JP2009539538A - 光線療法装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、輸液等である血管内アクセス中のカテーテル(3)等の入口(2)における感染の予防に対する、光線療法装置(1)、医療システム(7)、及び光線療法方法に係る。光線療法方法に係る。特には、光線療法装置(1)が提案される。該装置(1)は、入口(2)において赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光を患者に対して適用する少なくとも1つの発光体(8,14,17)を有する。該発光体は、取付け媒体又はその一部(6,16)に対して接続され、該取付け媒体(6,16)は、血管内アクセスに対して及び/又はその間に使用される、輸液機器等である医療機器(3)を患者の皮膚(4)に対して取り付けるよう適合される。

Description

本発明は、輸液等である血管内アクセス中にカテーテル等の入口における感染の予防に対する、光線療法装置、医療システム、及び光線療法方法に係る。
血管内カテーテルは、特には集中治療室(ICU)における現在の医療行為において不可欠のものである。かかるカテーテルは、必要な血管アクセスを与えるが、その使用によって、患者を局部的感染、カテーテル関連血流感染(CRBSI)、敗血症性静脈血栓症、心内膜炎、及び他の感染症を含む局部又は全身の感染性合併症のリスクにさらす。
CRBSIの罹患率は、カテーテルの種類、カテーテル操作の頻度、患者関連のファクタにより、大幅に変化する。末梢静脈カテーテルは、血管アクセスに対して最も頻繁に使用される装置である。末梢静脈カテーテルに関連付けられる局部的又は血流感染(BSI)の罹患率は通常低いが、重大な感染性合併症は、かかるカテーテルが使用される頻度により、相当な年間疾病率(死亡率、morbidity)をもたらす。しかしながら、重大なカテーテル関連感染の大半は、特にはICUにおける患者に付けられる中心静脈カテーテル(CVC)に関連付けられる。
カテーテルの中には、無菌法に対する最善の注意が実現可能と成り得ない緊急時に挿入されるものがある。特定のカテーテル(肺動脈カテーテル、末梢動脈カテーテル)は、血行測定(haemodyanamic measurements)に対して、あるいはラボラトリ分析に対するサンプルを得るよう、1日に何度もアクセスされ得、汚染及びその後の臨床的感染に対する可能性を増大させる。
静脈内(IV)カニューレは、患者の脈管系に対する直接アクセスを提供し、脈管系への微生物の進入に対して潜在的なルートを与える。かかる微生物は、IVカニューレ、挿入場所、又はIV流体に進入し繁殖し得るようにされる場合、重大な感染症を引き起し得る。
IV治療関連菌血症は、患者にとって深刻な病気又は死亡の潜在的な原因である。発熱又は菌血症を有してあるいは有さず発生し得る追加的なカニューレ関連合併症には、静脈炎、潜在IV部位感染症、蜂巣炎、及び化膿性静脈血栓症が含まれる。
静脈内カテーテルによって引き起こされる感染症の治療は、感染の発生源に依存して、殺菌又はバクテリアによる微生物学的なもののいずれかである。「殺菌感染(sterile infection)」の標準的な治療は、アルコール及び専用のクリームの適用であり、感染した動脈及び静脈を取り囲む組織の血液潅流を促進させるようにする。感染症の微生物学的発生源の場合、浸透性又はクリームで供給される抗生物質が必要とされる。感染症を引き起こすバクテリアは、どの抗生物質が使用されるべきかを知るよう、識別されなければいけない。この点における問題は、細胞増殖によりバクテリアの発生源の確定には数日かかる、という事実である。場合によっては、この遅延は弊害をもたらす。この分析を見越して、広域抗生物質が患者に投与される。広域抗生物質は、重篤の患者の身体に負担をかけ、適切な抗生物質が有されない場合、感染症は患者の死亡に繋がる。
カテーテル及びカニューレによる感染症の発生を防ぐ方法は、重要且つ手術後のケアにおける向上を意味する。
静脈内カテーテル及びカニューレを使用する場合において感染症を防ぐよう取られる標準的な方策は、カテーテルの導入、交換、及び取扱いにおいて使用される消毒剤である。投与されるべき流体を有して使用される全ての材料は、殺菌されるべきであり、医療スタッフは、導入場所を注意深く監視すべきである。導入の場所は、皮膚を介する病原体の進入を最小限に抑えるよう、水、汚れ、及び細菌を閉め出す薄いフォイル等によって保護される。
