JP2010094795A - 加工装置および加工制御装置ならびに加工制御方法、加工制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】加工装置の構成を複雑化することなく、被加工物に作用する加工応力を的確に制御して被加工物の加工精度を向上させる。
【解決手段】装置本体14に上に搭載された回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8の工具駆動軸2およびワーク駆動軸6に研削工具1およびレンズ5を固定して回転および接触させることで、レンズ5の研削加工を行うレンズ加工機K1において、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8に、複数の歪みセンサ11を配置し、加工中の研削工具1とレンズ5との間に作用する加工応力の大きさを、歪みセンサ11から、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8の歪み信号としてセンサアンプ12を介してコントローラ13で検出し、レンズ5に作用する加工応力が過大にならないように、回転軸保持筐体8の送り速度を制御して、レンズ5に高精度の加工結果を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加工装置および加工制御装置ならびに加工制御方法、加工制御プログラムに関する。
たとえば、カメラ、ビデオ等に用いられる球面レンズ等の光学素子の研削加工や研磨加工は、回転させたレンズに回転された工具を接触させることで加工を行い、球面形状を創成している。
しかし、この加工の際に工具の劣化などにより加工条件が変化し、設定された送り速度で研削加工ができない場合、接触面に過大な応力が発生し、レンズの加工面精度が悪化するという技術的課題が発生していた。
これを回避する為に、加工抵抗により生じた圧力の測定を加工軸線上に配した圧力センサを用いて行い、送り速度を調整する方法が考えられるが、光学素材の研削加工にて実施しようとした場合には、光学素材も加工工具も回転しているため、センサに回転方向の摺動が発生してしまうので、正常な測定を行うことが困難である。
これを回避する為に、加工面に作用している応力を擬似的に検出する技術として、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
すなわち、先端部に砥石台が固定された研削主軸の途中に設けられたフランジ部を、ハウジング内に設けられたラジアル用静圧軸受およびスラスト用静圧軸受にて支持し、このラジアル用静圧軸受およびスラスト用静圧軸受を、外部に設けられた管路を介して静圧媒体供給ポンプに接続した構成の研削装置において、前記ハウジング内に穿設された前記管路を分岐させて形成された圧力計測用管路を介して圧力センサに接続し、この圧力センサによってスラスト用静圧軸受が受ける圧力を検出し、その検出結果を圧力計測アンプに送信するものである。
この特許文献1の構成によれば、フランジ面に生じた応力を検出することで擬似的に加工面に生じた応力を測定することができる。
しかるに、上記従来技術には、つぎのような技術的課題があった。
すなわち、特許文献1の技術では、フランジ面の応力測定をするために、研削主軸の回りに測定用の圧力計測用管路等の特別な構成を設ける必要があり、研削装置の設計時点で考慮していなければ実現することができない。
また、応力測定の為の圧力計測用管路等の構成が複雑であり、軸ぶれ等の加工精度低下の要因になる懸念があった。
更に、研削主軸単体での応力測定は可能であるが、それによって生じた装置全体への影響は考慮されない為、小型や縦型構造など装置剛性が弱い場合、加工によって装置本体に生じる歪みによって加工精度が悪化することへの対応ができなかった。
特開2007−44768号公報
本発明の目的は、加工装置の構成を複雑化することなく、被加工物に作用する加工応力
を的確に制御して被加工物の加工精度を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、
前記回転軸を支持する軸筐体と、
前記軸筐体に配置された歪みセンサと、
前記歪みセンサから得られる歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する加工制御手段と、
を含む加工装置を提供する。
本発明の第2の観点は、被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、前記回転軸を支持する軸筐体とを含む加工装置に装着される加工制御装置であって、
