JP2010051946A - Linear motor and portable apparatus provided with linear motor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、リニアモータおよびリニアモータを備えた携帯機器に関する。 The present invention relates to a linear motor and a portable device including the linear motor.
従来、コイルからの電磁力により振動する可動部を備えた振動モータが知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
Conventionally, a vibration motor including a movable part that vibrates by an electromagnetic force from a coil is known (see, for example,
上記特許文献1には、円板状のマグネットからなる可動子と、可動子を取り囲むように配置されたコイルとを備えた振動アクチュエータ(振動モータ)が開示されている。上記特許文献1に記載の振動アクチュエータでは、円板状の可動部を取り囲むように上下方向に厚みが大きいコイルが配置されているとともに、そのコイルからの電磁力により円板状の可動部を上下方向(可動部の厚み方向)に直線移動させるように構成されている。
また、上記特許文献2には、永久磁石と、永久磁石に対向するように配置された振動子と、振動子に連結されるとともに筒状に形成された可動コイルとを備えた振動装置が開示されている。上記特許文献2に記載の振動装置では、可動コイルは、振動子の移動方向に延びる棒状のガイドレールに対して直交する方向にコイルの巻き面が配置されるとともに、ガイドレールに沿った方向に振動子とともに振動するように構成されている。
上記特許文献1に開示された振動アクチュエータでは、上下方向に厚みが大きいコイルを用いて円板状の可動部が上下方向(可動部の厚み方向)に移動するように構成されているので、装置の薄型化を図ることが困難であるという問題点がある。
The vibration actuator disclosed in
上記特許文献2に開示された振動装置では、可動コイルの移動方向(ガイドレールに沿った方向)に対して直交する方向に筒状の可動コイルの巻き面が配置されることになる。このため、可動コイルの巻き面の高さ方向の長さが大きくなるので、装置の薄型化を図ることが困難であるという問題点がある。
In the vibration device disclosed in
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、薄型化を図ることが可能なリニアモータを提供することである。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and one object of the present invention is to provide a linear motor that can be reduced in thickness.
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるリニアモータは、渦巻状の電流線を有する固定部と、電流線と対向する磁極面を有し、渦巻状の電流線の表面に沿って移動可能に設けられた可動部とを備え、固定部には、可動部が移動する際に、直接または弾性部材を介して可動部が衝突する部材が設けられている。ここで、本発明において、「直接可動部が衝突する」とは、可動部が部材に当接するように衝突することを意味する。また、「弾性部材を介して可動部が衝突する」とは、弾性部材の付勢力に抗する方向に、弾性部材による付勢力よりも大きさの大きい駆動力によって、可動部が弾性部材を介して間接的に部材に衝突することを意味する。 In order to achieve the above object, a linear motor according to a first aspect of the present invention has a fixed portion having a spiral current line and a magnetic pole surface facing the current line, and is provided on the surface of the spiral current line. And a movable part provided so as to be movable along the fixed part. When the movable part moves, the fixed part is provided with a member that the movable part collides with directly or via an elastic member. Here, in the present invention, “directly movable part collides” means that the movable part collides so as to contact the member. In addition, “the movable part collides with the elastic member” means that the movable part passes through the elastic member by a driving force larger than the urging force of the elastic member in a direction against the urging force of the elastic member. It means that it collides with the member indirectly.
この発明の第2の局面による携帯機器は、上記第1の局面によるリニアモータを備える。 A portable device according to a second aspect of the present invention includes the linear motor according to the first aspect.
この発明の第1の局面によるリニアモータでは、上記の構成により、薄型化を図ることが可能で、固定部が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)を短くすることができる。 In the linear motor according to the first aspect of the present invention, it is possible to reduce the thickness by the above configuration, and it is possible to shorten the response time (start-up time) until the fixed portion reaches a predetermined vibration amount.
この発明の第2の局面による携帯機器では、上記のリニアモータを備えることによって、携帯機器の薄型化を図ることが可能で、携帯機器が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)を短くすることができる。 In the portable device according to the second aspect of the present invention, by providing the above linear motor, the portable device can be thinned, and the response time (start-up time) until the portable device reaches a predetermined vibration amount. Can be shortened.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるリニアモータの構造を示した平面図である。図2および図3は、図1に示した第1実施形態によるリニアモータの構造を説明するための図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is a plan view showing the structure of a linear motor according to a first embodiment of the present invention. 2 and 3 are views for explaining the structure of the linear motor according to the first embodiment shown in FIG.
