JP2010097285A - システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法 - Google Patents

システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010097285A
JP2010097285A JP2008265695A JP2008265695A JP2010097285A JP 2010097285 A JP2010097285 A JP 2010097285A JP 2008265695 A JP2008265695 A JP 2008265695A JP 2008265695 A JP2008265695 A JP 2008265695A JP 2010097285 A JP2010097285 A JP 2010097285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
request message
message
processing time
time
actual processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008265695A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoteru Akaboshi
直輝 赤星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008265695A priority Critical patent/JP2010097285A/ja
Priority to US12/555,174 priority patent/US20100094944A1/en
Publication of JP2010097285A publication Critical patent/JP2010097285A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/24Querying
    • G06F16/245Query processing
    • G06F16/2455Query execution
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/28Databases characterised by their database models, e.g. relational or object models
    • G06F16/284Relational databases

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

【課題】レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージについて、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を構築することで、タイムアウトを含むトランザクションを把握すること。
【解決手段】対象システム内で受け渡されたメッセージ群のうち、レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージを特定する。つぎに、そのリクエストメッセージの送信時刻と当該リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間とに基づいて、レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定する。そして、その推定送信時刻とリクエストメッセージとを関連付けることで、レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージについて、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を構築する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ネットワークシステムの稼働状況の分析を支援する技術に関する。
現在のIT(Information Technology)システムは、社会的なインフラを担う存在となっており、24時間365日の安定稼働が欠かせない。また、ITビジネスの成長にともない、継続的な安定稼働だけでなく、ITシステムが提供できるサービスの質が問われるようになってきている。このため、エンドユーザが体験するサービスの質を、エンドユーザの視点から監視することが重要となる。
一方で、複数のアプリケーションが連携して動作するITシステムでは、性能劣化や障害の原因を突き止めるために、各サーバの挙動だけでなくシステム全体の性能を観測、分析する必要がある。それ故に、大規模化、複雑化するITシステムの稼働状況や性能問題(たとえば、負荷に対する性能不足)を的確に把握することが難しくなってきている。
従来において、ITシステムの稼働状況を分析する各種技術が開示されている。たとえば、サービスごとに対象システム内で受け渡されるメッセージを解析してトランザクションモデルを生成し、対象システム全体の性能を観測、分析するシステム可視化技術がある。このシステム可視化技術では、リクエストメッセージとレスポンスメッセージとをペアとする表現形式のトランザクションモデルを用いる。このため、リクエストに対するレスポンスが存在することを前提として、トランザクションモデルの生成や対象システムの稼働状況の分析をおこなうこととなる。
特開2006−11683号公報 特開2006−323471号公報
しかしながら、対象システムで動作するアプリケーションは、一定時間経過してもレスポンスがない処理をタイムアウトとして検出してしまう。この場合、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージが発行されず存在しない。したがって、従来手法のシステム可視化技術では、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を把握することが難しく、ひいては対象システムの稼働状況の分析精度の低下を招くという問題がある。
一方で、トランザクションの処理状況を把握するために、一定時間経過してもレスポンスがない処理をタイムアウトとして検出しない場合には、リクエストに対するレスポンスをユーザが待ち続けることになる。これでは、エンドユーザが体験する質を低下させてしまい、ひいては対象システムが提供できるサービスの質の低下を招くという問題がある。
この開示技術は、上述した従来技術による問題点を解消するため、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を的確に把握し、対象システムの稼働状況の分析精度の向上を図ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この開示技術は、複数のサーバが連携して動作するネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索し、前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記リクエストメッセージに対する送信先のサーバでの実績処理時間を記憶するテーブルから実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断し、前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定し、決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付けて、関連付けられた関連付け結果を出力する。
この開示技術によれば、リクエスト先のサーバで実行される処理の実績処理時間を用いて、リクエストメッセージとペアとなる実際には存在しないレスポンスメッセージの推定送信時刻を補完することができる。
この開示技術によれば、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を的確に把握し、対象システムの稼働状況の分析精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、このシステム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。このシステム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法では、レスポンスがない場合、リクエスト先のサーバでの実績処理時間からレスポンス時刻を補完し、リクエスト時刻とレスポンス時刻の対応関係を構築することで、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を分析する。
(本システム分析支援手法の概要)
まず、本システム分析支援手法の概要について説明する。以下において、最初に、従来手法の問題点を説明し、続いて、本技術によるその解決手法の概要を説明する。公知のシステム可視化技術では、(a)対象システム内で受け渡されたメッセージを分析して、業務サービスごとのトランザクションモデルを生成する。ここで、トランザクションモデルとは、業務サービスにかかるトランザクションの実行中に対象システム内で受け渡されるメッセージを定義するものである。
業務サービスとしては、たとえば、オンラインバンキングでの「入金」、「残高照会」、「送金」、「振り込み」などのサービスがある。たとえば、「入金」の業務サービスを提供する際に、対象システム内で受け渡されるメッセージを定義したものが「入金」トランザクションのトランザクションモデルとなる。
また、システム可視化技術では、(b)対象システム内で受け渡されたメッセージとトランザクションモデルとのマッチングをおこなうことで、業務サービスごとの処理状況を分析する。たとえば、「入金」トランザクションのトランザクションモデルを用いて、「入金」サービスの提供時における対象システム内の各サーバでの処理時間などを分析する。
従来手法のトランザクションモデルは、リクエストメッセージとレスポンスメッセージとをペアとする表現形式となっている。したがって、従来手法では、リクエストメッセージとレスポンスメッセージとのメッセージペアを前提として、上述した(a)や(b)をおこなうこととなる。
ところが、対象システム内で動作するアプリケーションの中には、一定時間経過してもレスポンスがない処理をタイムアウトとして検出するものがある。この場合、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージが存在しないこととなり、従来手法では扱うことができない。
タイムアウトは、たとえば、負荷に対するサーバの性能不足や通信トラフィックの増大などが原因となって発生する。また、タイムアウトは、エンドユーザが体験する業務サービスの質に影響を及ぼし、頻繁に発生すると著しい質の低下につながる。それ故に、タイムアウトを含むトランザクションを的確に把握し、対象システムのキャパシティプランニングをおこなうことが重要となる。以下、一般的な3階層システムにおけるタイムアウトの発生状況について説明する。
図1は、一般的な3階層システムの模式図である。図1において、3階層システムは、クライアントサーバシステムを、Web層、AP(アプリケーション)層、DB(データベース)層の3層に分割して構築されたシステムである。この3階層システムは、たとえば、オンラインバンキングの各種業務サービスを提供するシステムに用いられる。
