The gist is to estimate that the valve is closed.
連結通路に設けられたチェック弁は、連結通路における同チェック弁よりもメイン通路側の作動油の油圧が同チェック弁よりもサブ通路側の作動油の油圧より高くなったときに閉弁される。また、機関回転速度が高いときほどメインポンプ及びサブポンプの吐出能力は高くなり、これらメイン通路側の油圧とサブ通路側の油圧は、機関回転速度に応じて変化する。そのため、連結通路に設けられた開閉弁の開閉状態を推定する開閉状態推定手段の具体的な構成としては、上記請求項5に記載されているようにメイン通路における連結通路が接続されている部位の作動油の油圧と、機関回転速度とに基づいて同チェック弁の開閉状態を推定する構成を採用することができる。 The check valve provided in the connection passage is closed when the hydraulic pressure of the hydraulic fluid on the main passage side is higher than the hydraulic pressure of the hydraulic fluid on the sub-passage side than the check valve in the connection passage. . Further, the higher the engine speed, the higher the discharge capacity of the main pump and the sub pump, and the oil pressure on the main passage side and the oil pressure on the sub passage side change according to the engine speed. Therefore, as a specific configuration of the open / close state estimation means for estimating the open / close state of the open / close valve provided in the connection passage, a portion where the connection passage in the main passage is connected as described in claim 5 above A configuration for estimating the open / close state of the check valve based on the hydraulic pressure of the hydraulic oil and the engine rotational speed can be employed.
尚、メイン通路における油圧と機関回転速度とに基づいて開閉状態を推定する具体的な態様としては、上記請求項6に記載されているようにメイン通路における連結通路が接続されている部位の作動油の油圧と連結通路に設けられたチェック弁が閉弁する機関回転速度の最低値との関係を示す演算マップを予め用意し、この演算マップを参照して開閉状態を推定する構成を採用することができる。こうした構成にあっては、上記請求項6に記載されているように現在の油圧に対応する前記最低値の値を算出し、算出された値と現在の機関回転速度とを比較する。そして、現在の機関回転速度が同最低値以上であることに基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを推定する。 As a specific mode for estimating the open / closed state based on the hydraulic pressure in the main passage and the engine rotational speed, the operation of the portion of the main passage to which the connecting passage is connected as described in claim 6 above. A calculation map showing a relationship between the oil pressure of the oil and the minimum value of the engine rotation speed at which the check valve provided in the connection passage is closed is prepared in advance, and a configuration for estimating the open / close state with reference to this calculation map is adopted. be able to. In such a configuration, as described in claim 6, the minimum value corresponding to the current hydraulic pressure is calculated, and the calculated value is compared with the current engine speed. Then, it is estimated that the check valve provided in the connection passage is closed based on the current engine speed being equal to or higher than the lowest value.
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の油圧装置において、前記開閉状態推定手段は、機関回転速度が基準回転速度以上であることに基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを推定することをその要旨とする。 According to a seventh aspect of the present invention, in the hydraulic apparatus according to the fourth aspect, the open / close state estimation means includes a check valve provided in the connection passage based on the engine rotational speed being equal to or higher than a reference rotational speed. The gist is to estimate that the valve is closed.
上記構成のように機関回転速度が基準回転速度以上であるか否かに基づいてメインポンプ及びサブポンプの吐出能力が増大しているか否かを判定し、機関回転速度が基準回転速度以上であるときに、これに基づいて連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを推定する構成を採用することもできる。尚、機関回転速度が基準回転速度以上であることに基づいて連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを的確に推定する上では、基準回転速度の値を、予め行う実験等の結果に基づいて連結通路に設けられたチェック弁が確実に閉弁していることが推定される機関回転速度の最小値よりも大きな値に設定することが望ましい。 When the engine rotational speed is equal to or higher than the reference rotational speed by determining whether or not the discharge capacity of the main pump and the sub pump is increased based on whether the engine rotational speed is equal to or higher than the reference rotational speed as in the above configuration. In addition, based on this, it is possible to adopt a configuration for estimating that the check valve provided in the connection passage is closed. In order to accurately estimate that the check valve provided in the connection passage is closed based on the engine rotational speed being equal to or higher than the reference rotational speed, the reference rotational speed value is determined in advance by experiments, etc. It is desirable to set a value larger than the minimum value of the engine speed at which it is estimated that the check valve provided in the connection passage is surely closed based on the result.
請求項8に記載の発明は、前記サブ通路における前記連結通路が接続されている部位よりも下流側であり且つ前記迂回通路が接続されている部位よりも上流側の部位に開閉切替弁が更に設けられ、同開閉切替弁は、前記サブ通路における同開閉切替弁よりも下流側の部分への作動油の供給を遮断する遮断状態と、同サブ通路における同開閉切替弁よりも下流側の部分への作動油の供給を許容する連通状態とに切り替えられる請求項1〜7のいずれか一項に記載の油圧装置である。 According to an eighth aspect of the present invention, the on / off switching valve is further provided at a portion downstream of the portion of the sub-passage to which the connection passage is connected and upstream of the portion of the bypass passage. The open / close switching valve is provided with a shut-off state in which the supply of hydraulic oil to a portion downstream of the open / close switching valve in the sub passage is shut off, and a portion downstream of the open / close switching valve in the sub passage. It is a hydraulic device as described in any one of Claims 1-7 switched to the communication state which accept | permits the supply of the hydraulic oil to.
上記構成によれば、開閉切替弁を連通状態にしているときには、メインポンプの吐出能力に応じてチェック弁が開閉し、サブポンプから吐出される作動油の供給経路が自動的に切り替わる。これに対して、開閉切替弁を遮断状態にしているときには、サブ通路における同開閉切替弁よりも上流側の部分における油圧が上昇してチェック弁が開弁し、サブポンプから吐出された作動油がメインポンプから吐出された作動油とともにメイン通路を流れるようになる。すなわち、開閉切替弁を遮断状態にすることにより、連結通路におけるサブ通路側の油圧を上昇させてチェック弁を開弁させ、サブポンプから吐出される作動油をメイン通路に導入することができるようになる。すなわち、上記構成によれば、油圧需要部で必要とされる油圧が増大したときに開閉切替弁を遮断状態にすることにより、速やかにサブポンプから吐出される作動油をメイン通路に導入することができるようになり、油圧需要部に供給する作動油の油圧を速やかに増大させることができる。 According to the above configuration, when the open / close switching valve is in the communication state, the check valve opens and closes according to the discharge capacity of the main pump, and the supply path of the hydraulic oil discharged from the sub pump is automatically switched. On the other hand, when the on / off switching valve is in the shut-off state, the hydraulic pressure in the portion upstream of the on / off switching valve in the sub passage increases, the check valve opens, and the hydraulic oil discharged from the sub pump It flows through the main passage together with the hydraulic oil discharged from the main pump. That is, by setting the open / close switching valve to the shut-off state, the hydraulic pressure on the side of the sub passage in the connecting passage is raised to open the check valve so that the hydraulic oil discharged from the sub pump can be introduced into the main passage. Become. That is, according to the above configuration, the hydraulic oil discharged from the sub pump can be quickly introduced into the main passage by switching the open / close switching valve to the shut-off state when the hydraulic pressure required in the hydraulic demand section increases. As a result, the hydraulic pressure of the hydraulic oil supplied to the hydraulic pressure demand section can be quickly increased.
