JP2009513075A - ネットワークトモグラフィを推定するためのシステムおよび方法 - Google Patents

ネットワークトモグラフィを推定するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

ネットワークトモグラフィを推定するためのシステムおよび方法が提供される。より具体的には、コンピュータネットワークの送信元エンドポイントからコンピュータネットワークの複数の送信先エンドポイントへの経路であって、少なくとも2つのデータリンクを含み、データリンクのうちの少なくとも1つは送信元エンドポイントからの伝送のために複数の送信先エンドポイントによって共有される、経路に沿った伝送遅延を測定し、測定された伝送遅延の特性関数を計算し、特性関数に基づいてデータリンクのうちの1つの性能パラメータを計算するように構成されたコンピュータシステムが提供される。

Description

本発明は、コンピュータネットワークに関する1つまたは複数の性能パラメータを計算するためのシステムおよび方法に関する。
このセクションは、以下で説明および請求される本発明の種々の態様に関連する可能性がある技術の様々な態様を読者に紹介するように意図される。この検討は、本発明の種々の態様をより深く理解することを容易にするための背景情報を読者に提供する助けとなると考えられる。したがって、これらの記述はこの観点で解釈されるべきであり、従来技術の採用として解釈されてはならないことを理解されたい。
ほとんどの人が分かっているように、コンピュータネットワークは次第に日常生活の重要な部分になりつつある。典型的なコンピュータネットワークは、コンピュータおよび/またはその他のルータの間の伝送をルーティングすることができるルータまたはスイッチを用いて互いに接続された複数のコンピュータを含む。これらのコンピュータおよびルータは、コンピュータネットワークのノードと呼ばれることもある。小規模コンピュータネットワークは比較的少数のノードを含むことができる一方、インターネットまたは企業のイントラネットなどの大規模ネットワークは(少なくとも)数千のノードを含むことができる。さらに、これらのコンピュータネットワーク、特に大規模ネットワーク内のノードはネストおよび相互接続されることができ、その結果、コンピュータネットワークを介した伝送はネットワークの2つのノード間の経路内にある間に複数のデータリンクおよび/またはその他のノードを通じて「ホップする」ことができる。
様々な理由で、コンピュータネットワークの提供者および設計者は、コンピュータネットワークの性能(例えば、速度および/または効率)を改善することに注意を集中してきた。多くの場合、コンピュータネットワークの性能を改善する最初のステップのうちの1つは、ネットワーク内のノード間伝送遅延などの性能パラメータを決定することである。各ノードが互いに直接通信する小規模ネットワークに関しては、性能パラメータを決定することは比較的容易である。しかし、1つのノードからの伝送が送信先ノードへの経路内で複数のその他のノードおよびデータリンクを通じてホップすることができる大規模ネットワークに関しては、2つのノード間の累積的な伝送時間は、当該2つのノード間の経路に沿った個々のノードおよび/またはデータリンクの性能に関する限られた直接的な情報を提供することしかできない。
さらに、多くのコンピュータネットワークにおいて、個々のデータリンクの性能を直接測定することは全く不可能であるおよび/または実用的でない。この問題に対処するために、コンピュータネットワークのエンドツーエンドの性能に基づいた個々のデータリンクの性能の推定を容易にするためのネットワークトモグラフィ技術が開発された。換言すると、医師が人体の内側を「見る」ことを可能にする医療用のトモグラフィと同じように、ネットワークトモグラフィはコンピュータネットワークの設計者が個々のデータリンクへのコンピュータネットワークの内側を「見る」ことを可能にする。さらに、これらのネットワークトモグラフィ技術は、ネットワーク中の個々のデータリンクの性能が分かっている場合にエンドツーエンドの性能を推定するために使用されることもできる。
当業者が認識するであろうように、ネットワークトモグラフィに関する多数の従来技術が存在する。例えば、1つの従来技術において、コンピュータネットワークを通じて送信元ノードからコンピュータネットワーク内の複数の送信先ノードに「プローブ」パケットが送信される。次に、個々のデータリンクの性能パラメータが、プローブパケットのそれぞれの性能統計(例えば、パケット伝送時間)を相関させることによって推測される。従来、この相関は、データリンクの性能パラメータを推定するために使用されることができる1つまたは複数のモデリング方程式に対して数学的な畳み込み演算を実行することを伴う。
