JP2010107893A - 液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射表示の際のコントラストを向上させることが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】反射表示部1Rに、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる位相差板15を設けるようにする。これにより、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層13との間で、斜め方向から観察した際の位相差が補償される。よって、反射表示部1Rにおいて、黒表示時の視野角特性が改善される。なお、位相差板15は、Z方向に延伸されてなる単一の位相差層により構成してもよく、AプレートとポジティブCプレートとの積層構造としてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射型または半透過型の液晶表示装置およびこの液晶表示装置を備えた電子機器に関する。
液晶表示装置における位相差板(λ/4板)の構成方法として、λ/4板とλ/2板とを組み合わせることが知られている。また、このような液晶表示装置において、横電界駆動液晶モード(FFS(Fringe Field Switching)モード)のものが、広視野角および高コントラストを実現する液晶モードとして注目されている(例えば、非特許文献1)。
H.Imayama、他5名、「Novel Pixel Design for a Transflective IPS-LCD with an In-Cell Retarder」、SID2007、p.1651−1654、2007年
ここで、液晶表示装置では、モバイル用途の場合、外光視認性の高い反射部と透過部との両方を持つ半透過型のものが好適である。そこで、例えば半透過型の横電界駆動液晶モードとして、反射表示部にのみ位相差板(λ/2板)を設け、液晶層をλ/4とする方法も提案されている。このような構成により、広帯域条件が満たされるため、反射表示部において黒表示がなされるようになっている。
ところが、この方法では、液晶分子が寝ている状態で黒表示をする設計をした場合、正面方向観察時の透過率が最も低くなるが、斜方向観察時は光漏れがしてしまい、反射表示部におけるコントラストが低下してしまうという問題があった。これは、液晶層がホモジニアス配向状態であるため、黒表示時の視野角依存性が非常に悪く、反射表示部では拡散光に近い光で見ることになる場合が多いことが原因である。液晶分子をツイスト配向させることで上記課題を改善することもできるが、特に半透過型の液晶素子の場合は、透過部の透過率が大幅に減少してしまうことが知られている。さらに、FFSモードの場合では、透過表示部もツイスト配向状態となり、視野角特性が大幅に劣化してしまうという大きな問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、反射表示の際のコントラストを向上させることが可能な液晶表示装置および電子機器を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、第1基板およびこの第1基板よりも観察面側の第2基板と、第1基板と第2基板との間に設けられ、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層と、第1基板の観察面側に部分的または全体に設けられた反射板と、少なくとも反射板に対応する領域に設けられ、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる第1位相差板と、第2基板よりも観察面側に設けられた第1偏光板とを備えたものである。
本発明の電子機器は、上記液晶表示装置を備えたものである。
本発明の液晶表示装置および電子機器では、少なくとも反射板に対応する領域に、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる第1位相差板が設けられていることにより、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層との間で、斜め方向から観察した際の位相差が補償される。よって、反射板に対応する領域(反射表示部)において、黒表示時の視野角特性が改善される。
本発明の液晶表示装置および電子機器によれば、少なくとも反射板に対応する領域に、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる第1位相差板を設けるようにしたので、反射板に対応する領域(反射表示部)において、黒表示時の視野角特性を改善することができる。よって、反射表示の際のコントラストを向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置(液晶表示装置1)の概略構成を断面図で表したものである。この液晶表示装置1は、画素内に透過表示部1Tと反射表示部1Rとが設けられた半透過型のものであり、例えば、TFT(Thin Film Transistor)基板12(第1基板)およびCF基板16(第2基板)の間に、液晶層13を有している。また、バックライト10とTFT基板12との間には偏光板11A(第2偏光板)が設けられ、CF基板16の観察面側(+Z方向側)には偏光板11B(第1偏光板)が設けられている。また、透過表示部1Tには、後述する透過部12Tが設けられており、反射表示部1Rには、後述する反射部12Rと位相差板15(第1位相差板)とが設けられている
バックライト10は、例えば、導光板などを用いたエッジライト型のバックライトや、直下型のバックライトなどにより構成され、偏光板11Aへ光が照射されるようになっている。
