JP2010172165A - サージ防護デバイス、及びアラーム発生装置 - Google Patents

サージ防護デバイス、及びアラーム発生装置 Download PDF

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JP2010172165A JP2009014343A JP2009014343A JP2010172165A JP 2010172165 A JP2010172165 A JP 2010172165A JP 2009014343 A JP2009014343 A JP 2009014343A JP 2009014343 A JP2009014343 A JP 2009014343A JP 2010172165 A JP2010172165 A JP 2010172165A
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Abstract

【課題】バリスタの破壊を迅速に、且つ自動的に検出することができるサージ防護デバイスを提供する。
【解決手段】このサージ防護デバイス50は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタ3と、発光手段4と、発光手段4から発光された光8の有無を検知する光検知手段7と、光8を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片5a、5bと、遮断位置に向けて遮断片5a、5bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して遮断片5a、5bを非遮断位置に接合する低溶融金属合金12と、バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ発光手段4から発光された光8を通過させて光検知手段7に受光させるための開口部10、11を備えた収納ケース1と、を備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、サージ防護デバイス、及びアラーム発生装置に関し、さらに詳しくは、酸化亜鉛型バリスタのサージ電流による破壊を自動的に検知するサージ防護デバイスの構成技術に関するものである。
近年、異常気象による落雷被害が増加している。落雷は誘導雷となって電子機器にダメージを与えることが知られている。その対策として、回路間にサージアブソーバ(酸化亜鉛型バリスタ)等を挿入して、誘導雷による過電圧を抑圧する対策が実施されている。しかし、サージアブソーバの耐圧を超えて、サージアブソーバが破壊された有無を外部から視認することが難しく、システム側でも破壊を検知することができなかった。そのため、破壊して過電圧を抑圧できないサージアブソーバをそのまま使用して、電子機器を破壊するといった問題が発生した。
その問題を解決するために、特許文献1には、図10及び図11に示すようなサージ防護デバイスについて開示されている。このサージ防護デバイス60は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタ3と、異なる着色位置との間を進退する2つの着色片5a、5bと、一方の着色位置(図では黒色)に向けて着色片5a、5bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して着色片5a、5bを他方の着色位置(図では白色)に接合する低溶融金属合金12と、酸化亜鉛型バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ着色片5a、5bを表示する開口部6a、6bを備えた収納ケース1と、を備えている。図10は正常時の構成を示し、図11は酸化亜鉛型バリスタ3に過大サージ電流が流れて、酸化亜鉛型バリスタ3が破壊された場合を示す図である。また、(a)は上面透視図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。正常時は図10に示すように、バネ性部材2は低溶融金属合金12により酸化亜鉛型バリスタ3に固定されている。このときバネ性部材2の先端に取り付けられた着色片5の上部(白色)が開口部6に表示されている。また、酸化亜鉛型バリスタ3に過大サージ電流が流れると、図11のように、酸化亜鉛型バリスタ3がサージ電流により破壊されるときに発する異常発熱により、低溶融金属合金12を溶かして、低溶融金属合金12により接合されていたバネ性部材2が矢印方向に移動することにより、収納ケース1の開口部6に着色片5の下部(黒色)を表示する。ここで、着色片5の上部と下部の色を変えておくことにより、外側から色の変化を視認することにより、酸化亜鉛型バリスタ3の破壊を確認することができる。
