JP2010090545A - Door equipment with escape door - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、避難用開口部を備えた扉装置に関する。 The present invention relates to a door device having an evacuation opening.
従来、建物等に用いられる扉では、地震や火災等の災害時に、例えば地震時に強い力で突き上げられ、扉を開閉自在に保持している枠に耐久力以上の外力が加わると、この枠と扉との接触抵抗が増大し、扉の鍵やドアチェーンを開錠状態としても扉が開閉不能な状態となる問題点があった。そこで従来より避難口を備えた扉が提案されている(特許文献1)。 Conventionally, doors used in buildings, etc., are pushed up with a strong force during a disaster such as an earthquake or fire, and if an external force exceeding the durability is applied to the frame that holds the door openable and closable, There is a problem that the contact resistance with the door increases, and the door cannot be opened and closed even when the door key or door chain is unlocked. Therefore, a door provided with an evacuation port has been proposed (Patent Document 1).
例えば特許文献1には、扉の下半分に避難口となる開口部を形成し、この開口部に引き倒し方式の避難扉が設けられた避難扉付扉装置が開示されている。この特許文献1の避難扉付扉装置では、避難扉を引き倒して開口部を開放し、この開口部を通じて建物外部に避難するものである。
しかし、従来の避難扉付扉装置には、引き倒された避難扉は自動で開口部を閉鎖するものではなく、緊急時の避難の場合など、開口部を開放したまま、避難口付き扉から離れてしまうことが考えられ、開放されたままの開口部を通じて建物内部への侵入を許してしまう等、安全面に問題点があり、自動的に閉まるものがなかった。 However, in the conventional door device with an evacuation door, the evacuated evacuation door does not automatically close the opening, but in the case of emergency evacuation, the opening is opened and the door with the evacuation opening is opened. There was a problem in terms of safety, such as allowing intrusion into the building through an opening that was left open, and there was nothing that would automatically close.
そこで、本発明は避難後の建物内部の安全を考慮し、自動的に閉まる避難扉付扉装置を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a door device with an evacuation door that automatically closes in consideration of the safety inside the building after evacuation.
請求項1記載の本発明は、建物の出入口に設けた扉本体と、この扉本体に形成された避難用開口部と、この避難用開口部を閉塞可能に形成された避難扉と、前記避難扉下部を前記扉本体に垂直方向に回動自在に軸支する軸部とを備えた避難扉付扉装置であって、前記避難扉を閉鎖する閉鎖装置を備え、前記閉鎖装置に前記避難扉を閉方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする。 The present invention according to claim 1 is a door main body provided at a doorway of a building, an evacuation opening formed in the door main body, an evacuation door formed so as to be able to close the evacuation opening, and the evacuation A door device with an evacuation door including a shaft portion that pivotally supports a lower portion of the door in a direction perpendicular to the door body, the evacuation door being provided with a closing device that closes the evacuation door. An urging means for urging the lens in the closing direction is provided.
請求項2記載の本発明は、前記閉鎖装置に、前記付勢手段を介して前記扉本体と前記避難扉を連結する線材と、前記線材を前記扉本体側から前記避難扉側にかけて前記避難扉の開閉方向に沿って案内可能に設けた滑車装置とを備えたことを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, a wire rod connecting the door body and the escape door via the biasing means to the closing device, and the escape door extending from the door body side to the escape door side. And a pulley apparatus that can be guided along the opening and closing direction.
請求項3記載の本発明は、前記避難扉を前記建物の戸内側に倒伏可能に備えるとともに、倒伏した前記避難扉により前記避難用開口部と前記戸内側とを連結するスロープを構成したことを特徴とする。
The present invention according to
請求項4記載の本発明は、前記避難用開口部を閉塞した前記避難扉を施錠する施錠機能を備えたことを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a locking function for locking the evacuation door that closes the evacuation opening.