認識されるように、畳み込み演算は計算が複雑であり、したがってこの複雑性が原因で従来のネットワークトモグラフィシステムにおいて使用されることができないいくつかのモデリング方程式が存在する。換言すると、畳み込み演算の計算の複雑性が、従来のシステムを、畳み込み演算によって要求される計算の単純さのために精度を犠牲にする比較的単純なモデリング方程式を使用することに制限する。
ネットワークトモグラフィを推定するための改善されたシステムまたは方法が望まれている。
開示される実施形態に見合った範囲のいくつかの態様が以下で説明される。これらの態様は単に本発明が取り得るいくつかの態様の概要を読者に提供するために示されること、およびこれらの態様は本発明の範囲を限定するように意図されていないことを理解されたい。実際、本発明は以下で説明されない可能性がある様々な態様を包含することができる。
ネットワークトモグラフィを推定するためのシステムおよび方法が提供される。より具体的には、コンピュータネットワークの送信元エンドポイントからコンピュータネットワークの複数の送信先エンドポイントへの経路であって、少なくとも2つのデータリンクを含み、データリンクのうちの少なくとも1つは送信元エンドポイントからの伝送のために複数の送信先エンドポイントによって共有される、経路に沿った伝送遅延を測定し、測定された伝送遅延の特性関数を計算し、特性関数に基づいてデータリンクのうちの1つの性能パラメータを計算するように構成されたコンピュータシステムが提供される。
本発明の利点は、以下の詳細な説明を読み、図面を参照すると明らかになるであろう。
本発明の1つまたは複数の具体的な実施形態が以下で説明される。これらの実施形態の簡明な説明を提供するために、本明細書においては実際の実装の全ての特徴が説明されるわけではない。任意のエンジニアリングまたは設計プロジェクトにおけるような任意のそのような実際の実装の開発において、実装毎に変わる可能性があるシステムに関連するおよびビジネスに関連する制約に従うことなどの開発者の具体的な目的を達成するために多数の実装に固有の判断がなされなければならないことを認識されたい。さらに、そのような開発の取り組みは複雑であり、時間を要する可能性があるが、それでもやはり、この開示を利用できる当業者にとって設計、製作、および製造の日常的な仕事であることを認識されたい。
以下で説明される実施形態は、コンピュータネットワークに関するネットワークトモグラフィを推定するためのシステムおよび方法を対象とすることができる。より具体的には、本明細書において説明される実施形態のうちの1つまたは複数は、観測されたエンドツーエンドの遅延の特性関数とモデリング方程式の特性関数との間でずれが最小化されるようにデータリンクの遅延モデリング方程式を解くことによってコンピュータネットワーク内のエンドツーエンドの経路に沿った複数のデータリンクのうちの1つまたは複数に関する性能パラメータを計算するように構成されたコンピュータシステムを対象とする。
ここで図1に目を向けると、一実施形態による、ネットワークトモグラフィを推定するように構成された例示的コンピュータネットワークが図示され、全体的に参照番号10によって示される。コンピュータネットワーク10は、1つまたは複数のノード12、14、16、および18を含むことができる。種々の実施形態において、ノードは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ラップトップもしくはパームトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、無線デバイスもしくは無線電話、またはコンピュータネットワーク10上で通信することができる任意のその他の好適なプロセッサベースのデバイスを含むことができる。さらに、ノード12、14、16、および18は、ルータまたはその他の信号もしくはパケット交換デバイスも含むことができる。例えば、一実施形態において、ノード14は、ノード12とノード16および18との間のパケットをルーティングするように構成されたルータであってよい。
説明を容易にするために、ノード12、14、16、および18は、さらにそれぞれのアルファベットの識別子に関連付けられる(したがって図1においてラベル付けされる)。より具体的には、ノード12はノードAと呼ばれることもあり、ノード14はノードBと呼ばれることもあり、ノード16はノードCと呼ばれることもあり、ノード18はノードDと呼ばれることもある。この代替的な識別子のスキームは、ノード12と、14と、16と、18との間の信号の伝送の説明を補助するために提供される。例えば、ノード12からノード14を通ってノード18に達する信号経路は、その信号経路がノードAからノードBを通ってノードDに達するので「経路ABD」と記述されることができる。同様に、コンピュータネットワーク10は、経路AB、経路BC、および経路BDも含む。
