JP2010208589A - Vehicle seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、頭部保護機能付き車両用シートであり、特にシェルを具えた車両用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat with a head protection function, and more particularly to a vehicle seat having a shell.
シートフレームにシートシェルを組み合わせた、いわばシェルタイプの車両用シートが、例えば特許文献1に示すように考えられている。この車両用シートは、車体に取り付けたシートフレームに、人体の背面、つまり背中や臀部に沿った形状のシートシェルを組み付け、シートシェルの上に乗員が着座するように構成されている。 A so-called shell-type vehicle seat in which a seat shell is combined with a seat frame is considered as disclosed in Patent Document 1, for example. This vehicle seat is configured such that a seat shell having a shape along the back of the human body, that is, along the back or the buttock, is assembled to a seat frame attached to the vehicle body, and an occupant is seated on the seat shell.
また車両が追突された場合に、車両前方に移動するヘッドレストが知られている。これは、頸部保護機能付きヘッドレスト、あるいはアクティブヘッドレストなどと呼ばれ、追突時に前方に移動したヘッドレストで乗員の頭部を後方から早期に支え、頸部が後方に大きく屈曲しないようにして頭部や頸部を保護している。 A headrest that moves forward of a vehicle when the vehicle collides is known. This is called a headrest with a neck protection function or an active headrest. And protects the neck.
いわゆるシェルタイプの車両用シートは、シートを支持するシートフレームと、着座するシートシェルが個別に構成されているため、シェルタイプでない従来の車両用シートに使用されていたアクティブヘッドレストを、シェルタイプの車両用シートにそのまま使用することは難しかった。 The so-called shell-type vehicle seat is composed of a seat frame that supports the seat and a seat shell that is seated separately. Therefore, the active headrest used in a conventional vehicle seat that is not a shell type is replaced with the shell-type seat. It was difficult to use as it is for a vehicle seat.
上記課題を解決するため、本発明にかかる頭部保護機能付き車両用シートを次のように構成した。 In order to solve the above problems, a vehicle seat with a head protecting function according to the present invention is configured as follows.
車両用シートは、少なくとも車体に取り付けられるシートバックフレームと、シートバックフレームに組み付けるシートバックシェルとを具えている。シートバックフレームには、ヘッドレストが取り付けられている。ヘッドレストは、基本的にシートバックフレームに対して所定の位置に固定される。 The vehicle seat includes at least a seat back frame attached to the vehicle body and a seat back shell assembled to the seat back frame. A headrest is attached to the seat back frame. The headrest is basically fixed at a predetermined position with respect to the seat back frame.
シートバックシェルは、シートバックフレームの前方に、少なくとも車両の前後方向に沿って移動自在に取り付ける。またシートバックシェルとシートバックフレームの間に保持駆動部を設け、保持駆動部により、シートバックシェルとシートバックフレームとを連結し、所定の位置関係に保持する。そして車両が追突されると、保持駆動部が作動し、シートバックシェルとシートバックフレームとの連結を解除させることとした。 The seat back shell is attached to the front of the seat back frame so as to be movable along at least the longitudinal direction of the vehicle. Further, a holding drive unit is provided between the seat back shell and the seat back frame, and the seat back shell and the seat back frame are connected by the holding drive unit and held in a predetermined positional relationship. Then, when the vehicle is collided, the holding drive unit operates to release the connection between the seat back shell and the seat back frame.
本発明の車両用シートは、次の効果を有する。 The vehicle seat of the present invention has the following effects.
