JP2010128835A - 開発支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの性能要求を満足する為に各コンポーネントに要求される条件を予測すること。
【解決手段】データベース31は、既存システムのコンポーネントの種別毎に資源使用量を記憶する。計算手段21は、開発対象システムの各コンポーネントと同じ種別のコンポーネントについてデータベース31に記憶されている資源使用量を比較して、開発対象システムの複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出する。決定手段22は、開発対象システムの各コンポーネントに対して配分比を満足する範囲内で或る量の資源使用量を配分して、トランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測手段23によって予測し、予測結果が性能要求を満たさない場合には、配分比を満足する範囲内で前回と異なる量の資源使用量を配分し直して予測手段23による予測を再度繰り返すことにより、性能要求を満足するのに必要な各コンポーネントの資源使用量を探索する。
【選択図】図1

Description

本発明は開発支援装置に関し、特に複数のコンポーネントから構成されるシステムの開発を支援する開発支援装置に関する。
一般に、複数のソフトウェア・コンポーネント(以下、コンポーネントと記す)から構成される情報処理システムの開発は、幾つかの工程に分けて行われ、各工程毎にテストが実施される。
例えば、コンポーネントの設計が行われた段階では、そのコンポーネント内のコードが正しい論理かどうかをチェックしたり、正しく機能するかどうかをチェックする単体テストが実施される。この単体テストの結果、誤りが検出された場合には、コンポーネントの再設計等が行われ、誤りが検出されなかった場合には次の工程へと作業が進められる。
また、全てのコンポーネントが出来上がった段階では、それらを結合してみて、コンポーネント間のつながりが正しいかどうかをチェックしたり、システム全体として要求されている機能や性能が満たされているかどうかをチェックする結合テストが実施される。この結合テストの結果、誤りや性能不足が検出された場合には、コンポーネントの設計段階など、より上流の工程に戻って設計をやり直し、誤りが検出されなかった場合には次の工程へと作業が進められる。
このように設計の下流工程で誤りや不具合が見つかると、上流工程から設計をやり直す必要があるために、開発期間の長期化による納期遅れや開発コストの増大を引き起こすことになる。このような後戻りをできるだけ少なくするために、本来は上流工程で行われるテスト項目をより下流で実施できるようにする技術が幾つか提案されている。
例えば特許文献1には、テスト対象となるコンポーネントの上位コンポーネントおよび下位コンポーネントが未完成の状態でも、コンポーネントの資源使用量(具体的にはCPU時間)を予測できるコンポーネント性能測定手段が記載されている。また、このコンポーネント性能測定手段を使って予測した各コンポーネントの資源使用量と、各コンポーネントの処理の組み合わせによって実現されるトランザクションの処理内容とから、1トランザクションの資源使用量を算出し、この算出した1トランザクションの資源使用量をシステム性能予測モデルに入力して、複数のトランザクションを並行して実行した場合のシステム全体の性能(スループット、トランザクションのレスポンス時間)を予測する方法が記載されている。
特開2004−220453号公報 Connie U.Smith,Software Performance Engineering,pp157−224,Addison−Wesley,Reading,MA
特許文献1に記載の技術によれば、複数のコンポーネントから構成されるシステム全体の性能を実システムを構築することなく予測することができる。つまり、全てのコンポーネントの設計が終了していない段階で、これらのコンポーネントを結合したシステム全体の性能を予測することができるため、若し性能が不足していることが判明したならば、コンポーネントの再設計などを早い段階で着手することが可能になる。しかし、より好ましくは、各コンポーネントの設計に着手する前など、より早い段階で、システム全体に要求される性能を満足するために各コンポーネントが満足すべき条件が予測できれば良い。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、複数のコンポーネントから構成されるシステム全体に要求される性能を満足するために各コンポーネントに要求される制約条件を開発の早い段階で予測することができるようにすることにある。
本発明の開発支援装置は、複数のコンポーネントから構成されるシステムの開発を支援する開発支援装置であって、既存システムを構成する個々のコンポーネントの種別毎に資源使用量を記憶する既存コンポーネント別資源使用量記憶手段と、開発対象システムを構成する各コンポーネントと同じ種別のコンポーネントについて前記既存コンポーネント別資源使用量記憶手段に記憶されている資源使用量を比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出する資源使用量配分比計算手段と、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測するシステム性能予測手段と、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントに対して前記算出された配分比を満足する範囲内で或る量の資源使用量を配分して前記システム性能予測手段による予測を行い、その予測結果が開発対象システムに要求される性能を満たさない場合には、前記配分比を満足する範囲内で前回と異なる量の資源使用量を配分して前記システム性能予測手段による予測を再度繰り返すことにより、性能要求を満足するために必要となる各コンポーネントの資源使用量を探索するコンポーネント制約条件決定手段とを備える。
