JP2010162341A - 睡眠段階自動判定システム及び睡眠段階自動判定方法 - Google Patents

睡眠段階自動判定システム及び睡眠段階自動判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被験体の睡眠段階の自動判定において、その判定精度の向上を実現する。
【解決手段】被験体200の頭部に設置された電極111を介して当該被験体の脳波を測定する脳波計110と、脳波計110で測定された脳波の時系列データに対して周波数解析を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトルを求める周波数解析部122と、周波数解析部122で求められたスペクトルに基づいて、被験体200の脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾きを算出する算出部123と、算出部123で算出された指数スペクトルの傾きに基づいて、脳波計110で脳波を測定した際の被験体200における睡眠段階を判定する睡眠段階判定部125を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被験体の睡眠段階を自動で判定する睡眠段階自動判定システム及び睡眠段階自動判定方法に関するものである。
被験体(被験者)の睡眠段階の判定における最も一般的な方法としては、国際判定基準(下記の非特許文献1参照)に基づいて、測定者が、被験体の脳波などの被験体情報の特徴的な波形を視覚的に定量化する方法、即ち、視覚判定法がある。この視覚判定方法では、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)などの高価な機器を用いて、被験体から睡眠中の脳波や、表面筋電位、眼球運動、心拍、体位などの被験体情報を同期して採得し、これを睡眠認定検査技師や専門医などの測定者が膨大な労力と時間を費やして解析する必要があった。しかも、この視覚判定方法の場合、測定者による判定のばらつき等があり、安定した結果が得られないという問題もあった。
そこで、従来、これらの問題を解決するために、いわゆるシミュレーションを用いた睡眠段階自動判定方法の開発が進められてきた(例えば、下記の非特許文献2、非特許文献3等参照)。そして、従来の睡眠段階自動判定方法では、例えば、脳波の時系列データの前処理法として、フーリエ変換(FFT)法や自己回帰(AR)法が用いられてきた。
通常、睡眠段階自動判定の精度の検証には、上述した視覚判定との一致率が用いられるが、上述した従来の睡眠段階自動判定方法では、視覚判定との一致率が、測定者間の一致率より低く、その精度が不十分であった。特に、上述したフーリエ変換(FFT)法や自己回帰(AR)法を用いた睡眠段階自動判定方法では、脳波の時系列データが連続的で且つ無限長であるという仮定が必要であるため、離散的で且つ有限長である実際の脳波の時系列データとの差異による精度が問題となっていた。
即ち、従来の睡眠段階自動判定方法では、その精度が不十分であったため、実用化することが困難であるという問題があった。
Rechtschaffen A, Kales A: A Mannual of Standardized Terminology, Techniques and Scoring System for Sleep Stages of Human Subjects. US Government Printing Office, Washington DC, 1968. Penzel T, Conradt R.: Computer based sleep recording and analysis. Sleep Med Rev 2000; 4(2): 131-148. Pittman SD, MacDonald MM, Fogel RB, Malhotra A, Todros K, Levy B, Geva AB, White DP: Assessment of automated scoring of polysomnographic recordings in a population with suspected sleep-disordered breathing. Sleep 2004; 27: 1394-403.
