JP2010080238A - 照明システム - Google Patents

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Tetsuya Tanigawa
哲也 谷川
Yoshinobu Murakami
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Abstract

【課題】交流電源を位相制御する調光装置により照明器具を調光制御する照明システムにおいて、照明器具が平滑部を持つか持たないかを簡単に判断でき、異なる照明器具毎に適正な調光制御を行えるようにする。
【解決手段】調光装置4は、照明器具3と直列のFET5と、FET5の出力電流を検出する電流検出部8と、FET5で交流電源2を位相制御して照明器具3に電力を供給する制御部10とを有する。制御部10は電流検出部8で計測された出力電流波形を計測する波形計測部11を備え、波形計測部11で計測された電流波形の対称性を基に照明器具3が非平滑型であるか、平滑型であるかを判別して調光範囲を設定する。これにより、簡単に器具判別が行え、異なる照明器具毎に適正な調光制御を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源を位相制御する調光装置により照明器具を調光制御する照明システムに関する。
従来より、この種の照明システムにおいては、商用交流電源と照明器具との間に接続された調光装置のスイッチング素子がオンする位相角を制御することにより照明器具に供給する実効電力を可変させて調光する制御方式が使用される。
このような位相制御方式の照明システムの照明器具としては、電力効率を良くするために、コンデンサやDC/DC変換部を有する平滑部を持つ照明器具(平滑型器具と言う)と、低コスト化のために、平滑部を持たない照明器具(非平滑型器具と言う)とがある。
図12は、従来の非平滑型器具103を用いた照明システム100を示す。照明システム100は、位相制御を行う調光装置102と非平滑型器具103とを備えている。非平滑型器具103は、ダイオードブリッジで成る整流回路104と、整流回路104の出力端に接続されたLED105とを備えている。調光装置102は、商用電源電圧が供給され、制御部122と、この制御部122から出力される調光率の調光レベルに基づくPWM(Pulse Width Modulation)信号により交流電圧のデューティ比を定めるFET121とを備える。
上記非平滑型器具103には、調光装置102からの位相制御された出力電圧が入力電圧Vinとして入力され、この入力電圧Vinが整流回路104により整流されて、LED105にLED電流ILが流れる。
図13は、上記非平滑型器具103において、交流電圧が位相制限無しに出力された場合の入力電圧Vin、入力電流Iin、及びLED電流ILの各波形を示す。LED電流ILは、入力電圧VinがLED105の順方向電圧を超えたときに電流が流れ、このとき入力電流IinとLED電流ILは、電流オンタイミングと電流オフタイミングが略一致する同形の電流波形となる。
このように、上記非平滑型器具103においては、入力電流IinとLED電流ILは、同位相の導通角(オン位相角という)を成す。すなわち、入力電流IinとLED電流ILとは、電流の流れるタイミングが一致する。
これにより、上記非平滑型器具103を持つ照明システム1においては、図14(a)、(b)に示すように、例えば、調光率10%、50%、100%に対応して、調光装置4の出力電圧のオン電圧とオフ電圧間の位相角を制御し、入力電流Iinが流れるオン位相角を制御してLED電流ILを導通制御する。即ち、交流電圧が位相制限無しに出力された場合の電流オンタイミングtaと、電流オフタイミングtbとをそれぞれ調光率0%と100%に対応させて調光制御している。
図15は、従来の平滑型器具106を用いた照明システム101を示す。この平滑型器具106は、全波整流する整流回路107と、整流回路104の出力端に接続された平滑用のコンデンサC10と、コンデンサC10の出力端に接続されたDC/DC変換部108と、その出力端に直列に接続されたLED109及びトランジスタ110と、入力電圧Vinの位相制御された位相角を読み取る位相読取部111とを備える。
上記平滑型器具106においては、入力電圧Vinが整流回路107及びコンデンサC10で整流平滑され、DC/DC変換部108で直流電圧に変換されて、トランジスタ110がオンしたときに、LED109にLED電流ILが流れる。トランジスタ110は、位相読取部111が読み取った入力電圧Vinの位相角によりオンされ、LED109は位相制御される。
