JP2009536811A - 収差許容遠赤外線撮像システム - Google Patents

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ジョエル エフ. ルトコフスキ,
ミオドラグ シュチェパノビッチ,
ハンス ブランドン ウォッチ,
ウラジスラフ ブイ. チュマチェンコ,
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オムニビジョン シーディーエム オプティクス, インコーポレイテッド
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Abstract

堅固で費用効率が高く、かつ収差に対する許容のある遠赤外線撮像システムを提供することが望ましい。本発明では、所定の位相変調に効果を与える1つ以上の光学素子と、該1つ以上の光学素子によって形成された画像を電子データに変換する検出器と、該電子データを処理するポストプロセッサと、を備える遠赤外線撮像システムが提供される。上記所定の位相変調は、高位分離位相関数と定数プロファイルパス位相関数とのうちの1つである位相関数を含み、上記電子画像を表示するための表示装置をさらに含む。

Description

(関連出願)
本出願は、2006年5月9日出願の米国仮特許出願第60/798,986号(名称「FAR INFRARED CAMERA SYSTEM」)に対する優先権を主張し、該仮特許出願は本明細書において参照により援用される。
生命のある対象物は通常赤外(「IR」)線を放出しているため、自動車用途において、赤外(「IR」)スペクトルで形成した画像の使用が有利であり得る。そのような放射線は、人間には見えないが、有用な画像を得るのに自然光が得られなかったり暗過ぎたりする夜間でさえもIRカメラにより「見る」ことができる。
遠赤外線撮像システムは、所定の位相変調を実行する1つ以上の光学素子と、該1つ以上の光学素子によって形成された画像を電子データに変換する検出器と、該電子データを処理するポストプロセッサとを備える。システムは処理された電子データを表示するための表示装置をさらに備え得る。
堅固で費用効率が高く、かつ収差に対する許容のある(tolerant)遠赤外線撮像システムを提供することが望ましい。収差は、例えば、撮像システムを組み立てている間の温度変化および/またはアラインメント不良により引き起こされ得る。例えば、遠赤外線撮像システムが、歩行者や障害物検知システムの一部として自動車で用いられるものである場合、遠赤外線撮像システムは、小型で、既存の自動車コンピュータおよび電子システムと容易に一体化でき、かつ、−40℃から+85℃などの作動温度における大きな変動に耐え得るものでなければならない。さらに、遠赤外線撮像システムは、例えば12°の半視野(Half Field of View;HFoV)などの良好な視野性能を呈するものでなければならない。
図1は、遠赤外線撮像システム10を示す。システム10は、光学素子12、14と検出器20とを備え、光窓18を備え得る。システム10は、光線5などの電磁エネルギを、検出器20でキャプチャされた画像22へと撮像する。光線5を形成する電磁エネルギは、例えば、可視および/またはIRスペクトルであってもよい。光学素子14の面16は、所定の位相関数を光線5に付与する特殊化した位相面であり、特に、面16は光線5の波面を所定の位相関数、例えば高位分離(「HOS」)位相関数または定数プロファイルパス(「CPP」)位相関数でエンコードすることができる。HOSまたはCPP位相関数、あるいはその他の位相関数は、光学素子14の製造の簡単さ、人工物の視覚的外観およびそのSN比などの要因に基づき、所与の用途に対して選択および/または最適化することができる。IRスペクトルにおける撮像を容易にするため、光学素子12、14(例えば面16を含む)は、例えば、光学グレードのゲルマニウムおよび/またはIRスペクトルにおける伝達に最適化されたその他の材料などで作製することができる。図1に示す2つの光学素子12、14よりも多いあるいは少ない光学素子は、システム10において画像22を形成するのに利用することができることは理解されたい。
検出器20は、任意にポストプロセッサ24(例えば、マイクロプロセッサまたはソフトウェアの制御下におけるコンピュータ操作)で処理することができる画像22を電子画像に変換して、表示装置26に表示する。あるいはまた、検出器20は、電子画像を直接表示装置26に送ることができる。ポストプロセッサ24は、光学素子14の面16により乱れた画像をシャープにするために、さらに、任意に、システム10の変調伝達関数(「MTF」)を増大するために、1つ以上のフィルタを実行することができる。ポストプロセッサ24はまた、温度依存性フィルタリングを実行することができる。