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、被験体の睡眠段階の自動判定において、その判定精度の向上を実現する睡眠段階自動判定システム及び睡眠段階自動判定方法を提供することを目的とする。
本発明の睡眠段階自動判定システムは、被験体の頭部に設置された電極を介して当該被験体の脳波を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された脳波の時系列データに対して周波数解析を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)を求める周波数解析手段と、前記周波数解析手段で求められたスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)に基づいて、前記脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾きを算出する算出手段と、前記算出手段で算出された指数スペクトルの傾きに基づいて、前記測定手段で脳波を測定した際の前記被験体における睡眠段階を判定する睡眠段階判定手段とを有する。
本発明の睡眠段階自動判定方法は、被験体の頭部に設置された電極を介して当該被験体の脳波を測定する測定手段を備えた睡眠段階自動判定システムによる睡眠段階自動判定方法であって、前記測定手段で測定された脳波の時系列データに対して周波数解析を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)を求める周波数解析ステップと、前記周波数解析ステップで求められたスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)に基づいて、前記脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾きを算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出された指数スペクトルの傾きに基づいて、前記測定手段で脳波を測定した際の前記被験体における睡眠段階を判定する睡眠段階判定ステップとを有する。
本発明によれば、被験体の睡眠段階の自動判定において、その判定精度の向上を実現することができる。
本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定システムの外観の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定システムの機能構成の一例を示す模式図である。 図1及び図2に示す脳波計で測定される被験体の脳波の時系列データの一例を示す模式図である。 図1及び図2に示す被験体の脳波の各周波数におけるスペクトルの一例を示す模式図である。 図2に示す睡眠段階判定基準情報記憶部に記憶されている、被験体の各睡眠段階と指数スペクトルの傾きとの関係を示す睡眠段階判定基準情報の一例を示す模式図である。 図2に示す睡眠経過集計部の集計処理により得られた睡眠経過情報の一例を示す模式図である。 図1及び図2に示す情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定システムによる睡眠段階自動判定方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定方法により算出された指数スペクトルの傾き(Trend)と、睡眠認定検査技師による視覚判定法を用いた睡眠経過の判定結果との相関を示す模式図である。 REM及びNon−REMにおける眼電図のスペクトル密度の一例を示す模式図である。 眼電図のスペクトル密度と、眼電図の指数スペクトルの傾きと、睡眠段階の経過チャートとを示す模式図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定システムの外観の一例を示す模式図である。
図1に示すように、睡眠段階自動判定システム100は、脳波計110と、情報処理装置120と、表示装置130と、操作入力装置140を有して構成されている。なお、本実施形態においては、情報処理装置120は、通信線を介して、脳波計110、表示装置130及び操作入力装置140とそれぞれ接続されているものとする。
脳波計110は、情報処理装置120による制御に基づいて、被験体200の頭部(図1に示す例では、被験体の額201)に貼り付けられて設置された電極111を介して当該被験体200の脳波を測定する脳波測定手段を構成する。また、脳波計110の内部には、測定した脳波の時系列データを記憶する脳波データ記憶部112が設けられている。さらに、脳波計110の内部には、被験体200の頭部の動きまたは傾きを少なくとも測定するための3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度センサー113が内蔵されている。具体的に、3軸の加速度センサー113により被験体200の頭部の動きや傾き等を検出することにより、被験体200の頭部の位置や向き、或いは、被験体200の寝返りなどの体動を測定することができる。そして、この場合、脳波データ記憶部112には、測定した脳波の時系列データに加えて、3軸の加速度センサー113で測定された、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データも記憶される。
