JP2010200232A - 移動局、セルサーチ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動局が複数の基地局から、各基地局に固有のセル固有情報を含む信号を同時に受信する場合に、各基地局のセル固有情報を正しく検出する可能性を高めること。
【解決手段】相関演算部55は、復調部54により得られたSSC信号と、各セルIDに対応するSSC符号との間で相関値演算を行ない、第1相関値を算出する。ピーク検索部57は、各セルIDに対する第1相関値の中から最も相関値が大きいセルIDを検出する。レプリカ生成部58は、ピーク検索部57により検出されたセルIDに対応するSSCレプリカを生成する。相関演算部59は、SSCレプリカと、各セルIDに対応するSSC符号との間で相関値演算を行ない、各セルIDに対する相関値(第2相関値)を算出する。減算部56は、第1相関値から第2相関値をセルID毎に減算し、第3相関値を生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信の下りリンク信号に含まれる同期チャネルを利用して行われるセルサーチの技術に関する。
移動体通信システムでは、移動局は、初期同期確立のために、又はハンドオーバのために、自機が接続しようとするセルを検出する必要があるが、この処理をセルサーチと呼んでいる。ここで検出対象となるセルは一般に、基地局の1又は複数のアンテナの各々に対応している。すなわち、基地局のアンテナ単位で(セクタ単位で)セルIDが割り当てられる。しかしながら、以下では、説明の便宜のために、基地局ごとにセルIDが割り当てられているものとして説明する。
次世代移動体通信規格であるE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)では、下りリンクにマルチキャリアを用いたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)通信方式が採用され、下り無線フレームの所定のタイミングにおいて、同期信号としてのプライマリ同期チャネル信号(以下、PSC(Primary Synchronization Channel)信号)とセカンダリ同期チャネル信号(以下、SSC(Secondary Synchronization Channel)信号)が複数のサブキャリアに亘ってマッピングされる。上記セルサーチにおいて、PSC信号はタイミング検出に用いられ、SSC信号は、基地局に固有のセルIDの検出に用いられる。
E−UTRAにおいて、各基地局から送信されるSSC信号は、M系列の巡回シフトによる基地局固有の符号(それぞれセルIDに対応する168種類の符号のいずれか)で生成される。移動局は、受信したSSC信号に含まれる符号を検出(特定)することにより、セルIDを検出する。より具体的には、移動局では、168種類のM系列の符号と、各符号に対応するセルIDは既知であり、各符号と受信したSSC信号との相関値の演算を行うことにより、相関値の高い複数のセルIDを検出する。検出したセルIDに対応する基地局がハンドオーバ先の候補となる。
E−UTRAでは、M系列の符号長(31ビット)よりも多い種類のセルID(168種類)を検出するために、31ビット長のM系列の符号を2つ組合せて、62ビットの符号長としている(理論的には、31種類のセルIDを検出可能)。
なお、E−UTRAについての仕様は、非特許文献1〜4に開示されている。
ここで、M系列の巡回シフトによる31ビットの符号において、
u(a,k):系列番号aの符号のk番目のビットの値、
u(b,k):系列番号bの符号のk番目のビットの値、
とすると、u(a,k)とu(b,k)の間の符号間相関値C(a,b)は、以下の数式1で表される。
但し、上記式では、各ビットの値={1,−1}として演算される。このとき、C(a,a)=31であり、C(a,b)=−1(但し、a≠b)である。
3GPP TS 36.211 V8.5.0(2008-12) :3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation" (Release 8) (特に、4.1 Frame structure type 1, 6.11 Synchronization signals) 3GPP TS 36.213 V8.5.0(2008-12) :3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures" (Release 8) (特に、4.1 Cell search) 3GPP TS 36.133 V8.4.0(2008-12) :3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Requirements for support of radio resource management" (Release 8) (特に、4.1 Cell Selection, 4.2 Cell Re-selection) 3GPP TS 36.304 V8.4.0(2008-12) :3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); User Equipment (UE) procedures in idle mode" (Release 8) (特に、5.2 Cell selection and reselection)
ところで、E−UTRAでは、受信品質向上等の観点からセル間同期(Inter-cell synchronization)のシステムについても検討されている。セル間同期システムでは、移動局が受信する、周辺の各基地局からの無線フレーム(以下、単に「フレーム」という。)の同期がとられる。この場合、移動局が各基地局からの同期信号(PSC信号及びSSC信号)を受信するタイミングは、各基地局と移動局間の伝播遅延に応じて僅かに相違するものの、ほぼ同一のタイミングである。よって、移動局は、周辺の複数の基地局からのSSC信号が重畳した状態でのSSC受信信号に基づいてセルIDを検出することになる。移動局では、このSSC受信信号と、各セルIDに対応した既知の符号と間の相関をとることに起因して、セルIDを誤検出することがある。
