JP2010142907A - Manual hammer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、手動打撃工具に関し、特に手動回転操作で打撃用のバネ力を蓄えて、ロッドのような打撃部材の先端部を用いて打撃対象に打撃力を与える手動打撃工具に関する。 The present invention relates to a manual striking tool, and more particularly to a manual striking tool that accumulates a striking spring force by a manual rotation operation and applies a striking force to a striking target using the tip of a striking member such as a rod.
手動打撃具として、特許文献1に開示されているものがある。この手動打撃工具は、ドリル作業の前にドリルの先が踊らないようにするポンチング処理に使用するもので、作業者がケースを保持して、作業者の力でポンチの頭部を打撃対象に押し付けることで、ケース内の打撃バネに打撃力を蓄えてトリガ手段の係止めで保持し、トリガ手段の係止めを解除して打撃バネの打撃力により打撃対象を塑性変形させる。
ところで、厚肉の金属部品に溶接を行なった場合、加わる熱により溶接部近傍の金属組織が影響を受けて残留応力が残り、金属部品の疲労強度が低下することがある。この問題を解消するために、溶接部の外縁部を打撃して塑性変形させ、その変形により生じる押圧側の残留応力により溶接時の引張残留応力を緩和して、溶接による金属部品の疲労強度の低下を小さくする方法がある。 By the way, when welding is performed on a thick metal part, the metal structure in the vicinity of the welded part is affected by the applied heat, residual stress may remain, and the fatigue strength of the metal part may decrease. In order to solve this problem, the outer edge of the welded portion is struck and plastically deformed, and the residual stress on the pressing side caused by the deformation is relieved of the tensile residual stress at the time of welding. There are ways to reduce the drop.
このような溶接部の応力緩和処理では、強い打撃を繰返し加える必要があるので、特許文献1に記載の手動打撃具では、打撃力が不足するという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、手動でありながら、大きな打撃力を与えることができる手動打撃工具を提供することを目的とする。
In such a stress relaxation process of the welded portion, it is necessary to repeatedly apply a strong impact, and thus the manual impact tool described in Patent Document 1 has a problem that the impact force is insufficient.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a manual striking tool capable of giving a large striking force while being manual in order to solve the above-described problems.
上記課題を解消するために、本発明の手動打撃工具は、打撃対象に対して打撃力を与える手動打撃工具であって、筒状の本体と、前記本体の一端部から一部が突出しており、前記本体の一端部に対して軸方向に沿って移動可能な打撃部材と、前記本体内に配置され圧縮されることにより打撃用のバネ力を蓄える打撃バネと、前記本体内の前記打撃バネより一端側寄りに配置されているスライドハンマーと、前記スライドハンマーが前記本体内で前記打撃部材側に移動するのを阻止する阻止手段と、前記本体に対してヒンジ部を用いて回転可能に保持され、手動で回転することで、前記打撃バネの他端部を押して圧縮して前記スライドハンマーとの間で、前記打撃バネに前記打撃用のバネ力を蓄える手動回転操作部とを備え、前記打撃部材の先端部を前記打撃対象に押し当てて本体内に押し込むことで前記阻止手段による前記スライドハンマーの前記打撃部材側へ移動を解除して、前記打撃バネのバネ力を前記打撃部材に与えて前記打撃対象を打撃することを特徴とする。 In order to solve the above-mentioned problem, the manual impact tool of the present invention is a manual impact tool that applies impact force to an impact target, and a part of the impact is applied to the cylindrical main body and one end of the main body. A striking member that is movable in the axial direction with respect to one end of the main body, a striking spring that is disposed in the main body and stores a spring force for striking by being compressed, and the striking spring in the main body A slide hammer arranged closer to one end, a blocking means for preventing the slide hammer from moving to the striking member side in the main body, and a hinge part for holding the main body rotatably. A manual rotation operation unit that stores the spring force for hitting in the hitting spring between the slide hammer by pressing and compressing the other end of the hitting spring by manually rotating, The tip of the striking member By pressing the portion against the hitting object and pushing it into the main body, the movement of the slide hammer to the hitting member side by the blocking means is released, and the hitting member is given the spring force of the hitting spring to the hitting object It is characterized by striking.