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の油圧装置において、前記開閉弁は、前記レギュレータの開弁側への変位量が最大になっており、前記サブ通路を流れる作動油が通過するサブポートの開口面積が最大になっているときに開弁されることをその要旨とする。 According to a ninth aspect of the present invention, in the hydraulic apparatus according to any one of the first to eighth aspects, the on-off valve has a maximum displacement amount to the valve opening side of the regulator, and the sub valve The gist is that the valve is opened when the opening area of the subport through which the hydraulic oil flowing through the passage passes is maximized.
レギュレータの開弁側への変位量が最大になっており、レギュレータにおけるサブポートの開口面積が最大になっている場合には、サブポンプの吐出能力が増大したときにサブポートの開口面積がそれ以上増大しない。そのため、この場合には、サブポンプの吐出能力が増大したときに、サブポートが絞りとして作用してサブ通路を流れる作動油の流量が制限されてしまう状態に陥りやすい。そのため、上記請求項9に記載されているように、少なくともレギュレータの開弁側への変位量が最大になっており、サブポートの開口面積が最大になっているときには、開閉弁を開弁するようにすることが望ましい。 When the amount of displacement to the valve opening side of the regulator is maximized and the opening area of the subport in the regulator is maximized, the opening area of the subport does not increase further when the discharge capacity of the subpump increases. . Therefore, in this case, when the discharge capacity of the sub-pump increases, the sub-port acts as a throttle, and the flow rate of the hydraulic oil flowing through the sub-path tends to be limited. Therefore, as described in claim 9, when the amount of displacement of the regulator toward the valve opening side is at a maximum and the opening area of the subport is at a maximum, the on-off valve is opened. It is desirable to make it.
(第1の実施形態)
以下、この発明にかかる油圧装置を自動車に搭載される無段変速機の油圧装置として具体化した第1の実施形態について、図1〜3を参照して説明する。尚、図1は本実施形態にかかる油圧装置を備える無段変速機の概略構成を示している。
(First embodiment)
A first embodiment in which the hydraulic device according to the present invention is embodied as a hydraulic device for a continuously variable transmission mounted on an automobile will be described below with reference to FIGS. FIG. 1 shows a schematic configuration of a continuously variable transmission including a hydraulic device according to the present embodiment.
図1に示されるように、本実施形態にかかる無段変速機10は、トルクコンバータ11及び前進後退切替機構19を備えている。そして、トルクコンバータ11の入力軸12は図示しない内燃機関の出力軸に連結されている。尚、トルクコンバータ11はロックアップクラッチ13を備えている。
As shown in FIG. 1, the continuously
トルクコンバータ11の出力軸は、前進後退切替機構19の入力軸に連結されている。図1に示されるように前進後退切替機構19は、フォワードクラッチC1とリバースブレーキB1とを備えており、フォワードクラッチC1又はリバースブレーキB1のいずれか一方を選択的に係合させることにより、入力された回転力をそのまま出力する前進状態と、反転させて逆方向の回転力として出力する後退状態とを切り替える。
The output shaft of the torque converter 11 is connected to the input shaft of the forward /
この前進後退切替機構19の出力軸14は、無段変速機10のプライマリプーリ15に連結されている。図1に示されるように無段変速機10のプライマリプーリ15と、セカンダリプーリ16とには、金属製のベルト17が巻き掛けられている。そして、セカンダリプーリ16に連結された出力軸18は、図示しないリダクションギア及びディファレンシャルを介して駆動輪に接続されている。
The
これにより、本実施形態の無段変速機10にあっては、内燃機関の駆動力はトルクコンバータ11及び前進後退切替機構19を介して、プライマリプーリ15に伝達される。そして、プライマリプーリ15からベルト17を介してセカンダリプーリ16に伝達された駆動力は、リダクションギア及びディファレンシャルを介して駆動輪に伝達される。
Thereby, in the continuously
プライマリプーリ15及びセカンダリプーリ16の内部には、図示しない油圧室がそれぞれ形成されており、それらの油圧室内部の油圧が油圧装置100によって変更される。こうして各プーリ15,16の油圧室内部の油圧が変更されると、各プーリ15,16の溝幅が変更され、各プーリ15,16に巻き掛けられたベルト17の巻き掛け半径が変更される。このようにベルト17の巻き掛け半径が変更されることにより、無段変速機10における変速比が変更されることとなる。
Inside the
尚、図1に示されるように油圧装置100は、各プーリ15,16の各油圧室に供給する作動油の量を制御して変速比を変更するとともに、前進後退切替機構19のフォワードクラッチC1及びリバースブレーキB1のピストンに供給する作動油の量を制御して前進後退切替機構19を操作する変速用油圧回路120を備えている。そして、更にトルクコンバータ11に作動油を供給するとともにロックアップクラッチ13に供給する作動油の量を制御するトルクコンバータ用油圧回路130と、無段変速機10の各部に潤滑油として作動油を供給する潤滑用油圧回路140とを備えるとともに、これら各油圧回路120,130,140に作動油を供給する油圧供給回路110を備えている。
As shown in FIG. 1, the
そして、この油圧装置100は、電子制御装置20によって制御される。電子制御装置20は、各種制御にかかる演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータが記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM等を備えて構成されている。
The
電子制御装置20には、運転者によるアクセルペダルの操作量ACCPを検出するアクセルポジションセンサ21、車速SPDを検出する車速センサ22、機関回転速度NEを検出する回転速度センサ23等が接続されており、これら各種センサからの出力信号が取り込まれる。電子制御装置20は、これら各種センサから取り込んだ出力信号に基づいて各種演算を実行し、無段変速機10のロックアップクラッチ13や変速比、前進後退切替機構19を制御すべく油圧装置100に制御指令を出力する。
Connected to the
以下、図2を参照して油圧装置100の構成、特に油圧供給回路110の構成を詳しく説明する。尚、図2は本実施形態にかかる油圧装置100の概略構成を示す模式図である。
Hereinafter, the configuration of the
図2に示されるように油圧供給回路110は、内燃機関の駆動力によって駆動されてオイルパン1101に貯留された作動油を圧送する機関駆動式のメインポンプ1102及びサブポンプ1103を備えている。
As shown in FIG. 2, the hydraulic
メインポンプ1102には、メイン通路1104が接続されており、メインポンプ1102から圧送された作動油は、このメイン通路1104を通じて図2に示されるように上流側から順に変速用油圧回路120、トルクコンバータ用油圧回路130、潤滑用油圧回路140に供給される。一方、サブポンプ1103には、潤滑用油圧回路140に連通するサブ通路1105が接続されている。
