JP2009289484A - Interlock breaking mechanism for circuit breaker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、回路遮断器の連動遮断機構に関するものである。 The present invention relates to an interlocking breaking mechanism of a circuit breaker.
従来から、電源と負荷機器(照明器具などの種々の負荷機器)との間の電路に介在される回路遮断器としては、器体内の所定位置に固定される固定接点および固定接点に接離する可動接点からなる接点部と、ハンドルの操作によって接点部を開閉操作する開閉機構部と、過負荷電流や短絡電流などの異常電流を検出した際に接点部を強制的に開極させる動作(いわゆるトリップ動作)を行わせるトリップ機構部とを備えるものが提案されている。 Conventionally, as a circuit breaker interposed in an electric circuit between a power source and a load device (various load devices such as lighting fixtures), the contact is fixed to a predetermined position in the body and the fixed contact is separated from the fixed contact. A contact part composed of movable contacts, an opening / closing mechanism part that opens and closes the contact part by operating the handle, and an operation for forcibly opening the contact part when an abnormal current such as an overload current or a short-circuit current is detected (so-called A device having a trip mechanism for performing a trip operation has been proposed.
この種の回路遮断器は、個々にトリップ動作を行うものであるが、例えば住宅用分電盤などの分電盤において分岐ブレーカとして使用する場合、複数の回路遮断器にトリップ動作を連動して行わせたいという要望がある。 This type of circuit breaker performs individual trip operations. For example, when used as a branch breaker in a distribution board such as a residential distribution board, the circuit breaker is linked to a plurality of circuit breakers. There is a desire to do it.
そこで、器体の幅方向において隣接配置された複数の回路遮断器と、隣接する回路遮断器の器体間に配置され一方の回路遮断器がトリップ動作した際に他方の回路遮断器をトリップ動作させる連動部とで構成される回路遮断器の連動遮断機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 Therefore, when a circuit breaker is placed between the multiple circuit breakers arranged adjacent to each other in the width direction of the vessel and the adjacent circuit breaker, the other circuit breaker is tripped. An interlocking / breaking mechanism of a circuit breaker configured with an interlocking unit to be proposed has been proposed (for example, see Patent Document 1).
上述の回路遮断器の連動遮断機構に使用される連動部(トリップ連動部材)は、隣接する回路遮断器のトリップ機構部同士を機械的に結合し、一方の回路遮断器においてトリップ動作が行われた際、当該トリップ動作時にトリップ機構部で生じた力を他方の回路遮断器のトリップ機構部に伝達し、これによって他方の回路遮断器においてもトリップ動作を行わせる。特許文献1に示すものでは、連動部として、回路遮断器の器体間に回動自在に支持されたものを使用しており、連動部が回動することによって一方の回路遮断器のトリップ機構部で生じた力をその向きを変えて他方の回路遮断器のトリップ機構部に伝達するようになっている。
しかしながら、上述したように連動部が回動するものでは、連動部で力を伝達する際に、連動部を回動自在に支持するための軸部および当該軸部を受ける軸受部に大きな負荷がかかってしまう。そのため、トリップ動作が少数回行われた程度では大きな問題は生じないが、多数回行われた場合には、上記の軸部や軸受部が摩耗したり破損したりして、連動部によって力を正しく伝達できなくなって(つまり回路遮断器を連動させることができなくなって)しまうおそれがあり、耐久性の改善が望まれていた。 However, in the case where the interlocking portion rotates as described above, when a force is transmitted by the interlocking portion, a large load is applied to the shaft portion for rotatably supporting the interlocking portion and the bearing portion that receives the shaft portion. It will take. For this reason, there is no major problem if the trip operation is performed a few times.However, if the trip operation is performed a number of times, the shaft part and the bearing part may be worn or damaged, and force is applied by the interlocking part. There is a risk that transmission cannot be performed correctly (that is, the circuit breaker cannot be linked), and improvement in durability has been desired.
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、耐久性を向上することができる回路遮断器の連動遮断機構を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above points, and an object thereof is to provide an interlocking breaking mechanism for a circuit breaker that can improve durability.
