JP2009507300A - 異なるネットワーク場所に対する適合 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザがネットワーキング環境間を行き来することを可能にするシステムおよび方法を開示する。
【解決手段】一実施形態では、別個のネットワーク・プロファイルの下で異なるネットワーク場所毎に、異なる機械設定をメモリ120に格納することができる。別の実施形態では、これらおよびその他の設定は、異なる場所に入るときに、自動的に調節することができる。このような一実施形態では、論理ネットワーク400を用いて、どの設定を調節するか決定することができる。別の形態は、計算機100を異なるネットワーク場所に適合させる前述のおよびその他の方法を実施するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースに関する。一実施形態では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースによって、ユーザは、どのアプリケーション、そしてこれらのアプリケーションのうちどの面をメニュー上に表示するか修正することが可能になる。
【選択図】図4

Description

移動体ユーザが同じ計算機を用いて物理的場所間を移動することが増々多くなっている。理想的には、これらのデバイスのユーザは、これらの場所に継ぎ目なく適合する機械の方が好ましいであろうが、現在のシステムは、殆どの場合、これを行うことができない。これは、特に、ユーザがこれらの場所において異なるネットワークにログオンしようとするときに当てはまる。計算機は、多数の設定の調整を必要とし、多くのシステムでは、例えば、家庭、作業所、クライアント現場、喫茶店、および/または空港のような異なる場所におよびこれらから移動するときに、ユーザがこれらの設定を手作業で調節することを前提としている。
この状況を更に複雑にするのは、多くの計算環境では、オペレーティング・システムおよび機械の設定が、システム全体にわたる種々の制御パネル(「CPL」)に分散しており、多くの場合別個で互換性のないグラフィカル・ユーザ・インターフェースに分散していることである。例えば、1つのソフトウェア・アプリケーションは、最初にユーザにアプリケーション全体を実行し、選択肢メニューを選択し、手作業で設定を調節することを要求する一方、別のアプリケーションは更に、Microsoft(登録商標)Windows(登録商標)オペレーティング・システムにおける制御パネルのような、中央設定デポ(depot)において別の関係する設定を調節するように要求することもあり得る。実際、一旦ユーザが制御パネルにアクセスしても、所望の設定を変更するためには、多数の選択肢全てを見て回らなければならない。
要求される設定を調節することが厄介なだけでなく、計算機からのユーザの関心および期待は、機械の物理的場所によって変動する可能性がある。例えば、ユーザは、家庭では、事務所環境において同じデバイスを用いるときとは異なるデスクトップ背景またはインターネットお気に入りを有することを望むこともあり得る。
この問題を解決しようとする以前の試みは、ユーザの場所を的確に予測していないか、または場所間で区別できる程正確ではない場合が多かった。
本発明の形態は、ユーザが彼らの機械設定をその都度調節することを必要とせずに、ユーザが場所間で行き来する(roam)ことを可能にするシステムおよび方法に関する。一実施形態では、異なる機械設定を、別個のネットワーク・プロファイルの下で、異なるネットワーク場所毎にメモリに格納することができる。別の実施形態では、これらおよびその他の設定は、異なる場所に進入するときに自動的に調節することができる。このような実施形態の1つでは、論理ネットワークを採用して、どの設定を調節するか判断することができる。
別の形態は、計算機を異なるネットワーク場所に適合させる前述のおよびその他の方法を実施するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースに関する。一実施形態では、このグラフィカル・ユーザ・インターフェースにより、ユーザは、どのアプリケーション、そしてこれらのアプリケーションのどの面をメニュー上に表示するか修正することができる。更に別の実施形態では、ユーザは、特定の場所に進入するときに、どのネットワーク・プロファイルを適用するか判断することができる。更にまた別の実施形態では、ユーザは、既存のネットワーク・プロファイルから、新しいネットワーク・プロファイルを派生またはそうでなければ作成することができる。別の形態は、ユーザに、異なるネットワーク場所毎に明示的に種々の設定を、連結UIを通じて構成させるシステムおよび方法に関する。
本発明およびその利点は、添付図面を考慮しながら以下の説明を参照することにより、一層理解を深めることができる。図面では、同様の参照番号は同様の機構を示すこととする。
(動作環境例)
図1は、本発明の種々の実施形態と共に用いることができる従来の汎用ディジタル計算環境の一例の機能ブロック図である。図1において、コンピュータ100は、演算装置110、システム・メモリ120、およびシステム・バス130を含むことができる。システム・バス130は、システム・メモリを含む種々のシステム構成要素を演算装置110に結合する。システム・バス130は、数種類のバス構造のいずれでもよく、メモリ・バスまたはメモリ・コントローラ、周辺バス、および種々のバス構造のいずれかを用いるローカル・バスを含む。システム・メモリ120は、リード・オンリ・メモリ(ROM)140およびランダム・アクセス・メモリ(RAM)150を含む。
基本入出力システム160(BIOS)は、起動中のように、コンピュータ100内のエレメント間におけるデータ転送を補助する基本的なルーティンを収容し、通例ROM140内に格納されている。また、コンピュータ100は、ハード・ディスク(図示せず)からの読み取りおよびこれへの書き込みを行なうハード・ディスク・ドライブ170、リムーバブル不揮発性磁気ディスク190からの読み取りおよびこれへの書き込みを行なう磁気ディスク・ドライブ180、ならびにCD ROMまたはその他の光媒体のようなリムーバブル不揮発性光ディスク192からの読み取りおよびこれへの書き込みを行なう光ディスク・ドライブ191を含む。ハード・ディスク・ドライブ170、磁気ディスク・ドライバ180および光ディスク・ドライブ191は、それぞれ、ハード・ディスク・ドライブ・インターフェース192、磁気ディスク・ドライブ・インターフェース193、および光ディスク・ドライブ・インターフェース194によって、システム・バス130に接続する。ドライブおよびそれらと関連するコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラム・モジュール、およびコンピュータ100のその他のデータを格納する。磁気カセット、フラッシュ・メモリ・カード、ディジタル・ビデオ・ディスク、ベルヌーイ・カートリッジ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリ・メモリ(ROM)等のような、コンピュータによるアクセスが可能なデータを格納することができるその他の種類のコンピュータ読み取り可能媒体も、動作環境例において用いることができることは当業者には認められよう。
