JP2010236508A - Negative pressure pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、負圧ポンプ、例えば車両に備えられる負圧ブースタの負圧室内を負圧にする負圧ポンプに関する。 The present invention relates to a negative pressure pump, for example, a negative pressure pump that makes negative pressure in a negative pressure chamber of a negative pressure booster provided in a vehicle.
図18は従来の倍力ブレーキ装置の原理図である。
基本的なブレーキ操作は、ブレーキペダル200を踏むと、プッシュロッド201が押され、このプッシュロッド201でマスターシリンダ202を作動させ、ブレーキ油路203、203から高圧のブレーキ液を車輪ブレーキに供給することで行われる。一般的には操作者の操作力を軽減するために、倍力ブレーキ装置210が用いられる。
FIG. 18 is a principle diagram of a conventional booster brake device.
The basic brake operation is that when the
倍力ブレーキ装置210は、ダイヤフラム211とリターンばね212とを収納した負圧ブースタ213と、この負圧ブースタ213の負圧室214から延ばした負圧管215と、この負圧管215の先端に接続した負圧ポンプ216とからなる。この種の負圧ポンプ216として、自動車用電気エアポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
The
負圧ポンプ216を作動させると、負圧管215、負圧室214内及び変圧室217内が負圧になっている。この状態でブレーキペダル200を踏むと負圧室214と変圧室217とが遮断され、変圧室217に空気が導入され、負圧室214と変圧室217との差圧により、ダイヤフラム211がリターンばね212を圧縮させる側へ変形し、プッシュロッド201を押し出す。結果、小さな踏力で大きな制動力が得られる。
When the
特許文献1の技術を次図で説明する。
図19は従来の負圧ポンプの断面図であり、負圧ポンプ216では、モータ217でベーン付きロータ218を回すと、ポンプ入口部219が負圧になる。ポンプ入口部219を介して吸引された空気は、ベーン付きロータ218で加圧され、加圧された空気がカバー部220に溜められる。ここに溜められた空気は、ポンプ吐出口221から、大気へ放出される。
The technique of
FIG. 19 is a cross-sectional view of a conventional negative pressure pump. In the
ポンプ入口部219から吸込んだ空気が、組付け部品間やシール部材から漏れることなく、ポンプ吐出口221から吐出することが、ポンプ効率を維持するために必要になる。
そのために、完成した負圧ポンプ216に対して、漏れが無いことを確認する気密試験を実施する。
In order to maintain the pump efficiency, it is necessary for the air sucked from the
Therefore, an airtight test for confirming that there is no leakage is performed on the completed
この気密試験は、例えば、ポンプ吐出口221をゴム栓224で塞ぎ、ポンプ入口部219をゴム栓225で塞ぐ。そして、ゴム栓225にチューブ226を貫通させ、このチューブ226の途中に圧力計227を取付け、チューブ226にバルブ228を設け、圧力供給管229及び圧力源230を接続する。
In this airtight test, for example, the
次に、バルブ228を開き、圧力計227が所定の圧力に達したらバルブ229を閉じる。好ましくは、圧力供給管229をバルブ228から分離する。これで、ゴム栓224とバルブ228の間は、高圧空気が充填されたことになる。
どこかに漏れ箇所があれば、圧力計227の計測値が低下する。漏れが無ければ圧力計227の計測値は、ほとんど変化しない。
Next, the
If there is a leak somewhere, the measured value of the
近年、排気性能の向上や浸水時の排出性確保などを考慮して、ポンプ吐出口221に相当する排気口を、複数個設けることが提案されている。
排気口の数が、例えば4個であれば、各々をゴム栓224で塞ぐこととなり、作業能率が悪い。
そこで、多数個の排気口を有する負圧ポンプであっても、気密試験が容易に行えることが望まれる。
In recent years, it has been proposed to provide a plurality of exhaust ports corresponding to the
If the number of exhaust ports is four, for example, each is plugged with a
Therefore, it is desirable that the airtight test can be easily performed even with a negative pressure pump having a large number of exhaust ports.
本発明は、多数個の排気口を有する負圧ポンプであっても、気密試験が容易に行える技術を提供することを課題とする。 An object of the present invention is to provide a technique that can easily perform an airtight test even in a negative pressure pump having a large number of exhaust ports.
