以下、本発明の撮像装置を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
〈1.第1の実施の形態〉
[撮像装置の外観構成例]
まず、本発明の撮像装置の第1の実施形態の外観構成について、図1〜図3を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、使用者(撮影者)側から見た状態で前後方向、上下方向、左右方向を示し、被写体側を前方、撮影者側を後方とする。
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態の撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。図2は、撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。図3は、本発明の撮像装置の第1の実施の形態を把持した状態を後方から見た斜視図である。
撮像装置1は、いわゆるデジタルスチルカメラであり、被写体からの光学的な画像を電気的な信号に変換して情報記録媒体に記録したり、電気的な信号に基づいた画像を液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部に表示したりすることができる。
撮像装置1は、扁平な横長の略直方体状に形成された装置本体2と、この装置本体2の前面にスライド可能に設けられたカバー部材3を備えている。そして、カバー部材3は、装置本体2の前面にスライド可能に支持されたスライド部4と、装置本体2の側部に回動可能に支持された回動部5と、スライド部4と回動部5を連結する連結部6を備えている。
装置本体2は、前方に向いた前面2a(図2を参照)と、後方に向いた背面2b(図3を参照)と、上面2cと、下面2dと、左側面2eと、右側面2fを有している。装置本体2の前面2aの左側には、被写体からの光が入射する撮像レンズ11が露出されている(図2を参照)。この撮像レンズ11は、スライド部4によって覆われており、スライド部4がスライドすると、露出されるようになっている。装置本体の上面2cには、撮影時に押圧操作するシャッタボタン(図示せず)や、電源をオン・オフさせる場合に押圧操作する電源ボタン(図示せず)等が設けられている。
装置本体2の背面2b(図3を参照)には、表示部12が配置されている。表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ等の平面パネルによって構成されている。この表示部12は、横長の長方形に形成されており、背面2bの略全体を専有する大きさに設定されている。また、装置本体2の背面2bには、撮影した画像を表示部12に表示させる場合に押圧操作する再生ボタン(図示せず)等の各種操作ボタンが設けられている。
カバー部材3のスライド部4は、装置本体2の前面2aの略半分を覆うような四角形の板体からなり、上下方向に延びる左右の側部の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。このスライド部4は、装置本体2の左右方向へスライドし、撮像レンズ11を開閉するようになっている。
スライド部4によって撮像レンズ11が閉塞されると、カバー部材3がレンズ閉塞状態(図1を参照)となり、スライド部4がスライドして撮像レンズ11が開放されると、カバー部材3がレンズ開放状態(図2を参照)となる。つまり、レンズ閉塞状態からスライド部4が右方向にスライドすると、撮像レンズ11が開放される。本実施の形態では、カバー部材3をレンズ閉塞状態からレンズ開放状態にすると、撮像装置1の電源がオンとなるように設定されている。
レンズ閉塞状態において、スライド部4の左側部は、装置本体2の左側面2eと同一の平面を形成する。また、連結部6と対向するスライド部4の右側部には、軸受片4aが設けられている。この軸受片4aには、上下方向に貫通する軸受孔(図示せず)が設けられており、この軸受孔に後述する第2の連結軸26が圧入固定されている。
回動部5は、上方から見た形状が略L字状に形成されており、上下方向の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。この回動部5は、装置本体2の右側部に回動可能に支持されるベース片21と、このベース片21に連続する立上り片22からなっている。
ベース片21は、略三角柱状に形成されており、水平方向に直交する第1側面21aと、第2側面21bと、第3側面21cを有している。第1側面21aは、レンズ閉塞状態において、装置本体2の右側面2fに対向される。第2側面21bは、レンズ閉塞状態で撮像装置1の右側面を形成し、レンズ開放状態で装置本体2の背面2bと同一の平面となる。第3側面21cは、立上り片22に連続する。
ベース片21の第1側面21aと第2側面21bによって形成される角部23は、上下方向に延びる回動軸16が貫通する軸受部となっている。つまり、ベース片21は、回動軸16によって装置本体2の右側部に回動可能に支持されている。角部23の外面は、円弧状に形成されており、回動部5を回動させる場合に、装置本体2の右側面2f上を摺動するようになっている。
ベース片21の第2側面21bと第3側面21cによって形成される角部24は、回動部5を回動させるときの作用部となる。つまり、角部24に指を引っ掛けて力を加えることにより、回動部5が回動される。
装置本体2の右側面2fには、レンズ開放状態で回動部5の回動を係止する係止部17が設けられている。この係止部17は、ベース片21の角部23に見合った円弧状の凹面を有する突部からなっている。ベース片21の円弧状の角部23は、係止部17の円弧状の凹面を摺動することができるが、角部23に連続する第2側面21bは、係止部17の円弧状の凹面を摺動することができない。その結果、回動部5の回動は、ベース片21の第2側面21bが装置本体2の背面2bと同一の平面となった状態で係止される。
