JP2010028228A - 無線通信システム、基地局および制御局 - Google Patents
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Abstract
【課題】次世代PHSのようなシステムにおいて、複数の基地局間で共通の物理チャネルを利用してSFNによるマルチキャストデータ送信を行うことを可能とする。
【解決手段】複数のスロットを含むフレームを基本単位としフレーム内のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局を制御する制御局であって、前記複数の基地局の中から選択した第1の基準局に対しフレーム番号を前記フレーム番号のフレームの前記物理チャネルを介して報知することを指示する手段と、他の基地局に対して報知フレーム番号を検出しこれと同期するようにフレーム番号の設定を指示する手段と、フレーム番号を検出した基地局と第1の基準局とに共通に共通フレーム番号と共通物理チャネルとを特定し、共通フレーム番号のフレームを起点として特定される1つ以上のフレームにおいて共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信することを指示する手段と、を備える。
【選択図】図13
【解決手段】複数のスロットを含むフレームを基本単位としフレーム内のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局を制御する制御局であって、前記複数の基地局の中から選択した第1の基準局に対しフレーム番号を前記フレーム番号のフレームの前記物理チャネルを介して報知することを指示する手段と、他の基地局に対して報知フレーム番号を検出しこれと同期するようにフレーム番号の設定を指示する手段と、フレーム番号を検出した基地局と第1の基準局とに共通に共通フレーム番号と共通物理チャネルとを特定し、共通フレーム番号のフレームを起点として特定される1つ以上のフレームにおいて共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信することを指示する手段と、を備える。
【選択図】図13
Description
この発明は、無線通信システム、基地局および制御局に関し、たとえばマルチキャストデータの送信方法に関する。
無線通信を行う範囲を複数のセルと呼ばれるエリアに分割し、無線基地局を中心としてセルが面的に隙間なく設定されるセルラー移動無線通信システムでマルチキャスト通信を行う場合、ユニキャスト通信と同様に基地局毎に異なる物理チャネルを割り当てることが最も基本的な方法である。ここで、マルチキャストは複数の基地局間で同じデータを送信することから、マルチキャストデータの送信順序を基地局間で同期させて同一周波数で送信するSingle Frequency Network (SFN)を用いることで物理チャネルを共用する方法がある。3GPP-LTEシステムでは同一周波数帯の特定のタイムスロットをマルチキャスト用に用いて、さらにそのタイムスロットにて複数の基地局がSFNによる送信を行う方法が知られている(たとえば非特許文献1)。
Orthogonal Frequency Division Multiplexing (OFDM)を利用する無線通信システムでは、遅延波の干渉を防ぐガードインターバル付加を積極的に利用することで、SFNが適用できる。ただし、SFNによる送信を実現するためには、基地局間で同一データを同一時刻に送信する仕組みが必須となる。基地局間で同一データを同一時刻に送信できない状態で各基地局が共通物理チャネルを利用して送信すると干渉が生じる。
基地局間で同一データを同一時刻に送信することを実現する方法として、各基地局がGPS(Global Positioning System)を搭載して絶対時間を保持し、各基地局が持っているシステムフレーム番号を絶対時間であわせることで基地局間の同期を取ることなどが考えられる。
ところで、セル半径数百メートル以下の比較的小さなセルで構成されるマイクロセル方式で運用するセルラーシステムとして次世代PHSがある(非特許文献2)。
次世代PHSは、PHSと同様に、複信方式にTDD(Time Division Duplex)を用いていることから、物理フレーム内に上りスロットと下りスロット双方が含まれる。フレーム境界が基地局間でずれると干渉が生じるため、フレーム境界を基地局間で高精度に合わせる送信制御方法が提案されている(たとえば特許文献1)。
特許文献1では、PHSを想定し、GPSを搭載しない基地局が、GPS搭載基地局の送信する下り回線の送信をモニターし、GPS搭載基地局のフレーム区間に合わせることで、上り/下りスロット間の干渉がないように基地局間でTDMA(Time Division Multiple Access)/TDDフレーム境界の同期を取得する。
3GPP TS36.211 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical channels and modulation" ARIB標準 STD-T95「OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireless Access System (Next Generation PHS)ARIB STANDARD」,1.0版 特開2002-164837 号公報
3GPP TS36.211 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical channels and modulation" ARIB標準 STD-T95「OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireless Access System (Next Generation PHS)ARIB STANDARD」,1.0版
次世代PHSシステムにてマルチキャスト送信を行う場合、共通物理チャネルを基地局間で利用してSFN(Single Frequency Network)による送信を行うことが、物理チャネルの利用効率を向上させるうえで有効である。
しかし、前述の通り、SFNにより送信するためには基地局間で同一データを同一時刻に送信する仕組みが必須となる。次世代PHSでは、上り/下りスロット間の干渉を防ぐためにフレーム境界のずれを合わせる同期方法は検討されている。ただし、これは、フレーム境界のずれを合わせるもので、同一データを同一時刻に送信する仕組みを考慮するものではない。
同一データを同一時刻に送信する仕組みは、例えば、全ての基地局にGPSを搭載し、絶対時刻でフレーム番号を指定することで実現できる。しかし、全ての基地局にGPSを搭載することは基地局構成の費用が増大する点で受け入れ難い。さらに、次世代PHSでは、物理フレームにシステムフレーム番号付けが規定されていないため、例えばある絶対時刻をあるシステムフレーム番号に合わせるといったことが規格上では難しい。
よって、本発明は、次世代PHSのようなシステムにおいて、複数の基地局間で共通の物理チャネルを利用してSFNによるマルチキャストデータ送信を行うことを可能とし、これにより物理チャネルの利用効率を向上させるようにした無線通信システム、制御局および基地局を提供する。
本発明の一態様としての無線通信システムは、
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局を制御する制御局とを備えた無線通信システムであって、
(A)前記制御局は、
前記複数の基地局の中から第1の基準局を選択し、
前記第1の基準局に対し基準フレーム番号の報知を指示し、
前記複数の基地局のうち前記第1の基準局と異なる他の基地局に対して、前記第1の基準局により報知された基準フレーム番号を検出することを指示し、
(B)前記第1の基準局は、フレーム毎にフレーム番号を設定し、少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知し、
(C)前記他の基地局は、
前記第1の基準局から報知される前記基準フレーム番号の検出を試み、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するように各フレームにフレーム番号を設定しまた前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、
