JP2010171513A - Sound reproducing device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、異なる地点間を通信で結ぶ音声会議等に用いられる音響再生装置に関する。 The present invention relates to a sound reproducing device used for an audio conference or the like for connecting different points by communication.
従来の音声会議等に用いられる音響再生装置には、例えばステレオ再生が用いられていた。その例は、映像連動形音像定位装置として非特許文献1に示されている。図11に映像連動形音像定位装置の構成を示してその動作を簡単に説明する。映像連動形音像定位装置は、ディスプレイ110と一組のスピーカ120L,120Rとで構成される。聴取者130は、スピーカ120L,120Rのほぼ中央に位置して、先方の発話者の音声を、スピーカ120Lと120Rの音圧の差によって、両スピーカ間に定位させる。ディスプレイ110内の左方向に位置する先方の発話者Aが発言した時は、スピーカ120Lの音圧が大きく、スピーカ120Rの音圧が小さく再生される。図では音圧の大きさを、円弧状の波の大きさで表している。この時のスピーカ120Rの音圧は、小さいので図11では省略されている。このように左右の音圧差と、ディスプレイ110の表示とで、先方の誰が発言しているかを把握できるようにしていた。
For example, stereo reproduction has been used for a sound reproducing apparatus used in a conventional audio conference or the like. An example thereof is shown in Non-Patent
しかし、従来のステレオ再生の方法では、両チャネルから二人の話者が同時に発話して再生された時に、その二人を区別して聞き分けることが容易ではなかった。つまり、左右のスピーカから同音量で同時に発話が再生されると、左右スピーカの音が重なるので二人の話者を聞き分けるのが困難であった。
この発明はこの点に鑑みてなされたものであり、再生音が同時に再生されても発話者の違いを聞き分け易くした音響再生装置を提供することを目的とする。
However, in the conventional stereo reproduction method, when two speakers speak and reproduce simultaneously from both channels, it is not easy to distinguish and distinguish between the two speakers. In other words, if the utterances are simultaneously reproduced from the left and right speakers at the same volume, it is difficult to distinguish the two speakers because the sounds of the left and right speakers overlap.
The present invention has been made in view of this point, and an object of the present invention is to provide an acoustic reproduction apparatus that makes it easy to distinguish between different speakers even when reproduced sounds are reproduced simultaneously.
この発明の音響再生装置は、第一スピーカと第二スピーカを備える。第一スピーカは、 複数のスピーカユニットと、そのスピーカユニットにフィルタ係数を設定する複数のフィルタとから成り、予め定めた方向に目的方向、その目的方向と異なる方向に死角方向が形成されたものである。第二スピーカは、複数のスピーカユニットと、そのスピーカユニットにフィルタ係数を設定する複数のフィルタとから成り、第一スピーカの何れかの死角方向に、目的方向が向けられたものである。 The sound reproducing device of the present invention includes a first speaker and a second speaker. The first speaker is composed of a plurality of speaker units and a plurality of filters for setting filter coefficients in the speaker unit, and a target direction is formed in a predetermined direction, and a blind spot direction is formed in a direction different from the target direction. is there. The second speaker includes a plurality of speaker units and a plurality of filters that set filter coefficients in the speaker unit, and the target direction is directed to any blind spot direction of the first speaker.
この発明によれば、第一スピーカの死角方向の方向に、第二スピーカの目的方向が向けられるので、第1スピーカと第二スピーカとに同時に同じ振幅の再生音信号が入力されても音圧の大小を持って再生される。つまり、第一スピーカからの音は遠方から、第二スピーカからの音は近くから発せられたように聞こえる。よって、聴取者は、発話者の違いを容易に聞き分けることができる。 According to the present invention, since the target direction of the second speaker is directed in the direction of the blind spot direction of the first speaker, the sound pressure can be obtained even when the reproduction sound signal having the same amplitude is simultaneously input to the first speaker and the second speaker. Played with big and small. That is, it sounds as if the sound from the first speaker was emitted from a distance and the sound from the second speaker was emitted from near. Therefore, the listener can easily distinguish between different speakers.
