JP2010215051A - 回転接触式の給電構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電極やリード部や固定軸の摺動摩擦を解消して、電極等の摩耗や可動構造体の移動操作性の低下等を防止する。
【解決手段】帯状の外部固定電極2に接する円環状の外側回転電極3と、外側回転電極の中心に配置された断面円形の内部固定電極5と、外側回転電極と内部固定電極とに接して自転しながら公転する複数の断面円形の内側回転電極4と、内部固定電極に接続されたリード回路11とを備える給電構造を採用する。外側回転電極3と内部固定電極5とに内側回転電極4を係合させる環状の溝部6,7を設けた。内部固定電極5の半径をR1,内側回転電極4の半径をR2,内側回転電極の数をnとした時、(R1+R2)×sin(π/n)<R2の関係を満たすようにする。外側回転電極3と内側回転電極4と内部固定電極5との各接触面3a,4a,5aの摩擦係数を同等とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のスライド構造体への常時給電のために、電源側の帯状電極に受電側の回転電極を回転式に接触させる回転接触式の給電構造に関するものである。
図8は、従来の回転接触式の給電構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この給電構造は、長尺な基体51に設けられた帯状の導電板52と、絶縁製のハウジング53内に収容され、導電板52に接触する円形の回転接触子54と、回転接触子54を回転自在に支える固定軸55と、ハウジング内で回転接触子54に接触したリード端子56とを備えたものである。
リード端子56には電線57が圧着接続されている。導電板52は、自動車の車両ボディ側でスライドドア用のガイドレール(51)に沿って配置されて、バッテリ(図示せず)に接続される。ハウジング53と回転接触子54とリード端子56とで成るスライドユニット58はスライドドア(図示せず)に配設される。スライドドアの開閉に伴って、回転接触子54が導電板52上を回転しつつ接触する。導電板52から回転接触子54を介してリード端子56から電線57でスライドドア側の補機に常時給電が行われる。
ハウジング53やリード端子56を用いずに、ガイドレールに摺動自在に接触するスライドドア側の金属製のローラを利用して、スライドドアへの給電を行うものとしては、特許文献2に記載されたものが挙げられる(図示せず)。
特開2001−244034号公報(図5) 特開平2−189252号公報(図2)
しかしながら、上記従来の回転接触式の給電構造にあっては、回転接触子(回転電極)54とリード端子(リード部)56とが摺動摩耗を生じやすく、また、回転接触子54と固定軸55とが摺動摩耗を生じやすく、それらの場合に、摩耗金属粉が電気的接続部において短絡を生じたり、接点寿命が短くなったり、摩擦抵抗の増大によってスライドドア(可動構造体)の開閉操作性が低下したりし兼ねないという懸念があった。
これらの懸念は、自動車のスライドドアに限らず、スライドシートや、自動車以外の車両や車両以外の装置等のスライドドアやスライドシート等においても同様に生じ得るものである。これらスライドドア等を可動構造体と総称し、車両ボディ等を固定構造体と総称する。
本発明は、上記した点に鑑み、回転電極やリード部や固定軸の摺動摩擦を解消して、電極等の摩耗や可動構造体の移動操作性の低下等を防止することのできる回転接触式の給電構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る回転接触式の給電構造は、帯状の外部固定電極に接する円環状の外側回転電極と、該外側回転電極の中心に配置された断面円形の内部固定電極と、該外側回転電極と該内部固定電極とに接して自転しながら公転する複数の断面円形の内側回転電極と、該内部固定電極に接続されたリード回路とを備えることを特徴とする。
上記構成により、内部固定電極が非回転で外部固定電極と平行に移動しつつ、外側回転電極が外部固定電極に沿って転がり接触するに伴って(それと同時に)、各内側回転電極が自転して内部固定電極に沿って転がり接触しつつ、内部固定電極を中心に外側回転電極に沿って公転する。リード回路は不動の内部固定電極に接続固定される。給電は、電源側の外部固定電極から外側回転電極、内側回転電極、内部固定電極の順でリード回路に通電される。外部固定電極は固定構造体に配設され、内部固定電極は可動構造体に連結され、リード回路が可動構造体側に接続される。
