JP2010022393A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技への興味を長期に亘って遊技者に維持させ得る新たな付加価値を付与できる遊技機を提供すること。
【解決手段】本発明の遊技機によれば、特別価値付与手段により少なくとも次回に付与される特別価値について、該特別価値の種類が、価値判別手段により判別され、その判別に基づいて、遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合には、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類が、価値提示手段によって、示唆又は報知される。よって、ある遊技状態(示唆条件を満たす遊技状態)になると次回に付与される特別価値の種類が価値提示手段により示唆又は報知されるので、新たな遊技性を生み出し、それが新たな付加価値となり、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にするという効果がある。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ機等に代表される遊技機に関するものである。
所定の賞与条件が満たされた場合に遊技価値(遊技球や遊技メダルなど)を遊技者に賞として付与する遊技機(パチンコ機やスロットマシンなど)が一般的な遊技機として知られている。
かかる一般的な遊技機に対し、特許文献1には、所定の賞与条件が満足された場合に賞として遊技価値(遊技メダル)を遊技者に付与すると共に、所定の判定基準に基づき特典の付与が許可された場合には当該遊技価値とは異なる特典(特典データ)を遊技者に付与する遊技機(スロットマシン)が記載されている。
特開2002−224283号公報
しかしながら、特許文献1に記載される遊技機は、従来の一般的な遊技機において遊技価値とは異なる特典を獲得可能に構成したものに過ぎないので、従来の一般的な遊技機における問題点の一つであった遊技性の変化(バリエーション)の乏しさを解決するには未だ不十分であった。よって、遊技者の遊技時間が長くなるにつれて、該遊技者が遊技を単調に感じて該遊技に飽きてしまうという傾向を払拭し切れないという問題点があった。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、遊技への興味を長期に亘って遊技者に維持させ得る新たな付加価値を付与できる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、遊技媒体を用いて遊技を行うと共に、該遊技の遊技状態が所定の払出条件を満たした場合に遊技価値として前記遊技媒体を払い出すものであって、前記遊技状態が所定の特別価値付与条件を満たした場合に、前記遊技価値とは異なる特別価値を付与する特別価値付与手段と、その特別価値付与手段により少なくとも次回に付与される前記特別価値について、該特別価値の種類を判別する価値判別手段と、前記遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合に、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を前記価値判別手段による判別に基づき示唆又は報知する価値提示手段とを備えている。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、識別情報を用いた動的表示を表示可能な表示装置と、予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、前記表示装置にて前記識別情報を用いた動的表示を開始する動的表示開始手段とを備え、前記示唆条件は、前記通過検出手段による前記遊技媒体の検出に基づく条件である。
請求項3記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かを抽選する利益抽選手段とを備え、前記示唆条件は、前記利益抽選手段により行われた少なくとも1回の抽選結果に基づく条件である。
請求項4記載の遊技機は、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機において、前記特別価値付与手段により付与される前記特別価値は、該特別価値を有する第2媒体の形態に構成される。
請求項5記載の遊技機は、請求項4記載の遊技機において、複数の前記第2媒体を、各第2媒体が有する特別価値の種類とは無関係に貯留する貯留手段と、前記貯留手段から離間され、前記第2媒体を待機させる待機手段とを備え、前記特別価値付与手段は、前記貯留手段に貯留される前記第2媒体を該貯留手段から前記待機手段へ移送する移送手段と、その移送手段により前記待機手段に移送された前記第2媒体を払い出す払出実行手段とを含んで構成され、前記価値判別手段は、前記待機手段に位置する第2媒体について、該第2媒体が有する特別価値の種類を判別する。
請求項6記載の遊技機は、請求項4又は5に記載の遊技機において、伝送媒体による無線通信により情報を読み取る無線読取手段を備え、前記第2媒体は、該第2媒体が有する特別価値としての情報を記憶する記憶手段を含んで構成されるものであり、前記価値判別手段は、前記無線読取手段により前記待機手段に位置する第2媒体の記憶手段に記憶される前記特別価値としての情報を読み取り、読み取った前記特別価値としての情報に基づいて、前記待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類を判別し、前記貯留手段は、その内部に貯留される前記第2媒体に前記伝送媒体が伝達されることを妨害する材質から構成されている。
請求項1記載の遊技機によれば、遊技媒体を用いた遊技において、その遊技状態が所定の払出条件を満たした場合に遊技媒体が遊技価値として払い出される一方で、遊技状態が所定の特別価値付与条件を満たすと、遊技価値とは異なる特別価値が特別価値付与手段によって付与される。
ここで、特別価値付与手段により少なくとも次回に付与される特別価値について、該特別価値の種類が、価値判別手段により判別され、その判別に基づいて、遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合には、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類が、価値提示手段によって、示唆又は報知される。
よって、ある遊技状態(示唆条件を満たす遊技状態)になると次回に付与される特別価値の種類が価値提示手段により示唆又は報知されるので、遊技者は、特別価値の獲得前に、特別価値が獲得できるかもしれないという期待感を持って遊技を続けることができる。
特に、価値提示手段により示唆又は報知された次回に付与される特別価値の種類が、遊技者自身が獲得を熱望するものであった場合には、遊技者は、その特別価値を獲得できることを待ち望みながら遊技を続けることができる。
このように、請求項1記載の遊技機によれば、次回に付与される特別価値の種類が価値提示手段によって示唆又は報知されるので、新たな遊技性を生み出し、それが新たな付加価値となり、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にするという効果がある。
なお、請求項1記載の遊技機において、次回に付与される特別価値の種類を示唆又は報知する契機となる「示唆条件」は、特別価値を付与する契機となる「特別価値付与条件」と同じ条件であっても異なる条件であってもよい。
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。予め決められた箇所を通過した遊技媒体が通過検出手段により検出されると、表示装置にて識別情報を用いた動的表示が動的表示開始手段により開始される。このとき、かかる通過検出手段による遊技媒体の検出に基づく条件が、価値提示手段による示唆又は報知の契機となる示唆条件とされる。よって、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、表示装置にて行われる識別情報を用いた動的表示に伴って行われることになる。
ところで、従来の一般的な遊技機には、遊技媒体が予め決められた箇所を通過したことを始動条件として表示装置における識別情報の動的表示(変動表示)を開始し、該識別情報が所定の組み合わせで停止表示された場合に、遊技者に有利な有利状態が生じるものがあるが、請求項2記載の遊技機によれば、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、表示装置にて行われる識別情報を用いた動的表示に伴って行われるので、動的表示を視認する遊技者に、従来の一般的な遊技機と同様の停止表示がもたらす当否結果に対する期待感だけでなく、従来の一般的な遊技機にはない、特別価値が獲得できるかもしれないという期待感を持たせることができる。
このように、請求項2記載の遊技機によれば、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、表示装置にて行われる識別情報を用いた動的表示に伴って行われることにより、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の変化(バリエーション)が豊富となり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にするという効果がある。
請求項3記載の遊技機によれば、請求項1又は2に記載の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。遊技媒体が予め決められた箇所を通過したしたことが通過検出手段により検出されたことに基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かの抽選が利益抽選手段によって行われる。このとき、利益抽選手段により行われた少なくとも1回の抽選結果に基づく条件が、価値提示手段による示唆又は報知の契機となる示唆条件とされる。
よって、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、抽選結果に応じて行われることになるので、従来の一般的な遊技機が提供していた抽選による遊技性に、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知されることによる新たな遊技性が付加され、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にするという効果がある。
請求項4記載の遊技機によれば、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。特別価値付与手段により付与される特別価値が、該特別価値を有する第2媒体の形態に構成されるので、特別価値の取り扱いが容易であるという効果がある。
請求項5記載の遊技機によれば、請求項4記載の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。特別価値を有する第2媒体は、貯留手段に貯留されており、その貯留手段から該貯留手段とは離間される待機手段へと、移送手段(特別価値付与手段の一部)により移送される。待機手段へ移送された第2媒体は、払出実行手段(特別価値付与手段の一部)により払い出されるまで、待機手段にて待機される。そして、待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類が価値判別手段によって判別される。
ここで、貯留手段は、複数(複数個、複数枚)の第2媒体を、各第2媒体が有する特別価値の種類とは無関係に貯留するものであるので、第2媒体を管理する管理者(例えば、第2媒体を払出可能な遊技機を設置しているホールの管理者)は、複数の第2媒体を貯留手段へ投入して貯留させる際に、各第2媒体を特別価値の種類に応じて仕分けする必要がなく、第2媒体の管理に対する負荷を抑制することができるという効果がある。
また、待機手段が、貯留手段から離間された位置に設けられているので、価値判別手段による特別価値の種類の判別を、貯留手段に貯留される第2媒体に対して行ってしまうことを防止できる。よって、待機手段に待機されて少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に判別することができるので、次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を示唆条件の成立後に確実に示唆又は報知することができるという効果がある。
請求項6記載の遊技機によれば、請求項4又は5に記載の遊技機の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。価値判別手段による特別価値の種類の判別は、待機手段に位置する第2媒体に対し、該第2媒体の記憶手段に記憶される特別価値としての情報を、伝送波を用いる無線通信による無線読取手段によって読み取り、その読み取った情報に基づいて行われる。
ここで、貯留手段が、その内部に貯留される第2媒体に前記伝送媒体が伝達されることを妨害する材質から構成されているので、価値判別手段による特別価値の種類の判別を、貯留手段に貯留される第2媒体に対して行ってしまうことを有効に防止することができる。
よって、少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に判別することができるので、示唆条件の成立後に次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に示唆又は報知することができるという効果がある。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤13の正面図であり、図3はパチンコ機10の背面図である。
パチンコ機10は、図1に示すように、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠11と、その外枠11と略同一の外形形状に形成され外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11には、内枠12を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠12が正面手前側へ開閉可能に支持されている。
内枠12には、多数の釘や入賞口63,64等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球が流下することにより弾球遊技が行われる。なお、内枠12には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユニット112a(図8参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。
内枠12の前面側には、その前面上側を覆う前面枠14と、その下側を覆う下皿ユニット15とが設けられている。前面枠14及び下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた側を開閉の軸として前面枠14及び下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されている。なお、内枠12の施錠と前面枠14の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。
前面枠14は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には略楕円形状に開口形成された窓部14cが設けられている。前面枠14の裏面側には2枚の板ガラスを有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤13の前面がパチンコ機10の正面側に視認可能となっている。前面枠14には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成されており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。
上皿17の底面は正面視(図1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射ユニット112aへと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン22が設けられている。この枠ボタン22は、例えば、第3図柄表示装置81で表示される変動表示の演出パターンを変更したり、リーチ演出時の演出内容を変更したりする場合などに、遊技者により操作される。
加えて、前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯又は点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。窓部14cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設けられている。パチンコ機10においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。
また、前面枠14の正面視(図1参照)左上部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な表示ランプ34が設けられている。また、右側の電飾部32下側には、前面枠14の裏面側を視認できるように裏面側より透明樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)に貼付される証紙等はパチンコ機10の前面から視認可能とされている。また、パチンコ機10においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域にクロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。
窓部14cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。
具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵されたLEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。
上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿50の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル51が配設され、かかる操作ハンドル51の内部には球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチセンサ(図示せず)と、操作ハンドル51の回動操作量を電気抵抗の変化により検出する可変抵抗器(図示せず)とが内蔵されている。
操作ハンドル51が遊技者によって右回りに回転操作されると、タッチセンサがオンされると共に可変抵抗器の抵抗値が操作量に対応して変化し、操作ハンドル51の回動操作量に応じて変化する可変抵抗器の抵抗値に対応した強さで球が発射され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる。
下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。かかる球抜きレバー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一般に「千両箱」と称される)を置いた状態で行われる。
下皿51の左側には、後述する特典コインC(図7参照)を払い出すための開口54が形成されており、開口54の下方には、払い出された特典コインCを受けるためのコイン払出皿53が上面を開放した略箱状に形成されている。なお、下皿ユニット15の裏面側には、後述する特典コイン払出装置450(図4参照)が、開口54から払い出される特典コインCの払出装置として設けられている。
コイン払出皿53の左側には、コイン情報読出装置300が前方に張り出して形成されている。このコイン情報読出装置300の上面には、凹状のコイン受部300aが形成されており、かかるコイン受部300aに特典コインCを取り外し可能(着脱可能)に装着することができるように構成されている。
また、コイン情報読出装置300は、受部用ICタグリーダ302(図8参照)を有しており、コイン受部300aに装着された特典コインCの内部に埋め込まれているICタグ602(図7参照)から、特別価値としてのコイン情報を、伝送媒体を用いる無線通信によって読み取ることができるように構成されている。
コイン情報読出装置300の前面(正面視側の面)には、コイン演出ボタン301がもうけられている。このコイン演出ボタン301は、コイン受部300aに装着された特典コインCを用いたリーチ演出の現出を遊技者が所望した場合、又は、特典としてのリーチ演出が現出される状態において該特典としてのリーチ演出の現出を不要とする場合に、遊技者によって操作できるボタンである。
図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板60に、球案内用の多数の釘や風車およびレール61,62、一般入賞口63、第1入球口64、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠12の裏面側に取り付けられる。一般入賞口63、第1入球口64、可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側から木ネジ等により固定されている。また、遊技盤13の前面中央部分は、前面枠14の窓部14cを通じて内枠13の前面側から視認することができる。以下に、遊技盤13の構成について説明する。
遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール62が植立され、その外レール62の内側位置には外レール62と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール61が植立される。この内レール61と外レール62とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール61,62と円弧部材70とにより区画して形成される略円形状の領域である。
2本のレール61,62は、球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール61の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内された球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール62の先端部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中央部側へ跳ね返される。また、内レール61の右下側の先端部と外レール62の右上側の先端部との間には、レール間を繋ぐ円弧を内面側に設けて形成された樹脂製の円弧部材70がベース板60に打ち込んで固定されている。
遊技領域の正面視右側上部(図2の右側上部)には、発光手段である複数のLED37aと7セグメント表示器37bとが設けられた第1図柄表示装置37が配設されている。第1図柄表示装置37は、主制御装置110で行われる各制御に応じた表示がなされるものであり、主にパチンコ機10の遊技状態の表示が行われる。複数のLED37aは、パチンコ機10が確変中か時短中か通常中であるかを点灯状態により示したり、変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が確変大当たりに対応した図柄か通常大当たりに対応した図柄か外れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示すものである。7セグメント表示装置37bは、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行うものである。なお、LED37aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆することができる。
なお、上述したパチンコ機10が確変中とは、大当たり確率がアップして特別遊技状態へ移行し易い遊技の状態である。さらに、本実施形態における確変中は、第2図柄の当たり確率がアップして第1入球口64(図3参照)へ球が入球し易い遊技の状態である。また、パチンコ機10が時短中とは、大当たり確率がそのままで第2図柄の当たり確率のみがアップして第1入球口64(図3参照)へ球が入球し易い遊技の状態である。また、パチンコ機10が通常中とは、確変中でも時短中でもない遊技の状態(大当たり確率も第2図柄の当たり確率もアップしていない状態)である。なお、パチンコ機10の遊技状態に応じて、第1入球口64に付随する電動役物(図示せず)が開放する時間や、1回の当たりで電動役物が開放する回数を変更するものとしても良い。
また、遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入賞口63が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1入球口64への入賞をトリガとして第3図柄を変動表示する液晶ディスプレイ(以下単に「LCD」と略す。)で構成された第3図柄表示装置81と、第2入球口67の球の通過をトリガとして第2図柄を変動表示する発光ダイオード(以下、「LED」と略す。)で構成される第2図柄表示装置82とが設けられている。
第3図柄表示装置81は、後述する表示制御装置114によって表示内容が制御され、例えば左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成され、これらの図柄が図柄列毎に縦スクロールして第3図柄表示装置81の表示画面上にて第3図柄が可変表示されるようになっている。また、本実施形態では、第3図柄表示装置81は8インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成され、可変表示装置ユニット80には、この第3図柄表示装置81の外周を囲むようにして、センターフレーム86が配設されている。本実施形態の第3図柄表示装置81は、主制御装置110の制御に伴った遊技状態の表示が第1図柄表示装置37で行われるのに対して、その第1図柄表示装置37の表示に応じた装飾的な表示を行うものである。なお、LCDに代えて、例えば、リール等を用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。
また、第1図柄表示装置37にて停止図柄(確変大当たり図柄、通常大当たり図柄、外れ図柄のいずれか1つ)が表示されるまでの間に球が第1入球口64へ入球した場合、その入球回数は最大4回まで保留され、その保留回数は第1図柄表示装置37により示されると共に保留ランプ85の点灯個数においても示される。保留ランプ85は、最大保留数分の4つ設けられ、第3図柄表示装置81の上方に左右対称に配設されている。なお、本実施形態においては、第1入球口64への入賞は、最大4回まで保留されるように構成したが、最大保留回数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、保留ランプ85を削除し、第1入球口64への入賞に基づく変動表示の保留回数を第3図柄表示装置81の一部に数字で、或いは、4つに区画された領域を保留回数分だけ異なる態様(例えば、色や点灯パターン)にして表示するようにしても良い。また、第1図柄表示装置37により保留回数が示されるので、保留ランプ85により点灯表示を行わないものとしても良い。
第2図柄表示装置82は、第2図柄の表示部83と保留ランプ84とを有し、球が第2入球口67を通過する毎に、表示部83において表示図柄(第2図柄)としての「○」の図柄と「×」の図柄とが交互に点灯して変動表示が行われ、その変動表示が所定図柄(本実施形態においては「○」の図柄)で停止した場合に第1入球口64が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。球の第2入球口67の通過回数は最大4回まで保留され、その保留回数が上述した第1図柄表示装置37により表示されると共に保留ランプ84においても点灯表示される。なお、第2図柄の変動表示は、本実施形態のように、表示部83において複数のランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うものの他、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81の一部を使用して行うようにしても良い。同様に、保留ランプ84の点灯を第3図柄表示装置81の一部で行うようにしても良い。また、第2入球口67の通過は、第1入球口64と同様に、最大保留回数は4回に限定されるものでなく、3回以下、又は、5回以上の回数(例えば、8回)に設定しても良い。また、第1図柄表示装置37により保留回数が示されるので、保留ランプ84により点灯表示を行わないものとしても良い。
可変表示装置ユニット80の下方には、球が入球し得る第1入球口64が配設されている。この第1入球口64へ球が入球すると遊技盤13の裏面側に設けられる第1入球口スイッチ(各種スイッチ208の一部)がオンとなり、その第1入球口スイッチのオンに起因して主制御装置110で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37のLED37aで示される。また、第1入球口64は、球が入球すると5個の球が賞球として払い出される入賞口の1つにもなっている。
第1入球口64の下方には可変入賞装置65が配設されており、その略中央部分に横長矩形状の特定入賞口(大開放口)65aが設けられている。パチンコ機10においては、主制御装置110での抽選が大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりの停止図柄となるよう第1図柄表示装置37のLED37aを点灯させると共に、その大当たりに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81に表示させて、大当たりの発生が示される。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。