本発明によれば、複数のコンポーネントから構成されるシステム全体に要求される性能を満足するために各コンポーネントに要求される制約条件を開発の早い段階で予測することができる。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態に係わる開発支援装置10は、データ処理装置20と、記憶装置30と、入力装置40と、表示装置50とで構成される。
データ処理装置20は、1台または複数台のCPUで構成され、資源使用量配分比計算手段21、コンポーネント制約条件決定手段22、システム性能予測手段23、制約条件登録手段24および制約条件検索手段25を機能手段として備えている。これらの機能手段は、図示しないプログラムをCPU上で実行することにより実現される。各機能手段は、概ね以下のような機能を有する。
資源使用量配分比計算手段21は、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出する機能を有する。ここで、資源使用量とは、本実施の形態ではCPU使用時間である。
システム性能予測手段23は、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測する機能を有する。ここで、システム全体の性能とは、スループット、1トランザクション当たりのターンアラウンドタイム(レスポンスタイム)などのことである。システム構築における性能評価(予測)の方法論として、プログラム実行に必要な資源使用量を、見積り可能な程度にソフトウェア実行を分割した上で、各処理ステップについて見積もった資源使用量からシステム性能を予測する手法が公知である(例えば非特許文献1参照)。システム性能予測手段23は、この公知の予測手法を用いて実現されている。
コンポーネント制約条件決定手段22は、システム性能予測手段23による予測動作を繰り返すことにより、開発対象システムに対して要求される性能を満足するために必要となる各コンポーネントの資源使用量を決定する機能を有する。
制約条件登録手段24は、コンポーネント制約条件決定手段22で決定された各コンポーネントの資源使用量を各コンポーネントの制約条件として、開発対象システムの性能要求および各コンポーネントと関連付けて制約条件データベース39に格納する機能を有する。
制約条件検索手段25は、入力装置40から入力された検索要求にしたがって、制約条件データベース39を検索し、その検索結果を表示装置50に出力する機能を有する。
記憶装置30は、磁気ディスクや主記憶メモリ等で構成され、コンポーネント別資源使用量データベース31、システム性能予測モデル32、開発対象システムのコンポーネント情報33、開発対象システムの性能要求34、コンポーネントが関与するトランザクションの処理情報35、各コンポーネントへの資源使用量配分比36、各コンポーネントへの配分資源使用量37、予測結果38および制約条件データベース39を記憶する。
コンポーネント別資源使用量データベース31は、既存システムを構成する個々のコンポーネントの種別毎の資源使用量を記憶する。図2を参照すると、コンポーネント別資源使用量データベース31には、コンポーネント種別が通信コンポーネント、検索・更新要求コンポーネント、データベースコンポーネントのそれぞれについて、既存システム中のコンポーネントを特定するコンポーネント識別子とそのコンポーネントの資源使用量との組が記憶されている。個々の資源使用量は、実際に稼動しているシステムから計測した値であっても良いし、特許文献1に記載されるようなコンポーネント性能測定手段によって測定(予測)された値であっても良い。図2には、3種類のコンポーネントについてしか資源使用量が記録されていないが、一般的にはより数多くの種類のコンポーネントについてその資源使用量が記録されている。或るコンポーネントがどの種別に分類されるかは、そのコンポーネントの持つ機能によって決定する。つまり、同じような機能を持つコンポーネントは同じ種別のコンポーネントに分類される。
システム性能予測モデル32は、システム性能予測手段23が予測に使用するモデルであり、待ち行列網モデルやシミュレーションモデルを用いたものが既存技術として存在している(例えば、非特許文献1参照)。
開発対象システムのコンポーネント情報33は、開発対象システムを構成する各コンポーネントに関する情報として、コンポーネント識別子、フローチャート形式やテキスト形式で記述されたコンポーネントの機能説明などで構成される。
開発対象システムの性能要求34は、開発対象システムの非機能要求の内容である。具体的には、例えば「同時アクセス数が30のときに、ターンアラウンドタイムが3秒以内」といった内容が記載されている。