本発明の手動打撃工具では、前記本体は、本体カバーと、前記本体カバーの第1端部に固定される先端カバーと、前記本体カバーの第2端部に固定される後端カバーとを有し、
前記後端カバーには、前記手動回転操作部が設けられ、前記手動回転操作部は、前記本体カバー内を前記軸方向に移動可能で前記打撃バネの他端部を押して圧縮するための押しピンと、前記後端カバーに対してヒンジピンを用いて回転可能に取り付けられているレバーと、前記レバーの端部と前記押しピンを連結して、前記レバーの回転動作を、前記軸方向に沿って前記押しピンを押して前記打撃バネの他端部を圧縮する動作に変えるリンクバーと、を有することを特徴とする。
In the manual impact tool of the present invention, the main body has a main body cover, a front end cover fixed to the first end portion of the main body cover, and a rear end cover fixed to the second end portion of the main body cover. And
The rear end cover is provided with the manual rotation operation portion, and the manual rotation operation portion is movable in the axial direction within the main body cover, and a push pin for pressing and compressing the other end portion of the impact spring. A lever that is rotatably attached to the rear end cover using a hinge pin, and an end portion of the lever and the push pin are connected to rotate the lever along the axial direction. And a link bar that changes the operation of compressing the other end of the impact spring by pushing a push pin.
本発明の手動打撃工具では、前記阻止手段は、前記本体カバー内に突出する段部と、前記スライドハンマーに対して前記軸方向とは直交する方向に移動可能に設けられ、前記段部に当てることで前記スライドハンマーが前記打撃部材側に移動するのを阻止する止めピンと、前記止めピンを、スライドハンマーから突出して前記段部に当たる位置とスライドハンマー内に収まる位置とに切り替える切替え棒と、前記スライドハンマー内に配置されて前記切替え棒と前記スライドハンマーの間に配置される別の戻しバネと、を有することを特徴とする。 In the manual impact tool of the present invention, the blocking means is provided so as to be movable in a direction perpendicular to the axial direction with respect to the slide hammer and a stepped portion protruding into the main body cover, and contacts the stepped portion. A stop pin that prevents the slide hammer from moving toward the striking member, a switching rod that switches the stop pin between a position that protrudes from the slide hammer and hits the stepped portion and a position that fits in the slide hammer, and It has another return spring which is arrange | positioned in a slide hammer and is arrange | positioned between the said switching rod and the said slide hammer, It is characterized by the above-mentioned.
本発明によれば、手動でありながら、大きな打撃力を与えることができる手動打撃工具を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a manual striking tool capable of giving a large striking force while being manual.
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の手動打撃工具の好ましい実施の形態を示している側面図であり、図2は、図1に示す手動打撃工具の内部構造例を示す軸方向の断面図である。
図1と図2に示すように、手動打撃工具10は、筒状の本体部5と、打撃バネ15と、スライドハンマー16と、阻止手段6と、打撃部材としてのポンチ17と、第1戻しバネ21と、手動回転操作部30を有している。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing a preferred embodiment of the manual impact tool of the present invention, and FIG. 2 is an axial sectional view showing an example of the internal structure of the manual impact tool shown in FIG.