この誤検出の発生に関し、マルチキャリアであるOFDM無線通信方式において、移動局が、例えば周辺の2局の基地局(BS1,BS2)からのSSC受信信号と、各セルIDに対応した既知の符号との相関をとる場合を例にとって、以下で説明する。
先ず、
m:セルID(m,m:それぞれ基地局BS1,BS2のセルID)
k:OFDM変調におけるサブキャリア位置
in(k):SSC受信信号
(k):復調後のSSC受信信号
C(m):セルID=mに対する相関値
とすると、Rin(k)、R(k)及びC(m)はそれぞれ、以下の数式で表現される。
但し、上記の各数式において、
(k),H(k):k番目のサブキャリアにおける基地局BS1,BS2から移動局へのチャネル(伝播路を複素数でモデル化したもの)、
N(k):k番目のサブキャリアにおける雑音成分、
P(m,k): セルID=mに対応する符号のk番目のサブキャリアに対応するビット値(但し、P(m,k)={1,−1})、
G(k):複素数で表されるチャネル推定値(アッパーライン付きのG(k)は、G(k)の共役複素数である。)、
である。
上記数式4に示すように、各基地局と移動局間の伝播路の影響を考慮した相関値演算では、数式1に示した理想的な相関演算とはならず、各基地局からのSSC信号の受信信号レベルに影響を受けることが理解される。
ここで、例えば、移動局が基地局BS1と通信中であるときに、基地局BS1に隣接する基地局BS2のセルIDを検出しようとする場合(周辺セルサーチ)を想定する。この場合、一般的に考えられる状況としては、移動局において、基地局BS1からの受信信号レベルが基地局BS2からのレベルよりも大きく、かつSSC受信信号と、各セルに対応する既知の符号との間で相関をとったときに基地局BS1のセルIDが第1に検出される(すなわち、基地局BS1のセルIDの相関値C(m)が最も大きい)という状況である。
このとき、移動局は、ハンドオーバ候補として、基地局BS1のセルIDの次に相関値が大きいセルIDを検出したいが、基地局BS1から移動局へ到来するSSC信号の信号レベル次第では、基地局BS1のセルIDの次に相関値が大きいセルIDとして、基地局BS2のセルIDを検出できない場合が生ずる。
基地局BS2のセルIDを検出できない場合が生ずる理由について、以下説明する。
上記数式4に示すように、相関値の式のΣの中には、基地局BS1からのSSC信号に基づく成分(G(k)H1(k)P(m1,k)P(m,k))が含まれるため、SSC受信信号と、各セルに対応する既知の符号との間で相関をとったときには、基地局BS2のセルIDに対する相関値は、基地局BS1から移動局へ到来するSSC信号の信号レベルに影響を受ける。例えば、基地局BS2から移動局へ到来するSSC信号の信号レベルが小さい場合には、そのSSC信号に基づく数式4上の成分(G(k)H2(k)P(m,k)P(m,k))も小さくなるため、算出される相関値が小さくなる場合がある。この場合、数式4によって算出される相関値が理想的な相関値と乖離し、基地局BS2のセルIDを検出することができない。
また、基地局BS1から移動局へ到来するSSC信号の信号レベルが大きい場合には、基地局BS2のセルIDに対応する符号と、基地局BS1のセルIDに対応する符号との相関値の大きさ及び符号(正負)が、基地局BS2のセルIDの相関値に大きな影響を与える。そのため、基地局BS1からのSSC信号の信号レベルによっては、基地局BS2のセルIDにおける全体の相関値が大きく変動しうることになる。
例えば、基地局BS2のセルIDに対応する符号と、基地局BS1のセルIDに対応する符号との相関値が負の値であって、かつその絶対値が大きい場合には、基地局BS2のセルIDにおける全体の相関値を大きく低下させることになる。この場合、数式4によって算出される相関値が理想的な相関値と乖離し、基地局BS2のセルIDを検出することができない。
また、基地局BS2のセルIDに対応する符号と、基地局BS1のセルIDに対応する符号との相関値が正の値であって、かつその絶対値が大きい場合には、基地局BS2のセルIDにおける全体の相関値を大きく増加させることになる。この場合、数式4によって算出される相関値が理想的な相関値と乖離し、本来検出されるべきでない場合まで基地局BS2のセルIDが誤って検出されてしまうことになる。
上述した観点に鑑み、移動局が複数の基地局から、各基地局に固有のセル固有情報を含む信号を同時に受信する場合に、各基地局のセル固有情報を正しく検出する可能性を高めた移動局、セルサーチ方法を提供することが課題である。
基地局のアンテナごとに予め対応付けられている複数のセル固有情報のいずれかを含む参照信号を周辺の基地局から受信し、当該参照信号から少なくとも2以上のセル固有情報を検出する移動局が提供される。
この移動局は、
(A)受信した第1参照信号と、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記参照信号と各セル固有情報との間の第1相関値を算出する第1相関演算部と、
(B)セル固有情報ごとの前記第1相関値の内、最も相関の高い値を示す第1セル固有情報を決定する第1決定部と、
(C)前記第1参照信号のうち前記第1セル固有情報に対応する成分のレプリカと、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記レプリカと各セル固有情報との間の第2相関値を算出する第2相関演算部と、
(D)前記第1相関値から前記第2相関値を減算し、各セル固有情報に対する第3相関値を生成する減算部と、
(E)セル固有情報ごとの前記第3相関値の内、最も相関の高い値を示す第2セル固有情報を決定する第2決定部と、
を備える。
また、この移動局と同様の処理を行うセルサーチ方法が提供される。
移動局が複数の基地局から、各基地局の固有のセル固有情報を含む信号を同時に受信する場合に、各基地局のセル固有情報を正しく検出する可能性を高めることが可能である。