なお、本実施形態では、脳波データ記憶部112は、脳波計110の内部に設けられたものとしているが、この態様に限定されるものではなく、例えば、SDメモリカード等の着脱可能な記憶媒体の場合であっても、本実施形態に適用可能である。また、脳波データ記憶部112を着脱可能な記憶媒体として構成する場合には、必ずしも脳波計110と情報処理装置120とを通信線を介して接続する必要は無く、この場合には、当該着脱可能な記憶媒体(脳波データ記憶部112)を脳波計110から取り外して情報処理装置120に装着することにより、情報処理装置120側において、脳波計110で測定された脳波の時系列データの処理を行うことができる。
また、図1には、脳波計110に2つの電極111を接続して、1chで被験体200の脳波を測定する例について示しているが、例えば、脳波計110に3つ(或いは4つ以上)の電極111を接続して、2ch(或いは3ch以上)で同時に被験体200の脳波或いは眼球運動(眼電図)を測定する態様であってもよい。この場合、例えば脳波計110において、複数chで測定した脳波の時系列データに所定のデータ処理を行って、同時刻における1つの脳波の時系列データとして脳波データ記憶部112に記憶する態様を採ることができる。
情報処理装置120は、睡眠段階自動判定システム100における動作を統括的に制御するものである。
表示装置130は、情報処理装置120による制御に基づいて、例えば、脳波計110で測定された被験体200の脳波の時系列データや、睡眠段階自動判定の結果得られた情報、当該睡眠段階自動判定システム100の動作状態を示す情報など、各種のデータや各種の情報を表示する。
操作入力装置140は、例えば睡眠段階自動判定システム100における測定者等の操作者が情報処理装置120に対して情報の入力を行う際に操作されるものである。この操作入力装置140は、例えば、キーボード140aや、ポインティング・デバイスであるマウス140bを具備して構成されている。
図2は、本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定システムの機能構成の一例を示す模式図である。ここで、図2において、図1と同様の構成については、同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
情報処理装置120は、脳波データ記憶部121と、周波数解析部122と、算出部123と、睡眠段階判定基準情報記憶部124と、睡眠段階判定部125と、睡眠経過集計部126と、睡眠経過情報記憶部127と、表示制御部128の各機能構成を有して構成されている。
図2に示す脳波データ記憶部121には、被験体200の頭部に設置された電極111を介して脳波計110で測定された被験体200の脳波の時系列データ、即ち、脳波データ記憶部112に記憶されている被験体200の脳波の時系列データが記憶されている。さらに、脳波データ記憶部112に、3軸の加速度センサー113で測定された、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データが記憶されている場合には、図2に示す脳波データ記憶部121には、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データも必要に応じて記憶されている。ここで、本実施形態では、情報処理装置120が脳波計110と通信線を介して通信を行うことにより、脳波計110の脳波データ記憶部112に記憶されている脳波の時系列データ(更には、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データ)を取得して脳波データ記憶部121に記憶するものとするが、例えば、脳波データ記憶部112を着脱可能な記憶媒体として構成する場合には、当該着脱可能な記憶媒体を脳波データ記憶部121として適用することも可能である。
ここで、脳波計110で測定される被験体200の脳波の時系列データの一例について説明する。
図3は、図1及び図2に示す脳波計110で測定される被験体200の脳波の時系列データの一例を示す模式図である。
図3には、覚醒時及び睡眠時の各睡眠段階における脳波の時系列データの一例が示されており、具体的に、図3(a)に覚醒時(WAKE)における脳波の時系列データの一例が示され、図3(b)にレム睡眠状態(REM)における脳波の時系列データの一例が示され、図3(c)〜図3(f)に、それぞれ、ノンレム睡眠状態の睡眠段階1(Stage I)、睡眠段階2(Stage II)、睡眠段階3(Stage III)、睡眠段階4(Stage IV)における脳波の時系列データの一例が示されている。
そして、図3に示すような脳波の時系列データが脳波計110で取得されて、上述した方法により、情報処理装置120の脳波データ記憶部121に記憶される。