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、器体の幅方向において隣接配置された複数の回路遮断器と、隣接する回路遮断器の器体間に配置され一方の回路遮断器がトリップ動作した際に他方の回路遮断器をトリップ動作させる連動部とで構成される回路遮断器の連動遮断機構であって、回路遮断器は、器体内の所定位置に固定される固定接点および固定接点に接離する可動接点からなる接点部と、可動接点が設けられる可動接触子を有する可動部と、可動部に弾接されて可動接点が固定接点から離間する開極方向の付勢力を可動接触子に与える開極ばねと、器体に回動自在に取り付けられ接点部の開閉操作に用いられるハンドルと、ハンドルに連結されハンドルが投入位置に位置した状態では可動部が開極ばねの付勢力によって開極方向に移動しないように開極ばねの付勢力に抗して接点部を閉極させる閉極位置に位置する押圧部材と、ハンドルが投入位置に位置した状態では押圧部材が閉極位置から移動しないように押圧部材の移動を規制するラッチ部材と、異常電流を検出した際にラッチ部材を押圧部材の移動規制を解除する位置まで移動させ押圧部材を閉極位置から開極ばねの付勢力にしたがって接点部を開極させるトリップ位置に移動させるトリップ動作を行わせるトリップ機構部とを備え、連動部は、隣接する回路遮断器の器体間に所定方向に沿ってスライド移動自在に取り付けられる本体部と、押圧部材が閉極位置からトリップ位置に移動するまでの移動経路上に進出する形で隣接する回路遮断器それぞれの器体内に挿入され、押圧部材が閉極位置からトリップ位置に移動する際に押圧部材により押圧されて本体部を所定方向に沿ってスライド移動させる一対の連動突起部と、隣接する回路遮断器それぞれの器体内に挿入され本体部がスライド移動した際にラッチ部材を押圧して押圧部材の移動規制を解除する位置まで移動させる一対のラッチ解除部とを一体に備えていることを特徴とする。
In order to solve the above-described problem, in the invention of
請求項1の発明によれば、隣接する回路遮断器の一方においてトリップ動作が行われると、押圧部材が閉極位置からトリップ位置に移動する際に一方の回路遮断器に挿入された連動突起部が押圧部材によって押圧され、連動部の本体部がスライド移動し、その結果他方の回路遮断器の器体内に挿入されたラッチ解除部が他方の回路遮断器のラッチ部材を押圧し当該ラッチ部材による押圧部材の移動規制を解除させるため、他方の回路遮断器においてもトリップ動作が行われ、このとき連動部はスライド移動するので、従来例のように連動部が回動する場合とは異なり、軸部や軸受部のような大きな負荷がかかる部位がないから、多数回のトリップ動作に起因する摩耗や破損などを抑制でき、耐久性を向上することができる。
According to the invention of
本発明は、耐久性を向上することができるという効果を奏する。 The present invention has an effect that durability can be improved.
本発明の一実施形態の回路遮断器の連動遮断機構は、図1〜図6に示すように、器体10の幅方向において隣接配置された複数(図示例では2つ)の回路遮断器1と、隣接する回路遮断器1の器体10間に配置され一方の回路遮断器1がトリップ動作した際に他方の回路遮断器1をトリップ動作させる連動部5とで構成される。
As shown in FIGS. 1 to 6, the circuit breaker interlocking breaking mechanism of one embodiment of the present invention includes a plurality (two in the illustrated example) of
回路遮断器1は、例えば住宅用分電盤などに使用される分岐ブレーカであって、その器体10は、絶縁性を有する樹脂材料などにより、図1〜図3に示すように、幅方向(図2における紙面の法線方向)、高さ方向(図2における上下方向)、長さ方向(図2における左右方向)の順に、寸法が大きい矩形箱状に形成される。なお、以下では、説明を簡略化するために、図2における上方を器体10の前方、図2における下方を器体10の後方、図2における左方を器体10の左方、図2における右方を器体10の右方として説明するが、これは回路遮断器1の使用形態を限定する趣旨ではない。
The
器体10の右端側(長さ方向一端側であり図2における右側)には上述の住宅用分電盤などの導電バー(図示せず)に接続可能な電源側端子部20が設けられ、器体10の左端側(長さ方向他端側であり図2における左側)には負荷側端子板21が設けられる。また、負荷側端子板21の左端側には締付ねじ22が設けられており、負荷側端子板21および締付ねじ22により、照明器具などの各種の負荷との接続用の電線(図示せず)を接続するねじ端子よりなる負荷側端子部が構成される。なお、器体10の右端側には、電源側端子部20に上記導電バーを差し込むためのスリット10aが器体10の高さ方向に沿って3つ設けられており、電源側端子部20はいずれかのスリット10aに対応する位置に配置される(図示例では一番上のスリット10aに対応する位置に配置されている)。なお、このような電源側端子部20や負荷側端子部の構造はあくまでも一例であって、これに限定する趣旨ではない。
On the right end side of the vessel body 10 (on the one end side in the length direction and on the right side in FIG. 2), a power supply