実施形態に係る移動局が含まれる無線通信システムの一例を示す図。 各基地局から実施形態に係る移動局が受信するフレームの構成の一例を示す図。 実施形態に係る移動局の構成の要部を示すブロック図。 実施形態に係る移動局において、相関演算部の出力(第1相関値)の一例を示す図。 実施形態に係る移動局において、1回目のループにおける相関演算部の出力(第2相関値)の一例を示す図。 実施形態に係る移動局において、1回目のループ後の減算部の出力(第3相関値)の一例を示す図。 実施形態に係る移動局において、2回目のループにおける相関演算部の出力(第2相関値)の一例を示す図。 実施形態に係る移動局において、2回目のループ後の減算部の出力(第3相関値)の一例を示す図。
以下、実施形態に係る移動局が含まれる無線通信システムについて説明する。
(1)無線通信システムの構成
図1は、実施形態に係る移動局(UE:User Equipment)が含まれる無線通信システムの一例を示す図である。図1に示す無線通信システムには、移動局10と、その移動局10の周辺に位置する基地局(eNodeB)20−1〜20−3とが含まれる。図1に示す無線通信システムはセル間同期がなされており、移動局10は、自局の周辺の基地局20−1〜20−3からの下り無線フレーム(以下、単に「フレーム」という。)をほぼ同一のタイミングで受信する。
なお、セル固有情報としてのセルIDは一般にセクタ単位(すなわち、基地局のアンテナ単位)で割り当てられるが、この実施形態では、説明の便宜上、基地局単位でセルIDが割り当てられているとする。このように設定しても一般性を失わないのは当然である。
この無線通信システムにおいて、移動局10は、基地局20−1と通信中であるが、ハンドオーバに備え、各基地局からのフレームに含まれる同期信号(参照信号)に基づき、フレームの同期をとるとともに、ハンドオーバ候補として基地局20−1以外の基地局(20−2,20−3)のセルIDを検出する処理(周辺セルサーチ)を行う。
図2は、基地局20_1〜20_3の各々から移動局10が受信するフレームの構成の一例を示す図である。図2に示す例は、E−UTRAで仕様化されているフレームの構成である。図2に示すフレームでは、10msのフレームの中に10個のサブフレーム(図示しない)を含んで構成される。そして、1番目のサブフレームと5番目のサブフレームには、同期信号として、プライマリ同期チャネル(以下、PSC:Primary Synchronization Channel)信号とセカンダリ同期チャネル(以下、SSC:Secondary Synchronization Channel)信号が複数のサブキャリアにマッピングされている。すなわち、PSC信号及びSSC信号は、フレーム内に5ms周期で挿入されている。
SSC信号としては、自己相関特性に優れる系列として、例えばM系列が用いられる。各基地局のセルIDに対応するSSC信号は、M系列の巡回シフトによる符号で生成されている。この符号は、31ビット長のM系列の符号を2組組み合わせた62ビット長である。62ビットのSSC信号は1ビットずつBPSK変調された後、62個のサブキャリアにマッピングされて送信される。
この無線通信システムにおいて、SSC信号の符号は、各セルIDに対応して168種類設けられている。以下では、PSC信号が示す符号(後述する「PSC符号」)と区別して、SSC信号が示す符号を「SSC符号」という。移動局10において168種類のSSC符号は既知である。
一方、PSC信号としては、例えばCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列の1つであるZadoff-Chu系列(63ビット長)が適用される。63ビットのZadoff-Chu系列信号のうち、中央を除いた62ビットがPSC信号として使用される。この62ビットのPSC信号は、62個のサブキャリアにマッピングされて送信される。
この実施形態において、PSC信号は、Zadoff-Chu系列に基づき3種類の符号が用いられる。以下では、前述のSSC符号と区別して、PSC信号が示す符号を「PSC符号」という。移動局10において、3種類のPSC符号は既知である。
この無線通信システムでは、例えば504個のセルIDが用意される。移動局10では、セルサーチにおいて、先ず第1に、受信フレーム内のPSC信号に基づいてタイミングを検出し、さらに、SSC受信信号と168種類の既知のSSC符号の各々との間の相関をとり、相関値の高いSSC符号に対応するセルIDを複数個検出する。
前述したように、この無線通信システムでは、移動局10の周辺の基地局20―1〜20−3からのフレームの同期がとれている場合を想定する。この場合、移動局10が各基地局20―1〜20−3からの同期信号(PSC信号及びSSC信号)を受信するタイミングは、各基地局との伝播遅延に応じて僅かに相違するものの、ほぼ同一のタイミングである。すなわち、本実施形態の無線通信システムでは、周辺の各基地局からのフレームがほぼ同時に移動局10に到来する。よって、移動局10では、複数の基地局からのSSC信号が重畳した状態のSSC受信信号から、セルIDを検出することになる。
(2)本実施形態で適用されるセルサーチ方法の原理
以下、本実施形態の移動局10で適用されるセルサーチ方法、特に復調されたSSC信号からセルIDを検出する方法の原理について、数式を用いて説明する。
先ず、
m:セルID(m,m:それぞれ基地局20−1,20−2のセルID)、
k:OFDM変調におけるサブキャリア位置、
C(m):セルID=mに対する相関値、
とすると、C(m)は、上記数式4を展開することで、以下の数式5により表現される。
但し、上記数式5において、
(k),H(k):基地局20−1,20−2から移動局へのチャネル(伝播路を複素数でモデル化したもの)
N(k):雑音成分、
P(m,k): セルID=mに対応する符号のk番目のサブキャリアに対応するビット値(但し、P(m,k)={1,−1})、
G(k):複素数で表されるチャネル推定値(アッパーライン付きのG(k)は、G(k)の共役複素数である。)、
