JP2010092102A - 情報提示方法、情報提示プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び情報提示装置 - Google Patents
情報提示方法、情報提示プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び情報提示装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】使用者が罪名の選択、及び加害者の年齢の入力を行うための操作手段と、罪名に対応付けて、それに対する懲役期間データが記憶された懲役期間データファイル5と、選択された罪名を元に、懲役期間データファイル5を検索して対応する懲役期間データを抽出する抽出手段と、入力された加害者の年齢に、抽出した懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する予想年齢算出手段と、算出した釈放時の予想年齢を提示する提示手段とを装備する。
【選択図】図1
Description
確かに、社会にも問題はあるのかもしれない。
しかしながら、社会を変えることは難しい。そもそも、どのような社会にすべきであるのか、それを決定することが簡単ではない。
一つ目は、「命の大切さを知っているから。犯罪が悪いことだから。」といった、積極的理由であり、二つ目は、「罪を犯すと、罰せられるから。」といった、消極敵理由である。
二つ目の理由から、犯罪とそれに対する刑罰が規定された法律(すなわち、刑法)には、犯罪を抑止する効果があると言える。
また、刑法第236条第1項には、「暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。」とある。つまり、強盗を犯すと、5〜20年の有期懲役に処されることとなる。
そのため、もし仮に、他人から金品を奪いたいと思ったとしても、ほとんどの者は刑罰を恐れ(犯罪は割に合わないと考え)、実際には行動に移らない。
その理由の一つとして、罪に対する刑罰の認識が足りず(犯罪が割に合わないことが十分に認識されておらず)、刑法による犯罪を抑止する効果が十分に発揮されていないのではないかと考える。
従って、罪を犯した時の代償については、平常時からしっかりと伝え、頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせておく必要がある。
もしかすれば、10年くらい刑務所に入っていれば、仮釈放で社会に戻れる、といった認識をしている人もいるかもしれない。
これを、「25年刑務所に入っていれば、社会に出られる。」と考えれば、犯罪抑止効果としては高くないかもしれないが、「25歳で殺人を犯し、無期懲役の刑を受けた者は、50歳になるまで社会に出られない。」と考えれば、犯罪抑止効果としては非常に高くなると思われる。
20代後半、30代、そして40代を刑務所の中で過ごすわけである。この現実を頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取っていれば、仮に殺したいほど憎い人がいたとしても、犯罪を留まるのではないかと思われる。
そもそも、強盗という罪がいかなるものなのかさえ、知っている人は少ないのではないかと思われる。
もしかすれば、コンビニエンスストアで店員を脅して現金を奪うことと、店員に見つからないように品物を盗むこと(万引き)に大差がないと考えている人が多いのではないかと思われる。
しかしながら、万引きは窃盗であり、強盗とは違う。強盗は非常に重い罪である。
因みに、19歳の少年に対しては、第一審(大阪地裁)で殺意が認められ、無期懲役の判決が下されている。
言葉は適切でないかもしれないが、缶ビールを万引きしようとしただけで、少年は44歳まで社会に戻れないことになった(受刑在所期間を25年とした場合)。つまり、20代、30代はずっと刑務所での生活になる。
この事件で、最も不幸なのは死亡した店員であり、遺族であるが、少年もまた不幸である。
缶ビールを奪うために、人生の大半を賭ける人間など存在するはずはないからである。
前記懲役期間データ記憶手段に、例えば、強盗に対応付けて、懲役期間5〜20年が記憶されている場合に、ユーザーによって罪名「強盗」が選択され、加害者の年齢「30歳」が入力されると、予想受刑在所期間を5〜20年と決定し、釈放時の予想年齢を35〜50歳と算出して、「釈放時の予想年齢は35〜50歳」などと提示することができる。
すなわち、この厳しい現実を、釈放時の予想年齢を提示することによって、提示された者に直感的に理解させることができる。
従って、この提示を行うことによって、罪を犯した時の代償を頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせることができる。