それにもかかわらず、感染症は定期的に発生する。感染症が発生する際、患者は、抗生物質及び/又はクリームで治療され得る。しかしながら、感染症は最初の場所において防がれる方がよりよい。
本発明は、輸液等である血管内アクセス中にカテーテル等の入口の感染症を防ぐ技術を与える、ことを目的とする。
この目的は、光線療法装置によって本発明に従って達成される。該光線療法装置は、入口において赤色光及び/又は赤外線光及び/又は紫外線(UV)光を患者に対して適用する少なくとも1つの発光体を有する。該発光体は、取付け媒体(attachment medium)又はその一部に対して接続され、該取付け媒体は、患者の皮膚に対して医療機器を取り付けるよう適合される。特には、取付け媒体は、血管内アクセスに対して及び/又はそれの間に使用される、輸液機器等である医療機器を患者の皮膚に対して取り付けるよう適合される。発光体という用語は、アウトカップリング媒体、即ち光を対象に対して結合させるよう適合される媒体として理解されるべきである。発光体は、内部光源を有し得る。しかしながら、他の場合において発光体は、内部光源を有し得ず、外部光源に対して接続される。
本発明の目的はまた、医療機器を有する医療システム、及び上述された光線療法装置によって達成され、該光線療法装置の取付け媒体は、医療機器を患者の皮膚に対して取付ける。特には、医療機器は、血管内アクセスに対して及び/又はそれの間に使用され、例えば輸液用機器である。
本発明の目的はまた、光線療法方法によって達成される。当該光線療法方法は、上述された光線療法装置を患者の皮膚に対して取付ける段階、及び、光線療法装置を介して入口において赤色光及び/又は赤外線光を患者に対して適用する段階を有する。
本発明の目的はまた、血管内アクセス中にカテーテル等の入口において感染症の予防に対する上述された光線療法装置の使用法によって達成される。
薬、食べ物を取り入れるよう、また血液分析を可能にするよう、脈管系を介して例えば数日間という長い期間身体が入れられる(body is entered)場合、感染症は、頻発する合併症(often−encountered complication)である。本発明の核となる考えは、先験的に、入口における血液(微小)循環を促進することによって、血管内アクセス中にカテーテル等の入口における感染症を防ぐことである。この目的に対して、本発明によれば、(赤色/赤外)光を有する光線療法の技術が使用される。赤色及び近赤外線光、即ち、600乃至800nm(赤色光)及び0.75乃至1.4μm(近赤外線光)である波長を有する光は、光誘起の血管及びリンパ管拡張によって組織の潅流を促進させる。同じことは、200乃至380nmの波長を有するUV光に対して適用される。促進された潅流は、炎症を低減させ、白血球を感染症のリスクがもっとも高い場所に運搬する。更には、免疫システムは、光による誘起NO合成によって身体を炎症から保護するよう促進される。言い換えれば、浸透された(penetrated)組織の潅流の促進によって、免疫システムは、活性化され、合併症の数は、低減されるよう見込まれる。救急救命における患者に対しては、これらの合併症がしばしば生命を脅かすものであるため、感染の発生の低減は有益である。重篤性が低い患者に対しては、静脈内治療から発生する合併症がない場合、手術後の回復は早められ得る。
入口は、カテーテル等が通る皮膚における開口(穿刺穴)を有する。入口はまた、開口を取り囲む領域、即ち皮膚及び組織を有し得る。本発明は、例えば、中心静脈カテーテル、肺動脈カテーテル、又は末梢動脈カテーテルを使用する、各種の輸液、特には集中治療、周術期治療、又は血液透析における輸液に対して使用され得。カテーテルは、導管を有し得、それを介して流体又は機械的装置が身体に出入りする。例えば、標準的な注射針、血液サンプル針、カニューレ、トロカールシース、導入体、又はシャントは、カテーテルと考えられ得る。本発明はまた、皮膚における開口を貫通しないが患者の身体の自然開口を通るカテーテルに対しても適用され得る。本発明によれば、照射される組織領域又はカテーテル入口は、人間又は動物の何れかのものであり得る、ことが理解されるべきである。
本発明のこれらの及び他の態様は、添付の請求項において定義付けられる以下の実施例に基づいて更に明らかにされる。
