JP2010259664A - 体内埋め込み装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者にかかる負担を軽減しつつ、長期間にわたって電池寿命を維持する。
【解決手段】心臓または心膜に固定される電極2と、該電極2に電気的に接続され、該電極2に対して電力を供給する外部装置3とを備え、電極2に、心臓の拍動に伴う変形による圧電効果によって発電する発電素子4が備えられ、外部装置3に、発電素子4により発電された電力を蓄える蓄電手段12が設けられている体内埋め込み装置1を提供する。
【選択図】図3
【解決手段】心臓または心膜に固定される電極2と、該電極2に電気的に接続され、該電極2に対して電力を供給する外部装置3とを備え、電極2に、心臓の拍動に伴う変形による圧電効果によって発電する発電素子4が備えられ、外部装置3に、発電素子4により発電された電力を蓄える蓄電手段12が設けられている体内埋め込み装置1を提供する。
【選択図】図3
Description
本発明は、体内埋め込み装置に関するものである。
従来、体内埋め込み機器の電源を確保するために、二次側回路を体内埋め込み機器に設け、体外に配置した一次側回路から、体内の二次側回路に対して経皮的に交流電磁界を作用させて、電力を供給する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来の方法では、経皮的に作用させる交流電磁界が高周波になり、高周波磁界が皮膚を発熱させることがあるという不都合が考えられる。また、体内埋め込み機器自体に電池を備えておき、電池が寿命に達したら外科手術によって電池を交換する方法も考えられるが、患者に与える負担が大きいという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、患者にかかる負担を軽減しつつ、長期間にわたって電池寿命を維持することができる体内埋め込み装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、心臓または心膜に固定される電極と、該電極に電気的に接続され、該電極に対して電力を供給する外部装置とを備え、前記電極に、心臓の拍動に伴う変形による圧電効果によって発電する発電素子が備えられ、前記外部装置に、発電素子により発電された電力を蓄える蓄電手段が設けられている体内埋め込み装置を提供する。
本発明は、心臓または心膜に固定される電極と、該電極に電気的に接続され、該電極に対して電力を供給する外部装置とを備え、前記電極に、心臓の拍動に伴う変形による圧電効果によって発電する発電素子が備えられ、前記外部装置に、発電素子により発電された電力を蓄える蓄電手段が設けられている体内埋め込み装置を提供する。
本発明によれば、心臓または心膜に固定された電極に備えられた発電素子が、心臓の拍動に伴って変形し、それによる圧電効果によって発電する。そして、発電された電力が、電極に電気的に接続された外部装置の蓄電手段によって蓄えられる。これにより、電力消費量が抑えられ、長期間にわたって電池寿命を維持することができる。
上記発明においては、前記発電素子が、酸化亜鉛ナノワイヤ繊維を織り込んだシートを備えていてもよい。
このようにすることで、酸化亜鉛ナノワイヤ繊維を織り込んで構成されたシートが心臓の拍動に合わせて柔軟に湾曲し、心臓の拍動を利用して効率的に発電することができる。
このようにすることで、酸化亜鉛ナノワイヤ繊維を織り込んで構成されたシートが心臓の拍動に合わせて柔軟に湾曲し、心臓の拍動を利用して効率的に発電することができる。
また、上記発明においては、前記シートの表面に、相対移動可能に接触させられる被覆部材を備えていてもよい。
このようにすることで、シートの湾曲による発電とともに、シートと被覆部材との摩擦による発電も行うことができ、心臓の拍動をより効率的に利用して電力消費量を抑え留ことができる。
このようにすることで、シートの湾曲による発電とともに、シートと被覆部材との摩擦による発電も行うことができ、心臓の拍動をより効率的に利用して電力消費量を抑え留ことができる。
本発明によれば、患者にかかる負担を軽減しつつ、長期間にわたって電池寿命を維持することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る体内埋め込み装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る体内埋め込み装置1は、図1に示されるように、心臓Aまたは心膜Bに装着される右心房用(RA)、右心室用(RV)および左心室用(LV)の3つの電極部2と、該電極部2に電気的に接続され、該電極部2に対して電力を供給する外部装置3とを備えた除細動装置である。
本実施形態に係る体内埋め込み装置1は、図1に示されるように、心臓Aまたは心膜Bに装着される右心房用(RA)、右心室用(RV)および左心室用(LV)の3つの電極部2と、該電極部2に電気的に接続され、該電極部2に対して電力を供給する外部装置3とを備えた除細動装置である。
電極部2には、図2に示されるように、心臓Aの拍動に伴う変形による圧電効果によって発電する発電素子4が備えられている。
発電素子4は、図4(a),(b)に示されるように、酸化亜鉛ナノワイヤ繊維5を織り込んで構成された柔軟なシートにより構成されている。