以下に、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1にこの発明の音響再生装置100の機能構成例を示す。音響再生装置100は、第一スピーカ10と、第二スピーカ20と、を備える。第一スピーカ10は、スピーカユニット11とそのスピーカユニット11に接続されるフィルタ1と、スピーカユニット12とそのスピーカユニット12に接続されるフィルタ2と、で構成される。フィルタ1とフィルタ2には、例えば相手側から通信で送られて来るステレオ信号の一方のチャネルの再生音信号Lが入力される。フィルタ1と2には、それぞれ異なるフィルタ係数h1とh2が設定されている。このフィルタ係数h1とh2とにより、第一スピーカ10の指向特性が設定される。この例では、スピーカユニット11と12の配列方向のスピーカユニット12側に、音圧の小さな死角方向が設定されている。第一スピーカ10と第二スピーカ20の指向特性を破線で模式的に示す。
FIG. 1 shows an example of a functional configuration of the sound reproducing device 100 of the present invention. The sound reproducing device 100 includes a
第二スピーカ20は、第一スピーカ10と同様にスピーカユニット21とスピーカユニット22と、それらに接続されるフィルタ3と4とで構成される。フィルタ3と4には例えばもう一方のチャネルの再生音信号Rが入力される。フィルタ3にはフィルタ1と同じフィルタ係数h1が、フィルタ4にはフィルタ2と同じフィルタ係数h2が設定されている。つまり、第一スピーカ10の死角方向に対してフィルタ係数h1とh2とが逆の関係に設定されている。この結果、第二スピーカ20の音圧の大きな目的方向が、第一スピーカ10の死角方向に向けられている。 第一スピーカ10の死角方向と、第二スピーカ20の目的方向の延長方向の先に、この例では3名の聴取者33aと33bと33cが位置している。
Similar to the
このように構成された音響再生装置100の再生音信号LとRに、同時に同じ振幅の信号が入力された場合、聴取者33a〜33cは、再生音信号Lの再生音Lを小さく、再生音信号Rの再生音Rを大きく聞くことになる。つまり、聴取者33a〜33cに死角を向けた第一スピーカからの音は遠方から、目的方向を向けた第二スピーカからの音は近くから発せられたように聞こえる。よって両チャネルに、同時に同じ振幅の信号が入力されても、その音を容易に聞き分けることができる。
When signals having the same amplitude are simultaneously input to the reproduced sound signals L and R of the sound reproducing device 100 configured as described above, the
また、第一スピーカ10と第二スピーカ20とを、聴取者の方向に一列に配置しても良いし、図1に示すようにその列を変えて、それぞれの列を並行に配置しても良い。また、第一スピーカ10と聴取者33a〜33cとの間隔と、第二スピーカ20と聴取者33a〜33cとの間隔を同じにして、第一スピーカ10と第二スピーカ20を並列に並べても良い。図1では、スピーカユニット11と12の列と、スピーカユニット21と22の列との間隔dは小さいが、この間隔dを大きくすることで両チャネルの音の聞き分けを、更に容易にすることが可能である。
Further, the
また、第一スピーカ10と第二2スピーカ20は、会議机のようなテーブル31の上に配置されるのが一般的である。また、聴取者33a〜33cとテーブル31を挟んで対向する位置に、相手方の様子を映し出すディスプレイ30を配置するようにしても良い。
The
〔スピーカの指向特性の設定方法〕
第一スピーカ10と第二スピーカ20の指向特性を設定するフィルタ係数hの求め方について説明する。図2にその前提条件の考えを示す。図2は、第一スピーカ10に白色雑音の平面波が目的方向と死角方向から入力される様子を模式的に示したものである。ここで、スピーカに白色雑音が入力されるとしているのは、音源と受音点を反対にしても同じ結果が得られる相反定理に基づいた考えによる。この相反定理によれば、スピーカに音が入力されると仮定しても、その音を出力する為のフィルタ係数を求めることができる。
[Setting method of speaker directivity]
A method of obtaining the filter coefficient h that sets the directivity characteristics of the
第一スピーカ10を構成するスピーカユニット11と12とに、それぞれ平面波の白色雑音が入力されるとして式(1)に示す目的信号ベクトルUSと、式(2)に示す雑音信号ベクトルUNを設定する。
To the
スピーカユニット11の目的信号ベクトルUS1(k)〜US1(k−L)と、スピーカユニット12の目的信号ベクトルUS2(k)〜US2(k−L)とには、白色雑音であることにより、ランダムな値がスピーカユニット11とスピーカユニット12との距離分の時間ずれて設定される。例えば、スピーカユニット11と12とが、目的方向に沿って8cmの間隔を空けて配置されていて、サンプリング周波数を8kHzとする。その条件では、US2(k)に設定されるベクトルが、音速を340m/sと仮定するとUS1(k)に対して250μs遅れて設定される。雑音信号ベクトルも同様の考えで設定される。
The target signal vectors U S1 (k) to U S1 (kL) of the speaker unit 11 and the target signal vectors U S2 (k) to U S2 (kL) of the
目的信号ベクトルと雑音信号ベクトルの自己相関行列RSとRNを式(3)、式(4)で計算する。E[・]は、期待値・時間平均を表す。 The autocorrelation matrices R S and R N of the target signal vector and the noise signal vector are calculated by the equations (3) and (4). E [•] represents an expected value / time average.
