JP2010003754A - Polarized electromagnet - Google Patents
Polarized electromagnet Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010003754A JP2010003754A JP2008159351A JP2008159351A JP2010003754A JP 2010003754 A JP2010003754 A JP 2010003754A JP 2008159351 A JP2008159351 A JP 2008159351A JP 2008159351 A JP2008159351 A JP 2008159351A JP 2010003754 A JP2010003754 A JP 2010003754A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- coil
- fixed body
- permanent magnet
- polarized electromagnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electromagnets (AREA)
Abstract
Description
本発明は、電磁接触器などに適用され、永久磁石と電磁コイルとからなる有極電磁石に関する。 The present invention relates to a polarized electromagnet that is applied to an electromagnetic contactor or the like and includes a permanent magnet and an electromagnetic coil.
電磁接触器は、例えば工作機械等を制御するための制御盤等に配置される。電磁接触器の外形図の一例を図12(a)に示す。電磁接触器400は、脚部401が壁面等に対向し配線部402が壁から水平方向へ突き出す姿勢で据え付けられることがある。この場合、例えば図12(a)における矢印Aの方向が下向きとなるので、電磁接触器400には矢印Aの方向に重力が作用する。
The magnetic contactor is disposed on a control panel for controlling a machine tool or the like, for example. An example of an external view of the magnetic contactor is shown in FIG. The
次に、図12(a)の一点鎖線Bで電磁接触器400を切断し、矢印C方向から見たときの縦断面図を図12(b)に示す。図12(b)において点線403で囲まれた部分が、有極電磁石である。以下、点線403で囲まれた部分に相当する図を、電磁接触器の中央縦断面図とする。
Next, the
従来の有極電磁石500を、中央縦断面図である図13を用いて説明する。従来の有極電磁石500は、円筒の両端に第1のフランジ501a及び第2のフランジ501bを有するコイルスプール501に、銅線などの導電線を円筒状に巻いて構成される電磁コイル502と、断面がコ字形状をなし、第1の端板部503aを第1のフランジ501aに近接して対向させる一方、第2の端板部503bを第2のフランジ501bに離間して対向させ、かつ側板部503cをコイルスプール501の外周部に近接させるように電磁コイル502を内部に配置した一対の固定鉄心503と、固定鉄心503の側板部503cの外側に配置した一対の永久磁石504と、断面がL字形状をなし、側板部505aを永久磁石504の外側に配置し、端板部505bを第1の端板部503aと離間して対向させた一対の磁極板505と、電磁コイル502に挿通した鉄心棒506aの一端に第1の端板部503aと端板部505bとの間に位置する第1のアーム506bを設ける一方、鉄心棒506aの他端に第2のフランジ501bと第2の端板部503bとの間に位置する第2のアーム506cを設けた可動鉄心506とを備える。従来の有極電磁石500において、永久磁石504による磁束は破線矢印507で示すように、また電磁コイル502による磁束は例えば実線矢印508で示すように流れる。
A conventional
従来の有極電磁石500は、電磁接触器の正規取付状態、すなわち図12(a)の矢印A方向に重力が働く姿勢で電磁接触器が制御盤等に取り付けられる状態において、可動鉄心506に働く重力によりコイルスプール501と鉄心棒506aとが当接する。そして、可動鉄心506が駆動されると、コイルスプール501と鉄心棒506aとが摺動し、当接する部分が磨耗する。その結果、コイルスプール501と鉄心棒506aとの間の摩擦力が増大して、可動鉄心506がコイルスプール501に拘束され、駆動が不能となったり、または駆動が困難となって、電磁接触器の動作不良の原因となるという問題があった。
The conventional
この発明に係る有極電磁石は、導電線を筒状に巻回して形成されるコイルに、可動鉄心がコイル軸方向に摺動可能となるよう挿通され、前記コイルを固定体が内設し、前記固定体の外部に永久磁石を備えるとともに、前記永久磁石の外部にコイル軸方向に伸びる側部と前記コイルの一端と離間して対向する端部を有する磁極板を備える有極電磁石において、
前記可動鉄心に作用する重力方向の磁力よりも、重力と反対方向の磁力が大きいものである。
The polarized electromagnet according to the present invention is inserted into a coil formed by winding a conductive wire in a cylindrical shape so that the movable iron core is slidable in the coil axis direction, and the fixed body is provided inside the coil. In the polarized electromagnet comprising a permanent magnet outside the fixed body and a magnetic pole plate having a side portion extending in the coil axial direction outside the permanent magnet and an end portion facing away from one end of the coil.
