JP2010130402A - 映像符号化装置及び映像復号化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
残像感の少ない高画質の高速表示を実現する。
【解決手段】
シーンチェンジ検出装置(12)は、シーンチェンジを検出し、広域動き検出装置(14)は、マクロブロックよりも大きい領域単位でフレーム間動き量を検出する。予測処理装置(20)、直交変換量子化装置(24)及びエントロピー符号化装置(26)は、入力端子(10)からの映像信号を、そのフレームの一部を間引いて圧縮符号化する。表示制御情報生成装置(30)は、装置(12、14)の出力から、間引かれるフレームに対する表示制御情報を生成する。表示制御情報は、復号化側での補間フレームの生成に使われる。多重化処理装置(28)は、エントロピー符号化装置(26)からの映像符号化データに表示制御情報を多重して出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像符号化装置及び映像復号化装置に関する。
近年、フラットパネルディスプレイが普及している。中でも、液晶ディスプレイは、CRTディスプレイのインパルス型の表示に対して、所定表示期間に同画像を表示し続けるホールド型表示となる。ホールド型表示では、動画像の表示に残像感が発生するといった課題が知られている。
ホールド型表示をよりインパルス型表示に近づけるために、1フレームの表示時間を短くするといった方法が試みられている。特許文献1には、動画像に周期的に黒画像を挿入して表示する擬似インパルス表示方式が記載されている。特許文献2には、隣接フレームから生成された擬似フレームを挿入する高速表示方式が記載されている。
特開2002−31790号公報 特開2005−241787号公報
擬似インパルス表示方式は、残像感を低減できる反面、黒画面を挿入することにより表示映像の輝度が低下する。また、動画像自体の輝度が高い場合にはフリッカが発生する可能性があるといった問題を抱えている。
一方、高速表示方式は、前方フレーム、後方フレーム又はその両方のフレームから擬似フレームを生成する。従って、理想的な補間処理を行えば、より高い効果が得られると期待されている。その反面、本来のフレーム周波数よりも高いフレーム周波数で存在しないフレームを予測して擬似フレームを生成することになり、処理速度や演算コストの面からも難易度が高い。予測が外れた場合、相関のないフレームを参照して擬似フレームを生成してしまうことになり、視覚上の弊害を引き起こす可能性がある。
予め高速表示用のフレームを符号化する方法も考えられるが、符号量が大幅に増加するので、現実的ではない。
本発明は、このような不都合を解消しつつ、表示画像の画質を改善できる映像符号化装置及び映像復号化装置を提示することを目的とする。
本発明に係る映像符号化装置は、入力映像信号をその一部のフレームを間引いて符号化する符号化手段と、前記入力映像信号のシーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出手段と、前記シーンチェンジ検出手段の出力に従い、前記符号化手段で間引かれるフレームに対する補間制御情報を生成する補間制御情報生成手段と、前記符号化手段の符号化により得られる映像符号化データと、前記補間制御情報とを多重する多重化処理手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る映像復号化装置は、入力符号化データから映像符号化データと、符号化されていないフレームに対する補間制御情報とを分離する分離処理手段と、前記映像符号化データを復号化する復号化手段と、前記補間制御情報に従い補間フレームを生成するフレーム生成手段と、前記復号化手段により復号化されたフレーム及び前記フレーム生成手段で生成された前記補間フレームから映像信号を生成する映像表示処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、符号化装置側で間引かれるフレームに対する補間制御情報を伝送するので、復号化側は、補間制御情報を使って、精度の高い補間フレームを生成できる。これにより、残像感の少ない高画質の高速表示を実現できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明をMPEG−4 AVC方式の映像符号化装置に適用した一実施例の概略構成ブロック図を示す。この実施例では、映像信号は1920×1088画素で符号化されるものとし、符号化対象画面は16×16画素ブロックに分割したマクロブロック単位で符号化処理される。