そして、目的信号ベクトルUSにその目的信号ベクトル内の特定の時刻のベクトル成分を乗算して求めた式(5)に示す平均値Sを求める。スピーカユニット11に接続されるフィルタ1のフィルタ係数h1と、スピーカユニット12に接続されるフィルタ2のフィルタ係数h2は、式(6)で計算される。
Then, an average value S shown in Expression (5) obtained by multiplying the target signal vector U S by a vector component at a specific time in the target signal vector is obtained. The filter coefficients h 1 of the
このように、フィルタ係数h1とh2は、複数のスピーカユニットに到達する目的信号ベクトルUSと雑音信号ベクトルUNとにそれぞれ対応する自己相関行列の和の逆行列(RS+RN)−1と、目的信号ベクトルUSにその目的信号ベクトル内の特定の時刻のベクトル成分とを乗算して求めた平均値S=E[USi(n)・US]とを乗算して求めた値である。 Thus, the filter coefficients h 1 and h 2 are the inverse matrix (R S + R N ) of the sum of the autocorrelation matrices respectively corresponding to the target signal vector U S and the noise signal vector U N reaching the plurality of speaker units. -1 multiplied by the average value S = E [U Si (n) · U S ] obtained by multiplying the target signal vector U S by the vector component at a specific time in the target signal vector. Value.
以上の計算を計算機で行いフィルタ係数h1とh2とを求めた。図3に、そのフィルタ係数h1,h2とで得られた第一スピーカ10の音圧の指向特性を示す。同心円は音圧を表し、外側から15、10、5dBを示す。この例では、目的方向が180°方向であり、その音圧が約10dBである。その反対方向の0°方向が死角方向となり、その音圧は凡そ0dBである。図中に示す●は、スピーカユニットの概略的な位置を表している。指向特性は、周波数が500Hzのものである。以降に示す指向特性も、全て周波数は500Hzである。
The above calculation was performed by a computer to obtain the filter coefficients h 1 and h 2 . FIG. 3 shows the directivity characteristic of the sound pressure of the
〔変形例1〕
第一スピーカ10と第二スピーカ20とが、それぞれ2個のスピーカユニットで構成され、且つ、それぞれのスピーカユニットが一列に配置される例を示したが、この発明の各スピーカはこの構成に限定されない。スピーカユニットは2個以上の複数でも良いし、各スピーカは直線状に配置されなくても良い。
[Modification 1]
The
図4に、3個のスピーカユニットで構成したスピーカの指向特性の一例を示す。この例では、3個のスピーカユニットを一列に並べ、その列方向を0°として目的方向とし、90°方向を死角方向として計算した。同心円は、振幅の真値を表し、外側から25、20、15、10、5である。 FIG. 4 shows an example of directivity characteristics of a speaker constituted by three speaker units. In this example, three speaker units were arranged in a line, the direction of the line was set to 0 °, and the target direction was calculated, and the 90 ° direction was calculated as the blind spot direction. Concentric circles represent the true value of the amplitude and are 25, 20, 15, 10, 5 from the outside.
