JP2010056957A - 無線通信方法及び無線通信基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信品質を改善しても再び干渉が増加してしまうといった状況が継続することなく、無線信号が干渉している複数の無線通信端末の無線通信状況を把握して、干渉を低減するための適切な処理を行うことができる無線通信方法及び無線通信基地局を提供する。
【解決手段】複数の無線通信端末27と無線接続する無線通信基地局10における無線通信方法であって、複数の端末27の内、何れかの端末27における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、他の端末27から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、信号品質を示す値が低下した端末27を検出する検出ステップと、信号品質を示す値が低下した端末27が検出された場合に、送信電力を増加させた端末27の送信電力を減少させる電力制御ステップとを有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法、及びその無線通信基地局に関する。
従来、無線通信基地局と無線通信端末から構成される無線通信システムが知られている。この無線通信システムにおいては、通信品質を維持するために、無線信号を送信する際の送信電力を増加させ或いは低減させる制御を行っている。このような、従来の無線通信システムにおいて、無線通信端末から無線通信基地局へ向かって(アップリンク)無線信号を送出する場合の、無線通信基地局による送信電力の制御について説明する。
図5は、従来の無線通信方法を模式的に示した説明図である。図5に示すように、無線通信端末T1〜T3は、無線通信基地局BS(Base Station)と無線通信しており、無線通信基地局BSと無線通信端末T1〜T3により、無線通信ネットワークが形成されている。
図6は、従来の無線通信方法における電力制御処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、電力制御処理の動作開始により、先ず、無線通信基地局が無線通信端末から無線信号を受信する(ステップS1)と、無線通信基地局は一定時間毎に無線信号の品質Qを算出する(ステップS2)。次に、無線通信基地局は、算出結果に基づき、時間経過に伴う信号品質の変化を検出する。即ち、時刻tにおける無線信号の品質Q(t)と時刻t−1における無線信号の品質Q(t−1)を比較し、品質Qが改善されているか否かを判定する(ステップS3)。
判定の結果、改善されている(Yes)場合は、無線通信基地局から無線通信端末へ、送信電力の減少を要求し(ステップS4)、一方、改善されていない(No)、即ち、品質Qが品質Q(t−1)より低い場合は、無線通信基地局から無線通信端末へ、送信電力の増加を要求する(ステップS5)。
ところで、このような、無線信号を送信する際に送信電力を増加させ或いは低減させる制御を行うと、例えば、図5に示すような無線通信システムにおいて、無線通信端末T1が無線信号を送信する際に送信電力を増加させた結果、隣接チャネルが割り当てられている無線通信端末T2では、無線通信端末T1における送信電力の増加によって干渉が生じ、そのために通信品質が劣化してしまう場合がある。この場合、無線通信基地局BSは、受信する無線信号の品質を維持するために無線通信端末T2に対し送信電力の増加を要求し、無線通信端末T2は送信電力を増加するが、今度は、無線通信端末T2における送信電力の増加により、無線通信端末T1が干渉を受け、通信品質が劣化してしまうことになる。
図7は、無線通信端末が送信している周波数に対する電力の時間経過による変化をグラフで示す説明図である。図7に示すように、無線通信端末T1〜T3が送信している周波数に対する電力は、時刻t−1から時刻tへの経過に際し、干渉に伴う妨害波と共に変化する。図中、実線は、時刻tの希望波、即ち、無線通信端末からの出力時の電力を示し、破線は、時刻t−1の希望波を示し、点描部は、時刻tの妨害波を示し、斜線部は、時刻t−1の妨害波を示す。
このように、従来の無線通信方法における電力制御(図6参照)では、各無線通信端末から送信される無線信号の相互の干渉により通信品質が劣化してしまうことになり、更に、この状況が継続すると、無線通信基地局は、無線通信端末の送信電力を度々増加させなければならなくなる。
そのため、無線信号の相互の干渉を低減するものとして、無線信号を送信する際の送信電力を低減することにより送信する無線信号と他の無線信号との干渉を抑制する、例えば、「送信パワ制御方法」(特許文献1参照)が提案されている。
この「送信パワ制御方法」においては、無線通信装置(無線通信基地局又は無線通信端末)と、その周辺に存在する他の無線通信装置が同一タイミングにて無線信号を送信している場合、干渉の影響を受けて通信品質が低下してしまうため、通信品質に対応する伝送レートの送信電力に低減することにより、通信品質を改善している。
特開2003−298510号公報