請求項2に係る回転接触式の給電構造は、請求項1記載の回転接触式の給電構造において、前記外側回転電極と前記内部固定電極とに前記内側回転電極を係合させる環状の溝部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、外側回転電極の内周の溝部に各内側回転電極の外側周部が回転自在に係合し、内部固定電極の外周の溝部に各内側回転電極の外側周部とは180°反対側の内側周部が回転自在に係合することで、外側回転電極と各内側回転電極と内部固定電極とが外れることなく一つのユニットとして組み立てられる。
請求項3に係る回転接触式の給電構造は、請求項1又は2記載の回転接触式の給電構造において、前記内部固定電極の半径をR1、前記内側回転電極の半径をR2、該内側回転電極の数をnとした時、(R1+R2)×sin(π/n)<R2の関係を満たすことを特徴とする。
上記構成により、(R1+R2)×sin(π/n)で与えられる値、すなわち隣接する二つの内側回転電極の各中心を結ぶ線(仮想線)の1/2の長さが、内側回転電極の半径R2よりも小さく設定されることで、隣接する二つの内側回転電極同士の干渉(ぶつかり)が防止され、干渉に伴う摩耗が阻止される。
請求項4に係る回転接触式の給電構造は、請求項1〜3の何れかに記載の回転接触式の給電構造において、前記外側回転電極と前記内側回転電極と前記内部固定電極との各接触面の摩擦係数を同等としたことを特徴とする。
上記構成により、各内側回転電極が外側回転電極の接触面と内部固定電極の接触面とに同じ摩擦係数(摩擦抵抗)で回転接触することで、各内側回転電極の初期設定位置が変化することなく維持され、内側回転電極同士のぶつかりが防止される。
請求項5に係る回転接触式の給電構造は、請求項1〜4の何れかに記載の回転接触式の給電構造において、前記外側回転電極と前記内側回転電極と前記内部固定電極と前記リード回路とで成る回転接触ユニットと、前記外部固定電極とが複数並列に配置されたことを特徴とする。
上記構成により、一方の外部固定電極が一方の回転接触ユニットに接続され、他方の外部固定電極が他方の回転接触ユニットに接続されるというように、各外部固定電極が各回転接触ユニットに接続されることで、多回路の接続給電に対応可能となる。
請求項1記載の発明によれば、内側回転電極が内部固定電極と外側回転電極とに滑り接触ではなく転がり接触で電気的に接続されるから、内側回転電極や内部固定電極や外側回転電極の摩耗が起こりにくく、摩耗や摩耗粉の発生に伴う電気的接続性の低下や、内部固定電極を連結するスライドシート等の可動構造体の移動操作性の低下が防止され、可動構造体への常時給電の信頼性が高まる。
請求項2記載の発明によれば、各内側回転電極を各溝部に係合させることで、各内側回転電極と外側電極と内部電極とを位置ずれなくコンパクトに組み立てることができ、それにより、給電構造が簡素化・コンパクト化すると共に、給電構造の搬送や取り扱いが容易化する。
請求項3記載の発明によれば、隣接する内側回転電極間の隙間が確保されることで、隣接する内側回転電極同士のぶつかりが防止され、ぶつかりに伴う内側回転電極同士の摩耗が阻止されると共に、外側回転電極と内部固定電極とに対する内側回転電極の転がり接触が滑りなく確実に行われて、外側回転電極と内部固定電極との摩耗も確実に防止され、常時給電の信頼性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、各内側回転電極の初期位置が経時的に確保されることで、隣接する内側回転電極同士のぶつかりが防止され、ぶつかりに伴う内側回転電極同士の摩耗が阻止されると共に、外側回転電極と内部固定電極とに対する内側回転電極の転がり接触が滑りなく確実に行われて、外側回転電極と内部固定電極との摩耗も確実に防止され、常時給電の信頼性が向上する。
請求項5記載の発明によれば、各外部固定電極を各回転接触ユニットに接続することで、多回路の接続給電に対応することができ、例えばスライドシートやスライドドアといった可動構造体内の電装品等の増加に対応可能となる。
本発明に係る回転接触式の給電構造の一実施形態を示す一部断面とした斜視図である。 同じく給電構造を示す正面図である。 同じく給電構造を示す側面図である。 給電構造の各部材の位置決め手段を示す一部断面とした正面図である。 給電構造の総組立状態を示す全体斜視図である。 給電構造の作用を説明的に示す概略側面図である。 給電構造の各部材の最適寸法形状を検討するための概略側面図である。 従来の回転接触式の給電構造の一形態を示す縦断面図である。