特開2008−28089公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、着色片の色の変化を人間が視認して酸化亜鉛型バリスタの破壊を確認するため、確認までに時間を要するばかりでなく、表示を見過ごす危険性が高いといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、バリスタが過大サージ電流により破壊されるときに発する異常発熱により、低溶融金属合金を溶かして、低溶融金属合金により接合されていたバネ性部材の弾性付勢力を開放することにより、バネ性部材が移動したことを光学的に検出して、バリスタの破壊を迅速に、且つ自動的に検出することができるサージ防護デバイスを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタと、発光手段と、該発光手段から発光された光の有無を検知する光検知手段と、前記光を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片と、該遮断位置に向けて該遮断片を弾性付勢するバネ性部材と、該バネ性部材の弾性付勢力に抗して該遮断片を非遮断位置に接合する低溶融金属合金と、前記酸化亜鉛型バリスタと前記バネ性部材を位置決め保持し、且つ前記発光手段から発光された光を通過させて前記光検知手段に受光させるための開口部を備えた収納ケースと、を備えたサージ防護デバイスであって、前記酸化亜鉛型バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融して前記バネ性部材の弾性付勢力が解放されることにより前記遮断片を前記遮断位置に移動させて前記発光手段から発光された光を遮断するように構成したことを特徴とする。
本発明のサージ防護デバイスは、視認による確認方法ではなく、自動的に信号を発する方法である。そのためには、酸化亜鉛型バリスタに過大サージ電流が流れたことを何らかの方法で検知する必要がある。そこで本発明では、酸化亜鉛型バリスタに過大サージ電流が流れると、異常発熱が発生することを利用して、その熱により溶融する低溶融金属合金を使用する。即ち、異常発熱によりこの低溶融金属合金を溶かして、バネ性部材の弾性付勢力により遮断片を移動させ、その移動を光検知手段により検知する。これにより、バリスタの破壊の有無を迅速に、且つ自動的に検出することができる。
請求項2は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタと、発光手段と、該発光手段からの光を反射する反射位置と反射しない非反射位置との間を進退する反射片と、前記反射片から反射された光を検知する光検知手段と、前記非反射位置に向けて該反射片を弾性付勢するバネ性部材と、該バネ性部材の弾性付勢力に抗して該反射片を反射位置に接合する低溶融金属合金と、前記酸化亜鉛型バリスタと前記バネ性部材を位置決め保持し、且つ前記発光手段から発光された光を前記反射片に反射させて前記光検知手段に受光させるための開口部を備えた収納ケースと、を備えたサージ防護デバイスであって、前記酸化亜鉛型バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融して前記バネ性部材の弾性付勢力が解放されることにより前記反射片を前記非反射位置に移動させて前記発光手段から発光された光を吸収するように構成したことを特徴とする。
透過型のセンサを使用する場合は、遮断片の移動の有無により光を遮断する構成が必要である。そのため、従来のサージ防護デバイス(図10及び図11)を使用する場合は、収納ケースを加工して孔を開ける必要がある。そこで本発明では、従来のサージ防護デバイスにある開口部に表れた反射片の色の変化を光学的に検知するために、反射型センサを使用する。これにより、従来のサージ防護デバイスの収納ケースを加工することなしに、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無を検知することができる。
請求項3は、前記開口部を複数備えている場合、1つの開口部の反射片から反射された光を他の開口部の反射片に導光する導光手段を備えたことを特徴とする。
酸化亜鉛型バリスタは、各回路ごとに挿入される。従って、各回路の状況を判断するために夫々に開口部が設けられている。そのような場合、各開口部ごとにセンサを配置するとコストアップとなるので、発光手段と光検知手段を1つずつ備えて構成するために、中間に1つの開口部から反射された反射光を他の開口部に導光する導光手段(ミラー等)を配置する。これにより、最小限の構成で複数の回路状況を検出することができる。
