JP2010153695A - 情報処理装置 - Google Patents

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Yoshihei Fujimori
善平 藤森
Junichi Tadano
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Abstract

【課題】マザーボードの安全性を保ちつつ、部品点数の増加及びコストの上昇を抑え、作業性を向上させることが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】マザーボード10を筐体30に支持するとき、螺子19b及びボス部17bによりマザーボード10のZ軸上方向への撓みを防止するとともに、位置決めピン50によりZ軸下方向に遊びを設けている。これにより、XY軸方向の位置決め機能を保ちつつマザーボード10が反ることなくZ軸下方向に撓む余裕を確保し、マザーボード10端部における曲げ応力を低減することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に関する。
パーソナルコンピュータ(PC;Personal Computer)等の情報処理装置において、マザーボードの表裏両面には、例えばコネクタやCPU(Central Processing Unit)等の種々の電子部品が実装されている。このマザーボードをPCの筐体に収容するとき、周辺部材との衝突等を防止し安全性を向上させるため、スタッドやボスを用いて筐体内に設けられた基体から浮上させた状態でマザーボードを支持することが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、マザーボードが浮上した状態で支持されているので、外部からの衝撃等によりマザーボードに大きな応力が生じた場合、マザーボードが撓む結果、コネクタが接触不良を生じるおそれがある。あるいは、マザーボードに実装された電子部品が周辺部品と衝突した結果、電子部品が剥離したり動作不良を生じるおそれがある。そこで、特許文献1に記載された技術によれば、複数のスペーサをマザーボードとシャーシとの間に介在させることで、マザーボードの撓みを防止している。
特開2001−284853号公報(段落[0025]、図3)
しかしながら、特許文献1に記載された技術によれば、複数のスペーサを使用するため、部品点数が増加し、コストが上昇するとともに、組み立て作業性が煩雑になる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、部品点数の増加、コストの上昇及び組み立て作業性の低下を招来することなく、衝撃に対する基板の安全性を高めることのできる情報処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、基体と、基板と、2つの突起とを具備する。基体は、少なくとも1つのボス部を有する。基板は、前記基体に前記ボス部を介して前記基体より浮上した位置で支持される。突起は、前記基体に設けられ、前記基板の2軸方向での位置決めを行うために、互いに少なくとも前記2軸方向のうち一方の軸方向にて離間して設けられる。前記基板は、前記2つの突起のうち一方の第1の突起が挿入される第1の位置決め孔と、他方の第2の突起が挿入され、前記一方の軸方向に逃げを有する第2の位置決め孔とを有する。前記第2の突起は、先端から、前記基体に前記ボス部を介して支持された前記基板とこれに対向する前記基体との間の所定の高さまで前記第2の位置決め孔に挿通可能な形状を有する。
本発明によれば、基板に上から衝撃が印加されたとき、基板のボス部より第2の位置決め孔寄りの部位の撓みを低減することができる。これにより、基板に実装された電子部品が剥離したり、他の部品等と衝突する等して、動作不良が生じたり、この結果情報処理装置全体の動作に影響が及ぶおそれが低減される。
本発明において、前記第2の位置決め孔の前記逃げは、前記一方の軸方向にて前記第2の位置決め孔に最も近い前記ボス部の位置の逆側に設けられている。
本発明によれば、2軸方向での位置決め機能を保ちつつ、基板に上から衝撃が印加されたときの、基板のボス部より第2の位置決め孔寄りの部位の撓みを低減することができる。
本発明において、前記ボス孔は、前記基板の、前記一方の軸方向にて前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔との間に少なくとも2つ設けられる。前記基板の前記第2の位置決め孔と前記一方の軸方向にて最も近い第1のボス孔との距離が、前記基板の前記第1の位置決め孔と前記一方の軸方向にて最も近い第2のボス孔との距離より大きい。
