JP2009288919A - 生産管理システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】後工程引取り生産方式を採用した生産ラインにおいて、容易に生産ラインの管理及び設計を行うことのできる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】生産管理システムは、生産指示を示すかんばんを収容する通路を有し、この通路一端の投入部からこの通路他端の取出し部へ当該かんばんを移動させる収容手段と、この収容手段の投入部と取出し部との間に収容手段を第1段と第2段とに区分けするように設けられ、収容手段の投入部から投入されたかんばんを第1段に留める遮断状態とかんばんを第2段に移動させる開放状態とを切り替え可能な遮断手段と、移動ペースを決定し、この移動ペースでかんばんが上記収容手段の取出し部へ送られるように上記遮断手段を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、生産管理システムに関し、特に、後工程引取り生産方式を採用した生産ラインの生産管理手法に関する。
生産ライン等で利用される生産方式として後工程引取り生産方式がある。この生産方式は、後工程が必要なものを前工程から引き取る方式であり、必要なときに必要なものを必要な量だけ供給するJIT(ジャストインタイム)生産を実現する。この後工程引取り生産方式では更にかんばん方式と呼ばれる手法が利用される。このかんばん方式では、識別情報等の製品情報を示す「かんばん」と呼ばれる伝票がワーク毎に付され、この「かんばん」に応じて各工程で作業が行われる。ワークとは、各工程での生産単位であり、例えば、最後工程における完成品であり、途中工程における各部品である。
図13は、かんばん方式の例を示すイメージ図である。自工程を完了した各ワーク500にはそれぞれかんばん501が付される。後工程の作業者は、その前工程としての自工程を完了したワーク500(#1)を引取る。自工程を完了した1つのワーク500(#1)が後工程により引取られると、そのワークに付されていたかんばん501(#1)が外される。外されたかんばん501(#1)は、自工程の容器(シュート502)に入れられる。自工程の作業者は、この容器内のかんばんに基づいて引取られたワーク500を補給(製造)する。このとき、自工程の作業者は、前工程から必要なワーク510(#1)を取得しそのかんばんで要求されるワークを製造する。すなわち、各ワークに付される「かんばん」は、各工程における作業指示となる。このようなかんばん方式が利用されることにより、後工程引取り生産方式が円滑に実施され、各工程における在庫の削減が図られる。
更に、このかんばん方式では、或る工程で進捗遅れが生じた場合には、その工程に設置された容器内に多数のかんばんが溜まることになる。従って、このかんばん方式によれば、各工程に設置された容器内のかんばんの溜まり具合で生産ラインの進捗状況を把握することができるため、人員配置や作業順序設定等の効率的な生産ライン設計を行うことができる。
このような生産方式に関連する先行技術文献として以下のような文献が存在する。
特開2001−250073号公報 特開平6−75969号公報 特開2003−316862号公報
上述のような後工程引取り生産方式では、図13に示すように、自工程は1個のワーク(製品)を完成させるためにその前工程のワーク(製品)を1個引き取るのが一般的である。例えば、後工程がワークを10分毎に1個引取っていく場合、自工程には10分間に1個のペースでかんばん501が戻る。よって、自工程は、そのペースで前工程から必要なワークを引取り、自工程のワークを完成させればよい。つまり、正常時には、後工程が引取るペースと自工程の生産ペースとが略等しいため、シュート502上にはかんばん501が1個あるかないかである。逆に、異常時には、シュート502上にかんばん501が溜まり始めるため、その工程の遅延を即座に発見することができる。
しかしながら、対象となる製品によっては、自工程は1個のワークを完成させるために、同一種類又は異なる種類のワークを複数個引取っていく形態(ドカ引き形態)(以降、一括引取り形態と表記する)がある。図14は、かんばん方式における一括引取り形態を示す図である。一括引取り形態では、一度に複数のワーク500が引取られるため、シュート502に複数のかんばん501がまとめて入れられる。ところが、各工程では、シュート502に入れられたかんばん501の数に応じて生産ペースを即座にアップすることは出来ない。
このように作業指示となるかんばん501が時間帯に応じて増減するのでは、各工程における生産ペースを把握しづらい。また、シュート502にかんばん501が溜まっていたとしても、一括引取り直後なのか、その工程の作業が遅れているのか、完成品の生産量が追いついておらず全工程で遅れが生じているのか等、生産ラインの異常を把握しづらい。更に、生産ラインへの人員配置や作業手順の設定等、生産ラインの管理及び設計が難しい。
本件の課題は、このような問題点に鑑み、後工程引取り生産方式を採用した生産ラインにおいて、容易に生産ラインの管理及び設計を行うことのできる技術を提供することにある。
本件各態様では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第1の態様は、生産指示を示すかんばんを収容する通路を有し、この通路一端の投入部からこの通路他端の取出し部へ当該かんばんを移動させる収容手段と、この収容手段の投入部と取出し部との間に収容手段を第1段と第2段とに区分けするように設けられ、収容手段の投入部から投入されたかんばんを第1段に留める遮断状態とかんばんを第2段に移動させる開放状態とを切り替え可能な遮断手段と、移動ペースを決定し、この移動ペースでかんばんが上記収容手段の取出し部へ送られるように上記遮断手段を制御する制御手段と、を備える生産管理システムである。
第1態様では、後工程により自工程からワークが引き取られることにより外されたかんばんが上記収容手段の投入部に入れられる。収容手段の投入部に入れられたかんばんは、その通路を通り、取出し部方向へ移動する。このように収容手段を第1段から第2段に移動するかんばんは、制御手段により遮断手段の遮断状態と開放状態とが切り替えられることで、決定された移動ペースで収容手段の取出し部へ送られる。このかんばんは生産指示を示す。
従って、第1態様によれば、常に、制御手段により決定された移動ペースで収容手段の取出し部へかんばんが送られるため、その移動ペースに沿って生産指示が出されることになる。つまり、その移動ペースを制御することにより、生産指示を適正に制御することができる。
このような移動ペースを制御する好ましい構成として、所定の時刻に上記収容手段の投入部に入れられたかんばんの数を計測する計測手段を更に備えるようにし、上記制御手段が、上記計測手段により計測されたかんばん数を所定の時間幅で平均化した値を当該移動ペースとして決定するペース決定手段を有するようにしてもよい。
この構成では、移動ペースは、後工程により引き取られたワークの数に対応するかんばん数が所定の時間幅で平均化された値として決定される。言い換えれば、この構成によれば、自工程に対する生産指示が所定の時間幅で平均化されて出される。自工程の作業者は
、後工程により一括引取りされたとしても、このように平均化されて収容手段の取出し部に溜まるかんばんを目安に、そのペースで生産すればよい。
従って、この構成によれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいても、自工程の作業者は、各時間で平均化されたペースで作業を行うことが可能となる。
