JP2010164796A - 変換演算装置、その方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
変換演算装置、その方法、プログラム及び記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010164796A JP2010164796A JP2009007315A JP2009007315A JP2010164796A JP 2010164796 A JP2010164796 A JP 2010164796A JP 2009007315 A JP2009007315 A JP 2009007315A JP 2009007315 A JP2009007315 A JP 2009007315A JP 2010164796 A JP2010164796 A JP 2010164796A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- finite field
- conversion
- calculation
- bit string
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】変換部105が任意のビット列ID∈{0,1}*を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換し、有限体演算部106がt=y2-b∈GF(3m)を計算し、1/3トレース写像演算部108がtを入力とする1/3トレース写像C(t)を計算し、有限体演算部109がx=C(t)3-C(t)∈GF(3m)を計算して楕円曲線E(GF(3m)):y2=x3-x+bのx座標(x∈GF(3m))を求める。
【選択図】図1
Description
<ステップS2>ステップS1で得られたx∈GF(3m)を楕円曲線E(GF(3m)):y2=x3-x+bの右辺に代入してy2∈GF(3m)を求める。
<ステップS3>ステップS2で得られたy2∈GF(3m)の平方根を以下のように算出し([ステップS3a]〜[ステップS3d]、y∈GF(3m)を求める。ただし、k=(m-1)/2=(kν-1,...k0)2であり、kν-1,...k0は、kを2進表記した際の各桁のビット値{0,1}を示す。
[ステップS3a]s=c=x3-x+b∈GF(3m)とする。
[ステップS3b]i=ν-2から0までの各iについて、以下の《ステップS3ba》及び《ステップS3bb》の処理を実行する。
《ステップS3ba》t=sとする。
《ステップS3bb》
ki=1ならば、
の演算を行い、
ki=0ならば、
の演算を行う。
c=c・s6∈GF(3m) …(5)
の演算を行う。
[ステップS3d]cをy∈GF(3m)とする。
<ステップS4>(x,y)∈E(GF(3m))を出力する。
〔記号・用語の定義〕
まず、各実施形態で使用する記号・用語を定義する。
有限体GF(q)(位数qの有限体)の任意の元a∈GF(q)に対して0=z・aを満たす最小の正の整数zを有限体GF(q)の標数と呼ぶ。有限体GF(q)が有限体GF(p)(素体)のm次拡大である場合(GF(q)=GF(pm)、pは素数)、有限体GF(q)の標数はpとなる。すなわち、有限体GF(3m)の標数は3である。なお、本形態の場合、mは正の整数である。また、素体である有限体GF(p)の演算は、例えば、pを法とする剰余演算を用いることによって容易に構成できる。例えば、有限体GF(p)の加算をa+b mod pとし、有限体GF(p)の乗算をa・b mod pとすることで有限体GF(p)上の演算が実現できる。
有限体GF(3m)は、有限体GF(3)を基礎体としたm次拡大である。有限体GF(3m)の元u∈GF(3m)を表現するために、有限体GF(3)の元の組ωi∈GF(3)(i=0,...,m-1)を用いることができる。そのための代表的な方法は、
有限体GF(q)上で定義された楕円曲線E(GF(q))は、アフィン(affine)座標版のWeierstrass方程式
y2+a1・x・y+a3・y=x3+a2・x2+a4・x+a6(a1,a2,a3,a4,a6∈GF(q)) …(15)
を満たす点(x,y)(x,y∈GF(q))の集合に無限遠点と呼ばれる特別な点Oを付加したものである。楕円曲線E(q)上の任意の2点に対して楕円加算と呼ばれる二項演算及び楕円曲線E(q)上の任意の1点に対して楕円逆元と呼ばれる単項演算がそれぞれ定義できる。また、楕円加算を用いて楕円スカラー倍算と呼ばれる演算が定義できることはよく知られている。本形態では、有限体GF(3m)上で定義された
y2=x3-x+b …(16)
を満たす点(x,y)(x,y∈GF(3m))の集合に無限遠点Oを付加した楕円曲線E(GF(3m))を扱う。
二項定理によれば、
(δ+θ)3=δ3+θ3 …(18)
が成立する。さらに、c∈GF(3)なるcに関して、c3=cが成立する。
f(δ1,δ2,...,δn)3=f(δ1 3,δ2 3,...,δn 3) …(19)
が成立する。従って、式(10)は
任意のt∈GF(3m)に対する有限体GF(3m)でのトレース写像を
任意のt∈GF(3m)に対する有限体GF(3m)での1/2トレース写像を
H(t)+H(t3)=Tr(t)+t …(27)
と変形できる。
任意のt∈GF(3m)に対する有限体GF(3m)での1/3トレース写像を
C(t)+C(t3)+C(t9)=Tr(t)+t+t3 …(30)
と変形できる。
C(t)+C(t3)+C(t9)=Tr(t)+t …(32)
と変形できる。
次に、本形態の原理を説明する。
本形態では、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する(式(16))。
t=y2-b ∈GF(3m) …(33)
の演算を行う。この場合、式(16)より、
t=x3-x ∈GF(3m) …(34)
となる。