図2に示す周波数解析部122は、脳波計110で測定され、脳波データ記憶部121に記憶されている被験体200の脳波の時系列データに対して周波数解析を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)を求める処理を行う。この各周波数におけるスペクトルについては、図4を用いて後述する。具体的に、周波数解析部122は、まず、脳波データ記憶部121に記憶されている被験体200の脳波の時系列データのノイズ処理を行った後、周波数解析として最大エントロピー法(具体的には、修正型の最大エントロピー法)に基づく周波数解析を用いた解析を行う。また、本実施形態の周波数解析部122では、脳波データ記憶部121に記憶されている被験体200の脳波の時系列データを複数のセグメントに分けて、セグメントごとに上述した周波数解析を行うようにしている。
図2に示す算出部123は、周波数解析部122で求められたスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)に基づいて、被験体200の脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾き(Trend)を算出する処理を行う。具体的に、算出部123は、周波数解析部122で求められたパワースペクトル密度に基づく指数スペクトルを、所定の近似法(例えば、所定周波数領域の範囲内での最小二乗法)により近似して、指数スペクトルの傾き(Trend)を算出する。また、本実施形態では、周波数解析部122において脳波の時系列データを複数のセグメントに分けて、セグメントごとに処理を行っているため、算出部123においても、脳波の時系列データのセグメントごとに指数スペクトルの傾きの算出処理を行う。
図4は、図1及び図2に示す被験体200の脳波の各周波数におけるスペクトルの一例を示す模式図である。図4において、横軸は、被験体200の脳波の周波数を示し、縦軸は、脳波のスペクトル(具体的には、パワースペクトルデンシティ(PSD))の対数を示している。
図4に示すように、周波数解析部122で求められた脳波の各周波数におけるスペクトル401は、片対数表示で直線的に減衰する、いわゆる指数スペクトルである。ここで、スペクトル401で示された領域の面積は、元々の脳波データの振動の平均エネルギーに相当する。そして、算出部123では、周波数解析部122で求められたスペクトルに基づく指数スペクトル401を所定周波数領域(図4に示す例では、1Hz〜30Hz)の範囲内で最小二乗法により近似して、指数スペクトルの傾き402を算出するようにしている。なお、本例では、最小二乗法による近似を行っているが、これに限定されるものではなく、他の既知の近似法を用いて、指数スペクトルの傾き402を算出することも本実施形態に適用可能である。
図2に示す睡眠段階判定基準情報記憶部124には、被験体200の各睡眠段階と、算出部123で算出される指数スペクトルの傾き(Trend)との関係を示す睡眠段階判定基準情報が予め記憶されている。
図5は、図2に示す睡眠段階判定基準情報記憶部124に記憶されている、被験体200の各睡眠段階と指数スペクトルの傾きとの関係を示す睡眠段階判定基準情報の一例を示す模式図である。
図5には、被験体200の各睡眠段階(WAKE、REM、Non−REM(Stage I〜Stage IV))と、算出部123で算出される指数スペクトルの傾き(Trend)との関係を示す睡眠段階判定基準情報が示されている。図5に示す睡眠段階判定基準情報は、被験体200等に対する実験により予め設定されるものであり、本発明者らの実験により、図5に示すように、WAKE、REM、Non−REMのStage I〜Stage IVの順に、指数スペクトルの傾きがほぼ一定の傾きで低下する特性となることが分かっている。
この睡眠段階判定基準情報は、測定対象の被験体200ごとに設定することが好適であるが、例えば、各被験体200の被験体情報に基づいて代表となる1つの睡眠段階判定基準情報に修正を加えて、これを当該被験体における睡眠段階判定基準情報として用いる態様であっても良い。
この場合、例えば、(睡眠時の指数スペクトルの傾き)=(覚醒時(WAKE)における指数スペクトルの傾き:被験体(被験者)によって異なる)−A×(睡眠段階)のような対応関係として睡眠段階判定基準情報を適用することが考えられる。なお、この場合、Aは定数である。
ここで、定数Aの決定法の一例について説明する。REMでは、眼球運動がNon−REMに比べて明らかに大きいことは周知の事実である。つまり、脳波と同様に最大エントロピー法に基づいて眼電図を周波数解析してパワースペクトル密度を求めると、図10に示すように、REMにおける眼電図のスペクトル密度は、Non−REMより明らかに大きくなる。このため、睡眠段階のうちREMの判定だけはスペクトル密度から容易に判定が可能である。このようにREMと容易に判定することができることから、定数Aは、覚醒時(WAKE)の指数スペクトルのTrend(脳波の記録を開始した最初の時点のTrend)とREMの指数スペクトルのTrend(眼電図のスペクトル密度からREMと判定した時点のTrend)との差によって求めることも可能である。
図2に示す睡眠段階判定部125は、算出部123で算出された指数スペクトルの傾き(Trend)に基づいて、脳波計110で脳波を測定した際の被験体200における睡眠段階を判定する処理を行う。具体的に、睡眠段階判定部125は、睡眠段階判定基準情報記憶部124に記憶されている図5に示す睡眠段階判定基準情報を用いて、算出部123で算出された指数スペクトルの傾きに対応する睡眠段階(WAKE、REM、Non−REMのStage I〜Stage IV)を検出することにより、被験体200における睡眠段階を判定する。例えば、睡眠段階判定部125は、算出部123で算出された指数スペクトルの傾きが図5に示すTsであった場合には、被験体200における睡眠段階をREMと判定する。また、本実施形態では、脳波の時系列データを複数のセグメントに分けて、セグメントごとに処理を行っているため、睡眠段階判定部125においても、脳波の時系列データのセグメントごとに睡眠段階の判定処理を行う。
