JP2010004861A - 動物個体識別システム及び動物個体識別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑な動きをする動物個体を確実に識別することができ、また、確実に識別されたことを確認することができる動物個体識別システム及び動物個体識別方法を提供する。
【解決手段】識別記号を付されたRFID(個体識別器具)11の読取装置1と、複数の豚12の動きを個別に追跡可能な撮像装置2と、その撮像された豚と読み取られた識別記号とをそれぞれ関連付けるための処理装置3と、を備えている。読取装置1と撮像装置2とは豚舎(閉鎖空間)4に設けられている。それぞれの豚12の耳部には異なる識別記号を付されたRFID11が埋め込まれている。
【選択図】図1
【解決手段】識別記号を付されたRFID(個体識別器具)11の読取装置1と、複数の豚12の動きを個別に追跡可能な撮像装置2と、その撮像された豚と読み取られた識別記号とをそれぞれ関連付けるための処理装置3と、を備えている。読取装置1と撮像装置2とは豚舎(閉鎖空間)4に設けられている。それぞれの豚12の耳部には異なる識別記号を付されたRFID11が埋め込まれている。
【選択図】図1
Description
本発明は、動物個体識別システム及び動物個体識別方法に関し、特に家畜の飼育履歴を精度よく管理できる動物個体識別システム及び動物個体識別方法に関する。
従来、家畜等の動物の個体識別装置として非接触型の識別標識を取り付けた動物と、ゲート型アンテナと、からなるものが知られている。(特許文献1)
この技術においては、非接触で動物に取り付けた識別標識を精度よく識別するために、ゲート型アンテナの複数のアンテナ部を交差するように設けている。
この技術においては、非接触で動物に取り付けた識別標識を精度よく識別するために、ゲート型アンテナの複数のアンテナ部を交差するように設けている。
しかし、動物の動きは複雑で、それぞれの軌跡や姿勢が異なるため、全ての動物を確実に識別することは難しく、また、確実に識別されたことを確認することは困難であった。
また、発明者らは、採取された細胞を保管しておくことにより生物由来物質のトレースを可能とする、細胞採取機能付き生物個体識別標を発明し特許出願した。(特許文献2)
この技術により、非接触で家畜等の生物に取り付けた識別標識を精度よく識別することができ、さらに、例えば家畜が精肉された後、精肉の履歴を確認するためにその精肉の細胞と、生体個体識別標により採取された細胞のDNAを比較することにより、精肉の履歴のトレースが可能となる。
この技術により、非接触で家畜等の生物に取り付けた識別標識を精度よく識別することができ、さらに、例えば家畜が精肉された後、精肉の履歴を確認するためにその精肉の細胞と、生体個体識別標により採取された細胞のDNAを比較することにより、精肉の履歴のトレースが可能となる。
上述のいずれの技術においても、個体識別標が読み取れない場合があり、読取精度向上が課題となる。
この課題を解決する技術として、自動搬送される管理対象物に個体識別タグを取り付け、管理対象物の搬送ラインに個体識別タグの読取装置と通過検知装置とを配設し、通過検知装置と読取装置によって取得される情報のいずれか一方が取得されなかった場合にミスが生じたと判定し、警報装置を作動させることを特徴とする管理対象物の通過監視システムが開示されている。(特許文献3)
この課題を解決する技術として、自動搬送される管理対象物に個体識別タグを取り付け、管理対象物の搬送ラインに個体識別タグの読取装置と通過検知装置とを配設し、通過検知装置と読取装置によって取得される情報のいずれか一方が取得されなかった場合にミスが生じたと判定し、警報装置を作動させることを特徴とする管理対象物の通過監視システムが開示されている。(特許文献3)
この技術においては、管理対象物が搬送ライン上にあることから、警報装置が作動した後に人力により、又は、自動的に、ミスが生じた管理対象物を仕分けすることは比較的簡単である。しかし、管理対象物が家畜等の動物個体の場合、読取装置や通過検知装置と通過した後の管理対象物の動きが複雑であり、管理対象物を仕分けすることが困難である。また、ミスを自動的に修正するように装置を構成することができなかった。
本発明は上述の問題点を解決するために、複雑な動きをする動物個体を確実に識別することができ、また、確実に識別されたことを確認することができる動物個体識別システム及び動物個体識別方法を提供することを目的としている。
すなわち、本発明は、(1)識別記号を付された個体識別器具の読取装置と、複数の動物個体の動きを個別に追跡可能な撮像装置と、その撮像された動物個体と読み取られた識別記号とをそれぞれ関連付けるための処理装置と、を備えることを特徴とする動物個体識別システム、である。