図16は、上記平滑型器具106において、交流電圧が位相制限無しに出力された場合の入力電圧Vin、入力電流Iin、及びLED電流ILの各波形を示す。ここでは、入力電圧波形の位相角は、交流電圧の半周期の位相角180度(全位相角という)となっており、LED電流ILは交流電圧の全位相角の範囲で一定の直流電流となる。また、入力電流Iinは、コンデンサC10の充電時の交流電圧のピーク時点近くで流れ、LED電流ILと異なる電流波形となる。
上記平滑型器具106においては、入力電流Iinの波形とLED電流ILの波形とは同形状とはならず、前記非平滑型器具103とは異なり、入力電流IinとLED電流ILとの電流の流れるタイミングが一致しない。このため、図17(a)、(b)に示すように、位相読取部111により、例えば、調光率10%、50%、100%に対して、出力電圧の位相角とLED109の導通の位相角とが同じになるように制御している。すなわち、上記平滑型器具106を有する照明システム101においては、交流電圧の立ち上がりのオンタイミングと、立ち下がりのオフタイミング間の全位相角を調光率0〜100%に対応させた調光範囲としている。
上述のように、調光装置102の出力電圧の電圧波形に対して、器具に電流が流れる出力電圧の位相範囲を調光範囲として、この位相範囲に調光率を割り付ける照明システム100においては、器具を平滑型器具106としたときには、器具に流れる電流(ここでは、入力電流Iin)のタイミングと、光源に流れる電流(ここでは、LED電流IL)のタイミングとが相違する。このため、器具が平滑型器具106の場合には、非平滑型器具103の場合の調光範囲と同じように、出力電圧の位相範囲に調光率を割り付けることは妥当ではなくなり、適正な調光を行うことが困難である。
ところで、交流電源を位相制御するトライアック及びIGBTのスイッチング素子を用いて照明負荷を点灯制御すると共に、照明負荷電流を検出して負荷電流のサイクル毎の積分値を求め、照明負荷に供給される実効電力を算出し、この実効電力を基に照明負荷が白熱灯か、コンデンサを含むインバータ負荷かを区分し、調光レベルに対応して位相角を設定することにより、同じ相対明るさに調光するようにした照明システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このシステムは、照明負荷の実効電力を基に照明負荷の種類を区別するので、負荷電流の積分値を求める必要があり、負荷判定が複雑となっていた。
また、スイッチング素子としてFETを用い、交流電源からの供給電力を逆位相制御又は位相制御して照明器具を調光制御する照明システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、このシステムは、照明器具が平滑部を持つか持たないかを区別できないので、種類の異なる照明器具毎に適正な調光をすることができない。
特開2003−229295号公報 特開2008−181790号公報
本発明は、上記の問題を解決するものであり、交流電源を位相制御する調光装置により照明器具を調光制御する照明システムにおいて、照明器具が平滑部を持つか持たないかを簡単に判断でき、異なる照明器具毎に適正な調光ができる照明システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、光源を有し、交流電源を位相制御された電圧波形により前記光源を点灯制御する照明器具と、電界効果トランジスタを有し、該電界効果トランジスタにより前記交流電源を位相制御する調光装置と、を備えた照明システムであって、前記調光装置は、前記照明器具に流す出力電流を計測する電流検出部と、前記電流検出部により計測された出力電流波形を計測する波形計測部と、前記電界効果トランジスタ及び前記各部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記波形計測部により計測された電流波形が交流電圧のピーク時を中心として対称性を有するか否かを判定し、前記電流波形が非対称の場合は、平滑部を有する照明器具と判断し、前記電流波形が対称の場合は、平滑部を有しない照明器具と判断し、前記判断結果に基いて、前記電界効果トランジスタにより位相制御される調光範囲を設定するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の照明システムにおいて、前記制御部は、前記照明器具に平滑部が無いと判断したとき、前記波形計測部により計測した電流波形の勾配が不連続に変化する点を求め、この時点の交流電源の位相角を前記調光範囲の調光下限として設定するものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の照明システムにおいて、前記制御部は、前記照明器具に平滑部が有ると判断したとき、交流電圧の全位相角を前記調光範囲として設定するものである。