図2に示す睡眠経過集計部126は、睡眠段階判定部125で判定されたセグメントごとの睡眠段階の判定結果を集計する処理を行う。この睡眠経過集計部126による集計処理により、被験体200の睡眠段階の経過を示す睡眠経過情報が生成される。
図6は、図2に示す睡眠経過集計部126の集計処理により得られた睡眠経過情報の一例を示す模式図である。
図6に示す睡眠経過情報において、横軸は、脳波計110で測定した脳波の測定時間の経過を示し、縦軸は、被験体200の各睡眠段階を示している。このように、睡眠経過集計部126は、睡眠段階判定部125で判定されたセグメントごとの睡眠段階の判定結果を集計する処理を行うことにより、図6に示すような睡眠段階の経過チャートを示す睡眠経過情報が得られる。そして、この図6に示す睡眠経過情報から、被験体200における睡眠のリズム解析(周期解析)を行うことができる。さらに、睡眠経過集計部126は、測定時間に対する睡眠段階ごとの割合(図6に示す例では、例えばREMが20%)を求め、続いて、睡眠段階ごとの積算時間を集計する処理を行う。例えば、図6に示す例では、REMが20%であるため、その積算時間は、1.4時間と集計されることになる。
図2に示す睡眠経過情報記憶部127には、睡眠経過集計部126で集計処理された睡眠経過情報等が記憶される。
図2に示す表示制御部128は、必要に応じて、睡眠経過集計部126で集計処理された図6に示す睡眠経過情報や、睡眠段階判定部125で判定された睡眠段階の判定結果の情報、算出部123で算出された指数スペクトルの傾きの情報、周波数解析部122で求められたスペクトルの情報、脳波データ記憶部121に記憶されている被験体200の脳波の時系列データなどを表示装置130に表示する制御を行う。これにより、図3に示す脳波の時系列データや、図4に示すスペクトル及び指数スペクトルの傾きの情報、図6に示す被験体200の睡眠経過情報等が表示装置130に表示される。さらに、図2に示す表示制御部128は、必要に応じて、脳波データ記憶部121に記憶されている、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データを表示装置130に表示する制御を行う。
次に、情報処理装置120のハードウエア構成について説明する。
図7は、図1及び図2に示す情報処理装置120のハードウエア構成の一例を示す模式図である。
図7に示すように、情報処理装置120は、CPU701、RAM702、ROM703、外部メモリ704、着脱可能な記憶媒体705、操作入力装置706、通信インタフェース(以下、「通信I/F」と称する)707、及び、バスの各ハードウエア構成を有して構成されている。
ここで、本実施形態においては、例えば、図7に示すCPU701がROM703に記憶されたプログラム703aを実行することにより、図2に示す周波数解析部122、算出部123、睡眠段階判定部125、睡眠経過集計部126及び表示制御部128が構成される。また、例えば、図7に示す外部メモリ704或いは着脱可能な記憶媒体705に、図2に示す脳波データ記憶部121、睡眠段階判定基準情報記憶部124及び睡眠経過情報記憶部127が構成される。
図7に示すCPU701は、情報処理装置120における動作を統括的に制御するものであり、バスを介して、情報処理装置120の各構成部(702〜707)を制御する。
図7に示すRAM702は、CPU701の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU701は、処理の実行に際して、ROM703から必要なプログラム703a等をRAM702にロードし、当該プログラム703a等を実行することで各種の機能動作を実現する。
図7に示すROM703には、CPU701が、後述する図8の処理を実行するために必要なプログラム703a等が記憶されている。なお、プログラム703aは、外部メモリ704或いは着脱可能な記憶媒体705に記憶されていてもよい。
図7に示す外部メモリ704及び着脱可能な記憶媒体705には、例えば、CPU701がプログラム703a等を用いた処理を行う際に必要な各種のデータや各種の情報が記憶されている。また、外部メモリ704及び着脱可能な記憶媒体705には、例えば、CPU701がプログラム703a等を用いた処理を行うことにより得られた各種のデータや各種の情報が記憶される。
図7に示す操作入力装置706は、操作者が情報処理装置120に対して情報の入力を行う際に操作されるものである。なお、この操作入力装置706は、例えば、操作入力装置140として構成される場合には、情報処理装置120の内部に構成する必要はない。
図7に示す通信I/F707は、外部装置との通信を司るものである。また、バスは、CPU701と、RAM702、ROM703、外部メモリ704、着脱可能な記憶媒体705、操作入力装置706及び通信I/F707とを通信可能に接続するためのものである。
なお、図1及び図2に示す脳波計110のハードウエア構成についても、図7に示すハードウエア構成の一例を適用することが可能である。