ここで、代表的な動物個体としては、家畜や実験動物、ペット、人間等が挙げられる。
個体識別器具としては、非接触で識別可能なものが好適に採用でき、例えば、RFID(非接触型ICチップ)や電子タグが挙げられる。また、個体識別器具に細胞採取機能を備えることが好ましい。このようにすれば、例えば、家畜が精肉された後、精肉の履歴を確認するためにその精肉の細胞と、生体個体識別標により採取された細胞のDNAを比較することにより、精肉の履歴のトレースが可能となる
個体識別器具としては、非接触で識別可能なものが好適に採用でき、例えば、RFID(非接触型ICチップ)や電子タグが挙げられる。また、個体識別器具に細胞採取機能を備えることが好ましい。このようにすれば、例えば、家畜が精肉された後、精肉の履歴を確認するためにその精肉の細胞と、生体個体識別標により採取された細胞のDNAを比較することにより、精肉の履歴のトレースが可能となる
撮像装置としては、一般的に知られているものが採用でき、代表的なものとしてビデオカメラが挙げられる。
処理装置としては、パーソナルコンピュータを使用することができる。また、撮像された動物個体とリーダーつまり読取装置により読み取られた個体識別器具番号とをそれぞれ関連付ける方法としては、例えば、畜舎等では単一動物を対象とできるので動物個体管理はその畜舎内の家畜を意味し動体撮像及び、その映像における動体すなわち動物個体の識別処理は容易であるので、読取装置を動物個体が通過した時点で、撮像装置で認識した対象動物個体に識別記号を付して動物個体をパーソナルコンピュータの座標上に置き換え追跡する方法が挙げられる。また、撮像方法において、予め特定の波長を発光する発光ダイオードを動物個体に輝点として設けておき撮像する方法や、温度差を利用したサーモグラフィカメラ等による動物個体の撮像およびその映像処理等もある。
処理装置としては、パーソナルコンピュータを使用することができる。また、撮像された動物個体とリーダーつまり読取装置により読み取られた個体識別器具番号とをそれぞれ関連付ける方法としては、例えば、畜舎等では単一動物を対象とできるので動物個体管理はその畜舎内の家畜を意味し動体撮像及び、その映像における動体すなわち動物個体の識別処理は容易であるので、読取装置を動物個体が通過した時点で、撮像装置で認識した対象動物個体に識別記号を付して動物個体をパーソナルコンピュータの座標上に置き換え追跡する方法が挙げられる。また、撮像方法において、予め特定の波長を発光する発光ダイオードを動物個体に輝点として設けておき撮像する方法や、温度差を利用したサーモグラフィカメラ等による動物個体の撮像およびその映像処理等もある。
また、本発明は、(2)上記(1)の動物個体識別システムにおいて、前記読取装置と前記撮像装置とが閉鎖空間に設けられており、前記撮像装置により複数の動物個体の動きを個別に閉鎖空間全体に渡って追跡可能とされていることを特徴とする動物個体識別システム、である。
ここで、閉鎖空間としては、家畜の場合は畜舎や飼育場、実験動物の場合は飼育ケージ、人間の場合はオフィスや商品の売り場等を挙げることができる。
また、本発明は、(3)識別記号を付された個体識別器具を備えた動物個体を個体識別器具読取装置で読み取り、その識別記号を付された動物個体を撮像装置で個々に追跡し、撮像装置で追跡された動物個体とその動物個体に備えられた識別記号とを処理装置によりそれぞれに関連付けることを特徴とする動物個体識別方法、である。
本発明の動物個体識別システム及び動物個体識別方法によれば、複雑な動きをする動物個体を確実に識別することができ、また、確実に識別されたことを確認することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施の形態では、動物個体が豚の場合を取り上げて説明する。図1は、本発明の動物個体識別システムの概略構成図であり、図2は、本発明における撮像された動物個体と読み取られた識別記号とをそれぞれ関連付けるための処理のフロー図である。
本発明の動物個体識別システムは、識別記号を付されたRFID(個体識別器具)11の読取装置1と、複数の豚12の動きを個別に追跡可能な撮像装置2と、その撮像された豚と読み取られた識別記号とをそれぞれ関連付けるための処理装置3と、を備えている。
読取装置1と撮像装置2とは豚舎(閉鎖空間)4に設けられている。それぞれの豚12の耳部には異なる識別記号を付されたRFID11が装着されている。
読取装置1と撮像装置2とは豚舎(閉鎖空間)4に設けられている。それぞれの豚12の耳部には異なる識別記号を付されたRFID11が装着されている。