The magnetic force in the direction opposite to the gravitational force is larger than the magnetic force in the gravitational direction acting on the movable iron core.
この発明によれば、可動鉄心に重力とは反対方向に働く吸引力を作用させることができるため、可動鉄心が駆動されることによるコイルスプールとの摩擦を低減する結果、これらの当接部の摩耗を抑制することができ、電磁接触器の動作不良を低減できる。その結果、例えば機器を長寿命化することができる効果を奏する。 According to the present invention, a suction force acting in a direction opposite to the gravity can be applied to the movable iron core, so that friction with the coil spool caused by driving the movable iron core is reduced. Wear can be suppressed, and malfunction of the magnetic contactor can be reduced. As a result, for example, there is an effect that the life of the device can be extended.
以下この発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1ないし図3は、実施の形態1において正規取付状態にある有極電磁石100を示す中央縦断面図であり、図1は有極電磁石100が励磁される前の状態を、また図2は有極電磁石100が励磁された直後で可動鉄心が変位する前の状態を、さらに図3は有極電磁石100が励磁され可動鉄心が変位中の状態を、それぞれ示す。なお、本出願において下方向とは、電磁接触器が正規取付状態にあるときに重力が働く方向のことを指し、下側とは下方向側のことを指す。一方、上方向とは下方向の反対方向を指し、上側とは上方向側のことを指す。
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to the drawings showing embodiments thereof.
Embodiment 1 FIG.
1 to 3 are central longitudinal sectional views showing the
図1に示すように、実施の形態1における有極電磁石100は、円筒の両端に第1のフランジ1a及び第2のフランジ1bを有するコイルスプール1に、銅線などの導電線が円筒状に巻かれて電磁コイル2が形成されている。コイルスプール1は、上下一対の断面がコ字形で板状をなす固定体である上側固定鉄心3及び下側固定鉄心4で上方向及び下方向より挟まれている。上側固定鉄心3及び下側固定鉄心4は、それぞれ端部である第1の端板部3a及び4aが第1のフランジ1aに近接して対向する一方、それぞれ第2の端板部3b及び4bが第2のフランジ1bに離間して対向し、かつコイル軸方向に伸びる側部である側板部3c及び4cがコイルスプール1の外周部に近接し、コイルスプール1を上下より挟み、電磁コイル2を内部に配置する構成となっている。
As shown in FIG. 1, a
上側固定鉄心3の側板部3cには、上側の外部に永久磁石5が配置されると共に、永久磁石5の上側に断面がL字形の磁極板6が配置される。磁極板6は、コイル軸方向に伸びる側部である側板部6aを永久磁石5の上側に配置し、端部である端板部6bを第1のフランジ1a、第1の端板部3a及び4aと離間して対向して配置している。また、前記コイルスプール1に挿通された鉄心棒7aには、一端に第1の端板部3a及び4aと端板部6bとの間に位置する第1のアーム7bを設け、さらに他端に第2のフランジ1bと第2の端板部3b及び4bとの間に位置する可動片である第2のアーム7cを設け、可動鉄心7が構成される。
In the
有極電磁石100は、電磁接触器が正規取付状態にあるとき、図1の矢印Dの向きが鉛直下方向となる。このため、矢印Dの方向に重力が働く。そして、電磁コイル2及び可動鉄心7は水平方向に伸びている。可動鉄心7は、図示しない復帰バネにより、常時、水平方向である矢印Eの方向に付勢されている。すなわち、電磁コイル2が励磁されていない状態では、第1のアーム7bと端板部6bとが吸着している。