従来手法により、上述した(a)や(b)をおこなう場合、処理の呼出関係に基づく階層間のメッセージペアの入れ子関係を判断する。ここで、処理の呼出関係とは、上位階層(たとえば、Web層)の処理が下位階層(たとえば、AP層)の処理を呼び出すが、その逆はないという関係である。
すなわち、上位階層のメッセージペアが下位階層のメッセージペアを包含していることが前提となる。ここでは、Web層のリクエストメッセージ101とレスポンスメッセージ102との間に、AP層のリクエストメッセージ103とレスポンスメッセージ104とが挟まれることが前提となる。具体的には、各メッセージ101〜104の送信時刻T1,T2,T3,T4について、『T1<T3』かつ『T4<T2』という送信時刻の制約を満たす必要がある。この制約は、AP/DB層間でも同様に満たす必要がある。
ところが、図1の例では、リクエストメッセージ105に対応するレスポンスメッセージが一定時間経過してもないため、DB層のタイムアウトをAP層が検出して処理を続行している。この場合、リクエストメッセージ105に対応するレスポンスメッセージが存在しないため、メッセージペアを前提とする送信時刻の制約を満たさない。それ故に、従来手法では上述した(a)や(b)をおこなうことができない。これでは、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況、すなわち、タイムアウトが発生した際の業務サービスの処理状況を把握することができない。
そこで、本手法では、まず、(1)対象システム内で受け渡されたメッセージ群のうち、レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージを特定する。そして、(2)リクエスト先のサーバで実行される処理の実績処理時間を用いて、そのリクエストメッセージとペアとなる実際には存在しないレスポンスメッセージの推定送信時刻を補完する。
これにより、レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージについても、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を構築することができる。この結果、メッセージペアの送信時刻の制約を判断することが可能となり、リクエストメッセージ101からレスポンスメッセージ102までのタイムアウトを含むトランザクションの処理状況を把握することができる。
(ITシステムのシステム構成)
つぎに、本実施の形態にかかるITシステムのシステム構成について説明する。図2は、ITシステムのシステム構成図である。図2において、ITシステム200は、システム分析支援装置201と、クライアント端末202と、Webサーバ203と、APサーバ204と、DBサーバ205と、がインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク210を介して接続されている。なお、図面の簡単化のため、クライアント端末202、Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205を、それぞれ1台のみ表記している。
ITシステム200は、プロトコルの階層構造が定義された3階層システム(図1参照)である。具体的には、Web層には、クライアント端末202とWebサーバ203との通信に用いられるプロトコルであるHTTP(HyperText Transfer Protocol)が定義されている。
また、AP層には、Webサーバ203とAPサーバ204との通信に用いられるプロトコルであるIIOP(Internet Inter−ORB Protocol)が定義されている。また、DB層には、APサーバ204とDBサーバ205との通信に用いられるプロトコル(データベース言語)であるSQL(Structured Query Language)が定義されている。
ここで、システム分析支援装置201は、ITシステム200内で受け渡されるメッセージをキャプチャする機能を有する。また、システム分析支援装置201は、ITシステム200の稼働状況の分析を支援する機能を有する。Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205は、クライアント端末202からのリクエストに応じて、オンラインバンキングサービスなどの業務サービスを提供する。
(キャプチャ機能の概要)
つぎに、本実施の形態にかかるシステム分析支援装置201が有するキャプチャ機能について説明する。図3は、キャプチャ機能の概要を示す説明図である。図3には、ITシステム200内で受け渡される各種プロトコル(HTTP、IIOP、SQL)のパケットP1〜P3をキャプチャする機能の概要が示されている。
ここで、システム分析支援装置201、クライアント端末202、Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205は、ネットワーク210内に設けられたスイッチS1〜S3の個別のポートに接続されている。これらスイッチS1〜S3は、自身を通過するデータをミラーリングする機能を有している。ミラーリングとは、あるポートに出力されるデータと同じデータを、他のポートからも出力する機能である。
ここでは、Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205が接続されたポートのミラーリング先として、システム分析支援装置201が接続されたポートが指定されている。このため、各サーバ宛のパケットは、宛先となるサーバに入力されるとともにシステム分析支援装置201にも入力される。
たとえば、クライアント端末202からのリクエストに応じて、Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205が連動してサービスを提供する場合を想定する。この場合、まず、クライアント端末202からWebサーバ203に対してパケットP1が送信される。
このとき、パケットP1と同じ内容のパケットP1が、システム分析支援装置201に入力される。つぎに、Webサーバ203からAPサーバ204へパケットP2が送信されると、パケットP2と同じ内容のパケットP2が、システム分析支援装置201に入力される。さらに、APサーバ204からDBサーバ205へパケットP3が送信されると、パケットP3と同じ内容のパケットP3が、システム分析支援装置201に入力される。
システム分析支援装置201に入力されたパケットP1〜P3は、スイッチS1〜S3に直接接続されたキャプチャ部310によって取得される。また、キャプチャ部310によって取得されたパケットは、メッセージ解析部320によってメッセージ解析される。なお、メッセージ解析については従来技術のため説明を省略する。
解析された解析結果は、たとえば、図5に示すメッセージバッファ500に記憶される。また、システム分析支援装置201は、図6を用いて後述する補完データ600−1〜600−mを記憶する補完データテーブル600、および図8を用いて後述するペア情報800−1〜800−nを記憶するペアリングテーブル800にアクセス可能である。
このキャプチャ機能によれば、運用中のサービスに影響を及ぼすことなく、ITシステム200内で受け渡されたメッセージを収集することができる。なお、キャプチャ部310は、任意のパケット(たとえば、同期型メッセージを構成するパケット)のみをキャプチャしてもよい。さらに、スイッチS1〜S3において必要なデータのみを選択してミラーリングしてもよい。
(システム分析支援装置のハードウェア構成)
つぎに、本実施の形態にかかるシステム分析支援装置201のハードウェア構成について説明する。図4は、システム分析支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、システム分析支援装置201は、CPU(Central Processing Unit)401と、ROM(Read‐Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、I/F(Interface)408と、を備えている。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、システム分析支援装置201の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがって磁気ディスク405に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御にしたがって光ディスク407に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク407に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
インターフェース(以下、「I/F」と略する。)408は、通信回線を通じてLAN、WAN、インターネットなどのネットワーク210に接続され、このネットワーク210を介して他の装置(たとえば、スイッチS1〜S3)に接続される。そして、I/F408は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F408には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ここでは、システム分析支援装置201のハードウェア構成について説明したが、クライアント端末202、Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205についても同様のハードウェア構成で実現することができる。なお、以降において、特に指定する場合を除いて、Webサーバ203、APサーバ204およびDBサーバ205を単に「サーバ203〜205」と表記する。
(メッセージバッファの記憶内容)
つぎに、図4に示した磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に構築されるメッセージバッファの記憶内容について説明する。図5は、メッセージバッファの記憶内容の一例を示す説明図である。なお、図面では、メッセージバッファに記憶されているメッセージデータの一部を抜粋して表示している。
図5において、メッセージバッファ500は、メッセージの送信時刻、メッセージID、プロトコル、メッセージ種別およびオブジェクトといったフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、ITシステム200内で受け渡されたメッセージデータ500−1〜500−5がレコードとして記憶されることとなる。
ここで、送信時刻とは、クライアント端末202またはサーバ203〜205から送信されたメッセージの送信時刻である。このメッセージには、リクエストメッセージとレスポンスメッセージとが含まれている。リクエストメッセージとは、所定の処理やデータの提供などを要求するためのメッセージである。レスポンスメッセージとは、リクエストメッセージの要求に対する応答のためのメッセージである。
また、メッセージIDとは、メッセージを識別する識別子である。ここでは、対応関係を有するメッセージペアに、同一のメッセージIDが付与されている。したがって、図7を用いて後述する機能部(たとえば、選択部702、検索部703)が、このメッセージIDを参照することで、対応関係を有するリクエストメッセージとレスポンスメッセージとを認識することができる。
