JP2010248849A - ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】室内側で書類受用開口から受け取った書類に、その場で署名や捺印ができ、荷物受取りに関する手続きを楽に行なうことのできるドアが要求されている。
【解決手段】ドア1は、ドア本体2に、室内Iと室外Hとを連通する書類受用開口3が形成され、書類受用開口3の下縁部3Aに、書類受用開口3を開閉する蓋板部材4が、室内I側の略水平位置(実線で示す位置)と書類受用開口3を封止する起立位置(2点鎖線で示す位置)との間を起倒するようにヒンジ部材5を介して設けられているものである。そして、このドア1では、ドア本体2に室内Iと室外Hとを連通する覗き穴7が形成され、覗き穴7が、室外Hからの光を通し且つ室内Iからの光を反射するマジックミラー8で塞がれている。
【選択図】図2

Description

本発明は、宅配業務にからむ犯罪から身を守ることのできるドアに関するものである。
従来、この種のドアとしては、下記の特許文献1〜7に示すものが知られている。例えば、特許文献1には、ドア本体に設けた小窓に開閉戸を設け、開閉戸を開けて小窓から印鑑、金銭、書類を受渡しするようにしたものが記載されている。また、特許文献1〜6には、ドア本体の下部に、小荷物を受け取るための荷受け開口が形成され、この荷受け開口に、外扉と、室内側に倒れる荷受け台が設けられているものが記載されている。それらのうち、特許文献2のドアには、荷受け開口の開閉扉に郵便受口が設けられている。特許文献7では、小荷物を受け取るための荷受け開口がドア本体の上部に形成され、この荷受け開口に、室内側に倒れる荷受け板が設けられているものが記載されている。
特開2006−83674号公報 特開2004−225499号公報 特開2000−130045号公報 特開平8−246763号公報 特開平7−139269号公報 実開平5−84792号公報 実開平5−24880号公報
上記した特許文献1や2のように、印鑑、金銭、書類をドア本体の小窓や郵便受口から受渡しするものでは、受け取った書類に署名や捺印をするための下敷きが手元にないため、いったん居間などに戻って署名や捺印をしなければならず、面倒で手間がかかるという問題がある。また、特許文献2〜7のように、開閉式の荷受け板を持ってはいても専用の書類受用開口がないものでは、書類の受取りと、署名および捺印後の返却を、開いた荷受け開口を通して行なわなければならない。その際には、書類の受け渡しをしゃがみ姿勢で行なわなければならず、特に年配者にとっては辛い作業となる。そして、荷受け開口が大きい場合はその荷受け開口から侵入されるおそれがあったり、侵入されないまでも手を入れられたりするおそれがある。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、室内側で書類受用開口から受け取った書類にその場で署名や捺印ができ、荷物受取りに関する手続きをドアを開けることなく楽に行なうことのできるドアの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るドアは、ドア本体に、室内外を連通する書類受用開口が形成され、書類受用開口の下縁部に、書類受用開口を開閉する蓋板部材が、室内側の略水平位置と書類受用開口を封止する起立位置との間を起倒するようにヒンジ部材を介して設けられていることを特徴とするものである。
また、前記構成において、蓋板部材の揺動先端面に、筆記具または印鑑を収容するポケット部が形成されているものである。