本発明の第1実施形態によるリニアモータ1(リニア駆動型振動モータ)は、図1に示すように、収納部10aが設けられた固定部10と、収納部10aに配置された可動部20および板ばね30とを備えている。なお、板ばね30は、本発明の「弾性部材」の一例である。
As shown in FIG. 1, the linear motor 1 (linear drive type vibration motor) according to the first embodiment of the present invention includes a fixed
固定部10は、図2に示すように、枠体11と、プリント基板12、13とを含み、被振動体50上に設けられている。枠体11は、平面的に見て、実質的に矩形形状に形成されているとともに、固定部10の収納部10aを構成する矩形形状の開口部を有している。枠体11の下面側(矢印Z2方向側)には、収納部10aを下側から塞ぐようにプリント基板12が配置され、枠体11の上面側(矢印Z1方向側)には、収納部10aを上側から塞ぐようにプリント基板13が配置されている。プリント基板12、13は、平面的に見て、実質的に矩形形状(長方形形状)に形成された平板状に構成され、枠体11とは実質的に同じ外形寸法を有している。
As shown in FIG. 2, the
プリント基板13の下面には、図2および図3に示すように、平面的に見て内側から外側に向かって矢印X1およびX2方向に広がるように形成される渦巻状の電流線14により構成され、電磁石として機能する一対の平面コイル14a、14bが形成されている。平面コイル14a、14bは、矢印X1およびX2方向に隣接するように配列されている。平面コイル14aは、図3に示すように、下面側(矢印Z2方向側)から見て、電流線14が内側から外側に向かって反時計回りに渦巻状に巻回されることにより形成されている。平面コイル14bは、下面側から見て、電流線14が内側から外側に向かって時計回りに渦巻状に巻回されることにより形成されている。すなわち、平面コイル14a、14bは、巻き方向が互いに反対方向となっている。また、平面コイル14a、14bは、平面コイル14aの電流線14の外側端部と平面コイル14bの電流線14の外側端部とが直列に接続されており、駆動電流が供給された際に、互いに逆方向の磁界を形成する。また、平面コイル14aの電流線14の内側端部および平面コイル14bの電流線14の内側端部は、それぞれ、後述する周波数スキャナ部15に接続されている。
2 and 3, the lower surface of the printed
プリント基板13の上面上には、図1および図2に示すように、制御ICからなる周波数スキャナ部15が設けられている。周波数スキャナ部15は、平面コイル14a、14bに交流電流(駆動電流)を供給する機能を有しており、矢印A方向(図3参照)の駆動電流と矢印A方向とは反対方向の駆動電流とを、所定の周波数で交互に供給する。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
可動部20は、図1および図2に示すように、平面的に見て円形形状に形成された平板状の永久磁石(フェライトやネオジウムなどの強磁性材料からなる磁石)により構成されている。可動部20は、プリント基板12の上面上に載置されているとともに、平面的に見て、収納部10aの略中央に位置するように一対の板ばね30により側面20aが支持されている。可動部20は、永久磁石の厚み方向に着磁され、可動部20のプリント基板13側(矢印Z1方向側)の表面20bはN極、可動部20のプリント基板12側(矢印Z2方向側)の表面20cはS極に着磁されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
可動部20は、一対の板ばね30に支持された状態で、収納部10aの内部でプリント基板12、13に対して矢印X1およびX2方向(平面的に見て内側から外側に向かって渦巻状の電流線14が広がる方向)に直線移動する。また、可動部20は、動作時に枠体11の可動部20の移動方向側(矢印X1およびX2方向側)の内壁11a、11bに対して、板ばね30を介して衝突するように構成されている。具体的には、図1および図2に示すように、可動部20の側面20aと枠体11の内壁11a、11bとの距離dが、それぞれ、周波数スキャナ部15からの平面コイル14a、14bへの駆動電流の供給開始後、可動部20が内壁11a、11bに向かって往復移動し始めてから5往復以内の期間内に、可動部20が板ばね30を介して内壁11a、11bに衝突するような小さい距離に設定されている。これにより、可動部20は、衝突による振動を固定部10に与えることが可能である。また、可動部20は、板ばね30を介して内壁11a、11bに最初に衝突してから継続的に衝突を繰り返す。なお、内壁11aおよび11bは、それぞれ、本発明の「部材」の一例である。
The
一対の板ばね30は、図1および図2に示すように、それぞれ、収納部10a内において可動部20の矢印X1方向側および矢印X2方向側に配置されている。一対の板ばね30の一方端部は、収納部10aの互いに対角に位置する角部で枠体11に取り付けられている。また、一対の板ばね30は、それぞれ、枠体11への取付部を支持点として撓み変形可能に構成されており、可動部20を互いに他方の板ばね30側に付勢する機能を有している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the pair of
図4〜図8は、リニアモータ1の動作を説明するための断面図である。
4 to 8 are cross-sectional views for explaining the operation of the
まず、図3に示すように、周波数スキャナ部15から平面コイル14a、14bに矢印A方向の駆動電流が所定の期間供給される。このとき、図4に示すように、渦巻状の平面コイル14aの中央部近傍には、アンペールの右ねじの法則に従って、下側がS極で上側がN極になるような磁界が形成される。その一方、渦巻状の平面コイル14bの中央部近傍には、アンペールの右ねじの法則に従って、下側がN極で上側がS極になるような磁界が形成される。これにより、可動部20は、平面コイル14aから引力を受けるとともに、平面コイル14bから斥力を受けるので、矢印X1方向に移動される。
First, as shown in FIG. 3, a driving current in the direction of arrow A is supplied from the
周波数スキャナ部15から平面コイル14a、14bに矢印A方向(図3参照)とは反対方向の駆動電流が所定の期間供給されると、図5に示すように、渦巻状の平面コイル14aの中央部近傍には、アンペールの右ねじの法則に従って、下側がN極で上側がS極になるような磁界が形成される。その一方、渦巻状の平面コイル14bの中央部近傍には、アンペールの右ねじの法則に従って、下側がS極で上側がN極になるような磁界が形成される。これにより、可動部20は、電流線14aから斥力を受けるとともに、電流線14bから引力を受けるので、矢印X2方向に移動される。
When a driving current in the direction opposite to the arrow A direction (see FIG. 3) is supplied from the
周波数スキャナ部15から平面コイル14a、14bに矢印A方向の駆動電流と矢印A方向とは反対方向の駆動電流とが交互に供給されることにより、上記のように、可動部20は、矢印X1およびX2方向に交互に移動される。すなわち、駆動電流が流れる方向を切り替えることにより、可動部20を往復移動させている。本実施形態では、可動部20の側面20aと、枠体11の内壁11a、11bとの距離d(図2参照)を通常より小さく設定することにより、図6〜図8に示すように、可動部20は、周波数スキャナ部15からの平面コイル14a、14bへの駆動電流の供給開始から所定時間内の起動初期段階において、板ばね30を介して内壁11a、11bに衝突される。
By alternately supplying the drive current in the direction of arrow A and the drive current in the direction opposite to the direction of arrow A from the