本発明に従った取付け媒体は、充分な時間使用された後に廃棄され得、必要であれば他の取付け媒体が容易に適用され得る。このようにして、本発明は、光線療法のユーザにとって利便性がよく衛生的な使用法を与える。取付け媒体は、皮膚表面の種類に特化され(dedicated to the type of skin surface)得る。取付け媒体は、形状及び寸法において可撓性であり得、実際に身体の外側部分に対して適用され得るようにされる。本発明の望ましい一実施例によれば、取付け媒体は、包帯、フォイル、又はプラスタ(plaster)等である。望ましくは、エラストマ材料は、ネオプレン、天然ゴム、又は熱可塑性エラストマ等であり、取付け媒体に対して使用される。かかる媒体は、医療環境において既に使用されており、安全性等に関する全ての医療需要を満たす。望ましくは、自己接着取付け部材は、接着テープ又はフォイル等であり、使用が容易であるため用いられる。望ましくは、自己接着フォイルは、医療機器を皮膚に対して接着するよう使用される。かかるフォイルは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)ポリマ等である導光可撓性材料を有して作られる。更には、かかるフォイルは、入口を覆うよう同時に使用され得、病原体が皮膚を介して侵入することを防ぐ。フォイルの使用は、本発明の実施を容易にし得る。
本発明の望ましい実施例によれば、発光体は、赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光の源を有する。即ち、光源は、取付け媒体又はその一部に対して直接接続される。これによって、充分に管理可能である一体的な光線療法装置がもたらされる。光源から発光体までの光路は、大変短い。故に、光運搬(light transport)中、減衰はごく僅かしかなく、広範囲に及びケーブリング又はワイヤリングは必要ではない。望ましい一実施例では、発光体は光源と同一である。即ち、光源のみがあり、該光源が同時に発光体としての役割を果たす。これは、例えば、OLED(有機発光ダイオード)が光導体又はディフューザ等を必要としない本来備わっている広範囲光源として使用される場合である。
あるいは、本発明の他の望ましい実施例によれば、発光体は、赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光の源に対して接続可能である。言い換えれば、光源は、取付け媒体の外側に与えられ、発光体に対して結合される。これは、大変軽量且つ小型の光線療法装置をもたらす。更には、取付け媒体はより可撓性であり得、故に不規則に形成される医療機器を取付けることも可能にされる。望ましくは、LED(発光ダイオード)は、光源として使用され、光導体及び/又はディフューザは、発光体として用い得られる。
適切な場合、取付け媒体は、内部又は外部光源から発光体へと光を結合するよう導波管としての役割を有するよう、適合される。言い換えれば、発光体及び光源を接続する追加的な光導ケーブルは、必要とされない。
上述された通り、本発明の他の望ましい実施例によれば、LED光源が使用される。光源及び取付け媒体は、「光テキスタイル(photonic textile)」、即ちLEDシステム等である照明システムを包含するファブリックの形状において一体にされ得る。光源が取付け媒体へと一体にされる場合、可撓性及び/又は透明なOLED(有機LED)光源は、望ましくは用いられる。透明OLEDの利点は、入口の外観検査が容易であること、である。透明OLEDの代わりに、反射型OLEDは、望ましくは患者の皮膚に対して大量の光を方向付けるよう使用される。OLEDが使用される場合、望ましくはOLEDフォイルは、単一の一体的な装置として使用され、同時に光源、発光体、及び取付け媒体としての役割を果たす。OLED装置の技術的特徴に関する詳細な情報は、本願に参照として組み込まれる欧州特許出願番号05110643.3において記載される。しかしながら、周知である赤外線ランプ又はUVランプ等である他の光源が使用されてもよい。
上述された光線療法装置は、異なる方途において使用され得る。本発明の望ましい一実施例によれば、発光体は、患者の皮膚の上又はその上方に直接位置付けられるよう適合される。この場合、特にはカテーテル、カニューレ等の入口を取り囲む組織である患者の皮膚は、光を有して治療される。
