JP2010086037A - 健康危殆早期発見システム - Google Patents

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Abstract

【課題】病院の外来や学校・保健所の処置からは得られない迅速さでもって、ほぼリアルタイムに「地域住民の健康危殆」を監視することができる健康危殆早期発見システムを提供する。
【解決手段】集団異常事態に係わる健康危殆データを救急車の活動記録に基づいて作成して記憶部に記憶し、解析部が記憶装置に記憶された急患症状データのうち、過去所定時間内に行われた各搬送についてそれぞれ所定間隔で所定地域単位毎に急患の症状のデータを取り出して健康危殆データのいずれかに該当するかどうかを検索し、検索の結果、健康危殆データのいずれかに該当する搬送件数が閾値件数を超えたとき地域的健康危殆が発生したと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地域に同時に・多発的に・大量に発生した食中毒、毒ガス、感染症やバイオ・テロ等を速やかに発見する地域住民の健康危殆早期発見システムに関する。
〈地域住民の健康危殆の恐れ〉
過去に比べて現在ほど地域住民の健康を、同時・多発的に・大量に危殆する恐れのあるテロや災害等に晒されている時代はない。例えば、感染症、原子力発電所からの放射能漏れ、テロ集団・カルト集団によるNBC(バイオテロの炭疽菌、天然痘、サリン等の毒ガス、放射性物質による)災害や、新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ、コレラ、赤痢、集団食中毒(以後、これらを纏めて「地域住民の健康危殆」と言う)などについて憂慮されている。
〈健康危殆の従来の発見の仕方とその欠点〉
これに対して、従来における地域住民の健康危殆の発見法としては、例えば感染症等に罹った被害者が外来受診・救急外来・入院により病院・医院で診察を受け、診断で医者が正確に「感染症」と診断し、それが地域の保健所に報告され、その報告件数が異常に増えて初めて保健所が「集団感染症発生」と判断しているといった状況であった。
このような従来のシステムでは、最初の感染症の発生後、早くて3日かかり、普通は5日〜10日くらいの時間遅れがあるので、二次感染を防止するには間に合わなかった。
今は、感染症の例で説明したが、集団食中毒、鳥インフルエンザ、バイオテロの炭疽菌、天然痘、サリン等の毒ガス、放射線漏れなどについても同様であった。
このように従来は、これら地域住民に健康危殆が発生したこと発見する方法は、診断に当たった個々の医師の正確でかつ早期の判断に委ねられており、医師が早く感染症に気づけば地域での早い応急対策を講じることができるが、それが遅れれば大事に至る恐れがあった。
しかも早い判断の場合でも医者が保健所に連絡して、保健所がデータを収集して判断するため、3日〜10日くらいの遅れが生じていた。
特開2001−338058号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、一般の情報源である病院情報・学校保健室情報・老人医療ホーム情報は通常1日値又は半日のバッチで処理されるため、感染症等の地域住民に健康危殆の発生に気づくことが遅れて大事に至る恐れがあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、救急車の搬送した急患についての症状等の情報が「リアルタイムで処理されている」ことに着目してなされた発明で、地域住民の健康危殆の発生の恐れを速やかに発見できる早期発見システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システムの発明は、救急車で搬送された急患の症状を性別・年齢・搬送日時・場所とともに保管するためのデータ(以後、急患症状データ)を入力する入力部と、前記入力部によって入力された急患症状データを集中センターへ送信する通信部と、を備えた複数の救急活動報告部と、前記救急活動報告部から送信された急患症状データを受信する通信部と、受信した前記急患症状データを記憶する記憶部と、前記記憶部の記録データを解析する解析部と、前記解析部の解析結果、地域的健康危機が発生したと判断されたとき当該地域に警報を発信する警報発信部と、を備えた危機管理部と、から成る地域住民の健康危殆の早期発見システムであって、前記記憶部には、集団異常事態に係わる健康危殆データを記憶し、前記解析部は、前記記憶装置に記憶された急患症状データのうち、過去所定時間内に行われた各搬送についてそれぞれ所定間隔で所定地域単位毎に前記急患の症状のデータを取り出し、前記取り出されたデータが前記健康危殆データのいずれかに該当するかどうかを検索し、前記検索の結果、前記健康危殆データのいずれかに該当する搬