A
図2に示されるようにメイン通路1104及びサブ通路1105には、プライマリレギュレータ1110及びセカンダリレギュレータ1120が設けられている。
プライマリレギュレータ1110は、メイン通路1104における変速用油圧回路120が接続された部位(図2における点P)よりも下流側であり且つトルクコンバータ用油圧回路130が接続された部位(図2における点Q)よりも上流側の部位に設けられている。そして、そのスプール弁がスプリング1111によってメイン通路1104及びサブ通路1105を閉塞する方向に常に付勢されている。プライマリレギュレータ1110には、変速用油圧回路120に供給される作動油の油圧をスプール弁に作用させるフィードバック通路1112が設けられている。これにより、変速用油圧回路120に供給される作動油の油圧が上昇するほど大きな油圧がこのフィードバック通路1112を通じてスプール弁に作用し、スプール弁がスプリング1111の付勢力に抗して開弁側に変位するようになる。
As shown in FIG. 2, a
The
尚、プライマリレギュレータ1110には、メイン通路1104を通じて流れる作動油が通過するメインポート1113と、サブ通路1105を通じて流れる作動油が通過するサブポート1114とがそれぞれ設けられている。そして、これらメインポート1113とサブポート1114は、スプール弁の開弁側への変位量に対する開口面積が図3に示されるように変化するようにその形状が設定されている。具体的には、開弁側への変位量が非常に小さいときには、メインポート1113及びサブポート1114がともに閉塞され、メイン通路1104及びサブ通路1105における作動油の流動はプライマリレギュレータ1110によって禁止される。そして、フィードバック通路1112を通じてスプール弁に作用する油圧が増大し、スプール弁の開弁側への変位量が増大すると、まず図3に実線で示されるようにメインポート1113の開口面積が増大し、メイン通路1104を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側に作動油が流動するようになる。そして、フィードバック通路1112を通じてスプール弁に作用する油圧が更に大きくなり、スプール弁の変位量が更に増大するとサブポート1114の開口面積が増大し始め、メイン通路1104に加えてサブ通路1105を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側に作動油が流動するようになる。
The
尚、ここでは、図3に示されるようにスプール弁の開弁側への変位量が大きくなるほどメインポート1113及びサブポート1114の開口面積が大きくなり、メイン通路1104及びサブ通路1105を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側に供給される作動油の量が多くなるようになっている。また、このとき変位量が所定量X1以上のときには、メインポート1113の開口面積よりもサブポート1114の開口面積が大きくなり、メインポート1113を通じてメイン通路1104を流れる作動油の量よりもサブポート1114を通じてサブ通路1105を流れる作動油の量が多くなるようになっている。
Here, as shown in FIG. 3, the larger the displacement amount of the spool valve toward the valve opening side, the larger the opening area of the
図2に示されるようにセカンダリレギュレータ1120は、メイン通路1104におけるトルクコンバータ用油圧回路130が接続された部位(図2における点Q)よりも下流側であり且つ潤滑用油圧回路140が接続された部位(図2における点R)よりも上流側の部位に設けられている。そして、そのスプール弁がスプリング1121によってメイン通路1104及びサブ通路1105を閉塞する方向に常に付勢されている。セカンダリレギュレータ1120には、トルクコンバータ用油圧回路130に供給される作動油の油圧をスプール弁に作用させるフィードバック通路1122が設けられている。これにより、トルクコンバータ用油圧回路130に供給される作動油の油圧が上昇するほど大きな油圧がこのフィードバック通路1122を通じてスプール弁に作用し、スプール弁がスプリング1121の付勢力に抗して開弁側に変位するようになる。
As shown in FIG. 2, the
このセカンダリレギュレータ1120にもプライマリレギュレータ1110と同様にメイン通路1104を流れる作動油が通過するメインポート1123と、サブ通路1105を流れる作動油が通過するサブポート1124とがそれぞれ設けられている。そして、これらメインポート1123とサブポート1124も、スプール弁の開弁側への変位量に対する開口面積が、プライマリレギュレータ1110と同様に図3に示されるようにそれぞれ変化するようにその形状が設定されている。
Similarly to the
また、プライマリレギュレータ1110及びセカンダリレギュレータ1120には、スプール弁を閉弁方向に付勢する制御油圧を出力するリニアソレノイド1115,1125がそれぞれ接続されている。これにより、このリニアソレノイド1115,1125を制御してこの制御油圧の大きさを変更することにより、フィードバック通路1112,1122を通じて作用する油圧の大きさに対するスプール弁の変位量を変更し、変速用油圧回路120及びトルクコンバータ用油圧回路130に供給する作動油の油圧の大きさを制御することができる。尚、こうしたリニアソレノイド1115,1125から出力される制御油圧の制御は、電子制御装置20によって行われる。
The
図2に示されるようにメイン通路1104とサブ通路1105は、セカンダリレギュレータ1120よりも下流側の部位(図2における点R)で合流し、これらメイン通路1104及びサブ通路1105を通じてセカンダリレギュレータ1120よりも下流側を流れる作動油は潤滑用油圧回路140に供給される。
As shown in FIG. 2, the
また、このメイン通路1104とサブ通路1105とが合流している部位(図2における点R)には、ドレンポート1133を備える潤滑レギュレータ1130が接続されている。この潤滑レギュレータ1130は、そのスプール弁がスプリング1131によって閉弁方向に常に付勢されている。潤滑レギュレータ1130には、潤滑用油圧回路140に供給される作動油の油圧をスプール弁に作用させるフィードバック通路1132が設けられている。これにより、潤滑用油圧回路140に供給される作動油の油圧が上昇するほど大きな油圧がこのフィードバック通路1132を通じてスプール弁に作用し、スプール弁がスプリング1131の付勢力に抗して開弁側に変位してドレンポート1133の開口面積が増大する。潤滑レギュレータ1130のドレンポート1133には、図2に示されるように作動油をメインポンプ1102及びサブポンプ1103の上流側に還流させるドレン通路1106が接続されており、こうしてスプール弁が開弁側に変位することにより、ドレン通路1106を通じて作動油が還流されるようになる。
Further, a
図2に示されるようにメイン通路1104における変速用油圧回路120が接続されている部位(図2における点P)よりも上流側の部位には、同メイン通路1104と、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位とを連通させる第1連結通路1117が設けられている。そして、この第1連結通路1117には、同第1連結通路1117におけるメイン通路1104側の部位を流れる作動油の油圧よりもサブ通路1105側の部位を流れる作動油の油圧が大きいときに開弁して、サブ通路1105側からメイン通路1104側への作動油の流動のみを許容する第1チェック弁1118が設けられている。
As shown in FIG. 2, the
また、メイン通路1104におけるプライマリレギュレータ1110よりも下流側であり且つトルクコンバータ用油圧回路130が接続された部位(図2における点Q)よりも上流側の部位には、同メイン通路1104と、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも下流側であり且つセカンダリレギュレータ1120よりも上流側の部位とを連通する第2連結通路1127が設けられている。そして、この第2連結通路1127には、同第2連結通路1127におけるメイン通路1104側の部位を流れる作動油の油圧よりもサブ通路1105側の部位を流れる作動油の油圧が大きいときに開弁して、サブ通路1105側からメイン通路1104側への作動油の流動のみを許容する第2チェック弁1128が設けられている。
Further, the
内燃機関が駆動されてメインポンプ1102及びサブポンプ1103から作動油が圧送され始めた直後は、メイン通路1104を通じて変速用油圧回路120に供給される油圧が非常に小さい。そのため、フィードバック通路1112を通じてプライマリレギュレータ1110のスプール弁に作用する油圧は非常に小さい。したがって、本実施形態の油圧装置100にあっては、このときにはプライマリレギュレータ1110のメインポート1113及びサブポート1114はともに閉塞されている。そのため、サブポンプ1103から吐出された作動油はプライマリレギュレータ1110よりも下流側に供給されず、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位における油圧は次第に高くなっていく。