通常使用している状態では、シートバックシェルは保持駆動部によりシートバックフレームに連結され、シートに着座した乗員を確実に支持する。そして万一車両が追突されると、保持駆動部が作動しシートバックシェルとシートバックフレームとの連結が解除される。すると、追突によりシートバックフレームが前進するが、押圧力はシートバックシェルに伝達されず、シートバックシェルとシートバックフレームとの間隔が狭まり、シートバックシェルがシートバックフレームに対して相対的に後方に移動する。 In a normal use state, the seat back shell is connected to the seat back frame by the holding drive unit, and reliably supports the occupant seated on the seat. If the vehicle collides, the holding drive unit operates and the connection between the seat back shell and the seat back frame is released. Then, the seat back frame moves forward due to the rear-end collision, but the pressing force is not transmitted to the seat back shell, the distance between the seat back shell and the seat back frame is narrowed, and the seat back shell is relatively rearward with respect to the seat back frame. Move to.
ヘッドレストは、シートバックフレームに固定してあるので、シートバックシェルがシートバックフレームに対して相対的に後方に移動すると、ヘッドレストがシートバックシェルに対して相対的に前方に突出することとなる。これによりヘッドレストは、着座している乗員の頭部を後方から支え、乗員を、いわゆるむち打ち等から保護することができる。また保護駆動部に衝撃力吸収作用を設けると、追突によって乗員に加えられる衝撃力を緩和させることができる。 Since the headrest is fixed to the seatback frame, when the seatback shell moves rearward relative to the seatback frame, the headrest protrudes forward relative to the seatback shell. As a result, the headrest can support the head of the seated occupant from behind, and protect the occupant from so-called whiplash or the like. Further, if the protective drive part is provided with an impact force absorbing function, the impact force applied to the occupant by the rear-end collision can be reduced.
本発明にかかる車両用シートの一実施形態について、図を用いて説明する。 An embodiment of a vehicle seat according to the present invention will be described with reference to the drawings.
図6にシート10を示す。シート10は、車両用シートであり、例えば運転席や助手席など、乗員ごとに着座する個別のシートである。
FIG. 6 shows the
シート10は、シートフレーム12と、前後位置調節機構14と、シートシェル16と、ヘッドレスト18と、外被材20などから構成されている。以下、シート10について、シート10を取り付ける車両の進行方向を前方とし、それを基準に前後左右を定め、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。
The