しかしながら、従来の「送信パワ制御方法」(特許文献1参照)では、いずれかの無線通信装置が送信電力を低減するのに伴い、他の無線通信装置も干渉の影響が緩和され、共に通信品質が改善される。しかし、今度は、互いに伝送レートの増加を再度行うために、送信電力が増加し再び干渉が増加してしまう、といった状況が継続することになってしまう。
また、例えば、基地局が無線通信端末の無線信号を送信する送信電力を制御するような場合、送信している無線信号が干渉している複数の無線通信端末が、同一の基地局との無線通信を行っているのか、或いは他の無線通信基地局との無線通信を行っているのかを把握していないため、干渉を低減するための適切な処理を行うことができなかった。
この発明の目的は、通信品質を改善しても再び干渉が増加してしまうといった状況が継続することなく、また、無線信号が干渉している複数の無線通信端末の無線通信状況を把握して、干渉を低減するための適切な処理を行うことができる無線通信方法及び無線通信基地局を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る無線通信方法は、複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法であって、前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御ステップとを有することを特徴としている。
また、この発明に係る無線通信方法は、複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法であって、前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、前記検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、前記送信電力を増加させた無線通信端末と前記検出された無線通信端末との干渉を推定する推定ステップと、前記推定ステップにおいて干渉を推定できた場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御ステップとを有することを特徴としている。
また、この発明に係る無線通信基地局は、複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局であって、前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する指示部と、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得部と、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出部と、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御部とを有することを特徴としている。
また、この発明に係る無線通信基地局は、複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局であって、前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する指示部と、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得部と、前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出部と、検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、前記送信電力を増加させた無線通信端末と前記検出された無線通信端末との干渉を推定する推定部と、前記推定部において干渉を推定できた場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御部とを有することを特徴としている。
この発明によれば、無線通信端末が、現在の無線通信チャネルの割り当て状況を把握した上で、信号品質の悪い無線通信端末に対し送信電力の増加を指示した結果、無線通信チャネルを割り当てている他の無線通信端末の信号品質が低下し始めた場合には、送信電力の増加を指示した無線通信端末の送信電力を減少させることで、他の無線通信端末への干渉を抑制することができるので、無線通信システム全体における通信品質を安定化させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る無線通信基地局の概略構成を示すブロック図である。図2は、この発明の一実施の形態に係る無線通信端末の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、無線通信基地局(基地局)10は、アンテナ11aが接続された送受切替スイッチ(SW)部11、無線送信部12、電力制御部13、データ生成部14、無線受信部15、品質計算部16、干渉判定部17、及び基地局通信制御部18を有しており、基地局通信制御部18は、周波数配置管理部19、空間多重多元接続(Spatial Division Multiple Access:SDMA)管理部20、上り電力制御部21、信号品質管理部22、変調方式管理部23、記憶部24、比較部25、及び制御部26を有している。
