JP2010097875A - Plug receptacle for rack - Google Patents
Plug receptacle for rack Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010097875A JP2010097875A JP2008269064A JP2008269064A JP2010097875A JP 2010097875 A JP2010097875 A JP 2010097875A JP 2008269064 A JP2008269064 A JP 2008269064A JP 2008269064 A JP2008269064 A JP 2008269064A JP 2010097875 A JP2010097875 A JP 2010097875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plug
- rack
- terminal
- hole
- voltage electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
Description
本発明は、差込プラグと共に差込接続器を構成するラック用プラグ受に関するものである。 The present invention relates to a rack plug receiver that forms an insertion connector together with an insertion plug.
従来、図19(a)(b)に示すように、Webサーバなどのサーバ111や、ルータなどのLAN機器112を筐体101内部に収納したラック(いわゆる情報ラック)100が提供されていた。
Conventionally, as shown in FIGS. 19A and 19B, a rack (so-called information rack) 100 in which a
図19(a)(b)に示す情報ラック100の筐体101は、前面及び後面に開口102,103が設けられた箱状であって、前面側の開口102は扉104によって開閉自在に閉塞されている。筐体101の内部には、上下方向に沿って延びる2本のマウントレール105,106が、前面側の開口102付近で筐体101の左右両側に配設されている。各マウントレール105,106は幅狭の矩形板状であって、筐体101の天板付近から底板付近まで上下方向に沿って配設されている。各マウントレール105,106には複数個のねじ孔107が穿設されており、マウントレール105に設けたねじ孔107と、マウントレール106に設けたねじ孔107とは略同じ高さ位置に設けられている。
The
一方、この情報ラック100に収納されるサーバ111やLAN機器112は低背の直方体状に形成されており、前面側に設けたパネル板の左右両側にはマウントレール105,106に取り付けるための取付片113が設けられている。この取付片113にはねじ挿通孔が設けられ、ねじ挿通孔に通された取付ねじ(図示せず)をマウントレール105,106のねじ孔107に螺合することによって、サーバ111やLAN機器112が情報ラック100に取り付けられるようになっている。
On the other hand, the
また上述の情報ラック100には、サーバ111やLAN機器112などの情報機器に商用交流電源を供給するためにラック用プラグ受が収納されている(例えば特許文献1参照)。ラック用プラグ受にはプラグ差込口が複数設けられ、情報機器からの電源コードに設けた差込プラグをプラグ差込口に差込接続すると、ラック用プラグ受から情報機器に対して商用交流電源が供給されるようになっていた。
上記特許文献に記載されたラック用プラグ受は、情報機器からの電源コードに設けられた差込プラグが差込接続されるプラグ差込口を複数備えているが、これらのプラグ差込口は、接地極付きAC100V用のプラグ差込口であり、情報機器に対してAC100V電源しか供給することができなかった。 The rack plug receiver described in the above-mentioned patent document includes a plurality of plug insertion ports into which plugs provided on power cords from information equipment are plugged in, but these plug insertion ports This is a plug socket for AC100V with a grounding electrode, and can only supply AC100V power to information equipment.
したがって、情報ラックに収納される情報機器のうち、直流電源で動作する情報機器には、直流電源からの電源線を接続するためにねじ端子を有する端子台が設けられ、この端子台に直流電源からの電源線をねじ止めすることによって直流電源を供給していたため、施工性が悪いという問題があった。また各情報機器で、ラック用プラグ受から供給されるAC100V電源を直流電源に変換する場合は、個々の情報機器でAC/DC変換による変換ロスが発生するため、情報ラックに収納される情報機器全体での電力損失が大きくなるという問題があった。 Therefore, among information devices stored in the information rack, information devices that operate with a DC power supply are provided with a terminal block having screw terminals for connecting a power supply line from the DC power supply, and the DC power supply is connected to the terminal block. Since the DC power was supplied by screwing the power line from, there was a problem that workability was poor. Also, in each information device, when the AC 100V power supplied from the rack plug receiver is converted to a DC power source, conversion loss due to AC / DC conversion occurs in each information device, so the information device stored in the information rack There was a problem that the overall power loss increased.
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、情報ラックに収納される情報機器に対し、情報機器からの差込プラグを介して直流電源を供給することが可能なラック用プラグ受を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to supply DC power to the information equipment stored in the information rack via the plug from the information equipment. The object of the present invention is to provide a rack receptacle that can be used.
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、前面に丸穴状の嵌合穴が開口する嵌合部、嵌合穴の内周面に突設された基準位置を示す基準リブ、嵌合穴の内部にプラグ挿抜方向に沿ってそれぞれ配置された複数の電圧極用のピン端子、及び嵌合部において嵌合穴の外側にプラグ挿抜方向に沿って配置された接地極用のピン端子を具備した差込プラグと共に差込接続器を構成するラック用プラグ受であって、差込プラグが挿抜自在に接続されるプラグ差込口を器体の前面に複数備えるとともに、当該器体には、複数の情報機器を収納するラック装置に取り付けるための取付手段が設けられ、プラグ差込口は、差込プラグが備える電圧極用のピン端子及び接地極用のピン端子がそれぞれ挿抜自在に接続される電源端子接続部及び接地端子接続部を具備し、電源端子接続部は、差込プラグの嵌合部が挿入されるプラグ挿入用穴の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴の底面から前方に向かって突出し、嵌合穴内に挿入される円柱状の突出部と、当該突出部の前面に開口して電圧極用のピン端子が差込接続される端子挿入用孔と、外部の直流電源から直流電力が供給されるとともに、端子挿入用孔を通して突出部内に挿入される電圧極用のピン端子に電気的に接続される電圧極用の刃受部材とを備えたことを特徴とする。
In order to achieve the above object, the invention of
請求項2の発明は、請求項1の発明において、直流電源の入力部と電圧極用の刃受部材との間の電路に、過電流保護のためのヒューズが差込接続される接続端子が設けられたことを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, there is provided a connection terminal in which a fuse for overcurrent protection is inserted and connected to the electric circuit between the input portion of the DC power source and the blade receiving member for the voltage electrode. It is provided.
