JP2010081997A - 放射線画像処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Satoru Irisawa
覚 入澤
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
Takeshi Kamiya
毅 神谷
Norihiro Omae
徳宏 大前
Atsushi Enomoto
淳 榎本
Kenji Matsubara
健二 松原
Kensho Ida
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Abstract

【課題】2枚の放射線検出器により検出された放射線画像情報を加算して、十分な鮮鋭度及び適切なコントラストからなる加算画像を得ることのできる放射線画像処理装置及び処理方法を提供する。
【解決手段】本発明は、放射線画像処理装置及び処理方法に関するものであり、被写体を透過した放射線を検出する第1放射線検出器(24)と、前記第1放射線検出器を透過した前記放射線を検出する第2放射線検出器(28)と、前記第1放射線検出器により検出された第1放射線画像情報、又は、前記第2放射線画像検出器により検出された第2放射線画像情報の少なくとも一方に対して、所定の階調処理を施す階調処理部(70)と、少なくとも一方が階調処理された前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報を、所定の加算比率で加算処理する加算処理部(74)とを備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体を透過して第1放射線検出器により検出された第1放射線画像情報と、第1放射線検出器を透過して第2放射線検出器により検出された第2放射線画像情報とを加算して、所望の放射線画像情報を得る放射線画像処理装置及び処理方法に関するものである。
例えば、医療分野においては、放射線源から放射線を被写体(患者)に照射し、被写体を透過した放射線を放射線検出器に導いて放射線画像情報に変換した後、所望の画像処理を施す放射線画像処理装置が広汎に使用されている。処理された放射線画像情報は、表示装置を用いて表示することで診断等に利用される。
なお、放射線検出器には、放射線を電荷情報に変換して蓄積し、電気信号として読み出すことのできる固体検出器や、放射線エネルギを蛍光体に蓄積し、レーザビーム等の励起光を照射することで、蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光する蓄積性蛍光体パネル等がある。
このような放射線画像処理装置を用いて、被写体の関心領域、例えば、肋骨の下部に配置される心臓や肺等の軟部組織を抽出する方法が実用化されている。この方法は、肋骨等の骨部と心臓等の軟部組織とで放射線の吸収特性が異なることを利用し、被写体に対してエネルギ分布の異なる放射線を二度照射することで、撮影条件の異なる2組の放射線画像情報を取得し、これらの放射線画像情報の差分を所定の重み付けをして求めることにより、骨部又は軟部組織を抽出するものであり、エネルギサブトラクション処理と称されている。
しかしながら、被写体に対して放射線を二度照射して放射線画像情報を取得する方法では、二度の放射線の照射の間に、被写体や心臓等の組織が動いてしまうと、モーションアーチファクトが生じるため、適切な画像を形成できなくなってしまう。
そこで、この問題を解消するため、特許文献1に開示された従来技術では、2枚の放射線検出器を放射線の一部を吸収する放射線吸収フィルタを介して積層し、放射線の一度の照射で各放射線検出器により放射線画像情報を検出した後、各放射線画像情報の差分を求めるようにしている。この場合、放射線のエネルギの一部が1枚目の放射線検出器及び放射線吸収フィルタによって吸収されるため、エネルギレベルの異なる放射線が各放射線検出器に同時に照射されることになる。この結果、モーションアーチファクトが生じることのないサブトラクション画像を得ることができる。
なお、同様の従来技術として、放射線吸収フィルタを介することなく、2枚の半導体を重ね合わせて放射線検出器を構成し、この放射線検出器に対して放射線を一度だけ照射することで2組の放射線画像情報を得るようにしたものがある(特許文献2、3)。
一方、特許文献4に開示された従来技術では、フィルタを介して2枚の蓄積性蛍光体パネルを重ね合わせて構成し、各蓄積性蛍光体パネルから得た放射線画像情報からサブトラクション画像を生成する際、1枚目の蓄積性蛍光体パネルによる放射線の散乱の影響により、2枚目の蓄積性蛍光体パネルから得られた放射線画像情報の高周波成分が劣化することに鑑み、2組の放射線画像情報のMTFの差を無くすように補正している。
