JP2010145779A - 高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器 - Google Patents

高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010145779A
JP2010145779A JP2008323440A JP2008323440A JP2010145779A JP 2010145779 A JP2010145779 A JP 2010145779A JP 2008323440 A JP2008323440 A JP 2008323440A JP 2008323440 A JP2008323440 A JP 2008323440A JP 2010145779 A JP2010145779 A JP 2010145779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
display device
pressure environment
commercial power
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008323440A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Fukui
厚市 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Shipbuilding Corp
Original Assignee
Kawasaki Shipbuilding Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Shipbuilding Corp filed Critical Kawasaki Shipbuilding Corp
Priority to JP2008323440A priority Critical patent/JP2010145779A/ja
Publication of JP2010145779A publication Critical patent/JP2010145779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 再圧タンク内などの酸素濃度の高い高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの表示装置を使用する方法を提供する。
【解決手段】 高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコンディスプレイなどの主に表示装置22を使用する方法であって、表示装置22を、その画面が見える透明板3を備え、透明又は透明に近い絶縁性液体を充填した容器1内に全没して絶縁性液体の充填注入部9aを閉鎖し、容器1内に電源ケーブル11を導入してその導入部10を密閉構造にして表示装置22に商用電力を供給するようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に、潜水病あるいは減圧症と称されている病気の治療に用いられている高気圧酸素治療用の高気圧チャンバーもしくは再圧タンク内の、特に酸素濃度が高い高気圧環境下において、商用電力(交流100V)を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの主に表示装置を使用する方法と、その使用方法を実施するための表示装置用容器に関する。ここで、主に表示装置を使用するとは、表示装置以外の電気機器、例えばパソコン本体、事務機または家電および通信機器、計測機器など交流100Vを使用する電気機器を含むという意味である。
上記の高気圧酸素治療は、大気圧に比べてかなり気圧の高い(例えば、4気圧〜5気圧)高気圧環境下で、高濃度の酸素を患者に吸入させることにより患者自身の治癒力を向上することができる。このような高圧酸素治療を行えば、潜水病(減圧症)で起こる酸素や窒素が血液中に溶け込んで発生する気泡を消失させられる。ダイバーが海中の深くまで潜った状態から海面上に浮上する速度が速すぎると、血液中にある酸素もしくは窒素の気泡が排出される前にどんどん膨張し、血液の流れを止めて致命的な状態になるおそれがある。また、海面上に浮上するときには、深度と滞底時間の関係により、定められた減圧時間をかけて浮上しなければならない。
深度が浅い場合には、段階的に浮上しながら所定の水深で一定時間の滞在を繰り返すことにより海面まで浮上する。その他、水上減圧といって水中エレベータで水面まで浮上した後に、水上に待機した船上に設置された再圧タンクなどの減圧タンク(高気圧チャンバーともいう)内に入ってから、空気で加圧した状態から所定の時間をかけてゆっくりと減圧する方法がある。深度によっては、減圧に数日をかける場合がある。しかし、再圧タンク内は空気により加圧するために、酸素の濃度や分圧が大気圧下の空気環境に比べて高くなることがある。
