JP2010151390A - 温度調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器内での熱媒体の圧力損失の増加を回避しつつ熱交換器から圧縮機への油戻りを円滑にする。
【解決手段】圧縮機10で圧縮された潤滑油を含有する熱媒体を冷却する第1熱交換器12、膨張弁14、熱媒体を加温する第2熱交換器16、アキュムレータ18とを具備し、第2熱交換器に供給した温度調整対象の冷却水を、熱媒体との熱交換によって所定温度に調整する温度調整装置であって、圧縮機に対して最も高い位置に設置された第1熱交換器から膨張弁、第2熱交換器及びアキュムレータの順序で順次低位置方向に配設され、且つ第1熱交換器及び第2熱交換器の各々には、熱交換器内で凝縮した潤滑油が重力で熱交換器外に排出されるように、熱媒体の供給口が熱媒体の出口よりも高い位置に設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機10で圧縮された潤滑油を含有する熱媒体を冷却する第1熱交換器12、膨張弁14、熱媒体を加温する第2熱交換器16、アキュムレータ18とを具備し、第2熱交換器に供給した温度調整対象の冷却水を、熱媒体との熱交換によって所定温度に調整する温度調整装置であって、圧縮機に対して最も高い位置に設置された第1熱交換器から膨張弁、第2熱交換器及びアキュムレータの順序で順次低位置方向に配設され、且つ第1熱交換器及び第2熱交換器の各々には、熱交換器内で凝縮した潤滑油が重力で熱交換器外に排出されるように、熱媒体の供給口が熱媒体の出口よりも高い位置に設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は温度調整装置に関し、更に詳細には潤滑油を含有する熱媒体を用いた温度調整装置に関する。
温度調整装置として、例えば冷蔵庫等で冷蔵庫内の空気を冷却して所望温度に調整する冷却装置として、下記特許文献1に図4に示す冷却装置が提案されている。
図4に示す冷却装置では、圧縮機100で圧縮された潤滑油が混合した熱媒体を、放熱器である第1熱交換器102で放熱させた後、キャピラリー等の膨張手段104によって断熱的に膨張して冷却し、第2冷却器106に供給する。第2冷却器106は、フィンアンドチューブ方式の熱交換器であって、冷蔵庫内の空気を所望温度に冷却する。
第2冷却器106を通過した熱媒体は、圧縮機100によって再度圧縮されて、第1熱交換器102に供給される。
かかる第1熱交換器102及び第2熱交換器106では、潤滑油を同伴する熱媒体が通過する熱交換チューブが折り曲げられている。このため、熱交換チューブの折り曲げられた箇所に潤滑油が溜まり、放熱効率や熱交換効率が低下するおそれがあった。
この点、特許文献1には、熱交換チューブの折り曲げられた部分の内径を、同一熱交換器を構成する熱交換チューブの直管部分の内径よりも細くし、熱交換チューブの折り曲げられた部分の流速を早くして、潤滑油が溜まり難くしている。
特開2003−156266号公報
図4に示す冷却装置では、圧縮機100で圧縮された潤滑油が混合した熱媒体を、放熱器である第1熱交換器102で放熱させた後、キャピラリー等の膨張手段104によって断熱的に膨張して冷却し、第2冷却器106に供給する。第2冷却器106は、フィンアンドチューブ方式の熱交換器であって、冷蔵庫内の空気を所望温度に冷却する。
第2冷却器106を通過した熱媒体は、圧縮機100によって再度圧縮されて、第1熱交換器102に供給される。
かかる第1熱交換器102及び第2熱交換器106では、潤滑油を同伴する熱媒体が通過する熱交換チューブが折り曲げられている。このため、熱交換チューブの折り曲げられた箇所に潤滑油が溜まり、放熱効率や熱交換効率が低下するおそれがあった。
この点、特許文献1には、熱交換チューブの折り曲げられた部分の内径を、同一熱交換器を構成する熱交換チューブの直管部分の内径よりも細くし、熱交換チューブの折り曲げられた部分の流速を早くして、潤滑油が溜まり難くしている。
前掲の特許文献1に提案された冷却装置によれば、第1熱交換器102及び第2熱交換器106が、熱交換チューブの折り曲げられた箇所に潤滑油が溜まることに因る放熱効率や熱交換効率が低下するおそれを解消できる。
しかしながら、熱交換チューブの折り曲げられた部分の内径を、同一熱交換器を構成する熱交換チューブの直管部分の内径よりも細くすることによって、熱交換チューブの折り曲げられた部分での熱媒体の圧力損失が増大し、圧縮機100の吐出圧が高くなる。