なお、特許文献5に開示された従来技術では、2枚の放射線検出プレート間に配設されるフィルタにグリッド機能を持たせることにより、1枚目の放射線検出プレートによる散乱の影響を回避するようにしている。
特開2001−133554号公報 特開平5−3336号公報 特開平7−84056号公報 特開平3−109678号公報 特開昭63−221277号公報
ところで、このような放射線画像処理装置では、サブトラクション画像を生成する一方で、専用の装置を用いることなく、サブトラクション処理を行わない通常の透過放射線画像を得ることも行われる。この場合、例えば、被写体、1枚目の放射線検出器及び放射線吸収フィルタによって放射線の低エネルギ成分が吸収されるため、2枚目の放射線検出器によって検出される放射線画像情報のコントラストがビームハードニングにより低下してしまう。従って、各放射線検出器によって検出された放射線画像情報を単純に加算しただけでは、適切な画像を得ることができない。そのため、通常は、1枚目の放射線検出器によって検出された放射線画像情報のみを使用して放射線透過画像を生成しており、1枚目の放射線検出器により検出された放射線画像情報は、そのまま捨てている。
本発明は、2枚の放射線検出器により検出された放射線画像情報を加算して、十分な鮮鋭度及び適切なコントラストからなる加算画像を得ることのできる放射線画像処理装置及び処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る放射線画像処理装置は、被写体を透過した放射線を検出する第1放射線検出器と、
前記第1放射線検出器を透過した前記放射線を検出する第2放射線検出器と、
前記第1放射線検出器により検出された第1放射線画像情報、又は、前記第2放射線画像検出器により検出された第2放射線画像情報の少なくとも一方に対して、所定の階調処理を施す階調処理部と、
少なくとも一方が階調処理された前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報を、所定の加算比率で加算処理する加算処理部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る放射線画像処理方法は、被写体を透過した放射線を第1放射線検出器により検出し、第1放射線画像情報を得るステップと、
前記第1放射線検出器を透過した前記放射線を第2放射線検出器により検出し、第2放射線画像情報を得るステップと、
前記第1放射線画像情報、又は、前記第2放射線画像情報の少なくとも一方に対して、所定の階調処理を施すステップと、
少なくとも一方が階調処理された前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報を、所定の加算比率で加算処理するステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、2枚の放射線検出器により検出された放射線画像情報の少なくとも一方に対して階調処理を施し、これらの放射線画像情報を所定の加算比率で加算処理することにより、2組の放射線画像情報を有効に利用して、十分な鮮鋭度を有するとともに、適切なコントラストからなる加算画像を得ることができる。
図1は、本実施形態の放射線画像処理装置10の構成ブロック図である。
放射線画像処理装置10は、被写体12に放射線Xを照射する放射線源14と、設定された管電圧、管電流、照射時間等の撮影条件に基づいて放射線源14を制御する放射線源制御部16と、撮影条件を設定する撮影条件設定部18と、被写体12を透過した放射線Xを電荷情報である放射線画像情報として検出する放射線検出部20と、放射線検出部20によって検出された放射線画像情報に対してサブトラクション処理及び加算処理を含む画像処理を施す画像処理部22とを備える。
放射線検出部20は、被写体12側に配設され、被写体12を透過した放射線Xを電荷情報として検出する固体検出器である第1放射線検出器24と、第1放射線検出器24を透過した放射線Xの一部を吸収するX線吸収フィルタ26と、X線吸収フィルタ26を透過した放射線Xを電荷情報として検出する固体検出器である第2放射線検出器28とを積層して構成される。なお、X線吸収フィルタ26としては、例えば、アルミニウム、銅、タンタル等を用いることができる。
図2は、第1放射線検出器24及び第2放射線検出器28の回路構成ブロック図である。第1放射線検出器24及び第2放射線検出器28は、センサ基板40と、ゲート線駆動回路44と、信号読出回路46と、ゲート線駆動回路44及び信号読出回路46を制御するタイミング制御回路48とを備える。