本発明の他の望ましい実施例によれば、発光体は、患者の身体の外側において医療機器の受信部上に位置付けられるよう適合される。該医療機器は、受信部に対して接続され且つ患者の身体に入るよう適合される、発光部を有する。言い換えれば、光は、光線療法装置の発光体から医療機器の受信部まで、該受診部から入口近くにおける患者の体内、即ち皮下に位置決めされる医療機器の他の部分まで、送られる。この場合、医療機器自体又は医療機器の一部は、適切な材料を有して作られ、患者の体内、特には患者の動脈内部に光を案内する光導体としての役割を有する。光の内用は、望ましくは静脈炎の場合に適用される。
外部及び内部治療はいずれも、内部又は外部の光源が使用されるか否かに関わらず、光線療法装置を有して達成され得る。光源は、内部的又は外部的に与えられ得る、制御ユニットを用いて制御される。制御ユニットは、波長、輝度、色、パルス幅、強度等である光源の駆動条件を制御する。望ましくは、全ての制御パラメータは、例えば制御ユニットの外側のノブの調節、又はワイヤレス通信ネットワーク等である通信パスを介して制御ユニットに送られるべき制御コマンドを用いて、調節手段によって変えられ得る。制御コマンドを介する制御パラメータの調節が望ましいのは、例えばパスワード等を使用して、権限を有する人のみが制御パラメータを変えることができることが確実にされ得るためである。
本発明の望ましい実施例によれば、少なくとも1つのセンサが与えられ、複数の患者の状態を得るよう適合される。得られるべき患者データの例は、温度及び皮膚の色である。更には、化学物質検出が適用され得、例えばNOセンサは、取付け媒体へと一体にされ得る。かかる追加的な監視は、医療スタッフによって視覚及び手動検査の次に使用され得る。
更には、制御ユニットが与えられ、センサに対して接続される。制御ユニットは、得られた患者の状態データに依存して光源の光放射及び/又は発される波長を制御するよう適合される。望ましくは、2つ又はそれより多くの異なる(内部及び/又は外部)光源が与えられ、制御ユニットは、患者の状態データに依存して光源の間を切り替えるよう適合される。制御ユニット、センサ、光源は、互いに対して接続される。制御ユニット及び複数のセンサ(the number of sensors)はいずれも、内部又は外部ユニットとして実施され得る。即ち、制御ユニット及び複数のセンサはいずれも、取付け媒体へと一体にされ得るか取り付けられ得、あるいは、患者の衣服のポケット等である遠隔の場所において与えられ得る。電源は、制御ユニット及び光源に電力を与えるよう外部的又は内部的に与えられる。望ましくは、バッテリは、DC電源を与えるよう使用される。この場合、光線療法装置の寸法及び重量を最小限に抑えるよう、電源ケーブルによって接続される遠隔の場所にバッテリを位置決めすることは、必須ではないが望ましい。
望ましくは、制御ユニットは、センサデータに依存して、IR光等である第1の波長とUV光等である第2の波長との間を切り替えるよう適合される。これは、細菌感染の場合に有利である。光線療法は続いて、微生物を殺すか不活性化するよう、より短い波長を有する光(例えば、200乃至380nmという波長を有するUV)を有して消毒光線療法と組み合わされ得る。UV光の短いパルス又はフラッシュは望ましくは、注射針の導入時に、またその後は所望により、与えられる。かかる組み合わされた光線療法装置は、感染を防ぐよう、発生したら感染を治療するよう、いずれにも使用され得る。
本発明のこれらの及び他の態様は、以下の実施例及び添付の図面を参照して、一例として以下に詳細に記載される。
図1は、血管内アクセス中、カニューレ3の入口2における感染の予防に使用される、本発明に従った光線療法装置1を示す。カニューレ3は、患者の皮膚4を貫通し、患者の動脈5を穿刺する。光線療法装置1は、カニューレ3と接触し且つカニューレ3を患者の皮膚4に取付ける、取付け媒体6を有する。光線療法装置1及びカニューレ3は、本発明に従った医療システム7を形成する。取付け媒体6は、入口2において患者の皮膚4に対して近赤外線光(矢印参照)を適用するよう発光体8を有する。発光体8は、フラットディスプレイ部材等であり得る。カニューレ3の代わりに、カテーテル又は他の装置が本発明を示すよう使用される。
本発明の一実施例は、図2に示される。ディフューザを有する発光体8は、近赤外線光(矢印参照)を放射するよう光線療法装置1の下方表面9において位置付けられる。発光体8は、赤外線ランプ等である赤外線光源10に対して接続される。光源10は、制御ユニット11に対して接続される。制御ユニット11は、電源12に対して接続される。全ての構成備品は、光線療法装置1において組み込まれる。光線療法装置1は、可撓性のプラスタ(flexible plaster)の形状に設計される。光線療法装置1は、取付け媒体6、即ちプラスタの接着部分を有する。取付け媒体6は、光線療法装置1の下方表面9を形成し、発光体8を取り囲む。