シートフレーム12は、図1に示すようにシートクッションフレーム22と、シートバックフレーム24から構成されている。前後位置調節機構14は、シートクッションフレーム22の下部に設けられている。シートシェル16は、図2に示すようにシートクッションシェル26と、シートバックシェル28などから構成されている。外被材20は、図6に示すようにシート10の最外層に設けられている。外被材20とシートシェル16との間に弾性材等を適宜介在させてもよい。
As shown in FIG. 1, the
図1に、シートフレーム12と前後位置調節機構14の全体構成を示す。前後位置調節機構14は、2本のガイドレール30と、係合機構(図示せず。)と、取付脚34などから構成されている。2本のガイドレール30は、車両の前後方向に沿って所定の間隔をもって平行に配置され、取付脚34に差し入れたネジ等により、車両のフロア(図示せず。)上に固定されている。
FIG. 1 shows the overall configuration of the
ガイドレール30には、シートクッションフレーム22が移動可能に保持されている。ガイドレール30には、切欠き(図示せず。)が所定のピッチ間隔で形成してあり、シートクッションフレーム22を所望の位置に移動させて、係合機構の爪部(図示せず。)を切欠きに係合させることにより、シート10が所定の位置に固定される。シート10の下部前方には、係合機構の爪部を操作する操作用バー36が設けられている。尚前後位置調節機構14は、電動機を用いた電動駆動式であってもよい。
A
シートクッションフレーム22は、左右に一対設けられたサイドクッションフレーム23と、左右のサイドクッションフレーム23を連結するクッション基板38等から構成されている。サイドクッションフレーム23は、上述したようにそれぞれガイドレール30に移動自在に組み付けられている。クッション基板38は、板状部材で、左右端部がそれぞれサイドクッションフレーム23に連結され、その上面には後述する弾性部材64が載置されている。シートクッションフレーム22の内側には、上下動支持機構40が設けられている。
The
上下動支持機構40を図3に示す。上下動支持機構40は、リンク部材42と、クッションシェル取付部材44から構成されている。リンク部材42は、2本のレバーを×型に、かつ互いに回動自在に交差させてある。
A vertical
リンク部材42は、左右にそれぞれ一対設けてあり、それぞれは適宜連結棒48により連結されている。各リンク部材42の前方下端部42aは、それぞれサイドクッションフレーム23に回転自在、かつ前後動自在に連結されている。また各リンク部材42の後方下端部42bは、それぞれサイドクッションフレーム23に回転自在に連結させてある。尚、これら各リンク部材42とサイドクッションフレーム23との取り付けに関する前後位置関係は、特に問わない。
A pair of
リンク部材42の上部には、クッションシェル取付部材44が設けられている。クッションシェル取付部材44は、枠状であり、上部に取付具46が設けられている。取付具46には、後述するシートクッションシェル26が固定される。クッションシェル取付部材44の後方は、各リンク部材42の後方上端部と回転自在に連結されている。また各クッションシェル取付部材44の前方は、各リンク部材42の前方上端部と回転自在で、かつ前後動自在に連結されている。
A cushion
更にクッションシェル取付部材44の後方と各リンク部材42の後方上端部とは、所定以上の力が加えられると前後方向の係合が解除され、少なくともクッションシェル取付部材44が後方に移動可能に構成されている。尚クッションシェル取付部材44とリンク部材42との取り付けについての前後関係は、前後逆であってもよい。
Further, the rear of the cushion
シートクッションフレーム22の後端には、シートバックフレーム24が回動自在に連結されている。シートクッションフレーム22とシートバックフレーム24との間には、角度調節機構52が設けられており、角度調節機構52のレバー(図示せず。)操作によりシートバックフレーム24は適度な摩擦力で回動、すなわち前後方向に沿って傾動するとともに所望の角度で固定される。尚、シートバックフレーム24の角度調節を電動で行ってもよい。
A seat back
シートバックフレーム24は、図1に示すように左右に位置するサイドフレーム54と、上部に位置するアッパーフレーム56と、ロアフレーム58などから構成されている。サイドフレーム54は、左右に一対設けられており、ロアフレーム58で連結されている。
As shown in FIG. 1, the seat back
ロアフレーム58は、背中の形状に合わせて若干湾曲しており、左右両端がそれぞれサイドフレーム54の中間位置より若干下方の位置に固定されている。ロアフレーム58の左右両側には、ローラ60が設けられている。ローラ60の一部は、少なくともロアフレーム58の前面に露出しており、シートシェル16をシートフレーム12に組み付けると、後述する駆動機構100がローラ60に接するように構成されている。