センサ基板40は、放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層51を行列状の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)52のアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量53に蓄積した後、各行毎にTFT52を順次オンにして、電荷を画像信号として読み出す。図2では、光電変換層51及び蓄積容量53からなる1つの画素50と1つのTFT52との接続関係のみを示し、その他の画素50の構成については省略している。なお、アモルファスセレンは、高温になると構造が変化して機能が低下してしまうため、所定の温度範囲内で使用する必要がある。各画素50に接続されるTFT52には、行方向と平行に延びるゲート線54と、列方向と平行に延びる信号線56とが接続される。各ゲート線54は、ゲート線駆動回路44に接続され、各信号線56は、信号読出回路46に接続される。
画像処理部22は、第1放射線検出器24により検出した第1放射線画像情報を読み取る第1画像情報読取部60と、第2放射線検出器28により検出した第2放射線画像情報を読み取る第2画像情報読取部62と、第1放射線画像情報、第2放射線画像情報及びサブトラクション係数記憶部64に記憶されたサブトラクション係数を用いて、サブトラクション処理を行うサブトラクション処理部66と、階調補正データ記憶部68に記憶された階調補正データを用いて、第2放射線画像情報に対する階調処理を行う階調処理部70と、第1放射線画像情報、階調処理された第2放射線画像情報及び加算比率記憶部72に記憶された加算比率を用いて、加算処理を行う加算処理部74と、サブトラクション処理されたサブトラクション画像及び加算処理された加算画像を表示する表示部76とを備える。
本実施形態の放射線画像処理装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。
オペレータは、撮影条件設定部18を用いて、放射線源14に対する管電圧、管電流、放射線Xの照射時間、ターゲットの種類等の撮影条件を放射線源制御部16に設定する。放射線源制御部16は、設定された撮影条件に従って放射線源14を制御し、被写体12に放射線Xを照射する。
放射線源14から出力された放射線Xは、被写体12を透過した後、第1放射線検出器24に照射される。第1放射線検出器24は、照射された放射線Xを各画素50の光電変換層51によって電気信号に変換した後、蓄積容量53に電荷情報として蓄積する。次いで、各蓄積容量53に蓄積された電荷情報は、タイミング制御回路48からゲート線駆動回路44及び信号読出回路46に供給されるタイミング制御信号に従い、センサ基板40から読み出される。
すなわち、ゲート線駆動回路44は、タイミング制御回路48からのタイミング制御信号に従ってゲート線54の1つを選択し、選択されたゲート線54に接続されている各TFT52のベースに駆動信号を供給する。一方、信号読出回路46は、タイミング制御回路48からのタイミング制御信号に従い、信号線56を行方向に順次切り替えながら選択する。選択されたゲート線54及び信号線56に対応する画素50の蓄積容量53に蓄積された電荷情報は、画像処理部22に供給される。行方向に配列された各画素50から電荷情報が読み出された後、ゲート線駆動回路44は、列方向の次のゲート線54を選択して駆動信号を供給し、信号読出回路46は、選択されたゲート線54に接続されたTFT52から同様にして電荷情報を読み出す。以上の動作を繰り返すことにより、第1放射線検出器24によって検出された電荷情報が、被写体12の第1放射線画像情報として画像処理部22の第1画像情報読取部60により読み取られる。
一方、第1放射線検出器24を透過した放射線Xは、X線吸収フィルタ26によって一部が吸収された後、第2放射線検出器28に照射される。第2放射線検出器28は、第1放射線検出器24と同様にして、被写体12の放射線画像情報を第2放射線画像情報として検出する。第2放射線画像情報は、画像処理部22の第2画像情報読取部62によって読み取られる。
次に、第1画像情報読取部60及び第2画像情報読取部62によって読み取られた第1放射線画像情報及び第2放射線画像情報を用いて、サブトラクション処理部66においてサブトラクション画像を生成する場合について説明する。
図3の実線は、放射線源14から出力される放射線Xのエネルギスペクトルの一例を示す。また、図3の点線は、第1放射線検出器24及びX線吸収フィルタ26を透過して第2放射線検出器28に到達する放射線Xのエネルギスペクトルを示す。第2放射線検出器28に到達する放射線Xは、第1放射線検出器24及びX線吸収フィルタ26を透過することにより、高エネルギ側にシフトした放射線Xとなる。