例えば、犯罪の内容が報道された直後に、キャスターにコンピューターを操作してもらって、罪名の選択や、加害者の年齢の入力を行ってもらう。
提示を繰り返すことによって、犯罪に対する代償を、より確実に、頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせることができ、視聴者の意識に植え込むことができる。
例えば、コンビニエンスストアで店員を脅して現金を奪えば、30歳から50歳までの20年間を刑務所で過ごさなければならない、という現実を知ることによって、コンビニエンスストアで店員を脅して現金を奪うということは、強盗という非常に重い罪であり、万引き(窃盗)とは違うということを理解できるようになると思われる。
しかしながら、1件でも、2件でも悲惨な事件が減るのであれば、犯罪の抑止効果は働いていると考える。それは、人の命に代えられるものはないからである。
前記懲役期間データ記憶手段に、例えば、強盗に対応付けて、最長の懲役期間20年が記憶されている場合に、ユーザーによって罪名「強盗」が選択され、加害者の年齢「30歳」が入力されると、予想受刑在所期間を20年と決定し、釈放時の予想年齢を50歳と算出して、「釈放時の予想年齢は50歳(最長の懲役20年の場合)」などと提示することができる。
すなわち、この厳しい現実を、釈放時の予想年齢を提示することによって、提示された者に直感的に理解させることができる。
従って、この提示を行うことによって、罪を犯した時の代償を頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせることができる。
この提示によって、「早くても、35歳までは社会に戻れない。」と理解されれば良いが、「5年後の35歳には社会に戻れる。真面目に服役すれば、34歳くらいで仮釈放される。」と理解されてしまうと、犯罪を抑止する効果は低くなる。
無期懲役には満期が無いので、懲役期間が無期である場合、そのままでは釈放時の予想年齢を算出することができない。
釈放時の予想年齢を算出することができなければ、罪名が殺人で、加害者が30歳である場合、例えば、釈放時の予想年齢の算出に最短の懲役刑(5年)だけを採用して、「釈放時の予想年齢は35歳以上」などと提示しなければならない。
しかしながら、これでは、犯罪の代償を十分に伝えているとは言えない。
すなわち、無期懲役の場合であったとしても、具体的な年齢を提示することができるので、犯罪の代償を十分に伝えることができる。
過去には、50年以上在所していた受刑者もいたようであるが、それは例外的なものであり、現実と大きくかけ離れ過ぎてしまうと、提示する予想年齢の信ぴょう性が低下し、却って犯罪の抑止効果が低減されるおそれがある。
因みに、法務省公表の統計によると、2007年に仮釈放された無期懲役受刑者(1人)の平均受刑在所期間は31年10か月であり、2006年に仮釈放された無期懲役受刑者(3人)の平均受刑在所期間は25年1か月である。
有期懲役受刑者のうち、約半数は仮釈放されている。そのため、懲役10年の刑を処されたとしても、真面目に服役していれば、10年間服役しなくても社会に戻れる。例えば、執行率80%であれば、8年間の服役で社会に戻れる。
また、仮釈放については広く認知されているので、この点を考慮せずに、釈放時の予想年齢を算出した場合、信ぴょう性の低下を招くおそれがある。
これにより、信ぴょう性の低下を防ぐことができる。
因みに、2007年の結果から算出した、懲役3年を超える有期刑仮釈放者の平均執行率は約85%である。
これによって、人を殺した場合、30代、40代をずっと刑務所で過ごさなければならない、という厳しい現実を理解させることができる。
しかしながら、上記した提示内容だけでは、殺人に対する最高刑である死刑が忘れられてしまうおそれがある。
例えば、ユーザーに罪名「殺人」が選択され、加害者の年齢「30歳」が入力されると、「仮釈放時の予想年齢55歳(無期懲役の場合) 死刑あり」などと提示することができるので、殺人に対する最高刑である死刑を忘れられないようにすることができる。
加害者には罪を犯したことによる金銭的負担が生じる。例えば、人を負傷させたり、死亡させた時に生じる損害賠償や、弁護士費用などが挙げられる。
このような金銭的負担を提示することによって、犯罪に対する代償がいかに大きいものであるのかを金銭面からも伝えることができ、犯罪の抑止効果を高めることができる。
例えば、被害者が10代の場合はA円、20代の場合はB円、30代の場合はC円、40代の場合はD円などと設定し、20代の男性を2人死亡させた場合には、損害賠償額はB円の2倍とする。