C(t)+C(t3)+C(t9)=t ∈GF(3m) …(35)
であり、有限体GF(3m)上の演算(式(13)(14)参照)であることを考慮すると、式(35)は、
(C(t)3-C(t))3-(C(t)3-C(t))=t ∈GF(3m) …(36)
と変形できる。式(34)(36)より、
x=C(t)3-C(t) ∈GF(3m) …(37)
であることが分かる。従って、r=m mod 3=2であってTr(t)=0である場合に式(37)を計算することで、曲線y2=x3-x+b上のx座標が求まり、楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)が定まることが分かる。
C(t)+C(t3)+C(t9)=t+t3∈GF(3m) …(38)
であり、t=H(t)とすると、
C(H(t))+C(H(t)3)+C(H(t)9)=H(t)+H(t)3∈GF(3m) …(39)
である。また、式(19)(27)より、式(39)は、
C(H(t))+C(H(t)3)+C(H(t)9)=t ∈GF(3m) …(40)
と変形でき、有限体GF(3m)上の演算(式(13)(14)参照)であることを考慮すると、式(40)は、
(C(H(t))3-C(H(t)))3-(C(H(t))3-C(H(t)))=t∈GF(3m) …(41)
と変形できる。式(34)(41)より、
x=C(H(t))3-C(H(t)) ∈GF(3m) …(42)
であることが分かる。従って、r=m mod 3=1であってTr(t)=0である場合に式(42)を計算することで、曲線y2=x3-x+b上のx座標が求まり、楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)が定まることが分かる。
H(C(t))+H(C(t))3=C(t) ∈GF(3m) …(43)
を満たすことが分かる。また、式(24)(28)より、
C(H(t))+C(H(t))3=C(t) ∈GF(3m) …(45)
と変形でき、さらに
-C(H(t))-C(H(t))3=-C(t) ∈GF(3m) …(46)
と変形できる。式(45)の両辺からC(H(t))3を引くと、
-C(H(t))-C(H(t))3-C(H(t))3=-C(t)-C(H(t))3∈GF(3m) …(47)
となる。有限体GF(3m)上の演算(式(13)(14)参照)では、-C(H(t))3∈GF(3m)は2・C(H(t))3∈GF(3m)と等価であるため、式(47)は、
4・C(H(t))3-C(H(t))=-C(H(t))3-C(t) ∈GF(3m) …(48)
と変形でき、4・C(H(t))3∈GF(3m)はC(H(t))3∈GF(3m)と等価であるため、さらに
C(H(t))3-C(H(t))=-C(H(t))3-C(t) ∈GF(3m) …(49)
と変形できる。
C(H(t))9+C(H(t))3=t-C(H(t)) ∈GF(3m) …(50)
と変形でき、式(44)を用いると式(50)は、
H(C(t))9+H(C(t))3=t-C(H(t)) ∈GF(3m) …(51)
と変形できる。また、式(43)より、
C(t3)=H(C(t3))+H(C(t3))3∈GF(3m) …(52)
となり、式(19)を考慮すると式(52)は、
C(t)3=H(C(t))3+H(C(t))9∈GF(3m) …(53)
と変形でき、さらに式(50)よって式(53)は、
C(t)3=C(H(t))9+C(H(t))3=t-C(H(t)) ∈GF(3m) …(54)
と変形できる。ここで、式(54)を用いると、
C(t)3+C(t)-t=t-C(H(t))+C(t)-t=-C(H(t))+C(t) ∈GF(3m) …(55)
となり、式(45)を用いると式(55)は、
C(t)3+C(t)-t=-C(H(t))+C(H(t))+C(H(t))3=C(H(t))3∈GF(3m) …(56)
と変形できる。この式(56)を用いると式(49)は、
C(H(t))3-C(H(t))=-(C(t)3+C(t)-t)-C(t) ∈GF(3m) …(57)
と変形できる。
C(H(t))3-C(H(t))=-(C(t)3+C(t)-t)-C(t)=t-C(t)3+C(t) ∈GF(3m) …(58)
と変形できる。従って、式(42)を参照すると、r=m mod 3=1であってTr(t)=0である場合に式(58)を計算することでも、曲線y2=x3-x+b上のx座標が求まり、楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)が定まることが分かる。
〔第1実施形態〕
次に、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態の変換演算装置1の機能構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、本形態の変換演算装置1は、制御部101、一時メモリ102、入力部103、記憶部104、変換部105、有限体演算部106,109(「第1,2有限体演算部」に相当)、演算制御部107、1/3トレース写像演算部108、及び出力部110を有する。
次に、本形態の変換演算方法を説明する。
図2は、第1実施形態の変換演算方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の変換演算方法を説明する。本形態では、mが2≡m mod 3を満たす正の整数であることを前提にする。
(1)入力されたビット列ID∈{0,1}*に対してstr=MGF(ID,L)(ただし、L=2・floor(log23m))を求める。なお、MGF(ID,L)は、マスク生成関数であり、ハッシュ関数演算を繰り返し行うことで、任意のビット列ID∈{0,1}*からビット長Lのビット値strを生成する関数である(例えば、「RSA Laboratories, “PKCS #1 v2.1: RSA Encryption Standard,” draft 2, January 5, 2001.」など参照)。また、floor(・)はフロア関数であり、・以下の最大の整数を出力する。すなわち、この例では、log23m以下の最大の整数を2倍したものをLとする。