従って、例えば、放射線Xをより多く吸収する被写体12の骨部組織等の情報は、主に第1放射線検出器24により第1放射線画像情報として取得され、放射線Xを殆ど吸収しない被写体12の軟部組織等の情報は、主に第2放射線検出器28により第2放射線画像情報として取得されることになる。従って、第1放射線画像情報及び第2放射線画像情報を用いることにより、骨部組織と軟部組織とを分離した放射線画像情報を得ることができる。
そこで、サブトラクション処理部66は、第1放射線画像情報をS1、第2放射線画像情報をS2、所望のサブトラクション画像情報をSとしたとき、サブトラクション係数記憶部64に記憶されているサブトラクション係数k1、k2、k3を用いて、サブトラクション画像情報Sを、
S=k1・S1+k2・S2+k3
として算出する。算出されたサブトラクション画像情報Sは、表示部76に表示され、読影診断に供せられる。
なお、サブトラクション係数k1、k2、k3は、所望のサブトラクション画像情報Sが骨部組織であるのか、軟部組織であるのか、あるいは、画像のコントラストや濃度に応じて、適切な値を選択して設定することができる。
次に、第1放射線画像情報及び第2放射線画像情報を用いて、加算処理部74において加算画像を生成する場合について説明する。
第2放射線検出器28によって検出された第2放射線画像情報は、図3に示すように、1枚目の第1放射線検出器24及びX線吸収フィルタ26によって放射線Xの低エネルギ成分が吸収されているため、ビームハードニングによるコントラストの低下が生じる。第1放射線画像情報に対して、コントラストの低い第2放射線画像情報が加算されると、加算後の放射線画像情報のコントラストも低下してしまう。
そこで、階調処理部70は、第1放射線画像情報のコントラストと第2放射線画像情報のコントラストとの差をなくすため、第2放射線画像情報に対してコントラストを高める階調処理を施す。図4は、階調補正データ記憶部68に記憶されている階調補正データの説明図である。実線で示す階調補正データは、補正前の第2放射線画像情報である階調補正前QL値を、補正後の第2放射線画像情報である階調補正後QL値に補正するデータである。点線は、補正を行わない場合のデータを示している。階調処理部70は、この階調補正データを用いて第2放射線画像情報に階調処理を施す。この結果、第2放射線画像情報は、第1放射線画像情報と同等のコントラストからなる第2放射線画像情報に変換される。
なお、階調処理部70による階調処理は、第1放射線画像情報及び第2放射線画像情報の双方に対して行うことで、コントラストの差をなくすようにしてもよい。
第1放射線画像情報と、階調処理された第2放射線画像情報とは、加算処理部74に供給され、加算比率記憶部72に記憶された加算比率を用いて加算処理される。
この場合、第2放射線検出器28によって検出された第2放射線画像情報は、第1放射線検出器24及びX線吸収フィルタ26による放射線Xの散乱の影響により、空間周波数の高周波成分が劣化するため、その範囲の画像にボケが生じてしまう。一方、空間周波数の低周波成分は、劣化が少ない。図5の実線は、第1放射線検出器24のMTF特性を示し、点線は、第2放射線検出器28のMTF特性を示す。なお、第1放射線検出器24及び第2放射線検出器28のMTF特性は、例えば、「エッジ法」を用いて予め測定することができる。
MTF特性の異なる2組の放射線画像情報をそのまま加算してしまうと、空間周波数の低い画像については劣化が少なく、むしろ加算することでS/Nが高くなり、画像の粒状性が改善されるが、空間周波数の高い画像については、ボケが増幅されてしまう。
そこで、加算処理部74は、空間周波数の高周波域における第1放射線検出器24及び第2放射線検出器28のMTF特性の差異に応じて設定した加算比率を加算比率記憶部72から読み出し、第1放射線画像情報及び第2放射線画像情報の加算処理を行う。この場合、第1放射線画像情報をS1、階調処理された第2放射線画像情報をS2、第1放射線画像情報及び第2放射線画像情報の加算比率をw1、w2(w1+w2=1、w1>w2)とすると、所望の加算画像情報Sは、
S=w1・S1+w2・S2
として算出される。算出された加算画像情報Sは、表示部76に表示され、読影診断に供せられる。
このようにして加算画像情報を求めることにより、空間周波数の低い画像に対しては、第1放射線画像情報及び第2画像情報とが加算されることで、S/Nの高い良好な画像が得られ、また、空間周波数の高い画像に対しては、ボケが大きく増幅されることのない良好な画像が得られる。
