JP2010199697A - バースト受信機およびバースト受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】PONシステムのOLTのバースト受信機において、ノイズを受信した場合に発生する不必要な利得切替を防止し、光バースト信号を正しく受信することを目的とする。
【解決手段】PONシステムのバースト受信機において、光電変換された電流を所定の利得で増幅し電圧信号として出力するトランスインピーダンスアンプ120と、トランスインピーダンスアンプ120の出力信号からプリンブル信号を所定のマスク時間の間抽出して出力するプリアンブルマスク制御部160と、プリアンブルマスク制御部160の出力信号からビット量を計測して所定の値と比較して出力するビット量計測部170と、ビット量計測部170の出力信号とトランスインピーダンスアンプ120の出力電圧とに基づきトランスインピーダンスアンプ120の利得を切り替えるか否かを決定するTIA制御部180とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光受信回路において、受光素子が光電気変換した電流信号を受信し電圧信号に変換増幅するトランスインピーダンスアンプ(TIA)に関し、特にバースト信号間のノイズやサージによる誤動作を防ぐことができるバースト受信機およびバースト受信方法に適用して有効な技術に関する。
例えば、受動型光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)システムは、光ファイバアクセス技術である。低コストで高速な通信速度を提供できる高速広帯域アクセス技術である。通常、PONシステムは、光伝送路終端装置(OLT:Optical Line Terminal)、光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)および光分配ネットワーク(ODN:Optical Distribution Network)を含み、エンドユーザにブロードバンドアクセス方法を提供しており、現在のその他のブロードバンドアクセス技術に比べ、多くの利点がある。最も顕著な利点は、PONシステム、例えば、GE−PONシステムがエンドユーザにギガビットレベルのアクセス速度を提供することが可能であり、エンドユーザのブロードバンドネットワーク応用によりよく対応できる点にある。なお、送信タイミングを調整する方法として、動的帯域割当制御方式(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)が知られており、全ONUからの送信要求に基づき、各々のONUの上りの許可帯域と各々のONUからの送信タイミングを決定する。
OLTから各々のONUへの下り方向の信号は宛先ONUを指定して光ブロードキャスト方式で送信され、ONUが自身宛の信号を選択して受信する。逆に各々のONUからOLTへの上り方向の信号は、信号の衝突を防ぐため、OLTから送信許可されたONUが時分割多元接続方式(TDMA方式:Time Division Multiple Access)で送信タイミングを調整してバースト信号を送信する。OLTは異なるレベルの光信号を受信しなければならないため、光ダイナミックレンジを達成するバースト受信機を有することが必要となる。
広いダイナミックレンジのバースト受信の実現方法としては、バースト信号の光レベルに応じて利得の切替を行うトランスインピーダンスアンプ(TIA)を用いる方法が広く用いられている。
ところで、トランスインピーダンスアンプは、受信した光信号を受光素子により光電気変換した入力電流を、帰還抵抗値に比例するトランスインピーダンスアンプの利得によって、出力電圧に変化する回路である。出力電圧は、トランスインピーダンスアンプの後段の回路に適した値に調整される。一般に、入力電流が小さい場合、トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗を大きく設定することで、利得は大きくなる。また、入力電流が大きい場合、トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗を小さくすることで、利得は小さくなる。通常のトランスインピーダンスアンプの帰還抵抗は、導入時に調整して設定しておくものである。しかし、PONシステムにおいては、各々のONUからの光強度信号が異なるため、OLTの受光感度のダイナミックレンジを広くとることが要求される。光強度の弱い信号でも高感度で受信できるが、トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗を一度設定すると、バースト受信機の受光感度の範囲が決定される。高速な光信号を受信する際、受光感度の範囲が狭くなることが知られており、高速なPONシステムにおいて、光強度の強い信号と弱い信号を同時に受信できないという問題があった。以下具体的に説明する。
通常のトランスインピーダンスアンプは、入力電流に対して利得が大きくなると出力電圧の振幅が飽和してしまい波形歪みが生じる。したがって、広ダイナミックレンジ特性を達成させるためには、TIA利得を調整することで、出力電圧の波形歪みが発生しないようにする必要がある。実際、入力電流に応じて、出力電圧の波形歪みが発生しないように、複数段の帰還抵抗を設け、入力電流に応じて帰還抵抗を選択する。以下具体的に説明する。