一定の実施形態において、光学素子14の面16によって付与された位相関数は回転非対称であってよく、そのような場合、アリアジングなどの効果を最小限にすることおよび/またはポストプロセッシングとの相互作用は、検出器20に対する光学素子14の回転アラインメントによって容易にすることができる。そのような一実施形態において、アラインメントは、例えば、組み立て中に検知および/または操作可能な、光学素子14、検出器20のいずれか一方あるいは両方に対するノッチ、溝またはフラットなどの機械的手段によって容易にすることができる。別のそのような一実施形態において、光学素子14および/または検出器20は、人間により、または機械的視覚機器により撮像または位置合わせ可能な基準マークを備えてもよい。さらに別のそのような実施形態において、システム10は、少なくとも1つの光学素子14および回転可能な検出器20と共に組み立てて機能を果たすことができる。次いで、光学素子14の検出器20に対する回転アラインメントは、システム10で形成した画像を観察して最適化する人間または機械的視覚装置で調整することができ、光学素子14と検出器20の位置は、画像を最適化する際に回転するよう固定することができる。
図2は、図1の光学素子12の例示的な詳細設計200を示す。例示的な設計200において、光学素子12は光学グレードのゲルマニウム(Ge)で形成される。光学素子12は、第1の面(「SURF02」とラベルを付す)と第2の面(「SURF03」とラベルを付す)とを備える。図2に示す数値はミリメートル単位である。典型的な設計200におけるSURF02のクリアアパーチャ(「CA」)径は28.7860mmであり、一方、SURF03のCAは23.6260mmである。SURF02のCA内における最大垂直接触点(Point of Vertical Tangent;PVT)のサグ(sag)は5.0270mmであり、一方、SURF03のCA内における最大PVTサグは3.1380mmである。例示的な設計200において、最大表面粗さはRd=3.00nmおよびRz=50.00nmで表すことができる。SURF02とSURF03との間の最大ウェッジは5°であり、一方、SURF02とSURF03との間の最大デカンタは0.025mmである。さらに、この例示的な設計における面形状からの偏差は0.005mmを超えないよう特定され、中央厚(6.00mm)の公差は±0.025mmになるよう特定される。
図3は、図1の光学素子14の例示的な詳細設計300を示す。例示的な設計300において、光学素子14は、Umicore Opticsから入手可能なGASIR(登録商標)などの光学グレードの赤外材料で形成される。光学素子14は、第1の面(「WFC SURF04」としてラベルを付す)と第2の面(「SURF05」としてラベルを付す)とを備え、ここで第1の面においてWFCは波面コーディングには短い。また、図3に示す数値はミリメートル単位である。WFC SURF04のCA径は10.5171mmであり、一方、SURF05のCA径は12.0946mmである。WFC SURF04のCA内における最大PVTサグは−0.5798mmであり、一方、SURF05のCA内における最大PVTサグは−0.8675mmである。例示的な設計300において、最大表面粗さはRd=3.00nmおよびRz=50.00nmで表すことができる。また、WFC SURF04とSURF05との間の最大ウェッジは5°であり、一方、WFC SURF04とSURF05との間の最大デカンタは0.025mmであるべきである。中央厚(5.79mm)は公差±0.025mm内であると特定される。
WFC SURF04のさらなる細部は、式(1)〜(5)および表1で与えられる。
Figure 2009536811
Figure 2009536811
同様に、SURF05のさらなる細部は、式(6)と表2で与えられる。
Figure 2009536811
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図2と図3に示す光学素子が図1のシステム10に含まれるとき、有効焦点長(EFL)28.95mm、f値(「F/#」)が1.41、最大歪みが1.8%を伴うHFoVが12°かつ該HFoV値における最小相対照度が82%を備える、高感度の遠赤外線撮像システムが得られる。このシステムの全光学トラック(TOTR)は、これを光学素子12の前面から検出器20までの距離と定義するが、38mmである。