オペレーティング・システム195、アプリケーション・プログラム196、その他のプログラム・モジュール197、およびプログラム・データ198を含む多数のプログラム・モジュールを、ハード・ディスク・ドライブ170、磁気ディスク190、光ディスク192、ROM140、またはRAM150に格納することができる。ユーザは、キーボード101およびポインティング・デバイス102のような入力デバイスを通じて、コマンドおよび情報をコンピュータ100に入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)には、マイクロフォン、ジョイ・スティック、ゲーム・パッド、衛星ディッシュ、スキャナ等を含むことができる。これらおよびその他の入力デバイスは、多くの場合、システム・バスに結合されているシリアル・ポート・インターフェース106を介して、演算装置110に接続されているが、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)のようなその他のインターフェースによって接続することも可能である。図示のコンピュータ100は、光PCMCIAインターフェース103を含む。光PCMCIAインターフェース103は、本発明による入力デバイスの少なくとも1つの実施形態をコンピュータ100に接続することができる。更にまた、これらのデバイスは、しかるべきインターフェース(図示せず)を介して、システム・バス130に直接結合することもできる。モニタ107またはその他の形式の表示装置も、ビデオ・アダプタ108190のようなインターフェースを介して、システム・バス130に接続されている。モニタに加えて、パーソナル・コンピュータは、通例、スピーカおよびプリンタのような、その他の周辺出力装置も含む。
コンピュータ100は、リモート・コンピュータ109のような1つ以上のリモート・コンピュータへの論理接続を用いて、ネットワーク環境において動作することも可能である。リモート・コンピュータ109は、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピア・デバイス、またはその他の共通ネットワーク・ノードとすることができ、通例、コンピュータ100に関して先に説明したエレメントの多くまたは全てを含むが、図1にはメモリ記憶装置111のみを示す。図1に示す論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)112およびワイド・エリア・ネットワーク(WAN)113を含む。このようなネットワーク環境は、事務所、企業規模のコンピュータ・ネットワーク、イントラネットおよびインターネットにおいては、一般的である。
LANネットワーク環境で用いる場合、コンピュータ100は、ネットワーク・インターフェースまたはアダプタ114を介してローカル・ネットワーク112に接続する。WANネットワーキング環境で用いる場合、コンピュータ100は、通例、モデム115、またはインターネットのようなワイド・エリア・ネットワーク113を通じて通信を確立するその他の手段を含む。モデム115は、内蔵でも外付けでもよく、ユーザ入力インターフェース106を介してシステム・バス130に接続することができる。ネットワーク環境では、コンピュータ100に関して図示したプログラム・モジュール、またはその一部は、リモート・メモリ記憶装置に格納することもできる。
尚、図示したネットワーク接続は例示であり、コンピュータ間に通信リンクを確立する他の技法も使用可能であることは認められよう。TCP/IP、イーサネット(登録商標)、FTP、HTTP、Bluetooth、IEEE802.11x等のような種々の周知のプロトコルのいずれが存在することも想定しており、本システムは、クライアント−サーバ構成において動作することができ、ユーザはウェブ系サーバからウェブ・ページを検索することができる。種々の従来からのウェブ・ブラウザであれば、そのいずれを用いても、ウェブ・ページ上にデータを表示し操作することができる。
プログラミング・インターフェース(または、更に簡略化して、インターフェース)は、1つ以上のコード・セグメントが、他の1つ以上のコード・セグメントによって提供される機能性と通信するまたはこれにアクセスすることを可能にするいずれのメカニズム、プロセス、プロトコルとして見なすこともできる。あるいは、プログラミング・インターフェースは、別のコンポーネントの1つ以上のメカニズム、方法、関数コール、モジュール、オブジェクト等に対する通信血族が可能なシステムの一コンポーネントの1つ以上のメカニズム、方法、関数コール、モジュール、オブジェクト等と見なすこともできる。直前の文章における「コード・セグメント」という用語は、1つ以上の命令またはコードのラインを含むことを意図しており、例えば、コード・モジュール、オブジェクト、サブルーチン、関数等を含み、適用する専門用語集には関係なく、あるいはコード・セグメントを別個にコンパイルするか否か、またはコード・セグメントをソース、中間、またはオブジェクト・コードのうちいずれとして提供するか、コード・セグメントをランタイム・システムまたはプロセスにおいて利用するか否か、あるいはこれらを同じまたは異なる機械に配置するかまたは多数の機械に跨って分散するのか、あるいはコード・セグメントが表す機能性が完全にソフトウェアで実施されるのか、完全にハードウェアで実施されるのか、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで実施されるのかにも関係ない。
観念的に、プログラミング・インターフェースは、図1Bまたは図1Cに示すように、包括的に見ることができる。図1Bは、第1および第2コード・セグメントが伝達する導管としてインターフェースInterface1を示す。図1Cは、インターフェースを、インターフェース・オブジェクトI1およびI2を備えるように示し(第1および第2コード・セグメントの一部であってもなくてもよい)、システムの第1および第2コード・セグメントが媒体Mを通じて伝達することを可能にする。図1Cに関して、インターフェース・オブジェクトI1およびI2を同じシステムの別個のインターフェースと見なすこともできれば、オブジェクトI1およびI2に媒体Mを加えて、インターフェースを構成すると見なすこともできる。図1Bおよび図1Cは双方向の流れおよび流れの各側におけるインターフェースを示すが、ある種の実施形態では、一方向の情報流のみを有する(または、以下で説明するように、情報流がない)こともでき、あるいは一方側だけにインターフェース・オブジェクトを有することもできる。限定ではない一例として、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、エントリ・ポイント、方法、関数、サブルーチン、リモート・プロシージャ・コール、およびコンポーネント・オブジェクト・モデル(COM)インターフェースというような用語は、プログラミング・インターフェースの定義の中に包含される。
このようなプログラミング・インターフェースの形態は、第1コード・セグメントが情報を第2コード・セグメントに送信する際に用いる方法(ここで、「情報」は、その最も広義な意味で用いられており、データ、コマンド、要求等を含む)、第2コード・セグメントが情報を受信する際に用いる方法、ならびに、情報の構造、シーケンス、シンタックス、編成、方式、タイミング、および内容を含む。これに関して、基礎となる搬送媒体自体は、当該媒体が優先またはワイヤレス、あるいは双方の組み合わせのいずれであるかには関係なく、インターフェースが定義するように情報を搬送する限りにおいて、インターフェースの動作にとっては重要ではない場合もある。ある一定の状況では、情報の転送が別のメカニズムを通じて行われたり(例えば、コード・セグメント間の情報流とは別個の、バッファ、ファイル等に配された情報)、1つのコード・セグメントが単に第2コード・セグメントが実行する機能性にアクセスするだけのときのように、存在しない場合もあるので、従来の間隔で情報を一方向または双方向に受け渡されない場合もある。これらの形態のいずれかまたは全ては、例えば、コード・セグメントが緩結合または密結合構成のうちどちらのシステムの一部であるのかにより、重要となる場合もあるので、このリストは例示かつ非限定的と見なしてしかるべきである。