本発明によれば、基板に上から衝撃が印加されたとき、比較的大きな撓みが発生するおそれのある基板の部位である、第2の位置決め孔寄りの部位の撓みを低減することができる。
本発明において、前記一方の軸方向にて前記第1のボス孔と前記第2のボス孔との間の、前記第2のボス孔寄りの位置に前記基板の外部との接続用のコネクタ部が設けられている。
本発明によれば、コネクタ部の近傍の第2のボス孔により基板が支持されるので、基板に衝撃が印加されたとき、コネクタ部の位置変動を抑制することができる。これにより、コネクタ部と基板の外部との接続関係を良好に保つことができる。
本発明において、前記第2の突起は、前記第2の位置決め孔に挿通不可な形状の基部の上に設けられている。
本発明によれば、基板に上から衝撃が加わって基板が撓む際に、基部がストッパとなり基板の撓み量を抑制できる。
以上のように、本発明の情報処理装置によれば、部品点数の増加、コストの上昇及び組み立て作業性の低下を招来することなく、衝撃に対する基板の安全性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。本実施形態では、情報処理装置としてノート型のパーソナルコンピュータ(以下、単にPCと呼ぶ。)を一例に挙げて説明する。
[PC1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るPC1の開いた状態を示す斜視図である。
同図に示すように、PC1は、本体部2と、表示部3と、本体部2と表示部3とを連結するヒンジ4とを備える。表示部3は、ヒンジ4を介して本体部2に対して開閉(折り畳み)可能である。
PC1の本体部2は、表示部3が本体部2に対して閉じたとき表示部3に対面する領域に、キーボード等の入力操作部2aと、ユーザが入力操作時に手首を置くためのパームレスト2bとを有する。
図2は、PC1の閉じた状態を示す側面図である。
同図に示すように、本体部2は、さらに、図1の矢印で示される側面に、電源用端子2cと、USB(Universal Serial Bus)コネクタ2dと、ネットワークコネクタ2eと、PCカードスロット21とを有する。
図3は、本体部2の内部構造を上面側から示す図である。図4は、本体部2の内部構造を下面側から示す図である。
同図に示すように、PC1の本体部2は、内部にマザーボード10と、PCカードコネクタ20と、冷却ファン5と、記録部6、7とを備え、これらを収容する筐体30とをさらに備える。筐体30には、バッテリ40が着脱可能に装着され、メモリモジュールカバー8が設けられている。
冷却ファン5は、マザーボード10に実装されたCPU等や、その他の発熱素子を冷却する。
記録部6、7はそれぞれ内部に図示しない磁気ディスクを有し、この磁気ディスクに対して情報の読み書きを行う。記録部6、7はそれぞれフレキシブルケーブルを介してマザーボード10のコネクタ端子に接続される。
メモリモジュールカバー8は、マザーボード10に設けられた図示しないソケットに挿入されたメモリモジュールを保護するカバーである。メモリモジュールカバー8は、このメモリモジュールを交換等する際に筐体30から着脱可能である。
PCカードコネクタ20は、PCカードスロット21を有する。PCカードスロット21はコネクタガイドにより包囲され、このコネクタガイドが筐体30の側面から露出することで、外部から図示しないPCカードが挿抜可能とされる。PCカードコネクタ20は、マザーボード10の裏面10b側に配置されるとともに、フレキシブルケーブルを介してこのマザーボード10に設けられたコネクタ端子に接続される。
筐体30は、表示部3に対向する側の主板に入力操作部2aやパームレスト2bが設けられ、この主板に対向するもう一方の主板は机等に載置される載置板とされている。入力操作部2aやパームレスト2bが設けられた主板はマザーボード10の表面10aに対向し、載置板はマザーボード10の裏面10bに対向する。
バッテリ40は、例えばリチウムイオン等のバッテリ素子を用いた二次電池である。バッテリ40の出力は、図示しない電源供給回路を通じて、電力を消費する各部へ供給される。バッテリ40は、コネクタを有し、マザーボード10のバッテリコネクタ11が挿抜可能である。
[マザーボード10の構成]
次に、以上のように構成されたPC1におけるマザーボード10の構成を説明する。
図5は、マザーボード10を示す平面図である。
同図は、マザーボード10の裏面10b示す。マザーボード10には、表面10a及び裏面10bにメインメモリ、各種のインタフェース用の制御回路などの電子部品が実装されている。より詳細には、マザーボード10には、一端辺にバッテリコネクタ11が設けられており、裏面10bには、CPU12、GPU(Graphics Processing Unit)13及びチップセット18等が実装されている。なお、マザーボード10には、上述のようにPCカードコネクタ20が接続されている。さらに、マザーボード10の一部は、メモリモジュールカバー8により覆われている。PCカードコネクタ20及びメモリモジュールカバー8は、マザーボード10の裏面10bにおいて、それぞれ破線で示すように位置している。