請求項1の発明によれば、避難扉を閉方向に付勢する付勢手段を備えて、自動で避難用開口部を閉塞することにより、避難扉を開放して避難用開口部を通じて建物外部に避難した後に、避難用開口部が開放されたままの状態になることを防いで、外部から避難用開口部を通じて建物内部の様子を確認できないようにして、外部から避難用開口部を通じて建物内部に侵入しようとする犯罪を抑止するとともに、建物内部のプライバシーを保護することができる。 According to the first aspect of the present invention, the urging means for urging the evacuation door in the closing direction is provided, and the evacuation opening is automatically closed to open the evacuation door and pass through the evacuation opening. After the evacuation, the evacuation opening is prevented from being left open, and the inside of the building cannot be confirmed from the outside through the evacuation opening. In addition to deterring crimes that attempt to invade, the privacy inside the building can be protected.
請求項2の発明によれば、避難扉の動作を円滑なものとして、避難扉を開く操作力を軽減させて、避難扉の操作性を向上させると共に、線材にかかる負担を軽減させて線材の消耗を抑えて、避難扉付扉装置の寿命の低下を防ぐことができる。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、避難用開口部を開放した際に建物の戸内側に倒伏された避難扉によって、避難用開口部と戸内側とを連結するスロープが構成されることにより、避難用開口部と戸内側の床面との段差が解消され、子供やお年寄りでも容易に避難用開口部と床面との段差を乗り越えることが可能となり、避難時の避難用開口部へのアクセス性が向上する。
According to invention of
請求項4の発明によれば、外部から避難用開口部を通じて建物内部に侵入しようとする犯罪を防止し、避難扉付扉装置の安全性を向上させる。
According to invention of
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。 Preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. The embodiments described below do not limit the content of the present invention described in the claims. In addition, all the configurations described below are not necessarily essential requirements of the present invention.
図1〜図18に示すように、本発明の第1実施例における避難扉付扉装置1は、建物等の出入口に設けた矩形状の枠体2に扉本体側ヒンジ部3を介して戸外7方向に開閉自在に備えた横開き式の扉本体4と、この扉本体4に設けた避難用開口部5に開閉自在に備えた避難扉6を有した構造としている。扉本体4における建物の戸外7と対向する戸外側面部8及び戸内9と対向する戸内側面部10には、耐熱・耐荷重性に優れた厚さ約1.6mmの鋼板が用いられている。
As shown in FIGS. 1-18, the door apparatus 1 with an evacuation door in 1st Example of this invention is the outdoor via the door main body
前記避難用開口部5は、扉本体4において建物の戸内9側と戸外7側とを連通可能に形成され、例えば縦寸法50cm、横寸法50cmを有する矩形状の人間が通過可能な貫通部であり、扉本体4の下側半分の領域において扉本体4の下端から所定間隔Lだけ上方に形成されたものである。また、この避難用開口部5を形成している開口縁11には、戸外7側と対向する第1の戸外側対向部分12に対して戸内9側と対向する第1の戸内側対向部分13を全周に亘って拡径した第1の段差部14が形成されている。
The