特殊化した位相面を有する場合と有さない場合の遠赤外線撮像システム10の性能に関する比較を以下で説明する。図4〜図6は、特殊化した位相面(例えば、WFC SURF04)を有さない従来の遠赤外線撮像システムに入る軸上(入射角0°)の光線と軸外(入射角12°)の光線について、温度−40℃、+20℃、+85℃それぞれにおける、撮像システムから100m離れた位置の対象物に関するMTFプロット400、500、600をそれぞれ示す。図4のMTFプロット400は、軸上MTFについての実線410を含む。本明細書の記載においては、仮想的に重なるタンジェントMTFとサジタルMTFとを備えることに留意すべきである。さらに、MTFプロット400は、軸外のタンジェントMTF420と、軸外のサジタルMTF430とを含む。図5のMTFプロット500は、軸上MTFについての実線510と、軸外のタンジェントMTF520と、軸外のサジタルMTF530とを含む。図6のMTFプロット600は、軸上MTFについての実線610と、軸外のタンジェント620と、軸外のサジタルMTF630とを含む。図4〜図6からわかるように、MTFは、異なる温度に対して、軸上と軸外それぞれの入射角の間で広範に変化している。
図7〜図9は、特殊化した位相面16(例えばWFC SURF04)を有する遠赤外線撮像システム10に入る軸上(入射角0°)の光線と軸外(入射角12°)の光線について、温度−40℃、+20℃、+85℃それぞれにおける、撮像システムから100m離れた位置の対象物に関するMTFプロット400、500、600をそれぞれ示す。図7のMTFプロット700は、軸上MTFについての実践710、軸外のタンジェントMTF720、軸外のサジタルMTF730を含む。図8のMTFプロット800は、軸上MTFについての実践810、軸外のタンジェントMTF820と、軸外のサジタルMTF830とを含む。図9のMTFプロット900は、軸上MTFについての実線910と、軸外のタンジェントMTF920と、軸外のサジタルMTF930とを含む。図7〜図9からわかるように、軸上光線についてのMTF(点線で示す)と軸外光線についてのMTF(実線で示す)は、図7〜図9に示す従来システムのMTFと形状ならびに大きさにおいて非常に類似しているが、従来システムのMTFほど変化がない。
同様に、図10〜図12は、特殊化した位相面(すなわち、WFC SURF04)を有さない従来の遠赤外線撮像システムに入る軸上(入射角0°)の光線と軸外(入射角12°)の光線について、温度−40℃、+20℃、+85℃それぞれにおける撮像システムから10m離れた位置の対象物に関するMTFプロットをそれぞれ示す。図10のMTFプロット1000は、軸上MTFについての実線1010と、軸外のタンジェントMTF1020と、軸外のサジタルMTF1030とを含む。図11のMTFプロット1100は、軸上MTFについての実線1110と、軸外のタンジェントMTF1120と、軸外のサジタルMTF1130とを含む。図12のMTFプロット1200は、軸上MTFについての実線1210と、軸外のタンジェントMTF1220と、軸外のサジタルMTF1230とを含む。また、従来の撮像システムにおいて、MTFは、異なる温度に対して、軸上と軸外の入射角の間で広範に変化している。
図13〜図15は、特殊化した位相面16(すなわち、WFC SURF04)を備えた遠赤外線撮像システム10に入る軸上(入射角0°)の光線と軸外(入射角12°)の光線について、温度−40℃、+20℃、+85℃それぞれにおける撮像システムから10m離れた位置の対象物に関するMTFプロットをそれぞれ示す。図13のMTFプロット1300は、軸上MTFについての実線1310と、軸外のタンジェントMTF1320と、軸外のサジタルMTF1330とを含む。図14のMTFプロット1400は、軸上MTFについての実線141と、軸外のタンジェントMTF1420と、軸外のサジタルMTF1430とを含む。図15のMTFプロット1500は、軸上MTFについての実線1510と、軸外のタンジェントMTF1520と、軸外のサジタルMTF1530とを含む。図13〜図15において注目されるように、軸上光線に対するMTF(点線で示す)と軸外光線に対するMTF(実線で示す)は形状と大きさにおいて非常に類似しており、従来のシステムについての図10〜図12に示すMTFほどには変化していない。
システム10の光学素子の組み合わせに対して、例えば、ZEMAX(登録商標)などの光学システムデザインソフトを用いて公差分析もまた行うことができる。この場合では、公称設計に関するMTF値における相対的な変化は、予測される公差の概算を与えるものであると考えられる。正の公差についての公差分析の結果を表3に要約する。公差分析という状況において、「MTFA」は所与の空間周波数におけるタンジェントMTFとサジタルMTFを意味する。
Figure 2009536811