器体10内には電源側端子部20と負荷側端子板21との間の電路を開閉する接点部Xが設けられる。当該接点部Xは、器体10内の所定位置に固定される固定接点(図示せず)と、当該固定接点に接離する可動接点23とからなる。本実施形態において固定接点は負荷側端子板21の右端側に設けられ、可動接点23は器体10に可動自在に収納された長板状の可動接触子24の左端側に設けられる。なお、固定接点および可動接点23はいずれも耐溶着性、耐環境性、および耐熱性の高い金属材料(例えば、銀系の金属材料)などにより形成される。
A contact portion X that opens and closes an electric path between the power supply
また、器体10内には、断面L字形のバイメタル24が、器体10の上下方向に長手方向を沿わせた形で器体10に収納される。このバイメタル24の自由端側となる長手方向一端側(図2における下端側)は図示しない電線(例えば可撓性を有する電線である編組線)により可動接触子24の右端側に接続される。一方、バイメタル25の固定端側となる長手方向他端側(図2における上端側)は図示しない電線(例えば編組線)により電源側端子部20に接続される。つまり、バイメタル25は、可動接触子24と電源側端子部20との間の電路に挿入されている。また、バイメタル25は、自身の温度が上昇するにつれて、自由端が器体10の左端側に移動して後述するラッチ部材37を押圧するように構成される。
Further, in the
ところで、可動接触子24は、絶縁性を有する樹脂材料製の可動部30に取り付けられた状態で器体10内に収納される。この可動部30は、可動接触子24の右端側および左端側それぞれを外方へ突出させる形で可動接触子24を収容する収容部30aを有する。また、可動部30は、器体10の幅方向を中心軸方向とする軸部30bを有し、当該軸部30bにより器体10に回動自在に取り付けられる。さらに、可動部30の収容部30a内には接圧ばね31が収容される。接圧ばね31は可動接触子24の下面と可動部30との間に介在されており、これによって可動接点23を所望の接圧で固定接点に接触可能にする。
By the way, the
また、可動部30の上面側には後述する押圧部材36により可動部30を押圧するために使用される押圧用の突起部30cが一体に突設される。
Further, on the upper surface side of the
本実施形態における回路遮断器1では、可動接触子24が可動部30とともに回動するので、可動部30を回動させることによって接点部Xの開閉が可能になる。なお、器体10内には、可動部30に弾接されて可動部30を可動接点23が固定接点から離間する開極方向(図2における時計回り方向)に付勢するねじりコイルばね(トーションばね)よりなる開極ばね32が設けられている。そのため、接点部Xを閉じる場合には、開極ばね30の付勢力に抗して、可動部30を、可動接点23が固定接点に接近する閉極方向(図2における反時計回り方向)に回動させる必要がある。
In the
ところで、器体10内には、固定接点と可動接点23との間にアーク放電が生じることを防止するための消弧板40を有する消弧部材4が設けられている。消弧部材4は、固定接点の近傍に、器体10の幅方向を回転軸方向として回動自在に取り付けられる。この消弧部材4には図示しない歯車が設けられており、可動部30には当該歯車と噛合する歯車部30dが形成される。そのため消弧部材4は、可動部30に連動して回動し、可動部30が接点部Xを開極する位置に移動すると、消弧板40が固定接点と可動接点23との間に介在される消弧位置に移動し、可動部30が接点部Xを閉極する位置に移動すると、消弧板40が固定接点と可動接点23との間に介在しない非消弧位置に移動する。
By the way, an
このような可動部30の回動操作は、器体10の前面中央部に設けられたハンドル33により行う。ハンドル33は、器体10の幅方向を中心軸方向とする軸部34を介して器体10に回動自在に取り付けられる。また、ハンドル33には、操作用の操作摘み33aが突設されており、この操作摘み33aは器体10の前面中央部に形成された開口10bより器体10の外部に突出される。なお、開口10bは、接点部Xが閉極する投入位置(図3に示す位置)と接点部Xが開極する開放位置(図2に示す位置)との間でハンドル33を回動させることができる大きさに形成される。
Such a rotation operation of the
ハンドル33には、連結部材35によって前述の押圧部材36が連結されている。連結部材35は、器体10の幅方向を中心軸方向とする一対の軸部35a,35bおよび一対の軸部35a,35bの端部を一体に連結する連結部35cを有するコ字形に形成されており、一方の軸部35aがハンドル33に設けられた軸受部33bに回動自在に支持され、他方の軸部35bが押圧部材36の中央部に設けられた軸受部36aに回動自在に支持される。
The aforementioned pressing