この様に、圧縮機100の吐出圧が高くなることは、省エネルギーの観点からは好ましくない。
そこで、本発明は、熱媒体の流速を向上して凝縮した潤滑油が熱交換チューブ内に溜まることを防止すべく、熱交換チューブの一部の内径を細くし、熱交換器内での熱媒体の圧力損失が増大する従来の温度調整装置の課題を解決し、熱交換器内での圧力損失の増大を招くことなく凝縮した潤滑油が圧縮機に容易に戻る温度調整装置を提供することにある。
しかしながら、熱交換チューブの折り曲げられた部分の内径を、同一熱交換器を構成する熱交換チューブの直管部分の内径よりも細くすることによって、熱交換チューブの折り曲げられた部分での熱媒体の圧力損失が増大し、圧縮機100の吐出圧が高くなる。
この様に、圧縮機100の吐出圧が高くなることは、省エネルギーの観点からは好ましくない。
そこで、本発明は、熱媒体の流速を向上して凝縮した潤滑油が熱交換チューブ内に溜まることを防止すべく、熱交換チューブの一部の内径を細くし、熱交換器内での熱媒体の圧力損失が増大する従来の温度調整装置の課題を解決し、熱交換器内での圧力損失の増大を招くことなく凝縮した潤滑油が圧縮機に容易に戻る温度調整装置を提供することにある。
本発明者等は、図4に示す冷却装置について検討したところと、圧縮機100で圧縮された潤滑油を含有する熱媒体が、第1熱交換器102及び第2熱交換器106を構成する熱交換チューブを下から上に流れる部分が存在する。
しかも、熱媒体が下から上に流れる熱交換チューブでは、熱媒体が熱交換チューブの上方に移動するに伴って、潤滑油及び熱媒体が凝縮し、熱媒体の流速は低下する。
このため、熱交換チューブ内で凝縮した潤滑油は、熱交換チューブの下方に溜まり易くなるものと考えられる。
本発明者等は、かかる知見に基づいて、熱交換器内での圧力損失の増大を招くことなく凝縮した潤滑油を圧縮機に戻すには、熱交換器等で凝縮した潤滑油を自重によって圧縮機に戻すことが最も容易であると考え検討した結果、本発明に到達した。
しかも、熱媒体が下から上に流れる熱交換チューブでは、熱媒体が熱交換チューブの上方に移動するに伴って、潤滑油及び熱媒体が凝縮し、熱媒体の流速は低下する。
このため、熱交換チューブ内で凝縮した潤滑油は、熱交換チューブの下方に溜まり易くなるものと考えられる。
本発明者等は、かかる知見に基づいて、熱交換器内での圧力損失の増大を招くことなく凝縮した潤滑油を圧縮機に戻すには、熱交換器等で凝縮した潤滑油を自重によって圧縮機に戻すことが最も容易であると考え検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、吐出される圧縮熱媒体中に潤滑油が同伴する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された熱媒体を冷却する第1熱交換器と、前記第1熱交換器で冷却された熱媒体を断熱的に膨張して更に冷却する膨張手段と、前記膨張手段で膨張されて冷却された熱媒体を加温する第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通過した熱媒体を前記圧縮機に供給する供給手段とを具備し、前記第1熱交換器又は第2熱交換器に供給された温度調整対象の流体が、熱媒体との熱交換によって所定温度に調整される温度調整装置であって、前記熱媒体と同伴して凝縮した潤滑油が自重によって圧縮機に戻るように、前記第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段が前記圧縮機よりも高い位置に配設されていると共に、最も高い位置に配設された前記第1熱交換器から膨張手段、第2熱交換器及び供給手段の順序で順次低位置方向に配設され、且つ前記第1熱交換器及び第2熱交換器の各々には、前記熱交換器内で凝縮した潤滑油が自重で熱交換器外に排出されるように、熱媒体の供給口が熱媒体の出口よりも高い位置に設けられていることを特徴とする温度調整装置にある。
かかる本発明において、第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段を連結し、凝縮した潤滑油及び熱媒体が通過する配管を、前記熱媒体が水平方向又は上方から下方方向に通過する配管とすることによって、凝縮した潤滑油が配管内に溜まる事態を防止できる。
また、第1熱交換器としてフィンアンドチューブ方式の熱交換器を用い、第2熱交換器としてプレート方式の熱交換器を用いることが熱交換の効率面の観点から好適である。