逆に言えば、このような構成においても、収容手段の取出し部にかんばんが多数溜まる場合には、少なくとも自工程において異常が生じていると判断することができる。よって、この構成によれば、収容手段の取出し部に溜まるかんばんを監視すれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいても、生産ラインの異常を容易に把握することができる。もちろん、このような状況が生じている工程が複数存在する場合には、生産量が追いついておらず全工程で遅れが生じていると判断することも可能である。
このように、第1実施例における生産管理システムによれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいて、容易に生産ラインの管理及び設計を行うことができる。
また、第1態様において好ましくは、上記遮断手段により留められるかんばんが1つとなるように遮断手段より収容手段の投入部側に設けられ、収容手段の投入部から投入されたかんばんを留める遮断状態と該かんばんを遮断手段方向へ移動させる開放状態とを切り替え可能な補助遮断手段を更に備えるように構成し、上記制御手段が、当該移動ペースでかんばんが収容手段の取出し部へ送られるように、遮断手段及び補助遮断手段の開放及び遮断を交互に切り替える遮断制御手段を有するように構成する。
この構成では、補助遮断手段が開放状態にされたことにより通過するかんばんは、遮断手段により留められる。この状態において、補助遮断手段が遮断状態に移行された後、遮断手段が開放状態に移行される。
従って、このような構成によれば、遮断手段の遮断動作及び開放動作に時間がかかる場合であっても、複数のかんばんが予期せず一度に第2段に移動するのを防ぐことができ、決定された移動ペースに沿ってかんばんを取出し部へ送ることができる。
また、第1態様において好ましくは、上記制御手段が、上記ペース決定手段により決定される移動ペースの変動幅が所定閾値を超える場合に、警報を出力する警報出力手段を更に有するように構成する。
この構成によれば、後工程がワークを引取ることで外されたかんばんの量の変化が即座に検知され警報出力されるため、物量変動が自工程に伝わってきたことを迅速に把握することができる。これにより、生産管理者は、最適な生産ラインの再設計、変更を行うことができる。
また、第1態様において好ましくは、上記制御手段が、上記ペース決定手段により決定された移動ペースに基づいて自工程のコンベアラインのコンベアスピードを算出する算出手段を更に有するように構成する。
この構成では、移動ペース即ち生産指示ペースに基づいてコンベアスピードが算出される。
従って、このコンベアスピードを自工程の作業台として利用されるコンベア装置に反映するようにすれば、その作業者にとって作業ペースを把握し易くなる。また、生産管理者にとっては、コンベア装置を含む生産ラインの管理及び設計を容易に行うことが可能とな
る。
なお、別態様としては、以上の何れかの構成を実現する生産管理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
上記態様によれば、後工程引取り生産方式を採用した生産ラインにおいて、容易に生産ラインの管理及び設計を行うことのできる技術を提供することができる。
以下、本発明の実施形態としての生産管理システムについて具体例を挙げ説明する。本実施形態としての生産管理システムは、かんばん方式を用いた後工程引取り生産方式を採用する生産ラインのうちの1工程の生産管理を行う。以下に挙げる各実施例はそれぞれ例示であり、本発明は以下の各実施例の構成に限定されない。
[実施例1]
以下、本発明の実施形態としての生産管理システムの第1実施例について説明する。
〔システム構成〕
第1実施例における生産管理システムのシステム構成について図1を用いて説明する。図1は、第1実施例における生産管理システムの概略構成を示す。第1実施例における生産管理システム1は、シュート10、第1シャッタユニット12、第2シャッタユニット14、第1センサユニット21、第2センサユニット23、第3センサユニット25、制御コンピュータ30等を有する。第1実施例における生産管理システム1は、図1に示すように円盤型のかんばん5を管理する。第1実施例では、この円盤型のかんばん5にその工程の各ワークに関する各種情報が記載される。
〈シュート〉
シュート10は、上面の空いた長溝形状の収容通路11を有し、その収容通路11に後工程が自工程のワーク(製品)を引取ることで外されたかんばん5を収容する。この収容通路11は、底面が傾斜しており、傾斜上方端がかんばん5の投入部に傾斜下方端がかんばん5の取出し部に設定される。これにより、この収容通路11はかんばん5の先入れ先出しが可能なように形成されている。一括引取り形態で後工程にワークが引き取られることにより外された複数のかんばん5はシュート10の投入部に置かれる。この投入部に置かれたかんばん5は、収容通路11を転がりシュート10の取出し部に集められる。自工程に配置される作業者は、この取出し部に存在するかんばん5を取り出し、このかんばん5毎に各ワークをそれぞれ完了させる。作業者は、その後、かんばん5を取り付けた状態で完了した各ワークをそれぞれ出力する。
シュート10には、その収容通路内のかんばん5をせき止めるための第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14が傾斜上方から傾斜下方に向かって並んで配置されている。第2シャッタユニット14により、シュート10の収容通路11は上段と下段の2段に区切られる。シュート10の上段は投入部から第2シャッタユニット14までの間であり、下段は第2シャッタユニット14から取出し部までの間である。更にシュート10の上段には一時エリアが設けられる。この一時エリアは、第1シャッタユニット12と第2シャッタユニット14との間に設けられる。
〈シャッタユニット〉
第1シャッタユニット12は、シャッタ(ストッパ)13とこのシャッタ13をシュー
ト10の収容通路上に突出させるエアシリンダ等のアクチュエータとを有する。第1シャッタユニット12は、制御コンピュータ30と信号線により接続される。第1シャッタユニット12は、制御コンピュータ30からの信号に基づいてアクチュエータの駆動制御を行うことによりシャッタ13の出入状態を切り替える。第2シャッタユニット14の構造及び動作については第1シャッタユニット12と同様である。以降、第1シャッタユニット12及び14において、シャッタ13及び15が突出される状態を閉じると表記し、シャッタ13及び15が引っ込んだ状態を開くと表記する。
第1シャッタユニット12は、シュート10の投入部へ置かれたかんばん5を取出し部へ送る前に一時的に上段で留める作用を有する。一方、第2シャッタユニット14は、第1シャッタユニット12よりもシュート10の下方側に設置され、第1シャッタユニット12を通過したかんばん5を一時エリアで留める作用、及び一時エリアに留めておいたかんばん5を下段(取り出し口方向)へ移動させる作用を有する。なお、第1実施例において2つのシャッタユニットを設け一時エリアを形成したのは、シャッタユニット12及び14のシャッタ13及び15の突出動作にかかる時間により一度に複数のかんばん5が転がり降りるのを防ぐためである。よって、第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14は時間差を設けて開かれ、同時に開かれることは基本的にはない。
図2は、第1実施例においてシュート10の一時エリアにかんばん5が留められている場合の生産管理システムを示す図である。図2の例では、一時エリアには1つのかんばん5のみが存在し得る構成としているが、一度に複数のかんばん5が下段に移動しないようにできるのであれば2つ以上のかんばん5がこの一時エリアに存在し得るように構成してもよい。
〈センサユニット〉