前記避難扉6は、避難用開口部5に略嵌合可能に形成された矩形状の板体からなり、扉本体4同様、戸外側面部6A及び戸内側面部6Bに耐熱・耐荷重性に優れた厚さ約1.6mmの鋼板が用いられており、扉本体4の厚みと略同一に形成されている。この避難扉6の外周部には、戸外7側と対向する第2の戸外側対向部分15に対して戸内9側と対向するとともに全周に亘って鍔状に拡径された第2の戸内側対向部分16を形成し、且つ避難用開口部5の第1の段差部14と係合可能に形成された第2の段差部17を設けている。ここで、この第2の段差部17の全周に亘りゴム又はプラスチック等の樹脂製材料からなるシールパッキン18が配設されたことにより、避難扉6により避難用開口部5が閉塞された場合に避難扉6と扉本体4の隙間の避難用開口部5が液密にシールされる構造となっている。
The
避難扉6は、避難用開口部5に対して避難扉側ヒンジ部19を介して垂直方向に開閉自在に設けられている。避難扉側ヒンジ部19は、避難扉6の戸内側面における左右両側下方部分に設けられ、その先端を避難扉6の戸内9側面に沿って避難用開口部5の下縁部分より下方に突設させて形成した一対の可動側ヒンジ腕部材20と、扉本体4の戸内側面における避難用開口部5の左右両縁下方との近傍部分に設けられ、その先端を扉本体4の戸内側面に沿って避難用開口部5の下縁部分より下方に突設させて形成した一対の固定側ヒンジ腕部材21と、可動側ヒンジ腕部材20の先端と固定側ヒンジ腕部材21の先端とを避難用開口部5の下縁部分より下方において垂直方向に回動自在に連結する軸部22を有しており、避難扉6を戸内9側に倒伏可能に備えている。
The
扉本体4内部では、戸内側面部10と戸外側面部8の間に扉本体4の外形に沿って矩形に組立てられた外郭フレーム23と、扉本体4の長手方向に沿って平行に並設された長手フレーム24と、扉本体4の短手方向に沿って平行に並設された短手フレーム25を備えており、外郭フレーム23、長手フレーム24及び短手フレーム25は断面コ字型に形成されたフレーム部材からなる。ここで、長手フレーム24と短手フレーム25により、開口縁11に沿って扉本体4内部に空隙26を確保しており、この空隙26における開口縁11の一方の側面部分と対応する部分には、滑車装置27が配設されている。
Inside the door
滑車装置27は、扉本体4の戸外側面部8又は戸内側面部10の各面方向と直交する方向に回転軸を有してボルト・ナット等の固定手段28によって固定された上下一対の滑車を備えている。この上下一対の滑車のうちの一方の滑車である上側滑車体29は、取付フレーム30を介して長手フレーム24に取付けられることにより、長手フレーム24に直接取付けられたもう一方の滑車である下側滑車体31に対して回転軸方向に取り付け位置をずらして配設されている。この上側滑車体29と下側滑車体31の間には、一端32が上側滑車体29の上部に掛けられると共に、他端33が下側滑車体31の下部に掛けられたワイヤー等の線材34が張架されている。ここで、取付フレーム30は、水平方向の寸法を下側滑車体31の直径より小さく形成され、前記線材34の他端33を下側滑車体31の下部から垂直上向きに張架した場合に、線材34の垂直方向の動作の妨げとならない構造となっている。
The
また、開口縁11の一方の側面部分には、上下一対の滑車29,31及び取付フレーム30を略水平方向より露見可能とする滑車装置側開口部35が形成され、この滑車装置側開口部35を閉塞可能に形成された滑車装置側蓋体36は、コ字型に形成された接続フレーム37を間に介して長手フレーム24に着脱自在に設けられている。
Further, a pulley device side opening 35 that allows the pair of upper and lower pulleys 29, 31 and the
ここで、滑車装置側蓋体36の取付構造について詳しく説明すると、接続フレーム37はコ字型の閉塞部分の両端より略垂直に立設された一対の脚片を備えている。この一対の脚片のうちの一方の脚片38には、所定間隔を有して連続して形成された複数の第1の固定用貫通部39を設けており、この一方の脚片38の第1の固定用貫通部39に対応した複数の第2の固定用貫通部40を長手フレーム24にも設けて、ビス等の螺子部材からなる接続フレーム固定手段41によって、一方の脚片38と長手フレーム24のそれぞれの貫通部39,40を介して着脱自在に固定している。また、一対の脚片のうちの他方の脚片42にも、所定間隔を有して連続して形成された複数の第3の固定用貫通部43を設けており、この第3の固定用貫通部43に対応した複数の第4の固定用貫通部44を滑車装置側蓋体36にも設けて、これら固定用貫通部43,44をビス等の螺子部材からなる蓋体固定手段45によって固定することにより、滑車装置側蓋体36を開口縁11に着脱自在に構成している。さらに、他方の脚片42には、一方の脚片38に設けた第1の固定用貫通部39との対応位置に配設され、さらにその第1の固定用貫通部39より大径に形成された作業用貫通部46を備えている。この作業用貫通部46は、ドライバー等の工具の先端を遊貫自在に形成されたものであり、この作業用貫通部46を介して第1の固定用貫通部39へのビス止め等の取付作業が行えるように構成されている。ここで、他方の脚片42に備えた第3の固定用貫通部43と作業用貫通部46は、互いに重なり合わない位置に配設されたものとする。また、各脚片38、42、長手フレーム24および滑車装置側蓋体36に備えた各貫通部39,40,43,44,46の数については適宜変更可能である。