請求項1の発明によれば、波形計測部で計測された電流波形の対称性から、簡単に照明器具が平滑部を持つか持たないかの判断を行うことができるので、照明器具毎に適正な調光制御を行うことができる。
請求項2の発明によれば、照明器具に平滑部が無い場合にも、光源の導通範囲に合わせて適正な調光範囲を設定することができる。
請求項3の発明によれば、照明器具に平滑部が有る場合にも、適正に調光レベルと位相角の対応を取ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る照明システム1について、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、本実施形態の照明システム1の電気ブロック構成を示す。本実施形態の照明システム1は、光源を有し、交流電源2を位相制御された電圧波形により光源を点灯制御する照明器具3と、交流電源2を位相制御して照明器具3を調光する調光装置4とを備える。調光装置4は、スイッチング素子である電界効果トランジスタ(FETという)5を有し、FET5により交流電源2を位相制御して出力電圧を照明器具3に供給する。
照明器具3は、LED、白熱灯、及び蛍光灯等の抵抗性の光源を有し、調光装置4による交流電源2の位相制御に基いて光源を点灯制御する。このとき、照明器具3は、FET5が制御部10からのPWM信号により位相制御され、オンのときに調光装置4から交流電源2が供給される。
調光装置4は、交流電源2から電力供給を受け、FET5が照明器具3と直列に接続されると共に、FET5のオン期間を設定する調光レベル設定部6と、交流電源2のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部7と、照明器具3に流す出力電流を計測する電流検出部8と、FET5の電流オン時間を計測する時間計測部(タイマという)9と、FET5及び前記各部を制御する制御部10とを備える。
FET5は、ドレイン側には交流電源2から交流電圧Vacが供給され、ソース側は電流検出部8を介して照明器具3に直列に接続されている。また、FET5のゲートには、制御部10から調光用のPWM信号が供給される。FET5はPWM信号によりスイッチングされ、FET5に印加される交流電圧Vacが位相制御され、照明器具3への入力電圧として供給される。
調光レベル設定部6は、調光用ボリュームや調光信号に基いて照明器具3の調光率を設定する。また、調光レベル設定部6は、予め調光率とFET5のオン期間及びその位相角との関係を示す調光テーブルを記憶しており、調光率が指定されると、指定された調光率に基いてFET5のオン期間を設定し、調光レベルを設定する。このとき、例えば、調光レベルは調光用ボリュームの操作角と対応して設定される。
ゼロクロス検出部7は、交流電源2から入力される交流電圧Vacのゼロクロスタイミング(以下、ゼロクロスという)を検出する。このゼロクロスの検出は、交流電圧Vacの正弦波形の正電圧時と負電圧時にそれぞれ動作するスイッチング回路を形成し、それらのスイッチング動作が切り替わるときを検出して行う。
電流検出部8は、調光装置4から照明器具3に流れる電流を測定する。この測定された入力電流は、制御部10に入力され、その電流波形から電流のオン、オフのタイミングが検出される。また、タイマ9は、ゼロクロス検出部7により検出されたゼロクロスと制御部10により検出される電流オンタイミングの各時間を測定し、それらの時間差を計測する。なお、電流検出部8は、カレントトランスやフォトカプラを用いた負荷電流計測手段でもよい。
制御部10は、マイコンを有し、電流検出部8で計測された出力電流波形を計測する波形計測部11を備える。波形計測部11は、測定した負荷電流波形のデジタル処理により電流オン、オフタイミングを検出する。また、制御部10は、調光レベル設定部6で設定された調光率の指示に基いて、位相制御のためのPWM信号を生成し、このPWM信号によりFET5を位相制御する。PWM信号は、ゼロクロス検出部7により検出されたゼロクロスをスタート点とするパルス信号である。
照明器具3の入力電流を検出するための構成について、図2を参照して説明する。電流検出部8は電流検出用の抵抗R1を有し、抵抗R1はFET5のソースと接地間に接続される。制御部10からPWM信号が入力されると、FET5がオンし、照明器具3の光源が導通すると、抵抗R1にFET5の出力電流が流れる。抵抗R1の両端電圧は、照明器具3の入力電流に比例し、この電圧が電流検出電圧Veとして波形計測部11に入力される。波形計測部11は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部12を有し、電流検出電圧Veのアナログ信号がデジタル信号に変換されることにより、入力電流の電流波形が計測される。