更に、供給手段には、第2熱交換器の出口から排出された潤滑油含有の熱媒体を、気液分離して貯留するアキュームレータを含むことによって、圧縮機に液状の熱媒体を供給する事態を防止できる。
かかる本発明において、第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段を連結し、凝縮した潤滑油及び熱媒体が通過する配管を、前記熱媒体が水平方向又は上方から下方方向に通過する配管とすることによって、凝縮した潤滑油が配管内に溜まる事態を防止できる。
また、第1熱交換器としてフィンアンドチューブ方式の熱交換器を用い、第2熱交換器としてプレート方式の熱交換器を用いることが熱交換の効率面の観点から好適である。
更に、供給手段には、第2熱交換器の出口から排出された潤滑油含有の熱媒体を、気液分離して貯留するアキュームレータを含むことによって、圧縮機に液状の熱媒体を供給する事態を防止できる。
本発明に係る温度調整装置では、圧縮機よりも高い位置に配設された第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段が、最も高い位置に配設された第1熱交換器から膨張手段、第2熱交換器及び供給手段の順序で順次低位置方向に配設され、且つ第1熱交換器及び第2熱交換器の各々には、熱交換器内で凝縮した潤滑油が自重で熱交換器外に排出されるように、熱媒体の供給口が熱媒体の出口よりも高い位置に設けられている。
このため、本発明に係る温度調整装置を構成する第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段の各部材内で凝縮した潤滑油は、自重と熱媒体の移動とによって各部材内から排出されて圧縮機に戻すことができる。
その結果、熱交換器内での熱媒体の圧力損失増大の事態、例えば熱交換器を構成する熱交換チューブの内径を細くして、熱交換チューブ内の熱媒体の流速を高めることを施すことなく、凝縮した潤滑油を圧縮機に戻すことができる。
このため、本発明に係る温度調整装置を構成する第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段の各部材内で凝縮した潤滑油は、自重と熱媒体の移動とによって各部材内から排出されて圧縮機に戻すことができる。
その結果、熱交換器内での熱媒体の圧力損失増大の事態、例えば熱交換器を構成する熱交換チューブの内径を細くして、熱交換チューブ内の熱媒体の流速を高めることを施すことなく、凝縮した潤滑油を圧縮機に戻すことができる。
本発明に係る温度調整装置の一例として冷却装置の例を図1に示す。図1に示す冷却装置では、圧縮機10で圧縮した潤滑油が同伴した熱媒体を、放熱器である第1熱交換器12で放熱した後、膨張手段としての膨張弁14によって断熱的に膨張して冷却し、第2熱交換器16に供給する。
この第1熱交換器12は、熱交換チューブにフィンが設けられたフィンアンドチューブ方式の熱交換器であって、図4に示す第1熱交換器106の様に、潤滑油含有の熱媒体が供給される熱交換チューブは、その一部が水平部分となるようにジグザグ状に折り曲げられている。かかる第1熱交換器12では、潤滑油含有の熱媒体が供給される供給口は第1熱交換器12の上部に設けられており、熱媒体が排出される排出口は第1熱交換器12の下部に設けられている。
この第1熱交換器12では、熱交換チューブに供給された潤滑油が同伴する熱媒体は、熱交換チューブの外周面側に供給される空気によって冷却される。
この第1熱交換器12は、熱交換チューブにフィンが設けられたフィンアンドチューブ方式の熱交換器であって、図4に示す第1熱交換器106の様に、潤滑油含有の熱媒体が供給される熱交換チューブは、その一部が水平部分となるようにジグザグ状に折り曲げられている。かかる第1熱交換器12では、潤滑油含有の熱媒体が供給される供給口は第1熱交換器12の上部に設けられており、熱媒体が排出される排出口は第1熱交換器12の下部に設けられている。
この第1熱交換器12では、熱交換チューブに供給された潤滑油が同伴する熱媒体は、熱交換チューブの外周面側に供給される空気によって冷却される。
一般的に、フィンアンドチューブ方式の熱交換器は、図4に示す第1熱交換器106の様に、熱媒体を供給する配管よりも細いU字状に折り曲げられた複数本の熱交換チューブの各々を、その直管部分が水平となるように並列に配列されている。これらの熱交換チューブの各外周面には、フィンが設けられており、その伝熱面積を拡大している。
かかるフィンアンドチューブ方式の熱交換器では、従来、熱交換器の下方に設けられた供給口から熱媒体を供給し、熱交換器の上方に設けられた排出口から熱媒体を排出している。比重が小さくて上昇し易い半ガス状態の熱媒体の通りがよくなるものと考えられたからである。