次に、睡眠段階自動判定システム100による睡眠段階自動判定方法の処理手順について説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定システムによる睡眠段階自動判定方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。具体的に、図8に示すフローチャートは、情報処理装置120における処理のフローチャートを示している。
まず、図8に示すフローチャートにおける処理の前段階で行われる、被験体200の脳波の測定について説明する。
まず、測定対象である被験体200の頭部(図1に示す例では、被験体の額201)に、脳波計110に接続された電極111を貼り付けて、脳波計110及び電極111を設置する。続いて、脳波計110の電源を入れて、被験体200の脳波の測定を開始する。例えば、被験体(被験者)200を横にさせて目を閉じた安静状態で脳波の測定を開始し、その後、被験体(被験者)200が就寝した際の当該被験体の脳波の測定を、予め設定された時間行う。これにより、脳波計110の脳波データ記憶部112には、脳波計110で所定時間測定した被験体200の脳波の時系列データが記憶される。さらに、この際、必要に応じて、脳波計110の3軸の加速度センサー113を用いて、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データを測定し、これを脳波データ記憶部112に記憶するようにしてもよい。
そして、図8のステップS101において、情報処理装置120のCPU701は、脳波計110と通信を行って、脳波データ記憶部112に記憶されている被験体200の脳波の時系列データ(更に必要に応じて、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データ)を取得する処理を行う。そして、情報処理装置120のCPU701は、取得した被験体200の脳波の時系列データ(更に必要に応じて、被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データ)を、外部メモリ704或いは着脱可能な記憶媒体705(図2の脳波データ記憶部121)に記憶する。
ここで、本実施形態では、脳波計110と通信を行って被験体200の脳波等の時系列データを取得するようにしているが、例えば、脳波データ記憶部112を着脱可能な記憶媒体として構成する場合には、当該着脱可能な記憶媒体が情報処理装置120に装着された際に、当該着脱可能な記憶媒体に記憶されている、被験体200の脳波等の時系列データを取得する形態を採る。
続いて、ステップS102において、情報処理装置120のCPU701は、例えば、測定者からの操作入力装置140を介した入力に基づいて、ステップS101で取得した被験体200の脳波の時系列データを複数のセグメント(S)に分割し、そのセグメント数Nを設定する。例えば、被験体200の脳波の時系列データが7時間(420分)である場合に、1つのセグメント(S)を30秒とする場合には、セグメント数Nは840と設定されることになる。
続いて、ステップS103において、情報処理装置120のCPU701は、処理対象のセグメントSを1に設定する。
続いて、ステップS104において、情報処理装置120のCPU701(図2の周波数解析部122)は、セグメントSの脳波の時系列データに対して、ノイズ処理を行った後、最大エントロピー法に基づく周波数解析処理を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)を求める処理を行う。これにより、例えば、図4に示すスペクトル401が得られる。
続いて、ステップS105において、情報処理装置120のCPU701(図2の算出部123)は、ステップS104で求められたスペクトル(具体的には、パワースペクトル密度)に基づく指数スペクトルを、所定の近似法(例えば、所定周波数領域の範囲内での最小二乗法)により近似して、指数スペクトルの傾き(Trend)を算出する。これにより、例えば、図4に示す指数スペクトルの傾き402が算出される。
続いて、ステップS106において、情報処理装置120のCPU701(図2の睡眠段階判定部125)は、外部メモリ704或いは着脱可能な記憶媒体705(図2の睡眠段階判定基準情報記憶部124)に記憶されている図5に示す睡眠段階判定基準情報を用いて、ステップS105で算出された指数スペクトルの傾きに対応する睡眠段階(WAKE、REM、Non−REMのStage I〜Stage IV)を検出して、被験体200における睡眠段階を判定する。例えば、ステップS105で算出された指数スペクトルの傾きが図5に示すTsであった場合には、被験体200における睡眠段階がREMと判定される。
続いて、ステップS107において、情報処理装置120のCPU701は、現在の処理対象であるセグメントSが、ステップS102で設定したN未満であるか否かを判断する。即ち、このステップS107では、ステップS101で取得した被験体200の脳波の時系列データをN個のセグメントに分割した際に、未だ処理を行っていないセグメントがあるか否かが判断される。