従って、上記情報提示方法(1)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(2)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(3)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(4)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(5)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(6)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(1)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(2)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(3)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(4)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(5)と同様の効果を得ることができる。
従って、上記情報提示方法(6)と同様の効果を得ることができる。
図1は、実施の形態(1)に係る情報提示装置の要部を概略的に示したブロック図である。図中1は情報提示装置を示しており、情報提示装置1はCPUを含んで成る中央処理装置2と、制御プログラム3aが記憶されたメインメモリ3と、表示パネル4aを含んで成る表示装置4と、懲役期間データファイル5と、受刑在所期間データファイル6とを含んで構成されている。また、これらは通信バス7を介して接続されている。
また、表示パネル4aにはタッチパネルが採用されており、ユーザーは表示パネル4aに触れることによって、各種操作ができるようになっている。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」、最短の懲役期間として「5年」がそれぞれ記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」、最短の懲役期間として「5年」がそれぞれ記憶されている。
法務省公表の統計によると、2007年に仮釈放された無期懲役受刑者(1人)の平均受刑在所期間は31年10か月であり、2006年に仮釈放された無期懲役受刑者(3人)の平均受刑在所期間は25年1か月である。
また、受刑在所期間データファイル6に記憶される受刑在所期間データについてはユーザーが任意に登録できるようにしても良い。なお、その時には平均受刑在所期間(例えば、31年)を初期値として設定しておくのが良い。
まず、「罪名選択」画面を構成する画像データD1を表示装置4へ出力することによって、「罪名選択」画面を表示装置4に表示させる(ステップS1)。
図3は、「罪名選択」画面の一例を示したものであり、画面上には「殺人」、「強盗」などの罪名選択ボタンが配置されている。
図4は、「年齢入力」画面の一例を示したものであり、画面上には数字を入力するためのテンキーボタンや、年齢を決定するための決定ボタン「決定」が配置されている。
次に、選択された罪名を元に、懲役期間データファイル5を検索して対応する懲役期間データ(最長の懲役期間P_MAX,最短の懲役期間P_MIN)を抽出する(ステップS5)。例えば、罪名が「殺人」である場合、最長の懲役期間として「無期」、最短の懲役期間として「5年」がそれぞれ抽出されることになる。
その後、選択された罪名、入力された年齢A1、釈放時の予想年齢A_MAX,A_MINなどを表した画像データD3を表示装置4へ出力することによって、罪名、加害者の現在の年齢、そして釈放時の予想年齢などを表示装置4に表示させる(ステップS13)。
懲役期間データファイル5には、強盗に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」、最短の懲役期間として「5年」が記憶されているので、例えば、ユーザーによって罪名「強盗」が選択され、加害者の年齢「30歳」が入力されると、予想受刑在所期間を5〜20年と決定し、釈放時の予想年齢を35〜50歳と算出して、「釈放時の予想年齢は35〜50歳」などと提示することができる。
なお、ここでは表示することによって釈放時の予想年齢を提示する場合について説明しているが、提示は表示に限定されず、音声出力など、その他の提示であっても良い。
すなわち、この厳しい現実を、釈放時の予想年齢を提示することによって、提示された者に直感的に理解させることができる。
従って、この提示を行うことによって、罪を犯した時の代償を頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせることができる。
例えば、受刑在所期間データファイル6に無期懲役における釈放までの受刑在所期間C1として、31年が記憶されていれば、罪名が殺人で、加害者が30歳である場合、「釈放時の予想年齢は35〜61歳」などと提示することができる。