TFT基板12は、ガラス等により構成されている。このTFT基板12上には、透過表示部1Tにおいて透過部12Tが設けられ、反射表示部1Rにおいて反射部12Rが設けられている。これら透過部12Tおよび反射部12Rには、図示しないTFT等からなる画素回路が形成されている。また、反射部12Rには、図示しない反射板が形成されている。
液晶層13は、ホモジニアス配向状態(TFT基板12およびCF基板16に対して並行な配向状態)において黒表示状態を示すものであり、スペーサ14が配置されている。この液晶層13は、例えば誘電異方性が正または負のネマティック液晶、スメクティック液晶、コレステリック液晶などの液晶材料より構成され、例えばVA(Vertical Alignment)モード、IPS(In Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、TN(Twisted Nematic)モードなどのセル構造を有している。
特に、液晶層13がFFSモードのセル構造の場合、TFT基板12上(またはCF基板16上)には、例えば図2に示したような画素電極120および共通電極(図示せず)が設けられている。このような画素電極120および共通電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極により構成されている。この場合、共通電極と画素電極120との間に電圧を印加した際に、TFT基板12およびCF基板16に対して略平行な電界を発生させることにより、印加電圧に応じて液晶層13のダイレクタが変化するようになっている。
CF基板16は、TFT基板12よりも観察面側に配置されており、ガラス等により構成されている。このCF基板16上には、カラーフィルタ162および保護層161がほぼ全面に設けられていると共に、反射表示部1Rにおいて位相差板15が設けられている。
カラーフィルタ162は、例えば、ブラックマトリックス(図示せず)の開口領域に、R(赤),G(緑),B(青)の3色のカラーフィルタが規則的に配列してなるものである。このカラーフィルタR,G,Bは、例えば、顔料分散型カラーフィルタ等であり、赤色、緑色および青色の成分のうちのいずれか1色を効果的に透過し、それ以外の2色の光を効果的に吸収するものであれば、特に限定されるものではない。また、透過型であっても反射型であってもよい。カラーフィルタR,G,Bの厚みは、それぞれ例えば1μm〜2μm程度である。
保護層161は、カラーフィルタ層162を保護するためのものであり、例えばアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂の混合物により構成されている。
位相差板15は、上記したように、TFT基板12とCF基板16との間において、反射表示部1Rに配置されている。この位相差板15は、例えば視野角補償用の位相差フィルムとしての機能を有するものであり、重合性液晶よりなる液晶分子の配列(配向状態)によって、所定のリタデーションが得られるようになっている。具体的には、位相差板15では、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となるように構成されている。これにより、本実施の形態の液晶表示装置1では、反射表示部1Rにおいて、斜方向からの視野角特性が改善するようになっている。
ここで、位相差板は一般に、図3(A)〜図3(C)に示したように、屈折率楕円体として表記されることにより、その特性が分類されるようになっている。
具体的には、図3(A)に示したものは、平面方向の一方(ここでは、y方向)における屈折率Nyと、高さ方向(z方向)における屈折率Nzとの位相差が同じであり、平面方向の他方(ここでは、x方向)における屈折率Nxが、屈折率Nzよりも大きくなっている(Nx>Ny=Nz)。このタイプの位相差板は非常に一般的なものであり、Aプレートと呼ばれている。比較的安価であり、広く用いられている位相差板である。
一方、図3(B)に示したものは、平面方向(x,y方向)における屈折率Nx,Nyに対して、z方向の位相差が大きくなっている(Nz>Nx=Ny)。このタイプの位相差板は、ポジディブCプレート(+Cプレート)と呼ばれている。このポジティブCプレートでは、斜めから見た場合に、位相差が発現するようになっている。
また、図3(C)に示したものは、Aプレートの特性とポジティブCプレートの特性とを1つの位相差板で併せ持つようになっている(Nx>Nz>Ny)。このタイプの位相差板は、2軸プレート(Biaxial Plate)と呼ばれている。
本実施の形態の位相差板15は、Z方向に延伸されてなる単一の位相差層(上記した2軸プレート(Biaxial Plate))により構成されており、Z方向に屈折率最大となるようになっている。このような位相差板15としては、例えば、塗布型のディスコティックタイプの位相差板を用いることができる。なお、位相差板15のNz係数(=(Nx−Nz)/(Nx−Ny))は、−0.5〜+0.9程度であることが好ましい。後述する補償効果が特に高くなるからである。
このような位相差板15は、配向基板(ここでは、CF基板16)を配向処理された面(基板面)上に設けられた層と、その上部の重合型液晶層とで構成されている。
このような配向基板としては、例えばラビング処理や光配向処理などによって配向能が付与された配向膜によって表面が覆われたガラス基板や、基板自身に配向能のある基板を用いることができる。
また、配向膜としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルアルコール等が通常使用される。そして、ラビング処理は、レーヨン、綿、ポリアミド、ポリメチルメタアクリレート等の素材からなる選ばれるラビング布を金属ロールに捲きつけ、これをフィルムに接した状態で回転させるか、ロールを固定したままフィルムを搬送することにより、フィルム面をラビングで摩擦する方法が通常採用される。