前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告し、
(D)前記制御局は、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第1の基地局と前記第1の基準局とに対してそれぞれ共通に共通フレーム番号と1つまたは複数の共通物理チャネルとを特定して通知し、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第2の基地局に対して前記共通チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定して通知し、
(E)前記第1の基準局および前記第1の基地局は、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介してそれぞれマルチキャストデータを送信し、
(F)前記第2の基地局は、前記マルチキャストデータを送信する1つ以上のフレームを決定し、決定したフレームにおいて前記制御局より通知された前記物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信する
ことを特徴とする。
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局を制御する制御局とを備えた無線通信システムであって、
(A)前記制御局は、
前記複数の基地局の中から第1の基準局を選択し、
前記第1の基準局に対し基準フレーム番号の報知を指示し、
前記複数の基地局のうち前記第1の基準局と異なる他の基地局に対して、前記第1の基準局により報知された基準フレーム番号を検出することを指示し、
(B)前記第1の基準局は、フレーム毎にフレーム番号を設定し、少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知し、
(C)前記他の基地局は、
前記第1の基準局から報知される前記基準フレーム番号の検出を試み、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するように各フレームにフレーム番号を設定しまた前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、
前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告し、
(D)前記制御局は、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第1の基地局と前記第1の基準局とに対してそれぞれ共通に共通フレーム番号と1つまたは複数の共通物理チャネルとを特定して通知し、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第2の基地局に対して前記共通チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定して通知し、
(E)前記第1の基準局および前記第1の基地局は、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介してそれぞれマルチキャストデータを送信し、
(F)前記第2の基地局は、前記マルチキャストデータを送信する1つ以上のフレームを決定し、決定したフレームにおいて前記制御局より通知された前記物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信する
ことを特徴とする。
本発明の一態様としての制御局は、
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局を制御する制御局であって、
前記複数の基地局の中から第1の基準局を選択する基準局選択手段と、
前記第1の基準局に対しフレーム毎にフレーム番号を設定し少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を基準フレーム番号として報知することを指示する報知指示手段と、
前記複数の基地局のうち前記第1の基準局と異なる他の基地局に対して、前記第1の基準局による基準フレーム番号を検出し前記基準フレーム番号と同期するように前記フレーム毎にフレーム番号を設定することを指示する検出指示手段と、
前記他の基地局から前記基準フレーム番号を検出したか否かの報告を受ける報告受信手段と、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第1の基地局と前記第1の基準局とにそれぞれに共通に共通フレーム番号と1つまたは複数の共通物理チャネルとを特定する第1の特定手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介して前記第1の基準局および第1の基地局にそれぞれマルチキャストデータを送信することを指示する第1のマルチキャスト指示手段と、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第2の基地局に対して前記共通物理チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段で特定された物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信することを前記第2の基地局に指示する第2のマルチキャスト指示手段と、
を備えたことを特徴とする。
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局を制御する制御局であって、
前記複数の基地局の中から第1の基準局を選択する基準局選択手段と、
前記第1の基準局に対しフレーム毎にフレーム番号を設定し少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を基準フレーム番号として報知することを指示する報知指示手段と、
前記複数の基地局のうち前記第1の基準局と異なる他の基地局に対して、前記第1の基準局による基準フレーム番号を検出し前記基準フレーム番号と同期するように前記フレーム毎にフレーム番号を設定することを指示する検出指示手段と、
前記他の基地局から前記基準フレーム番号を検出したか否かの報告を受ける報告受信手段と、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第1の基地局と前記第1の基準局とにそれぞれに共通に共通フレーム番号と1つまたは複数の共通物理チャネルとを特定する第1の特定手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介して前記第1の基準局および第1の基地局にそれぞれマルチキャストデータを送信することを指示する第1のマルチキャスト指示手段と、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第2の基地局に対して前記共通物理チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段で特定された物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信することを前記第2の基地局に指示する第2のマルチキャスト指示手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様としての基地局は、
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局のうちの1つの基地局であって、
前記複数の基地局を制御する制御局からフレームモニタリングの指示を受けるモニタリング指示受信手段と、
前記複数の基地局のうち前記制御局によってあらかじめ選択された第1の基準局から少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して報知される、前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号である基準フレーム番号の検出を試みるフレーム番号検出手段と、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するようにフレーム毎にフレーム番号を設定する同期手段と、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告する報告手段と、