例えば、犯罪の内容が報道された直後に、キャスターにコンピューターを操作してもらって、罪名の選択や、加害者の年齢の入力を行ってもらう。
提示を繰り返すことによって、犯罪に対する代償を、より確実に、頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせることができ、視聴者の意識に植え込むことができる。
例えば、30歳の者がコンビニエンスストアで店員を脅して現金を奪えば(すなわち、強盗を犯せば)、30歳から50歳までの20年間を刑務所で過ごさなければならない、という現実を知ることによって、コンビニエンスストアで店員を脅して現金を奪うということは、強盗という非常に重い罪であり、万引き(窃盗)とは違うということを理解できるようになると思われる。
しかしながら、1件でも、2件でも悲惨な事件が減るのであれば、犯罪の抑止効果は働いていると考える。それは、人の命に代えられるものはないからである。
また、表示パネル4aにはタッチパネルが採用されており、ユーザーは表示パネル4aに触れることによって、各種操作ができるようになっている。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」が記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」が記憶されている。
また、受刑在所期間データファイル6には、無期懲役における釈放までの受刑在所期間C1(例えば、31年)を示す受刑在所期間データが記憶されている。
まず、「罪名選択」画面を構成する画像データD1を表示装置4へ出力することによって、「罪名選択」画面(図3)を表示装置4に表示させる(ステップS21)。
次に、選択された罪名を元に、懲役期間データファイル15を検索して対応する最長の懲役期間データ(P_MAX)を抽出する(ステップS25)。例えば、罪名が「殺人」である場合、最長の懲役期間として「無期」が抽出され、罪名が「強盗」である場合、最長の懲役期間として「20年」が抽出されることになる。
その後、選択された罪名、入力された年齢A1、釈放時の予想最高年齢A_MAXなどを表した画像データD3を表示装置4へ出力することによって、罪名、加害者の現在の年齢、そして釈放時の予想年齢などを表示装置4に表示させる(ステップS31)。
懲役期間データファイル15に、強盗に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」が記憶されているので、例えば、ユーザーによって罪名「強盗」が選択され、加害者の年齢「30歳」が入力されると、予想受刑在所最長期間を20年と決定し、釈放時の予想最高年齢を50歳と算出して、「釈放時の予想年齢は50歳(最長の懲役20年の場合)」などと提示することができる。
すなわち、この厳しい現実を、釈放時の予想年齢を提示することによって、提示された者に直感的に理解させることができる。
従って、この提示を行うことによって、罪を犯した時の代償を頭での理解だけでなく、心でも十分に感じ取らせることができる。
最長の懲役期間と最短の懲役期間の両方を採用した場合、例えば、「釈放時の予想年齢は35〜50歳」などと提示され、最短の懲役期間だけを採用した場合、例えば、「釈放時の予想年齢は35歳(最短の懲役5年の場合)」などと提示されることになる。
これらの提示によって、「早くても、35歳までは社会に戻れない。」と理解されれば良いが、「早ければ、5年後の35歳には社会に戻れる。真面目に服役すれば、34歳くらいで仮釈放される。」と理解されてしまうと、犯罪を抑止する効果は低くなる。
また、表示パネル4aにはタッチパネルが採用されており、ユーザーは表示パネル4aに触れることによって、各種操作ができるようになっている。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」が記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」が記憶されている。
また、受刑在所期間データファイル6には、無期懲役における釈放までの受刑在所期間C1(例えば、31年)を示す受刑在所期間データが記憶されている。
なお、執行率Kについては、例えば、有期刑仮釈放者の平均執行率を採用すれば良い。
法務省公表の統計「有期刑仮釈放者の刑名・刑期別 刑の執行率」(2007年)には、懲役3年を超える有期刑仮釈放者のうち、執行率50%以上55%未満は4人、同55%以上60%未満は8人などとあり、この統計結果から平均執行率は85.36%と算出される。
また、執行率データファイル28に記憶される執行率データについてはユーザーが任意に登録できるようにしても良い。なお、その時には平均執行率(例えば、85%)を初期値として設定しておくのが良い。