である。
上記数式5は、移動局の周辺に基地局20−1,20−2の2局のみが存在すると仮定した場合の数式である。この数式5を一般化すれば、各セルIDに対する相関値は、個々の基地局のみからSSC信号を受信したと仮定した場合に算出される相関値を、すべての基地局に対して足し合わせたものとなる、ということが理解される。したがって、相関値が最も大きいセルIDが既に検出されており、2番目に相関値が大きいセルIDを正しく検出しようとする場合、本実施形態のセルサーチ方法では、以下の処理を行う。すなわち、相関値が最も大きいセルIDに対応するSSC信号のみを受信したと仮定した場合に算出される相関値を、SSC受信信号に基づいて算出される相関値から減算する。これにより、SSC受信信号に基づいて算出される相関値に対し、相関値が最も大きいセルIDに対応するSSC信号が与える影響を除外できるため、2番目に相関値が大きいセルIDを正しく検出することができるようになる。
同様にして、3番目以降に相関値が大きいセルIDを順に検出していく。
このような相関値に関する処理は、最も受信信号レベルが大きい基地局と通信中の移動局が、その基地局よりも受信信号レベルがずっと小さい他の基地局のセルIDを探索するときに、特に有効である。例えば、図1において、移動局10が基地局20−1と通信中であるときに、基地局20−1に隣接する基地局として基地局20−2のセルIDを探索しようとする場合を想定する。この場合、移動局10において、基地局20−1からの受信信号レベルが基地局20−2からのレベルよりもずっと大きいという状況である。このとき、移動局10は、SSC受信信号に基づく各セルIDに対する相関値(上記数式5)を算出することで基地局20−1のセルIDを検出し、その後に、基地局20−1のみからSSC信号を受信したと仮定した場合に算出される相関値を減算する。これにより、基地局20−1からの受信信号レベル、及び/又は、基地局20−1と基地局20−2の間のSSC符号の相関値、による影響を除外できる。
ここで、上述した原理に基づいて周辺セルサーチを行う場合、ある特定の基地局のみからSSC信号を受信したと仮定した場合の相関値を算出する必要がある。そのため、実施形態の移動局では、特定の基地局のみからのSSC信号を、SSCレプリカとして生成する。
(3)本実施形態で適用されるセルサーチ方法
次に、移動局10で適用されるセルサーチ方法をステップ毎に説明する。
(第1ステップ)
この方法の第1ステップでは、SSC受信信号と、各セルIDに対応するSSC符号との間で相関値演算が行われ、これにより、各セルIDに対する相関値(以下、第1相関値)が算出され、最も相関値が大きいセルID(第1セル固有情報)が検出される。この検出されたセルIDは例えば、移動局10と通信中の基地局20−1のセルIDであると想定する。
(第2ステップ)
次に、この方法の第2ステップでは、移動局10が、基地局20−1のセルIDの次に相関値が大きいセルIDを検出するに当たって、既にセルIDが検出された基地局20−1からの受信信号レベルによる影響を除去するために、基地局20−1からのSSC信号のレプリカ(SSCレプリカ)が生成される。そして、この基地局20−1のSSCレプリカと、各セルIDに対応するSSC符号との間で相関値演算を行うことで、各セルIDに対する相関値(以下、第2相関値)が算出される。
なお、基地局20−1のSSCレプリカは、上記数式5において、以下の数式6に対応する。すなわち、基地局20−1のSSCレプリカは、基地局20−1と移動局間の伝播路の影響がない理想的な場合には、P(m1,k)であるが、伝播路の影響を考慮すると、数式6のとおりに表される。
また、このSSCレプリカに基づいて算出される第2相関値をI(m)(m:セルID)とすると、I(m)は以下の数式7で表される。このI(m)は、数式5に示したC(m)の第1項と同一である。
(第3ステップ)
次に、この方法の第3ステップでは、セルIDごとに第1相関値から第2相関値が減算される。この減算により得られる第3相関値は、既に検出された基地局20−1からの受信信号レベル、及び/又は、基地局20−1と他の基地局との間のSSC符号間の相関値による影響が除外されたものとなっている。なお、この減算は、上記数式5のC(m)から第1項を消去することと等価である。
(第4ステップ)
最後に、この方法の第4ステップでは、各セルIDに対する第3相関値の中で、最も相関値の大きいセルID(第2セル固有情報)が検出される。
図1の無線通信システムにおいて、上記第4ステップにより検出されたセルIDが基地局20−2に対応するものであるとすると、上記ステップを繰り返すことで、その他の基地局20−3のセルIDも同様に検出される。すなわち、このセルサーチ方法では、検出済みのセルIDに対する基地局に対応するSSCレプリカを順次生成し、そのSSCレプリカに基づいて相関値(第2相関値)を算出し、この相関値がそれ以前に算出済みの相関値(第1相関値)から減算されることで、新たなセルIDが順次検出されていくことになる。
なお、SSCレプリカを生成するときには、上記数式6を以下数式8に示すように近似できる。この近似は、基地局20−1から移動局へのチャネルが支配的であるという推定に基づいている(すなわち、|H1|>|H2|である場合にH1(k)=G(k)とする。)。
このとき、数式7に示すI(m)は、以下のとおり近似できる。
(4)実施形態に係る移動局の構成
以下、移動局10の構成の要部について図3を参照して説明する。図3は、移動局10の構成の要部を示すブロック図である。
図3に示すように、実施形態に係る移動局10は、フィルタ50、タイミング検出部51、FFT部52、チャネル推定部53、復調部54、相関演算部55(第1相関演算部)、減算部56、ピーク検索部57(第1決定部、第2決定部)、レプリカ生成部58、相関演算部59(第2相関演算部)を備える。