請求項4は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のサージ防護デバイスと、前記光検知手段により検知した信号に基づいて、前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したか否かを判断する制御手段と、該制御手段が前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断した場合に警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴とする。
酸化亜鉛型バリスタが破壊したか否かを判断するためには、リアルタイムに動作するセンサが必要となる。本発明では、酸化亜鉛型バリスタが破壊したときに発する異常発熱により、低溶融金属合金を溶融してバネ力により遮断片を移動させ、その移動状態を光センサで検出して制御手段に通知する。制御手段は、その信号を検知することにより酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断して警報を発する。これにより、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無をリアルタイムに検出することができる。
本発明によれば、酸化亜鉛型バリスタに過大サージ電流が流れると、異常発熱が発生することを利用して、異常発熱により低溶融金属合金を溶かして、バネ性部材の反発力により遮断片を移動させ、その移動を光検知手段により検知するので、バリスタの破壊を迅速に、且つ自動的に検出することができる。
また、従来のサージ防護デバイスにある開口部に表れた反射片の色の変化を光学的に検知するために、反射型センサを使用するので、従来のサージ防護デバイスの収納ケースを加工することなしに、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無を検知することができる。
また、各開口部ごとにセンサを配置するとコストアップとなるので、発光手段と光検知手段を1つずつ備えて構成するために、中間に1つの開口部から反射された反射光を他の開口部に導光するミラー等を配置するので、最小限の構成で複数の回路状況を検出することができる。
また、酸化亜鉛型バリスタが破壊したときに発する異常発熱により、低溶融金属合金を溶融してバネ力により遮断片を移動させ、その移動状態を光センサで検出して制御手段に通知する。制御手段は、その信号を検知することにより酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断して警報を発するので、酸化亜鉛型バリスタの破壊の有無をリアルタイムに検出することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。(a)は上面透視図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。このサージ防護デバイス50は、回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタ(以下、単にバリスタと呼ぶ)3と、発光手段4と、発光手段4から発光された光8の有無を検知する光検知手段7と、光8を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片5a、5bと、遮断位置に向けて遮断片5a、5bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して遮断片5a、5bを非遮断位置に接合する低溶融金属合金(以下、ペーストと呼ぶ)12と、バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ発光手段4から発光された光8を通過させて光検知手段7に受光させるための開口部10、11を備えた収納ケース1と、を備えて構成されている。また、収納ケース1には、バリスタ3と回路を接続するためのリード線9が接続されている。
本実施形態では、バリスタ3の異常発熱によりペースト12が溶融した際に、バネ性部材2の弾性付勢力により遮断片5が移動して発光手段4から発光された光8を遮断するように構成されている。即ち、バネ性部材2の先端に発光手段4から発光された光8を遮断する遮断片5が備えられ、バネ性部材2のほぼ中央部がペースト12により接合されている。従って、この状態では、発光手段4から発光された光8は、遮断片5a、5bにより遮断されないため、光検知手段7に受光される。
図2はバリスタ3に過大サージ電流が流れてバリスタ3が破壊された場合を示す図である。バリスタ3に過大サージ電流が流れると、バリスタ3は異常発熱を起こす。その熱によりペースト12は溶融して、バネ性部材2の弾性付勢力に負けてバネ性部材2が上方向に移動する。バネ性部材2には遮断片5が取り付けられているので、光8は遮断片5により遮断されて、光検知手段7には光8が受光されなくなる。図2では、遮断片5bにより光8が遮断された場合について示しているが、遮断片5aでも良い。即ち、遮断片5aと5bの何れか一方により光8が遮断されるように開口部10、11を位置決めすればよい。