請求項1に係る発明は、ポンプ部の出口側に排気室を備え、この排気室を介して空気を外へ排出する負圧ポンプであって、
前記排気室は、複数個の通孔を有する仕切部で下流側と仕切られた第1排気室を少なくとも備え、
前記仕切部の前記下流側の面に、前記複数個の通孔を囲い、気密試験の際にシール部材を押し当てることができる環状凸部が、設けられていることを特徴とする。
The invention according to
The exhaust chamber includes at least a first exhaust chamber partitioned from a downstream side by a partition having a plurality of through holes,
An annular convex portion is provided on the downstream surface of the partition portion so as to surround the plurality of through holes and to press the seal member during an airtight test.
請求項2に係る発明は、下流側に、最終排気口を備えた第2排気室があり、第1排気室は仕切部を介して隣接していることを特徴とする。
The invention according to
請求項1に係る発明では、仕切部の下流側の面に、複数個の通孔を囲う環状凸部が設けられているので、この環状凸部にシール部材を押し当てることで、気密試験を実施することができる。
複数個の通孔を、個別に塞ぐ必要がないため、気密試験が容易になり、気密試験の能率を向上させることができる。
In the invention according to
Since it is not necessary to block a plurality of through holes individually, the air tightness test becomes easy and the efficiency of the air tightness test can be improved.
請求項2に係る発明では、第2排気室と第1排気室は仕切部を介して隣接している。第1排気室に第2排気室を併せることにより、排気室の体積を大きくすることができる。
In the invention which concerns on
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。本発明の負圧ポンプは、車両用負圧ブースタ用に好適であるが、用途は任意である。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. Although the negative pressure pump of the present invention is suitable for a negative pressure booster for vehicles, the application is arbitrary.
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、本発明の負圧ポンプ10は、車両に備えられる負圧ブースタ11の負圧室12内を、負圧にする真空ポンプの一種である。
負圧ポンプ10を作動させると、負圧管13、負圧室12内及び変圧室19内が負圧になっている。この状態でブレーキペダル20を踏むと負圧室12と変圧室19とが遮断され、変圧室19に空気が導入され、負圧室12と変圧室19との差圧により、ダイヤフラム14がリターンばね15を圧縮させる側へ変形し、プッシュロッド16を押し出す。結果、小さな踏力で大きな制動力が得られる。負圧ポンプ10は、車両の側のブラケット17にボルト18で固定される。
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the
When the
負圧ポンプ10の構造を以下に詳しく述べる。
図2に示されるように、負圧ポンプ10は、モータ軸21がインボリュートスプライン軸であるモータ22と、このモータ22をビス23、23で取付けることができるねじ穴24、24を有するベースプレート25と、このベースプレート25の表面に設けられている第1雌ねじ穴26、26及び第2雌ねじ穴27、27に、合計4本の長いボルト28をねじ込むことで取付けられるポンプ部50と、このポンプ部50を覆うと共に、ベースプレート25の表面に設けられている第3雌ねじ穴29(合計4個)にビス71をねじ込むことで取付けられるカバー部70と、このカバー部70の入口部72に着脱可能に挿入される逆止弁100、フィルタ35及び接続部(接続部品)40と、からなる。
The structure of the
As shown in FIG. 2, the
ベースプレート25は、モータ22などをマウントするため及び車体に接続するための基盤であって、厚くて、剛性に富む金属製とすることが望まれる。
一方、カバー部70は、樹脂成形品とすることができる。樹脂成形品であれば、構造が複雑な排気室(詳細後述)を容易に製造することができる。
The
On the other hand, the
ベースプレート25は、車両に固定できるように、ねじ座31、31を一体的に備え、中央に、モータ22の円柱状のボス32が嵌合できるように、丸穴33が設けられている。
The
また、第1雌ねじ穴26は、第2雌ねじ穴27より一回り大径であって、位置決め中空ピン34、34を挿入することができる。位置決め中空ピン34の作用は後述する。
フィルタ35は、網部36の縁をリング部37で囲ってなる平板形状のものである。
Further, the first
The
接続部40は、負圧管(図1、符号13)が接続される接続部材であり、ビス41でカバー部70に脱着可能に固定することができ、この例ではホース差込部42を有する。