Here, the attachment structure of the pulley
第1の戸外側対向部分12の戸内側対向面部47には、垂直方向に沿って長手方向を有し、上側滑車体29の上部から避難扉6に向けて略水平方向に張架された線材34の一端32を挿通可能に形成された長孔48を備えている。そして、この長孔48に戸外7側から戸内9側へと挿通された線材34の一端32は、第2の戸内側対向部分16に長孔48と対向させて形成された避難扉側貫通部49に挿通されると共に、リベット50の軸部(図示せず)に巻き回され、そのリベット50を第2の戸内側対向部分16に固定することにより、線材34の一端32は避難扉6に固定されるものとする。
The door inner facing
扉本体4の外郭フレーム23上面部には、扉本体4内外を連通する矩形の扉本体側貫通部51が形成されており、扉本体側貫通部51の左右両側縁下部より先端部分を相互に水平方向に対向させて突設された一対の受板部52の上面には、扉本体側貫通部51に略嵌合可能に形成された矩形状の板体からなる弾性体取付部材53が外郭フレーム23上面部と略面一な状態で配設されており、この弾性体取付部材53はビス等の螺子部材からなる弾性体固定手段54によって受板部52に着脱自在に固定される。
A rectangular door body side through
この弾性体取付部材53の底面部中央には、L型に折り曲げて形成され、引きばねからなる弾性体55の一方のフック56を接続可能に形成された弾性体取付用貫通部57を備えた取付片58が配設されている。ここで、弾性体取付部材53に接続された弾性体55のもう一方のフック(図示せず)は、下側滑車体31下部から垂直上向きに折り返して張架され、取付フレーム30の戸外7側と非接触の状態で通過させた線材34の他端33に接続されている。
At the center of the bottom surface portion of the elastic
ここで、本実施例において非常扉6を閉鎖させる閉鎖装置Cは、滑車装置27と線材34と弾性体55によって構成されるものとする。
Here, in this embodiment, the closing device C for closing the
また避難扉付扉装置1には、戸内9側より避難扉6の施錠/開錠を可能にする施錠装置59を備えており、この施錠装置59は周知の本締錠からなり、たとえば扉本体4の開口縁11上部の略中央部分に形成された係止溝60と、避難扉6の上部略中央部分に出し入れ自在設けられ、係止溝60と係合可能に設けられた係止片61と、避難扉6の戸内9側面上部に回転可能に設けられ、この回転動作に伴い係止片61を避難扉6から突出させた施錠位置から避難扉6に収納させた開錠位置に切替可能に設けたつまみ片状の操作手段62とから構成される。さらに、避難扉6の戸内9側面の下方には、人間の手の指先が入る程度の大きさの凹溝状に形成されたハンドル63を備えている。この施錠装置59は、図18に示すように、避難扉6が避難用開口部5を閉塞したことを検知すると、自動的に操作手段62を回転させて係止片61を施錠位置まで突出させる自動施錠機能64を備えていることが好ましい。ここで、自動施錠機能64としては、例えば、扉本体4側及び/又は避難扉6側に備えた検知手段65によって避難扉6による避難用開口部5の閉塞を検知して、この検知手段65からの検知信号を受信した制御手段66によって施錠装置59を施錠位置に切り替え、避難扉6を施錠制御するものである。
Further, the door device with evacuation door 1 is provided with a
上記の避難扉付扉装置1の作用について説明する。ここで、初期状態として、扉本体4の避難用開口部5が避難扉6によって閉塞され、施錠装置59により避難扉6が施錠状態にあるものとして、避難扉6の開閉動作について説明する。
The effect | action of said door apparatus 1 with an evacuation door is demonstrated. Here, as an initial state, the opening / closing operation of the
先ずは、戸内9側より操作手段62を開錠位置に回転させて係止片61を開錠位置に動かし、施錠装置59により避難扉6を開錠する。次に、ハンドル63に手を掛けて、弾性体55からの弾性復元力に抗してハンドル63を戸内9側へと引くと、避難扉6はヒンジ部を介して縦開き式に建物の戸内9側へ開き、避難用開口部5を開放することが可能となる。このように避難用開口部5を開放可能に備えたことにより、地震や火災等の災害時に、地震時に、強い力で突き上げられ、扉本体4を開閉自在に保持している枠体2に耐久力以上の外力が加わると、この枠体2と扉本体4との接触抵抗が増大し、扉本体4の鍵やドアチェーン(共に図示せず)を開錠状態としても、扉本体4を開けることが出来なくなるような場合においても、避難用開口部5を通じて戸外7へ避難することが可能となり、災害時の避難口を確保することができる。