CPU12は、PC1の内部において各デバイスの制御やデータの計算及び加工を行う。
GPU13は、CPU12から受け取ったデータを基に描画処理を行い、生成した映像信号を表示部3のLCD(Liquid Crystal Display)等の表示器へ表示させるための出力を行う。
チップセット18は、PC1の内部において各デバイスとの間のデータの受け渡しを管理するチップであり、ノースブリッジとサウスブリッジとから構成される。ノースブリッジは、CPU12及びGPU13と接続される。サウスブリッジは、不揮発性メモリ等の各周辺デバイスとの接続インターフェースを有する。
マザーボード10には、さらに、位置決め用としての孔14及び切欠き15と、螺子止め用としての複数のボス孔16とが設けられている。
位置決め用の孔14及び切欠き15は、位置決め時の作業性等を考慮して、PCカードコネクタ20及びメモリモジュールカバー8に重ならず、且つ、位置決めに必要な所望の距離を空けるよう互いに離間して配置されるとよい。マザーボード10に対してPCカードコネクタ20及びメモリモジュールカバー8を図示のように配置する場合、マザーボード10における位置決め用の孔14及び切欠き15の配置は、次のような設計上の制約を受ける。すなわち、位置決め用の孔14及び切欠き15は、PCカードコネクタ20及びメモリモジュールカバー8が設けられていない領域、具体的には、例えばバッテリコネクタ11、CPU12及びGPU13の周辺の領域等に設けることになる。
本実施形態のマザーボード10では、位置決め用の孔14はバッテリコネクタ11の近傍に設けられる。孔14には、次図に示す後述の位置決めピン60が挿入可能である。
位置決め用の切欠き15は、バッテリコネクタ11の近傍に設けられた孔14から位置決めに必要な所望の距離を空けて離間される。より詳細には、切欠き15はマザーボード10のCPU12の近傍の一端辺に設けられ、この一端辺に略直交する方向に逃げを有する孔の一部が切り欠かれたU字形状を有する。この切欠き15には、後述の位置決めピン50が挿入可能である。なお、孔14は、切欠き15に対して切欠き15の逃げ方向に配置されている。
複数例えば4個のボス孔16は、筐体30に設けられた図示しない基体に設けられた対応する複数のボス部17に螺子19(何れも後述する。)で螺子止めすることでマザーボード10を上記基体に固定するための貫通孔であり、マザーボード10の端部の領域に互いに離間して設けられる。複数のボス孔16のうち、ボス孔16aは、バッテリコネクタ11及びこのバッテリコネクタ11の近傍に設けられた孔14の近傍に設けられている。ボス孔16bは、切欠き15に対してこの切欠き15の逃げ方向に離間して設けられている。ボス孔16bと切欠き15との距離は、ボス孔16aと孔14との距離より大きい。これらは、図中矢印に示す方向からマザーボード10を見た場合、マザーボード10の一端辺から切欠き15の逃げ方向に、位置決め用の切欠き15、ボス孔16b、ボス孔16a、位置決め用の孔14の順に配置される。
[マザーボード10の支持構造]
次に、以上のように構成されたマザーボード10の基体に対する支持構造を説明する。
図6は、マザーボード10と、位置決めピン50、60及びボス部17との関係を示す模式図である。
同図は、具体的には、マザーボード10と、基体から突出するように設けられた位置決めピン50、60及びボス部17との関係を図5の矢印で示される側から示している。
位置決めピン60は、基体に設けられた基部61と、基部61の先端部62から突出するように設けられ、基部61より小さい径を有する突起63とを有する。位置決めピン60の突起63は、マザーボード10の孔14に挿入される。ここで、基部61の先端部62は、マザーボード10の裏面10bに当接される。突起63は、外周面が孔14の内周に当接しつつ、先端がマザーボード10の表面10aから突出する。
位置決めピン50は、位置決めピン60と同様に、基体に設けられた基部51と、基部51の先端部52から突出するように設けられ、基部51より小さい径を有する突起53とを有する。なお、位置決めピン50、60の高さは略等しいが、位置決めピン50の基部51の高さは位置決めピン60の基部61の高さより小さく、一方、位置決めピン50の突起53の長さは位置決めピン60の突起63の長さより大きく形成されている。位置決めピン50の突起53は、次図を参照して以下に述べるようにマザーボード10の切欠き15に挿入される。このように位置決めピン60の突起63を孔14に挿入し、位置決めピン50の突起53を切欠き15に挿入することで、マザーボード10が位置決めされる。