但し、処理動作[3]は、図6に示したステップS29を除いて処理動作[2]と同様であるため、ここでは処理動作[2]と異なる処理についてのみ説明する。
例えば、最長の懲役期間P_MAXが20年で、執行率Kが85%である場合、予想受刑在所最長期間C_MAXは17年に決定されることになる。
図9は、表示装置4に表示される表示の一例を示した図であり、(a)は無期懲役の場合を示し、(b)は有期懲役の場合を示している。
執行率データファイル28には、執行率Kとして85%が記憶されているので、例えば、ユーザーによって罪名「強盗」が選択され、加害者の年齢「25歳」が入力されると、最長の懲役期間20年に執行率85%を乗算することによって得られた期間17年を予想受刑在所最長期間として決定し、釈放時の予想最高年齢を42歳と算出して、「仮釈放時の予想年齢は42歳(懲役20年の場合)」などと提示することができる。
これにより、釈放時の予想年齢の信ぴょう性を向上させることができる。
また、表示パネル4aにはタッチパネルが採用されており、ユーザーは表示パネル4aに触れることによって、各種操作ができるようになっている。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」が記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」が記憶され、罪名「現住建造物等放火」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」が記憶されている。
執行率データファイル28には、有期懲役における釈放までの刑の執行率K(例えば、85%)を示す執行率データが記憶されている。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、死刑「有」が記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、死刑「無」が記憶され、罪名「現住建造物等放火」に対応付けて、死刑「有」が記憶されている。
但し、処理動作[4]は、ステップS21〜S30まで、図8に示した処理動作[3]と同様であるため、ここではステップS41以降についてのみ説明する。
図12(a)に、表示装置4に表示される表示の一例を示す。
図12(b)に、表示装置4に表示される表示の一例を示す。
例えば、ユーザーに罪名「現住建造物等放火」が選択され、加害者の年齢「25歳」が入力されると、「仮釈放時の予想年齢56歳(無期懲役の場合) 死刑あり」などと提示することができるので、現住建造物等放火に対する最高刑である死刑が忘れられないようにすることができる。
図中41は情報提示システムを示しており、情報提示システム41はサーバー51、パソコンなどの情報端末装置61、及びインターネットなどの電気通信回線NTを含んで構成されている。
サーバー51、及び情報端末装置61は電気通信回線NTに接続され、サーバー51と情報端末装置61との間で電気通信回線NTを介してデータの送受信ができるようになっている。
また、通信装置54は、電気通信回線NT(図13)に接続され、外部装置(例えば、情報端末装置61(図13))とのデータの送受信を実現するものである。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」が記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、最長の懲役期間として「20年」が記憶され、罪名「現住建造物等放火」に対応付けて、最長の懲役期間として「無期」が記憶されている。
執行率データファイル28には、有期懲役における釈放までの刑の執行率K(例えば、85%)を示す執行率データが記憶されている。
例えば、罪名「殺人」に対応付けて、死刑「有」が記憶され、罪名「強盗」に対応付けて、死刑「無」が記憶され、罪名「現住建造物等放火」に対応付けて、死刑「有」が記憶されている。
情 報端末装置61を操作するユーザーによって、サーバー51に対するアクセス操作が行われると、情報端末装置61はサーバー51に対してアクセス処理を行う(ステップS51)。
情報端末装置61は、サーバー51からの画面データD11を受信すると(ステップS54)、「罪名選択」画面(図3)を表示し(ステップS55)、ユーザーにより罪名の選択があると、罪名を示した選択データをサーバー51に対して送信する(ステップS56)。
情報端末装置61は、サーバー51からの画面データD12を受信すると(ステップS60)、「年齢入力」画面(図4)を表示し(ステップS61)、ユーザーにより年齢の入力があると、年齢を示した入力データをサーバー51に対して送信する(ステップS62)。
例えば、最長の懲役期間P_MAXが20年で、執行率Kが85%である場合、予想受刑在所最長期間C_MAXは17年に決定されることになる。