図1に示されるように、ノードA、B、C、およびD(以下、「A〜D」)は、1つまたは複数のデータリンク20、22、および24によって相互接続されることができる。例えば、ノードAはデータリンク20によってノードBに接続され、ノードBはデータリンク24によってノードDに接続される。種々の実施形態において、データリンク20、22、および24は、ノードA〜Dを一緒に通信可能に結合または相互接続するのに好適な任意の種類の接続またはリンクであってよい。例えば、データリンク20、22、および24のそれぞれは、電線、イーサネット(登録商標)またはギガビットイーサネット(登録商標)ケーブル、カテゴリ5ケーブル(「cat5」)、光ファイバケーブルなどの物理的な接続であってよい。データリンク20、22、および24は、I.E.E.E.802.11、WiMax(商標)などの様々な好適な無線データ伝送プロトコルのうちの1つまたは複数を使用する無線接続であってもよい。
当業者は、コンピュータネットワーク10内のノードA〜Dがその形状のために「2葉」ツリーとして知られるツリー構造に配置されていることを認識するであろう。コンピュータネットワーク10のツリー構造は、コンピュータネットワークのトモグラフィの推定を容易にする。したがって、以下の検討の残りの部分は、ツリー構造に配置されているコンピュータネットワーク10などのコンピュータネットワークに焦点を絞る。しかし、当業者は、代替実施形態において、本明細書で説明される技術がその他のネットワーク構造に適用可能であることを認識するであろう。さらに、図1に示される比較的単純な2葉ツリーネットワークが主として例示の目的で提示されていることも認識されるであろう。したがって、代替実施形態において、本明細書において示される技術は、より大規模なコンピュータネットワークおよび/またはより複雑なツリー構造を有するコンピュータネットワークと共に使用されることができる。
上述のように、コンピュータネットワーク10は、ノードAがツリーの「基部」にあり、ノードCおよびDがツリーの「葉」にあるツリー構造に配置される。説明を容易にするために、以下で説明される技術は、基部(ノードA)から葉(ノードCおよびD)への伝送の観点で説明される。しかし、代替実施形態において、本明細書で説明される技術がコンピュータネットワーク10内のその他の伝送に対して使用されることができることが認識されるであろう。
コンピュータネットワーク10は、単一のデータリンクを有する3つのノード、すなわち、基部ノードAならびに葉ノードCおよびDを有する。これらのノードはエンドポイントと呼ばれ、1つのエンドポイントから別のエンドポイントへの伝送経路は「エンドツーエンドの」伝送経路と呼ばれる。一方、ノードBは中間ノードである。コンピュータネットワーク10は例示のみを目的として単一の中間ノード(ノードB)を用いて示されていることが認識されるであろう。したがって、代替実施形態において、好適な数の中間ノードのうちの任意の1つがコンピュータネットワーク10のエンドポイント間に配置されることができる。
コンピュータネットワーク10のネットワークトモグラフィの推定のために、コンピュータネットワーク10内の2つの異なる「エンドツーエンドの」伝送経路、すなわち、経路ABCおよび経路ABDが調べられる。これらの経路のそれぞれは当該経路のABセクションに1つの共有データリンク(データリンク20)を含み、これらの経路のそれぞれは1つのさらなる非共有データリンク(経路ABCに関してはデータリンク22、および経路ABDに関してはデータリンク24)を含む。さらに、ノードAは、そのノードAが調べられる2つの伝送の送信元であるので「送信元」ノードと呼ばれる。同様の理由で、ノードCおよびDは「送信先」ノードと呼ばれる。したがって、送信元ノードAからの伝送の全てはそれらの伝送がノードBで分岐し、データリンク22またはデータリンク24のいずれかを介して2つの送信先ノードCまたはDのうちの一方に進むまでデータリンク20上を進むことが図1から明らかである。
上で概説されたように、とりわけ、本明細書において提供される技術は、観測されたエンドツーエンドの経路遅延時間に基づいて個々のデータリンクの遅延時間(以降、「リンク遅延」と呼ばれる)の計算を容易にする。リンク遅延は、少なくとも2つの構成要素部分、すなわち、伝送遅延構成要素および待ち行列遅延構成要素を含む。さらに、データリンクのそれぞれに関するリンク遅延は独立である(すなわち、互いに依存しない)と仮定される。