複数のボス部17は基体に設けられ、位置決めピン60の基部61の高さと略等しい高さを有する。各複数のボス部17は、マザーボード10に設けられた各複数のボス孔16に対応し、この対応する各複数のボス孔16を通して表面10a側から螺子19により螺子止めされる。これにより、マザーボード10が基体に対して浮上した状態で支持される。
図7は、マザーボード10に設けられた切欠き15と位置決めピン50とのより詳細な関係を示す説明図である。
同図に示すように、位置決めピン50の突起53は、先端がマザーボード10の表面10aから突出するように切欠き15に挿入される。基部51の高さはマザーボード10ボス部17の高さより低いため、マザーボード10がボス部17により支持されるとき、基部51の先端部52とマザーボード10の裏面10bとの間には、クリアランスCが設けられる。マザーボード10の厚さが例えばおよそ0.9mmであるとき、クリアランスCの幅は例えばおよそ1.4mmである。
次に、このように基体に対して浮上した状態で支持されたマザーボード10に衝撃が印加された場合について説明する。
図8は、マザーボード10に衝撃が印加された様子を示す模式図である。
同図に示すように、マザーボード10に、落下等による衝撃Fが表面10a側から印加された場合を想定する。上述のように、マザーボード10は基体に対して浮上した状態で支持されている。このような支持構造により支持されるマザーボード10をX軸方向に3つの部位A1、A2、A3に分け、衝撃Fの印加によって生じる各領域におけるマザーボード10の撓みについて説明する。
ここで、マザーボード10の一端からバッテリコネクタ11までを部位A1とし、この部位A1はボス孔16a及び位置決め用の孔14を含む。バッテリコネクタ11とボス孔16bとの間を部位A2とする。ボス孔16bからマザーボード10の他端までを部位A3とし、この部位A3は位置決め用の切欠き15を含む。
部位A1において、ボス孔16aはボス部17aに螺子19aで螺子止めされ、位置決め用の孔14には位置決めピン60の突起63が挿入される。ここで、位置決めピン60の基部61の先端部62はマザーボード10の裏面10bに当接する。
部位A1に設けられたバッテリコネクタ11は、バッテリ40側のコネクタとの接続関係が常に良好に保たれるのがよい。本実施形態によれば、バッテリコネクタ11の近傍に設けられた上記ボス孔16aにおいてボス部17a及び螺子19aによりマザーボード10が支持されるので、バッテリコネクタ11の位置変動を抑制することができる。これにより、マザーボード10側のバッテリコネクタ11とバッテリ40側のコネクタとの接続関係を良好に保つことができる。
部位A2には、上記位置決めピン60のようなZ軸下方向への撓みを抑制するストッパが設けられておらず、マザーボード10の部位A2においてはZ軸下方向に撓みが生じる。
部位A3において、ボス孔16bは上述のように螺子止めされ、切欠き15には位置決めピン50の突起53が挿入される。
部位A3に設けられたCPU12は、高い安全性を要する。CPU12が剥離したり、他の部品等と衝突した結果動作不良を生じると、PC1全体の動作に影響が及ぶためである。本実施形態によれば、マザーボード10と基部51との間にクリアランスCすなわち遊びを設けることで、XY軸方向の位置決め機能を保ちつつマザーボード10の部位A3が反ることなくZ軸下方向に撓む余裕を設け、マザーボード10端部における曲げ応力を低減する。これにより、マザーボード10に衝撃Fが印加されマザーボード10の部位A3が撓んだ場合であっても、CPU12の安全性を保つことができる。
なお、上述のように、マザーボード10の厚さは例えばおよそ0.9mmであるとき、クリアランスCの幅は例えばおよそ1.4mmである。これは、マザーボード10の部位A3が撓んだ場合、マザーボード10に実装されたCPU12等が剥離したり、他の部品等に接触して動作不良等を生じるのを防止するために設計されたサイズである。しかしながら、これに限定されず、上記剥離及び接触等が生じないサイズであればよい。
[比較例]
図9は、マザーボード10に衝撃が印加された場合の比較例を示す模式図である。
同図に示す比較例におけるマザーボード10は、図8に示すマザーボード10の支持構造と類似の支持構造により支持されるが、切欠き15に位置決めピン50ではなく位置決めピン60が挿入される点でのみ異なる。従って、部位A1、A2におけるマザーボード10の支持構造及び衝撃Fが印加されたときのこのマザーボード10の部位A1、A2に生じる撓みは図8に示す例と同様であるので説明を省略し、図8に示す構造と異なる支持構造を有する部位A3’の撓みについてのみ説明する。なお、比較例としてのPCを以下PC1’と呼ぶ。