ここで、波形計測部11は、上記計測された電流波形に基づく電圧波形をサンプリングして、波形の傾き変化から電流オンタイミングを求める。これについて、図3を参照して説明する。いま、図3(a)に示される交流電圧Vacが調光装置4のFET5に印加され、照明器具3に、図3(b)に示すような電流の立ち上がり点及び立ち下がり点を持つFET出力電流が流れたとすると、図3(c)に示すように、FET出力電流と同じ波形の電流検出電圧Veが検出される。波形計測部11は、図3(d)に示すように、電流検出電圧Veを一定間隔でサンプリングし(例えば、サンプリング周期は10μs)、サンプリングした電圧波形を基に、電圧波形の傾きを計算し、電流の立ち上がり点及び立ち下がり点付近で得られる傾きの変化点を勾配不連続点、すなわち、電流オン、オフタイミングとする。このとき、波形計測部11は、この勾配不連続点で電流タイミング検出信号を発生する。
また、このようなサンプリングによる電流検出電圧Veの波形計測は、電流検出電圧Veにノイズが重畳されていた場合にも、影響が少なくなり、オン、オフのタイミングを精度良く測定することができる。なお、電流オンタイミングは、電流検出電圧Veが一定電圧を越えたところを電流オンタイミングとしてもよい。また、マイコンの立ち上がりエッジ検出機能を用いて、電流検出電圧Veのオンの立ち上がりのみ検出してもよい。
(照明器具が非平滑型のとき)
図4は、前記図1における照明器具3を非平滑型器具3aとした場合の照明システム1の構成を示す。以下に、この場合の構成及び制御部10によるゼロクロス及び電流オンタイミングの検出と調光制御の動作とについて説明する。
非平滑型器具3aは、ダイオードブリッジD1〜D4からなる整流回路31と、整流回路31の出力端に接続されたLED32とを備えている。非平滑型器具3aには、調光装置4からの位相制御された入力電圧Vinが入力され、この入力電圧Vinが整流回路31で全波整流されてLED32に供給され、LED電流ILが流れる。
図5(a)〜(f)は、制御部10による調光制御の動作を説明するための各部の波形を示す。図5(a)は、交流電源2からの入力される交流電圧Vacの正弦波形(Twは電源周波数の半周期)を示し、電圧値VfはLED32の順方向電圧を示す。ゼロクロス検出部7は、交流電圧Vacの半周期毎にゼロクロスを検出して、図5(b)に示すように、パルス波形のゼロクロス検出信号を生成する。このゼロクロス検出信号に基いて、ゼロクロスの時間t1〜t3が測定される。
図5(c)は、FET5が常時オン時の非平滑型器具3aの入力電流を示す。入力電流は、交流電圧VacがLED32の順方向電圧Vfを越えたときに立ち上がり、順方向電圧Vfを下回わると立ち下がる。この電流のオン、オフする点は、波形計測部11で計測される電流波形の勾配が不連続に変化する勾配不連続点に対応する。上記入力電流波形において、ゼロクロスから最初の不連続点が電流オンタイミングta、次の不連続点が電流オフタイミングtbである。このとき、波形計測部11により発生される電流タイミング検出信号を基に、電流オンタイミングtaと電流オフタイミングtbの各時間がタイマ9により計測される。図5(d)は、制御部10により電流オンタイミングtaと電流オフタイミングtbを基に検出される電流オン検出信号であって、LED32の導通期間Txを示す。
図5(e)は、制御部10から出力されるPWM信号を示し、PWM信号は、調光レベル設定部6で設定された調光率により、そのオン期間Tc(位相角θc)が決定される。FET5は、PWM信号のオン期間Tc(時間t1〜tc)のみオンとなる。図5(f)は、オン期間TcにおいてLED32に流れるLED電流ILを示す。LED電流ILは、電流オンタイミングtaからFET5がオフする時間tcまで流れる。
ここでは、ユーザがボリューム等で調光率を変えることにより、PWM信号のオン期間Tcが変化され、非照明器具3aが調光制御される。このとき、制御部10は、電流オンタイミングtaから電流オフタイミングtbまでの導通期間Txを調光範囲として設定し、この調光範囲に調光率の0〜100%に対応させ、調光率に対応された位相角に合わせてLED32を調光制御する。