請求項3の発明は、請求項1の発明において、直流電源の入力部と電圧極用の刃受部材との間の電路に、過電流保護のための回路遮断器が設けられたことを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, a circuit breaker for overcurrent protection is provided in an electric circuit between the input portion of the DC power source and the blade receiving member for the voltage electrode. And
請求項4の発明は、請求項2の発明において、複数のプラグ差込口は複数系統の回路に分けられ、各系統のプラグ差込口が備える電圧極用の刃受部材と直流電源の入力部との間の電路にヒューズがそれぞれ設けられたことを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in the second aspect of the invention, the plurality of plug insertion ports are divided into a plurality of systems of circuits, and the blade receiving member for the voltage electrode and the input of the DC power source provided in the plug insertion port of each system A fuse is provided in each electric circuit between the two parts.
請求項5の発明は、請求項3の発明において、複数のプラグ差込口は複数系統の回路に分けられ、各系統のプラグ差込口が備える電圧極用の刃受部材と直流電源の入力部との間の電路に回路遮断器がそれぞれ設けられたことを特徴とする。 According to a fifth aspect of the present invention, in the third aspect of the invention, the plurality of plug insertion ports are divided into a plurality of circuits, and the blade receiving member for the voltage electrode provided in the plug insertion port of each system and the input of the DC power supply A circuit breaker is provided in each of the electric paths between the two parts.
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの発明において、複数のプラグ差込口から負荷に流れる負荷電流の合計値を計測する電流計測手段と、電流計測手段の計測結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のラック用プラグ受。
The invention of
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかの発明において、外部の直流電源からの配線が接続される配線接続端子を備えたことを特徴とする。 A seventh aspect of the invention is characterized in that in any of the first to sixth aspects of the invention, a wiring connection terminal to which a wiring from an external DC power source is connected is provided.
請求項8の発明は、請求項1乃至6の何れかの発明において、器体から外部に導出される電源コードと、電源コードに設けられて電源コンセントに挿抜自在に接続される差込プラグとを備え、当該差込プラグは、前面に丸穴状の嵌合穴が開口する嵌合部と、嵌合穴の内周面に突設された基準位置を示す基準リブと、嵌合穴の内部にプラグ挿抜方向に沿って配置された複数の電圧極用のピン端子と、嵌合部において嵌合穴の外側にプラグ挿抜方向に沿って配置された接地極用のピン端子とを具備したことを特徴とする。
The invention according to claim 8 is the invention according to any one of
請求項1の発明によれば、ラック装置に収納される情報機器からの差込プラグをラック用プラグ受のプラグ差込口に差込接続することによって、ラック用プラグ受から情報機器に対して直流電力を供給することができるから、情報機器の端子台に電源線を結線する場合に比べて施工性が向上するという効果がある。また各情報機器には直流電力が直接供給されるから、個々の情報機器で交流電源を直流電源に変換して動作電源を得る場合に比べて、AC/DC変換による変換ロスを無くすことができ、情報ラックに収納される情報機器全体で電力損失を低減することができる。 According to the first aspect of the present invention, the insertion plug from the information device housed in the rack device is inserted and connected to the plug insertion port of the rack plug receptacle, so that the rack plug receptacle can connect to the information appliance. Since DC power can be supplied, there is an effect that the workability is improved as compared with the case where the power supply line is connected to the terminal block of the information device. Also, since DC power is directly supplied to each information device, conversion loss due to AC / DC conversion can be eliminated compared to the case where an individual power supply converts AC power into DC power and obtains an operating power. The power loss can be reduced in the entire information device stored in the information rack.
請求項2の発明によれば、過電流が流れるとヒューズが溶断することによって、情報機器などの負荷に過電流が流れ続けるのを防止でき、またラック用プラグ受は、ヒューズが差込接続される接続端子を備えているので、過電流によりヒューズが溶断した後で、ヒューズの交換作業が容易に行えるという効果がある。 According to the second aspect of the present invention, when the overcurrent flows, the fuse is blown to prevent the overcurrent from continuing to flow into the load of information equipment or the like, and the rack plug receiver is connected to the fuse. Therefore, the fuse can be easily replaced after the fuse is blown by overcurrent.
請求項3の発明によれば、回路遮断器がトリップ動作を行うことによって過電流が流れ続けるのを防止することができる。しかも過電流の発生原因を解消して、負荷への給電を復旧させる場合は、回路遮断器の操作ハンドルをオン操作して復旧操作を行えばよく、情報機器への給電を復旧する作業を容易に行うことができる。
According to invention of
請求項4の発明によれば、ラック用プラグ受の備える複数のプラグ差込口が複数系統の回路に分けられ、各系統の回路毎にヒューズが設けられているので、1つのラック用プラグ受で複数回路分の定格電流を流すことができる。したがって、ラック用プラグ受の備える複数のプラグ差込口が1つの回路とされ、ヒューズが1つしか設けられていない場合に比べ、ラック用プラグ受の1台当たりの電流容量を増やすことができ、それによってラック用プラグ受の台数を減らすことができるので、直流電源からラック用プラグ受への配線数を減らして、配線作業の手間を減らすことができる。
According to the invention of
請求項5の発明によれば、ラック用プラグ受の備える複数のプラグ差込口が複数系統の回路に分けられ、各系統の回路毎に回路遮断器が設けられているので、1つのラック用プラグ受で複数回路分の定格電流を流すことができる。したがって、ラック用プラグ受の備える複数のプラグ差込口が1つの回路とされ、回路遮断器が1つしか設けられていない場合に比べ、ラック用プラグ受の1台当たりの電流容量を増やすことができ、それによってラック用プラグ受の台数を減らすことができるので、直流電源からラック用プラグ受への配線数を減らして、配線作業の手間を減らすことができる。
According to the invention of
請求項6の発明によれば、電流計測手段の計測結果を出力する出力手段を備えているので、1台のラック用プラグ受から負荷に供給される負荷電流を容易に把握することができる。
According to the invention of
請求項7の発明によれば、コンセント形のラック用プラグ受が備える配線接続端子に直流電源からの配線を接続することによって、ラック用プラグ受に直流電源を供給することができる。 According to the seventh aspect of the present invention, the DC power can be supplied to the rack plug receptacle by connecting the wiring from the DC power supply to the wiring connection terminal provided in the outlet-type rack plug receptacle.