図4では、目的方向0°と死角方向90°の拘束条件しか与えていない。その結果、目的方向の拘束条件が1のため、その目的方向の振幅に急峻な谷が現れている。この指向特性を改善する目的で、暗騒音を拘束条件に組み入れる。暗騒音とは、実環境に存在する拡散性の騒音のことである。例えば室内で多重反射した空調音等である。
この暗騒音を組み入れる方法は、各スピーカユニットの雑音ベクトルUnを、互いに無相関な雑音ベクトルとして、式(7)、式(8)、式(9)に示すように雑音成分Un(k)…Un(k−L)(n=1,2,3)と、2(L+1)個の0成分とを加えたものとする。
In FIG. 4, only constraint conditions of the
How to incorporate this background noise, a noise vector U n of the speaker units, as uncorrelated noise vector with each other, Equation (7), equation (8), the noise component as shown in Equation (9) U n (k ) ... U n (k−L) (n = 1, 2, 3) and 2 (L + 1) 0 components are added.
この各スピーカユニットの雑音ベクトルUnを、式(2)に示した雑音信号ベクトルUNに加算して自己相関行列RNを形成し、フィルタ係数を計算する。つまり、雑音信号ベクトルUNの自己相関行列RNを、複数のスピーカユニットにそれぞれ無相関なノイズを加えた条件とする。このようにして求めたフィルタ係数を用いると、図4に示した指向特性は、図5に示すように改善される。図5の同心円は、最大振幅を1として正規化した値を示す。目的方向0°の振幅が0.8、死角方向90°の振幅が0.1以下である。スピーカユニットを2個以上の複数n個とすると、死角方向をn−1個とすることができる。
The noise vector U n of each speaker unit adds to the noise signal vector U N shown in Formula (2) forming a self-correlation matrix R N, calculates the filter coefficients. In other words, the autocorrelation matrix R N of the noise signal vector U N, and each of a plurality of speaker units conditions plus uncorrelated noise. When the filter coefficients thus obtained are used, the directivity shown in FIG. 4 is improved as shown in FIG. The concentric circles in FIG. 5 indicate values normalized by setting the maximum amplitude to 1. The amplitude in the
図5では、死角方向を90°としたが、スピーカユニットを3個用いても図3と同じような指向特性を形成することも可能である。図6に、0°を目的方向、180°を死角方向として、拘束条件に暗騒音を組み入れて計算したフィルタ係数で得られた指向特性を示す。このように一つの死角方向180°を持つ特性も形成できる。 In FIG. 5, the blind spot direction is set to 90 °, but the directivity characteristics similar to those in FIG. 3 can be formed even if three speaker units are used. FIG. 6 shows directivity characteristics obtained with filter coefficients calculated by incorporating background noise into the constraint conditions, with 0 ° as the target direction and 180 ° as the blind spot direction. Thus, a characteristic having a single blind spot direction of 180 ° can be formed.
なお、暗騒音を拘束条件に組み入れる方法の他に、微小な正数λと、n(L+1)行n(L+1)列の単位行列Iとの積を、式(6)に加えた式(10)に示す計算方法も考えられる。ここでnは、スピーカユニットの個数である。 In addition to the method of incorporating background noise into the constraint condition, an equation (10) obtained by adding a product of a small positive number λ and a unit matrix I of n (L + 1) rows and n (L + 1) columns to Equation (6) The calculation method shown in FIG. Here, n is the number of speaker units.
式(10)で計算して求めたフィルタ係数によって形成した指向特性を図7に示す。図7に示す指向特性は、図5に示した指向特性に比べて目的方向の指向性が扁平になっている等の若干の違いが見られる。この原因は図7に示す特性が、式(10)が対角成分だけを加算している簡易な方法であるのに対し、図5に示す特性は式(7)〜式(9)を加算して自己相関行列の平均値を求める計算方法の違いによる。式(7)〜式(9)を加算して計算する方が、対角成分の周辺に微小な成分が存在する。 FIG. 7 shows the directivity characteristic formed by the filter coefficient calculated by Expression (10). The directivity shown in FIG. 7 is slightly different from the directivity shown in FIG. 5 in that the directivity in the target direction is flattened. This is because the characteristic shown in FIG. 7 is a simple method in which only the diagonal component is added in the expression (10), whereas the characteristic shown in FIG. 5 is obtained by adding the expressions (7) to (9). This is due to the difference in the calculation method for obtaining the average value of the autocorrelation matrix. When the calculation is performed by adding Expressions (7) to (9), a minute component exists around the diagonal component.