プログラミング・インターフェースのこの観念は、当業者には分かっており、本発明の前述の詳細な説明から明らかである。しかしながら、プログラミング・インターフェースを実施するには他の方法もあり、明示的に除外するのでない限り、これは、本明細書の最後に明記する特許請求の範囲によって包含されていることを意図する。このような他の方法は、図1Bおよび図1Cの簡略図よりも精巧で複雑であるように思われるが、これらは同様の機能を実行して同じ全体的成果を達成するに過ぎない。これより、プログラミング・インターフェースの代替実現例の一部について手短に説明する。
(A.分解:factoring)
1つのコード・セグメントから他方への通信は、間接的に、通信を多数の離散通信に分解することによって遂行することができる。これを図1Dおよび図1Eに模式的に示す。図示のように、インターフェースの一部は、分割可能な機能性集合に関して記述することができる。つまり、図1Bおよび図1Cのインターエース機能性は、数学的に24、即ち、2×2×3×2が得られるように、分解して同じ結果が得られるようにすることができる。したがって、図1Dに示すように、インターフェースInterface1が設ける機能は、インターフェースの通信を多数のインターフェースInterfaceA、InterfaceB、InterfaceC等に変換するように細分割しつつも、同じ結果を得ることができる。同様に、第1コード・セグメントから情報を受信する第2コード・セグメントのインターフェースI2は、多数のインターフェースI2a、I2b、I2c等に分解することができる。分解するときに、第1コード・セグメントと共に含まれるインターフェースの数は、第2コード・セグメントと共に含まれるインターフェースの数と一致する必要はない。図1Dおよび図1Eの場合のいずれでも、インターフェースInterface1およびI1の機能的主旨は、それぞれ、図1Bおよび図1Cの場合のように、同一のままである。また、インターフェースの分解により、分解を認識することが困難となるように、連携、交換可能(commutative)およびその他の数学的特性に従うこともできる。例えば、動作の順序が重要でない場合があり、したがって、インターフェースが実行する機能は、コードまたはインターフェースの別の一片によって、インターフェースが到達するよりもかなり前に実行するか、またはシステムの別個のコンポーネントによって実行することができる。更に、同じ結果が得られる異なる関数コールを行うには種々の方法があることは、プログラミングの当業者には認めることができよう。
(B.再定義)
場合によっては、意図した結果を達成しつつも、プログラミング・インターフェースのある種の形態(例えば、パラメータ)を無視、追加、または再定義することが可能な場合もある。これを図1Fおよび図1Gに示す。例えば、図1BのインターフェースInterface1が関数コールSquare(入力、精度、出力)を含むと家庭する。これは、3つのパラメータ、入力、精度、および出力を含むコールであり、第1コード・セグメントから第2コード・セグメントに発行する。図1Fに示すような、所与の想定場面において中間パラメータ精度に懸念がない場合、これを無視するか、あるいは意味のない(この状況では)パラメータと置換することも可能である。また、懸念のない追加パラメータを追加することもできる。いずれの場合でも、第2コード・セグメントによって入力を二乗した後に出力を戻す限り、二乗の機能性を達成することができる。精度は、計算システムの下流の一部または他の部分にとって有為なパラメータであることはもっともであるが、二乗を計算するという狭い目的では精度は不要であると認識したなら、これを置換または無視してもよい。例えば、有効な精度値を受け渡す代わりに、誕生日のような無意味な値を受け渡し、結果に悪影響を与えないで済ますことができる。同様に、図1Gに示すように、インターフェースI1をインターフェースI1’で置換し、このインターフェースに対するパラメータを無視または追加するように定義し直す。インターフェースI2も同様に、インターフェースI2’として定義し直し、不要なパラメータまたは他のどこかで処理することができるパラメータを無視するように定義し直すことができる。ここで要点となるのは、場合によっては、プログラミング・インターフェースは、パラメータのような形態を含む可能性があり、これらを必要としない目的があるので、これらを無視するか定義し直すことができ、あるいは他の目的のために他で処理することもできる。
(C.直列コード化:inline coding)
また、2つの別個のコード・モジュールの機能性の一部または全部を合併し、これらの間における「インターフェース」が形態を変化させるようにすることも実現可能な場合もある。例えば、図1Bおよび図1Cの機能性は、それぞれ、図1Hおよび図1Iの機能性に変換することができる。図1Hでは、図1Bの直前の第1および第2コード・セグメントを、これらの双方を収容するモジュールに合併する。この場合、コード・セグメントはなおも互いに通信することができるが、インターフェースは、この単一モジュールに更に適する形態に適合させるとよい。つまり、例えば、正式なコールおよびリターン文はもはや必要でない場合があっても、インターフェースInterface1に応じた同様の処理または応答はなおも有効であることもある。同様に、図1Iに示すように、図1CからのインターフェースI2の一部(または全部)を直列にインターフェースI1に書き込み、インターフェースI1”を形成することができる。図示のように、インターフェースI2をI2aおよびI2bに分割し、インターフェース部I2aをインターフェースI1と直列にコード化してインターフェースI1”を形成する。具体的な例をあげると、図1CからのインターフェースI1が、インターフェースI2によって受け取られる関数コールsquare(入力、出力)を実行し、第2コード・セグメントによって(二乗するために)入力と共に受け渡された値を処理した後、インターフェースI2は二乗した結果を出力と共に受け渡す場合を考える。このような場合、第2コード・セグメントが実行する処理(入力を二乗する)は、インターフェースへのコールなしで、第1コード・セグメントによって実行することができる。
(D.別離)
1つのコード・セグメントから他方への通信は、通信を多数の離散通信に分断(break)することによって間接的に遂行することができる。これを図1Jおよび図1Kに模式的に示す。図1Jに示すように、1つ以上のミドルウェア(別離インターフェース、何故ならこれらは元のインターフェースから機能性および/またはインターフェース機能を別離させるからである)を設けて、第1インターフェース、Interface1上で通信を変換して、これらを異なるインターフェース、この場合、インターフェースInterface2A、Interface2B、およびInterface2Cに順応させる。これが行われる可能性があるのは、例えば、Interface1のプロトコルにしたがって、例えば、オペレーティング・システムと通信するように設計されたアプリケーションの基礎(base)がインストールされているが、オペレーティング・システムを変更して、異なるインターフェース、この場合、インターフェースInterface2A、Interface2BおよびInterface2Cを用いるようにするときである。この要点は、第2コード・セグメントが用いる元のインターフェースを変更して、もはやそれが第1コード・セグメントが用いるインターフェースと互換性がないようにし、したがって新旧のインターフェースに互換性を持たせるために、仲介物を用いるということにある。同様に、図1Kに示すように、インターフェースI1からの通信を受信するための別離インターフェースDI1、およびインターフェース機能性を、例えば、DI2と共に作業するが、同じ機能的結果が得られるように設計し直したインターフェースI2aおよびI2bと共に第3コード・セグメントを導入することができる。同様に、DI1およびDI2は、一緒に作業し、図1CのインターフェースI1およびI2の機能性を、新しいオペレーティング・システムに変換しつつ、同一または同様の機能的結果を得ることができる。
(E.書き換え)