In the
次に、実施の形態1における有極電磁石100の動作を、図1〜図3を用いて説明する。図1は、有極電磁石100が励磁される前の状態を示す中央縦断面図である。図1において、永久磁石5の磁束8は、一点鎖線矢印で示すように磁極板6→第1のアーム7b→鉄心棒7a→上側固定鉄心3の順で循環する。電磁コイル2は未だ励磁されていないため、電磁コイル2に起因する磁束は生じない。また実施の形態1では、下側固定鉄心4の下側には永久磁石を備えていないため、従来技術と異なり、下側の永久磁石の磁束はない。
Next, operation | movement of the
図1では磁束8に起因して、第1のアーム7bと磁極板6の端板部6bとの間で吸引力が働く。そして可動鉄心7においては、復帰バネによる付勢される力と磁束8による吸引力とが合成された力により、第1のアーム7bが端板部6bに吸着し、復帰状態を維持する。また、このとき鉄心棒7aと上側固定鉄心3の間の破線で示されるギャップg1においても吸引力が働くので、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
In FIG. 1, due to the
次に電磁コイル2が励磁された直後の有極電磁石100の動作について、図2を用いて説明する。電磁コイル2が励磁されると、図2の実線矢印で示す磁束9が発生する。磁束9は、鉄心棒7a→第1のアーム7b→上側固定鉄心3または下側固定鉄心4→第2の端板部3bまたは4b→第2のアーム7cの順で循環する第1の磁束9aと、鉄心棒7a→第1のアーム7b→磁極板6→永久磁石5→上側固定鉄心3→第2のアーム7cの順で循環する第2の磁束9bとに区別できる。
Next, the operation of the
第1のアーム7bと端板部6bとの間では,永久磁石5に起因する磁束8と電磁コイル2に起因する第2の磁束9bとが、互いに打消し合う方向となる。このため、第1のアーム7bと端板部6bとの間に働く吸引力は、図1に示す非励磁状態よりも小さくなる。一方、第2のアーム7cと上側固定鉄心3及び下側固定鉄心4の第2の端板部3b及び4bとの間には、磁束9により大きな吸引力が発生する。そして、当該吸引力が、第1のアーム7bと端板部6bとの間の吸引力よりも大きくなると、可動鉄心7が図2の矢印dの方向へ変位し始める。
Between the
なお、図2に示す電磁コイル2が励磁された直後の状態でも、鉄心棒7aと上側固定鉄心3の間のギャップg1においては吸引力が働く。従って、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
Even in the state immediately after the
電磁コイル2が励磁されて可動鉄心7が矢印dの方向へ変位し始めると、第2のアーム7cと上側固定鉄心3及び下側固定鉄心4の第2の端板部3b及び4bとの間のギャップ長が短くなるため、磁気抵抗が小さくなる。すると、当該ギャップを流れる磁束が増加して吸引力がさらに大きくなり、より強く可動鉄心7を矢印dの方向へ吸引する。なお、可動鉄心7が矢印dの方向へ変位すると、第1のアーム7bと端板部6bとが離間するため、磁束8は減少するが、喪失するわけではない。すなわち、ギャップg1に働く鉄心棒7aと上側固定鉄心3との間の吸引力も、弱くはなるが、喪失しない。従って鉄心棒7aは上向きの力を受け続ける。
When the
可動鉄心7が矢印dの方向へ変位する結果、上側固定鉄心3及び下側固定鉄心4の第2の端板部3b及び4bと第2のアーム7cとが吸着する。図3は、第2のアーム7cが端板部3b及び4bと吸着する直前の有極電磁石100の中央縦断面図である。図3に示すように、吸着の直前まで、ギャップg1に働く鉄心棒7aと上側固定鉄心3との間の吸引力は喪失せず、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
As a result of the
以上述べたように、実施の形態1における有極電磁石100では、永久磁石5による磁束に起因して、有極電磁石100の一連の動作において、可動鉄心7に上向きの力、すなわち重力と反対方向の力を働かせることができる。これにより、可動鉄心7の自重による鉄心棒7aとコイルスプール1との摩擦を低減でき,コイルスプール1との間で滑らかな摺動を実現することができる。
As described above, in the
実施の形態2.
