JP2010172165A - サージ防護デバイス、及びアラーム発生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このサージ防護デバイス50は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタ3と、発光手段4と、発光手段4から発光された光8の有無を検知する光検知手段7と、光8を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片5a、5bと、遮断位置に向けて遮断片5a、5bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して遮断片5a、5bを非遮断位置に接合する低溶融金属合金12と、バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ発光手段4から発光された光8を通過させて光検知手段7に受光させるための開口部10、11を備えた収納ケース1と、を備えて構成されている。
【選択図】図1
Description
その問題を解決するために、特許文献1には、図10及び図11に示すようなサージ防護デバイスについて開示されている。このサージ防護デバイス60は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタ3と、異なる着色位置との間を進退する2つの着色片5a、5bと、一方の着色位置(図では黒色)に向けて着色片5a、5bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して着色片5a、5bを他方の着色位置(図では白色)に接合する低溶融金属合金12と、酸化亜鉛型バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ着色片5a、5bを表示する開口部6a、6bを備えた収納ケース1と、を備えている。図10は正常時の構成を示し、図11は酸化亜鉛型バリスタ3に過大サージ電流が流れて、酸化亜鉛型バリスタ3が破壊された場合を示す図である。また、(a)は上面透視図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。正常時は図10に示すように、バネ性部材2は低溶融金属合金12により酸化亜鉛型バリスタ3に固定されている。このときバネ性部材2の先端に取り付けられた着色片5の上部(白色)が開口部6に表示されている。また、酸化亜鉛型バリスタ3に過大サージ電流が流れると、図11のように、酸化亜鉛型バリスタ3がサージ電流により破壊されるときに発する異常発熱により、低溶融金属合金12を溶かして、低溶融金属合金12により接合されていたバネ性部材2が矢印方向に移動することにより、収納ケース1の開口部6に着色片5の下部(黒色)を表示する。ここで、着色片5の上部と下部の色を変えておくことにより、外側から色の変化を視認することにより、酸化亜鉛型バリスタ3の破壊を確認することができる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、バリスタが過大サージ電流により破壊されるときに発する異常発熱により、低溶融金属合金を溶かして、低溶融金属合金により接合されていたバネ性部材の弾性付勢力を開放することにより、バネ性部材が移動したことを光学的に検出して、バリスタの破壊を迅速に、且つ自動的に検出することができるサージ防護デバイスを提供することを目的とする。
本発明のサージ防護デバイスは、視認による確認方法ではなく、自動的に信号を発する方法である。そのためには、酸化亜鉛型バリスタに過大サージ電流が流れたことを何らかの方法で検知する必要がある。そこで本発明では、酸化亜鉛型バリスタに過大サージ電流が流れると、異常発熱が発生することを利用して、その熱により溶融する低溶融金属合金を使用する。即ち、異常発熱によりこの低溶融金属合金を溶かして、バネ性部材の弾性付勢力により遮断片を移動させ、その移動を光検知手段により検知する。これにより、バリスタの破壊の有無を迅速に、且つ自動的に検出することができる。
透過型のセンサを使用する場合は、遮断片の移動の有無により光を遮断する構成が必要である。そのため、従来のサージ防護デバイス(図10及び図11)を使用する場合は、収納ケースを加工して孔を開ける必要がある。そこで本発明では、従来のサージ防護デバイスにある開口部に表れた反射片の色の変化を光学的に検知するために、反射型センサを使用する。これにより、従来のサージ防護デバイスの収納ケースを加工することなしに、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無を検知することができる。
酸化亜鉛型バリスタは、各回路ごとに挿入される。従って、各回路の状況を判断するために夫々に開口部が設けられている。そのような場合、各開口部ごとにセンサを配置するとコストアップとなるので、発光手段と光検知手段を1つずつ備えて構成するために、中間に1つの開口部から反射された反射光を他の開口部に導光する導光手段(ミラー等)を配置する。これにより、最小限の構成で複数の回路状況を検出することができる。
請求項4は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のサージ防護デバイスと、前記光検知手段により検知した信号に基づいて、前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したか否かを判断する制御手段と、該制御手段が前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断した場合に警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴とする。
酸化亜鉛型バリスタが破壊したか否かを判断するためには、リアルタイムに動作するセンサが必要となる。本発明では、酸化亜鉛型バリスタが破壊したときに発する異常発熱により、低溶融金属合金を溶融してバネ力により遮断片を移動させ、その移動状態を光センサで検出して制御手段に通知する。制御手段は、その信号を検知することにより酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断して警報を発する。これにより、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無をリアルタイムに検出することができる。
また、従来のサージ防護デバイスにある開口部に表れた反射片の色の変化を光学的に検知するために、反射型センサを使用するので、従来のサージ防護デバイスの収納ケースを加工することなしに、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無を検知することができる。
また、各開口部ごとにセンサを配置するとコストアップとなるので、発光手段と光検知手段を1つずつ備えて構成するために、中間に1つの開口部から反射された反射光を他の開口部に導光するミラー等を配置するので、最小限の構成で複数の回路状況を検出することができる。
