JP2010161636A - 撮影装置用フィルタ及び撮影画像処理装置 - Google Patents

撮影装置用フィルタ及び撮影画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】近赤外光フィルタを用いて、解像度が高く視認性のよい画像を得ることができるようにする。
【解決手段】近赤外光フィルタが近接するように配置されたカラーフィルタ群14を用いて、近赤外光フィルタを透過した近赤外光が、撮影装置の対応する画素の受光素子に入射され、撮影装置によって、入射された光に応じた信号を出力する。また、近赤外光フィルタに隣接するように配置された可視光フィルタを透過した可視光が、撮影装置の対応する画素の受光素子に入射され、撮影装置によって、入射された光に応じた信号を出力する。可視光フィルタに対応する複数の画素の受光素子から出力された信号を補間して可視光画像データを生成すると共に、近赤外光フィルタに対応する複数の画素の受光素子から出力された信号を補間して近赤外光画像データを生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮影装置用フィルタ及び撮影画像処理装置に係り、特に、可視光フィルタと近赤外光フィルタとを備えた撮影装置用フィルタ及び撮影画像処理装置に関する。
従来より、RGBの各カラーフィルタで透過した可視光を検出して生成される可視画像データと、赤外線透過フィルタで透過した赤外線を検出して生成される赤外画像データとを用いて、擬似カラー画像を生成するカラー画像再生装置が知られている(特許文献1)。このカラー画像再生装置では、各種フィルタが同じ割合で配置されている。
特開2007−184805号公報
しかしならが、上記特許文献1に記載の技術では、赤外線を透過するフィルタの割合が少ないため、得られる赤外画像データの解像度が低くなり、視認性が低下してしまう、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、近赤外光フィルタを用いて、解像度が高く視認性のよい画像を得ることができる撮影装置用フィルタ及び撮影画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る撮影装置用フィルタは、2次元に配列された複数の画素の各々に入射された光に応じた信号を出力する複数の受光素子を備えた撮影装置に対して入射される光を透過し、かつ、前記複数の画素に対応して2次元に配列された複数のフィルタを備えた撮影装置用フィルタであって、前記複数のフィルタは、可視光を透過する複数の可視光フィルタと、近赤外光を透過させる複数の近赤外光フィルタとから構成され、前記近赤外光フィルタに対して最も近い距離に位置するフィルタを、前記可視光フィルタとし、次に近い距離に位置するフィルタを前記近赤外光フィルタとするように配置されていることを特徴としている。
本発明に係る撮影装置用フィルタによれば、他の近赤外光フィルタに対して次に近い距離に位置する近赤外光フィルタを透過した近赤外光が、対応する画素の受光素子に入射され、入射された光に応じた信号を出力する。また、近赤外光フィルタに対して最も近い距離に位置する可視光フィルタを透過した可視光が、対応する画素の受光素子に入射され、入射された光に応じた信号を出力する。
このように、近赤外光フィルタが近い距離に位置するように配置されたフィルタを用いて、撮影装置によって、透過した近赤外光に応じた信号を出力することにより、解像度が高く視認性のよい画像を得ることができる。
本発明の複数の可視光フィルタを、各々波長域が異なる3波長域を透過する3種類のフィルタで構成することができる。
本発明の3種類のフィルタは、赤色光を透過するフィルタ、青色光を透過するフィルタ、及び緑色光を透過するフィルタであって、ベイヤー配列となるように配置することができる。これによって、色情報の再現性を向上させることができる。
本発明に係る撮影画像処理装置は、上記の撮影装置用フィルタと、2次元に配列された複数の画素の各々に入射された光に応じた信号を出力する複数の受光素子を備えた撮影装置と、前記可視光フィルタに対応する複数の画素の前記受光素子から出力された信号を補間して可視光画像を生成すると共に、前記近赤外光フィルタに対応する複数の画素の前記受光素子から出力された信号を補間して近赤外光画像を生成する補間処理手段とを含んで構成されている。
本発明に係る撮影画像処理装置によれば、他の近赤外光フィルタに対して次に近い距離に位置する近赤外光フィルタを透過した近赤外光が、撮影装置の対応する画素の受光素子に入射され、撮影装置によって、入射された光に応じた信号を出力する。また、近赤外光フィルタに対して最も近い距離に位置する可視光フィルタを透過した可視光が、撮影装置の対応する画素の受光素子に入射され、撮影装置によって、入射された光に応じた信号を出力する。