図10は従来技術においてのPONシステムの構成ブロック図である。OLT10と複数のONU20(20a、20b、20c)が光分岐装置31を介して光ファイバ30で接続されている。通常、OLTはキャリアの局舎に設置され、ONUは家庭に設置される。PONシステムの動作を簡単に説明する。上位のネットワークからOLT10に入ってくる、下りMACフレームは、OLT10において、PONフレームに変換され、光信号は光ファイバ30を介してONU20に一斉に送信される。この光信号は、光分岐装置31で分岐され、ONU20に送信されるが、送信先アドレスの合致したONUがその光信号を取り込み、PONフレームを処理して復号する。
一方、ONU20から送信される上りパケットは、光分岐装置31を経由してOLT10に送信される。OLT10では、APD素子110で受信した上り光信号は電流信号に変換され、帰還抵抗121により適切な利得に調整されたトランスインピーダンスアンプ120を通して電圧信号に変換され、ポストアンプ130に入力される。入力された信号は、フレーム処理部150でPONフレームからMACフレームに復号され、上位ネットワークへ出力される。また、OLT10には、APD素子110に逆バイアス電圧を印加する電圧可変型直流電流源の逆バイアス電圧制御部111が設けられている。通常導入時に、逆バイアス電圧を印加することで、良好な受信感度に設定する。
ONU20から送信される上りパケットは、互いに時間的に競合しないようにする必要がある。そのため、OLT10は、動的帯域割当制御方式(DBA)によって、上り送信タイミングを決定する。送信タイミングを決定されたONU20は、その割り当てられた時間に上りパケットを送出する。したがって、ONU20間の上りパケットの衝突は回避される。なお、OLT10とONU20は時間を共有する必要があるが、時刻情報を下りパケットの中に含ませることによって行うことができる。
OLT10がONU20から送信された光信号を受信する場合、各々のONU20毎に、OLT10との間に介在する光分岐装置の数、光ファイバの距離が異なるため受信信号の光強度が異なる。つまり、光分岐装置の損失、光ファイバの距離に依存した損失により受信信号の光強度が異なる。
次に、図11を参照して、従来のTIA利得の設定方法を説明する。図11(a)は、ONUからの上りバースト信号の光強度の違いを説明するための図であり、縦軸に光強度、横軸に時間をとっている。ONU20aからの光バースト信号801、ONU20bからの光バースト信号802、ONU20cからの光バースト信号803を受信しており、受信光強度が様々に異なっている。なお、各光バースト信号の周期は、10Gb/sの場合、100ピコ秒程度となっている。
図11(b)と図11(c)は、トランスインピーダンスアンプの利得とトランスインピーダンスアンプの出力電圧を示しており、横軸に時間をとっている。図11(b)に示すように、PONシステムでは、トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗が抵抗値Raに固定され利得811が時間的に一定に設定されている。このとき、図11(c)に示すように、トランスインピーダンスアンプの出力電圧821と822は、ポストアンプ130以降の回路が正常に動作する電流範囲を満たしている。しかし、トランスインピーダンスアンプの出力電圧823は、正常に動作する電流範囲に収まっていない。即ち、OLT10は、光強度の強い信号(出力電圧821と822)を受信可能であるが、光強度の弱い信号(出力電圧823)を受信できないことになる。
図12はTIA抵抗に対する受光感度のダイナミックレンジの一例を示している。PONシステムおいては、伝送距離や分岐数の違いを吸収するために、受光感度の広いダイナミックレンジが要求されている。たとえば、IEEE802.3規格では20dB程度である。しかし、高速な光信号を受信する場合には、例えば10Gb/sのような高速伝送時には、トランスインピーダンスアンプの正常動作範囲は、20dBよりも小さい。
図12に示したように、トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗を大きく設定すると、利得は大きくなる。逆にトランスインピーダンスアンプの帰還抵抗を小さく設定すると、利得は小さくなる。トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗(抵抗値Ra)を、光強度の強い信号に対して設定してしまうと、光強度の弱い光信号を受信できない。また、帰還抵抗(抵抗値Rb)を、光強度の弱い信号に対して設定してしまうと、光強度の強い光信号は、飽和してしまい、波形に歪みが生じてしまうという問題があった。