この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特定入賞口65aが所定時間開放される。この特定入賞口65aの開閉動作は、最高で例えば16回(16ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態が、遊技者にとって有利な特別遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。
可変入賞装置65は、具体的には、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(ソレノイド209(図8参照)の一部)とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。
なお、上記した形態に特別遊技状態は限定されるものではない。特定入賞口65aとは別に開閉される大開放口を遊技領域に設け、第1図柄表示装置37において大当たりに対応したLED37aが点灯した場合に、特定入賞口65aが所定時間開放され、その特定入賞口65aの開放中に、球が特定入賞口65a内へ入賞することを契機として特定入賞口65aとは別に設けられた大開放口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を特別遊技状態として形成するようにしても良い。
遊技盤13の下側における左右の隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1,K2が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前面枠14の小窓35を通じて視認することができる。
さらに、遊技盤13には、アウト口66と第2入球口(スルーゲート)67とが設けられている。いずれの入賞口63,64,65aにも入球しなかった球はアウト口66を通って図示しない球排出路へと案内される。遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
図3に示すように、パチンコ機10の背面側には、制御基板ユニット90,91と、裏パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御装置110)と音声ランプ制御基板(音声ランプ制御装置113)と表示制御基板(表示制御装置114)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出制御基板(払出制御装置111)と発射制御基板(発射制御装置112)と電源基板(電源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。
裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93とがユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとしてのMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載されている。
なお、主制御装置110、音声ランプ制御装置113及び表示制御装置114、払出制御装置111及び発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板116は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板が収納される。
また、基板ボックス100(主制御装置110)及び基板ボックス102(払出制御装置111及び発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとしたり、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボックスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。
払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図8参照)の所定の電気的構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホールの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加するためのバイブレータ134が取り付けられている。
また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置112には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッチ122が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図8参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操作される。RAM消去スイッチ122は、パチンコ機10を初期状態に戻したい場合に電源投入時に操作される。
次に、図4及び図5を参照して、特典コインCを払い出す払出装置である特典コイン払出装置450について説明する。図4は、特典コイン払出装置450を模式的に示す断面図である。また、図5(a)及び(b)は、特典コイン払出装置450における底部材462を示す斜視図であり、図5(c)は、待機部材470を示す斜視図である。
図4に示すように、特典コイン払出装置450は、複数枚の特典コインCを貯留可能な貯留部材460と、この貯留部材460から離間されて、特典コインCを開口54から払い出す前の一時的な待機部位である待機部材470とから構成される。
特典コイン払出装置450における貯留部材460は、筒状の周壁部材461と、その周壁部材461の下端側に位置し、周壁部材461に対して移動可能に設けられた底部材462と、周壁部材461の上端の開口を覆う蓋部材463と、底部材462を周壁部材461に対して前後方向(矢印F方向及びその反対方向)に移動させる駆動源となるコイン供給ソレノイド464(図8参照)とを有している。
周壁部材461と底部材462とにより形成される内部空間には、複数枚の特典コインCを厚み方向に積重させて収容することができる。蓋部材463は、取り外し可能に構成されており、必要に応じて、例えば、周壁部材461と底部材462とにより形成される内部空間に特典コインCを補充する場合に取り外すことができる。なお、蓋部材463には、特典コインCの払い出しを安定にするべく、積重された特典コインCを付勢する付勢部材463aが設けられている。
底部材462は、周壁部材461の内周壁に連通する内周壁を有する周壁部462aと、軸462cを中心とする回動により周壁部材462aに対して開閉可能に設けられている底蓋部462bとを有している。
底部材462は、底蓋部462bが閉鎖されている状態において、周壁部462aと底蓋部462bとから形成される内部空間の深さ(高さ)が、1回に払い出す枚数(本実施形態では、1枚)分の特典コインCを収容可能に構成されている。
具体的には、底蓋部462bが閉鎖されている状態において、周壁部462aと底蓋部462bとから形成される内部空間の深さyは、特典コインCの厚さをxとし、1回に払い出される特典コインCの枚数をaとした場合に、「(a−1)x<y≦ax」の関係が成立する深さとされる。なお、1回に払い出される特典コインCの枚数に影響しない程度に若干のオフセットα(例えば、αが特典コインCの厚さxの1/10程度)を設け、周壁部462aと底蓋部462bとから形成される内部空間の深さyを、「(a−1)x<y≦a(x+α)」の関係を満たす深さとしてもよい。
底蓋部462bは、自重によって軸462c周りに回動して開放されて、閉鎖状態(図5(a)に示す状態)から開放状態(図5(b)に示す状態)へ移行するように構成されている。なお、図4に示すように、貯留部材460の下方には支持部材465が設けられており、貯留部材460が常態(図4に示す状態)にある場合には、支持部材465の上端465bが底蓋部462bを支持することにより、底蓋部462bの閉鎖状態が保たれるように構成されている。
一方、底部材462が周壁部材461に対して前方(矢印F方向)に移動され、底部材462の底蓋部462bが支持部材465の上端465bより支持されない位置に到達すると、底部材462の底蓋部462bが自重により軸462c周りに回動して開放され、その結果、底部材462に収容されていた1枚の特典コインCが待機部材470へと供給(移送)される(図6(a)参照)。
なお、底部材462の底蓋部462bは、支持部材465の上端465bよる支持から外れると、支持部材465における下皿ユニット15側へ向けて下降傾斜する斜面465aにより支持されることになり、斜面465aの傾斜以上に開放されないように構成されている。
また、底部材462は、周壁部材461に対して前方(矢印F方向)に移動された場合に、待機部材470へ供給される1枚の特典コインC以外の特典コイン、即ち、周壁部材461の内部空間に残される特典コインCの移動を禁止する支持板462dを有している。
一方、特典コイン払出装置450における待機部材470は、本体部471と、その本体部471を上下方向(矢印U方向及びその反対方向)に移動させる駆動源となるコイン払出ソレノイド472(図8参照)とを有している。
本体部471は、下皿ユニット15側へ向けて下降傾斜する傾斜面471aと、貯留部材460側の周囲に立設されるリブ471bとを有するものである。この本体部471は、常態(図4に示す状態)において、下皿ユニット15の開口54より下方に位置し、コイン払出ソレノイド472(図8参照)による駆動によって上方(矢印U方向)へ移動されるように構成されている。
本実施形態のパチンコ機10では、常態における待機部材470の側方に、払出用ICタグリーダ501が配設されている(図4及び図5(c)参照)。かかる払出用ICタグリーダ501によって、待機部材470上に位置する特典コインC、即ち、開口54から次回に払い出される特典コインC内部に埋め込まれているICタグ602(図7参照)から、特別価値としてのコイン情報を、伝送媒体を用いる無線通信によって読み取ることができるように構成されている。
ここで、待機部材470は、貯留部材460から離間されて配置されているので、払出用ICタグリーダ501が、貯留部材460に貯留される特典コインCのコイン情報を誤って読み込むことを抑制することができる。
なお、待機部材470の本体部471は、コイン情報を安定に読み取ることができるよう、情報の読み取りに使用する伝送媒体(電波や電磁波など)の伝達を妨害しない材質、例えば、樹脂などの非金属の材質から構成することが好ましい。
一方、貯留部材460は、ICタグ602(図7参照)からのコイン情報の読み取りに使用する伝送媒体(電波や電磁波など)の伝達を妨害する材質、例えば、金属材質から構成することが好ましい。
貯留部材460を、ICタグ602からのコイン情報の読み取りに使用する伝送媒体の伝達を妨害する材質から構成することにより、払出用ICタグリーダ501が、貯留部材460の内部に貯留される特典コインCのコイン情報を読み取ることを防止することができる。その結果、払出用ICタグリーダ501が、待機部材470上に位置する特典コインCのコイン情報だけを確実に読み出すことができる。
上述した通り、本実施形態における特典コイン払出装置450は、貯留部材460に貯留される複数枚の特典コインCを、1枚ずつ待機部材470へ供給(排出、移送)し、待機部材470上に位置する特典コインCのコイン情報を読み出す構成とされている。
かかる構成により、貯留部材460の内部には、特典コインCの種類(即ち、特典コインCが有するコイン情報の内容)とは無関係に、各種類の特典コインCを雑多に貯留させることができる。
そのため、特典コインCを管理する管理者(例えば、パチンコ機10のような特典コインCを払い出し可能な遊技機を設置しているホールの管理者)は、貯留部材460へ特典コインCを追加供給する際に、特典コインCを、その種類(即ち、コイン情報の内容)に応じて仕分けすることない。よって、特典コインCを管理する管理者の管理負荷が抑制(軽減)される。
また、待機部材470には1枚の特典コインCのみが待機される構成であるので、払出用ICタグリーダ501による読み出しにより、開口54から次回に払い出される特典コインCのコイン情報の種類を認識させることができる。よって、後述する示唆条件が成立した(満足された)場合に、次回に払い出される特典コインCの種類に応じた態様の変動表示(動的表示)や停止表示を第3図柄表示装置81に表示させ、それにより、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆(又は報知)することを可能にする。
次に、図6を参照して、上述した特典コイン払出装置450が、特典コインCを開口54から払い出す動作について説明する。図6は、特典コイン払出装置450による特典コインCの払い出しを説明するための模式的な断面図である。
貯留部材460から待機部材470へ1枚の特典コインCを供給する際には、まず、コイン供給ソレノイド464(図8参照)をオン(励磁)し、底部材462を前方(矢印F方向)へ移動させる。
ここで、底部材462の底蓋部462bが支持部材465の上端465bより支持されない位置に到達すると、図6(a)に示すように、底部材462の底蓋部462bが自重により軸462c周りに回動して開放される。
すると、底部材462に収容されていた1枚の特典コインCが矢印M1方向に滑動し、その結果として、特典コインCが待機部材470の本体部471に供給される。それによって、1枚の特典コインCが、本体部471にて、開口54からの払い出しを待機する状態とされる。
ここで、底部材462が前方(矢印F方向)に移動した場合には、周壁部材461の下方に支持板462dが位置することになり、かかる支持板462dによる支持によって周壁部材461の内部空間に残される特典コインCの移動が生じないようにされている。
そして、待機部材470の本体部471に特典コインCが供給されると、コイン供給ソレノイド464(図8参照)をオフし、底部材462を後方(矢印B方向)へ移動させる。その結果、貯留部材460は常態に戻り、それに伴って新たな特典コインCが底部材472内に収容される。
一方、特典コインCを開口54から外部へ払い出す場合には、コイン払出ソレノイド472(図8参照)をオン(励磁)する。コイン払出ソレノイド472がオンされると、本体部471が上方(矢印U方向)に移動する。
ここで、図6(b)に示すように、本体部471の傾斜面471aが開口54に到達すると、待機部材470(本体部471)にて待機されていた特典コインCが矢印M2方向に滑動し、その結果として、開口54を介して外部へと払い出される。その後、コイン払出ソレノイド472(図8参照)をオフし、本体部471を下方(矢印D方向)へ移動させる。その結果、本体部471が常態に戻り、貯留部材460から供給される新たな特典コインCを受容可能な状態とされる。
ここで、図7を参照して、本実施形態のパチンコ機10で使用される特典コインCについて説明する。図7(a)は、特典コインCの正面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるVIIb−VIIb線における断面図である。
図7(a)及び(b)に示すように、特典コインCは、正面視が円形のコイン状に構成された媒体であり、樹脂などの非金属の材質から構成されるコイン本体601と、コイン本体601の内部に埋め込まれたICタグ602とから構成される。
ICタグ602は、図示されない小型のIC(Integrated Circuit)チップと、内蔵アンテナ(図示せず)とを主に含んで構成される無線タグであり、一般的に、ICタグ、RFIDタグ(Radio Frequency Identification)タグ、又は、電子タグなどと称されるものである。
なお、本実施形態の特典コインC(コイン本体601)の内部に埋め込まれるICタグ602は、バッテリー(電池)不要なパッシブタイプのICタグとして構成される。なお、バッテリーを内蔵するアクティブタイプのICタグをICタグ602として採用してもよい。
ICタグ602のICチップ(図示せず)は、情報を不揮発的に記憶可能であると共に書き換え不能なメモリ(例えば、ROMや、WOROM(Write Once ROM)など)を有しており、本実施形態では、かかる書き換え不能なメモリに特別価値としてのコイン情報が記憶されている。
なお、本実施形態のパチンコ機10にて使用される特典コインCのICタグ602に記憶されるコイン情報は、奇数番号(1,3,5,7,9)に対応する5種類の主図柄(識別情報)のうち、1つの主図柄を示す情報であり、かかるコイン情報によって特典コインCの種類が区別される。
ここで、特典コインCのICタグ602に記憶されているコイン情報に対応する図柄は、コイン本体601の表面のデザインから認識することができる。例えば、図7(a)に示すように、コイン本体601の表面にタコ図柄がデザインされている特典コインCには、「1」に対応するタコ図柄を示す情報が記憶されており、遊技者は、コイン本体601の表面のデザインを視認することにより、特典コインCの種類(コイン情報の内容)を知ることができる。
なお、詳細は後述するが、本実施形態では、1枚の特典コインCをコイン情報読出装置300に装着することにより、装着された特典コインCに記憶されるコイン情報に対応する図柄、即ち、奇数番号(1,3,5,7,9)に対応する5種類の主図柄(識別情報)のうちのいずれか1つの主図柄を用いたリーチ演出を表示できるように構成されている。
次に、図8を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図8は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。なお、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113などのサブ制御装置に対して動作を指示するために、主制御装置110から該サブ制御装置へ各種のコマンドがデータ送受信回路によって送信されるが、かかるコマンドは、主制御装置110からサブ制御装置へ一方向にのみ送信される。
RAM203は、MPU201の内部レジスタの内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを備えている。RAM203は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203への書き込みはメイン処理(図12参照)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図11参照)において実行される。なお、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図17参照)が即座に実行され、電源断の発生情報がRAM203に記憶される。
主制御装置110のMPU201には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には、払出制御装置111、音声ランプ制御装置113、第1図柄表示装置37、第2図柄表示装置82や、保留ランプ84や、図示しないスイッチ群やセンサ群などからなる各種スイッチ208や、特定入賞口65aの開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドなどからなるソレノイド209が接続されている。
払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用されるRAM213とを備えている。
払出制御装置111のRAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、MPU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを備えている。RAM213は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図17参照)が即座に実行され、電源断の発生情報がRAM213に記憶される。
払出制御装置111のMPU211には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215には、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続されている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出するための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。
発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操作ハンドル51の回転操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサにより検出し、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、操作ハンドル51の回動量に対応して発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される。
音声ランプ制御装置113は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226における音声の出力、ランプ表示装置(電飾部29〜33や表示ランプ34など)における点灯および消灯の出力、表示制御装置114で行われる第3図柄表示装置81の表示態様の設定などを制御するものである。演算装置であるMPU221は、そのMPU221により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM222と、ワークメモリ等として使用されるRAM223とを備えている。
ここで、ROM222は、コイン情報と、そのコイン情報が示すコインの種類(即ち、図柄)とを対応付けるコイン種別テーブル222aを有している。払出用ICタグリーダ501又は受部用ICタグリーダ302により読み出された特典コインCのコイン情報は、このコイン種別テーブル222aを参照することにより、その特典コインCの種類を識別することができる。
RAM223は、払出コインメモリ223aと、受部コインメモリ223bと、完全外れカウンタ223cと、コイン払出示唆フラグ223dと、コイン払出確定フラグ223eと、コイン払出フラグ223fと、コイン供給フラグ223gと、受部コインフラグ223hとを有している。
払出コインメモリ223aは、特典コイン払出装置450における待機部材470(本体部471)上に位置する特典コインCの種類、即ち、次回に払い出される特典コインCの種類を記憶するためのメモリである。詳細は後述するが、示唆条件が成立し、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆するための表示を第3図柄表示装置82において行う場合には、この払出コインメモリ223aに記憶される特典コインCの種類に基づいて表示の設定が行われる。
受部コインメモリ223bは、コイン情報読出装置300のコイン受部300aに装着された特典コインCの種類を記憶するためのメモリである。詳細は後述するが、コイン受部300aに装着された特典コインCを用いたリーチ演出を行う場合には、この受部コインメモリ223bに記憶される特典コインCの種類に基づいてリーチ演出の設定が行われる。
完全外れカウンタ223cは、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆が行われていない状態(即ち、示唆条件が未成立の状態)において、主制御装置110から完全外れに対応する変動パターンコマンドを連続して受信した回数を計数するためのカウンタである。
この完全外れカウンタ223cは、完全外れに対応する変動パターンコマンドの受信が途切れた場合、即ち、リーチ変動(通常又は確変大当たり時のリーチ変動、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)に対応する変動パターンコマンドを主制御装置110から受信した場合に、0クリアされる。また、完全外れカウンタ223cは、パチンコ機10の電源入時による初期化処理においても、0クリアされる。
なお、詳細は後述するが、本実施形態のパチンコ機10は、この完全外れカウンタ223cが3に到達した場合、即ち、完全外れが連続して30回生じた場合に、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆(又は報知)を開始する条件である示唆条件が成立するものとして構成されている。
コイン払出示唆フラグ223dは、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆を開始する条件である示唆条件が成立したか否かを示すフラグである。このコイン払出示唆フラグ223dがオンであれば、示唆条件が成立していることを示す。
このコイン払出示唆フラグ223dは、パチンコ機10の電源入時による初期化処理において初期化(オフ)され、示唆条件が成立した場合にオンされる。示唆条件の成立に伴ってオンされたコイン払出示唆フラグ223dは、その後、開口54からの特典コインCの払い出しに伴ってオフされる。
なお、本実施形態のパチンコ機10では、完全外れに対応する変動パターンコマンドを主制御装置110から30回連続して受信した場合、又は、完全外れに対応する変動パターンコマンドの受信とは無関係に特典コインの付与条件が成立した場合(本実施形態では、確変大当たりに対応するコマンドを主制御装置110から受信した場合)に、示唆条件が成立し、コイン払出示唆フラグ223dがオンされる。
コイン払出確定フラグ223eは、特典コインCの払い出しが確定されたか否かを示すフラグである。このコイン払出確定フラグ223eがオンであれば、特典コインCの付与条件が成立したことにより特典コインCの払い出しが確定されたことを示す。
このコイン払出確定フラグ223eは、パチンコ機10の電源入時による初期化処理において初期化(オフ)され、特典コインCの付与条件が成立した場合(本実施形態では、確変大当たりに対応するコマンドを主制御装置110から受信した場合)にオンされる。特典コインCの付与条件の成立に伴ってオンされたコイン払出確定フラグ223eは、その後、開口54からの特典コインCの払い出しに伴ってオフされる。
コイン払出フラグ223fは、特典コインCの払い出し動作を行うか否かを示すフラグである。このコイン払出フラグ223fがオンであれば、後述するコイン払出処理(図27参照)において、コイン払出ソレノイド472がオン(励磁)されて、特典コイン払出装置450の待機部材470から特典コインCを払い出す動作が行われる。
このコイン払出フラグ223fは、パチンコ機10の電源入時による初期化処理において初期化(オフ)され、特典コインCの払い出しに伴ってオンされる。より具体的には、確変大当たりに対応するコマンド(本実施形態では、確変大当たりに対応する停止コマンド)を主制御装置110から受信したことにより特典コインCの払い出しが確定した後に、図柄停止コマンドを主制御装置110から受信したことによりオンされる。そのようにオンされたコイン払出フラグ223fは、後述するコイン払出処理(図27参照)において、待機部材470から特典コインCを払い出す動作が完了するとオフされる。
コイン供給フラグ223gは、貯留部材460から待機部材470への特典コインCの供給動作(移送)を行うか否かを示すフラグである。このコイン供給フラグ223gがオンであれば、後述するコイン払出処理(図27参照)において、コイン供給ソレノイド464がオン(励磁)されて、貯留部材460から待機部材470への特典コインCの供給動作が行われる。
このコイン供給フラグ223gは、パチンコ機10の電源入時による初期化処理において初期化(オフ)され、特典コインCの払い出しの完了に伴ってオンされる。そして、そのようにオンされたコイン供給フラグ223gは、後述するコイン払出処理(図27参照)において、貯留部材460から待機部材470への特典コインCの供給動作が完了するとオフされる。
受部コインフラグ223hは、コイン情報読出装置300のコイン受部300aに装着された特典コインCを用いたリーチ演出を行うか否かを示すフラグである。この受部コインフラグ223hがオンであれば、コイン受部300aに装着された特典コインCを用いたリーチ演出が実行される。
このコイン受部フラグ223hは、コイン受部300aに特典コインCが装着された状態下で客待ち演出(パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に表示される演出)中にコイン演出ボタン301が押された場合に、状態が反転するように構成されている。具体的には、コイン受部300aに特典コインCが装着された状態下で客待ち演出中にコイン演出ボタン301が押された場合に、コイン受部フラグ223hがオフの状態であればオンされ、一方で、コイン受部フラグ223hがオンの状態であればオフされる。なお、コイン受部フラグ223hは、パチンコ機10の電源入時による初期化処理において初期化(オフ)される。
RAM223は、その他、主制御装置110より受信したコマンドを、そのコマンドに対応した処理が行われるまで一時的に記憶するコマンド記憶領域(図示せず)や、変動表示を開始すべきか否かを示す変動開始フラグ(図示せず)を有している。なお、コマンド記憶領域はリングバッファで構成され、FIFO(First In First Out)方式によってデータの読み書きが行われる。後述するコマンド判定処理(図20参照)が実行されると、コマンド記憶領域に記憶された未処理のコマンドのうち、最初に格納されたコマンドが読み出され、読み出されたコマンドが解析されて、そのコマンドに応じた処理が行われる。
音声ランプ制御装置113のMPU221には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン224を介して入出力ポート225が接続されている。入出力ポート225には、主制御装置110、表示制御装置114、図示されないスピーカから音声を出力する音声出力装置226や、電飾部29〜33や表示ランプ34によるランプ表示を行うランプ表示装置227や、払出用ICタグリーダ501や、受部用ICタグリーダ302や、コイン演出ボタン301や、特典コイン払出装置301におけるコイン供給ソレノイド464及びコイン払出ソレノイド472などがそれぞれ接続されている。