ここで、リニアモータ1について、筐体(固定部10および被振動体50)の加速度を算出するために行ったシミュレーションの結果について説明する。図9は、リニアモータ1のシミュレーションにおける可動部の位置を示した図である。図10は、リニアモータ1のシミュレーションにおける筐体の加速度を示した図である。図11〜図14は、リニアモータ1のシミュレーション結果について説明するための図である。
Here, the result of the simulation performed for calculating the acceleration of the housing (the fixed
まず、リニアモータ1におけるシミュレーションの設定条件について説明する。可動部20の運動方程式と筐体(被振動体50および固定部10)の運動方程式とは、それぞれ、以下の式(1)〜(4)により示すことができる。
First, simulation setting conditions in the
d(l−L)/dt>0の場合
md2l/dt2=−2k(l−L+r)+Fsin(ωt)・・・(1)
Md2L/dt2=2k(l−L+r)−Fsin(ωt)・・・(2)
d(l−L)/dt<0の場合
md2l/dt2=−2k(l−L−r)+Fsin(ωt)・・・(3)
Md2L/dt2=2k(l−L−r)−Fsin(ωt)・・・(4)
なお、kは、板ばね30のばね定数であり、Fは、可動部20に加わる最大の力である。lは、可動部20の図13に示した中心線Qからの移動量であり、Lは、筐体の図13に示した中心線Qからの移動量である。mは、可動部20の質量であり、Mは、筐体(被振動体50および固定部10)の質量である。ωは、可動部20に加わる力の角振動数であり、rは、可動部20と固定部10との間の換算摩擦力である。なお、換算摩擦力rは、以下の式(5)により算出する。
When d (l−L) / dt> 0 md 2 l / dt 2 = −2k (l−L + r) + Fsin (ωt) (1)
Md 2 L / dt 2 = 2k (l−L + r) −Fsin (ωt) (2)
When d (l−L) / dt <0 md 2 l / dt 2 = −2k (l−L−r) + Fsin (ωt) (3)
Md 2 L / dt 2 = 2k (l−L−r) −Fsin (ωt) (4)
Note that k is a spring constant of the
r=R/2k・・・(5)
なお、Rは、可動部20と固定部10との間の摩擦力である。
r = R / 2k (5)
Note that R is a frictional force between the
リニアモータ1については、上記した各パラメータに対して、図14に示す設定値を用いてシミュレーションを実施した。この際、可動部20の側面20aと枠体11の内壁11a、11bとの距離d(図1および図2参照)を、0.5(mm)に設定した。また、リニアモータ1との比較のため、可動部20の側面20aと枠体11の内壁11a、11bとの距離dを2.1(mm)に設定した比較例によるリニアモータ2についてもシミュレーションを実施した。比較例によるリニアモータ2についての他のパラメータは、リニアモータ1の設定値と同値である。また、筐体が所定の振動量に達するための所望加速度を1.5(G)と設定した。また、平面コイル14a、14bへの駆動電流の供給は、供給開始から0.06秒後に停止した。なお、このシミュレーションでは、板ばね30の厚みを考慮していない。すなわち、板ばね30の厚みを0(mm)としている。
For the
リニアモータ1では、図9に示すように、平面コイル14a、14bへの駆動電流の供給開始以降、可動部20の図13に示した中心線Qからの距離が共振により徐々に大きくなる。そして、駆動電流の供給開始から約0.018秒後に、可動部20は、図13に示した中心線Qからの距離が0.5(mm)の位置に達する。すなわち、駆動電流の供給開始から約0.018秒後の起動初期段階で、可動部20は、枠体11の内壁11aに衝突する。また、図10に示すように、平面コイル14a、14bへの駆動電流の供給開始から約0.018秒後に、ひし形形状の黒点で示された筐体の加速度の値は、約5.0(G)となっている。ここで、図10に示す筐体の加速度0付近での振動波形の振幅は、可動部20の移動に起因して発生する筐体の加速度を示しており、ひし形形状の黒点は、可動部20が枠体11の内壁11a、11bに弾性衝突することに起因して発生する筐体の加速度を示している。弾性衝突による筐体の加速度は、駆動電流の供給開始から約0.018秒後における可動部20の内壁11aへの衝突により、可動部20の運動エネルギの変化分に対応する約5.0(G)となる。これにより、筐体が所定の振動量に達するための所望加速度1.5(G)よりも大きな加速度が筐体に与えられる。したがって、リニアモータ1では、筐体が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)は、約0.018秒となる。
In the
また、可動部20に加わる力の角振動数ωが150(Hz)(図14参照)であることから、駆動電流の供給開始から約2.7(=150(Hz)×0.018(sec))周期で可動部20は枠体11の内壁11aまたは11bに衝突するので、衝突までに可動部20が内壁11a、11bに向かって往復移動する回数は約2.7回になる。したがって、可動部20が枠体11の内壁11a、11bに向かって往復移動し始めてから5往復以内の期間内に、可動部20は枠体11の内壁11a、11bに衝突する。
In addition, since the angular frequency ω of the force applied to the
一方、比較例によるリニアモータ2では、図11および図12に示すように、駆動電流の供給開始から0.06秒後の供給停止までの間、可動部20の位置および筐体加速度は、それぞれ、徐々に値が大きくなる。また、図12に示すように、筐体加速度は、駆動電流の供給開始から約0.042秒後に、筐体が所定の振動量に達するための所望加速度1.5(G)に達する。すなわち、比較例によるリニアモータ2では、筐体が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)が約0.042秒である。したがって、リニアモータ1では、可動部20の側面20aと枠体11の内壁11a、11bとの距離d(図1および図2参照)を0.5(mm)とすることによって、距離dが2.1(mm)であるリニアモータ2に比べて、応答速度(起動速度)が約2.3倍(=0.042/0.018)速くなる。
On the other hand, in the
本発明の第1実施形態によるリニアモータ1では、以下の効果を得ることができる。
In the
(1)横振動(矢印X1およびX2方向の振動)のリニアモータ1を構成することによって、縦振動(矢印Z1およびZ2方向の振動)のリニアモータに比べて薄型化を図りやすい。
(1) By configuring the
(2)平面コイル14a、14bの配列方向に沿って移動可能な可動部20を設けることによって、上下方向に厚みが大きいコイルを用いて上下方向に可動部20を直線移動させる場合に比べて、薄型の形状にすることができる。また、平面コイル14aおよび14bを可動部20の移動方向に沿って扁平状になるように渦巻状に形成する。これによって、コイルの巻き面が可動部20の移動方向に対して直交する方向に配置される場合に比べて、コイルの巻き面による高さ方向(上下方向)への領域を設ける必要がなくなり、Z方向の厚みを小さくすることができる。これにより、リニアモータ1の薄型化を図ることができる。
(2) By providing the
(3)可動部20が移動する際に、板ばね30を介して可動部20が衝突する内壁11a、11bを固定部10に設けることによって、リニアモータ1の動作時に、可動部20の衝突による運動エネルギの変化分に対応する加速度が固定部10に与えられる。これにより、動作時に固定部10に対してより大きな振動を与えることができるので、固定部10が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)を短くすることができる。
(3) By providing the fixed
(4)可動部20が固定部10の内壁11a、11bに向かって往復移動し始めてから5往復以内の期間内に、板ばね30を介して可動部20を固定部10の内壁11a、11bに衝突させる。これにより、可動部20が往復移動し始めてから5往復以内の早期に固定部10に対してより大きな振動を与えることができるので、固定部10が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)を確実に短くすることができる。