重合型液晶層は、重合性液晶モノマーが、基板面に対して一定角度を保って配向した状態で3次元に架橋されている層である。この重合型液晶層中においては、膜厚方向において重合性液晶モノマーの長軸と配向基板の基板面とのなす角度(プレチルト角)が実質的に一定である。また、重合性液晶モノマーの長軸は、配向基板の配向方向に揃って配向している。
このような重合性液晶モノマーとしては、配向処理された面に対して一定角度を保って配向する材料が用いられ、その中からさらに耐熱性の高い材料を用いることが好ましい。このような重合性液晶モノマーとしては、例えば、以下の化1ないし化9に示した構造式の化合物を用いることができる。
Figure 2010107893
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なお、上記重合性液晶モノマーの他に、必要に応じて放射線を用いて硬化させるための光重合開始剤および空気界面や、配向膜近傍での配向助剤、膜厚均一性向上として界面活性剤が含有されていてもよい。
また、重合型液晶層は複数の層を積層したものでもよく、積層する場合には、下層の重合型液晶層を配向膜として用いてもよく、層間に配向膜を配置してハイ光軸を変えることも可能である。重合型液晶層としては、公知のネマチック、コレステリック、カイラルネマチック、ディスコチック、スメクチック規則性を有するものなどを用いることが可能である。また、配向膜に対して平行に配向するホモジニアス配向、配向膜近傍からチルト角が変化するハイブリッド配向、配向膜に対して垂直に配向するホメオトロピック配向を用いることが可能である。
光重合開始剤としては、チオキサントン系光重合開始剤(例、2,4-ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン)、ベンゾフェノン系光重合開始剤(例、ベンゾフェノン、(4−(メチルフェニルチオ)フェニル)フェニルメタノン)やアントラキノン系光重合開始剤(例、エチルアントラキノン)を用いることができる。市販の光重合開始剤(Ciba Specialty Chemicals.Inc.製のIrgacure184、Irgacure369、Irgacure651、Irgacure819、Irgacure907、IrgacureOXE02、IrgacureOXE01、Darocur 1173、Darocur 4265)を単体または混合で用いてもよい。
この光重合開始剤は、必要に応じて複数種類を合わせて用いてもよく、さらに他の光重合開始剤を添加してもよい。また、光重合開始剤の添加量は、一般的に0.01〜15重量%、好ましくは0.1〜12重量%、より好ましくは0.3〜10重量%の範囲である。
界面活性剤としては、アクリル系、シリコーン系、フッ素系などを単独または複数種を混合したものを用いることができる。アクリル系の材料としては、BYK361、307、325、344、352、354、392(ビックケミー)、ポリフロー461(共栄社化学)を挙げることができる。フッ素系材料としては、SC101,SC386(AGC)、メガファックR−08、R−90、F−430(大日本インキ製)、DMAOP(アズマックス社製商品名)、シリコーン系材料としては、KF-643、X22-1927等を用いることができる。
界面活性剤の添加量は、液晶の配向を阻害しない範囲で適宜添加することができるが、一般的には液晶材料に対して0.001wt%〜10wt%程度が好ましく、さらに好ましくは、0.01wt%〜5wt%程度が好ましい。
このような界面活性剤は、この重合性液晶組成物を用いた光学素子において、重合性液晶モノマーのチルト角を制御するものであり、面内で傾斜角の均一なチルト角で重合性液晶モノマーを配向させた光学素子を形成することができる。
このようなカップリング剤の具体例としては、n−オクチルトリメトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、n−ドデシルトリメトキシシラン、n−ドデシルトリエトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン等のシラン化合物を加水分解することによって得られるシランカップリング剤が挙げられる。
また、位相差の膜厚を厚くした場合でも重合性液晶モノマーをホメオトロピック配向させるという観点からは、カップリング剤は、棒状の重合性液晶モノマーをホメオトロピック配向させる作用が強いものが好ましい。このようなカップリング剤の具体例としては、パーフルオロアルキルシラン、ペンタフルオロフェニルトリメトキシシラン、ペンタフルオロフェニルトリエトキシシラン、ペンタフルオロフェニルプロピルトリメトキシシラン、ペンタフルオロフェニルプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルトリメトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオシルトリメトキシシラン、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオシルトリエトキシシラン、3−(ペプタフルオロイソプロポキシ)プロピルトリメトキシシラン、及び3−(ペプタフルオロイソプロポキシ)プロピルトリエトキシシラン等のフッ素系シラン化合物を加水分解することによって得られるフッ素系シランカップリング剤(フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤)が挙げられる。
カップリング剤の含有量は、基板の材質、位相差層の膜厚、使用するカップリング剤の配向規制力等に応じて異なるが、重合性液晶モノマーの総量に対して0.001重量%〜5重量%程度とすることが好ましく、0.01重量%〜1重量%程度とすることが更に好ましい。カップリング剤を多量に含有させると、重合性液晶がホメオトロピック配向せずに、ホメオトロピック配向した領域とホメオトロピック配向以外の状態に配向した領域とに相分離を起こすようになる。