図1〜図3は、本発明に係る回転接触式の給電構造の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この給電構造は、ガイドレール1に設けた導電金属製の帯板状の外部固定電極2と、外部固定電極2に沿って回転式に接触する導電金属製の大径な円形環状の外側回転電極3と、外側回転電極3の中心に配置された導電金属製の円柱軸形状の内部固定電極5と、外側回転電極3の内周面(接触面)3aと内部固定電極5の外周面(接触面)5aとに沿って自転しながら公転する導電金属製の複数の小径な円形ローラ状の内側回転電極4とを備えたものである。
内側回転電極4は同一径に形成され、本例では外側回転電極3と内部固定電極5との周方向に六つ等間隔で配置されている。各内側回転電極4は例えば各中心軸(図示せず)で環状のホルダ(図示せず)に組み付けてユニット化してもよいが、本例では構造をコンパクト化するべく、中心軸やホルダ等を用いずに、外側回転電極3内に各内側回転電極4を回転自在に収容している。
すなわち、図3〜図4にも示す如く、外側回転電極3の内周に幅広な環状の溝部6を設け、溝部内に各内側回転電極4の外周部(符号4aで代用)を回転自在に係合させ、溝部6の内周面3aに各内側回転電極4の外周面(接触面)4aを回転自在に接触させている。溝部6の左右両側は環状で鍔状の突条6aとなっており、両突条6aで各内側回転電極4の軸方向への位置ずれ(横ずれ)が阻止されている。外側回転電極3の外周面3bと内周面3aとは同心に形成され、外周面3bと内周面3aとの間の板厚は全周に渡って均一である。
また、内部固定電極5の外周に同様の幅広な環状の溝部7を設け、溝部内に各内側回転電極4の外周部4aを回転自在に係合させ、溝部7の外周面5aに各内側回転電極4の外周面4aを回転自在に接触させている。溝部7の左右両側は環状で鍔状の突条7aとなっており、両突条7aで各内側回転電極4の軸方向への位置ずれ(横ずれ)が阻止されている。
内部固定電極5の溝部7に各内側回転電極4が係合することで、内部固定電極5に対して各内側回転電極4が軸方向に位置決めされ、各内側回転電極4に外側回転電極3の溝部6が係合することで、各内側回転電極4に対して外側回転電極3が軸方向に位置決めされ、それによって三つの部材3〜5,が相互に外れなく位置決め保持し合っている。図3,図4で符号2は外部固定電極である。
図4において、例えば内部固定電極5の一側の突条7aを含む円板部7bを電極本体5’にボルト締め等で組み付け式としたり、あるいは外側回転電極3の一側の突条6aを含むリング部6bを電極本体3’にボルト締め等で組み付け式とすることで、径方向内外の両溝部6,7に各内側回転電極4を容易に組み付けることができる。
図1の如く、一つの内部固定電極5と複数の内側回転電極4と一つの外側回転電極3と後述の電線(リード回路ないしリード部)11とで回転接触ユニット8が構成されている。
内部固定電極5を合成樹脂製の軸部(5)と、軸部の外周面に固着させた金属製等の導電層(5a)とで構成したり、内側回転電極4を合成樹脂製のローラ部(4)と、ローラ部の外周面に固着させた金属製等の導電層(4a)とで構成したり、外側回転電極3を合成樹脂製のリンク部(3)と、リング部の内周面と外周面とに連絡して固着させた金属製等の導電層(3a,3b)とで構成することも可能である。
図1,図2の例では二つの回転接触ユニット8を軸方向に並列に配設し、ガイドレール1に二本の外部固定電極2を配設して、多回路接続に対応させている。回転接触ユニット8の数は回路数に応じて三ないしそれ以上とすることも可能である。外部固定電極2は絶縁層(図示せず)を介して金属製のガイドレール1に配設され、ガイドレールにおける短絡等が阻止されている。絶縁樹脂製のガイドレール1を用いた場合は外部固定電極2の絶縁層は不要である。
二つの回転接触ユニット8における各内部固定電極5は左右に分離して同心に配置され、共通の絶縁性の略筒状の軸ホルダ9(図2)で不動に保持固定され、軸ホルダ9の一部が各内部固定電極5ごとに孔状に切欠されて、各孔部10において給電用の各電線11の先端の導体部11aが各内部固定電極5の導電性の外周面5aにハンダ付け等で接続固定されている。一つの内部固定電極5に対して複数本の電線11を接続することも可能である。