コンポーネントが関与するトランザクションの処理情報35は、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションの処理の流れを、フローチャート形式やテキスト形式で記述した情報である。開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションの処理の流れの一例を図3に示す。この例では、開発対象システムは、通信コンポーネントA、検索・更新要求コンポーネントB、データベースコンポーネントCの3種類のコンポーネントから構成されている。
通信コンポーネントAは、システム外部より処理要求メッセージを受信し、メッセージ中の処理番号で示される処理を引数を付けて呼び出すことにより検索・更新要求コンポーネントBに依頼し、処理の戻り値を処理結果として検索・更新要求コンポーネントBから受け取って要求元に送信する。
検索・更新要求コンポーネントBは、通信コンポーネントAから引数で渡される処理番号に応じた要求(検索要求や更新要求)を作成してデータベースコンポーネントCに送信し、データベースコンポーネントCから処理結果を受け取って通信コンポーネントAに送信する。
これらの処理のために各コンポーネントA、B、Cが必要とするCPU使用時間の上限が、各コンポーネントA、B、Cの制約条件になる。また、各コンポーネントA〜Cによる処理はシーケンシャルに行われるため、各コンポーネントA、B、Cが必要とするCPU使用時間の合計がトランザクションに必要なCPU使用時間になる。
データベースコンポーネントCは、検索・更新要求コンポーネントBから要求を受信し、その要求に応じて検索あるいは更新を行い、結果を検索・更新要求コンポーネントBへ送信する。
各コンポーネントへの資源使用量配分比36、各コンポーネントへの配分資源使用量37、予測結果38は、開発対象システムの各コンポーネントの制約条件を求める過程で一時的に生成される情報である。また、制約条件データベース39は、求められた各コンポーネントの制約条件を記憶するデータベースである。
入力装置40は、キーボードやマウス等で構成され、表示装置50は、LCDディスプレイ等で構成される。
次に本実施の形態に係わる開発支援装置100の動作を、図4のフローチャートの流れに沿って説明する。
まず、データ処理装置20の資源使用量配分比計算手段21は、開発対象システムのコンポーネント情報33を参照して、開発対象システムを構成する各コンポーネントの種別を判別し、各コンポーネントの種別と同じ種別の既存コンポーネントの資源使用量をコンポーネント別資源使用量データベース31から読み出す(ステップS101)。例えば、開発対象システムが、図3で示したような通信コンポーネントA、検索・更新要求コンポーネントB、データベースコンポーネントCで構成されており、コンポーネント別資源使用量データベース31に図2に示したような資源使用量が記憶されている場合、資源使用量配分比計算手段21は、通信コンポーネントの資源使用量として、10、12、…、検索・更新要求コンポーネントの資源使用量として、5、8、…、データベースコンポーネントCの資源使用量として50、70、…を読み出す。
次に資源使用量配分比計算手段21は、読み出した各コンポーネント種別の資源使用量を比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出し、各コンポーネントへの資源使用量配分比36として記憶装置30に記憶する(ステップS102)。比較に際しては、各コンポーネント種別毎に、資源使用量の平均、中央値、最小値あるいは最大値などの予め定められた統計値を計算し、統計値どうしを比較する。そして、例えば通信コンポーネントの資源使用量の統計値を10、検索・更新要求コンポーネントの資源使用量の統計値を5、データベースコンポーネントの資源使用量の統計値を45とすると、資源使用量配分比計算手段21は、コンポーネントA、B、Cで構成される開発対象システムの当該コンポーネントへの資源使用量の配分比を、10:5:45、つまり、2:1:9に決定する。
次に、コンポーネント制約条件決定手段22は、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションへ割り当てる資源使用量の初期値を設定する(ステップS103)。初期値としては、資源使用量配分比計算手段21で計算された各コンポーネント種別毎の資源使用量の統計値の和とすることができる。例えば、通信コンポーネント、検索・更新要求コンポーネントおよびデータベースコンポーネントの資源使用量の統計値がそれぞれ、10、5、45の場合、60を資源使用量の初期値に設定する。
次にコンポーネント制約条件決定手段22は、記憶装置30から各コンポーネントへの資源使用量配分比36を読み出し、資源使用量の初期値をその配分比36で配分することにより、各コンポーネントへの配分資源使用量を計算し、記憶装置30に記憶する(ステップS104)。例えば、配分比が2:1:9、資源使用量の初期値が60のとき、通信コンポーネントAには10、検索・更新要求コンポーネントBには5、データベースコンポーネントCには45を分配する。