請求項8の発明によれば、タップ形のラック用プラグ受の器体から導出された電源コードの差込プラグを、直流電源用の電源コンセントに接続することによって、ラック用プラグ受に対して直流電源を供給することができる。したがって、ラック用プラグ受の配線接続端子に直流電源からの配線を接続する場合に比べて、電気工事が不要であり、施工性を向上させることができる。 According to the invention of claim 8, by connecting the plug of the power cord derived from the tap-type rack plug receptacle to the power outlet for the DC power supply, DC power can be supplied. Therefore, as compared with the case where the wiring from the DC power source is connected to the wiring connection terminal of the rack plug receiver, the electric work is not required and the workability can be improved.
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図8に基づいて説明する。本実施形態のコンセントタイプのラック用プラグ受1は差込プラグ50(図6参照)と共に差込接続器を構成し、Webサーバなどのサーバ111やルータなどのLAN機器112を収納する情報ラック100(図19参照)に収納されて、情報ラック100内部の情報機器(サーバ111、LAN機器112など)に直流電源を供給するために用いられる。
(Embodiment 1)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The outlet-type
図1(a)はコンセント形のラック用プラグ受1の正面図、同図(b)はラック用プラグ受1の側面図であり、ラック用プラグ受1は外殻を構成する細長い直方体状の器体2を有し、器体2の前面(図1(a)中の正面)には複数個(本実施形態では例えば6個)のプラグ差込口10が長手方向に並べて配設されている。
FIG. 1 (a) is a front view of an outlet-type
器体2は、前面が開口した細長の直方体状のボディ3と、後面が開口した略箱状であって、ボディ3の前面開口のうち下側の端子部分を除く略全体を覆うカバー4と、ボディ3の開口部のうちカバー4で覆われていない部位を覆う端子カバー5とを組み立てて構成される。
The
ボディ3の上下両端部の後側縁からは、それぞれ、ねじ挿通孔6aを有する取付片6が延設されており、各取付片6のねじ挿通孔6aに通した取付ねじを、情報ラック100に設けられたねじ孔に螺合することによって、ラック用プラグ受1が情報ラック100に取着されるようになっている。ここにおいて、ねじ挿通孔6aを有する取付片6から取付手段が構成されている。
From the rear side edges of the upper and lower ends of the
器体2の長手方向一端側(図4中の下側)において、ボディ3と端子カバー5との当接部位にはそれぞれ半円形に凹んだ凹所20aが設けられており、ボディ3と端子カバー5とを組み合わせた状態でボディ3及び端子カバー5の凹所20aから丸孔状のケーブル導入口20が構成される。またボディ3の内部には、端子カバー5で覆われる部位に、ケーブル導入口20から導入される電源ケーブル(直流電源の電源線及び接地線からなる)が接続される3極のねじ端子からなる配線接続端子21A〜21Cが収納されている。またボディ3の内部において、配線接続端子21A〜21Cとケーブル導入口20との間には、電源ケーブルの外被を押さえることによって張力止めを行う押さえ板22が取付ねじ23を用いてボディ3にねじ止めされている。
On one end side in the longitudinal direction of the vessel body 2 (lower side in FIG. 4), a recessed
また、器体2の内部においてカバー4で覆われる部位には、プラグ差込口10が表面に設けられると共に、電圧極用及び接地極用の刃受部材を内部に収納した内側シェル7が収納されており、内側シェル7の表面に設けられた複数のプラグ差込口10は、外殻をなす器体2(カバー4)に設けた露出孔4aを通して外側に露出している。尚、配線接続端子21A〜21Cの端子板21aは、それぞれ、内側シェル7の内部に収納された各刃受部材に電気的に接続されている。
In addition, a
ところで、器体2と内側シェル7とはそれぞれ合成樹脂により形成されているが、プラグ差込口10に、情報機器などの負荷からの差込プラグ50を抜き差しする際に、アークが発生することがあり、このため差込プラグ50の栓刃とプラグ受1側の刃受部材との接触部が高温になる場合があるので、刃受部材を収納する内側シェル7には耐熱性が要求される。一方、外殻をなす器体2は落下したり他の物品に衝突したりする場合があるので、器体2には耐衝撃性が要求される。ここで、耐熱性と耐衝撃性の両方を同一の材料で満足させるのは難しいため、本実施形態では耐熱性を有する熱硬化性合成樹脂で内側シェル7を樹脂成形するとともに、耐衝撃性を有する熱可塑性合成樹脂で器体2(ボディ3、カバー4及び端子カバー5)を樹脂成形し、この器体2で内側シェル7の外側を覆っている。
By the way, although the
次に、ラック用プラグ受1に設けたプラグ差込口10に接続される差込プラグ50について図6〜図8を参照して説明する。差込プラグ50は、図6及び図7に示すように、サーバやLAN機器などの情報機器からの電線61に設けられた把持部51を備えている。把持部51は略直方体状であって、一面(図7(a)中の上面)が断面半円形に湾曲しており、把持部51の前側部には後側部に比べて外形寸法を若干小さくした嵌合部52が一体に設けられている。嵌合部52の前面には、丸穴状に凹んだ嵌合穴53が図7(a)中の上側に、角穴状に凹んだ嵌合穴54が同図中の下側にそれぞれ開口し、嵌合穴53と嵌合穴54との間には所定の間隔が設けられている。
Next, the
角穴状の嵌合穴54の内部には、導電材料により丸棒状に形成された接地極用のピン端子56が片側に寄せて配置されている。一方、丸穴状の嵌合穴53の内部には、導電材料によりそれぞれ丸棒状に形成された電圧極用の2本のピン端子55a,55bが配置されている。この嵌合穴53の内周面には、基準位置を示す基準リブ57がプラグ挿抜方向(図7(b)の左右方向)に沿って突設されている。そして、嵌合穴53の中心位置を通り、当該中心位置と基準リブ57とを結ぶ線分に対して直交する直線上には、中心位置に対して対称な位置に2本のピン端子55a,55bがプラグ挿抜方向に沿って配置されている。ここで、直流電源用の差込プラグ50では、図8(a)に示すように基準リブ57を上側に見た時に右側に位置するピン端子55aが正極側、左側に位置するピン端子55bが負極側のピン端子となっている。
Inside the square hole-shaped