このような液晶表示装置1は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、TFT基板12に、透過部12Tおよび上述した反射板を含む反射部12Rを形成したのち、ラビング処理などの配向規制処理を施す。ラビング処理は、例えば、レーヨン、綿、ポリアミド、ポリメチルメタアクリレートなどの材料からなるラビング布を金属ロールに捲きつけ、このロールを配向膜に接した状態で回転させることによって施すことができる。
また、同様に、CF基板16に、上述した材料よりなるカラーフィルタ162および保護層161を形成したのち、ラビング処理などの配向規制処理を施す。
次いで、化1〜化9に示した重合可能なネマチック液晶モノマーと、界面活性剤と、光重合開始剤とを所定の割合で溶剤に溶解させ、これを塗布液として調整する。そして、CF基板16上に、所定膜厚で塗布液を塗布した塗膜を形成する。なお、塗膜の形成方法は、各種コーティング方法を適用してよい。
次いで、CF基板16上の塗膜中の溶媒を乾燥させたのち、液晶相を示す温度から等方相を示す温度+10℃程度の範囲の間で配向処理をし、室温または加熱しながら放射線を照射することにより、重合性液晶モノマーを3次元架橋させる。
この際、窒素(N)などの不活性ガス雰囲気中において、塗膜への放射線の照射を行うことが好ましい。これにより、酸素阻害を受けることなく耐熱性に優れた位相差板15を作製することができる。
また、塗膜に照射する放射線としては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯などの水銀励起光源、およびキセノン光源等を用いることができ、好ましくは、光開始剤の感度の大きい波長帯域に強度のピークを有する光源を選択することが好ましい。
さらに、このような塗膜への放射線の照射は、室温以上、液晶性モノマーの透明点(N−I点)以下の温度で行うこととする。これにより、液晶性(異方性)を損なうことなく、架橋密度が大きく耐熱性の優れた位相差板15を作製することができる。なお、透明点とは、液晶相と等方相の相転移の温度である。
以上のような位相差板15の形成においては、塗布方式によるが、例えばスピンコート方式の場合は、溶液中の固形分濃度、スピンコート回転数、回転時間などで調整することが可能である。また、スリットコート、ダイコートなどの押し出し塗布方式の場合は、溶液中の固形分濃度、スリットヘッドまたはダイヘッドと塗布基板との相対速度、塗布量などを調整することにより、膜厚を制御する。
次いで、重合性液晶モノマーを3次元架橋させた層を形成したのち、熱処理を行うことによって、さらに3次元架橋を進める。ここでは、液晶性モノマーの透明点(N−I点)以上の温度での熱処理を行うことにより、さらに耐熱性の優れた傾斜配向位相差層を得ることができる。この熱処理は、材料や、位相差成膜工程以降の工程の加熱処理条件にもよるが100℃以上、230℃以下で、10分〜120分の間で行なわれることとする。これにより、以降の工程の熱処理による黄変や位相差量の低下等の劣化を防いだ位相差板15を得ることができる。また、この位相差板15に対して以降の工程の加熱処理が加わった場合であっても、その加熱処理の前後において、位相差板15の特性を変化させることなく安定に保つことが可能である。例えば、正面の位相差および極角方向に傾斜した方向からの位相差を、加熱処理の前後において変化させることなく安定に保つことが可能である。
次いで、以上のようにして位相差板15を形成したのち、TFT基板12とCF基板16とを対向配置して外周を封止し、内部に液晶を注入することにより液晶層13を形成する。以上により、図1に示した液晶表示装置1が形成される。
次に、本実施の形態の液晶表示装置1の作用および効果について説明する。
この液晶表示装置1では、画素電極120と図示しない共通電極との間に所定の電圧が印加されると、液晶層13の液晶分子の配向状態が変化して透過率が変化する。透過表示部1Tでは、バックライト10から入射した光が、透過部12Tおよび液晶層13を透過し、透過表示光Ltとして取り出される。一方、反射表示部1Rでは、CF基板16側から入射した外光が、反射部12R内の反射板(図示せず)によって反射され、その反射光が反射表示光Lrとして取り出される。
ここで、図4および図5に示した比較例に係る従来の液晶表示装置100では、CF基板106において、本実施の形態の位相差板15の代わりに、Aプレートからなる位相差板105が反射表示部100Rに設けられている。この液晶表示装置100では、本実施の形態と同様にして広帯域条件を満たすことにより、反射表示部100Rにおいて黒表示がなされる。
ところが、この液晶表示装置100では、電圧を印加しない黒表示をした場合、正面方向観察時の透過率が最も低くなるが、斜方向観察時は光漏れがしてしまい、反射表示部100Rにおけるコントラストが低下してしまう。これは、液晶層13がホモジニアス配向状態であるため、黒表示時の視野角依存性が非常に悪く、反射表示部100Rでは拡散光に近い光で見ることになる場合が多いからである。
これに対し、本実施の形態の液晶表示装置1では、反射表示部1Rに、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる位相差板15が設けられていることにより、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層13との間で、斜め方向から観察した際の位相差が補償される。
具体的には、例えば図6に示したように、液晶分子130の短軸方向では、斜め方向から見た場合、位相差板15のリタデーション値は減少するが、ポジティブCプレートとしての機能も有する位相差板15の位相差値は増加し、リタデーションの視野角依存性が補償される。また、液晶分子130の長軸方向では、斜めから見た場合に発現する、液晶分子139のリタデーション方向の位相差と、位相差板15の位相差軸とは、90度ずれているため、この長軸方向の位相差も補償されることになる。これにより、本実施の形態の液晶表示装置1では、反射表示部1Rにおいて、黒表示時の視野角特性が改善される。