また、プロトコルとは、メッセージの受け渡しに用いられたプロトコルである。したがって、機能部が、このプロトコルを参照することで、メッセージの送信元および送信先のクライアント端末202またはサーバ203〜205を認識することができる。また、メッセージ種別とは、リクエストメッセージまたはレスポンスメッセージを特定する情報である。また、オブジェクトとは、サーバ203〜205がリクエストメッセージを受信してからレスポンスメッセージを送信するまでに実行する単一または複数の処理である。
ここで、メッセージデータ500−2を例に挙げると、機能部が、各フィールドに設定された情報を参照することで、クライアント端末201からWebサーバ203に送信されたリクエストメッセージM1を認識することができる。なお、メッセージバッファ500は、たとえば、メッセージ解析部320(図3参照)から送られてくるメッセージデータを、古い順に取り出すFIFO(First In,First Out)構造となっている。
(補完データテーブルの記憶内容)
つぎに、システム分析支援装置201がアクセス可能な補完データテーブルの記憶内容について説明する。図6は、補完データテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、補完データテーブル600は、オブジェクト名、実行回数、平均処理時間、最大処理時間および標準偏差といったフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、補完データ600−1〜600−mがレコードとして記憶されることとなる。
ここで、オブジェクト名とは、リクエストメッセージに対するその送信先のサーバ203〜205で実行されるオブジェクトを識別する名称である。ここでは、各種業務サービスの提供時に実行されるオブジェクトの処理内容がオブジェクト名となっている。また、実行回数とは、サーバ203〜205で実行されたオブジェクトの実行回数である。また、平均処理時間および最大処理時間とは、リクエストメッセージの送信先のサーバで実行されたオブジェクトの実績処理時間である。
具体的には、平均処理時間とは、オブジェクトの実行にかかるサーバ203〜205での平均処理時間である。また、最大処理時間とは、オブジェクトの実行にかかるサーバ203〜205での最大処理時間である。また、標準偏差とは、オブジェクトの実行にかかるサーバ203〜205での処理時間のばらつき度合を示す指標である。
ここで、補完データ600−2を例に挙げると、図7を用いて後述する機能部(たとえば、更新部708)が、各フィールドに設定された情報を参照することで、オブジェクト「ABC」の実行回数C2、平均処理時間T2ave、最大処理時間T2maxおよび標準偏差σ2を認識することができる。なお、補完データテーブル600のレコード内容は、ITシステム200の運用中に逐次更新される。また、この補完データテーブル600は、たとえば、システム分析支援装置201の磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に構築されてもよく、また、外部のコンピュータ装置に構築されてもよい。
(システム分析支援装置の機能的構成)
つぎに、本実施の形態にかかるシステム分析支援装置201の機能的構成について説明する。図7は、システム分析支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図7において、システム分析支援装置201は、取得部701と、選択部702と、検索部703と、判断部704と、決定部705と、算出部706と、関連付け部707と、更新部708と、出力部709と、を含む構成である。
この制御部となる機能(取得部701〜出力部709)は、具体的には、たとえば、図4に示したROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU401に実行させることにより、または、I/F408により、その機能を実現する。
まず、取得部701は、対象システム内で受け渡されたメッセージデータを取得する機能を有する。ここで、対象システムとは、稼働状況の分析対象であり、複数のサーバが連携して動作するネットワークシステム(たとえば、ITシステム200)である。また、対象システム内で受け渡されたメッセージデータとは、対象システム内のコンピュータ装置間で送受信されたメッセージのログデータである。このメッセージデータには、たとえば、メッセージの送信時刻、メッセージID、プロトコル、メッセージ種別およびオブジェクトなどが含まれている。
具体的には、たとえば、取得部701が、メッセージ解析部320によって解析されたメッセージデータを取得してもよい。また、取得部701が、外部のコンピュータ装置からメッセージデータをI/F408を介して受信してもよい。取得されたメッセージデータは、たとえば、図5に示したメッセージバッファ500に記憶される。
選択部702は、取得されたメッセージデータ群から任意のリクエストメッセージを選択する機能を有する。具体的には、たとえば、選択部702が、メッセージバッファ500に記憶されたメッセージデータ500−1〜500−5の中から、メッセージ種別「リクエスト」を手掛かりに、任意のリクエストメッセージを選択する。選択された選択結果は、図4に示したRAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶される。
検索部703は、選択されたリクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージをメッセージデータ群から検索する機能を有する。具体的には、たとえば、検索部703が、メッセージデータ500−1〜500−5の中から、メッセージIDとメッセージ種別を手掛かりに、リクエストメッセージと同一メッセージIDのレスポンスメッセージを検索する。
ここで、選択部702によってメッセージID「M2」のリクエストメッセージ(以下、単に「リクエストメッセージM2」と表記する)が選択されたとする。この場合、検索部703が、メッセージデータ500−1〜500−5の中から、メッセージID「M2」かつメッセージ種別「レスポンス」のメッセージを検索する。ここでは、レスポンスメッセージM2が検索される。
また、選択部702によってリクエストメッセージM3が選択されたとする。この場合、検索部703が、メッセージデータ500−1〜500−5の中から、メッセージID「M3」かつメッセージ種別「レスポンス」のメッセージを検索する。ここでは、該当するメッセージは検索されない。なお、検索された検索結果は、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶される。
判断部704は、レスポンスメッセージが検索されなかった場合、リクエストメッセージの送信時刻から、テーブルに記憶されているリクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを判断する機能を有する。ここで、テーブルとは、たとえば、図6に示した補完データテーブル600である。
また、実績処理時間とは、図6で説明したように、たとえば、リクエストメッセージの送信先のサーバで実行されたオブジェクトの処理時間である、平均処理時間や最大処理時間などである。ここでは特に、補完データテーブル600に記憶されているリクエストメッセージに対するその送信先のサーバ203〜205での最大処理時間を用いる。
また、リクエストメッセージの送信時刻から実績処理時間が経過しているか否かを判断する基準時刻は、メッセージバッファ500に記憶されている最新のメッセージデータの送信時刻としてもよい。すなわち、判断部704が、最新のメッセージデータ500−5の送信時刻t5が、リクエストメッセージの送信時刻から最大処理時間後の時刻を経過しているか否かを判断してもよい。また、システム分析支援装置201内部で計時されている現在時刻を基準時刻としてもよい。
なお、補完データテーブル600が初期化された状態では、各オブジェクトの実行にかかる実績処理時間が記憶されていない。この場合、予め設定されている初期値を実績処理時間として用いてもよい。初期値には、たとえば、リクエストメッセージの送信元のサーバ固有に設定されているタイムアウト時間を用いることができる。
ここで、判断処理の具体例として、リクエストメッセージM3に対応するレスポンスメッセージM3が検索されなかった場合を説明する。ただし、判断対象となる実績処理時間として、リクエストメッセージM3に対するその送信先のサーバでの最大処理時間を用いる。
この場合、まず、判断部704が、補完データテーブル600にアクセスして、補完データ600−1〜600−mのオブジェクト名を参照し、リクエストメッセージM3の最大処理時間T3maxを読み出す。具体的には、判断部704が、リクエストメッセージM3のオブジェクト「SELECT uid from tbl」を手掛かりに、最大処理時間T3maxを読み出す。
つぎに、判断部704が、メッセージデータ500−1〜500−5の送信時刻を参照して、最新のメッセージデータ500−5の送信時刻t5を特定する。そして、判断部704が、この送信時刻t5が、リクエストメッセージM3の送信時刻t4に最大処理時間T3maxを加算した時刻「t4+T3max」を経過しているか否かを判断する。
ここで、送信時刻t5が時刻「t4+T3max」を経過している場合とは、リクエストメッセージM3に対応するレスポンスメッセージがない、すなわち、リクエストメッセージM3の送信元のAPサーバ204がタイムアウト処理を実行したことを意味している。なお、判断された判断結果は、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶される。
決定部705は、実績処理時間が経過していると判断された場合、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定する機能を有する。具体的には、たとえば、決定部705が、リクエストメッセージの送信時刻とリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間とに基づいて推定送信時刻を決定する。
より具体的には、たとえば、決定部705が、リクエストメッセージの送信時刻に、リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの平均処理時間または最大処理時間を加算した時刻を推定送信時刻に決定する。決定された決定結果は、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶される。
すなわち、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージがない場合は、送信先のサーバでの実績処理時間を用いて、実際には存在しないレスポンスメッセージの送信時刻を補完する。ここで、決定処理の具体例として、リクエストメッセージM3に対応するレスポンスメッセージの推定送信時刻を、平均処理時間を用いて決定する場合を説明する。
この場合、まず、決定部705が、補完データテーブル600にアクセスして、リクエストメッセージM3の平均処理時間T3aveを読み出す。そして、決定部705が、リクエストメッセージM3の送信時刻t4に平均処理時間T3aveを加算することで、レスポンスメッセージの推定送信時刻「t4+T3ave」を決定する。