更に別の可能性がある異体は、コードを動的に書き換えて、インターフェース機能性を、全体的に同じ結果が得られる他の何かと置換することである。例えば、あるシステムでは、中間言語(例えば、Microsoft IL、Java ByteCode等)で呈示したコード・セグメントを、実行環境(.Netフレームワーク、Javaランタイム環境、またはその他の同様のランタイム型環境によって設けられるもの等)におけるJust-in-Time(JIT:ジャスト・イン・タイム)コンパイラまたはインタプリタに供給することがあり得る。JITコンパイラは、第1コード・セグメントから第2コード・セグメントへの通信を動的に変換する、即ち、これらを、第2コード・セグメント(元のまたは異なる第2コード・セグメント)が要求する可能性がある異なるインターフェースに順応させるように書き込むことができる。これを図1Lおよび1Mに示す。図1Lにおいて見られるように、この手法は前述の別離の想定場面と同様である。これが行われる可能性があるのは、例えば、Interface1のプロトコルにしたがって、オペレーティング・システムと通信するように設計されたアプリケーションの基礎(base)がインストールされているが、オペレーティング・システムを変更して、異なるインターフェースを用いるようにするときである。JITコンパイラは、インストールした基礎アプリケーションから、オペレーティング・システムの新しいインターフェースに、行っている最中の通信を順応させるために用いることができる。図1Mに示すように、このインターフェースを動的に書き換える手法は、インターフェースを動的に分解するまたはそれ以外で変更するためにも適用することができる。
また、代替実施形態によってインターフェースと同じまたは同様の結果を得るための前述の想定場面は、種々の方法で、直列または並列に、あるいは他の介在するコードを用いて組み合わせることもできることを記しておく。つまり、先に紹介した代替実施形態は互いに排他的ではなく、図1Bおよび図1Cに呈示した包括的想定場面と同一または同等の想定場面が生ずるように、混合、一致、および結合させることもできる。また、殆どのプログラミング構造と同様、ここには記載することができないが、本発明の主旨および範囲によって表されるインターフェースの同じまたは同様の機能性を達成する同様の方法は他にもあることを記しておく。即ち、これは、インターフェースの価値の基礎となるインターフェースが表す機能性、およびそれによって可能となる有利な結果の少なくとも一部であることを記しておく。
(実施形態例の説明)
図2は、本発明の一実施形態にしたがって計算機を異なるネットワーク場所に適合させる一方法例を示す。ステップ205において、少なくとも1つのネットワークの利用可能性に関するデータを受信する。ネットワークは、有線でもワイヤレスでもよい。ワイヤレス・ネットワークに関して、情報処理デバイス間のデータ送信のために、種々の形態のワイヤレス通信が広く用いられている。ワイヤレス通信の1つの共通する利用可能な形態に、IEEE802.11規格に準拠し、当業者には周知のワイヤレスLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)がある。通信を確立する通信デバイスにおける共通の設定が、一般には必要となる。例えば、インフラストラクチャ・ワイヤレスLANでは、SSID(サービス集合識別子)が、局およびアクセス・ポイントとして機能するそれぞれの通信デバイスに共通して設定されている。
一実施形態では、利用可能なネットワークは、コンピュータ100においてSSIDを受信することによって判断することができる。多くの場合、ネットワークは、平文をサポートするフォーマットにより、そのSSIDによって識別され、これによって、ユーザは英数字のラベルを容易に識別することができる。例えば、アクセス・ポイント305(図3a参照)のような、アクセス・ポイントは、SSIDを送信するビーコン・フレームをブロードキャストすることによって、その存在を警告することができる。多くの場合、個々の局は受動的にSSIDビーコンを聴取するが、局は積極的にアクセス・ポイントを探すために探査信号を送信することもできる。当業者には認められようが、前述のSSIDの説明は、利用可能なネットワークを判定する方法の一例を規定するに過ぎない。尚、SSIDを有さないワイヤレス・ネットワークも本発明の範囲に該当することは言うまでもない。実際、コンピュータ100のようなコンピュータ・デバイスが、利用可能な有線またはワイヤレス・ネットワークを示すデータを受信することを可能にする方法は多数ある。実際、一実施形態では、利用可能なネットワークからの検出は、周辺デバイスまたはネットワーク配線のコンピュータ100への接続によって開始することもできる。
しかしながら、SSIDを利用するネットワークに戻ると、SSIDはアクセス・ポイントまたは局を示す「名称」を超えるものである。現在の慣例の下では、通信ワイヤレス・デバイスの一集合(有線デバイスと通信している可能性もある)を他の周囲のワイヤレス・デバイスから一意に識別するために、一連の1〜32文字を指定して、SSIDとする。このように、「名称」即ちSSIDによって、多数の独立したネットワークが同じ物理的区域内で動作する場合に、特定の局と所望のネットワークとの間の接続が可能となる。例えば、部門WLANは、数カ所のアクセス・ポイント(AP)と、数十台の局とから成り、これら全てが同じSSIDを用いることができる。同じ建物における別の組織が、異なるSSIDを用いるAPおよび局で構成された、それ自体の部門WLANを運用する可能性もある。SSIDの目的は、第1部門における局が、当該部門におけるAPを発見しこれに接続し、他の部門に属するAPを無視するのを補助することである。
この目的およびその他の目的のために、本発明の選択した実施形態は、SSIDを、設定をネットワークに関連付ける唯一のメカニズムとしては用いない。図3aは、第1部門WLAN300が数カ所のアクセス・ポイント(305、310)と、複数の局(315、320、325)から成り、これら全てが通信するために同じSSID(「研究」)を用いることができる、ネットワーキング環境を示す。この図を手短に説明することにより、設定を関連付けるためにSSIDのみを利用することが何故不便で、精度が低く、非効率的であるのか、容易に立証する。同じ組織内にある別の部門が、異なるSSID(「開発」)を用いたAPおよび局で構成したそれ自体の部門WLANを運営する可能性がある。図示の例では、WLAN330はアクセス・ポイント335と、局340、345、および350とから成る。したがって、研究SSIDにより、研究部門における局315、320、および325は、当該部門内にあるAP305および310を発見しこれらに接続しつつ、開発部門に属するAP335を無視することができる。合同計画では、研究および開発部門がリソースおよびアプリケーションを共有したい場合もある。当業者であれば容易に認めることができであろうが、SSIDにしたがってコンピュータ設定を関連付けるのは不便である。
図3bは、SSIDプロトコルを用いた別のネットワーキング環境を示す。この環境例では、会社全体のWLAN360が「会社」というSSIDを有し、アクセス・ポイント365および370から成る。ここで、アクセス・ポイント365は局375および380と通信しており、アクセス・ポイント370は局385および390と通信している。法務部が局375および380を利用し、人事部が局385および390を利用する場合、会社は単一のSSIDにしたがってコンピュータの設定を関連付けることは望まないであろう。そうすると、双方の部門にとって不便であり、機密文書の不適正な開示が生ずる結果となる虞れがある。この理由そしてその他の理由のために、適正に設定をネットワークに関連付けるためには、ネットワーク署名を利用する方が望ましい。ここで用いる場合、ネットワーク署名は、ネットワーク関連パラメータのいずれの集合体も包含することができ、SSIDが考えられる唯一のパラメータではない。ネットワーク署名の一例およびその用法について、以下で説明する。