(3)dを3進展開し、各項の係数が{0,1,2}の多項式d3を生成する。
(4)d3 mod f(x)を求め、その演算値を出力する。なお、f(x)は、有限体GF(3)の元を係数とするm次の既約多項式である([関数G(ID)の一例]の説明終わり)。
mが2≡m mod 3を満たす正の整数である場合に、本形態の処理を行うことにより、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換することができ、その演算コストは非特許文献2の方法よりも低い。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本形態は、mが1≡m mod 3を満たす正の整数である場合に、式(42)を用い、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する形態である。なお、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図3は、第2実施形態の変換演算装置2の機能構成を説明するためのブロック図である。
図3に示すように、本形態の変換演算装置2は、制御部101、一時メモリ102、入力部103、記憶部104、変換部105、有限体演算部106,209(「第1,2有限体演算部」に相当)、演算制御部107、1/3トレース写像演算部208、1/2トレース写像演算部211、及び出力部110を有する。
次に、本形態の変換演算方法を説明する。
図4は、第2実施形態の変換演算方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の変換演算方法を説明する。本形態では、mが1≡m mod 3を満たす正の整数であることを前提にする。
mが1≡m mod 3を満たす正の整数である場合に、本形態の処理を行うことにより、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換することができ、その演算コストは非特許文献2の方法よりも低い。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
本形態は、mが1≡m mod 3を満たす正の整数である場合に、式(58)を用い、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する形態である。なお、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図5は、第3実施形態の変換演算装置3の機能構成を説明するためのブロック図である。
図5に示すように、本形態の変換演算装置3は、制御部101、一時メモリ102、入力部103、記憶部104、変換部105、有限体演算部106,309(「第1,2有限体演算部」に相当)、演算制御部107、1/3トレース写像演算部108、及び出力部110を有する。
次に、本形態の変換演算方法を説明する。
図6は、第3実施形態の変換演算方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の変換演算方法を説明する。本形態では、mが1≡m mod 3を満たす正の整数であることを前提にする。
mが1≡m mod 3を満たす正の整数である場合に、本形態の処理を行うことにより、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換することができ、その演算コストは非特許文献2の方法よりも低い。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
本形態は、第1,3実施形態の組み合わせであり、mが正の整数である場合に、式(58)又は式(37)を用い、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する形態である。なお、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項については説明を省略する。
図7は、第4実施形態の変換演算装置4の機能構成を説明するためのブロック図である。
図7に示すように、本形態の変換演算装置4は、制御部101、一時メモリ102、入力部103、記憶部104、変換部105、有限体演算部106(「第1有限体演算部」に相当)、演算制御部107、1/3トレース写像演算部108、有限体演算部109,409(「第2有限体演算部」に相当)、条件分岐部411、及び出力部110を有する。
次に、本形態の変換演算方法を説明する。
図8は、第4実施形態の変換演算方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の変換演算方法を説明する。本形態では、mが正の整数であることを前提にする。
mが1≡m mod 3又は2≡m mod 3を満たす正の整数である場合に、本形態の処理を行うことにより、任意のビット列ID∈{0,1}*を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換することができ、その演算コストは非特許文献2の方法よりも低い。
次に、シミュレーション結果を示す。以下では、第4実施形態で説明した方法の演算時間を例示する。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
Claims (10)
- 任意のビット列を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する変換演算装置であって、前記mが2≡m mod 3を満たす正の整数であり、