Immediately after the internal combustion engine is driven and hydraulic oil begins to be pumped from the
こうして、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位における油圧がメイン通路1104における変速用油圧回路120が接続された部位(図2における点P)よりも上流側の部位における油圧よりも高くなると、第1チェック弁1118が開弁し、第1連結通路1117を通じてサブポンプ1103から吐出された作動油がメイン通路1104に流入する。そして、メインポンプ1102から吐出された作動油とサブポンプから吐出された作動油との双方がメイン通路1104を通じて変速用油圧回路120に供給されるようになる。
Thus, the hydraulic pressure at the upstream side of the
こうしてメインポンプ1102から吐出された作動油とサブポンプ1103から吐出された作動油との双方が変速用油圧回路120に供給され、変速用油圧回路120に供給される作動油の油圧が増大すると、これに伴ってフィードバック通路1112を通じてプライマリレギュレータ1110のスプール弁に作用する油圧が増大する。その結果、まずメインポート1113が開口するようになる。
Thus, when both the hydraulic oil discharged from the
こうしてメインポート1113が開口することにより、メイン通路1104におけるプライマリレギュレータ1110よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになり、メインポンプ1102から吐出された作動油とサブポンプ1103から吐出された作動油との双方がメイン通路1104を通じてトルクコンバータ用油圧回路130に供給される。
By opening the
そして、メイン通路1104を通じてトルクコンバータ用油圧回路130に供給される作動油の油圧がフィードバック通路1122を通じてセカンダリレギュレータ1120のスプール弁に作用し、メインポート1123が開口するようになる。こうしてメインポート1123が開口することにより、メイン通路1104におけるセカンダリレギュレータ1120よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになり、メインポンプ1102から吐出された作動油とサブポンプ1103から吐出された作動油との双方がメイン通路1104を通じて潤滑用油圧回路140に供給される。
Then, the hydraulic pressure of the hydraulic oil supplied to the torque converter
このように内燃機関が駆動され、メインポンプ1102及びサブポンプ1103から作動油が圧送され始めた直後であり、メインポンプ1102の吐出能力の低いときには、チェック弁1118が開弁する。そして、メインポンプ1102から吐出された作動油とサブポンプ1103から吐出された作動油との双方がメイン通路1104を通じて各油圧回路120,130,140に供給される。
Thus, immediately after the internal combustion engine is driven and hydraulic oil starts to be pumped from the
これに対して機関回転速度NEが上昇し、メインポンプ1102及びサブポンプ1103の吐出能力が増大すると、プライマリレギュレータ1110のフィードバック通路1112を通じてスプール弁に作用する油圧が増大するため、スプール弁の開弁側への変位量が増大する。
On the other hand, when the engine speed NE increases and the discharge capacities of the
こうしてプライマリレギュレータ1110のスプール弁の開弁側への変位量が増大すると図3に示されるようにサブポート1114が開口し、サブ通路1105を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになる。こうしてサブ通路1105を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになると、第1連結通路1117におけるサブ通路1105側の部位の作動油の油圧が低下するようになる。
When the displacement amount of the
そして、機関回転速度NEの上昇に伴ってメインポンプ1102及びサブポンプ1103の吐出能力が更に増大すると、第1連結通路1117におけるサブ通路1105側の部位の作動油の油圧が、第1連結通路1117におけるメイン通路1104側の作動油の油圧よりも低くなって第1チェック弁1118が閉弁する。
When the discharge capacities of the
尚、本実施形態の油圧装置100にあっては、メインポンプ1102の吐出能力がメインポンプ1102から吐出される作動油のみによって変速用油圧回路120において必要とされる作動油を賄うことのできる第1水準L1以上になったときに第1チェック弁1118が閉弁するようにプライマリレギュレータ1110が設計されている。
In the
こうしてメインポンプ1102の吐出能力が第1水準L1以上になり、第1チェック弁1118が閉弁されると、サブポンプ1103から吐出された作動油は変速用油圧回路120に供給されずにプライマリレギュレータ1110よりも下流側に供給されるようになる。
Thus, when the discharge capacity of the
こうしてサブポンプ1103から吐出された作動油が変速用油圧回路120に供給されずにプライマリレギュレータ1110よりも下流側に供給されるようになると、第2連結通路1127におけるサブ通路1105側の部位の作動油の油圧が第2連結通路1127におけるメイン通路1104側の部位の作動油の油圧よりも高くなり、第2チェック弁1128が開弁する。これにより、サブポンプ1103から吐出された作動油は第2連結通路1127を通じてメイン通路1104に流入し、メイン通路1104を通じてトルクコンバータ用油圧回路130及び潤滑用油圧回路140に供給されるようになる。
Thus, when the hydraulic oil discharged from the
尚、このとき、メインポンプ1102から吐出された作動油はメイン通路1104を通じて前記油圧回路120,130,140の全てに供給されている。
ところで、こうして第1チェック弁1118が閉弁しているときに、更に機関回転速度NEが上昇し、メインポンプ1102及びサブポンプ1103の吐出能力が更に増大すると、セカンダリレギュレータ1120のフィードバック通路1122を通じてスプール弁に作用する油圧が増大するため、スプール弁の変位量が増大する。
At this time, the hydraulic oil discharged from the
By the way, when the
こうしてセカンダリレギュレータ1120のスプール弁の変位量が増大すると図3に示されるようにサブポート1124が開口し、サブ通路1105を通じてセカンダリレギュレータ1120よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになる。こうしてサブ通路1105を通じてセカンダリレギュレータ1120よりも下流側の部位に作動油が供給されるようになると、第2連結通路1127におけるサブ通路1105側の部位の作動油の油圧が低下するようになる。
When the amount of displacement of the spool valve of the
そして、機関回転速度NEの上昇に伴ってメインポンプ1102及びサブポンプ1103の吐出能力が更に増大すると、第2連結通路1127におけるサブ通路1105側の部位の作動油の油圧が、第2連結通路1127におけるメイン通路1104側の作動油の油圧よりも低くなって第2チェック弁1128が閉弁する。
When the discharge capacities of the
尚、この油圧装置100にあっては、メインポンプ1102の吐出能力が同メインポンプ1102から吐出される作動油のみによって変速用油圧回路120及びトルクコンバータ用油圧回路130において必要とされる作動油を賄うことのできる第2水準L2以上になったときに第2チェック弁1128が閉弁するようにセカンダリレギュレータ1120が設計されている。
In the
こうしてメインポンプ1102の吐出能力が第2水準L2以上になり、第2チェック弁1128が閉弁されると、サブポンプ1103から吐出された作動油は変速用油圧回路120及びトルクコンバータ用油圧回路130に供給されずにセカンダリレギュレータ1120よりも下流側の潤滑用油圧回路140に供給されるようになる。
Thus, when the discharge capacity of the
尚、このときもメインポンプ1102から吐出された作動油はメイン通路1104を通じて前記油圧回路120,130,140の全てに供給されている。