そして、可視光フィルタに対応する複数の画素の受光素子から出力された信号を補間して可視光画像を生成すると共に、近赤外光フィルタに対応する複数の画素の受光素子から出力された信号を補間して近赤外光画像を生成する。
このように、近赤外光フィルタが近い距離に位置するように配置されたフィルタを用いて、撮影装置によって、透過した近赤外光に応じた信号を出力し、近赤外光フィルタに対応する複数の画素の受光素子から出力された信号を補間して近赤外光画像を生成することにより、解像度が高く視認性のよい画像を得ることができる。
本発明に係る撮影画像処理装置は、補間処理手段によって生成された可視光画像及び近赤外画像に基づいて、擬似カラー画像を生成する擬似カラー画像生成手段を更に含むことができる。
また、本発明に係る撮影画像処理装置は、近赤外光を含む光を照射する光源を更に含むことができる。
以上説明したように、本発明の撮影装置用フィルタ及び撮影画像処理装置によれば、近赤外光フィルタが近い距離に位置するように配置されたフィルタを用いて、撮影装置によって、透過した近赤外光に応じた信号を出力することにより、解像度が高く視認性のよい画像を得ることができる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る撮影システムの構成を示すブロック図である。 カラーフィルタ群の配置を示すイメージ図である。 各種フィルタの波長に対する透過率を示すグラフである。 撮影された画像の各画素とフィルタの対応を示す図である。 (A)R成分データを示すイメージ図、及び(B)R成分画像データを示すイメージ図である。 (A)G成分データを示すイメージ図、及び(B)G成分画像データを示すイメージ図である。 (A)B成分データを示すイメージ図、及び(B)B成分画像データを示すイメージ図である。 (A)近赤外成分データを示すイメージ図、及び(B)近赤外成分画像データを示すイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る撮影システムにおける擬似カラー画像生成処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、車両に搭載され、かつ、撮影された前方画像からカラー画像を生成して表示する撮影システムに本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る撮影システム10は、自車両の前方を撮影するCCDカメラからなる撮影装置12と、撮影装置12へ入射する光を透過させるカラーフィルタ群14と、近赤外光を含む光を前方に照射する赤外光源16と、撮影装置12によって撮影された前方画像に対して画像処理を行って擬似カラー画像を生成するコンピュータ18と、コンピュータ18から出力された擬似カラー画像を表示する表示装置20とを備えている。なお、カラーフィルタ群14が、本発明の撮影装置用フィルタの一例である。
撮影装置12は、自車両の前方を撮影するように取り付けられている。また、撮影装置12は、2次元に配列された複数の画素の各々に入射された光に応じた信号を出力する複数の受光素子を備え、複数の受光素子から出力された信号をデジタル信号に変換して、複数の画素の画素値からなる画像データを生成する。
撮影装置12のレンズ面に対向するように、カラーフィルタ群14が設置されており、撮影装置12は、カラーフィルタ群14を介して、自車両の前方を撮影する。
図2に示すように、カラーフィルタ群14は、撮影装置12の各画素に対応するように2次元に配列された複数のフィルタから構成され、複数のフィルタは、可視光のRGB成分のうちのR成分(赤色光成分)の光を透過させるR成分フィルタ14R(図2のR参照)、G成分(緑色光成分)の光を透過させるG成分フィルタ14G(図2のG参照)、B成分(青色光成分)の光を透過させるB成分フィルタ14B(図2のB参照)、及びNIr成分である近赤外光を透過させる近赤外光フィルタ14NI(図2のIr参照)の4種類のフィルタから構成されている。
例えば、図3に示すように、B成分フィルタ14Bは、可視光のうちのB成分の光を主に透過し、G成分フィルタ14Gは、可視光のうちのG成分の光を主に透過する。また、R成分フィルタ14Rは、可視光のうちのR成分の光を主に透過し、近赤外光フィルタ14NIは、可視光を透過せずに、近赤外光の波長以上の光を透過する。なお、B成分フィルタ14B、G成分フィルタ14G、及びR成分フィルタ14Rも、近赤外光の波長以上の光を透過する。