上述したように、現在PONの高速化技術の進展は速いものの、トランスインピーダンスアンプのダイナミックレンジが小さいため、PONシステムの要求条件を満たすような、光強度の異なる信号を同時受信することができない。このような問題に対する対応策として、ONUから送信された光信号を受信する際に、受信光レベルに応じて、各々のONUに対応した帰還抵抗を設定する技術が開示されている。特許文献1では、出力電圧の瞬時値を閾値電圧と比較し、その結果に応じて利得切替判断回路を制御するトランスインピーダンスアンプについて開示されている。この方法によれば、利得切替判断回路にヒステリシス特性をもたせることにより、第1のヒステリシス特性によって比較判定した結果に基づき利得の切替動作を行った後、第1のヒステリシス特性よりも低い電圧検出レベルの第2のヒステリシス特性によって比較判定した結果に基づき利得切替動作を停止し、利得を固定する構成が示されている。図10に示すように、出力電圧120aに基づき、利得切替判断回路100は切替信号121aを出力し、帰還抵抗121を決定することで、トランスインピーダンスアンプの利得を設定している。
特開2006−311033号公報
しかし、上述した従来技術においては、PONシステムでは、さまざまな要因によりノイズが発生する。例えば、OLT内のリセット信号による影響、他のONUからの漏れ光、OLTが送信する下り信号の反射光などが挙げられる。従来技術において、これらのような原因で発生するノイズが利得切替閾値よりも大きいレベルで受信機に入力された場合、利得切替判断回路の動作によって、トランスインピーダンスアンプの利得は小さく設定される。
例えば、図13に示すように、ガードタイムにノイズが発生した場合を例として説明する。従来方式では、ノイズは切替閾値電圧を超えているため、利得を減少させる。バースト信号のプリアンブル210は、切替閾値電圧を超えておらず、本来は利得を減少させてはいけない。バースト信号が、実際は利得を大きくすべき入力レベルの場合、十分にトランスインピーダンスアンプで増幅されず、受信感度が低下してしまう問題が発生する。つまり、例えば、10Gb/sのような超高速なPONにおいては、特許文献1のように上り光バースト信号レベルのみを用いてトランスインピーダンスアンプの帰還抵抗を変化させ、トランスインピーダンスアンプの利得を制御すると、ノイズによる影響を受けてしまい、適切な帰還抵抗を設定できない場合がある。言い換えれば、光強度の異なる光信号を受信できない問題点が解決されていない。
そこで、本発明では、PONシステムのOLTのバースト受信機において、ノイズを受信した場合に発生する不必要な利得切替を防止し、光バースト信号を正しく受信することを目的とするものである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的なものの概要は、PONシステムのバースト受信機において、光電変換された電流を所定の利得で増幅し電圧信号として出力するトランスインピーダンスアンプと、トランスインピーダンスアンプの出力信号からプリンブル信号を所定のマスク時間の間抽出して出力するプリアンブルマスク制御部と、プリアンブルマスク制御部の出力信号からビット量を計測して所定の値と比較して出力するビット量計測部と、ビット量計測部の出力信号とトランスインピーダンスアンプの出力電圧とに基づきトランスインピーダンスアンプの利得を切り替えるか否かを決定する利得切替制御部(TIA制御部)とを有することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、PONシステムのバースト受信機において、OLT内のリセット信号による影響、他のONUからの漏れ光、OLTが送信する下り信号の反射光などに起因するノイズを受信した場合でも、トランスインピーダンスアンプの利得を適切に調整でき、高速なPONシステムを実現することが可能である。
本発明の実施の形態1のPONシステムの構成ブロック図である。 本発明の実施の形態1のOLTのバースト受信機の回路ブロック図である。 本発明の実施の形態1のPONシステム全体の動作タイミングを説明する図である。 (a),(b),(c)は本発明の実施の形態1のTIA利得の設定方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1のPONシステムのバースト受信方法の動作手順を説明するフロー図である。 本発明の実施の形態2のOLTの回路ブロック図である。 本発明の実施の形態2の逆バイアス電圧を設定する方法を説明する図である。 本発明の実施の形態2のPONシステムのバースト受信方法の動作手順を説明するフロー図である。 本発明の実施の形態3のビット量計測部の回路ブロック図である。 従来のPONシステムの構成ブロック図である。 (a),(b),(c)は従来のTIA利得の設定方法を説明する図である。 従来のTIA抵抗に対する受光感度のダイナミックレンジを説明する図である。 従来のノイズ発生時の切替動作を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本発明の実施の形態においては、PONシステムとして、IEEE規格のEPONを使用した場合を一例として説明する。但し、本発明は、必ずしもこのPONに限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のPONシステムについて、図1〜図5を用いて説明する。
以下、図1を参照して、本実施の形態1のPONシステムの基本構成について説明する。図1は、本実施の形態1のPONシステムの構成ブロック図である。