(4) The
(5)板ばね30を設けるとともに、固定部10の内壁11a、11bに対して板ばね30を介して可動部20を衝突させることにより固定部10に振動を与えるように構成する。これにより、厚みの小さい薄型状の板ばね30を介して可動部20を固定部10に衝突させることができる。その結果、圧縮時の長さの比較的大きい圧縮コイルばねを設けて、圧縮コイルばねを介して可動部20を固定部10に衝突させる場合に比べて、板ばね30の厚みと圧縮コイルばねの圧縮時の長さとの差異分だけ、モータを小型化することができる。
(5) The
(6)電流が印加された際に、互いに逆方向の磁界を形成するように構成された一対の平面コイル14a、14bを設けることによって、平面コイル14aと永久磁石からなる可動部20との間、および、平面コイル14bと永久磁石からなる可動部20との間に、それぞれ、容易に引力および斥力を加えることができる。
(6) By providing a pair of
(7)平面コイル14a(14b)の表面に対向するように、可動部20のN極面20bが配置されるように構成した。これにより、可動部20側から発生する磁力線(磁力線が生じる磁極面)と平面コイル14a(14b)に電流を流すことにより発生する磁束線(磁束線が生じるコイル面)とが平行になる。これに対して、上記特許文献2に記載の構成では、磁石からの磁力線とコイルからの磁束線とは直交する。したがって、上記特許文献2に記載の構成に比べてリニアモータ1における構成は、磁力線と磁束線とが重なる量が大きいので、その分、可動部20を移動させる際の駆動力を大きくすることができる。
(7) The
(第2実施形態)
図15は、本発明の第2実施形態によるリニアモータの構造を示した斜視図である。図16〜図19は、図15に示した第2実施形態によるリニアモータの構造を説明するための図である。
(Second Embodiment)
FIG. 15 is a perspective view showing the structure of a linear motor according to the second embodiment of the present invention. FIGS. 16-19 is a figure for demonstrating the structure of the linear motor by 2nd Embodiment shown in FIG.
本発明の第2実施形態によるリニアモータ(リニア駆動型振動モータ)100は、図15および図16に示すように、収納部110aが設けられた枠体110と、収納部110aに配置された可動部120と、可動部120を支持する一対の板バネ130とを備えている。
As shown in FIGS. 15 and 16, a linear motor (linear drive vibration motor) 100 according to the second embodiment of the present invention includes a
枠体110は、平面的に見て、矢印X1およびX2方向に延びる第1側壁部110bと矢印Y1およびY2方向に延びる第2側壁部110cとにより実質的に矩形形状(正方形形状)に形成されているとともに、枠体110の収納部110aは、上下方向(矢印Z1およびZ2方向)に貫通する矩形形状の開口部からなる。また、枠体110には、収納部110aの上方向側(矢印Z1方向側)の開口部を塞ぐようにプリント基板140が配置されているとともに、下方向側(矢印Z2方向側)の開口部を塞ぐように底板150が配置されている。また、枠体110、プリント基板140および底板150は、ガラスエポキシ樹脂により形成されている。
The
可動部120は、図16に示すように、平面的に見て角部が面取りされた矩形形状(長方形状)に形成されているとともに、平板状の永久磁石(フェライトやネオジウムなどの強磁性材料からなる磁石)により構成されている。可動部120は、矢印X1およびX2方向に沿って約8mmの長さを有するとともに、矢印Y1およびY2方向に沿って約10mmの長さを有する。また、可動部120は、平面的に見て、枠体110の収納部110aの略中央に位置するように一対の板バネ130により側面が支持されている。また、図17に示すように、可動部120は、収納部110aの高さよりも低い高さ(小さい厚み)を有している。
As shown in FIG. 16, the
可動部120は、図17に示すように、第1磁石121および第2磁石122からなる2つの永久磁石により構成されている。具体的には、可動部120の中心線C1−C1近傍(図16参照)を境界として矢印X1方向側に第1磁石121が配置されるとともに、矢印X2方向側に第2磁石122が配置されるように構成されている。第1磁石121のプリント基板140に対向する側には、厚み方向にN極に着磁されたN極面121aが設けられている。また、第2磁石122のプリント基板140に対向する側には、厚み方向にS極に着磁されたS極面122aが設けられている。
As shown in FIG. 17, the
第1磁石121の底板150に対向する側には、厚み方向にS極に着磁されたS極面121bが設けられている。同様に、第2磁石122の底板150に対向する側には、厚み方向にN極に着磁されたN極面122bが設けられている。
On the side facing the
また、第1磁石121と第2磁石122とは、プリント基板140側の表面において、N極面121aとS極面122aとが隣接するとともに、底板150側の表面において、S極面121bとN極面122bとが隣接するように配置されている。そして、第1磁石121と第2磁石122とは、それぞれ、互いに隣接するN極面121aおよびS極面122a間による引力と、S極面121bおよびN極面122b間による引力とにより密着した状態で保持されているとともに、接着剤などにより互いに固定されている。
The
以上により、可動部120は、一対の板バネ130に支持された状態で、収納部110aの内部においてプリント基板140に対して平行な矢印X1およびX2方向に直線移動する。ここで、平行とは、互いに平行な状態だけでなく、可動部120が直線移動する際の妨げにならない程度に平行な状態からずれた状態(所定の角度傾斜した状態)を含んでいる。また、このとき、第1側壁部110b(図16参照)は、可動部120が矢印X1およびX2方向に移動する際のガイドとしての機能を有する。
As described above, the
一対の板バネ130は、図15および図16に示すように、それぞれ、枠体110の第2側壁部110cの内側面に配置されている。具体的には、一対の板バネ130は、それぞれ、枠体110に固定される固定部130aと、撓み部130bと、可動部120の支持部130cとにより構成されている。固定部130aは、矢印Y1およびY2方向に沿って延びるように形成されているとともに、枠体110の第2側壁部110cに接着剤などにより固定されている。また、撓み部130bは、固定部130aとの境界部分から支持部130cまでの間に複数回(2回)折り曲げられることによって、一対の板バネ130の支持部130cの軌跡が中心線C2−C2上を矢印X1およびX2方向に沿って直線的に移動するように撓み可能に構成されており、可動部120を互いに他方側の板バネ130に付勢する機能を有している。また、各板バネ130の支持部130cは、それぞれ、枠部110の収納部110aの中心線C2−C2上近傍において可動部120を挟むようにして支持するように構成されている。
A pair of leaf | plate springs 130 are each arrange | positioned at the inner surface of the 2nd
第1磁石121および第2磁石122における底板150に対向する側の表面には、鉄板などからなるヨーク160aが設けられている。また、プリント基板140の可動部120と対向する側とは反対側の表面にも、同様に、鉄板などからなるヨーク160bが設けられている。ヨーク160aおよび160bは、装置本体から外部へ磁気が漏れるのを抑制するための磁気シールドとしての機能を有する。
A
プリント基板140の内部には、図17〜図19に示すように、2層配線構造からなる扁平形状の平面コイル141および142が配置されている。平面コイル141および142は、それぞれ、平面的に見て、矩形形状の輪郭を有するとともに、内側から外側に向かってXY面(矢印X1(X2)方向と矢印Y1(Y2)方向とにより形成される面)方向に広がるように渦巻状に形成されている。なお、平面コイル141および142は、それぞれ、本発明の「コイル」の一例である。