第1センサユニット21、第2センサユニット23及び第3センサユニット25はそれぞれ通過するかんばん5を検出する。各センサユニット21、23及び25はそれぞれ制御コンピュータ30に信号線により接続されており、通過するかんばん5を検出すると、その旨の出力信号をその信号線により制御コンピュータ30に送信する。各センサユニット21、23及び25の具体的構造及び機能はそれぞれ同様であるため、以下、第1センサユニット21について代表して説明する。なお、第1センサユニット21は、符号21で示されるユニットと符号22で示されるユニットの総称であり、第2センサユニット23は、符号23で示されるユニットと符号24で示されるユニットの総称であり、第3センサユニット25は、符号25で示されるユニットと符号26で示されるユニットの総称である。
第1センサユニット21は、例えば光電センサである。第1センサユニット21は、受光部(例えば符号21)、投光部(例えば符号22)等を有する。受光部及び投光部は、シュート10の収容通路の幅方向に所定間隔離された位置に対向するように設置され、それらの間に形成される光軸がその間を通過するかんばん5により遮断されるように設置される。なお、第1実施例におけるかんばん5は円盤形状を有しているため、各センサユニット21、23及び25は、その光軸がかんばん5の中心点よりも上方を通るように配置されることが好ましい。
投光部は、所定の波長を有する光を所定の強度で発する発光素子で構成される。受光部は、フォトダイオード等の受光素子及び検知回路等で構成される。受光部は上記投光部からの光を受け、その受光量に応じた電気信号を検知回路に出力する。検知回路は、投光部からの光の量が所定レベルを超えて受光されたか否かを判定し、その判定結果を示す出力信号を生成する。例えば、受光部と投光部との間をかんばん5が通過している間は、その光軸が遮断されるため上記検知回路は受光量が所定レベルより小さいことを示す出力信号
を生成する。この出力信号により、制御コンピュータ30は、1つのかんばん5が通過したことを検出することができる。
第1センサユニット21は、シュート10の投入部周辺に設置され、後工程により外されシュート10に置かれるかんばん5を順次検知する。第2センサユニット23は、シュート10の一時エリアに設置され、第1シャッタユニット12を通過し一時エリアに留められるかんばん5の有無を検知する。第3センサユニット25は、第2シャッタユニット14を通過しシュート10の下段に移されたかんばん5を順次検知する。
〈制御コンピュータ〉
図3は、第1実施例の制御コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図3に示すように、制御コンピュータ30は、CPU(Central Processing Unit)31、RA
M(Random Access Memory)32、ハードディスク装置(以降、HDDと表記する)33、ユーザインタフェース(UI)コントローラ35、入出力コントローラ37等がバス39で接続されることで構成される。なお、第1実施例の制御コンピュータ30は、図3に示される以外のユニット(例えば、通信インタフェース、外部記憶装置等)を備えるようにしてもよい。
制御コンピュータ30は、OS(Operating System)や各種ハードウェアを制御するドライバ等と共に生産管理アプリケーションがCPU31により実行されることで上述の各ユニットと共に生産管理システムを実現する。生産管理アプリケーションは、OS等と共にHDD33にインストールされていてもよいし、ROM(Read Only Memory)にインストールされていてもよい。
UIコントローラ35は、制御コンピュータ30にキーボードやマウス等の入力装置が接続されている場合には、これら入力装置がユーザにより操作されることにより入力される信号を制御する。また、UIコントローラ35は、制御コンピュータ30にディスプレイ等の出力装置が接続されている場合には、描画データをディスプレイに表示させるための信号に変換し、この変換された信号を出力する。
入出力コントローラ37は、上述した第1センサユニット21、第2センサユニット23及び第3センサユニット25から送られる信号を受信することで各センサユニットでの検知結果を受ける。入出力コントローラ37は、第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14へ開閉指示信号を出す。なお、図3では、入出力コントローラ37が制御コンピュータ30の内部バス39に接続される例を示すが、この入出力コントローラ37を外部に配置し、この入出力コントローラ37と制御コンピュータ30とがUSB(Universal Serial Bus)等の他のインタフェースで接続されるようにしてもよい。
図4は、第1実施例の制御コンピュータの機能構成例を示す図である。図4に示すように、制御コンピュータ30上で実行される生産管理アプリケーション40は、かんばん数計測部41、タイマ42、移動ペース決定部43、移動かんばん数計測部45、シャッタ制御指示部47等を有する。これら各機能部はソフトウェアの構成要素としてそれぞれ実現される([その他]の項参照)。
かんばん数計測部41は、入出力コントローラ37で受信された第1センサユニット21の検知結果を示す信号を受け、この信号に基づいてシュート10に投入されたかんばん5の数を計測する。この計測された投入かんばん5の数は移動ペース決定部43に送られる。
タイマ42は、自工程の作業スケジュールを管理する。作業スケジュールとしては、例
えば、作業開始時刻、作業終了時刻、休憩開始時刻、休憩終了時刻、引取り時間帯等が管理される。引取り時間帯とは、後工程が自工程からワークを一括引取りする時間帯であり、言い換えれば、第1実施例における生産管理システムのシュート10にかんばん5が投入されるタイミングである。これら作業スケジュールは、本制御コンピュータ30に接続される入力装置等を介して入力されメモリ等に予め調整可能に格納される。
タイマ42は、当該作業スケジュールに応じて、移動ペース決定部43及びシャッタ制御指示部47にタイミングを通知する。具体的には、タイマ42は、引取り時間帯になるとその時間帯終了のタイミングで移動ペース決定部43にタイミングを通知する。また、タイマ42は、作業開始時刻、作業終了時刻、休憩開始時刻、休憩終了時刻になるとシャッタ制御指示部47にそのタイミングを通知する。
移動ペース決定部43は、タイマ42により通知されるタイミングで、かんばん数計測部41により計測されているかんばん数を取得し、このかんばん数に基づいてシュート10の上段から下段へのかんばん5の移動ペースを決定する。移動ペースとは、例えば1個のかんばん5を移動するのに費やす時間として計算される。シュート10の下段へ移動されたかんばん5は取出し部に移動しそのまま作業者の作業指示となる。よって、移動ペース決定部43により決定される移動ペースは当該作業者の生産ペースを意味する。
ここで、今回のタイミングと次回のタイミングとの間隔が30分と決められていた場合で、今回のタイミングまでに後工程により6個のワークがドカ引きされた場合を例に挙げる。この場合、移動ペース決定部43は、かんばん数計測部41からかんばん数が6個であるという情報を受け、その6個をその間隔(30分)で平均化する。これにより、移動ペース決定部43は、1個5分の移動ペースを決定する。決定された移動ペースは、シャッタ制御指示部47に送られる。
移動ペース決定部43は、各時間帯における平均化すべき時間間隔を保持する。この情報は、本制御コンピュータ30に接続される入力装置等を介して入力されメモリ等に予め調整可能に格納される。なお、この時間間隔は、時間帯に応じて異なる値であってもよいし、常に同一値であってもよい。移動ペース決定部43は、この保持される時間間隔に関する情報を用いて移動ペースを決定する。