即ち、本実施形態のサージ防護デバイス50は、視認による確認方法ではなく、自動的に信号を発する方法である。そのためには、バリスタ3に過大サージ電流が流れたことを何らかの方法で検知する必要がある。そこで本実施形態では、バリスタ3に過大サージ電流が流れると、異常発熱が発生することを利用して、その熱により溶融するペースト12を使用する。即ち、異常発熱によりこのペースト12を溶かして、バネ性部材2の弾性付勢力により遮断片5を移動させ、その移動を光検知手段7により検知する。これにより、バリスタ3の破壊の有無を迅速に、且つ自動的に検出することができる。
図3は第1の実施形態に係るサージ防護デバイスを利用した場合の制御回路のブロック図である。この制御回路は、第1の実施形態のサージ防護デバイス50と、光検知手段7により検知した信号に基づいて、バリスタ3が破壊したか否かを判断する制御部(制御手段)15と、制御部15がバリスタ3が破壊したと判断した場合に警報を発するアラーム(警報手段)16と、を備えて構成されている。発光手段4から発光された光8は遮断片5a、5bが光路上にない場合は、光検知手段7により受光される。その信号は制御部15に入力されることにより、制御部15はバリスタ3が正常であると判断する。また、遮断片5a、5bの何れかが光路を遮断すると、光8が遮断されて光検知手段7は光8を受光しない。これにより制御部15は、バリスタ3に過大サージ電流が流れて破壊したと判断してアラーム16を発する。尚、本実施形態では正常時に発光手段4から発光された光8が光検知手段7に受光するように構成しているが、正常時に発光手段4から発光された光8が、遮断片5により遮断されている構成でも構わない。
図4は本発明の第2の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。(a)は上面透視図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。このサージ防護デバイス51は、回路に流れるサージ電流を吸収するバリスタ3と、光を反射する反射位置と反射しない非反射位置との間を進退する反射片26a、26bと、発光手段と反射片26a、26bから反射された光を検知する光検知手段を備えた受発光手段20、21と、非反射位置に向けて反射片26a、26bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して反射片26a、26bを反射位置に接合するペースト12と、バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ受発光手段20、21から発光された光22、23を反射片26a、26bに反射させて受発光手段20、21に受光させるための開口部6a、6bを備えた収納ケース27と、を備えて構成されている。
そして、例えば、バリスタ3の異常発熱によりペースト12が溶融してバネ性部材2の弾性付勢力が解放されることにより、異なる反射率を有する反射片26a、26b(図4では、各遮断片26a、26bの上部を反射率が大きい白色、下部を反射率が小さい黒色にする)を表示する開口部6a、6bを収納ケース1に備え、受発光手段20、21により反射片26a、26bを照射して、反射片26a、26bからの反射光を受発光手段20、21により検知するように構成した。従って、正常時は、開口部6a、6bに白色の反射片が表れるので、各受発光手段20、21は光22、23を受光することができる。尚、図4では受発光手段20、21を使用したが、発光手段と光検知手段を別々に構成しても構わない。
即ち、透過型のセンサを使用する場合は、遮断片の移動の有無により光を遮断する構成が必要である。そのため、従来のサージ防護デバイス(図10及び図11)を使用する場合は、収納ケース1を加工して孔を開ける必要がある。そこで本実施形態では、従来のサージ防護デバイスにある開口部に表れた反射片の色の変化を光学的に検知するために、反射型センサを使用する。これにより、従来のサージ防護デバイスの収納ケースを加工することなしに、バリスタ3の破壊の有無を検知することができる。
図5はバリスタ3に過大サージ電流が流れバリスタ3が破壊した場合を示す図である。バリスタ3に過大サージ電流が流れると、バリスタ3は異常発熱を起こす。その熱によりペースト12は溶融して、バネ性部材2の弾性付勢力に負けてバネ性部材2が上方向に移動する。バネ性部材2には、反射片26a、26bが取り付けられているので、一緒にそれらも上方向に移動する。その結果、例えば、反射片26bは黒色に変わり光23は反射片26bで吸収され、受発光手段21には光23が受光されなくなる。図5では、反射片26bにより光23が吸収された場合について示しているが、反射片26aでも良い。