部位A3’において、上記PC1と同様に、ボス孔16bは螺子19bによりボス部17bに螺子止めされる。
一方、切欠き15には位置決めピン60の突起63が挿入され、突起63よりも大きい径を有する基部61の先端部62はマザーボード10の裏面10bに当接する。ここで衝撃Fが印加されると、マザーボード10は位置決めピン60の基部61の先端部62に押し付けられ、応力が集中する。切欠き部15に挿入された突起63は、逃げを有するために、相対的にマザーボード10から離脱するように切欠き部15内をX軸方向に移動する。これにより、マザーボード10の部位A3’がZ軸下方向に撓み、CPU12等が剥離したり他の部品等と衝突する等して動作不良を生じた結果、PC1’全体の動作に影響が及ぶおそれが生じてしまう。
[ひずみ測定実験]
次に、本実施形態に係る支持構造により支持されるマザーボード10と、比較例に示す支持構造により支持されるマザーボード10に衝撃を印加したときとの差異をさらに詳細に説明する。
具体的には、本実施形態に係る支持構造により支持されたマザーボード10を有するPC1及び比較例に係る支持構造により支持されたマザーボード10を有するPC1’の落下実験を行った。
図10は、マザーボード10に複数のひずみゲージを設けた様子を示す平面図である。
同図に示すように、ひずみの測定対称箇所をマザーボード10の裏面10bに実装されたCPU12、GPU13及びチップセット18近傍とし、これらに隣接するように複数のひずみゲージG1〜G19を設けた。なお、このうちひずみゲージG1は、位置決め用の切欠き15が設けられたマザーボード10の一端辺において最も切欠き15に近く位置するように配置されている。ひずみゲージG1〜G19を設けたマザーボード10を収容したPC1、1’を準備した。PC1、1’をそれぞれ異なる高さ(30cm、40cm、50cm、60cm)から落下させ、ひずみゲージG1〜G19によりひずみ量を測定した。
図11は、比較例に係るPC1’の落下高さとひずみ量との関係を示すグラフである。
同図に示すように、比較例のPC1’では、ひずみゲージG1が極めて大きなひずみ量を計測した。すなわち、位置決めピン60が挿入された切欠き15近傍のひずみが極めて大きい。
図12は、本実施形態に係るPC1の落下高さとひずみ量との関係を示すグラフである。
同図に示すように、本実施形態のPC1では、ひずみゲージG1により計測されたひずみ量が矢印で示すように低減された。すなわち、切欠き15における位置決めに位置決めピン50を用いたことで、切欠き15近傍のひずみ量が低減された。一方、ひずみゲージG7の測定したひずみ量が増加しているが、これは、比較例において局所的に発生したひずみが分布された結果である。
本実施形態によれば、マザーボード10に表面10a側から衝撃Fが印加されたとき、マザーボード10のボス部17bより切欠き15寄りの部位A3の撓みを低減することができる。このとき、切欠き15と位置決め部材50との係合により、マザーボード10の2軸方向での位置決め機能を保ちつつ、マザーボード10の比較的大きな撓みが発生するおそれのある部位である部位A3の撓みを低減することができる。
これにより、マザーボード10に実装されたCPU12等の電子部品が剥離したり、他の部品等と衝突する等して、動作不良が生じたり、この結果PC1全体の動作に影響が及ぶおそれが低減される。
また、ボス孔17b寄りの位置にバッテリコネクタ11が設けられているが、ボス孔16bにおいてボス部17bと螺子19bとによりマザーボード10が支持される。これにより、マザーボード10に衝撃Fが印加されたとき、バッテリコネクタ11の位置変動を抑制することができ、バッテリコネクタ11とバッテリ40側のコネクタとの接続関係を良好に保つことができる。
また、突起53は、切欠き15に挿通不可な形状の基部51の上に設けられている。これにより、マザーボード10に表面10a側から衝撃Fが印加されてマザーボード10が撓む際に、基部51の先端部52がストッパとなりマザーボード10の撓み量を抑制できる。
本実施形態の支持構造により、マザーボード10を支持するための部品点数を増加させずに、マザーボード10及び実装部品の安全性を保つことができる。部品点数の増加を抑えることで、コストの上昇を抑えるとともに、組み立て作業性を向上させることができる。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
本実施形態では、マザーボード10に切欠き15を設けた。しかしながら、これに限定されず、切欠き15の代わりに例えば逃げを有する孔を設けてもよい。このとき、マザーボード10に逃げを有する孔を設け、この孔に対して逃げ方向に離間してボス孔16bを設ければよい。