カラーフィルタ群14では、上記図2に示すように、市松模様のように複数の近赤外光フィルタ14NIが配置され、近赤外光フィルタ14NIの配置位置の間に、R成分フィルタ14R、G成分フィルタ14G、及びB成分フィルタ14Bが配置される。すなわち、ある近赤外光フィルタ14NIに対して最も近い距離に位置するフィルタを、可視光を透過させるフィルタ(R成分フィルタ14R、G成分フィルタ14G、又はB成分フィルタ14B)とし、次に近い距離に位置するフィルタを近赤外光フィルタ14NIとするように、各種フィルタが配置されている。
また、カラーフィルタ群14における、R成分フィルタ14R、G成分フィルタ14G、B成分フィルタ14B、近赤外光フィルタ14NIの割合が、以下の式のようになるように、各種フィルタが設けられている。
R:G:B:NI=1:2:1:4
これによって、近赤外の解像度が増加し、また、色情報も通常(カラー)のベイヤー配列の比R:G:B=1:2:1となり、色情報の再現もカラーカメラと同様に実施できる。
赤外光源16は、撮影装置12による撮影を行う際に、自車両の前方に近赤外光を含む光を照射する。
コンピュータ18は、CPU、後述する擬似カラー画像生成処理ルーチンのプログラムを記憶したROM、データ等を記憶するRAM、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。このコンピュータ18をハードウエアとソフトウエアとに基づいて定まる機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、上記図1に示すように、コンピュータ18は、撮影装置12から出力される前方画像を取得する画像取得部22と、画像取得部22の出力である前方画像から、R成分フィルタ14R、G成分フィルタ14G、B成分フィルタ14B、及び近赤外光フィルタ14NIの各々に対する画素のみからなる、R成分データ、G成分データ、B成分データ、及び近赤外成分データに分離し、各データについて補間処理を施したR成分画像データ、G成分画像データ、B成分画像データ、及び近赤外成分画像データを生成する補間処理部24と、R成分画像データ、G成分画像データ、B成分画像データ、及び近赤外成分画像データに基づいて、擬似カラー画像データを生成して表示装置20に出力する擬似カラー画像生成部26とを備えている。
画像取得部22は、例えば、A/Dコンバータや1画面の画像データを記憶する画像メモリ等で構成される。
補間処理部24は、図4に示すような、R成分フィルタ14Rに対応する複数の画素、G成分フィルタ14Gに対応する複数の画素、B成分フィルタ14Bに対応する複数の画素、及び近赤外光フィルタ14NIに対応する複数の画素からなる前方画像を、R成分フィルタ14Rに対応する画素(図4のR12、R16など参照)のみからなる図5(A)に示すR成分データ、G成分フィルタ14Gに対応する画素(図4のG21、G23など参照)のみからなる図6(A)に示すG成分データ、B成分フィルタ14Bに対応する画素(図4のB14、B18など参照)のみからなる図7(A)に示すB成分データ、及び近赤外光フィルタ14NIに対応する画素(図4のI11、I13など参照)のみからなる図8(A)に示す近赤外成分データに分離する。
また、補間処理部24は、R成分データについて、R成分フィルタ14Rに対応する画素以外の画素のR成分(r35、r36、r37、r45など)を、以下の式に従って、左右の画素のR成分を用いて補間して、図5(B)に示すR成分画像データを生成する。
r35=(R34+r36)/2
r36=(R38+R34)/2
r37=(R38+r36)/2
r45=(R34+R56)/2
r46=(r36+R56)/2
r47=(R38+R56)/2
r48=(R38+r58)/2
r55=(r54+R56)/2
r57=(R56+r58)/2
r58=(R56+R510)/2
r65=(R56+R74)/2
r66=(r76+R56)/2
r67=(R56+R78)/2
r68=(r58+R78)/2
r76=(R74+R78)/2
なお、上記の式は、R成分フィルタ14Rに対応する画素以外の画素の一部に対する式であり、その他の画素に対する式は同様であるため説明を省略する。また、以下の式に従って、上下の画素のR成分を用いて補間処理を行っても良い。
r35=(R34+r36)/2
r36=(R16+R56)/2
r37=(R38+r36)/2
r45=(R34+R56)/2
r46=(r36+R56)/2
r47=(R38+R56)/2
r48=(R38+r58)/2
また、以下の式に従って、上下又は左右の画素のR成分を用いて補間処理を行っても良い。
r35=(R34+r36)/2
r36=(R16+R56+R34+R38)/4