送件数が閾値件数を超えたとき地域的健康危殆が発生したと判断することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システムにおいて、地域住民の健康危殆が発生したことを最寄りの保健所へ警報する警報発信部を前記危機管理部が備え、地域的健康危殆が発生したと前記解析部が判断したら、前記警報発信部が前記警報を発信することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システムにおいて、前記症状が発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の複数を含んでいることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システムにおいて、前記過去所定時間内が過去24時間以内であり、前記所定間隔は10分間隔であり、前記所定地域は各区市町村単位であることを特徴とする。
本発明によれば、過去の所定時間(例えば24時間)内に行われた各搬送についてそれぞれ所定間隔(例えば10分間隔)で所定地域単位(例えば、千代田区内)毎に前記急患の症状のデータを健康危殆データのいずれかに該当するかどうかを検索し、前記検索の結果、前記健康危殆データのいずれかに該当する搬送件数が閾値件数を超えたとき地域的健康危殆が発生したと判断することで、地域的な健康危機に陥る可能性を速やかに判断することができる、これにより所定地域に住む住民の健康危殆を速やかに回避することができるようになるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る健康危殆早期発見システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。図において、本発明に係る健康危殆早期発見システムは、救急車が行った救急活動の急患症状データを送信するデータ送信側(救急活動報告部)100と受信したデータを解析する集中センター側(危機管理部)200と、その間のデータの送受信を行う通信網(インターネット)300とで大きく構成されている。そして、データ送信側100には、各救急車が出動して急患を搬送した救急活動について報告するデータを作成・送信するための救急活動支援装置110〜130(実際はもっと多数の救急活動支援装置が使用されているが、ここでは3台だけ示している。)を備えている。この救急活動支援装置110〜130は観察技量の能力の差によらず、適切な観察記録、処置、正確なデータの記録を行うことができるようにと、本出願人が先に開発したもので、詳しくは、特願2000−318098号明細書(特開2002−133029号公報)に記載している。
救急活動支援装置は救急車内で使用可能なものであり、この救急活動支援装置110〜130には、少なくとも、救急車が搬送した急患の急患症状データを入力する入力部111〜131と、入力部111〜131によって入力された急患症状データを集中センター200へ送信する通信部115〜135とを備えているが、その他、表示部112〜132、記憶部113〜133、出力部114〜134、制御部116〜136を備えている。
入力部111(以下では救急活動支援装置110の各ブロックについて説明するが、他の救急活動支援装置120、130の入力部121、131も同一である。)は参照情報の選択により活動内容を入力するもので、救急活動項目の入力時には、入力時刻情報が合わせて記憶さ、また、入力項目として、傷病者の観察結果、生体計測データ、処置内容を含むものである。記憶部に記憶される救急活動記録は、救急車の出場毎、傷病者毎に作成されるものである。傷病者の生体情報を計測する計測機器の出力情報も入力している。
表示部112は、観察結果の重度に応じて搬送すべき医療機関情報を表示するものである。また、入力項目の内少なくとも傷病者の観察結果を含む搬送先医療機関宛の傷病レポートを出力する出力手段をさらに含むものである。また、前記入力項目の内傷病者の処置内容と処置時刻情報を含む搬送先医療機関宛の処置レポートを出力する出力手段を含むものである。出力手段としては、救急車に設置された印刷手段、ファクシミリ送信手段等が利用される。
記憶部113は、入力部111によって入力された情報を救急活動記録として記憶するとともに、救急支援装置の動作に必要な各種情報を記憶する。記憶される情報には、救急活動項目、各項目における入力項目情報、入力を支援するための参照情報、及びそれらを表示するための情報等が含まれる。
出力部114は、救急支援装置に入力された各種データを、所定のフォーマットで出力するもので、外部プリンタへの接続インタフェース等を含む。
通信部115は、救急支援装置に入力された各種データを通信回線を介して出力するもので、医療機関に事前に傷病者情報を送信する場合等に使用する。また、入力されたデータを、利用する他のコンピュータに送信する場合にも利用できる。
