JP2010092100A - 認証システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】質問器100Aは、質問信号とコマンドとを生成し、質問信号を送信すると共にケーブル1Aを介してコマンドを質問信号送信器200Aに送信する。質問器100Aから送信された質問信号を受信した応答器300Bは自器の識別情報を含ませた応答信号を生成し送信する。質問信号送信器200Aはケーブル1Aを介して受信したコマンドに基づいて質問信号を生成し送信し、この質問信号を受信した応答器300Aは自器の識別情報を含ませた応答信号を生成し送信し、質問器100Aは、各応答器から送信された各応答信号を受信した際に、その応答信号に含まれている応答器の識別情報を、入室者の認証を行うゲートユニット400に送信する。
【選択図】図1
Description
質問器は、入退室を行うためのゲート等の付近に設置されており、LF帯(30〜300kHz)にて質問信号を定期的に送信する。質問信号をLF帯で送信するのは、応答器が質問信号を受信可能なエリア(以下、「認証エリア」という)を局所的に絞るためである。
例えば、特許文献1では、ビルの入口などに複数の質問器を設置し、各質問器が質問信号を送信することで、個々の認証エリアを形成し、全体として質問信号を受信可能な認証エリアを拡大している。
これにより、質問信号送信器は、質問器から受信したコマンド信号に含まれるレベル情報により指定されたレベルに対応する送信電力で質問信号を送信するので、質問器は、質問信号送信器が形成する認証エリアの範囲(大きさ)を制御することが可能になる。
これにより、質問器による質問信号の送信タイミングと、質問信号送信器により質問信号の送信タイミングとをずらすことができるので、質問器が形成する認証エリアと質問信号送信器が形成する認証エリアとの間に重複するエリアがある場合でも、質問信号同士の干渉を防ぐことができる。
これにより、質問器は、質問信号送信器から完了信号を受信すると質問信号を送信し、質問信号の送信が完了すると、コマンド信号を質問信号送信器に送信し、質問信号送信器は、コマンド信号を受信すると質問信号を送信し、質問信号の送信が完了すると、完了信号を質問器に送信するので、質問器による質問信号の送信タイミングと、質問信号送信器により質問信号の送信タイミングとをずらすことができ、これにより、上述の質問信号同士及び応答信号同士の干渉防止を実現できる。
これにより、質問器と質問信号送信器とは、ケーブル(有線)で接続されているので、無線によりコマンド信号を送信する場合と比較し、より安価に認証システムを実現できると共に、コマンド信号と、質問信号や応答信号との干渉の問題を考慮せずに実現できる。
≪実施の形態≫
<概要>
実施の形態に係る入室管理システムは、入室を行うためのゲート等の付近に設置され質問信号をLF帯にて送信し応答信号を受信する複数の質問器と、いわゆるアクティブタグであって所持するユーザが各質問器により送信される質問信号を受信可能な各認証エリアに入るとこの質問信号を受信し自器の識別情報である応答器IDを含ませた応答信号をUHF帯(300MHz〜3GHz)にて送信する複数の応答器と、質問器が受信した応答信号に含まれる応答器IDを用いて入室者の認証を行うためのゲートユニット及び管理サーバとを含む従来の入室管理システムを改良したものである。
まず、実施の形態に係る入室管理システム1000の構成について説明する。
<入室管理システム>
図1は、入室管理システム1000のシステム構成図である。
同図に示すとおり、入室管理システム1000は、質問器100A及び100Bと、質問信号送信器200A及び200Bと、応答器300A及び300Bと、ゲートユニット400と、管理サーバ500とから構成されている。
質問信号送信器200A及び200Bは、それぞれケーブル(1A又は1B)を介して接続している質問器(100A又は100B)からコマンド10を受信し、受信したコマンド10の内容に応じて質問信号20(受信したコマンド10に含まれる質問器IDを含む)を生成しLF帯にて送信する機能を有する。
応答器300A及び300Bは、それぞれいわゆるアクティブタグであってユーザにより所持され、各質問器又は各質問信号送信器が送信する質問信号20を受信可能な各認証エリアに入ると質問信号20を受信し、受信した質問信号20の内容に応じて応答信号30(受信した質問信号20に含まれる質問器ID、及び自器の応答器IDを含む)を生成しUHF帯にて送信する機能を有する。