そして、本発明に係る別のドアは、ドア本体に、室内外を連通する書類受用開口が形成され、書類受用開口の下方位置でドア本体の室内側の面に、ボックス上面開口を有するポストボックスが取り付けられ、ボックス上面開口の室内側縁部に、ボックス上面開口を蓋止するボックス蓋板部材がヒンジ部材を介して起倒自在に設けられ、ボックス蓋板部材の下方位置で、ボックス上面開口内の略水平位置とポストボックス内で垂下した位置との間を揺動する揺動板部材が、前記ヒンジ部材を介してボックス蓋板部材と同軸で起倒自在に設けられ、ボックス蓋板部材が室内側で略水平位置に倒れたときに揺動板部材がボックス上面開口内の略水平位置にくるように、揺動板部材とボックス蓋板部材とを係合させる係合機構を備えていることを特徴とするものである。
そして、前記した各ドアにおいて、ドア本体に室内外を連通する覗き穴が形成され、覗き穴が、室外からの光を通し且つ室内からの光を反射するマジックミラーで塞がれているものである。
本発明に係るドアによれば、ドア本体の書類受用開口の下縁部に、書類受用開口を開閉する蓋板部材が設けられているので、書類受用開口を封止していた蓋板部材を室内側に倒すと、書類受用開口が開放される。従って、ドア本体を開けることなく、書類受用開口から荷物伝票などの書類を受け取ることができる。引き続き、蓋板部材を室内側に倒すと、蓋板部材は略水平位置に保持されるので、別途下敷きなどを用意することなく、略水平の蓋板部材の上面で書類に楽に署名や捺印をすることができる。
また、蓋板部材の揺動先端面に、筆記具または印鑑を収容するポケット部が形成されているものでは、筆記具や印鑑を居間などに取りに戻らなくてよく、蓋板部材を略水平に倒したのちにポケット部から筆記具または印鑑を取り出せるので、その場で署名や捺印をすることができる。また、ポケット部は揺動先端面に設けられているので、蓋板部材が起立位置にあるときはポケット部の開口面が上向きになっているから、筆記具または印鑑を安定して確実に収容できる。一方、蓋板部材が略水平位置にあるときポケット部は蓋板部材の側面位置にあるので、略水平の蓋板部材の上面はポケット部がなく平坦であるから、筆記具や印鑑を使用しやすい。従って、略水平の蓋板部材の上面に仮にポケット部を設けた場合のように、筆記具が書類を貫通しポケット部に達して書類を破れさせるということがない。
また、本発明に係る別のドアによれば、ポストボックスのボックス上面開口の室内側縁部に、ボックス蓋板部材がヒンジ部材を介して起倒自在に枢支され、このヒンジ部材に揺動板部材が同軸に枢支されており、更に揺動板部材とボックス蓋板部材とが係合機構により係合するようになっているので、ボックス蓋板部材を開くと、ボックス上面開口および書類受用開口が開放されるので、これらの開口から書類を入れることができる。このとき、揺動板部材はボックス上面開口内で略水平姿勢となり、入れられた書類を受けることができる。一方、倒されたボックス蓋板部材も略水平姿勢になっているので、略水平のボックス蓋板部材の上面で書類に楽に署名や捺印を行なうことができる。そして、このドアは、請求項1記載のドアと比べて、書類受用開口よりも広いボックス上面開口を被う揺動板部材上およびボックス蓋板部材上に書類を載置するので、確実に書類を受け取ることができ、広いボックス蓋板部材上で署名や捺印をいっそう楽に行なうことができる。
そして、ドア本体に形成された覗き穴がマジックミラーで塞がれているものでは、マジックミラーが室外からの光を通し室内からの光は反射するので、室外から室内を覗くことはできない。これにより、覗き穴の穴径を大きくすることができるから、居住者は室内側で覗き穴に近づかなくても、大径の覗き穴を通して室外を見渡すことができる。その結果、室外状況の確認を億劫がることなく手軽に行なうことができる。また、事前に筆記具や印鑑を準備しやすくなるという効果もある。