この推定送信時刻「t4+T3ave」は、APサーバ204からのリクエストメッセージM3に対して、DBサーバ205からAPサーバ204に送信されるべきレスポンスメッセージM3の推定送信時刻である。これにより、リクエストメッセージM3に対応する実際には存在しないレスポンスメッセージM3の推定送信時刻を補完することができる。
また、推定送信時刻の補完に用いる時間を、リクエストメッセージに対するサーバでの実績処理時間に関する統計情報から求めることとしてもよい。ここで、統計情報とは、オブジェクトの実行にかかるサーバでの処理時間の平均処理時間、標準偏差、分散、中央値などである。
具体的には、算出部706は、判断部704によって実績処理時間が経過していると判断された場合、リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの推定処理時間を算出する機能を有する。この場合、決定部705は、リクエストメッセージの送信時刻に推定処理時間を加算した時刻を、レスポンスメッセージの推定送信時刻に決定してもよい。
より具体的には、たとえば、算出部706が、送信先のサーバでの平均処理時間に、処理時間のばらつきを示す標準偏差の定数倍(たとえば、3倍)を加算した時間を、サーバでの推定処理時間として算出することとしてもよい。算出された算出結果は、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶される。
ここで、算出処理の具体例として、リクエストメッセージM3に対応するレスポンスメッセージM3の推定処理時間を算出する場合を説明する。この場合、まず、算出部706が、補完データテーブル600にアクセスして、オブジェクト名を手掛かりに、リクエストメッセージM3の平均処理時間T3aveと標準偏差σ3を読み出す。
そして、算出部706が、平均処理時間T3aveに標準偏差σ3の3倍を加算することで、DBサーバ205での推定処理時間「T3ave+3σ3」を算出する。この場合、決定部705が、たとえば、リクエストメッセージM3の送信時刻t4に推定処理時間「T3ave+3σ3」を加算することで、レスポンスメッセージM3の推定送信時刻「t4+(T3ave+3σ3)」を決定する。これにより、レスポンスメッセージM3の推定送信時刻を、オブジェクト「SELECT uid from tbl」の実行にかかるDBサーバ205での処理時間の統計的なばらつきを考慮して補完することができる。
関連付け部707は、決定された推定送信時刻とリクエストメッセージとを関連付ける機能を有する。具体的には、たとえば、関連付け部707が、リクエストメッセージのメッセージID、プロトコル、オブジェクト名および送信時刻と、実際には存在しないレスポンスメッセージの推定送信時刻とを関連付ける。これにより、レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージについて、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を構築することができる。
さらに、関連付け部707は、対応関係を有するリクエストメッセージとレスポンスメッセージとを関連付けることとしてもよい。ここで、対応関係を有するメッセージペアは、たとえば、検索部703が、メッセージデータ群から選択されたリクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを、メッセージデータ群から検索することで特定してもよい。
また、検索部703が、メッセージデータ群から選択されたレスポンスメッセージに対応するリクエストメッセージを、メッセージデータ群から検索することで特定してもよい。なお、関連付けられた関連付け結果は、新たなレコードとして後述の図8に示すペアリングテーブル800に登録される。
更新部708は、テーブルに記憶されているリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間を更新する機能を有する。具体的には、たとえば、更新部708が、関連付けられたリクエストメッセージの送信時刻とレスポンスメッセージの送信時刻とに基づいて、そのリクエストメッセージに対する実績処理時間を更新する。
より具体的には、たとえば、まず、更新部708が、レスポンスメッセージの送信時刻からリクエストメッセージの送信時刻を差し引くことで、サーバでの処理時間を算出する。そして、更新部708が、その処理時間を用いて、補完データテーブル600に記憶されている平均処理時間や最大処理時間を更新する。
更新部708による更新処理は、たとえば、対応関係を有するリクエストメッセージとレスポンスメッセージとが関連付けられると、その都度実行される。これにより、各オブジェクトの実行にかかる実績処理時間を、ITシステム200の稼働状況に合わせて逐次更新することができる。なお、更新処理の具体的な処理内容は図9を用いて後述する。
ここで、ペアリングテーブルの記憶内容について説明する。図8は、ペアリングテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、ペアリングテーブル800は、ペアID、補完フラグ、メッセージID、プロトコル、オブジェクト名、リクエスト時刻およびレスポンス時刻といったフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、ペア情報800−1〜800−nがレコードとして記憶されることとなる。
ここで、ペアIDとは、リクエストとレスポンスとのペアを識別する識別子である。また、補完フラグとは、レスポンスメッセージが存在しないペアを識別するためのフラグである。ここでは、レスポンスメッセージが存在しないペア、すなわち、レスポンスメッセージの送信時刻が補完されたペアの補完フラグが「ON」となっている。
また、オブジェクト名とは、オブジェクトを識別するための名称である。また、リクエスト時刻とは、リクエストメッセージの送信時刻である。また、レスポンス時刻とは、レスポンスメッセージが送信された送信時刻または推定送信時刻である。
たとえば、ペア情報800−1の各フィールドに設定された情報を参照することで、オブジェクト「ABC」のリクエスト時刻t3とレスポンス時刻t5との対応関係を認識することができる。さらに、プロトコル「IIOP」からWebサーバ203とAPサーバ204との間でメッセージが受け渡されたことを認識することができる。
また、ペア情報800−2の各フィールドに設定された情報を参照することで、オブジェクト「SELECT uid from tbl」のリクエスト時刻t4とレスポンス時刻「t4+T3ave」との対応関係を認識することができる。さらに、プロトコル「SQL」からAPサーバ204とDBサーバ205との間でメッセージが受け渡されたことを認識することができる。ただし、このレスポンス時刻「t4+T3ave」は、実際には存在しないレスポンスメッセージM3の推定送信時刻である。
出力部709は、関連付けられた関連付け結果を出力する機能を有する。具体的には、たとえば、出力部709が、ペアリングテーブル800のレコード内容をI/F408に出力する。出力形式としては、たとえば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、I/F408による外部装置への送信がある。また、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に記憶することとしてもよい。
また、出力部709は、更新された更新後のリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間を出力することとしてもよい。具体的には、たとえば、出力部709が、更新後の補完データテーブル600のレコード内容をI/F408に出力する。
(更新処理の処理内容)
ここで、更新部708による更新処理の具体的な処理内容について説明する。ここでは、対応関係を有するリクエストメッセージM1とレスポンスメッセージM1が関連付けられた結果、補完データテーブル600に記憶されている補完データ600−1を更新する場合を例に挙げる。図9は、更新処理の概要を示す説明図である。
まず、更新前において、オブジェクト「GET/main.jsp」の実行にかかるWebサーバ203での平均処理時間T1aveは1.1[sec]、最大処理時間T1maxは1.1[sec]、標準偏差σ1は0である。ここで、対応関係を有するリクエストメッセージM1とレスポンスメッセージM1とが関連付けられたとする。ただし、レスポンスメッセージM1の送信時刻をt6とする。
この場合、更新部708が、レスポンスメッセージM1の送信時刻t6からリクエストメッセージM2の送信時刻t1を差し引くことで、オブジェクト「GET/main.jsp」の実行にかかるWebサーバ203での処理時間を算出する。ここでは、処理時間が1.3[sec]であったとする。
つぎに、更新部708が、たとえば、下記式(1)を用いて、更新後の平均処理時間T1aveを求める。ただし、Tiaveは更新後の平均処理時間、T’iaveは更新前の平均処理時間、Ciは更新前のオブジェクトの実行回数、Xはオブジェクトの実行にかかった今回の処理時間である(i=1,2,…,m)。
Tiave=(T’iave×Ci+X)/(Ci+1) ・・・(1)
ここでは、更新後の平均処理時間T1aveは『T1ave=(1.1×1+1.3)/(1+1)=1.2』となる。この場合、更新部708が、補完データ600−1の平均処理時間T1aveを「1.1」から「1.2」に書き換える。
また、更新部708が、更新前の最大処理時間T1maxとオブジェクトの実行にかかった今回の処理時間X(X=1.3)を比較して、更新後の最大処理時間T1maxを決定する。ここでは、処理時間Xが更新前の最大処理時間T1maxよりも大きい。この場合、更新部708が、補完データ600−1の最大処理時間T1maxを「1.1」から「1.3」に書き換える。
また、更新部708が、更新後の平均処理時間T1aveと処理時間Xとを用いて、更新後の標準偏差σ1を算出する。具体的には、更新後の平均処理時間T1aveと処理時間Xとの差分を2乗し、その平方根をとることで、更新後の標準偏差σ1を算出する。ここでは、更新後の標準偏差σ1は「0.1」となる。この場合、更新部708が、補完データ600−1の標準偏差σ1を「0」から「0.1」に書き換える。
この更新処理を、対応関係を有するメッセージペアが関連付けられると、その都度実行することで、補完データ600−1〜600−mの各フィールドに設定された情報を、ITシステム200の稼働状況に合わせて更新することができる。なお、図示は省略するが、標準偏差σiを求めるために必要となる過去の処理時間は、たとえば、補完データテーブル600に蓄積されている。
(システム分析支援装置のシステム分析支援処理手順)
つぎに、システム分析支援装置201のシステム分析支援処理手順について説明する。ここでは、メッセージデータの取得を契機に自動実行されるシステム分析支援処理手順について説明する。なお、システム分析支援処理の実行前において、補完データテーブル600は初期化されている。具体的には、たとえば、実行回数、平均処理時間、最大処理時間のフィールドに初期値「0」が設定されている。
図10および図11は、システム分析支援処理手順の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、取得部701は、メッセージデータを取得したか否かを判断する(ステップS1001)。ここで、メッセージデータを取得するのを待って(ステップS1001:No)、取得した場合(ステップS1001:Yes)、メッセージデータをメッセージバッファ500に記憶する(ステップS1002)。