The
アッパーフレーム56は、サイドフレーム54の上部に設けられ、左右のサイドフレーム54を上部で固定している。アッパーフレーム56の中央には、ヘッドレストバー62が取り付けられている。ヘッドレストバー62は、アッパーフレーム56と所定の角度をもってアッパーフレーム56に固定されている。ヘッドレストバー62には、図6に示すようにヘッドレスト18が取り付けられる。尚ヘッドレスト18は、図に示すようなシートバックと連続した形式でなく、シートバックと分割されて設けられている形式でもよい。またヘッドレストバー62は、アッパーフレーム56への取付角度が固定されていれば、ヘッドレストバー62の取付方向に沿って高さ調節が可能となっていてもよい。
The
またアッパーフレーム56は、例えば半円状に、サイドフレーム54となだらかな曲線で連続して形成され、サイドフレーム54とアッパーフレーム56との境が明確でない場合も、サイドフレーム54間を連結する上部部材をアッパーフレーム56とする。更にヘッドレストバー62は、アッパーフレーム56に直接固定されていなくとも、シートバックフレーム24に対してヘッドレスト18の取付角度が固定されていればよく、例えばサイドフレーム54等にヘッドレストバー62を固定させるなどしてもよい。更に、ヘッドレストバー62を固定する機構は特に問わない。また、ヘッドレストバー62などに傾動機構を設け、ヘッドレスト18が、前後方向に傾動可能に構成されていてもよい。
The
サイドフレーム54の左右それぞれ上部には、保持駆動部の一部を構成する係止機構70が設けられている。係止機構70は、図4に示すように取付板72と、案内レール74と、案内レール74から延びる保持棒76と、係合板78などから構成されている。
A
取付板72は、板状で、サイドフレーム54に固定されている。取付板72のほぼ中央には、孔73が設けてあり、孔73内には、保持棒76が摺動自在に貫通している。保持棒76は、棒状部材で、案内レール74に一体に連結されている。
The mounting
案内レール74は、横断面がほぼC字状で、内部に、後述する摺動部材90が摺動自在に嵌合するように形成されている。更に案内レール74は、シートバックフレーム24を適度な角度に設定すると、ほぼ鉛直な方向に設定されるように保持棒76に取り付けられている。ここでシートバックフレーム24の適度な角度とは、図7に示すようにシート10に着座した乗員が、車両を運転するに相応しい自然な運転姿勢がとれるシート10(シートバック)の角度をいう。
The
また保持棒76の後方部分には、溝80が形成してある。溝80は、横方向、つまり保持棒76の長手方向と直角な向きに形成してあり、後述する係合板78の係合片82に嵌合する。係合板78は、押え板79により保持され、取付板72の表面に沿って上下動自在に設けられている。係合板78には、保持棒76が自由に通過可能な孔75が形成してあり、かつ孔75の上縁には係合片82が形成されている。
A
係合板78にはバネ部材84が連結してあり、バネ部材84により係合板78は、係合片82が溝80に嵌合する方向に常に付勢されている。このようにして係合片82が溝80に嵌合することにより、保持棒76が取付板72に、取付板72から所定量突出した状態で固定されている。
A
更に係合板78には、ワイヤ86のインナワイヤ94が接続されている。ワイヤ86は、アウタチューブ92と、インナワイヤ94からなり、インナワイヤ94がアウタチューブ92内に長手方向に前後動可能に収納されている。アウタチューブ92の一端は、サイドフレーム54に設けられた係止片96に取り付けてある。ワイヤ86の他端は、シートシェル16に取り付けられた駆動機構100に接続している。尚係止機構70は、保持棒76が解除可能に係止されればよく、係合板78や係合片82等の構成に限るものではない。
Further, an
次に、シートシェル16について説明する。シートシェル16を図2に示す。シートシェル16は、シートクッションシェル26と、シートバックシェル28などから構成されている。
Next, the
シートクッションシェル26は、硬質合成樹脂材料などからなり、人体の、主に臀部から大腿部に沿った形状に形成されている。シートクッションシェル26は、取付具46にネジ固定されている。すなわちシートクッションシェル26は、クッションシェル取付部材44を介して上下動支持機構40に取り付けられている。
The