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図2に示すように、本体部5は、円筒状の本体カバー11と、先端カバー12と、後端カバー13を有している。本体カバー11と先端カバー12と後端カバー13は、金属製の部材であり、本体カバー11の第1端部11Bには、先端カバー12がはめ込んで固定されている。本体カバー11の第2端部11Cには、後端カバー13がはめ込んで固定されている。
As shown in FIG. 2, the
本体カバー11と先端カバー12と後端カバー13で囲まれている空間内には、押しピン14と、打撃バネ15と、スライドハンマー16と、ポンチ17の一部分と、2つの止めピン18と、止めカラー19と、切替え棒20と、第1戻しバネ21と、第2戻しバネ22が収容されている。
In a space surrounded by the
図2に示すように、手動回転操作部30は、押しピン14と、レバー30Lと、プレート33と、リンクバー34を有する。押しピン14は、本体カバー11内を軸方向CLに移動可能で打撃バネ15の他端部を押して圧縮するための部材である。レバー30Lの端部にはプレート33が一体に固定されており、このプレート33の部分で後端カバー13に対してヒンジピン35を用いて回転可能に取り付けられている。
As shown in FIG. 2, the manual
図2に示すように、レバー30Lはにぎり玉31とロッド32を有する。にぎり玉31はロッド32の一端部に固定されている。ロッド32の他端部はプレート33に対してネジ33Nより固定されている。リンクバー34は略L字状で、その一端部は、プレート33に対してヒンジピン36により回転可能に連結されている。リンクバー34の他端部は、押しピン14の端部に対してヒンジピン37により回転可能に連結されている。このリンク部材34により、レバー30Lの回転動作が押しピン14を軸方向CLに沿って押す動作に変わり、これにより押しピン14が打撃バネ15を圧縮する。
As shown in FIG. 2, the
図2に示す阻止手段6は、段部19Aを形成する止めカラー19と、2つの止めピン18と、切替え棒20と、第2戻しバネ22とで構成されている。止めカラー19は、本体カバー11内に内接して固定された円筒状の部材である。この止めカラー19の端部によって本体カバー11の中に段部19Aが形成されている。
The blocking means 6 shown in FIG. 2 includes a
止めピン18は両端が丸まった俵状のもので、スライドハンマー16の周壁に開けられた2つの貫通した穴部16Cに1個づつ収められている。これらの止めピン18は、スライドハンマー16に対して軸方向CLとは直交する方向(本体カバー11の直径方向)に移動可能である。これら2つの止めピン18は、止めカラー18の端部により形成される段部19Aに当たることで、スライドハンマー16がポンチ17側(X1方向)に移動するのを阻止する。
The
切替え棒20は、止めピン18をスライドハンマー15から突出させて段部19Aに当てる第1位置と、スライドハンマー15内に止めピン18を収容して段部19Aに当てないようにしてスライドハンマー16をポンチ17側(X1方向)へ移動可能にする第2位置と、を切り替えるための棒状の部材である。第2戻しバネ22は、スライドハンマー16の底付き穴内に配置されており、切替え棒20の端部とスライドハンマー16の内底部の間に配置されている。
The
ここで、手動打撃工具10の各構成部材の形状例を、図3〜図6を参照して説明する。
図3は、本体カバー11と先端カバー12の形状を示している。本体カバー11は、円筒状の部材であり、第1端部11Bと第2端部11Cは開放端部である。先端カバー12は、先細り部分12Bと嵌め込み部分12Cを有しており、図2に示すように、先端カバー12の内部には、通し穴12Dを有している。この通し穴12Dには、ポンチ17の太径部17Bが軸方向CLに沿って移動できる。
Here, the example of a shape of each structural member of the
FIG. 3 shows the shapes of the
図3に示すように、本体カバー11の第1端部11Bには、先端カバー12の嵌め込み部分12Cを嵌め込んで固定するための凹部11Dが形成されている。図3に示す本体カバー11の第2端部11Cには、図2に示す後端カバー13の嵌め込み部分13Bを嵌め込んで固定するための凹部11Fが形成されている。本体カバー11の第1端部11Bには、穴部11Hが形成され、この穴部11Hには六角穴付きネジ11Pがねじ込まれている。このネジ11Pが止めカラー19を本体カバー11内に固定している。