前記軸筐体に配置される歪みセンサと、
前記歪みセンサから得られる歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する加工制御手段と、
を含む加工制御装置を提供する。
本発明の第3の観点は、被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、前記回転軸を支持する軸筐体とを含む加工装置の加工制御方法であって、
前記軸筐体の歪み情報を測定する第1工程と、
前記歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する第2工程と、
を含む加工制御方法を提供する。
本発明の第4の観点は、被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、前記回転軸を支持する軸筐体とを含む加工装置を制御する加工制御プログラムであって、
前記軸筐体から測定された歪み情報を入力する第1工程と、
前記歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する第2工程と、
を情報処理装置に実行させる加工制御プログラムを提供する。
本発明によれば、加工装置の構成を複雑化することなく、被加工物に作用する加工応力を的確に制御して被加工物の加工精度を向上させることが可能な技術を提供することができる。
本実施の形態においては、回転軸を保持している筐体表面に歪みゲージを配することにより、加工により生じた歪みを総合的に測定し、制御速度に反映させることで高精度の良好な加工を行う技術を開示する。
本実施の形態によれば、既存の研削加工機等の加工装置においても、上述の構成を容易に実装することが可能であり、加工装置としての精度を保ったまま、加工面精度を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である加工制御方法を実施する加工制御装置を備えた加工装置の構成の一例を示す平面図であり、図2は、その側面図である。
また、図3は、本実施の形態の加工制御装置および加工装置に備えられた加工制御プログラムの作用の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態では、加工装置の一例としてレンズ加工機K1を例に採って説明する。
図1および図2に例示されるように、本実施の形態のレンズ加工機K1は、装置本体14の上に回転軸保持筐体4(第2軸筐体)および回転軸保持筐体8(第1軸筐体)を搭載した構成となっている。
研削工具1(加工工具)は工具基体2aを介して工具駆動軸2(第2回転軸)に取り付けられ、モータ3により回転可能な状態で回転軸保持筐体4に設置されている。
すなわち、研削工具1を支持した工具駆動軸2は、回転可能に回転軸保持筐体4に支持され、この工具駆動軸2の工具基体2aの固定端と反対側の端部には、軸プーリ2bが設けられている。
そして、工具駆動軸2は、軸プーリ2bとモータ3のモータプーリ3aとの間に駆動ベルト3bが張架されることにより、モータ3のトルクを受けて回転する。
装置本体14の上において、回転軸保持筐体4は、図1の矢印θのように、レンズ受け工具6aの移動軸に対して、装置本体14の搭載平面内で扇状に旋回可能であり、加工形状に合わせて、任意角度に移動することができる。
なお、以下の説明では、図1の左右方向をX方向、上下方向をY方向、紙面に垂直な方向、すなわち、図2の上下方向をZ方向として説明する。
一方、レンズ5(被加工物)はレンズ受け工具6aを介してワーク駆動軸6(第1回転軸)に取り付けられ、モータ7により回転可能な状態で回転軸保持筐体8に設置されている。
すなわち、レンズ5を支持するワーク駆動軸6は、回転可能に回転軸保持筐体8に支持され、レンズ受け工具6aの支持端の反対側には、軸プーリ6bが設けられている。
そして、ワーク駆動軸6は、この軸プーリ6bと、モータ7のモータプーリ7aとの間に張架された駆動ベルト7bが張架されることにより、モータ7のトルクを受けて回転する。
ワーク駆動軸6を支持した回転軸保持筐体8は、装置本体14の上において、当該ワーク駆動軸6に平行な方向(図1のX方向)に移動可能である。
回転軸保持筐体4の工具駆動軸2に支持された研削工具1と、回転軸保持筐体8のワーク駆動軸6に支持されたレンズ5の近傍には、ノズル9が設けられ、研削工具1とレンズ5の加工面に研削液10が供給可能になっている。
本実施の形態のレンズ加工機K1では、歪みセンサ11が、回転軸保持筐体4及び8に取り付けられており、センサアンプ12を介して、レンズ加工機K1の全体を制御するコントローラ13(加工制御手段)に接続されている。