The
図3はポンプ部50の分解斜視図であり、ポンプ部50は、非円断面のロータ室51が設けられ、複数(この例では4個)のボルト穴52、53(ただし、ボルト穴52は位置決め中空ピンに対応する穴径であるため、ボルト穴53より大径である。)が設けられているケース54と、複数のベーン溝55が放射状に設けられ、中心にインボリュートスプライン穴56が設けられ、非円断面のロータ室51に回転自在に収納されるロータ57と、複数のベーン溝55に各々移動自在に収納されるベーン58と、複数のボルト穴59、59が設けられ、2個のポンプ・イン孔60、60が設けられている前蓋61と、複数のボルト穴62、63(ボルト穴62は、位置決め中空ピンに対応する穴径であるため、ボルト穴63より大径である。)が設けられ、2個のポンプ・アウト孔64、64が設けられ、ポンプ・アウト孔64から径外方へアウト溝65が設けられている底蓋66と、ケース54にロータ57及びベーン58を収納し、前後を前蓋61及び底蓋66で塞いだ状態で、ボルト穴59、52(又は53)、62(又は63)に通される複数(この例では4本)の長いボルト28とからなる。
FIG. 3 is an exploded perspective view of the
図3及び図2に基づいて、組立てられた負圧ポンプ10の外観は、図4に示す通りであり、ベースプレート25に、ビス23でモータ22が取付けられ、このモータ22へ給電する中間コネクタ130がビス131で取付けられると共に、ビス71でカバー部70が取付けられている。
カバー部70の一部が図左下へ筒形(この例では角筒形状)の排気室壁73が延ばされて、この排気室壁73の先端が排気室リッド74で閉じられている。
The external appearance of the assembled
A part of the
排気室リッド74は、図5に示されるように、矩形で、且つ中央にカバー部70側へ窪ませた球面部75を有するリッド本体76と、このリッド本体76の縁からカバー部70側へ延ばした挿入片77(挿入片77の数は4個である。)と、挿入片77の各々に設けた爪78とからなる。隣り合う挿入片77と挿入片77との間は、繋がっておらずに、この隙間79が排気通路の一部となる。排気室リッド74は、形状が複雑であるので、金属よりは樹脂が好適である。樹脂成形品であれば、軽量で複雑な形状にすることができる。
As shown in FIG. 5, the
一方、排気室壁73の先端に、コ字断面の最終排気口81(この例では4個)が形成され、排気室壁73の内面に複数(例えば6個)の係合部82が設けられている。これらの係合部82に爪78が係合することで、排気室リッド74が排気室壁73に固定される。原則として、排気室リッド74は、外すことができない。コ字断面の最終排気口81は、排気室リッド74を取付けた後は、四方形(矩形)の排気口になる。
On the other hand, a final exhaust port 81 (four in this example) having a U-shaped cross section is formed at the tip of the
排気室壁73内には、排気室リッド74側へ突出する環状凸部84が設けられ、この環状凸部84を貫通して1個の第1通孔85が設けられ、環状凸部84の内側に第2通孔86、86及び第3通孔87設けられている。
排気室90(図7)は、仕切部88によって複数の排気室、実施例では第1排気室97と第2排気室98に区画され、ロータ室51側から第1排気室97と第2排気室98が直列に配置されている。
In the
The exhaust chamber 90 (FIG. 7) is divided into a plurality of exhaust chambers, in the embodiment, a
これらの通孔85〜87は、仕切部88に貫通形成されており、後に説明するが、仕切部88の奥に第1排気室97があり、仕切部88の手前に、後述する最終排気口81にて外部へ排気する第2排気室98があり、これらの2つの排気室を連通する役割を果たす。
そして、仕切部88には、環状凸部84の外側に障壁89(4個)が立てられている。
These through
The
この障壁89の作用を、図6に基づいて説明する。
排気室壁73内に、4個の通孔85、86、86、87が設けられ、排気時に排出流体(空気)が図面奥から手前に流される。排出流体は、矢印(1)や矢印(2)のルートを通って最終排気口81から排出される。
The operation of the
Four through
一方、最終排気口81は、大気に開放されているために、外から水が排気室壁73内に侵入する可能性はある。その場合、侵入水は、先ず矢印(3)のように挿入片77に衝突する。そののち、90°方向を変え、矢印(4)のように障壁89の端部と挿入片77との間の隙間91を通る。または、侵入水の一部は、矢印(5)のように障壁89の外面と挿入片77との間の隙間92を通る。このように、第2排気室98内をラビリンス形状とすることにより第1排気室97への水分の侵入を防いでいる。
On the other hand, since the
次に、図4に示した負圧ポンプの要部の断面構造を説明する。
図7に示すように、モータ22のフランジ93とベースプレート25との間はOリングなどのシール材94によりシールされている。同様に、カバー部70とベースプレート25との間もシール材95によりシールされている。また、カバー部70と前蓋61との間がシール材96によりシールされている。
Next, the cross-sectional structure of the main part of the negative pressure pump shown in FIG. 4 will be described.