次にコンポーネント制約条件決定手段22は、予測に必要な情報をシステム性能予測手段23に入力して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測させる(ステップS105)。このとき、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションの情報は、コンポーネントが関与するトランザクションの処理情報35を記憶装置30から読み出して用いる。また、トランザクションの同時実行数は、記憶装置30から読み出した開発対象システムの性能要求34から抽出する。例えば、性能要求34が「同時アクセス数が30のときに、ターンアラウンドタイムが3秒以内」であれば、「同時アクセス数が30」の部分を認識して、トランザクションの同時実行数を30とする。
システム性能予測手段23は、記憶装置30からシステム性能予測モデル32を読み出し、このシステム性能予測モデル32に対して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクション当たりの資源使用量や同時実行トランザクション数などの情報を入力して、システム全体の性能(ターンアラウンドタイムなど)を予測し、その予測結果38を記憶装置30に記憶する。
次にコンポーネント制約条件決定手段22は、記憶装置30から予測結果38を読み出し、記憶装置30から読み出した開発対象システムの性能要求34と比較する(ステップS106)。例えば、性能要求34が「同時アクセス数が30のときに、ターンアラウンドタイムが3秒以内」であれば、予測結果38で与えられるターンアラウンドタイムと3秒とを比較する。
その結果、予測結果38が性能要求34を満足していなければ(ステップS107でNO)、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションへ割り当てる資源使用量をより削減するように変更し(ステップS108)、ステップS104に戻って上述した処理と同様の処理を繰り返す。他方、予測結果38が性能要求34を満足していれば(ステップS107でYES)、コンポーネント制約条件決定手段22は、予測結果38と性能要求34との差が予め設定された閾値以下かどうかを判定する(ステップS109)。例えば、性能要求34がターンアラウンドタイム3秒以下、予測結果38が1秒、予め設定されたターンアラウンドタイムの閾値が0.3秒であれば、予測結果38と性能要求34との差が閾値以下でないと判定する。予測結果38と性能要求34との差が閾値以下でなければ、制約条件が厳しすぎることになるので、コンポーネント制約条件決定手段22は、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションへ割り当てる資源使用量を増加する方向に変更し(ステップS110)、ステップS104に戻って上述した処理と同様の処理を繰り返す。
ステップS108およびステップS110において実施される資源使用量の変更アルゴリズムの一例を以下に説明する。まず、資源使用量の初期値を用いた予測結果が性能要求を満足しない場合には、今回の資源使用量を上限値として保存した上で、予め定められた一定量だけ資源使用量を削減する。逆に、資源使用量の初期値を用いた予測結果が性能要求を満足しているが、性能要求との差が閾値より大きければ、今回の資源使用量を下限値として保存した上で、予め定められた一定量だけ資源使用量を増加する。
2度目以降の予測時においては、予測結果が性能要求を満足しない場合には、今回の資源使用量を上限値として保存した上で、下限値が保存されていなければ一定量だけ資源使用量を削減し、下限値が保存されていれば上限値と下限値との中間の値を、削減した資源使用量の値とする。また、予測結果が性能要求を満足しているが、性能要求との差が閾値より大きければ、今回の資源使用量を下限値として保存した上で、上限値が保存されていなければ一定量だけ資源使用量を増加し、上限値が保存されていれば上限値と下限値との中間の値を、増加した資源使用量の値とする。
以上のような変更アルゴリズムを用いることにより、予測結果が性能要求を満足し、且つその差が閾値以内に収まる資源使用量を探索することができる。なお、変更アルゴリズムは上記の例に限定されるものではなく、例えば、資源使用量の初期値を用いた予測結果が性能要求を満足しない場合には、資源使用量を少しずつ削減し、逆に資源使用量の初期値を用いた予測結果が性能要求を満足するが、閾値以上の差がある場合には、資源使用量を少しずつ増加するといったアルゴリズムも採用することができる。
コンポーネント制約条件決定手段22は、予測結果38と性能要求との差が閾値以下になると、その時点の各コンポーネントへの配分資源使用量37を各コンポーネントの制約条件として確定する(ステップS111)。制約条件登録手段24は、記憶装置30から各コンポーネントへの配分資源使用量37を読み出し、各コンポーネントの制約条件として、開発対象システムの性能要求34および各コンポーネントと対応付けて制約条件データベース39に格納する(ステップS112)。
図5を参照すると、制約条件データベース39は、開発対象システムXを特定する情報(例えば開発対象システムを一意に識別する識別子)に対応付けて、構成コンポーネントA、B、Cが記憶されている。また、各コンポーネントA、B、Cに対応付けて、その制約条件a、b、cが記憶されている。さらに、開発対象システムXの性能要求Yと制約条件a、b、cとが対応付けられている。開発対象システムX、その性能要求Y、その構成コンポーネントA〜C、その制約条件a〜cの相互の関係が一意に辿れる構造であれば、対応付けの仕方は図5に示す方法以外の方法でも良い。