移動かんばん数計測部45は、入出力コントローラ37で受信された第3センサユニット25の検知結果を示す信号を受け、この信号に基づいてシュート10の下段に移動されたかんばん5の数を計測する。ここで計測されたかんばん5の数はシャッタ制御指示部47へ送られる。
シャッタ制御指示部47は、タイマ42により通知されるタイミングで処理を開始し、移動ペース決定部43により決定された移動ペースでシュート10の上段から下段にかんばん5が移動するように第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14の開閉動作を制御する。このとき、シャッタ制御指示部47は、シュート10の下段に移動されたかんばん5の数、移動ペース、及び第2センサユニット23の検知結果を示す信号を他の機能部から受け、これらを用いる。
シャッタ制御指示部47は、シュート10の上段に溜まったかんばん5が複数一度に下段に移動しないように第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14の開閉動作を制御する。シャッタ制御指示部47から出力される制御信号は、第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14に送られ、各シャッタ13及び15の出入状態に反映される。シャッタ制御指示部47の詳細制御手法については後述する。
〔動作例〕
以下、第1実施例における生産管理システムの動作例を図5を用いて説明する。図5は、第1実施例における生産管理システムの動作例を示す生産管理表である。ここでは、図5に示すようなワークの引取り時間が決められており、その各引取り時間に図5に示す数のワークがそれぞれ引き取られる場合を例に挙げる。この例では、8時30分が作業開始時刻であり、17時が作業終了時間である。
図5の例によれば、N日の9時20分からの10分間に5個のワークが一括引取りされる。その結果、5個のかんばん5が第1実施例における生産管理システム1のシュート10の投入部に投入される。第1センサユニット21は、投入されたかんばん5が通過する度にそれを検知し、その検知結果を示す信号を制御コンピュータ30に出力する。なお、第1センサユニット21を通過した5個のかんばん5は、第1シャッタユニット12のシャッタ13により塞き止められ、シュート10の上段に溜まる。
制御コンピュータ30のかんばん数計測部41は、入出力コントローラ37で受信された第1センサユニット21からの信号に基づいて、第1センサユニット21を通過したかんばん5の数を計測する。すなわち、かんばん数計測部41は、シュート10に投入されたかんばん5の数(5個)を計測する。
移動ペース決定部43は、9時30分にタイマ42から通知を受けることにより、かんばん数計測部41からそのかんばん数に関する情報(5個)を取得する。移動ペース決定部43は、次回のタイミング(10時)までの間隔(30分)を知っている。移動ペース決定部43は、今回投入されたかんばん数(5個)をその間隔(30分)で平均化し、1個6分の移動ペースを決定する。
シャッタ制御指示部47は、この移動ペースに関する情報(1個6分)を受けると、上段に溜まった5個のかんばん5がこの移動ペースで下段に移動されるように第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14の開閉動作を制御する。第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14の開閉制御の詳細については処理フローの説明の項で説明する。結果として、一括引取りにより投入されたかんばん5が9時30分からの30分間で平均化され、シュート10の下段に移動される。具体的には、図5に示すように、9時35分、9時41分、9時47分、9時53分、9時59分にそれぞれ1個のかんばん5が下段に移動する。
このように一括引取り形態を有する生産ラインにおいても、第1実施例における生産管理システムによれば、各時間で平均化されてかんばん5がシュート10の取り出し口(下段)に置かれる。言い換えれば、各時間で平均化されて作業指示が出される。図5に示す生産数の行を参照すれば、各時間で生産される数が平均化していることが分かる。
これにより、第1実施例における生産管理システムが配置される工程の作業者は、後工程により一括引取りされたとしても、このように平均化されてシュート10の取出し部に溜まるかんばん5を目安に、そのペースで生産すればよい。一方で、平均化されてシュート10の下段に移動されているにも関わらずこのシュート10の下段にかんばん5が多数溜まる場合には、少なくともその工程において異常が生じているといえる。よって、生産管理者は、シュート10の下段に溜まるかんばん5を監視すれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいても、生産ラインの異常を容易に把握することができる。
図5の例では、(N−1)日の16時50分からの10分間に引き取られたワークの数(11個)については、次の日(N日)の作業開始時刻である8時30分からの30分間で平均化される。
また、10時00分からの20分間は作業休憩時間に設定されており、9時50分から10分間の引取り時間の次の引取り時間はその作業休憩時間を挟んで10時40分に設定されている。よって、9時50分以降に引き取られた4個のワークは10時20分のタイミングで移動ペース決定部43に送られ、移動ペース決定部43により10時20分からの30分間で平均化される。このような各作業日のスケジュール情報は、制御コンピュータ30に格納される。
〈処理フローの説明〉
次に、第1実施例における生産管理システムの特に制御コンピュータ30の処理フローについて図6及び7を用いて説明する。図6は、第1実施例における生産管理システムの移動ペース決定部43の処理を示すフローチャートである。図7は、第1実施例における生産管理システムのシャッタ制御指示部47の処理を示すフローチャートである。
かんばん数計測部41は、入出力コントローラ37で受信された第1センサユニット21からの信号に基づいて、第1センサユニット21を通過したかんばん5の数を計測している。
移動ペース決定部43は、予めスケジューリングされている引取り時間(例えば図5に示すN日の8時50分からの10分間)の終了タイミング(例えば図5に示すN日の9時00分)でタイマ42から通知を受ける(S601)。移動ペース決定部43は、この通知を受けると(S601;YES)、かんばん数計測部41から新たに投入されたかんばん5の数に関する情報を取得する(S602)。
続いて、移動ペース決定部43は、現時間帯における平均化のための時間間隔に関する情報を取得する(S603)。この情報はメモリ等に保持されている。移動ペース決定部43は、かんばん数計測部41から取得されたかんばん数とこの時間間隔とに基づいて、移動ペースを決定する(S604)。この決定された移動ペースに関する情報は、シャッタ制御指示部47に送られる(S605)。一方、移動ペース決定部43は、タイマ42から通知を受けない間、即ち引取り時間以外では(S601;NO)、移動ペースの再計算を行わない。
シャッタ制御指示部47は、予めスケジューリングされている作業開始時間(例えば図5に示すN日の8時30分)又は休憩終了時間(例えば図5に示すN日の10時20分)にタイマ42からタイミング通知を受ける(S701)。シャッタ制御指示部47は、このタイミング通知を受けると(S701;YES)、移動ペースに関する情報を取得する(S702)。この移動ペースに関する情報は、上述のように移動ペース決定部43により決定され、保持されている。
シャッタ制御指示部47は、この移動ペースに関する情報を取得すると、シュート10の一時エリアにかんばん5が存在するか否かを判断する(S704)。この判断のために、シャッタ制御指示部47は、シュート10の一時エリアに設置されている第2センサユニット23の検知結果を示す信号を用いる。