本発明の一実施形態に係るドアの斜視図である。 前記ドアの側断面図である。 前記ドアの荷受け部分を室外から見た図であって、(a)は当該部分の正面図、(b)は外扉を開いた状態を示す斜視図である。 前記ドアの荷受け部分を室内から見た図であって、(a)は背面図、(b)は荷受け台を開いた状態を示す斜視図、(c)は当該部分の一部断面を含む側断面図である。 前記ドアの書類受部分の一例を示す図であって、(a)は当該部分の側断面図、(b)は当該部分を室外から見た斜視図、(c)は当該部分に用いる蓋板部材を示す斜視図である。 前記ドアの書類受部分の別例を示す図であって、(a)は当該部分の側断面図、(b)は当該部分を室外から見た正面図、(c)は当該部分の背面図である。 本発明の別の実施形態に係るドアにおけるポストボックスを含む部分を示す斜視図である。 前記ポストボックスを含む部分の側断面図である。 (a),(b),(c)は前記ポストボックスのヒンジ部材に用いる筒部材を示す斜視図である。 (a)は前記ポストボックスのボックス蓋板部材がボックス上面開口を蓋止しているときのヒンジ部材の状態を示す背面図、(b)は(a)におけるヒンジ部材の正面図である。 (a)はボックス蓋板部材が垂直姿勢に立てられたときのヒンジ部材の状態を示す背面図、(b)は(a)におけるヒンジ部材の正面図である。 (a)はボックス蓋板部材を室内側に水平に倒したときのヒンジ部材の状態を示す背面図、(b)は(a)におけるヒンジ部材の正面図である。 前記ボックス蓋板部材を室内側に倒し水平にして使用する態様を示す側断面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係るドアの斜視図、図2は前記ドアの側断面図である。
図1,2において、この実施形態に係るドア1は、例えばマンションなどの玄関に取り付けられるドアであり、正面から見て長方形状のドア本体2を備えている。このドア本体2の上下中央部には、室内Iと室外Hとを連通する書類受用開口3が形成されている。書類受用開口3の下縁部3Aには、書類受用開口3を開閉する蓋板部材4が、室内I側の水平位置(図2中に実線で示す)と書類受用開口3を封止する起立位置(図2中に2点鎖線で示す)との間を、図2中の矢印Jに示すように起倒するよう、ヒンジ部材5を介して取り付けられている。書類受用開口3の前面を覆う庇部材6がドア本体2の前面に取り付けられている。
一方、ドア本体2の下部には、室内Iと室外Hとを連通する荷物用開口9が形成されている。荷物用開口9の前面には、荷物用開口9を被う外扉10が配備されている。外扉10は、荷物用開口9の例えば右側縁にヒンジ部材13,13を介して水平方向揺動自在に取り付けられている。荷物用開口9の後側部分には、荷物を受けるための荷受け台11が配備されている。荷受け台11は、荷物用開口9の下縁部にヒンジ部材12を介して上下方向揺動自在(図2中の矢印K方向)に取り付けられている。
ドア本体2の上部には、室内Iと室外Hとを連通する覗き穴7が形成されている。覗き穴7はその穴径が例えば30〜50mmに形成され、室外Hからの光を通し且つ室内Iからの光を反射するマジックミラー8で塞がれている。マジックミラー8は室内Iから室外Hを広く見通せる広角レンズ構造としてもよい。また、覗き穴7内におけるマジックミラー8の前方位置には、透明な強化ガラスや強化プラスチックからなる透明体70が埋め込まれている。
尚、図1において、符号14はドア1をマンションなどの玄関に取り付けるためのヒンジ部材を示している。また、15は外扉10を開閉するために操作される埋込取っ手、16はドアノブである。そして、手や刃物の挿入を防ぐために書類受用開口3を極力小さくするのであれば、図1中に2点鎖線で示すように、新聞受口18を別途設けてもよい。図2において、17は荷物受取りに関する注意書きを表示した例えばプレートからなる注意書き表示部である。
注意書き表示部17に記載されている注意書きの内容は、例えば次の通りである。
宅配受取心得と振込詐欺
知らない宅配者にはドアを開けないこと。書類受用開口3を利用すること。サインや捺印は書類内容をよく読んでからでなければ書かない捺さないこと。送り状を受け取って送り主を確認しましょう。知らない所からの贈り物はドアを開けないで室外Hに置いて帰って頂くこと。怪しければ受け取らないこと。自分が注文していないものは例え家族のものであっても代金を支払わないこと。電話でのお金の話は身内の人でも警察へ届けること。一度振り込んだお金は絶対に帰ってこないと思うこと。出かけるときは戸締りを。』