〔変形例2〕
スピーカユニットの配置は、直線状に限られない。例えば、5個のスピーカユニットをさいの目の五のように配置したスピーカとしても良い。そのスピーカの+15°と−15°(315°)を死角方向、0°を目的方向としてフィルタ係数を求めた。図8に、そのフィルタ係数によって形成された指向特性を示す。
±15°に音圧が小さい死角方向が形成され、0°方向に音圧の大きな目的方向が形成されている。このような指向特性を持つスピーカの目的方向の延長方向に聴取者が位置すると、そのスピーカからの音は、聴取者自身の肩口方向から聞こえる音として認識される。
このような指向特性を持つスピーカを、第一スピーカ10の代わりに用いて音響再生装置100を構成しても良い。
[Modification 2]
The arrangement of the speaker units is not limited to a straight line. For example, a speaker in which five speaker units are arranged like a dice five may be used. The filter coefficient was obtained with + 15 ° and −15 ° (315 °) of the speaker as the blind spot direction and 0 ° as the target direction. FIG. 8 shows the directivity characteristic formed by the filter coefficient.
A blind spot direction with a small sound pressure is formed at ± 15 °, and a target direction with a large sound pressure is formed in the 0 ° direction. When the listener is positioned in the extension direction of the target direction of the speaker having such directivity characteristics, the sound from the speaker is recognized as a sound that can be heard from the listener's own shoulder.
The sound reproducing device 100 may be configured by using a speaker having such directivity characteristics instead of the
スピーカユニットは鉛直方向に配置しても良い。図9に2個のスピーカユニット81と82と、を鉛直方向に配置して構成したスピーカ80を示す。このようにスピーカユニットを鉛直方向に配置し、スピーカユニット81に接続されるフィルタ83と、スピーカユニット82に接続されるフィルタ84のそれぞれのフィルタ係数h3,h4を、上記した方法で適切に設定すると、所定の仰角方向に死角を形成することが可能である。スピーカ80を、例えば会議机上に置いた時に、聴取者90の耳の方向に当たる仰角方向に死角を形成する指向特性とすると、上記した5個のスピーカユニットを用いた例で説明したと同じように聴取者自身の肩口方向から聞こえる聴感特性が得られる。
The speaker unit may be arranged in the vertical direction. FIG. 9 shows a speaker 80 configured by arranging two
このスピーカ80を、実施例1の第一スピーカ10の代わりに用いても良い。その音響再生装置200の構成例を図10に示す。図10では、フィルタ等を省略している。このようにスピーカユニットが一列に配置された第二スピーカ20に対して、第一スピーカを、その列と直交する方向に一列に配置してもこの発明の効果を得ることが可能である。
This speaker 80 may be used instead of the
以上述べたように、予め定めた方向に目的方向、その目的方向と異なる方向に死角方向が形成された第一スピーカと、その第一スピーカの何れかの死角方向に、目的方向が向けられた第二スピーカとを備えたこの発明の音響再生装置によれば、両スピーカに同時に同じ振幅の再生音信号が入力されても、それらの再生音を容易に聞き分けることができる。 As described above, the target direction is directed to the blind spot direction of the first speaker in which the target direction is formed in a predetermined direction and the blind spot direction is formed in a direction different from the target direction, and the first speaker. According to the sound reproducing device of the present invention including the second speaker, even if reproduced sound signals having the same amplitude are input to both speakers at the same time, the reproduced sounds can be easily recognized.
なお、スピーカユニットの配置については、直線状や、さいの目の五の例で説明したが、この発明はスピーカユニットの配置に限定されない。例えば、三角形の頂点にスピーカユニットを配置しても良く、スピーカユニットは任意の配置が可能である。要するに、スピーカユニットの配置に対して設定する目的信号ベクトルと雑音信号ベクトルの条件に応じた指向特性の形成が可能である。 In addition, although arrangement | positioning of the speaker unit was demonstrated in the linear form or the five examples of the dice, this invention is not limited to arrangement | positioning of a speaker unit. For example, a speaker unit may be arranged at the apex of a triangle, and the speaker unit can be arranged arbitrarily. In short, it is possible to form directional characteristics according to the conditions of the target signal vector and the noise signal vector set for the arrangement of the speaker units.