As shown in FIG. 7, the
モータ22は、円柱状のボス32が丸穴33に嵌合することで、ベースプレート25に対して正確に位置決めされる。すなわち、丸穴33の中心に、モータ軸21の中心が合致する。モータ軸21は底蓋66を貫通した後、ロータ57に係合している。
このロータ57を収納するケース54の下方に第1排気室97が設けられ、この第1排気室97の下方に第2排気室98が設けられている。
The
A
次に、接続部40とフィルタ35と逆止弁100との取付け構造を説明する。
先ず、接続部40は、カバー部70の入口部72に上から挿入することで取り外し可能に備えられ、逆止弁100は、カバー部70の入口部72に収納した状態で、接続部40で固定されている。なお、上下、前後は、図中に明示した矢印による。
そして、接続部40と逆止弁100で、フィルタ35が挟まれている。
Next, the attachment structure of the
First, the connecting
The
次に、ポンプ部50の断面構造を、図7の8−8線断面図である図8に基づいて説明する。
モータ軸21にロータ57が取付けられ、このロータ57にベーン58が移動自在に取付けられ、このロータ57をケース54に収納し、このケース54をカバー部70で囲った形態が明示されている。そして、係合部82に爪78が係合することで、排気室壁73の開口に排気室リッド74が取外し不能に取付けられていることが分かる。
Next, the cross-sectional structure of the
A
モータ軸21とロータ57との嵌合関係は、図9に示されるように、モータ軸21が6条(図面表裏方向に延びている。)のインボリュート歯99を有するインボリュートスプライン軸である。対応するインボリュートスプライン穴56がロータ57の中心に設けられている。
The fitting relationship between the
インボリュート歯99は歯面が湾曲面であり、ロータ57の中心をモータ軸21の中心に合わせる作用(調心作用)を備えている。すなわち、回転中に、ロータ57の中心がモータ軸21の中心から、ずれたとしても、調心作用により、自動的にロータ57の中心がモータ軸21の中心に合わされる。このように中心が合致すると、心振れが無くなる。
The
ロータ57のロータ室51内での偏摩耗が無くなり、負圧ポンプ自身の耐久性が向上する。このとき、図2において、モータ22をモータ軸21を含めて予め組付けた後、ベースプレート25と共にモータ軸21をロータ57に嵌合する。よって、モータ22を組付けるだけで前記調心作用により、モータ軸21とロータ57との中心が合わされるので、組付けが容易になる。
The uneven wear in the
ところで、図8において、4本のボルト28の中心は、正方形又は長方形の頂点に配置されていない。この理由を次に説明する。
図10(a)に示すように、ボルト穴59a〜59d(位置を明確にするために、符号59にa〜dを添えた。)は、少なくとも1つ、実施例では2つのボルト穴59b、59dが、位相をずらして配置されている。
Incidentally, in FIG. 8, the centers of the four
As shown in FIG. 10 (a), the bolt holes 59a to 59d (a to d are added to the
仮に、前蓋61が表裏を逆にしてケース54に当てられた場合には、図10(b)に示すように全てのボルト穴59a〜59dがケース54側のボルト穴52、53とずれてしまい、ボルトを差し込むことができない。前蓋61を回転させても、ずれは解消しない。したがって、表裏を間違えるような誤組みを防止することができる。
If the
また、前蓋61が正規の方位に対して、右又は左に90°回転した場合には、図10(c)に示すように、ボルト穴59a〜59dがケース54側のボルト穴52、53とずれてしまい、ボルトを差し込むことができない。前蓋61を回転させれば、ずれは解消できる。したがって、誤って90°回転させてしまったような誤組みを防止することができる。
When the
次に、図8に示す2本の位置決め中空ピン34、34の作用を、図8の11−11線断面図である図11に基づいて説明する。
図11に示すように、第1雌ねじ穴26に、位置決め中空ピン34を挿入する。次に、底蓋66のボルト穴62及びケース54のボルト穴52の下端を、位置決め中空ピン34の上半部に嵌合する。次に前蓋61をケース54載せて、この状態で、ボルト28を第1雌ねじ穴26にねじ込む。
2本の位置決め中空ピン34、34は、図8に示すように、いわゆる対角に配置されているため、図8の紙面方向(モータ軸21直角方向)での、ベースプレート25に対するケース54の位置決めが正確になされる。
Next, the operation of the two positioning
As shown in FIG. 11, the positioning
As shown in FIG. 8, the two positioning
次に、排気室の構造を、図7の要部拡大図である図12に基づいて説明する。
図12に示されるように、第1排気室97の床を構成する仕切部88の上面は、上段部88aと下段部88bとからなる、階段形状とされている。そして、上段部88aに、第1排気室97と第2排気室98とを繋ぐ第1通孔85が設けられ、下段部分88bに、第1排気室97と第2排気室98とを繋ぐ第2通孔86と第3通孔87が設けられている。
Next, the structure of the exhaust chamber will be described with reference to FIG. 12, which is an enlarged view of the main part of FIG.