軸ホルダ9には上向きの複数本の支柱12が各外側回転電極3の中間と左右外側とにおいて一体に設けられ、図1,図3の如く支柱12は、外側回転電極3の上側で水平な板部材13の孔部14を貫通して、支柱12の上部(頭部)12aが上側のブラケット15の左右方向の水平な溝状の嵌合部16に側方から挿入されて嵌合固定されている。支柱12とブラケット15との固定手段は嵌合部16等以外にねじ止め等を適宜設定可能である。
図2の如く、水平な板部材13は支柱12に固定され、各支柱12を連結固定する作用をし、また、各電線11をブラケット15に沿って上向きに挿通案内する各孔部14(図1)を有し、また、ガイドレール1の底壁18から立設された左右両側の壁部19の上段部19aに板部材13の左右端部13aが摺接自在に支持されて、各外側回転電極3と各外部固定電極2との接触を均一な接圧で行わせるスタビライザの作用をする。
ブラケット15は、板部材13に沿う水平な鍔部20と、鍔部20から上向きに突出した板部21とで成り、板部21が例えば自動車のスライドシート(図示しない可動構造体)に固定される。図5にも示す如く、ガイドレール1はスライドシートを前後にスライドさせるストローク長さで長形に形成されて、車両ボディ(固定構造体)のフロアに水平に配置される。
ガイドレール1はスライドシートのスライド用のガイドレールとして兼用することが好ましい。スライドシートのスライド移動に伴って各回転接触ユニット8が矢印Aの如くガイドレール1の前端から後端までの範囲で移動する。ガイドレール1の前後端には外側回転電極3を当接停止させるストッパ壁部22(図1)が設けられている。
図1において、電線11はスライドシート側の補機等(図示せず)に接続され、外部固定電極2が車両のバッテリ(図示せず)に接続されて、外部固定電極2〜外側回転電極3〜内側回転電極4〜内部固定電極5〜電線11の順でスライドシート側に常時給電が行われる。
スライドシート側のセンサ等で発信される信号電流は、上記とは逆の順序で車両の制御部(図示せず)に送られる。図1の構造を上下逆に配置して、車両フロア側に回転接触ユニット8を配設し、スライドシート側に外部固定電極2を配設することも可能である。この場合は電線11が電源側に接続される。
図3の如く、ブラケット15と支柱12が一体に水平移動しつつ、外側回転電極3が水平な外部固定電極2に沿って回転し、各内側回転電極4が外側回転電極3と内部固定電極5とに沿って自転しつつ公転する。
図6に概要説明図を示す如く、外部固定電極2に沿って外側回転電極3が矢印Bの如く時計回りに回転すると同時に、各内側回転電極4が外側回転電極3と内部固定電極5との間で矢印Cの如く時計回りに自転しつつ、外側回転電極3の内周面と内部固定電極5の外周面とに沿って矢印Dの如く公転し、外側回転電極3と各内側回転電極4と内部固定電極5とが一体に回転接触ユニット8として矢印Aの如く右方向に水平移動する。外側回転電極3が矢印Bとは反対に反時計回りに回転した場合は、各内側回転電極4は反時計回りに自転及び公転し、回転接触ユニット8は左方向に水平移動する。
図7は、回転接触ユニット8を各内側回転電極4同士のぶつかり合いなく転がり接触のみでスムーズに移動させるための検討説明図を示すものである。
図7で、符号R1は内部固定電極5の半径、R2は内側回転電極4の半径、R3は外側回転電極3の半径、θは、隣接する二つの内側回転電極4の各中心S2と、内部固定電極5の中心S1とを結ぶ二本の線dのなす開き角の1/2の角度、2は外部固定電極をそれぞれ示している。
(1)外側回転電極3と内側回転電極4が回転する条件としては、
R1+2×R2=R3であることが必要である。
(2)各内側回転電極4同士が相互に干渉しないための条件としては、
(R1+R2)×sinθ<R2 ……(a)
であることが必要である。すなわち、内部固定電極5の半径R1と内側回転電極4の半径R2との和にsinθを掛けた積は、隣接する二つの内側回転電極4の中心S2間の距離の半分であり、その値が内側回転電極4の半径R2よりも小さければ、隣接する二つの内側回転電極4同士がぶつからないことになる。
ここで、内側回転電極4の数をnとすると、θ=π/n ……(b)
(b)を(a)に代入すると、(R1+R2)×sin(π/n)<R2 ……(c)
であることが必要である(πの単位はラジアンで角度は180°である)。
具体的には、例えばn=6、θ=30°、R1=1、R2=1.1である場合、
上記(c)式は、(1+1.1)×sin30°=1.05であり<1.1を満たす。
また、n=4、θ=45°、R1=1、R2=2.5である場合、
上記(c)式は、(1+2.5)×sin45°=2.47であり<2.5を満たす。
また、n=3、θ=60°、R1=1、R2=7である場合、