また、メイン通路1104及びサブ通路1105から潤滑用油圧回路140に供給される作動油の量が潤滑用油圧回路140において必要とされる作動油の量よりも多くなると、フィードバック通路1132を通じて潤滑レギュレータ1130のスプール弁に作用する油圧が大きくなり、ドレンポート1133が開口する。その結果、作動油の一部がドレン通路1106を通じて還流されるようになり、潤滑用油圧回路140に供給される作動油の油圧が過剰に大きくなることが抑制される。
At this time, the hydraulic oil discharged from the
Further, when the amount of hydraulic fluid supplied from the
このように本実施形態の油圧装置100にあっては、機関回転速度NEが低く、メインポンプ1102の吐出能力が第1水準L1未満であるときにはメインポンプ1102から吐出される作動油とサブポンプ1103から吐出される作動油との双方が各油圧回路120,130,140の全てに供給される。
Thus, in the
これに対して、メインポンプ1102の吐出能力が第1水準L1以上であり且つ第2水準L2未満であるときには、サブポンプ1103から吐出される作動油が変速用油圧回路120に供給されずにトルクコンバータ用油圧回路130及び潤滑用油圧回路140に供給されるようになる。
On the other hand, when the discharge capacity of the
そして、メインポンプ1102の吐出能力が第2水準L2以上であるときには、サブポンプ1103から吐出される作動油が変速用油圧回路120及びトルクコンバータ用油圧回路130に供給されずに潤滑用油圧回路140のみに供給されるようになる。
When the discharge capacity of the
すなわち、メインポンプ1102の吐出能力に応じてサブポンプ1103から吐出される作動油の供給経路が自動的に切り替えられ、メインポンプ1102の吐出能力が増大するほどサブポンプ1103の仕事量が低減されるようになっている。
That is, the supply path of the hydraulic oil discharged from the
ところで、図3に示されるようにプライマリレギュレータ1110におけるスプール弁の開弁側への変位量には限界がある。そして、変位量が最大変位量Xmaxに到達したときにサブポート1114の開口面積が最大値であるSmaxに到達し、それ以上増大しなくなる。そのため、機関高回転時のように第1チェック弁1118が閉弁し、且つプライマリレギュレータ1110のスプール弁の変位量が最大変位量Xmaxに到達しているような状態にあっては、サブ通路1105を通じた作動油の流動がサブポート1114の開口面積の最大値であるSmaxの大きさによって制限されるようになる。
Incidentally, as shown in FIG. 3, there is a limit to the amount of displacement of the
すなわち、機関回転速度NEの増大に伴ってサブポンプ1103の吐出能力が増大し、サブポンプ1103から大量の作動油が吐出されているときには、サブポート1114が絞りとして作用するようになってしまい、サブポンプ1103の駆動にかかる負荷が増大するようになる。
That is, as the engine rotational speed NE increases, the discharge capacity of the
その結果、機関高回転時にはサブポンプ1103の駆動にかかる負荷が増大してしまい、サブポンプ1103の仕事量を低減させるために第1チェック弁1118を閉弁させて作動油の供給経路を切り替えているにも拘わらず、その効果が十分に得られないおそれがある。
As a result, the load applied to drive the
そこで、本実施形態の油圧装置100にあっては、油圧供給回路110に図2に示されるようにプライマリレギュレータ1110を迂回する迂回通路1107を更に設けるようにしている。
Therefore, in the
具体的には、図2に示されるようにサブ通路1105における第1連結通路1117が接続された部位よりも下流側であり且つプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位と、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも下流側であり且つ第2連結通路1127が接続された部位よりも上流側の部位とを接続する迂回通路1107を設けるようにしている。そして、迂回通路1107の途中には、図2に示されるようにバイパスレギュレータ1170を設けている。バイパスレギュレータ1170は、そのスプール弁がスプリング1171によって閉弁側に常に付勢されている。そして、バイパスレギュレータ1170には、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位の作動油の油圧をスプール弁に作用させるフィードバック通路1172が設けられている。
Specifically, as shown in FIG. 2, a portion of the
これにより、本実施形態の油圧装置100にあっては、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の作動油の油圧が上昇するほど大きな油圧がこのフィードバック通路1172を通じてスプール弁に作用し、スプール弁がスプリング1171の付勢力に抗して開弁側に変位することとなる。その結果、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の作動油の一部が、迂回通路1107を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側の部位に流れるようになる。
As a result, in the
尚、バイパスレギュレータ1170にあっては、プライマリレギュレータ1110のスプール弁の開弁側への変位量が最大変位量Xmaxになっており、サブポート1114の開口面積が最大になっているときに、スプール弁が開弁側に変位するようにスプリング1171の付勢力やフィードバック通路1172の通路段面積が設定されている。
In the
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の作用効果が得られるようになる。
(1)機関回転速度NEが上昇し、メインポンプ1102及びサブポンプ1103の吐出能力が増大してサブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位の油圧が増大すると、それに伴って迂回通路1107に設けられたバイパスレギュレータ1170のスプール弁が開弁側に変位する。そのため、サブポート1114が絞りとして作用し、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位の油圧が増大したときには、サブ通路1105の作動油の一部が迂回通路1107を通じてプライマリレギュレータ1110を迂回して流れるようになる。したがって、機関高回転時にサブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位の油圧が増大してサブポンプ1103の駆動にかかる負荷が増大することを抑制することができる。またこれにより、サブポンプ1103の仕事量を低減させるために第1チェック弁1118を閉弁させて作動油の供給経路を切り替えているにも拘わらず、その効果が十分に得られないといった不都合の発生を抑制してサブポンプ1103の駆動にかかる燃費の悪化を好適に抑制することができるようになる。
According to the first embodiment described above, the following operational effects can be obtained.
(1) When the engine rotational speed NE rises, the discharge capacities of the
尚、上記第1の実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、プライマリレギュレータ1110の開弁側への変位量が最大変位量Xmaxになっており、サブポート1114の開口面積が最大値であるSmaxになっているときに、バイパスレギュレータ1170が開弁するようにスプリング1171の付勢力やフィードバック通路1172の通路断面積を設定する構成を示した。これに対して、プライマリレギュレータ1110の設計諸元によっては、サブポート1114の開口面積が最大値であるSmaxになっていないときであっても、サブポート1114の開口面積が小さいことによってサブポンプ1103の負荷が増大してしまうこともある。そのため、バイパスレギュレータ1170の構成は、プライマリレギュレータ1110の設計諸元に応じて適宜変更することが望ましい。すなわち、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位の油圧が増大するおそれがあるときにバイパスレギュレータ1170が開弁するように、プライマリレギュレータ1110の設計諸元に応じて、スプリング1171の付勢力やフィードバック通路1172の通路断面積を設定すればよい。
The first embodiment can also be implemented in the following forms that are appropriately modified.