設計者(ユーザ)は、入力装置40から制約条件検索手段25に対して検索条件を指定した検索要求を送信することにより、制約条件データベース39の内容を検索することができる。この場合、制約条件検索手段25は、コンポーネントの識別子をキーとした検索要求が入力された場合、そのコンポーネントに関連する全ての制約条件と、各制約条件に対応する性能要求とを制約条件データベース39から検索し、表示装置50に出力する。また、制約条件検索手段25は、性能要求をキーとした検索要求が入力された場合、その性能要求に関連する全ての制約条件と、その制約条件が課されるコンポーネントと、その性能要求が課される開発対象システムとを制約条件データベース39から検索し、表示装置50に出力する。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、複数のコンポーネントから構成される開発対象システムの性能要求を満足するために各コンポーネントに要求される制約条件を、各コンポーネントの詳細な設計前に予測することができる。これにより、開発の早い段階から性能要求の検証を行うことが可能となり、無駄な後戻りによるコストの抑制や製品品質の向上につながる。
一般にシステム性能予測手段23は、複数のコンポーネントが関与するトランザクションにおける各コンポーネント毎の資源使用量(トランザクションの総資源使用量)が不明であれば、トランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能は予測できない。このため、何らかの基準で、各コンポーネントの配分資源使用量を決定する必要がある。しかし、開発対象システムの各コンポーネントの設計が未だ完了していない段階では、各コンポーネントで必要な資源使用量を測定することはできない。また、トランザクションの総資源使用量を各コンポーネントに均等に割り当てたのでは、個々のコンポーネントの正確な制約条件は求められない。何故なら、コンポーネントの機能の違いによって、本来的に必要とする資源使用量に数倍から十数倍以上の差があるためである。そこで、本発明は、開発対象システムを構成する各コンポーネントと同じ種別のコンポーネントについて過去に計測された資源使用量を比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出することで、この課題を解決している。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、前記の実施の形態では資源使用量がCPU使用時間である場合について説明したが、本発明は資源使用量がCPU使用時間に限定されるものではなく、資源使用量がネットワーク帯域の使用量、メモリ使用量などのリソース使用量とすることもできる。
本発明の実施の形態に係わる開発支援装置のブロック図である。 コンポーネント別資源使用量データベースの内容例を示す図である。 開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションの処理情報の内容説明図である。 本発明の実施の形態に係わる開発支援装置の処理例を示すフローチャートである。 制約条件データベースの内容例を示す図である。
符号の説明
10…開発支援装置
20…データ処理装置
30…記憶装置
40…入力装置
50…表示装置

Claims (9)

  1. 複数のコンポーネントから構成されるシステムの開発を支援する開発支援装置であって、
    既存システムを構成する個々のコンポーネントの種別毎に資源使用量を記憶するコンポーネント別資源使用量記憶手段と、
    開発対象システムを構成する各コンポーネントと同じ種別のコンポーネントについて前記コンポーネント別資源使用量記憶手段に記憶されている資源使用量を比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出する資源使用量配分比計算手段と、
    開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測するシステム性能予測手段と、
    開発対象システムを構成する複数のコンポーネントに対して前記算出された配分比を満足する範囲内で或る量の資源使用量を配分して、前記トランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を前記システム性能予測手段によって予測を行い、その予測結果が開発対象システムに要求される性能を満たさない場合には、前記配分比を満足する範囲内で前回と異なる量の資源使用量を配分し直して、前記システム性能予測手段による予測を再度繰り返すことにより、性能要求を満足するために必要となる各コンポーネントの資源使用量を探索するコンポーネント制約条件決定手段とを備えることを特徴とする開発支援装置。
  2. 前記資源使用量配分比計算手段は、コンポーネント種別毎に複数の資源使用量から予め定められた種類の統計値を計算し、統計値どうしを比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出することを特徴とする請求項1に記載の開発支援装置。
  3. 前記コンポーネント制約条件決定手段は、前記資源使用量配分比計算手段で計算された各コンポーネントの統計値を加算して、最初に使用する資源使用量の初期値を求めることを特徴とする請求項2に記載の開発支援装置。