ゲートユニット400は、管理サーバ500から予め受信し記憶している入室許可者のリストと、ケーブル(2A又は2B)を介して質問器(100A又は100B)から受信した応答器ID及び質問器IDとに基づいて入室者の認証を行う機能を有し、認証結果に応じて、受信した質問器IDが示す質問器と対応するゲート等に設置された電子錠にそのゲート等の開錠を行わせると共に、認証結果を含む認証ログを管理サーバ500に送信する。
特に、質問器及び質問信号送信器の台数については、入室管理システム1000の管理者等が設計した認証エリアを実現するように決定することができ、その際、相互に接続している質問器の設置箇所及び質問信号送信器の設置箇所は、その質問信号送信器から送信された質問信号20を受信した応答器によりUHF帯にて送信される応答信号30を質問器が受信できるように決定される。
まず、質問器100Aの構成について説明する。
図2は、質問器100Aの主要部の機能構成を示すブロック図である。
質問器100Aは、メモリ及びプロセッサを含み、機能面において、同図に示すとおり、操作部101、RS−485インタフェース102及び103、質問信号送信部104、応答信号受信部105、制御部106を備える。
RS−485インタフェース103は、制御部106から伝達された応答器ID及び質問器IDを、RS−485規格に準拠してゲートユニット400にケーブル2Aを通じて伝送する機能を有する。
応答信号受信部105は、RFアンテナの他、フィルタやアンプ等(不図示)を含み、自器又は質問信号送信器200Aが送信した質問信号20を受信した各応答器により送信された応答信号30を受信し制御部106へ伝達する機能を有する。
次に、質問信号送信器200Aの構成について説明する。
図3は、質問信号送信器200Aの主要部の機能構成を示すブロック図である。
質問信号送信器200Aは、メモリ及びプロセッサを含み、機能面において、同図に示すとおり、RS−485インタフェース201、質問信号送信部202、制御部203を備える。
質問信号送信部202は、質問器100Aの質問信号送信部104と同様のものであり、LFアンテナ(本実施の形態では、質問信号送信部104のアンテナよりもアンテナサイズが大きいものとする)の他、フィルタやアンプ等(不図示)を含み、制御部203の指示に従って伝達された質問信号20をLF帯の無線信号として送信する機能を有する。
次に、応答器300Aの構成について説明する。
図4は、応答器300Aの主要部の機能構成を示すブロック図である。
応答器300Aは、メモリ及びプロセッサを含み、機能面において、同図に示すとおり、内蔵電池301、操作部302、計時部303、質問信号受信部304、応答信号送信部305、制御部306を備える。
操作部302は、ボタンを含むものであり、このボタンがユーザにより押下された場合に、その旨の信号を制御部306に伝達する機能を有する。
計時部303は、タイマやカウンタにより実現され、制御部306の指示に応じて、質問信号20を受信したときからの経過時間(以下、「受信後経過時間」という)及び応答信号30を送信したときからの経過時間(以下、「送信後経過時間」という)を計時する機能を有する。なお、計時部303は、制御部306から受信後経過時間の計時開始の指示又は送信後経過時間の計時開始の指示を受けると、その指示に対応する経過時間(受信後経過時間又は送信後経過時間)をリセットした上で計時を開始する。
応答信号送信部305は、RFアンテナ及びフィルタ、アンプ等(不図示)を含み、内蔵電池301から供給される電力に基づいて、制御部306から伝達された応答信号30を指示された周波数帯(UHF帯の複数の周波数帯の1つ)の無線信号として送信する機能を有する。
<データ>
以下、入室管理システム1000において、使用されるデータについて説明する。
<コマンド>
まず、質問器100Aが生成するコマンド10について説明する。
コマンド10は、質問器100Aが質問信号送信器200Aに対し、質問信号20の送信を指示するためのデータであり、質問信号送信器200Aが質問信号20を送信する際の制御情報と、質問信号送信器200Aから送信された質問信号20を受信した応答器300Aが応答信号30を送信する際の制御情報とを含むものである。コマンド10は、質問器100Aの操作部101(スイッチ群)を介して入室管理システム1000の管理者等が行った設定に基づいて生成される。
ここで、スタートバイト11は、コマンド10のデータの始まりを示すデータであり、LF送信制御12は、質問信号20の送信を指示するための制御コードであり、質問信号送信器200Aに送信させる質問信号20の送信回数及び送信間隔を指定するためのデータを含むものである。