押圧部材36は、一端側(左端側)に可動部30の突起部30cを押圧する押圧部36bを有するとともに、他端側(右端側)に支点部36cを有する。押圧部材36は支点部36cが後述するラッチ部材37で支持された状態(押圧部材36がラッチ部材37に係止された状態)では、支点部36cを支点、軸受部36aを力点、押圧部36bを作用点として、ハンドル33の操作に応じて可動部30を押圧する。すなわち、押圧部材36は、ハンドル33が投入位置に位置した状態では、可動部30が開極ばね32の付勢力によって開極方向に移動しないように可動部30を押圧する閉極位置に位置し、当該閉極位置では、開極ばね32の付勢力に抗して接点部Xを閉極させる。一方、押圧部材36は、ハンドル33が投入位置に位置した状態では、可動部30を押圧しない開極位置に位置する。押圧部材36が開極位置に位置しているときは、可動部30が開極ばね32により開極方向に移動させられるため、接点部Xは開極する。
The pressing
前述のラッチ部材37は、器体10の幅方向を中心軸方向とする軸部37aを有し、当該軸部37aの回りに回動可能に器体10に取り付けられる。このラッチ部材37の一端側(図2における上端側)には、押圧部材36の支点部36cを支持する支持部37bが設けられる。ラッチ部材37は、軸部37aにより回動自在に器体10に取り付けられているため、支持部37bにより押圧部材36の支点部36cを支持する支持位置(すなわち押圧部材36の移動を規制する位置)と、支持部37bにより押圧部材36の支点部36cを支持しない非支持位置(すなわち押圧部材36の移動規制を解除する位置)とを取り得る。
The
本実施形態における回路遮断器1では、ラッチ部材37は、ねじりコイルばねよりなる保持ばね38によって、支持位置に保持される。ここで、ラッチ部材37が支持位置に位置しているときに、ハンドル33を投入位置に位置させると、押圧部材36は閉極位置に移動し、このとき押圧部材36には開極ばね32より付勢力が与えられ、閉極位置より移動しようとするが、押圧部材36の支点部36cはラッチ部材37の支持部37bで支持されているので(図2参照)、押圧部材36の移動が規制されて、押圧部材36が閉極位置に位置することになる。このようにラッチ部材37は、ハンドル33が投入位置に位置した状態では押圧部材36が閉極位置から移動しないように押圧部材36の移動を規制する。ハンドル33が投入位置に位置した状態において、ラッチ部材37が非支持位置に移動すると(ラッチ部材37による押圧部材36の移動規制が解除されると)、押圧部材36は、開極ばね32の付勢力によって、連結部材35の軸部35bを回転軸として回動(図3における時計回り方向に回動)させられる。その結果、押圧部材36は図3に示すように、開極位置から開極ばね32の付勢力にしたがって接点部Xを開極させるトリップ位置に移動する。
In the
したがって、回路遮断器1にトリップ動作を行わせるためには、ラッチ部材37を支持位置から非支持位置に移動させればよく、そのためにラッチ部材37の他端側(図2における下端側)には磁性材料製の規制解除部37cが設けられている。この規制解除部37cは軸部37aを挟んで支持部37bとは反対側に位置しており、当該規制解除部37cを器体10の左端側に移動させる(図2においてラッチ部材37を時計回り方向に回動させる)ことによって、支持部37bが押圧部材36より離間して、ラッチ部材37による押圧部材36の移動規制が解除される。
Therefore, in order to cause the
本実施形態では、規制解除部37cは、バイメタル25、あるいは可動部30に設けられた鉄心30eによって、器体10の左端側に移動させられる。すなわち、接点部Xの閉極時に電源側接続部20と負荷側端子板21との間に異常電流、例えば過負荷電流が流れると、当該過負荷電流によって発熱したバイメタル25が変形し、規制解除部37cはバイメタル25の自由端により左端側に移動するように押圧され、その結果、ラッチ部材37による押圧部材36の移動規制が解除される。鉄心30eは、可動接触子24とバイメタル25とを接続する電線が内側に配置されるコ字形に形成されており、当該電線に短絡電流のような異常電流が流れた際に係止解除部37cを吸引するように磁界を発生させる。したがって、短絡電流のような異常電流が流れると、鉄心部30eで生じた磁界によって規制解除部37cが左端側に移動し、その結果、ラッチ部材37による押圧部材36の移動規制が解除される。このように本実施形態における回路遮断器1では、押圧部材36、ラッチ部材37、バイメタル25、および鉄心30eなどによりトリップ機構部が構成される。
In the present embodiment, the
連動部5は、絶縁材料(例えば絶縁性を有する樹脂材料など)からなる樹脂成形品であり、図4および図5に示すように、器体10の幅方向に沿った方向を厚み方向とするL字形の平板部50aと平板部50aの厚み方向両面それぞれに突設されたガイド片50bとを一体に備える本体部50を有する。ここで、隣接する回路遮断器1それぞれの器体10において互いに対向する側面である隣接面には、ガイド片50bが所定方向(本実施形態では上下方向)に移動可能に貫挿されるガイド孔10cが形成される。したがって、本体部50は、隣接する回路遮断器1の器体10間に上記所定方向(本実施形態では上下方向)に沿ってスライド移動自在に取り付けられる。
The interlocking
また、本体部50には、隣接する回路遮断器1の一方のトリップ機構部で生じた力を受けるための第1の駆動部となる一対の連動突起部51と、隣接する回路遮断器1の他方のトリップ機構部に力を伝達するための第2の駆動部となる一対のラッチ解除部52とが一体に設けられる。なお、図示例では連動突起部51およびラッチ解除部52はいずれも略角柱状に形成されている。
Further, the