コントローラ13は、コンピュータ等の情報処理装置で構成され、加工制御プログラム13aを実行することによって、後述のような制御動作を行う。
すなわち、本実施の形態では、複数の歪みセンサ11とセンサアンプ12および加工制
御プログラム13aを実行するコントローラ13にて加工制御装置Cが構成されている。
この加工制御装置Cは、レンズ加工機K1の設計および製作の当初から当該レンズ加工機K1に一体に実装されてもよいし、既存のレンズ加工機K1に、後から、加工制御装置Cのみを装着することも容易にできる。
すなわち、複数の歪みセンサ11を回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8の外周面に配置するとともに、加工制御プログラム13aを歪みセンサ11による制御に対応した後述の制御ロジックを有するものに置き換えるだけでよく、後付けによる既存のレンズ加工機K1への加工制御装置Cの実装は容易である。
本実施の形態のレンズ加工機K1では、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8の各々に外周面に、複数の歪みセンサ11が配置されている。
すなわち、回転軸保持筐体4には、歪みセンサ11として、第1歪みセンサS1、第2歪みセンサS2、第3歪みセンサS3が配置されている。
この場合、第1歪みセンサS1および第3歪みセンサS3は、回転軸保持筐体4の両側面に配置され、第2歪みセンサS2は、回転軸保持筐体4の上面に配置され、これらの第1歪みセンサS1から第3歪みセンサS3は、回転軸保持筐体4に支持された工具駆動軸2を取り囲む配置状態となっている。
第1歪みセンサS1から第3歪みセンサS3の各々は、その配置部位における回転軸保持筐体4に発生した歪みを検出し、歪み情報ε1、歪み情報ε2、歪み情報ε3として、センサアンプ12に出力する。
同様に、回転軸保持筐体8には、歪みセンサ11として、第4歪みセンサS4、第5歪みセンサS5、第6歪みセンサS6が、両側面および上面に配置され、第4歪みセンサS4から第6歪みセンサS6は、回転軸保持筐体8に支持されたワーク駆動軸6を取り囲む配置状態となっている。
第4歪みセンサS4から第6歪みセンサS6の各々は、その配置部位における回転軸保持筐体8に発生した歪みを検出し、歪み情報ε4、歪み情報ε5、歪み情報ε6として、センサアンプ12に出力する。
レンズ5と研削工具1の接触面には、上述のようにノズル9より研削液10が供給される。
コントローラ13には、たとえば、レンズ5の材質や品種等に応じた回転軸保持筐体8のX方向の送り速度が設定されており、設定された速度にて送り速度のコントロールを行う。
以下、本実施の形態のレンズ加工機K1の作用を説明する。
加工が開始されると、コントローラ13にて、設定された送り速度でレンズ受け工具6a(ワーク駆動軸6)に支持されたレンズ5が回転軸保持筐体8の移動により、研削工具1と接触する。
レンズ5と研削工具1の接触面にはノズル9より研削液10が供給され、研削工具1とレンズ5が、工具駆動軸2およびワーク駆動軸6によって駆動されて回転することによりレンズ5に、研削工具1の形状に応じた球面形状等が創生される。
この際、研削工具1とレンズ5の接触面から受ける応力により、工具基体2a、工具駆
動軸2を支持する回転軸保持筐体4、及びレンズ受け工具6a、ワーク駆動軸6を支持する回転軸保持筐体8に歪みが生じる。
そして、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8に発生した歪みにより、歪みセンサ11から発信された信号(本実施の形態の場合、歪み情報ε1から歪み情報ε3および歪み情報ε4から歪み情報ε6)をセンサアンプ12で検出し、歪みの方向と大きさが計測され、その情報がコントローラ13に取り込まれる。
すなわち、本実施の形態の場合、回転軸保持筐体8では、歪みセンサ11として、ワーク駆動軸6を取り囲むように複数の第4歪みセンサS4から第6歪みセンサS6が配置されているため、たとえば、X方向における回転軸保持筐体8の歪みは、第4歪みセンサS4から第6歪みセンサS6のX方向における伸び縮みとして検出される。
また、ワーク駆動軸6に対してY方向に作用する加工力によって回転軸保持筐体8に発生する歪みは、両側面に配置された第4歪みセンサS4および第6歪みセンサS6のX方向の互いに逆な伸び縮みとして検出される。
また、Z方向にワーク駆動軸6に作用する力による回転軸保持筐体8の歪みは、上面に配置された第5歪みセンサS5のX方向の伸び縮みとして検出される。
