JP2009296131A - Ipパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開示されるIPパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法は、ハッシュキー生成/登録部(ACT面)501が、ハッシュテーブル(ACT面)502にハッシュキーを登録する際、ハッシュ値の衝突の閾値以上の発生確認によりハッシュテーブル管理部401に通知し、ハッシュテーブル管理部は、ハッシュキー生成/登録部(ACT面)及びハッシュテーブル(ACT面)、ハッシュキー生成/登録部(SBY面)601及びハッシュテーブル(SBY面)602のACT面/SBY面の状態を切り替える。最適ハッシュ関数生成部303は、サーチキーキー格納テーブル(確定面)302に登録されたサーチキー群から所定周期で最適ハッシュ関数を生成しハッシュキー生成/登録部(SBY面)に通知して、ハッシュテーブル(SBY面)の内容を更新する。
【選択図】図1
Description
この際、1番目のサーチキーでヒットすれば、ハッシュキーから特定される配列に対して1回アスセスすればすむが、N番目のサーチキーでヒットするようなケースでは、N回のアクセスが必要となるため、それだけ検索時間がかかり、処理能力の低下をきたすことになる。また、1回アクセスする場合と、N回アクセスする場合とでは処理時間が異なるため、ばらつきの発生につながるという課題がある。
極端な場合として、サーチキーのビット幅とハッシュキーのビット幅を同じにすれば、この課題は回避可能であるが、膨大なデータ量のテーブル(メモリ)が必要になるため、実現は不可能である。
これにより高速な符号化処理を実現することが可能な符号化装置を提供する、符号化装置、符号化方法及びそのプログラムが知られている(特許文献1参照)。
これにより、ハッシュ法によるデータ管理で、予め想定した以上のデータ数が入力されても処理が継続でき、かつ、主メモリの消費量を低減する、ハッシュ法による情報処理方法および情報処理装置が知られている(特許文献2参照)。
このシステムにより、リモートウェブサイトからランダムに画像を収集し、同じハッシング関数を使用して画像をハッシュし、次いでシステムは、画像ハッシュを元画像のハッシュと比較して、ハッシュが合致する場合は、収集した画像は元画像のコピーであることが疑われる、ディジタル画像をハッシュするためのシステムおよび方法が知られている(特許文献3参照)。
IPパケット制御装置では、後者のソフトウェア処理により、ハッシュ方式による検索アルゴリズムが使用されることが多いが、この場合は、ハッシュ関数の選択方法によっては、ハッシュ値の衝突による性能劣化や検索時間のばらつきが発生するといった懸念事項がある。
従って、ハッシュ値の衝突を最小限に抑えて、ハッシュ値の衝突に基づく性能劣化や検索時間のばらつきの発生を抑えることが可能な、ハッシュ関数の選択方法が重要な課題となる。
従って、特許文献1に記載された技術では、常に最新の検索キーに見合ったハッシング関数を用いることによって、ハッシュ値の衝突を最小限に抑えることはできないとともに、ハッシュの衝突が一定値に達した場合のみ、実際に使用するハッシュ関数,ハッシュテーブルの切り替えを行うため、負荷が上昇する恐れがあるという問題がある。
従って特許文献2に記載された技術では、常に最新の検索キーに見合ったハッシュ関数を用いることによって、ハッシュ値の衝突を最小限に抑えることはできるが、予め想定した以上のデータ数が入力されても処理を継続するため、負荷が上昇する恐れがあるという問題がある。
従って、特許文献3に記載された技術では、常に最新の検索キーに見合ったハッシュ関数を用いることによって、ハッシュ値の衝突を最小限に抑えることはできないという問題がある。
また、ハッシュ値の衝突が一定値に達した場合にのみ、実際に使用するハッシュ関数,ハッシュテーブルの切り替えを行うので、負荷を増大させることなく処理を実施することができる。
IPパケット処理装置101は、検索用データの管理等を行うデータ管理部201と、テーブルの検索やIPパケットの編集,送受信処理等を行うパケット処理部202とから構成されている。
本実施例においては、IPパケットの宛先アドレス(Destination Address;以下、DAと略称する)をサーチキーとして使用するものとする。DAはIPv6(IP version.6) アドレス(128ビット)であるものとする。また、ハッシュキーは32ビットであるものとする。
ハッシュキー生成/登録部(ACT面)501は、ACT面用ハッシュ関数(ΣA)を使用して32ビットのハッシュキーを生成し、ハッシュテーブル(ACT面)502に登録する。
ハッシュキー生成/登録部(SBY面)601は、SBY面用ハッシュ関数(ΣS)を使用して32ビットのハッシュキーを生成し、ハッシュテーブル(SBY面)602に登録する。
サーチキーの登録は、常に更新面に対して行われる。
ハッシュキー生成/登録部(SBY面)601では、通知された最新のハッシュ関数を用いて、ハッシュテーブル(SBY面)602の内容を更新する。
また、これ以降、サーチキー登録機能部102から通知されたサーチキーについては、新しいハッシュ関数を使用してハッシュキーの生成を行って、ハッシュテーブル(SBY面)602に登録する。
また、最適ハッシュ関数生成部303、テーブル検索部703に対して、ACT面/SBY面が切り替えられたことを通知する。
ハッシュキー生成部702では、ハッシュ関数を用いて32ビットのハッシュキーを生成する。テーブル検索部703では、生成されたハッシュキーを使用して、ハッシュテーブル(ACT面)502を検索する。パケット処理部704では、得られた検索結果をもとにパケットを編集して、ネットワークへ送信する。
図2は、図1に示された構成において、従来方法を適用した場合の問題点を説明するものである。