制御部116は、救急支援装置全体を制御するもので、記億部113に記憶されたプログラムによって動作するプロセッサを主体に構成される。
以上の構成を有する救急支援装置は、携帯可能な小型コンピュータに所定のプログラムをインストールして実現するのが好適であるが、それに限るものではない。
次に、この救急支援装置によって、取得される項目について説明する。
待機状態から119番通報等によって出動が指示されると、救急隊員が出場すると、各出場毎に出場情報テーブルが作成される。出場情報テーブルには、出場隊員のコード及び所属等の情報、出動時刻、現着時刻、帰署時刻等の時刻情報、搬送者人数、傷病者毎の傷病区分が記録される。
傷病者に関する情報は、1傷病者当たり1レコードの情報が作成され、覚知情報、発生場所情報等の発生情報、傷病者の氏名、住所、年齢等の傷病者情報、傷病区分毎の観察情報、処置情報等が記録される。
また、救急支援装置100の操作時には、操作時刻が常に記憶されるので、時刻情報を意識することなく救急活動記録がなされる。
救急隊員は、現場到着すると、現在時刻を現場到着時刻として記録し、図2の画面を出力する。図2の画面には、「疾病」・「外傷」・「熱傷」・「幼児」・「中毒」選択ボタンがあり急患の状況に応じて最適と思われるボタンを押すと、それに特化した画面に切り替わる。他に、疾病者についって記入するときは「疾病者」ボタン、「発生情報」ボタン、「疾病情報」ボタン、「医療機関」ボタン、「処置」ボタンが設けられている。
急患が病気と判断されたら「疾病」ボタンを押すと図3の傷病共通画面、次いで図4の傷病疾病画面が現れる。
図3の傷病共通画面には、顔色・表情・嘔吐・失禁・皮膚体温・眼検結膜・爪床・四肢末梢・意識、呼吸の性状・回数・呼吸異常、脈拍の緊張度・リズム・不整・回数・左右差の有無、血圧・HL・左右差・収縮期、SpO2、瞳孔の90%未満・大きさ・反射・偏視・左右等の記入欄があり、救急隊員は逐一適切な数値等を記入する。
記入すると、次に図4の傷病疾病画面が現れる。
図4の傷病疾病画面には、主訴・局所状態の記入欄があり、痙攣・麻痺・痛み部位・痛み程度・既往症を記入する。痛み程度欄には鈍痛か激痛か・限局か放散か・間歇か持続を記入する。他に、意識障害・周産期・胸痛・腹痛・呼吸困難・消化器出血について記入する。
図5の処置画面には、主訴・局所状態の記入欄があり、痙攣・麻痺・痛み部位・痛み程度・既往症を記入する。痛み程度欄には鈍痛か激痛か・限局か放散か・間歇か持続を記入する。他に、意識障害・周産期・胸痛・腹痛・呼吸困難・消化器出血について記入する。
以上の疾病情報を記入し終わると、発生情報(覚知年月日時刻・救急隊の氏名・出動区域・発生場所・等)・救急隊員の取った処置情報(止血・固定・人工呼吸・心臓マッサージ・酸素吸入・保温・気道確保・等)・等を含む情報が纏められた図6に示すような「救急活動報告書(出場情報篇)」と図7に示すような「救急活動報告書(疾病者情報篇)」が自動的に作成される。
このように救急支援装置100を用いると、表示される活動項目に応じて必要な救急活動を行い、活動に応じた入力を行うので、救急活動と活動内容の記録が過度の負担無しに並行して正確にできる。救急活動遂行時に考慮すべき項目全ての情報を、過度の負担なく入力できるので、各種統計作成が容易になる。
以上のように、救急車で搬送された急患の症状等について入力部111(図1)ですると、図6の「救急活動報告書(出場情報篇)」と図7の「救急活動報告書(疾病者情報篇)」が自動的に作成され、これらの報告書は通信部115からインターネット300などの通信網を介して集中センター200へ送信される。
救急活動報告書が通信部201を経て集中センター200に受信されると、その救急活動報告書は記憶部203の救急活動報告第1データベース203aに記憶される。
記憶部203には、また、集団異常事態に係わる健康危殆データ(後述)が健康危殆第2データベース203bに記憶されている。
この健康危殆データは地域住民の健康危殆に係わるデータで、集団食中毒、インフルエンザ、鳥インフルエンザ、テロ集団・カルト集団によるNBC(Nuclear(核)/Biological(生物)/Chemical(化学))テロ・放射性物質・感染性生物・化学物質を用いたテロなどに罹ったときの症状がすべて取り込まれている。
解析部202は、記憶装置203の救急活動報告データベース203aに記憶された急患症状データから、過去所定時間内(例えば、24時間以内)に行われた各搬送についての救急活動についてそれぞれ所定間隔で(例えば10分置きに)所定地域単位毎(例えば、東京都単位とか区単位毎)に急患の症状のデータを取り出し、取り出されたデータが健康危殆データ(発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状等)に該当するものがあるかどうかを検索し、検索結果、健康危殆データに該当する搬送数が閾値件数を超えたとき地域的健康危殆の恐れが発生したと判断し、警報発信部204から外部機関(保健所・区役所・病院や医院などの医療機関・消防署等)へ警報を発信する。