といった内容が箇条書きされている。
図3に示すように、外扉10の上面には軸20が突設され、この軸20にストッパアーム19の一端部が水平方向揺動自在に軸支されている。ストッパアーム19の他端部には滑り子21が取り付けられている。滑り子21は、荷物用開口9の上方位置に横設されたガイド板部材41上を摺動する。ガイド板部材41上の端部には突起22が固設されている。埋込取っ手15を持って外扉10が開かれると、滑り子21がガイド板部材41上を摺動し最後は突起22に当接して止まる。これにより、外扉10の全開位置が規定されるようになっている。
荷受け用の部分において、室内I側の部分は、図4に示すように、荷受け台11の左右両側面に、1対の保持アーム23,23の一端部が垂直方向揺動自在に軸支されている。保持アーム23,23の他端部には滑り子24,24がそれぞれ取り付けられている。滑り子24,24は、荷物用開口9の左右内側壁に縦設されたガイドレール25,25(一方の25のみ図示)内を上下方向に摺動する。起立姿勢の荷受け台11の背面上部には、開閉時に手で操作されるラッチ式平面ハンドル27が配備されている。ラッチ式平面ハンドル27のハンドルと連動するラッチ26は、前記起立姿勢の荷受け台11の上面に出没自在に設けられており、荷物用開口9の上縁部と係脱自在に係合する。ラッチ26のキーロックは、ラッチ式平面ハンドル27に設けられた鍵穴28に鍵(図示省略)を差し込んで行なわれる。ラッチ式平面ハンドル27を持って荷受け台11が開かれると、滑り子24,24がガイドレール25,25内を下向きに摺動し最後は係止端部42,42に当接して止まる。これにより、荷受け台11が水平姿勢に保持される。
蓋板部材4は、図5に示すように、背面から視て例えば長方形状に形成されていて、その背面に取っ手29が設けられている。蓋板部材4の揺動先端側の端面4Aには、ボールペンや鉛筆などの筆記具、または朱肉用やスタンプ式の印鑑などを収容し保持するためのポケット部30が形成されている。このポケット部30は、蓋板部材4を水平姿勢に倒しても(図5中の2点鎖線で示す符号4)、収容していた筆記具などが簡単には落ちないような凹陥形状に形成されている。
上記のように構成されたドア1の作用を以下に説明する。この場合、蓋板部材4が書類受用開口3を閉止し、外扉10および荷受け台11が荷物用開口9を閉止している状態から説明する。
居住者は、室内Iでドア1の前に立つたびに、注意書き表示部17に記載されている注意文に目が留まり、「宅配受取心得と振込詐欺」の内容に留意する習慣がつく。一方、真の宅配業者、または宅配業者になりすました不届き者がインターホンを鳴らしたときも、居住者は注意書き表示部17の注意文を見て受取心得を再確認することができる。また、振込詐欺の未然防止にも役立つ。
そして、インターホンが鳴ったときに、室内Iの居住者は覗き穴7から確認する。この場合、覗き穴7は広径なので、居住者が覗き穴7から離れた位置に立っていても、室外Hを広く観察することができる。しかも、このように大きな視界であるにも拘わらず、マジックミラー8があるために、室内Iを覗かれることはない。
そこで、居住者は正規の宅配業者であると確信したときに、インターホンで書類受用開口3から書類Sを入れるように宅配業者に申し伝え、蓋板部材4を倒して書類受用開口3を開放する。そのうち、蓋板部材4は、その室内側下部が書類受用開口3の下縁部3Aの上面に当接して止まり水平姿勢に保持される。書類受用開口3から入れられた書類Sは水平な蓋板部材4上に載置される(図5(a)参照)。居住者は書類Sを受け取って記載内容をしっかり確認する。記載内容に納得すれば、書類Sを蓋板部材4の上に置き、筆記具で署名したり印鑑を捺したのちに書類受用開口3から宅配業者に返却する。