認証モード15は、質問信号送信器200Aから送信された質問信号20を受信した応答器300Aに対し、応答信号30を自動と手動とのどちらで送信させるかを指定するためのデータである。手動とは、質問信号20の受信後所定時間以内に、ユーザによりボタン(操作部302)の押下がなされた場合にのみ応答信号30を送信することをいい、自動とは、ボタンの押下によらず、質問信号20を受信すると応答信号30を送信することをいう。
具体的には、例えば、「大」レベルは、認証エリアが質問信号送信器200Aから3m程度、「中」レベルは、認証エリアが質問信号送信器200Aから2.5m程度、「小」レベルは、認証エリアが質問信号送信器200Aから1.5m程度となるような送信電力の大きさを示すものと定義することができる。
<質問信号>
次に、質問器100A及び質問信号送信器200Aがそれぞれ生成する質問信号20について説明する。
質問信号20は、同図に示すように、PR(preamble)21、UW(Unique Word)22、休止時間13、RFチャネル14、認証モード15、質問器ID17、CRC23から構成される。
ここで、PR21は、質問信号20のデータの始まりを示すビット列(同期符号)であり、UW22は、いわゆるフレーム同期信号であり、CRC23は、質問信号20を受信した各応答器が質問信号20に誤りが発生しているか否かを検出するためのデータである。
次に、応答器300Aが生成する応答信号30について説明する。
図5(c)は、応答信号30のデータ構成を示す図である。
応答信号30は、同図に示すように、PR31、UW32、質問器ID17、応答器ID33、CRC34から構成される。
また、質問器ID17は、応答器300Aが受信した質問信号20に含まれている質問器100Aの質問器ID(識別情報)であり、応答器ID33は、自器の識別情報である。また、CRC34は、応答器300Aから送信された応答信号30を受信した質問器100Aが応答信号30に誤りが発生しているか否かを検出するためのデータである。
次に、上記構成を備え、上記データを取り扱う入室管理システム1000の動作を説明する。
<質問器>
まず、質問器100Aの動作について説明する。
質問器100Aの制御部106は、操作部101(スイッチ群)を介して管理者等により設定された内容に基づいて質問信号20及びコマンド10を生成する(ステップS1、2)。
制御部106は、ステップS1で生成した質問信号20を、例えば一定周期(例えば、LF送信制御12で指定する送信間隔と同じ間隔)で、質問信号送信部104に送信させる(ステップS4)。
ステップS8において、コマンド10を送信する必要があると判定した場合には(ステップS8:YES)、ステップS2から再度処理を行い、コマンド10を送信する必要がないと判定した場合には(ステップS8:NO)、ステップS4から再度処理を行う。
次に、質問信号送信器200Aの動作について説明する。
図7は、質問信号送信器200Aの質問信号20の送信処理を示すフローチャートである。
質問信号送信器200Aの制御部203は、RS−485インタフェース201を介して質問器100Aからコマンド10を受信したか否かを、例えば一定周期で判定し(ステップS11)、コマンド10を受信していない場合には(ステップS11:NO)、再度ステップS11の処理を行い、コマンド10を受信した場合には(ステップS11:YES)、受信したコマンド10に含まれる休止時間13、RFチャネル14、認証モード15、質問器ID17を含む質問信号20を生成する(ステップS12)。
<応答器>
次に、応答器300Aの動作について説明する。
応答器300Aの質問信号受信部304は、質問器100A又は質問信号送信器200Aから送信された質問信号20を受信すると、受信した質問信号20を制御部306に伝達し、制御部306は、伝達された質問信号20に含まれる認証モード15が手動を示すか否かを判定する(ステップS21)。
所定時間以内に操作部302からボタンが押下された旨の信号が伝達されない場合には(ステップS23:NO)、処理を終了し、所定時間以内に操作部302からボタンが押下された旨の信号が伝達された場合には(ステップS23:YES)、制御部306は、送信後経過時間が、受信した質問信号20に含まれる休止時間13以上か否か、つまり、前記応答信号30を送信してからの経過時間が休止時間13以上かを判定する(ステップS24)。なお、初めて質問信号20を受信した場合など、計時部303において送信後経過時間の計時が行われていない場合には、制御部306は、送信後経過時間が、受信した質問信号20に含まれる休止時間13以上であると判定するものとする。