リンク遅延の伝送遅延構成要素は、信号がデータリンク20〜24のうちの特定の1つを通して送信されることが要する時間を含む。当業者は、リンク遅延の伝送遅延構成要素がデータリンクの種類と送信されるべきパケットサイズとに基づいて計算されることができる安定したほぼ一定の値であることを認識するであろう。例えば、カテゴリ5のケーブルは、1メートル当たり1.112ビット時間の遅延をもたらす。
リンク遅延の第2の構成要素は待ち行列遅延である。待ち行列遅延は、ノードのうちの1つからの伝送が溜められるか、または待ち行列に入れられ、データリンク20、22、および24のうちの特定の1つを介した伝送を待っている時間の量である。待ち行列遅延は技術的にはデータリンク20、22、および24の遅延ではないが、送信要求が開始されるや否や1つのノードから別のノードへデータリンク20、22、および24を通じて伝送が送信されることがどのぐらいの時間を要するかに両方の遅延が影響を与えるので、待ち行列遅延を伝送遅延と共にリンク遅延の計算に含めることが本明細書において説明される技術の目的のために有益である。さらに、伝送が中間ノードを通じてルーティングされることに費やす時間も総待ち時間の一部である。しかし、伝送遅延と異なり、待ち行列遅延はコンピュータネットワーク10における伝送の数(すなわち、ネットワークトラフィック)に基づいて変化する動的な値である。ネットワークトラフィックが少ない場合は待ち行列遅延は比較的小さい可能性があるが、ネットワークトラフィックが多い場合は待ち行列遅延は(ネットワーク容量によっては)比較的高い可能性がある。
図2は、一実施形態による、コンピュータネットワーク10においてリンク遅延を計算するための例示的技術30を示すフローチャートである。図2を参照して説明される技術30は、図1を参照して既に説明された例示的コンピュータネットワーク10と併せて考察されるべきである。一実施形態において、ノードAは技術30を実行するように構成されることができる。例えば、ノードAは、技術30を実行するように構成されたネットワークトモグラフィモジュールを有することができる。このネットワークトモグラフィモジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくはファームウェアの組合せであってよい。別の実施形態において、別のコンピュータシステムまたはデバイスが、コンピュータネットワーク10を監視し、技術30を実行するように構成されることができる。
ブロック32によって示されるように、技術30は、送信元ノードAが「プローブ」パケットを当該ノードAから送信先ノードCおよびDに経路ABCおよびABDを介して送信することから始まることができる。これらのプローブパケットが送信先ノードCおよびDにそれぞれ到着するとき、ノードCおよびDは、プローブパケットの受信を認識し、プローブパケットに関する到着時間を記録するように構成されることができる。そのとき、ノードCおよびDは、当該到着時間を送信元ノードAに返送するように構成されることができる。したがって、ノードAは、送信先ノードからの到着時間を受信するように(ブロック34)、ならびにブロック36によって示されるようにこれらの到着時間をパケットの伝送が開始された時間と共に使用して経路ABCに沿った、および経路ABDに沿った伝送遅延を計算するようにさらに構成されることができる。代替実施形態において、ノードA(または技術30を実行するその他のデバイス)は、全地球測位システム(「GPS」)時間を使用して送信元ノードと送信先ノードとを同期させることによるなどその他の遅延判定技術を使用して伝送遅延を計算してもよい。
経路ABCおよびABDのそれぞれに沿った伝送遅延が決定されてしまうと、ノードAは、観測伝送遅延とも呼ばれるこれらの遅延を利用して経路ABCおよびABDのそれぞれに沿った結合特性関数を計算することができる。一実施形態において、結合特性関数を計算することは、観測伝送遅延の分布に対してフーリエ変換を実行することを含む。例えば、ノードAは2変数フーリエ変換を実行することができる。