また、読取装置1は図示していないソーター(仕分け装置)に取り付けられており、ソーターの前には図示していない重量計が設けられている。
豚12はソーター(仕分け装置)に入る為必ず単体になる、この際、読取装置1により装着されているRFID(個体識別器具)11の個体識別記号を読み取る、同時に撮像装置2により対象物として特定し、これと読み取った個体識別記号を紐付けし、パーソナルコンピュータの座標上に置き換え追跡する。
図2によりさらに詳しく説明する。映像情報処理のフローは以下の通りである。先ず豚撮像装置2により豚12を撮像する(ステップ31)。次に得られた豚の像を鮮鋭化処理する(ステップ32)。さらに、鮮鋭化処理された豚の像の動きを追跡して動体として認識する(ステップ33)。
RFID情報処理のフローは、先ず、RFID11の識別記号を読取装置1によって読みとる(ステップ35)。次にその識別記号を、読取装置1を通過した豚12の個体識別記号として認識する(ステップ36)。
ステップ33で動体として認識された豚12と、ステップ36で認識された識別記号を有する豚12とを紐付けし、同一の対象として特定する(ステップ34)。
このようにして識別記号を有する豚12を最像装置2で追跡することにより動体として常時管理する(ステップ37)。
このようにして識別記号を有する豚12を最像装置2で追跡することにより動体として常時管理する(ステップ37)。
読取装置1によるRFID(個体識別器具)11の読み取りを完全に行うことは、現実において不可能で、映像情報と読み取り情報を補完しあうことにより、管理対象物の特定が可能となる。また映像情報の管理により、常時、動物の行動管理が可能となる。畜産においては、事故率、いわゆる死亡率の削減に効果が大きい。
対象物を撮像しパーソナルコンピュータの座標上に置き換えで映像処理を行い対象物のみ鮮鋭化、読み取り装置にて読み取った個体識別番号を紐付け、パーソナルコンピュータの座標上で対象物を複数及び常時管理が可能となる。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明したが、本発明の具体的構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、撮像装置は2台以上設けてもよい。また、動物個体に埋め込まれるRFIDの識別番号は、全て異なるものとなされていてもよいし、生年月日等管理の単位毎になされていてもよい。
本発明の動物個体識別システム及び動物個体識別方法によれば、動物個体の識別を確実に自動的に行うことができ、例えば、家畜の肉のトレーサビリティを可能とすることができ、食の安全性に寄与することができる。また、畜産等の生産性向上に大きく寄与できる。
1 読取装置
11 RFID(個体識別器具)
12 豚(動物個体)
2 撮像装置
3 処理装置
4 豚舎(閉鎖空間)
11 RFID(個体識別器具)
12 豚(動物個体)
2 撮像装置
3 処理装置
4 豚舎(閉鎖空間)
Claims (3)
- 識別記号を付された個体識別器具の読取装置と、複数の動物個体の動きを個別に追跡可能な撮像装置と、その撮像された動物個体と読み取られた識別記号とをそれぞれ関連付けるための処理装置と、を備えることを特徴とする動物個体識別システム。
- 前記読取装置と前記撮像装置とが閉鎖空間に設けられており、前記撮像装置により複数の動物個体の動きを個別に閉鎖空間全体に渡って追跡可能とされていることを特徴とする請求項1記載の動物個体識別システム。
- 識別記号を付された個体識別器具を備えた動物個体を個体識別器具読取装置で読み取り、その識別記号を付された動物個体を撮像装置で個々に追跡し、撮像装置で追跡された動物個体とその動物個体に備えられた識別記号とを処理装置によりそれぞれに関連付けることを特徴とする動物個体識別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008187872A JP2010004861A (ja) | 2008-06-24 | 2008-06-24 | 動物個体識別システム及び動物個体識別方法 |
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Publications (1)
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-
2008
- 2008-06-24 JP JP2008187872A patent/JP2010004861A/ja active Pending
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