As shown in FIG. 3, the
図4は、図2に示すポンチ17と切替え棒20の形状を示している斜視図である。金属製のポンチ17は、太径部17Bと、先端部17Cと、細径部17Dと、ストッパ部17Fと、当接部17Gを有する。先端部17Cは半球状であり、円盤状のストッパ部17Fは、図2に示す先端カバー12の内端部12Kに突き当ることで、ポンチ17がX1方向へ移動するのを阻止する。
FIG. 4 is a perspective view showing the shapes of the
図4に示す切替え棒20は鼓状のもので、太径の当接部20B、20Cと細径の中間部20Dとを有している。切替え棒20の当接部20Bは、ポンチ17の当接部17Gに対して突き当てられている。当接部20Cは、図2に示すように第2戻しバネ22の一端部22Bに突き当てられている。
The
図5(A)は、図2に示すスライドハンマー16の形状を示す断面図である。スライドハンマー16は、金属製の底付き筒状の部材であり、第2戻しバネ22を収容する空間部16Bと、止めピン18を1個づつ収容する2つの穴部16Cを有している。穴部16Cは、スライドハンマー16の中央部の周壁に軸方向CLと直行する向きに開けられている。第2戻しバネ22の他端部22Cは、空間部16Bの内底部16Dに固定されている。スライドハンマー16の底側の端部には突起16Tが設けられている。
FIG. 5A is a cross-sectional view showing the shape of the
図5(B)は、図2に示す止めカラー19の形状例を示している。止めカラー19は、金属製の円筒部材であり、図2に示すように本体カバー11の第1端部11Bの内周部に対して密接するようにして固定されている。止めカラー19の他端は段部19Aを形成する部分で、内周側が面取りされ斜面になっている。図5(C)は、図2に示す止めピン18の形状を示している。
FIG. 5B shows an example of the shape of the retaining
図6(A)は、図2に示す押しピン14の形状を示す斜視図である。押しピン14の一端部には突起14Bが設けられ、他端部にはヒンジピン37を通すための穴部14Cが形成されている。
図6(B)は、図2に示すリンクバー34の形状を示しており、リンクバー34はほぼL字型を有しており、リンクバー34の一端部と他端部にはそれぞれヒンジピン36,37を通すための穴部34B、34Cが形成されている。
図6(C)は、図2に示すレバー30Lのにぎり玉31と、ロッド32と、プレート33を示す斜視図である。プレート33には、ヒンジピン35,36をそれぞれ通すための穴部33B、33Cが形成されている。
FIG. 6A is a perspective view showing the shape of the
FIG. 6B shows the shape of the
FIG. 6C is a perspective view showing the
図2に示す打撃バネ15は、ポンチ17を打撃対象に対して打撃するための打撃力を蓄えるためコイルスプリングである。
図2に示すポンチ17の太径部17Bは、先端カバー12の通し穴12Dに通っており、切替え棒20の当接部20Bは、ポンチ17の当接部17Gに対して突き当てられている。第1戻しバネ21は、ポンチ17に対して軸方向CLに沿って同軸状に配置されており、第1戻しバネ21は、ポンチ17のストッパ部17Fとスライドハンマー16のストッパ部16Kの間に配置されている。
図2に示す止めカラー19は、本体カバー11の第1端部11Bの内周面に密着して六角穴付きネジ11Pを用いて固定されている。スライドハンマー16の外径は止めカラー19の内径よりもやや小さいく、スライドハンマー16は止めカラー19の内周面において軸方向CLに沿って移動可能である。
The
The
The fixing
図2に示す第2戻しバネ22はスライドハンマー16内に収容されており、第2戻しバネ22の一端部は切替え棒20の当接部20Cに突き当てられ、第2戻しバネ22の他端部はスライドハンマー16内に固定されている。2つの止めピン18は図5に示すスライドハンマー16の穴部16Cに、軸方向CLと直行する方向に摺動自在にはめ込まれている。図2に示すように、2つの止めピン18は止めカラー19の端部が形成する段部19Aに突き当たり、本体カバー11の内周面に当たっている。
図2に示すように、スライドハンマー16の突起16Tと押しピン14の突起14Bの間には、打撃バネ15が保持されている。第1戻しバネ21、第2戻しバネ22、打撃バネ15は、軸方向CLに沿って配列されている。
The
As shown in FIG. 2, a