シートクッションシェル26とクッション基板38との間には、軟質発泡合成樹脂材などからなるスポンジ状の弾性部材64(二点鎖線で示す。)が配置してある。シートクッションシェル26は、弾性部材64により弾性的に支持され、適度な反発力をもって上下動支持機構40の可動範囲内のほぼ最上位置に保持されている。シートクッションシェル26の後端には蝶番32が設けてあり、蝶番32を介してシートバックシェル28が連結されている。
Between the
シートバックシェル28は、シートクッションシェル26と同様に硬質合成樹脂材料などからなり、人体の背中に沿った形状に形成されている。シートバックシェル28は、蝶番32を中心としてシートクッションシェル26に対して前後方向に沿って傾動する。シートバックシェル28の裏面には、上部左右両側に摺動部材90が設けられ、また下部左右両側に駆動機構100(尚、駆動機構100の一方は衝撃吸収の機能のみを有する。)がそれぞれ設けられている。
Like the
尚、シートクッションシェル26やシートバックシェル28は合成樹脂材でなく、アルミニウム等の軽合金材、FRP材、木等でもよく、特に材質は限定しない。また弾性部材64も、軟質発泡合成樹脂材などでなく、金属バネ、空気バネ、油圧クッションなどでよく、特に機構等は限定しない。
The
摺動部材90は、ピン状の部材で、上述した案内レール74内に摺動自在に嵌合される。摺動部材90を案内レール74内に嵌合させることにより、シートバックシェル28は、案内レール74に保持されて前後方向に移動せず、一方案内レール74に沿って上下方向に往復動可能となっている。
The sliding
図5に、駆動機構100を示す。図5に示す駆動機構100は、図1において、前方からシート10を見たとき、シート10の右側に配置されている駆動機構100である。駆動機構100は、取付盤102と、当接板104と、取付盤102と当接板104との間に設けられた衝撃力吸収材106と、操作部としてのワイヤ駆動部108等から構成されている。駆動機構100は、上述した係止機構70と同様、保持駆動部の一部を構成する。
FIG. 5 shows the
取付盤102は、前面の形状がシートバックシェル28の裏面に対応した形状に形成してありシートバックシェル28の裏面に、ネジ止め等により固定されている。取付盤102の後壁110は、平坦で、シートバックシェル28をシートフレーム12(シートバックフレーム24)に取り付けた場合、案内レール74とほぼ平行な向きとなるように形成されている。後壁110のほぼ中央には、ガイド棒112が後壁110に対して直角に取り付けてある。
The mounting
当接板104は、平板状部材で、後壁110と平行に配置されている。当接板104には、ガイド棒112が貫通する孔が形成してあり、ガイド棒112の案内により、当接板104は前後方向に、後壁110とほぼ平行な状態で移動可能となっている。また当接板104の裏面は、シートバックシェル28をシートフレーム12(シートバックフレーム24)に取り付けると、ローラ60に当接し、ローラ60のころがりによりロアフレーム58上を円滑に上下方向に移動自在となっている。
The
後壁110と当接板104との間には、衝撃力吸収材106が設けられている。衝撃力吸収材106は、例えば発泡スチロールなどからなり、所定以上の圧縮力が加えられると、圧縮変形、あるいは破壊されるように構成されている。衝撃力吸収材106は、接着やねじなどにより取付盤102と当接板104の間に固定され、通常は、それ自体所定の形状を保持し、当接板104、つまりシートバックシェル28をシートバックフレーム24に対して所定位置に保持する。
An impact
すなわち、クッションシェル取付部材44が、上下動支持機構40と後方で係合され、摺動部材90が案内レール74内に移動可能に嵌合し、更に駆動機構100の衝撃力吸収材106により、シートバックシェル28が所定位置に保持されている。これにより、シート10は、シートクッションシェル26が上下動自在で、かつシートバックシェル28が案内レール74に沿ってシートクッションシェル26とともに上下方向に移動する。またシート10は、シートバックフレーム24とシートバックシェル28の間に所定以上の圧縮力が加えられると、衝撃力吸収材106が圧縮変形、あるいは破壊され、当接板104と後壁110の間隔、つまりシートバックフレーム24とシートバックシェル28の間隔が短縮される。
That is, the cushion
ワイヤ駆動部108は、カム機構120を具え、駆動機構100の上部に設けられている。カム機構120には、ワイヤ86が連結されている。ワイヤ86のアウタチューブ92は、カム機構120の本体122に取り付けてあり、ワイヤ86のインナワイヤ94は、カム機構120のカム124に連結してある。
The