ステップ210では、ネットワーク署名がメモリに格納されているか否か判定を行う。メモリは、ドライブ170のように、内部固定ドライブのようないずれのコンピュータ読み取り可能媒体でもよく、あるいはネットワーク・アダプタ114のように、ネットワークを通じて遠方からアクセスできるのでもよい。図4は、本発明の異なる形態による可能な論理ネットワークの一実施形態を示す。この図は、2つの論理ネットワーク、ネットワーク400および450を示し、その各々がネットワーク・プロファイル(それぞれ、プロファイル405および455)と関連付けられている。ここで用いる場合、ネットワーク・プロファイルとは、少なくとも1つの論理ネットワークと関連付けられているコンピュータ設定の集合体のことである。
図4において容易に分かるように、論理ネットワーク400はネットワーク310、415、および420を備えている。これらのネットワークの各々は、個々のネットワーク各々の一意の識別を可能にするために、ネットワーク署名を有する。例えば、ネットワーク410、415、および420は、各々、ネットワークID、リンクID、およびホップIDを有し、これらは、ネットワーク署名を判断するために用いることができる。例えば、ネットワークIDはネットワークのドメインであり、DNS接尾語を利用することができる。リンクIDは、局を接続するネットワークのサブネットを表すことができる。例えば、デフォルト・ゲートウェイ(他の実施形態ではNAT)のMACアドレスをリンクIDとして用いることができる。当業者であれば認められるであろうが、エントリ・ポイントは、当技術分野において既知のものの中でもとりわけ、NAT、アクセス・ポイント、ICSコンピュータ、セル・タワー・モデム、スイッチ、ブリッジ、ハブとすることができる。例えば、前述の図3bのWLANでは、SSIDはホップIDとして供することができる。ネットワーク460および465には、論理ネットワーク450が関連付けられている。図に見られるように、論理ネットワーク450は「ネットワーク・プロファイル2」(455)を有する。これは、論理ネットワーク400と相関付ける「ネットワーク・プロファイル」(405)とは異なり別々である。プロファイルは別々で異なるが、1つ以上の共通の機構および/または設定があってもよいことは当業者であれば分かるであろう。例えば、双方のプロファイルにおけるデフォルト・プリンタが同一であってもよい。
オプションのステップ215において、1系統よりも多いネットワークが利用可能であるか否か判定を行うことができる。一実施形態では、更に多くの接続が利用可能であることを発見したときに、ステップ210を置換することができ、ネットワーク署名が利用可能か否か判断することができる。図2の例示実施形態に示すように、余分なネットワークが利用可能でない場合、ステップ220を実施するとよい(以下で論ずる)。当業者には認められようが、このステップはプロセスにおける異なる時点で行われることもあり、実際には本発明の一実施形態にしたがってプロセス全体で繰り返されることもある。1つよりも多いネットワーク接続が利用可能である場合、これらのうち少なくとも2つが異なるプロファイルと関連付けられているのであれば、コンピュータは、優先順位データに基づいて、適用するプロファイルに優先順位を付けることができる。優先順位データは、当業者には周知の無数の要員に基づくことができ、選択した実施形態では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを通じてユーザが調節することができる。
ステップ220において、少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続がメモリにおける論理ネットワークの一部か否か判定を行う。先に論じたように、メモリは、データを格納するように構成されているコンピュータ読み取り可能媒体であればいずれでもよい。ネットワーク接続が、メモリに格納されている関連設定を有する論理ネットワークの一部である場合、少なくとも1つの設定を利用可能なネットワーク接続と関連つけるように構成されたネットワーク・データを生成する。このデータは、コンピュータが特定の「論理設定」(関連付けられたネットワーク・プロファイル、ステップ225参照)を適用する際に用いることができる。一実施形態では、設定を自動的に適用することができ、ユーザから更に入力を要求する必要はない。しかし、別の実施形態では、どの関連設定を適用すべきか、ユーザに促してもよい。ユーザに異なる設定を適用させる追加のステップを実施してもよい(例えば、ステップ230参照)。一実施形態では、どの論理ネットワークをネットワーク接続と関連付けるか選択する際にユーザを補助するグラフィカル・ユーザ・インターフェースを実施することができる。更に別の実施形態では、ネットワーク・プロファイルを関連付けられた新しい論理ネットワークを作成することを、ユーザに許容してもよい。更に、別の実施形態では、既存のプロファイルを多数のプロファイルに分割すること、または多数の異なるプロファイルを1つのプロファイルに組み合わせることをユーザに許容してもよい。実際、少なくとも1つの実施形態では、ネットワーク・プロファイルは、OEMまたは第三者によって予め設定されている場合もあり、エンド・ユーザによる選択を必要としない。このような実施形態では、GUIを利用しなくてもよく、代わりに、ユーザが構成を設定することなく、設定を自動的に作成し、適用する。しかしながら、自動プリセット・プロファイルを有するこのような一実施形態では、GUIをユーザに適用して、彼/彼女の要望に合うようにプロファイルを組み合わせるまたは分割することもできるが、開示する本発明の形態を利用するためには、プロファイル設定を構成するさもなければ選択する必要はない。
一実施形態では、ネットワーク接続が、メモリに格納されている論理ネットワークの一部ではない場合、ネットワーク署名をメモリに格納することができる(ステップ235)。ネットワーク署名をメモリに格納するとき、グラフィック・ユーザ・インタフェースによって、ユーザはネットワーク接続と関連付ける論理ネットワークを選択することができる。あるいは、グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、ネットワーク・プロファイルと関連付けられた新しい論理ネットワークを作成することをユーザに可能にするように実施してもよい(ステップ240)。
図5は、論理ネットワークと関連付けられたネットワーク接続の集合体の図示例を示す。図に見られるように、3系統のネットワーク(510、515、および520)が論理ネットワーク500と関連付けられている。これは、例えば、事務所の設定とすることができる。ネットワーク510は、ネットワークID=「100」、リンクID=「100」、およびホップID=「1」を有し、事務所環境またはユーザが頻繁に出入りする場所におけるユーザ・デスクトップ・コンピュータとすることができる。当業者であれば認められようが、前述の値は、本発明の一実施形態を読者に説明するための仮の値であり、1つのフォーマットを表すことも、本発明のいずれの特定のフォーマットに制限することも意図していない。
ネットワーク515は、同じネットワークIDおよびリンクIDを有するが、異なるホップID(値=「2」)を有する。ネットワーク・プロファイル(505)が単にホップIDの基礎、例えば、SSIDであるならば、異なるプロファイルをロードするか、そうでなければプログラムしなければならない場合もある。したがって、設定を調整するときには、SSIDの検出よりも多くのパラメータを利用する方が効率および精度が向上する。
ネットワーク515に戻り、接続は、接続510のように、例えば、会議室のような、同じ事務所環境におえける別の場所を表す場合もあり、この場合ネットワーク進入のアクセス・ポイントが異なるが、ユーザは同じプロファイルを維持することの方を好む。例えば、デフォルトのプリンタ、背景、ブックマーク、および最近開いた文書の集合体、更にその他数多くの設定は、ユーザがネットワーク510にログオンしたときと同一であることが望ましい場合がある。