表示制御装置114は、第3図柄表示装置(LCD)81における第3図柄の変動表示を制御するものである。表示制御装置114は、MPU231と、ROM(プログラムROM)232と、ワークRAM233と、ビデオRAM234と、キャラクタROM235と、画像コントローラ236と、入力ポート237と、出力ポート238と、バスライン239,240とを備えている。入力ポート237の入力側には音声ランプ制御装置113の出力側が接続され、入力ポート237の出力側には、MPU231、ROM232、ワークRAM233、画像コントローラ236が接続されている。画像コントローラ236には、ビデオRAM234、キャラクタROM235が接続されると共に、バスライン240を介して出力ポート238が接続されている。出力ポート238の出力側には、第3図柄表示装置81が接続されている。なお、パチンコ機10は、大当たりの抽選確率や1回の大当たりで払い出される賞球数が異なる別機種であっても、第3図柄表示装置81で表示される図柄構成が全く同じ仕様の機種があるので、表示制御装置114は共通部品化されコスト低減が図られている。
表示制御装置114のMPU231は、音声ランプ制御装置113から出力された表示用変動パターンコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81の表示内容を制御する。ROM232は、MPU231により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリである。ワークRAM233は、MPU231による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリであり、変動時間カウンタ(図示せず)を有している。
ここで、図示されない変動時間カウンタは、第3図柄表示装置81において変動演出が実行されている場合に、変動演出が開始されてからの経過時間(変動経過時間)を計時するカウンタである。この変動時間カウンタは、20ミリ秒毎に実行される変動演出処理(図33参照)で、変動演出が開始される直前にゼロにリセットされ(図33のS1404参照)、第3図柄表示装置81で変動演出が行われている間、変動演出処理が実行される度に1加算することで更新される(図33のS1408参照)。即ち、変動時間カウンタは20ミリ秒を1カウントとしてカウントする。変動演出処理は、この変動時間カウンタの値に応じた変動演出データや連続予告演出データを後述するビデオRAM234から読み出して、第3図柄表示装置81にそれらの演出データに対応した画像を表示させる。
その他、ワークRAM233は、図示されないフラグとして、演出許可がされているか否かを示す演出許可フラグ、変動表示を開始すべきか否かを示す変動開始フラグを有している。なお、演出許可フラグは、主制御装置110の初期設定の処理後に送信される演出許可コマンドを音声ランプ制御装置113を介して受信するとオンされ(図31のS1205参照)、電源断の発生によりオフされる(図示せず)。また、変動開始フラグは、音声ランプ制御装置113によって設定された変動演出や連続予告演出の態様を指示する表示用変動パターンコマンドを音声ランプ制御装置113から受信した場合にオンされ(図31のS1206参照)、第3図柄表示装置81において変動表示が開始されるとオフされる(図33のS1403参照)。
キャラクタROM235は、第3図柄表示装置81に表示される図柄(背景図柄や第3図柄)などの演出用のデータ(キャラクタ情報)を圧縮された形式で記憶したメモリである。
ビデオRAM234は、第3図柄表示装置81に表示される解凍後の変動演出用のデータ(以下、「変動演出データ」と称する。)などを記憶するためのメモリである。このとき、ビデオRAM234は、変動演出データの内容を、それぞれ変動の開始から終了までの経過時間に対応させて記憶する。これにより、変動演出が開始されてからの経過時間(変動経過時間)に対応した変動演出データを抽出することができる。なお、特典コインCが有するコイン情報に対応する新たなリーチ演出を行うための変動演出データは、他の変動演出データと共に、このビデオRAM234に記憶されている。
また、ビデオRAM234には、変動演出用領域(図示せず)が設けられている。この図示されない変動演出用領域は、第3図柄表示装置81に表示させる変動演出(変動表示)の変動演出データを記憶する領域である。表示制御装置114は、音声ランプ制御装置113より表示用変動パターンコマンドを受信すると、ビデオRAM234に予め格納されている表示用変動パターンコマンドに示された態様の変動演出データから、変動経過時間に応じた変動演出データを読み出して、この変動演出用領域に格納する(図33のS1406参照)。変動演出用領域に記憶された変動演出データが第3図柄表示装置(LCD)81に表示される(図33のS1407)。そして、変動演出用領域の内容を変動経過時間に応じて書き換えることにより、第3図柄表示装置81の表示内容が変更される。
画像コントローラ236は、MPU231、ビデオRAM234、出力ポート238のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM234に記憶される表示データを所定のタイミングで読み出して第3図柄表示装置81に表示させるものである。
電源装置115は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部251と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ122(図3参照)とを有するRAM消去スイッチ回路253とを備えている。電源部251は、図示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド209などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必要な電圧を供給する。
停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU201及び払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110及び払出制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110及び払出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部251は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置110及び払出制御装置111は、NMI割込処理(図17参照)を正常に実行し、電源断の発生情報をRAM203及びRAM213に記憶して完了することができる。
RAM消去スイッチ回路253は、RAM消去スイッチ122が押下された場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信号SG2を出力するための回路である。主制御装置110及び払出制御装置111は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、それぞれのバックアップデータをクリアすると共に、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマンドを払出制御装置111に対して送信する。
次に、図9を参照して、主制御装置110のRAM203内に設けられるカウンタ等について説明する。これらのカウンタ等は、大当たり抽選や第1図柄表示装置37の表示の設定、第2図柄表示装置82の表示結果の抽選などを行うために、主制御装置110のMPU201で使用される。
大当たり抽選や第1図柄表示装置37の表示の設定には、大当たりの抽選に使用する第1当たり乱数カウンタC1と、大当たり図柄の選択に使用する第1当たり種別図柄カウンタC2と、停止パターン選択カウンタC3と、第1当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する第1初期値乱数カウンタCINI1と、変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2,CS3とが用いられる。
また、第2図柄表示装置82の抽選には、第2当たり乱数カウンタC4が用いられ、第2当たり乱数カウンタC4の初期値設定には第2初期値乱数カウンタCINI2が用いられる。これら各カウンタは、更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。
各カウンタは、メイン処理(図12参照)の実行間隔である4ms間隔、またはタイマ割込処理(図15参照)の実行間隔である2ms間隔で更新され、その更新値がRAM203の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。
RAM203には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、第1入球口64への球の入賞タイミングに合わせて、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の各値がそれぞれ格納される。
各カウンタについて詳しく説明する。第1当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜738の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり738)に達した後0に戻る構成となっている。特に、第1当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の第1初期値乱数カウンタCINI1の値が当該第1当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。ここで、第1初期値乱数カウンタCINI1は、第1当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜738)、タイマ割込処理(図15参照)の実行毎に1回更新されると共に、メイン処理(図12参照)の残余時間内で繰り返し更新される。
第1当たり乱数カウンタC1の値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64に入賞したタイミングでRAM203の保留球格納エリアに格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の数は2で、その値は「373,727」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の数は14で、その値は「59,109,163,211,263,317,367,421,479,523,631,683,733」である。
第1当たり種別カウンタC2は、大当たりの際の第1図柄表示装置37の表示態様を決定するものであり、本実施形態では、0〜4の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり4)に達した後0に戻る構成となっている。第1当たり種別カウンタC2の値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64に入賞したタイミングでRAM203の保留球格納エリアに格納される。なお、大当たり後に高確率状態となる乱数の値は「1,2,3」であり、大当たり後に低確率状態となる乱数の値は「0,4」であり、2種類の当たり種別が決定される。よって、第1図柄表示装置37に表示される停止図柄に対応した表示態様は、高確率状態と低確率状態との2種類の大当たりに対応した表示態様と、はずれに対応した1種類の表示態様との合計3種類の表示態様のうち、いずれか1つが選択される。
なお、高確率状態とは、大当たり終了後に付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確率変動(確変)の時をいう。また、通常状態(低確率状態)とは、大当たり確率が通常の状態、即ち、確変の時より大当たり確率が低い状態をいう。
停止パターン選択カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本実施形態では、停止パターン選択カウンタC3によって、第3図柄表示装置81で表示される演出のパターンが選択され、リーチが発生した後、最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」(例えば0〜8の範囲)と、同じくリーチ発生した後、最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」(例えば9〜38の範囲)と、リーチ発生しない「完全外れ」(例えば39〜238の範囲)との3つの停止(演出)パターンが選択される。停止パターン選択カウンタC3の値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1入球口64に入賞したタイミングでRAM203の保留球格納エリアに格納される。
また、停止パターン選択カウンタC3には、停止パターンの選択される乱数値の範囲が異なる複数のテーブルが設けられている。これは、現在のパチンコ機10の状態が高確率状態であるか低確率状態であるか、保留球格納エリアのどのエリアに各乱数値が格納されているか(即ち保留個数)等に応じて、停止パターンの選択比率を変更するためである。
例えば、高確率状態では、大当たりが発生し易いため必要以上にリーチ演出が選択されないように、「完全外れ」の停止パターンに対応した乱数値の範囲が10〜238と広いテーブルが選択され、「完全外れ」が選択され易くなる。このテーブルは、「前後外れリーチ」が0〜5と狭くなると共に「前後外れ以外リーチ」も6〜9と狭くなり、「前後外れリーチ」や「前後外れ以外リーチ」が選択され難くなる。また、低確率状態で保留球格納エリアに各乱数値が格納されていなければ、第1入球口64への球の入球時間を確保するために「完全外れ」の停止パターンに対応した乱数値の範囲が51〜238と狭いテーブルが選択され、「完全外れ」が選択され難くなる。このテーブルは、「前後外れ以外リーチ」の停止パターンに対応した乱数値の範囲が9〜50と広くなり、「前後外れ以外リーチ」が選択され易くなっている。よって、低確率状態では、第1入球口64への球の入球時間を確保できるので、第3図柄表示装置81による変動表示が継続して行われ易くなる。
2つの変動種別カウンタCS1,CS2のうち、一方の変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっており、他方の変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS1を「第1変動種別カウンタ」、CS2を「第2変動種別カウンタ」ともいう。
第1変動種別カウンタCS1によって、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等の大まかな表示態様が決定される。表示態様の決定は、具体的には、図柄変動の変動時間の決定である。また、第2変動種別カウンタCS2によって、リーチ発生後に最終停止図柄(本実施形態では中図柄)が停止するまでの変動時間(言い換えれば、変動図柄数)が決定される。
変動種別カウンタCS1,CS2により決定された変動時間に基づいて、表示制御装置114により第3表示装置81で表示される第3図柄のリーチ種別や細かな図柄変動態様が決定される。従って、これらの変動種別カウンタCS1,CS2を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現できる。また、第1変動種別カウンタCS1だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したりすることも可能である。変動種別カウンタCS1,CS2の値は、後述するメイン処理(図8参照)が1回実行される毎に1回更新され、当該メイン処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。
変動種別カウンタCS3の値は、例えば、0〜162の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり162)に達した後に0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS3を「第3変動種別カウンタ」ともいう。本実施形態の第3図柄表示装置81は、第1図柄表示装置37の表示態様に応じた装飾的な演出を行うものであり、図柄の変動以外に、変動している図柄を滑らせたり、リーチ演出の発生を予告するための予告キャラクタを通過させるなどの予告演出が行われる。その予告演出の演出パターンが変動種別カウンタCS3により選択される。具体的には、予告演出に必要となる時間を変動時間に加算したり、反対に変動表示される時間を短縮するために変動時間を減算したり、変動時間を加減算しない演出パターンが選択される。
なお、変動種別カウンタCS3は、停止パターン選択カウンタC3と同様に、演出パターンが選択される乱数値の範囲が異なる複数のテーブルが設けられ、現在のパチンコ機10の状態が高確率状態であるか低確率状態であるか、保留球格納エリアのどのエリアに各乱数値が格納されているか等に応じて、各演出パターンの選択比率が異なるよう構成されている。
上述した通り、変動種別カウンタCS1,CS2により図柄変動の変動時間が決定されると共に、変動種別カウンタCS3により変動時間に加減算される時間が決定される。よって、最終停止図柄が停止するまでの最終的な変動時間は、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3により決定される。
第2当たり乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。第2当たり乱数カウンタC4の値は、本実施形態ではタイマ割込処理毎に、例えば定期的に更新され、球が左右何れかの第2入球口(スルーゲート)67を通過したことが検知された時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は149あり、その範囲は「5〜153」となっている。なお、第2初期値乱数カウンタCINI2は、第2当たり乱数カウンタC4と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜250)、タイマ割込処理(図15参照)毎に1回更新されると共に、メイン処理(図12参照)の残余時間内で繰り返し更新される。
次に、図10を参照して、第3図柄表示装置81の表示内容について説明する。図10は、第3図柄表示装置81における実際の画面及び有効ライン設定を示す模式図である。
第3図柄は、「0」から「9」の数字に対応する10種類のキャラクタ図柄からなる10種類の主図柄と、この主図柄より小さく形成された1種類の副図柄(本実施形態では、貝の絵図柄)とにより構成されている。これらの主図柄及び副図柄は、数字の昇順又は降順に主図柄が配列されると共に各主図柄の間にそれぞれ副図柄が配列されることによって図柄列を構成している。
また、本実施形態のパチンコ機10においては、主制御装置110による抽選結果が大当たりであった場合に、同一の主図柄が揃う変動表示が行われ、その変動表示が終わった後に大当たりが発生するよう構成されている。大当たり終了後に高確率状態(確変状態)に移行する場合は、奇数番号に対応する主図柄(「高確率図柄」に相当)が揃う変動表示が行われる。一方、大当たり終了後に低確率状態に移行する場合は、偶数番号に対応する主図柄(「低確率図柄」に相当)が揃う変動表示が行われる。
本実施形態のパチンコ機10においては、図10に示すように、各図柄列毎に主図柄及び副図柄が周期性をもって右から左(矢印X方向)へスクロール(横スクロール)するように変動表示される。
かかる横スクロールにおいて、各図柄列は、上・中・下の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が表示される。この場合、上図柄列Z1においては、主図柄列に対応する数字が降順に現れるように配列され、中図柄列Z2及び下図柄列Z3においては、主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。
図10に示すように、第3図柄表示装置81の表示画面には、それぞれ、各図柄列(Z1〜Z3)毎に左・中・右又は上・中・下の3段に第3図柄が表示される。従って、第3図柄表示装置81には、3段×3列の計9個の第3図柄が表示される。
ここで、第3図柄表示装置81の表示画面には、横スクロール時のいずれの場合も5つの有効ラインが設定されている。具体的には、図10に示すように、左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の5つのラインが有効ラインとして設定されている。
そして、毎回の遊技に際して、横スクロールする変動表示の停止時にいずれかの有効ライン上に大当たり図柄の組合せ(本実施形態では、同一の主図柄の組合せ)で揃えば大当たりとして大当たり動画が表示される。このとき、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止する。
次に、図11から図17のフローチャートを参照して、主制御装置110のMPU201により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU201の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理と、定期的に(本実施形態では2ms周期で)起動されるタイマ割込処理と、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されるNMI割込処理とがある。
まず、図11を参照して、主制御装置110に電源が投入された場合の立ち上げ処理について説明する。図11は、主制御装置110のMPU201により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。この立ち上げ処理は電源投入時のリセットにより起動される。
図11に示すように、この立ち上げ処理では、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S101)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置113、払出制御装置111等の周辺制御装置)が動作可能な状態になるのを待つために、ウェイト処理(本実施形態では1秒)を実行する。次いで、RAM203のアクセスを許可する(S103)。
その後は、電源装置115に設けたRAM消去スイッチ122(図3参照)がオンされているか否かを判別し(S104)、オンされていれば(S104:Yes)、処理をS111へ移行する。一方、RAM消去スイッチ122がオンされていなければ(S104:No)、更にRAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S105)、記憶されていなければ(S105:No)、前回の電源遮断時の処理が正常に終了しなかった可能性があるので、この場合も、処理をS111へ移行する。
RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S105:Yes)、RAM判定値を算出し(S106)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S107:No)、即ち算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS111へ移行する。なお、図12のS213の処理で後述する通り、RAM判定値は、例えばRAM203の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM203の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。
S111の処理では、サブ側の制御装置(周辺制御装置)となる払出制御装置111を初期化するために払出初期化コマンドを送信する(S111)。払出制御装置111は、この払出初期化コマンドを受信すると、RAM213のスタックエリア以外のエリア(作業領域)をクリアし、初期値を設定して、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。主制御装置110は、払出初期化コマンドの送信後は、RAM203の初期化処理(S112、S113)を実行する。
上述した通り、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチ123を押しながら電源が投入される。従って、立ち上げ処理の実行時にRAM消去スイッチ123が押されていれば、RAMの初期化処理(S112、S113)を実行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様に、RAM203の初期化処理(S112、S113)を実行する。RAMの初期化処理(S112、S113)では、RAM203の使用領域を0クリアし(S112)、その後、RAM203の初期値を設定する(S113)。RAM203の初期化処理の実行後は、S110の処理へ移行する。
一方、RAM消去スイッチ123がオンされておらず(S104:No)、電源断の発生情報が記憶されており(S105:Yes)、更にRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S107:Yes)、RAM203にバックアップされたデータを保持したまま、電源断の発生情報をクリアする(S108)。次に、サブ側の制御装置(周辺制御装置)を駆動電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復電時の払出復帰コマンドを送信し(S109)、S110の処理へ移行する。払出制御装置111は、この払出復帰コマンドを受信すると、RAM213に記憶されたデータを保持したまま、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。S110の処理では、割込みを許可して、図12を参照して後述するメイン処理に移行する。
次に、図12を参照して、上記した立ち上げ処理後に実行されるメイン処理について説明する。図12は、主制御装置110のMPU201により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、4ms周期の定期処理としてS201〜S206の各処理が実行され、その残余時間でS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
メイン処理においては、まず、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置(周辺制御装置)や、外部出力端子板261を介してホールコンピュータ262へ送信(出力)する(S201)。この外部出力処理(S201)により、例えば、S501のスイッチ読み込み処理(図15参照)によって検出された入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置111に対して獲得球数に対応する賞球コマンドを送信する。また、この外部出力処理(S201)により、第3図柄表示装置81による第3図柄の変動表示に必要な変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド、演出時間加算コマンド等を音声ランプ制御装置113に送信したり、球の発射を行う場合には、発射制御装置112へ球発射信号を送信する。
次に、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の各値を更新する(S202)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態では198,240,162)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域に格納する。
変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新が終わると、払出制御装置111より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S203)、第1図柄表示装置37による表示を行うための処理や第3図柄表示装置81による第3図柄の変動パターンなどを設定する変動処理を実行する(S204)。なお、変動処理の詳細は図12を参照して後述する。
変動処理の終了後は、大当たり状態である場合において可変入賞装置65の特定入賞口(大開放口)65aを開放又は閉鎖するための大当たり処理を実行する(S205)。即ち、大当たり状態のラウンド毎に特定入賞口65aを開放し、特定入賞口65aの最大開放時間が経過したか、又は特定入賞口65aに球が規定数入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると特定入賞口65aを閉鎖する。この特定入賞口65aの開放と閉鎖とを所定ラウンド数繰り返し実行する。
次に、第2図柄表示装置82による第2図柄(例えば「○」又は「×」の図柄)の表示制御処理を実行する(S206)。簡単に説明すると、球が第2入球口(スルーゲート)67を通過したことを条件に、その通過したタイミングで第2当たり乱数カウンタC4の値が取得されると共に、第2図柄表示装置82の表示部83にて第2図柄の変動表示が実施される。そして、第2当たり乱数カウンタC4の値により第2図柄の抽選が実施され、第2図柄の当たり状態になると、第1入球口64に付随する電動役物が所定時間開放される。
その後は、RAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S207)、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていなければ(S207:No)、停電監視回路252から停電信号SG1は出力されておらず、電源は遮断されていない。よって、かかる場合には、次のメイン処理の実行タイミングに至ったか否か、即ち前回のメイン処理の開始から所定時間(本実施形態では4ms)が経過したか否かを判別し(S208)、既に所定時間が経過していれば(S208:Yes)、処理をS201へ移行し、前述したS201以降の各処理を繰り返し実行する。
一方、前回のメイン処理の開始から未だ所定時間が経過していなければ(S208:No)、所定時間に至るまで間、即ち、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、第1初期値乱数カウンタCINI1、第2初期値乱数カウンタCINI2及び変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新を繰り返し実行する(S209,S210)。