  4. 前記コンポーネント制約条件決定手段は、資源使用量の初期値を用いた予測結果が性能要求を満足しない場合には、今回の資源使用量を上限値として保存した上で、予め定められた一定量だけ資源使用量を削減し、逆に、資源使用量の初期値を用いた予測結果が性能要求を満足しているが、性能要求との差が閾値より大きければ、今回の資源使用量を下限値として保存した上で、予め定められた一定量だけ資源使用量を増加し、2度目以降の予測時においては、予測結果が性能要求を満足しない場合には、今回の資源使用量を上限値として保存した上で、下限値が保存されていなければ一定量だけ資源使用量を削減し、下限値が保存されていれば上限値と下限値との中間の値を、削減した資源使用量の値とし、また、予測結果が性能要求を満足しているが、性能要求との差が閾値より大きければ、今回の資源使用量を下限値として保存した上で、上限値が保存されていなければ一定量だけ資源使用量を増加し、上限値が保存されていれば上限値と下限値との中間の値を、増加した資源使用量の値とすることを特徴とする請求項3に記載の開発支援装置。
  5. 前記コンポーネント制約条件決定手段により探索された、性能要求を満足するために必要となる各コンポーネントの資源使用量を、性能要求およびコンポーネントと関連付けてデータベースに登録する登録手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の開発支援装置。
  6. 前記コンポーネントの識別子をキーとした検索要求を入力し、そのコンポーネントに関連する全ての制約条件と、各制約条件に対応する性能要求とを前記データベースから検索して出力する検索手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の開発支援装置。
  7. 性能要求をキーとした検索要求を入力し、その性能要求に関連する全ての制約条件と、その制約条件が課されるコンポーネントとを前記データベースから検索して出力する検索手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の開発支援装置。
  8. 既存システムを構成する個々のコンポーネントの種別毎に資源使用量を記憶するコンポーネント別資源使用量記憶手段と、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測するシステム性能予測手段とを備え、複数のコンポーネントから構成されるシステムの開発を支援する開発支援装置における開発支援方法であって、
    資源使用量配分比計算手段が、開発対象システムを構成する各コンポーネントと同じ種別のコンポーネントについて前記コンポーネント別資源使用量記憶手段に記憶されている資源使用量を比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出する資源使用量配分比計算ステップと、
    コンポーネント制約条件決定手段が、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントに対して前記算出された配分比を満足する範囲内で或る量の資源使用量を配分して、前記トランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を前記システム性能予測手段によって予測を行い、その予測結果が開発対象システムに要求される性能を満たさない場合には、前記配分比を満足する範囲内で前回と異なる量の資源使用量を配分し直して前記システム性能予測手段による予測を再度繰り返すことにより、性能要求を満足するために必要となる各コンポーネントの資源使用量を探索するコンポーネント制約条件決定ステップとを含むことを特徴とする開発支援方法。
  9. 既存システムを構成する個々のコンポーネントの種別毎に資源使用量を記憶するコンポーネント別資源使用量記憶手段を備え、複数のコンポーネントから構成されるシステムの開発を支援する開発支援装置を構成するコンピュータを、
    開発対象システムを構成する各コンポーネントと同じ種別のコンポーネントについて前記コンポーネント別資源使用量記憶手段に記憶されている資源使用量を比較して、開発対象システムを構成する複数のコンポーネントへの資源使用量の配分比を算出する資源使用量配分比計算手段と、
    開発対象システムを構成する複数のコンポーネントが関与するトランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を予測するシステム性能予測手段と、
    開発対象システムを構成する複数のコンポーネントに対して前記算出された配分比を満足する範囲内で或る量の資源使用量を配分して、前記トランザクションを複数同時に実行した場合のシステム全体の性能を前記システム性能予測手段によって予測を行い、その予測結果が開発対象システムに要求される性能を満たさない場合には、前記配分比を満足する範囲内で前回と異なる量の資源使用量を配分し直して前記システム性能予測手段による予測を再度繰り返すことにより、性能要求を満足するために必要となる各コンポーネントの資源使用量を探索するコンポーネント制約条件決定手段として機能させるためのプログラム。
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