次に、図7〜図10を参照して、手動打撃工具10の使用例を説明する。
この手動打撃工具10は、概略、手動によりレバー30Lをヒンジピン35を中心としてR方向に回すことにより、打撃バネ15を圧縮して打撃用のバネ蓄力を蓄え、ポンチ17を打撃対象に押しつけると、この打撃バネ15のバネ蓄力が開放され、ポンチ17の先端部17が打撃対象を打撃力するものである。
Next, with reference to FIGS. 7-10, the usage example of the
When the
図7では、打撃バネ15には打撃用のバネ蓄力が蓄えられておらず、初期の開放状態であり、無負荷時の状態を示している。
図7に示す無負荷時の状態では、レバー30Lのロッド32は、本体カバー11の軸方向CLに対して角度θで保持されている。
In FIG. 7, the
In the no-load state shown in FIG. 7, the
使用者が一方の手で本体カバー11を保持し、他方の手でにぎり玉31を持って、図7に示すロッド32を図7に示すヒンジピン35を中心としてR方向に回して、図8に示すようにほぼ軸方向CLに平行になるようにすると、打撃バネ15に打撃用のバネ蓄力が蓄えられる。
The user holds the
すなわち、図7と図8により比較して明らかなように、レバー30Lの端部と押しピン14を連結するリンクバー34は、レバー30Lの回転動作を、押しピン14をX1方向に直線移動させる動作に変える。これにより、軸方向CLに沿って押しピン14を押して打撃バネ15の他端部を圧縮する。
That is, as apparent from comparison between FIGS. 7 and 8, the
他方、止めカラー19の端部に形成された段部19Aにより止めピン18が押さえられていることで、スライドハンマー16は、X1方向には移動できずに位置が固定されたままであり、スライドハンマー16と本体カバー11とは軸方向CLについての相対的な位置の移動がなく、スライドハンマー16は固定されている。この結果、打撃バネ15は、押しピン14とスライドハンマー16との間で圧縮され、打撃バネ15に打撃用のバネ蓄力を簡単に確実に蓄えることができる。
On the other hand, since the
次の図9はスライドハンマー16のX1方向への移動が許容された状態、図10はポンチ17により打撃対象を打撃している状態を示す図である。
Next, FIG. 9 is a state in which the movement of the
図9に示すように、使用者がポンチ17の先端部17Cを打撃対象100に対して当てて接触させた状態で、使用者がこの打撃工具10をX1方向に押すと、ポンチ17が先端カバー12の内側からX2方向に入り込み、切替え棒20がX2方向に押される。このため、図8の状態から図9の状態を比較して分かるように、第1戻しバネ21と第2戻しバネ22が圧縮される。
As shown in FIG. 9, when the user presses the
また、切替え棒20がスライドハンマー16内に押し込まれる。この結果、2つの止めピン18が当接する位置が、切替え棒20の太径の当接部20Cの外周面から細径の中間部20Dの外周面に移り、2つの止めピン18は、半径方向内側に移動することが可能になる。
Further, the switching
すると、止めカラー19の端部内側を面取りすることで形成した斜面と前述の圧縮されている打撃バネ15の初期の伸長との協同作用により、止めピン18がスライドハンマー16内に入り、段部19Aと止めピン18の係止が解除される。その結果、スライドハンマー16は、止めカラー19内に入る込むことができるようになる。つまり、すなわち、2つの止めピン18は、スライドハンマー16の中に互いに近づくように入り込み、スライドハンマー16がX1方向に沿って(ポンチ17の先端部17C側に向かって)止めカラー19の内側に入り込むことができる状態となる。
Then, the
このため、図10に示すように、打撃バネ15の打撃用のバネ蓄力は、スライドハンマー16のX1方向への移動によりポンチ17に直接的に伝わり、ポンチ17の先端部17Cは打撃対象100を打撃する。
なお、図9から図10に示す状態では、第1戻しバネ21と第2戻しバネ22はそれぞれ圧縮された状態になっている。
For this reason, as shown in FIG. 10, the spring accumulating force for hitting the hitting
In the state shown in FIGS. 9 to 10, the