次に実施の形態2について説明する。図4ないし図6は、実施の形態2において正規取付状態にある有極電磁石100を示す中央縦断面図であり、図4は有極電磁石100が励磁される前の状態を、また図5は有極電磁石100が励磁された直後で可動鉄心7が変位する前の状態を、さらに図6は有極電磁石100が励磁され可動鉄心7が変位した後の状態を、それぞれ示す。
Next, a second embodiment will be described. 4 to 6 are central longitudinal sectional views showing the
実施の形態2における有極電磁石100は、図4に示すように、下側固定鉄心4の側板部4cの下側の外部に永久磁石50が配置されると共に、永久磁石50の下側に断面がL字形の磁極板60が配置される。磁極板60は、側板部60aを永久磁石50の下側に配置し、端板部60bを第1の端板部4aと離間して対向している。すなわち、実施の形態2では、永久磁石を有極電磁石100の上部と下部に備える点では従来と同様の構成である。
As shown in FIG. 4, the poled
一方、可動鉄心7が備える第2のアーム7cは、下側固定鉄心4との間のギャップG0より、上側固定鉄心3との間のギャップG1の方が、距離が短くなるよう構成されている。なお図4〜図6において、図1〜図3と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
On the other hand, the
次に、実施の形態2における有極電磁石100の動作を、図4〜図6を用いて説明する。図4は、有極電磁石100が励磁される前の状態を示す中央縦断面図である。実施の形態1と同様に、図4において、永久磁石5による磁束8は、一点鎖線矢印で示すように磁極板6→第1のアーム7b→鉄心棒7a→上側固定鉄心3の順で循環する。さらに、実施の形態2では、永久磁石50による磁束80が、一点鎖線矢印で示すように磁極板60→第1のアーム7b→鉄心棒7a→下側固定鉄心4の順で循環する。
Next, operation | movement of the
次に電磁コイル2が励磁された直後の電磁接触器100の動作について、図5を用いて説明する。電磁コイル2が励磁されると、図5の実線矢印で示す磁束9が発生する。実施の形態2における磁束9は、第1の磁束9aと第2の磁束9bとに加えて、さらに鉄心棒7a→第1のアーム7b→上側固定鉄心3→第2のアーム7cを循環する第3の磁束9cとに区別できる。
Next, the operation of the
ここで実施の形態2では、ギャップG0よりギャップG1の方が、距離が短くなるよう構成されている。従って、電磁コイル2が励磁される場合に発生する上記3つの磁束のうち、第3の磁束9cはG1の方がG0より多くなる。このため、第3の磁束9cに起因して、ギャップG1において第2のアーム7cと上側固定鉄心3との間には吸引力が働く。従って、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
Here, in the second embodiment, the gap G1 is configured to have a shorter distance than the gap G0. Accordingly, among the three magnetic fluxes generated when the
電磁コイル2が励磁されて可動鉄心7が矢印dの方向へ変位すると、第2のアーム7cと第2の端板部3b及び4bとの間のギャップ長が短くなるため、磁気抵抗が小さくなる。すると、当該ギャップを流れる磁束が増加して吸引力がさらに大きくなり、より強く可動鉄心7を矢印dの方向へ吸引する。なお、可動鉄心7が矢印dの方向へ変位しても、ギャップG1とG0は変化しない。従って、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
When the
可動鉄心7が矢印dの方向へ変位する結果、第2の端板部3b及び4bと第2のアーム7cとが吸着する。この場合の電磁接触器100の中央縦断面図を図6に示す。図6に示すように、吸着している状態であっても、ギャップG1において第2のアーム7cと上側固定鉄心4との間には吸引力が働き、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
As a result of the
以上述べたように、実施の形態2における有極電磁石100では、電磁コイル2を励磁することに起因して、有極電磁石100の一連の動作において、可動鉄心7に重力方向と反対方向の力を働かせることができる。これにより、可動鉄心7の自重による鉄心棒7aとコイルスプール1との摩擦を低減でき,コイルスプール1との間で滑らかな摺動を実現することができる。
As described above, in the
実施の形態3.