ネットワーク520は、ネットワーク510および515と同じネットワークIDを有するが、リンクID(値=「200」)およびホップID(値=「3」)が全く異なる。ネットワーク520は、別の建物または会社の中の別の部署において利用可能なネットワークとすることができる。例えば、多数の建物を近接して有するコンパス型レイアウト(compus-type layout)に配置することは会社やその他の業務実体には珍しいことではない。アクセス・ポイントやゲートウェイは異なるが、ユーザは引き続きネットワーク510および515を通じてネットワーク・サービスにアクセスするときに用いるのと同じプロファイルを有したいと思う場合もある。
図5において容易に分かるように、ネットワーク接続560および565には論理ネットワーク550が関連付けられており、それらのホップIDが異なるだけである。例えば、一方の接続はネットワークに対して100mbs有線接続を用いる場合があり、他方はネットワーク・サービスにアクセスするためにワイヤレス・アクセス・ポイントを用いる場合がある。いずれの場合でも、ユーザは、ネットワーク・プロファイル−家庭(555)に明記した設定を用いたい場合がある。一実施形態では、プロファイル555に明記したプロファイル設定は、ユーザが接続560および/または565を利用するときには、自動的に調節する。一実施形態では、次いでユーザがもはや接続560および/または565を利用しなくなったなら、自動的にプロファイルをプロファイル505に調節することもできる。
いずれの移動体コンピュータのユーザであれば知っているであろうが、事務所と同じネットワーク・プロファイルを家庭でも有することが望ましい場合も多い。これは、特に長距離通勤者に当てはまる。例えば、ユーザがネットワーク・プロファイル505(「ネットワーク・プロファイル−事務所」)を維持したい場合、ネットワーク560を家庭事務所接続としてもよい。プロファイルを特定するためにのみアクセス・ポイントまたはSSIDを利用するシステムでは、これは不可能であるか、非常に不便または非実用的である。破線570が示すように、ユーザはネットワーク550を論理ネットワーク500と関連付けることができる。一実施形態では、ユーザは、どの倫理ネットワークを関連付けるか決定することを促されるように選択することもできる。更に別の実施形態では、ユーザが論理ネットワーク500と関連付けられることを選択し、その後論理ネットワーク500が利用不可能になった場合、ユーザ・コンピュータは自動的に論理ネットワーク550と関連付けられるように切り換えることができる。更に、別の実施形態では、ネットワーク・プロファイルにおけるサービスまたはコンポーネントが利用できないことをユーザに警告し、所望に応じて設定を手動で選択し調節することもできる。
別の形態は、連結UIによって、種々の異なる設定を明示的に異なるネットワーク場所に構成することをユーザに可能にするシステムおよび方法に関する。ユーザ・インターフェースは、ユーザが調節することができる設定の集合体を表示することができる。「設定」という用語を用いることによって、コンピュータ・システムによって変更、操作、またはそうでなければ処理することができるアプリケーションのいずれの側面も設定であり得ることは言うまでもない。例えば、Microsoft(登録商標)Internet Explorer(登録商標)のようなインターネット・ブラウザにおいては、ネットワーク・プロファイルにおいて調節することができる設定は、ブックマークまたはホーム・ページの変更、またはプロキシ・サーバの調節を含むことができる。実際、デフォルトのブラウザ自体がプロファイル間で異なる場合もあり得ることも想像することができる。また、システム設定をネットワーク設定に基づいて調節することもできる。例えば、電力設定、表示明度、1つ以上のプログラムにログオンするために要求されるパスワードを調節することができる。更に別の実施形態では、開始メニューまたはタスク・バー上で利用可能なアプリケーションも調節することができる。
当業者であれば容易に認められようが、ユーザが利用するネットワーク接続に基づいて、複数の設定およびアプリケーション状態を容易に調節することができ、この場合ユーザはユーザ操作過程(experience)を個別設定(customize)することができる。例えば、ネットワークに接続するときに、以下の例のうち1つ以上を自動的に調節することができる。ユーザがその特定のネットワークに接続するときに最も頻繁に利用するアプリケーション、特定のネットワークに接続したときにユーザが最後にアクセスしたファイルまたは文書、接続毎に異なるデスクトップ機構(desktop feature)および設定、ならびに個別設定可能で素早い、ユーザが利用可能なアプリケーションの起動および開始メニュー。実際、これらは、個別設定可能なユーザ操作過程を設けるように調節することができる可能な設定の一覧の一例に過ぎない。異なるネットワークに接続するときに調節および適用することができる設定であれば、いずれもが本発明の範囲に該当する。
本発明の一実施形態では、設定を調節するための命令を実行することは、グラフィカル・ユーザ・インターフェースとの使用のような、ユーザ選択可能なディスプレイ・エレメントと関連付けられる。このような実施形態では、設定の集合体を備えているメニューを、モニタ107を通じてというようにして、ユーザに表示することができ、この場合、設定のうち少なくとも1つを第1のユーザ選択可能なディスプレイ・エレメントに関連付ける。ユーザ選択可能なディスプレイ・エレメントは、ボタン、トグル、チェック・ボックス、またはスライド可能な目盛とすることができ、あるいはユーザに表示することができ該当する側面またはアプリケーション全体の状態に作用するように調節することができるいずれのメカニズムとすることもできる。
メニューは、選択をユーザ選択可能な表示要素に相関付ける、マウス入力またはキーボード・ストロークのような、ユーザ・インターフェース選択デバイスを示す選択信号を受信したときに、アプリケーションの少なくとも1つの側面の状態を、少なくとも1つのネットワーク・プロファイルに合わせて調節する。「マウス」という用語は、ユーザ・インターフェース選択デバイスを例示するために用いられたが、マウス入力は、カーソルの移動を制御するいずれの入力デバイスまたはその他のメカニズムからでも受信することができ、コンピュータ・システム・デバイス上の機能選択を可能にすることは、当業者には理解できよう。ここで用いる場合、「マウス」という用語は、計算機に入力を供給する多種多様の入力デバイスを包含することができ、限定ではなく、「トラック・パッド」、「トラック・ボール」、「スクローラ」、「ジョイ・スティック」、「ソフト・ボタン」、「マウス・ペン」、「ライト・ペン」、「およびその他の位置決めまたはポインティング・システムを含む。更に、多数の実施形態は移動を与えるために回転可能なボールを備えることができるが、本発明はそれに限定されるのではない。尚、マウス移動を検知するための光センサを有するマウスのように、種々のマウス移動検知システムの代用品が周知であり、入手可能であることは、当業者には認められよう。更に、前述のように、本発明は、マウス型入力デバイスに限定されるのではなく、逆に、コンピュータ・システム用の広範囲にわたる色々な種類の入力デバイスと共に利用することができる。