As shown in FIG. 12, the upper surface of the
そして、第1通孔85と、第2通孔86と、第3通孔87は、上部開口のレベルが互いに異なる。すなわち第3通孔87より第2通孔86の方が、Δh1だけ高い。また、第1通孔85は、第3通孔87よりΔh2だけ高い(Δh1<Δh2)。
加えて、底蓋66に設けられているアウト溝65は、底蓋66の最下位位置に配置されている。
The first through-
In addition, the
仮に、最終排気口81から外の水が第2排気室98へ侵入したとしても、第2排気室98の上位に第1排気室97があるため、第1排気室97に浸水するまでは時間が稼げる。
また、水が第1排気室97に侵入したとしても、先ず、第3通孔87が塞がれるが、第1通孔85及び第2通孔86は開状態が保たれるため、負圧ポンプの排気性能が維持される。
さらに、水で第2通孔86が塞がれたとしても、第1通孔85は、開状態が保たれるため、負圧ポンプの排気性能が維持される。
Even if outside water enters the
Even if water enters the
Furthermore, even if the second through-
また、負圧ポンプが停止した時に、負圧ポンプの下部が溜まり水に漬かることで、ケース54の内部に水が侵入することがあっても、ケース54の内部に侵入した水は、最下位位置に配置されているポンプ・アウト孔64及びアウト溝65を介して、迅速に排出される。この際、最終排気口81が、侵入した水を排出するドレーンとしての機能を果たす。
In addition, when the negative pressure pump is stopped, the lower part of the negative pressure pump accumulates and is immersed in water, so that even if water enters the
次に、逆止弁100の構造と作用を説明する。
図13に示すように、逆止弁100は、ニードル101を有する傘状の弁体102と、この弁体102が上昇して被さることで流路103を閉じる弁座部104と、この弁座部104を一体的に有し且つ弁体102を移動自在に収納する弁箱105とからなる。なお、弁箱105は、シール材106を備えた箱基部107と、通孔108を有し、弁体102を移動可能に収納し、箱基部107に嵌込まれるケース部109とで構成されている。
弁体102は、負圧ポンプの作動時においてリターンスプリング102aにて閉弁方向に付勢される。
Next, the structure and operation of the
As shown in FIG. 13, the
The
負圧ポンプの運転時に、ポンプ部50の入口はホース差込部42より低圧になる。この圧力差で、図13に示されるように、リターンスプリング102aの付勢力に抗して弁座部104から弁体102が離れ、逆止弁100が開状態になる。すると、矢印(7)のように空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、フィルタ35で濾過される。この空気は、矢印(8)のように通孔108を通るなどして、逆止弁100を通過し、矢印(9)のようにポンプ・イン孔60からポンプ部50に入る。
During operation of the negative pressure pump, the inlet of the
ポンプ部50で加圧され、矢印(10)のように、ポンプ・アウト孔64、アウト溝65、第1排気室97を介して第2排気室98に至り、矢印(11)のように、最終排気口81、81から外へ排出される。
Pressurized by the
次に、モータ22が止まったとき(負圧ポンプ停止時)の状態を、図14で説明する。
ここで、逆止弁100とポンプ部50との間の閉空間(ほぼ、前蓋61の外面とカバー部70の内面で囲われる空間に相当)を、吸入室110と呼ぶ。この吸入室110の容積をV1とする。
また、ポンプ部50を便宜的に、二分し、前蓋61側の容積をV2、底蓋66側の容積をV3とする。更に、第1排気室97の容積をV4、第2排気室98の容積をV5とする。
Next, the state when the
Here, a closed space between the
For convenience, the
モータ22が止まると、図14に示すように、逆止弁100が閉じる。モータ22が止まる直前の状態は、容積V1と容積V2の領域が負圧領域であり、容積V3〜V5の領域が正圧領域である。モータ22が止まった瞬間にこのバランスが崩れる。
すなわち、容積V3〜V5の領域から、容積V1〜V2の領域へ空気の供給が行われ、全ての領域が大気圧に戻るように変化する。
When the
That is, air is supplied from the region of the volumes V3 to V5 to the region of the volumes V1 to V2, and all regions change so as to return to atmospheric pressure.