つぎに、検索部703は、取得されたメッセージデータのメッセージ種別を参照して、レスポンスメッセージか否かを判断する(ステップS1003)。ここで、リクエストメッセージの場合(ステップS1003:No)、図11に示すステップS1101に移行する。
一方、レスポンスメッセージの場合(ステップS1003:Yes)、検索部703は、そのレスポンスメッセージと同一メッセージIDのリクエストメッセージをメッセージバッファ500の中から検索する(ステップS1004)。そして、検索部703は、リクエストメッセージが検索されたか否かを判断する(ステップS1005)。
ここで、リクエストメッセージが検索された場合(ステップS1005:Yes)、関連付け部707は、リクエストメッセージとレスポンスメッセージを関連付ける(ステップS1006)。そして、関連付け部707は、その関連付け結果をペア情報としてペアリングテーブル800に登録する(ステップS1007)。
このあと、更新部708は、補完データテーブル600の記憶内容を更新する更新処理を実行し(ステップS1008)、図11に示すステップS1101に移行する。また、ステップS1005において、リクエストメッセージが検索されなかった場合(ステップS1005:No)、図11に示すステップS1101に移行する。
図11のフローチャートにおいて、まず、選択部702は、メッセージバッファ500の中から選択されていない未選択のリクエストメッセージがあるか否かを判断する(ステップS1101)。ここで、未選択のリクエストメッセージがある場合(ステップS1101:Yes)、選択部702は、メッセージバッファ500の中から、メッセージ種別「リクエスト」を手掛かりに、任意のリクエストメッセージを選択する(ステップS1102)。
そして、検索部703は、選択されたリクエストメッセージと同一メッセージIDのレスポンスメッセージをメッセージバッファ500の中から検索する(ステップS1103)。このあと、検索部703は、レスポンスメッセージが検索されたか否かを判断する(ステップS1104)。
ここで、レスポンスメッセージが検索された場合(ステップS1104:Yes)、ステップS1101に戻る。一方、レスポンスメッセージが検索されなかった場合(ステップS1104:No)、判断部704は、補完データテーブル600にアクセスして、ステップS1102において選択されたリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの最大処理時間を読み出す(ステップS1105)。
そして、判断部704は、メッセージバッファ500に記憶されている最新のメッセージデータの送信時刻が、リクエストメッセージの送信時刻に最大処理時間を加算した時刻を経過しているか否かを判断する(ステップS1106)。ここで、経過していない場合(ステップS1106:No)、ステップS1101に戻る。
一方、経過している場合は(ステップS1106:Yes)、決定部705は、補完データテーブル600にアクセスして、ステップS1102において選択されたリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの平均処理時間を読み出す(ステップS1107)。そして、決定部705は、リクエストメッセージの送信時刻に平均処理時間を加算した時刻を、レスポンスメッセージの推定送信時刻に決定する(ステップS1108)。
このあと、関連付け部707は、リクエストメッセージとレスポンスメッセージの推定送信時刻とを関連付ける(ステップS1109)。そして、関連付け部707は、その関連付け結果をペア情報としてペアリングテーブル800に登録して(ステップS1110)、ステップS1101に戻る。そして、ステップS1101において、未選択のリクエストメッセージがない場合は(ステップS1101:No)、図10に示したステップS1001に戻る。
これにより、レスポンスメッセージが存在しないものを含むリクエストメッセージについて、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を示すペア情報を収集することができる。また、メッセージデータの取得を契機に上述した一連の処理を実行することで、ITシステム200の運用中のリアルタイムでペア情報を収集することができる。
なお、上述した一連の処理を実行中の任意のタイミングでペア情報の出力指示を入力することで、ペアリングテーブル800のレコード内容を任意の出力形式で出力することができる。
つぎに、図10に示したステップS1008における更新処理の具体的処理手順について説明する。なお、ここでは補完データテーブル600が有するフィールドのうち、実行回数、平均処理時間、最大処理時間を更新する場合について説明する。図12は、更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、まず、更新部708は、図10に示したステップS1004において検索されたリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの処理時間を算出する(ステップS1201)。具体的には、図10に示したステップS1006において関連付けられたレスポンスメッセージの送信時刻からリクエストメッセージの送信時刻を差し引くことで上記処理時間を算出する。
このあと、補完データテーブル600にアクセスして、該当レコードの平均処理時間、実行回数および上記処理時間を上記式(1)に代入することで、更新後の平均処理時間を算出する(ステップS1202)。なお、該当レコードとは、ステップS1004において検索されたリクエストメッセージのオブジェクトから特定されるレコードである。そして、補完データテーブル600の該当レコードの平均処理時間を、算出された平均処理時間に書き換える(ステップS1203)。
つぎに、補完データテーブル600の該当レコードの最大処理時間が上記処理時間以上か否かを判断する(ステップS1204)。ここで、最大処理時間が上記処理時間未満の場合(ステップS1204:No)、該当レコードの最大処理時間を上記処理時間に書き換える(ステップS1205)。
最後に、補完データテーブル600の該当レコードの実行回数をインクリメントして(ステップS1206)、図11に示したステップS1101に移行する。また、ステップS1204において、最大処理時間が上記処理時間以上の場合(ステップS1204:Yes)、該当レコードの実行回数をインクリメントして(ステップS1206)、図11に示したステップS1101に移行する。
これにより、補完データテーブル600に記憶されている各オブジェクトの実行にかかる平均処理時間、最大処理時間を、ITシステム200の稼働状況に合わせて逐次更新することができる。
図10および図11に示した例では、メッセージデータの取得を契機にシステム分析支援処理を実行することとしたが、これに限らない。たとえば、特定期間(たとえば、24時間、1週間)にITシステム200内で受け渡されたメッセージデータ群を、一括してシステム分析支援装置201に与えることで、システム分析支援処理を実行することとしてもよい。
この場合、メッセージデータ群の中にリクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージがないと、そのリクエストメッセージを、レスポンスメッセージが存在しないものとして扱うことができる。すなわち、図11に示したステップS1105およびステップS1106に相当する処理を省略することができる。
ただし、メッセージデータ群のうち特定期間終了間際のリクエストメッセージについては、特定期間終了後にレスポンスメッセージが発行される可能性がある。しかし、このようなメッセージペアは、メッセージ群全体に対して無視できる程度に少ない。このため、このメッセージペアの把握漏れが、ITシステム200の稼働状況の分析精度に与える影響は小さい。
なお、図示は省略するが、特定期間にITシステム200内で受け渡されたメッセージデータ群は、図5に示したメッセージバッファ500と同様のデータ構造を有するメッセージDBに記憶されている。また、メッセージDBは、たとえば、システム分析支援装置201の磁気ディスク405、光ディスク407などの記憶領域に構築される。
以下、特定期間にITシステム200内で受け渡されたメッセージデータ群を、一括してシステム分析支援装置201に与えることで実行されるシステム分析支援処理手順について説明する。図13は、システム分析支援処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。
図13のフローチャートにおいて、まず、取得部701は、メッセージデータ群を取得したか否かを判断する(ステップS1301)。ここで、メッセージデータ群を取得するのを待って(ステップS1301:No)、取得した場合(ステップS1301:Yes)、メッセージデータを時系列にソートする(ステップS1302)。
つぎに、選択部702は、時系列にソートされたメッセージデータ群の中から先頭のメッセージデータを選択する(ステップS1303)。そして、検索部703は、選択されたメッセージデータのメッセージ種別を参照して、リクエストメッセージか否かを判断する(ステップS1304)。ここで、レスポンスメッセージの場合(ステップS1304:No)、ステップS1303に戻る。
一方、リクエストメッセージの場合(ステップS1304:Yes)、検索部703は、そのリクエストメッセージと同一メッセージIDのレスポンスメッセージをメッセージデータ群の中から検索する(ステップS1305)。そして、検索部703は、レスポンスメッセージが検索されたか否かを判断する(ステップS1306)。
ここで、レスポンスメッセージが検索された場合(ステップS1306:Yes)、関連付け部707は、リクエストメッセージとレスポンスメッセージを関連付ける(ステップS1307)。そして、関連付け部707は、その関連付け結果をペア情報としてペアリングテーブル800に登録する(ステップS1308)。このあと、更新部708は、補完データテーブル600の記憶内容を更新する更新処理を実行し(ステップS1309)、ステップS1314に移行する。なお、更新処理の具体的処理手順については、図10に示した手順と同様のため説明を省略する。
また、ステップS1306において、レスポンスメッセージが検索されなかった場合(ステップS1306:No)、決定部705は、補完データテーブル600にアクセスして、選択されたリクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの平均処理時間を読み出す(ステップS1310)。そして、決定部705は、リクエストメッセージの送信時刻に平均処理時間を加算した時刻を、レスポンスメッセージの推定送信時刻に決定する(ステップS1311)。
このあと、関連付け部707は、リクエストメッセージとレスポンスメッセージの推定送信時刻とを関連付ける(ステップS1312)。そして、関連付け部707は、その関連付け結果をペア情報としてペアリングテーブル800に登録する(ステップS1313)。つぎに、選択部702は、メッセージデータ群の中から選択されていない未選択のメッセージデータがあるか否かを判断する(ステップS1314)。