図1に示しているように、PONシステム全体は、OLT(光伝送路終端装置)10と、複数のONU(光回線終端装置)20(#1:20a、#2:20b、#3:20c)と、それらの間に設置された光ファイバ30と光分岐装置31を含む。
まず、OLT10の内部構成は大きくは、上り光信号受信に係る部分、即ち各々のONU20から送信された光信号を受信する部分と、フレームを処理する部分と、OLT10の制御部分からなる。
上り光信号を受信する部分は、APD素子110、APD素子110に対する逆バイアス電圧制御部111、電流信号を電圧信号に変換するためのトランスインピーダンスアンプ120、帰還抵抗121、ポストアンプ130、SerDes回路140、プリアンブルマスク制御部160、ビット量計測部170、利得切替制御部であるTIA制御部180から構成される。上り光信号を受信する部分は、光信号を電気信号に変換し、フレームを処理する部分へ送信する。
APD素子110は、ONU20から受信する光バースト信号を光電流に変換する素子であり、アバランシェフォトダイオードである。トランスインピーダンスアンプ120は、受信した光信号を受光素子により光電気変換した入力電流を、帰還抵抗値に比例するトランスインピーダンスアンプの利得によって、出力電圧に変換する回路である。ポストアンプ130は、所定の範囲の入力電圧を所定の出力電圧に増幅する回路である。SerDes回路140は、高速信号を低速信号に変換する回路であり、シリアル信号かパラレル信号に変換する回路である。例えば、10Gb/sの高速信号を155Mb/sの信号16本に変換することができる。トランスインピーダンスアンプ120の利得は、帰還抵抗121の値によって制御される。切替信号121aを受信すると、帰還抵抗121の抵抗値を変化させ、利得を変化させることができる。
フレームを処理する部分は、フレーム処理部150から構成される。フレーム処理部150は、PONフレームを符号復号し、MACフレームを処理して、外部のネットワークと接続される。
以上のように構成されるPONシステムにおいて、各々のONU20からの上り方向の光信号は光ファイバ30を介してAPD素子110で電流信号に変換され、トランスインピーダンスアンプ120を通して電圧信号に変換される。トランスインピーダンスアンプ120から出力される電圧信号(出力電圧120a)はAGC(自動ゲイン制御)機能を有するポストアンプ130で増幅されてSerDes回路140でシリアルパラレル変換される。パラレル展開された信号はフレーム処理部150で所定の処理が行われ、上位のネットワークへ出力される。
ところで、トランスインピーダンスアンプ120の利得を決定するために帰還抵抗121の値を決定する必要があるが、TIA制御部180で制御された切替信号121aによりトランスインピーダンスアンプ120の帰還抵抗121が設定される。このTIA制御部180は、後述するようにプリアンブルマスク制御部160の出力ビット量をビット量計測部170が計測することで、帰還抵抗121を設定する。このトランスインピーダンスアンプ(TIA)120の制御方法に関しても後述する。
TIA120の利得を制御する方法について説明する。OLT10に設けられたプリアンブルマスク制御部160は、ノイズを除去し、プリアンブル信号を抽出し、プリアンブルを復元し、マスクされた時間だけ、ビット量計測部170へ出力する。ビット量計測部170は、例えばデジタル的な計測として、入力されたビットパルスを計数し、所定の数に達した場合、ビットカウンタフラグをTIA制御部180へ出力する。プリアンブルのビット数をカウントすることで、ノイズの影響による誤動作を防止できる。
TIA制御部180は、入力されたビットカウンタフラグとトランスインピーダンスアンプ120の出力電圧120aに基づき、トランスインピーダンスアンプ120の帰還抵抗121を設定するように、切替信号121aで指示し、トランスインピーダンスアンプ120の利得を決定する。これにより、ONU20からの信号の受信タイミングに合わせてトランスインピーダンスアンプ120の利得を変更することができるため、光強度の異なるそれぞれのONU20からの信号を受信することができる。
図2は、本実施の形態1のOLTのバースト受信機の回路ブロック図である。図2において、プリアンブルマスク制御部160とTIA制御部180の回路構成の一例を説明する。このバースト受信機とは、APD素子110、逆バイアス電圧制御部111、トランスインピーダンスアンプ120、帰還抵抗121、ポストアンプ130、プリアンブルマスク制御部160、ビット量計測部170、TIA制御部180を含む部分のことである。
プリアンブルマスク制御部160は、プリアンブルの周波数特性を有したバンドパスフィルタ161、積回路162、予め設定されたマスク判定電圧163、トランスインピーダンスアンプの出力電圧を一定時間積分する積分器164、コンパレータ165、SR−FF(Set Reset−Flip Flop)回路166、入力フラグを受信してから一定時間のみ出力フラグを出力するタイマ167から構成される。