当業者は、周波数領域に固有の計算現象のためにこの時点でフーリエ変換を実行することが有益であることを認識するであろう。上述のように、時間領域においては、経路(例えば、ABC)に関する遅延はリンク遅延ABおよびリンク遅延BCの畳み込みに等しい。しかし、上述のように、この畳み込み演算は非常に計算が複雑なので、時間領域で混合モデル方程式または区分定数方程式などのいくつかのより正確なモデリング方程式を使用することは実用的でないかまたは難しい。しかし、周波数領域においては、経路遅延(例えば、やはりABC)に関する特性関数はリンク遅延ABおよびリンク遅延BCの特性関数の積である。上述のより正確なモデリング方程式は容易に畳み込みできないが、それらのモデリング方程式は周波数領域において容易に乗算できる。したがって、以下で説明されるように、周波数領域において計算を実行することはネットワークトモグラフィを推定するためにより正確なモデリング方程式が使用されることを可能にする。
図2に戻ると、ブロック40に示されるように、ノードAは、混合モデル方程式、区分定数方程式、2次方程式などの1つまたは複数の好適なモデリング方程式を使用して各経路に沿った遅延の別の結合特性関数を計算することもできる。技術30のこの段階で使用されるモデリング方程式は、実際は時空間モデリング方程式の特性関数であることが当業者によって認識されるであろう。
例えば、図3は、一実施形態による、混合モデル方程式に基づいてリンク遅延を計算するための例示的な部分的技術50を示すフローチャートである。ブロック52および54によって示されるように、技術50は、ネットワークシステム10内の経路のそれぞれに関する混合モデル方程式を作成することによって始まることができる。一実施形態において、時間領域の混合モデル方程式は以下のような確率質量/密度関数として表されることができ、
(x)=Σpjkjk(x)
(式1)
ここでf(x)は個々のデータリンク20〜24に関する確率質量/密度関数であり、pjkは0以上の確率であり、Σpjk=1であり、kjkはコンピュータネットワーク10の事前の知識に基づいて選択された混合核である。一実施形態において、kjkは、式1を使用して多項モデリング方程式を作成するためにI(j−1)(ここでj=1,2,...n)に等しいように設定される。
経路ABCおよびABDに関する混合モデル方程式が作成された後、ノードAは、モデリング方程式と比較した観測伝送遅延の特性関数からのずれが最小化されるようにモデリング方程式を解くように構成されることができる(ブロック56参照)。より具体的には、ノードAは、モデリング方程式に関して観測経路遅延時間にできるだけ近いABCおよびABDに関する「モデリングされた」経路遅延時間をそのモデリング方程式に生成させる値をモデリング方程式に対して選択することができる。これらの選択された値は、モデリング方程式を観測経路遅延時間に最もよく一致させる値である。換言すれば、選択された値は、データリンク20、22、および24に関する実際のリンク遅延の推定値を提供する。このように、上述の技術は、リンク遅延の推定値、およびひいてはコンピュータネットワーク10のネットワークトモグラフィを計算するために使用されることができる。
さらに、上で概説された技術は、エンドツーエンドの経路のデータリンクに沿った観測ネットワークトラフィックに基づいてエンドツーエンドのネットワーク遅延および/またはネットワークトラフィックを計算するために使用されることもできる。例えば、図4は、一実施形態による、コンピュータネットワーク10内のデータリンクトラフィックに基づいてコンピュータネットワーク10内のネットワークトラフィックを計算するための例示的技術70を示すフローチャートである。技術30と同様に、技術70は、ノードA〜Dのうちの1つによって、またはコンピュータネットワーク10を監視するように構成された別の電子デバイスによって実行されることができる。
ブロック72によって示されるように、技術70は、コンピュータネットワーク10内のエンドツーエンドの経路のうちの1つ(例えば、経路ABD)に沿ったデータリンク20〜24に関するデータリンクトラフィックを測定することによって始まることができる。一実施形態において、ノードA〜Dは、データリンクトラフィックを測定するように、およびこの測定値を技術70を実行するノードに送信するように構成されることができる。例えば、ノードAは、データリンク20〜24に関するデータリンクトラフィックの分布を測定するように構成されることができる。ブロック74に示されるように、次に、ノードAは、観測データリンクトラフィック測定値に関する結合特性関数を計算するように構成されることができる。一実施形態において、観測トラフィックに関する結合特性関数を計算することは、観測データリンクトラフィック測定値の結合分布に対して2変数フーリエ変換を実行することを含む。