入力端子10に符号化対象のデジタル映像信号が入力する。シーンチェンジ検出装置12は、入力端子10からのデジタル映像信号からその映像シーンの切り替わり目を検出する。シーンチェンジ検出の一方法として、シーンチェンジ検出装置12は、各フレームの画素値のヒストグラムを生成し、そのヒストグラムを比較してシーンチェンジを検出する。シーンチェンジ検出装置12は、検出したシーンチェンジに対してシーンチェンジ情報SCI(Scene Changing Information)を生成する。SCIは、対象フレームでシーンチェンジがあったかどうかを示す1ビットの情報であり、値0のとき「シーンチェンジなし」を示し、値1のとき「シーンチェンジあり」を示す。
シーンチェンジ検出装置12は、同時に、各フレームの輝度レベルの平均値を算出し、フレームの代表輝度情報PLI(Poster Luminance Information)として出力する。PLIは、値0〜255で輝度レベル値を示す。
広域動き検出装置14は、入力端子10からのデジタル映像信号の各フレームで広域的な動きを検出する。具体的には、各フレームをマクロブロックよりも大きい所定サイズの領域に分割し、各分割領域におけるフレーム間動き量を検出し、動き情報を生成する。1フレームを2×2の領域に分割した場合には、広域動き検出の分割領域は960×540画素からなる。各分割領域に対して生成される動き情報を広域動き情報GMI(Global Motion Information)と呼ぶ。
本実施例では、GMIは、4つのパラメータGMI_PX,GMI_PY,GMI_NX,GMI_NYからなる。GMI_PXは、前方向フレーム各領域に対する水平方向の動き量を−128〜127の値で示す。GMI_PYは前方向フレーム各領域に対する垂直方向の動き量を−128〜127の値で示す。GMI_NXは後方向フレーム各領域に対する水平方向の動き量を−128〜127の値で示す。GMI_NYは後方向フレーム各領域に対する垂直方向の動き量を−128〜127の値で示す。
予測方法決定装置16は、符号化対象フレーム内の各マクロブロックに対して、簡易的な画面内予測又は広域動き情報GMIを利用した画面間予測を試行して、符号化効率が最適となる予測方式を決定する。メモリ18には、符号化画像データをローカルで復号化した画像データが格納されており、予測方法決定装置16は、画面間予測に対してメモリ18の画像データを参照する。予測方法決定装置16は、符号化対象マクロブロックがIスライスの場合は、画面内予測画素ブロックサイズ及び予測モードを決定する。予測方法決定装置16は、Pスライス又はBスライスの場合には、画面内予測又は画面間予測の内、符号化効率の高い方を選択する。予測方法決定装置16は、画面間予測の場合には、画面内予測画素ブロックサイズ及び画面内予測モード等の画面内予測符号化用パラメータを決定する。予測方法決定装置16は、画面間予測の場合には、参照画像フレーム、マクロブロック分割パターン及び動きベクトル等の画面間予測符号化用パラメータを決定する。予測方法決定装置16は、こうして決定された予測符号化用パラメータを予測処理装置20に供給する。
予測処理装置20は、予測方法決定装置16からの予測符号化用パラメータに従い、メモリ18の局所復号化画像から予測画像を生成し、局所復号化装置22に出力する。予測処理装置20はまた、入力端子10からのデジタル映像信号の各フレーム画像に対し、予測画像との差分(予測残差信号又は予測残差値)を算出し、直交変換量子化装置24に供給する。
直交変換量子化装置24はまず、予測処理装置20からの予測残差信号を指定の画素ブロック単位(8×8画素又は4×4画素ブロック単位)の整数精度離散コサイン変換で直交変換する。ただし、16×16画素ブロック単位で画面内予測処理された輝度信号又は色差信号に対しては、整数精度離散コサイン変換のDC(直流)成分を、更に離散アダマール変換する。
直交変換量子化装置24は、直交変換で生成された変換係数を、指定の量子化パラメータに応じた量子化ステップで量子化する。直交変換量子化装置24は、このように量子化された変換係数データをエントロピー符号化装置26と局所復号化装置22に供給する。