一方、ステップS21において、認証モード15が手動を示さない場合、つまり自動を示す場合には(ステップS21:NO)、上述のステップS24からの処理を行う。
<具体例>
質問器100A、質問信号送信器200A、応答器300Aの動作を、具体例を用いて説明する。
質問器100Aの制御部106は、操作部101(スイッチ群)において、管理者等により設定された内容に基づいて質問信号20及びコマンド10を生成し(図6のステップS1、2)、ステップS2で生成したコマンド10を、RS−485インタフェース102を介して、質問信号送信器200Aに送信し(ステップS3)、ステップS1で生成した質問信号20を、例えば一定周期(例えば、LF送信制御12で指定される送信間隔と同じ間隔)で、質問信号送信部104に送信させる(ステップS4)。
質問信号20を受信後、所定時間(例えば300ms)以内に、操作部302からボタンが押下された旨の信号が伝達されると(ステップS23:YES)、制御部306は、送信後経過時間が、受信した質問信号20に含まれる休止時間13以上か否かを判定する(ステップS24)。
一方、質問器100Aの制御部106は、ステップS25で応答器300Aから送信された応答信号30を受信すると(図6のステップS5:YES)、受信した応答信号30に自器の質問器ID(この例では1000001)が含まれているので(ステップS6:YES)、その自器の質問器ID(1000001)及び応答信号30に含まれている応答器ID(3000001)を、RS−485インタフェース103を介してゲートユニット400に送信する(ステップS7)。
<2回目の質問信号20の送信>
続いて、質問器100Aの制御部106は、ステップS2で生成した質問信号20を送信し(ステップS4)、一方、質問信号送信器200Aの制御部203は、コマンド10のLF送信制御12で指定された送信回数(この例では4回)分質問信号20を送信していないので(図7のステップS13:NO)、ステップS12で生成した質問信号20を再度、質問信号送信部202に送信させ(ステップS14)、再度ステップS13の処理を行う。
この例では、質問信号20を受信後、所定時間(例えば300ms)以内に、操作部302からボタンが押下された旨の信号が伝達された場合でも(ステップS23:YES)、制御部306は、送信後経過時間(300ms)が、受信した質問信号20に含まれる休止時間13(900ms)未満なので(ステップS24:NO)、応答信号30を送信することなく、応答器300Aは処理を終了する。
質問器100A、質問信号送信器200Aにおいて、3回目の質問信号20の送信が行われた際の、質問器100A、質問信号送信器200A、応答器300Aの動作は、上述の2回目の質問信号20の送信が行われた際の動作と同様であるため、説明は主略する。
<4回目の質問信号20の送信>
続いて、質問器100Aの制御部106は、ステップS2で生成した質問信号20を送信し(ステップS4)、質問信号送信器200Aの制御部203は、コマンド10のLF送信制御12で指定された送信回数(この例では4回)分質問信号20を送信していないので(図7のステップS13:YES)、ステップS12で生成した質問信号20を再度、質問信号送信部202に送信させ(ステップS14)、再度ステップS13の処理を行う。
質問信号20を受信後、所定時間(例えば300ms)以内に、操作部302からボタンが押下された旨の信号が伝達された場合には(ステップS23:YES)、制御部306は、送信後経過時間(900ms)が、受信した質問信号20に含まれる休止時間13(900ms)以上なので(ステップS24:YES)、質問信号20に含まれる質問器ID17(この例では1000001)と、自器の応答器ID33(この例では3000001)とを含めた応答信号30を生成し、受信した質問信号20に含まれるRFチャネル14で指定された周波数帯(この例では1GHz帯)にて応答信号送信部305に送信させる(ステップS25)。
一方、質問器100Aの制御部106は、ステップS25で応答器300Aから送信された応答信号30を受信すると(図6のステップS5:YES)、受信した応答信号30に自器の質問器ID(この例では1000001)が含まれているので(ステップS6:YES)、その自器の質問器ID(1000001)及び応答信号30に含まれている応答器ID(3000001)を、RS−485インタフェース103を介してゲートユニット400に送信する(ステップS7)。