一対の連動突起部51それぞれは、一対のガイド片50bそれぞれの先端面に、押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動するまでの移動経路上に進出する形に形成される。すなわち、連動突起部51は、押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動するまでの移動経路上に進出する形で隣接する回路遮断器1それぞれの器体10内に挿入される。そして、この連動突起部51は、押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動する過程で、押圧部材36の支点部36cによって下方へ押圧され(図3参照)、連動突起部51は押圧部材36とともに下方に移動し、その結果、図1(a),(b)に示すように本体部50が下方にスライド移動する。
Each of the pair of interlocking
一対のラッチ解除部52それぞれは、本体部50の平板部50aにおける厚み方向両面それぞれに突設される。この一対のラッチ解除部52は、器体10の上記隣接面に開孔する挿入孔10dより隣接する回路遮断器1それぞれの器体10内に挿入される。このラッチ解除部52は本体部50に一体に形成され、本体部50とともに移動するため、本体部50が下方に移動した際には、本体部50と一体となって下方に移動する(図3参照)。
Each of the pair of
ここで、上記の回路遮断器1のラッチ部材37には、図2,3に示すように、押圧片37dがラッチ解除部52の移動経路上に進出する形に突設されており、ラッチ解除部52が下方に移動した際に、押圧片37dがラッチ解除部52により下方に押圧されるようにしている。そして、押圧片37dがラッチ解除部52により下方に押圧されることで、ラッチ部材37が支持位置から非支持位置に移動し、ラッチ部材37による押圧部材36の移動規制が解除される(すなわち規制解除部37cが器体10の左端側に移動した場合と同じ効果が得られる)。
Here, as shown in FIGS. 2 and 3, the
以上述べたように、本実施形態の回路遮断器の連動遮断機構は、器体10の幅方向において隣接配置された複数の回路遮断器1と、隣接する回路遮断器1の器体10間に配置され一方の回路遮断器1がトリップ動作した際に他方の回路遮断器1をトリップ動作させる連動部5とで構成されており、特に連動部5は、隣接する回路遮断器1の器体10間に所定方向(本実施形態では上下方向)に沿ってスライド移動自在に取り付けられる本体部50と、押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動するまでの移動経路上に進出する形で隣接する回路遮断器1それぞれの器体10内に挿入され、押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動する際に押圧部材36により押圧されて本体部50を所定方向(本実施形態では下方向)に沿ってスライド移動させる一対の連動突起部51と、隣接する回路遮断器1それぞれの器体10内に挿入され本体部50が連動突起部51によりスライド移動させられた際にラッチ部材37を押圧して押圧部材36の移動規制を解除する位置まで移動させる一対のラッチ解除部52とを一体に備える。
As described above, the interlocking circuit breaker mechanism of the circuit breaker according to the present embodiment is provided between the plurality of
次に、本実施形態の回路遮断器の連動遮断機構の動作について説明する。なお、以下の説明では、図6に示すように回路遮断器1を2つ備える回路遮断器の連動遮断機構について説明する。また2つの回路遮断器1を区別するために必要に応じて一方を符号1Aで、他方を符号1Bで表す。
Next, the operation of the interlocking breaking mechanism of the circuit breaker of this embodiment will be described. In the following description, an interlocking breaking mechanism of a circuit breaker having two
この回路遮断器の連動遮断機構において、回路遮断器1Aで異常電流が検出されると、回路遮断器1Aの押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動する。このとき、回路遮断器1Aに挿入された連動突起部51が押圧部材36により押圧される。これによって、連動部5の本体部50が下方にスライド移動し、これに伴って回路遮断器1Bの器体10内に挿入されたラッチ解除部52が、当該回路遮断器1Bのラッチ部材37を押圧して支持位置から非支持位置まで移動させる。そのため、回路遮断器1Bにおいても押圧部材36が閉極位置からトリップ位置に移動してトリップ動作が行われる。
In this interlocking circuit breaker mechanism, when an abnormal current is detected by the
このように本実施形態の回路遮断器の連動遮断機構によれば、連動部5により一方の回路遮断器1のトリップ機構部で生じた力を連動突起部51で受けてラッチ解除部52により他方の回路遮断器1のトリップ機構部に伝達する過程において、連動部5はスライド移動するので、従来例のように連動部5が回動する場合とは異なり、連動部5の回動用の軸部や軸受部のような大きな負荷がかかる部位がないから、多数回のトリップ動作に起因する摩耗や破損などを抑制することができ、耐久性を向上することができる。