しかし、熱交換器の下方に設けられた供給口から供給された熱媒体は、熱交換器の上方に設けられた排出口方向に移動しつつ凝縮されるため、熱交換チューブ内での熱媒体の流速は上方ほど低下する。
このため、潤滑油含有の熱媒体では、熱媒体の凝縮に伴って凝縮した潤滑油は、熱媒体の流速によって、熱交換器の上方に設けられた排出口まで移動できず、熱交換チューブの下方に溜まり易くなる。
この点、図1に示す温度調整装置では、フィンアンドチューブ方式の熱交換器を採用した第1熱交換器12の上部に、熱交換チューブの各々に熱媒体を供給する供給口12a,12a・・が設けられている。この供給口12a,12a・・には、熱媒体を供給する供給配管P0から分岐された分岐配管が接続されている。
更に、第1熱交換器12の下部には、熱交換チューブの各々からの熱媒体の排出口12b、12b・・が設けられている。この排出口12b、12b・・の各々に接続された分岐管によって、排出口12b、12b・・の各々から排出された熱媒体が配管P1に集合される。
かかる第1熱交換器12では、その上部に設けられた供給口12a,12a・・に供給された熱媒体は、熱交換チューブの各々を流下しつつ凝縮される。その際に、同伴していた潤滑油も凝縮する。
凝縮した熱媒体及び潤滑油は、未凝縮(ガス状)の熱媒体の流動と自重とによって、第1熱交換器12の下部に設けられた排出口12b、12b・・から押し出されて配管P1に至る。
かかるフィンアンドチューブ方式の熱交換器では、従来、熱交換器の下方に設けられた供給口から熱媒体を供給し、熱交換器の上方に設けられた排出口から熱媒体を排出している。比重が小さくて上昇し易い半ガス状態の熱媒体の通りがよくなるものと考えられたからである。
しかし、熱交換器の下方に設けられた供給口から供給された熱媒体は、熱交換器の上方に設けられた排出口方向に移動しつつ凝縮されるため、熱交換チューブ内での熱媒体の流速は上方ほど低下する。
このため、潤滑油含有の熱媒体では、熱媒体の凝縮に伴って凝縮した潤滑油は、熱媒体の流速によって、熱交換器の上方に設けられた排出口まで移動できず、熱交換チューブの下方に溜まり易くなる。
この点、図1に示す温度調整装置では、フィンアンドチューブ方式の熱交換器を採用した第1熱交換器12の上部に、熱交換チューブの各々に熱媒体を供給する供給口12a,12a・・が設けられている。この供給口12a,12a・・には、熱媒体を供給する供給配管P0から分岐された分岐配管が接続されている。
更に、第1熱交換器12の下部には、熱交換チューブの各々からの熱媒体の排出口12b、12b・・が設けられている。この排出口12b、12b・・の各々に接続された分岐管によって、排出口12b、12b・・の各々から排出された熱媒体が配管P1に集合される。
かかる第1熱交換器12では、その上部に設けられた供給口12a,12a・・に供給された熱媒体は、熱交換チューブの各々を流下しつつ凝縮される。その際に、同伴していた潤滑油も凝縮する。
凝縮した熱媒体及び潤滑油は、未凝縮(ガス状)の熱媒体の流動と自重とによって、第1熱交換器12の下部に設けられた排出口12b、12b・・から押し出されて配管P1に至る。
また、第2熱交換器16は、上下方向に複数枚のプレートが積層されており、プレート間の隙間を交互に潤滑油含有の熱媒体と冷却水とが通過するプレート方式の熱交換器である。かかる第2熱交換器16でも、潤滑油含有の熱媒体が供給される供給口は第2熱交換器16の上部に設けられており、熱媒体を排出する排出口は第2熱交換器16の下部に設けられている。
この第2熱交換器16では、熱媒体と冷却水とが向流に流れて熱交換し、冷却水を所望温度に冷却する。
かかる第2熱交換器16を通過した熱媒体は、アキュムレータ18で気液分離され、気体状の熱媒体は圧縮機10に供給される。
図1に示す冷却装置では、第1熱交換器12、膨張弁14、第2熱交換器16及びアキュムレータ18は、圧縮機10よりも高い位置に配設されていると共に、最も高い位置に配設された第1熱交換器16から膨張弁14、第2熱交換器16及びアキュムレータ18の順序で順次低位置方向に配設されている。
ここで、各機器の各々を、上位位置の機器の排出口を、その直下位置の機器の供給口よりも上方に位置するように配設することによって、第1熱交換器12、膨張弁14、第2熱交換器16及びアキュムレータ18を連結し、凝縮した潤滑油及び熱媒体が通過する配管P1,P2,P3の各々を、熱媒体が水平方向又は上方から下方方向に通過する配管とすることができる。