タイミング検出部51は、フィルタ50より所望の帯域に制限されたOFDM受信信号に基づいて、PSC信号が挿入されているタイミングを検出する。すなわち、移動局10では、3種類のPSC符号が既知であるので、タイミング検出部51は、少しずつタイミングをずらしながら3種類のPSC符号に基づくPSC信号のレプリカ(以下、PSCレプリカ)と受信信号との相関値を算出する。相関値のピークを探索することで、受信フレームに使用されているPSC符号が3種類のいずれであるか検出されるとともに、PSC信号が挿入されているタイミングが検出される。
FFT部52は、タイミング検出部51から与えられるFFTタイミングに基づいて、帯域制限されたOFDM受信信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform)を実行する。これにより、OFDM受信信号内のPSC信号及びSSC信号が、周波数領域の信号に変換される。そして、FFT部52により分離されたPSC信号は、チャネル推定部53及び復調部54に与えられる。
チャネル推定部53は、FFT部52から与えられるPSC信号と、タイミング検出部51で検出されたPSC符号に対応するPSCレプリカ(既知)とに基づいて、PSC信号がマッピングされたサブキャリア毎のチャネル推定を行なう。ここで、フレーム内において、SSC信号とPSC信号は時間軸上で隣接しているため、SSC信号に対するチャネル推定値は、PSC信号のそれとほぼ同じと考えることができる。よって、復調部54は、チャネル推定部53から与えられるPSC信号のチャネル推定値を用いて、SSC信号を復調する。
ここで、前述したように、本実施形態の無線通信システムでは、基地局20―1〜20−3からのフレームの同期がとれているため、復調部54から出力されるSSC受信信号は、各基地局からのSSC信号が重畳されている。相関演算部55以降の各部では、このSSC受信信号に基づき、上記セルサーチ方法に従ってセルIDを検出していく。
相関演算部55は、復調部54により得られたSSC受信信号と、各セルIDに対応するSSC符号との間で相関値演算を行ない、これにより、各セルIDに対する相関値(第1相関値)を算出する。この相関値演算は、上記数式4(又は数式5の最上段の式)による演算に等しい。この演算は以下のようにして行う。すなわち、先ず、m=1のセルIDに対して、各サブキャリアの信号の値と、各サブキャリアに対応するm=1の符号の各ビット(={1,−1};既知)とをそれぞれ乗算し、すべてのサブキャリアの乗算結果を足し合わせる処理を行う。これにより、m=1のセルIDに対応する相関値が算出される。同様にして、m=2以降のセルIDに対しても、上記処理を行う。その結果、各セルIDに対応する(セルID毎の)相関値(第1相関値)が得られる。
減算部56は、相関演算部55から得られる第1相関値から、相関演算部59から得られる相関値(第2相関値)をセルID毎に減算し、各セルIDに対する第3相関値を生成してピーク検索部57へ出力する。なお、SSCレプリカが生成されておらず未だ第2相関値が相関演算部59から出力されていない段階では、各セルIDに対する第1相関値がそのまま、ピーク検索部57へ出力される。
ピーク検索部57は、各セルIDに対する第1相関値又は第3相関値の中から最も相関値が大きいセルIDを検出する。
レプリカ生成部58は、ピーク検索部57により検出されたセルIDに対応するSSCレプリカを生成する。このSSCレプリカ生成処理は、上記数式8による演算の実行に等しい。すなわち、チャネル推定部53で得られた各サブキャリアのチャネル推定値の二乗値と、ピーク検索部57により検出されたセルIDに対応するSSC符号の、各サブキャリアに対応する各ビット(={1,−1};既知)、が乗算される。
相関演算部59は、レプリカ生成部58により生成されたSSCレプリカと、各セルIDに対応するSSC符号との間で相関値演算を行ない、これにより、各セルIDに対する相関値(第2相関値)を算出する。この相関値演算は、上記数式4(又は数式5の上段の式)による演算に等しい。演算処理自体は、相関演算部55の処理と同じである。
この移動局10では、複数のセルIDを検出するに当たって、ピーク検索部57、レプリカ生成部58、相関演算部59、減算部56の処理が、順に繰り返される(ループ処理される)。
(4)実施形態に係る移動局の動作例
実施形態の移動局10の動作について、特に相関演算部55の出力後における動作例に注目し、図4〜8を参照して説明する。
図4は、相関演算部55の出力(第1相関値)の一例を示す図である。図5は、1回目のループにおける相関演算部59の出力(第2相関値)の一例を示す図である。図6は、1回目のループ後の減算部56の出力(第3相関値)の一例を示す図である。図7は、2回目のループにおける相関演算部59の出力(第2相関値)の一例を示す図である。図8は、2回目のループ後の減算部56の出力(第3相関値)の一例を示す図である。
図4に示す相関演算部55の出力結果例において、相関値のピークp1〜p3が順に検出すべきピークであると想定する。すなわち、仮に伝播路の影響がない理想的な相関値演算を行ったならば、相関値のピークp1〜p3が順に検出される場合を想定する。
この図4に示す相関値(第1相関値)は、複数の基地局からのSSC信号が重畳したSSC受信信号に基づいて算出されているため、検出対象のセルIDに対応するSSC信号の信号レベルが低い場合や、相関値が最大となるピークp1のセルIDとの間の符号間相関値によっては、図4に基づく相関値の大きさの順序と、理想的な相関値の大きさの順序とが乖離することがある。例えば、図4では、相関演算部55により算出された相関値がピークp4>ピークp3となっているため、この相関値の結果が示すピーク値の順序をもって検出したとすれば、誤ってピークp4のセルIDをピークp3のセルIDよりも先に検出してしまうことになる。
図4の結果に基づき、1回目のループにおけるピーク検索部57は、ピークp1のセルIDを検出する。レプリカ生成部58は、ピークp1のセルIDに対応するSSCレプリカを生成する。相関演算部59により、そのSSCレプリカと、各セルIDに対応するSSC符号との間の相関値演算を行った結果(第2相関値)が図5である。図5は、仮に、ピークp1のセルIDに対応するSSC信号のみを受信したと仮定した場合における相関値を示しており、当然ながら図4でピークp1を示したセルIDで相関値が最大となる。