カム124は、カム軸126に回動自在に取り付けてあり、インナワイヤ94はカム軸126に対して偏心した位置に連結されている。またカム124の下部には、押棒128が対向して設けられている。押棒128は、取付盤102に固定してあり、例えば衝撃力吸収材106が圧縮されて、シートバックシェル28がシートバックフレーム24に接近すると、押棒128が相対的に後方に移動し、カム124をカム軸126回りに回動させる。するとカム124は、インナワイヤ94をアウタチューブ92に対して引張する。
The
ワイヤ86の他端は、上述したように係止機構70に接続してある。駆動機構100においてインナワイヤ94がアウタチューブ92に対して引張されると、係止機構70の係合板78が、バネ部材84のバネ力に抗して引き上げられる。係合板78が引き上げられると、係合片82が溝80から引き出され、保持棒76は取付板72との連結が解除されて、軸方向に沿って移動が自由となる。
The other end of the
次に、シート10が有する作用、および効果について説明する。
Next, functions and effects of the
図7に、乗員が着座した状態のシート10を示す。図7のシート10は、車両に組み付けられた、通常状態のシートである。具体的にはシート10は、取付脚34に取付ネジを通してガイドレール30を車両のフロア(いずれも図示せず。)に固定し、前後位置調節機構14を適宜操作して、前後方向の適度な位置にシートクッションフレーム22が設定され、更に角度調節機構52を操作して、シートバックフレーム24が、所定の角度でシートクッションフレーム22に固定されている。
FIG. 7 shows the
シートシェル16の上面には、弾性材が適宜設けられ、その上に外被材20がシート10の全体を覆っている。シートクッションシェル26は、弾性部材64により、上下方向に適度な弾性力を有して支持されている。
An elastic material is appropriately provided on the upper surface of the
シートバックシェル28は、摺動部材90が案内レール74内に摺動自在に嵌合し、かつ、駆動機構100を介してシートバックフレーム24に押し付けられている。駆動機構100は、衝撃力吸収材106を挟んで取付盤102と当接板104が所定の間隔で保持されている。これによりシートバックシェル28の腰部分がシートバックフレーム24に対して所定の位置に保持されている。更に係合片82が溝80に嵌合し、保持棒76が取付板72に係止されている。これにより、案内レール74が取付板72から前方に所定量突出した状態で固定され、シートバックシェル28の肩部分がシートバックフレーム24に対して所定の位置に保持されている。かかる状態で、乗員Aが図7に示すようにシート10に着座している。
The seat back
シート10に乗員Aが着座すると、乗員の重みで弾性部材64を変形させながら上下動支持機構40のリンク部材42が若干作動し、シートクッションシェル26が適度に沈み、乗員を保持する。またシートクッションシェル26が沈み込むと、シートクッションシェル26と蝶番32で連結されているシートバックシェル28は、摺動部材90が案内レール74に従って下方に移動し、また駆動機構100がローラ60上を移動し、シートクッションシェル26とともに下方に移動する。
When the occupant A sits on the
また車両走行中に車両が上下方向の振動すると、シートクッションシェル26は、シートクッションフレーム22に対して上下動する。それに対してもシートバックシェル28は、案内レール74内での摺動部材90の摺動と、ローラ60上の当接板104の往復動によってシートクッションシェル26の上下動に円滑に追従する。更に、角度調節機構52を操作して、シートバックフレーム24の角度を変更したときであっても、シートバックフレーム24の角度変更に伴い、案内レール74の角度が変更され、案内レール74の設定角に沿ってシートバックシェル28が往復動(上下動)する。
When the vehicle vibrates in the vertical direction while the vehicle is running, the
次に、万一車両が追突された場合について説明する。
車両が追突されると、車両全体が前方に押し出される。すると乗員Aに対して、シートフレーム12が押圧力を後方から加える。押圧力が所定値を超えると、クッションシェル取付部材44と上下動支持機構40との係合が外れ、クッションシェル取付部材44が上下動支持機構40に対して後方に移動する。
Next, a case where a vehicle is rearranged will be described.
