JP2010131612A - Pipe casting method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、パイプの鋳込み方法に関し、特に、砂等の充填物が充填されたパイプを金型のキャビティ内に配置した後に該キャビティ内に金属溶湯を充填するパイプの鋳込み方法に関するものである。 The present invention relates to a method for casting a pipe, and more particularly, to a method for casting a pipe in which a pipe filled with a filler such as sand is placed in a cavity of a mold and then a molten metal is filled into the cavity.
冷却媒体を流通させる通路等の中空部を有した鋳造品を成形する方法として、下記特許文献1所載のように、砂が充填されたパイプを型のキャビティ内に配置した後に該キャビティ内に金属溶湯を充填する方法が知られている。
しかしながら、このパイプの鋳込み方法をダイカスト法により行った場合には、ダイカスト金型に配置されたパイプが溶湯圧力によって微小なりとも変形するので、パイプ内に充填された砂がパイプの内壁に食い込み、パイプ内から砂を排出しようとしても十分に排出できないという問題がある。製品のパイプ内は冷却媒体を流通させる通路等として利用されるので、パイプ内に砂残りが生じた場合には製品が不良品となってしまう場合がある。 However, when the casting method of this pipe is performed by the die casting method, the pipe disposed in the die casting mold is deformed even if it is minute by the molten metal pressure, so that the sand filled in the pipe bites into the inner wall of the pipe, There is a problem that even when trying to discharge sand from the pipe, it cannot be discharged sufficiently. Since the inside of the product pipe is used as a passage through which a cooling medium flows, etc., if sand remains in the pipe, the product may be defective.
そこで本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、ダイカスト法によってパイプの鋳込みを行った場合でも、パイプ内に充填した砂等の充填物の排出性が良好なパイプの鋳込み方法を提供することを課題とする。 Therefore, the present invention has been made in view of the above-mentioned conventional problems, and provides a method for casting a pipe with good dischargeability of a filler such as sand filled in the pipe even when the pipe is cast by a die casting method. Is an issue.
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るパイプの鋳込み方法は、充填物が充填されたパイプをダイカスト金型のキャビティ内に配置した後に該キャビティ内に金属溶湯を充填するパイプの鋳込み方法において、該パイプに該充填物を充填する前に該パイプの内周面に水ガラス質のコーティング材を塗布することを特徴とする。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and a pipe casting method according to the present invention is a method in which a pipe filled with a filler is placed in a cavity of a die-casting mold, and then a molten metal is placed in the cavity. In the method of casting a pipe that fills the pipe, a water glassy coating material is applied to the inner peripheral surface of the pipe before filling the pipe with the filler.
また、該充填物は30〜1180μmの粒度分布を有する球状物であり、該充填物の表面には該パイプに充填される前に潤滑剤が塗布されていることが好ましい。 The filler is a spherical substance having a particle size distribution of 30 to 1180 μm, and it is preferable that a lubricant is applied to the surface of the filler before filling the pipe.
また、該充填物は合成ムライトを主とする人工砂であることが好ましい。 The filler is preferably artificial sand mainly composed of synthetic mullite.
本発明の請求項1記載のパイプの鋳込み方法によれば、パイプに充填物を充填する前にパイプの内周面に水ガラス質のコーティング材を塗布するので、ダイカスト法によってパイプの鋳込みを行った場合でも、パイプ内からの充填物の排出性が良好であり、パイプ内に充填物が残ってしまうことによって製品が不良品となることを防止することができる。又、パイプの内周面の面粗度を小さくすることができるので、製品のパイプ内が冷却媒体を流通させる通路として用いられる場合に、パイプ内の冷却媒体の流通を良好にすることができる。 According to the pipe casting method of the first aspect of the present invention, since the water glassy coating material is applied to the inner peripheral surface of the pipe before filling the pipe with the filler, the pipe is cast by the die casting method. Even in such a case, it is possible to prevent the product from being defective due to the good dischargeability of the filling from the pipe and the filling remaining in the pipe. Moreover, since the surface roughness of the inner peripheral surface of the pipe can be reduced, the circulation of the cooling medium in the pipe can be improved when the inside of the product pipe is used as a passage through which the cooling medium flows. .