In the above embodiment, when the displacement amount of the
・上記第1の実施形態にあっては、迂回通路1107を開閉する開閉弁としてバイパスレギュレータ1170を設ける構成を示した。これに対して、開閉弁として、弁体と同弁体を閉弁方向に付勢するスプリング等の付勢部材とを備えるチェック弁を設ける構成を採用することもできる。すなわち、上記第1の実施形態におけるバイパスレギュレータ1170に替えて、チェックボールやチェックプレート等のチェック弁を設ける構成を採用することもできる。こうした構成を採用すれば、迂回通路1107における同チェック弁よりも上流側の部位の作動油の油圧が、同チェック弁よりも下流側の部位の作動油の油圧よりも高くなるとチェック弁が開弁するようになる。そのため、上記第1の実施形態と同様にサブポート1114が絞りとして作用し、サブ通路1105におけるプライマリレギュレータ1110よりも上流側の部位の油圧が増大したときには、サブ通路1105の作動油の一部が迂回通路1107を通じてプライマリレギュレータ1110を迂回するように流れるようになる。したがって、こうした構成を採用した場合にも、上記第1の実施形態において記載した(1)と同様の作用効果を得ることができるようになる。
-In the said 1st Embodiment, the structure which provided the
・また、上記実施形態では第1チェック弁1118と第2チェック弁1128とを利用して、3段階にサブポンプ1103の仕事量を切り替える油圧供給回路110を備える油圧装置100に本願発明を適用した構成を示した。これに対して、サブポンプ1103の仕事量を4段階に切り替える油圧供給回路110を備える油圧装置100に本願発明を適用することもできる。
In the above embodiment, the present invention is applied to the
具体的には、図4に示されるように潤滑レギュレータ1130を、プライマリレギュレータ1110やセカンダリレギュレータ1120と同様にサブポート1134を備えるものに変更する。そして、セカンダリレギュレータ1120よりも下流側のサブ通路1105を潤滑レギュレータ1130に接続する。更にメイン通路1104における潤滑用油圧回路140が接続された部位に、同メイン通路1104と、サブ通路1105におけるセカンダリレギュレータ1120よりも下流側であり且つ潤滑レギュレータ1130よりも上流側の部位とを連通する第3連結通路1137を設ける。そして、この第3連結通路1137に同第3連結通路1137におけるメイン通路1104側の部位を流れる作動油の油圧よりもサブ通路1105側の部位を流れる作動油の油圧が大きいときに開弁して、サブ通路1105側からメイン通路1104側への作動油の流動のみを許容する第3チェック弁1138を設ける。
Specifically, as shown in FIG. 4, the
こうした構成によれば、メインポンプ1102の吐出能力が第2水準L2よりも更に増大し、メインポンプ1102から吐出される作動油のみによって前記油圧回路120,130,140への作動油の供給を全て賄うことのできる第3水準L3以上になったときには、第3チェック弁1138が閉弁してサブポンプ1103から吐出される作動油はいずれの油圧回路120,130,140にも供給されずにドレン通路1106を通じて還流されるようになる。これにより、サブポンプ1103の仕事量を更に低減し、サブポンプ1103の駆動負荷による内燃機関の燃料消費量をより一層抑制することができるようになる。
According to such a configuration, the discharge capacity of the
このようにサブポンプ1103の仕事量を4段階に切り替える油圧装置にあっても図4に示されるように迂回通路1107とバイパスレギュレータ1170を設けることにより、上記第1の実施形態において記載した(1)と同様の作用効果を得ることができるようになる。
Even in the hydraulic device that switches the work amount of the sub-pump 1103 in four stages as described above, the
・また、上記第1の実施形態にあっては、迂回通路1107を開閉する開閉弁としてバイパスレギュレータ1170を設ける構成を例示したが、迂回通路1107を開閉する開閉弁として、ソレノイドから出力される制御油圧によって開閉状態が切り換えられる切替弁を設ける構成を採用することもできる、
具体的には図5に示されるようにバイパスレギュレータ1170に替えて迂回通路1107の途中にスプール弁がスプリング1181によって常に閉弁方向に付勢されているバイパス切替弁1180を設ける。そして、このバイパス切替弁1180に、電子制御装置20の制御指令に基づいてスプール弁に制御油圧を作用させるソレノイド1185を接続する。
In the first embodiment, the configuration in which the
Specifically, as shown in FIG. 5, instead of the
こうした構成によれば、電子制御装置20からの制御指令に基づいてソレノイド1185から制御油圧を出力することにより、バイパス切替弁1180のスプール弁がスプリング1181の付勢力に抗して開弁側に変位し、サブ通路1105の作動油が迂回通路1107を通じてプライマリレギュレータ1110よりも下流側に流れるようになる。
According to such a configuration, the spool valve of the
尚、こうした構成を採用する場合には、電子制御装置20を第1チェック弁1118の開閉状態を推定する開閉状態推定手段として機能させ、第1チェック弁1118が閉弁していることが推定されるときにバイパス切替弁1180を開弁させるようにする。
In the case of adopting such a configuration, it is estimated that the
第1連結通路1117に設けられた第1チェック弁1118は、第1連結通路1117における同第1チェック弁1118よりもメイン通路1104側の作動油の油圧が同第1チェック弁1118よりもサブ通路1105側の作動油の油圧より高くなったときに閉弁する。また、機関回転速度NEが高いときほどメインポンプ1102及びサブポンプ1103の吐出能力は高くなり、これらメイン通路1104側の油圧とサブ通路1105側の油圧は、機関回転速度NEに応じて変化する。
The
そのため、第1連結通路1117に設けられた第1チェック弁1118の開閉状態を推定する具体的な構成として、図6に示されるような演算マップを予め用意し、この演算マップを参照して開閉状態を推定する構成を採用することができる。
Therefore, as a specific configuration for estimating the open / closed state of the
尚、図6に示される演算マップは、メイン通路1104における第1連結通路1117が接続されている部位の作動油の油圧PLと第1連結通路1117に設けられた第1チェック弁1118が閉弁する機関回転速度NEの最低値NEminとの関係を示しており、油圧PLが低いときほど、最低値NEminが大きくなることを示している。これは、変速用油圧回路120において大量の作動油が消費され、油圧PLが低くなっているときには、機関回転速度NEが高く、メインポンプ1102の吐出能力が高いときでなければ、第1チェック弁1118が閉弁しない、といった事情に基づくものである。
In the calculation map shown in FIG. 6, the hydraulic oil pressure PL of the hydraulic oil at the portion of the
尚、油圧PLは、油圧センサによって検出することもできるが、変速用油圧回路120において消費される作動油の量を推定し、これに基づいて油圧PLを推定することもできる。
The hydraulic pressure PL can be detected by a hydraulic pressure sensor, but the amount of hydraulic oil consumed in the shift
電子制御装置20は、このような演算マップを参照して現在の油圧PLに対応する前記最低値NEminの値を算出し、算出された最低値NEminと現在の機関回転速度NEとを比較する。そして、現在の機関回転速度NEが同最低値NEmin以上であることに基づいて第1チェック弁1118が閉弁していることを推定する。