本発明の一実施形態に係るPCの開いた状態を示す斜視図である。 PCの閉じた状態を示す側面図である。 本体部の内部構造を上面側から示す図である。 本体部の内部構造を下面側から示す図である。 マザーボードを示す平面図である。 マザーボードと、位置決めピン及びボス部との関係を示す模式図である。 マザーボードに設けられた切欠きと位置決めピンとの詳細な関係を示す説明図である。 マザーボードに衝撃が印加された様子を示す模式図である。 マザーボードに衝撃が印加された場合の比較例を示す模式図である。 マザーボードに複数のひずみゲージを設けた様子を示す平面図である。 比較例に係るPCの落下高さとひずみ量との関係を示すグラフである。 本実施形態に係るPCの落下高さとひずみ量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…PC
10…マザーボード
11…バッテリコネクタ
12…CPU
14…位置決め用の孔
15…位置決め用の切欠き
16、16a、16b…ボス孔
17、17a、17b…ボス部
19、19a、19b…螺子
30…筐体
50、60…位置決めピン
51、61…基部
52、62…先端部
53、63…突起

Claims (6)

  1. 少なくとも1つのボス部を有する基体と、
    前記基体に前記ボス部を介して前記基体より浮上した位置で支持される基板と、
    前記基体に設けられ、前記基板の2軸方向での位置決めを行うために、互いに少なくとも前記2軸方向のうち一方の軸方向にて離間して設けられた2つの突起とを具備し、
    前記基板は、前記2つの突起のうち一方の第1の突起が挿入される第1の位置決め孔と、他方の第2の突起が挿入され、前記一方の軸方向に逃げを有する第2の位置決め孔とを有し、
    前記第2の突起は、先端から、前記基体に前記ボス部を介して支持された前記基板とこれに対向する前記基体との間の所定の高さまで前記第2の位置決め孔に挿通可能な形状を有する
    情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記第2の位置決め孔の前記逃げは、前記一方の軸方向にて前記第2の位置決め孔に最も近い前記ボス部の位置の逆側に設けられている
    情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記ボス孔は、前記基板の、前記一方の軸方向にて前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔との間に少なくとも2つ設けられ、
    前記基板の前記第2の位置決め孔と前記一方の軸方向にて最も近い第1のボス孔との距離が、前記基板の前記第1の位置決め孔と一方の軸方向にて最も近い第2のボス孔との距離より大きい
    情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記一方の軸方向にて前記第1のボス孔と前記第2のボス孔との間の位置に前記基板の外部との接続用のコネクタ部が設けられている
    情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置であって、
    前記第2の位置決め孔は前記基板の端部に設けられ、前記逃げは前記基板の端に開放されている
    情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置であって、
    前記第2の突起は、前記第2の位置決め孔に挿通不可な形状の基部の上に設けられている
    情報処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014127676A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Panasonic Corp 電子機器
US10080305B2 (en) 2015-10-26 2018-09-18 Nec Platforms, Ltd. Information processing device with electronic-component unit preventing erroneous insertion of electronic parts
JP2019046204A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 Necプラットフォームズ株式会社 電子部品、サーバ

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