図2に示すように、無線通信端末(端末)27は、アンテナ28aが接続された送受切替スイッチ(SW)部28、無線送信部29、電力制御部30、データ生成部31、無線受信部32、品質計算部33、及び端末通信制御部35を有しており、端末通信制御部35は、送信電力記録部36、スループット管理部37、品質通知管理部38、変調方式管理部39、記憶部40、比較部41、及び制御部42を有している。
上記構成を有する基地局10(図1参照)と端末27(図2参照)により無線通信システムが構成され、基地局10と端末27が無線接続されることにより無線通信ネットワークが形成される。
基地局10において、送受切替スイッチ(SW)部11は、送信時には、アンテナ11aと無線送信部12を接続し、受信時には、アンテナ11aと無線受信部15を接続するための切り替えを行い、無線送信部12は、端末27に、無線信号(送信電力の増加または下げさせる制御指示信号や通常のアプリケーション等におけるデータ)を送信する。電力制御部13は、制御部26による指示に基づいて、端末27へ無線信号を送信するとき(ダウンリンク)の送信電力を制御し、データ生成部14は、端末27に送信する送信データを生成する。
無線受信部15は、端末27から送信された無線信号(データ)の受信処理を行い、品質計算部16は、無線受信部15が受信した無線信号から、信号品質を示す値、即ち、Q(t)を計算し取得する。干渉判定部17は、品質計算部16が取得した信号品質に基づき、送信電力の制御に伴う端末間の干渉が生じているか否かを判定する。基地局通信制御部18は、干渉判定部17からの判定結果に基づき、基地局10から送信する無線信号の送信状態を制御する制御情報を、電力制御部13及びデータ生成部14へ出力する。
基地局通信制御部18において、周波数配置管理部19は、基地局10が端末27に対して、割り当て可能な無線通信チャネルの割り当て状況を管理し、その状況を把握する。SDMA管理部20は、無線通信システムがSDMAを採用している場合に、各チャネルにおける空間多重数及び端末27へのチャネルの割り当て状況を管理し、その状況を把握する。
上り電力制御部21は、端末27が基地局10へ無線信号を送信する際の送信電力を、品質計算部16が取得した信号品質を示す値を利用して制御する。
信号品質管理部22は、少なくとも直前に基地局10が取得した信号品質を示す値を記憶して管理し、変調方式管理部23は、無線通信を行っている端末27との通信時における、送受信するデータを変調及び復調する際の変調方式を管理する。記憶部24は、各端末27が基地局10に対して無線信号を送信する際の送信電力の状態やスループットの状態を記憶しておく。
比較部25は、信号品質管理部22に記憶している直前の信号品質を示す値と、取得した信号品質を示す値とを比較する。記憶部24及び比較部25は、送信電力制御を行う際に機能する。
制御部26は、基地局10における各構成部の動作を制御する。端末27の送信電力制御を行う場合、端末27に対して無線信号を送信する際の送信電力の制御を行い、制御指示信号を送信する。
端末27(図2参照)において、送受切替スイッチ(SW)部28は、送信時には、アンテナ28aと無線送信部29を接続し、受信時には、アンテナ28aと無線受信部32を接続するための切り替えを行い、無線送信部29は、基地局10に、無線信号(送信電力の増加または下げさせる制御指示信号や通常のアプリケーション等におけるデータ)を送信する。電力制御部30は、制御部42による指示に基づいて、基地局10へ無線信号を送信する(アップリンク)ときの送信電力を制御し、データ生成部31は、基地局10に送信する送信データを生成する。
無線受信部32は、基地局10から送信された無線信号(データ)の受信処理を行い、品質計算部33は、無線受信部32が受信した無線信号から、ダウンリンクにおける信号品質を示す値を計算し取得する。
端末通信制御部35は、端末27から送信する無線通信信号の送信状態を制御する制御情報を、電力制御部30及びデータ生成部31へ出力する。
端末通信制御部35において、送信電力記録部36は、直前に制御した送信電力の値を記録しておき、スループット管理部37は、基地局10から取得した信号品質を示す値に基づくスループットの値を記憶し、管理する。品質通知管理部38は、基地局10から取得したアップリンクにおける信号品質を示す値、即ち、Q(t)を取得して管理し、変調方式管理部39は、無線通信を行っている基地局10との通信時における、送受信するデータを変調及び復調する際の変調方式を管理する。記憶部40は、基地局10に対して送信電力の制御を実行させる直前の送信電力の状態やスループットの状態を記憶しておく。
比較部41は、品質通知管理部38が管理している直前の信号品質を示す値と、取得した信号品質を示す値とを比較する。制御部26は、端末27における各構成部の動作を制御すると共に、無線信号を送信する際の送信電力を増加するか低減するかを判定する。
上記構成を有する端末27(図2参照)において、アンテナ28aを介して端末27に入力した受信信号は、送受切り替えスイッチ(SW)28により経路を切り替えられ、無線受信部32に送られる。無線受信機32において、受信信号に対し必要な信号の抽出と増幅が行われ、復調が実施される。復調された信号は、品質計算部33において受信信号の品質の推定が行われる。