ここで、図6(a)、(b)を参照して、照明器具が非平滑型器具3aの場合の電流波形の対称性について説明する。図6(a)に示されるように、交流電圧は正弦波であるので、半周期の波形は、ピーク電圧Vpとなる時間tpの位置で時間軸tに直交する中心軸20に対して左右対称である。従って、順方向電圧Vf以上の交流電圧の半周期の波形が入力されたとき、導通するLED32の電流波形は、中心軸20に対して対称になる。この時間tpは、隣接するゼロクロスt1、t2間の中点から求めることができる。このとき、図6(b)に示されるように、非平滑型器具3aの入力電流Iinの波形は、LED電流ILの波形と略同形となって中心軸20に対して対称形を成し、電流オン、オフタイミングが両波形間でそれぞれ一致する。
これにより、電流オンタイミングtaとゼロクロス時間t1との時間差をTaとし、電流オフタイミングtbと次のゼロクロス時間t2との時間差をTbとすると、時間差Ta,Tbは等しくなる。また、電流オンタイミングta及び電流オフタイミングtbに対する時間tpとのそれぞれの時間差をTs,Ttとすると、時間差Ts,Ttは、ともにTx/2となり等しくなる。従って、時間差Ta,Tb、又は時間差Ts,Ttをそれぞれ求めて、いずれかの時間差同士が互いに等しい場合(Ta=Tb、又はTs=Tt)は、入力電流Iinの波形が対称であるとすることできる。
また、この対称性により、電流オンタイミングtaが計測されれば、電流オフタイミングtbは計算で求めることができる。このとき、調光レベル設定部6は、電流オンタイミングtaを調光範囲の調光下限として調光レベルを設定することができる。
この電流波形の対称性は、照明器具3の種類により異なるので、電流波形の対称性を判定することにより、照明器具3の種類を判別することが可能となる。なお、交流電圧のピーク時点の測定は、別途、交流電圧測定用の交電圧測定手段を設け、電圧ピークを直接測定して中心軸20の位置を求めてもよい。
(照明器具が平滑型のとき)
図7は、前記図1における照明器具3を平滑型器具3bとした場合の照明システム1の構成を示す。この場合の構成及び制御部10による動作を以下に説明する。
平滑型器具3bは、全波整流ダイオードを有する整流回路33と、整流回路33の出力端に接続された高周波阻止用のチョークコイルL1と、チョークコイルL1に直列に接続された平滑部34と、平滑部34の出力端と接続されたLED35と、LED35に直列に接続されたスイッチング用のトランジスタ36と、入力電圧Vinの位相角を読み取る位相読取部37とを備える。平滑部34は、入力電圧Vinを整流した整流回路33の出力を平滑するコンデンサC1と、コンデンサC1の平滑電圧VcをLED35の順方向電圧以上の一定の直流電圧に変換するDC/DC変換部38とを有し、この直流電圧をLED35に供給する。チョークコイルL1は入力電圧Vinの高周波成分を阻止すると共に、コンデンサC1の電圧が低下時に回生電流を発生してコンデンサC1の電圧低下を軽減する。
位相読取部37は、調光装置4で調光制御された入力電圧Vinの波形から位相角を読み取り、読み取った位相角に基く調光制御信号Vsを生成し、この調光制御信号Vsによりトランジスタ36をスイッチングしてLED35を駆動する。これにより、調光率に対応してLED35が位相制御される。
上記動作を図8を参照して説明する。図8(a)に示すように、FETが常時オンのときの平滑型器具3bの入力電圧Vinは、整流回路33で整流され、平滑用のコンデンサC1で平滑されて、図8(b)に示すように波型波形の平滑電圧Vcとなる。この平滑電圧Vcは、コンデンサC1の電圧が入力電圧Vinより低くなったときのみ、充電電流が入力電圧Vinより供給され、図8(c)に示す入力電流Iinが流れる。この入力電流Iinの波形から波形計測部11により勾配不連続点に基づく電流オンタイミングtdと電流オフタイミングteが求められる。この入力電流Iinは、通常、コンデンサC1は電源用として容量が大きく、充電電圧を高く、時間的に長く保てるので、入力電圧Vinのピーク付近に流れる。また、平滑電圧Vcの波形は、通常、負荷によりコンデンサC1の充電時間と放電時間が異なるため、交流電圧の半周期Twの電圧ピーク時点の時間tpを中心として左右非対称となり、入力電流Iinの波形も非対称となる。
ここでは、LED35は調光装置4の出力電圧の整流電圧が直接入力されるのではなく、平滑部34で変換されて出力される一定の直流電圧が常に入力されるので、LED電流ILは、図8(d)に示すように、各半周期において一定の電流となり、常にオン状態にある。従って、ここでは、LED電流ILは電流オン、オフタイミングがないので、入力電流Iinのオン、オフタイミングとの時間的相関はない。