本発明の他の実施例は、図3に示される。光線療法装置1は、可撓性フォイル13を有する。フォイル13は、可撓性サブキャリア(subcarrier)15上にOLED14を有する。例えば、テキスタイル又はプラスチックのサブキャリアが使用され得る。OLED14は、フォイル13の下方部分を形成し、サブキャリア15は、フォイル13の上方部分を形成する。OLED14は、近赤外線光(図示せず)に対する一体にされた光源及び発光体として働く。OLED14は、自己接着性であり、即ちOLED14の下方表面は、透明な接着剤16を有してコーティングされ、患者の皮膚4上へとカニューレ3を取付けるよう、取付け媒体としての役割を果たす。フォイル13は、制御ユニット11及び電源12を有する外部筐体に対して接続される
本発明に従ったいずれの実施例においても、発光体8,14は、患者の皮膚4上に位置付けられるよう適合される。本発明の他の実施例では、図4に示される通り、光導体の形状である発光体17は、患者の身体の外側におけるカニューレの外側におけるカニューレ3の受信部18上に位置決めされるよう適合される。受信部18は、カニューレ3の他の部分19に対して接続され、患者の身体に入る。赤外線光は、発光体17から受信部18まで、カニューレ3の受信部18から患者の体内にある発光部19まで案内される。患者の身体の内部において、近赤外線(参照矢印)は、入口2の下方の組織に対して放射される。
本発明の他の実施例は、図5に示される。光線療法装置1は、図3中の装置と同様に作られる。しかしながら、2つの異なる組み合わされた発光体/光源の構成要素14,20は、フォイル13に組み込まれる。第1の構成要素14は、赤外線光を放射するよう適合され、第2の構成要素20は、UV光を放射するよう適合される。構成要素14,20はいずれも、制御ユニット11に対して接続される。更には、センサユニット21は、フォイル13の一部として与えられる。センサユニット21は、入口において皮膚の温度等である患者の状態データを得るよう適合される。温度データは、制御ユニット11に対して伝達され、制御ユニットは、近赤外線光(矢印)とUV光(破線矢印)との間で組み合わされた発光体/光源構成要素10,20を切り替える。言い換えれば、光線療法に対して使用される光の波長は、検出される温度に依存して変えられる。代替的に、あるいは自動波長選択に加えて、波長は、医師又は他の当業者によって外部的に制御され得る。
制御ユニット11は、制御するタスクを実行するよう、機能モジュール又はユニットを有し得る。機能モジュール又はユニットは、ハードウェア、ソフトウェア、又はその組合せの形状において実行される。特には、制御ユニット11は、マイクロプロセッサを有する。マイクロプロセッサは、得られた患者データの算出、並びに、結果の評価及び光源を制御するための制御命令の確定という全てのタスクを実行するよう適合される。これは、かかるタスクを実行するよう適合されるコンピュータ命令を有するコンピュータソフトウェアを用いて、ソフトウェアがマイクロプロセッサにおいて実行される際に、本発明に従って達成される。
上述された通り、本発明は、異なる光システムを使用して実施され得る。かかる光システムの望ましい例は、内在性の広範囲光源として使用されるOLED、活性範囲の外側で使用される場合に光導体を有するLED、及び活性範囲の内側で使用される場合にディフューザを有するLEDである。光導体を有するLEDは、PDMSシートのファイバ状の光導媒体に対して接続されるLED光源として実施され得る。この場合、光は、光導体を用いて治療の箇所まで案内される。ディフューザを有するLEDは、複数の無機LEDとして実施され得る。該無機LEDは、点源としての役割を有し、その光は、連続的な光強度を達成するよう、ディフューザを用いて治療されるべき活性範囲にわたって広がる。ディフューザは望ましくはスペーサとして使用され得、外側皮膚における適切な湿度が、バクテリアが成長するよう促進される環境を作らない、ことを確実なものとする。
