JP2010130271A - 復号器および復号方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ノード数N(Nは整数)の情報フレームの全てのノード位置でACS演算を所定回数(例えば1回)行う。その所定回数目のACS演算により得られた、情報フレームの最後尾ノードのパスメトリック値を情報フレームの先頭ノードのパスメトリック値に設定して、再び情報フレームの先頭ノードからLノード目(Lは整数、L<N)の中間ノードまでの各ノード位置でACS演算を行う。所定回数目のACS演算の結果に基づいて最後尾ノードから中間ノードまでのトレースバックを行い、最後のACS演算の結果に基づいて中間ノードから先頭ノードまでのトレースバックを行う。
【選択図】図1
Description
図2は、実施の形態にかかる受信機の構成を示す説明図である。図2に示すように、受信機1は、無線部2、FFT(離散フーリエ変換)部3、サブキャリアデマッパ部4、復調部5および復号部6を備えている。無線部2は、アンテナ7で受信した受信信号の搬送波周波数での処理を行い、ダウンコンバート後のベースバンド信号を得る。FFT部3は、ベースバンド信号からガードインターバル部(GI)を除去した信号に対して高速フーリエ変換を行い、ベースバンド信号を周波数領域のサブキャリア信号に変換する。サブキャリアデマッパ部4は、サブキャリア信号に多重されている複数の物理チャネルを個々の物理チャネルに分離する。復調部5は、物理チャネルの受信信号を検波して尤度信号を得る。復号部6は、尤度信号を復号して受信データを得る。
図3は、実施の形態にかかる復号部の構成を示す説明図である。図3に示すように、復号部6は、デインターリーブ部11、レートデマッチング部12、ビタビ復号器13およびCRC検査部14を備えている。デインターリーブ部11は、送信機において送信時のインターリーブによって入れ替えられたビットの並びを元に戻す。レートデマッチング部12は、送信機において送信時のレートマッチングによって間引き処理されたビットや繰り返し処理されたビットを処理して元のビットサイズに戻す。ビタビ復号器13は、畳み込み符号の復号を行う。CRC検査部14は、復号後のデータに対して巡回冗長検査を行って復号結果が正しいか否かを検査し、CRCビットを除去して受信データを出力する。
図4は、実施の形態にかかるビタビ復号器の構成を示す説明図である。図4に示すように、ビタビ復号器13は、入力データバッファ21、ブランチメトリック演算部22、パスメトリックメモリ23、ACS演算部24、パスメモリ25、最尤判定部26、トレースバック部27、TBCC条件検査部28および制御部29を備えている。入力データバッファ21は、1情報フレーム分の入力データを保持する。ブランチメトリック演算部22は、入力データから各状態の遷移確率を表すブランチメトリック値を求める。ここで、状態とは、送信側の畳み込み符号器の遅延素子の状態を、畳み込み符号器の入力側から順に表したものである(図5参照)。パスメトリックメモリ23は、前ノードのパスメトリック値と現在のノードのパスメトリック値を保持する。パスメトリック値は、ブランチメトリック値の累積値である。パスメトリックメモリ23は、2バンク構成のメモリで構成されている。一方のバンクが前ノードのパスメトリック値の読み出しに用いられているときに、他方のバンクは現在のノードのパスメトリック値の書き込みに用いられる。
図6は、実施の形態にかかる制御部の構成を示す説明図である。図6に示すように、制御部29は、セレクタ31、第2カウンタである繰り返しカウンタ32、第1カウンタであるノードアップカウンタ33、状態カウンタ34、タイミングカウンタ35、比較部36、入力バッファアドレス演算部37、パスメトリックアドレス演算部38およびデコーダ39を備えている。
図9は、実施の形態にかかるトレースバック部およびTBCC条件検査部の構成を示す説明図である。図9に示すように、トレースバック部27は、セレクタ41、ノードダウンカウンタ42、状態レジスタ43、パスメモリアドレス演算部44、前状態演算部45およびデコード結果アドレス演算部46を備えている。TBCC条件検査部28は、比較部51およびレジスタ52を備えている。
図11および図12は、実施の形態にかかる復号処理の手順を示す説明図である。復号処理が開始されると、まず、初期化して、情報フレームの先頭ノードにおける各状態のパスメトリック値を全て0とする(ステップS1)。次いで、ACS演算の繰り返し回数iを0に設定し、iが[i_max−1]以上であるか否かを判断する(ステップS2)。この繰り返し回数iは、繰り返しカウンタ32の値である。最初は、i(=0)が[i_max−1]よりも小さいので(ステップS2:No)、ノード数の最大値n_maxをNに設定し、情報フレームの全ノードをACS演算の対象とする(ステップS3)。次いで、ノード位置nを0に設定し、入力データバッファ21から入力データD(0)を読み出す(ステップS4)。ノード位置nは、ノードアップカウンタ33の値である。D(0)は、ノード位置0、すなわち先頭ノードの入力データである。