次に実施の形態3について説明する。図7ないし図9は、実施の形態3において正規取付状態にある有極電磁石100を示す中央縦断面図であり、図7は有極電磁石100が励磁される前の状態を、また図8は有極電磁石100が励磁された直後で可動鉄心7が変位する前の状態を、さらに図9は有極電磁石100が励磁され可動鉄心7が変位中の状態を、それぞれ示す。すなわち図7〜図9は、実施の形態1の図1〜図3に対応する。
Next, a third embodiment will be described. 7 to 9 are central longitudinal sectional views showing the
実施の形態3における有極電磁石100は、実施の形態2と同様に永久磁石50及び磁極板60が配置される。しかし実施の形態2と異なり、可動鉄心7が備える第2のアーム7cにおいて、下側固定鉄心4及び上側固定鉄心3との間のギャップは、それぞれ等しい。一方、実施の形態3においては、上側固定鉄心3の第1の端板部3aと比べて、下側固定鉄心4の第1の端板部4aの上下方向の長さは短くなるよう構成されている。すなわち、図7においてギャップg0よりもg1の方が、距離が短くなるように構成される。なお図7〜図9において、図1〜図3と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
In the
次に、実施の形態3における有極電磁石100の動作を、図7〜図9を用いて説明する。図7は、有極電磁石100が励磁される前の状態を示す中央縦断面図である。実施の形態2と同様に、図7において、永久磁石5及び50による磁束8及び80は、一点鎖線矢印で示すように循環する。
Next, the operation of the
ここで実施の形態3では、上記のようにギャップg0よりギャップg1の方が、距離が短くなるよう構成されている。従って、上記2つの磁束8及び磁束80に起因する吸引力のうち、ギャップg1において端板部3aと鉄心棒7aとの間に働く吸引力の方が、ギャップg0において端板部4aと鉄心棒7aとの間に働く吸引力よりも大きい。従って、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
Here, in the third embodiment, as described above, the gap g1 is configured to have a shorter distance than the gap g0. Therefore, among the attraction forces due to the two
次に電磁コイル2が励磁された直後の電磁接触器100の動作について、図8を用いて説明する。電磁コイル2が励磁されると、図8の実線矢印で示す磁束9a及び9bが発生する。そして、磁束9に起因して第2のアーム7cと第2の端板部3b及び4bとの間に発生する吸引力により、可動鉄心7が矢印dの方向へ変位し始める。なお、図8に示す電磁コイル2が励磁された直後の状態でも、ギャップg0に働く吸引力よりもギャップg1に働く吸引力の方が大きいため、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
Next, the operation of the
電磁コイル2が励磁されて可動鉄心7が矢印dの方向へ変位すると、第2のアーム7cと第2の端板部3b及び4bとの間のギャップ長が短くなるため、磁気抵抗が小さくなる。すると、当該ギャップを流れる磁束が増加して吸引力がさらに大きくなり、より強く可動鉄心7を矢印dの方向へ吸引する。なお、可動鉄心7が矢印dの方向へ変位しても、ギャップg0とg1は変化しない。従って、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
When the
可動鉄心7が矢印dの方向へ変位する結果、第2の端板部3b及び4bと第2のアーム7cとが吸着する。図9は、第2のアーム7cが端板部3b及び4bと吸着する直前の有極電磁石100の中央縦断面図である。図9に示すように、吸着の直前まで、ギャップg1に働く吸引力はギャップg0に働く吸引力よりも大きいので、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
As a result of the
以上述べたように、実施の形態3における有極電磁石100では、下側固定鉄心4の第1の端板部4aを、上側固定鉄心3の第1の端板部3aよりも短い構成としたことにより、有極電磁石100の一連の動作において、可動鉄心7に重力方向と反対方向の力を働かせることができる。これにより、可動鉄心7の自重による鉄心棒7aとコイルスプール1との摩擦を低減でき,コイルスプール1との間で滑らかな摺動を実現することができる。
As described above, in the
実施の形態4.