このため、上記平滑型器具3bを有する照明システム1においては、調光率0〜100%に対応して、交流電圧の全位相角(0〜180°)(半周期Tw)を調光範囲に設定して調光する。制御部10は、調光率に応じて調光装置4の出力電圧の位相角を位相制御し、この位相角に合わせてLED35が位相制御される。
ここで、図9(a)、(b)を参照して、照明器具が平滑型器具3bの場合の入力電流波形の対称性について説明する。図9(a)に示す正弦波の交流電圧が入力されたとき、前述のように、図9(b)に示すように、平滑型器具3bの入力電流Iinの波形は、交流電圧の半周期の中心軸20に関して左右非対称となっている。このため、電流オンタイミングtdと交流電圧の電圧オンタイミング(ここでは、ゼロクロス時間t1)との時間差をTdとし、電流オフタイミングteと電圧オフタイミング(ここでは、ゼロクロス時間t2)との時間差をTeとすると、時間差Td,Teは等しくならない。また、導通期間Tyにおける中心軸20の時間tpと電流オンタイミングtd及び電流オフタイミングteとのそれぞれの時間差をTu,Tvとすると、時間差Tu,Tvも等しくならない。従って、これらの時間差が互いに等しくならないこと(Td≠Te、又はTu≠Tv)に基づき、波形の非対称性を判定でき、照明器具が平滑型器具3bであることを判別できる。
ここで、図10(a)、(b)を参照して、制御部10が行う非平滑型器具3aと平滑型器具3bとの判別について説明する。ここでの判別は、非平滑型器具3aと平滑型器具3bのそれぞれに対して、入力電流Iinの電流波形が中心軸20に関して対称性を有するか否かにより行う。例えば、ゼロクロス時間t1と電流オンタイミングt−on(ta又はtd)との時間差Ton(Ta又はTd)と、ゼロクロス時間t2と電流オフタイミングt−off(tb又はte)との時間差Toffを測定することにより、時間差Tonと時間差Toffが等しければ、左右対称と判定し、等しくなければ左右非対称と判定する。また、上記と同様に、電流オンタイミングt−onと電流オフタイミングt−offとに対する時間tpとのそれぞれの時間差(Ts,Tt、又はTu,Tv)を測定し、それらを比較して判定することもできる。
また、対称性の他の判定方法を、図11(a)、(b)を参照して説明する。図11(a)に示す電源半周期Twの交流電圧が入力され、図11(b)に示すように、入力電流Iinの全電流波形がサンプリングにより求められるとき、中心軸20から左右に等間隔にサンプリングしたサンプリング値の電圧レベルを比較する。この比較により、電圧レベルが中心軸20から左右等位置で等しい場合は対称と、等しくないときには非対称と判定できる。また、電流波形から電流立ち上がりと、電流立ち下がりとの傾きが等しい場合は左右対称とし、そうでないときには左右非対称と判定できる。これらの対称性の判定により、上記と同様に、非平滑型器具3aと平滑型器具3bとを判別することができる。
これにより、照明器具3の判別は、電流波形が左右対称のときは、非平滑型器具3aとし、左右非対称のときは、平滑型器具3bとすることができる。この判別結果により、非平滑型器具3aと判別された場合は、位相制御する位相角の変化範囲を電流オンタイミングtaから電流オフタイミングtbの間に設定し、平滑型器具3bと判別された場合は、その変化範囲を交流電源のオンタイミングからオフタイミングの間の電源半周期の全位相角に設定する。
また、上記制御する位相角の変化範囲が決定すれば、位相角の変化範囲の最小値を調光率0%、最大値を調光率100%として、調光レベル設定部6で設定される調光レベルの値を基に、変化範囲内を均等配分すれば、LEDの器具タイプによらず適正に0〜100%の調光操作が可能となる。
すなわち、非平滑型器具3a及び平滑型器具3b毎に対応して、予め設定した調光テーブルを切り替えることにより、調光率と位相角との割り付けを自動的に行い、調光レベルと調光ボリュームの操作角とを的確に対応させることができ、それぞれ最適な調光制御を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、調光装置4の電流波形の対称性から、照明器具3が非平滑型器具3aであるか平滑型器具3bであるかを判別するので、従来の照明負荷の電流波形の積分値で実効電力を求めて器具判別をする場合に比べ、より簡単に器具を判別することができる。従って、この器具判別結果に基いて、各調光範囲に対応して調光レベルを設定することにより、異なる照明器具毎に適正な調光制御を行うことができる。