次に、繰り返し回数iが[i_max−1]に達したときのACS演算の対象を、先頭ノードからLノード目までの中間ノードとした場合の演算量のシミュレーション結果について説明する。ただし、ACS演算の繰り返し回数iの最大値i_maxを2とし、情報フレームのノード数Nを100とし、送信側の畳み込み符号器の拘束長を7とし、符号化率を1/3とし、QPSK変調を行うとする。また、干渉波はガウス雑音のみであるとする。
24 演算部
27 トレースバック部
29 制御部
32 第2カウンタ
33 第1カウンタ
Claims (5)
- 情報フレームの各ノード位置に対して直前のノード位置からの遷移確率の高いパスを選択する演算を行う演算部と、
前記演算部に、情報フレームの全てのノード位置で前記演算を所定回数行わせ、前記所定回数目の前記演算により得られた前記情報フレームの最後尾ノードに関する値を前記情報フレームの先頭ノードの値に設定して前記先頭ノードから前記情報フレームの中間ノードまでの各ノード位置でさらに前記演算を行わせる制御部と、
を備えることを特徴とする復号器。 - 前記演算部の結果に基づいてトレースバックを行うトレースバック部、をさらに備え、
前記制御部は、前記トレースバック部に、前記所定回数目の前記演算の結果に基づいて前記最後尾ノードから前記中間ノードまでトレースバックを行わせ、前記所定回数目の次の回の前記演算の結果に基づいて前記中間ノードから前記先頭ノードまでトレースバックを行わせることを特徴とする請求項1に記載の復号器。 - 前記制御部は、前記演算部が前記演算を行う際のノード数をカウントする第1カウンタを備え、
前記第1カウンタの上限値は、前記先頭ノードから前記最後尾ノードまでのノード数に対応する第1の値と、前記先頭ノードから前記中間ノードに対応する第2の値とで、切り替え可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の復号器。 - 前記制御部は、前記演算部が全てのノード位置で前記演算を行った回数をカウントする第2カウンタを備え、
前記第2カウンタは、前記第1カウンタの上限値を、前記第2カウンタの値が前記所定回数に対応する値以下であるときに前記第1の値とし、前記第2カウンタの値が前記所定回数を超える値であるときに前記第2の値に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の復号器。 - 情報フレームの全てのノード位置で直前のノード位置からの遷移確率の高いパスを選択する演算を所定回数行う第1ステップと、
前記所定回数目の前記演算により得られた前記情報フレームの最後尾ノードに関する値を前記情報フレームの先頭ノードに関する値に設定して前記先頭ノードから前記情報フレームの中間ノードまでの各ノード位置で前記演算を行う第2ステップと、
を含むことを特徴とする復号方法。
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Cited By (4)
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JP2010263494A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Nec Corp | 復号装置、復号方法およびプログラム |
JP2011003997A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Fujitsu Ltd | 復号装置及び信号処理システム |
JP2012510735A (ja) * | 2008-12-02 | 2012-05-10 | 日本電気株式会社 | 復号方法および復号装置 |
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JPS62233933A (ja) * | 1986-04-03 | 1987-10-14 | Toshiba Corp | ヴイタビ復号法 |
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2008
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