このように、ベース片21を略三角柱に形成し、第2側面21bがレンズ閉塞状態で撮像装置1の右側面を形成し、レンズ開放状態で装置本体2の背面2bと同一の平面となるように構成した。そのため、回動部5の回動する角度は、90度よりも小さくなる(本例では略45度)。
立上り片22は、ベース片21の第1側面21aから略垂直に突出する平板状に形成されている。この立上り片22は、レンズ閉塞状態で装置本体2の前面2aに対向され、レンズ開放状態で装置本体2の前面2aに対して斜めに立ち上がる。立上り片22の先端部には、一対の軸受部22a,22bが設けられている。一対の軸受部22a,22bは、上下方向に所定の間隔をあけて配置されており、それぞれ上下方向に延在される軸受孔(図示せず)を有している。これら軸受孔には、第1の連結軸25の両端部が挿通されている。
連結部6は、上下方向に延びる縦長の平板状に形成されており、長辺を形成する左右の側部の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。この連結部6の右側部には、立上り片22の一対の軸受部22a,22b間に介在される第1の軸受片6aが設けられている。この第1の軸受片6aには、上下方向に貫通する軸受孔(図示せず)が設けられており、この軸受孔に第1の連結軸25の中間部が圧入固定されている。この第1の連結軸25により、回動部5の立上り片22と連結部6が回動可能に連結されている。
一方、連結部6の左側部は、カバー部材3と対向する。この連結部6の左側部には、第2の軸受片6b,6cが設けられている。第2の軸受片6b,6cは、上下方向に所定の間隔をあけて配置されており、それぞれ上下方向に延在される軸受孔(図示せず)を有している。これら軸受孔には、スライド部4の軸受片4aに圧入固定された第2の連結軸26の両端部がそれぞれ挿通される。この第2の連結軸26により、連結部6とスライド部4が回動可能に連結されている。
レンズ閉塞状態において、連結部6は、装置本体2の前面2aに対向される。一方、レンズ開放状態において、連結部6は、回動部5の立上り片22が立ち上がることに伴って装置本体2の前方に突出する。このとき、立上り片22と連結部6は、撮像装置1の前方に突出する略三角形の突出部を形成する。これにより、回動部5と連結部6が撮像装置1の把持部となる。使用者は、把持部となった回動部5及び連結部6を把持することにより、撮像装置1の姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
[撮像装置の制御回路の構成例]
次に、撮像装置1の制御回路について、図4を参照して説明する。
図4は、撮像装置1の制御回路例を示すブロック図である。
撮像装置1は、制御回路の中心的な役割を担う映像記録/再生回路部30と、内蔵メモリ31と、映像信号処理部32と、モニタ駆動部33と、レンズ鏡筒制御部34等を備えている。
映像記録/再生回路部30は、例えば、中央演算処理装置(CPU)を有する演算回路等を備えている。この映像記録/再生回路部30には、内蔵メモリ31と、映像信号処理部32と、モニタ駆動部33と、レンズ鏡筒制御部34と、増幅器36と、第1のインタフェース(I/F)38と、第2のインタフェース(I/F)39とが接続されている。
第1のインタフェース(I/F)38には、コネクタ41が接続されている。このコネクタ41には、情報記録媒体19が着脱自在に接続される。第2のインタフェース(I/F)39には、装置本体2に設けられた接続端子42が接続されている。
映像記録/再生回路部30は、映像信号処理部32から供給された映像信号に基づいて画像データを生成し、モニタ駆動部33に出力する。また、映像記録/再生回路部30は、生成した画像データを、第1のインタフェース(I/F)38を介して情報記録媒体19に記録したり、情報記録媒体19に記録された画像データを読み出したりする。
内蔵メモリ31は、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)を有している。ROMには、映像記録/再生回路部30において実行されるプログラムや、その処理に必要なデータ等が記憶されている。RAMは、映像記録/再生回路部30がプログラムを実行する際に一時的にデータを記憶するために使用される。
映像信号処理部32は、レンズ鏡筒43に取り付けられた撮像素子44に増幅器36を介して接続されている。ここで、レンズ鏡筒43について説明する。レンズ鏡筒43は、撮像レンズ11を含む複数のレンズと、これら複数のレンズを固定又は移動可能に支持する鏡筒ケース43aを備えている。鏡筒ケース43aには、撮像レンズ11を含む複数のレンズによって導かれた光を電気信号に変換する撮像素子44が固定されている。この撮像素子44としては、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等を適用することができる。
撮像素子44から出力された電気信号は、増幅器36によって増幅され、映像信号処理部32に入力される。映像信号処理部32は、供給された電気信号を処理して映像信号を生成し、映像記録/再生回路部30に出力する。
モニタ駆動部33は、映像記録/再生回路部30から供給された画像データに基づいて画像表示信号を生成し、表示部12に出力する。表示部12は、供給された画像表示信号に基づいた画像を表示する。
レンズ鏡筒制御部34には、レンズ駆動部46と、位置センサ47が接続されている。レンズ駆動部46としては、レンズ鏡筒43の所定のレンズを光軸方向に移動させるズームモータや、像ぶれ補正レンズを光軸方向と直交する方向に移動させる補正レンズ用アクチュエータ等を挙げることができる。位置センサ47は、像ぶれ補正レンズの位置を検出するものである。例えば、補正レンズ用アクチュエータがマグネットとコイルを用いて構成される場合、位置センサ47としては、マグネットの磁力を検出するホール素子を適用することができる。
また、レンズ鏡筒制御部34には、第3のインタフェース(I/F)40を介してぶれ検出部48が接続されている。ぶれ検出部48は、装置本体2に付加される振れや揺れ等による変位を検出するものである。このぶれ検出部48としては、加速度センサやジャイロセンサを適用することができる。