まず、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2との更新を実行する(S209)。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では738、250)に達した際、0にクリアする。そして、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域にそれぞれ格納する。
次に、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新を実行する(S210)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3を1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態では198,240,162)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2,CS3の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域にそれぞれ格納する。
ここで、S201〜S206の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新を繰り返し実行することにより、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2(即ち、第1当たり乱数カウンタC1の初期値、第2当たり乱数カウンタC4の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCS1,CS2,CS3についてもランダムに更新することができる。
また、S207の処理において、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S207:Yes)、停電の発生または電源のオフにより電源が遮断され、停電監視回路252から停電信号SG1が出力された結果、NMI割込処理(図17参照)が実行されたので、S211以降の電源遮断時の処理が実行される。まず、各割込処理の発生を禁止し(S211)、電源が遮断されたことを示す電源遮断通知コマンドを他の制御装置(払出制御装置111や音声ランプ制御装置113等の周辺制御装置)に対して送信する(S212)。そして、RAM判定値を算出して、その値を保存し(S213)、RAM203のアクセスを禁止して(S214)、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM203のバックアップされるスタックエリア及び作業エリアにおけるチェックサム値である。
なお、S207の処理は、S201〜S206で行われる遊技の状態変化に対応した一連の処理の終了時、又は、残余時間内に行われるS209とS210の処理の1サイクルの終了時となるタイミングで実行されている。よって、主制御装置110のメイン処理において、各設定が終わったタイミングで電源断の発生情報を確認しているので、電源遮断の状態から復帰する場合には、立ち上げ処理の終了後、処理をS201の処理から開始することができる。即ち、立ち上げ処理において初期化された場合と同様に、処理をS201の処理から開始することができる。
よって、電源遮断時の処理において、MPU201が使用している各レジスタの内容をスタックエリアへ退避したり、スタックポインタの値を保存しなくても、初期設定の処理(S101)において、スタックポインタが所定値(初期値)に設定されることで、S201の処理から開始することができる。従って、主制御装置110の制御負担を軽減することができると共に、主制御装置110が誤動作したり暴走することなく正確な制御を行うことができる。
次に、図13を参照して、変動処理(S204)について説明する。図13は、メイン処理(図12参照)の中で実行される変動処理(S204)を示すフローチャートである。
図13に示すように、この変動処理では、まず、今現在大当たり中であるか否かを判別する(S301)。大当たり中としては、大当たりの際に第3図柄表示装置81及び第1図柄表示装置37で表示される大当たり遊技の最中と大当たり遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。判別の結果、大当たり中であれば(S301:Yes)、そのまま本処理を終了する。
大当たり中でなければ(S301:No)、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中であるか否かを判別し(S302)、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中でなければ(S302:No)、作動保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する(S303)。作動保留球数Nが0であれば(S303:No)、そのまま本処理を終了する。
一方、作動保留球数N>0であれば(S303:Yes)、作動保留球数Nを1減算し(S304)、保留球格納エリアに格納されたデータをシフト処理する(S305)。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2エリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
データシフト処理の後は、第1図柄表示装置37の変動開始処理を実行する(S306)。なお、変動開始処理については、図14を参照して後述する。
S302の処理において、第1図柄表示装置37の表示態様が変動中であると判別されると(S302:Yes)、変動時間が経過したか否かを判別する(S307)。第1図柄表示装置37の変動中の表示時間は、変動種別カウンタCS1,CS2により選択された変動パターンと変動種別カウンタCS3により選択された加算時間とに応じて決められており、この変動時間が経過していなければ(S307:No)、第1図柄表示装置37の表示を更新する(S308)。
本実施形態では、第1図柄表示装置37のLED37aの内、変動が開始されてから変動時間が経過するまでは、例えば、現在点灯しているLEDが赤であれば、その赤のLEDを消灯すると共に緑のLEDを点灯させ、緑のLEDが点灯していれば、その緑のLEDを消灯すると共に青のLEDを点灯させ、青のLEDが点灯していれば、その青のLEDを消灯すると共に赤のLEDを点灯させる表示態様が設定される。
なお、変動処理は4ms毎に実行されるが、その変動処理の実行毎にLEDの点灯色を変更すると、LEDの点灯色の変化を遊技者が確認することができない。そこで、遊技者がLEDの点灯色の変化を確認することができるように、変動処理が実行される毎にカウンタ(図示せず)を1カウントし、そのカウンタが100に達した場合に、LEDの点灯色の変更を行う。即ち、0.4s毎にLEDの点灯色の変更を行っている。なお、カウンタの値は、LEDの点灯色が変更されたら、0にリセットされる。
一方、第1図柄表示装置37の変動時間が経過していれば(S307:Yes)、第1図柄表示装置37の停止図柄に対応した表示態様が設定される(S309)。停止図柄の設定は、第1当たり乱数カウンタC1の値に応じて大当たりか否かが決定されると共に、大当たりである場合には第1当たり種別カウンタC2の値により大当たり後に高確率状態となる図柄か低確率状態となる図柄かが決定される。本実施形態では、大当たり後に高確率状態になる場合には赤色のLEDを点灯させ、低確率状態になる場合には緑色のLEDを点灯させ、外れである場合には青色のLEDを点灯させる。なお、各LEDの表示は、次の変動表示が開始される場合に点灯が解除されるが、変動の停止後数秒間のみ点灯させるものとしても良い。
S309の処理で停止図柄に対応した第1図柄表示装置37の表示態様が設定されると、第3図柄表示装置81の変動停止を第1図柄表示装置37におけるLEDの点灯と同調させるために停止コマンドが設定される(S310)。音声ランプ制御装置113は、この停止コマンドを受信すると、表示制御装置114に対して停止指示をする。第3図柄表示装置81は、変動時間が経過すると変動が停止し、停止コマンドを受信することで、第3図柄表示装置81における1の変動演出が終了する。
次に、図14を参照して、変動開始処理について説明する。図14は、変動処理(図13参照)の中で実行される変動開始処理(S306)を示すフローチャートである。この変動開始処理(S306)では、まず、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている第1当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する(S401)。
大当たりか否かは第1当たり乱数カウンタC1の値とその時々のモードとの関係に基づいて判別される。上述した通り、パチンコ機10の取りうる状態(モード)が通常の低確率時には第1当たり乱数カウンタC1の数値0〜699のうち「7,307」が当たり値であり、高確率時には「28,63,90,127,154,188,210,250,278,305,343,375,400,426,471,509,535,568,598,618」が当たり値である。
大当たりであると判別された場合(S401:Yes)、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている第1当たり種別カウンタC2の値を確認して、大当たり時の表示態様が設定される(S402)。
S402の処理では、第1当たり種別カウンタC2の値に基づき、大当たり後に高確率状態へ移行するか(確変大当たりであるか)、低確率状態へ移行するか(通常大当たりであるか)が設定される。大当たり後の移行状態が設定されると、第1図柄表示装置37の表示態様(LED37aの点灯状態)が設定される。また、大当たり後の移行状態に基づいて、第3図柄表示装置81で停止表示される大当たりの停止図柄が設定される。
即ち、S402の処理により大当たり後の移行状態を設定することで、第3図柄表示装置81における停止図柄が設定される。なお、第1当たり種別カウンタC2の数値0〜4のうち、「1,2,3」の場合は、以後、低確率状態(通常大当たり)に移行し、「0,4」の場合は、以後、高確率状態(確変大当たり)に移行する。
次に、大当たり時の変動パターンを決定する(S403)。S403の処理で変動パターンが設定されると、第1図柄表示装置37の表示時間が設定されると共に、第3図柄表示装置81において大当たり図柄で停止するまでの第3図柄の変動時間が決定される。このとき、RAM203のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1の値を確認し、変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ等の図柄変動の変動時間を決定する。なお、変動種別カウンタCS1の数値と変動時間との関係は、テーブル等により予め規定されている。
一方、S401の処理で大当たりではないと判別された場合には(S401:No)、外れ時の表示態様が設定される(S404)。S404の処理では、第1図柄表示装置37の表示態様を外れ図柄に対応した表示態様に設定すると共に、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている停止パターン選択カウンタC3の値に基づいて、第3図柄表示装置81において表示させる演出を、前後外れリーチであるか、前後外れ以外リーチであるか、完全外れであるかを設定する。本実施形態では、上述の通り、高確率状態であるか、低確率状態であるかに応じて、停止パターン選択カウンタC3の各停止パターンに対応する値の範囲が異なるようテーブルが設定されている。
次に、外れ時の変動パターンが決定され(S405)、第1図柄表示装置37の表示時間が設定されると共に、第3図柄表示装置81において外れ図柄で停止するまでの第3図柄の変動時間が決定される。このとき、S403の処理と同様に、RAM203のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1の値を確認し、変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ等の図柄変動の変動時間を決定する。
S403の処理またはS405の処理後は、変動パターンコマンドを設定する(S406)。このS406の処理において、大当たり時の変動パターンコマンドは、S403の処理で決定された変動パターン(変動時間)と、第1当たり種別カウンタC2の値(即ち、通常大当たりであるか、確変大当たりであるか)とに応じて設定される。また、S406の処理において、外れ時の変動パターンコマンドは、S405の処理で決定された変動パターン(変動時間)と、停止パターン選択カウンタC3の値(即ち、前後外れリーチであるか、前後外れ以外リーチであるか、完全外れであるか)に応じて設定される。
S406の処理後は、S402又はS404の処理で設定された停止図柄に応じて停止図柄コマンドを設定し(S407)、その後、変動処理へ戻る。
これらの変動パターンコマンドおよび停止図柄コマンドは、RAM203に設けられたコマンド送信用のリングバッファ(図示せず)に記憶され、メイン処理(図12参照)のS201の処理で、これらのコマンドが音声ランプ制御装置113に送信される。
次に、図15は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、主制御装置110のMPU201により例えば2ms毎に実行される。タイマ割込処理では、まず各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する(S501)。即ち、主制御装置110に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
次に、第1初期値乱数カウンタCINI1と第2初期値乱数カウンタCINI2の更新を実行する(S502)。具体的には、第1初期値乱数カウンタCINI1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では738)に達した際、0にクリアする。そして、第1初期値乱数カウンタCINI1の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域に格納する。同様に、第2初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では250)に達した際、0にクリアし、その第2初期値乱数カウンタCINI2の更新値をRAM203の該当するバッファ領域に格納する。
更に、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止パターン選択カウンタC3及び第2当たり乱数カウンタC4の更新を実行する(S503)。具体的には、第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2、停止パターン選択カウンタC3及び第2当たり乱数カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態ではそれぞれ、738,4,238,250)に達した際、それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM203の該当するバッファ領域に格納する。
その後は、第1入球口64への入賞に伴う始動入賞処理(図16参照)を実行し(S504)、発射制御処理を実行して(S505)、タイマ割込処理を終了する。なお、発射制御処理は、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサにより検出し、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、球の発射のオン/オフを決定する処理である。主制御装置110は、球の発射がオンである場合に、発射制御装置112に対して球の発射指示をする。
ここで、図16のフローチャートを参照して、S504の処理で実行される始動入賞処理を説明する。図16は、タイマ割込処理(図15参照)の中で実行される始動入賞処理(S504)を示すフローチャートである。
この始動入賞処理が実行されると、まず、球が第1入球口64に入賞(始動入賞)したか否かを判別する(S601)。球が第1入球口64に入賞したと判別されると(S601:Yes)、第1入球口通過カウンタ203bの値に1加算する(S602)。
S602の処理後、第1図柄表示装置37の作動保留球数Nが上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判別する(S603)。第1入球口64への入賞があり、且つ作動保留球数N<4であれば(S603:Yes)、作動保留球数Nを1加算し(S604)、更に、前記ステップS503で更新した第1当たり乱数カウンタC1、第1当たり種別カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の各値を、RAM203の保留球格納エリアの空き保留エリアのうち最初のエリアに格納する(S605)。
一方、第1入球口64への入賞がないか(S601:No)、或いは、第1入球口64への入賞があっても作動保留球数N<4でなければ(S603:No)、S604及びS605の各処理をスキップし、始動入賞処理を終了してタイマ割込処理へ戻る。
図17は、NMI割込処理を示すフローチャートである。NMI割込処理は、停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に、主制御装置110のMPU201により実行される処理である。このNMI割込処理により、電源断の発生情報がRAM203に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から主制御装置110のMPU201のNMI端子に出力される。すると、MPU201は、実行中の制御を中断してNMI割込処理を開始し、電源断の発生情報の設定として、電源断の発生情報をRAM203に記憶し(S701)、NMI割込処理を終了する。
なお、上述したNMI割込処理は、払出発射制御装置111でも同様に実行され、かかるNMI割込処理により、電源断の発生情報がRAM213に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から払出発射制御装置111内のMPU211のNMI端子に出力され、MPU211は実行中の制御を中断して、NMI割込処理を開始するのである。
次に、図18から図30を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU221の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理と、定期的に(本実施形態では2ms周期で)起動されるタイマ割込処理とがある。
まず、図18を参照して、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理を説明する。図18は、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理を示すフローチャートであり、この立ち上げ処理は電源投入時に起動される。
立ち上げ処理が実行されると、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S2001)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。その後、電源断処理中フラグがオンしているか否かによって、今回の立ち上げ処理が瞬間的な電圧降下(瞬間的な停電、所謂「瞬停」)によって、S2115の電源断処理(図19参照)の実行途中に開始されたものであるか否かが判断される(S2002)。図19を参照して後述する通り、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から電源断コマンドを受信すると(図19のS2112参照)、S2115の電源断処理を実行する。かかる電源断処理の実行前に、電源断処理中フラグがオンされ、該電源断処理の終了後に、電源断処理中フラグはオフされる。よって、S2115の電源断処理が実行途中であるか否かは、電源断処理中フラグの状態によって判断できる。
電源断処理中フラグがオフであれば(S2002:No)、今回の立ち上げ処理は、電源が完全に遮断された後に開始されたか、瞬間的な停電が生じた後であってS2115の電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)開始されたものである。よって、これらの場合には、RAM223のデータが破壊されているか否かを確認する(S2003)。
RAM223のデータ破壊の確認は、次のように行われる。即ち、RAM223の特定の領域には、S806の処理によって「55AAh」のキーワードとしてのデータが書き込まれている。よって、その特定領域に記憶されるデータをチェックし、該データが「55AAh」であればRAM223のデータ破壊は無く、逆に「55AAh」でなければRAM223のデータ破壊を確認することができる。RAM223のデータ破壊が確認されれば(S2003:Yes)、S2004へ移行して、RAM223の初期化を開始する。一方、RAM223のデータ破壊が確認されなければ(S2003:No)、S2008へ移行する。
なお、今回の立ち上げ処理が、電源が完全に遮断された後に開始された場合には、RAM223の特定領域に「55AAh」のキーワードは記憶されていないので(電源断によってRAM223の記憶は喪失するから)、RAM223のデータ破壊と判断され(S2003:Yes)、S2004へ移行する。
一方、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であってS2115の電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって開始された場合には、RAM223の特定領域には「55AAh」のキーワードが記憶されているので、RAM223のデータは正常と判断されて(S2005:No)、S2008へ移行する。
電源断処理中フラグがオンであれば(S2002:Yes)、今回の立ち上げ処理は、瞬間的な停電が生じた後であって、S2115の電源断処理の実行途中に、音声ランプ制御装置113のMPU221にリセットがかかって開始されたものである。かかる場合は電源断処理の実行途中なので、RAM223の記憶状態は必ずしも正しくない。よって、かかる場合には制御を継続することはできないので、処理をS2004へ移行して、RAM223の初期化を開始する。
S2004の処理では、RAM223の全範囲の記憶領域をチェックする(S2004)。チェック方法としては、まず、1バイト毎に「0FFh」を書き込み、それを1バイト毎に読み出して「0FFh」であるか否かを確認し、「0FFh」であれば正常と判別する。かかる1バイト毎の書き込み及び確認を、「0FFh」に次いで、「55h」、「0AAh」、「00h」の順に行う。このRAM223の読み書きチェックにより、RAM223のすべての記憶領域が0クリアされる。
RAM223のすべての記憶領域について、読み書きチェックが正常と判別されれば(S2005:Yes)、RAM223の特定領域に「55AAh」のキーワードを書き込んで、RAM破壊チェックデータを設定する(S2006)。この特定領域に書き込まれた「55AAh」のキーワードを確認することにより、RAM223にデータ破壊があるか否かがチェックされる。
一方、RAM223のいずれかの記憶領域で読み書きチェックの異常が検出されれば(S2005:No)、RAM223の異常を報知して(S2007)、電源が遮断されるまで無限ループする。RAM223の異常は、表示ランプ34により報知される。なお、音声出力装置226により音声を出力してRAM223の異常報知を行うようにしても良い。
S2008の処理では、電源断フラグがオンされているか否かを判別する(S2008)。電源断フラグはS2115の電源断処理の実行前にオンされる(図19のS2114参照)。つまり、電源断フラグは、S2115の電源断処理が実行される前にオンされるので、電源断フラグがオンされた状態でS2008の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であってS2115の電源断処理の実行を完了した状態で開始された場合である。従って、かかる場合には(S2008:Yes)、音声ランプ制御装置113の各処理を初期化するためにRAMの作業エリアをクリアし(S2009)、RAM223の初期値を設定する(S2010)。なお、RAM223の作業エリアとしては、主制御装置110から受信したコマンド等を記憶する領域以外の領域をいう。
一方、電源断フラグがオフされた状態でS2008の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、例えば電源が完全に遮断された後に開始されたためにS2004からS2006の処理を経由してS2008の処理へ至ったか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)開始された場合である。よって、かかる場合には(S2008:No)、RAM223の作業領域のクリア処理であるS2009をスキップして、処理をS2010へ移行し、RAM223の初期値を設定する(S2010)。
なお、S2009のクリア処理をスキップするのは、S2004からS2006の処理を経由してS2008の処理へ至った場合には、S2004の処理によって、既にRAM223のすべての記憶領域はクリアされているし、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって、立ち上げ処理が開始された場合には、RAM223の作業領域のデータをクリアせず保存しておくことにより、音声ランプ制御装置113の制御を継続できるからである。
S2010の処理によりRAM223の初期値を設定した後、特典コイン払出装置450の設定を行い(S2011)、割込み許可を設定して(S2012)、メイン処理へ移行する。ここで、S2011の処理では、待機部材470の本体部471上に特典コインCが位置しているか否かを確認し、待機部材470の本体部471上に特典コインCが位置していない場合には、コイン供給ソレノイド464をオンすることにより、特典コインCを貯留部材460から待機部材470へ供給し、S2011の処理を終了する。一方で、待機部材470の本体部471上に特典コインCが位置していない場合は、そのまま、S2011の処理を終了する。
次に、図19を参照して、音声ランプ制御装置113の立ち上げ処理後に実行されるメイン処理について説明する。図19は、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理が実行されると、まず、メイン処理が開始されてから1ミリ秒(1ms)以上が経過したか否かが判別され(S2101)、1ms以上経過していなければ(S2101:No)、S2102〜S2109の処理を行わずにS2110の処理へ移行する。
ここで、S2101の処理で、1ms経過したか否かを判別するのは、S2102〜S2109が表示(演出)に関する処理であり、短い周期(1ms以内)で編集する必要がないのに対して、S2110の装飾図柄変動表示処理における各カウンタの更新処理(図21のS2301参照)やS2111のコマンド判定処理を短い周期で実行する方が好ましいからである。S2111のコマンド判定処理が短い周期で実行されることにより、主制御装置110から送信されるコマンドの受信洩れを防止できる。
S2101の処理で1ms以上経過していれば(S2101:Yes)、表示ランプ34の点灯態様の設定や後述するS2107の処理で編集されるランプの点灯態様となるよう各ランプの出力を設定し(S2102)、その後電源投入報知処理を実行する(S2103)。
電源投入報知処理(S2103)は、電源が投入された場合に所定の時間(例えば30秒)電源が投入されたことを知らせる報知を行うものであり、その報知は音声出力装置226やランプ表示装置227により行われる。また、第3図柄表示装置81の画面において電源が供給されたことを報知するようコマンドを表示制御装置114に送信するものとしても良い。なお、電源投入時でなければ、電源投入報知処理による報知は行わずにS2104の処理へ移行する。
S2104の処理では客待ち演出が実行され、その後、保留個数表示更新処理が実行される(S2105)。客待ち演出では、パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に、第3図柄表示装置81の表示をタイトル画面(デモ画面)に切り替える設定などが行われ、その設定がコマンドとして表示制御装置114に送信される。保留個数表示更新処理では、保留回数カウンタ223aの値に応じて保留ランプ85を点灯させる処理が行われる。
その後、枠ボタン入力監視・演出処理が実行される(S2106)。この枠ボタン入力監視・演出処理(S2106)では、演出効果を高めるために遊技者に操作される枠ボタン22が押されたか否かの入力を監視し、枠ボタン22の入力が確認された場合に対応した演出を行うよう設定する処理である。例えば、変動表示開始時に予告キャラが出現した場合に枠ボタン22を押すことで今回の変動による大当たりの期待値を表示したり、リーチ演出中に枠ボタン22を押すことで大当たりへの期待感を持てる演出に変更したり、複数のリーチ演出のうち1のリーチ演出を選択するための決定ボタンとしても良い。なお、枠ボタン22が配設されていない場合には、S2106の処理は省略される。
枠ボタン入力監視・演出処理が終わると、ランプ編集処理が実行され(S2107)、その後音編集・出力処理が実行される(S2108)。ランプ編集処理(S2107)では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう電飾部29〜33の点灯パターンなどが設定される。音編集・出力処理(S2108)では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう音声出力装置226の出力パターンなどが設定され、その設定に応じて音声出力装置226から音が出力される。
S2108の処理後、液晶演出実行管理処理が実行され(S2109)、S2110の処理へ移行する。液晶演出実行管理処理では、主制御装置110から送信される変動パターンコマンドに基づいて第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間が設定される。この液晶演出実行監視処理で設定された時間に基づいてS2107のランプ編集処理が実行される。なお、S2108の音編集・出力処理も第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間で実行される。