本発明では、容積V1<容積V5の関係が保たれるように、吸入室110と第2排気室98の大きさを設定した。容積V2と容積V3は等しい。
モータ22の停止に伴って、空気の移動が起こるが、(V1+V2)<(V3+V5)であるため、容積V5に余剰が発生する。
In the present invention, the sizes of the
As the
結果、仮に、外の水分を含んだ空気が第2排気室98へ逆流したとしても、第2排気室98で余剰空気に混合するだけであり、水分を含んだ空気が、ポンプ室50や吸込室110へ侵入する心配が無くなる。
As a result, even if external moisture-containing air flows back to the
次に、図6で説明したように、最終排気口81が、4つの排気室壁73で囲われた矩形断面の第2排気室98の四隅の同一端面上に設けられている。4個の最終排気口81を設けたことによる作用を、図15で説明する。
図15(b)は、負圧ポンプ10の正面図であり、この負圧ポンプ10が矢印(20)のように回転(ローリング)することがある。このときには、左側面図である図15(a)に示す最終排気口81L、81L(Lは左を示す添え字。)が上昇する。このことによって、右側面図である図15(c)に示す最終排気口81R、81R(Rは右を示す添え字)から水分が排出されると共に、図15(a)の最終排気口81L、81Lからは排気が継続される。
Next, as described with reference to FIG. 6, the
FIG. 15B is a front view of the
また、図15(a)に示す矢印(21)のように負圧ポンプ10が回転することがある。このときには2個の最終排気口81L、81Lのうち、モータ22に近い方の最終排気口81Lが上位になり、ここから排気が継続されると共に他方の最終排気口から水分が排出される。
このように、4個の最終排気口81を巧みに配置したことにより、負圧ポンプ10が傾いても、排気が継続可能となる。
Further, the
Thus, by skillfully arranging the four
次に、図5及び図6に示した環状凸部84の作用を説明する。
環状凸部84は、図6に示すように、4個の通孔85、86、86、87を囲うリング状の突条部である。
図16は図6の要部断面図であって、環状凸部84の先端は平坦であるため、円柱状の第1シール部材121を押し当てることができる。そうすれば、1個のシール部材121で、4個の通孔85、86、86、87を、一括してカバーすることができる。第1シール部材121は、第1治具122の先端に設けてもよい。第1シール部材121の材質は、ゴムや軟質樹脂が適している。
Next, the operation of the annular
As shown in FIG. 6, the annular
FIG. 16 is a cross-sectional view of the main part of FIG. 6, and since the tip of the annular
次に、気密試験方法の一例を示す。
図17に示すように、組立ライン等において、第2シール部材123と、第2シール部材123に貫通させたチューブ124と、このチューブ124の途中に設けた圧力計125と、チューブ124に設けたバルブ126と、このバルブ126に接続する圧力供給管127及び圧力源128を準備しておく。第2シール部材123の材質は、ゴムや軟質樹脂が適している。
Next, an example of an airtight test method is shown.