ところで、再圧タンク内に何日も滞在して減圧したり、高気圧酸素治療を受けたりす る場合、液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの表示装置を持ち込んで使用できれば、患者やタンク使用者にとって非常に便利である。
なお、上記のような高気圧酸素治療用の装置に関する先行技術として、高気圧チャンバー外に特殊構成の圧力設定弁を設け、これを作動するすることで調節したガス圧力を、拍帯のゴムのうに対して付与する構成とし、チャンバー内圧力をベースとして、圧力設定弁で調整した設定圧力が、これに重畳して制御されるようにし、チャンバー内の加圧、減圧による圧力変化中でも、血圧の測定を可能にした装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、図3に示すように再圧タンク21には通常、覗き窓が21a設けられているので、その覗き窓21aを通じて再圧タンク21の外に設置した液晶テレビなどの表示装置を再生タンク21内に滞在する患者等は見ている。表示装置から発生する音声については低電力(30V以下)のトランスミッターなどの無線機や通信機器を使用し、再圧タンク21内に持ち込んだスピーカ(図示せず)などにより、聞くことができる。
特許2627378号公報 海洋科学技術センター試験研究報告 第36号 JAMSTECR 1997、11(63~64頁)
しかしながら、再圧タンク内では支燃性ガスである酸素の濃度や分圧が大気圧下の空気環境に比較して高くなる場合がある。再圧タンク内の酸素分圧は純酸素または高濃度酸素の添加により制御されるから、局所的に酸素濃度が高くなることがある。また、患者への酸素マスク装着面から再圧タンク内への酸素漏れがあるため、再圧タンク内の酸素濃度が上昇することがある。このようにして、再圧タンク内の酸素濃度が25%を超えると、火災が発生しやすくなる。また、通常は空気より酸素濃度が低い高気圧環境下においても、酸素の濃度次第では完全燃焼が起こりうる。さらに、酸素濃度が一定でも、酸素分圧が上昇すれば、火災の拡がりが早くなる傾向があるは一般に知られている(例えば、非特許文献1参照)。
以上のように再圧タンク内は物が燃えやすい環境となっているため、再圧タンク内に持ち込める電気機器の電圧を30V以下とするのが一般的となっている。したがって、再圧タンク内で治療を受ける期間に使用できると便利な、テレビなどの商用電源から交流100Vの電力供給を受けて使用する電気機器の使用が制限されている。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、再圧タンク内などの酸素濃度の高い高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの主に表示装置を使用する方法を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために本発明に係る高気圧環境下での表示装置使用方法は、高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの主に表示装置を使用する方法であって、前記表示装置を、その画面が見える透明板を備え、透明又は透明に近い絶縁性液体を充填した容器内に全没して前記絶縁性液体の充填注入部を閉鎖するとともに、前記容器内に電源ケーブルを導入してその導入部を密封構造にして前記表示装置に商用電力を供給することを特徴としている。
上記の構成を有する本発明に係る表示装置使用方法は、特に酸素濃度の高い高圧環境下においても、商用電力を使用する表示装置が容器内に収容されており、しかも容器内には絶縁性液体が充填されているから、商用電圧である100V以上の高電圧の部位(装置内であろうと電源ケーブルであろうとを、問わない)が酸素濃度や分圧が高い再圧タンク内の空気と接触することがない。したがって、電圧の高い部位から発熱して火災を起こすおそれがなく、安全に使用することができるから、特に液晶テレビのような表示装置を再圧タンク内に持ち込んで楽しむことができる。また、容器内に充填された絶縁性液体は透明に近く、また容器には透明板を備えているから、透明板を通して容器内の表示装置の画面を見ることができる。
請求項2に記載のように、前記表示装置が液晶テレビまたはパソコン用ディスプレイであってもよい。
請求項3に記載のように、前記容器が樹脂製または金属製の密閉構造からなる持ち運びが可能な容器で、その上面または上端面に外部との連通路を有することが好ましい。
このようにすれば、高気圧環境下であっても容器内と外部との圧力差が生じないから、容器自体の剛性を上げる必要がなく、軽量化を図れるので、持ち運びが容易である。しかも、容器は樹脂製または金属製の密閉構造にしたから、充填された絶縁性液体が容器から流出することがない。さらに、外部との連通路を容器の上面または上端面に配置したから、内部の絶縁性液体が連通路から漏れ出すおそれがない。