エントロピー符号化装置26は、直交変換量子化装置24からの量子化変換係数データをエントロピー符号化し、得られた符号化データを多重化処理装置28に供給する。エントロピー符号化の方式としては、CABAC(Context-based Adaptive Variable Length Coding)がある。又は、CAVLC(Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)でも良い。
本実施例では、予測処理装置20、直交変換量子化装置24及びエントロピー符号化装置26からなる符号化手段は、入力映像信号を、その一部のフレーム、例えば、1フレーム置きのフレームを間引いて符号化する。間引かれたフレームは、後述するように、補間制御情報を使って補間される。これは、伝送レートまたは記録容量を制限したい場合に有効である。もちろん、符号化側でフレームの間引きを行わずに、復号化側で、倍速表示のためにフレームを補間する場合にも、本実施例は適用可能である。その場合、予測処理装置20、直交変換量子化装置24及びエントロピー符号化装置26からなる符号化手段は、入力映像信号の全フレームを符号化する。
局所復号化装置22は、直交変換量子化装置24からの量子化変換係数データを逆量子化及び逆直交変換処理により画像残差データに戻し、予測処理装置20からの予測画像の画素値を加算して、画像データを局所復号化する。こうして復号化された画像データは、上述した予測方法決定装置16及び予測処理装置20での予測符号化のためにメモリ18に格納される。メモリ18は、デブロッキングフィルタを内蔵しており、局所復号化装置22により局所復号化された画像データをデブロッキングフィルタ処理した画像データも一定フレーム数を記憶する。デブロッキングフィルタ処理前の画像データは画面内予測処理に使用され、デブロッキングフィルタ処理された画像データは画面間予測処理に利用される。
表示制御情報生成装置30は、シーンチェンジ検出装置12からのSCI,PLI、及び広域動き検出装置14からのGMIから、表示制御情報DCI(Display Control Information)を生成する。但し、表示制御情報DCIは、予測処理装置20、直交変換量子化装置24及びエントロピー符号化装置26による符号化が、入力端子10からの映像信号のフレームレートよりも低いフレームレートで実行される場合に、生成され、利用される。すなわち、本実施例では、予測処理装置20、直交変換量子化装置24及びエントロピー符号化装置26が入力映像信号をそのフレームを間引いて符号化する場合を前提としている。表示制御情報DCIは、間引かれたフレームを復号化装置側で復元するのに使用される。換言すれば、表示制御情報は、復号化装置に対する補間制御情報であり、表示制御情報生成装置30は、補間制御情報生成装置である。表示制御情報DCIの詳細な内容は、後述する。
多重化処理装置28は、エントロピー符号化装置26からの符号化映像データ、表示制御情報生成装置30からの表示制御情報DCI、及び図示しないシステム制御装置からのシステムデータを多重化する。多重化処理装置28により多重化されたデータは、符号化データとして図示しない伝送路又は記録媒体に供給される。
表示制御情報DCIの決定方法を説明する。本実施例では、符号化しないフレームに対して、当該フレーム及びその前後のフレームのSCI情報に従い、予測補間の可能性に関して4つの状態のいずれか一つを設定する。そして、「GMIによるフレーム予測補間不可(PLIによる単色表示)」に対して、DCIに値0をセットする。「GMIによる前方フレーム予測補間可能」に対してDCIに値1をセットする。「GMIによる後方フレーム予測補間可能」に対してDCIに値2をセットする。を示す。「GMIによる前後フレーム予測補間可能」に対してDCIに値3をセットする。図2は、SCIに対するDCIの真理値表を示す。
即ち、符号化しないフレームNでシーンチェンジが起きている場合、又は、前後のフレームN−1,N+1の両方でシーンチェンジが起きている場合には、フレーム予測補間を不可に設定する。前方フレームN−1でシーンチェンジが起きていない場合には、前方フレームN−1を使った予測変換を可能にする。後方フレームN+1でシーンチェンジが起きていない場合には、後方フレームN+1を使った予測変換を可能にする。前後のどちらのフレームN−1,N+1でもシーンチェンジが起きていない場合には、前後のフレームN−1又はN+1、その両方を使った予測変換を可能にする。