ステップS107の判断の結果、現在の処理対象であるセグメントSがステップS102で設定したN未満である場合には、未だ処理を行っていないセグメントがあると判断して、ステップS108に進む。ステップS108に進むと、情報処理装置120のCPU701は、Sに1を加算して、処理対象のセグメントSを変更する。その後、ステップS104に戻り、ステップS108で新たに設定したセグメントSの脳波の時系列データに対して、ステップS104以降の処理が行われる。
一方、ステップS107の判断の結果、現在の処理対象であるセグメントSがステップS102で設定したN未満でない場合には、全てのセグメントにおける処理が終了したと判断して、ステップS109に進む。
ステップS109に進むと、情報処理装置120のCPU701(図2の睡眠経過集計部126)は、ステップS106で判定されたセグメントごとの睡眠段階の判定結果を集計する処理を行う。この集計処理により、図6に示すような睡眠段階の経過チャートを示す睡眠経過情報が得られる。そして、この図6に示す睡眠経過情報から、被験体200における睡眠のリズム解析(周期解析)を行うことができる。さらに、情報処理装置120のCPU701(図2の睡眠経過集計部126)は、測定時間に対する睡眠段階ごとの割合(図6に示す例では、REMが20%等)を求め、続いて、睡眠段階ごとの積算時間を集計する処理を行う。例えば、図6に示す例では、REMが20%であるため、その積算時間は、1.4時間と集計される。そして、情報処理装置120のCPU701(図2の睡眠経過集計部126)は、ステップS109の処理の結果得られた睡眠経過情報を、外部メモリ704或いは着脱可能な記憶媒体705(図2の睡眠経過情報記憶部127)に記憶する。
続いて、ステップS110において、情報処理装置120のCPU701(図2の表示制御部128)は、ステップS109の処理の結果得られた睡眠経過情報を、表示装置130に表示する表示制御処理を行う。これにより、表示装置130には、例えば、図6に示す睡眠経過情報が表示されることになる。さらに、情報処理装置120のCPU701(図2の表示制御部128)は、例えば、測定者からの操作入力装置140を介した入力に基づいて、睡眠段階判定部125で判定された睡眠段階の判定結果の情報、算出部123で算出された指数スペクトルの傾きの情報、周波数解析部122で求められたスペクトルの情報、脳波データ記憶部121に記憶されている被験体200の脳波の時系列データや被験体200の頭部の動きや傾きに係る時系列データを表示装置130に表示する制御を行う。
そして、ステップS110の処理が終了すると、図8に示すフローチャートの処理が終了する。
次に、上述した本実施形態の睡眠段階自動判定方法により算出された指数スペクトルの傾き(Trend)と、睡眠認定検査技師による視覚判定法を用いた睡眠経過の判定結果との相関について、実験結果を以下に説明する。
図9は、本発明の実施形態に係る睡眠段階自動判定方法により算出された指数スペクトルの傾き(Trend)と、睡眠認定検査技師による視覚判定法を用いた睡眠経過の判定結果との相関を示す模式図である。
図9において、図9(a)は、被験体200として睡眠時無呼吸症が認められるがデルタ睡眠への移行が認められる患者(54歳男性)を適用したものを示し、図9(b)は、被験体200として睡眠時無呼吸症は認められずデルタ睡眠への移行は認められる患者(32歳男性)を適用したものを示している。
図9(a)及び図9(b)には、それぞれ、本実施形態の睡眠段階自動判定方法により算出された指数スペクトルの傾き901及び903が実線で示され、睡眠認定検査技師による視覚判定法を用いた睡眠段階の経過チャート902及び904が破線で示されている。また、図9(a)及び図9(b)において、横軸は経過時間を示し、縦軸は指数スペクトルの傾き(及び図6に示す睡眠段階のレベル)を示している。即ち、図9(a)及び図9(b)は、ステップS105で算出された指数スペクトルの傾きに、睡眠認定検査技師による視覚判定法を用いた睡眠段階の経過チャートを重ね合わせたものである。
この図9(a)及び図9(b)から、脳波の指数スペクトルの傾き901及び903は、睡眠認定検査技師の判定による睡眠段階の経過チャートとほぼ同期して増減していることが分かる。このことは、本実施形態の睡眠段階自動判定方法により算出される脳波の指数スペクトルの傾きが睡眠認定検査技師の判定による睡眠段階と相関関係があることを示している。具体的には、脳波の指数スペクトルの傾きが小さくなると、図6に示す睡眠段階の経過チャートが下の段階になることを示しており、換言すれば、図5に示す関係が成立することが実証されたと考えることができる。
また、図11は、被験体200について、ステップS104と同様の手順で算出した眼電図のスペクトル密度と、ステップS105と同様の手順で算出した眼電図の指数スペクトルの傾きとに、睡眠認定検査技師による視覚判定法を用いた睡眠段階の経過チャートを重ね合わせたものである。
図11に示すように、眼電図のスペクトル密度は、睡眠認定検査技師の判定によるREMの時に、Non−REMの時より大きいことがわかる。したがって、脳波の指数スペクトルの傾き(Trend)と眼電図とを併用すれば、さらに判定の精度を向上することが可能である。