また、情報端末装置61は、既存のパソコンなどで良いので、利用範囲を簡単に広げることができる。
このような金銭的負担を提示することによって、犯罪に対する代償がいかに大きいものであるのかを金銭面からも伝えることができ、犯罪の抑止効果を高めることができる。
例えば、被害者が10代の場合はA円、20代の場合はB円、30代の場合はC円、40代の場合はD円などと設定し、20代の男性を2人死亡させた場合には、損害賠償額はB円の2倍とする。
また、上記実施の形態に係る情報提示方法を採用した情報提示システムは、本発明に係る情報提示プログラムを採用した情報提示システムに対応するものである。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記情報提示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に対応する。
2、52 中央処理装置
3、13、23、33、53 メインメモリ
3a、13a、23a、33a、53a 制御プログラム
4 表示装置
4a 表示パネル
5、15 懲役期間データファイル
6 受刑在所期間データファイル
7、57 通信バス
28 執行率データファイル
39 死刑有無データファイル
41 情報提示システム
51 サーバー
54 通信装置
61 情報端末装置
Claims (19)
- 罪名に対応付けて、それに対する懲役期間データが記憶された懲役期間データ記憶手段を用いて、犯罪の抑止に繋がる情報を提示するためのコンピュータによる情報提示方法であって、
選択された罪名を元に、前記懲役期間データ記憶手段を検索して対応する懲役期間データを抽出する工程と、
入力された加害者の年齢に、抽出した懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する工程と、
算出した釈放時の予想年齢を提示する工程とを有していることを特徴とする情報提示方法。 - 罪名に対応付けて、それに対する最長の懲役期間データが記憶された懲役期間データ記憶手段を用いて、犯罪の抑止に繋がる情報を提示するためのコンピュータによる情報提示方法であって、
選択された罪名を元に、前記懲役期間データ記憶手段を検索して対応する最長の懲役期間データを抽出する工程と、
入力された加害者の年齢に、抽出した最長の懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する工程と、
算出した釈放時の予想年齢を提示する工程とを有していることを特徴とする情報提示方法。 - 懲役期間が無期である場合、
無期懲役における釈放までの受刑在所期間データが記憶された受刑在所期間データ記憶手段を用い、
前記受刑在所期間データが示す期間を予想受刑在所期間に決定する工程を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報提示方法。 - 懲役期間が有期である場合、
釈放までの刑の執行率データが記憶された執行率データ記憶手段を用い、
懲役期間に前記執行率データが示す執行率を乗算することによって得られる期間を予想受刑在所期間に決定する工程を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の情報提示方法。 - 罪名に対応付けて、それに対する死刑の有無データが記憶された死刑有無データ記憶手段を用いて、選択された罪名に対する死刑の有無を判断する工程を有すると共に、
釈放時の予想年齢の提示を、死刑の有無と合わせて提示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の情報提示方法。 - 入力された被害状況に基づいて、罪を犯したことによる加害者の金銭的負担を算出する工程を有すると共に、
釈放時の予想年齢の提示を、算出した金銭的負担と合わせて提示することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の情報提示方法。 - 犯罪の抑止に繋がる情報を提示するためにコンピュータを、
罪名に対応付けて、それに対する懲役期間データが記憶された懲役期間データ記憶手段、
選択された罪名を元に、前記懲役期間データ記憶手段を検索して対応する懲役期間データを抽出する抽出手段、
入力された加害者の年齢に、抽出した懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する予想年齢算出手段、及び
算出した釈放時の予想年齢を提示する提示手段、として機能させるための情報提示プログラム。 - 犯罪の抑止に繋がる情報を提示するためにコンピュータを、
罪名に対応付けて、それに対する最長の懲役期間データが記憶された懲役期間データ記憶手段、
選択された罪名を元に、前記懲役期間データ記憶手段を検索して対応する最長の懲役期間データを抽出する抽出手段、