S2110の処理は、第3図柄表示装置81における変動演出(変動表示)の演出態様を設定し、表示制御装置114に対し、設定した態様を指示するコマンドを送信する処理である。この装飾図柄変動表示処理の詳細については、図21を参照して後述する。
装飾図柄変動表示処理(S2110)の実行後は、特典コイン払出装置450から特典コインCを払い出すコイン払出処理を実行する(S2111)。なお、このコイン払出処理(S2111)の詳細な処理については、図27を参照して後述する。
S2111の処理後、主制御装置110より受信したコマンドに応じた処理を行うコマンド判定処理を行う(S2112)。このコマンド判定処理(S2112)の詳細については、図20を参照して後述する。
コマンド判定処理(S2112)の実行後は、ワークRAM233に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別する(S2113)。電源断の発生情報は、主制御装置110から電源断コマンドを受信した場合に記憶される。S2113の処理で電源断の発生情報が記憶されていれば(S2114:Yes)、電源断フラグ及び電源断処理中フラグを共にオンして(S2115)、電源断処理を実行する(S2116)。電源断処理の実行後は、電源断処理中フラグをオフし(S2117)、その後、処理を、無限ループする。電源断処理では、割込処理の発生を禁止すると共に、各出力ポートをオフして、音声出力装置226およびランプ表示装置227からの出力をオフする。また、電源断の発生情報の記憶も消去する。
一方、S2113の処理で電源断の発生情報が記憶されていなければ(S2113:No)、RAM223に記憶されるキーワードに基づき、RAM223が破壊されているか否かが判別され(S2114)、RAM223が破壊されていなければ(S2114:No)、S2001の処理へ戻り、繰り返しメイン処理が実行される。
S2114の処理により確認した結果、RAM223が破壊されていれば(S2114:Yes)、以降の処理の実行を停止させるために、処理を無限ループする。ここで、RAM破壊と判別されて無限ループするとメイン処理が実行されないので、その後、第3図柄表示装置81による表示が変化しない。よって、遊技者は、異常が発生したことを知ることができるので、ホールの店員などを呼び、パチンコ機10の修復などを頼むことができる。また、RAM223が破壊されていると確認された場合に、音声出力装置226やランプ表示装置227によりRAM破壊の報知を行うものとしても良い。
次に、図20を参照して、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるコマンド判定処理(S2112)について説明する。図20は、上述したメイン処理(図19参照)の中で実行されるコマンド判定処理(S2112)を示すフローチャートである。
このコマンド判定処理(S2112)では、まず、RAM223に設けられたコマンド記憶領域(図示せず)から、未処理のコマンドのうち主制御装置110より受信した最初のコマンドを読み出して解析し、主制御装置110から変動パターンコマンドを受信したかを確認する(S2201)。
S2201の処理により確認した結果、主制御装置110から変動パターンコマンドを受信した場合には(S2201:Yes)、RAM223に設けられた変動開始フラグ(図示せず)をオンする(S2205)。
S2205の処理後、変動パターンコマンドから変動時間を抽出して(S2206)、このコマンド判定処理(S2112)を終了し、メイン処理に戻る。S2206の処理により抽出された変動時間は、RAM223内の所定の領域に記憶され、後述する装飾図柄変動表示処理(図21参照)において変動演出の態様を設定する場合に用いられる。
S2206の処理後、変動パターンコマンドから表示態様(通常大当たり、確変大当たり、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れ)を抽出して(S2207)、このコマンド判定処理(S2112)を終了し、メイン処理に戻る。S2207の処理により抽出された表示態様は、RAM223内の所定の領域に記憶され、後述する装飾図柄変動表示処理(図21参照)において変動演出の態様を設定したり、特典コインCの払い出しに関わる設定したりする場合に用いられる。
一方、S2201の処理により確認した結果、主制御装置110から変動パターンコマンドを受信していない場合には(S2201:No)、主制御装置110から停止図柄コマンドを受信したかを確認する(S2202)。
S2202の処理により確認した結果、主制御装置110から停止図柄コマンドを受信した場合には(S2202:Yes)、停止図柄コマンドから停止図柄(通常大当たり、確変大当たり、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れのいずれか)を抽出して(S2213)、このコマンド判定処理(S2112)を終了し、メイン処理に戻る。S2213の処理により抽出された停止図柄は、RAM223内の所定の領域に記憶され、後述する装飾図柄変動表示処理(図21参照)において停止図柄を設定する場合に用いられる。
一方、S2202の処理により確認した結果、主制御装置110から停止図柄コマンドを受信していない場合には(S2202:No)、主制御装置110から停止コマンドを受信したかを確認する(S2203)。
S2203の処理により確認した結果、主制御装置110から停止コマンドを受信した場合には(S2203:Yes)、受信した停止コマンドを表示制御装置114へ出力する(S2208)。
次いで、コイン払出確定フラグ223eがオンであるか、即ち、特典コインCの付与条件の成立によって特典コインCの払い出しが確定されているかを確認する(S2209)。即ち、処理中の停止コマンドが、特典コインCの付与条件である、確変大当たりに対応するコマンド(本実施形態では、確変大当たりに対応する変動パターンコマンド)の受信の後に受信した停止コマンドであるかを確認する。
S2209の処理により確認した結果、コイン払出確定フラグ223eがオンであれば(S2209:Yes)、処理中の停止コマンドは、確変大当たりに対応するコマンドの受信の後に受信した停止コマンドであるので、コイン払出フラグ223fをオンする(S2210)。
S2210の処理によりコイン払出フラグ223fがオンされると、後述するコイン払出処理(図27参照)において、確変大当たりの停止表示に同期して、特典コイン払出装置450の待機部材470上に位置していた特典コインCの払い出しが行われる。
S2210の処理後は、コイン払出確定フラグ223eをオフし(S2211)、コイン払出示唆フラグ223dをオフして(S2212)、このコマンド判定処理(S2112)を終了し、メイン処理に戻る。
一方、S2209の処理により確認した結果、コイン払出確定フラグ223eがオフ、即ち、特典コインCの付与条件が未成立である場合には(S2209:No)、S2210〜S2212の処理をスキップして、このコマンド判定処理(S2112)を終了し、メイン処理に戻る。
また、S2203の処理により確認した結果、主制御装置110から停止コマンドを受信していない場合には(S2203:No)、その他のコマンド(即ち、変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、又は停止図柄コマンド以外のコマンド)を受信したか確認し、受信したコマンドに応じた処理を実行して(S2204)、このコマンド判定処理(S2112)を終了し、メイン処理に戻る。
S2204の処理において、受信したその他のコマンドが、音声ランプ制御装置113で用いるコマンドであればそのコマンドに対応した処理を行い、処理結果をRAM233に記憶する。あるいは、受信したその他のコマンドが、表示制御装置114で用いるコマンドであれば、そのコマンドを表示制御装置114に送信する。
次に、図21を参照して、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される装飾図柄変動表示処理(S2110)について説明する。図21は、上述したメイン処理(図19参照)の中で実行される装飾図柄変動表示処理(S2110)を示すフローチャートである。
図21に示すように、この装飾図柄変動表示処理(S2110)では、まず、RAM223に設けられた図示されない各種カウンタ(変動演出の演出態様を設定するカウンタ、通常大当たり時の停止図柄を設定するカウンタ、外れ時の停止図柄を設定するカウンタなど)の更新処理を実行する(S2301)。
S2301の処理後、RAM223に設けられた変動開始フラグ(図示せず)がオンであるかを判別する(S2302)。このS2302の処理により確認した結果、変動開始フラグがオンではない(即ち、オフである)場合には(S2302:No)、主制御装置110より変動パターンコマンドを受信していない状態であるので、この変動表示処理を終了して、メイン処理に戻る。
一方、S2302の処理により確認した結果、変動開始フラグ(図示せず)がオンである場合には(S2302:Yes)、変動開始フラグをオフし(S2303)、コイン払出設定処理を実行する(S2304)。ここで、コイン払出設定処理(S2304)では、S2212の処理において停止図柄コマンドより抽出された停止図柄に基づいて、特典コインCの払い出しに関わる設定を行う。なお、このコイン払出設定処理(S2304)の詳細な処理については、図22を参照して後述する。
コイン払出設定処理(S2304)の実行後、コマンド判定処理(図20参照)のS2206の処理において変動パターンコマンドより抽出された変動演出における変動時間を、RAM223より取得する(S2205)。
S2205の処理後、S2206の処理により取得した変動時間とコイン払出設定処理(S2304)による設定とに基づいて、第3図柄表示装置81に表示される変動表示(動的表示)の態様を設定する変動演出設定処理を実行する(S2306)。なお、この変動演出設定処理(S2306)の詳細な処理については、図24を参照して後述する。
変動演出設定処理(S2306)の実行後、第3図柄表示装置81において変動演出終了時に表示される停止図柄を設定する停止図柄設定処理を実行する(S2307)。なお、この停止図柄設定処理(S2307)の詳細な処理については、図25を参照して後述する。
停止図柄設定処理(S2307)の実行後、変動演出設定処理(S2306)により設定された第3図柄表示装置81における変動表示の演出態様を指示する表示用変動パターンコマンドを表示制御装置114へ出力する(S2308)。
次いで、停止図柄設定処理(S2307)により設定された第3図柄表示装置81に表示される停止図柄を指示する表示用停止図柄コマンドを表示制御装置114へ送信して(S2039)、この変動表示処理を終了し、メイン処理に戻る。
表示制御装置114は、S2308及びS2039の処理により音声ランプ制御装置113から出力された表示用変動パターンコマンド及び表示用停止図柄コマンドに従って、第3図柄表示装置81の表示を制御する。
次に、図22を参照して、上述したコイン払出設定処理(S2304)について説明する。図22は、装飾図柄変動表示処理(図20参照)の中で実行されるコイン払出設定処理(S2304)を示すフローチャートである。
図22に示すように、このコイン払出設定処理(S2304)では、まず、大当たりを示すコマンドを受信したかを確認する(S2401)。S2401の処理では、コマンド判定処理(図20参照)のS2207の処理によって変動パターンコマンドから抽出された表示態様が大当たり(通常大当たり、確変大当たり)を示すものであるかを確認する(S2401)。
S2401の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が大当たり(通常大当たり、確変大当たり)を示すものである場合には(S2401:Yes)、S2402の処理へ移行する。
一方、S2401の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が外れを示す態様(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れ)である場合には(S2401:No)、それが外れリーチであるかを確認する(S2406)。
S2406の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)であれば(S2406:Yes)、S2402の処理へ移行する。
よって、このコイン払出設定処理(S2304)では、変動パターンコマンドが完全外れ以外の表示態様を示すものであった場合には、S2402の処理が実行される。S2402の処理では、完全外れカウンタ223cを0クリアする(S2402)。
S2402の処理後、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が確変大当たりを示すものであるかを確認し(S2403)、確変大当たりであれば(S2403:Yes)、特典コインCの付与条件が成立したので、コイン払出確定フラグ223eをオンする(S2404)。
S2404の処理によりコイン払出確定フラグ223eがオンされたことにより、受信した変動パターンコマンドに基づいて第3図柄表示装置81にて表示される変動表示の終了時(即ち、停止表示時)に、特典コイン払出装置450の待機部材470上に待機される特典コインCが開口54から払い出されることになる。
S2404の処理後、コイン払出示唆フラグ223dをオンして(S2405)、このコイン払出設定処理(S2304)を終了する。S2304の処理によりコイン払出示唆フラグ223dがオンされたことにより、受信した変動パターンコマンドに基づいて第3図柄表示装置81にて表示される変動表示(動的表示)が、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆(又は報知)する態様で行われることになる。
一方、S2406の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が外れリーチでない、即ち、完全外れである場合には(S2406:Yes)、完全外れを示す変動パターンコマンドの受信回数を計数する完全外れカウント処理を実行して(S2407)、このコイン払出設定処理(S2304)を終了する。
ここで、図23を参照して、上述した完全外れカウント処理(S2407)について説明する。図23は、コイン払出設定処理(図22参照)の中で実行される完全外れカウント処理(S2407)を示すフローチャートである。
図23に示すように、この完全外れカウント処理では、まず、コイン払出示唆フラグ223dがオンであるかを確認する(S2501)。S2501の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオフであれば(S2501:No)、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆が第3図柄表示装置81にて行われておらず、完全外れに対応する変動パターンコマンドの連続受信回数をカウントしている状態であるので、この場合には、完全外れカウンタ223cを1増加する(S2502)。
S2502の処理後、完全外れカウンタ223cの値が3以上であるかを確認し(S2503)、完全外れカウンタ223cの値が30以上(完全外れカウンタ223cの値≧30)であれば(S2503:Yes)、完全外れに対応する変動パターンコマンドを30回連続して受信したので、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆を開始する条件である示唆条件が成立したので、コイン払出示唆フラグ223dをオンし(S2504)、この完全外れカウント処理(S2407)を終了する。
詳細は後述するが、S2504の処理によってコイン払出示唆フラグ223dがオンされると、変動演出設定処理(図24参照)において、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆するリーチ演出態様(変動態様)の設定が可能になる。また、S2504の処理によってコイン払出示唆フラグ223dがオンされたことにより、停止図柄設定処理(図25参照)又は外れ停止図柄設定処理(図26参照)において、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する停止図柄の設定が可能になる。
一般的に、遊技者は大当たり遊技が発生してほしいという願望を抱いているので、第3図柄表示装置81に表示される変動表示(又は、その停止時における停止表示)が大当たり状態への移行とは全く無縁な完全外れであることが続くと、それを目にした遊技者は次第に遊技に対して興味を失う傾向にある。
しかし、本実施形態のパチンコ機10によれば、第3図柄表示装置81において完全外れを示す変動表示が所定回数(本実施形態では、30回)連続すると、示唆条件が成立し、コイン払出示唆フラグ223dがオンされる。その結果として、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する停止図柄の設定が可能になるので、遊技者に特典コインCの獲得への期待を抱かせることができる。
このように、本実施形態のパチンコ機10によれば、賞球の獲得が期待できない遊技状態においても、別の価値(特典コインC)に対する期待を抱かせることができるので、従来の一般的な遊技機にはなかった新たな遊技性を体験することができる。よって、かかる新たな遊技性が新たな付加価値となって、遊技者が抱く遊技への興味を長期に亘って維持させることを可能にする。
S2504の処理によりコイン払出示唆フラグ223dがオンされたことにより、受信した変動パターンコマンドに基づいて第3図柄表示装置81にて表示される変動表示(動的表示)が、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する態様で行われることになる。
一方で、S2503の処理により確認した結果、完全外れカウンタ223cの値が3未満であれば(S2503:No)、成立条件は未だ成立していないので、S2504の処理をスキップして、この完全外れカウント処理(S2407)を終了する。
また、S2501の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオンであれば(S2501:Yes)、既に示唆条件が成立しており、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆が図柄表示装置81にて行われているので、S2502〜S2504の処理をスキップして、この完全外れカウント処理(S2407)を終了する。
次に、図24を参照して、上述した変動表示設定処理(S2304)について説明する。図24は、装飾図柄変動表示処理(図20参照)の中で実行される変動表示設定処理(S2304)を示すフローチャートである。
図24に示すように、この変動表示設定処理(S2304)は、まず、コマンド判定処理(図20参照)のS2207の処理によって変動パターンコマンドから抽出された表示態様が完全外れを示すものであるかを確認する(S2601)。
S2601の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が完全外れを示すものである場合には(S2601:Yes)、第3図柄表示装置81における変動演出の演出態様として外れ変動演出態様を設定して(S2606)、この変動演出設定処理(S2306)を終了する。なお、このS2606の処理では、外れ変動演出に対応した複数の演出態様の中から、RAM223に設けられた変動演出の演出態様を設定するカウンタ(図示せず)の値に基づいて、1つの演出態様を設定する。
一方で、S2601の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が完全外れを示すものである場合、即ち、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が大当たり(通常大当たり、確変大当たり)又は外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)を示すものである場合には(S2601:No)、S2602の処理へ移行する。
S2602では、コマンド判定処理(図20参照)のS2207の処理によって変動パターンコマンドから抽出された表示態様が通常大当たりを示すものであるかを確認する(S2602)。
S2602の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が通常大当たりを示すものでない場合、即ち、受信した変動パターンコマンドが確変大当たり又は外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)を示すものである場合には(S2602:No)、受部コインフラグ223hがオンであるかを確認する(S2603)。即ち、遊技者が特典コインCを用いたリーチ演出を第3図柄表示装置81に表示することを所望したことに伴ってコイン演出ボタン301が操作されたか否かを確認する。
S2603の処理により確認した結果、受部コインフラグ223hがオンであれば(S2603:Yes)、特典コインCを用いたリーチ演出を第3図柄表示装置81に表示することが所望されているので、かかる場合には、受部コインメモリ223bに記憶されている値と、リーチの種別(ノーマルリーチ、スペシャルリーチなど)を規定する変動時間とに基づき、リーチ演出態様を設定し(S2607)、この変動演出設定処理(S2306)を終了する。
S2607の処理により設定されるリーチ演出態様は、受部コインメモリ223bに記憶されている値、即ち、コイン情報読出装置300に装着された特典コインCに埋め込まれているICタグ602に記憶されているコイン情報に対応する図柄を含む特典としてのリーチ演出態様である。
例えば、受部コインメモリ223bに記憶されている値(コイン情報読出装置300に装着された特典コインCが有するコイン情報を示す値)がタコ図柄に対応するものである場合には、このタコ図柄を用いる新たなリーチ演出態様が特典としてのリーチ演出態様として設定される。
なお、S2607の処理により設定されるリーチ演出態様の一例として、受部コインメモリ223bに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動すると共に、当該図柄が群れとなって(所謂、魚群として)通過する予告演出を含む通常にはない新たなリーチ演出態様が例示される。また、受部コインメモリ223bに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動すると共に、当該図柄が強調表示(拡大表示など)される通常にはない新たなリーチ演出態様などであってもよい。
S2607の処理の結果、受部コインメモリ223bに記憶されている値に応じた特典としてのリーチ演出態様が第3図柄表示装置81に表示されることになる。例えば、受部コインメモリ223bに記憶されている値がタコ図柄に対応するものである場合には、タコ図柄を用いた新たなリーチ演出態様が第3図柄表示装置81に表示される。
一方、S2603の処理により確認した結果、受部コインフラグ223hがオフであれば(S2603:No)、コイン払出示唆フラグ223dがオンであるかを確認する(S2604)。即ち、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆を開始する条件である示唆条件が成立しているか否かを確認する。
S2604の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオンであれば(S2604;Yes)、示唆条件が成立しているので、かかる場合には、払出コインメモリ223aに記憶されている値と、リーチの種別(ノーマルリーチ、スペシャルリーチなど)を規定する変動時間とに基づき、リーチ演出態様を設定し(S2605)、この変動演出設定処理(S2306)を終了する。
S2605の処理により設定されるリーチ演出態様は、払出コインメモリ223aに記憶されている値、即ち、特典コイン払出装置450における待機部材470上に位置し、次回に払い出される特典コインCのICタグ602に記憶されているコイン情報に対応する図柄を含む新たなリーチ演出態様である。例えば、払出コインメモリ223bに記憶されている値がタコ図柄に対応するものである場合には、このタコ図柄を用いる新たなリーチ演出態様が設定される。
なお、S2605の処理により設定されるリーチ演出態様としては、上述したS2607の処理により設定されるリーチ演出態様と同様に、払出コインメモリ223aに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動すると共に、当該図柄が群れとなって(所謂、魚群として)通過する予告演出を含む通常にはない新たなリーチ演出態様や、受部コインメモリ223bに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動すると共に、当該図柄が強調表示(拡大表示など)される通常にはない新たなリーチ演出態様などが例示される。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、S2605の処理により設定されるリーチ演出態様(即ち、示唆条件が成立したことに基づいて設定されるリーチ演出態様)と、S2607の処理により設定されるリーチ演出態様(即ち、コイン情報読出装置300に装着された特典コインCに基づいて設定されるリーチ演出態様)とに対し、対象とされる特典コインCのコイン情報が同じであれば、そのコイン情報に対応する図柄を用いた同じリーチ演出態様が設定される。例えば、S2605及びS2607の処理により設定されるリーチ演出態様が共に、受部コインメモリ223bに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動すると共に、当該図柄が群れとなって通過する予告演出を含むリーチ演出態様が設定される。
S2605の処理の結果、払出コインメモリ223aに記憶されている値に応じた新たなリーチ演出態様が第3図柄表示装置81に表示されることになる。例えば、払出コインメモリ223aに記憶されている値がタコ図柄に対応するものである場合には、タコ図柄を用いた新たなリーチ演出態様が第3図柄表示装置81に表示される。
払出コインメモリ223aに記憶されている値は、次回に払い出される特典コインCが有するコイン情報を示す値であるので、S2605の処理の結果として第3図柄表示装置81に表示される新たなリーチ演出態様は、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する変動態様(変動表示の態様)である。
ここで、上述した通り、示唆条件が成立する要件の1つに、第3図柄表示装置81に表示される完全外れが所定回数(本実施形態では、30回)連続して表示される場合がある。よって、本実施形態のパチンコ機10によれば、完全外れが続いたことに基づいて示唆条件が成立すると、確変大当たり又は外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)に対する変動表示が第3図柄表示装置81にて行われる場合に、次回に払い出される特典コインCのICタグ602に記憶されているコイン情報に対応する図柄を含む新たなリーチ演出態様で変動表示が行われることになる。
よって、示唆条件の成立後は、次回に払い出される特典コインCに対応する特定の図柄を含む新たなリーチ演出態様の現出頻度が増大する。特定の図柄を含む特別なリーチ演出態様の現出頻度が増大した結果、遊技者は、特定の図柄を含む特別なリーチ演出態様を、有意なリーチ演出態様として認識することになり、次回に払い出される特典コインCの獲得を期待しつつ遊技を行うことができる。
このとき、遊技者は、有意な頻度で現出する特定の図柄を含む新たなリーチ演出態様から、特典コインCの種類を予想することができる。よって、獲得を所望する種類の特典コインCが次回に払い出されることが予想される場合には、遊技者は、獲得への期待感をより高めることになる。
このように、本実施形態のパチンコ機10によれば、示唆条件の成立後は、第3図柄表示装置81に新たなリーチ演出態様を演出させることにより、特別価値としてのコイン情報(特別価値としての情報)を有する特典コインCに対する期待を遊技者に抱かせることができる。よって、本実施形態のパチンコ機10は、従来の一般的な遊技機に比べてより豊富な遊技性の変化(バリエーション)を提供可能に構成されており、その結果、遊技への興味が失われ難く、長期に亘る興趣の維持を可能にする。
一方で、S2604の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオフである場合には(S2604:No)、RAM223に設けられた変動演出の演出態様を設定するカウンタ(図示せず)の値と、リーチの種別を規定する変動時間とに基づいてリーチ演出態様を設定し(S2608)、この変動演出設定処理(S2306)を終了する。
また、S2602の処理により確認した結果、変動パターンコマンドから抽出された表示態様が通常大当たりを示すものである場合には(S2602:Yes)、第3図柄表示装置81にて表示される変動表示が偶数番号に対応する主図柄で停止することになるので、かかる場合もまた、S2608の処理へ移行し、RAM223に設けられた変動演出の演出態様を設定するカウンタ(図示せず)の値と、リーチの種別を規定する変動時間とに基づいてリーチ演出態様を設定する。
次に、図25を参照して、上述した停止図柄設定処理(S2307)について説明する。図25は、装飾図柄変動表示処理(図20参照)の中で実行される停止図柄設定処理(S2307)を示すフローチャートである。
図25に示すように、この停止図柄設定処理(S2304)は、まず、コマンド判定処理(図20参照)のS2213の処理によって停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が大当たり(通常大当たり、確変大当たり)を示すものであるかを確認する(S2701)。
S2701の処理により確認した結果、停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が大当たりを示すものである場合には(S2701:Yes)、それが確変大当たりを示すものであるかを確認する(S2702)。
S2702の処理により確認した結果、停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が確変大当たりを示すものである場合には(S2702:Yes)、受部コインフラグ223hがオンであるかを確認する(S2703)。