As shown in FIG. 17, in an assembly line or the like, the
第2治具129で把持した負圧ポンプ10を、第2シール部材123の近傍まで移動し、ホース差込部42の先端を第2シール部材123に押し当てる。
次に、第1治具122を作動させ、第1シール部材121を環状凸部84へ押し当てる。
続いて、圧力源128から圧縮空気を供給し、従来の技術で説明したのと同様の手順で検査を実施する。
The
Next, the
Subsequently, compressed air is supplied from the
以上の説明した本発明は、次のようにまとめることができる。
本発明は、図17に示すように、ポンプ部50の出口側に排気室97、98を備え、この排気室97、98を介して空気を外へ排出する負圧ポンプ10であって、
前記排気室排気室97、98は、複数個の通孔85、86、87(符号86は図16参照)を有する仕切部88で下流側と仕切られた第1排気室97を少なくとも備え、
前記仕切部88の前記下流側の面に、図6に示すように、前記複数個の通孔85、86、87を囲い、気密試験の際にシール部材を押し当てることができる環状凸部84が、設けられていることを特徴とする。
The present invention described above can be summarized as follows.
As shown in FIG. 17, the present invention is a
The exhaust
As shown in FIG. 6, an annular
この発明では、仕切部の下流側の面に、複数個の通孔を囲う環状凸部が設けられているので、図17に示すように、環状凸部84にシール部材(第1シール部材121)を押し当てることで、気密試験を実施することができる。
複数個の通孔85、86、87を、個別に塞ぐ必要がないため、気密試験が容易になり、気密試験の能率を向上させることができる。
In the present invention, since the annular convex portion surrounding the plurality of through holes is provided on the downstream surface of the partition portion, as shown in FIG. 17, the annular
Since there is no need to individually block the plurality of through
好ましくは、下流側に、最終排気口81を備えた第2排気室98があり、第1排気室97は仕切部88を介して隣接していることを特徴とする。
第1排気室97に第2排気室98を併せることにより、排気室の体積を大きくすることができる。
Preferably, a
By combining the
尚、本実施例では、排気室は、第1排気室と第2排気室とで構成したが、1つ(1室)又は3つ(3室)以上であっても良い。
また、環状凸部は、円筒状のほか、楕円筒状、角筒状の何れであっても良い。
In this embodiment, the exhaust chamber is composed of the first exhaust chamber and the second exhaust chamber, but it may be one (one chamber) or three (three chambers) or more.
In addition to the cylindrical shape, the annular convex portion may be an elliptical cylindrical shape or a rectangular cylindrical shape.
さらには、本実施例は、負圧ポンプとしてベーンポンプを説明したが、負圧ポンプはベーンポンプに限られるものではない。
また、本発明の負圧ポンプは、車両に備えられる負圧ブースタの負圧室内を、負圧にするための車両用の負圧ポンプに好適であるが、用途を格別に限定するものではなく、一般機械用、汎用機械用、一般設備用に適用することは差し支えない。
Furthermore, although the present Example demonstrated the vane pump as a negative pressure pump, a negative pressure pump is not restricted to a vane pump.
Further, the negative pressure pump of the present invention is suitable for a negative pressure pump for a vehicle for making negative pressure in a negative pressure chamber of a negative pressure booster provided in the vehicle, but the application is not particularly limited. It can be applied to general machines, general-purpose machines, and general equipment.
本発明の負圧ポンプは、車両に備えられる負圧ブースタの負圧室内を、負圧にするための車両用の負圧ポンプに好適である。 The negative pressure pump of the present invention is suitable for a negative pressure pump for a vehicle for making negative pressure inside a negative pressure chamber of a negative pressure booster provided in the vehicle.
10…負圧ポンプ、50…ポンプ部、84…環状凸部、85〜87…通孔、88…仕切部、97…第1排気室、98…第2排気室。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記排気室は、複数個の通孔を有する仕切部で下流側と仕切られた第1排気室を少なくとも備え、
前記仕切部の前記下流側の面に、前記複数個の通孔を囲い、気密試験の際にシール部材を押し当てることができる環状凸部が、設けられていることを特徴とする負圧ポンプ。 A negative pressure pump provided with an exhaust chamber on the outlet side of the pump unit and exhausting air to the outside through the exhaust chamber,
The exhaust chamber includes at least a first exhaust chamber partitioned from a downstream side by a partition having a plurality of through holes,
A negative pressure pump characterized in that an annular convex portion is provided on the downstream surface of the partition portion so as to surround the plurality of through holes and to press the seal member during an airtight test. .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009087770A JP2010236508A (en) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | Negative pressure pump |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013051752A (en) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Fanuc Ltd | Electric motor with sealing means |
-
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- 2009-03-31 JP JP2009087770A patent/JP2010236508A/en active Pending
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US8436502B2 (en) | 2011-08-30 | 2013-05-07 | Fanuc Corporation | Electric motor with sealing means |
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