First, the operating means 62 is rotated from the
そして、避難扉6を建物の戸内9側へとさらに倒伏させていき、避難扉6における避難扉側ヒンジ部19に接続されていない側である上端部分を戸内9側の床面に当接させると、避難扉6の戸外7側面によって開口縁11下部から床面までの間に床面から傾斜角θを有して架設されたスロープが形成される。このように、避難扉6によって扉本体4の開口縁11下部と戸内9側床面との段差を解消するスロープを構成することで、子供やお年寄りでも容易に開口縁11下部と床面との段差を乗り越えることが可能となり、避難時の避難用開口部5へのアクセス性が向上する。また、避難扉6の戸内側面部10及び戸外側面部8に厚さ約1.6mmの鋼板を用いたことにより、避難用開口部5を通過する際に段差を解消するためのスロープとして使用される避難扉6に体重等の荷重が掛かったとしても容易に破損することを防ぐとともに、避難扉6によって扉本体4の避難用開口部5を閉塞した際には、この扉本体4と避難扉6を防火扉として使用することができ、火災時の安全性を向上させる。
Then, the
また、避難用開口部5の開放時に避難扉6のハンドル63から手を離すと、弾性体55の弾性復元力により避難扉6と扉本体4とを繋いでいる線材34が扉本体4内部へ引っ張られ、この線材34に繋がれた避難扉6は、戸外7方向、つまり、避難用開口部5に対して閉方向に移動して避難用開口部5を閉塞し、さらに自動施錠機能64によって避難用開口部5を閉塞している避難扉6が扉本体4に対して施錠状態となる。このように避難扉6が自動的に避難用開口部5を閉塞した後、避難扉6の施錠が自動的に行われる構成としたことにより、避難用開口部5を通じて建物の戸外7へ避難した後、避難用開口部5を通じて外部から建物内部へ侵入しようとする犯罪を防止することができ、避難後の建物内部の安全性を向上させるとともに、建物内部のプライバシーを保護する。
Further, when the hand is released from the
ここで、扉本体4内部において弾性体55から垂直方向に張架された線材34は、滑車装置27を介して水平方向に張架されて避難扉6へと接続されている。そのため、避難扉6の回転軸である避難扉側ヒンジ部19を中心とした避難扉6の回転動作範囲を表す仮想円R(図3参照)における、避難扉6が避難用開口部5を閉塞している地点(以下、閉塞地点と呼称する)での接線方向と略平行に線材34が張架されているので、この閉塞地点からの避難扉6の戸内7側へ倒伏しようとする動き出しが円滑なものとなり、避難扉6を戸内9側へ開こうとする操作力を軽減させて避難扉6の操作性を向上させるとともに、線材34にかかる負担を軽減させて、線材34の消耗を抑えて、避難扉付扉装置1の寿命の低下を防ぐことができる。
Here, the
さらに、弾性体55の接続された線材34を、下側滑車体31を介して上側滑車体29に張架することにより、弾性体55の弾性復元力によって線材34に作用する張力を分散させて、避難扉6を戸内9側へ開こうとする操作力をさらに軽減させて避難扉6の操作性を向上させる。
Furthermore, the tension acting on the
さらに、本実施例の滑車装置27は、滑車装置側蓋体36を取り外すと、滑車装置側開口部35より一対の滑車体29,31及び取付フレーム30が露見可能となっており、この滑車装置側開口部35を通じて滑車体29,31の取付及び交換作業等の各種作業を容易に行うことが可能となる。
Further, when the pulley device side cover 36 is removed, the
また、接続フレーム37に作業用貫通部46を備え、滑車装置側開口部35側から作業用貫通部46にドライバー等の工具を遊貫させて、第1の固定用貫通部39に接続フレーム固定手段41を固定して、接続フレーム37を長手フレーム24に取り付ける。このように、長手フレーム24への接続フレーム37の取付作業が滑車装置側開口部35側から行えるように取付フレーム30に作業用貫通部46を備えたことにより、滑車体29,31及び取付フレーム30のみならず接続フレーム37の滑車装置27全ての取付作業の方向を滑車装置側開口部35側からの一方向のみとすることで、作業性を向上させる。
Further, the
さらに、弾性体55の取付又は交換については、弾性体取付部材53と受板部52とを固定している弾性体固定手段54を取り外した後、扉本体側貫通部51から弾性体取付部材53を取り外して、弾性体55の取付又は交換作業を行う。このように、弾性体55が接続された弾性体取付部材53を扉本体4から独立して離脱可能に備えたことにより、弾性体55の取付又は交換作業を効率的に行うことが可能となる。