請求項4に記載のように、前記容器の一部をフレキシブルに変形可能な構造にするか、あるいは前記容器にフレキシブルに変形可能な中空体を接続するかすることが望ましい。
このようにすれば、容器内に空気(層)が残存している状態で絶縁性液体が容器内に注入されて充填されるとともに、表示装置を容器内の絶縁性液体に全没させ、注入部を閉鎖した状態で、容器が高気圧環境下に持ち込まれると、容器内の残存している空気(層)が圧縮される。このとき、全体的に変形しにくい容器の場合には圧縮された空気に対応する箇所が加圧力を受けて変形するおそれがあり、これを避けるためには、容器の剛性を全体的に高める必要がある。しかし、本請求項の容器の場合、容器の一部をフレキシブルに変形するようにしているので、容器の一部が変形することによって容器全体の変形が防止されるから、容器の剛性を高める必要がなくなる。こうした作用は、高気圧環境下から大気圧下に容器が持ち出され、容器内の空気が膨張するときにも同様に生じる。また、後者のように、容器の一部をフレキシブルに変形可能な構造にする代わりに、容器にフレキシブルに変形可能な、例えば蛇腹構造の中空体を接続することで、容器内の空気が圧縮されたときや逆に膨張したときに中空体が変形して吸収し容器の変形を防止するから、容器の剛性を高める必要がない。
請求項5に記載のように、前記酸素濃度の高い高気圧環境を高気圧酸素治療用タンク内に形成することができる。
このようにすれば、高気圧酸素治療用タンク内に長期間滞在し、高濃度の酸素を吸入することで、患者自身の治癒力を高めることができ、この治療の期間中はテレビなどの表示装置を見ながら、過ごすことができる。
請求項6に記載のように、前記容器内への商用電力やテレビ信号などの供給を、前記電源ケーブルやアンテナケーブルやフィーダ線を貫通金物またはコネクタを介して前記容器内に導入することにより行うことができる。
このようにすれば、商用電力供給用の電源ケーブルを貫通金物を通じて容器内に導入し、密閉状態になるように封入したり、あるいは容器のコネクタに電源ケーブルやアンテナケーブルやフィーダ線を接続したりすることによりコネクタを経由して容器内の表示装置に商用電力やテレビ信号などを密閉状態を保って供給することができる。
上記請求項1〜6に記載の使用方法を実施するための、高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの主に表示装置を使用する表示装置使用方法を実施するための表示装置用容器は、請求項7に記載のように、
箱形容器の正面がほぼ全面にわたり透明板から形成され、その反対側の背面または側面あるいは上面のいずれかが前記表示装置を容器本体内に収容可能な開放部からなり、この開放部には密閉可能な蓋板を開閉可能にまたは着脱可能に備え、前記容器の上面または上端部に絶縁性液体の注入孔を設け、この注入孔には外部連通用小孔を設けた開閉キャップを開閉可能に取り付け、前記容器の適所に電源ケーブル、アンテナケーブルその他のケーブル類を内部に導入するための貫通金物あるいは前記ケーブル類接続用コネクタを装着し、前記容器の一部をフレキシブルに変形可能な構造にするか、あるいは前記容器にフレキシブルに変形可能な中空体を接続するかしたことを特徴としている。
上記の構成を有する本発明の請求項7に係る表示装置用容器によれば、商用電源を使用する例えば交流100Vの高電圧で動作する表示装置を、特に酸素濃度や分圧の高い高気圧環境下で安全に使用できる。したがって、再圧タンクで例えば高気圧酸素治療を受ける場合に、テレビなどの表示装置を見ながら再圧タンク内で過ごすことができる。
本発明に係る高気圧環境下での表示装置使用方法と同使用方法を実施するための表示装置用容器には、次のような優れた効果がある。
・商用電力を使用する表示装置は容器内に入れられ、しかも容器内には絶縁性液体が充填されているから、商用電圧である100V以上の高電圧の部位が酸素濃度や分圧が高く火災を起こしやすい再圧タンク内などの高気圧環境下で空気と接触することがない。このため、電圧の高い部位から発熱して火災を起こすおそれがなく、安全に使用することができるから、特に液晶テレビのような商用電源を使用する表示装置を再圧タンク内に持ち込んで楽しむことができる。また、容器内に充填された絶縁性液体は透明に近く、また容器には透明板を備えているから、透明板を通して容器内に収容した表示装置の画面を見ることができる。
・容器が樹脂製または金属製の密閉構造からなる持ち運びが可能な容器で、その上
面または上端面に高気圧環境下との連通路を設けることで、高気圧環境下であっても容器内と外部との圧力差がないから、容器自体の剛性を上げる必要がなく、軽量化を図れるので、持ち運びが容易である。しかも、容器は樹脂製または金属製の密閉構造にすることで、充填された絶縁性液体が容器から流出することがない。さらに、連通部を容器の上面または上端面に配置することで、内部の絶縁性液体が連通部から漏れ出すおそれがない。