以上のように本実施の形態では、反射表示部1Rに、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる位相差板15を設けるようにしたので、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層13との間で、斜め方向から観察した際の位相差を補償することができる。よって、反射表示部1Rにおいて、黒表示時の視野角特性を改善することができ、反射表示の際のコントラストを向上させることが可能となる。
また、位相差板15が、Z方向に延伸されてなる単一の位相差層により構成されているようにしたので、後述する積層構造の位相差板151と比べ、厚みを小さくすることができる。
以下、本発明の変形例をいくつか挙げて説明する。なお、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
(変形例1)
図7は、本発明の変形例1に係る液晶表示装置(液晶表示装置1A)の概略構成を断面図で表したものである。本変形例の液晶表示装置1Aは、上記実施の形態の液晶表示装置1において、位相差板15を有するCF基板16の代わりに、位相差板151を有するCF基板16Aを設けるようにしたものである。
位相差板151は、Aプレート15AとポジティブCプレート15Cとの積層構造となっている。このようなポジティブCプレートとしては、例えば、垂直配向性のAプレート材料を用いることができる。なお、Aプレート15AおよびポジティブCプレート15Cの積層順は、図7に示したものと逆となっていてもよいが、図7に示したように、ポジティブCプレート15Cが液晶層13側に配置されているようにするのが好ましい。視野角補償効果がより大きくなるからである。
このような構成により本変形例においても、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることができる。すなわち、反射表示の際のコントラストを向上させることが可能となる。
なお、位相差板151において、ポジティブCプレート15Cのみを、TFT基板12側に設けるようにしてもよい。
(変形例2,3)
図8は、本発明の変形例2に係る液晶表示装置(液晶表示装置1B)の概略構成を断面図で表したものであり、図9は、本発明の変形例3に係る液晶表示装置(液晶表示装置1C)の概略構成を断面図で表したものである。また、図10および図11は、変形例2に係る液晶表示装置1Bにおける各層の軸方向の一例を平面模式図で表したものである。一方、図12および図13は、変形例3に係る液晶表示装置1Cにおける各層の軸方向の一例を平面模式図で表したものである。
変形例2に係る液晶表示装置1Bは、上記実施の形態の液晶表示装置1において、CF基板16と偏光板11Bとの間に、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる位相差板である2軸延伸位相差板17B(第2位相差板)を設けるようにしたものである。また、変形例3に係る液晶表示装置1Cは、液晶表示装置1において、TFT基板12と偏光板11Aとの間に、2軸延伸位相差板17Bを設けるようにしたものである。
2軸延伸位相差板17Bは、Z方向に延伸されてなる単一の位相差層(2軸プレート(Biaxial Plate))により構成されている。
このような構成により本変形例においても、上記実施の形態と同様の作用により同様の効果を得ることができる。すなわち、反射表示の際のコントラストを向上させることが可能となる。
なお、これら変形例2,3では、特にFFSモードやIPSモードにおいて、透過部に2軸の位相差板を用いて視野角を向上させる手法が知られているため、上記組み合わせにより半透過型液晶素子の場合、両方をいっぺんに改善することも可能となる。
(変形例4)
図14は、本発明の変形例4に係る液晶表示装置(液晶表示装置1D)の概略構成を断面図で表したものである。なお、本変形例の液晶表示装置1Bにおける各層の軸方向の一例は、図10および図11に示したものと同様である。
本変形例の液晶表示装置1Dは、上記変形例1の液晶表示装置1Aにおいて、透過表示部1Tに、反射表示部1Rにおける位相差板15のうちのポジティブCプレート15Cが延在するようにしたものである。また、この液晶表示装置1Dでは、TFT基板12と偏光板11Aとの間に、Aプレート17Aが設けられている。
このような構成により本変形例では、透過表示部1Tにおいても、Aプレート17AおよびポジティブCプレート15Cが設けられているため、反射表示部1Rに加えて透過表示部1Tにおいても、黒表示時の視野角特性を改善することができる。よって、透過表示部1Tでの視野角特性と反射表示部1Rでの視野角特性とを両立することができ、透過表示および反射表示の際のコントラストを向上させることが可能となる。
なお、透過表示部1Tにおいても、ポジティブCプレート15Cの配置位置は特に限定されず、TFT基板12側や、Aプレート17Aの上側や下側などに配置してもよい。ただし、液晶層13にできるだけ近くに配置したほうが、視野角補償効果がより大きくなるため、好ましいといえる。
また、Aプレート17Aも、TFT基板12と偏光板11Aとの間には限られず、例えば、CF基板16Aと偏光板11Bとの間に配置するようにしてもよい。
(変形例5)
図15は、本発明の変形例5に係る液晶表示装置(液晶表示装置1E)の概略構成を断面図で表したものである。なお、本変形例の液晶表示装置1Eにおける各層の軸方向の一例は、図12および図13に示したものと同様である。
本変形例の液晶表示装置1Eは、TFT基板12と偏光板11Aとの間にAプレート17A(第1のAプレート)を設けると共に、反射表示部1Rにおいて、TFT基板12とCF基板16Bとの間に、Aプレート15A(第2のAプレート)を設けている。また、CF基板16Bと偏光板11Bとの間にポジティブCプレート17Cを設け、上記実施の形態における位相差板15が、Aプレート15AとポジティブCプレート17Cとにより構成されるようになっている。