図6に示す第3相関値は、図4に示す第1相関値から図5に示す第2相関値を減算した、セルIDごとの相関値(第3相関値)である。図6では、図4と比較すると、ピークp1が消失するとともに、すべてのセルIDに亘って相関値の変動が小さくなっている。図6では特に、図4に見られたピークp4がほとんど目立たなくなっている。
図6の結果に基づき、1回目のループ後のピーク検索部57は、ピークp2のセルIDを検出する。1回目のループ後のレプリカ生成部58は、ピークp2のセルIDに対応するSSCレプリカを生成する。1回目のループ後の相関演算部59により、そのSSCレプリカと、各セルIDに対応するSSC符号との間の相関値演算を行った結果(第2相関値)が図7である。図7は、仮に、ピークp2のセルIDに対応するSSC信号のみを受信したと仮定した場合における相関値を示しており、当然ながら図6でピークp2を示したセルIDで相関値が最大となる。
図8に示す第3相関値は、図6に示す第1相関値から図7に示す第2相関値を減算した、セルIDごとの相関値(第3相関値)である。図8では、図6と比較すると、ピークp2が消失するとともに、すべてのセルIDに亘って相関値の変動がさらに小さくなっている。そして、図8の結果に基づき、2回目のループ後のピーク検索部57は、ピークp3のセルIDを検出する。
以上説明したように、本実施形態の移動局又はセルサーチ方法によれば、セルIDを検出する度に、その検出済みのセルIDに対応するSSCレプリカが生成され、そのSSCレプリカに基づく相関値成分が、受信したSSC信号に基づく相関値から減算されていく。よって、検出済みのセルIDがその後のセルIDの検出に与える影響を無くすることができる。
したがって、検出済みのセルIDとの間の符号間相関値が大きいセルIDが誤って検出されてしまうことが少なくなり、誤検出の可能性を低減することができる。また、この誤検出は、検出済みのセルIDのSSC信号の信号レベルが大きい場合に顕著であるが、その信号レベルの影響を無くすることができるので、検出済みのセルID以外のセルIDを検出可能な、SSC信号の最低信号レベルを低下させる。例えば図4、図6、図8に示した例では、順に、ピーク以外の相関値の絶対値の変動が小さくなっており、最終的にピークp3の検出が容易になっていることが分かる。よって、移動局と基地局との伝播路の影響により、移動局における受信信号レベルが小さい場合でも、その基地局のセルIDを検出できる可能性が高くなる。
(5)第2相関値算出の変形例1
以下、第2相関値を算出する場合の処理負荷を軽減するための、第2相関値算出の一変形例について説明する。
例えばE−UTRAでは、同期信号(PSC信号、SSC信号)が割り当てられるサブキャリア群の帯域が狭いため(62サブキャリア)、周波数選択性フェージングによる影響が少ない。すなわち、サブチャネルごとのチャネル推定値の変動が少ない。したがって、E−UTRA等の、同期信号が割り当てられるサブキャリア群の帯域が狭いシステムでは、上記数式9のI(m)は、以下の数式10のとおり近似してもよい。
この場合、相関演算部59では、複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値を算出し、この二乗値を複数のサブキャリアのすべてについて積算して第1積算値(Σ|G(k)|)を得る。さらに相関演算部59は、ピーク検索部57で検出されたセルIDに対応する符号と、複数のセルIDの各々に対応する符号との間の符号間相関値(ΣP(m1,k)P(m,k))を算出する。そして、相関演算部59は、第1積算値と符号間相関値を乗算することで、第2相関値を算出する。上述したセルサーチ方法の第2ステップでも同様にして、第2相関値を算出することができる。
なお、この場合、SSCレプリカは、理想的なP(m1,k)であると考えることができる。
この第2相関値算出の変形例によれば、上記数式10に示すように、符号間相関値の演算(ΣP(m1,k)P(m,k))が2値演算となるため、演算量を削減することができる。
なお、複数のセルIDの各々に対応する符号同士の符号間相関値をLUT(Look Up Table)に予め記憶させておき、符号間相関値の演算では、このLUTを参照することが好ましい。これにより、さらに演算量を削減することができる。
(6)第2相関値算出の変形例2
以下、第2相関値を算出する場合の処理負荷を軽減するための、第2相関値算出の他の変形例について説明する。
先ず、上記数式5に基づき、セルID=mに対する相関値C(m)(第1相関値)は、数式11のとおりである。ここで、セルID=mに対応する基地局20−1からの受信信号レベルが、基地局20−1以外の基地局からのそれよりも大きいという前提の下では、数式11において第1項が支配的となり、第2項以下を無視してよい。その場合、数式11は、数式12のとおり近似できる。なお、P(m,k)={1,-1}であるので、数式12においては、P(m1,k)P(m1,k)=1である。
上記数式10と数式12により、第2相関値I(m)(m:セルID)は、下記の数式13のとおり近似できる。
ここで、セルID=mに対する相関値C(m)(第1相関値)は、第2相関値を算出する以前に既に算出済みである。よって、第2相関値I(m)は、既知の値であるC(m)と、符号間相関値(ΣP(m1,k)P(m,k))とを乗算すれば得られる。よって、上述した第2相関値算出の変形例1と比較すると、Σ|G(k)|の演算をしなくて済む分、さらに演算量を削減することができる。
この変形例では、ピーク検索部57で検出されたセルIDに対応する、相関演算部55の演算結果が保持される。相関演算部59は、ピーク検索部57で検出されたセルIDに対応するSSC符号(SSCレプリカ)と、複数のセルIDの各々に対応するSSC符号との間の符号間相関値(ΣP(m1,k)P(m,k))を算出する。そして、相関演算部59は、保持された相関演算部55の演算結果と、符号間相関値とを乗算することで、第2相関値を算出する。上述したセルサーチ方法の第2ステップでも同様にして、第2相関値を算出することができる。