r37=(R38+r36)/2
r45=(R34+R56)/2
r46=(r36+R56)/2
r47=(R38+R56)/2
r48=(R38+r58)/2
また、補間処理部24は、G成分データについて、G成分フィルタ14Gに対応する画素以外の画素のG成分(g35、g36、g37など)を、以下の式に従って、G成分フィルタ14Gに対応する近接の画素のG成分を用いて補間して、図6(B)に示すG成分画像データを生成する。
g35=(G25+G45)/2
g36=(G25+G27+G45+G47)/4
g37=(G27+G47)/2
g46=(G45+G47)/2
g55=(G45+G65)/2
g56=(G45+G47+G65+G67)/4
g57=(G47+G67)/2
g66=(G65+G67)/2
g76=(G65+G67+G85+G87)/4
なお、上記の式は、G成分フィルタ14Gに対応する画素以外の画素の一部に対する式であり、その他の画素に対する式は同様であるため説明を省略する。
また、補間処理部24は、B成分データについて、B成分フィルタ14Bに対応する画素以外の画素のB成分(b35、b37、b38など)を、以下の式に従って、左右の画素のB成分を用いて補間して、図7(B)に示すB成分画像データを生成する。
b34=(B36+B32)/2
b35=(b34+B36)/2
b37=(b38+B36)/2
b38=(B38+B310)/2
b45=(B36+B54)/2
b46=(B36+b56)/2
b47=(B38+B56)/2
b48=(b38+B58)/2
b55=(B54+b56)/2
b56=(B54+B58)/2
b57=(b56+B58)/2
b65=(B54+B76)/2
b66=(b56+B76)/2
b67=(B58+B76)/2
b68=(B58+b78)/2
b78=(B76+B710)/2
なお、上記の式は、B成分フィルタ14Bに対応する画素以外の画素の一部に対する式であり、その他の画素に対する式は同様であるため説明を省略する。また、以下の式に従って、上下の画素のB成分を用いて補間処理を行っても良い。
b34=(B14+B54)/2
b35=(b34+B36)/2
b37=(b38+B36)/2
b38=(B18+B58)/2
b45=(B36+B54)/2
b46=(B36+b56)/2
b47=(B38+B56)/2
b48=(b38+B58)/2
また、以下の式に従って、上下又は左右の画素のB成分を用いて補間処理を行ってもよい。
b34=(B36+B32+B14+B54)/4
b35=(b34+B36)/2
b37=(b38+B36)/2
b38=(B36+B310+B18+B58)/4
b45=(B36+B54)/2
b46=(B36+b56)/2
b47=(B38+B56)/2
b48=(b38+B58)/2
また、補間処理部24は、近赤外成分データについて、近赤外光フィルタ14NIに対応する画素以外の画素の近赤外成分(i34、i36、i38など)を、以下の式に従って、近赤外光フィルタ14NIに対応する近接の画素の近赤外成分を用いて補間して、図8(B)に示す近赤外成分画像データを生成する。
i34=(I24+I33+I35+I44)/4
i36=(I26+I35+I37+I46)/4
i45=(I35+I44+I46+I55)/4
i47=(I37+I46+I48+I57)/4
i54=(I44+I53+I55+I64)/4
i56=(I46+I55+I57+I66)/4
i65=(I55+I64+I66+I75)/4
i67=(I57+I66+I68+I77)/4
i76=(I66+I75+I77+I86)/4
なお、上記の式は、近赤外光フィルタ14NIに対応する画素以外の画素の一部に対する式であり、その他の画素に対する式は同様であるため説明を省略する。また、以下の式に従って、近赤外光フィルタ14NIに対応する左右の画素の近赤外成分を用いて補間処理を行うようにしてもよい。
i34=(I33+I35)/2
i36=(I35+I37)/2
i45=(I44+I46)/2
i47=(I46+I48)/2
また、以下の式に従って、近赤外光フィルタ14NIに対応する上下の画素の近赤外成分を用いて補間処理を行うようにしても良い。
i34=(I24+I44)/2
i36=(I26+I46)/2
i45=(I35+I55)/2
i47=(I37+I57)/2
上記で説明したように、近赤外画像の解像度に関して、図8(A)に示すように、近赤外光フィルタ14NIに対する画素が近接して配置されているため、補間処理を実施することにより、近赤外画像が精度良く再現される。また、近赤外画像に比べて、RGB成分の画像の解像度は低下するが、人間の視覚特性として輝度情報の変化より色情報の変化は知覚しにくく、解像度の低下はそれほど問題にならないため、全体として、視認性が向上する。