ハッシュアルゴリズムを使用したソフトウェア検索手法において、異なるサーチキーから同一のハッシュキーが生成されるケースがあるため、実際の検索においてはハッシュキーから特定される配列に対して、ハッシュ演算前のオリジナルのサーチキーを用いてリニア(線形)サーチを行って、最終的な検索結果を求める。
この際、サーチキー#1でヒットすれば、配列に対して1回アクセスすればすむが、サーチキー#NでヒットするようなケースではN回のアクセスが必要になるため、それだけ検索時間がかかり、処理能力が低下することとなる。
また、1回アクセスの場合とN回アクセスの場合とでは処理時間が異なるため、ばらつきの原因にもなるといった課題が残ることになる。
更新面が確定面に遷移すると、最適ハッシュ関数生成部303は、新更新面からデータを読み出して、最適ハッシュ関数を生成する。生成したハッシュ関数は、ハッシュキー生成/登録部(SBY面)601に通知される。
ハッシュキー生成/登録部(ACT面)501は、サーチキー登録機能部102からサーチキー登録通知を受信すると(ステップS101)ハッシュキーを生成し(ステップ102)、生成されたハッシュキーと同一のハッシュキーが閾値以上であるか否かを判定する(ステップS103)。
閾値以上の場合は、ハッシュテーブル管理部401へ閾値超過として通知し(ステップS104)、閾値未満の場合は、ハッシュテーブル(ACT面)502へハッシュキーを登録する(ステップS105)。
ハッシュテーブル管理部401からSBY化指示を受信した(ステップS106)場合は、SBY状態へ遷移する(ステップS107)。
サーチキー登録機能部102からサーチキー登録通知を受信すると(ステップS201)、ハッシュキーを生成して(ステップS202)、ハッシュテーブル(SBY面)202へハッシュキーを登録する(ステップS203)。
ハッシュテーブル管理部401からACT化指示を受信した場合(ステップS204)は、ACT状態へ遷移する(ステップS205)。
また、最適ハッシュ関数生成部303から新ハッシュ関数を受信した場合(ステップS206)は、機能部で使用するハッシュ関数を更新する(ステップS207)とともに、ハッシュテーブル(SBY面)602の内容を、新ハッシュ関数を用いて更新する(ステップS208)。
ハッシュキー生成/登録部(ACT面)501からハッシュキーが閾値をオーバーした旨の通知を受信すると(ステップS301)、ハッシュキー生成/登録部(ACT面)501へSBY化を指示し(ステップS302)、ハッシュキー生成/登録部(SBY面)601へACT化を指示し(ステップS303)、パケット処理部202のハッシュキー生成部702へハッシュ関数の変更が発生したことを通知して、新ハッシュ関数の取得を指示し(ステップS304)、テーブル検索部703へハッシュテーブル(ACT面)502の内容が変更されたことを通知する(ステップS305)。
102 サーチキー登録機能部
201 データ管理部
202 パケット処理部
301 サーチキー格納テーブル(更新面)
302 サーチキー格納テーブル(確定面)
303 最適ハッシュ関数生成部
401 ハッシュテーブル管理部
501 ハッシュキー生成/登録部(ACT面)
502 ハッシュテーブル(ACT面)
601 ハッシュキー生成/登録部(SBY面)
602 ハッシュテーブル(SBY面)
701 サーチキー抽出部
702 ハッシュキー生成部
703 テーブル検索部
704 パケット処理部
Claims (5)
- IPパケット制御装置において、サーチキーのハッシュ値の衝突が発生しているか否かを監視して、所定閾値以上の衝突が発生している場合はハッシュ関数自体を変更することによって、ハッシュ値の衝突を最小限に抑えることを特徴とするIPパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法。
- IPパケット制御装置において、サーチキーのハッシュ値の衝突が発生しているか否かを監視して、所定閾値以上の衝突が発生している場合はハッシュ関数自体を変更して最適なハッシュ関数とすることによって、ハッシュ値の衝突を最小限に抑えることを特徴とするIPパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法。
- 前記IPパケット制御装置において、サーチキー登録機能部が、サーチキーを更新面と確定面とからなるサーチキー格納テーブルの更新面に登録するとともに、前記サーチキー格納テーブルを所定時間ごとに更新面と確定面とに入れ替えることを特徴とする請求項1または2記載のIPパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法。
- 前記IPパケット制御装置において、最適ハッシュ関数生成部が、前記サーチキー格納テーブルの確定面に登録されているサーチキー群をもとに、所定時間周期で最新の最適ハッシュ関数を生成して、生成した最新のハッシュ関数を同じ周期でSBY面のハッシュキー生成/登録部に通知することによって、前記ハッシュキー生成/登録部では、通知された最新のハッシュ関数を用いてハッシュテーブルの内容を更新することを特徴とする請求項1または2記載のIPパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法。
- 前記IPパケット制御装置において、ACT面のハッシュキー生成/登録部では、ACT面のハッシュテーブルにハッシュキーを登録する際に、ハッシュ値の衝突が所定閾値以上に発生しているか否かを確認し、閾値以上であった場合は、テーブル管理部に通知することによって、通知されたテーブル管理部が、ACT面のハッシュキー生成/登録部及びハッシュテーブルと、SBY面のハッシュキー生成/登録部及びハッシュテーブルとのACT面/SBY面の状態を入れ替えることを特徴とする請求項4記載のIPパケット制御装置におけるソフトウェア検索方法。
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