図6は第2の実施形態に係るサージ防護デバイスを利用した場合の制御回路のブロック図である。この制御回路は、第2の実施形態のサージ防護デバイス51と、受発光手段20、21により検知した信号に基づいて、反射片26が動作したか否かを判断する制御部(制御手段)24と、制御部24がバリスタ3が破壊したと判断した場合に警報を発するアラーム(警報手段)25と、を備えて構成されている。受発光手段20から発光された光22は反射片26aの表示面が白色の場合は、受発光手段20により受光される。その信号は制御部15に入力されることにより、制御部15はバリスタ3が正常であると判断する。また、反射片26bの表示面が黒色になると、光23が吸収されて受発光手段21は光23を受光しない。これにより制御部15は、バリスタ3に過大サージ電流が流れたと判断してアラーム25を発する。尚、本実施形態では正常時に受発光手段20、21から発光された光22、23が受発光手段20、21に受光するように構成しているが、正常時に受発光手段20、21から発光された光22、23が、反射片26により吸収されている構成でも構わない。
図7は本発明の第3の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。同じ構成要素には図4と同じ参照番号を付して説明する。(a)は上面透視図、(b)は正面図、(c)は側断面図である。このサージ防護デバイス52は、回路に流れるサージ電流を吸収するバリスタ3と、光を反射する反射位置と反射しない非反射位置との間を進退する反射片26a、26bと、発光手段30と、反射片26a、26bから反射された光を検知する光検知手段32と、非反射位置に向けて反射片26a、26bを弾性付勢するバネ性部材2と、バネ性部材2の弾性付勢力に抗して反射片26a、26bを反射位置に接合するペースト12と、バリスタ3とバネ性部材2を位置決め保持し、且つ発光手段30から発光された光33を反射片26aに反射させて光検知手段32に受光させるための開口部6a、6bを備えた収納ケース27と、反射片26aから反射した光を反射片26bに導くミラー31と、を備えて構成されている。
そして、例えば、バリスタ3の異常発熱によりペースト12が溶融してバネ性部材2の弾性付勢力が解放されることにより、異なる反射率を有する反射片26a、26b(図7では、各遮断片26a、26bの上部を反射率が大きい白色、下部を反射率が小さい黒色にする)を表示する開口部6a、6bを収納ケース1に備え、発光手段30により反射片26aを照射して、反射片26aからの反射光を更にミラー31により反射して反射片26bに導き、反射片26bで反射した光を光検知手段32により検知するように構成した。従って、正常時は、開口部6a、6bに白色の反射片が表れるので、光検知手段32は光33を受光することができる。
即ち、バリスタ3は、各回路ごとに挿入される。従って、各回路の状況を判断するために夫々に開口部6a、6bが設けられている。そのような場合、各開口部6a、6bごとにセンサを配置するとコストアップとなるので、発光手段30と光検知手段32を1つずつ備えて構成するために、中間に1つの開口部から反射された反射光を他の開口部に導光するミラー31を配置する。これにより、最小限の構成で複数の回路状況を検出することができる。
図8はバリスタ3に過大サージ電流が流れバリスタ3が破壊した場合を示す図である。バリスタ3に過大サージ電流が流れると、バリスタ3は異常発熱を起こす。その熱によりペースト12は溶融して、バネ性部材2の弾性付勢力に負けてバネ性部材2が上方向に移動する。バネ性部材2には、反射片26a、26bが取り付けられているので、一緒にそれらも上方向に移動する。その結果、例えば、反射片26bは黒色に変わり光33は反射片26bで吸収され、光検知手段32には光33が受光されなくなる。図8では、反射片26bにより光23が吸収された場合について示しているが、反射片26aでも良い。
図9は第3の実施形態に係るサージ防護デバイスを利用した場合の制御回路のブロック図である。この制御回路は、第3の実施形態のサージ防護デバイス52と、光検知手段32により検知した信号に基づいて、バリスタ3が破壊したか否かを判断する制御部(制御手段)35と、制御部35がバリスタ3が破壊したと判断した場合に警報を発するアラーム(警報手段)34と、を備えて構成されている。反射片26a、26bの表示面が白色の場合は、発光手段30から発光された光33は、反射片26aで反射され、更にミラー31で反射されて反射片26bにより反射されて光検知手段32により受光される。その信号は制御部33に入力されることにより、制御部33はバリスタ3が正常であると判断する。また、反射片26bの表示面が黒色になると、光33が吸収されて光検知手段32は光33を受光しない。これにより制御部35は、バリスタ3が破壊されたと判断してアラーム34を発する。尚、本実施形態では正常時に発光手段30から発光された光33が光検知手段32に受光するように構成しているが、正常時に発光手段30から発光された光33が、反射片26により吸収されている構成でも構わない。