従って、この実施形態のドア1によれば、ドア本体2を開かなくても、書類Sの内容確認、署名、または捺印などを行なうことができる。その結果、無用な強盗事件や傷害事件に遭遇しなくて済む。また、素顔であったりパジャマ姿であっても、その姿を見られることなく書類Sへの署名または捺印を行なうことができる。尚、本発明のドアは荷物用開口9、外扉10、荷受け台11などを持たないドアであっても適用される。その場合、書類受用開口3および蓋板部材4を利用して、書類Sの内容確認、署名、または捺印だけを行ない、荷物は室外Hに置いてもらって、人の気配がなくなった時にドア1を開けて荷物を取り込めばよいのである。また、蓋板部材4に設けられたポケット部30に筆記具や印鑑が収容されているので、居住者は筆記具や印鑑を居間などに取りに戻らなくて済む。従って、居住者はその場で直ちに署名や捺印をすることができる。また、水平姿勢の蓋板部材4の上面はポケット部がなく平坦であるから、筆記具や印鑑を使用しやすいという効果もある。
また、上記の実施形態では、蓋板部材4のみで書類受用開口3を蓋止するようにしたが、本発明のドアはそれに限定されるものでない。例えば、図6に示すように、開口部33を有する周知の書類受用枠体31を、蓋板部材4の前方位置で書類受用開口3の周縁部に固設し、外蓋体32を、書類受用枠体31の上縁部にヒンジ部材34を介して前後揺動自在に設け、ヒンジ部材34に添設したコイルバネ35で、外蓋体32を蓋止する方向に弾性付勢するようにしたものである。 外蓋体32の側部には軸36が設けられている。軸36にはリンクアーム37の一端部が前後揺動自在に取り付けられている。一方、蓋板部材4の前面下部には軸40が設けられ、軸40にはリンクアーム39の一端部が前後揺動自在に取り付けられている。リンクアーム37の他端部とリンクアーム39の他端部は、連結部38を介して前後揺動自在に連結されている。
この実施形態のドアでは、居住者が取っ手29を持って、蓋板部材4を室内I側に引くと、リンクアーム37,39および連結部38の連動により、外蓋体32がヒンジ部材34を中心として後向きに揺動して書類受用枠体31の開口部33を開き始める。更に、蓋板部材4を倒して水平にすると、外蓋体32も大きく揺動し、開口部33は書類Sを通せるほどに開放される。
このように構成すると、書類受用開口3の閉止が2重構造となるので、書類受用開口3から室外Hから手を入れにくく、あるいは室内Iを覗かれるおそれが少なくなるという効果と、書類受用開口3の気密性を高くして保温・防音作用を高めるという効果を奏する。
他方、本発明の別の実施形態に係るドア1aを図7、図8に示す。
この実施形態に係るドア1aは、ドア本体2に、室内Iと室外Hとを連通する書類受用開口55が形成されている。そして、ドア本体2の室内I側の面2Aで書類受用開口55の下方位置には、ポストボックス46が取り付けられている。ポストボックス46は、ボックス上面開口46Aと、書類、郵便、または新聞などを取り出すための取出し用開口47を有している。ボックス上面開口46Aは、ドア本体2から離れるほど下降する傾斜になっている。ボックス上面開口46Aの室内側縁部46Bには、ボックス上面開口46Aを蓋止するボックス蓋板部材51がヒンジ部材52を介して起倒自在に設けられている。取出し用開口47は、ボックス本体46前下部にヒンジ部材48を介して設けられた蓋部材49により蓋止されるようになっている。蓋部材49の前面には取っ手50が設けられている。