<変形例>
以下では、実施の形態に係る各質問信号送信器(200A、200B)が質問信号を送信した場合に、送信を行った旨の完了信号をそれぞれが接続している質問器(100A、100B)に送信するようにし、実施の形態に係る各質問器(100A、100B)は完了信号を受信すると質問信号の送信を行うように変えた一変形例を説明する。
以下、変形例に係る各質問器(以下、それぞれの質問器を「変形質問器A」、「変形質問器B」という)及び変形例に係る各質問信号送信器(以下、それぞれの質問信号送信器を、「変形質問信号送信器A」、「変形質問信号送信器B」という)について説明する。
なお、変形質問器A及び変形質問器Bは、同様の構成を有し、上述の質問器100AのRS−485インタフェース102及び制御部106の機能を若干変更したものであり、また、変形質問信号送信器A及び変形質問信号送信器Bは、同様の構成を有し、上述の質問信号送信器200AのRS−485インタフェース201及び制御部203の機能を若干変更したものであるため、以下、変形質問器A及び変形質問信号送信器Aを例に、質問器100A、質問信号送信器200Aからの変更部分を中心に説明する。
変形質問器AのRS−485インタフェースは、RS−485インタフェース102の機能に加え、RS−485規格に準拠して変形質問信号送信器Aからケーブル1Aを通じて伝送されてきた完了信号を変形質問器Aの制御部に伝達する機能を有する。
また、変形質問器Aの制御部は、基本的には制御部106と同様の機能を有するが、変形質問器AのRS−485インタフェースを介して、変形質問信号送信器Aから完了信号を受信すると、質問信号送信部104に質問信号20を送信させる点で、制御部106とは異なる。
変形質問信号送信器AのRS−485インタフェースは、RS−485インタフェース201の機能に加え、変形質問信号送信器Aの制御部から伝達された完了信号を、RS−485規格に準拠して質問器100Aにケーブル1Aを通じて伝送する機能を有する。
また、変形質問信号送信器Aの制御部は、制御部203の機能に加え、質問信号送信部202に質問信号20を送信させると、変形質問信号送信器AのRS−485インタフェースを介して、変形質問器Aに完了信号を送信する機能を有する。
変形質問器Aの動作は、質問器100Aの動作を示すフローチャート(図6参照)のステップS4における質問信号20の送信を、変形質問信号送信器Aから完了信号を送信した場合に行う点以外は同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、変形質問信号送信器Aの動作は、質問信号送信器200Aの動作を示すフローチャート(図7参照)のステップS14において質問信号20を送信すると共に、変形質問器Aに対し完了信号を送信する点以外は同様であるため、詳細な説明は省略する。
変形質問器A及び変形質問信号送信器Aが質問信号20を送信するタイミングを、具体例を用いて説明する。
図9は、変形質問器A及び変形質問信号送信器Aによる質問信号20の送信タイミングを説明するための図である。なお、同図では、コマンド10において、LF送信制御12で指定される質問信号20の送信回数と送信間隔とがそれぞれ「1回」と「300ms」であり、休止時間13が「900ms」である場合を一例として示している。
T2は、変形質問信号送信器Aの制御部が、変形質問信号送信器AのRS−485インタフェースを介して変形質問器Aからコマンド10を受信し(図7のステップS11:YES)、受信したコマンド10に基づき質問信号20を生成し、質問信号送信部202に送信させる(ステップS12〜S14)タイミングを示している。
T5は、応答器300Bの制御部306が、変形質問器Aから受信した質問信号20に基づいて図8のステップS21〜S24の処理を行って応答信号30を生成し、応答信号送信部305に送信させる(ステップS25)タイミングを示している。
このように、変形質問信号送信器Aによる質問信号20の送信後に送信される完了信号の受信を待って、変形質問器Aは質問信号20を送信するので、変形質問信号送信器Aと変形質問器Aとの質問信号20の送信タイミングをずらすことができ、変形質問信号送信器Aが送信した質問信号20を受信可能な認証エリアの一部と変形質問器Aが送信した質問信号20を受信可能な認証エリアの一部とが重複するような場合でも、質問信号20の干渉を防止することができる。
<補足>