入力された加害者の年齢に、抽出した最長の懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する予想年齢算出手段、及び
算出した釈放時の予想年齢を提示する提示手段、として機能させるための情報提示プログラム。 - 前記コンピュータを、
さらに、無期懲役における釈放までの受刑在所期間データが記憶された受刑在所期間データ記憶手段、及び
懲役期間が無期である場合、前記受刑在所期間データ記憶手段に記憶されている受刑在所期間データが示す期間を予想受刑在所期間に決定する無期懲役受刑期間決定手段、として機能させるための請求項7又は請求項8記載の情報提示プログラム。 - 前記コンピュータを、
さらに、有期懲役における刑の執行率データが記憶された執行率データ記憶手段、及び
懲役期間が有期である場合、懲役期間に前記執行率データ記憶手段に記憶されている執行率データが示す執行率を乗算することによって得られる期間を予想受刑在所期間に決定する有期懲役受刑期間決定手段、として機能させるための請求項7〜9のいずれかの項に記載の情報提示プログラム。 - 前記コンピュータを、
さらに、罪名に対応付けて、それに対する死刑の有無データが記憶された死刑有無データ記憶手段、及び
該死刑有無データ記憶手段に記憶されている死刑の有無データに基づいて、選択された罪名に対する死刑の有無を判断する死刑有無判断手段、として機能させ、
前記提示手段は、釈放時の予想年齢と合わせて、死刑の有無を提示することを特徴とする請求項7〜10のいずれかの項に記載の情報提示プログラム。 - 前記コンピュータを、
さらに、入力された被害状況に基づいて、罪を犯したことによる加害者の金銭的負担を算出する金銭的負担算出手段として機能させ、
前記提示手段は、釈放時の予想年齢と合わせて、算出した金銭的負担を提示することを特徴とする請求項7〜11のいずれかの項に記載の情報提示プログラム。 - 請求項7〜12のいずれかの項に記載の情報提示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 使用者が罪名の選択、及び加害者の年齢の入力を行うための操作手段と、
罪名に対応付けて、それに対する懲役期間データが記憶された懲役期間データ記憶手段と、
選択された罪名を元に、前記懲役期間データ記憶手段を検索して対応する懲役期間データを抽出する抽出手段と、
入力された加害者の年齢に、抽出した懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する予想年齢算出手段と、
算出した釈放時の予想年齢を提示する提示手段とを備えていることを特徴とする情報提示装置。 - 使用者が罪名の選択、及び加害者の年齢の入力を行うための操作手段と、
罪名に対応付けて、それに対する最長の懲役期間データが記憶された懲役期間データ記憶手段と、
選択された罪名を元に、前記懲役期間データ記憶手段を検索して対応する最長の懲役期間データを抽出する抽出手段と、
入力された加害者の年齢に、抽出した最長の懲役期間データから決定される予想受刑在所期間を加算して、釈放時の予想年齢を算出する予想年齢算出手段と、
算出した釈放時の予想年齢を提示する提示手段とを備えていることを特徴とする情報提示装置。 - 無期懲役における釈放までの受刑在所期間データが記憶された受刑在所期間データ記憶手段と、
懲役期間が無期である場合、前記受刑在所期間データ記憶手段に記憶されている受刑在所期間データが示す期間を予想受刑在所期間に決定する無期懲役受刑期間決定手段とを備えていることを特徴とする請求項14又は請求項15記載の情報提示装置。 - 有期懲役における刑の執行率データが記憶された執行率データ記憶手段と、
懲役期間が有期である場合、懲役期間に前記執行率データ記憶手段に記憶されている執行率データが示す執行率を乗算することによって得られる期間を予想受刑在所期間に決定する有期懲役受刑期間決定手段とを備えていることを特徴とする請求項14〜16のいずれかの項に記載の情報提示装置。 - 罪名に対応付けて、それに対する死刑の有無データが記憶された死刑有無データ記憶手段と、
該死刑有無データ記憶手段に記憶されている死刑の有無データに基づいて、選択された罪名に対する死刑の有無を判断する死刑有無判断手段とを備えると共に、
前記提示手段が、釈放時の予想年齢と合わせて、死刑の有無を提示することを特徴とする請求項14〜17のいずれかの項に記載の情報提示装置。 - 入力された被害状況に基づいて、罪を犯したことによる加害者の金銭的負担を算出する金銭的負担算出手段を備えると共に、
前記提示手段が、釈放時の予想年齢と合わせて、算出した金銭的負担を提示することを特徴とする請求項14〜18のいずれかの項に記載の情報提示装置。
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