バンドパスフィルタ161は、トランスインピーダンスアンプ120の出力信号を所定の周波数で透過させる。一方、積分器164の出力電圧とマスク判定電圧163を比較し、マスク判定電圧を超えた場合、コンパレータ165の出力レベルがHighとなり、SR−FF回路166に出力する。SR−FF回路166は、SetのHigh信号が入力された場合、出力レベルがHighレベルとなる。タイマ167は、入力レベルがHighレベルに変化した後、所定時間Tの間、Highレベルの信号を送信し続ける回路である。積回路162は、タイマ167からの出力レベルとバンドパスフィルタ161からの信号列に基づき、ビット列を出力する。
ビット量計測部170は、入力ビット数を計数する。第1の利得切替として、計数値がN1を超えた場合、切替ビットカウンタ信号170aを出力する。同様に、第2の利得切替として、計数値がN2を超えた場合、切替ビットカウンタ信号170bを出力する。また、切替停止として、計数値がN3を超えた場合、切替ビットカウンタ停止信号170cを出力する。ここでは、N1<N2<N3の関係が成り立つものとする。
TIA制御部180は、第1の切替判定回路と第2の切替判定回路を有する。まず、第1の切替判定回路について説明する。始めに、コンパレータ182により所定の切替閾値電圧181とトランスインピーダンスアンプ120の出力電圧120aとを比較する。所定の電圧値を超えた場合、コンパレータ182の出力レベルがHighレベルとなり、積回路183に入力される。切替ビットカウンタ停止信号170cがLowレベルでかつコンパレータ182の出力レベルがHighレベルの場合、積回路183の出力レベルがHighレベルとなり、積回路184に入力される。第1の切替ビットカウンタ信号170aがHighレベルでかつ積回路183の出力レベルがHighの場合、積回路184の出力レベルがHighレベルとなり、SR−FF回路185に入力される。結果として、利得切替の第1の切替信号121aがHighレベルとなる。
帰還抵抗121は、利得の切替信号121aに基づき、抵抗値を変化させることができる。帰還抵抗121は、第1の切替信号121aのレベルに基づき、スイッチが開閉される。このスイッチはMOSトランジスタなどのスイッチ機能を有する素子であればよく、リレー等が用いられてもよい。抵抗に直列に接続されたスイッチが閉じられると、帰還抵抗が並列接続され、抵抗値が小さくなる。結果として、トランスインピーダンスアンプ120の利得が減少する。入力レベルの大きい光バースト信号が入力された場合でも、適切な出力波形を得ることができる。
次に第2の切替判定回路について説明する。第2の利得切替として、第1の切替判定回路と同じ構成の、所定の切替閾値電圧181、コンパレータ182、積回路183、積回路184を有する第1の切替条件判定回路188を有する。第1の切替条件判定回路188の出力レベルがHighレベルでかつ切替ビットカウンタ信号170bがHighレベルの場合、積回路186の出力レベルがHighレベルとなり、SR−FF回路187に入力される。結果として、利得切替の第2の切替信号121bがHighレベルとなる。そして、帰還抵抗121は、利得の切替信号121bに基づき、抵抗値を減少させ、結果として、トランスインピーダンスアンプ120の利得が更に減少する。
このように、プリアンブルを所定の時間の間のみ抽出し、ビットパルスを計数することにより、ノイズにより発生する不必要な利得切替を防ぐことが可能となる。また、切替ビットカウンタ停止信号170cは、プリンアンブル信号を受信中に切替動作を固定させるために用いられる。
以下、図3を参照して、本実施の形態1のPONシステム全体の動作タイミングを説明する。本実施の形態1におけるトランスインピーダンスアンプ120は、初期状態においては、トランスインピーダンスアンプ120の利得は最大に設定されている。
まず、時刻T1において、APD素子110にONU20からの光信号(プリバイアス200)が入力されると(A)、バースト信号として受信され、電流に変換される。この電流はトランスインピーダンスアンプ120に入力され、電圧に変換されて出力される(B)。この出力信号は、プリアンブルマスク制御部160に入力される。このプリアンブルマスク制御部160において、出力信号はバンドパスフィルタ161でプリアンブルの周波数成分のみが透過される(C)。
そして、時刻T2に、積分器164の電圧(バースト信号のプリアンブル210)がマスク判定電圧163を超えたと判断された場合は、マスク判定信号を出力する(D)。マスク時間TMはタイマ167によって決定される。プリアンブルマスク制御部160は、所定の時間TMの間フィルタリングされたビットパルスをビット量計測部170に出力する(E)。ビット量計測部170は、ビット数の計数を開始し、所定のカウントを超えると、所定の信号を出力する(F)。ここでは、ビットカウントがN1を超えると、第1の切替ビットカウンタ信号を出力する。
時刻T3に、TIA制御部180は、出力電圧が切替判定電圧を超えたと判断し、更に第1の切替ビットカウンタ信号を受信した場合、利得切替信号を出力する。利得切替信号をHighレベルに設定することで、帰還抵抗を小さくし、利得を小さくする。これによって、入力レベルの大きい信号に対して、歪の少ない適切な信号を出力することができる。また、第2の利得切替動作も、第1の利得切替動作と同様に実行される。また、利得切替信号は、例えばMAC層などからの外部リセット信号が入力された場合、出力レベルがLowレベルになる。