ここで、未選択のメッセージデータがある場合(ステップS1314:Yes)、ステップS1303に戻り、選択部702は、未選択のメッセージデータ群の中から先頭のメッセージデータを選択する。一方、未選択のメッセージデータがない場合(ステップS1314:No)、出力部709は、ペアリングテーブル800のレコード内容を出力して(ステップS1315)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、特定期間中にITシステム200内で受け渡されたリクエストメッセージ(レスポンスメッセージが存在しないものを含む)について、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を示すペア情報を提供することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、リクエスト先のサーバで実行される処理の実績処理時間を用いて、リクエストメッセージとペアとなる実際には存在しないレスポンスメッセージの推定送信時刻を補完することができる。これにより、レスポンスメッセージが存在しないリクエストメッセージについて、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を構築することができる。
また、リクエスト時刻とレスポンス時刻との対応関係を構築することで、階層間のメッセージペアの入れ子関係を判断することが可能となり、タイムアウトを含むトランザクションを把握することができる。この結果、タイムアウトが発生した際の業務サービスの処理状況が分析可能となり、対象システムの稼働状況の分析精度を向上させることができる。
(システム可視化技術への活用)
以下、本システム分析支援手法により得られるペア情報(たとえば、図8に示したペア情報800−1〜800−n)の活用例について説明する。本システム分析支援手法により得られるペア情報は、公知のシステム可視化技術に活用することができる。特に、実際には存在しないレスポンスメッセージの推定送信時刻を用いて、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を分析することができる。
ここで、ペア情報800−1〜800−3を例に挙げて、タイムアウトを含むトランザクションについて説明する。ただし、各メッセージの送信時刻t2〜t6(時:分:秒)を、「00:00:00.100」、「00:00:00.150」、「00:00:00.190」、「00:00:00.250」、「00:00:00.300」とする。また、平均処理時間T3aveを20[msec]とする。
図14は、タイムアウトを含むトランザクションの具体例を示す説明図である。図14において、グラフ1400は、タイムアウトを含むトランザクションの実行時にITシステム200内で受け渡されたメッセージの流れを時系列に示すシーケンスである。このトランザクションを把握するためには、コンピュータ装置(システム可視化技術を実現するためのコンピュータ装置)が、階層間でのメッセージペアの入れ子関係を認識する必要がある。
ここでは、コンピュータ装置が、ペア情報800−1,800−3を参照して、Web/AP層間のメッセージペアの入れ子関係を認識する。具体的には、Web層のリクエストメッセージM1とレスポンスメッセージM1との間に、AP層のリクエストメッセージM2とレスポンスメッセージM2とが挟まれていることを認識する。
また、ペア情報800−1,800−2を参照して、AP/DB層間のメッセージペアの入れ子関係を認識する。具体的には、AP層のリクエストメッセージM2とレスポンスメッセージM2との間に、DB層のリクエストメッセージM3とレスポンスメッセージM3とが挟まれていることを認識する。さらに、ペア情報800−2の補完フラグを参照することで、レスポンスメッセージM3は実際には存在しないことを認識することができる。
また、ペア情報800−1〜800−3の各リクエスト時刻、レスポンス時刻を参照することで、このトランザクション実行時における各サーバ203〜205での処理時間を算出することができる。ここでは、Webサーバ203での処理時間は200[msec]、APサーバ204での処理時間は100[msec]、DBサーバ205での処理時間は20[msec]となる。
このように、ペア情報800−1〜800−3によれば、階層間でのメッセージペアの入れ子関係を判断することが可能となり、タイムアウトを含むトランザクションを把握することができる。特に、実際には存在しないレスポンスメッセージM3の推定送信時刻を用いて、AP/DB層間のメッセージペアの入れ子関係を判断することができる。
また、従来のマッチング方式により、本システム分析支援手法により得られるペア情報を用いて、メッセージとトランザクションモデルとのマッチングをおこなうことができる。ただし、本システム分析支援手法で用いるトランザクションモデルは、従来のトランザクションモデルとは異なる表現形式となる。ここで、本システム分析支援手法で用いるトランザクションモデルについて説明する。
図15は、トランザクションモデルの生成例を示す説明図である。図15において、トランザクションモデルTM1は、従来手法の表現形式で記述されたトランザクションモデルである。このトランザクションモデルTM1は、リクエストメッセージとレスポンスメッセージとのメッセージペアを前提として記述されている。
具体的には、トランザクションモデルTM1において、HTTPメッセージ「GET/main.jsp」は、Taがリクエスト時刻であり、Tbがレスポンス時刻である。なお、「Code200」はHTTPが正常に取得されたという戻り値を示している。また、このHTTPメッセージ「GET/main.jsp」から呼ばれるIIOPメッセージ「ABC」は、Tcがリクエスト時刻であり、Tdがレスポンス時刻である。
さらに、このIIOPメッセージ「ABC」から呼ばれるSQLメッセージ「SELECT uid from tbl」は、Teがリクエスト時刻であり、Tfがレスポンス時刻である。この場合、各時刻Ta〜Tfについて、Ta<Tc,Td<Tb,Tc<Te,Tf<Tdの制約が成立する。すなわち、この表現形式では、レスポンスメッセージが存在しない場合はトランザクションモデルTM1と合致せず、扱うことができない。
そこで、本システム分析支援手法で用いるトランザクションモデルTM2では、各プロトコルについて、リクエストメッセージのみ定義する。たとえば、HTTPメッセージ「GET/main.jsp」については、リクエスト時刻Taのみを定義する。このトランザクションモデルTM2は、トランザクションモデルTM1からレスポンスメッセージに関する記述を削除することで生成することができる。
そして、ITシステム200内で受け渡されるメッセージとトランザクションモデルTM2とのマッチングをおこなう。このとき、トランザクションモデルTM2とマッチングされるメッセージはリクエストメッセージのみである。そこで、本システム分析支援手法により得られるペア情報を用いて、階層間でのメッセージペアの入れ子関係を認識する。これにより、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を分析することができる。
ここで、トランザクションモデルTM2を用いたマッチング結果について説明する。図16は、マッチング結果の具体例を示す説明図である。図16において、マッチング結果1600は、モデルID、レコードID、サブレコードID、送信時刻、プロトコル、メッセージ種別およびオブジェクト名といったフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、トランザクション情報(たとえば、トランザクション情報1600−1,1600−2)がレコードとして記憶されることとなる。
ここで、モデルIDとは、トランザクションモデルを識別する識別子である。レコードIDとは、マッチング結果を識別する識別子である。サブレコードIDとは、トランザクションモデルに含まれるメッセージを識別する識別子である。なお、マッチング結果1600では、推定送信時刻が補完されたメッセージ、すなわち、存在しないレスポンスメッセージは非表示となっている。
ユーザ(たとえば、ITシステム200の管理者)は、このマッチング結果1600を参照することで、タイムアウトを含むトランザクションの発生状況を把握することができる。たとえば、トランザクション情報1600−1によれば、タイムアウトを含むトランザクションの発生時刻t2、タイムアウトとなった処理のリクエストメッセージM3の送信時刻t4、タイムアウト処理が実行されたAPサーバ204などを認識することができる。
なお、トランザクションモデルとのマッチング結果としては、図16に示した例のほか、特定期間(たとえば、24時間)のマッチング結果を集計して、トランザクションモデルごとのマッチング回数を出力することとしてもよい。これにより、特定の期間内にタイムアウトを含むトランザクションが何回発生したのかを把握することができる。
さらに、トランザクションモデルTM1(図15参照)のマッチング回数と、トランザクションモデルTM2とのマッチング回数との比率を出力することとしてもよい。これにより、たとえば、オンラインバンキングでおこなわれた「入金」トランザクションのうち、どれくらいの割合でタイムアウトが発生したのかを把握することができる。
また、特定期間のマッチング結果を集計して、業務サービス単位の各サーバ203〜205での平均処理時間を算出し、図14に示したようなシーケンスとしてグラフ化することとしてもよい。このとき、タイムアウトを含むトランザクションについても、推定送信時刻を用いて各サーバ203〜205での処理時間を算出することができる。
これにより、業務サービス提供時における各サーバ203〜205での処理時間を正確に把握することができる。また、サーバ203〜205が連携して実行するトランザクションの挙動を、人間に分かりやすい形で提示することにより、ITシステム200に潜む問題の迅速な把握と的確な対処を可能とする。
なお、本実施の形態で説明したシステム分析支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能であってもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数のサーバが連携して動作するネットワークシステムの稼働状況の分析を支援するコンピュータを、
前記ネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索する検索手段、
前記検索手段によって前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記リクエストメッセージに対する送信先のサーバでの実績処理時間を記憶する記憶手段から実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断する判断手段、
前記判断手段によって前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定する決定手段、
前記決定手段によって決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付ける関連付け手段、
前記関連付け手段によって関連付けられた関連付け結果を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とするシステム分析支援プログラム。
(付記2)前記実績処理時間は、前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの最大処理時間であることを特徴とする付記1に記載のシステム分析支援プログラム。