このように生成されるDCI情報を伝送することで、復号化側では、シーンチェンジを挟んだフレーム間の予測補間フレームの生成、即ち、相関のないフレームを用いた予測補間フレームの生成を抑制できる。そして、復号化時に予測補間が可能な場合には、GMIを用いて精度良く予測補間画像を生成することが可能となる。また、予測補間が不可と判定された場合でも、PLIによる単色フレームを生成することで、前後フレームとの輝度に違和感を与えない擬似フレームが生成可能となる。
多重化処理装置28におけるDCI情報と符号化データの多重化処理を説明する。MPEG−4 AVCでは、様々なネットワークでの利用が考慮して、次のように規定されている。映像符号化処理を扱うビデオ符号化層(VCL:Video Coding Layer)と実際の伝送・蓄積のシステムとの間に、ネットワーク抽象化層(NAL:Network Abstraction Layer)が規定されている。NALは、NALヘッダとRBSP(Row Byte Sequence Payload)から構成されるNALユニットと呼ばれる単位でパケット化される。NALヘッダによりNALユニットの種類と、参照画像かどうかが識別され、続くRBSPに実際の符号化データが格納される。図3は、NALユニットの構造を示す。
図4は、NALユニットの種類又はタイプの定義を示す。NALユニットは、主に映像符号化データ(スライス)を搬送するが、これ以外の代表的なものとして、以下の情報がある。即ち、SPS(Sequence Parameter Set)は、映像符号化データのシーケンスに関する情報である。PPS(Picture Parameter Set)は、映像符号化データのピクチャに関する情報である。SEI(Supplemental Enhancement Information)は、映像符号化データの復号化には必須ではない付加情報である。
これらのNALユニットをピクチャ単位にまとめた単位をAccessユニットと呼ぶ。図5は、Accessユニットの構造例を示す。図5に示すように、Accessユニットの先頭には、Accessユニット内のピクチャタイプを識別可能な情報を含むアクセスユニット識別子(Access unit delimiter)と呼ばれるNALユニットが位置する。そして、アクセスユニット識別子に続いて、SPS、PPS及びスライスデータなどの、ピクチャに必要なNALユニット群が配置される。
SEIには、ユーザー定義のシンタクスを使用可能なユーザデータSEI(user data SEI)が用意されている。ユーザデータSEIには、未登録ユーザデータSEIと、ITU−T勧告T.35に従って登録された登録ユーザデータSEIがある。ここでは、ここでは未登録ユーザデータSEIを利用してDCIを多重化する。図6は、未登録ユーザデータSEIのメッセージのシンタクスを示す。図6におけるシンタクス要素の内、ユーザデータペイロードバイト領域(user_data_payload_byte領域)にDCI(PLI及びGMIを含む)を格納可能である。未登録ユーザデータSEIにDCIが格納されていることを、uuid_iso_iec_11578領域によりUUIDで識別できるようにしておく。
ユーザデータペイロードバイト領域にDCIを格納するためのデータ形式を「DCI_PACK」と呼ぶ。DCI_PACKのシンタクスの定義を図7に示す。num_frameは、格納されているDCI数を示す。この数値が実際に符号化されているフレーム間に何枚分のDCIが格納されているかを示す。即ち、復号化側でDCIを用いた高速表示が何倍まで利用可能かを示し、1であれば2倍、2であれば3倍となる。DCI[i]は表示制御情報を格納する。PLI[i]は代表輝度情報を格納する。num_area_h[i],num_area_v[i]は、GMIが画面をどのように分割して生成されたかを示し、それぞれ水平方向及び垂直方向に何分割されたかを示す。GMI_PX,GMI_PYには、各分割領域の前方向フレームに対する動き情報が格納される。GMI_NX,GMI_NYには、後方向フレームに対する動き情報が格納される。
以上のように、未登録ユーザデータSEIにDCI情報が格納され、Accessユニット内に多重化され、復号化装置に伝送される。