また嵌合穴53の内周面には、電源の種類(定格電圧の違い)に応じた位置に、プラグ挿抜方向に沿って延びる誤接続防止用の識別リブ58が突設されている。図8(a)はDC電源用の差込プラグ50に設けられた識別リブ58の位置を示し、電源電圧がDC6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、基準リブ57の位置を基準(0°)として左回りに120°,150°,210°,240°の位置に識別リブ58が1箇所ずつ形成されている。尚、嵌合部分の形状、大きさ及び極配置については、SELV(安全特別低電圧)回路用のソケットおよびプラグについて規定されたIEC規格(CEI/IEC 906−3)に準じているのであるが、このIEC規格では交流のSELV電源についても識別リブ57の位置が規定されている。図8(b)はAC電源用のソケットに設けられた識別リブ58の位置を示したものであり、電源電圧がAC6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、基準リブ57の位置を基準として左回りに30°,60°,300°,330°の位置に識別リブ58が1箇所ずつ形成されている。ここにおいて、図6及び図7に示すプラグはDC48V用であり、基準リブ57に対して左回りに240°の位置に識別リブ58が形成されている。
Further, on the inner peripheral surface of the
一方、ラック用プラグ受1に設けたプラグ差込口10には、図2及び図3に示すように、差込プラグ50の嵌合部52前面と形状及び大きさが同じであって嵌合部52が挿抜自在に接続されるプラグ挿入用穴11が開口している。このプラグ挿入用穴11の底面からは、差込プラグ50の嵌合穴53内に挿入される円柱状の突出部12と、嵌合穴54内に挿入される角柱状の突出部13とがそれぞれ前方に向かって突出形成されている。尚、角柱状の突出部13は、嵌合穴54に比べて幅寸法(図2(a)中の左右方向寸法)が略半分に形成されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 2 and 3, the
そして、円柱状の突出部12の前面には、電圧極用のピン端子55a,55bがそれぞれ挿入される端子挿入用孔14a,14bが開口し、突出部12の内側には端子挿入用孔14a,14bを通して内部に挿入されるピン端子55a,55bに電気的に接続される刃受部材15a,15bが収納されている。なお刃受部材15a,15bは弾性を有する帯板を逆Ω字形に曲成して形成されており、底片の両側から突出する一対の刃受ばね片15dは互いに対向配置され、両者の間隔が上方ほど幅狭となるように傾斜し、且つ、上端間はピン端子55a,55bが挿入しやすいよう上方ほど間隔が広がるように傾斜している。また突出部13の前面には、接地極用のピン端子56が挿入される端子挿入用孔16が開口している。突出部13の内部には、上述の刃受部材15a,15bと同様の形状を有する刃受部材(図示せず)が収納されており、端子挿入用孔16を通して内部に挿入されたピン端子56が、接地極用の刃受部材に電気的に接続されるようになっている。
また突出部12の外周面には、基準位置を示す嵌合溝17がプラグ挿抜方向に沿って形成され、突出部12の中心位置を通り、当該中心位置と嵌合溝17とを結ぶ線分に対して直交する直線上には、中心位置に対して対称な位置に上記の端子挿入用孔14a,14bが開口している。ここにおいて、本実施形態のラック用プラグ受1は直流電源の供給用に用いられるものであり、DC電源用のプラグ差込口10では、図3(a)に示すように嵌合溝17を上側に見た時に左側に位置する端子挿入用孔14aが正極側のピン端子に対応し、右側に位置する端子挿入用孔14bが負極側のピン端子に対応している。
A
また突出部12の外周面には、電源の種類(直流又は交流の別、及び定格電圧)に応じた位置に、対応する差込プラグ50の識別リブ58が嵌合する誤接続防止用の嵌合溝18(誤接続防止溝)が形成されている。ここで、図3(a)はDC電源用のプラグ差込口10に設けられた嵌合溝18の位置を示し、電源電圧がDC6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、嵌合溝17の位置を基準(0°)として右回りに120°,150°,210°,240°の位置に嵌合溝18が1箇所ずつ形成されている。また、図3(b)はAC電源用のプラグ差込口10に設けられた嵌合溝18の位置を示し、電源電圧がAC6V,12V,24V,48Vの場合、それぞれ、嵌合溝17の位置を基準(0°)として右回りに30°,60°,300°,330°の位置に嵌合溝18が1箇所ずつ形成されている。ここにおいて、図1及び図2に示すプラグ差込口10はDC48V用であり、嵌合溝17の位置を基準として右回りに240°の位置に嵌合溝18が形成されている。このように、プラグ差込口10では、突出部12の外周面において給電電圧に応じた位置に、差込プラグ50に設けた識別リブ58が係入する嵌合溝18が形成されているので、識別リブ58及び嵌合溝18の位置によって、供給電圧の異なる差込プラグ50がプラグ差込口10に差込接続されるのを防止することができ、負荷機器60に適合した電源を供給することができる。
In addition, on the outer peripheral surface of the projecting
ところで、上述のIEC規格(CEI/IEC 906−3)ではSELV(Safty Extra Low Voltage:安全特別低電圧)回路で使用されるプラグ及びソケットが規格化されているが、本実施形態のラック用プラグ受1は、SELV回路に比べて安全等級の低いELV(Extra Low Voltage:特別低電圧)回路に用いられるものであって、上述したプラグ差込口10の突出部12、嵌合溝17,18及び端子挿入用孔14a,14bの形状、寸法並びに極配置は、突出部12の外周面から嵌合溝17の底面までの深さ寸法を除いて、上記のIEC規格で規定されたSELV回路用のソケットと同様であり、嵌合溝17の深さ寸法がSELV回路用のソケットに比べて小さい寸法に設定されている。また差込プラグ50の嵌合穴53、リブ57,58及びピン端子55a,55bの形状、寸法並びに極配置も、嵌合穴53の内周面からの基準リブ57の突出量を除いて、上記のIEC規格で規定されたSELV回路用のプラグと同様であり、基準リブ57の突出量がSELV回路用のプラグに設けられた基準リブの突出量よりも小さい寸法に設定されている。
By the way, in the above-mentioned IEC standard (CEI / IEC 906-3), the plug and socket used in the SELV (Safty Extra Low Voltage) circuit are standardized. The
したがって、ラック用プラグ受1のプラグ差込口10にSELV回路用のプラグを接続しようとした場合、SELV回路用のプラグに設けた基準リブが、プラグ差込口10の嵌合溝17に干渉することによって、SELV回路用のプラグがプラグ差込口10に接続されるのを防止することができる。なおSELV回路用のプラグを備える負荷機器は、ELV回路に比べて絶縁等級の高いSELV回路で使用されるため、負荷機器自体の絶縁対策が必ずしも十分とは言えないものもあり、このような負荷機器がELV回路で使用されると、感電などの事故が発生する可能性もあるが、ラック用プラグ受1のプラグ差込口10にはSELV回路用のプラグを接続できないため、絶縁対策が不十分な負荷機器がラック用プラグ受1に接続されて使用されることはない。
Therefore, when an SELV circuit plug is to be connected to the