次に、図4を参照して、本実施の形態1のTIA利得の設定方法について説明する。図4(a)はOLT10で受信した光信号の光強度の一例を示しており、縦軸に光強度、横軸に時間をとっている。光信号301、302、303は、それぞれONU(#1)20a、ONU(#2)20b、ONU(#3)20cからの信号を示している。光信号の強度はOLT10での受信強度を示している。つまり、光信号301は光信号303より光強度は強い状態を示している。なお、各光信号はプリアンブル、デリミタ、データパイロードからなり、光信号間にガードタイム304が存在する。
図4(b)はTIA利得の一例を示しており、縦軸にトランスインピーダンスアンプ120の利得、横軸に時間をとっている。帰還抵抗Ra(311)、Ra(312)、Rb(313)は、それぞれONU(#1)20a、ONU(#2)20b、ONU(#3)20cからの信号を受信するときの帰還抵抗121の値を示している。トランスインピーダンスアンプ120の抵抗の初期値はRbであり、RbはRaよりも大きい値である。トランスインピーダンスアンプ120の帰還抵抗121を大きく設定すると、利得は大きくなる。逆にトランスインピーダンスアンプ120の帰還抵抗121を小さく設定すると、利得は小さくなる。光信号の強度が強い場合、利得を小さく設定しており、光信号の強度が弱い場合、利得を大きく設定している。
帰還抵抗121を調整する理由は、帰還抵抗121が大きくなると、TIA利得も高くなり、結果的に光強度の弱い信号も受信することができる。しかし、光強度が強すぎると、トランスインピーダンスアンプ120が飽和してしまい、信号が歪んでしまう。また、逆に帰還抵抗121を小さくすると、TIA利得も低くなり、光強度の弱い信号を受信できない。そのため、10Gb/sのような高速光伝送においては、バースト受信機の受信感度を良好に保つためには、トランスインピーダンスアンプ120の帰還抵抗121を調整する必要がある。
図4(c)はOLT10で受信したTIA出力電圧を示しており、縦軸にTIA出力電圧、横軸に時間をとっている。TIA出力電圧321、322、323は、それぞれONU(#1)20a、ONU(#2)20b、ONU(#3)20cからの光信号が電圧変換されたTIA出力電圧の値を示している。トランスインピーダンスアンプ120の帰還抵抗121を調整した結果、トランスインピーダンスアンプ以降の回路が正常に動作する電流範囲に収まっていることを示している。
このような状態において、OLT10は光強度の強い信号と弱い信号を同時に受信でき、光信号の受信機のダイナミックレンジを広くすることが可能となる。結果的に受信信号の光強度が異なる場合でも、高速なPONシステムを実現することが可能である。
図5を参照して、本実施の形態1のPONシステムのバースト受信方法の動作手順を説明する。
バースト受信機において、プリアンブルマスク制御部160は、トランスインピーダンスアンプ(TIA)120の出力のプリアンブル信号をバンドパスフィルタで抽出する(ステップ401)。TIA120の出力電圧に基づきマスク時間を設定する(ステップ402)。さらに、ビット量計測部170は、マスク時間内に出力されるプリアンブルのビット数を計数する(ステップ403)。ビット数が所定数を超えた場合、切替ビットカウンタ信号を出力する(ステップ404)。そして、TIA制御部180は、切替閾値電圧と切替ビットカウンタ信号に基づき、利得切替信号を出力する(ステップ405)。利得切替信号に基づき、帰還抵抗121を設定し、TIA120の利得を変化させる(ステップ406)。これにより、ONU20からの信号レベルに応じて、TIA120の帰還抵抗121を変更することができるため、光強度の異なるそれぞれのONU20からの信号を受信することができる。
以上説明したように、本実施の形態1のPONシステムのバースト受信機およびバースト受信方法によれば、OLT10内のリセット信号による影響、他のONU20からの漏れ光、OLT10が送信する下り信号の反射光などに起因するノイズを受信した場合でも、トランスインピーダンスアンプ120の利得を適切に調整でき、高速なPONシステムを実現することが可能である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のPONシステムについて、図6〜図8を用いて説明する。
以下、図6を参照して、本実施の形態2のPONシステムにおいて、OLTの構成について説明する。
本実施の形態2のOLT10においては、実施の形態1に対して、OLTの制御部分として、CPU190とメモリ191が追加されている。メモリ191には、本発明に係るONU20に対応する送信スロットの対応付けたデータ(ONU−タイムスロット対応情報)が保存されている。CPU190は、本発明に係るDBAアルゴリズムを保持している。
トランスインピーダンスアンプ(TIA)120の利得を制御する方法について説明する。OLT10に設けられたCPU190は、動的帯域割当制御方式(DBA)によって、ONU20の上り光信号の送信タイミングを決定し、ONU−タイムスロット対応情報をメモリ191に記憶させ、プリアンブルマスク制御部160を制御する。送信タイミングを割り当てられたONU20は、その決定された時間に上りPONフレームを送出する。したがって、ONU間の上りPONフレームの衝突は回避される。なお、OLT10とONU20は時間を共有する必要があるが、時刻情報を下りPONフレームの中に含ませることによって行うことができる。