The
こうして第1チェック弁1118が閉弁していることが推定されるときにバイパス切替弁1180を開弁するようにすれば、サブ通路1105の作動油の一部が迂回通路1107を通じてプライマリレギュレータ1110を迂回して流れるようになり、上記第1の実施形態において記載した(1)と同様の作用効果を得ることができるようになる。
When the
・また、油圧PLによらず、機関回転速度NEが基準回転速度NEst以上であることに基づいて第1チェック弁1118が閉弁していることを推定する構成を採用することもできる。こうした構成を採用する場合にあっては、第1チェック弁1118が閉弁していることを的確に推定するために、基準回転速度NEstの値を、予め行う実験等の結果に基づいて第1チェック弁1118が確実に閉弁していることが推定される機関回転速度NEの最小値よりも大きな値に設定することが望ましい。
(第2の実施形態)
以下、この発明にかかる油圧装置を具体化した第2の実施形態について図7を参照して説明する。尚、第2の実施形態は、その基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、図7の左側に示されるようにサブ通路1105における第1連結通路1117が接続された部位よりも下流側であり且つ迂回通路1107が接続された部位よりも上流側の部分に、この部分を遮断する開閉切替弁1140を設けるようにしたものである。そのため、以下では第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付すのみとしてその説明を割愛し、第1の実施形態と異なる構成を中心に説明する。尚、図7は第2の実施形態にかかる油圧装置の概略構成を示す模式図である。
In addition, it is possible to employ a configuration that estimates that the
(Second Embodiment)
Hereinafter, a second embodiment of the hydraulic device according to the present invention will be described with reference to FIG. The basic configuration of the second embodiment is the same as that of the first embodiment. As shown on the left side of FIG. 7, the second embodiment is more than the portion of the sub-passage 1105 to which the
図7に示されるように開閉切替弁1140のスプール弁は、サブ通路1105を遮断するようにスプリング1141によって閉弁側に常に付勢されている。そして、この開閉切替弁1140には、電子制御装置20からの制御指令に基づいてスプール弁に制御油圧を作用させるソレノイド1145が接続されている。これにより、この開閉切替弁1140にあっては、ソレノイド1145から制御油圧が出力されているときに、スプール弁がスプリング1141の付勢力に抗して開弁側に駆動され、サブ通路1105が同開閉切替弁1140よりも下流側の部分と連通する連通状態になるようになっている。そして一方で、ソレノイド1145からの制御油圧の出力が停止されたときには、スプリング1141の付勢力によって開閉切替弁1140が閉弁側に変位し、サブ通路1105が遮断される遮断状態になるようになっている。
As shown in FIG. 7, the spool valve of the open /
こうした開閉切替弁1140を備える本実施形態の油圧装置100にあっては、開閉切替弁1140が開弁されているときには、上記第1の実施形態と同様にメインポンプ1102の吐出能力に応じて各チェック弁1118,1128が開閉し、サブポンプ1103から吐出される作動油の供給経路が自動的に切り替えられるようになる。
In the
すなわち、メインポンプ1102の吐出能力が第1水準L1未満であるときには第1チェック弁1118が開弁してメインポンプ1102から吐出される作動油とサブポンプ1103から吐出される作動油との双方が各油圧回路120,130,140の全てに供給される。これに対して、メインポンプ1102の吐出能力が第1水準L1以上であり且つ第2水準L2未満であるときには第1チェック弁1118が閉弁し、サブポンプ1103から吐出される作動油が変速用油圧回路120に供給されずにトルクコンバータ用油圧回路130及び潤滑用油圧回路140に供給されるようになる。そして、メインポンプ1102の吐出能力が第2水準L2以上であるときには更に第2チェック弁1128が閉弁し、サブポンプ1103から吐出される作動油が変速用油圧回路120及びトルクコンバータ用油圧回路130に供給されずに潤滑用油圧回路140のみに供給されるようになる。
That is, when the discharge capacity of the
一方で、ソレノイド1145からの制御油圧の出力を停止して開閉切替弁1140を閉弁し、遮断状態に切り替えた場合には、サブ通路1105の同開閉切替弁1140よりも上流側の部分における油圧が上昇して第1チェック弁1118が開弁する。その結果、サブポンプ1103から吐出された作動油がメインポンプ1102から吐出された作動油とともにメイン通路1104を流れるようになる。
On the other hand, when the output of the control hydraulic pressure from the
尚、本実施形態の油圧装置100では、各油圧回路120,130,140において必要とされる油圧が急激に増大した場合に、ソレノイド1145からの制御油圧の出力を停止し、開閉切替弁1140を閉弁して遮断状態に切り替えるようにしている。
In the
以上説明した第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態において記載した(1)の効果に加えて、以下の効果が得られるようになる。
(2)開閉切替弁1140を開弁して連通状態にしているときには、メインポンプ1102の吐出能力に応じて各チェック弁1118,1128が開閉し、サブポンプ1103から吐出される作動油の供給経路が自動的に切り替わる。これに対して、開閉切替弁1140を閉弁して遮断状態にしているときには、サブ通路1105における同開閉切替弁1140よりも上流側の部分における油圧が上昇して第1チェック弁1118が開弁し、サブポンプ1103から吐出された作動油がメインポンプ1102から吐出された作動油とともにメイン通路1104を流れるようになる。すなわち、開閉切替弁1140を閉弁して遮断状態にすることにより、第1チェック弁1118のサブ通路1105側の油圧を速やかに上昇させて第1チェック弁1118を開弁させ、サブポンプ1103から吐出される作動油をメイン通路1104に導入することができる。すなわち、開閉切替弁1140を閉弁して遮断状態にすることにより各油圧回路120,130,140で必要とされる油圧が急激に増大したときに速やかに供給する作動油の油圧を増大させることができるようになる。
According to the second embodiment described above, in addition to the effect (1) described in the first embodiment, the following effect can be obtained.
(2) When the open /
尚、上記第1の実施形態及び第2の実施形態に共通して変更可能は要素としては次のようなものがある。
・迂回通路として、プライマリレギュレータ1110の上流と下流を接続する迂回通路1107を例示した。これに対して、サブ通路1105のセカンダリレギュレータ1120よりも上流側の部位の油圧が増大してサブポンプ1103の駆動にかかる負荷が増大するおそれがある場合には、セカンダリレギュレータ1120の上流と下流とを接続する迂回通路を設ける構成を採用することもできる。また、プライマリレギュレータ1110の上流とセカンダリレギュレータ1120の下流とを接続する迂回通路を設ける構成を採用することもできる。
The elements that can be changed in common with the first embodiment and the second embodiment are as follows.