任意のビット列を格納する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記ビット列を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換する変換部と、
前記変換部で得られた元y∈GF(3m)を用い、t=y2-b∈GF(3m)の演算を行う第1有限体演算部と、
前記第1有限体演算部で得られたtを用い、
の演算を行う1/3トレース写像演算部と、
前記1/3トレース写像演算部で得られたC(t)を用い、x=C(t)3-C(t)∈GF(3m)の演算を行う第2有限体演算部と、
前記第2有限体演算部で得られたxと、前記変換部で得られた元yとを出力する出力部と、を有し、
前記1/3トレース写像演算部で用いられるtは、
前記出力部で出力される元yは、Tr(y2-b)=0を満たす、
ことを特徴とする変換演算装置。 - 任意のビット列を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する変換演算装置であって、前記mが1≡m mod 3を満たす正の整数であり、
任意のビット列を格納する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記ビット列を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換する変換部と、
前記変換部で得られた元yを用い、t=y2-b∈GF(3m)の演算を行う第1有限体演算部と、
前記第1有限体演算部で得られたtを用い、
前記第1有限体演算部で得られたtと、それに対応するC(t)とを用い、x=t-C(t)3+C(t)∈GF(3m)の演算を行う第2有限体演算部と、
前記第2有限体演算部で得られたxと、前記変換部で得られた元yとを出力する出力部と、を有し、
前記1/3トレース写像演算部で用いられるtは、
前記出力部で出力される元yは、Tr(y2-b)=0を満たす、
ことを特徴とする変換演算装置。 - 請求項1又は2の変換演算装置であって、
前記1/3トレース写像演算部、及び前記第2有限体演算部の少なくとも一方は、
有限体GF(3m)の元u∈GF(3m)を元us∈GF(3m)(s=3n,nは1以上の整数)へ写像する3n乗フロベニウス写像と、有限体GF(3m)上での加算とを行う演算部である、
ことを特徴とする変換演算装置。 - 任意のビット列を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する変換演算装置であって、前記mが1≡m mod 3を満たす正の整数であり、
任意のビット列を格納する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記ビット列を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換する変換部と、
前記変換部での変換で得られた元y∈GF(3m)を用い、t=y2-b∈GF(3m)の演算を行う第1有限体演算部と、
前記第1有限体演算部で得られたtを用い、
前記1/2トレース写像演算部で得られたH(t)を用い、
前記1/3トレース写像演算部で得られたC(H(t))を用い、x=C(H(t))3-C(H(t))∈GF(3m)の演算を行う第2有限体演算部と、
前記第2有限体演算部で得られたxと、前記変換部で得られた元yとを出力する出力部と、を有し、
前記1/2トレース写像演算部で用いられるtは、
前記出力部で出力される元yは、Tr(y2-b)=0を満たす、
ことを特徴とする変換演算装置。 - 請求項4の変換演算装置であって、
前記1/2トレース写像演算部、前記1/3トレース写像演算部、及び前記第2有限体演算部の少なくとも一部は、
有限体GF(3m)の元u∈GF(3m)を元us∈GF(3m)(s=3n,nは1以上の整数)へ写像する3n乗フロベニウス写像と、有限体GF(3m)上での加算とを行う演算部である、
ことを特徴とする変換演算装置。 - 任意のビット列を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する変換演算方法であって、前記mが2≡m mod 3を満たす正の整数であり、
(a) 変換部が、記憶部から読み出したビット列を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換するステップと、
(b) 第1有限体演算部が、前記ステップ(a)で得られた元y∈GF(3m)を用い、t=y2-b∈GF(3m)の演算を行うステップと、
(c) 演算制御部が、ステップ(b)で得られたtが
(d) 1/3トレース写像演算部が、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtを用い、
(e) 第2有限体演算部が、前記ステップ(d)で得られたC(t)を用い、x=C(t)3-C(t)∈GF(3m)の演算を行うステップと、
(f) 出力部が、前記ステップ(e)で得られたxと、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtを算出するために前記ステップ(b)で用いられた元yとを出力するステップと、
を有する変換演算方法。 - 任意のビット列を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する変換演算方法であって、前記mが1≡m mod 3を満たす正の整数であり、
(a) 変換部が、記憶部から読み出したビット列を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換するステップと、
(b) 第1有限体演算部が、前記ステップ(a)で得られた元y∈GF(3m)を用い、t=y2-b∈GF(3m)の演算を行うステップと、
(c) 演算制御部が、ステップ(b)で得られたtが
(d) 1/3トレース写像演算部が、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtを用い、