また、ラック用プラグ受1に接続されるプラグ50では、SELV回路用のプラグに比べて基準リブ57の突出量が小さい寸法に設定されているので、ELV回路用のプラグをSELV回路用のソケットに接続することができる。尚、ELV回路はSELV回路に比べて絶縁等級が低いため、ELV回路で使用される負荷機器は、SELV回路で使用される負荷機器よりも十分な絶縁対策が施されていると考えられ、したがってELV回路で使用される負荷機器をSELV回路で使用したても安全上の問題は発生しないと考えられるから、ELV回路用のプラグ50はSELV回路用のソケットに接続可能とし、ELV回路とSELV回路の両方で使用可能としている。
In addition, the
以上説明したように本実施形態のラック用プラグ受1では、情報ラックに収納される情報機器(サーバやLAN機器など)のうち、直流電源により動作する情報機器からの差込プラグをプラグ差込口10に差込接続することによって、ラック用プラグ受1から情報機器に対して直流電力を供給することができるから、情報機器のねじ端子に直流電源からの電源線をネジ接続する場合に比べて施工性を向上させることができる。また各情報機器には直流電力が供給されるから、個々の情報機器で交流電源を直流電源に変換して動作電源を得る場合に比べて、AC/DC変換による変換ロスを無くすことができ、情報ラックに収納される情報機器全体で電力損失を低減することができる。
As described above, in the
ところで、上述のラック用プラグ受1では、配線接続端子21A〜21Cを用いて直流電源からの電源線及び接地線を接続しているが、電源線及び接地線の接続形態をねじ端子などの端子台からなる配線接続端子21A〜21Cに限定する趣旨のものではなく、例えば図5(a)(b)に示すようにねじ端子を無くした速結端子部25を設けてもよい。図5に示すラック用プラグ受1では、器体2の長手方向一端面に長円状に凹んだ凹所26を形成するとともに、凹所26の底部に器体2の内部と連通する3個の電線挿通孔26aを穿設してある。そして、器体2の内部には、各電線挿通孔26aに臨ませて略コ字形に形成された端子板27と鎖錠ばね28とからなる速結端子部25を収納してある。尚、電線挿通孔26aは先端ほど細くなるように形成されており、端子板27と鎖錠ばね28との間に電源線の導体が確実に挿入されるようになっている。
By the way, in the above-described
鎖錠ばね28の鎖錠片28b及び接触片28cは、弾性を有する導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片28aの両端部に形成される。中央片28aは端子板27の下側片27aに当接し、鎖錠片28bは中央片28aとの連結部位から先端縁に向かって端子板27の上側片27bに近付く向きに傾斜し、接触片28cは略S字状に曲成されており、鎖錠ばね28に設けた鎖錠片28b及び接触片28cが端子板27の上側片27bに対向する。而して、電源線の導体を電線挿通孔26aに挿入すれば、鎖錠ばね28の鎖錠片28b並びに接触片28cと端子板27との間に電源線の導体が進入し、接触片28cによって電源線の導体が端子板27に圧接されると同時に鎖錠片28bの先端が導体に食い込んで導体が抜け止めされるのである。ここで、端子板27の上側片27bには切欠が設けてあって、器体2内に上下移動自在に収納した解除釦29の脚部(図示せず)が上記切欠を通して各鎖錠ばね28の鎖錠片28bに対向しており、器体2の表面に開口する操作孔29aを通して解除釦29を押圧することで、解除釦29の各脚部によって3つの鎖錠ばね28の鎖錠片28bを同時に撓ませて導体から引き外すことができる。このように、ねじ端子台からなる配線接続端子21A〜21Cの代わりに速結端子部25を用いることで、ねじ締め作業が不要になり、直流電源の電源線を接続する作業の作業性を向上させることができる。
The
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図面に基づいて説明する。尚、ラック用プラグ受1の構成は、後述するヒューズホルダ40を除いて、実施形態1のラック用プラグ受1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Embodiment 2)
A second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The configuration of the
図11はラック用プラグ受1の内部配線図を示しており、本実施形態では、実施形態1で説明したラック用プラグ受1において、直流電源の入力部(例えば直流電源の正極側が接続される配線接続端子21A)と電圧極用の刃受部材15aとの間の電路に、過電流保護用のヒューズFが差込接続される接続端子41,41を設けている。また直流電源の負極側が接続される配線接続端子21Bは、各プラグ差込口10の電圧極用の刃受部材15bに電気的に接続され、接地線が接続される配線接続端子21Cは、各プラグ差込口10の接地極用の刃受部材15cに電気的に接続されている。
FIG. 11 shows an internal wiring diagram of the
また、ラック用プラグ受1の器体2内部には、図9及び図10に示すように上述の接続端子41,41を収納したヒューズホルダ40が収納されている。ヒューズホルダ40は略直方体状の器体42を有し、器体42の前面には、後述するプラグインヒューズ45の栓刃47、47がそれぞれ挿入される栓刃挿入口43,43が開口する。器体42の内部には、栓刃挿入口43,43から挿入される栓刃を受ける刃受部材からなる接続端子41,41が収納されている。尚、接続端子41は弾性を有する帯板を逆Ω字形に曲成して形成されており、底片の両側から突出する一対の刃受ばね片41aは互いに対向配置され、両者の間隔が上方ほど幅狭となるように傾斜し、且つ、上端間は栓刃47が挿入しやすいよう上方ほど間隔が広がるように傾斜している。ここで、一方の接続端子41は、直流電源の正極側が接続される配線接続端子21Aに電気的に接続され、他方の接続端子41は、複数のプラグ差込口10が備える刃受部材15aに電気的に接続されている。そして、ヒューズホルダ40は、カバー4における配線接続端子21A〜21Cの近傍位置に開口する窓孔44から、器体42の前面を露出させた状態で器体2内部に収納されている。
Further, a
一方、ヒューズホルダ40に着脱自在に接続されるプラグインヒューズ45は、図9に示すように直方体状のケース46を備え、ケース46の内部にヒューズFが収納されている。ケース46の一面には一対の栓刃47,47が突設されており、一対の栓刃47,47の間にヒューズFが電気的に接続されている。
On the other hand, the plug-in
而して、プラグインヒューズ45の栓刃47,47を、ヒューズホルダ40の栓刃挿入口43,43内に挿入すると、栓刃挿入口43を通して内部に挿入された栓刃47に接続端子41の刃受ばね片41aが両側から弾接することによって、栓刃47が接続端子41に挟持されるので、ヒューズホルダ40にプラグインヒューズ45が保持される。この時、直流電源の入力部(配線接続端子21A)と、電圧極用の刃受部材15aとの間の電路に、過電流保護のためのヒューズFが接続されるので、過電流が流れた場合にはヒューズFが溶断することによって過電流が流れ続けるのを防止し、ラック用プラグ受1に接続される情報機器を保護することができる。またラック用プラグ受1は、ヒューズFを備えたプラグインヒューズ45が差込接続される接続端子41,41を備えているので、過電流が流れてヒューズFが溶断した場合でもヒューズF(プラグインヒューズ45)の交換作業が容易に行えるという効果がある。
Thus, when the