・容器の一部をフレキシブルに変形可能な構造にするか、あるいは容器にフレキシブルに変形可能な中空体を接続するかすることで、容器内に空気(層)が残存している状態で絶縁性液体が容器内に注入充填されるとともに、表示装置を容器内の絶縁性液体に全没させ、注入部を閉鎖した状態で、容器を高気圧環境下に持ち込んだときに、容器内の残存している空気(層)が圧縮される。しかし、容器の一部が変形するか容器に接続される変形可能な中空体が変形することで、空気の圧縮に伴う容器の変形を吸収するので、容器全体の変形が防止されるから、容器全体の剛性を高める必要がない。
・表示装置用容器は、商用電源を使用する例えば交流100Vの高電圧で動作する表示装置を、特に酸素濃度や分圧の高い高気圧環境下で安全に使用できるから、再圧タンクで例えば高気圧酸素治療を受ける場合に、テレビなどの表示装置を見ながら長期間わたって過ごせる。
以下、本発明に係る高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器について、実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は再圧タンク内に持ち込むための容器を示す、正面側から見た斜視図、図2は液晶テレビを組み込むために図1の容器の背面を開放した状態を示す、背面側から見た斜視図である。図3は再圧タンクの一例を示す斜視図で、一部を省略して表している。
図3に示すように、再圧タンク21は高気圧酸素治療に用いられるもので、数人が再圧タンク21内に入って治療を受けられる。再圧タンク21内での治療は数日間に及ぶ場合があり、その期間は図2に示すような液晶テレビ22を持ち込んで過ごすことができる。液晶テレビ22は商用電源を使用する交流100Vの電圧とする。なお、図3中の符号21bは、再圧タンク21の出入り用ハッチである。
図1・図2示すように、液晶テレビ22を収納する容器1は硬質樹脂で形成され、本例では正面1aおよび背面1bが正方形で、上面1cから底面1dに向けて幅が漸次拡がった台形状の両側面1eを備えている。正面1aには略正方形状の窓2が設けられ、透明なガラス板または透明な樹脂板(透明板)3が装着されている。
一方、容器1の背面1bは全周にわたり一定幅の正方形状枠4を内向きに備え、正方形状の蓋板5を枠状のパッキン6を介して着脱可能な構造からなる。パッキン6および蓋板5の四隅角部には、止めネジ7用の貫通孔6aが厚さ方向に貫通させて穿孔され、正方形状枠4の四隅角部に設けたネジ孔4aに止めネジ7のネジ部を螺合して締め付けることにより、開放部8を密閉状態に閉塞できるようになっている。また、容器1の上面1cの一端部に、絶縁性液体の注入孔9aが穿孔され、この注入孔9aの周囲に円筒状孔壁が一体に上向きに突出させて設けられている。円筒状周壁の外周面にネジ部が形成され、このネジ部に螺合するネジ部を内周面に備えたネジ蓋9が着脱可能に装着される。ネジ蓋9の上面の中心部には、連通路としての小孔9bが穿孔されている。
容器1の一側面1eの下部で背面側に貫通金物10が固設されている。その貫通金物10を通して電源ケーブル11やアンテナケーブル(図示せず)が密閉状態を保ったままで、容器1内に導入される。貫通金物10は一側面1eの適所に貫通孔(図示せず)を穿孔した状態で、貫通孔(図示せず)内に嵌め込まれ、パッキン(図示せず)で密封される。
12は円筒形の中空体で、この中空体12の外周面12aは蛇腹状のフレキシブル壁からなり、全体が軟質樹脂で形成されている。中空体12は樹脂製チューブ13により容器1の一側面1eに形成された接続孔14に接続されている。
以上のように構成された本実施形態に係る容器1には、蓋板5を取り外した状態で、開放部8から液晶テレビ22が収納される。そして、貫通金物10を通して電源ケーブル11およびアンテナケーブルが容器1内に導入され、容器1内の液晶テレビ22に接続される。この状態で、蓋板5がパッキン6を介して密閉状態に取り付けられる。この状態で、ネジ蓋9が取り外され、注入孔9aからフッ素系不活性液体のフロリナート(スリーエムカンパニーの登録商標)または純水、絶縁油などの絶縁性液体が容器1内に注入され、満杯状態に充填される。このとき、容器1内の液晶テレビ22は絶縁性液体としてのフロリナート中に完全に没入した状態となる。ここで、ネジ蓋9を注入孔9aの孔壁に螺合して締め付けることにより注入孔9aを閉鎖する。ネジ蓋9には外部連通用の小孔9bが設けられているので、再圧タンク21内に容器1を持ち込んだ状態では、容器1の内圧と再生タンク21内の圧力とが等しくなり、容器1に対して再圧タンク21内の圧力は作用しない。なお、ネジ蓋9に小孔9bを設ける代わりに、容器1の上面に連通路を設けてもよく、この場合に連通路を迷路状に設ければ、容器1内に充填されたフロリナートが漏れ出しにくい。