すなわち、ワーク駆動軸6に作用する外力による回転軸保持筐体8の歪みを、3つの第4歪みセンサS4から第6歪みセンサS6によって三次元的に検出できる。
同様に、回転軸保持筐体4では、工具駆動軸2を取り囲むように配置された3つの第1歪みセンサS1から第3歪みセンサS3により、回転軸保持筐体4の歪みを三次元的に検出できる。
コントローラ13では、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8に発生した歪みの状態(歪み情報ε1から歪み情報ε6)から、研削工具1に対するレンズ5の相対的な送り速度、すなわち、回転軸保持筐体8のX方向の速度を調整することで、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8の歪みのレベルを一定レベル以下に抑える。
歪みレベルの基準値(後述の閾値ε0)は、コントローラ13に任意の値で設定可能となっているので、加工されるレンズ5等の光学素子の素材や加工形状により適正な値に設定することができる。
これにより、レンズ5に対する研削工具1の接触による研削加工において、レンズ5における過大な加工応力の発生を抑えることが可能となり、研削工具1によって加工されるレンズ5において、良好な加工面精度を保つことができる。
図3は、上述のような、歪みセンサ11を用いた送り速度の制御を実現する加工制御プログラム13aの作用の一例を示すフローチャートである。
加工中において、加工制御プログラム13a(コントローラ13)は、複数の歪みセンサ11(第1歪みセンサS1から第6歪みセンサS6)から出力される歪み情報ε1から歪み情報ε6を、センサアンプ12を介して取り込む(ステップ51)。
そして、加工制御プログラム13aは、たとえば、歪み情報ε1から歪み情報ε6の絶対値の最大ものが、閾値ε0を超過したか否かを判別する(ステップ52)。
そして、加工制御プログラム13aは、閾値ε0を超過したものがあった場合には、回転軸保持筐体8の送り速度の削減を回転軸保持筐体8に指令する(ステップ53)。
そして、加工制御プログラム13aは、上述のステップ51からステップ53の処理を、加工が完了するまで反復する(ステップ54)。
なお、歪み情報ε1から歪み情報ε6と閾値ε0との比較による判別アルゴリズムとしては上述のステップ52の方法にかぎらず、歪み情報ε1から歪み情報ε3および歪み情報ε4から歪み情報ε6を統計的に処理した結果(たとえば、平均値等)と閾値ε0とを比較する方法でもよい。
このような本実施の形態の加工制御プログラム13aによれば、研削工具1からレンズ5に過大な加工応力が作用しないように、回転軸保持筐体8の送り速度を的確に制御できる。
この結果、レンズ5に対する研削工具1の接触による研削加工において、レンズ5における過大な加工応力の発生を抑えることが可能となり、研削工具1によって加工されるレンズ5において、良好な加工面精度を保つことができる。
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態のレンズ加工機の構成を図4および図5を用いて説明する。
図4は、本発明の他の実施の形態である加工制御方法を実施する加工制御装置を備えた加工装置の構成の一例を示す平面図であり、図5は、その側面図である。
本実施の形態2のレンズ加工機K2の基本的な構成は、上述の実施の形態1のレンズ加工機K1と同様である。
実施の形態2のレンズ加工機K2では、実施の形態1の構成に加えて、装置本体14の加工部付近(回転軸保持筐体4と回転軸保持筐体8の間の位置)にも歪みセンサ11Aを配置している。
装置本体14において、この歪みセンサ11Aが配置される回転軸保持筐体4と回転軸保持筐体8の間の位置は、研削工具1とレンズ5が接触して加工が進行する際に、当該装置本体14に最も大きな歪みが生じる位置である。
この歪みセンサ11Aは、第7歪みセンサS7からなり、装置本体14の歪みを、歪み情報ε7としてセンサアンプ12に出力する。
加工が開始されると、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8に配置された歪みセンサ11とともに、装置本体14に配置した歪みセンサ11A(第7歪みセンサS7)からも、装置本体14の歪みにより発生された信号(歪み情報ε7)がセンサアンプ12で検出され、装置本体14の歪みの方向や大きさがコントローラ13に送られる。
コントローラ13(加工制御プログラム13a)は検出された歪み情報(歪み情報ε1から歪み情報ε6、および歪み情報ε7)を元に、歪みのレベルが一定レベル以下におさまるよう、回転軸保持筐体8の送り速度を調節する。