端末通信制御部35において、スループット管理部37は、検出結果に基づき、無線通信システム全体のスループットを管理する。
また、端末27は、計算した信号品質をアンテナ28aを介して基地局10へレポートし、送信電力記録部36において自局の送信電力を時系列で記録すると共に、変調方式管理部39において変調方式を管理する。端末27から基地局10への上り信号は、データ生成部31において変調データが生成された後、電力制御部30において送信電力が制御され、無線送信部29において所望の周波数及び電力に増幅され、その後、送受切り替えスイッチ部28を経て、アンテナ28aを介して空間に放出される。
このように、複数の端末27と無線接続する基地局10は、複数の端末27の内、何れかの端末27における送信電力を増加させる指示を送信する制御部26と、他の端末27から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する品質計算部16と、信号品質を示す値が低下した端末27を検出する基地局通信制御部18と、信号品質を示す値が低下した端末27が検出された場合に、送信電力を増加させた端末27の送信電力を減少させる上り電力制御部21とを有している。
また、基地局10は、制御部26と、品質計算部16と、基地局通信制御部18と、基地局通信制御部18により検出された端末27に割り当てている通信チャネルにおける通信状況、例えば、受信する無線信号の電界強度に基づいて、送信電力を増加させた端末27と検出された端末27との干渉を推定する干渉判定部(推定部)17と、干渉判定部17において干渉を推定できた場合に、送信電力を増加させた端末27の送信電力を減少させる上り電力制御部21とを有している。
図3は、図1に示す基地局10において送信電力を変更する制御動作の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、基地局10の制御動作開始により、先ず、基地局10は、端末27からの送信信号を受信する(ステップS101)と、受信した時刻tにおける受信信号の信号品質Q(t)を計算し(ステップS102)、更に、周波数の使用状態を監視する(ステップS103)。
その後、基地局10は、時刻tにおける受信品質Q(t)と時刻t−1における受信品質Q(t−1)とを比較し、受信品質Q(t)より受信品質Q(t−1)の方が良好である(Q(t)<Q(t−1))、即ち、受信品質が改善されていないか否かを判定する(ステップS104)。判定の結果、受信品質Q(t)より受信品質Q(t−1)の方が良好でない(No)、即ち、受信品質が改善されている場合、ステップS101へ戻る。
一方、ステップS104における判定の結果、受信品質Q(t)より受信品質Q(t−1)の方が良好である(Yes)、即ち、受信品質が改善されておらず信号品質を示す値が低下している場合、基地局10は、端末27に対し送信電力の増加を要求する(ステップS105)。
端末27が送信電力を増加した後、基地局10は、端末27が送信電力を増加したことによって干渉が生じ、その干渉による他局への妨害が増加したか否かを判定する(ステップS106)。つまり、基地局10は、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信した後、送信電力を増加させた端末ではない他の端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得し、取得した信号品質を示す値が低下した、即ち、干渉による妨害を受けた端末を検出する。
判定の結果、干渉による他局への妨害が増加した(Yes)場合、基地局10は、送信電力を増加した端末27に対し、送信電力を減少することを要求する(ステップS107)。その後、処理を終了する。一方、ステップS106における判定の結果、干渉による他局への妨害が増加していない(No)場合、処理を終了する。
つまり、この発明に係る複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法は、複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御ステップとを有している。
また、複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法は、複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、送信電力を増加させた無線通信端末と検出された無線通信端末との干渉を推定する推定ステップと、推定ステップにおいて干渉を推定できた場合に、送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御ステップとを有している。
ここで、他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値とは、例えば、信号対雑音比(Signal−to−Noise Ratio:SNR)等である。
また、送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させるのは、何れかの無線通信端末の送信電力を増加させたことにより、他の無線通信端末における信号品質を示す値が低下したので、干渉が生じたと推定し、送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させて干渉を生じさせないようにするためである。