前記基準フレーム番号の検出完了を報告したとき、前記制御局により前記第1の基準局と共通に指定された共通フレーム番号と共通物理チャネルの通知を受ける通知受信手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて、前記共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信するマルチキャストデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局のうちの1つの基地局であって、
前記複数の基地局を制御する制御局からフレームモニタリングの指示を受けるモニタリング指示受信手段と、
前記複数の基地局のうち前記制御局によってあらかじめ選択された第1の基準局から少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して報知される、前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号である基準フレーム番号の検出を試みるフレーム番号検出手段と、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するようにフレーム毎にフレーム番号を設定する同期手段と、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告する報告手段と、
前記基準フレーム番号の検出完了を報告したとき、前記制御局により前記第1の基準局と共通に指定された共通フレーム番号と共通物理チャネルの通知を受ける通知受信手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて、前記共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信するマルチキャストデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様としての基地局は、
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局の1つの基地局であって、
前記複数の基地局を制御する制御局から、基準フレーム番号の報知指示を受信する報知指示受信手段と、
前記フレーム毎にフレーム番号を設定するフレーム番号設定手段と、
少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知するフレーム番号報知手段と、
前記基準フレーム番号を検出した他の基地局と共通に前記制御局により特定される共通フレーム番号と共通物理チャネルの通知を前記制御局から受ける通知受信手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信するマルチキャストデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局の1つの基地局であって、
前記複数の基地局を制御する制御局から、基準フレーム番号の報知指示を受信する報知指示受信手段と、
前記フレーム毎にフレーム番号を設定するフレーム番号設定手段と、
少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知するフレーム番号報知手段と、
前記基準フレーム番号を検出した他の基地局と共通に前記制御局により特定される共通フレーム番号と共通物理チャネルの通知を前記制御局から受ける通知受信手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信するマルチキャストデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明により、次世代PHSのようなシステムにおいて、複数の基地局間で共通の物理チャネルを利用してSFN (Single Frequency Network)によるマルチキャストデータ送信を行うことを可能とし、これにより物理チャネルの利用効率を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら本実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、有線通信網101に複数の制御局102が接続され、さらに制御局102には複数の基地局103が有線で接続された、本実施の形態に係る無線通信システムを示している。
図1は、有線通信網101に複数の制御局102が接続され、さらに制御局102には複数の基地局103が有線で接続された、本実施の形態に係る無線通信システムを示している。
制御局102は、接続される複数の基地局103を管理制御するものである。基地局103は各々通信エリア104を形成し、面的に通信エリア104の隙間が無いように基地局103が配置される。各基地局103には固有の基地局IDが設定されており、制御局102は自身が管理する基地局に対して基地局IDを指定することで基地局に指示が出せるようになっている。通信エリア104内の端末105は基地局103と無線通信を行う。
図13は、図1の無線通信システムによる処理のフロー図である。以下の説明に入れたステップ番号は図13の各ステップに対応する。
図2は、複数の基地局203と有線接続されている制御局201が、管理する基地局203の中から基準基地局202を選択する様子を示す。図2のように、本システムは、各基地局の通信エリアが重なった状態での基地局の設置が許容されたシステムであり、基地局間で通信エリアが重なっている条件によって、基地局がその周辺に配置された他の基地局からの電波を受信出来る。
制御局201は、複数の基地局203の中から基準基地局202(図13のBS1)を選択して、その基準基地局202に、基準基地局202のフレーム番号(以下基準フレーム番号と称する)を、当該フレーム番号のフレームにおいて、無線にて報知するように指示を出す(ステップS1301)。また、基準基地局202の周辺に存在する基地局203(図13のBS2〜BS4)に対して、基準フレーム番号の無線報知が行われること、および、基準基地局IDを通知し、さらに、基準フレーム番号を含むスロットのモニターを指示する(ステップS1302)。基準フレーム番号は、基準基地局202が制御情報(論理制御チャネル)を送信している、既定の周波数サブチャネル上のスロットを利用して報知するものとする。
図3は、基地局が制御情報を送信するフレームについて説明する図である。
論理制御チャネルとしてBCCH (Broadcast Control Channel)、PCH (Paging Channel)、SCCH (Signaling Control Channel)があり、それらをいくつか組み合わせた図3のような一定のパターンが繰り返し送信される。論理制御チャネルが送信されるスロットには、送信元の基地局を特定するための基地局IDが含まれている。
論理制御チャネル(BCCH,PCH, SCCH)は間欠的に送信される。図3では、3フレームごとに間欠送信されているが、これに限定するものではない。さらに、論理制御チャネルは、図4のように、フレーム内に含まれる下りの1スロットを用いて送信される。図4は、1フレームに上り4スロット、下り4スロットの計8スロットが含まれるフレーム構造を示している。
図5は、フレームの、時間と周波数の構造を示す図である。システム帯域は複数の周波数サブチャネルに分割されている。フレームは、複数のスロットから構成される。物理チャネルは、1スロットの時間幅と、1サブチャネルの帯域幅をもつ物理リソースにマッピングされる。論理制御チャネルは、上述のように、制御情報(論理制御チャネル)を送信している、特定のサブチャネル(例えばSCH1)上のスロットで送信されるものとする。ただし本発明はこれに限定されず、基準基地局202は、基準フレーム番号を送信する物理チャネル(サブチャネルおよびスロットの組)を空きの物理チャネルの中から任意に決定し、決定した物理チャネルで基準フレーム番号を送信することも可能である。この場合、各基地局によるモニターの範囲が広がるため、各基地局のモニター負荷が増すことになる。