ところで、図9〜図11に示すラック用プラグ受1では複数のプラグ差込口10を1系統の回路として、複数のプラグ差込口10が備える電圧極用の刃受部材15aと配線接続端子21Aとの間の電路にヒューズFが設けられているが、図12及び図13に示すラック用プラグ受1では、このラック用プラグ受1が備える複数(図12の実施例では例えば10個)のプラグ差込口10を2系統の回路C1,C2に分け、各回路C1,C2毎に、各回路C1,C2のプラグ差込口10が備える電圧極用の刃受部材15aと配線接続端子21Aの間の電路にヒューズホルダ40を接続してある。
By the way, in the
また、図12(a)はラック用プラグ受1の正面図、図12(b)はラック用プラグ受1の側面図であり、ラック用プラグ受1の器体2には複数のプラグ差込口10が長手方向に並べて配設され、図中上側の5個が回路C1のプラグ差込口10となり、図中下側の5個が回路C2のプラグ差込口10となっている。そして、器体2の前面には、回路C1側のプラグ差込口10と、回路C2側のプラグ差込口10の間に回路C1側のヒューズホルダ40が配設され、回路C2側のプラグ差込口10と配線接続端子21A〜21Cの間に回路C2側のヒューズホルダ40が配設されている。
12A is a front view of the
而して、各回路C1,C2のヒューズホルダ40にプラグインヒューズ45を接続することによって、各系統の回路C1,C2毎に、プラグ差込口10が備える電圧極用の刃受部材15aと配線接続端子21Aの間の電路にヒューズFを接続することができる。尚、図12及び図13に示すラック用プラグ受1では複数のプラグ差込口10を2系統の回路C1,C2に分けているが、3系統以上の回路に分け、各々の回路毎にプラグ差込口10が備える電圧極用の刃受部材と配線接続端子の間の電路にヒューズFを接続してもよい。
Thus, by connecting the plug-in
このように、図12及び図13に示すラック用プラグ受1では、ラック用プラグ受1の備える複数のプラグ差込口10が複数系統の回路に分けられ、各系統の回路毎にヒューズFが設けられているので、1つのラック用プラグ受1で複数回路分の定格電流を流すことができる。したがって、ラック用プラグ受1の備える複数のプラグ差込口10が1系統の回路とされ、ヒューズFが1つしか設けられていない場合に比べ、ラック用プラグ受1の1台当たりの電流容量を増やすことができ、それによってラック用プラグ受1の台数を減らすことができるので、直流電源からラック用プラグ受1への配線数を減らして、配線作業を容易に行うことができる。
As described above, in the
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図14及び図15に基づいて説明する。尚、ラック用プラグ受1の構成は、後述する回路遮断器48を除いては実施形態1のラック用プラグ受1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Embodiment 3)
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The configuration of the
図15はラック用プラグ受1の内部配線図を示しており、本実施形態では、実施形態1で説明したラック用プラグ受1において、直流電源の入力部である配線接続端子21A,21Bと電圧極用の刃受部材15a,15bとの間の電路に、過電流保護用の2極の回路遮断器48を設けている。尚、接地極用の刃受部材15cは、接地線が接続される配線接続端子21Cに電気的に接続されている。
FIG. 15 shows an internal wiring diagram of the
回路遮断器48は図12(a)(b)に示すように合成樹脂成型品からなるケース48aを備え、ケース48aの内部には、刃受部材15a,15bと配線接続端子21A,21Bとの間にそれぞれ接続される2極の接点48b,48bと、前面に露設された操作ハンドル48cの操作に応じて接点48b,48bを開極又は閉極させる開閉機構と、接点48b,48bに流れる過電流を検知すると開閉機構により接点48b,48bを強制開極させる過電流検知回路(図示せず)とが収納されている。
The
このように、本実施形態では直流電源の電源線が接続される配線接続端子21A,21B(直流電源の入力部)と電圧極用の刃受部材15a,15bとの間の電路に、過電流保護のための回路遮断器48が接続されているので、プラグ差込口10に差込プラグが接続された負荷に過電流が流れると、回路遮断器48がトリップ動作を行って、回路遮断器48の接点48b,48bが強制的に開極されるから、負荷に過電流が流れ続けるのを防止することができる。
As described above, in the present embodiment, an overcurrent is caused in the electric circuit between the
なお、本実施形態においても図13に示したラック用プラグ受1と同様に、ラック用プラグ受1が備える複数のプラグ差込口10を複数系統の回路に分け、各系統のプラグ差込口10が備える電圧極用の刃受部材15a,15bと、直流電源の電源線が接続される配線接続端子21A,21Bとの間の電路に過電流保護のための回路遮断器48をそれぞれ設けるようにしてもよく、1つのラック用プラグ受1で複数回路分の定格電流を流すことができる。したがって、ラック用プラグ受1の備える複数のプラグ差込口10が1系統の回路とされ、回路遮断器48が1つしか設けられていない場合に比べ、ラック用プラグ受1の1台当たりの電流容量を増やすことができ、それによってラック用プラグ受1の台数を減らすことができるので、直流電源からラック用プラグ受1への配線数を減らして、配線作業を容易に行うことができる。
In this embodiment as well, like the
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図16及び図17に基づいて説明する。尚、ラック用プラグ受1の構成は、後述する電流計測ブロック70を除いては実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Embodiment 4)
A fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that the configuration of the
図17はラック用プラグ受1の内部回路図であり、電流計測ブロック70は、複数のプラグ差込口10が備える刃受部材15aと配線接続端子21Aとの間の電路に流れる電流を検出する直流電流センサ71と、直流電流センサ71の検出値から電流値を求める演算処理回路72と、例えば7セグメントの液晶ディスプレイからなる表示部73と、Ethernet(登録商標)で用いられるRJ45モジュラジャックのようなLANコネクタ74と、LANコネクタ74に接続されるLANケーブルを介して外部のLAN機器との間でEthernet(登録商標)のプロトコルにしたがって通信を行う通信回路75とを備えている。
FIG. 17 is an internal circuit diagram of the
電流計測ブロック70の直流電流センサ71、演算処理回路72、表示部73、LANコネクタ74及び通信回路75は略箱形のケース76内部に収納されており、表示部73及びLANコネクタ74はケース76の前面に露設されている。そして、ケース76は、前面の表示部73及びLANコネクタ74を、器体2前面の開口部から露出させた状態で、器体2の内部に収納されている。
The direct