シャッタ制御指示部47は、シュート10の一時エリアにかんばん5が存在しないと判断すると(S704;NO)、第1シャッタユニット12に対しシャッタ13を開くように指示する(S705)。これにより、第1シャッタユニット12で塞き止められていたかんばん5が一時エリアに移動する。このとき、第1シャッタユニット12を通過したかんばん5は第2センサユニット23を通過するので、シャッタ制御指示部47は、第2センサユニット23からの出力信号に基づいて、一時エリア内にかんばん5が存在すること
を検出する(S707;YES)。
この検出により、シャッタ制御指示部47は、第1シャッタユニット12に対しシャッタ13を閉じるように指示する(S708)。なお、このとき、第2シャッタユニット14は閉じている。よって、一時エリア内に移動したかんばん5は、第2シャッタユニット14で塞き止められる。更に、第1実施例では、この一時エリアは1個のかんばん5のみを留めることができるように設置されているため、その一時エリア内に移動したかんばん5の後に投入されたかんばん5は、第1シャッタユニット12で塞き止められる。
続いて、シャッタ制御指示部47は、第2シャッタユニット14に対しシャッタ15を開くように指示する(S710)。なお、シャッタ制御指示部47は、移動ペースに関する情報を取得した後一時エリアにかんばん5が存在すると判断した場合にも(S704;YES)、これと同様の指示をする(S710)。
これにより、第2シャッタユニット14で塞き止められていたかんばん5は一時エリアから下段へ移動する。このとき、第2シャッタユニット14を通過したかんばん5は第3センサユニット25を通過するので、移動かんばん数計測部45は、第3センサユニット25からの出力信号に基づいて、上段(一時エリア)から下段に移動したかんばん数を計測する(S711)。具体的には、移動かんばん数計測部45は前回までに計測されているかんばん数をインクリメントする。これと共に、シャッタ制御指示部47は、一時エリア内のかんばん5が下段に移動したため、第2シャッタユニット14に対しシャッタ15を閉じるように指示する(S712)。
続いて、シャッタ制御指示部47は、当該移動ペースのための時間調整を行う(S713)。具体的には、例えば移動ペースが1個5分と決定されている場合には、シャッタ制御指示部47は、上述のように1個のかんばん5を下段に移動させたため、次のかんばん5を移動させるべき時間まで待つ。
移動ペースのための時間調整が終わると、シャッタ制御指示部47は、現時刻が作業終了時刻か否かを判断する(S715)。シャッタ制御指示部47は、作業終了時刻であると判断すると(S715;YES)、処理を終了する。一方、シャッタ制御指示部47は、作業終了時刻でないと判断すると(S715;NO)、移動ペースを取得する(S702)。このとき、移動ペース決定部43により新たに移動ペースが決定されていれば、この新たな移動ペースに関する情報が取得される。一方、引取り時間以外であり移動ペース決定部43で処理がされていない場合には、前回と同様の移動ペースに関する情報が取得される。
第1実施例では、1個のかんばん5をシュート10の上段から下段に移動させる時間を移動ペースとして利用しているため、図6及び7に示すように1個のかんばんが移動される毎に移動ペース時間調整(S713)が行われた。しかしながら、所定の単位時間当りに移動させるかんばん数を移動ペースとして利用する場合には、そのかんばん数が移動された後に移動ペース時間調整が行われるようにしてもよい。
また、上述の処理フローの説明では、移動ペース決定部43の処理とシャッタ制御指示部47の処理とが独立して動作するような例を示したが、両処理がシーケンシャルに動作するようにしてもよい。
〈第1実施例の作用及び効果〉
第1実施例における生産管理システムでは、かんばん5を収容するシュート10が第2シャッタユニット14により上段と下段に区分けされる。これにより、シュート10の投
入部に置かれたかんばん5は、第2シャッタユニット14により塞き止められ、上段に留まる。
このシュート10の投入部には第1センサユニット21が設置され、シュート10の下段には第3センサユニット25が設置される。これにより、制御コンピュータ30において、シュート10に投入され上段に留まるかんばん5の数が第1センサユニット21からの出力信号に基づいて検出される。同様に、制御コンピュータ30では、シュート10の上段から下段に移動されたかんばん5の数が第3センサユニット25からの出力信号に基づいて検出される。
制御コンピュータ30では、移動ペース決定部43が、所定のタイミングでシュート10に投入されたかんばん5の数、及び平均化すべき時間間隔を取得し、これらの情報に基づいて移動ペースを決定する。シャッタ制御指示部47は、この決定された移動ペースに基づいて、第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14の開閉動作を制御する。これにより、シュート10の上段に留まっているかんばん5が、移動ペース決定部43により決定された移動ペースでシュート10の上段から下段に移動される。
つまり、第1実施例では、後工程により一括引取り(ドカ引き)されることで複数のかんばん5が発生した場合であっても、各かんばん5は平均化された時間間隔でシュート10の上段から下段にそれぞれ送られる。
従って、第1実施例における生産管理システムが配置される工程の作業者は、後工程により一括引取りされたとしても、このように平均化されてシュート10の取出し部に溜まるかんばん5を目安に、そのペースで生産すればよい。言い換えれば、第1実施例によれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいても、各時間で平均化されて作業指示が出されることになる。ひいては、第1実施例によれば、当該作業者にとって容易に作業ペースを把握することが可能となる。
逆に、第1実施例において、シュート10の下段にかんばん5が多数溜まる場合には、少なくともその工程において異常が生じているといえる。よって、生産管理者は、シュート10の下段に溜まるかんばん5を監視すれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいても、生産ラインの異常を容易に把握することができる。また、シュート10の下段にかんばん5が多数溜まっている工程が複数存在する場合には、生産量が追いついておらず全工程で遅れが生じている可能性が考えられる。
このように、第1実施例における生産管理システムによれば、一括引取り形態を有する生産ラインにおいて、容易に生産ラインの管理及び設計を行うことができる。
また、第1実施例におけるシュート10には、第1シャッタユニット12及び第2シャッタユニット14の2つのシャッタ機構が設けられ、これらの間が一時エリアとして利用される。
このような構成により、シャッタ機構の開閉動作に時間がかかる場合であっても、複数のかんばん5が予期せず一度に下段に移動するのを防ぐことができ、決定された移動ペースを確実に実現することができる。
[形態上の変形例]
上述の第1実施例では、円盤状のかんばん5を例に挙げたが、シュート10の収容通路11の傾斜上方から傾斜下方へ移動可能な形態であれば当該かんばん5はどのような形態を有してもよい。かんばん5は、例えば、転がり抵抗が少なく、取扱い易いような球形状
のものを用いるようにしてもよい。また、かんばんは、図8及び9に示される方形状であっても、箱状のかんばんフォルダ520に収容される形状であってもよい。採用されるかんばん5の形態に応じて、当該かんばん5を収容するシュート10が2段階に区分けされ、この上段から下段に平均化された時間間隔でかんばん5が移動されるように、シュート10の収容通路11の形態、シャッタユニットの形態が決定されればよい。