被写体からの光が撮像レンズ11に入射されると、その光は、レンズ鏡筒43のレンズ系に導かれて撮像素子44の結像面に結像される。撮像素子44は、結像面に結像された光を電気信号に変換する。撮像素子44から出力された電気信号は、増幅器36を介して映像信号処理部32に入力される。
映像信号処理部32は、供給された電気信号を処理して映像信号を生成し、映像記録/再生回路部30に出力する。映像記録/再生回路部30は、映像信号に基づいて画像データを生成し、モニタ駆動部33や情報記録媒体19に出力する。その結果、被写体からの光に対応した画像が、表示部12に表示されたり、情報記録媒体19に記録されたりする。
[スライド部のスライド操作]
次に、スライド部4のスライド操作について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すレンズ閉塞状態では、装置本体2の前面2aの全体がスライド部4と連結部6と立上り片22によって覆われ、撮像装置1が扁平な横長の略直方体状となる。したがって、レンズ閉塞状態にすると、撮像装置1を持ち運びやすい形態にすることができる。なお、レンズ閉塞状態において、再生ボタンを押圧すると、撮像装置1が撮影可能な状態にしなくても、これまでに撮影した画像を確認することができる。
撮像装置1によって撮影を行う場合は、レンズ閉塞状態からレンズ開放状態にして撮像レンズ11を露出させる。レンズ閉塞状態からレンズ開放状態にするには、カバー部材3の回動部5を回動させ、装置本体2の前面2aに対して立上り片22を立ち上げる。回動部5の回動は、ベース片21の第2側面21bが装置本体2の背面2bと同一の平面となった状態で装置本体2の係止部17によって係止される。
回動部5の立上り片22が装置本体2の前面2aに対して立ち上がるように変位すると、連結部6が、立上り片22とスライド部4に対して回動しながら装置本体2の右方向に変位する。その結果、連結部6に回動可能に連結されたスライド部4が、装置本体2の右方向にスライドし、撮像レンズ11が開放されたレンズ開放状態となる(図2を参照)。
また、連結部6が立上り片22に対して回動しながら、装置本体2の右方向に変位することにより、立上り片22と連結部6が装置本体2の前方に突出する略三角形の突出部を形成する。その結果、回動部5と連結部6が撮像装置1の把持部となる。このとき、ベース片21の第2側面21bが装置本体2の背面2bと同一の平面となるため、把持部を使用者が把持し易い形状にすることができる(図3を参照)。
図2に示すレンズ開放状態から図1に示すレンズ閉塞状態にするには、回動部5を回動させて立上り片22を装置本体2の前面2aに対向させる。立上り片22が装置本体2の前面2aに対向するように変位すると、連結部6が、立上り片22に対して回動しながら、装置本体2の左方向に変位する。その結果、連結部6に回動可能に連結されたスライド部4が装置本体2の左方向にスライドし、撮像レンズ11が閉塞されたレンズ閉塞状態となる。
スライド部4のスライド量は、回動部5の立上り片22が装置本体2の前面2aに対して立ち上がる高さと、連結部6の短辺の長さによって決定される。例えば、連結部6の短辺の長さを、立上り片22が装置本体2の前面2aに対して立ち上がる高さと略等しくすると、連結部6が装置本体2の右方向へ変位する変位量が最大となり、スライド部4のスライド量が最大となる。なお、立上り片22が装置本体2の前面2aに対して立ち上がる高さは、回動部5が回動する角度と、ベース片21の第1側面21aから立上り片22の先端までの長さによって決定される。
本実施の形態の撮像装置1によれば、カバー部材3の回動部5を回動させるだけで、スライド部4のスライド操作を円滑に行うことができると共に、撮像装置1の把持部を極めて簡単に形成することができる。また、スライド部4のスライド操作を行うときに、そのスライド部4よって覆われる撮像レンズ11に使用者の指や手が接触する心配が無い。
また、撮像装置1の回動部5及び連結部6は、例えば、エンジニアプラスチック等の合成樹脂や、アルミニウム合金等の金属材料によって撓み変形しない程度の強度を有するように形成されている。そのため、把持部となった回動部5及び連結部6を把持した場合に、使用者の把持する力によって把持部が撓んだり、潰れたりすることがなく、把持部を握り易くすることができる。
また、撮像装置1では、回動部5のベース片21を略三角柱状に形成した。つまり、ベース片21が、レンズ閉塞状態で装置本体2の右側面2fに対向する第1側面21aと、レンズ開放状態で装置本体2の背面2bと同一の平面を有する第2側面21bと、立上り片22に連続する第3側面21cとを有する構成とした。これにより、回動部5の回動範囲が90度よりも小さく(本例では略45度)なり、回動部5の回動操作を容易に行うことができ、撮像レンズ11を簡単に開閉することができる。
〈2.第2の実施の形態〉
[撮像装置の外観構成例]
次に、本発明の撮像装置の第2の実施形態の外観構成について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、本発明の撮像装置の第2の実施形態の撮像レンズが閉塞された状態を前方から見た外観斜視図である。図6は、撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。
本発明の撮像装置の第2の実施形態である撮像装置51は、第1の実施形態の撮像装置1と同様の構成を有しており、異なるところは、カバー部材53の回動部55と連結部56である。そのため、ここでは、回動部55と連結部56について説明し、撮像装置1と共通する部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
撮像装置51のカバー部材53は、スライド部4と、装置本体2の側部に回動可能に支持された回動部55と、スライド部4と回動部55を連結する連結部56を備えている。