ブロック76に示されるように、次に、ノードAは、モデリング方程式を使用してデータリンクトラフィックに関する結合特性関数を計算することができる。例えば、一実施形態において、ノードAはデータリンクトラフィックに関する混合モデル方程式を計算するように構成されることができる。モデリング方程式に基づいた結合特性関数が決定された後、ブロック78に示されるように、ノードAは観測データリンクトラフィック測定値からのずれが最小化されるようにモデリング方程式を解くことができる。最後に、ブロック80に示されるように、エンドツーエンドのトラフィックが解かれたモデリング方程式に基づいて計算されることができる。
本発明は容易に様々な修正および変更形態にされることができるが、特定の実施形態が図面において例として示され、本明細書において詳細に説明された。しかし、本発明は開示された特定の形態に限定されるように意図されていないことを理解されたい。むしろ、本発明は、特許請求の範囲によって定義された本発明の精神および範囲内に入る全ての修正形態、均等物、および変更形態を包含すべきである。
一実施形態による、ネットワークトモグラフィを推定するように構成された例示的コンピュータネットワークの構成図である。 一実施形態による、コンピュータネットワークにおいてリンク遅延を計算するための例示的技術を示すフローチャートである。 一実施形態による、混合モデル方程式に基づいてリンク遅延を計算するための例示的な部分的技術を示すフローチャートである。 一実施形態による、コンピュータネットワーク内のデータリンクトラフィックに基づいてコンピュータネットワーク内のネットワークトラフィックを計算するための例示的技術を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. コンピュータネットワークの送信元エンドポイントからコンピュータネットワークの複数の送信先エンドポイントへの経路であって、少なくとも2つのデータリンクを含み、データリンクのうちの少なくとも1つは送信元エンドポイントからの伝送のために複数の送信先エンドポイントによって共有される、経路に沿った伝送遅延を測定し、
    測定された伝送遅延の特性関数を計算し、
    特性関数に基づいてデータリンクのうちの1つの性能パラメータを計算するように構成された、コンピュータシステム。
  2. ネットワークトモグラフィモジュールが、データリンクのうちの1つのリンク遅延を計算するように構成される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. ネットワークトモグラフィモジュールが、経路に沿った伝送遅延の分布を測定するように構成される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  4. ネットワークトモグラフィモジュールが、伝送遅延の測定された分布に対してフーリエ変換を実行することによって特性関数を計算するように構成される、請求項3に記載のコンピュータシステム。
  5. ネットワークトモグラフィモジュールが、性能係数を近似する1つまたは複数のモデル方程式の値を決定することによって性能係数を計算するように構成される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  6. ネットワークトモグラフィモジュールが、混合モデル方程式を解くことによって性能係数を計算するように構成される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  7. ネットワークトモグラフィモジュールが、区分線形方程式を解くことによって性能係数を計算するように構成される、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  8. コンピュータネットワークにおいてリンク遅延を推定する方法であって、
    コンピュータネットワークの第1のエンドポイントと第2のエンドポイントの間でデータを伝送するための遅延の分布を測定することと、
    分布のそれぞれのフーリエ変換を求めることと、
    少なくとも2つの求められたフーリエ変換に基づいてコンピュータネットワーク内のデータリンク上のリンク遅延を推定することとを含む、方法。
  9. 第1のエンドポイントと第2のエンドポイントの間の伝送のための遅延、および第2のエンドポイントと第3のエンドポイントの間の伝送のための遅延の結合分布を測定することを含み、推定が結合分布の分布に基づく、請求項10に記載の方法。
  10. 測定された結合分布の2変数フーリエ変換を求めることを含み、推定が結合分布の2変数フーリエ変換に少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の方法。
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