図8及び9は、かんばん方式の形態上の変形例を示す図である。図8の例では、かんばん5は、切欠溝を一片に持つシート状の形態を有し、シュート10は、傾斜の設けられた棒状の形態を有する。この例では、後工程でワークが引取られることにより外されたかんばん5は、その切欠溝をシュート10に掛けられることで管理される。この例では、シャッタユニットは棒状のシュート10に掛かるかんばん5をせき止めることのできる形態を有するシャッタを備えるようにすればよい。
図9の例では、かんばん5は、シート状の形態を有し、箱状のかんばんフォルダ520に収容された状態で管理される。この例では、シュート10は、かんばん5の入ったかんばんフォルダ520を収容する長溝形状の収容通路を有している。かんばん5の入ったかんばんフォルダ520は、傾斜しているシュート10の収容通路を滑りシュート10の一端に集められる。この例では、シャッタユニットはシュート10に収められるかんばんフォルダ520をせき止めることのできる形態を有するシャッタを備えるようにすればよい。
シュート10の形態については、上述の第1実施例ではかんばんが自重によって移動するように傾斜を設けたが、コンベアのような動力源を有する装置を用いるようにしてもよい。
また、上述の第1実施例では、上段に一時エリアを設けるために第1シャッタユニット12と第2センサユニット23を備える構成としたが、一度に複数のかんばん5が下段に移動しないようにすればこの一時エリアを設けないようにしてもよい。その場合には、第1シャッタユニット12及び第2センサユニット23を備える必要はない。一度に複数のかんばん5が下段に移動しないような構成としては、例えば、シャッタユニットのシャッタを即座に出入動作可能な形態とすればよい。具体的には、当該シャッタをディスクブレーキのように両側からかんばん5を挟むような形態としてもよい。
[機能上の変形例]
上述の第1実施例における制御コンピュータ30の移動ペース決定部43は、かんばん数計測部41によりかんばん数が計測されるタイミング(タイマ42の通知タイミング)の間隔で平均化された値を移動ペースとして決定していた。言い換えれば、後工程がワークを一括引取りする周期でかんばん数が平均化されていた。移動ペース決定部43は、かんばん数が計測されるタイミングとは異なる時間幅で平均化された移動ペースを決定するようにしてもよい。この周期は、タイマ42に予め調整可能に設定される。
図10は、生産管理システムの変形例における動作を示す生産管理表である。図10に示す例では、移動ペース決定部43は、かんばん数が計測されるタイミング(引取りタイミング)の周期とは異なる60分周期を用いて移動ペースを決定する。例えば、(N−1)日の16時50分から10分間の時間帯に一括引取りされる11個のワークは、N日の8時30分からの60分間で平均化され、かんばん1個当り5.5分の移動ペースが決定される。これにより、8時30分、8時35分、8時41分、8時46分、8時52分、8時57分、9時3分、9時8分、9時14分、9時19分、9時25分にそれぞれ1個のかんばんがシュート10の上段から下段に移される。
但し、9時00分から30分間にシュート10上で移動されるかんばんは、次のタイミング(N日の8時50分から10分間)で一括引取りされたかんばん数(3個)が9時00分からの60分間で平均化されたときのかんばんを含む。よって、9時00分からの10分間には3個のかんばんが移動され、9時10分からの10分間には2個のかんばんが移動され、9時20分からの10分間には2個のかんばんが移動される。更に、この周期は、60分に限定する必要はなく、更に長い間隔としてもよい。
このような移動ペース決定方法によれば、上述の第1実施例の方法に較べ、移動ペース即ち1つのワークの作業時間を一層平均化することができる。
[実施例2]
以下、本発明の実施形態としての生産管理システムの第2実施例について説明する。第2実施例における生産管理システムは、第1実施例で得られるデータをかんばん制御以外に利用する。
〔システム構成〕
第2実施例における生産管理システムのシステム構成について図11を用いて説明する。図11は、第2実施例における生産管理システムの概略構成を示す。第2実施例における生産管理システム80は、上述の第1実施例の構成に加え、コンベア装置81及びコンベア制御装置82を更に有する。第2実施例における生産管理システム80は、制御コンピュータ30により取得されたデータをコンベア装置81の制御に利用する。
〈コンベア装置〉
コンベア装置81は、自工程に割り当てられた作業者の数に応じたコンベアユニット81(1)から81(N)により構成される。コンベアユニット81(N)は作業台として利用され、卓上面がベルトコンベアように動くように形成される。よって、コンベアユニット81(N)上に載せられたワークはそこに配置される作業者により生産されながらその工程の出力方向に移動する。
コンベアユニット81(N)は1人の作業者に割り当てられる作業領域である。1人目の作業者はコンベアユニット81(1)上で作業し、2人目の作業者はコンベアユニット81(2)上で作業する。図8の例では、生産開始1週目には自工程が3分割され、3人の作業者が3台のコンベアユニット81(1)から81(3)を用いて生産し、生産開始2週目には自工程が4分割され、1人増員された4人の作業者が4台のコンベアユニット81(1)から81(4)を用いて生産する例が示されている。このような自工程における分割数(作業者数)は、生産管理者により設計される。
〈コンベア制御装置〉
コンベア制御装置82は、コンベア装置81の各コンベアユニットのコンベアスピードを制御する。コンベア制御装置82は、制御コンピュータ30から送られるスピード情報に応じたコンベアスピードとなるようにコンベア装置81を制御する。コンベア制御装置82は、例えば、図示しないCPU、メモリ、各種インタフェースにより構成され、メモリに格納される制御プログラムがCPU上で実行されることにより、上述のような機能を実現する。
〈制御コンピュータ〉
図12は、第2実施例の制御コンピュータ30の機能構成例を示す図である。図12に示すように、制御コンピュータ30上で動作する生産管理アプリケーション40は、第1実施例の構成に加えて、移動ペース監視部91及びコンベアスピード算出部92を更に有する。これら新たに加えられた各機能部についてもソフトウェアの構成要素としてそれぞ
れ実現される([その他]の項参照)。なお、制御コンピュータ30のハードウェア構成については第1実施例と同様である。以下、第2実施例で新たに追加された機能部についてのみ説明し、それ以外については第1実施例と同様の機能を有するためここでは説明を省略する。
コンベアスピード算出部92は、移動ペース決定部43から送られる移動ペースに基づいて、コンベア装置81のコンベアスピードを算出する。ここで、移動ペース決定部43から送られる移動ペースはタクトタイムとも呼ばれ、1ワーク当りにかけてよい作業時間を意味する。例えば、受信された移動ペースがかんばん1個当り1分であり、1人の作業者に割り当てられるコンベア長(コンベアユニット81(N)の長さ)が1500ミリメートル(mm)である場合には、コンベアスピード算出部92は、コンベアスピードとして25mm毎秒(25mm/秒=1500mm/60秒)を算出する。
コンベアスピード算出部92は、算出されたコンベアスピードに関する情報を保持し、本制御コンピュータ30に接続される入力装置等を介して入力された送信契機でそのコンベアスピードに関する情報をコンベア制御装置82に送る。なお、コンベアスピード算出部92は、その送信契機を待たず算出後すぐにそのコンベアスピードに関する情報をコンベア制御装置82に送るようにしてもよい。