As shown in FIGS. 17 to 19, flat
平面コイル141および142は、1本の電流線143により互いに電気的に直列接続されている。具体的には、平面コイル141を構成する第1層目電流線143aは、図18に示すように、外側から内側に向かって反時計回りに渦巻状に巻回されている。平面コイル141の第1層目電流線143aの外側の端部は、プリント基板140上に設けられた電極パッド170aに接続されている。
The
平面コイル142を構成する第2層目電流線143bは、図19に示すように、内側から外側に向かって反時計回りに渦巻状に巻回されている。平面コイル142の第2層目電流線143bの外側の端部は、プリント基板140上に設けられた電極パッド170bに接続されている。そして、平面コイル141を構成する第1層目電流線143aの内側の端部と、平面コイル142を構成する第2層目電流線143bの内側の端部とが、それぞれの中心部分近傍においてプリント基板140に設けられたコンタクトホールを介して互いに接続されている。なお、ヨーク160bには、プリント基板140上の電極パッド170aおよび170bに対応する位置にそれぞれ開口部160cおよび160dが設けられており、ヨーク160bと、電極パッド170aおよび170bとは接触していない。
As shown in FIG. 19, the second layer
図18に示すように、平面コイル141は、それぞれ、矢印Y1およびY2方向に延びる第1部分141aおよび141bと、矢印X1およびX2方向に延びる第2部分141cおよび141dとを有している。第2部分141cおよび141dを構成する電流線143aの幅W2が、平面コイル141の第1部分141aおよび141bを構成する電流線143aの幅W1よりも小さくなるように形成されている。これにより、第2部分141cおよび141dを構成する電流線143aのピッチ(隣接する電流線143aの中心間の距離)L2が、第1部分141aおよび141bを構成する電流線143aのピッチL1よりも小さくなる。
As shown in FIG. 18, the
また、平面的に見て、第2部分141cおよび141dの少なくとも一部は、それぞれ、枠体110の第1側壁部110bに重なるように配置されている。つまり、平面コイル141の配置領域は、平面的に見て可動部120よりも大きく、可動部120全体を覆っている。
Further, when viewed in a plan view, at least a part of the
図19に示すように、平面コイル142も、平面コイル141と同様の構成であり、矢印Y1およびY2方向に延びるとともに幅W1を有する第1部分142aおよび142bと、矢印X1およびX2方向に延びるとともに幅W2を有する第2部分142cおよび142dとを有している。また、平面的に見て、第2部分142cおよび142dの一部は、それぞれ、枠体110の第1側壁部110bに重なるように配置されている。
As shown in FIG. 19,
以上により、平面コイル141および142に駆動電流が供給された際には、第1部分141a(142a)と第1部分141b(142b)とにおいて電流方向は相反する方向となる。そして、第1部分141a(142a)、および、第1部分141b(142b)による電磁力が、可動部120を移動させるための駆動力となる。
As described above, when the driving current is supplied to the
次に、図18〜図21を参照して、本発明の第2実施形態によるリニアモータ100の動作を説明する。
Next, with reference to FIGS. 18-21, operation | movement of the
まず、電極パッド170aおよび170bを介して、電流線143に駆動電流が供給される。これにより、図20に示すように、可動部120のN極面121aおよびS極面122a間において発生する矢印Z1およびZ2方向の磁界(図20の破線矢印を参照)と直交する方向(図17および図19の矢印Y1およびY2方向)の電流が平面コイル141の第1部分141aおよび141bと、平面コイル142の第1部分142aおよび142bに流れる。そして、平面コイル141(142)の第1部分141a(142a)を流れる電流が寄与するローレンツ力が第1磁石121のN極面121aに矢印X2方向に働く。同時に、平面コイル141(142)の第1部分141b(142b)を流れる電流が寄与するローレンツ力が第2磁石122のS極面122aに矢印X2方向に働く。以上により、可動部120が矢印X2方向に直線移動される。
First, a drive current is supplied to the
そして、所定時間後、図21に示すように、図20に示す状態とは反対方向の駆動電流を供給することによって、上記と同様の作用により、可動部120が矢印X1方向に直線移動される。このようにして、所定の周波数で駆動電流の方向を切り替えることによって、可動部120は、矢印X1方向と矢印X2方向とに交互に直線移動されて共振運動される。この際、第1磁石121のS極面121bと第2磁石122のN極面122bとの間に発生する磁束は、ヨーク160aに吸収されてヨーク160a内を選択的に通過するので、底板150を貫いて外側にまで及ぶようには発生しない。また、第1磁石121のN極面121aと第2磁石122のS極面122aとの間に発生する磁束は、プリント基板140を貫いた場合にヨーク160bに吸収されてヨーク160b内を選択的に通過するので、ヨーク160bの外側にまで及ぶようには発生しない。
Then, after a predetermined time, as shown in FIG. 21, by supplying a drive current in the direction opposite to the state shown in FIG. 20, the
また、このとき、可動部120には、平面コイル141(142)において互いに対向する第2部分141c(142c)および141d(142d)から発生する電磁力により、それぞれ、矢印Y1およびY2方向に沿った中心に向かう方向の力、または、中心から矢印Y1およびY2方向に沿った外側に引っ張る方向の力が加えられている。
At this time, the
本発明の第2実施形態によるリニアモータ100では、上記(1)〜(5)の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
In the
(8)平面コイル141および142を可動部120の移動方向に沿って扁平状になるように渦巻状にした。これによって、コイルの巻き面が可動部の移動方向に対して直交する方向に配置される場合に比べて、コイルの巻き面による高さ方向(高さ方向)への領域を設ける必要がなくなり、矢印Z1およびZ2方向の厚みを小さくすることができる。したがって、リニアモータ100の薄型化を図ることができる。
(8) The
(9)平面コイル141(142)に対向する側の表面に互いに異なる極性のN極面121aおよびS極面122aを含む可動部120を備え、N極面121aおよびS極面122aにそれぞれ対応する位置に、互いに電流の流れる方向が反対である平面コイル141(142)の第1部分141aおよび141b(142aおよび142b)を配置した。これにより、平面コイル141(142)に電流が流れた際に発生する電磁力によりN極面121aおよびS極面122aに加わる力が同じ方向になるので、その方向に可動部120を移動させることができる。すなわち、1つの渦巻状の平面コイルによりリニアモータを構成することができるので、その分、装置を小型化(小面積化)することが可能になる。
(9) The
なお、コイルに対向する側の永久磁石の極性が1種類のみからなる場合では、可動部を一方方向および他方方向に移動させるために両側にそれぞれコイルを配置する必要があるため、装置の小型化(小面積化)には一定の限界がある。 In addition, when the polarity of the permanent magnet on the side facing the coil consists of only one type, it is necessary to dispose the coil on both sides in order to move the movable part in one direction and the other direction. (Small area) has a certain limit.