Further, for attaching or exchanging the
また、この第2の段差部17の全周に亘りシールパッキン18が配設されたことにより、避難扉6により避難用開口部5を閉塞した場合に、避難扉6と避難用開口部5との隙間が水密又は液密にシールされる構造としたことにより、避難扉6と避難用開口部5との隙間から戸内9側への水分及び塵芥の浸入を防止する。
Further, since the seal packing 18 is disposed over the entire circumference of the second stepped
さらに、避難扉6を戸内9側に倒伏可能に備えたことにより、災害時に戸外7に瓦礫等が堆積している場合でも、避難扉6の開閉動作に支障をきたすことはなく、避難用開口部5へのアクセス性が損なわれることはない。
Furthermore, by providing the
以上のように本実施例は請求項1に対応しており、建物の出入口に設けた枠体2に開閉自在に備えた扉本体4と、この扉本体4に形成された避難用開口部5と、この避難用開口部5を閉塞可能に形成された避難扉6と、避難扉6下部を扉本体4に垂直方向に回動自在に軸支する軸部として避難扉側ヒンジ部19とを備えた避難扉付扉装置1であって、避難扉6を自動で閉鎖する閉鎖装置Cを備え、閉鎖装置Cに避難扉6を閉方向に付勢する付勢手段として弾性体55を備えている。
As described above, this embodiment corresponds to claim 1 and includes a door
この場合、閉塞装置Cに避難扉6を閉方向に付勢する弾性体55を備えて、自動で避難用開口部5を閉塞することにより、避難扉6を開放して避難用開口部5を通じて建物外部に避難した後に、避難用開口部5が開放されたままの状態になることを防いで、外部から避難用開口部5を通じて建物内部の様子を確認できないように秘匿して、外部から避難用開口部5を通じて建物内部に侵入しようとする犯罪を抑止するとともに、建物内部のプライバシーを保護することができる。
In this case, the closing device C is provided with an
また、本実施例は請求項2に対応しており、閉鎖装置Cに、弾性体55を介して扉本体4と避難扉6を連結する線材34と、線材34を扉本体4側から避難扉6側にかけて避難扉6の開閉方向に沿って案内可能に設けた滑車装置27とを備えている。
Further, this embodiment corresponds to claim 2, and a
この場合、避難扉6の動作を円滑なものとして、避難扉6を開く操作力を軽減させて、避難扉6の操作性を向上させると共に、線材34にかかる負担を軽減させて線材34の消耗を抑えて、避難扉付扉装置1の寿命の低下を防ぐことができる。
In this case, the operation of the
さらに、本実施例は請求項3に対応しており、避難扉6を建物の戸内9側に倒伏可能に備えるとともに、倒伏した避難扉6により避難用開口部5と戸内9側とを連結するスロープを構成している。
Further, the present embodiment corresponds to claim 3, and the
この場合、避難用開口部5を開放した際に建物の戸内9側に倒伏された避難扉6によって、避難用開口部5と戸内9側とを連結するスロープが構成されることにより、避難用開口部5と戸内9側の床面との段差が解消され、子供やお年寄りでも容易に避難用開口部5と床面との段差を乗り越えることが可能となり、避難時の避難用開口部5へのアクセスが容易となる。
In this case, when the
また、本実施例は請求項4に対応しており、避難用開口部5を閉塞した避難扉6を施錠する施錠機能として自動施錠機能64を備えたことにより、外部から避難用開口部5を通じて建物内部に侵入しようとする犯罪を防止し、避難扉付扉装置1の安全性を向上させる。
In addition, this embodiment corresponds to claim 4 and includes an
次に、本発明の第2実施例を図19に基づき説明する。なお前記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため省略し、異なる部分についてのみ説明する。 Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The same parts as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description of the common parts is omitted because it overlaps. Only the different parts will be described.