(付記3)前記実績処理時間は、前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの平均処理時間であることを特徴とする付記1または2に記載のシステム分析支援プログラム。
(付記4)前記決定手段は、
前記リクエストメッセージの送信時刻に前記実績処理時間を加算した時刻を、前記推定送信時刻に決定することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
(付記5)前記コンピュータを、
前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの推定処理時間を算出する算出手段として機能させ、
前記記憶手段は、
前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間に関する統計情報を記憶しており、
前記算出手段は、
前記記憶手段に記憶されている前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間と当該実績処理時間に関する統計情報とに基づいて、前記サーバでの推定処理時間を算出し、
前記決定手段は、
前記リクエストメッセージの送信時刻に前記算出手段によって算出された推定処理時間を加算した時刻を、前記推定送信時刻に決定することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
(付記6)前記算出手段は、
前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの処理時間に、当該処理時間のばらつきを示す標準偏差を加算することにより、前記サーバでの推定処理時間を算出することを特徴とする付記5に記載のシステム分析支援プログラム。
(付記7)前記判断手段は、
前記検索手段によって検索されなかった場合、前記メッセージデータ群のうち最新のメッセージデータの送信時刻が、前記リクエストメッセージの送信時刻から前記実績処理時間後の時刻を経過しているか否かを判断することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
(付記8)前記コンピュータを、
前記記憶手段に記憶されている前記リクエストメッセージに対する実績処理時間を更新する更新手段として機能させ、
前記関連付け手段は、
対応関係を有するリクエストメッセージとレスポンスメッセージとを関連付け、
前記更新手段は、
前記関連付け手段によって関連付けられたリクエストメッセージの送信時刻とレスポンスメッセージの送信時刻とに基づいて、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間を更新することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
(付記9)複数のサーバが連携して動作するネットワークシステムの稼働状況の分析を支援するシステム分析支援装置であって、
前記ネットワークシステム内で受け渡されたリクエストメッセージに対する、その送信先のサーバでの実績処理時間を記憶する記憶手段と、
前記ネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索する検索手段、
前記検索手段によって前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記記憶手段から実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付ける関連付け手段と、
前記関連付け手段によって関連付けられた関連付け結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするシステム分析支援装置。
(付記10)制御手段および記憶手段を備えるコンピュータが、
前記制御手段により、複数のサーバが連携して動作するネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索して、その検索結果を前記記憶手段に記憶する検索工程と、
前記制御手段により、前記検索工程によって前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記リクエストメッセージに対する送信先のサーバでの実績処理時間を記憶するテーブルから実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断して、その判断結果を前記記憶手段に記憶する判断工程と、
前記制御手段により、前記判断工程によって前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定して、その決定結果を前記記憶手段に記憶する決定工程と、
前記制御手段により、前記決定工程によって決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付けて、その関連付け結果を前記記憶手段に記憶する関連付け工程と、
前記制御手段により、前記関連付け工程によって関連付けられた関連付け結果を出力する出力工程と、
を実行することを特徴とするシステム分析支援方法。
以上のように、システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法は、複数のサーバが連携して動作するネットワークシステムの稼働状況を分析する技術に有用であり、特に、タイムアウトを含むトランザクションの処理状況を分析する技術に適している。
一般的な3階層システムの模式図である。 ITシステムのシステム構成図である。 キャプチャ機能の概要を示す説明図である。 システム分析支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 メッセージバッファの記憶内容の一例を示す説明図である。 補完データテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 システム分析支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 ペアリングテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 更新処理の概要を示す説明図である。 システム分析支援処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 システム分析支援処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 システム分析支援処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。 タイムアウトを含むトランザクションの具体例を示す説明図である。 トランザクションモデルの生成例を示す説明図である。 マッチング結果の具体例を示す説明図である。
符号の説明
200 ITシステム
201 システム分析支援装置
202 クライアント端末
203 Webサーバ
204 APサーバ
205 DBサーバ
701 取得部
702 選択部
703 検索部
704 判断部
705 決定部
706 算出部
707 関連付け部
708 更新部
709 出力部

Claims (8)

  1. 複数のサーバが連携して動作するネットワークシステムの稼働状況の分析を支援するコンピュータを、
    前記ネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索する検索手段、
    前記検索手段によって前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記リクエストメッセージに対する送信先のサーバでの実績処理時間を記憶する記憶手段から実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断する判断手段、
    前記判断手段によって前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定する決定手段、
    前記決定手段によって決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付ける関連付け手段、
    前記関連付け手段によって関連付けられた関連付け結果を出力する出力手段、
    として機能させることを特徴とするシステム分析支援プログラム。
  2. 前記実績処理時間は、前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの最大処理時間であることを特徴とする請求項1に記載のシステム分析支援プログラム。
  3. 前記実績処理時間は、前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの平均処理時間であることを特徴とする請求項1または2に記載のシステム分析支援プログラム。
  4. 前記決定手段は、
    前記リクエストメッセージの送信時刻に前記実績処理時間を加算した時刻を、前記推定送信時刻に決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
  5. 前記コンピュータを、
    前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの推定処理時間を算出する算出手段として機能させ、
    前記記憶手段は、
    前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間に関する統計情報を記憶しており、
    前記算出手段は、
    前記記憶手段に記憶されている前記リクエストメッセージに対するその送信先のサーバでの実績処理時間と当該実績処理時間に関する統計情報とに基づいて、前記サーバでの推定処理時間を算出し、
    前記決定手段は、
    前記リクエストメッセージの送信時刻に前記算出手段によって算出された推定処理時間を加算した時刻を、前記推定送信時刻に決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
  6. 前記コンピュータを、
    前記記憶手段に記憶されている前記リクエストメッセージに対する実績処理時間を更新する更新手段として機能させ、
    前記関連付け手段は、
    対応関係を有するリクエストメッセージとレスポンスメッセージとを関連付け、
    前記更新手段は、
    前記関連付け手段によって関連付けられたリクエストメッセージの送信時刻とレスポンスメッセージの送信時刻とに基づいて、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間を更新することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のシステム分析支援プログラム。
  7. 複数のサーバが連携して動作するネットワークシステムの稼働状況の分析を支援するシステム分析支援装置であって、
    前記ネットワークシステム内で受け渡されたリクエストメッセージに対する、その送信先のサーバでの実績処理時間を記憶する記憶手段と、
    前記ネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索する検索手段と、