特に、水平方向に延びる配管には、その上流から下流の方向に若干の傾斜(例えば1/100〜1/10)を設けることによって、配管内に溜まる潤滑油を更に一層少なくできる。
尚、図1に示す冷却装置では、圧縮機10から第1熱交換器12への配管P0のみが、下方から上方に熱媒体が流れるが、配管P0を流れる熱媒体は、圧縮機10で圧縮された高温の熱媒体であり且つ流量も多いため、熱媒体に同伴している潤滑油が配管P0に溜まるおそれはない。
この第2熱交換器16では、熱媒体と冷却水とが向流に流れて熱交換し、冷却水を所望温度に冷却する。
かかる第2熱交換器16を通過した熱媒体は、アキュムレータ18で気液分離され、気体状の熱媒体は圧縮機10に供給される。
図1に示す冷却装置では、第1熱交換器12、膨張弁14、第2熱交換器16及びアキュムレータ18は、圧縮機10よりも高い位置に配設されていると共に、最も高い位置に配設された第1熱交換器16から膨張弁14、第2熱交換器16及びアキュムレータ18の順序で順次低位置方向に配設されている。
ここで、各機器の各々を、上位位置の機器の排出口を、その直下位置の機器の供給口よりも上方に位置するように配設することによって、第1熱交換器12、膨張弁14、第2熱交換器16及びアキュムレータ18を連結し、凝縮した潤滑油及び熱媒体が通過する配管P1,P2,P3の各々を、熱媒体が水平方向又は上方から下方方向に通過する配管とすることができる。
特に、水平方向に延びる配管には、その上流から下流の方向に若干の傾斜(例えば1/100〜1/10)を設けることによって、配管内に溜まる潤滑油を更に一層少なくできる。
尚、図1に示す冷却装置では、圧縮機10から第1熱交換器12への配管P0のみが、下方から上方に熱媒体が流れるが、配管P0を流れる熱媒体は、圧縮機10で圧縮された高温の熱媒体であり且つ流量も多いため、熱媒体に同伴している潤滑油が配管P0に溜まるおそれはない。
かかる図1に示す冷却装置では、第1熱交換器12及び第2熱交換器16の内部で凝縮した潤滑油は、その自重と熱媒体の流動とによって、各熱交換器外に排出される。
更に、熱交換器外に排出された潤滑油は、配管内に溜まることなく、その自重及び熱媒体の流動によって下方に移動し、アキュムレータ18を経由して、圧縮機10に再供給される。
このため、熱交換器を構成する熱交換チューブの一部の内径を細くして、熱媒体の流速を高めるような、熱交換器内での熱媒体の圧力損失を招く事態を惹起することなく、熱交換器等で凝縮した潤滑油をアキュムレータ18に戻すことができる。
図1に示す冷却装置では、第2熱交換器16として、プレート方式の熱交換器を用いたが、図2に示す様に、二重管式熱交換器を用いることができる。この二重管式熱交換器では、内管内を流れる冷却水と外管内を流れる熱媒体とが向流となるように供給される。
また、図1及び図2に示す冷却装置では、第2熱交換器16に供給する温度調整対象として冷却水を用いたが、温度調整対象として空気を第2熱交換器16に供給する場合には、図3に示す様に、第2熱交換器16として、第1熱交換器12と同様に、熱交換チューブにフィンが設けられたフィンアンドチューブ方式の熱交換器を用いる。
更に、熱交換器外に排出された潤滑油は、配管内に溜まることなく、その自重及び熱媒体の流動によって下方に移動し、アキュムレータ18を経由して、圧縮機10に再供給される。
このため、熱交換器を構成する熱交換チューブの一部の内径を細くして、熱媒体の流速を高めるような、熱交換器内での熱媒体の圧力損失を招く事態を惹起することなく、熱交換器等で凝縮した潤滑油をアキュムレータ18に戻すことができる。
図1に示す冷却装置では、第2熱交換器16として、プレート方式の熱交換器を用いたが、図2に示す様に、二重管式熱交換器を用いることができる。この二重管式熱交換器では、内管内を流れる冷却水と外管内を流れる熱媒体とが向流となるように供給される。
また、図1及び図2に示す冷却装置では、第2熱交換器16に供給する温度調整対象として冷却水を用いたが、温度調整対象として空気を第2熱交換器16に供給する場合には、図3に示す様に、第2熱交換器16として、第1熱交換器12と同様に、熱交換チューブにフィンが設けられたフィンアンドチューブ方式の熱交換器を用いる。
このフィンアンドチューブ方式の第2熱交換器16は、フィンアンドチューブ方式の熱交換器を採用した第2熱交換器16の上部に、熱交換チューブの各々に熱媒体を供給する供給口16a,16a・・が設けられている。この供給口16a,16a・・には、膨張弁14を通過した熱媒体を供給する配管P1から分岐された分岐配管が接続されている。