回動部55は、上方から見た形状が略L字状に形成されており、装置本体の右側部に回動可能に支持されるベース片57と、このベース片57に連続する立上り片58からなっている。ベース片57は、装置本体2の上下方向に延在される回動軸16によって装置本体の右側部に回動可能に支持されている。つまり、回動軸16は、ベース片57に設けられた軸受部(図示せず)と、装置本体の右側部に設けられた軸受片(図示せず)を上下方向に貫通している。
ベース片57は、略四角柱状に形成されており、その高さ方向の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。このベース片57は、第1側面57aと、第1側面57aの反対側の面となる第2側面57bと、第3側面57cと、第3側面57cの反対側の面となる円弧面57dを有している。第1側面57aは、レンズ閉塞状態において、装置本体2の右側面2fに対向される。
第2側面57bは、レンズ閉塞状態で撮像装置51の右側面を形成し、レンズ開放状態で装置本体2の背面2bと同一の平面となる。第3側面57cは、立上り片58に連続する。また、ベース片57の第2側面57bと第3側面57cによって形成される角部57eは、回動部55を回動させるときに指を引っ掛ける作用部となる。
ベース片57の円弧面57dは、回動部55を回動させる場合に、装置本体2の右側面2f上を摺動するようになっている。回動部55の回動は、ベース片21の第2側面21bが装置本体2の背面2bと同一の平面となるレンズ開放状態で装置本体2に設けられた係止部17によって係止される。つまり、回動部55の回動範囲は、略90度となっている。
立上り片58は、ベース片57の第1側面57aから略垂直に突出する平板状に形成されている。この立上り片58は、レンズ閉塞状態で装置本体2の前面2aに対向され、レンズ開放状態で装置本体2の前面2aに対して直交するように立ち上がる。立上り片58の先端部には、一対の軸受部58a,58bが設けられている。一対の軸受部58a,58bは、上下方向に所定の間隔をあけて配置されており、それぞれ上下方向に延在される軸受孔(図示せず)を有している。これら軸受孔には、第1の連結軸25の両端部が挿通されている。
連結部56は、立上り片58に回動可能に連結される第1の連結片59と、この第1の連結片59とスライド部4にそれぞれ回動可能に連結される第2の連結片60を備えている。これら第1の連結片59と第2の連結片60は、上下方向に延びる縦長の平板状に形成されており、長辺の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。
第1の連結片59の右側部は、立上り片58と対向する。この第1の連結片59の右側部には、立上り片58の一対の軸受部58a,58b間に介在される第1の軸受部59aが設けられている。この第1の軸受部59aには、上下方向に貫通する軸受孔(図示せず)が設けられており、この軸受孔に第1の連結軸25の中間部が圧入固定されている。この第1の連結軸25により、回動部55の立上り片58と第1の連結片59が回動可能に連結されている。
また、第1の連結片59の左側部には、第2の軸受部59b,59cが設けられている。これら第2の軸受部59b,59cは、上下方向に所定の間隔をあけて配置されており、それぞれ上下方向に延在される軸受孔(図示せず)を有している。これら軸受孔には、第2の連結軸26の両端部が挿通されている。
第2の連結片60の右側部は、第1の連結片59の左側部と対向する。この第2の連結片60の右側部には、第1の連結片59の第2の軸受部59b,59c間に介在される第3の軸受部60aが設けられている。この第3の軸受部60aには、上下方向に貫通する軸受孔(図示せず)が設けられており、この軸受孔に第2の連結軸26の中間部が圧入固定されている。この第2の連結軸26により、第1の連結片59と第2の連結片60が回動可能に連結されている。
第2の連結片60の左側部は、スライド部4と対向する。この第2の連結片60の左側部には、第4の軸受部60b,60cが設けられている。これら第4の軸受部60b,60cは、下方向に所定の間隔をあけて配置されており、それぞれ上下方向に延在される軸受孔(図示せず)を有している。これら軸受孔には、スライド部4の軸受片4aに圧入固定された第3の連結軸27の両端部がそれぞれ挿通される。この第3の連結軸27により、第2の連結片60とスライド部4が回動可能に連結されている。
レンズ閉塞状態において、連結部56の2つの連結片59,60は、装置本体2の前面2aに対向される。一方、レンズ開放状態において、2つの連結片59,60は、回動部55の立上り片58が立ち上がることに伴って装置本体2の前方に突出する。このとき、立上り片58と2つの連結片59,60が、撮像装置51の前方に突出して略四角形の突出部を形成する。これにより、回動部55と連結部56は、撮像装置51の把持部となる。使用者は、把持部となった回動部55及び連結部56を把持することにより、撮像装置51の姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
[スライド部のスライド操作]
次に、第2の実施形態におけるスライド部4のスライド操作について説明する。
図5に示すレンズ閉塞状態では、装置本体2の前面2aの全体がスライド部4と連結部56と立上り片58によって覆われ、撮像装置51が扁平な横長の略直方体状となる。したがって、レンズ閉塞状態にすると、撮像装置51を持ち運びやすい形態にすることができる。
レンズ閉塞状態からレンズ開放状態にするには、カバー部材53の回動部55を回動させ、装置本体2の前面2aに対して立上り片58を立ち上げる。回動部55の回動は、ベース片57の第2側面57bが装置本体2の背面2bと同一の平面となった状態で装置本体2の係止部17によって係止される。
回動部55の立上り片58が装置本体2の前面2aに対して立ち上がると、連結部56の2つの連結片59,60が、それぞれ回動しながら装置本体2の右方向に変位し、スライド部4を引っ張る。その結果、スライド部4が装置本体2の右方向にスライドし、カバー部材53は、撮像レンズ11を開放したレンズ開放状態となる(図6を参照)。