更に別の実施形態では、現在の場所においてユーザに利用可能でないリソースを表示しない。例えば、ネットワーク接続510のように、作業関連ネットワークに接続するときに、ユーザがMicrosoft(登録商標)Word (登録商標)のようなワープロ・アプリケーションにしかアクセスせず、他の無関係なネットワークに接続したときにアプリケーションを利用できない場合、コンピュータはそのアプリケーションをユーザには表示しない。前述の例は、ソフトウェア・アプリケーションを有する一実施形態を例示したが、ハードウェア・プリケーション(利用可能なプリンタ、メディア・サーバ、またはその他のネットワーク機器)を含む、いずれのアプリケーションでも実施することができることは、当業者には分かるであろう。実際、ハードウェアまたはソフトウェアの如何に係わらず、いずれのリソースであっても本発明の範囲に該当する。例えば、一実施形態では、これらのリソースがそのネットワーク接続から利用可能であるときに、ユーザに利用可能な、利用可能な共有ファイル(available file shares)のみをユーザに表示すればよい。実際、一実施形態では、プロファイルは、異なるネットワーク・プロファイルに基づいて1組のプログラムを自動的に起動できるように構成することができる。例えば、図5に注目すると、ネットワーク接続565にログインすると、ネットワーク・プロファイル−家庭(555)の設定を利用する。これらの設定の1つが、MSN Messenger(登録商標)のような、メッセンジャ・サービスを自動的に起動することができる。ユーザの作業において、このようなメッセンジャ・システムを利用することができない場合、ユーザは、このメッセンジャ・サービスをロードせず、他のメッセンジャ・サービスをロードし、あるいは異なるユーザ名でサイン・インするように、事務所ネットワーク・プロファイル(505)を設定することができる。
別の実施形態では、コンピュータは、ユーザが利用可能なリソースを変更するとき、またはこれらが利用不可能になるときに、これらについて問い合わせ、自動的に設定を格納することもできる。更に別の実施形態では、ユーザが既存のネットワーク・プロファイルから新しいネットワーク・プロファイルを派生または作成することができるように、UIを設けることもできる。これは、ユーザが家庭ネットワークおよび事務所ネットワークからの設定を混合したいときに有用な場合がある。例えば、ユーザが家庭のデフォルト・プリンタを用いたいが、作業根とワーキング環境からからの別の設定を保持したい場合がある。このような場合、ユーザは論理ネットワークの一方または双方からネットワーク設定を得て、新しい論理ネットワークを作成し、異なるプロファイルと関連付けることができる。
以上、実施形態例に関して本発明を説明したが、添付した請求項の範囲および主旨の範囲内で多数のその他の実施形態、修正、および変形が、本開示の綿密な検討から当業者には想起されよう。
図1Aは、本発明のある種の形態を実施することができる汎用ディジタル計算環境の模式図を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図11Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図1Bから図1Mは、本発明の1つ以上の形態をサポートする汎用コンピュータ環境を示す。 図2は、本発明の一実施形態にしたがって、異なるネットワーク場所に計算機を適合させる方法例を示す。 図3aは、SSIDプロトコルを利用するネットワーキング環境を示す。 図3bは、SSIDプロトコルを利用するネットワーキング環境を示す。 図4は、本発明の一実施形態にしたがって論理ネットワークに編成したネットワーク接続を示す。 図5は、本発明の更に別の実施形態にしたがって論理ネットワークに編成したネットワーク接続を示す。

Claims (20)

  1. コンピュータ設定をネットワーキング環境と関連付けるコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体(170)であって、前記命令が、
    (a)ネットワーク接続(410)の利用可能性に関するデータを受けるステップと、
    (b)少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続(410)について、メモリ(120)内にネットワーク署名が格納されているか否か判定を行うステップと、
    (c)少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続(410)が、メモリ(120)内にある論理ネットワーク(400)の一部であるか否か判定を行うステップと、
    (d)少なくとも1つの設定を前記利用可能なネットワーク接続(410)と関連付けるのに用いるために構成したネットワーク・データを発生するステップと、
    を備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  2. 請求項1記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、ステップ(a)は、更に、1つよりも多いネットワーク接続が利用可能か否か判定を行うことを含む、コンピュータ読み取り可能媒体。
  3. 請求項2記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、追加のネットワークが利用可能となったときに、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (e)少なくとも2つの利用可能なネットワーク接続について、該利用可能なネットワーク接続が同じ論理ネットワークに属するか否か判定を行うステップ
    を備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  4. 請求項3記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、少なくとも2つのネットワークが同じ論理ネットワークに属していない場合、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)優先順位データに基づいて、ネットワーク・プロファイルを選択するステップ
    を備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  5. 請求項2記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (e)前記利用可能なネットワーク全体において少なくとも1つのリソースの利用可能性に関するデータを受けるステップ
    を備えており、前記少なくとも1つのリソースが利用不可能なとき、前記リソースが、ディスプレイ・デバイスを通じて利用可能として表示されない、コンピュータ読み取り可能媒体。
  6. 請求項1記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (e)前記少なくとも1つのネットワーク接続にログインしたときに、前記少なくとも1つの設定を自動的に適用するステップ
    を備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  7. 請求項1記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記ネットワーク署名は、ネットワークID、リンクID、およびホップIDに関するデータを備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  8. 請求項1記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記ネットワーク署名は、ホップIDに関するデータを備えており、更に、ネットワークIDおよびリンクIDから成る群から選択したデータから成る、コンピュータ読み取り可能媒体。
  9. 請求項1記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、(b)において前記少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続がメモリにおける論理ネットワークの一部でない場合、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (e)前記ネットワーク署名をメモリに格納するステップ