この実施の形態2の場合には、装置本体14の剛性が低く、回転軸保持筐体4および回転軸保持筐体8で発生した加工応力が、装置本体14に歪みを生じさせるような構成でも、装置本体14の歪みを検出して、的確に、研削工具1からレンズ5に作用する過大な加工応力の発生を防ぐことが可能であり、レンズ5における良好な加工面精度を保つことができる。
以上説明したように、本発明の各実施の形態によれば、レンズ加工機K1やレンズ加工機K2等の加工装置における外面に歪みセンサ11を配置するだけなので、歪みを計測するための複雑な構造を加工装置に組み込む必要がないので、加工装置の構成を複雑化する
ことなく、被加工物に作用する加工応力を的確に制御してレンズ5等の被加工物の加工精度を向上させることが可能となる。
すなわち、レンズ加工機K1やレンズ加工機K2おいてレンズ5に過大な加工応力が発生したまま加工を進めることがないため、レンズ5に良好な加工面精度を保つことが可能となる。
また、小型化や縦型構造などで装置本体14に剛性を確保できないレンズ加工機K2等においても、本実施の形態の技術を適用することで、レンズ5に過大な加工応力が作用することを回避して、レンズ5に良好な加工面を得ることが可能となる。
また、過大な加工応力による研削工具1の磨耗や破損、さらにはレンズ5等の光学素材の損傷などを低減することにも寄与する。
また、本実施の形態の加工制御装置Cによれば、既存のレンズ加工機K1やレンズ加工機K2に簡便に後付けで歪みセンサ11や歪みセンサ11Aを利用した制御機能を実装でき、既存のレンズ加工機K1やレンズ加工機K2の製作当初の本来の機能を損なうことなく、加工精度等の性能向上に寄与できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、上述の実施の形態では、研削工具1およびレンズ5の双方を、工具駆動軸2およびワーク駆動軸6に支持して回転させる構成例を示したが、研削工具1およびレンズ5の一方を固定して静止させ、他方を回転させる構成でもよい。
また、加工装置としては、研削加工を行うレンズ加工機に限らず、研磨加工機や、一般の加工装置に広く適用できる。
[付記1]
光学素材に任意の曲面を生成する研削装置において、光学素材及び工具を回転する回転軸と、回転軸を保持し光学素材及び工具を任意位置に移動することで加工を行う回転軸保持筐体と、回転軸保持筐体表面に配した歪みセンサとを持ち、検出した装置歪み情報を元に送り速度を調整することを特徴とする光学素材の研削装置。
[付記2]
付記1に加え、設備本体に配した歪みセンサを持つことを特徴とする光学素材の研削装置。
本発明の一実施の形態である加工制御方法を実施する加工制御装置を備えた加工装置の構成の一例を示す平面図である。 その側面図である。 本発明の一実施の形態である加工制御装置および加工装置に備えられた加工制御プログラムの作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である加工制御方法を実施する加工制御装置を備えた加工装置の構成の一例を示す平面図である。 その側面図である。
符号の説明
1 研削工具
2 工具駆動軸
2a 工具基体
2b 軸プーリ
3 モータ
3a モータプーリ
3b 駆動ベルト
4 回転軸保持筐体
5 レンズ
6 ワーク駆動軸
6a レンズ受け工具
6b 軸プーリ
7 モータ
7a モータプーリ
7b 駆動ベルト
8 回転軸保持筐体
9 ノズル
10 研削液
11 歪みセンサ(第1歪みセンサS1から第6歪みセンサS6)
11A 歪みセンサ(第7歪みセンサS7)
12 センサアンプ
13 コントローラ
13a 加工制御プログラム
14 装置本体
C 加工制御装置
K1 レンズ加工機
K2 レンズ加工機
ε0 閾値
ε1〜ε6 歪み情報
ε7 歪み情報

Claims (16)

  1. 被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、
    前記回転軸を支持する軸筐体と、
    前記軸筐体に配置された歪みセンサと、
    前記歪みセンサから得られる歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する加工制御手段と、
    を具備することを特徴とする加工装置。
  2. 請求項1記載の加工装置において、
    前記歪みセンサは、前記軸筐体における前記回転軸を取り囲む位置に複数配置されていることを特徴とする加工装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の加工装置において、