また、容器1内に絶縁性液体であるフロリナートを充填した際に、容器1内に空気が残存することがある。この場合には上記したように、容器1を再圧タンク21内に持ち込んだ高気圧環境下において、容器1内の残存空気が圧縮される。しかし、容器1には蛇腹壁12aを備えた中空体12が接続され、中空体12の内部にもフロリナート(絶縁性液体)が充填された状態で容器1内と連通しているから、残存空気の圧縮により容器1に無理な外圧が作用して歪みなどが生じようとしたときには、中空体12が変形することにより容器1に作用しようとする外力が吸収されるので、容器1には無理な力が作用せず、歪みや変形などは生じない。なお、図示は省略するが、中空体12を容器1に接続する代わりに、例えば容器1の一側面1eまたはその一部分をフレキシブルに変形しやすい柔軟な壁構造(軟質壁面)にすることで、同様に残存空気の圧縮により容器1に作用しようとする外力を容器1の一側面1eまたはその一部分だけの変形によって吸収し、容器1全体もしくは剛性部(硬質樹脂部)に変形や歪みなどが生じるのを防止することができる。このため、容器1全体を剛性のある硬質樹脂で製作する場合に比べて強度を大幅に低減できる。
さらに、容器1を再圧タンク21内の高気圧環境下から運び出して大気圧環境下に移す場合にも、容器1内に空気が残存していると、空気は圧縮された状態から膨張し、容器1に圧縮時とは逆向きの外圧(負圧)が作用しようとする。しかし、この場合にも中空体12の膨張あるいはフレキシブルに変形可能な一側面1eまたはその一部分の変形(膨出)によって外圧を吸収するので、容器1全体あるいはその剛性部(硬質樹脂部)に変形や歪みが生じるのが防止される。
上記に本発明に係る高気圧環境下での表示装置使用方法について実施形態を挙げて説明したが、以下のように実施することができる。
・液晶テレビ22を容器1内に収容して使用するようにしたが、液晶テレビ22以外の表示装置、例えばパソコン用ディスプレイであってもよく、容器1の形状は収容する装置の形状に応じて変えることができる。
・容器1は硬質樹脂製としたが、金属製であってもよい。
・容器1内への電源ケーブルやアンテナケーブルなどの導入を行うために、あらかじめ容器1の適所にコネクタをパッキン等を介して水密状態を保持できるように取り付けておくことにより、コネクタを経由して液晶テレビ22などの表示装置に接続することができる。
本発明の表示装置使用方法を実施するための、再圧タンク内に持ち込むための容器を示す、正面側から見た斜視図である。 液晶テレビを組み込むために図1の容器の背面を開放した状態を示す、背面側から見た斜視図である。 再圧タンクの一例を示す外観の斜視図で、再生タンクの一部を省略して表している。
符号の説明
1 容器
1a容器1の正面
1b容器1の背面
1c容器1の上面
1d容器1の底面
1e容器1の側面
2 窓
3 透明板(透明なガラス板または透明な樹脂板)
4 正方形状枠
5 蓋板
6 枠状のパッキン
6a貫通孔
7 止めネジ
8 開放部
9 ネジ蓋
9a注入孔
9b小孔(連通部)
10 貫通金物
11 電源ケーブル
12 円筒形の中空体
13 樹脂製チューブ
14 接続孔
21 再圧タンク
22 液晶テレビ

Claims (7)

  1. 高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの主に表示装置を使用する方法であって、
    前記表示装置を、その画面が見える透明板を備え、透明又は透明に近い絶縁性液体を充填した容器内に全没して前記絶縁性液体の充填注入部を閉鎖するとともに、前記容器内に電源ケーブルを導入してその導入部を密封構造にして前記表示装置に商用電力を供給することを特徴とする高気圧環境下での表示装置使用方法。
  2. 前記表示装置が液晶テレビまたはパソコン用ディスプレイからなることを特徴とする請求項1に記載の高気圧環境下での表示装置使用方法。
  3. 前記容器は樹脂製または金属製の密閉構造からなる持ち運びが可能な容器で、その上面または上端面に外部との連通路を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高気圧環境下での表示装置使用方法。
  4. 前記容器の一部をフレキシブルに変形可能な構造にするか、あるいは前記容器にフレキシブルに変形可能な中空体を接続するかしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高気圧環境下での表示装置使用方法。
  5. 前記高気圧環境下が高気圧酸素治療用タンク内に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高気圧環境下での表示装置使用方法。
  6. 前記容器内への商用電力やテレビ信号などの供給を、前記電源ケーブルやアンテナケーブルやフィーダ線を含むケーブル類を貫通金物またはコネクタを介して前記容器内に導入することにより行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高気圧環境下での表示装置使用方法。
  7. 高気圧環境下において、商用電力を使用して液晶テレビやパソコン用ディスプレイなどの主に表示装置を使用する表示装置使用方法を実施するための表示装置用容器で、
    箱形容器の正面がほぼ全面にわたり透明板から形成され、その反対側の背面または側面あるいは上面のいずれかが前記表示装置を容器本体内に収容可能な開放部からなり、この開放部には密閉可能な蓋板を開閉可能または着脱可能に備え、