When the vehicle collides, the entire vehicle is pushed forward. Then, the
すると、駆動機構100に設けられている衝撃力吸収材106が、シートバックシェル28とシートバックフレームに挟まれ圧縮力を受ける。所定値以上の圧縮力が衝撃力吸収材106に加えられると、衝撃力吸収材106が収縮を開始する。衝撃力吸収材106が収縮変形されると、取付盤102と当接板104との間隔が狭められ、押棒128が当接板104から後方に突出する。
Then, the impact
後方に突出した押棒128は、カム124に当接し、カム124をカム軸126を中心として回動させる。カム124が回動すると、カム124に取り付けられているインナワイヤ94が、アウタチューブ92に対して引張される。駆動機構100でインナワイヤ94が引かれると、ワイヤ86は係止機構70において、係合板78を引き上げる。係合板78が所定量引き上げられると、係合片82と溝80との係合が外され、保持棒76が取付板72に対して軸方向に移動が自由となる。
The
追突による乗員Aへの押圧力が継続していれば、衝撃力吸収材106が圧縮変形、あるいは破壊されて乗員Aの腰部分がシートフレーム12に対して後方に移動するとともに、係止機構70において保持棒76の係止が解除されるためシートバックシェル28の肩部分も後方に移動を開始する。これにより、乗員Aは、からだ全体が後方に移動し、図8に示すようにシートシェル16に着座したままシートフレーム12に押付けられたような状態となる。一方ヘッドレスト18は、シートフレーム12に固定され、シートバックフレーム24との位置関係は変化しないので、シートシェル16の後方移動に対してヘッドレスト18が相対的に前方に移動することとなる。
If the pressing force to the occupant A by the rear-end collision continues, the impact
したがって、図8に示されるようにヘッドレスト18が乗員の頭部を支持し、頸部の後方への屈曲を防止し、いわゆるむち打ちの発生を防止することができる。また、追突によるエネルギを、衝撃力吸収材106が圧縮変形し、あるいは破損されることにより吸収することから、乗員Aへ加えられる衝撃力を軽減させることができる。
Therefore, as shown in FIG. 8, the
尚本発明にかかる車両用シートは、複数人が着座するシートであってもよい。またシート10は、いわゆる自動車用のシートに限るものではない。
The vehicle seat according to the present invention may be a seat on which a plurality of people are seated. The
本発明は、車両用のシートに使用可能である。 The present invention can be used for a vehicle seat.
10…シート
12…シートフレーム
16…シートシェル
18…ヘッドレスト
22…シートクッションフレーム
24…シートバックフレーム
26…シートクッションシェル
28…シートバックシェル
62…ヘッドレストバー
70…係止機構
74…案内レール
76…保持棒
78…係合板
80…溝
82…係合片
86…ワイヤ
90…摺動部材
96…係止片
100…駆動機構
102…取付盤
104…当接板
106…衝撃力吸収材
108…ワイヤ駆動部
124…カム
128…押棒
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記シートバックフレームに取り付けられるヘッドレストと、
前記シートバックフレームに、前後方向に移動可能に組み付けられるシートバックシェルと、
前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの間に設けられ、前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの間の前後方向間隔を保持するとともに該シートバックフレームと該シートバックシェルの間に生じる押圧力により前記前後方向間隔を変更させる保持駆動部と、を具えて構成したことを特徴とする車両用シート。 A seat back frame;
A headrest attached to the seat back frame;
A seat back shell assembled to the seat back frame so as to be movable in the front-rear direction;
Provided between the seat back frame and the seat back shell, maintaining a longitudinal distance between the seat back frame and the seat back shell, and by a pressing force generated between the seat back frame and the seat back shell. A vehicle seat comprising: a holding drive unit that changes the interval in the front-rear direction.