    前記軸筐体を支持する装置本体に配置された前記歪みセンサをさらに具備することを特徴とする加工装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の加工装置において、
    前記回転軸は、前記被加工物および前記加工工具をそれぞれ支持する第1および第2回転軸からなり、
    前記軸筐体は、前記第1および第2回転軸をそれぞれ支持する第1および第2軸筐体からなることを特徴とする加工装置。
  5. 被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、前記回転軸を支持する軸筐体とを含む加工装置に装着される加工制御装置であって、
    前記軸筐体に配置される歪みセンサと、
    前記歪みセンサから得られる歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する加工制御手段と、
    を具備することを特徴とする加工制御装置。
  6. 請求項5記載の加工制御装置において、
    前記歪みセンサは、前記軸筐体における前記回転軸を取り囲む位置に複数配置されることを特徴とする加工制御装置。
  7. 請求項5または請求項6記載の加工制御装置において、
    前記軸筐体を支持する装置本体に配置された前記歪みセンサをさらに具備することを特徴とする加工制御装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれかに記載の加工制御装置において、
    前記加工装置の前記回転軸は、前記被加工物および前記加工工具をそれぞれ支持する第1および第2回転軸からなり、
    前記加工装置の前記軸筐体は、前記第1および第2回転軸をそれぞれ支持する第1および第2軸筐体からなることを特徴とする加工制御装置。
  9. 被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、前記回転軸を支持する軸筐体とを含む加工装置の加工制御方法であって、
    前記軸筐体の歪み情報を測定する第1工程と、
    前記歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する第2工程と、
    を含むことを特徴とする加工制御方法。
  10. 請求項9記載の加工制御方法において、
    前記第1工程では、前記軸筐体における前記回転軸を取り囲む複数の位置の前記歪み情報を測定することを特徴とする加工制御方法。
  11. 請求項9または請求項10記載の加工制御方法において、
    前記第1工程では、さらに、前記軸筐体を支持する装置本体における歪み情報を測定することを特徴とする加工制御方法。
  12. 請求項9から請求項11のいずれかに記載の加工制御方法において、
    前記加工装置の前記回転軸は、前記被加工物および前記加工工具をそれぞれ支持する第1および第2回転軸からなり、
    前記加工装置の前記軸筐体は、前記第1および第2回転軸をそれぞれ支持する第1および第2軸筐体からなることを特徴とする加工制御方法。
  13. 被加工物および加工工具の少なくとも一方が支持される少なくとも一つの回転軸と、前記回転軸を支持する軸筐体とを含む加工装置を制御する加工制御プログラムであって、
    前記軸筐体から測定された歪み情報を入力する第1工程と、
    前記歪み情報に基づいて前記被加工物に対する前記加工工具の相対的な送り速度を制御する第2工程と、
    を情報処理装置に実行させることを特徴とする加工制御プログラム。
  14. 請求項13記載の加工制御プログラムにおいて、
    前記第1工程では、前記軸筐体における前記回転軸を取り囲む複数の位置の前記歪み情報を入力することを特徴とする加工制御プログラム。
  15. 請求項13または請求項14記載の加工制御プログラムにおいて、
    前記第1工程では、さらに、前記軸筐体を支持する装置本体における歪み情報を入力することを特徴とする加工制御プログラム。
  16. 請求項13から請求項15のいずれかに記載の加工制御プログラムにおいて、
    前記加工装置の前記回転軸は、前記被加工物および前記加工工具をそれぞれ支持する第1および第2回転軸からなり、
    前記加工装置の前記軸筐体は、前記第1および第2回転軸をそれぞれ支持する第1および第2軸筐体からなることを特徴とする加工制御プログラム。
JP2008270239A 2008-10-20 2008-10-20 加工装置および加工制御装置ならびに加工制御方法、加工制御プログラム Pending JP2010094795A (ja)

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