こうして、多重化処理装置28によりDCIが多重化された符号化データを受信する復号化装置側は、符号化の際に間引かれたフレームを、「DCI_PACK」を使って補間、すなわち、復元できる。本実施例では、「DCI_PACK」を利用することで、復号化側では、受信した符号化データのフレームレートよりも高いフレームレートでの再生が可能になる。
復号化側の構成と動作を説明する。図8は、図1に示す映像符号化装置に対応する映像復号化装置の概略構成ブロック図を示す。
入力端子40には、伝送路又は記録媒体から、多重化処理装置28の出力データに相当するデータが入力する。分離処理装置42は一般的な復号化処理として、入力端子40からの入力符号化データからSPS、PPS及びスライスデータ等の復号化処理に必要なデータを分離して復号化処理装置44に供給する。
復号化処理装置44は、分離処理装置42からのデータのうち、SPS及びPPSからシーケンス及びピクチャ・パラメータを抽出し、スライスデータをエントロピー復号化する。マクロブロックの生成に必要な変換係数を含むシンタクス要素を抽出し、変換係数に逆量子化・逆直交変換処理を行い、予測残差信号を復元する。復元された画像データは、再生表示用にメモリ46に格納される。復号化処理装置44はこれと同時に、予測画像を生成し、予測画像と予測残差信号を加算して復号化したマクロブロックデータをメモリ46に書き込む。
映像表示処理装置48は、メモリ46から復号化された画像データを表示フレーム順に読み出し、映像信号として表示装置50に供給する。表示装置50は、映像表示処理装置48からの映像信号を画像表示する。表示装置50は、例えば、液晶ディスプレイである。
符号化データのフレームレートは60fpsであり、倍の120fpsに対応するDCI情報が、DCI_PACKとしてSEIに多重化されているとする。図8に示す映像復号化装置は、再生映像信号を120fpsで再生表示することになる。
分離処理装置42は、入力端子40からのデータからSEI情報を抽出し、表示制御情報抽出装置52に供給する。表示制御情報抽出装置52は、分離処理装置42からのSEI情報の内、未登録ユーザデータSEIからuuid_iso_iec_11578領域のUUIDがDCIを示すものを検出する。続いて、ユーザデータペイロードバイト領域からDCI_PACKのシンタクスに基づきDCI関連情報を抽出し、フレーム生成装置54に出力する。
フレーム生成装置54は、動き情報に基づく動き補償予測フレームを生成する機能を有し、符号化データよりも高いフレームレートで再生する場合にDCI関連情報に基づく補間フレームを生成する。フレーム生成装置54は、生成した補間フレームの画像データをメモリ46に格納する。
映像表示処理装置48は、復号化処理装置44により復号化されたフレーム画像とフレーム生成装置54で生成された補間フレーム画像を、その表示順にメモリ46から読み出し、所定形式の映像信号として表示装置50に出力する。表示装置50は、映像表示処理装置48からの映像信号の各フレームを順次、画像表示する。これにより、符号化データよりも高いフレームレートで映像を再生表示できる。
図9は、表示制御情報抽出装置52から出力されるDCI関連情報に基づく補間フレーム生成動作のフローチャートを示す。図10は、フレーム補間タイミングとDCI値との関係例を図10に示す。図9及び図10を参照して、フレーム生成装置54による補間フレーム生成動作を説明する。
再生命令が有効で(S1)、フレーム補間タイミングである場合に(S2)、対象となるDCI値を参照し、補間方法を判定する(S3)。図10で、60fpsである符号化データが図10(a)に示すような復号化順である場合、その表示順は、図10(b)に示すようになる。尚、フレーム番号とDCI番号は、図10(a)の復号化順を元に示している。これに対し、120fpsでの表示を考えると、図10(c)に示すように各フレーム間に補間フレームを挿入する必要がある。この補間フレームを生成するタイミングがフレーム補間タイミングである。対象となる補間フレームに関連するDCI値は、表示順における直前のフレームに対して多重化されている。従って、例えば図10(c)に示されるフレーム番号2の補間フレームの場合には、表示順における直前のフレーム(フレーム番号2)に多重化されているDCI値を参照すれば良い。