(10)平面コイル141(142)の表面に対向するように、可動部120のN極面121aおよびS極面122aが配置されるように構成した。これにより、可動部120側から発生する磁力線(磁力線が生じる磁極面)と平面コイル141(142)に電流を流すことにより発生する磁束線(磁束線が生じるコイル面)とが平行になる。これに対して、上記特許文献2に記載の構成では、磁石からの磁力線とコイルからの磁束線とは直交する。したがって、上記特許文献2に記載の構成に比べてリニアモータ100における構成は、磁力線と磁束線とが重なる量が大きいので、その分、可動部120を移動させる際の駆動力を大きくすることができる。
(10) The
(11)可動部120の平面コイル141(142)と対向する面とは反対側の面において、N極面121aに対応する位置にS極面121bを設けるとともに、S極面122aに対応する位置にN極面122bを設けた。これによって、可動部120のN極面121a、S極面122a、S極面121bおよびN極面122bは、互いに、可動部120の移動方向(矢印X1およびX2方向)および厚み方向(矢印Z1およびZ2方向)において異なる磁極が隣接するように配置される。したがって、それぞれの磁極面の間において発生する磁束の長さが小さくなるので、その分、リニアモータ100の外部に磁束が漏れるのを抑制することができる。その結果、リニアモータ100を種々の装置内に配置した場合に、リニアモータ100からの磁束漏れに起因して装置の動作不良が発生するのを抑制することができる。
(11) On the surface opposite to the surface facing the planar coil 141 (142) of the
(12)可動部120のS極面121bおよびN極面122bの表面に磁気シールドとしての機能を有するヨーク160aを設けることによって、S極面121bおよびN極面122b間に発生する磁束がリニアモータ100の底板150側から外部に漏れるのを確実に抑制することができる。また、プリント基板140の表面にもヨーク160bを配置することによって、N極面121aおよびS極面122a間において、平面コイル141および142を貫きつつ、ヨーク160b内を通過するようにして磁束が発生する。したがって、N極面121aおよびS極面122a間に発生する磁束がプリント基板140側から外部に漏れるのを確実に抑制することができる。以上により、リニアモータ100からの外部への磁束漏れを容易に抑制することができる。
(12) By providing the
(13)可動部120を両側から支持する一対の板バネ130を、可動部120との支持部130cが可動部120の移動方向(矢印X1およびX2方向)に沿って撓むように折り曲げられた形状に設けることによって、板バネ130は、支持部130cの軌跡が矢印X1およびX2方向に沿って直線的に移動する。これによって、支持部130cが矢印X1およびX2方向に沿って直線的に移動しながら可動部120を支持するので、可動部120が移動する際に支持部130cと可動部120との接触部分にずれが発生するのを抑制することができる。その結果、可動部120が移動しながら回転するのを抑制することができるので、リニアモータ100を安定して動作させることができる。
(13) The pair of
(14)可動部120を角部が面取りされた矩形形状にすることによって、面取りしない場合に比べて、可動部120が移動する際に、枠部110の第1側壁部110bとの間に引っかかりが生じるのを抑制することができる。したがって、こうした引っかかりに起因して可動部120が回転するのをより確実に抑制することができる。
(14) By making the movable portion 120 a rectangular shape with chamfered corners, the
(15)平面コイル141(142)に、可動部120が移動する方向と交差する方向(矢印Y1方向および矢印Y2方向)に延びる第1部分141a、141b(142a、142b)と、可動部120が移動する方向(矢印X1方向および矢印X2方向)に延びる第2部分141c、141d(142c、142d)とを設けた。そして、第2部分141c、141d(142c、142d)の隣接する電流線143a(143b)のピッチL2が、第1部分141a、141b(142a、142b)の隣接する電流線143a(143b)のピッチL1よりも小さくなるように構成した。
(15) The
これにより、第2部分141c、141d(142c、142d)のピッチL2が小さくなった分、第1部分141a、141b(142a、142b)の矢印Y1方向および矢印Y2方向の長さが大きくなるので、可動部120を移動するための電磁力を増大させることができるとともに、可動部120の応答時間を短縮することができる。
Thereby, since the pitch L2 of the
(16)第2部分141c、141d(142c、142d)の電流線143a(143b)の幅W2を小さくすることにより、第2部分141c、141d(142c、142d)の隣接する電流線143a(143b)間のピッチL2が、第1部分141a、141b(142a、142b)の隣接する電流線143a(143b)間のピッチL1よりも小さくなるように構成した。これによって、第1部分141a、141b(142a、142b)の電流線143a(143b)の幅W1が大きい分、電流線143a(143b)の抵抗を小さくすることができるので、電流線143a(143b)を流れる電流量を大きくすることができる。その結果、可動部120の駆動力を増大させることができる。
(16) The
(17)平面的に見て、平面コイル141(142)の第2部分141c(142c)および141d(142d)の一部を第1側壁部110bに重なるように配置した。これによって、可動部120に矢印Y1およびY2方向の力が作用する領域を小さくすることができるので、可動部120が矢印X1およびX2方向に直線移動する際に、矢印Y1およびY2方向の力に起因して直線状の移動経路からずれるのを抑制することができる。その結果、リニアモータ100を安定して動作させることができる。また、第2部分141c、141d(142c、142d)の一部が枠体110の第1側壁部110bに重なる分、可動部120を移動するための電磁力の発生に寄与する第1部分141a、141b(142a、142b)の長さをより大きくすることができるので、可動部120の駆動力を増大させることができる。
(17) A part of the
(18)N極面121aと対向する平面コイル141(142)の第1部分141a(142a)に流れる電流の方向と、S極面122aと対向する平面コイル141(142)の第1部分141b(142b)に流れる電流の方向とは、略反対の方向である。これによって、N極面121aと対向する平面コイル141(142)の第1部分141a(142a)と、S極面122aと対向する平面コイル141(142)の第1部分141b(142b)とには、同じ方向の力が働くので、容易に可動部120を駆動することができる。
(18) The direction of current flowing in the
(第3実施形態)
図22および図23は、それぞれ、リニアモータ1(100)を用いた携帯機器の一例を説明するための図である。なお、図23は、図22のリニアモータ1(100)を含む部分の一断面である。
(Third embodiment)
FIG. 22 and FIG. 23 are diagrams for explaining an example of a portable device using the linear motor 1 (100). FIG. 23 is a cross section of a portion including the linear motor 1 (100) of FIG.