図3では、論理制御チャネルが3フレームごとに間欠的に送信されるが、間欠送信の間のスロットには、他の基地局が論理制御チャネルを送信するために時間多重されているものとする。
また、図3では、論理制御チャネルとして計9個の要素からなるパターンが繰り返され、かつ、3フレームごとに間欠的に論理制御チャネルが送信されるため、たとえばBCCHを送信するフレームを基準フレーム番号0と定義すると、以降続くフレームで基準フレーム番号が決まり、番号0から26までの周期27の繰り返しで基準フレーム番号が決まる。ここではBCCHが含まれるフレームを基準フレーム番号0と定義したが、本発明はこれに限定されることはなく、基準基地局202は、任意のフレームを基準フレーム番号0として決定しても問題はない。基準基地局202はこのようにして決定した基準フレーム番号を生成し保持しておく(ステップS1303)。このように、基準基地局202は、基準フレーム番号0を定義し、フレーム毎にフレームをカウントして、0〜26の範囲(所定の範囲)のフレーム番号が繰り返し適用されるように各フレームにフレーム番号を設定する。
図3で定義した基準フレーム番号は、上述のように、基準基地局202が論理制御チャネルを送信しているスロットで報知される(ステップS1304)。その方法として、たとえば最初のSCCHで送信する場合では、基準フレーム番号は“9”であり、その番号をSCCH内のメッセージの未定義部分に新たに基準フレーム番号フィールドを定義して送る、もしくは、SCCHを送るスロットを一時的にスチールして基準フレーム番号を送るものとする。
本実施の形態では基準フレーム番号を送信しているが、上記0〜26の範囲(所定の範囲)における当該基準フレーム番号の相対位置を表す情報を送信してもよい。たとえば基準フレーム番号0のフレームにおいて、所定の範囲の先頭を表すフラグを送信してもよいし、基準フレーム番号26のフレームにおいて所定の範囲の末尾を表すフラグを送信してもよい。この場合フラグが検出されたフレーム番号は0または26とするなどと、あらかじめ取り決めがなされているものとする。
次に、図2において、基準フレーム番号をモニターするように制御局201から指示を受けた基地局203は、図6のように、基準フレーム番号をモニターする期間を一時的に設けるものとする。基準フレーム番号モニター期間では、基準基地局202が下りスロットで送信する基準フレーム番号を基地局203がモニターするため、通常は基地局が送信する下りスロット部分を受信処理するように基地局203は設定される。基準フレーム番号モニター期間は、端末との通信がない時間帯を利用することで一時的に設けるものとする。
図7のように、基準フレーム番号モニター期間を設定した、基準基地局202の周辺に存在する基地局203は、モニター期間にて基準フレーム番号が含まれる下りスロットを受信することで基準フレーム番号を取得する(ステップS1305)。この受信した基準フレーム番号を保持することで、基準基地局202とフレーム番号の同期が取れた状態が実現できる。すなわち、基地局203は、基準フレーム番号を取得したフレームが当該基準フレーム番号と同一フレーム番号となり、かつ0〜26の範囲(所定の範囲)のフレーム番号が繰り返し適用されるようにフレーム毎にフレーム番号を設定する。基準フレーム番号でなく上述した所定の範囲における相対位置を示す情報を取得した場合も同様にしてフレーム番号を設定すればよい。
基準フレーム番号が含まれる下りスロットには送信元の基準基地局IDが含まれているものとすると、そのIDと、制御局201から通知された基準基地局IDとが一致するか調べることで自身がどの基準基地局に同期しようとしているか確認することができる。
次に、基準フレーム番号を取得できた基地局(図13のBS2、BS3)は、制御局201に取得成功の報告を行う(ステップS1306)。一方、基準フレーム番号を取得できなかった基地局(図13のBS4)は、制御局201に取得失敗の報告を行う(ステップS1307)。
基準フレーム番号モニター期間にて基準フレーム番号を受信できた基地局は、図8のように、基準基地局202を中心とした同期基地局群のエリア801を形成する(ステップS1308)。図8では、図が見やすいように各基地局の通信エリアの重なりが少ないように記載しているが、実際には、図2および図2に関する前記の記述のように、基地局の通信エリアはある程度重なった状態で設置されているという条件は変わらないものとする。これは以下の図9、図10、図11、図12,図14、図15でも同様である。制御局201は、同期基地局群に属する基地局がマルチキャスト送信のために利用する共通の物理チャネルを選択する(ステップS1309)。
具体的には、同期基地局群のマルチキャスト用物理チャネルを、例えば図5のサブチャネルSCH4、下りタイムスロット番号1のように指定する。物理チャネル(サブチャネルおよびタイムスロットの組)は必ずしも1個に限定されるものではなく複数個を指定するようにしてもよい。
制御局201は、選択した物理チャネルと特定の基準フレーム番号を同期基地局群に属する基地局に通知する(ステップS1310)。同期基地局群に属する基地局では、基準フレーム番号が同期しており、よって同期基地局群に属する基地局は、SFN(Single Frequency Network)によるマルチキャストデータの送信(ここでは同一周波数かつ同一スロットによるマルチキャストデータの送信)を行うことができる(ステップS1311)。すなわち同期基地局群に属する基地局は、特定の基準フレーム番号のフレームを起点として、毎フレーム、データが無くなるまで、選択した物理チャネルでマルチキャストデータの送信を行う。ここでは毎フレーム送信を行うとしたが、各基地局が送信するフレームと物理チャネルが一致していることが重要であり、したがって、この要件が満たされる限り、複数フレーム毎の送信を行ってもよいし、その他の送信パターン(たとえば2フレームで連続して送り、次のフレームでは送らないパターン)を繰り返し適用して送ってもよい。要約すれば、特定の基準フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により定まる1つ以上のフレームにおいて、選択した物理チャネルでマルチキャスト送信を行えばよい(したがって起点となる特定の基準フレーム番号のフレームでデータを送信しないこともあり得る)。所定の規則は、毎フレーム、複数フレーム毎、上記その他のパターンを含む。なおマルチキャストデータはあらかじめ制御局201から各基地局に有線により同一のものが配布してあるものとする。
ここで制御局201が管理する基地局数が多い場合は、図9のように、基準基地局を複数選択することが可能である。制御局201から指示を受けた複数の基準基地局901〜903が、各自の基準フレーム番号を報知し、基準基地局901〜903の周辺に存在する基地局がその基準フレーム番号を受信することで、図10のように複数の同期基地局群1001〜1003を形成することも可能である。このような場合は、同期基地局群ごとに重ならないような物理チャネルの選択をステップS1309で行う。
ただし、図11の基地局1101、1102のように、スケジューリングがうまく行えず基準フレーム番号モニター期間の設定ができなかった基地局や、設置場所に電波が届かないなどの理由から基準フレーム番号を取得できずに同期基地局群に属することができない基地局が存在することも、場合によっては想定される。そのような基地局は、先ほど述べたように、基準フレーム番号が取得できなかったことを制御局201に報告する(ステップS1307)。
同期基地局群に属することができなかった基地局が、偶然に近くの同期基地局群で利用されているものと同じ物理チャネルを選択して使用してしまうと、同期基地局群のマルチキャスト通信に対して干渉が生じる。よって、同期基地局群に属することができなかった基地局については、同期基地局群で利用されているものと異なり、かつ、同期基地局群に属することができなかった基地局間でそれぞれ異なる物理チャネルを選択して(ステップS1309)、通知する(ステップS1312)。同期基地局群に属することができなかった基地局は、通知された物理チャネルにてマルチキャスト送信を開始する(ステップS1313)。マルチキャスト送信を開始するフレームは、基地局が任意に決定すればよい。なお制御局が、「いまからXフレーム後のフレームから毎フレーム送信する」などと、フレームの指定を行うようにしてもよい。