レンズ開放状態では、立上り片58と2つの連結片59,60が前方に突出して略三角形の突出部を形成する。これにより、回動部55と連結部56は、撮像装置51の把持部となる。このとき、ベース片57の第2側面57bが装置本体2の背面2bと同一の平面となるため、把持部を使用者が把持し易い形状にすることができる。
レンズ開放状態からレンズ閉塞状態にするには、回動部55を回動させて立上り片58を装置本体2の前面2aに対向させる。これにより、2つの連結片59,60が回動しながら装置本体2の左方向に変位し、スライド部4を押圧する。その結果、スライド部4が装置本体2の左方向にスライドし、カバー部材53は、撮像レンズ11を閉塞したレンズ閉塞状態となる。
本実施の形態では、互いに回動可能に連結された2つの連結片59,60によって連結部56を構成したが、本発明に係る連結部としては、互いに回動可能に連結された3つ以上の連結片によって構成してもよい。その場合、レンズ開放状態で立上り片58と3つ以上の連結片によって装置本体2の前方に突出する多角形の突出部が形成される。
本実施の形態の撮像装置51においても、第1の実施形態の撮像装置1と同様に、カバー部材53の回動部55を回動させるだけで、スライド部4のスライド操作を円滑に行うことができると共に、撮像装置51の把持部を極めて簡単に形成することができる。また、スライド部4のスライド操作を行うときに、そのスライド部4よって覆われる撮像レンズ11に使用者の指や手が接触する心配が無い。
〈3.第3の実施の形態〉
[撮像装置の外観構成例]
次に、本発明の撮像装置の第3の実施形態の外観構成について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、本発明の撮像装置の第3の実施形態の撮像レンズが閉塞された状態を前方から見た外観斜視図である。図8は、撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。
本発明の撮像装置の第3の実施形態の撮像装置61は、第1の実施形態の撮像装置1と同様の構成を有しており、異なるところは、カバー部材63である。そのため、ここでは、カバー部材63について説明し、撮像装置1と共通する部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
カバー部材63は、ゴム部材や樹脂部材等の折り曲げ変形可能な部材によって一体に形成されている。このカバー部材63は、装置本体2の前面にスライド可能に支持されたスライド部64と、装置本体2の側部に回動可能に支持された回動部65と、スライド部64と回動部65を連結する連結部66を備えている。
スライド部64は、装置本体2の前面2aの略半分を覆うような四角形の板体からなっている。このスライド部64は、装置本体2の左右方向へスライドし、撮像レンズ11を開閉するようになっている。スライド部64によって撮像レンズ11が閉塞されると、カバー部材63がレンズ閉塞状態(図7を参照)となり、スライド部64がスライドして撮像レンズ11が開放されると、カバー部材63がレンズ開放状態(図8を参照)となる。
回動部65は、第1の実施形態の回動部5と同じ形状に形成されており、回動軸16によって装置本体2の右側部に回動可能に支持されたベース片67と、このベース片67に連続する立上り片68からなっている。
ベース片67は、略三角柱状に形成されており、その高さ方向の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。このベース片67は、それぞれ水平方向に直交する第1側面67aと、第2側面67bと、第3側面67cを有している。ベース片67の第1側面67aと第2側面67bによって形成される角部67dは、円弧状に形成されている。また、ベース片67の第2側面67bと第3側面67cによって形成される角部67eは、回動部65を回動させるときに指を引っ掛ける作用部となる。
立上り片68は、ベース片67の第1側面67aから略垂直に突出する平板状に形成されている。この立上り片68は、レンズ閉塞状態で装置本体2の前面2aに対向され、レンズ開放状態で装置本体2の前面2aに対して斜めに立ち上がる。連結部66は、上下方向に延びる縦長の平板状に形成されている。
立上り片68と連結部66は、両者が連続する部分に上下方向に延びる溝部69aを設けることにより折り曲げ可能に連続されている。また、連結部66とスライド部64は、両者が連続する部分に上下方向に延びる溝部69bを設けることにより折り曲げ可能に連続されている。
レンズ閉塞状態において、連結部66は、装置本体2の前面2aに対向される。一方、レンズ開放状態において、連結部66は、回動部65の立上り片68が立ち上がることに伴って装置本体2の前方に突出する。このとき、立上り片68と連結部66は、撮像装置61の前方に突出する略三角形の突出部を形成する。これにより、回動部65と連結部66は、撮像装置61の把持部となる。使用者は、把持部となった回動部65及び連結部66を把持することにより、撮像装置61の姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
[スライド部のスライド操作]
次に、スライド部64のスライド操作について説明する。
図7に示すレンズ閉塞状態では、装置本体2の前面2aの全体がスライド部64と連結部66と立上り片68によって覆われ、撮像装置61が扁平な横長の略直方体状となる。したがって、レンズ閉塞状態にすると、撮像装置61を持ち運びやすい形態にすることができる。
レンズ閉塞状態からレンズ開放状態にするには、カバー部材63の回動部65を回動させ、装置本体2の前面2aに対して立上り片68を立ち上げる。回動部65の回動は、ベース片67の第2側面67bが装置本体2の背面2bと同一の平面となった状態で装置本体2の係止部17によって係止される。