過去所定時間は過去24時間や、過去48時間、過去72時間など考えられる危険度に応じて選択することができる。所定間隔は10分や30分、1時間間隔で常時繰り返し解析する。所定地域は都単位や区単位の他、県単位・市単位・関東地区単位など広げたり狭くしたりすることができる。
図8は本発明に係る「地域住民の健康危殆」の警報を発するまでの手順を示すフローチャートである。
スタートすると、ステップ21で所定間隔(例えば10分)が経過したかどうか判断し、所定間隔がくるまで待つ。所定間隔が経過すると、ステップ22で救急活動報告データベース203aから所定時間(例えば24時間以内)に行われた各搬送についての救急活動の急患の症状データを取り込む。取り込まれたらステップ23で各搬送についての救急活動の急患の症状が健康危殆データ(発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状等)に該当するものがあるかどうかを検索開始する。ステップ24で検索終了すると、ステップ25で健康危殆データにヒットした搬送数が閾値件数を超えたかどうか調べ、超えなければ次の所定期間が来るのを待つ。所定間隔が来ると再びステップ22で救急活動報告データベース203aから所定時間(例えば24時間以内)に行われた各搬送についての救急活動の急患の症状データを取り込むのであるが、先に取り込んだデータがあるので新規の10分間内のデータだけ取り込むだけでよく、また24時間を超えた10分間のデータは破棄する。
ステップ25でヒット件数が閾値件数を超えれば危殆の恐れが発生したと判断し、ステップ26へ進み、ヒットした各症状で形成される具体的な健康危殆名(例えば、集団食中毒、鳥インフルエンザ、天然痘など)を保健所・区役所・病院や医院などの医療機関・消防署等へ警報を発信する。
このように、本発明によれば、考えられるおよび対策を講ずべき「地域住民の健康危殆」の種類とその症状について、救急車の救急隊員の作成した「救急活動報告書」中にヒットするものがあれば、搬送件数1とカウントする。
この場合、ヒット件数は次のようにカウントする。
例えば、発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣・他の症状について、ある救急車で搬送された急患の症状が、発熱・下痢・嘔吐・頭痛であったならば、「発熱」=1、「呼吸苦」=0、「下痢」=1、「嘔吐か吐気」=1、「痙攣」=0、「頭痛」=1となる。
次に、次の救急車(前回の救急車と同じ場合もあるが別の救急車の場合もある。)で搬送された急患の症状が、発熱・下痢・呼吸苦・頭痛・失禁であったならば、「発熱」=2、「呼吸苦」=1、「下痢」=2、「嘔吐か吐気」=1、「痙攣」=0、「頭痛」=2、「失禁」=1となる。
更に、次の救急車で搬送された急患の症状が、呼吸苦・下痢・頭痛であったならば、「発熱」=2、「呼吸苦」=2、「下痢」=3、「嘔吐か吐気」=1、「痙攣」=0、「頭痛」=3、「失禁」=1となる。
以上の検索を最後の急患データまで繰り返す。
その結果、「発熱」=7、「呼吸苦」=4、「下痢」=8、「嘔吐か吐気」=6、「痙攣」=1、「頭痛」=7、「失禁」=1となったとする。
「下痢」・「嘔吐」・「発熱」のデータが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば5件)以上があるとき、「集団食中毒」が疑われるので、解析部202は「集団食中毒発生の恐れあり」のアラート(警報)を出力する。
以上のように、本発明によれば、カウント数が24時間以内に閾値を下回っていれば「地域住民の健康危殆の恐れなし」とされるが、同じ症状でヒットするものが閾値件数(例えば5件)以上になると、24時間以内に同じ地域内で同じ症状が重なって複数件現れるのは異常であり、「地域住民の健康危殆の恐れあり」と判断するものである。
これにより、その後は、該当する具体的な健康危殆名を関係機関に通報し、すばやく警戒態勢を取るようにさせることができる。
本発明によれば、10分毎にウォッチするのでほぼリアルタイムに「地域住民の健康危殆」を監視することができる。これは急患発生とリアルタイムで出動する「救急車」活動によってのみ可能となることであり、他の病院の外来や学校・保健所の処置からは得られないことである。
以下に、本発明に対象としている「地域住民の健康危殆」の種類とその症状について簡単に説明する。
〈集団食中毒〉