図17は本実施の形態に係わる制御局の構成、図19は本実施の形態に係わる基地局の構成をそれぞれ示している。
図17では、有線通信網1701に接続された制御局1702は、有線の制御線1703を通じて複数の基地局1704と接続されている。制御局1702は、有線通信網1701に接続するネットワークインターフェース1705と制御部1706に大きく分けられる。
制御部1706には、基準基地局を選択してその基準基地局に基準フレーム番号を無線報知するように指示を出す基準基地局設定部(基準局選択手段、報知指示手段、検出指示手段)1707と、基準フレーム番号の検出可否情報を基地局から収集する基準フレーム番号同期調整部(報告受信手段)1708と、同期基地局群に属する基地局にマルチキャスト送信の開始を指示するマルチキャスト送信指示部(第1の特定手段、第2の特定手段、第1のマルチキャスト指示手段および第2のマルチキャスト指示手段)1709と、制御局1702が管理する情報を保持する記憶装置1710が備わっている。
記憶装置1710に保持される情報は、図18のように、基地局ID番号、基準基地局であるか否かを示す基準基地局フラグ、基準基地局とその基準基地局からの基準フレーム番号を受信できた基地局が同じ群ID番号となるようにする同期基地局群ID番号、マルチキャストデータ送信のために予約するマルチキャスト用物理チャネル番号を含むものとする。ここで、物理チャネル番号は、時間および周波数からなる各区画(物理リソース)に付けた番号とすればよい。例えば、図5の“#1”、“#2”などで示したような、システム規格上で識別された区画を利用すればよい。
図19の基地局1902には、無線信号の送受信を行うアンテナ1901と、受信処理を行う受信系1903と、送信処理を行う送信系1904と、送受信処理系を制御する制御部1905と、制御局と有線接続するネットワークインターフェース1906が含まれる。さらに、制御部1905には、基準フレーム番号生成部(報知指示受信手段、フレーム番号設定手段、フレーム番号報知手段、同期手段)1907、基準フレーム番号検出部(モニタリング指示受信手段、フレーム番号検出手段、報告手段)1908、マルチキャスト送信設定部(通知受信手段、マルチキャストデータ送信手段)1909が備わっている。
図13のステップS1301では、制御局1702の基準基地局設定部1707が、記憶装置1710に保持されている基準基地局フラグに基づいて、対象となる基地局に、基準基地局として選択されたことを通知して、基準基地局に基準フレーム番号を無線報知するように有線接続1703を通じて指示を出す。
ステップS1302では、制御局1702の基準基地局設定部1707が、記憶装置1710内の図18の情報に基づいて、基準基地局以外の基地局に、有線接続1703を通じて基準フレーム番号の検出指示を出す。ここで、制御局1702が管理している基地局から、基準基地局を除いたその他の全ての基地局には、基準基地局の基地局ID番号を通知する。基準フレーム番号を受信するときには、どの基地局から受信したかが受信したフレームに含まれる基地局ID番号から把握できる。また、ある基準基地局の周辺の基地局配置が既知の場合は、特定の基準基地局ID番号をその周辺に配置された基地局のみ限定して通知することも可能である。
ステップS1303では、基準基地局として選択されたとの通知を受けた基地局において、図19の制御部1905内の基準フレーム番号生成部1907が基準フレーム番号を生成する。基地局が、内部でフレームカウンタ値を保持している場合は、そのカウンタ値を基準フレーム番号として用いて、図3のような、一定周期の番号を生成すればよい。
ステップS1304では、図19の基準フレーム番号生成部1907で生成した基準フレーム番号を、送信系1904を通じて、図7に示した方法で送信する。
ステップS1305では、図19の基準フレーム番号検出部1908が、図6、図7のように基準フレーム番号モニター区間を設定するように受信系1903に指示して、基準フレーム番号の検出処理を行う。基準フレーム番号の検出可否は、基準フレーム番号検出部1908が有線接続1703を通じて制御局1702に報告する(ステップS1306、S1307)。この報告に基づいて、制御局1702は、図17の記憶装置1710に保持している図18の情報を更新する。具体的には、基準フレーム番号が検出できた基地局は、その基準基地局と同じ同期基地局群ID番号となるように情報を更新する。同じ同期基地局群IDを持つ基地局は、フレーム番号が同期しているので、共通の物理チャネルを利用して同一時刻のフレームで同一のマルチキャスト情報を送信するSFNによる送信が可能となる。
ステップS1308では、基準フレーム番号検出部1908で検出した基準フレーム番号に基づいて、基準フレーム番号生成部1907が、その基地局自身のフレームカウンタを合わせる。基地局自身がフレームカウンタを保持していなければ、検出した基準フレーム番号に同期するように基準フレーム番号生成部1907でフレーム番号を生成すればよい。
ステップS1309では、図17のマルチキャスト送信指示部1709が、記憶装置1710に保持されている図18の情報を参照し、同一の基地局群IDに共通の物理チャネルを設定する。同期基地局群に含まれない基地局には、その基地局に固有の物理チャネルを設定すればよい。具体的には図18のようにマルチキャスト用の物理チャネル番号を割り当てる。
ステップS1310では、図17の記憶装置1710の情報に基づいて、マルチキャスト送信指示部1709が、同一の同期基地局群に属する基地局に、マルチキャスト用の物理チャネル番号と、マルチキャスト送信を開始するタイミング(すなわちフレーム番号)とを通知する。
ステップS1311では、通知を受けた物理チャネルおよびマルチキャスト開始タイミングに基づいて、図19のマルチキャスト送信設定部1909が、送信系1904にマルチキャスト送信開始の指示を出す。
ステップS1312では、図17の記憶装置1710の情報に基づいて、マルチキャスト送信指示部1709が、同期基地局群に属さない基地局に、マルチキャスト用の物理チャネル番号を通知する。
ステップS1313では、通知を受けた物理チャネルに基づいて、図19のマルチキャスト送信設定部1909が、送信系1904にマルチキャスト送信開始の指示を出す。
以上のように、本実施の形態によれば、制御局の指示によりフレーム番号が同期された同期基地局群を形成するようにしたことにより、SFNによる送信が可能となり物理チャネル利用効率が向上する。同期基地局群に含まれない基地局が存在するときは、同期基地局群が利用する共通物理チャネルと異なる物理チャネルを指定することでSFNによる送信への干渉を防ぐことができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態において、図10に示した例では、複数の基準基地局がそれぞれ独立の同期基地局群を形成していた。本実施の形態では、複数の基準基地局はGPS(Global Positioning System)を搭載していて、GPSにより絶対時刻を取得することにより、互いに時刻同期されている。
第1の実施の形態において、図10に示した例では、複数の基準基地局がそれぞれ独立の同期基地局群を形成していた。本実施の形態では、複数の基準基地局はGPS(Global Positioning System)を搭載していて、GPSにより絶対時刻を取得することにより、互いに時刻同期されている。
各基準基地局が、制御局から指示された特定時刻に対応するフレームに、基準フレーム番号“0”を設定するようにしておけば、各基準基地局間でフレーム番号の同期が取られるため、図12に示すように、多数の基地局から構成される1つの同期基地局群を形成できる。このようにすることで、同期基地局群の群数を減らすことができるので、マルチキャスト用に利用する物理チャネルの数を減らすことができ、物理チャネルの利用効率が向上する。
図20は、本実施の形態に係る基地局の構成を示す。図19と同一の名称の要素には同一の符号を付して拡張した処理を除き重複する説明を省略する。図20の基地局はGPS受信機用のアンテナ2010とGPS受信機2011を搭載し、GPS受信機2011にて絶対時刻を得る。