本実施例における避難扉付扉装置1は、前記第1の実施例の施錠装置59の構成に加えて、避難扉6の戸外側面部6A上部に、図示しない鍵溝を備えると共に、この鍵溝に挿入可能な鍵によって回転可能に設けられ、操作手段62と同様この回転動作に伴い係止片61を避難扉6から突出させた施錠位置から避難扉6に収納させた開錠位置に切替可能に設けた戸外側操作手段67を備え、戸外7側より避難扉6の施錠/開錠が可能に構成されている。
In addition to the configuration of the
以上のように本実施例の避難扉付扉装置1では、地震や火災等の災害時に、強い力で突き上げられ、扉本体4を開閉自在に保持している枠体2に耐久力以上の外力が加わると、この枠体2と扉本体4との接触抵抗が増大し、扉本体4の鍵やドアチェーン(共に図示せず)を開錠状態としても、扉本体4を開けることが出来なくなるような場合においても、避難扉6の戸外7側に備えた戸外側操作手段67を操作して避難扉6を開錠することにより、戸外7から避難用開口部5を通じて戸内9へ進入することが可能となり、災害時に建物内部に取り残された老人や怪我人等を救助するための避難口を確保することができる。
As described above, in the door device 1 with an evacuation door according to the present embodiment, an external force exceeding the durability is exerted on the
尚、本発明は本実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、施錠装置の構造も本締錠に限定されるものではなく、適宜変形可能である。また、自動施錠機能についても、本実施例に記載したような、避難扉によって避難用開口部が閉塞されたことを検知して、この検知信号を制御信号によって受信して、施錠装置を施錠状態に制御するものでなく、避難扉によって避難用開口部が閉塞されると避難扉及び/又は避難用開口部に備えたスイッチが作動し、このスイッチの動作により施錠装置が直接的に施錠位置へ操作される機械方式としても構わないものとする。 In addition, this invention is not limited to a present Example, A various deformation | transformation is possible. For example, the structure of the locking device is not limited to this locking, and can be modified as appropriate. As for the automatic locking function, as described in the present embodiment, it is detected that the evacuation opening is closed by the evacuation door, the detection signal is received by the control signal, and the locking device is locked. When the evacuation opening is closed by the evacuation door, the switch provided in the evacuation door and / or the evacuation opening is activated, and the operation of this switch directly moves the locking device to the locking position. It may be a mechanical system to be operated.
1 避難扉付扉装置
4 扉本体
5 避難用開口部
6 避難扉
19 避難扉側ヒンジ部(軸部)
27 滑車装置
34 線材
55 弾性体(付勢手段)
64 自動施錠機能
C 閉鎖装置
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Door device with
27
64 Automatic locking function C Closing device
Claims (4)
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---|---|---|---|
JP2008258922A JP2010090545A (en) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | Door equipment with escape door |
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ID=42253522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008258922A Ceased JP2010090545A (en) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | Door equipment with escape door |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109707293A (en) * | 2019-01-25 | 2019-05-03 | 福建商学院 | A kind of accessible fire resistant doorsets with escape route |
Citations (3)
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JPS4317079Y1 (en) * | 1964-01-22 | 1968-07-16 | ||
JPS556377U (en) * | 1978-06-29 | 1980-01-16 | ||
JPS6032316Y2 (en) * | 1979-01-05 | 1985-09-26 | 栄次 木田 | Building evacuation door |
-
2008
- 2008-10-03 JP JP2008258922A patent/JP2010090545A/en not_active Ceased
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