このような構成により本変形例では、反射表示部1Rに、Aプレート15AおよびポジティブCプレート17Cが設けられているため、反射表示部1Rにおいて、黒表示時の視野角特性を改善することができる。また、透過表示部1Tにおいても、Aプレート17AおよびポジティブCプレート17Cが設けられているため、透過表示部1Tにおいても、黒表示時の視野角特性を改善することができる。よって、透過表示部1Tでの視野角特性と反射表示部1Rでの視野角特性とを両立することができ、透過表示および反射表示の際のコントラストを向上させることが可能となる。
なお、Aプレート17Aは、TFT基板12と偏光板11Aとの間には限られず、例えば、CF基板16Bと偏光板11Bとの間に配置するようにしてもよい。
(モジュールおよび適用例)
次に、図16〜図20を参照して、上記実施の形態および変形例1〜5で説明した液晶表示1,1A〜1Eの適用例について説明する。上記実施の形態等の液晶表示装置は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなど、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
(適用例1)
図16は、上記実施の形態等の液晶表示装置が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511およびフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510は、上記実施の形態等に係る液晶表示装置により構成されている。
(適用例2)
図17は、上記実施の形態等の液晶表示装置が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部521、表示部522、メニュースイッチ523およびシャッターボタン524を有しており、その表示部522は、上記実施の形態等に係る液晶表示装置により構成されている。
(適用例3)
図18は、上記実施の形態等の液晶表示装置が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体531,文字等の入力操作のためのキーボード532および画像を表示する表示部533を有しており、その表示部533は、上記実施の形態等に係る液晶表示装置により構成されている。
(適用例4)
図19は、上記実施の形態等の液晶表示装置が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。このビデオカメラは、例えば、本体部541,この本体部541の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ542,撮影時のスタート/ストップスイッチ543および表示部544を有しており、その表示部544は、上記実施の形態等に係る液晶表示装置により構成されている。
(適用例5)
図20は、上記実施の形態等の液晶表示装置が適用される携帯電話機の外観を表したものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750は、上記実施の形態等に係る液晶表示装置により構成されている。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
図1に示した構造の液晶表示装置1を作製した。その際、位相差板15は、反射板の外側に外付けフィルムとして付与することで実験を行った。なお、日東電工製 NEZ(275nm、Nz係数=0.3)を用いた。
(実施例2)
図7に示した構造の液晶表示装置1Aを作製した。まず、位相差板151は、以下のようにして作製した。
<Aプレート15Aの作製>
まず、下記の組成物Aを混合した。
(組成物A)
以下の化10で示した構造の化合物(I):20重量部
Irgacure OXE02 :0.02重量部
R−08 :0.01重量部
PGMEA :79.97重量部
Figure 2010107893
次に、ガラス基板上にブラックマトリクスおよびRGBがパターニングされたCF基板16を準備した。
次に、上記したCF基板16上において、配向膜AL1254(JSR)をスピンコート(乾燥後膜厚0.1μm)にて塗布し、プリベイク(90℃×5分)にて乾燥したのち、空気中のオーブン(230℃)にて60分間熱処理を行い、コットンバフローラーにてラビング処理を行なった。
次に、上記組成物Aを、ラビング処理済の配向膜基板上にスピンコートにて塗布し、その後、減圧乾燥(最終到達真空度0.4Torr)にて溶剤を除去し、ホットプレート上(80℃)にて1分間配向処理を行なった。その後、TFT基板12側の反射部12Tにのみパターンが形成されるように、透過部12Rを有するフォトマスクを介して超高圧水銀灯にて照度30mW/cm,露光時間10sにて、3次元架橋処理を行なった。その後、PGMEAにてディップ現像(3分)を行ない、未露光部を除去しパターニング処理を行なった。
その後、空気中のオーブン(230℃)にて60分間熱処理を行なった。
このようにして作製した位相差層の膜厚を触針式段差計にて測定したところ、2.0μmであった。また、正面のリタデーションを測定したところ、275nmであり、ラビング軸に沿って傾斜させたところ、−50°のリタデーションは245nmであり、+50°のリタデーションは246nmであり、Aプレート15Aが形成されていることが確認できた。
<ポジティブCプレート15Cの作製>
Aプレート15Aが形成されたCF基板15上に、ポジティブCプレート15Cを作製した。
まず、下記組成物Bを混合した。
(組成物B)
前述の化10で示した構造の化合物(I):20重量部
Irgacure 369 :0.1重量部
シランカップリング剤溶液 :0.2重量部
PGMEA :79.7重量部