この絶対時刻は基準フレーム番号生成部1907に入力され、この絶対時刻情報をもとに、基準フレーム番号が生成される。すなわち、制御局から指定される特定の時刻に対応するフレーム番号が特定の値に設定され、以降、フレームのカウント毎に、フレーム番号が逐次設定される。例えば、基準フレーム番号の“0”の開始を特定の絶対時刻に合わせることで、GPSを搭載する基準基地局間においてフレーム番号の同期が実現できる。上述のように、特定の絶対時刻は、制御局により指定する。
この状態において、基準基地局の周辺の基地局が、第1の実施の形態のようにフレーム番号を基準基地局に同期させることで、複数の基準基地局と、それらの周辺基地局との間でのフレーム番号同期が図12のように実現できる。
<第3の実施の形態>
図11を用いて先に説明したように、基準基地局からの電波が届かない場合に、同期基地局群に属することができなかった基地局(第2の基地局)が存在する場合がある。そこで、本実施の形態では、図14に示すように、基準基地局(第1の基準局)1402を指定して同期基地局群を形成した後に、基準フレーム番号を取得できた基地局(第1の基地局)から新たな基準基地局(第2の基準局)1403を再び選択して同様の処理を行うことで同期基地局群に属する基地局を図14の1401から図15の1501へと広げる。
図11を用いて先に説明したように、基準基地局からの電波が届かない場合に、同期基地局群に属することができなかった基地局(第2の基地局)が存在する場合がある。そこで、本実施の形態では、図14に示すように、基準基地局(第1の基準局)1402を指定して同期基地局群を形成した後に、基準フレーム番号を取得できた基地局(第1の基地局)から新たな基準基地局(第2の基準局)1403を再び選択して同様の処理を行うことで同期基地局群に属する基地局を図14の1401から図15の1501へと広げる。
このときの処理フローを図16に示す。図16のステップS1301からS1304までと、ステップS1307からS1308までは図13と同じであるため、これらのステップの説明は省略する。
制御局201は、基準フレーム番号を取得した基地局(第1の基地局)、すなわち同期基地局群に属する基地局から、新たな基準基地局(第2の基準局)を選択して、その新たな基準基地局に基準フレーム番号を無線にて報知するように指示を出す(ステップS1609)。新たな基準基地局を選択する際の基準としては、同期基地局群の範囲を広げるために、基準フレーム番号を取得できた基地局のうち、基準基地局から地理的に最も遠い位置にある基地局を選択する方法がある。
ここで上記ステップS1609より前のステップS1605では、基準フレーム番号を取得した基地局(第1の基地局)は、基準フレーム番号を取得したときのスロット受信電力を測定しておき、ステップS1606の基準フレーム番号の取得成功を報告するときに一緒に受信電力も報告しておく。報告された受信電力は、図18の情報に記録項目を追加して基地局毎に記録しておくものとする。制御局201は、報告で得た各基地局のスロット受信電力から最も低い電力のものを選択することで、基準基地局(第1の基準局)から遠い基地局を新たな基準基地局(第2の基準局)に選択することができる。
また、地理的な基地局配置が既知とすればより都合がよい。例えば、基地局に固有につけられる基地局ID番号が、地理的に近接する場所では近いID番号となるような設定であれば、図14の例において、基地局1405、1406の基地局IDに近いIDを持つ基地局を、同期基地局群1401内の基準フレーム番号を取得した基地局から選択すればより効率よく選択できる。
次に、制御局201は、まだ同期基地局群に属していない基地局(第2の基地局)に対して、基準フレーム番号の無線報知が再度行われることを通知し、基準フレーム番号を含むスロットのモニターを指示する(ステップS1610)。
ステップS1611では、上記新たな基準基地局が、論理制御チャネルを送信しているスロットで基準フレーム番号を送信する。
ステップS1612では、モニター指示を受けた基地局が、モニター期間にて基準フレーム番号が含まれる下りスロットを受信することで基準フレーム番号の取得を試みる。
基準フレーム番号を取得できた基地局(第3の基地局)、は制御局201に取得成功の報告を行う(ステップS1613)。図16のフロー図には記載していないが、基準フレーム番号を取得できなかった基地局(第4の基地局)は、制御局に取得失敗の報告を行うことは図13のステップS1307と同じである。よって、ステップS1614にて同期基地局群に属する基地局数を増やすことができる。
さらに、制御局201は、同期基地局群に属する基地局がマルチキャスト送信のために利用する共通の物理チャネルを選択する(ステップS1615)。同期基地局群に属する基地局では、基準フレーム番号が同期しているので、選択した物理チャネルと特定の基準フレーム番号を通知する(ステップS1616)ことでSFNによる送信が行うことができる(ステップS1617)。
図16の処理フローも、基本的に図17の制御局、図19の基地局の構成で実現でき、以下では、拡張された処理についてのみ説明する。
ステップS1609において、制御局におけるマルチキャスト送信指示部1907は、図17の記憶装置1710に保持されている図18の基準基地局フラグの部分を、新たに基準基地局として選択された基地局に沿って更新しておく。また、マルチキャスト送信指示部1907は、ステップ1613の報告結果に沿って、図18の同期基地局郡ID番号の部分を更新する。
なお、以上に説明した第1〜第3の実施形態における制御局および基地局は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。すなわち、制御局における制御部1706、基準基地局設定部1707、基準フレーム番号同期調整部1708、マルチキャスト送信指示部1709、ネットワークインターフェース1705、ならびに、基地局における受信系1903、送信系1904、制御部1905、基準フレーム番号生成部1907、基準フレーム番号検出部1908、マルチキャスト送信設定部1909、ネットワークインターフェース1906は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、制御局および基地局は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、制御局における記憶装置1710は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
101:有線通信網
102:制御局
103:基地局
104:セル
105:端末
201:制御局
202:基準基地局
203:基地局
801:同期基地局群のエリア
901、902、903:基準基地局
1001、1002、1003:同期基地局群のエリア
1101、1102:同期基地局群に属することができなかった基地局
1201:同期基地局群
1401:同期基地局群
1402:基準基地局
1403:新たな基準基地局
1405、1406:同期基地局群に属することができなかった基地局
1701:有線通信網
1702:制御局
1703:
1704:基地局
1705:ネットワークインターフェース
1706:制御部
1707:基準基地局設定部
1708:基準フレーム番号同期調整部
1709:マルチキャスト送信指示部
1710:記憶装置
1901:送受信アンテナ
1902:基地局
1903:受信系
1904:送信系
1905:制御部
1906:ネットワークインターフェース
1907:基準フレーム番号生成部
1908:基準フレーム番号検出部
1909:マルチキャスト送信設定部
2010:GPS用受信アンテナ
2011:GPS受信機
102:制御局
103:基地局
104:セル
105:端末
201:制御局
202:基準基地局
203:基地局
801:同期基地局群のエリア
901、902、903:基準基地局
1001、1002、1003:同期基地局群のエリア
1101、1102:同期基地局群に属することができなかった基地局
1201:同期基地局群
1401:同期基地局群
1402:基準基地局
1403:新たな基準基地局
1405、1406:同期基地局群に属することができなかった基地局
1701:有線通信網
1702:制御局
1703:
1704:基地局
1705:ネットワークインターフェース
1706:制御部
1707:基準基地局設定部