食中毒は、有害・有毒な微生物や化学物質等毒素を含む飲食物、水を人が口から摂取した結果として起こる「下痢」や「嘔吐」や「発熱」などの疾病で、その原因になった因子・物質によって、細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、化学性食中毒、自然毒食中毒に大別される。
細菌性食中毒はさらに以下のように分類される。「毒素型」は細菌産生毒素の生理活性による食中毒である。毒素が熱分解に弱い場合には加熱により不活化する。「黄色ブドウ球菌」はおにぎり・すし・おつくりに発生しやすい。皮膚常在菌が食品へ移行し食品表面で増殖、毒素を産生する。潜伏期間は短くて3〜6時間である。耐熱性毒素のため調理加熱程度で不活化できない。「ボツリヌス菌」は発酵食品・いずし類・真空パック食品・キャビアの瓶詰め・ソーセージに発生しやすい。潜伏期間が長く、40時間の例もある。ボツリヌス毒素自体は熱分解しやすい。「感染型」は感染により体内増殖した細菌が病原性をもつことにより発症するもので、「腸炎ビブリオ」は夏期の未加熱魚介類・刺身・シラス等に発生しやすく、発生ピークは6〜10月である。「サルモネラ属菌」は夏期の自家製マヨネーズ・アイスクリームに発生しやすい。「カンピロバクター」は 牛・豚・鶏肉や鶏卵・生乳・牛刺し・レバ刺しなど家畜・家禽の常在菌であるため、その生食にリスクがある。潜伏期間は2〜7日と長い。「リステリア属菌」は食肉加工食品・生乳製品に発生しやすく、潜伏期間は平均数十時間とされているが、患者の健康状態・摂取菌量・菌株の種類の違いにより発症するまでの期間は大きく、その幅は数時間〜数週間と長い場合もある。「ウェルシュ菌」は学校給食・料理作り置きなど保冷から解凍へのサイクルに乗じて増殖する。加熱調理・煮込み課程において不活化を免れた芽胞が保冷サイクルにおいても生存し、解凍時の加熱によって食品内で増殖する。経口時までに活性量の芽胞・菌体量が確保されることにより体内に侵入、消化刺激から芽胞を形成するときにエンテロトキシンを生成し発症する。潜伏期間は8〜24時間である。「セレウス菌」はその芽胞は100℃10分の条件でも不活化されず、熱後においても芽胞を形成し体内に侵入して、下痢・嘔吐の発症にいたる。
〈集団食中毒の症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「下痢」・「嘔吐」・「発熱」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば3件)以上があるとき、集団食中毒が疑われる。さらに入力された食事データ(おにぎり・すし・弁当等の内容)が共通していれば確率はさらに高くなる。
〈新型インフルエンザ〉
新型インフルエンザはインフルエンザウイルスによる急性感染症の一種で、発病すると、高熱・筋肉痛を伴う風邪の様な症状があらわれる。特に、冬期に毎年のように流行する。通常11月下旬〜12月上旬に最初発生し、翌年の1〜3月頃にその数が増加しピークを迎えて4〜5月には流行は収まる。風邪とは異なり、比較的急速に出現する悪寒・発熱・頭痛・全身倦怠感・筋肉痛を特徴とし、咽頭痛・鼻汁・鼻閉・咳・痰などの気道炎症状を伴う。腹痛・嘔吐・下痢といった胃腸症状を伴う場合もある。
〈新型インフルエンザの症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「発熱」・「下痢」・「嘔吐」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば5件)以上があり、季節が11月下旬〜3月であるとき、インフルエンザが疑われる。その他のデータが悪寒・発熱・頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・気道炎症状を呈しているとき確率はさらに高くなる。
〈鳥インフルエンザ〉
鳥インフルエンザは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症で、水禽類の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。ほとんどの鳥インフルエンザウイルスは人には感染しないが、例外的に一部のウイルスが人に直接感染することが1997年に報告された。
〈鳥インフルエンザの症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「呼吸苦」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば2件)以上があり、他のデータが突然の高熱、全身倦怠感、筋肉痛などの全身症状を呈していれば鳥インフルエンザウイルスが疑がわれる。
〈ペスト〉
ペストは、人体にペスト菌が入ることにより発症する病気である。菌を保有したネズミの血を吸ったノミ(特にケオプスネズミノミ)に人が血を吸われた時にその刺し口から菌が侵入したり、感染者の血痰などに含まれる菌を吸い込む事で感染する。人間、齧歯類以外に猿、兎、猫などにも感染する。罹患すると皮膚が黒くなる事から黒死病と呼ばれ、恐れられた。