なお、この場合も、SSCレプリカは、理想的なP(m1,k)であると考えることができる。また、符号間相関値の演算においてLUTを参照して行うことが好ましい点は、第2相関値算出の変形例1と同様である。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
基地局のアンテナごとに予め対応付けられている複数のセル固有情報のいずれかを含む参照信号を周辺の基地局から受信し、当該参照信号から少なくとも2以上のセル固有情報を検出する移動局であって、
受信した第1参照信号と、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記参照信号と各セル固有情報との間の第1相関値を算出する第1相関演算部と、
セル固有情報ごとの前記第1相関値の内、最も相関の高い値を示す第1セル固有情報を決定する第1決定部と、
前記第1参照信号のうち前記第1セル固有情報に対応する成分のレプリカと、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記レプリカと各セル固有情報との間の第2相関値を算出する第2相関演算部と、
前記第1相関値から前記第2相関値を減算し、各セル固有情報に対する第3相関値を生成する減算部と、
セル固有情報ごとの前記第3相関値の内、最も相関の高い値を示す第2セル固有情報を決定する第2決定部と、
を備えた、移動局。(1)
(付記2)
前記参照信号は、複数のサブキャリアによって基地局から送信され、
前記セル固有情報は、所定の系列を巡回シフトした符号であって、符号の各ビット値が前記複数のサブキャリアの各々に割り当てられている、
付記1に記載された移動局。(2)
(付記3)
前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値と、前記第1セル固有情報に対応する符号のうちサブキャリアに割り当てられているビット値、を乗算することにより、各サブキャリアについての乗算値を算出し、この乗算値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで、前記レプリカを生成する、
付記2に記載された移動局。(3)
(付記4)
前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値を算出し、この二乗値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで得られる第1積算値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
付記2に記載された移動局。(4)
(付記5)
前記第1セル固有情報に対する前記第1相関値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
付記2に記載された移動局。(5)
(付記6)
前記複数のセル固有情報の相互の符号間相関値を記憶するルックアップテーブルを備え、前記符号間相関値は、当該ルックアップテーブルを参照して算出される、
付記4又は5に記載された移動局。
(付記7)
基地局のアンテナごとに予め対応付けられている複数のセル固有情報のいずれかを含む参照信号を周辺の基地局から受信し、当該参照信号から少なくとも2以上のセル固有情報を検出するセルサーチ方法であって、
第1参照信号を受信するステップと、
前記第1参照信号と、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記参照信号と各セル固有情報との間の第1相関値を算出するステップと、
セル固有情報ごとの前記第1相関値の内、最も相関の高い値を示す第1セル固有情報を決定するステップと、
前記第1参照信号のうち前記第1セル固有情報に対応する成分のレプリカと、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記レプリカと各セル固有情報との間の第2相関値を算出するステップと、
前記第1相関値から前記第2相関値を減算し、各セル固有情報に対する第3相関値を生成するステップと、
セル固有情報ごとの前記第3相関値の内、最も相関の高い値を示す第2セル固有情報を決定するステップと、
を備えた、セルサーチ方法。(6)
(付記8)
前記参照信号は、複数のサブキャリアによって基地局から送信され、
前記セル固有情報は、所定の系列を巡回シフトした符号であって、符号の各ビット値が前記複数のサブキャリアの各々に割り当てられている、
付記7に記載されたセルサーチ方法。(7)
(付記9)
前記第2相関値を算出するステップは、
前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値と、前記第1セル固有情報に対応する符号のうちサブキャリアに割り当てられているビット値、を乗算することにより、各サブキャリアについての乗算値を算出し、この乗算値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで、前記レプリカを生成する、
付記8に記載されたセルサーチ方法。(8)
(付記10)
前記第2相関値を算出するステップは、
前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値を算出し、この二乗値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで得られる第1積算値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
付記8に記載されたセルサーチ方法。(9)
(付記11)
前記第2相関値を算出するステップは、
前記第1セル固有情報に対する前記第1相関値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
付記10に記載されたセルサーチ方法。(10)
(付記12)