1708:基準フレーム番号同期調整部
1709:マルチキャスト送信指示部
1710:記憶装置
1901:送受信アンテナ
1902:基地局
1903:受信系
1904:送信系
1905:制御部
1906:ネットワークインターフェース
1907:基準フレーム番号生成部
1908:基準フレーム番号検出部
1909:マルチキャスト送信設定部
2010:GPS用受信アンテナ
2011:GPS受信機
Claims (15)
- 複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局を制御する制御局とを備えた無線通信システムであって、
(A)前記制御局は、
前記複数の基地局の中から第1の基準局を選択し、
前記第1の基準局に対し基準フレーム番号の報知を指示し、
前記複数の基地局のうち前記第1の基準局と異なる他の基地局に対して、前記第1の基準局により報知される基準フレーム番号を検出することを指示し、
(B)前記第1の基準局は、フレーム毎にフレーム番号を設定し、少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知し、
(C)前記他の基地局は、
前記第1の基準局から報知される前記基準フレーム番号の検出を試み、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するように各フレームにフレーム番号を設定しまた前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、
前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告し、
(D)前記制御局は、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第1の基地局と前記第1の基準局とに対してそれぞれ共通に共通フレーム番号と1つまたは複数の共通物理チャネルとを特定して通知し、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第2の基地局に対して前記共通チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定して通知し、
(E)前記第1の基準局および前記第1の基地局は、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介してそれぞれマルチキャストデータを送信し、
(F)前記第2の基地局は、前記マルチキャストデータを送信する1つ以上のフレームを決定し、決定したフレームにおいて前記制御局より通知された前記物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記第1の基準局は、所定範囲の番号が繰り返し適用されるように前記フレーム毎にフレーム番号を設定し、前記基準フレーム番号に代えて、前記所定範囲における前記フレーム番号の相対位置を表す位置情報を報知し、
前記他の基地局は、前記位置情報を検出し、前記所定範囲の番号が繰り返し適用されるようにかつ前記位置情報に同期するように、前記フレーム毎にフレーム番号を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記制御局は、
前記第1の基準局を複数選択し、
各前記第1の基準局と各前記第1の基準局のそれぞれによる基準フレーム番号を検出した前記第1の基地局とからなる複数の同期基地局群に対しそれぞれ異なる共通物理チャネルを特定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。 - 前記制御局は、
前記第1の基地局の中から第2の基準局を選択し、
前記第2の基準局に対し、前記基準フレーム番号の報知を指示し、
前記第2の基地局に対して前記第2の基準局により報知された前記基準フレーム番号を検出することを指示し、
前記第2の基準局は、少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知し、
前記第2の基地局は、
前記第2の基準局から報知される前記基準フレーム番号の検出を試み、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するように各前記フレームにフレーム番号を設定しまた前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、
前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告し、
前記制御局は、
前記第2の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第3の基地局と前記第1の基準局と前記第1の基地局とに対してそれぞれ共通に前記共通フレーム番号と前記共通物理チャネルとを特定して通知し、
前記第2の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第4の基地局に対して前記共通物理チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定して通知し、
前記第1の基準局、前記第1の基地局および前記第3の基地局は、前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により定まる1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信し、
前記第4の基地局は、前記マルチキャストデータを送信する1つ以上のフレームを決定し、決定したフレームにおいて前記制御局より通知された物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記第1の基地局は、前記基準フレーム番号の検出完了の報告とともに、前記基準フレーム番号が含まれていた物理チャネルの受信電力を報告し、
前記制御局は、報告された受信電力が閾値以下の第1の基地局を前記第2の基準局として選択する
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記制御局は、前記第2の基地局に隣接する前記第1の基地局を前記第2の基準局として選択する
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記複数の基地局のうちのいくつかは、GPS(Global Positioning System)により時刻同期されており、
前記制御局は、
時刻同期された複数の基地局を、複数の前記第1の基準局として選択し、
前記複数の第1の基準局に、特定の時刻に対応する前記フレームのフレーム番号が特定値になるように前記フレーム番号の設定を行うことを指示し、
前記複数の第1の基準局は、前記制御局の指示に従ってフレーム番号の設定を行い、
前記制御局は、各前記第1の基準局と各前記第1の基準局のそれぞれによる前記基準フレーム番号を検出した前記第1の基地局との全てに対しそれぞれ同一の共通フレーム番号および同一の共通物理チャネルを特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局を制御する制御局であって、
前記複数の基地局の中から第1の基準局を選択する基準局選択手段と、
前記第1の基準局に対しフレーム毎にフレーム番号を設定し少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を基準フレーム番号として報知することを指示する報知指示手段と、
前記複数の基地局のうち前記第1の基準局と異なる他の基地局に対して、前記第1の基準局による基準フレーム番号を検出し前記基準フレーム番号と同期するように前記フレーム毎にフレーム番号を設定することを指示する検出指示手段と、
前記他の基地局から前記基準フレーム番号を検出したか否かの報告を受ける報告受信手段と、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第1の基地局と前記第1の基準局とにそれぞれに共通に共通フレーム番号と1つまたは複数の共通物理チャネルとを特定する第1の特定手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介して前記第1の基準局および第1の基地局にそれぞれマルチキャストデータを送信することを指示する第1のマルチキャスト指示手段と、