なお、本発明は上記各種の実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、非平滑型器具として、平滑部を有しないLED器具を例に説明したが、照明負荷が白熱球であってもよい。また、スイッチング素子をFETとしたが、FET以外の他のスイッチング素子を用いてもよい。また、平滑部のDC/DC変換部として、デューティ比に応じてLEDへの出力直流電圧のレベルが変化する直流電圧可変型電源回路を用いてもよい。また、検出した交流電圧値を基に予め交流電圧値に対応する照明器具の種類とその光源の発光効率等の性能仕様を記憶しておき、各照明器具の発光効率等を加味した調光レベルを算出することにより、照明器具の種類が変わっても明るさ状態が大きく変わらないように照明することもできる。
本発明の第1の実施形態に係る照明システムの電気構成図。 上記システムの電流検出部の回路構成図。 (a)は上記システムの交流電圧を示す図、(b)は同システムにおけるFET出力電流を示す図、(c)は電流検出電圧を示す図、(d)は電流検出電圧のA/Dサンプリングを示す図。 上記システムの照明器具を非平滑型器具とした場合の電気構成図。 (a)は上記システムにおける入力の交流電圧を示す図、(b)はゼロクロス検出信号を示す図、(c)はFETが常時オンの場合の器具の入力電流を示す図、(d)は電流オン検出信号を示す図、(e)はPWM信号を示す図、(f)は(e)のPWM信号で制御されたLED電流を示す図。 (a)(b)は上記システムにおける非平滑型器具の入力電流波形の対称性判定を説明する図。 上記システムの照明器具を平滑型器具とした場合の電気構成図。 (a)はFETが常時オンの場合の平滑型器具の入力電圧を示す図、(b)は平滑電圧を示す図、(c)は入力電流を示す図、(d)はLED電流を示す図。 (a)(b)は上記システムにおける平滑型器具の入力電流波形の対称性判定を説明する図。 (a)、(b)は上記システムにおける入力電流波形の対称性に基づく非平滑型と平滑型との判別を説明するための図。 (a)、(b)は上記システムにおける入力電流波形の傾斜による対称性判定に基づく平滑型と平滑型との判別を説明するための図。 従来の照明システムの照明器具を非平滑型とした場合の電気構成図。 上記照明システムの調光装置から交流電圧を位相制限無しで出力した場合の照明器具の入力電圧、出力電流、及びLED電流を示す図。 (a)は上記システムの調光率10,50,100%における調光装置の出力電圧波形図、(b)はLED電流を示す図。 従来の照明システムの照明器具を平滑型とした場合の電気構成図。 上記照明システムの調光装置から交流電圧を位相制限無しで出力した場合の照明器具の入力電圧、出力電流、及びLED電流を示す図。 (a)は上記システムの調光率10,50,100%における調光装置の出力電圧を示す図、(b)はLED電流を示す図。
符号の説明
1 照明システム
2 交流電源
3 照明器具
3a 非平滑型器具
3b 平滑型器具
4 調光装置
5 FET(電界効果トランジスタ)
8 電流検出部
10 制御部
11 波形計測部
32、35 LED
34 平滑部
38 DC/DC変換器(平滑部)
R1 電流検出用抵抗(電流検出部)
C1 コンデンサ(平滑部)

Claims (3)

  1. 光源を有し、交流電源を位相制御された電圧波形により前記光源を点灯制御する照明器具と、電界効果トランジスタを有し、該電界効果トランジスタにより前記交流電源を位相制御する調光装置と、を備えた照明システムであって、
    前記調光装置は、
    前記照明器具に流す出力電流を計測する電流検出部と、
    前記電流検出部により計測された出力電流波形を計測する波形計測部と、
    前記電界効果トランジスタ及び前記各部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記波形計測部により計測された電流波形が交流電圧のピーク時を中心として対称性を有するか否かを判定し、前記電流波形が非対称の場合は、平滑部を有する照明器具と判断し、前記電流波形が対称の場合は、平滑部を有しない照明器具と判断し、前記判断結果に基いて、前記電界効果トランジスタにより位相制御される調光範囲を設定することを特徴とする照明システム。
  2. 前記制御部は、前記照明器具に平滑部が無いと判断したとき、前記波形計測部により計測した電流波形の勾配が不連続に変化する点を求め、この時点の交流電源の位相角を前記調光範囲の調光下限として設定することを特徴とする請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記制御部は、前記照明器具に平滑部が有ると判断したとき、交流電圧の全位相角を前記調光範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の照明システム。
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