本発明の請求項2及び請求項3記載のパイプの鋳込み方法によれば、充填物は30〜1180μmの粒度分布を有する球状物であり、パイプに充填される前に充填物の表面には潤滑剤が塗布されているので、パイプ内からの充填物の排出性をさらに良好にすることができる。 According to the pipe casting method of the second and third aspects of the present invention, the filler is a spherical object having a particle size distribution of 30 to 1180 μm, and the surface of the filler is lubricated before being filled into the pipe. Since the agent is applied, the dischargeability of the filler from the pipe can be further improved.
本発明の一実施形態にかかるパイプの鋳込み方法について図面を用いて説明する。図1は充填物充填工程が完了した状態のパイプ1の断面図であり、図2はダイカスト金型10の型開き状態における固定型11の正面図である。
A method for casting a pipe according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view of the
パイプの鋳込み方法は、充填物としての人工砂2を撹拌しながら潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布工程と、パイプ1の内周面1aにヒートレスグラスを塗布するパイプ処理工程と、人工砂2をパイプ1内に充填する充填物充填工程と、パイプ1をダイカスト金型10のキャビティ12内に配置するパイプ配置工程と、キャビティ12内に金属溶湯を充填してパイプ1を鋳込む溶湯充填工程と、ダイカスト金型10から取り出された製品のパイプ1内から人工砂2を排出する充填物排出工程とを含んでいる。
The pipe casting method includes a lubricant application step of applying a lubricant while stirring the
先ず、潤滑剤塗布工程を行う。潤滑剤塗布工程においては、人工砂2をミキサーにより撹拌しながら潤滑剤を塗布する。人工砂2は、合成ムライトを主とする球状物であり、詳細には、アルミナ40〜90重量%、シリカ60〜10重量%の合成ムライトを主とする球状物であり、30〜1180μmの粒度分布を有し、かつ6万/d〜180万/d(dは球状物の平均粒子径(μm))の範囲の単位体積あたりの表面積(cm2/cm3)を有している。この人工砂2は、粒径が丸く真球に近い形状を有するため、流動性が非常に優れている。人工砂2に塗布する潤滑剤としては二硫化モリブデンやグラファイト等の固形潤滑剤粉末を成分とするものを用いるのが好適である。人工砂2をミキサーにより撹拌しながら潤滑剤を塗布することにより、潤滑剤を球状物である人工砂2の表面に均一に塗布することができる。この様に、人工砂2の表面に潤滑剤を塗布しておくことにより、人工砂2の滑りを向上させることができ、後述の充填物排出工程における人工砂2の排出性を良好にすることができる。尚、人工砂2は充填物に相当する。
First, a lubricant application process is performed. In the lubricant application step, the lubricant is applied while stirring the
次に、パイプ処理工程を行う。使用するパイプ1は、例えば、肉厚が2.0mm、外径が40mmのアルミニウム合金製パイプである。パイプ処理工程においては、このパイプ1の内周面1aに水ガラス質のコーティング材(硬質のガラス質膜を形成する常温ガラスコーティング材)を塗布する。この様に、後述の充填物充填工程の前にパイプ1の内周面1aに水ガラス質のコーティング材を塗布しておくことにより、後述の溶湯充填工程においてキャビティ12内に金属溶湯が充填された際に金属溶湯の圧力によってパイプ1の内周面1aに人工砂2が接触して食い込むことを、パイプ1の内周面1aに形成される硬質のガラス質膜によって防ぐことができる。
Next, a pipe processing step is performed. The
次に、充填物充填工程を行う。充填物充填工程においては、パイプ1の一方の開口1bに円柱形状のアルミニウム合金製の蓋3をねじ込み又は圧入により嵌合させた上で、人工砂2を他方の開口1bから注ぐことによりパイプ1内に充填する。そして、パイプ1内への人工砂2の充填が完了したら、パイプ1の他方の開口1bにも蓋3を嵌合する。充填物充填工程が完了した後のパイプ1の断面図は図1に示すとおりであり、パイプ1の内周面1aと人工砂2との間には前述のパイプ処理工程において水ガラス質のコーティング材が塗布されることにより図示せぬ硬質のガラス質膜が形成されている。
Next, a filling material filling step is performed. In the filling process, a pipe-shaped
次に、パイプ配置工程を行う。図2に示すように、ダイカスト金型10は固定型11を有し、この固定型11に対して図示せぬ可動型が型締めされる。パイプ配置工程では、先ず、図示せぬ可動型が固定型11から離間した型開き状態で、パイプ1の両端を固定型11に形成された凹部13によって保持する。次に、図示せぬ可動型を固定型11に対して接近させて型締めをし、可動型に形成された図示せぬ凹部によってもパイプ1の両端を保持する。このパイプ配置工程により、パイプ1がダイカスト金型10のキャビティ12内に配置されることになる。