擬似カラー画像生成部26は、以下に説明するように、R成分画像データ、G成分画像データ、B成分画像データ、及び近赤外成分画像データに基づいて、擬似カラー画像を生成する。
まず、R成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データの輝度値と、近赤外成分画像データの輝度値とを比較し、輝度値が大きい方を選択する。
輝度値が大きい方として、R成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データが選択された場合には、R成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データに基づいて、輝度情報を抽出する。また、輝度値が大きい方として、近赤外成分画像データが選択された場合には、近赤外成分画像データに基づいて、輝度情報を抽出する。
また、近赤外成分画像データを用いて、各フィルタで透過した近赤外成分の量を推定して、R成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データの各々から、近赤外成分の量を除去する。例えば、用いるカラーフィルタの透過特性が上記図3のグラフによって与えられる場合、R成分フィルタ14Rに対応する画素の受光素子における受光量から、近赤外光フィルタ14NIに対応する画素の受光素子における受光量を差し引いた差分値が、当該画素におけるR成分に関する真の受光量であると考えることができる。
また、近赤外成分を除去した可視成分(即ち、近赤外成分除去後のR成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データ) から色情報を抽出するのに都合が良い様に、RGB空間からHSV空間(またはYIQ空間などの色空間) に画像データを変換する。ここではHSV空間を利用する方式が採用された例を仮定する。即ち、HSV空間において各画素は色相、彩度、輝度(明度) の3軸で表現されるので、近赤外成分を除去した可視成分から、色情報である色相と彩度が抽出される。
そして、抽出された各画素の色情報と輝度情報を合成して擬似カラー画像を生成する。即ち、得られた色相情報と彩度情報、および輝度情報を合わせてRGB空間へ逆変換することによって、擬似カラー画像を得ることができる。
次に、本実施の形態に係る撮影システム10の作用について説明する。赤外光源16によって近赤外光が前方に照射されると共に、撮影装置12によって、カラーフィルタ群14を介して、自車両の前方が連続して撮影されているときに、コンピュータ18において、図9に示す擬似カラー画像生成処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ100において、撮影装置12より撮影された前方画像のデータを取得する。ステップ102において、上記ステップ100で取得した前方画像から、近赤外光フィルタ14NIに対応する画素のデータを分離して近赤外成分データを取得し、近赤外成分データに対して補間処理を行い、近赤外成分画像データを取得する。
次のステップ104では、上記ステップ100で取得した前方画像から、R成分フィルタ14Rに対応する画素のデータを分離してR成分データを取得し、R成分データに対して補間処理を行い、R成分画像データを取得する。また、ステップ106では、上記ステップ100で取得した前方画像から、G成分フィルタ14Gに対応する画素のデータを分離してG成分データを取得し、G成分データに対して補間処理を行い、G成分画像データを取得する。そして、ステップ108において、上記ステップ100で取得した前方画像から、B成分フィルタ14Bに対応する画素のデータを分離してB成分データを取得し、B成分データに対して補間処理を行い、B成分画像データを取得する。
次のステップ110では、上記ステップ102で取得した近赤外成分画像データを用いて、上記ステップ104〜108で取得したR成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データの各々から、近赤外成分を除去した後に、色情報を抽出する。
そして、ステップ112において、上記ステップ104〜108で取得したR成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データの輝度値より、上記ステップ102で取得した近赤外成分画像データの輝度値の方が高いか否かを判定し、近赤外成分画像データの輝度値の方が高い場合には、ステップ114において、近赤外成分画像データから輝度情報を抽出して、ステップ118へ移行する。