次に実施の形態4について説明する。図10は、実施の形態4において正規取付状態にある有極電磁石100を示す中央縦断面図であり、有極電磁石100が励磁される前の状態を表す図であって、実施の形態1の図1に対応する。
Next, a fourth embodiment will be described. FIG. 10 is a central longitudinal cross-sectional view showing the
実施の形態4における有極電磁石100は、実施の形態1ないし実施の形態3における有極電磁石100の構成を併せ持つ構成となっている。すなわち、永久磁石5は上側固定鉄心3の側板部3cの上側のみに配置され、第2のアーム7cは、下側固定鉄心4との間のギャップG0より、上側固定鉄心3との間のギャップG1の方が、距離が短くなるよう構成されるとともに、鉄心棒7aと第1の端板部4aとの間のギャップg0と比べて、第1の端板部3aとの間のギャップg1の方が、距離が短くなるように構成される。なお図10において、図1と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
The
実施の形態4では、実施の形態1ないし実施の形態3で述べたのと同様に、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。すなわち、励磁前には永久磁石5の磁束に起因して鉄心棒7aは上向きの力を受けるとともに、励磁して可動鉄心7が変位した後も、ギャップG1がギャップG0よりも短く、またギャップg1がギャップg0よりも短いことに起因して鉄心棒7aは上向きの力を受ける。
In the fourth embodiment, as described in the first to third embodiments, the
従って、実施の形態4における有極電磁石100では、有極電磁石100の一連の動作において、常に可動鉄心7に重力方向と反対方向の力を働かせることができる。これにより、可動鉄心7の自重による鉄心棒7aとコイルスプール1との摩擦を常時低減でき,コイルスプール1との間で滑らかな摺動を実現することができる。
Therefore, in the
なお、上記実施の形態では、例えば下側固定鉄心4の第1の端板部4aを従来よりも短い構成としたが、必ずしもこれに限るものではない。すなわち、ギャップg0よりもギャップg1の方が相対的に距離が短くなるよう構成されていればよいため、上側固定鉄心3の第1の端板部3aを下方向へ長くすることで、鉄心棒7aとの距離を相対的に短くしてもよいことは言うまでもない。
In the above-described embodiment, for example, the first
さらに、上記実施の形態では、例えば有極電磁石100の上側だけに永久磁石5を備える構成を例にとり説明したが、必ずしも上側だけに備える必要はない。例えば、有極電磁石100の下側にも永久磁石50を備える構成であっても、上側の永久磁石5の磁力が下側の永久磁石50の磁力よりも相対的に強力であれば、鉄心棒7aは上向きの力を受けるため、同様の効果を得ることができる。
Furthermore, in the above embodiment, for example, the configuration in which the permanent magnet 5 is provided only on the upper side of the
さらに、上記実施の形態では、第2のアーム7cの上側を長くして上側固定鉄心3の側板部3cとのギャップG1を短くし、または上側固定鉄心3の第1の端板部3aを長くして鉄心棒7aとのギャップg1を短くしたが、必ずしもこれに限るものではない。すなわち、例えば図11に示すように、コイルスプール1の第1のフランジ1a及び第2のフランジ1bにおいて、上側を短くすることにより、これらのギャップG1及びg1を短くしてもよい。
Furthermore, in the said embodiment, the upper side of the
さらに、上記実施の形態では、第2のアーム7c、上側固定鉄心3及び下側固定鉄心4の材質については言及していないが、これらの材質を変えることで透磁率を異ならせてもよい。例えば、上側固定鉄心3を透磁率が高いSUYなどの電磁軟鉄で構成する一方、下側固定鉄心4をSPCCなどの鋼で構成することにより、永久磁石を上下に備え、ギャップG1とG0とが等しく、かつギャップg1とg0とが等しい場合、すなわち有極電磁石100の構造が上下対象の場合であっても、鉄心棒7aは上向きの力を受ける。このため、コイルスプール1との摩擦を低減でき、滑らかな摺動を実現するという同様の効果を得ることができる。なお、ここでは上側固定鉄心3と下側固定鉄心4の材質を変えた場合について説明したが、必ずしも上側固定鉄心3と下側固定鉄心4の材質に限るものではない。すなわち、上側の磁束が通過する部材の材質を透磁率が高い材質とし、下側の磁束が通過する部材の材質を、上側の材質に比べて透磁率が低い材質とすればよい。たとえば磁極板6を高い透磁率の材質とし、磁極板60を磁極板6よりも透磁率の低い材質としてもよい。このような関係は、どの部材であっても適用できることは言うまでもない。
Furthermore, in the said embodiment, although the material of the
さらに、上記実施の形態では、鉄心棒7aが受ける上向きの力の大きさ、すなわち上向きにはたらく磁力と下向きにはたらく磁力の差の大きさについては言及していないが、当該上向きの力の大きさを、可動鉄心7の重量の2倍よりも小さくしてもよい。例えば、ギャップG1またはギャップg1の長さを適宜調整することにより、鉄心棒7aが受ける力を制御することができる。鉄心棒7aが受ける上向きの力の大きさを、可動鉄心7の重量の2倍よりも小さくすることで、本願発明を適用しない場合と比較して、コイルスプール1との摩擦を低減でき,コイルスプール1との間で滑らかな摺動を実現することができる。
Furthermore, in the above embodiment, the magnitude of the upward force received by the
1 コイルスプール
2 電磁コイル
3 上側固定鉄心
4 下側固定鉄心
5 永久磁石
6 磁極板
7 鉄心棒
8、9 磁束
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (8)
前記可動鉄心に作用する重力方向の磁力よりも、重力と反対方向の磁力が大きい