As described above, according to the interlocking breaking mechanism of the circuit breaker of the present embodiment, the force generated in the trip mechanism part of one
ところで、上記特許文献1に示すものでは、連動部の一部が接点部の近くに配置されており、接点部でアーク放電が生じた場合には連動部の一部が炭化されて、回路遮断器の接点部間が短絡されてしまうおそれがあった。これに対して、本実施形態の回路遮断器の連動遮断機構では、図2,3に示すように、器体10内に挿入される連動部5の連動突起部51およびラッチ解除部52を、器体10の右端側に配置することによって、器体10の左端側に配置された接点部Xから離して、接点部Xとの間に所定の絶縁距離を有するようにしている。また、器体10内における接点部Xと連動突起部51およびラッチ解除部52との間には可動部30が介在されている。そのため、本実施形態の回路遮断器の連動遮断機構によれば、接点部Xで生じたアーク放電によって連動部5の一部が炭化されてしまうことを防止することができ、回路遮断器1の接点部X間が短絡されてしまうことを防止することができる。
By the way, in what is shown in the said
なお、本実施形態の回路遮断器の連動遮断機構の構成はあくまでも本発明の一実施形態であって、本発明の技術的範囲を上記の例に限定する趣旨ではなく、趣旨を逸脱しない程度に変更することができる。例えば、回路遮断器1の構成、特にその内部の構成については、図示例のものに限定されず、従来周知のその他の構成を適宜採用することができる。また、図6では、回路遮断器1を2つ備えたものを例示しているが、連動させる回路遮断器1の数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
The configuration of the interlocking circuit breaker mechanism of the circuit breaker according to the present embodiment is merely an embodiment of the present invention, and is not intended to limit the technical scope of the present invention to the above example, but to the extent that it does not depart from the spirit. Can be changed. For example, the configuration of the
1 回路遮断器
5 連動部
10 器体
23 可動接点
24 可動接触子
30 可動部
32 開極ばね
33 ハンドル
36 押圧部材
37 ラッチ部材
50 本体部
51 連動突起部
52 ラッチ解除部
X 接点部
DESCRIPTION OF
Claims (1)
回路遮断器は、器体内の所定位置に固定される固定接点および固定接点に接離する可動接点からなる接点部と、可動接点が設けられる可動接触子を有する可動部と、可動部に弾接されて可動接点が固定接点から離間する開極方向の付勢力を可動接触子に与える開極ばねと、器体に回動自在に取り付けられ接点部の開閉操作に用いられるハンドルと、ハンドルに連結されハンドルが投入位置に位置した状態では可動部が開極ばねの付勢力によって開極方向に移動しないように開極ばねの付勢力に抗して接点部を閉極させる閉極位置に位置する押圧部材と、ハンドルが投入位置に位置した状態では押圧部材が閉極位置から移動しないように押圧部材の移動を規制するラッチ部材と、異常電流を検出した際にラッチ部材を押圧部材の移動規制を解除する位置まで移動させ押圧部材を閉極位置から開極ばねの付勢力にしたがって接点部を開極させるトリップ位置に移動させるトリップ動作を行わせるトリップ機構部とを備え、
連動部は、隣接する回路遮断器の器体間に所定方向に沿ってスライド移動自在に取り付けられる本体部と、押圧部材が閉極位置からトリップ位置に移動するまでの移動経路上に進出する形で隣接する回路遮断器それぞれの器体内に挿入され、押圧部材が閉極位置からトリップ位置に移動する際に押圧部材により押圧されて本体部を所定方向に沿ってスライド移動させる一対の連動突起部と、隣接する回路遮断器それぞれの器体内に挿入され本体部がスライド移動した際にラッチ部材を押圧して押圧部材の移動規制を解除する位置まで移動させる一対のラッチ解除部とを一体に備えていることを特徴とする回路遮断機の連動遮断機構。 A plurality of circuit breakers arranged adjacent to each other in the width direction of the body, and an interlock that causes the other circuit breaker to trip when one of the circuit breakers trips when placed between adjacent circuit breakers A circuit breaker interlocking breaking mechanism composed of