As an example of the bypass path, the
・上記各実施形態では本願発明を具体化したものとして、車両に搭載される無段変速機10に作動油を供給する油圧装置100を例示したが、この発明にかかる油圧装置は無段変速機の油圧装置に限定されるものではない。その他、本願発明は、内燃機関の動弁機構に作動油を供給する油圧装置や、車両用内燃機関以外の内燃機関と組み合わされる油圧装置に適用することもできる。
In each of the above embodiments, the
10…無段変速機、11…トルクコンバータ、12…入力軸、13…ロックアップクラッチ、14…出力軸、15…プライマリプーリ、16…セカンダリプーリ、17…ベルト、18…出力軸、19…前進後退切替機構、20…電子制御装置、21…アクセルポジションセンサ、22…車速センサ、23…回転速度センサ、100…油圧装置、110…油圧供給回路、120…変速用油圧回路、130…トルクコンバータ用油圧回路、140…潤滑用油圧回路、1101…オイルパン、1102…メインポンプ、1103…サブポンプ、1104…メイン通路、1105…サブ通路、1106…ドレン通路、1107…迂回通路、1110…プライマリレギュレータ、1111…スプリング、1112…フィードバック通路、1113…メインポート、1114…サブポート、1115…リニアソレノイド、1117…第1連結通路、1118…第1チェック弁、1120…セカンダリレギュレータ、1121…スプリング、1122…フィードバック通路、1123…メインポート、1124…サブポート、1125…リニアソレノイド、1127…第2連結通路、1128…第2チェック弁、1130…潤滑レギュレータ、1131…スプリング、1132…フィードバック通路、1133…ドレンポート、1134…サブポート、1137…第3連結通路、1138…第3チェック弁、1140…開閉切替弁、1141…スプリング、1145…ソレノイド、1170…バイパスレギュレータ、1171…スプリング、1172…フィードバック通路、1180…バイパス切替弁、1181…スプリング、1185…ソレノイド。
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記レギュレータを迂回して前記サブ通路における前記レギュレータよりも上流側の部位と同サブ通路における前記レギュレータよりも下流側の部位とを接続する迂回通路と、同迂回通路に設けられて前記サブ通路における前記レギュレータよりも上流側の部位の作動油の油圧の増大に伴って開弁する開閉弁とを備える
ことを特徴とする油圧装置。 Engine driven main pump and sub pump, main passage for supplying hydraulic oil discharged from the main pump to the hydraulic demand section, sub passage connected to the sub pump, and supply to the hydraulic demand section through the main passage A regulator that adjusts the hydraulic pressure of the hydraulic fluid in the main passage and the hydraulic pressure of the hydraulic fluid in the sub passage, and the main passage and the sub passage from the regulator. And a check valve that is provided in the connection passage and allows only the flow of hydraulic oil from the sub-passage side to the main passage side. As the capacity increases, the check valve closes, and the supply path for the hydraulic oil discharged from the sub-pump automatically depends on the discharge capacity of the main pump. In the hydraulic system to switch to, the
A bypass path that bypasses the regulator and connects a portion upstream of the regulator in the sub-passage and a portion downstream of the regulator in the sub-passage, and is provided in the bypass passage in the sub-passage. A hydraulic device comprising: an on-off valve that opens as the hydraulic pressure of hydraulic oil in a portion upstream of the regulator increases.
前記開閉弁は、弁体と同弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材とを備えるチェック弁であり、前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁しているときに、前記迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧が同開閉弁よりも下流側の部位の作動油の油圧よりも高くなると開弁する
ことを特徴とする油圧装置。 The hydraulic device according to claim 1,
The on-off valve is a check valve that includes a valve body and a biasing member that biases the valve body in a valve closing direction, and the bypass is provided when the check valve provided in the connection passage is closed. A hydraulic device that opens when hydraulic pressure of hydraulic oil in a portion upstream of the on-off valve in the passage is higher than hydraulic pressure of hydraulic oil in a portion downstream of the open / close valve.
前記開閉弁は、弁体と同弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と前記迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧を前記弁体に作用させるフィードバック通路とを備えるレギュレータであり、前記迂回通路における同開閉弁よりも上流側の部位の作動油の油圧の上昇に伴って開弁する
ことを特徴とする油圧装置。 The hydraulic device according to claim 1,
The on-off valve includes a valve body, an urging member that urges the valve body in a valve closing direction, and a feedback passage that applies hydraulic pressure of hydraulic oil in a portion upstream of the on-off valve in the bypass passage to the valve body. A hydraulic device that opens as the hydraulic pressure of hydraulic fluid in a portion upstream of the on-off valve in the bypass passage increases.
前記開閉弁は、ソレノイドから出力される制御油圧によって開弁状態と閉弁状態とが切り換えられる切替弁であり、
前記油圧装置は、前記連結通路に設けられたチェック弁の開閉状態を推定する開閉状態推定手段を備え、前記開閉状態推定手段によって前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることが推定されているときに前記ソレノイドを制御して前記開閉弁を開弁する
ことを特徴とする油圧装置。 The hydraulic device according to claim 1,
The on-off valve is a switching valve that is switched between a valve opening state and a valve closing state by a control hydraulic pressure output from a solenoid,
The hydraulic apparatus includes an open / close state estimation unit that estimates an open / close state of a check valve provided in the connection passage, and the check valve provided in the connection passage is closed by the open / close state estimation unit. The hydraulic apparatus, wherein the solenoid is controlled to open the on-off valve when estimated.
前記開閉状態推定手段は、前記メイン通路における前記連結通路が接続されている部位の作動油の油圧及び機関回転速度に基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁の開閉状態を推定する
ことを特徴とする油圧装置。 The hydraulic device according to claim 4, wherein
The open / close state estimation means estimates an open / close state of a check valve provided in the connection passage based on hydraulic pressure and engine rotation speed of hydraulic oil at a portion of the main passage to which the connection passage is connected. Hydraulic system.
前記開閉状態推定手段は、前記メイン通路における前記連結通路が接続されている部位の作動油の油圧と前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁する機関回転速度の最低値との関係を示す演算マップを参照して前記メイン通路における前記連結通路が接続されている部位の作動油の現在の油圧に対応する前記最低値の値を算出し、同最低値の値と現在の機関回転速度とを比較して現在の機関回転速度が同最低値以上であることに基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを推定する
ことを特徴とする油圧装置。 The hydraulic device according to claim 5,
The open / close state estimation means indicates a relationship between hydraulic pressure of hydraulic oil at a portion of the main passage to which the connection passage is connected and a minimum value of an engine rotation speed at which a check valve provided in the connection passage is closed. The minimum value corresponding to the current hydraulic pressure of the hydraulic fluid in the portion of the main passage to which the connecting passage is connected is calculated with reference to the calculation map, and the lowest value and the current engine speed are calculated. The hydraulic device is characterized by estimating that the check valve provided in the connecting passage is closed based on the fact that the current engine speed is equal to or higher than the lowest value.
前記開閉状態推定手段は、機関回転速度が基準回転速度以上であることに基づいて前記連結通路に設けられたチェック弁が閉弁していることを推定する
ことを特徴とする油圧装置。 The hydraulic device according to claim 4, wherein
The opening / closing state estimation means estimates that a check valve provided in the connection passage is closed based on an engine rotational speed being equal to or higher than a reference rotational speed.
請求項1〜7のいずれか一項に記載の油圧装置。 An opening / closing switching valve is further provided in a portion downstream of the portion where the connecting passage is connected in the sub passage and upstream of the portion where the bypass passage is connected. A shut-off state in which the supply of hydraulic oil to the portion downstream of the opening / closing switching valve in the sub passage is blocked, and the supply of hydraulic oil to the portion downstream of the opening / closing switching valve in the sub passage is permitted. The hydraulic apparatus according to any one of claims 1 to 7, wherein the hydraulic apparatus is switched to a communication state.
前記開閉弁は、前記レギュレータの開弁側への変位量が最大になっており、前記サブ通路を流れる作動油が通過するサブポートの開口面積が最大になっているときに開弁される
ことを特徴とする油圧装置。 In the hydraulic apparatus as described in any one of Claims 1-8,
The on-off valve is opened when the amount of displacement of the regulator toward the valve opening side is maximized and the opening area of the sub port through which the hydraulic oil flowing through the sub passage passes is maximized. Hydraulic device characterized.
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