以上、本発明に係る認証システムを、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示したとおりの認証システムに限られないことは勿論である。
(3)実施の形態において質問器100Aは、コマンド10のLF送信制御12に質問信号20の送信回数を指定するためのデータを含ませ、コマンド10を受信した質問信号送信器200Aは指定された送信回数分質問信号20を送信すると、自動的に質問信号20の送信を終了する(次にコマンド10を受信するまで質問信号20を送信しない)ものとして説明したが、質問信号20の送信を開始させる際に、質問器100Aが質問信号送信器200Aに質問信号20の送信開始を指示するコマンドを送信し、質問信号20の送信を終了させる際に、質問器100Aが質問信号送信器200Aに質問信号20の送信終了を指示するコマンドを送信するようにしてもよい。
(7)実施の形態では、質問器100Aの動作の一例を、図6のフローチャートに即して説明したが、コマンド生成、送信に関する処理(ステップS2、3、8)と、質問信号の生成、送信に関する処理(ステップS1、4)、応答信号の受信に関する処理(ステップS5〜7)とを、それぞれ並列に処理するようにしてもよい。
これにより、例えば、ゲート等の付近に設置された質問器100Aの認証エリアに入ったユーザはゲート等を通って入室しようとしている可能性が高いため、質問器100Aが送信する質問信号20の認証モード15を「自動」に設定し、ゲート等から離れた場所に設置された質問信号送信器200Aの認証エリアに入ったユーザは必ずしもゲート等を通って入室しようとしているとは限らないため、質問信号送信器200Aが送信する質問信号20の認証モード15を「手動」に設定するようなことが可能になり、認証システムの実際の運用状況に応じて、質問器100Aと質問信号送信器200Aとがそれぞれ送信する質問信号20の内容を決定することが可能になる。
即ち、変形質問器Aがコマンド10を送信してから、変形質問信号送信器Aが質問信号20の送信を完了するまでの時間T(図9においては、T2〜T3の時間)を、変形質問器Aに予め記憶させておき、変形質問器Aは、コマンド10を送信してから時間T後に、質問信号20を送信するようにすることで、変形例で説明したのと同様に、変形質問信号送信器Aと変形質問器Aとの質問信号20の送信タイミングをずらすことができる。
また、本発明に係る認証システムを構成する応答器が備える電池、受付手段はそれぞれ応答器300Aが備える内蔵電池301、操作部302に相当し、応答送信手段は、応答器300Aが備える応答信号送信部305及び制御部306に相当する。
101、302 操作部
102、103、201 RS−485インタフェース
104、202 質問信号送信部
105 応答信号受信部
106、203、306 制御部
200A、200B 質問信号送信器
300A、300B 応答器
301 内蔵電池
303 計時部
304 質問信号受信部
305 応答信号送信部
400 ゲートユニット
500 管理サーバ
1000 入室管理システム
Claims (10)
- LF帯にて質問信号を送信し応答信号を受信する1以上の質問器と、質問信号を受信すると自器の識別情報を含む応答信号をLF帯よりも高い周波数帯にて送信する応答器とを含み、前記質問器が受信した応答信号に含まれる応答器の識別情報に基づく認証を行う認証システムであって、
前記認証システムは、更に
前記質問器と離れた場所に設置され、質問信号を送信する質問信号送信器を含み、
前記質問器は、
前記質問信号送信器に対し、質問信号の送信を指示するコマンド信号を送信するコマンド送信手段と、
自器又は前記質問信号送信器が送信した質問信号を受信した応答器から送信された応答信号を受信する応答受信手段とを備え、
前記質問信号送信器は、
コマンド信号を受信するコマンド受信手段と、
前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に基づいて、質問信号を生成しLF帯にて送信する質問送信手段とを備える
ことを特徴とする認証システム。 - 前記コマンド送信手段は、質問信号の送信電力の大きさを区分した複数のレベルのうちの1つのレベルを指定するレベル情報を前記コマンド信号に含ませて送信し、
前記質問送信手段は、前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に含まれるレベル情報により指定されたレベルで質問信号を出力する
ことを特徴とする請求項1記載の認証システム。 - 前記コマンド送信手段は、応答信号の送信にユーザの操作を必要とするか否かを指定するモード情報を前記コマンド信号に含ませて送信し、