したがって、図5に示す睡眠段階判定基準情報を用いて睡眠段階を判定することは、この図9に示す実験結果から有効であると考えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、脳波の時系列データに対して周波数解析を行って当該脳波の各周波数におけるスペクトルを求め、当該スペクトルに基づいて脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾きを算出し、算出された指数スペクトルの傾きに基づいて被験体における睡眠段階を判定するようにしたので、被験体の睡眠段階の自動判定における判定精度の向上を実現することが可能となる。
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における睡眠段階自動判定システム100に含まれる情報処理装置120を構成する図2の各機能構成部(各手段)、並びに、図8に示す各ステップは、コンピュータのCPU(701)がROM(703)に記憶されたプログラム(703a)を実行することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態ではプログラム703a)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 睡眠段階自動判定システム
110 脳波計
111 電極
112 脳波データ記憶部
113 3軸の加速度センサー
120 情報処理装置
121 脳波データ記憶部
122 周波数解析部
123 算出部
124 睡眠段階判定基準情報記憶部
125 睡眠段階判定部
126 睡眠経過集計部
127 睡眠経過情報記憶部
128 表示制御部
130 表示装置
140 操作入力装置
140a キーボード
140b マウス
200 被験体
201 被験体の額

Claims (8)

  1. 被験体の頭部に設置された電極を介して当該被験体の脳波を測定する測定手段と、
    前記測定手段で測定された脳波の時系列データに対して周波数解析を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトルを求める周波数解析手段と、
    前記周波数解析手段で求められたスペクトルに基づいて、前記脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾きを算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された指数スペクトルの傾きに基づいて、前記測定手段で脳波を測定した際の前記被験体における睡眠段階を判定する睡眠段階判定手段と
    を有することを特徴とする睡眠段階自動判定システム。
  2. 前記周波数解析手段は、前記周波数解析として、最大エントロピー法に基づく周波数解析を行うものであり、前記スペクトルとして、パワースペクトル密度を求めることを特徴とする請求項1に記載の睡眠段階自動判定システム。
  3. 前記算出手段は、前記周波数解析手段で求められたパワースペクトル密度に基づいて、前記指数スペクトルの傾きを算出することを特徴とする請求項2に記載の睡眠段階自動判定システム。
  4. 被験体の各睡眠段階と前記指数スペクトルの傾きとの関係を示す睡眠段階判定基準情報を記憶する睡眠段階判定基準情報記憶手段を更に有し、
    前記睡眠段階判定手段は、前記睡眠段階判定基準情報を用いて、前記算出手段で算出された指数スペクトルの傾きに対応する睡眠段階を検出することにより、前記睡眠段階を判定することを特徴とする請求項1に記載の睡眠段階自動判定システム。
  5. 前記周波数解析手段は、前記脳波の時系列データを複数のセグメントに分けて、セグメントごとに前記周波数解析を行うものであり、
    前記算出手段は、前記セグメントごとに前記指数スペクトルの傾きを算出し、
    前記睡眠段階判定手段は、前記セグメントごとに前記被験体における睡眠段階を判定することを特徴とする請求項1に記載の睡眠段階自動判定システム。
  6. 前記睡眠段階判定手段で判定されたセグメントごとの睡眠段階の判定結果を集計して、前記被験体の睡眠段階の経過を示す睡眠経過情報を生成する睡眠経過集計手段と、
    前記睡眠経過情報を表示装置に表示する制御を行う表示制御手段と
    を更に有することを特徴とする請求項5に記載の睡眠段階自動判定システム。
  7. 前記測定手段は、前記被験体の脳波を測定することに加えて、更に、前記被験体の頭部の動きまたは傾きを少なくとも測定する3軸の加速度センサーを内蔵していることを特徴とする請求項1に記載の睡眠段階自動判定システム。
  8. 被験体の頭部に設置された電極を介して当該被験体の脳波を測定する測定手段を備えた睡眠段階自動判定システムによる睡眠段階自動判定方法であって、
    前記測定手段で測定された脳波の時系列データに対して周波数解析を行って、当該脳波の各周波数におけるスペクトルを求める周波数解析ステップと、
    前記周波数解析ステップで求められたスペクトルに基づいて、前記脳波の所定周波数領域における指数スペクトルの傾きを算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された指数スペクトルの傾きに基づいて、前記測定手段で脳波を測定した際の前記被験体における睡眠段階を判定する睡眠段階判定ステップと
    を有することを特徴とする睡眠段階自動判定方法。
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