S2703の処理により確認した結果、受部コインフラグ223hがオンであれば(S2703:Yes)、特典コインCを用いたリーチ演出を第3図柄表示装置81に表示することが所望されているので、かかる場合には、受部コインメモリ223bに記憶されている値に基づいて停止図柄を設定し(S2704)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
S2704の処理が行われたことにより、コイン情報読出装置300に装着された特典コインCに埋め込まれているICタグ602に記憶されているコイン情報に対応する図柄(本実施形態では、奇数番号に対応する5種類の主図柄のうちの1図柄)が揃う停止図柄が、変動表示の停止時に、第3図柄表示装置81に停止表示されることになる。
一方で、S2703の処理により確認した結果、受部コインフラグ223hがオフであれば(S2703:No)、払出コインメモリ223aに記憶されている値に基づいて停止図柄を設定し(S2707)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
S2707の処理が行われたことにより、特典コイン払出装置450から次回に払い出される特典コインCに埋め込まれているICタグ602に記憶されているコイン情報に対応する図柄(本実施形態では、奇数番号に対応する5種類の主図柄のうちの1図柄)が揃う停止図柄が、変動表示の停止時に、第3図柄表示装置81に停止表示されることになる。
一方、S2702の処理により確認した結果、停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が確変大当たりを示すものではなく、通常大当たりを示すものである場合には(S2702:No)、RAM223に設けられた大当たり時の停止図柄を設定するカウンタ(図示せず)の値に基づいて停止図柄を設定し(S2706)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
また、S2701の処理により確認した結果、停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が大当たりを示すものではなく、外れ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ、完全外れ)を示すものである場合には(S2701:No)、外れ時における停止図柄の設定を行う外れ停止図柄設定処理を実行し(S2705)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
ここで、図26を参照して、上述した外れ停止図柄設定処理(S2705)について説明する。図26は、停止図柄設定処理(図25参照)の中で実行される外れ停止図柄設定処理(S2705)を示すフローチャートである。
図26に示すように、この外れ停止図柄設定処理(S2705)は、まず、コマンド判定処理(図20参照)のS2213の処理によって停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)を示すものであるかを確認する(S2801)。
S2801の処理により確認した結果、停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)を示すものである場合には(S2801:Yes)、コイン払出示唆フラグ223dがオンであるかを確認する(S2802)。
S2802の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオンであれば(S2802:Yes)、払出コインメモリ223aに記憶されている値に基づいて停止図柄を設定する(S2804)。
S2804の処理が行われたことにより、特典コイン払出装置450から次回に払い出される特典コインCのコイン情報に対応する図柄を待つリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)状態の外れ停止図柄が、変動表示の停止時に、第3図柄表示装置81に停止表示されることになる。
一方、S2802の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオフであれば(S2802:No)、この場合には、RAM223に設けられた外れ時の停止図柄を設定するカウンタ(図示せず)の値に基づいて停止図柄を設定し(S2803)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
また、S2801の処理により確認した結果、停止図柄コマンドから抽出された停止図柄が外れリーチを示すものでない場合、即ち、完全外れを示すものである場合には(S2801:No)、コイン払出示唆フラグ223dがオンであるかを確認し(S2805)、コイン払出示唆フラグ223dがオフであれば(S2805:No)、RAM223に設けられた外れ時の停止図柄を設定するカウンタ(図示せず)の値に基づいて停止図柄を設定し(S2806)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
一方、S2805の処理により確認した結果、コイン払出示唆フラグ223dがオンであれば(S2806:No)、払出コインメモリ223aに記憶されている値に応じたチャンス目を停止図柄として設定し(S2807)、この停止図柄設定処理(S2307)を終了する。
ここで、S2807の処理により設定されるチャンス目は、特典コインCの種類(本実施形態では、奇数番号に対応する5種類の主図柄)毎に予め規定されており、各種類に対応するチャンス目は、それぞれ、各種類に対応する図柄を1つ含む図柄の並びとして規定されている。例えば、特典コインCの種類がタコ図柄(「1」に対応する図柄)である場合には、「カメ(3)・サメ(4)・タコ(1)」が対応するチャンス目として規定されている。よって、例えば、払出コインメモリ223aに記憶されている値がタコ図柄に対応するものである場合には、「カメ(3)・サメ(4)・タコ(1)」が対応するチャンス目が停止図柄として設定される。
S2807の処理の結果、払出コインメモリ223aに記憶されている値に応じた特定のチャンス目が、外れ変動演出(変動表示)の停止時に、第3図柄表示装置81に停止表示されることになる。例えば、払出コインメモリ223aに記憶されている値がタコ図柄に対応するものである場合には、「カメ(3)・サメ(4)・タコ(1)」のチャンス目が、外れ変動演出の停止時に、第3図柄表示装置81に停止表示される。
よって、本実施形態のパチンコ機10によれば、示唆条件の成立後は、大当たり状態への移行を全く期待させない外れ変動演出が第3図柄表示装置81に表示される場合であっても、外れ変動演出停止時に、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する特定のチャンス目(停止表示)が表示されるので、かかる特定のチャンス目を目にした遊技者は、次回に払い出される特典コインCの獲得を期待しつつ遊技を行うことができる。
このとき、遊技者は、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する特定のチャンス目から、特典コインCの種類を予想することができる。よって、獲得を所望する種類の特典コインCが次回に払い出されることが予想される場合には、遊技者は、獲得への期待感をより高めることになる。
このように、本実施形態のパチンコ機10によれば、示唆条件の成立後は、第3図柄表示装置81に次回に払い出される特典コインCの種類を示唆する特定のチャンス目を停止表示させることにより、特別価値としてのコイン情報(特別価値としての情報)を有する特典コインCに対する期待を遊技者に抱かせることができる。よって、本実施形態のパチンコ機10は、従来の一般的な遊技機に比べてより豊富な遊技性の変化(バリエーション)を提供可能に構成されており、その結果、遊技への興味が失われ難く、長期に亘る興趣の維持を可能にする。
次に、図27を参照して、上述したコイン払出処理(S2111)について説明する。図27は、上述したメイン処理(図19参照)の中で実行されるコイン払出処理(S2111)を示すフローチャートである。
図27に示すように、コイン払出処理(S2111)では、まず、コイン払出フラグ223fがオンであるかを確認し(S2901)、オンであれば(S2901:Yes)、コイン払出ソレノイド472がオン(励磁)されているかを確認する(S2902)。
S2902の処理により確認した結果、コイン払出ソレノイド472がオン(励磁)されていなければ(S2902:No)、コイン払出ソレノイド472をオン(励磁)して(S2903)、このコイン払出処理(S2903)を終了する。S2903の処理の結果、常態にあった待機部材470(本体部471)は、開口54の位置まで上方へ移動する(図6(b)参照)。
一方、S2902の処理により確認した結果、コイン払出ソレノイド472がオン(励磁)されている場合には(S2902:Yes)、コイン払出ソレノイド472がオンされてから所定時間が経過したかを確認する(S2904)。なお、S2904の確認処理における「所定時間」は、待機部材470(本体部471)上の特典コインCが開口54から払い出されるのに十分な時間であり、例えば、3秒程度に規定される。
S2904の処理により確認した結果、コイン払出ソレノイド472がオンされてから所定時間が未だ経過していなければ(S2902:No)、このコイン払出処理(S2111)を終了する。
一方で、S2904の処理により確認した結果、コイン払出ソレノイド472がオンされてから所定時間が経過した場合には(S2902:Yes)、待機部材470(本体部471)上の特典コインCは開口54から払い出されているので、コイン払出ソレノイド472をオフする(S2905)。S2905の処理の結果、常態にあった待機部材470(本体部471)は、開口54の位置から下方へ移動し、常態に戻る(図6(a)参照)。
S2905の処理後、コイン払出フラグ223fをオフし(S2906)、コイン供給フラグ223gをオンして(S2907)、このコイン払出処理(S2903)を終了する。S2907の処理によりコイン供給フラグ223gがオンされたことにより、貯留部材460内に貯留される特典コインCが新たに待機部材470に供給(移送)される。
また、S2901の処理により確認した結果、コイン払出フラグ223fがオフであれば(S2901:No)、コイン供給フラグ223gがオンであるかを確認する(S2908)。
S2908の処理により確認した結果、コイン供給フラグ223gがオフであれば(S2908:No)、コイン供給ソレノイド464がオン(励磁)されているかを確認する(S2909)。
ここで、S2909の処理により確認した結果、コイン供給ソレノイド464がオン(励磁)されていなければ(S2909:No)、コイン供給ソレノイド464をオン(励磁)して(S2910)、このコイン払出処理(S2903)を終了する。S2910の処理の結果、常態にあった貯留部材460の底蓋部462は、周壁部材461に対して前方(下皿ユニット15側)へ移動する(図6(a)参照)。
一方、S2909の処理により確認した結果、コイン供給ソレノイド464がオン(励磁)されている場合には(S2909:Yes)、コイン供給ソレノイド464がオンされてから所定時間が経過したかを確認する(S2911)。なお、S2911の確認処理における「所定時間」は、底蓋部462に収容されていた特典コインCが待機部材470に供給されるのに十分な時間であり、例えば、3秒程度に規定される。
S2911の処理により確認した結果、コイン供給ソレノイド464がオンされてから所定時間が未だ経過していなければ(S2911:No)、このコイン払出処理(S2903)を終了する。
一方で、S2911の処理により確認した結果、コイン供給ソレノイド464がオンされてから所定時間が経過した場合には(S2911:Yes)、新たな特典コインCが待機部材470に供給されているので、コイン供給ソレノイド464をオフし(S2912)、コイン供給フラグ223gをオフして(S2913)、このコイン払出処理(S2903)を終了する。ここで、S2912の処理の結果、貯留部材460の底蓋部462は、周壁部材461に対して後方へ移動し、常態に戻る(図6(b)参照)。
次に、図28は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、音声ランプ制御装置113のMPU221により2ms毎に実行される。この音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるタイマ割込処理では、まず、特典コイン払出装置450の待機部材470上に位置する特典コインCのコイン情報を読み取る払出コイン検出処理を実行する(S3001)。なお、払出コイン検出処理(S3001)の詳細な処理については、図29を参照して後述する。
払出コイン検出処理(S3001)の実行後は、コイン情報読出装置300のコイン受部300aに装着された特典コインCのコイン情報を読み取る受部コイン検出処理を実行して(S3002)、タイマ割込処理を終了する。なお、受部コイン検出処理(S3002)の詳細な処理については、図30を参照して後述する。
ここで、図29を参照して、上述した払出コイン検出処理(S3001)について説明する。図29は、タイマ割込処理(図28参照)の中で実行される払出コイン検出処理(S3001)を示すフローチャートである。
図29に示すように、払出コイン検出処理(S3001)では、まず、待機部材470上に位置する特典コインCのコイン情報を払出用ICタグリーダ501により読み込む(S3101)。
次いで、読み込んだコイン情報とコイン種別テーブル222aに記憶されている情報とに基づき、待機部材470上に位置する特典コインC、即ち、次回に払い出される特典コインCの種類を判別し(S3102)、判別されたコインの種類を示す値を払出コインメモリ223aに記憶して(S3103)、この払出コイン検出処理(S3001)を終了する。
次に、図30を参照して、上述した受部コイン検出処理(S3002)について説明する。図30は、タイマ割込処理(図28参照)の中で実行される受部コイン検出処理(S3002)を示すフローチャートである。
図30に示すように、受部コイン検出処理(S3002)では、まず、コイン情報読出装置300のコイン受部300aに特典コインCが装着されているかを確認する(S3201)。なお、コイン情報読出装置300(コイン受部300a)に特典コインCが装着されているか否かは、コイン受部300aに設けられた図示されない接触式のセンサにより検出される。
S3201の処理により確認した結果、コイン情報読出装置300に特典コインCが装着されている場合には(S3201:Yes)、コイン情報読出装置300のコイン受部300aに装着された特典コインCを受部用ICタグリーダ302により読み込む(S3202)。
S3202の処理後、読み込んだコイン情報とコイン種別テーブル222aに記憶されている情報とに基づき、コイン情報読出装置300に装着された特典コインCの種類を判別し(S3203)、判別されたコインの種類を示す値を受部コインメモリ223bに記憶する(S3204)。
S3204の処理後、第3図柄表示装置80において客待ち演出(デモ画面)の表示中であるかを確認する(S3205)。なお、「客待ち演出」とは、変動表示でも大当たり演出でもない、パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に表示される演出であり、遊技状態とは無関係の表示(例えば、タイトル表示やデモ表示など)がなされる演出である。
S3205の処理により確認した結果、第3図柄表示装置80において客待ち演出の表示中である場合には(S3205:Yes)、コイン演出ボタン301が押されたかを確認する(S3206)。
S3206の処理により確認した結果、コイン演出ボタン301が押された場合には(S3206:Yes)、受部コインフラグ223hがオンであるかを確認し(S3207)、受部コインフラグ223hがオフであれば(S3207:No)、受部コインフラグ223hをオンして(S3208)、この受部コイン検出処理(S3002)を終了する。
一方、S3207の処理により確認した結果、受部コインフラグ223hがオンであれば(S3207:No)、受部コインフラグ223hをオフして(S3208)、この受部コイン検出処理(S3002)を終了する。
また、S3205の処理により確認した結果、第3図柄表示装置80に表示される演出が客待ち演出でなく、変動表示又は大当たり演出が表示されている場合(S3205:No)、あるいは、S3206の処理により確認した結果、コイン演出ボタン301が押されていない場合には(S3206:No)、S3207〜S3209の処理を行うことなく、この受部コイン検出処理(S3002)を終了する。
また、S3201の処理により確認した結果、コイン情報読出装置300に特典コインCが装着されていない場合にもまた(S3201:No)、受部コインフラグ223hをオフして(S3208)、この受部コイン検出処理(S3002)を終了する。
このように、本実施形態のパチンコ機10によれば、コイン情報読出装置300に特典コインCが装着されている状態では、第3図柄表示装置81に客待ち演出が表示されている場合に、コイン演出ボタン301が操作される毎に、受部コインフラグ223hの値が反転されるように構成されている。
次に、図31から図33を参照して、表示制御装置114のMPU231により実行される各制御について説明する。かかるMPU231の処理としては大別して、電源投入後から繰り返し実行されるメイン処理と、コマンドを受信した場合に実行される外部割込処理とがある。
まず、図31は、表示制御装置114のMPU231により実行される外部割込処理を示すフローチャートである。この外部割込処理は、音声ランプ制御装置113からコマンドを受信した場合に実行される。
音声ランプ制御装置113からのコマンドの受信に伴って外部割込処理が実行されると、S1201,S1202,S1203において、受信したコマンドの判定を行う。具体的には、S1201では、受信したコマンドが演出コマンドであるかを確認する(S1201)。このとき、受信したコマンドが演出許可コマンドであれば(S1201:Yes)、ワークRAM233に設けられている演出許可フラグ(図示せず)をオンして(S1202)、外部割込処理を終了する。
一方、受信したコマンドが演出コマンドでなければ(S1201:No)、受信したコマンドが表示用変動パターンコマンドであるかを確認する(S1202)。このとき、受信したコマンドが表示用変動パターンコマンドであれば(S1202:Yes)、ワークRAM233に設けられている変動開始フラグ(図示せず)をオンし(S1206)、表示用変動パターンコマンドが含む変動態様(リーチ演出態様、外れ変動演出態様)を抽出し(S1207)、外部割込処理を終了する。なお、S1206の処理により抽出された変動態様は、ワークRAM233内の所定の領域に記憶され、後述する変動演出処理(図33参照)において参照される。
また、受信したコマンドが表示用変動パターンコマンドでなければ(S1202:No)、受信したコマンドが表示用停止図柄コマンドであるかを確認する(S1203)。このとき、受信したコマンドが表示用停止図柄コマンドであれば(S1203:Yes)、表示用停止図柄コマンドが示す停止図柄を設定し(S1208)、外部割込処理を終了する。
最後に、受信したコマンドが表示用停止図柄コマンドでなければ(S1203:No)、即ち、受信したコマンドが、演出許可コマンド、表示用変動パターンコマンド、又は表示用停止図柄コマンドのいずれでもない場合には、その他の受信したコマンドに対応した処理を実行して(S1204)、外部割込処理を終了する。例えば、受信したコマンドが停止コマンドであれば、第3図柄表示装置81で行われている変動表示を停止する処理が実行される。
次に、図32を参照して、表示制御装置114により実行されるメイン処理について説明する。図32は、表示制御装置114のMPU231により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
図32に示すメイン処理は、電源投入時に起動する処理であり、起動すると、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S1301)。具体的には、MPU231を初期設定し、ワークRAM233、ビデオRAM234の記憶をクリアする処理などが行われる。
初期設定処理(S1301)の実行後、キャラクタROM235に記憶された圧縮形式のキャラクタ情報を読み出し(S1302)、読み出したキャラクタ情報を解凍して、解凍後のキャラクタ情報をビデオRAM234に記憶する(S1303)。更に、初期画面を表示するために、ビデオRAM234に書き込まれたキャラクタ情報から初期画面に対応した情報を抽出し、S1303の処理で解凍したキャラクタ情報を記憶したビデオRAM234内の領域とは異なるビデオRAM234内の領域に、抽出したキャラクタ情報を書き込む(S1304)。
S1304の処理後、ワークRAM233に設けられている演出許可フラグ(図示せず)がオンされているかを確認する(S1305)。S1305の処理により確認した結果、演出許可フラグがオフであれば(S1305:No)、主制御装置110から演出許可コマンドを未だ受信していないので、かかる場合には、演出許可コマンドが受信されるまで、即ち、演出許可フラグがオンされるまで、S1306以降の処理を待機する。
S1305の処理により確認した結果、演出許可フラグがオンされていれば(S1305:Yes)、S1304の処理で抽出したキャラクタ情報を第3図柄表示装置81に表示させる。そして、S1306以降の処理に移行する。
S1306の処理では、第3図柄表示装置81で実行されている表示が大当たり中であるか否かを判別し(S1306)、大当たり中でなければ(S1306:No)、第3図柄表示装置81に変動演出を表示させる変動演出処理を実行して(S1307)、S1308の処理へ移行する。なお、この変動演出処理(S1307)の詳細な処理については、図33を参照して後述する。
一方、S1306により確認した結果、大当たり中であれば(S1306:Yes)、大当たりの演出処理が実行される(S1309)。大当たり演出処理では、ラウンド数を更新したり、賞球数を更新したり、ラウンド毎に異なる背景の画像などの更新(ビデオRAM234からのキャラクタ情報の新たな抽出と抽出されたキャラクタ情報のビデオRAM234への書き込み)を行う。大当たり演出処理(S1309)の終了後は、その処理をS1308の処理に移行する。
S1308では、第3図柄表示装置81における演出を行う処理(S1306,S1307,S1309)を20ミリ秒(20ms)毎に実行するために、S1306の処理が開始されてから20ms以上が経過したか否かを確認する(S1308)。
S1308の処理により確認した結果、未だ20msが経過していなければ(S1308:No)、20ms以上が経過するまで処理を待機し、その一方で、20ms以上が経過していれば(S1308:Yes)、その処理をS1306の処理へ移行する。そして、S1306からS1309の処理は、電源がオフ(あるいは遮断)されるまで、繰り返し実行される。
次に、図33を参照して、上述した変動演出処理について説明する。図33は、メイン処理(図32参照)の中で実行される変動演出処理(S1307)を示すフローチャートである。
図33に示すように、この変動表示処理では、まず、第3図柄表示装置81で実行されている表示が変動中であるかを確認し(S1401)、変動中でなければ(S1401:No)、ワークRAM233に設けられている変動開始フラグ(図示せず)がオンであるかを確認する(S1402)。
S1402の処理により確認した結果、変動開始フラグがオンであれば(S1402:Yes)、変動開始フラグをオフし(S1403)、ワークRAM233に設けられた変動時間を計時するための変動時間カウンタ(図示せず)を0にリセットして(S1404)、S1405の処理へ移行する。
一方、S1401の処理により確認した結果、変動中であれば(S1401:Yes)、変動時間カウンタ(図示せず)を更新して(S1408)、S1405の処理へ移行する。なお、変動時間カウンタの更新は、変動時間カウンタの値を読み出し、その値に1加算して、加算した値を変動時間カウンタに書き戻すことによって行われる。
S1405では、主制御装置110からの停止コマンドの受信の有無を確認して、変動演出時間内であるか否かを判別する(S1405)。このとき、停止コマンドの受信がなく、変動演出時間内であると判別された場合には(S1405:Yes)、外部割込処理(図31参照)のS1207において表示用変動パターンコマンドから抽出された変動態様に対応する変動演出データから、変動時間カウンタに示される変動経過時間(変動演出が開始されてからの経過時間)に応じた変動演出データをビデオRAM234より読み出し、ビデオRAM234の変動演出用領域(図示せず)に記憶する(S1406)。次いで、変動演出用領域に記憶された変動演出データに対応する画像を第3図柄表示装置81のLCDに表示して(S1407)、この変動演出処理(S1307)を終了する。
一方、S1405の処理の結果、停止コマンドの受信があり、変動開始からの経過時間が変動演出時間を超えたと判別された場合(S1405:No)、外部割込処理(図31参照)のS1208において設定された停止図柄で、第3図柄表示装置81に表示する図柄を停止して(S1411)、変動演出処理を終了する。
また、S1402の処理により確認した結果、変動開始フラグがオフであれば(S1402:No)には、その他の表示処理、例えば、パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に表示される客待ち演出などの表示を実行して(S1409)、この変動演出処理(S1307)を終了する。
以上、説明したように、本実施形態のパチンコ機10は、音声ランプ制御装置130が主制御装置110から確変大当たりに対応するコマンドを受信した場合に、付与条件が成立して、賞球(遊技価値)とは異なる特別価値であるコイン情報を有する特典コインCの払い出し(付与)が行われるものとして構成される。
この特典コインCは、コイン情報読出装置300に特典コインCを装着することによって、装着した特典コインCのコイン情報に応じた(即ち、受部コインメモリ223bに記憶されている値に応じた)特典としての新たなリーチ演出態様を第3図柄表示装置81に表示することができる。
よって、本実施形態のパチンコ機10にて遊技を行う遊技者は、特典コインCを使用して体験できる新たな遊技性によって、高い興趣を遊技に対して抱くことができ、かかる新たな遊技性が新たな付加価値となって、遊技者が抱く遊技への興味を長期に亘って維持させることができる。また、新たな遊技性を体験可能な特典コインCを獲得することに対しても、遊技者の興味が向けられることになり、その点においても、遊技性が向上し、遊技者が抱く遊技への興味を長期に亘って維持させることができる。
その上、本実施形態のパチンコ機10によれば、遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合には、次回に払い出される特典コインCが有するコイン情報の種類(即ち、特典コインCの種類)が、第3図柄表示装置81で表示される変動表示又は停止表示の内容によって示唆(又は報知)される。
このように、ある遊技状態(示唆条件を満たす遊技状態)になると次回に払い出される特典コインの種類が第3図柄表示装置81で表示される変動表示又は停止表示の内容によって示唆されるので、遊技者は、特典コインCの獲得前に、特典コインCが獲得できるかもしれないという期待感を持って遊技を続けることができる。
特に、第3図柄表示装置81の表示内容(変動表示又は停止表示)により示唆される次回に付与される特典コインCの種類が、遊技者自身が獲得を熱望するものであった場合には、遊技者は、その特典コインCを獲得できることを待ち望みながら遊技を続けることができる。
よって、本実施形態のパチンコ機10によれば、次回に付与される特典コインCの種類が第3図柄表示装置81の表示内容により示唆(又は報知)されるので、従来の一般的な遊技機にはなかった新たな遊技性を体験することができる。よって、かかる新たな遊技性が新たな付加価値となって、遊技者が抱く遊技への興味を長期に亘って維持させることができる。
以上、一実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、コイン情報を特別価値として付与する場合に、コイン(特典コインC)を媒体とするコイン形態によって行う構成としたが、特別価値の提供は、特典コインCなどの媒体を用いた有形の形態に限らず、情報を保持させる媒体を用いることのない無形の形態(即ち、コイン情報自体などのデータの形態)で提供されるものであってもよい。
なお、特別価値としての情報をデータの形態で提供する場合には、特別価値となるデータの提供時に、遊技者の所持する携帯端末(携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)など)や、USBメモリなどの携帯可能な小型メモリなどに記憶させる構成とすればよい。
また、上記実施形態では、特別価値としての情報(コイン情報)を保持させる媒体としてコイン(特典コインC)を用いる構成としたが、特別価値としての情報を保持させる媒体の形態はコインに限定されるものではなく、カードや、スティックや、その他の有形物(例えば、ぬいぐるみや、キーホルダーなど)など、種々の媒体を採用することができる。
また、上記実施形態では、遊技を行うための媒体(遊技球)と、特典を得るための媒体(特典コインC)とが異なる形態としたが、遊技を行うための媒体と、特典を得るための媒体とを同じ形態とし、特典を得るための媒体を、遊技を行うための媒体として使用可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、特別価値としての情報(コイン情報)を、特典コインC内に埋め込まれたICタグ602に記憶させる構成としたが、ICタグ602のように無線通信可能な内蔵ンテナを有さないICチップに記憶させる構成としてもよい。
なお、内蔵アンテナを有さないICチップを用いる場合には、ICチップに記憶される情報を出力するための出力端子を特典コインCに設けると共に、その出力端子に接続可能な入力端子を特典コイン払出装置450における待機部材470に設け、特典コインCに記憶されているコイン情報を読み出すようにすればよい。