また、酸化亜鉛型バリスタが破壊したときに発する異常発熱により、低溶融金属合金を溶融してバネ力により遮断片を移動させ、その移動状態を光センサで検出して制御手段に通知する。制御手段は、その信号を検知することにより酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断して警報を発するので、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無をリアルタイムに検出することができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。(a)は上面透視図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。このサージ防護デバイス50は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタ(以下、単にバリスタと呼ぶ)3と、発光手段4と、発光手段4から発光された光8の有無を検知する光検知手段7と、光8を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片5a、5bと、遮断位置に向けて遮断片5a、5bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して遮断片5a、5bを非遮断位置に接合する低溶融金属合金(以下、ペーストと呼ぶ)12と、バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ発光手段4から発光された光8を通過させて光検知手段7に受光させるための開口部10、11を備えた収納ケース1と、を備えて構成されている。また、収納ケース1には、バリスタ3と回路を接続するためのリード線9が接続されている。
本実施形態では、バリスタ3の異常発熱によりペースト12が溶融した際に、バネ性部材2の弾性付勢力により遮断片5が移動して発光手段4から発光された光8を遮断するように構成されている。即ち、バネ性部材2の先端に発光手段4から発光された光8を遮断する遮断片5が備えられ、バネ性部材2のほぼ中央部がペースト12により接合されている。従って、この状態では、発光手段4から発光された光8は、遮断片5a、5bにより遮断されないため、光検知手段7に受光される。
即ち、本実施形態のサージ防護デバイス50は、視認による確認方法ではなく、自動的に信号を発する方法である。そのためには、バリスタ3に過大サージ電流が流れたことを何らかの方法で検知する必要がある。そこで本実施形態では、バリスタ3に過大サージ電流が流れると、異常発熱が発生することを利用して、その熱により溶融するペースト12を使用する。即ち、異常発熱によりこのペースト12を溶かして、バネ性部材2の弾性付勢力により遮断片5を移動させ、その移動を光検知手段7により検知する。これにより、バリスタ3の破壊の有無を迅速に、且つ自動的に検出することができる。
即ち、透過型のセンサを使用する場合は、遮断片の移動の有無により光を遮断する構成が必要である。そのため、従来のサージ防護デバイス(図10及び図11)を使用する場合は、収納ケース1を加工して孔を開ける必要がある。そこで本実施形態では、従来のサージ防護デバイスにある開口部に表れた反射片の色の変化を光学的に検知するために、反射型センサを使用する。これにより、従来のサージ防護デバイスの収納ケースを加工することなしに、バリスタ3の破壊の有無を検知することができる。
即ち、バリスタ3は、各回路ごとに挿入される。従って、各回路の状況を判断するために夫々に開口部6a、6bが設けられている。そのような場合、各開口部6a、6bごとにセンサを配置するとコストアップとなるので、発光手段30と光検知手段32を1つずつ備えて構成するために、中間に1つの開口部から反射された反射光を他の開口部に導光するミラー31を配置する。これにより、最小限の構成で複数の回路状況を検出することができる。
Claims (4)
- 回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタと、発光手段と、該発光手段から発光された光の有無を検知する光検知手段と、前記光を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片と、該遮断位置に向けて該遮断片を弾性付勢するバネ性部材と、該バネ性部材の弾性付勢力に抗して該遮断片を非遮断位置に接合する低溶融金属合金と、前記酸化亜鉛型バリスタと前記バネ性部材を位置決め保持し、且つ前記発光手段から発光された光を通過させて前記光検知手段に受光させるための開口部を備えた収納ケースと、を備えたサージ防護デバイスであって、
前記酸化亜鉛型バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融して前記バネ性部材の弾性付勢力が解放されることにより前記遮断片を前記遮断位置に移動させて前記発光手段から発光された光を遮断するように構成したことを特徴とするサージ防護デバイス。 - 回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタと、発光手段と、該発光手段からの光を反射する反射位置と反射しない非反射位置との間を進退する反射片と、前記反射片から反射された光を検知する光検知手段と、前記非反射位置に向けて該反射片を弾性付勢するバネ性部材と、該バネ性部材の弾性付勢力に抗して該反射片を反射位置に接合する低溶融金属合金と、前記酸化亜鉛型バリスタと前記バネ性部材を位置決め保持し、且つ前記発光手段から発光された光を前記反射片に反射させて前記光検知手段に受光させるための開口部を備えた収納ケースと、を備えたサージ防護デバイスであって、
前記酸化亜鉛型バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融して前記バネ性部材の弾性付勢力が解放されることにより前記反射片を前記非反射位置に移動させて前記発光手段から発光された光を吸収するように構成したことを特徴とするサージ防護デバイス。 - 前記開口部を複数備えている場合、1つの開口部の反射片から反射された光を他の開口部の反射片に導光する導光手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のサージ防護デバイス。
- 請求項1乃至3の何れか一項に記載のサージ防護デバイスと、前記光検知手段により検知した信号に基づいて、前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したか否かを判断する制御手段と、該制御手段が前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断した場合に警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴とするアラーム発生装置。
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JP2009014343A JP2010172165A (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | サージ防護デバイス、及びアラーム発生装置 |
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Citations (2)
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JPS62157040U (ja) * | 1986-03-27 | 1987-10-06 | ||
JPH0684613A (ja) * | 1992-09-07 | 1994-03-25 | Fuji Electric Co Ltd | 避雷器の故障検知方法および装置 |
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2009
- 2009-01-26 JP JP2009014343A patent/JP2010172165A/ja active Pending
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JPS62157040U (ja) * | 1986-03-27 | 1987-10-06 | ||
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