また、第一スピーカのスピーカユニットの列と、第二スピーカのスピーカユニットの列とが、並行及び、直交する例を説明したが、この並行や直交は数学における厳密な関係を意味するものではない。図8に示した指向特性の例からも明らかなように、±15°程度の範囲のバラツキは許容するものである。つまり、図8に示す指向特性を持つスピーカを第一スピーカとした場合、組み合わされる第2スピーカの目的方向は、例えば+15°方向あるいは−15°方向を向いていても良い。第一スピーカと第二スピーカの向きにその程度の方向性の違いが有ったとしてもこの発明の効果を得ることが可能である。 Further, the example in which the column of the speaker units of the first speaker and the column of the speaker units of the second speaker are parallel and orthogonal has been described, but this parallel and orthogonal does not mean a strict relationship in mathematics. . As is clear from the example of directivity shown in FIG. 8, a variation in the range of about ± 15 ° is allowed. That is, when the speaker having the directivity shown in FIG. 8 is the first speaker, the target direction of the second speaker to be combined may be, for example, the + 15 ° direction or the −15 ° direction. Even if there is such a difference in directionality between the first speaker and the second speaker, the effect of the present invention can be obtained.
Claims (6)
複数のスピーカユニットと、前記スピーカユニットにフィルタ係数を設定する複数のフィルタと、から成り、前記第一スピーカの何れかの死角方向に、目的方向が向けられた第二スピーカと、
を備えた音響再生装置。 A first speaker having a plurality of speaker units and a plurality of filters for setting filter coefficients in the speaker units, wherein a target direction is formed in a predetermined direction, and a blind spot direction is formed in a direction different from the target direction;
A plurality of speaker units; and a plurality of filters for setting a filter coefficient in the speaker unit; a second speaker having a target direction directed to any blind spot direction of the first speaker;
A sound reproducing device comprising:
前記第一スピーカと第二スピーカとは、前記スピーカユニットが一列に配置され、且つ、前記列同士が並行であることを特徴とする音響再生装置。 The sound reproducing device according to claim 1,
The sound reproducing apparatus according to claim 1, wherein the first speaker and the second speaker have the speaker units arranged in a row and the rows are parallel to each other.
前記第一スピーカは、前記スピーカユニットが一列に配置され、
前記第二スピーカは、前記列と直交する方向に一列に配置されていることを特徴とする音響再生装置。 The sound reproducing device according to claim 1,
The first speaker has the speaker units arranged in a line,
The sound reproducing device according to claim 1, wherein the second speakers are arranged in a line in a direction orthogonal to the line.
前記フィルタ係数は、
前記複数のスピーカユニットに到達する目的信号ベクトルUSと雑音信号ベクトルUNとにそれぞれ対応する自己相関行列の和の逆行列(RS+RN)−1と、
前記目的信号ベクトルUSにその目的信号ベクトル内の特定の時刻のベクトル成分を乗算して求めた平均値S=E[USi(n)・US]と、
を乗算して求めた値h=(RS+RN)−1Sであることを特徴とする音響再生装置。 The sound reproducing device according to any one of claims 1 to 3,
The filter coefficient is
An inverse matrix (R S + R N ) −1 of the sum of autocorrelation matrices respectively corresponding to the target signal vector U S and the noise signal vector U N reaching the plurality of speaker units;
An average value S = E [U Si (n) · U S ] obtained by multiplying the target signal vector U S by a vector component at a specific time in the target signal vector;
Is a value obtained by multiplying by H = (R S + R N ) −1 S.
前記逆行列(RS+RN)−1が、
微小な正数λとn(L+1)行n(L+1)列(nはスピーカユニットの数)の単位行列Iとの積を更に加えたもの(RS+λI+RN)−1であることを特徴とする音響再生装置。 In the sound reproducing device according to claim 4,
The inverse matrix (R S + R N ) −1 is
(R S + λI + R N ) −1 obtained by further adding a product of a small positive number λ and a unit matrix I of n (L + 1) rows n (L + 1) columns (n is the number of speaker units). Sound reproducing device.
前記雑音信号ベクトルの自己相関行列RNは、前記複数のスピーカユニットにそれぞれ無相関なノイズを加えた条件の値であることを特徴とする音響再生装置。 In the sound reproducing device according to claim 4,
Autocorrelation matrix R N of the noise signal vector, an audio reproducing device, wherein each of the plurality of speaker units is a value of condition plus uncorrelated noise.
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