発電素子4は、図4(a),(b)に示されるように、酸化亜鉛ナノワイヤ繊維5を織り込んで構成された柔軟なシートにより構成されている。
発電素子4は、図2に示されるように、例えば、シリコーン樹脂からなる柔軟なケース6によって被覆されている。ケース6には、金属材料からなる電極7が固定されている。電極7および発電素子4は、リード線8によって外部装置3に接続されている。
発電素子4を構成するシートは、その周縁部分においてシリコーン樹脂からなるケース6に固定されている。シリコーン樹脂からなるケース6は、心臓Aの拍動による振動によって弾性変形して内部の発電素子4を加圧するようになる。これにより、シートを構成している酸化亜鉛ナノワイヤ繊維5が圧電効果によって発電するようになっている。
また、発電素子4の中央部分はケース6に固定されることなく、ケース6内面に対して微小隙間をあけて配置されている。発電素子4の表面とケース6の内面との隙間寸法は、心臓Aの拍動によって発電素子4あるいはケース6が弾性変形して両者が接触して両者間に摩擦が発生する程度の寸法であることが好ましく、例えば、0.1〜0.9mmである。これにより、ケース6が変形させられて発電素子4が圧迫される際に、ケース6の内面と発電素子4の表面との間に発生する摩擦によって、発電が促進されるようになっている。
外部装置3は、図3に示されるように、電極部2とリード線8を介して接続された切替部9と、該切替部9を介して電極7に対してペーシング電圧あるいは除細動電圧を供給する出力回路10と、切替部9を介して発電素子4から入力された交流電力を整流する整流回路11と、該整流回路11により整流された電力を蓄電する二次電池12と、切替部9、出力回路10および整流回路11を制御する制御回路13とを備えている。二次電池12に蓄えられた電力は、外部装置3の各部を作動させるために使用され、かつ、電極部2に対してペーシング電圧あるいは除細動電圧するために使用される。
切替部9は制御回路13によって、電極7において検出された心電信号を受け取り、あるいは、出力回路10から出力されたペーシング電圧あるいは除細動電圧を電極7に対して供給し、あるいは、発電素子4において発生した電力を整流回路11に供給するように切り替えられるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る体内埋め込み装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る体内埋め込み装置1を使用するには、電極部2を心臓Aまたは心膜Bに固定し、心臓Aからの心電信号を検出する。検出された心電信号は、リード線8を介して外部装置3まで伝送され、切替部9に入力される。制御回路13は切替部9を入力側に切り替えておくことにより、伝送されてきた心電信号を制御回路13に入力させることができる。
本実施形態に係る体内埋め込み装置1を使用するには、電極部2を心臓Aまたは心膜Bに固定し、心臓Aからの心電信号を検出する。検出された心電信号は、リード線8を介して外部装置3まで伝送され、切替部9に入力される。制御回路13は切替部9を入力側に切り替えておくことにより、伝送されてきた心電信号を制御回路13に入力させることができる。
制御回路13においては、心電信号に基づいて心臓Aの状態が判定され、心臓Aの状態に応じて、ペーシング電圧あるいは除細動電圧を心臓Aに対して出力するように出力回路10に対する指令が行われる。また、制御回路13は、その際に、切替部9を出力側に切り替えて、出力回路10からのペーシング電圧あるいは除細動電圧を電極7に向けて出力させる。
さらに、本実施形態によれば、心臓Aまたは心膜Bに固定された電極部2には、心臓Aの拍動による振動が加えられる。これにより、シリコーン樹脂からなるケース6が弾性変形させられることになり、発電素子4を構成するシートが加圧されて圧電効果によって発電される。
発電素子4はその中央部分においてケース6の内面から切り離されて、ケース6内面に対して相対移動可能に支持されているので、ケース6が弾性変形して発電素子4の表面に密着させられると、その際に両者間に摩擦が発生する。これにより、発電素子4の圧電効果が高められて、発電が促進され、発電量を増大させることができる。
制御回路13は、心電信号の検出およびペーシング電圧あるいは除細動電圧の出力を行わない期間において、切替部9を入力側に切り替えるとともに、発電素子4において発生した電力を整流回路11に入力し、二次電池12を充電する。
このように、本実施形態に係る体内埋め込み装置1によれば、心臓Aの拍動によるケース6の弾性変形によって、発電素子4を構成するシートが変形および摩擦されて発電されるので、外部装置3に備えられている二次電池12の電力が逐次補われ、長時間にわたる使用が可能となる。
逆に、耐用年数を同様に設定した場合には、二次電池12として小型のものを採用することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
逆に、耐用年数を同様に設定した場合には、二次電池12として小型のものを採用することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