なお、加算比率w1、w2は、図1の点線で示すように、撮影条件設定部18において設定される被写体12の撮影部位に係る撮影情報に従って設定するようにしてもよい。例えば、撮影部位が骨部組織を中心とする胸部の場合、画像の空間周波数が高いため、w1>>w2となるように設定し、撮影部位が軟部組織を中心とする腹部の場合、画像の空間周波数が低いため、w1≒w2となるように設定することができる。
また、図6に示すように、画像処理部22を構成する空間周波数算出部78により、第1放射線画像情報の空間周波数を算出し、算出された空間周波数に基づき、加算比率記憶部72から所定の加算比率w1、w2を選択して加算処理を行うようにしてもよい。なお、第2放射線画像情報の空間周波数に基づいて加算比率w1、w2を設定してもよい。この場合、図7に示すように、第1放射線画像情報又は第2放射線画像情報の空間周波数に応じた加算比率w2を加算比率記憶部72にテーブルとして記憶させておき、このテーブルを参照して加算比率w1、w2を設定することができる。
さらに、被写体12の第1放射線画像情報又は第2放射線画像情報を複数の領域に分割し、空間周波数算出部78により各領域毎に空間周波数を算出し、各領域毎に加算比率w1、w2を設定するようにしてもよい。領域毎に加算比率w1、w2を設定することにより、広がりのある空間周波数からなる第1放射線画像情報又は第2放射線画像情報に対して、最適な加算比率w1、w2に基づく加算画像を生成することができる。
なお、加算比率w1、w2は、第1放射線検出器24及び第2放射線検出器28のトータルの雑音等価量子数(NEQ:Noise Equivalent Quanta)が最大となる比率に設定すると好適である。NEQは、(信号出力/ノイズ出力)2として表される物理量である。信号出力が放射線画像情報のMTFに比例する値で、ノイズ出力がノイズの分散スペクトルであるウイナースペクトル(WS)であるから、
NEQ∝(MTF/WS)2
と表すことができる。従って、放射線画像情報の空間周波数が低周波数であれば、(MTFの劣化<WSの良化)の関係となり、空間周波数が高周波数であれば、(MTFの劣化>WSの良化)の関係となるため、NEQが最大となるように加算比率w1、w2を設定することにより、ノイズの少ない良好な加算画像を生成することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、照射された放射線Xを直接電荷情報に変換する第1放射線検出器24及び第2放射線検出器28に代えて、シンチレータによって放射線Xを一旦可視光に変換し、その可視光を電荷情報に変換する構成からなる放射線検出器を利用することもできる。また、放射線Xを静電潜像として蓄積した後、読取光を照射することで電荷情報として読み出す光読出方式の放射線検出器を利用することもできる。さらに、放射線エネルギを蛍光体に蓄積し、レーザビーム等の励起光を照射することで、蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光する蓄積性蛍光体パネルを利用することもできる。
本実施形態に係る放射線画像処理装置の構成ブロック図である。 放射線画像処理装置に使用される放射線検出器の回路構成ブロック図である。 放射線のエネルギスペクトルの特性説明図である。 放射線画像処理装置の階調補正データ記憶部に記憶される階調補正データの説明図である。 放射線検出器のMTF特性の説明図である。 他の実施形態に係る放射線画像処理装置の構成ブロック図である。 放射線画像処理装置の加算比率記憶部に記憶される加算比率のテーブルの説明図である。
符号の説明
10…放射線画像処理装置
12…被写体
14…放射線源
16…放射線源制御部
18…撮影条件設定部
20…放射線検出部
22…画像処理部
24…第1放射線検出器
26…X線吸収フィルタ
28…第2放射線検出器
60…第1画像情報読取部
62…第2画像情報読取部
64…サブトラクション係数記憶部
66…サブトラクション処理部
68…階調補正データ記憶部
70…階調処理部
72…加算比率記憶部
74…加算処理部
76…表示部
78…空間周波数算出部

Claims (13)

  1. 被写体を透過した放射線を検出する第1放射線検出器と、
    前記第1放射線検出器を透過した前記放射線を検出する第2放射線検出器と、
    前記第1放射線検出器により検出された第1放射線画像情報、又は、前記第2放射線画像検出器により検出された第2放射線画像情報の少なくとも一方に対して、所定の階調処理を施す階調処理部と、
    少なくとも一方が階調処理された前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報を、所定の加算比率で加算処理する加算処理部と、