プリアンブルマスク制御部160は、決定されたONU20の上り送信タイミングに基づき、OLT10に受信時間より前の時間に、メモリ191に記憶された時間にマスクを設定し、信号ビットを出力する。つまり、マスク設定時間として、CPU190で計算された送信タイムスロットを用いている。この方法では、プリアンブルの時間を計算できるため、ガードバンドのノイズやプリバイアスのノイズをマスクにより除去することが可能となる。また、プリアンブル中のノイズに対しては、ビットカウントすることにより、影響を低減できる。これにより、ONU20からの信号の受信タイミングに合わせてTIA120の利得を変更することができるため、光強度の異なるそれぞれのONU20からの信号を受信することができる。
図7を参照して、本実施の形態2の逆バイアス電圧を設定する方法について説明する。ここでは、DBA方式により各々ONU20への送信タイミング割当と通知は既に行っているものとする。
ONU(#3)20cは、所定の送信タイミングに上り信号501をOLT10へ送信する。上り信号は、例えば、長距離伝送によるファイバ損失のため光強度が劣化し、OLT10により受信される(504)。このとき、OLT10は、DBA計算結果、受信時間スロット(507)にONU(#3)の上り光信号を受信することを知っており、上り信号504を受信する直前に、上述した手法により、マスク時間を設定し(510)、TIA120の利得を調整し、バースト受信機の感度を良好な状態に設定する。次に、ONU(#1)20aは、所定の送信タイミングに上り信号503をOLT10へ送信する。前述と同様な手順に基づき(505、508)、マスク時間を設定し(511)、TIA120の利得を設定して、バースト受信機の感度を良好な状態に設定する。上り信号502についても同様(506、509、512)である。
以下、図8を参照して、本実施の形態2のPONシステムのバースト受信方法の動作手順を説明する。
バースト受信機において、プリアンブルマスク制御部160は、TIA120の出力のプリアンブル信号をバンドパスフィルタで抽出する(ステップ601)。DBAの計算によるONU20の送信タイムスロットに基づきマスク時間を設定する(ステップ602)。さらに、ビット量計測部170は、マスク時間内に出力されるプリアンブルのビット数を計数する(ステップ603)。ビット数が所定数を超えた場合、切替ビットカウンタ信号を出力する(ステップ604)。そして、TIA制御部180は、切替閾値電圧と切替ビットカウンタ信号に基づき、利得切替信号を出力する(ステップ605)。利得切替信号に基づき、帰還抵抗121を設定し、TIA120の利得を変化させる(ステップ606)。これにより、ONU20からの信号レベルに応じて、TIA120の帰還抵抗121を変更することができるため、光強度の異なるそれぞれのONU20からの信号を受信することができる。
このような状態において、入力レベルの大きいノイズを受信することで起因する問題を十分低減できる。このため、OLT10は光強度の強い信号と弱い信号を同時に受信でき、光信号のバースト受信機のダイナミックレンジを広くすることが可能となる。結果的に受信信号の光強度が異なる場合でも、高速なPONシステムを実現することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態2のPONシステムのバースト受信機およびバースト受信方法によれば、OLT10の制御部分としてCPU190とメモリ191を追加した場合でも、実施の形態1と同様に、OLT10内のリセット信号による影響、他のONU20からの漏れ光、OLT10が送信する下り信号の反射光などに起因するノイズを受信した場合でも、トランスインピーダンスアンプ120の利得を適切に調整でき、高速なPONシステムを実現することが可能である。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3のPONシステムについて、図9を用いて説明する。
上記実施の形態1、2においては、本発明のビット量計測部170がデジタル的にビット数を計測する方法を用いた例で説明したが、本実施の形態3では、アナログ的にある一定の電圧を計測する方法を用いた例を説明する。
以下、図9を参照して、本実施の形態3のPONシステムにおいて、ビット量計測部170の構成について説明する。ビット量計測部170は、入力電圧を一定時間積分する積分回路200、コンパレータ202から構成される。積分回路200の出力電圧と切替閾値電圧201を比較し、切替閾値電圧201を超えた場合、コンパレータ202の出力レベルがHighとなり、切替トリガを出力する。そして、TIA制御部180で利得切替信号を出力し、この利得切替信号に基づき、帰還抵抗121を設定し、TIA120の利得を変化させる。これにより、ONU20からの信号レベルに応じて、TIA120の帰還抵抗121を変更することができるため、光強度の異なるそれぞれのONU20からの信号を受信することができる。