参照したDCI値が「0」の場合、前後フレームに相関がないことを示している。この場合、DCI_PACK内のPLI情報による単色画面フレームを挿入することで、前後フレームとの輝度レベル差のない補間フレームが生成可能となる(S4)。
DCI値が「1」の場合、前方フレームとの相関があることを示している。この場合、DCI_PACK内のGMI(gmi_px,gmi_py)情報に基づき前方フレームに対する動き補償予測を行うことにより予測補間フレームを生成する(S5)。
DCI値が「2」の場合、後方フレームとの相関があることを示している。この場合、DCI_PACK内のGMI(gmi_nx、gmi_ny)を用いて後方フレームに対する動き補償予測を行うことにより予測補間フレームを生成する(S6)。
DCI値が「3」の場合、前方及び後方フレームのそれぞれに相関があることを示している。この場合、DCI_PACK内のGMI(gmi_px,gmi_py及びgmi_nx、gmi_ny)を用いて前方及び後方の両フレームに対する動き補償予測を行うことにより予測補間フレームを生成する(S7)。
以上の処理を、再生終了が指示されるまで繰り返す(S1)。
このように、符号化データに存在しないフレームに対するDCI情報、即ち表示制御情報を元に補間フレームを生成することで、相関のないフレームからの補間フレームの生成を防止できる。この結果、容易な処理で精度の高い高速表示再生が可能となる。
ここでは、GMIを用いた動き補償予測を行う方法を説明した。しかし、GMI、即ち広域動き情報をベースとしたより細かいマクロブロック単位の動き探索を行うことで、より精度の高い予測フレームを生成できる。
図10に示す例では、120fpsで画像を表示するので、GMIを用いた動き補償予測フレームを生成する場合でもそれなりの処理能力が必要となる。DCI値による判定を行わずに、単純にPLIによる単色画面フレームを挿入する処理のみでも、液晶ディスプレイにおける擬似インパルス表示処理を輝度レベル検出なしに実行できる。
本発明に係る映像符号化装置の一実施例の概略構成ブロック図である。 DCIの生成方法を示す図である。 NALユニット構造を示す図である。 NALユニットタイプを示す図である。 Accessユニット構造を示す図である。 未登録ユーザデータSEIのシンタクスの説明図である。 DCI_PACKシンタクスを示す図である。 本発明に係る映像復号化装置の概略構成ブロック図である。 DCIに基づく補間フレーム生成のフローチャートである。 60fpsの符号化データを120fpsで再生する場合のフレームとDCIの関係を示す図である。
符号の説明
10 入力端子
12 シーンチェンジ検出装置
14 広域動き検出装置
16 予測方法決定装置
18 メモリ
20 予測処理装置
22 局所復号化装置
24 直交変換量子化装置
26 エントロピー符号化装置
28 多重化処理装置
30 表示制御情報生成装置
40 入力端子
42 分離処理装置
44 復号化処理装置
46 メモリ
48 映像表示処理装置
50 表示装置
52 表示制御情報抽出装置
54 フレーム生成装置

Claims (2)

  1. 入力映像信号をその一部のフレームを間引いて符号化する符号化手段と、
    前記入力映像信号のシーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出手段と、
    前記シーンチェンジ検出手段の出力に従い、前記符号化手段で間引かれるフレームに対する補間制御情報を生成する補間制御情報生成手段と、
    前記符号化手段の符号化により得られる映像符号化データと、前記補間制御情報とを多重する多重化処理手段
    とを有することを特徴とする映像符号化装置。
  2. 入力符号化データから映像符号化データと、符号化されていないフレームに対する補間制御情報とを分離する分離処理手段と、
    前記映像符号化データを復号化する復号化手段と、
    前記補間制御情報に従い補間フレームを生成するフレーム生成手段と、
    前記復号化手段により復号化されたフレーム及び前記フレーム生成手段で生成された前記補間フレームから映像信号を生成する映像表示処理手段
    とを有することを特徴とする映像復号化装置。
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