本発明が前述された例証的な実施例の詳細に制限されないこと、及び本発明が本発明の趣旨及び本質的な特性から逸脱することなく特定の形状において実現され得ることは、当業者にとって明らかである。したがって本願の実施例は、全ての点において制限的ではなく例証的である、と考えられるべきであり、本発明の範囲は、前述された説明ではなく添付の請求項によって示されるものである。したがって、請求項と同等なものの意味及び範囲内である全ての変更は、本願において含有されるよう意図される。更には、「有する」という語は他の要素又は段階を除外するものではなく、単数を示す語はその複数の存在を除外するものではなく、コンピュータシステム又は他のユニット等である単一の要素は請求項に記載される複数の手段の機能を満たし得る、ことは明らかである。請求項中の参照符号は、関連する請求項を制限するものとして解釈されるべきではない。
<参照符号>
1 光線療法装置
2 入口
3 カニューレ
4 皮膚
5 動脈
6 取付け媒体
7 医療システム
8 発光体
9 下方表面
10 IT光源
11 制御ユニット
12 電源
13 フォイル
14 OLED
15 サブキャリア
16 接着剤
17 発光体
18 受信部
19 発光部
20 UV光源
21 センサユニット
血管内アクセス中に使用される光線療法装置の概略図である。 本発明に従った光線療法装置の概略的ブロック図である。 本発明に従った光線療法装置の概略的ブロック図である。 血管内アクセス中に使用される光線療法装置の概略図である。 本発明に従った光線療法装置の概略的ブロック図である。

Claims (11)

  1. 血管内アクセス中のカテーテル等の入口における感染の予防に対する光線療法装置であって、
    前記入口において赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光を患者に対して適用する少なくとも1つの発光体、を有し、
    該発光体は、取付け媒体又はその一部に対して接続され、該取付け媒体は、前記患者の皮膚に対して医療機器を取り付けるよう適合される、
    光線療法装置。
  2. 前記取付け媒体は、包帯、フォイル、又はプラスタである、
    ことを特徴とする請求項1記載の光線療法装置。
  3. 前記発光体は、赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光の源を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光線療法装置。
  4. 前記発光体は、赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光の源に対して接続可能である、
    ことを特徴とする請求項1記載の光線療法装置。
  5. 望ましくはOLED光源である、LED光源によって特徴付けられる、
    請求項1記載の光線療法装置。
  6. 前記発光体は、前記患者の皮膚上に位置付けられるよう適合される、
    ことを特徴とする請求項1記載の光線療法装置。
  7. 前記発光体は、前記患者の身体の外側における医療機器の受信部上に位置付けられるよう適合され、該医療機器の他の部分は、患者の身体に入るよう適合される、
    ことを特徴とする請求項1記載の光線療法装置。
  8. 医療システムであって、
    ・ 医療機器と、
    ・ 請求項1記載の光線療法装置と、
    を有し、
    該光線療法装置の取付け媒体は、患者の皮膚に対して前記医療機器を取付ける、
    医療システム。
  9. 血管内アクセス中のカテーテル等の入口における感染の予防に対する光線療法方法であって:
    ・ 患者の皮膚に対して請求項1記載の光線療法装置を取り付ける段階と、
    ・ 該光線療法装置を介して、前記入口において前記患者に赤色光及び/又は赤外線光及び/又はUV光を適用する段階と、
    を有する光線療法方法。
  10. 更には、
    ・ センサユニット等を用いて患者の状態データを得る段階と、
    ・ 前記得られた患者の状態データに依存して、制御ユニットを用いて前記患者に対して適用されるべき前記光の波長を選択する段階及び/又は前記光源を制御する段階と、
    によって特徴付けられる請求項9記載の光線療法方法。
  11. 光線療法装置の使用法であって、
    血管内アクセス中のカテーテル等の入口における感染の予防に対する請求項1記載の光線療法装置の使用法。
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