前記係止機構は、前記シートバックフレームと前記シートバックシェルとを係合し、前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの前後方向間隔を保持し、
前記駆動機構は、前記シートバックシェルと前記シートバックフレームの間に加えられた車両前後方向の衝撃力により前後方向長さが短縮可能であり、
更に前記係止機構は、前記駆動機構と連結され、該駆動機構の前後方向長さが短縮されると前記シートバックフレームと前記シートバックシェルとの係合を解除するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 The holding drive unit includes a locking mechanism provided above the seat back shell and a drive mechanism provided below the seat back shell,
The locking mechanism engages the seat back frame and the seat back shell, and maintains a front-rear direction interval between the seat back frame and the seat back shell,
The drive mechanism can be shortened in the front-rear direction length by an impact force in the vehicle front-rear direction applied between the seat back shell and the seat back frame,
Further, the locking mechanism is connected to the drive mechanism, and is configured to release the engagement between the seat back frame and the seat back shell when the longitudinal length of the drive mechanism is shortened. The vehicle seat according to claim 1.
前記シートフレームに取り付けられるシートシェルと、
前記シートフレームに設けられたヘッドレストと、を具えた車両用シートであり、
前記シートフレームは、シートクッションフレームとシートバックフレームからなり、
前記シートシェルは、シートクッションシェルとシートバックシェルからなり、
少なくとも前記シートバックシェルを前記シートバックフレームに、前後方向に移動可能に組み付け、
前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの間に保持駆動部を設け、
前記保持駆動部により、前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの間の前後方向間隔を保持するとともに該シートバックフレームと該シートバックシェルの間に生じる押圧力により前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの前後方向間隔を短縮可能に構成したことを特徴とする車両用シート。 A seat frame fixed to the vehicle body,
A seat shell attached to the seat frame;
A vehicle seat comprising a headrest provided on the seat frame;
The seat frame comprises a seat cushion frame and a seat back frame,
The seat shell comprises a seat cushion shell and a seat back shell,
At least the seat back shell is assembled to the seat back frame so as to be movable in the front-rear direction.
A holding drive unit is provided between the seat back frame and the seat back shell,
The holding drive unit holds the front-rear direction interval between the seat back frame and the seat back shell, and the pressing force generated between the seat back frame and the seat back shell causes the seat back frame and the seat back shell. A vehicle seat characterized in that the front-rear direction interval can be shortened.
前記係止機構は、前後方向に延びる保持棒と、該保持棒が係合する係止板からなり、前記保持棒により前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの前後方向間隔を保持し、
前記駆動機構は、前記シートバックシェルと前記シートバックフレームの間に設けられ、車両前後方向の衝撃力により前後方向長さが短縮可能な衝撃力吸収材と、前記係止機構を操作する操作部を具え、
前記シートバックフレームと前記シートバックシェルの間に生じる押圧力により前記衝撃力吸収材が前後方向に短縮され、かつ前記操作部が前記係止機構を操作し、前記保持棒と係止板との係合を解除することを特徴とした請求項3に記載の車両用シート。 The holding drive unit includes a locking mechanism provided above the seat back shell and a drive mechanism provided below the seat back shell,
The locking mechanism includes a holding bar extending in the front-rear direction and a locking plate with which the holding bar engages, and the holding bar holds a distance in the front-rear direction between the seat back frame and the seat back shell,
The drive mechanism is provided between the seat back shell and the seat back frame, and an impact force absorbing material capable of shortening the length in the front-rear direction by an impact force in the vehicle front-rear direction, and an operation unit for operating the locking mechanism With
The impact-absorbing material is shortened in the front-rear direction by a pressing force generated between the seat back frame and the seat back shell, and the operation unit operates the locking mechanism, and the holding rod and the locking plate The vehicle seat according to claim 3, wherein the engagement is released.
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WO2020196242A1 (en) * | 2019-03-22 | 2020-10-01 | テイ・エス テック株式会社 | Vehicle seat |
US11958388B2 (en) | 2020-09-25 | 2024-04-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | In-vehicle seat |
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2009
- 2009-03-12 JP JP2009059718A patent/JP2010208589A/en not_active Withdrawn
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