ボックス上面開口46Aの室内側縁部46Bには、ボックス上面開口46Aを蓋止するボックス蓋板部材51がヒンジ部材52を介して前後起倒自在に設けられている。ボックス蓋板部材51の下方位置でポストボックス46内には、揺動板部材57が、前記のヒンジ部材52を介してボックス蓋板部材51と同軸に前後揺動自在に設けられている。この揺動板部材57は、ボックス上面開口46A内の水平位置とポストボックス46内で垂直に垂下した位置との間を揺動する。揺動板部材57の横幅は書類Sを確実に受けるために書類受用開口55よりも大きめにしておく。書類受用開口55からの書類Sをポストボックス46内に落とさないために、揺動板部材57の縦寸法は、水平姿勢にしたときの揺動板部材57の先端がドア本体2の内側の面2Aに極力近くなるような寸法にするとよい。ボックス上面開口46Aを蓋止している状態のボックス蓋板部材51の上面には、取っ手53が設けられており、下面には前述したポケット部30を有するサイン台56が固設されている。
ヒンジ部材52は、図9および図10に示すように、軸54と、軸54に装嵌された円筒状の筒部材60,62,63,64,65とから構成されている。筒部材60〜65は順に軸54に装嵌されている。筒部材60,65は一端部に爪部60A,65Bを有しており、それぞれ軸54およびボックス本体46の室内側縁部46Bに固設されている。筒部材61,63は一端部に爪部61B,63Aを有しており、それぞれ軸54に回動自在に嵌装されている。筒部材61はボックス蓋板部材51と接続されており、筒部材63は揺動板部材57と接続されている。筒部材62は爪部の無い円筒状に形成されており、軸54に回動自在に嵌装され揺動板部材57と接続されている。筒部材64は一端部に爪部64Aを有し他端部に爪部64Bを有しており、軸54に回動自在に嵌装され、ボックス蓋板部材51と接続されている。すなわち、図10〜12中の符号66は筒部材61および筒部材64がボックス蓋板部材51の下端部に溶接などで接続される接続部分を示し、符号67は筒部材62および筒部材63が揺動板部材57の上端部に溶接などで接続される接続部分を示している。また、ヒンジ部材52は、後で詳述する係合機構68を備えている。
図10はボックス蓋板部材51がボックス上面開口46Aを蓋止しているときのヒンジ部材52の状態((a)は背面から見た図、(b)は正面から見た図)を示している。このとき、図8のように、ボックス蓋板部材51は前側が高い傾斜姿勢になっており、揺動板部材57は垂直に垂れ下がった姿勢になっている。また、各筒部材の爪部はいずれも係合していない。そして、書類受用開口55からはボックス蓋板部材51に遮られて室内Iを覗けないようになっている。
そこで、居住者が取っ手53を持ちボックス蓋板部材51を起こして垂直に起立させると、ヒンジ部材52は図11に示すような状態になる。この場合も、各筒部材の爪部は係合していない。
更に、ドア本体2から離す方向にボックス蓋板部材51を揺動させると、垂直から例えば10度の角度になったとき、筒部材64の爪部64Bが筒部材63の爪部63Aに当接する。引き続き、ボックス蓋板部材51を揺動させると、ボックス蓋板部材51に随伴して、揺動板部材57がドア本体2の面2Aに近づく方向に揺動する。
そのうち、図12に示すように、筒部材61の爪部61Bが筒部材60の爪部60Aに当接すると同時に、筒部材64の爪部64Aが筒部材65の爪部65Bに当接する。すると、図13に示すように、ボックス蓋板部材51が室内I側で水平に倒れた位置(図13中の51)に保持され、揺動板部材57がボックス上面開口46A内で水平位置にくる。
すなわち、係合機構68は、爪部60Aを有して軸54に固定された筒部材60と、爪部61Bを有して軸54に回動自由の筒部材61と、爪部63Aを有して軸54に回動自由の筒部材63と、爪部64A,64Bを有して軸54に回動自由の筒部材64と、爪部65Bを有して軸54に固定された筒部材65とから構成されている。このような構成の係合機構68により、ボックス蓋板部材51が室内I側でほぼ水平に倒れた位置にきたときに揺動板部材57がボックス上面開口46A内でほぼ水平位置にくるように、揺動板部材57とボックス蓋板部材51とを係合させるのである。