ことを特徴とする有極電磁石。 A coil formed by winding a conductive wire into a cylindrical shape is inserted so that the movable iron core is slidable in the coil axial direction, the coil is provided with a fixed body, and a permanent magnet is provided outside the fixed body. In a polarized electromagnet comprising a pole plate having a side portion extending in the coil axial direction outside the permanent magnet and an end portion facing away from one end of the coil,
A polarized electromagnet characterized in that a magnetic force in a direction opposite to the gravitational force is larger than a magnetic force in a gravitational direction acting on the movable iron core.
前記永久磁石は、前記固定体の上側の外部だけに備える
ことを特徴とする有極電磁石。 A coil formed by winding a conductive wire into a cylindrical shape is inserted so that the movable iron core is slidable in the coil axial direction, the coil is provided with a fixed body, and a permanent magnet is provided outside the fixed body. In a polarized electromagnet comprising a pole plate having a side portion extending in the coil axial direction outside the permanent magnet and an end portion facing away from one end of the coil,
The said permanent magnet is provided only in the exterior above the said fixed body, The polarized electromagnet characterized by the above-mentioned.
前記可動鉄心は一端にコイル径方向に伸びる可動片を備え、前記可動片と上側の前記固定体との距離は前記可動片と下側の前記固定体との距離よりも短い
ことを特徴とする有極電磁石。 A coil formed by winding a conductive wire into a cylindrical shape is inserted so that the movable iron core is slidable in the coil axial direction, the coil is provided with a fixed body, and a permanent magnet is provided outside the fixed body. In a polarized electromagnet comprising a pole plate having a side portion extending in the coil axial direction outside the permanent magnet and an end portion facing away from one end of the coil,
The movable iron core includes a movable piece extending in a coil radial direction at one end, and a distance between the movable piece and the upper fixed body is shorter than a distance between the movable piece and the lower fixed body. Polar electromagnet.
前記固定体は前記コイルを上下から挟持し、上側の前記固定体は前記コイルの軸方向に伸びる側部と前記コイルの一端と近接して対向する端部を備え、前記可動鉄心と上側の前記固定体との距離は前記可動鉄心と下側の前記固定体との距離よりも短い
ことを特徴とする有極電磁石。 A coil formed by winding a conductive wire into a cylindrical shape is inserted so that the movable iron core is slidable in the coil axial direction, the coil is provided with a fixed body, and a permanent magnet is provided outside the fixed body. In a polarized electromagnet comprising a pole plate having a side portion extending in the coil axial direction outside the permanent magnet and an end portion facing away from one end of the coil,
The fixed body sandwiches the coil from above and below, and the upper fixed body includes a side portion extending in the axial direction of the coil and an end portion that is close to and opposed to one end of the coil, and the movable iron core and the upper side A polarized electromagnet characterized in that a distance to a fixed body is shorter than a distance between the movable iron core and the lower fixed body.