この打撃工具10では、使用者は一方の手で本体カバー11を保持し、他方の手でにぎり玉31を押さえ付けたままにする。使用者はにぎり玉31を手で持ってレバー30Lを支えることができるので、ポンチ17を打撃対象100に対して安定して容易に支えながら押し付けることができる。これにより、手動打撃工具10は、打撃対象100に対して確実に安定して打撃を与えることができる。
In the
1回の打撃作業が終わり、使用者がレバー30Lを図10の状態から図7に示す状態にR1方向に回転して戻すと、図7に示す初期の状態に戻る。すなわち、第1戻しバネ21と第2戻しバネ22の圧縮戻し力は、スライドハンマー16をX2方向に沿って元の位置に戻す。また、第2戻しバネ22の圧縮戻し力は、切替え棒20をスライドハンマー16から押し出す。すると、2つの止めピン18と接する位置が、切替え棒20の細径の中間部20Dの外周面から太径の当接部20Cの外周面に移るので、止めピン18がスライドハンマー16の周壁から押出される。これらの結果、2つの止めピン18はX2方向に移動すると共に、止めカラー19の端部で形成された段部19Aに係止する
以上説明した手動打撃工具10は、レバー30Lを図10の状態から図7に示す状態に戻して、図8〜図10の動作を繰り返すことにより、使用者は打撃対象100に対して複数回の打撃を与えることができる。
When one hitting operation is completed and the user rotates the
従来の手動打撃具では単に使用者が軸方向に押してバネに打撃力を蓄えるのに比べて、本発明の手動打撃具10ではレバー30Lを所定角度回転させるだけで、てこの原理を用いて打撃バネ15に対して大きな打撃用のバネ蓄力を蓄えることができる。このため、溶接部の応力緩和処理で溶接部近傍を打撃するのに必要な大きな打撃力を得ることができる。また、打撃対象に対して多数回の打撃を容易に与えることができる。
Compared with the conventional manual hitting tool in which the user pushes in the axial direction and stores the hitting force in the spring, the
すなわち、上記実施形態の手動打撃工具は、手動回転操作部30を操作することで、手動でありながら、打撃対象に対してより大きな打撃力を与えることができる。
That is, the manual striking tool of the above-described embodiment can apply a greater striking force to the striking target by operating the manual
上記実施形態の手動打撃工具では、使用者がレバー30Lを回転するだけで、押しピンを介して打撃バネに対して打撃用のバネ蓄力を簡単に蓄えることができる。
In the manual impact tool of the above-described embodiment, the user can easily store the spring accumulating force for impact on the impact spring via the push pin only by rotating the
上記実施形態の本発明の手動打撃工具では、前述の通り、阻止手段が、本体カバー内に突出する段部19Aと止めピン18と切替え棒20と第2の戻しバネ22で構成されているので、打撃時に打撃バネのバネ蓄力を確実に打撃対象に与えることができる。
In the manual impact tool of the present invention of the above embodiment, as described above, the blocking means is composed of the
上記実施形態の手動打撃工具では、レバーは、ロッドと、ロッドの端部に固定されたにぎり玉と、を有する。これにより、使用者はにぎり玉を持ってレバーを確実に回転して、しかも打撃部材側に押し付ける作業を行うことができる。 In the manual impact tool of the above embodiment, the lever includes a rod and a ball ball fixed to the end of the rod. Thereby, the user can perform the operation | work which holds a ball ball and rotates a lever reliably, and presses against a striking member side.