The circuit breaker is composed of a fixed contact fixed at a predetermined position in the body, a movable contact having a movable contact contacting and separating from the fixed contact, a movable portion having a movable contact provided with the movable contact, and an elastic contact with the movable portion. Connected to the handle, an opening spring that gives the movable contact an urging force in the opening direction that separates the movable contact from the fixed contact, a handle that is pivotally attached to the body and used to open and close the contact portion In the state where the handle is in the closing position, the movable part is located at the closed position where the contact part is closed against the biasing force of the opening spring so that the movable part does not move in the opening direction by the biasing force of the opening spring. The pressing member, a latch member that restricts the movement of the pressing member so that the pressing member does not move from the closed position when the handle is in the closing position, and the movement of the pressing member when the abnormal current is detected. Release And a trip mechanism for causing the position trip operation moving the contacts to a trip position to opening by the biasing force of the opening spring pressing member from closing position is moved to that,
The interlocking part is a main body part that is slidably mounted along a predetermined direction between adjacent circuit breaker bodies, and a form that moves forward on the movement path until the pressing member moves from the closed position to the trip position. A pair of interlocking protrusions that are inserted into the body of each adjacent circuit breaker, and are pressed by the pressing member when the pressing member moves from the closed position to the trip position, and the main body slides in a predetermined direction. And a pair of latch release parts that are inserted into the body of each adjacent circuit breaker and that move to a position where the latch member is pressed and the movement restriction of the pressing member is released when the main body slides. A circuit breaker interlocking breaking mechanism characterized by that.
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-
2008
- 2008-05-27 JP JP2008138642A patent/JP2009289484A/en not_active Withdrawn
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