上述のように、本実施形態のラック用プラグ受1は電流計測ブロック70を備えており、直流電流センサ71が、電路に流れる電流により発生する磁界を電気量(例えば電圧)に変換すると、演算処理回路72が、直流電流センサ71から入力される電気量をもとに、電流値を演算により求め、液晶ディスプレイからなる表示部73に表示させるとともに、通信回路75からLANを経由して外部の監視装置(図示せず)に電流値を送信させる。而して、ユーザ側で表示部73に表示された表示結果をもとに、1台のラック用プラグ受1から負荷に供給される負荷電流を容易に把握することができる。またLAN経由で電流計測ブロック70から電流の測定値を収集する監視装置の使用者は、監視装置側の出力装置(モニタやプリンタなど)に出力された測定値をもとに、監視対象のラック用プラグ受1から負荷に供給される負荷電流を容易に把握することができる。
As described above, the
尚、演算処理回路72では、直流電流センサ71の検出値から求めた電流値と、予め設定された電流のしきい値との高低を比較し、電流値がしきい値を超えると、通信回路75からLAN経由で外部の監視装置に警報信号を送信させるようにしてもよく、負荷電流の増加を監視装置側でモニタすることができる。
The
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図18(a)〜(c)に基づいて説明する。上述の実施形態1〜4ではコンセント形のラック用プラグ受1について説明を行ったが、本実施形態ではタップ形のラック用プラグ受1について説明する。尚、ラック用プラグ受1の基本的な構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Embodiment 5)
A fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In
本実施形態のラック用プラグ受1では、配線接続端子21A〜21Cの代わりに、器体2から外部に導出される電源コード88と、この電源コード88の端部に設けられた差込プラグ80とを備えており、差込プラグ80を直流電源用の電源コンセント(図示せず)に差込接続することによって、ラック用プラグ受1に直流電源が供給されるようになっている。
In the
差込プラグ80は、略直方体状であって一面(図18(c)中の上面)が断面半円形に湾曲した把持部81を有し、把持部81の前面には、丸穴状に凹んだ嵌合穴82が図18(c)中の上側に、角穴状に凹んだ嵌合穴83が同図中の下側にそれぞれ開口し、嵌合穴82と嵌合穴83との間には所定の間隔を設けてある。
The
角穴状の嵌合穴83の内部には、導電材料により丸棒状に形成された接地極用のピン端子85が片側に寄せて配置されている。一方、丸穴状の嵌合穴82の内部には、導電材料によりそれぞれ丸棒状に形成された電圧極用の2本のピン端子84a,84bが配置されている。この嵌合穴82の内周面には、基準位置を示す基準リブ86がプラグ挿抜方向(図18(c)において紙面と垂直な方向)に沿って突設されている。そして、嵌合穴82の中心位置を通り、当該中心位置と基準リブ86とを結ぶ線分に対して直交する直線上には、中心位置に対して対称な位置に2本のピン端子84a,84bがプラグ挿抜方向に沿って配置されている。ここで、直流電源用の差込プラグ80では、図18(c)に示すように基準リブ86を上側に見た時に右側に位置するピン端子84aが正極側、左側に位置するピン端子84bが負極側のピン端子となっている。また嵌合穴82の内周面には、電源の種類(定格電圧の違い)に応じた位置に、プラグ挿抜方向に沿って延びる誤接続防止用の識別リブ87が突設されている。この識別リブ87の配置位置は図8で説明した差込プラグ50の識別リブ58と同様であるので、図示及び説明は省略する。
Inside the square hole-shaped
尚、図18に示すタップ形のラック用プラグ受1は実施形態1で説明したコンセント形のラック用プラグ受1をタップ形に変更したものであるが、実施形態2〜4で説明したラック用プラグ受1をタップ形のラック用プラグ受1に変更してもよいことは言うまでもない。
Note that the tap-type
1 ラック用プラグ受
2 器体
6 取付片(取付手段)
6a ねじ挿通孔
10 プラグ差込口
10A 電源端子接続部
10B 接地端子接続部
11 プラグ挿入用穴
12 突出部
14a,14b 端子挿入用孔
15a,15b 電圧極用の刃受部材
50 差込プラグ
52 嵌合部
53 嵌合穴
55a,55b 電圧極用のピン端子
56 接地極用のピン端子
57 基準リブ
100 情報ラック(ラック装置)
111 サーバ
112 LAN機器
1
6a
111
Claims (8)
前記差込プラグが挿抜自在に接続されるプラグ差込口を器体の前面に複数備えるとともに、当該器体には、複数の情報機器を収納するラック装置に取り付けるための取付手段が設けられ、
前記プラグ差込口は、前記差込プラグが備える電圧極用のピン端子及び接地極用のピン端子がそれぞれ挿抜自在に接続される電源端子接続部及び接地端子接続部を具備し、
前記電源端子接続部は、前記差込プラグの嵌合部が挿入されるプラグ挿入用穴の内周面との間に隙間を設けた状態で、プラグ挿入用穴の底面から前方に向かって突出し、嵌合穴内に挿入される円柱状の突出部と、当該突出部の前面に開口して電圧極用のピン端子が差込接続される端子挿入用孔と、外部の直流電源から直流電力が供給されるとともに、端子挿入用孔を通して突出部内に挿入される電圧極用のピン端子に電気的に接続される電圧極用の刃受部材とを備えたことを特徴とするラック用プラグ受。 A fitting portion with a round hole-shaped fitting hole on the front surface, a reference rib indicating a reference position protruding from the inner peripheral surface of the fitting hole, and a plug hole in the fitting hole, respectively. A plurality of voltage electrode pin terminals and a plug connector having a ground electrode pin terminal arranged along the plug insertion / extraction direction outside the fitting hole in the fitting portion. A rack plug receptacle,
Provided with a plurality of plug insertion openings on the front surface of the instrument body to be removably connected to the insertion plug, the instrument body is provided with an attachment means for attaching to a rack device that houses a plurality of information equipment,
The plug insertion port includes a power terminal connecting portion and a ground terminal connecting portion to which a pin terminal for a voltage electrode and a pin terminal for a ground electrode provided in the plug are detachably connected,