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。例えば、本体カバー11は、使用者が片手でより持ち易いようにするために、円筒状部材以外の形状であっても良い。
By the way, this invention is not limited to the said embodiment, A various modified example is employable. For example, the
5 本体部
6 阻止手段
10 手動打撃工具
11 本体カバー
12 後端カバー
14 押しピン
15 打撃バネ
16 スライドハンマー
17 ポンチ(打撃部材)
18 止めピン
19 止めカラー
21 第1戻しバネ
22 第2戻しバネ
30 手動回転操作部
30L レバー
31 にぎり玉
32 ロッド
33 プレート
34 リンクバー
35 ヒンジピン
5 Body 6 Blocking means 10
18
Claims (3)
筒状の本体と、
前記本体の一端部から一部が突出しており、前記本体の一端部に対して軸方向に沿って移動可能な打撃部材と、
前記本体内に配置され圧縮されることにより打撃用のバネ力を蓄える打撃バネと、
前記本体内の前記打撃バネより一端側寄りに配置されているスライドハンマーと、
前記スライドハンマーが前記本体内で前記打撃部材側に移動するのを阻止する阻止手段と、
前記本体に対してヒンジ部を用いて回転可能に保持され、手動で回転することで、前記打撃バネの他端部を押して圧縮して前記スライドハンマーとの間で、前記打撃バネに前記打撃用のバネ力を蓄える手動回転操作部とを備え、
前記打撃部材の先端部を前記打撃対象に押し当てて本体内に押し込むことで前記阻止手段による前記スライドハンマーの前記打撃部材側へ移動を解除して、前記打撃バネのバネ力を前記打撃部材に与えて前記打撃対象を打撃することを特徴とする手動打撃工具。 A manual impact tool that gives impact force to an impact target,
A tubular body,
A striking member that partially protrudes from one end of the main body and is movable along the axial direction with respect to one end of the main body
A striking spring that stores the spring force for striking by being arranged and compressed in the main body,
A slide hammer arranged closer to one end side than the impact spring in the main body,
Blocking means for blocking the slide hammer from moving toward the striking member in the main body;
It is rotatably held using a hinge portion with respect to the main body, and is manually rotated so that the other end portion of the impact spring is pressed and compressed between the slide hammer and the impact spring. And a manual rotation operation unit that stores the spring force of
The movement of the sliding hammer toward the striking member by the blocking means is released by pressing the tip of the striking member against the striking object and pushing it into the main body, and the spring force of the striking spring is applied to the striking member. A manual striking tool characterized by giving and striking the striking object.
前記後端カバーには、前記手動回転操作部が設けられ、
前記手動回転操作部は、
前記本体カバー内を前記軸方向に移動可能で前記打撃バネの他端部を押して圧縮するための押しピンと、
前記後端カバーに対してヒンジピンを用いて回転可能に取り付けられているレバーと、
前記レバーの端部と前記押しピンを連結して、前記レバーの回転動作を、前記軸方向に沿って前記押しピンを押して前記打撃バネの他端部を圧縮する動作に変えるリンクバーと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の手動打撃工具。 The main body has a main body cover, a front end cover fixed to the first end portion of the main body cover, and a rear end cover fixed to the second end portion of the main body cover,
The rear end cover is provided with the manual rotation operation unit,
The manual rotation operation unit includes:
A push pin that is movable in the axial direction within the main body cover and that compresses the other end of the impact spring;
A lever rotatably attached to the rear end cover using a hinge pin;
A link bar that connects the end of the lever and the push pin, and changes the rotation of the lever into an operation of pressing the push pin along the axial direction and compressing the other end of the impact spring;
The manual impact tool according to claim 1, comprising:
前記本体カバー内に突出する段部と、
前記スライドハンマーに対して前記軸方向とは直交する方向に移動可能に設けられ、前記段部に当てることで前記スライドハンマーが前記打撃部材側に移動するのを阻止する止めピンと、
前記止めピンを、スライドハンマーから突出して前記段部に当たる位置とスライドハンマー内に収まる位置とに切り替える切替え棒と、
前記スライドハンマー内に配置されて前記切替え棒と前記スライドハンマーの間に配置される別の戻しバネと、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の手動打撃工具 The blocking means is
A step projecting into the body cover;
A stop pin that is provided so as to be movable in a direction perpendicular to the axial direction with respect to the slide hammer, and that prevents the slide hammer from moving toward the striking member by hitting the stepped portion;
A switching rod for switching the stop pin between a position protruding from a slide hammer and hitting the stepped portion and a position falling within the slide hammer;
The manual impact tool according to claim 1, further comprising: another return spring disposed in the slide hammer and disposed between the switching rod and the slide hammer.
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