前記固定体は前記コイルを上下から挟持し、上側の前記固定体は下側の前記固定体よりも透磁率が高い材料で形成される
ことを特徴とする有極電磁石。 A coil formed by winding a conductive wire into a cylindrical shape is inserted so that the movable iron core is slidable in the coil axial direction, the coil is provided with a fixed body, and a permanent magnet is provided outside the fixed body. In a polarized electromagnet comprising a pole plate having a side portion extending in the coil axial direction outside the permanent magnet and an end portion facing away from one end of the coil,
The polarized electromagnet according to claim 1, wherein the fixed body sandwiches the coil from above and below, and the upper fixed body is made of a material having a higher magnetic permeability than the lower fixed body.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008159351A JP2010003754A (en) | 2008-06-18 | 2008-06-18 | Polarized electromagnet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008159351A JP2010003754A (en) | 2008-06-18 | 2008-06-18 | Polarized electromagnet |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010003754A true JP2010003754A (en) | 2010-01-07 |
Family
ID=41585249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008159351A Pending JP2010003754A (en) | 2008-06-18 | 2008-06-18 | Polarized electromagnet |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010003754A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103117148A (en) * | 2013-02-25 | 2013-05-22 | 四川省宜宾普什驱动有限责任公司 | Proportion electromagnet |
CN104321840A (en) * | 2012-05-21 | 2015-01-28 | 三菱电机株式会社 | Electromagnetic device and switching device using said electromagnetic device |
CN107946020A (en) * | 2017-12-20 | 2018-04-20 | 中国电子科技集团公司第四十研究所 | A kind of DC electromagnet working status feedback device |
-
2008
- 2008-06-18 JP JP2008159351A patent/JP2010003754A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104321840A (en) * | 2012-05-21 | 2015-01-28 | 三菱电机株式会社 | Electromagnetic device and switching device using said electromagnetic device |
CN103117148A (en) * | 2013-02-25 | 2013-05-22 | 四川省宜宾普什驱动有限责任公司 | Proportion electromagnet |
CN107946020A (en) * | 2017-12-20 | 2018-04-20 | 中国电子科技集团公司第四十研究所 | A kind of DC electromagnet working status feedback device |
CN107946020B (en) * | 2017-12-20 | 2023-10-31 | 中国电子科技集团公司第四十研究所 | DC electromagnet working state feedback device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6667677B2 (en) | Magnet movable electromagnetic actuator | |
JP2006108615A (en) | Electromagnetic actuator | |
EP1826784A2 (en) | Electromagnetic actuator | |
JP7423944B2 (en) | electromagnetic relay | |
US9607746B2 (en) | Electromagnetic actuator device | |
JPWO2019021531A1 (en) | Electromagnetic actuator and hydraulic adjustment mechanism | |
JP2010003754A (en) | Polarized electromagnet | |
JP6484911B2 (en) | Permanent magnet built-in solenoid | |
WO2017149726A1 (en) | Solenoid | |
JP2006324399A (en) | Actuator and actuator driving device | |
JP2011216785A (en) | Polarized electromagnet and electromagnetic contactor | |
JP4754975B2 (en) | Polarized electromagnet | |
JP6731630B2 (en) | Electromagnetic relay | |
JP5280792B2 (en) | Electromagnetic actuator | |
WO2020031403A1 (en) | Relay | |
JP2017108612A (en) | Systems and methods for electromagnetic actuator | |
JP5370227B2 (en) | Polarized electromagnet | |
JP5697552B2 (en) | Electromagnetic actuator and electromagnetic relay using the same | |
JP5644276B2 (en) | Linear actuator | |
JP2007012500A (en) | Operating device, and switching device equipped with it | |
JP2020071993A (en) | relay | |
EP2197012A1 (en) | Electromagnet for an electrical contactor | |
JP2012055072A (en) | Linear actuator | |
WO2022201373A1 (en) | Electromagnetic actuator | |
JP5494040B2 (en) | Mobile device |