また、上記実施形態では、特別価値としての情報(コイン情報)を、ICタグ602に記憶されるデータの形態に構成したが、バーコードや、媒体の色や、媒体の模様や、媒体の形状(媒体の外周部の凹凸パターンや、媒体の外形(例えば、ぬいぐるみの形状)など)など、光学的な読み取り装置(例えば、光学的センサやバーコードリーダなど)により検出可能な情報、又は、形状認識装置(例えば、対象物の撮像データ(画像)を用いて行われる形状認識装置など)により識別可能な情報の形態に構成してもよい。
また、上記実施形態では、特別価値としてのコイン情報を、特典コインCをコイン情報読出装置300に装着することによって表示可能な新たなリーチ演出態様において用いられる図柄を示す情報として構成したが、リーチ演出時に登場するキャラクタの情報として構成してもよい。
また、上記実施形態では、特別価値としてのコイン情報を、奇数番号(1,3,5,7,9)に対応する5種類の主図柄(識別情報)のうち、1つの主図柄を示す情報として構成したが、これに換えて、偶数番号(2,4,6,8,0)に対応する5種類の主図柄(識別情報)のうち、1つの主図柄を示す情報として構成してもよい。または、全ての主図柄のうちの1つの主図柄を示す情報として構成してもよい。
また、上記実施形態では、特別価値としてのコイン情報を、特典コインCをコイン情報読出装置300に装着することによって表示可能な新たなリーチ演出態様において用いられる図柄(具体的には、奇数番号(1,3,5,7,9)に対応する5種類の主図柄(識別情報)のうち、1つの主図柄)を示す情報として構成したが、これに限らず、ポイント(点数)や、遊技内容を変化させ得る情報(例えば、大当たり確率を一時的に上げることができる情報)や、遊技の攻略法を指南する情報などであってもよい。
また、上記実施形態では、特典を得るために、特典コインCをパチンコ機10(コイン情報読出装置300)に装着する構成としたが、特典の獲得方法は、パチンコ機10への装着に限らない。例えば、景品交換所にて、特典コインCに記憶されるコイン情報(例えば、ポイント)に基づいて景品と交換することによって遊技者が特典を得る構成としてもよい。あるいは、遊技者自身が情報読み取り装置(ICタグリーダなどの各種媒体からデータを読み出し可能なリーダ)に接続された情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ)を用いて情報を読み出して利用するとによって遊技者が特典を得る構成などであってもよい。
また、上記実施形態では、示唆条件の成立後に、コイン情報に対応する図柄を用いた変動表示や停止表示を第3図柄表示装置81に表示することにより、特別価値の内容(特別価値の種類)を示唆する構成としたが、特別価値としての情報が数値を示す情報(例えば、ポイント)である場合には、その数値を変動表示時又は停止表示時に表示する構成としてもよい。
あるいは、特別価値としての情報を数値化し、その数値を変動表示時又は停止表示時に表示する構成としてもよい。例えば、特別価値の各種類の間で希少価値などによる価値の高低がある場合には、価値の高い情報ほど高い数値が変動表示時又は停止表示時に表示されるように構成してもよい。この場合、特別価値としての情報を数値化するテーブルや関数を有する構成とすればよい。
また、上記実施形態では、特別価値としてのコイン情報を示唆する場合に、第3図柄表示装置81に表示される変動表示や停止表示は、コイン情報が示す図柄以外は同様に構成したが、特別価値としての情報に価値の高低がある場合には、第3図柄表示装置81に表示される変動表示や停止表示の態様を価値の高低に応じて変化させるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、特典コインCが有するコイン情報を、コイン種別テーブル222aに基づいて、コインの種類を示す値を取得し、払出コインメモリ223a又は受部コインメモリ223bに記憶する構成としたが、特典コインCが有するコイン情報を、そのままコインの種類を示す値として払出コインメモリ223a又は受部コインメモリ223bに記憶する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、完全外れに対応する変動パターンコマンドを所定回数(例えば、30回)連続して受信した場合に、示唆条件が成立するものとして構成したが、完全外れに対応する変動パターンコマンドに限らず、外れリーチ(前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)に対応する変動パターンコマンドを所定回数連続して受信した場合に示唆条件が成立するものとして構成してもよい。
また、上記実施形態では、完全外れに対応する変動パターンコマンドを所定回数(例えば、30回)連続して受信した場合に、示唆条件が成立するものとして構成したが、所定期間(例えば、特典コインCが払い出されたタイミングを始期とする期間)において、全変動に対する完全外れの割合が所定値以下になった場合に示唆条件が成立する構成であってもよい。あるいは、所定期間において、全変動に対する外れ(完全外れ、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)の割合が所定値以下になった場合に示唆条件が成立する構成であってもよい。
なお、示唆条件は、上記実施形態と同様に、第1入球口64への入球に基づいて行われる少なくとも1回の利益抽選(通常状態より遊技者に有利な有利状態(大当たり状態)を発生させるか否かの抽選)の抽選結果に基づく条件であることが好ましい。
例えば、外れ(有利状態を発生させないとする結果)が所定の頻度以上得たことを示唆条件の成立として設定することにより、外れが所定の頻度以上で得られて遊技の興味を失いかけたとしても、次回に払い出される特典コインCの種類が示唆されることによって、特典コインCの獲得に対する期待感を遊技者に抱かせることができるので、遊技者に遊技への興味を維持させることができる。
あるいは、大当たり状態を発生させる結果を得たことを示唆条件として設定することにより、大当たり状態の発生と共に、次回に払い出される特典コインCの種類が示唆されることになり、それにより、従来の一般的な遊技機が提供していた抽選による遊技性に新たな遊技性が付加されて遊技の興趣が向上し、遊技への興味を遊技者に長期に亘って維持させることを可能にする。
また、示唆条件の成立は、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81において識別情報(LED37aや図柄)の変動表示を開始させるトリガとなる第1入球口64への入球に基づくものとすることが好ましい。
かかる構成により、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆が、第1図柄表示装置37及び第3図柄表示装置81にて行われる識別情報を用いた変動表示(動的表示)に伴って行われるので、この変動表示を視認する遊技者に、従来の一般的な遊技機と同様の停止表示がもたらす当否だけでなく、従来の一般的な遊技機にはない、特別価値が獲得できるかもしれないという期待感を持たせることができる。よって、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の変化(バリエーション)が豊富となり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
また、遊技時間の長さに応じて示唆条件を成立させる構成としてもよい。例えば、変動表示の回転数や、遊技者が操作ハンドル51に触れている期間や、遊技者が遊技の開始をパチンコ機10に入力するスイッチを設け、そのスイッチが操作されてからの期間などを遊技時間とし、その遊技時間が所定の期間を超えた場合に示唆条件が成立するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、変動演出設定処理(図24参照)において、受部コインフラグ223hの確認処理(S2603の処理)を、コイン払出示唆フラグ223dの確認処理(S2604の処理)に先立って行う構成とした。即ち、コイン情報読出装置300に特典コインCが装着されている場合には、コイン情報読出装置300に装着された特典コインCを優先してリーチ演出態様を設定する構成とした。これに換えて、コイン払出示唆フラグ223dの確認処理を、受部コインフラグ223hの確認処理に先立って実行し、示唆条件の成立に基づくリーチ演出を優先して設定する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、音声ランプ制御装置113が、主制御装置110から受信したコマンドに基づいて示唆条件が成立する構成としたが、主制御装置110において、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆を行うか否かを抽選し、その抽選結果を音声ランプ制御装置113へ出力する構成としてもよい。ここで、次回に払い出される特典コインCの種類の示唆を行うか否かの抽選は、遊技球が遊技盤13上における所定位置を通過したした場合(例えば、球が第1入球口64へ入球した場合)に行うことができる。
また、上記実施形態では、音声ランプ制御装置113が主制御装置110から確変大当たりに対応するコマンド(具体的には、確変大当たりに対応する変動パターンコマンド)を受信した場合に、付与条件が成立して、特典コインCを払い出す構成としたが、付与条件は適宜設定することができる。例えば、音声ランプ制御装置113が主制御装置110から完全外れに対応するコマンドを所定回数受信した後に、通常大当たり以外のリーチ(確変大当たり、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)に対応するコマンドを受信した場合を付与条件の成立としてもよい。
また、上記実施形態では、S2605の処理により設定されるリーチ演出態様(即ち、示唆条件が成立したことに基づいて設定されるリーチ演出態様)と、S2607の処理により設定されるリーチ演出態様(即ち、コイン情報読出装置300に装着された特典コインCに基づいて設定されるリーチ演出態様)とに対し、対象とされる特典コインCのコイン情報が同じであれば、そのコイン情報に対応する図柄を用いた同じリーチ演出態様が設定されるものとして構成した。
これに換えて、S2605の処理により設定されるリーチ演出態様と、S2607の処理により設定されるリーチ演出態様とに対し、同じコイン情報に対応する図柄を用いた異なるリーチ演出態様としてもよい。例えば、S2605の処理により設定されるリーチ演出態様は、払出コインメモリ223aに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動するリーチ演出態様であるが、S2607の処理により設定されるリーチ演出態様は、受部コインメモリ223bに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で、残りの1列が変動すると共に、当該図柄が群れとなって通過する予告演出を含む新たなリーチ演出態様であるような構成であってもよい。
また、上記実施形態では、示唆条件が成立した場合に、コイン情報に対応する図柄を用いた変動表示や停止表示を第3図柄表示装置81に表示することにより、特別価値の内容(特別価値の種類)を示唆する構成としたが、音声出力装置226から音声によって特別価値の内容を報知したり、ランプ表示装置227によるランプ表示(ランプの点灯や点滅や発光色変更など)によって特別価値の内容を報知する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、示唆条件が成立した場合に、コイン情報に対応する図柄を用いた変動表示や停止表示を第3図柄表示装置81に表示することにより、特別価値の内容(特別価値の種類)を示唆する構成としたが、コイン情報に対応する図柄に応じた変動表示や停止表示を第1図柄表示装置37において行うものとしてもよい。
また、上記実施形態では、音声ランプ制御装置113が、主制御装置110から確変大当たりに対応するコマンド(変動パターンコマンド、停止図柄コマンド)を受信した後に、停止コマンドを受信した場合に、コイン払出フラグ223fがオンされ、特典コインCの払い出し動作が行われる構成としたが、停止コマンドを用いることなく、音声ランプ制御装置113に変動表示の開始からの経過時間を計時するカウンタを設け、変動表示の開始からの経過時間が変動パターンコマンドに含まれる変動時間だけ経過したタイミングでコイン払出フラグ223fをオンする構成としてもよい。
また、上記実施形態では、主制御装置110から音声ランプ制御装置113へ出力する変動パターンコマンドに、変動時間の情報と第1当たり種別カウンタC2の情報(即ち、通常大当たりであるか、確変大当たりであるか)とが含まれる構成としたが、かかる変動パターンコマンドを、第1当たり種別カウンタC2の情報を含まず、変動時間の情報のみ含むコマンドとして構成してもよい。なお、変動パターンコマンドを、変動時間の情報のみ含むコマンドとして構成する場合には、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から受信した停止図柄コマンドに基づいて、大当たりの態様が通常大当たりであるか確変大当たりであるかを区別する。
また、上記実施形態では、示唆条件が成立した場合に、通常大当たり以外のリーチ(確変大当たり、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)において、次回に払い出される特典コインCのコイン情報に応じた新たなリーチ演出態様を第3図柄表示装置81に表示する構成としたので、示唆条件の成立後は、新たなリーチ演出態様が現出するだけでなく、その現出頻度も高まる構成とした。
これに換えて、次回に払い出される特典コインCのコイン情報に応じた新たなリーチ演出態様を、単に、払出コインメモリ223aに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で残りの1列が変動する、通常のリーチ変動時と同様のリーチ演出態様とし、かかる通常のリーチ変動時と同様のリーチ演出態の現出頻度を高めるだけの構成としてもよい。
また、上記実施形態では、特典コインCをパチンコ機10(コイン情報読出装置300)に装着したことに基づいて受部コインフラグ223hがオンされると、通常大当たり以外のリーチ(確変大当たり、前後外れリーチ、前後外れ以外リーチ)において、装着した特典コインCのコイン情報に応じた特典としての新たなリーチ演出態様が第3図柄表示装置81に表示される構成としたので、新たなリーチ演出態様が現出するだけでなく、その現出頻度も高める構成とした。
これに換えて、装着した特典コインCのコイン情報に応じた特典としての新たなリーチ演出態様を、単に、受部コインメモリ223bに記憶されている値に対応する図柄が3列中の2列に停止表示された状態で残りの1列が変動する、通常のリーチ変動時と同様のリーチ演出態様とし、かかる通常のリーチ変動時と同様のリーチ演出態の現出頻度を高めるだけの構成としてもよい。
また、上記実施形態では、払出用ICタグリーダ501を音声ランプ制御装置113に接続し、音声ランプ制御装置113において、払出用ICタグリーダ501により読み取ったコイン情報と、主制御装置110から受信したコマンド(変動パターンコマンド、停止図柄コマンド)とに基づいて、次回に払い出される特典コインCの種類を示唆させる構成とした。
これに換えて、払出用ICタグリーダ501を主制御装置110に接続し、主制御装置110において、払出用ICタグリーダ501により読み取ったコイン情報と、主制御装置110にて示唆条件の成立を判定し、示唆条件が成立した場合に、対応するコマンドを音声ランプ制御装置113へ出力する構成としてもよい。このとき、例えば、主制御装置110にて実行される変動開始処理(図14参照)において、変動パターンとして完全外れが所定回数連続して決定された場合、又は、確変大当たりが表示態様として設定された場合に、示唆条件が成立したと判定することができる。
ここで、払出用ICタグリーダ501を主制御装置110に接続して、主制御装置110において次回に払い出される特典コインCの種類を示唆させるか否かを決定する構成を採用する場合には、特典コイン払出装置450のコイン供給ソレノイド464及びコイン払出ソレノイド472を主制御装置110に接続し、主制御装置110にて付与条件の成立を判定し、付与条件が成立した場合に、対応するコマンドを音声ランプ制御装置113へ出力する構成としてもよい。このとき、例えば、主制御装置110にて実行される変動開始処理(図14参照)において、確変大当たりが表示態様として設定された場合に、付与条件が成立したと判定することができる。
あるいは、払出用ICタグリーダ501を表示制御装置114に接続し、表示制御装置114において、払出用ICタグリーダ501により読み取ったコイン情報と、音声ランプ制御装置114から受信したコマンド(表示用変動パターンコマンド、表示用停止図柄コマンド)とに基づいて、次回に払い出される特典コインCの種類を第3図柄表示装置81に表示させる構成としてもよい。また、特典コイン払出装置450のコイン供給ソレノイド464及びコイン払出ソレノイド472を表示制御装置140に接続するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、コイン情報読出装置300の受部用ICタグリーダ302及びコイン演出ボタン301を音声ランプ制御装置113に接続する構成としたが、これらを主制御装置110に接続し、受部用ICタグリーダ302により読み取った特典コインCのコイン情報を音声ランプ制御装置113へ出力する構成としてもよい。また、コイン情報読出装置300の受部用ICタグリーダ302及びコイン演出ボタン301を表示制御装置114に接続する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、上記実施形態では、主制御装置110から各コマンドが音声ランプ制御装置113に対して送信され、その音声ランプ制御装置113から表示制御装置114に対して表示の指示がなされるよう構成したが、主制御装置110から表示制御装置114に直接コマンドを送信するものとしてもよい。また、表示制御装置に音声ランプ制御装置を接続して、表示制御装置から各音声の出力とランプの点灯を指示するコマンドを音声ランプ制御装置に送信するよう構成してもよい。さらに、音声ランプ制御装置と表示制御装置とを1の制御装置として構成するものとしてもよい。
また、上記実施形態では、特典コイン払出装置450の貯留部材460内に、特典コインCを厚み方向に積重して貯留するように構成したが、特典コインCを平面上に配列して貯留する形態の貯留部材を用いる構成としてもよい。
このように、特典コインCを平面上に配列して貯留する形態の貯留部材を用いる場合には、貯留部材に配列される特典コインCの列を一端側から待機部材側へ押し出す押し出し部材(付勢部材)を設け、かかる押し出し部材による押し出し(移送)により、貯留部材に貯留される特典コインCを待機部材へ供給するように構成すればよい。あるいは、貯留部材において特典コインCをコンベア上に配列させ、コンベアによる移送によって貯留部材に貯留される特典コインCを待機部材へ供給するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、特典コイン払出装置450の貯留部材460内に、特典コインCを厚み方向(重力方向)に積重して貯留するように構成したが、特典コインCの各平面を水平方向に並べて貯留する形態の貯留部材を用いる構成としてもよい。
このように、特典コインCの各平面を水平方向に並べて貯留する形態の貯留部材を用いる場合には、貯留部材に並ぶ特典コインCの列を一端側から待機部材側へ押し出す押し出し部材(付勢部材)を設け、かかる押し出し部材による押し出し(移送)により、貯留部材に貯留される特典コインCを待機部材へ供給するように構成すればよい。このとき、例えば、貯留部材の排出側から待機部材まで、特典コインCの外周面を乗せることのできる下降傾斜するレールを連接し、貯留部材の排出側から該レールに特典コインCを排出し、該レール上を重力を利用して走らせ、待機部材へと供給する構成することができる。
また、上記実施形態では、特典コイン払出装置450において、待機部材470上に位置する1枚の特典コインのコイン情報を払出用ICタグリーダ501により読み取ることによって、次回に払い出される特典コインCの種類を判別するように構成したが、払い出し順序に応じた待機部材を複数設け、その複数の待機部材に収容される各特典コインCのコイン情報を個々にICタグリーダにより読み取り、次回以降に払い出す特典コインCの種類を払い出し順に予め判別する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、特典コインCを払い出す装置として、特典コインCの種類とは無関係に、各種類の特典コインCを雑多に貯留させた貯留部材460から、1枚の特典コインCを待機部材470へ供給し、待機部材470上に位置する特典コインCのコイン情報を払出用ICタグリーダ501により読み取ることによって、次回に払い出される特典コインCの種類を判別するように構成した。
これに換えて、貯留部を特典コインCの種類毎に複数本設け、付与条件が成立した場合に複数本の貯留部の中から、払い出しを行う1の貯留部を選択する構成としてもよい。かかる構成をとる場合には、貯留部を選択することにより、次回に払い出される特典コインCの種類が判別されるので、特典コインCの種類(コイン情報の内容)を個別に検出するための読み取り装置(払出用ICタグリーダ501)を不要にできる。
なお、払い出しを行う1の貯留部の選択順序を予め決めておくことにより、次回以降に払い出す特典コインCの種類を払い出し順に予め判別することができる。なお、この貯留部の選択順序は、抽選などにより決まるものであってもよい。
また、上記実施形態では、待機部材470上に位置する1枚の特典コインCのコイン情報を払出用ICタグリーダ501によって読み取る構成としたが、待機部材470を設けない構成(即ち、貯留部材460のみの構成)としてもよい。例えば、特典コインCのコイン情報を光学的な読み取り装置により検出可能な情報にすると共に、貯留部材の排出側にコイン情報を読み取り可能な透明窓を設け、待機部材470を設けることなく、次回に払い出される特典コインCの種類を判別する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、コイン情報読出装置300には凹状のコイン受部300aが形成されており、かかるコイン受部300aに特典コインCを取り外し可能に装着することができるように構成した。これに換えて、コイン情報読出装置300にコイン受部300aのような凹部を設けることなく、板状部に特典コインCを単に置く(配置する)形態であってもよい。
また、上記実施形態では、コイン情報読出装置300をパチンコ機10と一体的に設ける構成としたが、コイン情報読出装置300をパチンコ機10とは別体とし、パチンコ機10に接続して使用する構成としてもよい。
本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を有するいわゆる第2種パチンコ遊技機などに実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球など他の遊技機として実施するようにしても良い。
本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させるパチンコ機として実施しても良い。また、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を有し、その特別領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機に実施しても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良い。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものであることを必要条件として、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技を発生させるスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示装置を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
以下に、本発明の遊技機に加えて、上述した各種実施形態に含まれる各種発明の概念を示す。
遊技媒体を用いて遊技を行うと共に、該遊技の遊技状態が所定の払出条件を満たした場合に遊技価値として前記遊技媒体を払い出す遊技機において、前記遊技状態が所定の特別価値付与条件を満たした場合に、前記遊技価値とは異なる特別価値を付与する特別価値付与手段と、その特別価値付与手段により少なくとも次回に付与される前記特別価値について、該特別価値の種類を判別する価値判別手段と、前記遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合に、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を前記価値判別手段による判別に基づき示唆又は報知する価値提示手段とを備えている遊技機1。
遊技機1によれば、遊技媒体を用いた遊技において、その遊技状態が所定の払出条件を満たした場合に遊技媒体が遊技価値として払い出される一方で、遊技状態が所定の特別価値付与条件を満たすと、遊技価値とは異なる特別価値が特別価値付与手段によって付与される。
ここで、特別価値付与手段により少なくとも次回に付与される特別価値について、該特別価値の種類が、価値判別手段により判別され、その判別に基づいて、遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合には、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類が、価値提示手段によって、示唆又は報知される。
よって、ある遊技状態(示唆条件を満たす遊技状態)になると次回に付与される特別価値の種類が価値提示手段により示唆又は報知されるので、遊技者は、特別価値の獲得前に、特別価値が獲得できるかもしれないという期待感を持って遊技を続けることができる。
特に、価値提示手段により示唆又は報知された次回に付与される特別価値の種類が、遊技者自身が獲得を熱望するものであった場合には、遊技者は、その特別価値を獲得できることを待ち望みながら遊技を続けることができる。
このように、遊技機1によれば、次回に付与される特別価値の種類が価値提示手段によって示唆又は報知されるので、新たな遊技性を生み出し、それが新たな付加価値となり、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
なお、遊技機1において、次回に付与される特別価値の種類を示唆又は報知する契機となる「示唆条件」は、特別価値を付与する契機となる「特別価値付与条件」と同じ条件であっても異なる条件であってもよい。また、遊技機1において、特別価値付与手段によって付与される特別価値の形態は、媒体などの有形の形態であっても、データなどの無形の形態であってもよい。
なお、上記実施形態において、遊技機1における特別価値付与手段としては、コイン払出設定処理(図22参照)のS2404の処理、及びコイン払出処理(図27参照)が該当する。また、上記実施形態において、遊技機1における価値判別手段としては、払出コイン検出処理(図29参照)が該当する。また、上記実施形態において、遊技機1における価値提示手段としては、コイン払出設定処理(図22参照)のS2405の処理、完全外れカウント処理(図23参照)のS2504の処理、変動演出設定処理(図24参照)のS2605の処理、停止図柄設定処理(図25参照)のS2707の処理、及び外れ停止図柄設定処理(図26参照)のS2804、S2807の処理が該当する。
遊技機1において、識別情報を用いた動的表示を表示可能な表示装置と、予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、前記表示装置にて前記識別情報を用いた動的表示を開始する動的表示開始手段とを備え、前記示唆条件は、前記通過検出手段による前記遊技媒体の検出に基づく条件である遊技機2。
遊技機2によれば、予め決められた箇所を通過した遊技媒体が通過検出手段により検出されると、表示装置にて識別情報を用いた動的表示が動的表示開始手段により開始される。このとき、かかる通過検出手段による遊技媒体の検出に基づく条件が、価値提示手段による示唆又は報知の契機となる示唆条件とされる。よって、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、表示装置にて行われる識別情報を用いた動的表示に伴って行われることになる。
ところで、従来の一般的な遊技機には、遊技媒体が予め決められた箇所を通過したことを始動条件として表示装置における識別情報の動的表示(変動表示)を開始し、該識別情報が所定の組み合わせで停止表示された場合に、遊技者に有利な有利状態が生じるものがあるが、遊技機2によれば、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、表示装置にて行われる識別情報を用いた動的表示に伴って行われるので、動的表示を視認する遊技者に、従来の一般的な遊技機と同様の停止表示がもたらす当否結果に対する期待感だけでなく、従来の一般的な遊技機にはない、特別価値が獲得できるかもしれないという期待感を持たせることができる。
このように、遊技機2によれば、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、表示装置にて行われる識別情報を用いた動的表示に伴って行われることにより、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の変化(バリエーション)が豊富となり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
なお、上記実施形態において、遊技機2における表示装置としては、第3図柄表示装置81が該当する。また、上記実施形態において、遊技機2における通過検出手段としては、第1入球口64に設けられる第1入球口スイッチが該当する。また、上記実施形態において、遊技機2における動的表示開始手段としては、変動表示開始処理(図14参照)、及び装飾図柄変動表示処理(図21参照)のS2308の処理が該当する。
遊技機1又は2において、予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かを抽選する利益抽選手段とを備え、前記示唆条件は、前記利益抽選手段により行われた少なくとも1回の抽選結果に基づく条件である遊技機3。