また、図5に示されるように、発電素子4の表面がケース6内面に隙間なく密着して相対移動が行われない場合(図における隙間0mmの場合)と比較して、発電素子4の表面とケース6内面との間に隙間を設けることによって、両者間の相対移動に伴って発生する摩擦により、発電される電力が増大することがわかった。
特に、ケース6が加圧されていない状態における、発電素子4の表面とケース6内面との隙間を0.1〜0.9mmとした場合には、摩擦を生じない1mm以上の隙間の場合と比較して発電力が大きく、この範囲に隙間を設定することで、発電効率を向上することができる。
特に、ケース6が加圧されていない状態における、発電素子4の表面とケース6内面との隙間を0.1〜0.9mmとした場合には、摩擦を生じない1mm以上の隙間の場合と比較して発電力が大きく、この範囲に隙間を設定することで、発電効率を向上することができる。
本実施形態においては、体内埋め込み装置1として除細動装置を例示したが、これに限定されるものではなく、心臓Aの拍動を受ける位置に発電素子4を配置することができる装置であれば任意の体内埋め込み装置1に適用することができる。
また、ケース6内に1枚のシートからなる発電素子4を配置した場合を例示したが、図6に示されるように、2枚あるいは3枚以上の発電素子4を相互に隙間をあけて配置することにしてもよい。このようにすることで、さらに発電効率を向上することができる。
また、ケース6内に1枚のシートからなる発電素子4を配置した場合を例示したが、図6に示されるように、2枚あるいは3枚以上の発電素子4を相互に隙間をあけて配置することにしてもよい。このようにすることで、さらに発電効率を向上することができる。
また、本実施形態においては、外部装置に切替部を設けて、心電信号の検出、ペーシング電圧や除細動電圧の出力および発電された電力の入力を切り替えることとしたが、これに代えて、それぞれに対して別個にリード線を設けて、切替部を省略することにしてもよい。このようにすることで、心電信号の検出やペーシング電圧あるいは除細動電圧の出力に関わらず、発電素子4が発電した電力を常時整流回路11に供給して蓄電することができる。
A 心臓
1 体内埋め込み装置
2 電極部(電極)
3 外部装置
4 発電素子
5 酸化亜鉛ナノワイヤ繊維
6 ケース(被覆部材)
12 二次電池(蓄電手段)
1 体内埋め込み装置
2 電極部(電極)
3 外部装置
4 発電素子
5 酸化亜鉛ナノワイヤ繊維
6 ケース(被覆部材)
12 二次電池(蓄電手段)
Claims (3)
- 心臓または心膜に固定される電極と、
該電極に電気的に接続され、該電極に対して電力を供給する外部装置とを備え、
前記電極に、心臓の拍動に伴う変形による圧電効果によって発電する発電素子が備えられ、
前記外部装置に、発電素子により発電された電力を蓄える蓄電手段が設けられている体内埋め込み装置。 - 前記発電素子が、酸化亜鉛ナノワイヤ繊維を織り込んだシートを備える請求項1に記載の体内埋め込み装置。
- 前記シートの表面に、相対移動可能に接触させられる被覆部材を備える請求項2に記載の体内埋め込み装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009113718A JP2010259664A (ja) | 2009-05-08 | 2009-05-08 | 体内埋め込み装置 |
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JP2009113718A Withdrawn JP2010259664A (ja) | 2009-05-08 | 2009-05-08 | 体内埋め込み装置 |
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JP (1) | JP2010259664A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012047071A2 (ko) * | 2010-10-08 | 2012-04-12 | 한국과학기술원 | 플렉서블 나노제너레이터 제조방법 및 이에 의하여 제조된 플렉서블 나노제너레이터 |
CN104739427A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 中国人民解放军第二军医大学 | 植入式生物能血糖监测仪 |
-
2009
- 2009-05-08 JP JP2009113718A patent/JP2010259664A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012047071A2 (ko) * | 2010-10-08 | 2012-04-12 | 한국과학기술원 | 플렉서블 나노제너레이터 제조방법 및 이에 의하여 제조된 플렉서블 나노제너레이터 |
WO2012047071A3 (ko) * | 2010-10-08 | 2012-08-23 | 한국과학기술원 | 플렉서블 나노제너레이터 제조방법 및 이에 의하여 제조된 플렉서블 나노제너레이터 |
CN104739427A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 中国人民解放军第二军医大学 | 植入式生物能血糖监测仪 |
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