一方、R成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データの輝度値の方が高い場合には、ステップ116において、R成分画像データ、G成分画像データ、及びB成分画像データから輝度情報を抽出して、ステップ118へ移行する。
ステップ118では、上記ステップ110で抽出された色情報と、上記ステップ114又は116で抽出された輝度情報とに基づいて、擬似カラー画像データを生成して、表示装置20に出力し、上記ステップ100へ戻る。
上記のように擬似カラー画像生成処理ルーチンが実行されると、表示装置20によって、コンピュータ18から連続して出力される擬似カラー画像データを連続して表示する。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る撮影システムによれば、近赤外光フィルタが近接するように配置されたカラーフィルタを用いて、撮影装置によって、透過した近赤外光に応じた信号を出力し、近赤外光フィルタに対応する複数の画素の受光素子から出力された信号を補間して近赤外成分画像データを生成することにより、解像度が高く視認性のよい画像を得ることができる。
また、近赤外成分のみを透過する画素を増加させることにより、近赤外成分画像の解像度が増加するため、夜間の近赤外画像の解像度が従来よりも向上し、夜間でも視認性のよい画像が得られる。
また、可視光を透過する画素をまばらに配置することにより画素数は減少するが、可視情報からは色成分(色相、彩度)などを検出すればよいので、色情報の視認性の低下は少ない。
夜間における画像は輝度変化が昼間より少ないため、補間処理を簡易的にすることができ、補間処理を簡易的にすることにより、補間処理の高速化を図ることができる。
なお、上記の実施の形態では、画像取得部22、補間処理部24、及び擬似カラー画像生成部26をコンピュータで実現した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、画像取得部22、補間処理部24、及び擬似カラー画像生成部26を、各部の機能を実現する複数のコンピュータ、または1つまたは複数の電子回路で構成するようにしてもよい。
10 撮影システム
12 撮影装置
14 カラーフィルタ群
14NI 近赤外光フィルタ
14R R成分フィルタ
14G G成分フィルタ
14B B成分フィルタ
16 赤外光源
18 コンピュータ
20 表示装置
22 画像取得部
24 補間処理部
26 擬似カラー画像生成部

Claims (6)

  1. 2次元に配列された複数の画素の各々に入射された光に応じた信号を出力する複数の受光素子を備えた撮影装置に対して入射される光を透過し、かつ、前記複数の画素に対応して2次元に配列された複数のフィルタを備えた撮影装置用フィルタであって、
    前記複数のフィルタは、可視光を透過する複数の可視光フィルタと、近赤外光を透過させる複数の近赤外光フィルタとから構成され、前記近赤外光フィルタに対して最も近い距離に位置するフィルタを、前記可視光フィルタとし、次に近い距離に位置するフィルタを前記近赤外光フィルタとするように配置された撮影装置用フィルタ。
  2. 前記複数の可視光フィルタを、各々波長域が異なる3波長域を透過する3種類のフィルタで構成した請求項1記載の撮影装置用フィルタ。
  3. 前記3種類のフィルタは、赤色光を透過するフィルタ、青色光を透過するフィルタ、及び緑色光を透過するフィルタであって、ベイヤー配列となるように配置された請求項2記載の撮影装置用フィルタ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項記載の撮影装置用フィルタと、
    2次元に配列された複数の画素の各々に入射された光に応じた信号を出力する複数の受光素子を備えた撮影装置と、
    前記可視光フィルタに対応する複数の画素の前記受光素子から出力された信号を補間して可視光画像を生成すると共に、前記近赤外光フィルタに対応する複数の画素の前記受光素子から出力された信号を補間して近赤外光画像を生成する補間処理手段と、
    を含む撮影画像処理装置。
  5. 前記補間処理手段によって生成された前記可視光画像及び前記近赤外画像に基づいて、擬似カラー画像を生成する擬似カラー画像生成手段を更に含む請求項4記載の撮影画像処理装置。
  6. 近赤外光を含む光を照射する光源を更に含む請求項4又は5記載の撮影画像処理装置。
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