Figure 2009536811
公差分析における考察の1つは、WFC SURF04におけるサグの非対称性に起因する光学素子14の回転アラインメント公差である。典型的には、この回転アラインメントにおける公差は約±1°である。システム10の組み立てに用いる特定の光学機械設計および組み立て法に依存して、多種多様なオプションが、この回転アラインメントを容易にするのに利用可能である。例えば、機械のハウジングとインターフェースで連結するために、ノッチまたはV型溝を光学素子14の縁部内に導入することができる。他の例として、対応する基準マークをハウジング上とクリアアパーチャの外側における光学素子14上に配置することができる。あるいはまた、角度アラインメントを補助するために、光学素子14の縁部に平坦面を形成してもよい。これらおよびその他のアラインメント方法は、例えば、2007年4月17日出願の国際特許出願第PCT/US07/09347号「ARRAYED IMAGING SYSTEMS AND ASSOCIATED METHODS」に開示されている。
検出器20で形成された画像22は、再構築フィルタを実行するポストプロセッサ24で「再構築」することができる。図16〜図18は、図1のポストプロセッサ24で実行可能な例示的な「アグレッシブ」フィルタカーネルの二次元、三次元および表にした表現図をそれぞれ示す。同様に、図19〜図21は、図1のポストプロセッサ24で実行可能な例示的な「ソフト」フィルタカーネルの二次元、三次元および表にした表現図をそれぞれ示す。アグレッシブフィルタカーネルとソフトフィルタカーネルのいずれも、対象物までの距離10メートルに対して、軸上、−40℃、+20℃、および+85℃において最良にエイリアシングされた多点像分布関数(「PSF」)を用いて構築された31×31の素子フィルタカーネルである。すなわち、フィルタカーネルの設計に、3つの異なるPSFを用いたということである。これらフィルタカーネルのいずれも、最終的な光学システム設計、検出器設計ならびに用途要求に従って、システムレベルにおいてさらに最適化することができる。アグレッシブフィルタカーネルおよびソフトなフィルタカーネルを浮動小数点カーネルとして示すが(図18と図21を参照)、これらカーネルは整数カーネルとして容易に変更することができる。
ポストプロセッシングにおけるアグレッシブフィルタカーネルの挙動とソフトフィルタカーネルの挙動との間における相違を図22に示す。図22は、アグレッシブフィルタカーネルとソフトフィルタカーネルとを用いて異なる方向に対する正規化空間周波数の関数としてMTFのプロット2200を含む。点線2210はアグレッシブフィルタによる水平方向と垂直方向におけるMTFに対応しており、一方、実線2220は、アグレッシブフィルタによる対角方向におけるMTFに対応している。一点鎖線2230は、ソフトフィルタによる水平方向と垂直方向におけるMTFに対応しており、一方、点線2240は、ソフトフィルタによる対角方向におけるMTFに対応している。アグレッシブフィルタカーネルとソフトフィルタカーネルの両方に関して、WFC SURF04におけるHOS位相関数の使用により、図22に示すように、水平方向と垂直方向における場合よりも非常に高い増加を有する再構築フィルタが得られる。
図23〜図25は、10メートルの距離に位置する対象物に対してアグレッシブフィルタを用いてポストプロセッシングを行った後のMTFを示す。図23のMTFプロット2300は、軸上MTFについての実線2310と、軸外タンジェントMTF2320と、軸外サジタルMTF2330とを含む。図24のMTFプロット2400は、軸上MTFについての実線2410と、軸外タンジェントMTF2420と、軸外サジタルMTF2430とを含む。図25のMTFプロット2500は、軸上MTFについての実線2510と、軸外タンジェントMTF2520と、軸外サジタルMTF2530とを含む。図23〜図25と、図10〜図12(従来の遠赤外線撮像システムに関するMTF)および図13〜図15(図1〜図3に示す実施形態による特殊化位相面を備える遠赤外線撮像システムに関するMTF)との比較において、アグレッシブフィルタカーネルによるポストプロセッシングにより、大きさにおいて従来の遠赤外線撮像システムのMTFに類似のMTFが得られる一方、異なる温度における軸上MTFと軸外MTFおいての外形の類似性は維持されている。すなわち、特殊化位相面とポストプロセッシングとの組み合わせにより、異なる入射角ならびに温度変化に対して許容可能な撮像性能が得られる。