Next, a pipe placement process is performed. As shown in FIG. 2, the
次に、溶湯充填工程を行う。図2に示すように、固定型11にはスリーブ14が設けられており、このスリーブ14内に給湯されたアルミニウム合金からなる図示せぬ金属溶湯を、図示せぬプランジャチップを移動させることによりランナー15を介してキャビティ12内に射出充填する。鋳造条件については、プランジャチップの射出速度を1.8m/s、鋳造圧を60MPaとした。
Next, a molten metal filling process is performed. As shown in FIG. 2, the fixed
キャビティ12内の金属溶湯が凝固した後、図示せぬ可動型を固定型11から離間させて型開きをし、成形されたダイカスト品をダイカスト金型10から取り出す。そして、最後に、充填物排出工程を行う。充填物排出工程では、パイプ1の両端における蓋3が嵌合されている部分を切断するか、パイプ1の両端から蓋3をねじ抜きすることにより、パイプ1の端部開口部から人工砂2を排出する。本実施形態では、パイプ処理工程においてパイプ1の内周面1aに水ガラス質のコーティング材が塗布されることにより、硬質のガラス質膜によって人工砂2がパイプ1の内周面1aに食い込むことが防止され、潤滑剤塗布工程においては流動性に優れている球状物の人工砂2に対してさらに潤滑剤を塗布することで人工砂2の滑り性を向上させているので、充填物排出工程における人工砂2の排出性が極めて良好である。従って、パイプ1内から人工砂を排出する為に製品に振動を加えたり、人工砂2をパイプ1内からつつき出したりする必要がなく、人工砂2の自重だけでパイプ1内から人工砂2を自然落下させて排出することができる。
After the molten metal in the
充填物排出工程を行った後のパイプ1の内周面1aの面粗度はRzで19.1μmであったが、パイプの内周面に水ガラス質のコーティング材を塗布しないことのみが本実施形態と相違するようにしたパイプの鋳込み方法においては、充填物排出工程を行った後のパイプの内周面の面粗度はRzで25.4μmであった。本実施形態のように水ガラス質のコーティング材をパイプ1の内周面1aに塗布しておくことにより、硬質のガラス質膜によって人工砂2がパイプ1の内周面1aに食い込むことが防止されるので、充填物排出工程を行った後のパイプ1の内周面1aの面粗度を小さくすることができる。従って、製品のパイプ1内が冷却水等の冷却媒体を流通させる通路として用いられる場合に、パイプ1内の冷却媒体の流通を良好にすることができる。
The surface roughness of the inner
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、潤滑剤塗布工程の後にパイプ処理工程を行ったが、パイプ処理工程を潤滑剤塗布工程の前に行うようにしてもよい。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various improvements and modifications can be made within the scope described in the claims. For example, in the above-described embodiment, the pipe treatment process is performed after the lubricant application process, but the pipe treatment process may be performed before the lubricant application process.
また、上述した実施形態では、充填物は合成ムライトを主とする人工砂2であったが、これに限定されない。耐熱性を有し、30〜1180μmの粒度分布を有する球状物質を充填物として用いてもよい。
In the above-described embodiment, the filler is the
1 パイプ
1a 内周面
2 人工砂(充填物)
3 蓋
10 ダイカスト金型
11 固定型
12 キャビティ
13 凹部
14 スリーブ
15 ランナー
1
3
Claims (3)
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JP2008308200A JP2010131612A (en) | 2008-12-03 | 2008-12-03 | Pipe casting method |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013202636A (en) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Incorporated Educational Institution Meisei | Method for manufacturing aluminum casting and the aluminum casting |
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- 2008-12-03 JP JP2008308200A patent/JP2010131612A/en active Pending
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