更に、第2熱交換器16の下部には、熱交換チューブの各々からの熱媒体の排出口16b、16b・・が設けられている。この排出口16b、16b・・の各々に接続された分岐管によって、排出口16b、16b・・の各々から排出された熱媒体が配管P3に集合される。
かかる第2熱交換器16では、その上部に設けられた供給口16a,16a・・に供給された熱媒体は、熱交換チューブの各々を流下しつつ凝縮される。その際に、同伴していた潤滑油も凝縮する。
凝縮した熱媒体及び潤滑油は、未凝縮(ガス状)の熱媒体の流動と自重とによって、第2熱交換器16の下部に設けられた排出口16b、16b・・から押し出されて配管P3に至る。
図3に示す第2熱交換器16には、温度調整対象の空気が供給され、熱交換チューブに供給される熱媒体と熱交換し、空気を所望温度に冷却する。
更に、第2熱交換器16の下部には、熱交換チューブの各々からの熱媒体の排出口16b、16b・・が設けられている。この排出口16b、16b・・の各々に接続された分岐管によって、排出口16b、16b・・の各々から排出された熱媒体が配管P3に集合される。
かかる第2熱交換器16では、その上部に設けられた供給口16a,16a・・に供給された熱媒体は、熱交換チューブの各々を流下しつつ凝縮される。その際に、同伴していた潤滑油も凝縮する。
凝縮した熱媒体及び潤滑油は、未凝縮(ガス状)の熱媒体の流動と自重とによって、第2熱交換器16の下部に設けられた排出口16b、16b・・から押し出されて配管P3に至る。
図3に示す第2熱交換器16には、温度調整対象の空気が供給され、熱交換チューブに供給される熱媒体と熱交換し、空気を所望温度に冷却する。
以上、説明してきた図1〜図3の温度調整装置は、冷却装置として用いているが、加温装置としても用いることができる。
この場合には、図1〜図3に示す第1熱交換器12に、温度調整対象の流体を供給することによって、第1熱交換器12を通過する流体を所望温度に加温できる。
図1〜図3に示す第1熱交換器12は、フィンアンドチューブ方式の熱交換器であるため、温度調整対象としては空気であるが、第1熱交換器12として、第2熱交換器16と同様に、プレート方式の熱交換器又は二重管式熱交換器を採用し、水等の液体を所定温度に加温することも可能である。
この様に、図1〜図3に示す温度調整装置を加温装置として用いる場合、第2熱交換器16は、ヒートポンプの吸熱器として機能する。このため、第2熱交換器16には、排熱として処分する流体を供給してもよい。
尚、本発明において言う「熱媒体中に潤滑油が同伴する」とは、潤滑油が熱媒体中に含有されている状態を言い、例えば潤滑油が油滴状、ミスト状、塊粒状、フレーク状等の種々の形態で熱媒体中に含有されている状態を含む。
この場合には、図1〜図3に示す第1熱交換器12に、温度調整対象の流体を供給することによって、第1熱交換器12を通過する流体を所望温度に加温できる。
図1〜図3に示す第1熱交換器12は、フィンアンドチューブ方式の熱交換器であるため、温度調整対象としては空気であるが、第1熱交換器12として、第2熱交換器16と同様に、プレート方式の熱交換器又は二重管式熱交換器を採用し、水等の液体を所定温度に加温することも可能である。
この様に、図1〜図3に示す温度調整装置を加温装置として用いる場合、第2熱交換器16は、ヒートポンプの吸熱器として機能する。このため、第2熱交換器16には、排熱として処分する流体を供給してもよい。
尚、本発明において言う「熱媒体中に潤滑油が同伴する」とは、潤滑油が熱媒体中に含有されている状態を言い、例えば潤滑油が油滴状、ミスト状、塊粒状、フレーク状等の種々の形態で熱媒体中に含有されている状態を含む。
10 圧縮機
12 第1熱交換器
12a,16a 供給口
12b,16b 排出口
14 膨張弁
16 第2熱交換器
18 アキュムレータ
12 第1熱交換器
12a,16a 供給口
12b,16b 排出口
14 膨張弁
16 第2熱交換器
18 アキュムレータ
Claims (4)
- 吐出される圧縮熱媒体中に潤滑油が同伴する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された熱媒体を冷却する第1熱交換器と、前記第1熱交換器で冷却された熱媒体を断熱的に膨張して更に冷却する膨張手段と、前記膨張手段で膨張されて冷却された熱媒体を加温する第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通過した熱媒体を前記圧縮機に供給する供給手段とを具備し、