移動ペース監視部91は、移動ペース決定部43により決定された移動ペースを管理し、移動ペースの増加傾向に応じて警報を出力することを決定する。この警報出力として例えば専用のランプ(警報出力ユニット95)を点灯させる場合には、制御コンピュータ30は、入出力コントローラ37に接続される警報出力ユニット95にその指示信号を出力する。警報出力としては専用ランプの他、制御コントローラ30に接続されるディスプレイに所定の画像を表示させることで実現してもよいし、制御コントローラ30に接続されるスピーカから所定の音声を出力させることで実現してもよい。
具体的には、移動ペース監視部91は、移動ペース決定部43から送られる移動ペースを保持し、前回の移動ペースと今回の移動ペースとの差が所定の閾値より大きくなった場合に警報出力を決定する。この所定の閾値は、本制御コンピュータ30に接続される入力装置等を介して入力されメモリ等に予め調整可能に格納される。
更に、移動ペース監視部91は、移動ペース決定部43から送られる移動ペースに応じて、自工程に割り当てられるべき人員数を推定し、この推定結果をその移動ペースと共に制御コンピュータ30に接続されるディスプレイ等に表示させるようにしてもよい。
例えば、自工程の1ワークの作業時間が4分と設計されていると仮定する。このとき、移動ペースが1個当り1分と決定された場合には、自工程は4分割される必要がある。この自工程の分割数は、1ワーク当りの作業時間(4分)を移動ペース(1分)で除算することにより算出される。この分割数は、割り当てられるべき人員数に相当する。自工程が4分割され各分割単位に1人の作業員が割り当てられれば、1人当り1分でその分割単位の作業をこなすことにより、その移動ペースを実現することができる。逆に、その移動ペースが決定された場合に、自工程に2人の作業員しか割り当てられていない場合には、その移動ペースを実現することができず、シュート10の下段にかんばん5が溜まってしまう。移動ペース監視部91は、このような自工程の分割数、すなわち必要な人員数を推定して出力することにより、生産管理者のライン設計の援助をする。
〈第2実施例の作用及び効果〉
第2実施例における生産管理システムでは、第1実施例における作用に加え、制御コンピュータ30の移動ペース決定部43により決定された移動ペースが管理され(移動ペー
ス監視部91)、この移動ペースの増加が所定閾値よりも大きくなると警報が出力される。
適正人員配置及び標準作業を頻繁に変えないようにして切替ロスの発生を防ぐためには、生産量は最低でも一週間は一定にしたほうが望ましい。しかし、需要変動により週単位で物量変動が発生する場合がある。このような物量変動に関する情報は、生産管理者に事前に計画情報として送られ増員や標準作業の設定変更の準備に用いられる。しかしながら、その事前情報はあくまでも計画情報であるため、実際にどの時点から物量が増加し、それに応じてどの時点で人員配置や標準作業設定の見直しを行って良いか判らない場合が多い。また、「月曜日から物量増となる」といっても、後工程引取りラインでは最終工程から伝わってくる「かんばん」が生産の指示となるため、自工程に伝わってくる物量増の指示は、月曜日の始業時間からではなく、時差を伴って伝わってくる。このため、始業時点から増員及び標準作業の設定変更をしてしまうと、作業者は手待ち状態となり、ロスが発生する。
そこで、第2実施例によれば、後工程がワークを引取ることで外されたかんばんの量の変化が即座に検知され警報出力されるため、物量変動が自工程に伝わってきたことをタイムリに把握することができる。これにより、生産管理者は、最適な生産ラインの再設計、変更を行うことができる。
更に、第2実施例では、制御コンピュータ30の移動ペース監視部91が、当該移動ペースから自工程の分割数、即ち必要な人員数を推定して出力する。この移動ペースはタクトタイムに相当するため、1ワーク当りにかかる作業時間をこのタクトタイムで除算すれば概ねの自工程の分割数を推定することができる。
更に、第2実施例では、制御コンピュータ30のコンベアスピード算出部92が、移動ペース決定部43により決定された移動ペースに基づいて自工程のコンベア装置81のコンベアスピードを算出する。この移動ペースはタクトタイムとなるため、決定されるコンベアスピードは適切な値となる。
これによれば、生産管理者は、制御コンピュータ30により出力される推定情報又はコンベアスピードに関する情報に基づいて、人員配置や標準作業設定の見直しを図る時点及び見直し方法を決定することができる。見直しが必要な場合には、生産管理者は、作業の切れ目の良い時点(1サイクル分の作業が終わった時点等)で生産ラインを止め、自工程の分割数及び人員数の変更を行うと共に、新しいコンベアスピード情報をコンベア制御装置82へ送るように指示し、コンベア装置81を再始動する。
このように第2実施例によれば、コンベア装置を含む生産ラインの管理及び設計を容易に行うことが可能となる。
[その他]
〈ソフトウェアの構成要素(Component)について〉
ソフトウェアの構成要素とは、ソフトウェアとして上記機能を実現する部品(断片)であり、そのソフトウェアを実現する言語、開発環境等を限定する概念ではない。ソフトウェアの構成要素としては、例えば、タスク、プロセス、スレッド、ドライバ、ファームウェア、データベース、テーブル、関数、プロシジャ、サブルーチン、プログラムコードの所定の部分、データ構造、配列、変数、パラメータ等がある。これらソフトウェアの構成要素は、1又は複数のメモリ(1または複数のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processer)等)上で実現される。
なお、上述の各実施例は、上記各機能部の実現手法を限定するものではないため、上記各機能部は、上記ソフトウェアの構成要素により本技術分野の通常の技術者において実現可能な手法により構成されていればよい。
〈付記〉
以上の実施例1及び2並びに変形例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。各項に開示される態様は、必要に応じて可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
生産指示を示すかんばんを収容する通路を有し、該通路一端の投入部から該通路他端の取出し部へ該かんばんを移動させる収容手段と、
前記収容手段の投入部と取出し部との間に前記収容手段を第1段と第2段とに区分けするように設けられ、前記収容手段の投入部から投入されたかんばんを該第1段に留める遮断状態と該かんばんを該第2段に移動させる開放状態とを切り替え可能な遮断手段と、
移動ペースを決定し、該移動ペースで前記かんばんが前記収容手段の取出し部へ送られるように前記遮断手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする生産管理システム。
(付記2)
所定の時刻に前記収容手段の投入部に入れられたかんばんの数を計測する計測手段、
を更に備え、
前記制御手段は、
前記計測手段により計測されたかんばん数を所定の時間幅で平均化した値を前記移動ペースとして決定するペース決定手段、
を有することを特徴とする付記1に記載の生産管理システム。
(付記3)
前記遮断手段により留められるかんばんが1つとなるように前記遮断手段より前記収容手段の投入部側に設けられ、前記収容手段の投入部から投入されたかんばんを留める遮断状態と該かんばんを前記遮断手段方向へ移動させる開放状態とを切り替え可能な補助遮断手段、
を更に備え、
前記制御手段は、
前記移動ペースで前記かんばんが前記収容手段の取出し部へ送られるように、前記遮断手段及び前記補助遮断手段の開放及び遮断を交互に切り替える遮断制御手段、
を有することを特徴とする付記2に記載の生産管理システム。
(付記4)
前記制御手段は、