(1)腺ペスト:
腺ペストはペストの中で最も普通に見られる病型で、ペストに感染したネズミから吸血したノミに刺された場合、まず刺された付近のリンパ節が腫れ、ついで腋下や鼠頸部のリンパ節が腫れて痛む。リンパ節はしばしばこぶし大にまで腫れ上がる。ペスト菌が肝臓や脾臓でも繁殖して毒素を生産するので、その毒素によって意識が混濁し心臓が衰弱して、多くは1週間ぐらいで死亡する。死亡率は50から70パーセントとされる。ペスト敗血症はペスト菌が血液によって全身にまわり敗血症を起こすと、皮膚のあちこちに出血斑ができて、全身が黒いあざだらけになって死亡する。
(2)肺ペスト:
肺ペストは腺ペストの流行が続いた後に起こりやすい。腺ペストを発症している人が二次的に肺に菌が回って発病し、又はその患者の咳によって飛散したペスト菌を吸い込んで発病する。気管支炎や肺炎をおこして血痰を出し、呼吸困難となり2〜3日で死亡する。患者数は少ないが死亡率は100パーセントに近い。
(3)皮膚ペスト:
皮膚ペストは希にノミに刺された皮膚にペスト菌が感染し、膿疱や潰瘍をつくる。
〈ペストの症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「発熱」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数以上あり、他の入力データが全身の倦怠感・寒気・リンパ節が腫れ上がり症状、皮膚の出血斑を呈していればペストを疑がうとよい。
〈コレラ〉
コレラはコレラ毒素を産生するコレラ菌によって発症する。最も重要な感染源は、患者の糞便や吐瀉物に汚染された水や食物である。消化管内に入ったコレラ菌は、胃の中で多くが胃液のため死滅するが、少数は小腸に到達し、ここで爆発的に増殖してコレラ毒素を産生する。コレラ菌自体は小腸の上皮部分に定着するだけで、細胞内には全く侵入しない。しかしコレラ毒素は上皮細胞を冒し、その作用で細胞内の水と電解質が大量に流出し、いわゆる「米のとぎ汁様」の猛烈な下痢と嘔吐を起こす。
症状としては、潜伏期間は5日以内。普通は2〜3日だが、早ければ数時間である。症状が非常に軽く、1日数回の下痢で数日で回復する場合もあるが、通常、突然腹がごろごろ鳴り、水のような下痢と嘔吐が1日20〜30回も起こる。下痢便には塩分が混じる。腹痛・発熱はなく、むしろ低体温となり、34度台にも下がる。急速に脱水症状が進み、血行障害、血圧低下、筋肉の痙攣、虚脱を起こし、死亡する。極度の脱水によって皮膚は乾燥「洗濯婦の手」、しわが寄り、「コレラ顔貌」と呼ばれる特有の老人様の顔になる。
〈コレラの症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「猛烈な下痢」・「嘔吐」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば1件)以上があり、その他のデータが下痢便には塩分が混じる・腹痛および発熱なし・低体温を呈していればコレラを疑うべきである。
〈赤痢〉
赤痢は、下痢・発熱・血便・腹痛などをともなう大腸感染症である。細菌性赤痢とアメーバ性赤痢に分けられ、一般的に赤痢と呼ばれているものは赤痢菌による細菌性赤痢のことをさす。細菌性赤痢は赤痢菌によってもたらされる感染症で、糞尿などから食物や水などを経由し、経口感染するケースが大半である。赤痢菌の潜伏期間は、1−5日程度であり、下痢は様々な症状で現れるが水状の便になるケースが多い。発熱はたいていの場合は1−2日で自然解熱する。
〈赤痢の症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「発熱」・「下痢」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば1件)以上あり、その他のデータが血便・腹痛を呈していれば赤痢を疑うべきである。
〈バイオテロの炭疽菌〉
炭疽菌は炭疽の原因になる細菌で、第二次世界大戦以降、生物兵器として各国の軍事機関に研究され、2001年にはアメリカで同時多発テロ事件直後に生物テロに利用された。炭疽とは「炭のかさぶた」の意味であり、この名称は皮膚炭疽の症状で黒いかさぶた(瘡蓋)ができることにちなむ。炭疽菌爆弾の実験では、少なくとも投下後40年以上にわたって、多数の炭疽菌が土壌に残存しつづけるということが判明した。炭疽菌は土壌中の常在細菌であるが、家畜やヒトに感染して炭疽(症)を発症させる。そのもっとも多い例は、皮膚の傷口から侵入して皮膚で発症する皮膚炭疽である。ヒトからヒトへの伝染は起きない。言い換えれば、危険な感染症だが伝染病ではない。