前記第1熱交換器又は第2熱交換器に供給された温度調整対象の流体が、熱媒体との熱交換によって所定温度に調整される温度調整装置であって、
前記熱媒体と同伴して凝縮した潤滑油が自重によって圧縮機に戻るように、前記第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段が前記圧縮機よりも高い位置に配設されていると共に、最も高い位置に配設された前記第1熱交換器から膨張手段、第2熱交換器及び供給手段の順序で順次低位置方向に配設され、
且つ前記第1熱交換器及び第2熱交換器の各々には、前記熱交換器内で凝縮した潤滑油が自重で熱交換器外に排出されるように、熱媒体の供給口が熱媒体の出口よりも高い位置に設けられていることを特徴とする温度調整装置。 - 第1熱交換器、膨張手段、第2熱交換器及び供給手段を連結し、凝縮した潤滑油及び熱媒体が通過する配管が、前記熱媒体が水平方向又は上方から下方方向に通過する配管である請求項1記載の温度調整装置。
- 第1熱交換器がフィンアンドチューブ方式の熱交換器であり、第2熱交換器がプレート方式の熱交換器である請求項1又は請求項2記載の温度調整装置。
- 供給手段には、第2熱交換器の出口から排出された潤滑油及び熱媒体を、気液分離して貯留するアキュームレータを含む請求項1〜3のいずれか一項記載の温度調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008331023A JP2010151390A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 温度調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008331023A JP2010151390A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 温度調整装置 |
Publications (1)
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JP2010151390A true JP2010151390A (ja) | 2010-07-08 |
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ID=42570686
Family Applications (1)
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JP2008331023A Pending JP2010151390A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 温度調整装置 |
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JP (1) | JP2010151390A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0446665U (ja) * | 1990-06-06 | 1992-04-21 | ||
JPH0777364A (ja) * | 1993-09-07 | 1995-03-20 | Matsushita Refrig Co Ltd | 冷凍装置 |
JP2004020070A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Hitachi Ltd | ヒートポンプ式冷温水機 |
JP2008116135A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Daikin Ind Ltd | 熱交換器及び冷凍装置 |
-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008331023A patent/JP2010151390A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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A977 | Report on retrieval |
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