図26と図27は、自動車における収差許容遠赤外線撮像システムの例示的な実施形態を示す。図26は、2つの遠赤外線システム2610を内部に備える自動車2605の側面図2600を示す。各遠赤外線撮像ステム2610は、検出器2630に接続された光学機器2620と、撮像システム電子機器2640とを備える。図27は、自動車2605の正面図2600’を示しており、自動車の前面に導入されたさらなる遠赤外線撮像システム2610を図示す。撮像システム電子機器は、例えば、自動車2600のナビゲーションシステムに情報を提供するよう、自動車の電子機器2650に接続することができる。遠赤外線撮像システム2610は、それらに限定されるものではないが、歩行者や障害物の認識と衝突防止あるいはカーナビゲーションなどの機能において補助を行うことができる。
本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の遠赤外線撮像システムに変更を行うことができる。例えば、図1と図3は、所与の面(すなわち、WFC SURF04)に実行される所定の位相関数を示すが、所定の位相関数の効果は、2006年4月17日出願の米国特許出願第60/792,444号「IMAGING SYSMTEM WITH NON−HOMOGENEOUS WAVEFRONT CODING OPTICS」に開示されているような材料の容量により得ることができる。上記出願は参照として本明細書に援用される。また、ポストプロセッシングは、G.E.Johnsonらの「Passive ranging through wave−front coding:information and application」、Appl.Opt.,vol.39,no.11,pp.1700−1720,10 April 2000に開示されるような作動温度に従って選択することができる。したがって、上記開示または添付の図面に含まれる記載は例示として解釈すべきであって、限定的な意味ではないことに留意されたい。添付の特許請求の範囲の記載は、本明細書に開示される全ての均等および特定の特徴ならびに本発明の方法とシステムの範囲に関する記載を含むことを意図するものであり、言い換えるならば、それらの範囲内にあると言える。
図1は、一実施形態による遠赤外線撮像システムを示す。 図2および図3は、図1の遠赤外線撮像システムで使用するのに適した光学素子の詳細な設計を示す。 図2および図3は、図1の遠赤外線撮像システムで使用するのに適した光学素子の詳細な設計を示す。 図4は、「従来の」撮像システム(すなわち、所定の位相変調が含まれていない)についての、撮像システムから100m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対する変調伝達関数(MTFs)のプロットを示す。 図5は、「従来の」撮像システム(すなわち、所定の位相変調が含まれていない)についての、撮像システムから100m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対する変調伝達関数(MTFs)のプロットを示す。 図6は、「従来の」撮像システム(すなわち、所定の位相変調が含まれていない)についての、撮像システムから100m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対する変調伝達関数(MTFs)のプロットを示す。 図7〜図9は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムについて、撮像システムから100m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対する変調伝達関数(MTF)のプロットを示す。 図7〜図9は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムについて、撮像システムから100m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対する変調伝達関数(MTF)のプロットを示す。 図7〜図9は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムについて、撮像システムから100m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対する変調伝達関数(MTF)のプロットを示す。 図10〜12は、従来の撮像システムについての、撮像システムから10m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対するMTFのプロットを示す。 図10〜12は、従来の撮像システムについての、撮像システムから10m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対するMTFのプロットを示す。 