以上説明したように、本実施の形態3のPONシステムのバースト受信機およびバースト受信方法によれば、アナログ的にある一定の電圧を計測する方法を用いたビット量計測部170の場合でも、実施の形態1と同様に、OLT10内のリセット信号による影響、他のONU20からの漏れ光、OLT10が送信する下り信号の反射光などに起因するノイズを受信した場合でも、トランスインピーダンスアンプ120の利得を適切に調整でき、高速なPONシステムを実現することが可能である。
また、アナログ的に受信パルスを積分して計測する方法でも構わないが、高速回路で実現する手法として、所定の時間の受信パルスの平均を計算し、所定の電圧を超えた場合に切り替えビット信号を出力してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。すなわち、当業者は具体的な状況によって変更を行うことができる。
例えば、前記実施の形態1〜3についてはすべてEPONを例に説明したが、本発明はもちろん、ATMに基づく受動型光ネットワーク(APON)およびギガビット受動型光ネットワーク(GPON)など、その他の受動型光ネットワーク(PON)に適用することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、超高速なPONシステムにおいて、マスク設定時間内にTIAの利得制御により、OLTの受光感度のダイナミックレンジの広域化が可能となる。
本発明は、トランスインピーダンスアンプ(TIA)に関し、特にバースト信号間のノイズやサージによる誤動作を防ぐことができる、EPON、APON、GPONなどのPONシステムのバースト受信機およびバースト受信方法に利用可能である。
10 OLT
20 ONU
30 光ファイバ
31 光分岐装置
100 利得切替判断回路
110 APD素子
111 逆バイアス電圧制御部
120 トランスインピーダンスアンプ
121 帰還抵抗
130 ポストアンプ
140 SerDes回路
150 フレーム処理部
160 プリアンブルマスク制御部
170 ビット量計測部
180 TIA制御部
190 CPU
191 メモリ

Claims (10)

  1. OLTと複数のONUとが光ファイバを介して接続されたPONシステムのバースト受信機であって、
    光電変換された電流を所定の利得で増幅し電圧信号として出力するトランスインピーダンスアンプと、
    前記トランスインピーダンスアンプの出力信号からプリアンブル信号を所定のマスク時間の間抽出して出力するプリアンブルマスク制御部と、
    前記プリアンブルマスク制御部の出力信号からビット量を計測して所定の値と比較して出力するビット量計測部と、
    前記ビット量計測部の出力信号と前記トランスインピーダンスアンプの出力電圧とに基づき前記トランスインピーダンスアンプの利得を切り替えるか否かを決定する利得切替制御部とを有することを特徴とするバースト受信機。
  2. 請求項1に記載のバースト受信機において、
    前記ビット量計測部は、前記ビット量の計測として、ビット数をデジタル的に計数することを特徴とするバースト受信機。
  3. 請求項1に記載のバースト受信機において、
    一定の周波数帯の信号を透過させるバンドパスフィルタを更に有し、
    前記ビット量計測部は、前記ビット量の計測として、前記バンドパスフィルタの出力信号に対してビット数をデジタル的に計数することを特徴とするバースト受信機。
  4. 請求項1に記載のバースト受信機において、
    前記ビット量計測部は、前記ビット量の計測として、所定の時間の積分回路の出力電圧を計測することを特徴とするバースト受信機。
  5. 請求項1に記載のバースト受信機において、
    前記プリアンブルマスク制御部は、前記ONUの上り信号の送信タイミングに基づき、前記プリアンブル信号のマスク時間を決定することを特徴とするバースト受信機。
  6. OLTと複数のONUとが光ファイバを介して接続されたPONシステムのバースト受信方法であって、
    光電変換された電流を所定の利得で増幅し電圧信号として出力するトランスインピーダンスアンプの出力信号からプリアンブル信号を所定のマスク時間の間抽出して出力し、この出力信号からビット量を計測して所定の値と比較して出力し、この出力信号と前記トランスインピーダンスアンプの出力電圧とに基づき前記トランスインピーダンスアンプの利得を切り替えるか否かを決定することを特徴とするバースト受信方法。
  7. 請求項6に記載のバースト受信方法において、
    前記ビット量の計測として、ビット数をデジタル的に計数することを特徴とするバースト受信方法。
  8. 請求項6に記載のバースト受信方法において、
    前記ビット量の計測として、一定の周波数帯の信号を透過させるバンドパスフィルタの出力信号に対してビット数をデジタル的に計数することを特徴とするバースト受信方法。
  9. 請求項6に記載のバースト受信方法において、
    前記ビット量の計測として、所定の時間の積分回路の出力電圧を計測することを特徴とするバースト受信方法。
  10. 請求項6に記載のバースト受信方法において、
    前記ONUの上り信号の送信タイミングに基づき、前記プリアンブル信号のマスク時間を決定することを特徴とするバースト受信方法。
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