また、推定ステップにおいて推定する干渉とは、無線通信基地局が通信チャネルを割り当てている無線通信端末間における干渉であり、
(1)隣接チャネルにおける干渉:割り当て可能な通信チャネル内の隣り合う通信チャネル間の干渉
(2)運用帯域内におけるチャネル干渉:割り当て可能な通信チャネル内の隣り合っていない、何れか2以上の通信チャネル間の干渉
(3)同一の通信チャネルにおける干渉とは、SDMAにおける同一(空間)チャネルにおける干渉や他の無線基地局と接続している無線通信端末が使用している、少なくとも同一周波数のチャネルにおける干渉
となる。
(1),(2)では、通信チャネルで受信した電界強度に基づく無線信号のレベルと、その無線信号に含まれる希望波(妨害波)のレベルを把握することで、その通信チャネルにおける干渉が生じているかいないかを把握することができ、更に、他の通信チャネルにおいて、同様な把握を行うことで、割り当てた通信チャネルを使用している無線通信端末間の干渉を推定することができる。
(3)では、通信チャネルにおいて受信した無線信号に、自分が受信したい希望波以外に、同一(空間)チャネルを割り当てた他の無線通信端末の無線信号や、他の基地局又は当該他の基地局に接続する無線通信端末から送信される無線信号が含まれているか否かを判定する。具体的には、各無線信号における制御信号に含まれているbscc(基地局が無線通信を行う際に、自身が送受信するデータであることを認識するための識別情報)を見ることで、希望波か、他の基地局又は他の基地局に接続する無線通信端末からの妨害波かを判定している。そして、妨害波が含まれていない場合には、自身が割り当てている同一のチャネル(空間チャネル)を割り当てた無線通信端末間での干渉と判定する。
次に、無線通信基地局における推定ステップにおいて、他の無線通信基地局、又は当該他の無線通信基地局と接続している無線通信端末が送信する無線信号との干渉が生じている無線通信端末を推定する処理について説明する。
通信チャネルにおいて受信した無線信号に、自分が受信したい希望波以外に、他の基地局又は当該他の基地局から送信される無線信号が含まれているか否かを判定する。具体的には、各無線信号における制御信号に含まれているbscc(基地局が無線通信を行う際に、自身が送受信するデータであることを認識するための識別情報)を見ることで、希望波か妨害波かを判定している。そして、無線通信基地局自身が割り当てた無線通信端末間での干渉か否かを判定する。
上述した干渉の検出については、以下のようにして対応する。
(1)同一チャネルによる干渉検出
・bsccによる希望波判定→該当しないbsccであれば他の基地局又は他の基地局に接続する無線通信端末からの妨害波と判定
・Spatial数→SpatialしていればSDMAにおける同一干渉と判定
・SINR量→品質管理による干渉の有無を判定
(2)隣接・運用帯域内による干渉検出
・自局が管理する帯域において割り当てているチャネルか否か→接続していればチャネルを特定可
・各チャネルのDSSI検出→希望波か否か
(3)他局との干渉検出
・自局が管理する帯域において割り当てているチャネルか否か
・各基地局を収容するネットワークにおいてスループットの増減を検出
図4は、基地局と基地局に接続された複数の端末における無線通信状態を模式的に示す説明図である。図4に示すように、無線通信端末T1〜T3は、無線通信基地局BSと無線通信しており、無線通信基地局BSと無線通信端末T1〜T3により、無線通信ネットワークが形成されている。ここで、無線通信端末T3が、送信電力を制御する端末となる。
先ず、無線通信端末T3が、無線通信基地局BSと接続した後の無線通信信号の信号品質を示す値に基づいて、送信電力の制御を行う。このとき、図4に示すような状態では、無線通信基地局BSと接続した無線通信端末T3が無線通信を行うことで他の無線通信端末T1,T2が干渉を受けてしまい、無線通信端末T1,T2の通信品質が不安定になり、更に、無線通信システム全体の通信品質の不安定も招いてしまう。
そのため、無線通信端末T3は、無線通信基地局BSと接続して無線通信を行ったことにより、他の無線通信端末T1,T2に対して干渉を生じさせている可能性があると推定し、送信電力を低減する制御を行う(図3参照)。つまり、送信電力の増加を指示した無線通信端末の送信電力を減少させることで、他の無線通信端末への干渉を抑制することができるので、無線通信システム全体における通信品質を安定化させることができる。
このように、この発明に係る無線通信方法は、無線通信基地局BSが無線通信端末のアップリンク(上り方向回線)における送信電力を上げさせたことで、端末間相互における干渉が増加し、無線通信システム全体の通信品質が低下している(改善していない)と判定した場合、無線通信端末のアップリンクにおける送信電力を減少させることで、無線通信システム全体の通信品質を改善し安定化させる。
なお、本発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