皮膚炭疽症は、炭疽菌が顔、首、手などの皮膚の小さな傷から侵入すると、1〜7日後ニキビ様の小さな掻痒性または無痛性の丘疹が現れ、周囲には発疹と浮腫が現われる。丘疹は崩壊し潰瘍となり黒い瘡蓋を形成し、高熱が出る。炭疽症の大部分はこれに含まれる。未治療の場合の致死率は10〜20%である。
肺炭疽症は炭疽菌が空気とともに肺に吸入された場合、インフルエンザ様症状を示し高熱、咳、膿や血痰を出し呼吸困難となる。未治療での致死率は90%以上である。
腸炭疽症は炭疽菌が食物とともに口から入ると、頚部のリンパ節炎、腹水貯留、高熱、おう吐、腹痛、膿や血の混じった下痢がおこる。致死率は25〜50%である。
〈炭疽菌の症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「発熱」・「呼吸苦」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば3件)以上があり、その他のデータが黒いかさぶたを呈していれば炭疽菌を疑がうとよい。
〈サリンの毒ガス〉
サリンは有機リン化合物で神経ガスの一種である。有機リン系殺虫剤の開発過程で発見されたが、人体に対する毒性が高すぎるため殺人以外に用途は無い。殺傷能力が非常に強く、吸収した量によっては数分で症状が現れる。また、呼吸器系からだけでなく皮膚からも吸収される。
自覚症状としては、サリンに曝露すると1分と経たずに以下のような症状が出る。曝露量が多い場合には軽症、中等症を飛ばしていきなり重症になり死亡する場合もある。
軽症は食欲不振・胸部圧迫感・発汗・流涎・嘔気・嘔吐・腹痛・下痢・倦怠感・不安感・頭痛・めまい。
中等症は軽症の諸症状に加えて・視力減退・縮瞳・顔面蒼白・筋線維性痙縮・血圧上昇・徐脈・言語障害・興奮・錯乱状態。
重症は失禁・縮瞳・気管支分泌液増加・湿性ラ音・肺水腫・呼吸困難・呼吸筋麻痺・意識混濁・昏睡・全身痙攣・体温上昇などを起して死亡する。
〈サリンの毒ガスの症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「呼吸苦」・「嘔吐」・「痙攣」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば5件)以上があり、その他のデータが腹痛・下痢・倦怠感・不安感・頭痛・めまい・視力減退・縮瞳・顔面蒼白・筋線維性痙縮・血圧上昇・徐脈・言語障害・興奮・錯乱状態・失禁・縮瞳・気管支分泌液増加・湿性ラ音・肺水腫・呼吸筋麻痺・意識混濁・昏睡・瞳孔の収縮を呈していればサリンの毒ガスを疑がうとよい。
〈天然痘〉
天然痘は天然痘ウイルスを病原体とする感染症の一つである。
死亡率が高くまた治癒しても瘢痕を残すことから、世界中で不治・悪魔の病気と恐れられてきた代表的な感染症である。天然痘に感染した者からの飛沫感染や接触感染により感染し、7〜16日の潜伏期間を経て発症する。
40℃前後の高熱、頭痛・腰痛などの初期症状に始まる。
発熱後3〜4日目に一旦解熱して以降、頭部、顔面を中心に皮膚色と同じまたはやや白色の豆粒状の丘疹が生じ、全身に広がっていく。
7〜9日目に再度40℃以上の高熱になり呼吸困難等を併発、発疹は膿疱となる。この時期の重篤な呼吸不全によって死に至る。1798年ジェンナーが天然痘ワクチンを開発し、それ以降は急速に流行が消失していく。1980年5月8日にWHOは根絶宣言を行った。
天然痘ウイルスは現在、アメリカとロシアのレベル4施設で厳重に管理されている。天然痘は人類が根絶した感染症として唯一のものである。
〈テロの危険性〉
根絶されたために根絶後に予防接種を受けた人はおらず、また予防接種を受けた人でも免疫の持続期間が一般的に5〜10年といわれているため、現在では免疫を持っている人はほとんどない。
そのため、生物兵器としてテロに流用された場合に大きな被害を出す危険性があることが指摘されている。
〈天然痘の症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「高い発熱」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば5件)以上があり、その他のデータが頭痛・腰痛・豆粒状の丘疹を呈していれば天然痘を疑がうとよい。
〈放射能漏れおよび放射性物質による災害〉
放射性物質は放射能を持つ物質の総称で、ウラン・プルトニウム・トリウムのような放射性元素や、他の放射線にさらされることにより放射能を持つようになった物質(例えば、原子力施設などで発生する放射性廃棄物)をいう。これに被爆すると放射線火傷・脱毛・下痢などの急性放射線症に苦しむ。細胞に放射線が当たると、細胞分裂が盛んな細胞ほど死にやすく、逆に細胞分裂していない細胞は死なず、影響が現れにくい。急性放射線症は放射線で細胞が死んでしまうために現れる。