図13のように、ボックス蓋板部材51および揺動板部材57が水平姿勢になったところで、送り状などの書類Sを書類受用開口55から室内Iに挿入してもらう。居住者は書類Sを受け取って記載内容をしっかり確認し、納得すれば、書類Sをサイン台56の上に置いて筆記具58で署名をしたり印鑑59を捺して書類受用開口55から宅配業者に返却する。
このように、この実施形態に係るドア1aは、元々あった書類受用開口55、ポストボックス46およびボックス蓋板部材51をそのまま利用し、係合機構68付きのヒンジ部材52および揺動板部材57を取り付けたので、構成がさほど複雑でなく安価に実現でき、見た目もシンプルで美しい。
そのうえ、ボックス蓋板部材51を開くという動作だけで、書類受用開口55を室内Iと連通させ、書類受用開口55の手前に揺動板部材57をせり出させて水平姿勢とし、更にボックス蓋板部材51を水平に保持することができる。従って、書類Sの受け取りを揺動板部材57上で行なうことができ、書類Sの内容確認、サイン、捺印をボックス蓋板部材51上で行なうことができる。用済み後はボックス蓋板部材51を戻しボックス上面46Aを蓋止するだけで、一連の所作が完了し、元の状態に復帰するのである。
尚、ボックス蓋板部材51と揺動板部材57を係合させる係合機構68として、上記では爪部を有する筒部材を用いた例を示したが、本発明の係合機構はそれに限るものでない。図示は省略するが、例えば周知のリンク機構を介してボックス蓋板部材と揺動板部材を連結し、ボックス蓋板部材の揺動に揺動板部材を連動させるようにしても構わない。
また、上記ではマンションなどの玄関に設置されるドアの例を示したが、本発明のドアは、例えば観音開き式のドアや和室の引戸などに適用できることは言うまでもない。
1,1a ドア
2 ドア本体
2A 面
3 書類受用開口
3A 下縁部
4 蓋板部材
4A 端面
5 ヒンジ部材
7 覗き穴
8 マジックミラー
9 荷物用開口
30 ポケット部
45 ポストボックス
46A ボックス上面開口
47 取出し用開口
48 ヒンジ部材
49 蓋部材
51 ボックス蓋板部材
52 ヒンジ部材
54 軸
55 書類受用開口
57 揺動板部材
58 筆記具
59 印鑑
60〜65 筒部材
60A,61B,63A,64A,64B,65B 爪部
68 係合機構
H 室外
I 室内
J 矢印
K 矢印
S 書類

Claims (4)

  1. ドア本体に、室内外を連通する書類受用開口が形成され、書類受用開口の下縁部に、書類受用開口を開閉する蓋板部材が、室内側の略水平位置と書類受用開口を封止する起立位置との間を起倒するようにヒンジ部材を介して設けられていることを特徴とするドア。
  2. 蓋板部材の揺動先端面に、筆記具または印鑑を収容するポケット部が形成されている請求項1に記載のドア。
  3. ドア本体に、室内外を連通する書類受用開口が形成され、書類受用開口の下方位置でドア本体の室内側の面に、ボックス上面開口を有するポストボックスが取り付けられ、ボックス上面開口の室内側縁部に、ボックス上面開口を蓋止するボックス蓋板部材がヒンジ部材を介して起倒自在に設けられ、ボックス蓋板部材の下方位置で、ボックス上面開口内の略水平位置とポストボックス内で垂下した位置との間を揺動する揺動板部材が、前記ヒンジ部材を介してボックス蓋板部材と同軸で起倒自在に設けられ、ボックス蓋板部材が室内側で略水平位置に倒れたときに揺動板部材がボックス上面開口内の略水平位置にくるように、揺動板部材とボックス蓋板部材とを係合させる係合機構を備えていることを特徴とするドア。
  4. ドア本体に室内外を連通する覗き穴が形成され、覗き穴が、室外からの光を通し且つ室内からの光を反射するマジックミラーで塞がれている請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のドア。
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