前記複数のセル固有情報の相互の符号間相関値を記憶するルックアップテーブルを備え、前記符号間相関値は、当該ルックアップテーブルを参照して算出される、
付記10又は11に記載されたセルサーチ方法。
10…携帯端末(UE)、50…フィルタ、51…タイミング検出部、52…FFT部、53…チャネル推定部、54…復調部、55…相関演算部(第1相関演算部)、56…減算部、57…ピーク検索部(第1決定部、第2決定部)、58…レプリカ生成部、59…相関演算部(第2相関演算部)

Claims (10)

  1. 基地局のアンテナごとに予め対応付けられている複数のセル固有情報のいずれかを含む参照信号を周辺の基地局から受信し、当該参照信号から少なくとも2以上のセル固有情報を検出する移動局であって、
    受信した第1参照信号と、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記参照信号と各セル固有情報との間の第1相関値を算出する第1相関演算部と、
    セル固有情報ごとの前記第1相関値の内、最も相関の高い値を示す第1セル固有情報を決定する第1決定部と、
    前記第1参照信号のうち前記第1セル固有情報に対応する成分のレプリカと、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記レプリカと各セル固有情報との間の第2相関値を算出する第2相関演算部と、
    前記第1相関値から前記第2相関値を減算し、各セル固有情報に対する第3相関値を生成する減算部と、
    セル固有情報ごとの前記第3相関値の内、最も相関の高い値を示す第2セル固有情報を決定する第2決定部と、
    を備えた、移動局。
  2. 前記参照信号は、複数のサブキャリアによって基地局から送信され、
    前記セル固有情報は、所定の系列を巡回シフトした符号であって、符号の各ビット値が前記複数のサブキャリアの各々に割り当てられている、
    請求項1に記載された移動局。
  3. 前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値と、前記第1セル固有情報に対応する符号のうちサブキャリアに割り当てられているビット値、を乗算することにより、各サブキャリアについての乗算値を算出し、この乗算値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで、前記レプリカを生成する、
    請求項2に記載された移動局。
  4. 前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値を算出し、この二乗値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで得られる第1積算値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
    請求項2に記載された移動局。
  5. 前記第1セル固有情報に対する前記第1相関値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
    請求項2に記載された移動局。
  6. 基地局のアンテナごとに予め対応付けられている複数のセル固有情報のいずれかを含む参照信号を周辺の基地局から受信し、当該参照信号から少なくとも2以上のセル固有情報を検出するセルサーチ方法であって、
    第1参照信号を受信するステップと、
    前記第1参照信号と、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記参照信号と各セル固有情報との間の第1相関値を算出するステップと、
    セル固有情報ごとの前記第1相関値の内、最も相関の高い値を示す第1セル固有情報を決定するステップと、
    前記第1参照信号のうち前記第1セル固有情報に対応する成分のレプリカと、前記複数のセル固有情報の各々との間で相関をとり、前記レプリカと各セル固有情報との間の第2相関値を算出するステップと、
    前記第1相関値から前記第2相関値を減算し、各セル固有情報に対する第3相関値を生成するステップと、
    セル固有情報ごとの前記第3相関値の内、最も相関の高い値を示す第2セル固有情報を決定するステップと、
    を備えた、セルサーチ方法。
  7. 前記参照信号は、複数のサブキャリアによって基地局から送信され、
    前記セル固有情報は、所定の系列を巡回シフトした符号であって、符号の各ビット値が前記複数のサブキャリアの各々に割り当てられている、
    請求項6に記載されたセルサーチ方法。
  8. 前記第2相関値を算出するステップは、
    前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値と、前記第1セル固有情報に対応する符号のうちサブキャリアに割り当てられているビット値、を乗算することにより、各サブキャリアについての乗算値を算出し、この乗算値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで、前記レプリカを生成する、
    請求項7に記載されたセルサーチ方法。
  9. 前記第2相関値を算出するステップは、
    前記複数のサブキャリアの各々について、サブキャリアのチャネル推定値の二乗値を算出し、この二乗値を複数のサブキャリアのすべてについて積算することで得られる第1積算値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
    請求項7に記載されたセルサーチ方法。
  10. 前記第2相関値を算出するステップは、
    前記第1セル固有情報に対する前記第1相関値と、前記第1セル固有情報に対応する符号と前記複数のセル固有情報の各々に対応する符号との間の符号間相関値、を乗算することで、前記第2相関値を算出する、
    請求項9に記載されたセルサーチ方法。
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