放射線を受けた増殖細胞のうちの1個の細胞が変異し、異常に速く分裂を繰り返すとともに、古い細胞が除かれず、異常細胞が増殖すると癌になる。変異した骨髄細胞が異常なまでに白血球を血液中に増やすのが「血液のがん」白血病である。
〈放射線被爆の症状〉
発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の症状のうち「下痢」の急患症状データが一定の地域で一定の時間中に閾値件数(例えば5件)以上があり、その他のデータが脱毛・火傷を呈していれば放射線被爆を疑がうとよい。
前述した閾値件数の5件は1例であるが、症状によっては1件でも発見されれば、用心を取ってただちに警報を発するべきである。例えば、出血斑による多数の黒い痣(あざ)を呈していれば即刻「ペスト」を疑がい、失禁・縮瞳・呼吸困難・意識混濁ではサリンを疑い、昏睡頭髪の急激な脱毛があれば「放射線被曝」を疑がうべきである。
以上のように、本発明によれば、ヒット件数が閾値件数(症状毎に決められる。例えば5件)以上出てくる症状が24時間以内に同じ地域内で現れるのは異常と判断し、それに該当する具体的な健康危殆名を関係機関に通報し、すばやく警戒態勢を取るようにさせることができる。
しかも、本発明によれば、10分毎にウォッチするのでほぼリアルタイムに「地域住民の健康危殆」を監視することができる。これは急患発生とリアルタイムで出動する「救急車」活動によってのみ可能となることであり、他の病院の外来や学校・保健所の処置からは得られないことである。
本発明に係る健康危殆早期発見システムの概略構成図である。 本発明で用いる救急活動支援装置の出場画面例である。 前記救急活動支援装置の傷病観察共通入力画面例である。 前記救急活動支援装置の疾病観察入力画面例である。 前記救急活動支援装置の処置入力画面例である。 前記救急活動支援装置で作成される救急活動報告書(出場情報)の例である。 前記救急活動支援装置で作成される救急活動報告書(傷病者情報)の例である。 本発明に係る健康危殆早期発見システムが警報を発するまでの手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 救急車側(救急活動報告部)
110〜130 救急活動支援装置
111〜131 入力部
112〜132 表示部
113〜133 記憶部
114〜134 出力部
115〜135 通信部
116〜136 制御部
200 集中センター側(危機管理部)
201 通信部
202 解析部
203 記憶部
203a 第1データベース(救急活動報告用)
203b 第2データベース(健康危殆データ用)
204 警報発信部
300 通信網(インターネット)

Claims (4)

  1. 救急車で搬送された急患の症状を性別・年齢・搬送日時・場所とともに保管するためのデータ(以後、急患症状データ)を入力する入力部と、前記入力部によって入力された急患症状データを集中センターへ送信する通信部と、を備えた複数の救急活動報告部と、
    前記救急活動報告部から送信された急患症状データを受信する通信部と、受信した前記急患症状データを記憶する記憶部と、前記記憶部の記録データを解析する解析部と、前記解析部の解析結果、地域的健康危機が発生したと判断されたとき当該地域に警報を発信する警報発信部と、を備えた危機管理部と、
    から成る地域住民の健康危殆の早期発見システムであって、
    前記記憶部には、集団異常事態に係わる健康危殆データを記憶し、
    前記解析部は、前記記憶装置に記憶された急患症状データのうち、過去所定時間内に行われた各搬送についてそれぞれ所定間隔で所定地域単位毎に前記急患の症状のデータを取り出し、
    前記取り出されたデータが前記健康危殆データのいずれかに該当するかどうかを検索し、
    前記検索の結果、前記健康危殆データのいずれかに該当する搬送件数が閾値件数を超えたとき地域的健康危殆が発生したと判断することを特徴とする地域住民の健康危殆早期発見システム。
  2. 前記危機管理部は地域住民の健康危殆が発生したことを最寄りの保健所へ警報する警報発信部を備え、地域的健康危殆が発生したと前記解析部が判断したら、前記警報発信部が前記警報を発信することを特徴とする請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システム。
  3. 前記症状は、発熱・呼吸苦・下痢・嘔吐か吐気・痙攣の複数を含んでいることを特徴とする請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システム。
  4. 前記過去所定時間内は過去24時間以内であり、前記所定間隔は10分間隔であり、前記所定地域は各区市町村単位であることを特徴とする請求項1記載の地域住民の健康危殆早期発見システム。
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