シランカップリング剤は、東芝シリコーン社製のシリコーンであるTSL8233とTSL8114(いずれも商品名)とを、10:3(質量比)の割合で混合し、この混合物を加水分解処理した後、IPAにて10wt%に希釈してシランカップリング剤溶液とした。
次に、ガラス基板上にブラックマトリクスおよびRGBがパターニングされたCF基板16を準備した。
次に、上記CF基板16上に、シリコン酸化物(SiO)を、スパッタ装置にて300nm成膜した。
次に、上記組成物Bを、CF基板16上にスピンコートにて塗布し、その後、減圧乾燥(最終到達真空度0.4Torr)にて溶剤を除去し、ホットプレート上(80℃)にて1分間配向処理を行なった。その後、超高圧水銀灯にて照度30mW/cm,露光時間10sにて、3次元架橋処理を行なった。
その後、空気中のオーブン(230℃)にて60分間熱処理を行なった。
このようにして作製した位相差層の膜厚を触針式段差計にて測定したところ1.3μmであった。
また、正面のリタデーションを測定したところ、0.1nmであり、Rthをラビング軸に沿って傾斜させたところ、−50°のリタデーションは44nmでありRthを計算したところ150nmであり、ポジティブCプレート15Cが形成されていることが確認できた。
なお、Aプレート15Aと同様の手法によって露光現像を行うことにより、反射部12TのみにポジティブCプレート15Cを作製することができる。
<液晶表示装置1Aの作製>
横電界モードで駆動できるTFT基板12を作製し、反射板を付与した。これに液晶を並べるための配向膜を塗布し、基板同士を接着するシール材を介してTFT基板12とCF基板16とを接着し、評価用の液晶パネルを配置した。これに真空下で液晶材料を注入し、液晶セルを作成した。これに必要な位相差板および偏光板を付与し、液晶表示装置1Aを作製した。
(実施例3〜5)
上記実施例1,2と同様にして、図9,図14,図15に示した構造の液晶表示装置1C,1D,1Eを、それぞれ作製した。
(比較例)
上記実施例1〜5に対する比較例として、実施例2と同様にして、図4に示した構造の液晶表示装置100を作製した。
(評価)
反射率の測定:ミノルタ製 CM2002 SCI Modeを用いて、白表示および黒表示の際の反射率を測定し、(白反射率/黒反射率)により算出した。
表1に、実施例1〜実施例5および比較例における、CF基板16側の位相差板の構成、TFT基板12側の位相差板の構成、反射コントラスト値および透過表示部1Tにおける視野角特性を、それぞれ示す。なお、リタデーションRth={(Nx+Ny)/2−Nz}×dである(d:膜厚)。
Figure 2010107893
表1により、実施例1,2と比較例とを比較すると、反射表示部1RにおいてポジティブCプレートを付与することにより、反射コントラストが大きく向上することが分かる。また、実施例3と実施例4,5とを比較すると、実施例4,5では、透過表示部1Tでの視野角特性と、反射表示部1Rでの反射コントラストとが両立していることが分かる。
また、図21は、比較例(図21(A))および実施例2(図21(B))における、反射表示部1Rでの黒表示時の視野角特性を表したものである。なお、このような視野角特性の測定の際には、図22に示したようにして行った。すなわち、光源2から光を30度方向により入射し、0度方向に測定器3を配置することにより測定を行った。また、測定器3と光源2との位置関係を変化させ、全方位の輝度を測定した。
図21により、実施例2では、比較例と比べて、反射表示部1Rでの黒表示時の視野角特性が大幅に改善していることが分かる。
以上、実施の形態、変形例、適用例および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、透過表示部1Tおよび反射表示部1Rを有する半透過型の液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明の位相差板は、反射表示部1Rを有する反射型の液晶表示装置にも適用することが可能である。
また、上記実施の形態等では、液晶表示装置の構成を具体的に挙げて説明したが、必要に応じて、拡散性を有する層や反射機能を有する層等、他の層を備えていてもよい
本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 図1に示した液晶表示装置における電極構造例を表す平面図である。 位相差板の種類について説明するための模式図である。 比較例に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 図4に示した液晶表示装置における各層の軸方向を表す平面模式図である。 図1に示した位相差板の作用について説明するための模式図である。 本発明の変形例1に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 本発明の変形例2に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 本発明の変形例3に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 図8に示した液晶表示装置における各層の軸方向の一例を表す平面模式図である。 図8に示した液晶表示装置における各層の軸方向の他の例を表す平面模式図である。 図9に示した液晶表示装置における各層の軸方向の一例を表す平面模式図である。 図9に示した液晶表示装置における各層の軸方向の他の例を表す平面模式図である。 本発明の変形例4に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 本発明の変形例5に係る液晶表示装置の構成を表す断面図である。 本発明の液晶表示装置の適用例1の外観を表す斜視図である。 (A)は適用例2の表側から見た外観を表す斜視図であり、(B)は裏側から見た外観を表す斜視図である。 適用例3の外観を表す斜視図である。 適用例4の外観を表す斜視図である。 (A)は適用例5の開いた状態の正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態の正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。 比較例および実施例2に係る反射表示部における黒表示時の輝度の視野角特性を表す特性図である。 図21に示した輝度の視野角特性の測定方法について説明するための模式図である。