(e) 第2有限体演算部が、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtと、それに対応する前記ステップ(d)で得られたC(t)とを用い、x=t-C(t)3+C(t)∈GF(3m)の演算を行うステップと、
(f) 出力部が、前記ステップ(e)で得られたxと、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtを算出するために前記ステップ(b)で用いられた元yとを出力するステップと、
を有する変換演算方法。 - 任意のビット列を、標数3の有限体GF(3m)上で定義された楕円曲線y2=x3-x+b上の点(x,y)に変換する変換演算方法であって、前記mが1≡m mod 3を満たす正の整数であり、
(a) 変換部が、記憶部から読み出したビット列を有限体GF(3m)の元y∈GF(3m)に変換するステップと、
(b) 第1有限体演算部が、前記ステップ(a)で得られた元y∈GF(3m)を用い、t=y2-b∈GF(3m)の演算を行うステップと、
(c) 演算制御部が、ステップ(b)で得られたtが
(d) 1/2トレース写像演算部が、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtを用い、
(e) 1/3トレース写像演算部が、前記ステップ(d)で得られたH(t)を用い、
(f) 第2有限体演算部が、前記ステップ(e)で得られたC(H(t))を用い、x=C(H(t))3-C(H(t))∈GF(3m)の演算を行うステップと、
(g) 出力部が、前記ステップ(f)で得られたxと、前記ステップ(c)でTr(t)=0を満たすと判定されたtを算出するために前記ステップ(b)で用いられた元yとを出力するステップと、
を有する変換演算方法。 - 請求項1から5の何れかの変換演算装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項9のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009007315A JP5268066B2 (ja) | 2009-01-16 | 2009-01-16 | 変換演算装置、その方法、プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009007315A JP5268066B2 (ja) | 2009-01-16 | 2009-01-16 | 変換演算装置、その方法、プログラム及び記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010164796A true JP2010164796A (ja) | 2010-07-29 |
JP5268066B2 JP5268066B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=42581007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009007315A Expired - Fee Related JP5268066B2 (ja) | 2009-01-16 | 2009-01-16 | 変換演算装置、その方法、プログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5268066B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012531634A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-10 | モルフォ | 楕円曲線上のパラメータ化による暗号法 |
JP2014164176A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ペアリング演算装置、ペアリング演算方法、およびプログラム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005500740A (ja) * | 2001-08-13 | 2005-01-06 | ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ | Idベース暗号化および関連する暗号手法のシステムおよび方法 |
JP2005141200A (ja) * | 2003-11-03 | 2005-06-02 | Microsoft Corp | 暗号システムの設計におけるアイソジャニの使用 |
JP2006178125A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Hitachi Ltd | 楕円曲線テートペアリング演算方法及び装置 |
JP2012515489A (ja) * | 2009-01-14 | 2012-07-05 | モルフォ | 楕円曲線の点の符号化 |
-
2009
- 2009-01-16 JP JP2009007315A patent/JP5268066B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005500740A (ja) * | 2001-08-13 | 2005-01-06 | ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ | Idベース暗号化および関連する暗号手法のシステムおよび方法 |
JP2005141200A (ja) * | 2003-11-03 | 2005-06-02 | Microsoft Corp | 暗号システムの設計におけるアイソジャニの使用 |
JP2006178125A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Hitachi Ltd | 楕円曲線テートペアリング演算方法及び装置 |