前記ペース決定手段により決定される移動ペースの変動幅が所定閾値を超える場合に、警報を出力する警報出力手段、
を更に有することを特徴とする付記2又は3に記載の生産管理システム。
(付記5)
前記制御手段は、
前記ペース決定手段により決定された移動ペースに基づいて自工程のコンベアラインのコンベアスピードを算出する算出手段、
を更に有することを特徴とする付記2から4のいずれか1項に記載の生産管理システム。
(付記6)
前記かんばんに対応する製品を生産するためのコンベアラインを有するコンベア装置と、
前記算出手段により算出されたコンベアスピードを取得し、該コンベアスピードで前記コンベアラインを制御するコンベア制御装置と、
を更に備える生産管理システム。
(付記7)
生産指示を示すかんばんを収容する通路を有し、該通路一端の投入部から該通路他端の取出し部へ該かんばんを移動させる収容ユニットと、
前記収容手段の投入部と取出し部との間に前記収容手段を第1段と第2段とに区分けするように設けられ、前記収容手段の投入部から投入されたかんばんを該第1段に留める遮断状態と該かんばんを該第2段に移動させる開放状態とを切り替え可能な遮断ユニットと、
を有する生産管理システムで実行される生産管理方法において、
所定の時刻に前記収容ユニットの投入部に入れられたかんばんの数を計測する計測ステップと、
前記計測ステップにより計測されたかんばん数を所定の時間幅で平均化した値を記移動ペースとして決定するペース決定ステップと、
前記ペース決定ステップにより決定された移動ペースで前記かんばんが前記収容ユニットの取出し部へ送られるように前記遮断ユニットを制御する制御ステップと、
を実行することを特徴とする生産管理方法。
(付記8)
前記ペース決定ステップにより決定される移動ペースの変動幅が所定閾値を超える場合に、警報を出力する警報出力ステップ、
を更に実行することを特徴とする付記7に記載の生産管理方法。
(付記9)
前記ペース決定ステップにより決定された移動ペースに基づいて自工程のコンベアラインのコンベアスピードを算出する算出ステップ、
を更に実行することを特徴とする付記8に記載の生産管理方法。
第1実施例における生産管理システムの概略構成を示す図である。 第1実施例においてシュートの一時エリアにかんばんが留められている場合の生産管理システムを示す図である。 第1実施例の制御コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 第1実施例の制御コンピュータの機能構成例を示す図である。 第1実施例における生産管理システムの動作例を示す生産管理表である。 第1実施例における生産管理システムの移動ペース決定部の処理を示すフローチャートである。 第1実施例における生産管理システムのシャッタ制御指示部の処理を示すフローチャートである。 かんばん方式の形態上の変形例を示す図である。 かんばん方式の形態上の変形例を示す図である。 生産管理システムの変形例における動作を示す生産管理表である。 第2実施例における生産管理システムの概略構成を示す。 第2実施例の制御コンピュータの機能構成例を示す図である。 かんばん方式の例を示すイメージ図である。 かんばん方式における一括引取り形態を示す図である。
符号の説明
1、80 生産管理システム
5、501 かんばん
10、502 シュート
11 収容通路
12 第1シャッタユニット
13、15 シャッタ(ストッパ)
14 第2シャッタユニット
21 第1センサユニット、受光部
22、24、26 投光部
23 第2センサユニット、受光部
25 第3センサユニット、受光部
30 制御コンピュータ
31 CPU
32 RAM
33 ハードディスク装置(HDD)
35 ユーザインタフェース(UI)コントローラ
37 入出力コントローラ
39 バス
40 生産管理アプリケーション
41 かんばん数計測部
42 タイマ
43 移動ペース決定部
45 移動かんばん数計測部
47 シャッタ制御指示部
81 コンベア装置、コンベアユニット
82 コンベア制御装置
91 移動ペース監視部
92 コンベアスピード算出部
500、510 ワーク

Claims (6)

  1. 生産指示を示すかんばんを収容する通路を有し、該通路一端の投入部から該通路他端の取出し部へ該かんばんを移動させる収容手段と、
    前記収容手段の投入部と取出し部との間に前記収容手段を第1段と第2段とに区分けするように設けられ、前記収容手段の投入部から投入されたかんばんを該第1段に留める遮断状態と該かんばんを該第2段に移動させる開放状態とを切り替え可能な遮断手段と、
    移動ペースを決定し、該移動ペースで前記かんばんが前記収容手段の取出し部へ送られるように前記遮断手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする生産管理システム。
  2. 所定の時刻に前記収容手段の投入部に入れられたかんばんの数を計測する計測手段、
    を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記計測手段により計測されたかんばん数を所定の時間幅で平均化した値を前記移動ペースとして決定するペース決定手段、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の生産管理システム。
  3. 前記遮断手段により留められるかんばんが1つとなるように前記遮断手段より前記収容手段の投入部側に設けられ、前記収容手段の投入部から投入されたかんばんを留める遮断状態と該かんばんを前記遮断手段方向へ移動させる開放状態とを切り替え可能な補助遮断手段、
    を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記移動ペースで前記かんばんが前記収容手段の取出し部へ送られるように、前記遮断手段及び前記補助遮断手段の開放及び遮断を交互に切り替える遮断制御手段、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の生産管理システム。
  4. 前記制御手段は、
    前記ペース決定手段により決定される移動ペースの変動幅が所定閾値を超える場合に、警報を出力する警報出力手段、
    を更に有することを特徴とする請求項2又は3に記載の生産管理システム。
  5. 前記制御手段は、
    前記ペース決定手段により決定された移動ペースに基づいて自工程のコンベアラインのコンベアスピードを算出する算出手段、
    を更に有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の生産管理システム。
  6. 生産指示を示すかんばんを収容する通路を有し、該通路一端の投入部から該通路他端の取出し部へ該かんばんを移動させる収容ユニットと、
    前記収容手段の投入部と取出し部との間に前記収容手段を第1段と第2段とに区分けするように設けられ、前記収容手段の投入部から投入されたかんばんを該第1段に留める遮断状態と該かんばんを該第2段に移動させる開放状態とを切り替え可能な遮断ユニットと、
    を有する生産管理システムで実行される生産管理方法において、
    所定の時刻に前記収容ユニットの投入部に入れられたかんばんの数を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにより計測されたかんばん数を所定の時間幅で平均化した値を記移動ペースとして決定するペース決定ステップと、
    前記ペース決定ステップにより決定された移動ペースで前記かんばんが前記収容ユニットの取出し部へ送られるように前記遮断ユニットを制御する制御ステップと、
    を実行することを特徴とする生産管理方法。
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