符号の説明
1,1A〜1E…液晶表示装置、1T…透過表示部、1R…反射表示部、10…バックライト、11A,11B…偏光板、12…TFT基板、12R…反射部、12T…透過部、120…画素電極、13…液晶層、130…液晶分子、14…スペーサ、15,151…位相差板、15A…Aプレート、15C…+Cプレート、16,16A,16B…CF基板、161…保護層、162…カラーフィルタ、17A…Aプレート、17B…2軸延伸位相差板、17C…+Cプレート、2…光源、3…測定器、Lt…透過表示光、Lr…反射表示光。

Claims (13)

  1. 第1基板およびこの第1基板よりも観察面側の第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に設けられ、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層と、
    前記第1基板の観察面側に、部分的または全体に設けられた反射板と、
    少なくとも前記反射板に対応する領域に設けられ、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる第1位相差板と、
    前記第2基板よりも観察面側に設けられた第1偏光板と
    を備えた液晶表示装置。
  2. 前記第1位相差板が、AプレートとポジティブCプレートとの積層構造となっている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1位相差板が、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられている
    請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1位相差板において、前記ポジティブCプレートが前記液晶層側に配置されている
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 画素内に、透過表示部と反射表示部とが設けられており、
    前記反射表示部に、前記反射板と前記第1位相差板とが配置され、
    前記反射板の観察面とは反対側に、第2偏光板を備えた
    請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記透過表示部にも、前記反射表示部における前記第1位相差板のうちの前記ポジティブCプレートが延在しており、
    前記第1基板と前記第2偏光板との間に、Aプレートを備えた
    請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1位相差板が、Z方向に延伸されてなる単一の位相差層により構成されている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 画素内に、透過表示部と反射表示部とが設けられており、
    前記反射表示部に、前記反射板と前記第1位相差板とが配置され、
    前記反射板の観察面とは反対側に、第2偏光板を備えた
    請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 画素内に、透過表示部と反射表示部とが設けられており、
    前記反射表示部に、前記反射板と前記第1位相差板とが配置され、
    前記反射板の観察面とは反対側に、第2偏光板を備えた
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第1基板と前記第2偏光板との間に、第1のAプレートを備え、
    前記反射表示部において、前記第1基板と前記第2基板との間に、第2のAプレートを備え、
    前記第2基板と前記第1偏光板との間に、ポジティブCプレートを備え、
    前記第1位相差板が、前記第2のAプレートと前記ポジティブCプレートとにより構成されている
    請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. 前記第1基板と前記第2偏光板との間、または前記第2基板と前記第1偏光板との間に、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる第2位相差板を備えた
    請求項9に記載の液晶表示装置。
  12. 前記第1基板および前記第2基板のうち一方に、共通電極および画素電極を有しており、
    前記共通電極と前記画素電極との間に電圧を印加した際に、前記第1基板および前記第2基板に対して略平行な電界を発生させることにより、印加電圧に応じて前記液晶層のダイレクタが変化するようになっている
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  13. 液晶表示装置を備え、
    前記液晶表示装置は、
    第1基板およびこの第1基板よりも観察面側の第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に設けられ、ホモジニアス配向状態において黒表示状態を示す液晶層と、
    前記第1基板の観察面側に部分的または全体に設けられた反射板と、
    少なくとも前記反射板に対応する領域に設けられ、Z方向(基板法線方向)に屈折率最大となる位相差板と、
    前記第2基板よりも観察面側に設けられた第1偏光板と
    を有する電子機器。
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