The power terminal connecting portion protrudes forward from the bottom surface of the plug insertion hole in a state where a gap is provided between the plug insertion hole into which the fitting portion of the insertion plug is inserted. DC power from an external DC power source, a cylindrical projection inserted into the fitting hole, a terminal insertion hole that opens to the front of the projection and is connected to a pin terminal for a voltage electrode A rack plug receiver comprising a voltage electrode blade receiving member that is supplied and electrically connected to a pin terminal for a voltage electrode that is inserted into the projecting portion through the terminal insertion hole.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008269064A JP2010097875A (en) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | Plug receptacle for rack |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008269064A JP2010097875A (en) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | Plug receptacle for rack |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010097875A true JP2010097875A (en) | 2010-04-30 |
Family
ID=42259408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008269064A Withdrawn JP2010097875A (en) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | Plug receptacle for rack |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010097875A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102478896A (en) * | 2010-11-30 | 2012-05-30 | 英业达股份有限公司 | Rack-mounted server device |
JP2014229611A (en) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | クニュール ゲーエムベーハー | Distribution strip |
-
2008
- 2008-10-17 JP JP2008269064A patent/JP2010097875A/en not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102478896A (en) * | 2010-11-30 | 2012-05-30 | 英业达股份有限公司 | Rack-mounted server device |
JP2014229611A (en) * | 2013-05-22 | 2014-12-08 | クニュール ゲーエムベーハー | Distribution strip |
US9728918B2 (en) | 2013-05-22 | 2017-08-08 | Knuerr Gmbh | Distribution strip |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7447002B2 (en) | Fuse module with movable fuse holder for fused electrical device | |
US10727636B2 (en) | Terminal and disconnection link | |
US9112319B2 (en) | Modular electrical connector module | |
JP4915975B2 (en) | DC outlet | |
CA2772886C (en) | Modular test switch | |
US10181704B2 (en) | Power distribution units with receptacles on one surface and branch rated circuit protection devices on an opposite surface | |
US20080299811A1 (en) | Power inlets and power connectors | |
US7675739B2 (en) | Fuse module with removable fuse carrier for fused electrical device | |
JP2015186357A (en) | distribution board | |
JP2010097875A (en) | Plug receptacle for rack | |
TWI484708B (en) | Plug for a wiring duct | |
JP5330926B2 (en) | Plug | |
JP5330948B2 (en) | Plug | |
JP5224578B2 (en) | Outlet device | |
EP3780295A1 (en) | Electrical outlet system | |
JP5444440B2 (en) | Outlet device | |
US3360623A (en) | Three wire ground type safety fuse receptacle | |
JP5330949B2 (en) | Plug | |
TW201630289A (en) | Distribution board for residence | |
JP2015061443A (en) | Distribution board | |
WO2013136408A1 (en) | Power meter |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100715 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120110 |