回動部65の立上り片68が装置本体2の前面2aに対して立ち上がると、連結部66は、立上り片67とスライド部64に対して折り曲がりながら装置本体2の右方向に変位し、スライド部64を引っ張る。その結果、スライド部64が装置本体2の右方向にスライドし、カバー部材63は、撮像レンズ11を開放したレンズ開放状態となる(図8を参照)。
レンズ開放状態では、立上り片68と連結部66が前方に突出して略三角形の突出部を形成する。これにより、回動部65と連結部66は、撮像装置61の把持部となる。このとき、ベース片67の第2側面67bが装置本体2の背面2bと同一の平面となるため、把持部を使用者が把持し易い形状にすることができる。
レンズ開放状態からレンズ閉塞状態にするには、回動部65を回動させて立上り片68を装置本体2の前面2aに対向させる。これにより、連結部66は、スライド部64と平行な状態に戻りながら装置本体2の左方向に変位し、スライド部64を押圧する。その結果、スライド部64が装置本体2の左方向にスライドし、カバー部材63は、撮像レンズ11を閉塞したレンズ閉塞状態となる。
本実施の形態の撮像装置61においても、第1の実施形態の撮像装置1と同様に、スライド部64のスライド操作を円滑に行うことができると共に、撮像装置61の把持部を極めて簡単に形成することができる。また、スライド部64のスライド操作を行うときに、そのスライド部64よって覆われる撮像レンズ11に使用者の指や手が接触する心配が無い。
本実施の形態では、連結部66を1つの板体として形成したが、本発明に係る連結部としては、互いに折り曲げ可能に連結された2つ以上の連結片から構成してもよい。その場合、レンズ開放状態で立上り片68と2つ以上の連結片によって装置本体2の前方に突出する四角形や多角形の突出部が形成される。
〈4.第4の実施の形態〉
[撮像装置の外観構成例]
次に、本発明の撮像装置の第4の実施形態の外観構成について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、本発明の撮像装置の第4の実施形態の撮像レンズが閉塞された状態を前方から見た外観斜視図である。図10は、撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。
本発明の撮像装置の第4の実施形態の撮像装置71は、第1の実施形態の撮像装置1と同様の構成を有しており、異なるところは、カバー部材73である。そのため、ここでは、カバー部材73について説明し、撮像装置1と共通する部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
カバー部材73は、装置本体2の前面にスライド可能に支持されたスライド部74と、装置本体2の側部に回動可能に支持された回動部75と、スライド部74と回動部75を連結する連結部76を備えている。
スライド部74は、装置本体2の前面2aの左側を覆う縦長の長方形の板体からなっている。このスライド部74は、装置本体2の左右方向へスライドし、撮像レンズ11を開閉するようになっている。スライド部74によって撮像レンズ11が閉塞されると、カバー部材73がレンズ閉塞状態(図9を参照)となり、スライド部74がスライドして撮像レンズ11が開放されると、カバー部材73がレンズ開放状態(図10を参照)となる。
回動部75と連結部76は、ゴム部材等の撓み変形可能な部材によって一体に形成されている。回動部75は、上方から見た形状が略L字状に形成されており、装置本体2の右側部に回動可能に支持されるベース片77と、このベース片77に連続する立上り片78からなっている。ベース片77は、装置本体2の上下方向に延在される回動軸16によって装置本体2の右側部に回動可能に支持されている。
ベース片77は、略三角柱状に形成されており、その高さ方向の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。このベース片77は、円弧状凹面77aと、第1側面77bと、第2側面77cとを有している。円弧状凹面77aは、レンズ閉塞状態において、装置本体2の右側面2fに対向される。そのため、円弧状凹面77aは、装置本体2の右側面2fに対応した大きさになっている。
第1側面77bは、レンズ閉塞状態で撮像装置71の右側面を形成し、レンズ開放状態で装置本体2の背面2bと同一の平面となる。第2側面77cは、立上り片78に連続する。また、ベース片77の第1側面77bと第2側面77cによって形成される角部77dは、回動部75を回動させるときに指を引っ掛ける作用部となる。
立上り片78は、ベース片77の円弧状凹面77aから略垂直に突出する帯状に形成されている。この立上り片78は、レンズ閉塞状態で装置本体2の前面2aに対向され、レンズ開放状態で装置本体2の前面2aに対して斜めに立ち上がる。このような構成を有する回動部75は、レンズ開放状態まで回動されると、装置本体2の右側部に設けられた係止部(図示せず)により係止されるようになっている。
連結部76は、回動部75の立上り片78に連続する横長の帯状に形成されている。この連結部76の先端部は、スライド部74の右側部に固定されている。連結部76は、可撓性を有するような厚さに設定されている。一方、ベース片77及び立上り片78からなる回動部75は、連結部76よりも肉厚に形成され、撓み変形しない或いは撓み変形し難くい形状となっている。
レンズ閉塞状態において、連結部76は、装置本体2の前面2aに対向される。一方、レンズ開放状態において、連結部76は、回動部75の立上り片78が立ち上がることに伴って撓み変形し、装置本体2の前方に突出する。これにより、回動部75と連結部76は、撮像装置71の把持部となる。使用者は、把持部となった回動部75及び連結部76を把持することにより、撮像装置71の姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
[スライド部のスライド操作]
次に、スライド部74のスライド操作について説明する。
図9に示すレンズ閉塞状態では、装置本体2の前面2aの全体がスライド部74と連結部76と立上り片78によって覆われ、撮像装置71が扁平な横長の略直方体状となる。したがって、レンズ閉塞状態にすると、撮像装置71を持ち運びやすい形態にすることができる。