図10〜12は、従来の撮像システムについての、撮像システムから10m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対するMTFのプロットを示す。 図13〜15は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムについての、撮像システムから10m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対するMTFのプロットを示す。 図13〜15は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムについての、撮像システムから10m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対するMTFのプロットを示す。 図13〜15は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムについての、撮像システムから10m離れた位置にある対象物について3つの異なる温度設定における0°と12°の入射角に対するMTFのプロットを示す。 図16〜図18は、一実施形態による遠赤外線撮像システムでキャプチャされた画像の処理に用いられるアグレッシブなフィルタカーネルの、二次元、三次元ならびに表にした表現図を示す。 図16〜図18は、一実施形態による遠赤外線撮像システムでキャプチャされた画像の処理に用いられるアグレッシブなフィルタカーネルの、二次元、三次元ならびに表にした表現図を示す。 図16〜図18は、一実施形態による遠赤外線撮像システムでキャプチャされた画像の処理に用いられるアグレッシブなフィルタカーネルの、二次元、三次元ならびに表にした表現図を示す。 図19〜図21は、一実施形態による遠赤外線撮像システムでキャプチャされた画像の処理において用いられるソフトなフィルタカーネルの、二次元、三次元ならびに平面の代表例を示す。 図19〜図21は、一実施形態による遠赤外線撮像システムでキャプチャされた画像の処理において用いられるソフトなフィルタカーネルの、二次元、三次元ならびに平面の代表例を示す。 図19〜図21は、一実施形態による遠赤外線撮像システムでキャプチャされた画像の処理において用いられるソフトなフィルタカーネルの、二次元、三次元ならびに平面の代表例を示す。 図22は、一実施形態によるアグレッシブなフィルタカーネルとソフトなフィルタカーネルを用いる遠赤外線撮像システムの再構築フィルタMTFのプロットを示す。 図23〜図25は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムに関して、撮像システムから10m離れた位置の対象物に対して3つの異なる温度設定に対する異なる入射角についてのポストプロセッシング後のMTFのプロットを示す。 図23〜図25は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムに関して、撮像システムから10m離れた位置の対象物に対して3つの異なる温度設定に対する異なる入射角についてのポストプロセッシング後のMTFのプロットを示す。 図23〜図25は、一実施形態による所定の位相変調を含む遠赤外線撮像システムに関して、撮像システムから10m離れた位置の対象物に対して3つの異なる温度設定に対する異なる入射角についてのポストプロセッシング後のMTFのプロットを示す。 図26〜図27は、一実施形態による、複数の遠赤外線撮像システムを備える例示的な自動車の側面図と正面図をそれぞれ図示しており、該複数の撮像システムは該自動車に搭載されている。 図26〜図27は、一実施形態による、複数の遠赤外線撮像システムを備える例示的な自動車の側面図と正面図をそれぞれ図示しており、該複数の撮像システムは該自動車に搭載されている。

Claims (3)

  1. 所定の位相変調に効果を与える1つ以上の光学素子と、
    該1つ以上の光学素子によって形成された画像を電子データに変換する検出器と、
    該電子データを処理するポストプロセッサと
    を含む、遠赤外線撮像システム。
  2. 前記所定の位相変調は、高位分離位相関数と定数プロファイルパス位相関数とのうちの1つである位相関数を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記電子画像を表示するための表示装置をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
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