本発明の第1および第2実施形態のいずれかによるリニアモータ1(100)は、図22および図23に示すように、携帯電話300などに用いることが可能である。携帯電話300は、リニアモータ1(100)と、CPU310(図23参照)と、表示部320とを備えている。リニアモータ1(100)は、携帯電話300の表示部320が配置された側とは反対側の面に配置されている。表示部320は、タッチパネル方式のパネルにより構成され、表示部320に表示されたボタン部320aを押圧することにより携帯電話300を操作するように構成されている。そして、リニアモータ1(100)は、表示部320に表示されたボタン部320aが押圧されたことを検知した場合や、電話を着信した際にマナーモードに設定されている場合などに振動するようにCPU310で制御される。なお、携帯電話300は、本発明の「携帯機器」の一例である。
The linear motor 1 (100) according to any of the first and second embodiments of the present invention can be used in a
本発明のリニアモータ1(100)を備える携帯電話300では、以下の効果を得ることができる。
In the
(19)上記のリニアモータ1(100)を備えることによって、携帯電話300の薄型化を図ることが可能で、携帯電話300が所定の振動量に達するまでの応答時間(起動時間)を短くすることができる。
(19) By providing the linear motor 1 (100), the
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。 The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is shown not by the above description of the embodiments but by the scope of claims for patent, and further includes all modifications within the meaning and scope equivalent to the scope of claims for patent.
たとえば、上記第1実施形態では、可動部と固定部との距離を0.5(mm)に設定する例を示したが、本発明はこれに限らず、動作時に可動部が固定部に向かって往復移動し始めてから5往復以内の期間内に板ばねを介して可動部が固定部に衝突する距離であれば、可動部と固定部との距離を0.5(mm)以外の距離に設定してもよい。 For example, in the first embodiment, the example in which the distance between the movable part and the fixed part is set to 0.5 (mm) is shown. However, the present invention is not limited to this, and the movable part faces the fixed part during operation. If the movable part collides with the fixed part via the leaf spring within a period of five reciprocations after the start of reciprocating movement, the distance between the movable part and the fixed part is set to a distance other than 0.5 (mm). It may be set.
また、上記第1〜第3実施形態では、可動部を板ばねを介して固定部に衝突させる例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、図24に示すように、可動部の片側を2つの板ばね(計4つの板ばね)430により支持することにより、図25に示すように、動作時に可動部を直接衝突させるようにしてもよい。 Moreover, in the said 1st-3rd embodiment, although the example which makes a movable part collide with a fixed part via a leaf | plate spring was shown, this invention is not restricted to this, For example, as shown in FIG. As shown in FIG. 25, the movable portion may be caused to directly collide by supporting one side by two leaf springs (a total of four leaf springs) 430.
また、上記第1実施形態では、可動部の一例として、平面的に見て円形形状の可動部を用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、図26に示すように、平面的に見て、円形形状の両端が切り落とされたような形状の可動部520を用いてもよい。また、楕円形状の可動部を用いてもよい。
Moreover, in the said 1st Embodiment, although the example which uses a circular shaped movable part seeing planarly was shown as an example of a movable part, this invention is not restricted to this, For example, as shown in FIG. You may use the
また、上記第1実施形態では、プリント基板13の下面に平面コイルを配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、プリント基板13の下面および上面の両面に平面コイルを配置するようにしてもよい。
Moreover, although the example which arrange | positions a planar coil on the lower surface of the printed
また、上記第1実施形態では、周波数スキャナ部15から平面コイル14a、14bに駆動電流(交流電流)を供給する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、外部(携帯電話側)から直接平面コイル14a、14bに交流電流を供給するようにしてもよい。この場合には、周波数スキャナ部15が不要となり、部品点数が削除されるので、リニアモータ1の低コスト化を図ることができる。
Moreover, although the example which supplies a drive current (alternating current) from the
また、上記第1〜第3実施形態では、可動部が衝突する部材の一例として、固定部の内壁を示したが、本発明はこれに限らず、本発明の目的を達成する範囲で可動部が衝突可能な部材であれば、柱状の部材などであってもよい。 Moreover, in the said 1st-3rd embodiment, although the inner wall of the stationary part was shown as an example of the member which a movable part collides, this invention is not restricted to this, A movable part in the range which achieves the objective of this invention. If it is a member which can collide, a columnar member etc. may be sufficient.