レンズ閉塞状態からレンズ開放状態にするには、カバー部材73の回動部75を回動させ、装置本体2の前面2aに対して立上り片78を立ち上げる。回動部75の回動は、ベース片77の第1側面77bが装置本体2の背面2bと同一の平面となった状態で装置本体2の係止部によって係止される。
回動部75の立上り片78が装置本体2の前面2aに対して立ち上がると、連結部76は、撓み変形しながら装置本体2の右方向に変位し、スライド部74を引っ張る。その結果、スライド部74が装置本体2の右方向にスライドし、カバー部材73は、撮像レンズ11を開放したレンズ開放状態となる(図10を参照)。
レンズ開放状態では、立上り片78と連結部66が前方に突出して緩やかな曲線を描く略円弧状(或いは放物線状)の突出部を形成する。これにより、回動部75と連結部76は、撮像装置71の把持部となる。このとき、ベース片77の第1側面77bが装置本体2の背面2bと同一の平面となるため、把持部を使用者が把持し易い形状にすることができる。
レンズ開放状態からレンズ閉塞状態にするには、回動部75を回動させ、立上り片78を装置本体2の前面2aに対向させる。これにより、連結部76は、スライド部74と平行な状態に戻りながら装置本体2の左方向に変位し、スライド部74を押圧する。その結果、スライド部74が装置本体2の左方向にスライドし、カバー部材73は、撮像レンズ11を閉塞したレンズ閉塞状態となる。
本実施の形態の撮像装置71においても、第1の実施形態の撮像装置1と同様に、スライド部74のスライド操作を円滑に行うことができると共に、撮像装置71の把持部を極めて簡単に形成することができる。また、スライド部74のスライド操作を行うときに、その、スライド部74よって覆われる撮像レンズ11に使用者の指や手が接触する心配が無い。
〈5.第5の実施の形態〉
[撮像装置の外観構成例]
次に、本発明の撮像装置の第5の実施形態の外観構成について、図11を参照して説明する。
図11は、本発明の撮像装置の第5の実施形態の撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。
本発明の撮像装置の第5の実施形態の撮像装置81は、第1の実施形態の撮像装置1と同様の構成を有しており、異なるところは、装置本体に設けられたレンズ鏡筒82と、カバー部材83である。そのため、ここでは、レンズ鏡筒82及びカバー部材83について説明し、撮像装置1と共通する部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
装置本体2の前面2aの略中央部には、いわゆる沈胴式のレンズ鏡筒82が進退可能に設けられている。このレンズ鏡筒82は、撮像レンズ82aを含む複数のレンズと、これら複数のレンズを固定又は移動可能に支持する環体や枠体から構成されている。レンズ鏡筒82は、撮像装置81の電源をオンにすると、装置本体2の前方に繰り出され(図11を参照)、電源をオフにすると装置本体2の内部に収納される(図示せず)。
装置本体2の前面2aにおいて、レンズ鏡筒82の左側には、カバー部材83と同一の平面を形成する段部2gが設けられている。レンズ閉塞状態において、段部2gには、カバー部材83の後述するスライド部84が当接される。
カバー部材83は、装置本体2の前面にスライド可能に支持されたスライド部84と、装置本体2の側部に回動可能に支持された回動部85と、スライド部84と回動部85を連結する連結部86を備えている。
スライド部84は、装置本体2の前面2aの一部を覆う長方形の板体からなっている。このスライド部84は、装置本体2の左右方向へスライドし、連結部86と共にレンズ鏡筒82(撮像レンズ82a)を開閉するようになっている。スライド部84と連結部86によってレンズ鏡筒82が閉塞されると、カバー部材83がレンズ閉塞状態となり、スライド部84がスライドしてレンズ鏡筒82が開放されると、カバー部材83がレンズ開放状態(図11を参照)となる。
本実施の形態では、カバー部材83をレンズ閉塞状態からレンズ開放状態にすると、撮像装置81の電源がオンとなり、レンズ鏡筒82が装置本体2の前方に繰り出されるようになっている。
回動部85は、第1の実施形態の回動部5と同じ形状とされており、回動軸16によって装置本体2の右側部に回動可能に支持されたベース片87と、このベース片87に連続する立上り片88からなっている。
ベース片87は、略三角柱状に形成されており、その高さ方向の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。このベース片87は、第1側面87aと、第2側面87bと、第3側面87cを有している。ベース片87の第1側面87aと第2側面87bによって形成される角部87dの外面は、円弧状に形成されている。また、第2側面87bと第3側面87cによって形成される角部87eは、回動部85を回動させるときに指を引っ掛ける作用部となる。
立上り片88は、ベース片57の第1側面87aから略垂直に突出する平板状に形成されている。この立上り片88は、レンズ閉塞状態で装置本体2の前面2aに対向され、レンズ開放状態で装置本体2の前面2aに対して斜めに立ち上がる。
連結部86は、第2の実施形態に係る連結部56(図5及び図6を参照)と同じ構成となっており、第1の連結片89と、第2の連結片90を備えている。これら第1の連結片89と第2の連結片90は、上下方向に延びる縦長の平板状に形成されており、長辺の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。第1の連結片89は、第1の連結軸25によって立上り片88に回動可能に連結されている。また、第2の連結片90は、第2の連結軸26によって第1の連結片89に回動可能に連結されると共に、第3の連結軸27によってスライド部84に回動可能に連結されている。