この発明の一実施の形態に係る無線通信基地局の概略構成を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態に係る無線通信端末の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す基地局において送信電力を変更する制御動作の流れを示すフローチャートである。 基地局と基地局に接続された複数の端末における無線通信状態を模式的に示す説明図である。 従来の無線通信方法を模式的に示した説明図である。 従来の無線通信方法における電力制御処理の流れを示すフローチャートである。 無線通信端末が送信している周波数に対する電力の時間経過による変化をグラフで示す説明図である。
符号の説明
10 無線通信基地局
11a,28a アンテナ
11,28 送受切替スイッチ部
12,29 無線送信部
13,30 電力制御部
14,31 データ生成部
15,32 無線受信部
16,33 品質計算部
17 干渉判定部
18 基地局通信制御部
19 周波数配置管理部
20 空間多重多元接続管理部
21 上り電力制御部
22 信号品質管理部
23,39 変調方式管理部
24,40 記憶部
25,41 比較部
26,42 制御部
27 無線通信端末
35 端末通信制御部
36 送信電力記録部
37 スループット管理部
38 品質通知管理部
BS 基地局
T1,T2,T3 無線通信端末

Claims (4)

  1. 複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法であって、
    前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、
    他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、
    前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、
    前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御ステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  2. 複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局における無線通信方法であって、
    前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する送信ステップと、
    他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得ステップと、
    前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出ステップと、
    前記検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、前記送信電力を増加させた無線通信端末と前記検出された無線通信端末との干渉を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにおいて干渉を推定できた場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御ステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  3. 複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局であって、
    前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する指示部と、
    他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得部と、
    前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出部と、
    前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末が検出された場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御部と
    を有することを特徴とする無線通信基地局。
  4. 複数の無線通信端末と無線接続する無線通信基地局であって、
    前記複数の無線通信端末の内、何れかの無線通信端末における送信電力を増加させる指示を送信する指示部と、
    他の無線通信端末から受信した無線信号の信号品質を示す値を取得する取得部と、
    前記信号品質を示す値が低下した無線通信端末を検出する検出部と、
    検出された無線通信端末に割り当てている通信チャネルにおける通信状況に基づいて、前記送信電力を増加させた無線通信端末と前記検出された無線通信端末との干渉を推定する推定部と、
    前記推定部において干渉を推定できた場合に、前記送信電力を増加させた無線通信端末の送信電力を減少させる電力制御部と
    を有することを特徴とする無線通信基地局。
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