本発明の第1の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。 バリスタに過大サージ電流が流れた場合を示す図である。 第1の実施形態に係るサージ防護デバイスを利用した場合の制御回路のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。 バリスタ3に過大サージ電流が流れた場合を示す図である。 第2の実施形態に係るサージ防護デバイスを利用した場合の制御回路のブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。 バリスタ3に過大サージ電流が流れた場合を示す図である。 第3の実施形態に係るサージ防護デバイスを利用した場合の制御回路のブロック図である。 従来の実施形態に係るサージ防護デバイスが正常時の状態を示す図である。 バリスタに過大サージ電流が流れた場合を示す図である。
1、27 収納ケース、2 バネ性部材、3 酸化亜鉛型バリスタ、4、30 発光手段、5 遮断片、6 開口部、7、32 光検知手段、9 リード線、10、11 開口部、12 低溶融金属合金、20、21 受発光手段、26 反射片、31 ミラー、50、51、52 サージ防護デバイス

Claims (4)

  1. 回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタと、発光手段と、該発光手段から発光された光の有無を検知する光検知手段と、前記光を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置との間を進退する遮断片と、該遮断位置に向けて該遮断片を弾性付勢するバネ性部材と、該バネ性部材の弾性付勢力に抗して該遮断片を非遮断位置に接合する低溶融金属合金と、前記酸化亜鉛型バリスタと前記バネ性部材を位置決め保持し、且つ前記発光手段から発光された光を通過させて前記光検知手段に受光させるための開口部を備えた収納ケースと、を備えたサージ防護デバイスであって、
    前記酸化亜鉛型バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融して前記バネ性部材の弾性付勢力が解放されることにより前記遮断片を前記遮断位置に移動させて前記発光手段から発光された光を遮断するように構成したことを特徴とするサージ防護デバイス。
  2. 回路に流れるサージ電流を吸収する酸化亜鉛型バリスタと、発光手段と、該発光手段からの光を反射する反射位置と反射しない非反射位置との間を進退する反射片と、前記反射片から反射された光を検知する光検知手段と、前記非反射位置に向けて該反射片を弾性付勢するバネ性部材と、該バネ性部材の弾性付勢力に抗して該反射片を反射位置に接合する低溶融金属合金と、前記酸化亜鉛型バリスタと前記バネ性部材を位置決め保持し、且つ前記発光手段から発光された光を前記反射片に反射させて前記光検知手段に受光させるための開口部を備えた収納ケースと、を備えたサージ防護デバイスであって、
    前記酸化亜鉛型バリスタの異常発熱により前記低溶融金属合金が溶融して前記バネ性部材の弾性付勢力が解放されることにより前記反射片を前記非反射位置に移動させて前記発光手段から発光された光を吸収するように構成したことを特徴とするサージ防護デバイス。
  3. 前記開口部を複数備えている場合、1つの開口部の反射片から反射された光を他の開口部の反射片に導光する導光手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のサージ防護デバイス。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のサージ防護デバイスと、前記光検知手段により検知した信号に基づいて、前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したか否かを判断する制御手段と、該制御手段が前記酸化亜鉛型バリスタが破壊したと判断した場合に警報を発する警報手段と、を備えたことを特徴とするアラーム発生装置。
JP2009014343A 2009-01-26 2009-01-26 サージ防護デバイス、及びアラーム発生装置 Pending JP2010172165A (ja)

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JPH0684613A (ja) * 1992-09-07 1994-03-25 Fuji Electric Co Ltd 避雷器の故障検知方法および装置

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