前記質問送信手段は、前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に含まれるモード情報を前記質問信号に含ませて送信し、
前記応答器は、
電池と、
ユーザの操作を受け付ける受付手段と、
質問信号を受信した場合において、当該質問信号にユーザの操作を必要としない旨を指定するモード情報が含まれているときには、前記電池からの電力供給を受けて前記応答信号をUHF帯にて送信し、当該質問信号にユーザの操作を必要とする旨を指定するモード情報が含まれているときには、当該受信後に、前記受付手段がユーザの操作を受け付けたときに、前記電池からの電力供給を受けて前記応答信号をUHF帯にて送信する応答送信手段とを備える
ことを特徴とする請求項2記載の認証システム。 - 前記コマンド送信手段は、UHF帯に含まれる複数の周波数帯のうちの1つの周波数帯を指定するチャネル情報を前記コマンド信号に含ませて送信し、
前記質問送信手段は、前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に含まれるチャネル情報を前記質問信号に含ませて送信し、
前記応答送信手段は、受信した質問信号に含まれるチャネル情報により指定された周波数帯で前記応答信号を送信する
ことを特徴とする請求項3記載の認証システム。 - 前記コマンド送信手段は、応答信号の送信間隔を指定する時間情報を前記コマンド信号に含ませて送信し、
前記質問送信手段は、前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に含まれる時間情報を前記質問信号に含ませて逐次繰り返し送信し、
前記応答送信手段は、質問信号を受信した際に、前回応答信号を送信してから当該質問信号に含まれる時間情報により指定された送信間隔を経過しているか否かを判定し、当該送信間隔を経過していると判定した場合にのみ前記応答信号の送信を行う
ことを特徴とする請求項4記載の認証システム。 - 前記質問器は、
前記質問信号送信器の前記質問送信手段による質問信号の送信と時間帯が重ならないように前記質問信号を送信する第2質問送信手段を備える
ことを特徴とする請求項5記載の認証システム。 - 前記コマンド送信手段は、前記第2質問送信手段による質問信号の送信が完了すると、コマンド信号を送信し、
前記質問送信手段は、更に
質問信号の送信が完了すると、その旨を示す完了信号を前記質問器に送信し、
前記第2質問送信手段は、前記質問信号送信器から完了信号を受信すると、次の質問信号の送信を行う
ことを特徴とする請求項6記載の認証システム。 - 前記質問器と前記質問信号送信器とはケーブルで接続されており、当該ケーブルを介して前記コマンド信号の送受を行う
ことを特徴とする請求項7記載の認証システム。 - 前記認証システムは、
応答器の識別情報に基づいて認証を行うゲートユニットを含み、
前記質問器は複数あり、
各質問器の前記コマンド送信手段は、自器を識別するための識別情報を前記コマンド信号に含ませて送信し、
前記質問送信手段は、前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に含まれる質問器の識別情報を前記質問信号に含ませて送信し、
前記応答器は、
受信した質問信号に含まれる質問器の識別情報及び自器の識別情報を前記応答信号に含ませて送信する応答送信手段を備え、
各質問器は、更に
前記応答受信手段が受信した応答信号に自器の識別情報が含まれている場合にのみ、当該応答信号に含まれる応答器の識別情報を前記ゲートユニットに送信する識別情報送信手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の認証システム。 - LF帯にて質問信号を送信し応答信号を受信する質問器と、質問信号を受信すると自器の識別情報を含む応答信号をLF帯よりも高い周波数帯にて送信する応答器とを含み、前記質問器が受信した応答信号に含まれる応答器の識別情報に基づく認証を行う認証システムにおいて用いられ、前記質問器と離れた場所に設置される質問信号送信器であって、
前記質問器から送信された、質問信号の送信を指示するコマンド信号を受信するコマンド受信手段と、
前記コマンド受信手段が受信したコマンド信号に基づいて、質問信号を生成しLF帯にて送信する質問送信手段とを備える
ことを特徴とする質問信号送信器。
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