    を備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  10. 請求項9記載のコンピュータ読み取り可能媒体において、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)前記(e)のネットワーク署名と関連付けるために新しいネットワーク・プロファイルを作成するステップ、または
    (f)前記(e)のネットワーク署名を既存のネットワーク・プロファイルと関連付けるステップ
    のいずれかを備えている、コンピュータ読み取り可能媒体。
  11. ディスプレイ(107)とユーザ・インターフェース選択デバイス(102)とを含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースを有するコンピュータ・システム(100)において、コンピュータを異なるネットワーキング場所に適合させる方法が、
    (a)前記ディスプレイ(107)上において設定の集合体をユーザに表示し、ユーザが前記設定の少なくとも1つを調節することができるように、少なくとも1つのユーザ選択可能な表示要素を表示するステップと、
    (b)前記ユーザ選択可能な表示要素のうち前記ユーザ・インターフェース選択デバイス(102)が選択した前記少なくとも1つを示す選択信号を受け、該選択信号に基づいて、前記選択をメモリ(120)に格納するステップと、
    (c)前記(b)の少なくとも1つの格納した設定を、論理ネットワーク(400)のネットワーク・プロファイル(405)と関連付けるステップと、
    を備えている、コンピュータ・システム。
  12. 請求項11記載のコンピュータ・システムにおいて、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (d)少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続のネットワーク署名を受けるステップと、
    (e)前記少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続の前記ネットワーク署名が前記メモリに格納されているか否か判定するステップと、
    を備えている、コンピュータ・システム。
  13. 請求項12記載のコンピュータ・システムにおいて、少なくとも2つのネットワーク接続が利用可能であって、これらが異なる論理ネットワークと関連付けられているとき、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)前記ユーザが前記ネットワークの少なくとも1つを選択することができるように、前記ディスプレイ上に、前記少なくとも2つの利用可能なネットワーク接続を少なくとも1つのユーザ選択可能な表示要素と共にユーザに通知する情報を表示するステップと、
    (g)前記ユーザ・インターフェース選択デバイスが、前記ユーザ選択可能な表示要素のうち前記少なくとも1つを選択したことを示す選択信号を受け、該選択信号に基づいて、前記選択したネットワーク接続が属する論理ネットワークと関連付けられたネットワーク・プロファイルをロードするステップと、
    を備えている、コンピュータ・システム。
  14. 請求項12記載のコンピュータ・システムにおいて、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)(e)において、前記少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続の前記ネットワーク署名が前記メモリに格納されていると判定したときに、前記関連付けられたネットワーク・プロファイルにおける設定を自動的に適用するステップと、
    を備えている、コンピュータ・システム。
  15. 請求項12記載のコンピュータ・システムにおいて、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)(e)において前記少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続の前記ネットワーク署名が前記メモリに格納されていないと判定したときに、前記ディスプレイ上において、設定の集合体をユーザに表示し、更に、ユーザが前記設定の少なくとも1つを調節することができるように、少なくとも1つのユーザ選択可能な表示要素を表示するステップと、
    (g)ユーザに、前記設定を調節すること、および前記設定をネットワーク・プロファイルと関連付けることを行わせるステップと、
    を備えている、コンピュータ・システム。
  16. プロセッサ(110)と、ディスプレイ(107)と、コンピュータ読み取り可能媒体とを有するコンピュータ(100)であって、前記コンピュータ読み取り可能媒体は、前記プロセッサ(110)によって実行すると、ネットワーク接続(410)に基づいて前記コンピュータ(100)のユーザに当該コンピュータの設定を変更させる命令を備えており、該命令が、
    (a)前記メモリ(120)に、少なくとも1つのネットワーク接続(410)の利用可能性に関するデータを受け、
    (b)少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続(410)について、ネットワーク署名が前記メモリ(120)内に格納されているか否か判定を行い、
    (c)(b)において、ネットワーク署名を有すると判定されたすくなくとも1つのネットワーク接続(410)について、少なくとも1つの関連するネットワーク・プロファイル(405)をロードし、
    (d)前記コンピュータ(100)上でユーザに利用可能なリソースに関するデータを受け、
    (e)(d)において受けた前記データに基づいて、前記ディスプレイ上に前記利用可能なリソースのみを表示させる、
    ことを含む、コンピュータ・システム。
  17. 請求項16記載のコンピュータ・システムにおいて、少なくとも2つのネットワーク接続が利用可能であって、これらが異なる論理ネットワークと関連付けられている場合、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)優先順位データによって、前記メモリにロードする少なくとも1つのネットワーク・プロファイルを決定するステップ
    を備えている、コンピュータ・システム。
  18. 請求項16記載のコンピュータ・システムにおいて、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (f)前記(a)の利用可能なネットワークのうち少なくとも1つがもはや利用可能でないか否か判定するステップ
    を備えている、コンピュータ・システム。
  19. 請求項18記載のコンピュータ・システムにおいて、前記コンピュータ実行可能命令は、更に、
    (g)(b)において、前記少なくとも1つの利用可能なネットワーク接続の前記ネットワーク署名が前記メモリに格納されていないと判定した場合、前記ディスプレイ・デバイス上において、設定の集合体をユーザに表示し、更に、ユーザが前記設定の少なくとも1つを調節することができるように、少なくとも1つのユーザ選択可能な表示要素を表示するステップと、
    (h)ユーザに、前記設定を調節すること、および前記設定をネットワーク・プロファイルと関連付けることを行わせるステップと、
    を備えている、コンピュータ・システム。
  20. 請求項19記載のコンピュータ・システムにおいて、(h)において、前記ネットワーク・プロファイルはユーザによって作成される、コンピュータ・システム。
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