前記他の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第2の基地局に対して前記共通物理チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段で特定された物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信することを前記第2の基地局に指示する第2のマルチキャスト指示手段と、
を備えたことを特徴とする制御局。 - 前記基準局選択手段は、前記基準局を複数選択し、
前記第1の特定手段は、各前記第1の基準局と各前記第1の基準局のそれぞれによる基準フレーム番号を検出した前記第1の基地局とからなる複数の同期基地局群に対しそれぞれ異なる共通物理チャネルを特定する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御局。 - 前記基準局選択手段は、前記第1の基地局の中から第2の基準局を選択し、
前記報知指示手段は、前記第2の基準局に対し、少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知することを指示し、
前記検出指示手段は、前記第2の基地局に対して前記第2の基準局により報知された基準フレーム番号を検出し前記基準フレーム番号に同期するように前記フレーム毎にフレーム番号を設定することを指示し、
前記報告受信手段は、前記第2の基地局の各々から前記基準フレーム番号を検出したか否かの報告を受け、
前記第1の特定手段は、前記2の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出した第3の基地局と前記第1の基準局と前記第1の基地局とに対してそれぞれに共通に前記共通フレーム番号と前記共通物理チャネルとを特定し、
前記第2の特定手段は、前記2の基地局のうち前記基準フレーム番号を検出できなかった第4の基地局に対して前記共通物理チャネルと異なる1つまたは複数の物理チャネルを特定し、
前記第1のマルチキャスト指示手段は、前記第1の基準局、前記第1の基地局および前記第3の基地局に、前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信することを指示し、
前記第2のマルチキャスト指示手段は、前記第2の特定手段で特定された物理チャネルを介して前記マルチキャストデータを送信することを前記第4の基地局に指示する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御局。 - 前記報告受信手段は、前記第1の基地局から前記基準フレーム番号の検出完了の報告とともに、前記基準フレーム番号が含まれていた物理チャネルの受信電力の報告を受け、
前記基準局選択手段は、報告された受信電力が閾値以下の前記第1の基地局を前記第2の基準局として選択する
ことを特徴とする請求項10に記載の制御局。 - 前記基準局選択手段は、前記第2の基地局に隣接する前記第1の基地局を前記第2の基準局として選択する
ことを特徴とする請求項10に記載の制御局。 - 前記複数の基地局のうちのいくつかは、GPSにより時刻同期されており、
前記基準局選択手段は、時刻同期された複数の基地局を、複数の前記第1の基準局として選択し、
前記報知指示手段は、前記複数の基準局に、前記基準フレーム番号の報知前に特定の時刻に対応するフレームのフレーム番号を特定値に設定することを指示し、
前記第1の特定手段は、各前記第1の基準局と各前記第1の基準局のそれぞれによる前記基準フレーム番号を検出した前記第1の基地局との全てに対しそれぞれ同一の共通物理チャネルを特定する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御局。 - 複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局のうちの1つの基地局であって、
前記複数の基地局を制御する制御局からフレームモニタリングの指示を受けるモニタリング指示受信手段と、
前記複数の基地局のうち前記制御局によってあらかじめ選択された第1の基準局から少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して報知される、前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号である基準フレーム番号の検出を試みるフレーム番号検出手段と、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記基準フレーム番号に同期するようにフレーム毎にフレーム番号を設定する同期手段と、
前記基準フレーム番号を検出できたとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出完了を報告し、前記基準フレーム番号を検出できなかったとき、前記制御局に前記基準フレーム番号の検出不可を報告する報告手段と、
前記基準フレーム番号の検出完了を報告したとき、前記制御局により前記第1の基準局と共通に指定された共通フレーム番号と共通物理チャネルの通知を受ける通知受信手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて、前記共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信するマルチキャストデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする基地局。 - 複数のスロットを含むフレームを基本通信単位とし前記複数のスロットにマッピングされた複数の物理チャネルを介して通信を行う複数の基地局の1つの基地局であって、
前記複数の基地局を制御する制御局から、基準フレーム番号の報知指示を受信する報知指示受信手段と、
前記フレーム毎にフレーム番号を設定するフレーム番号設定手段と、
少なくとも1つのフレームにおける前記複数の物理チャネルのいずれかを介して前記少なくとも1つのフレームのフレーム番号を前記基準フレーム番号として報知するフレーム番号報知手段と、
前記基準フレーム番号を検出した他の基地局と共通に前記制御局により特定される共通フレーム番号と共通物理チャネルの通知を前記制御局から受ける通知受信手段と、
前記共通フレーム番号のフレームを起点として所定の規則により特定される1つ以上のフレームにおいて前記共通物理チャネルを介してマルチキャストデータを送信するマルチキャストデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする基地局。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008184088A JP2010028228A (ja) | 2008-07-15 | 2008-07-15 | 無線通信システム、基地局および制御局 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008184088A JP2010028228A (ja) | 2008-07-15 | 2008-07-15 | 無線通信システム、基地局および制御局 |
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JP2010028228A true JP2010028228A (ja) | 2010-02-04 |
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ID=41733679
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2010028228A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2008
- 2008-07-15 JP JP2008184088A patent/JP2010028228A/ja active Pending
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