遊技機3によれば、遊技媒体が予め決められた箇所を通過したしたことが通過検出手段により検出されたことに基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かの抽選が利益抽選手段によって行われる。このとき、利益抽選手段により行われた少なくとも1回の抽選結果に基づく条件が、価値提示手段による示唆又は報知の契機となる示唆条件とされる。
よって、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が、抽選結果に応じて行われることになるので、従来の一般的な遊技機が提供していた抽選による遊技性に、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知されることによる新たな遊技性が付加され、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
一般的に、有利状態を発生させないとする結果が高頻度(例えば、所定回数連続したり、所定期間内で所定回数以上など)に得られると、遊技者は遊技への興味を失う傾向にある。ここで、例えば、有利状態を発生させないとする結果を所定の頻度以上得たことを示唆条件として設定することにより、有利状態を発生させないとする結果が所定の頻度以上で得られて遊技の興味を失いかけたとしても、次回に付与される特別価値の種類が示唆又は報知されることによって、特別価値の獲得に対する期待感を遊技者に抱かせることができるので、遊技者に遊技への興味を維持させることができる。
あるいは、有利状態を発生させる結果を得たことを示唆条件として設定することにより、有利状態の発生と共に、特別価値の示唆又は報知が行われることになり、それにより、従来の一般的な遊技機が提供していた抽選による遊技性に新たな遊技性が付加されて遊技の興趣が向上し、遊技への興味を遊技者に長期に亘って維持させることを可能にする。
また、上記実施形態において、遊技機3における通過検出手段としては、第1入球口64に設けられる第1入球口スイッチが該当する。また、上記実施形態において、遊技機3における利益抽選手段としては、始動入賞処理(図16参照)が該当する。
遊技機1から3のいずれかにおいて、予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段を備え、その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かを抽選する利益抽選手段を備え、前記示唆条件は、前記利益抽選手段により前記有利状態を発生させない結果を所定回数連続して得た場合に満足される条件である遊技機4。
遊技機4によれば、遊技媒体が予め決められた箇所を通過したしたことが通過検出手段により検出されると、該検出に基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かの抽選が利益抽選手段によって行われる。このとき、提示手段は、利益抽選手段により有利状態を発生させない結果を所定回数連続して得た場合に満足される条件として構成される。
一般的に、遊技者は、有利状態が発生しない状態が続くと、遊技に対して興味を失う傾向にある。しかし、遊技機4によれば、利益抽選手段による抽選において有利状態を発生させない結果が所定回数連続したことによって示唆条件が満たされ、その結果、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が行われるので、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の幅が増すことになり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
また、上記実施形態において、遊技機4における通過検出手段としては、第1入球口64に設けられる第1入球口スイッチが該当する。また、上記実施形態において、遊技機4における利益抽選手段としては、始動入賞処理(図16参照)が該当する。
遊技機1から4のいずれかにおいて、識別情報を用いた動的表示及び停止表示を表示可能な表示装置と、その表示装置により表示する前記識別情報を用いた動的表示の態様を選定する動的表示態様選定手段と、予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、前記動的表示態様選定手段により設定された態様の動的表示を開始する動的表示開始手段と、その動的表示開始手段により開始された動的表示に続き、前記識別情報が所定の組み合わせで停止表示された場合に、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させる有利状態発生手段とを備え、前記価値提示手段は、前記示唆条件が満足されてから前記特別価値付与手段により次に特別価値が付与されるまでの間に、前記有利状態発生手段による有利状態の発生を否定する態様が前記動的表示態様選定手段によって選定された場合には、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類に対応する識別情報を含み、かつ、前記有利状態発生手段により前記有利状態を発生させる組み合わせとは異なる特定の組み合わせとして構成される前記識別情報の組み合わせを、前記表示装置に停止表示することによって、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を示唆又は報知する遊技機5。
遊技機5によれば、遊技媒体が予め決められた箇所を通過したしたことが通過検出手段により検出されると、該検出に基づいて、動的表示開始手段により、識別情報を用いた動的表示が表示装置にて開始される。このとき、動的表示開始手段により開始される動的表示は、動的表示態様選定手段により設定された設定された態様の動的表示である。その後、識別情報が所定の組み合わせで停止表示された場合には、通常状態より遊技者に有利な有利状態が有利状態発生手段により発生される。
示唆条件が満足されると、価値提示手段によって、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類が示唆又は報知される。ここで、遊技機5によれば、示唆条件が満足されてから特別価値付与手段により次に特別価値が付与されるまでの間に、有利状態発生手段による有利状態の発生を否定する態様が動的表示態様選定手段によって選定されると、そのときには、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類に対応する識別情報を含み、かつ、有利状態発生手段により有利状態を発生させる組み合わせとは異なる特定の組み合わせとして構成される識別情報の組み合わせが表示装置に停止表示され、それによって、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類を示唆又は報知される。
一般的に、有利状態の発生を否定する態様の動的表示は、有利状態の発生が期待できないので、そのような態様の動的表示が続いた場合、遊技者は遊技への興味を失う傾向にある。しかし、遊技機5によれば、示唆条件が満たされると、特別価値付与手段により次に特別価値が付与されるまで、有利状態の発生を否定する態様の動的表示に続く停止表示により次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が行われるので、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の幅が増すことになり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
また、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知する停止表示として、有利状態発生手段により有利状態を発生させる組み合わせではないが、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類に対応する識別情報を含む特定の組み合わせが表示されるので、特定の停止表示の現出により、遊技者に特別価値の獲得を期待させることができ、その点においても、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
なお、上記実施形態において、遊技機5における表示装置としては、第3図柄表示装置81が該当する。また、上記実施形態において、遊技機5における通過検出手段としては、第1入球口64に設けられる第1入球口スイッチが該当する。また、上記実施形態において、遊技機5における動的表示態様選定手段としては、変動開始処理(図14参照)、及び変動演出設定処理(図23参照)が該当する。また、上記実施形態において、遊技機5における動的表示開始手段としては、装飾図柄変動表示処理(図21参照)のS2308の処理が該当する。
遊技機1から5のいずれかにおいて、識別情報を用いた動的表示及び停止表示を表示可能な表示装置と、前記示唆条件が満足された場合に、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を示唆させる動的表示態様を設定する設定手段とを備え、前記価値提示手段は、前記示唆条件が満足された場合に、前記設定手段により設定された動的表示態様を前記表示装置に動的表示させることによって、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を示唆又は報知する遊技機6。
遊技機6によれば、示唆条件が満足されると、価値提示手段によって、設定手段により、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類を示唆させる動的表示態様が設定されると共に、価値提示手段によって、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類が示唆又は報知される。ここで、遊技機6によれば、設定手段により設定された動的表示態様を表示装置に動的表示させることによって、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類を示唆又は報知される。
よって、次回に付与される特別価値の種類の示唆又は報知が動的表示を用いて行われるので、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の幅が増すことになり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
なお、上記実施形態において、遊技機6における表示装置としては、第3図柄表示装置81が該当する。また、上記実施形態において、遊技機6における設定手段としては、変動演出設定処理(図23参照)におけるS2605の処理が該当する。
遊技機6において、前記表示装置により動的表示に続いて前記識別情報が所定の組み合わせで停止表示された場合に、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させる有利状態発生手段を備え、前記設定手段は、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類に対応する識別情報を含むと共に前記有利状態発生手段により前記有利状態を発生させる識別情報の組み合わせにおける、該組み合わせの一部を動的表示の途中で停留する期待態様を、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を示唆させる動的表示態様として設定する遊技機7。
遊技機7によれば、特別価値付与手段により次回に付与される特別価値の種類を示唆させる動的表示態様として設定手段により設定される動的表示態様が、有利状態の発生を期待させる期待態様により構成されるので、従来の一般的な遊技機に比べて遊技性の幅が増すことになり、その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
遊技機1から7のいずれかにおいて、前記特別価値付与手段により付与される前記特別価値は、該特別価値を有する第2媒体の形態に構成される遊技機8。
遊技機8によれば、特別価値付与手段により付与される特別価値が、該特別価値を有する第2媒体の形態に構成されるので、特別価値の取り扱いが容易である。なお、上記実施形態において、遊技機8における第2媒体としては、特典コインCが該当する。
遊技機8において、複数の前記第2媒体を、各第2媒体が有する特別価値の種類とは無関係に貯留する貯留手段と、前記貯留手段から離間され、前記第2媒体を待機させる待機手段とを備え、前記特別価値付与手段は、前記貯留手段に貯留される前記第2媒体を該貯留手段から前記待機手段へ移送する移送手段と、その移送手段により前記待機手段に移送された前記第2媒体を払い出す払出実行手段とを含んで構成され、前記価値判別手段は、前記待機手段に位置する第2媒体について、該第2媒体が有する特別価値の種類を判別する遊技機9。
遊技機9によれば、特別価値を有する第2媒体は、貯留手段に貯留されており、その貯留手段から該貯留手段とは離間される待機手段へと、移送手段(特別価値付与手段の一部)により移送される。待機手段へ移送された第2媒体は、払出実行手段(特別価値付与手段の一部)により払い出されるまで、待機手段にて待機される。そして、待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類が価値判別手段によって判別される。
ここで、貯留手段は、複数(複数個、複数枚)の第2媒体を、各第2媒体が有する特別価値の種類とは無関係に貯留するものであるので、第2媒体を管理する管理者(例えば、第2媒体を払出可能な遊技機を設置しているホールの管理者)は、複数の第2媒体を貯留手段へ投入して貯留させる際に、各第2媒体を特別価値の種類に応じて仕分けする必要がなく、第2媒体の管理に対する負荷を抑制することができる。
また、待機手段が、貯留手段から離間された位置に設けられているので、価値判別手段による特別価値の種類の判別を、貯留手段に貯留される第2媒体に対して行ってしまうことを防止できる。よって、待機手段に待機されて少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に判別することができるので、次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を示唆条件の成立後に確実に示唆又は報知することができる。
なお、上記実施形態において、遊技機9における貯留手段としては、貯留部材460が該当する。また、上記実施形態において、遊技機9における待機手段としては、待機部材470が該当する。また、上記実施形態において、遊技機9における移送手段としては、コイン払出処理(図27参照)におけるS2908のYesへの分岐処理、S2909〜S2913の処理に該当する。また、上記実施形態において、遊技機9における払出実行手段としては、コイン払出処理(図27参照)におけるS2901のYesへの分岐処理、S2902〜S2907の処理に該当する。
遊技機9において、前記待機手段は、1の前記第2媒体を待機させる構成である遊技機10。
遊技機10によれば、待機手段は1の第2媒体を待機する構成とされているので、次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を価値判別手段によって確実に判別することができるので、次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を示唆条件の成立後に確実に示唆又は報知することができる。
遊技機9または10において、伝送媒体による無線通信により情報を読み取る無線読取手段を備え、前記第2媒体は、該第2媒体が有する特別価値としての情報を記憶する記憶手段を含んで構成されるものであり、前記価値判別手段は、前記無線読取手段により前記待機手段に位置する第2媒体の記憶手段に記憶される前記特別価値としての情報を読み取り、読み取った前記特別価値としての情報に基づいて、前記待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類を判別し、前記貯留手段は、その内部に貯留される前記第2媒体に前記伝送媒体が伝達されることを妨害する材質から構成されている遊技機11。
遊技機11によれば、価値判別手段による特別価値の種類の判別は、待機手段に位置する第2媒体に対し、該第2媒体の記憶手段に記憶される特別価値としての情報を、伝送媒体を用いる無線通信による無線読取手段によって読み取り、その読み取った情報に基づいて行われる。
ここで、貯留手段が、その内部に貯留される第2媒体に前記伝送媒体が伝達されることを妨害する材質から構成されているので、価値判別手段による特別価値の種類の判別を、貯留手段に貯留される第2媒体に対して行ってしまうことを有効に防止することができる。
よって、少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に判別することができるので、示唆条件の成立後に次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に示唆又は報知することができる。
なお、上記実施形態において、遊技機11における無線読取手段としては、払出用ICタグリーダ501が該当する。また、上記実施形態において、遊技機11における記憶手段としては、ICタグ602(より詳細には、ICタグ602内に設けられている情報を不揮発的に記憶可能であると共に書き換え不能なメモリ)が該当する。
遊技機9または10において、対象物が有する情報を光学的に検出する光学的検出手段を備え、前記第2媒体は、該第2媒体が有する特別価値としての情報に対応する情報であると共に光学的に検出可能な情報である媒体情報を含んで構成されるものであり、前記価値判別手段は、前記待機手段に位置する第2媒体の媒体情報を前記光学的検出手段により検出し、検出された媒体情報に基づいて、前記待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類を判別する遊技機12。
遊技機12によれば、価値判別手段による特別価値の種類の判別は、待機手段に位置する第2媒体の媒体情報を光学的検出手段(例えば、光学的センサや、バーコードリーダなど)により検出し、検出された媒体情報に基づいて行われる。よって、少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に判別することができるので、示唆条件の成立後に次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に示唆又は報知することができる。
遊技機9または10において、対象物の形状を認識する形状認識手段を備え、前記第2媒体は、該第2媒体が有する特別価値としての情報に対応する形状に構成されるものであり、前記価値判別手段は、前記待機手段に位置する第2媒体の形状を前記形状認識手段により認識し、認識された形状に基づいて、前記待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類を判別する遊技機13。
遊技機13によれば、価値判別手段による特別価値の種類の判別は、待機手段に位置する第2媒体の形状を形状認識手段(例えば、対象物の撮像データ(画像)を用いて行われる形状認識装置など)により認識し、認識された形状に基づいて行われる。よって、少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に判別することができるので、示唆条件の成立後に次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を確実に示唆又は報知することができる。
遊技機8において、前記第2媒体が有する特別価値の種類毎に前記第2媒体を貯留する複数の貯留手段を備え、前記特別価値付与手段は、前記複数の貯留手段の中から、前記第2媒体の払い出しを行う1の貯留手段を選択する選択手段と、その選択手段により選択された貯留手段に貯留される前記第2媒体を払い出す払出実行手段とを備え、前記価値判別手段は、前記選択手段による貯留手段の選択に基づき、前記特別価値付与手段により付与される前の前記特別価値の種類を判別する遊技機14。
遊技機14によれば、第2媒体が有する特別価値の種類毎に複数の貯留手段が設けられており、選択手段(特別価値付与手段の一部)により払い出す第2媒体に対応する1の貯留手段が選択され、その選択された貯留手段に貯留される第2媒体が払出実行手段により払い出される。
ここで、価値判別手段による特別価値の種類の判別は、選択手段による貯留手段の選択に基づいて行われる。よって、個々の第2媒体が有する識別情報を検出するための手段を要することなく、少なくとも次回に払い出される第2媒体が有する特別価値を判別することができる。
遊技機8から14のいずれかにおいて、前記第2媒体を取り外し可能に配置できる媒体配置手段と、その配置手段に配置された前記第2媒体について、該第2媒体が有する特別価値を検出する価値検出手段と、遊技媒体を用いた遊技中に、前記価値検出手段により検出された前記第2媒体が有する特別価値に応じた特別演出を行う特別演出実行手段とを備えている遊技機15。
遊技機15によれば、第2媒体を取り外し可能に配置できる媒体配置手段が設けられており、かかる媒体配置手段に配置された第2媒体について、その第2媒体が有する特別価値が価値検出手段により検出され、検出された特別価値に応じた特別演出が遊技媒体を用いた遊技中に特別演出実行手段によって行われる。
よって、遊技者は、第2媒体を使用して体験できる新たな遊技性によって、高い興趣を遊技に対して抱くことができる。それだけでなく、新たな遊技性を体験可能な第2媒体を獲得することに対しても、遊技者の興味が向けられることになり、その点においても、遊技性が向上する。その結果、遊技への興味をより長期に亘って遊技者に維持させることを可能にする。
なお、上記実施形態において、遊技機15における媒体装着手段としては、コイン情報読出装置300(コイン受部300a)が該当する。また、上記実施形態において、遊技機15における価値検出手段としては、受部用ICタグリーダ302が該当する。また、上記実施形態において、遊技機15における特別演出実行手段としては、受部コイン検出処理(図30参照)、変動演出設定処理(図24参照)のS2607の処理、及び停止図柄設定処理(図25参照)のS2704の処理が該当する。
遊技機1から15のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機16。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機1から15のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機17。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機1から15のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機18。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
一実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 特典コイン払出装置を模式的に示す断面図である。 (a)及び(b)は、特典コイン払出装置における底部材を示す斜視図であり、(c)は、待機部材を示す斜視図である。 特典コイン払出装置による特典コインの払い出しを説明するための模式的な断面図である。 (a)は、特典コインの正面図であり、(b)は、(a)におけるVIIb−VIIb線における断面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 各種カウンタの概要を示す図である。 第3図柄表示装置における実際の画面及び有効ライン設定を示す模式図である。 主制御装置のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 主制御装置のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図12のメイン処理の中で実行される変動処理を示すフローチャートである。 図13図柄変動処理の中で実行される変動開始処理を示すフローチャートである。 主制御装置のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 図15のタイマ割込処理の中で実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。 NMI割込処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図19のメイン処理の中で実行されるコマンド判定処理を示すフローチャートである。 図19のメイン処理の中で実行される装飾図柄変動表示処理を示すフローチャートである。 図20の装飾図柄変動表示処理の中で実行されるコイン払出設定処理を示すフローチャートである。 図22のコイン払出設定処理の中で実行される完全外れカウント処理を示すフローチャートである。 図20の装飾図柄変動表示処理の中で実行される変動表示設定処理を示すフローチャートである。 図20の装飾図柄変動表示処理の中で実行される停止図柄設定処理を示すフローチャートである。 図25の停止図柄設定処理の中で実行される外れ停止図柄設定処理を示すフローチャートである。 図19のメイン処理の中で実行されるコイン払出処理を示すフローチャートである。 音声ランプ制御装置のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 図28のタイマ割込処理の中で実行される払出コイン検出処理を示すフローチャートである。 図28のタイマ割込処理の中で実行される受部コイン検出処理を示すフローチャートである。 表示制御装置のMPUにより実行される外部割込処理を示すフローチャートである。 表示制御装置のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図32のメイン処理の中で実行される変動演出処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
81 第3図柄表示装置(表示装置)
460 貯留部材(貯留手段)
470 待機部材(待機手段)
501 払出用ICタグリーダ(無線読取手段)
602 ICタグ(記憶手段)
C 特典コイン(第2媒体)
S306 動的表示開始手段の一部
S504 利益抽選手段
S2111 特別価値付与手段の一部
S2308 動的表示開始手段の一部
S2404 特別価値付与手段の一部
S2405 価値提示手段の一部
S2504 価値提示手段の一部
S2605 価値提示手段の一部
S2707 価値提示手段の一部
S2804 価値提示手段の一部
S2807 価値提示手段の一部
S3001 価値判別手段
S2901:Yes 払出実行手段の一部
S2902〜S2907 払出実行手段の一部
S2908:Yes 移送手段の一部
S2909〜S2913 移送手段の一部

Claims (6)

  1. 遊技媒体を用いて遊技を行うと共に、該遊技の遊技状態が所定の払出条件を満たした場合に遊技価値として前記遊技媒体を払い出す遊技機において、
    前記遊技状態が所定の特別価値付与条件を満たした場合に、前記遊技価値とは異なる特別価値を付与する特別価値付与手段と、
    その特別価値付与手段により少なくとも次回に付与される前記特別価値について、該特別価値の種類を判別する価値判別手段と、
    前記遊技状態が所定の示唆条件を満たした場合に、前記特別価値付与手段により次回に付与される前記特別価値の種類を前記価値判別手段による判別に基づき示唆又は報知する価値提示手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 識別情報を用いた動的表示を表示可能な表示装置と、
    予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、
    その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、前記表示装置にて前記識別情報を用いた動的表示を開始する動的表示開始手段とを備え、
    前記示唆条件は、前記通過検出手段による前記遊技媒体の検出に基づく条件であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 予め決められた箇所に設けられ、遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、
    その通過検出手段により前記遊技媒体が検出されたことに基づいて、通常状態より遊技者に有利な有利状態を発生させるか否かを抽選する利益抽選手段とを備え、
    前記示唆条件は、前記利益抽選手段により行われた少なくとも1回の抽選結果に基づく条件であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記特別価値付与手段により付与される前記特別価値は、該特別価値を有する第2媒体の形態に構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 複数の前記第2媒体を、各第2媒体が有する特別価値の種類とは無関係に貯留する貯留手段と、
    前記貯留手段から離間され、前記第2媒体を待機させる待機手段とを備え、
    前記特別価値付与手段は、
    前記貯留手段に貯留される前記第2媒体を該貯留手段から前記待機手段へ移送する移送手段と、
    その移送手段により前記待機手段に移送された前記第2媒体を払い出す払出実行手段とを含んで構成され、
    前記価値判別手段は、前記待機手段に位置する第2媒体について、該第2媒体が有する特別価値の種類を判別することを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 伝送媒体による無線通信により情報を読み取る無線読取手段を備え、
    前記第2媒体は、該第2媒体が有する特別価値としての情報を記憶する記憶手段を含んで構成されるものであり、
    前記価値判別手段は、前記無線読取手段により前記待機手段に位置する第2媒体の記憶手段に記憶される前記特別価値としての情報を読み取り、読み取った前記特別価値としての情報に基づいて、前記待機手段に位置する第2媒体が有する特別価値の種類を判別し、
    前記貯留手段は、その内部に貯留される前記第2媒体に前記伝送媒体が伝達されることを妨害する材質から構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技機。

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