    前記容器の上面または上端部に絶縁性液体の注入孔を設け、この注入孔には外部連通用小孔を設けた開閉キャップを開閉可能に取り付け、
    前記容器の適所に電源ケーブル、アンテナケーブルその他のケーブル類を内部に導入するための貫通金物あるいは前記ケーブル類接続用コネクタを装着し、
    前記容器の一部をフレキシブルに変形可能な構造にするか、あるいは前記容器にフレキシブルに変形可能な中空体を接続するかしたことを特徴とする表示装置用容器。
JP2008323440A 2008-12-19 2008-12-19 高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器 Pending JP2010145779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323440A JP2010145779A (ja) 2008-12-19 2008-12-19 高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323440A JP2010145779A (ja) 2008-12-19 2008-12-19 高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010145779A true JP2010145779A (ja) 2010-07-01

Family

ID=42566274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008323440A Pending JP2010145779A (ja) 2008-12-19 2008-12-19 高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010145779A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6954405B2 (en) System for housing an audio system in an aquatic environment
US7263032B2 (en) System for housing an audio system in an aquatic environment
Hong et al. Lung volumes at different depths of submersion
JP2010145779A (ja) 高気圧環境下での表示装置使用方法と表示装置用容器
JP6997904B1 (ja) 警報吹鳴器
WO2011036431A3 (en) Breathing apparatus
KR101592546B1 (ko) 가상 해양 체험장치
JP2019104664A (ja) 水素化カルシウムまたは金属カルシウム、水素化アルミニウムまたは金属アルミニウムを発生源とする携帯型水素発生器
GB0618630D0 (en) Submarine escape suit assemblies
US10032446B2 (en) Underwater voice communication devices and associated methods
CN108152965A (zh) 一种水下vr体验设备
KR20170071462A (ko) 선박의 생존 시스템
CN204527584U (zh) 一种救生手环
KR20160075989A (ko) 수중 응급구조용 캡슐장치
CN208842604U (zh) 一种应急储气式可呼吸救生装置
RU62815U1 (ru) Трансформируемая барокамера
CN209865284U (zh) 充气用具上安装的音乐娱乐装置
JP2015024752A (ja) フルフェイスマスク
CN104512526A (zh) 一种抗洪抢险救生艇
RU2669182C1 (ru) Устройство для плавания
TW570020U (en) Diaphragm lid structure for pressure regulating device of diving oxygen canister
KR102279736B1 (ko) 풀 페이스 마스크에 착탈식으로 장착할 수 있는 수중 통신 장치
CN207977530U (zh) 一种防水型充电接口及带防水型充电接口的富氢杯底座
WO2012059796A1 (es) Cámara hiperbárica monoplaza mejorada para realizar oxigenación hiperbárica
CN206639898U (zh) 一种金属空气电池的防漏泄气装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110316