レンズ閉塞状態において、連結部86の2つの連結片89,90は、装置本体2の前面2aに対向され、スライド部84と共にレンズ鏡筒82を覆う。一方、レンズ開放状態において、2つの連結片89,90は、立上り片88が立ち上がることに伴って装置本体2の前方に突出する。このとき、立上り片88と2つの連結片89,90が略台形の突出部を形成し、回動部85と連結部86が撮像装置81の把持部となる。使用者は、把持部となった回動部85及び連結部86を把持することにより、撮像装置81の姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
また、レンズ閉塞状態では、スライド部84と連結部86と立上り片88が、装置本体2の段部2gと同一の平面となるため、撮像装置81が扁平な横長の略直方体状となる。したがって、レンズ閉塞状態にすると、撮像装置81を持ち運びやすい形態にすることができる。
なお、スライド部84のスライド操作については、第2の実施形態に係るスライド部4のスライド操作と同様であるため、説明を省略する。本実施の形態の撮像装置81においても、第1の実施形態の撮像装置1と同様に、スライド部84のスライド操作を円滑に行うことができると共に、撮像装置81の把持部を極めて簡単に形成することができる。また、スライド部84のスライド操作を行うときに、そのスライド部84及び連結部86よって覆われるレンズ鏡筒82(撮像レンズ82a)に使用者の指や手が接触する心配が無い。
〈6.第6の実施の形態〉
[撮像装置の外観構成例]
次に、本発明の撮像装置の第6の実施形態の外観構成について、図12を参照して説明する。
図12は、本発明の撮像装置の第6の実施形態の撮像レンズが開放された状態を前方から見た外観斜視図である。
本発明の撮像装置の第6の実施形態の撮像装置91は、第1の実施形態の撮像装置1と同様の構成を有しており、異なるところは、カバー部材93である。そのため、ここでは、カバー部材93について説明し、撮像装置1と共通する部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
カバー部材93は、装置本体2の前面にスライド可能に支持されたスライド部94と、装置本体2の側部に回動可能に支持された回動部95と、スライド部94と回動部95を連結する連結部96を備えている。
スライド部94は、装置本体2の前面2aの左側を覆う長方形の板体からなっている。このスライド部94は、装置本体2の左右方向へスライドし、撮像レンズ11を開閉するようになっている。スライド部94によって撮像レンズ11が閉塞されると、カバー部材93がレンズ閉塞状態となり、スライド部94がスライドして撮像レンズ11が開放されると、カバー部材93がレンズ開放状態(図12を参照)となる。
回動部95は、第5の実施形態に係る回動部85と同じ構成及び形状となっている。つまり、回動部95は、装置本体2の右側部に回動可能に支持されたベース片97と、このベース片97に連続する立上り片98からなっている。ベース片97は、略三角柱状に形成されており、第1側面97aと、第2側面97bと、第3側面97cを有している。
ベース片97の第1側面97aと第2側面97bによって形成される角部97dの外面は、円弧状に形成されている。また、第2側面97bと第3側面97cによって形成される角部97eは、回動部95を回動させるときに指を引っ掛ける作用部となる。立上り片98は、レンズ閉塞状態で装置本体2の前面2aに対向され、レンズ開放状態で装置本体2の前面2aに対して斜めに立ち上がる。
連結部96は、第5の実施形態に係る連結部86と同じ構成となっており、第1の連結片99と、第2の連結片100を備えている。これら第1の連結片99と第2の連結片100は、上下方向に延びる縦長の平板状に形成されており、長辺の長さが装置本体2の上下方向の長さと略等しくなっている。第1の連結片99は、第1の連結軸25によって立上り片98に回動可能に連結されている。また、第2の連結片100は、第2の連結軸26によって第1の連結片99に回動可能に連結されると共に、第3の連結軸27によってスライド部94に回動可能に連結されている。
レンズ閉塞状態において、連結部96の2つの連結片99,100は、装置本体2の前面2aに対向さる。一方、レンズ開放状態において、2つの連結片99,100は、立上り片98が立ち上がることに伴って装置本体2の前方に突出する。このとき、立上り片98と2つの連結片99,100が、略台形の突出部を形成し、回動部95と連結部96が撮像装置91の把持部となる。使用者は、把持部となった回動部95及び連結部96を把持することにより、撮像装置91の姿勢を安定させて撮影を行うことができる。
また、レンズ閉塞状態では、装置本体2の前面2aの全体がスライド部94と連結部96と立上り片98によって覆われ、撮像装置91が扁平な横長の略直方体状となる。したがって、レンズ閉塞状態にすると、撮像装置91を持ち運びやすい形態にすることができる。
なお、スライド部94のスライド操作については、第2の実施形態に係るスライド部4のスライド操作と同様の動作となるため、説明を省略する。本実施の形態の撮像装置91においても、第1の実施形態の撮像装置1と同様に、スライド部94のスライド操作を円滑に行うことができると共に、撮像装置91の把持部を極めて簡単に形成することができる。また、スライド部94のスライド操作を行うときに、そのスライド部94によって覆われる撮像レンズ11に使用者の指や手が接触する心配が無い。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施の形態においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、スチルカメラ、カメラ付き携帯電話端末、その他の撮像装置にも適用できるものである。
1…撮像装置、 2…装置本体、 2a…前面、 2b…背面、 2c…上面、 2d…下面、 2e…左側面、 2f…右側面、 3…カバー部材、 4…スライド部、 5…回動部、 6…連結部、 11…撮像レンズ、 12…表示部、 16…回動軸、 17…係止部、 21…ベース片、 21a…第1側面、 21b…第2側面、 21c… 第3側面、 22…立上り片