また、上記第2実施形態では、可動部の一例として、平面的に見て角部が面取りされた矩形状の可動部120を用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、面取りされていない矩形状の可動部を用いてもよい。また、可動部120をたとえば円形形状など矩形状以外の形状にしてもよい。
In the second embodiment, as an example of the movable part, the example in which the rectangular
また、上記第2実施形態では、可動部120を、N極面121a、S極面122a、S極面121bおよびN極面122bにより構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、可動部120をN極面121aおよびS極面122aのみから構成し、S極面121bおよびN極面122bは設けないようにしてもよい。つまり、平面コイル141および142に対向する面に沿って、互いに異なる磁性に着磁された磁極面が設けられていればよい。
Moreover, in the said 2nd Embodiment, although the
また、上記第2実施形態では、可動部120を第1磁石121と第2磁石122とを隣接させるように設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、第1磁石121と第2磁石122との間に、たとえば、タングステンなどの錘を配置してもよい。この場合、錘を配置した分、可動部120をより安定して動作させることができる。また、このとき、可動部120の容積を変えずに錘を配置することにより、錘を配置していない場合に比べて同じ容積のまま可動部120の重量を増加させることができる。これにより、可動部120の振動量を容易に増加させることができる。
Moreover, although the example which provided the
また、上記第2実施形態では、ヨーク160aを、可動部120のS極面121bおよびN極面122bの表面上に設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、ヨーク160aを、S極面121bおよびN極面122bの表面から側面の部分にまで延びるように配置してもよい。この場合、可動部120の側面方向(図17の矢印X1およびX2方向)の磁束漏れを確実に抑制することができる。
Moreover, in the said 2nd Embodiment, although the example which provides the
また、上記第2実施形態では、弾性部材の一例として2つの板バネ130により可動部120を移動可能に支持する例を示したが、本発明はこれに限らず、コイルバネまたはゴム部材などの板バネ以外の弾性部材であってもよい。また、3つ以上の板バネ130により可動部120を支持してもよい。
In the second embodiment, the example in which the
また、上記第2実施形態では、平面コイル141および142が配置されたプリント基板140を可動部120の一方の表面側にのみ配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、可動部120の両側の表面にそれぞれ配置してもよい。これにより、可動部120の両側から駆動されるので、可動部120の駆動力を向上させることができる。その結果、可動部120の応答時間(可動部120が所定の振動量に達するまでの時間)を短縮させることができる。なお、プリント基板140を可動部120の両側の表面に配置する場合には、可動部120にヨーク160aを取りつけず、その代わりにヨーク160bを装置本体の両側に設けることにより、リニアモータ100(200〜400)からの外部への磁束漏れを抑制することが好ましい。
In the second embodiment, the example in which the printed
また、上記第2実施形態では、一対の板バネ130の支持部130cにより可動部120を挟むように支持する例を示したが、本発明はこれに限らず、板バネ130の支持部130cと可動部120との接触部分を接着してもよい。なお、可動部120が円形に近い形状であるほど接着した方が好ましい。
In the second embodiment, the example in which the
また、上記第2実施形態では、可動部120を直接板バネ130により支持する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、可動部120の表面に磁性流体を配置した状態で板バネ130により支持してもよい。この場合、磁性流体を配置した分、可動部120と第1側壁部110bとの間の摩擦力、および、可動部120と底板150との間の摩擦力がそれぞれ低減されるので、可動部120の応答時間を短縮することができる。
In the second embodiment, the example in which the
また、上記第2実施形態では、平面的に見て、平面コイル141の第2部分141c(141d)の全てのピッチL2が、第1部分141a(141b)のピッチL1よりも小さくなるように形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、第2部分141c(141d)の一部分のピッチL2を第1部分141a(141b)のピッチL1よりも小さくなるように形成してもよい。
In the second embodiment, the pitch L2 of the
また、上記第2実施形態では、平面的に見て、平面コイル141の第2部分141c(141d)の一部を、それぞれ、枠体110の第1側壁部110bに重なるように配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、第2部分141c(141d)の全てを枠体110の第1側壁部110bと重なるように設けてもよい。
Further, in the second embodiment, an example in which a part of the
10 固定部
11、110 枠体(固定部)
11a、11b 内壁(部材)
12、13、140 プリント基板(固定部)
14、143a、143b 電流線
14a、14b、141、142 平面コイル
20、120 可動部
30、130 板ばね(弾性部材)
141a、141b、142a、142b 第1部分
141c、141d、142c、142d 第2部分
1、100 リニアモータ
300 携帯電話(携帯機器)
10 fixed
11a, 11b Inner wall (member)
12, 13, 140 Printed circuit board (fixed part)
14, 143a, 143b
141a, 141b, 142a, 142b
Claims (6)
前記電流線と対向する磁極面を有し、前記渦巻状の電流線の表面に沿って移動可能に設けられた可動部とを備え、
前記固定部には、前記可動部が移動する際に、直接または弾性部材を介して前記可動部が衝突する部材が設けられている、リニアモータ。 A fixed part having a spiral current line;
A magnetic part having a magnetic pole surface facing the current line, and a movable part provided movably along the surface of the spiral current line;
A linear motor, wherein the fixed portion is provided with a member that collides with the movable portion directly or via an elastic member when the movable portion moves.
前記可動部が往復移動し始めてから5往復以内の期間内に、前記衝突する部材に対して直接または弾性部材を介して前記可動部が衝突するように構成されている、請求項1に記載のリニアモータ。 The movable part is configured to be reciprocally movable,
2. The movable portion according to claim 1, wherein the movable portion collides with the colliding member directly or via an elastic member within a period of 5 reciprocations after the movable portion starts to reciprocate. Linear motor.
前記衝突する部材に対して前記板ばねを介して前記可動部を衝突させることにより前記固定部に振動を与えるように構成されている、請求項1または2に記載のリニアモータ。 The elastic member includes a leaf spring,
3. The linear motor according to claim 1, wherein the fixed part is vibrated by causing the movable part to collide with the colliding member via the leaf spring. 4.
前記一対の平面コイルは電流が印加された際に、互いに逆方向の磁界を形成するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリニアモータ。 The spiral current line includes a pair of planar coils arranged apart from each other along the moving direction of the movable part,
The linear motor according to any one of claims 1 to 3, wherein the pair of planar coils are configured to form magnetic fields in opposite directions when an electric current is applied.
前記可動部は、前記渦巻状の1つのコイルにより形成される磁界に基づいて移動するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリニアモータ。 The spiral current line includes one spiral coil,
The linear motor according to any one of claims 1 to 3, wherein the movable portion is configured to move based on a magnetic field formed by the one spiral coil.
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