    を備えることを特徴とする放射線画像処理装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記階調処理部は、前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報間のコントラストの差を小さくする階調処理を施すことを特徴とする放射線画像処理装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記加算処理部は、前記第1放射線検出器及び前記第2放射線検出器のMTFに基づく前記加算比率で加算処理することを特徴とする放射線画像処理装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記加算処理部は、前記第1放射線検出器又は前記第2放射線検出器により検出された前記第1放射線画像情報又は前記第2放射線画像情報を領域分割し、各領域に含まれる空間周波数情報に基づいて変わる前記加算比率で加算処理することを特徴とする放射線画像処理装置。
  5. 請求項1記載の装置において、
    前記加算処理部は、前記被写体の撮影部位に応じて変わる前記加算比率で加算処理することを特徴とする放射線画像処理装置。
  6. 請求項1記載の装置において、
    前記加算処理部は、前記第1放射線検出器及び前記第2放射線検出器のトータルのNEQ(雑音等価量子数)が最大となる前記加算比率で加算処理することを特徴とする放射線画像処理装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報を用いたサブトラクション処理を行うサブトラクション処理部を備えることを特徴とする放射線画像処理装置。
  8. 被写体を透過した放射線を第1放射線検出器により検出し、第1放射線画像情報を得るステップと、
    前記第1放射線検出器を透過した前記放射線を第2放射線検出器により検出し、第2放射線画像情報を得るステップと、
    前記第1放射線画像情報、又は、前記第2放射線画像情報の少なくとも一方に対して、所定の階調処理を施すステップと、
    少なくとも一方が階調処理された前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報を、所定の加算比率で加算処理するステップと、
    を有することを特徴とする放射線画像処理方法。
  9. 請求項8記載の方法において、
    前記階調処理は、前記第1放射線画像情報及び前記第2放射線画像情報間のコントラストの差を小さくする処理であることを特徴とする放射線画像処理方法。
  10. 請求項8記載の方法において、
    前記加算処理は、前記第1放射線検出器及び前記第2放射線検出器のMTFに基づく前記加算比率で加算する処理であることを特徴とする放射線画像処理方法。
  11. 請求項8記載の方法において、
    前記加算処理は、前記第1放射線検出器又は前記第2放射線検出器により検出された前記第1放射線画像情報又は前記第2放射線画像情報を領域分割し、各領域に含まれる空間周波数情報に基づいて変わる前記加算比率で加算する処理であることを特徴とする放射線画像処理方法。
  12. 請求項8記載の方法において、
    前記加算処理は、前記被写体の撮影部位に応じて変わる前記加算比率で加算する処理であることを特徴とする放射線画像処理方法。
  13. 請求項8記載の方法において、
    前記加算処理は、前記第1放射線検出器及び前記第2放射線検出器のトータルのNEQ(雑音等価量子数)が最大となる前記加算比率で加算する処理であることを特徴とする放射線画像処理方法。
JP2008251541A 2008-09-29 2008-09-29 放射線画像処理装置及び処理方法 Withdrawn JP2010081997A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013065682A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置、放射線画像処理装置、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラム
US10438327B2 (en) 2016-09-08 2019-10-08 Fujifilm Corporation Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
WO2020144972A1 (ja) * 2019-01-09 2020-07-16 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

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