    前記検索手段によって前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記記憶手段から実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付ける関連付け手段と、
    前記関連付け手段によって関連付けられた関連付け結果を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするシステム分析支援装置。
  8. 制御手段および記憶手段を備えるコンピュータが、
    前記制御手段により、複数のサーバが連携して動作するネットワークシステム内で受け渡されたメッセージデータ群から、リクエストメッセージに対応するレスポンスメッセージを検索して、その検索結果を前記記憶手段に記憶する検索工程と、
    前記制御手段により、前記検索工程によって前記レスポンスメッセージが検索されなかった場合、前記リクエストメッセージに対する送信先のサーバでの実績処理時間を記憶するテーブルから実績処理時間を読み出して、前記リクエストメッセージに対する実績処理時間が経過しているか否かを、前記リクエストメッセージの送信時刻から判断して、その判断結果を前記記憶手段に記憶する判断工程と、
    前記制御手段により、前記判断工程によって前記実績処理時間が経過していると判断された場合、前記リクエストメッセージの送信時刻と前記実績処理時間とに基づいて、前記レスポンスメッセージが送信されたと仮定した場合の推定送信時刻を決定して、その決定結果を前記記憶手段に記憶する決定工程と、
    前記制御手段により、前記決定工程によって決定された推定送信時刻と前記リクエストメッセージとを関連付けて、その関連付け結果を前記記憶手段に記憶する関連付け工程と、
    前記制御手段により、前記関連付け工程によって関連付けられた関連付け結果を出力する出力工程と、
    を実行することを特徴とするシステム分析支援方法。
JP2008265695A 2008-10-14 2008-10-14 システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法 Withdrawn JP2010097285A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008265695A JP2010097285A (ja) 2008-10-14 2008-10-14 システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法
US12/555,174 US20100094944A1 (en) 2008-10-14 2009-09-08 Storage medium storing system analysis support program, system analysis support system, and system anaylsis support method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008265695A JP2010097285A (ja) 2008-10-14 2008-10-14 システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010097285A true JP2010097285A (ja) 2010-04-30

Family

ID=42099884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008265695A Withdrawn JP2010097285A (ja) 2008-10-14 2008-10-14 システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100094944A1 (ja)
JP (1) JP2010097285A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5924073B2 (ja) * 2012-03-30 2016-05-25 富士通株式会社 制御プログラム、制御方法および制御装置
US9794149B2 (en) * 2012-03-30 2017-10-17 Nippon Telegraph And Telephone Corporation User experienced quality estimation apparatus, terminal bottleneck determination apparatus, similar operation extraction apparatus, method and program
CN105893209B (zh) * 2016-03-31 2018-08-14 郑州悉知信息科技股份有限公司 一种监控方法、装置及系统
CN112711602B (zh) * 2019-10-25 2023-04-28 金篆信科有限责任公司 一种存储过程的运行方法、装置,数据库系统及存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4610240B2 (ja) * 2004-06-24 2011-01-12 富士通株式会社 分析プログラム、分析方法及び分析装置
JP4549231B2 (ja) * 2005-05-17 2010-09-22 富士通株式会社 サービス処理状況分析プログラム、サービス処理状況分析方法、およびサービス処理状況分析装置
JP2007221207A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Hitachi Ltd 管理装置及び通信システム
US7716016B2 (en) * 2006-06-30 2010-05-11 International Business Machines Corporation Method and apparatus for automatic uncertainty-based management feedback controller
US7742422B2 (en) * 2006-12-07 2010-06-22 International Business Machines Corporation Distributed message routing in a virtualized messaging system using recursive least squares links cost estimation with choke points

Also Published As

Publication number Publication date
US20100094944A1 (en) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11500875B2 (en) Multi-partitioning for combination operations
US9116906B2 (en) Centralized read access logging
US9015316B2 (en) Correlation of asynchronous business transactions
US20190095493A1 (en) Multi-partition operation in combination operations
US20070106692A1 (en) System and method for recording and replaying a session with a web server without recreating the actual session
JP2000011005A (ja) データ分析方法及び装置及びデータ分析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2020087082A1 (en) Trace and span sampling and analysis for instrumented software
US20110113117A1 (en) Asynchronous Collection and Correlation of Trace and Communications Event Data
BRPI0620640A2 (pt) método e aparelho para coleta de dados para caracterização de cargas de trabalho de sessão de http
US20100058118A1 (en) Storage medium recording information reacquisition procedure generation program and information reacquisition procedure generation apparatus
JP2004171539A (ja) ウェブページの利用パターンを特定する方法および装置
US20100017486A1 (en) System analyzing program, system analyzing apparatus, and system analyzing method
WO2020000726A1 (zh) 性能测试报告的生成方法、电子装置及可读存储介质
US11681707B1 (en) Analytics query response transmission
JPWO2014049804A1 (ja) 分散システムにおけるシステム動作トレース方法
US11567735B1 (en) Systems and methods for integration of multiple programming languages within a pipelined search query
US8732323B2 (en) Recording medium storing transaction model generation support program, transaction model generation support computer, and transaction model generation support method
JP5294002B2 (ja) 文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法
JP2005284418A (ja) 端末エミュレーションプログラム、記録媒体、負荷試験方法、負荷試験装置
US20200142870A1 (en) Data sampling in a storage system
JP2010097285A (ja) システム分析支援プログラム、システム分析支援装置、およびシステム分析支援方法
US7873715B1 (en) Optimized instrumentation of web pages for performance management
JP4772368B2 (ja) ビジネスプロセス例外処理生成支援装置およびプログラム
US11829415B1 (en) Mapping buckets and search peers to a bucket map identifier for searching
JP2006155064A (ja) 情報処理装置及び同装置に用いるプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120110