上記(c)式は、(1+7)×sin60°=6.93であり<7を満たす。
このように、上記(c)式を満たすように、内側回転電極4の数n、内側回転電極4の半径R2、内部固定電極5の半径R1を設定することで、各内側回転電極4同士をぶつける(干渉させる)ことなく、内部固定電極5と外側回転電極3とに沿って滑り接触なく転がり接触のみでスムーズに回転移動させることができる。
各内側回転電極4同士がぶつからないので、各軸部やホルダ(図示せず)を用いた各内側回転電極4の支持が不要となり、給電構造が簡素化、コンパクト化される。また、内側回転電極4同士の摩耗が防止される。また、内部固定電極4が外側回転電極3と内部固定電極5とに対して滑りなく転がり接触のみで回転することで、内側回転電極4と外側回転電極3と内部固定電極5との摩耗が防止され、常時給電の信頼性が向上する。
各内側回転電極4同士の間隔を保持させるためには、上記以外に、内部固定電極5と内側回転電極4と外側回転電極3との表面摩擦すなわち摩擦係数を同等に設定することで、各内側回転電極4の初期組み付け時の間隔を維持させることができる。
なお、上記実施形態においては、内部固定電極5の外周面5aと内側回転電極4の外周面4aと外側外転電極3の内周面3aとを凹凸のない滑らかな曲面で形成したが、内部固定電極5の外周面5aと内側回転電極4の外周面4aと外側外転電極3の内周面3aとに凹凸を形成し、凹凸のなす抵抗によって駆動力を確実に伝えるようにすることも可能である。凹凸としてはショットピーニングで各面を荒らしたり、歯車状の歯部を設けたりすることが可能である。但しこの場合はコスト高になる懸念がある。
また、上記実施形態においては、スライドシートに適用した例で説明したが、スライドシート以外に例えば自動車のスライドドアに適用する場合は、図5のガイドレール1を例えば車両ボディの昇降口のステップの下側に配設し、ガイドレール1に配置された回転接触ユニット8のリード用の電線11(図1)をスライドドアまで水平に配索する(スライドドアが開き時に車両ボディから外側に離間する分の余長を持たせる必要がある)。
ガイドレール1としては、スライドドアをスライド移動させるためのガイドレールを適用可能である。ガイドレール1とその内側の回転接触ユニット8とを車両ボディではなくスライドドアに水平に配設することも可能である。
本発明は、回転接触式の給電構造以外に、回転接触式の給電装置や、給電用の電気接続構造や電気接続装置等としても有効なものである。
本発明に係る給電装置は、自動車や自動車以外の車両や車両以外の装置等におけるスライドシートやスライドドアといった可動構造体への常時給電のために利用することができる。
2 外部固定電極
3 外側回転電極
3a 内周面(接触面)
4 内側回転電極
4a 外周面(接触面)
5 内部固定電極
5a 外周面(接触面)
6,7 溝部
8 回転接触ユニット
11 電線(リード回路)

Claims (5)

  1. 帯状の外部固定電極に接する円環状の外側回転電極と、該外側回転電極の中心に配置された断面円形の内部固定電極と、該外側回転電極と該内部固定電極とに接して自転しながら公転する複数の断面円形の内側回転電極と、該内部固定電極に接続されたリード回路とを備えることを特徴とする回転接触式の給電構造。
  2. 前記外側回転電極と前記内部固定電極とに前記内側回転電極を係合させる環状の溝部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の回転接触式の給電構造。
  3. 前記内部固定電極の半径をR1、前記内側回転電極の半径をR2、該内側回転電極の数をnとした時、(R1+R2)×sin(π/n)<R2の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の回転接触式の給電構造。
  4. 前記外側回転電極と前記内側回転電極と前記内部固定電極との各接触面の摩擦係数を同等としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の回転接触式の給電構造。
  5. 前記外側回転電極と前記内側回転電極と前記内部固定電極と前記リード回路とで成る回転接触ユニットと、前記外部固定電極とが複数並列に配置されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の回転接触式の給電構造。
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