JP2012515489A (ja) * | 2009-01-14 | 2012-07-05 | モルフォ | 楕円曲線の点の符号化 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012531634A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-10 | モルフォ | 楕円曲線上のパラメータ化による暗号法 |
JP2014164176A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ペアリング演算装置、ペアリング演算方法、およびプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5268066B2 (ja) | 2013-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5562475B2 (ja) | 秘密分散システム、分散装置、分散管理装置、取得装置、それらの処理方法、秘密分散方法、プログラム | |
US8515060B2 (en) | Encryption apparatus, decryption apparatus, encryption method, decryption method, security method, program, and recording medium | |
WO2007080633A1 (ja) | 楕円曲線暗号パラメータ生成装置及び楕円曲線暗号演算装置及び楕円曲線暗号パラメータ生成プログラム及び楕円曲線暗号演算プログラム | |
JP5814880B2 (ja) | 暗号システム、暗号方法、暗号プログラム及び復号装置 | |
Alsaidi et al. | BITRU: binary version of the NTRU public key cryptosystem via binary algebra | |
Yassein et al. | A comparative performance analysis of NTRU and its variant cryptosystems | |
JP5268066B2 (ja) | 変換演算装置、その方法、プログラム及び記録媒体 | |
Peng et al. | An improved analysis on three variants of the RSA cryptosystem | |
JP5596616B2 (ja) | 情報提供システム、仲介装置、仲介方法、情報提供方法、及びプログラム | |
JP2010160235A (ja) | 検索システム、端末装置、データベース装置、検索方法及びプログラム | |
JP4836208B2 (ja) | 暗号化/復号化プログラム、暗号化/復号化装置及び拡大体の乗算装置 | |
Xiong et al. | TinyPairing: computing tate pairing on sensor nodes with higher speed and less memory | |
JP4861369B2 (ja) | リカバリ署名システム、署名生成装置、署名検証装置、それらの方法、及びプログラム | |
Poulakis et al. | A Digital Signature Scheme based on two hard problems | |
JP5097137B2 (ja) | 暗号通信システム、端末装置、秘密鍵生成方法及びプログラム | |
Singh et al. | Impact of group theory in cryptosystem | |
JP4752176B2 (ja) | 一方向性関数演算方法及び装置及びプログラム | |
JP6777569B2 (ja) | ペアリング演算装置、ペアリング演算方法、およびプログラム | |
JP5506633B2 (ja) | 代理計算システム、端末装置、代理計算装置、代理計算方法、及びプログラム | |
JP5038364B2 (ja) | 部分群上元判定方法及び装置及びプログラム | |
US8750499B2 (en) | Cryptographic method using a non-supersingular elliptic curve E in characteristic 3 | |
Oussama et al. | Software implementation of pairing based cryptography on FPGA | |
Shirase | Universal construction of a 12th degree extension field for asymmetric pairing | |
Dey et al. | A New Algorithm to Search for Irreducible Polynomials Using Decimal Equivalents of Polynomials over Galois Field GF (p^ q) | |
Kamarulhaili | Generating Elliptic Curves Modulo p for Cryptography Using Mathematica Software |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110426 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20111121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130423 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |