JP2009283194A - 配線ダクト及び配線ダクト用プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】美観と強度に優れ、プラグの着脱が容易で、接点の接続状態も良好に保持される信頼性の高い多線式配線ダクトと、該配線ダクトに好適に着脱しうる配線ダクト用プラグを提供する。
【解決手段】本発明の配線ダクト1は、天面部11とその両側縁から垂下した一対の側面部12とによって下向きに開口する略溝形断面のハウジング10が形成され、ハウジング10における両側面部12の下縁内側に、一対のレール20がスリットSを介して並設され、各レール20上に上向きに開口する接続溝31が絶縁体30を介して一条ずつ設けられ、該接続溝31内に導体32が配設されている。配線ダクト用プラグ4は、配線ダクト1のスリットSに挿入される引掛部42の底面に接続片44が下向きに突設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、天井面に沿って設置される多線式の配線ダクトと、該配線ダクトに着脱自在に取り付けられる配線ダクト用プラグに関する。
断面略溝形をなすダクトレールの内側に、絶縁物で支持した一対の導体を並行に配設し、ダクトレールの下面側の開口にプラグを着脱して照明器具等を吊持し得るように構成された配線ダクト(ライティングダクト)が公知である。かかる配線ダクトの基本的な仕様はJIS・C・8366にも規定されている。
また、特許文献1〜3には、上記のような配線ダクトを並列的に複合化して複数系統の回路を設けた、いわゆる多線式の配線ダクトが提案されている。かかる多線式の配線ダクトは、例えば、一方の回路を照明器具等(以下、単に「器具」という。)への電源供給に利用し、もう一方の回路は該器具を制御するための信号線として利用する態様や、一箇所の共通導体と複数個の個別導体とを組み合わせて複数個の器具をグループ別に制御するような態様に利用される。
特開昭57−211921号公報 特開昭61−46727号公報 実用新案登録第2518894号公報
複数系統の回路を備えた多線式の配線ダクトは、当然ながら、一系統の回路しか具備しない配線ダクトに比べてダクトレールの断面構造が複雑になり、それによって断面寸法も大きくなる。そのため、このようなダクトレールを天井面に取り付けたり天井面から吊り下げたりすると、その存在感によって室内空間の美観が大きく損われるおそれがある。
かといって、ダクトレールの断面寸法を無理に小さくすると、ダクトレール自体の構造的強度が低下してしまい、多数の器具を取り付けたり、重量の大きい器具を取り付けたりするのに支障をきたすことになる。
また、多線式の配線ダクトは、当然ながら、一系統の回路しか具備しない配線ダクトに比べて導体とプラグとの接点が多くなる。そのため、プラグの取り付けに際しては、全ての接点を簡単な操作で確実に接続し、かつ、少々の振動や衝撃でも各接点に接触不良を生じないよう、安定的な接続状態を保持しなければならない。さらに、多線式の配線ダクトについては、各接点を錯誤なく接続し得るような工夫も求められる。
本発明は上記のような観点からなされたもので、美観と強度に優れ、プラグの着脱操作が容易で、接点の接続状態も良好に保持される信頼性の高い構造を有し、かつ、少ない部品点数で経済的に製造しうるような多線式の配線ダクトを提供するものである。併せて本発明は、かかる配線ダクトに好適に着脱しうる配線ダクト用プラグを提供するものである。
上記した目的を達成するため、本発明の請求項1に係る配線ダクトは、天面部とその両側縁から垂下した一対の側面部とによって下向きに開口する略溝形断面のハウジングが形成され、上記ハウジングにおける両側面部の下縁内側に、一対のレールが、両レール間に一定幅のスリットを介して並設され、上記各レールに、上向きに開口して内部に導体が配設されてなる接続溝が、それぞれ絶縁体を介して少なくとも一条ずつ設けられ、上記接続溝は、上記スリットの幅方向における中心線に関して非対称となように配置されていることを特徴とする。
この発明の基本概念は、一系統の回路(一対の導体)を有する溝形のダクトレールを上向きに配置し、間にスリットを設けて二本並設したものである。器具との電気的な接続は、後述するようなプラグを両レール間のスリットからハウジング内に挿し入れ、下向きに突設されたプラグの接続片を、レール上に設けられた上向きの接続溝に落とし込む、という極めて簡単確実な機構によって実現することができる。ハウジングは、プラグを挿し入れるための「ふところ」を確保しつつ、スリットを隔てて並置した二本のレールを連結し、同時に、レール上に埃が溜まるのを防ぐ役割をなす。この構成によれば、器具の重量を二本のレールで下方から支持することができるので、構造的なバランスが良好に保持され、重量のある器具や多数の器具も無理なく取り付けることができる。また、各レールの構造を簡素化しやすいので、製造コストの削減も容易になる。
さらに、この発明においては、器具側との接点となる接続溝がスリットを挟んで両側に設けられることから、各接続溝をスリットの中心線に関して非対称配置とすることによって、多線式の配線ダクトにおける接点の錯誤を防止している。すなわち、接続溝をスリットの中心線に関して非対称配置とすれば、プラグを接続する向きが物理的に一つの向きに規制され、反対向きには接続できなくなる。このような構成により、プラグの取付操作における安全性や確実性を向上させることができる。
上記のように構成される配線ダクトにおいては、更に、両レールに設けられる接続溝が一様の溝幅で、底面が片側に傾斜するように形成されとともに、少なくとも一条の導体が上記底面に配設されてもよい。かかる構成を採用すれば、器具の自重によって接点が確実に接触し、安定的な接続状態が保持される。
本発明の請求項2に係る配線ダクトは、上記のように構成される配線ダクトにおいて、各導体への導通状態を制御する制御装置が接続されていることを特徴とする。この発明によれば、各導体にそれぞれ異なった極性を付与する場合でも、その制御が容易になり、配線ダクトに取り付けられる複数の器具等を様々な態様で使い分けることが可能になる。
また、上記のような配線ダクトに好適に着脱される本発明(請求項3)の配線ダクト用プラグは、配線ダクトのスリット幅よりも小径の軸部と、短辺寸法が上記スリット幅よりも小さく長辺寸法が上記スリット幅よりも大きい上面視略長方形状又は長円形状に形成されて上記軸部に取り付けられた引掛部とを具備し、上記引掛部の底面には、配線ダクトの両レール上に形成された接続溝に挿入されて該接続溝内の導体に電気的に接続される少なくとも二片以上の接続片が下向きに突設されていることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る配線ダクト用プラグは、接続片が接続溝内に挿入された状態で、引掛部をレール側に圧接して接続状態を拘束し得るように構成されたロック機構が備えられていることを特徴とする。
このような機構を採用すれば、配線ダクトに取り付けられた器具を、少々の振動や衝撃でもぐらついたり外れたりしないように、しっかりと保持することができ、各接点の接触不良を防止することができる。
上述のように構成される本発明の配線ダクトは、上向きに開口する接続溝を備えた一対のレールが、その間にスリットを設けて並設され、スリット間に挿し込まれたプラグが両レールに上方から接続されるという構造を有しているので、器具の重量が二本のレールによってバランスよく支持される。そのため、重量のある器具や多数の器具も無理なく取り付けることができる。また、各レールの構造を簡素化しやすいので、製造コストの削減も容易になる。
さらに、両レールに設けられる接続溝を、スリットの幅方向における中心線に関して非対称となる位置に設けることにより、各導体に異なる極性を設ける場合でも、接点の錯誤を物理的に防ぐことができる。
また、本発明の配線ダクト用プラグは、上記配線ダクトのスリット内に挿し込まれて、引掛部の底面に下向きに突設された接続片が配線ダクトの両レールに形成された上向きの接続溝に挿入されるように構成されるので、配線ダクトと器具との接続を、簡単かつ確実に実現することができる。
さらに、接続片が接続状態にある状態で引掛部をレール側に圧接するロック機構を設けることにより、少々の振動や衝撃でも器具がぐらついたり外れたりするのを防ぎ、各接点の接触不良を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る配線ダクトの構造を示す。配線ダクト1は長さ方向にわたり一様の断面を有する長尺又は定尺の部材であって、下向きに開口する略溝形のハウジング10を具備している。ハウジング10は、水平に配置される天面部11と、天面部11の両側縁から垂下した一対の側面部12、12とによって構成される。天面部11の中央付近には、上方に若干、隆起した突部13が形成されている。
両側面部12、12の下縁内側には、一対のレール20、20が並行に設けられる。両レール20、20間には、下向きに開口する一定幅のスリットSが形成されている。各レール20は、側面部12の下縁から内方に向かって水平に張り出すレール底部21と、レール底部21の内側縁から側面部12の略半分程度の高さまで立ち上がるレールリップ部22とを備え、これらと側面部12の下半部とが協働して略上向き溝形の断面形状が形成されている。
また、両側面部12、12の下縁から外方に向かっては、レール底部21と面一になるようにして、適宜幅のフランジ23が水平に張り出している。例示形態に係る配線ダクト1は、ハウジング10、レール20及びフランジ23が、アルミ合金その他の金属材、又はそれに替わる比較的剛性の高い合成樹脂材の押出成形によって一体に形成されている。ただし、これらは適当な部分ごと別体に形成されて接合されてもよいし、また、後述する絶縁体をも含めて全体が一体的に形成されてもよい。
レール20の内側には、その溝内を埋めるようにして適宜の絶縁体30が装着されている。絶縁体30には、その上面に開口する有底の接続溝31が形成されている。接続溝31は、略一様の溝幅で垂直に堀り込まれ、底面のみが片側に傾斜するように形成されている。そして、その傾斜した底面と、片方の内側面とにそれぞれ露出するようにして、導体32が二条ずつ配設されている。両レール20を合わせて導体32は四条になるが、これら各導体32は互いに絶縁されるとともに、それぞれに異なる極性が付与されている。
両レール20、20にそれぞれ形成される接続溝31、31は、スリットSの幅方向における中心線C1に関して左右非対称となる位置に、つまり、中心線C1から左右の接続溝31までの寸法(d1、d2)が相違するように形成されている。例示形態にあっては、略矩形断面をなす絶縁体30の幅方向において偏心した位置に接続溝31を形成し、その絶縁体30を両レール20、20に同じ向きで装着することにより、左右の絶縁体30、30に供する部材の共通化が図られている。
この配線ダクト1は、天井裏の構造材に取り付けられた適宜の吊り部材(図示せず)等を介して、所定の位置に保持される。そして、両フランジ23、23上に天井ボードBを貼設すると、ハウジング10が天井ボードBの裏に隠れて、両レール20の底面とスリットSだけしか見えない平坦な天井面が形成される。このように、多線式の配線ダクトであっても、それが天井に埋設される施工構造を採用すれば、天井面がすっきりとして室内空間の美観が好適に保持される。また、配線ダクト1自体の構造を無理にコンパクト化しなくても済むので、構造的な強度も確保しやすくなる。
図2〜図4は、上記のような配線ダクトに着脱自在に取り付けられる配線ダクト用プラグの構成を示す。
配線ダクト用プラグ4は、照明器具その他の器具Eを吊持する軸部41と、軸部41の上端近傍に取り付けられた引掛部42とを具備している。軸部41は、配線ダクト1のスリットS幅よりも小径のパイプ状部材や棒状部材等により形成される。
引掛部42は、上面視略長方形状又は長円形状をなす平らな部材からなり、その短辺寸法はスリットSの開口幅よりも小さく、長辺寸法はスリットSの開口幅よりも大きく、そして最長の対角寸法がハウジング10の幅方向における内法よりは小さくなるように形成されている。引掛部42の中心には軸部挿通孔43が形成されて、そこに軸部41の上端部分が挿通されている。該上端部分には雄ネジ部411が形成され、該雄ネジ部411に螺装された上下一対のナット部材441、442が引掛部42を挟持するようにして、引掛部42と軸部41とが互いに回動不能に固定されている。
引掛部42は、図3に示すように、その長手方向を配線ダクト1の長手方向に向けた姿勢で、スリットSからハウジング10内に挿入される。その状態から軸部41を握って略90度回動させると、引掛部42も一緒に回動し、引掛部42が配線ダクト1の両レール20、20上に跨がって掛止される。
引掛部42の底面には、配線ダクト1と器具Eとを電気的に接続する接続片44、44が、少なくとも二片以上、下向きに突設されている。それらの接続片44、44は、配線ダクト1のレール20、20に形成された接続溝31、31の位置と合致するように、軸部41の軸心C2からの寸法を相違させて配置され、両方の接続溝31、31に上方から挿入される。
各接続片44は、接続溝31の断面形状に合わせた略一様の厚みを有し、先端面のみが片側に傾斜するように形成されている。その傾斜した先端面と、片方の外側面とを含む合計四カ所のうちの少なくとも二ヶ所(例示形態では、両接続片44に二カ所ずつ、計四ヶ所)に接続端子45、45が設けられ、該接続端子45、45が接続溝31内の導体32、32と接触する。各接続片44には図示しない配線コード類が接続され、それらは引掛部42の上側や軸部41の内側を経由して器具Eまで延設されている。
各接続片44は引掛部42の自重によって下向きに付勢され、かつ、その先端面が各接続溝31の底面に沿って傾斜的に落ち込む、これにより、各接続片44の接続端子45、45と接続溝31内の導体32、32とが確実に接触し、必要な接点における電気的接続状態が安定的に得られる。
この配線ダクト用プラグ4には、接続片44、44が接続溝31、31内に挿入された状態で、引掛部42をレール20側に圧接して接続状態を拘束するロック機構が備えられている。
ロック機構は、引掛部42の下側にて軸部41に挿装される操作部50と、操作部50から引掛部42を貫通するように上方へと突設された案内部60とを有している。操作部50と案内部60とは一体に結合されており、それらは一体に結合された軸部41及び引掛部42に対して、軸部41の軸周りに数十度回動し、かつ、軸部41の軸方向に沿って少なくとも接続片44の高さ以上の変位を移動し得るように保持されている。
操作部50は、略円筒状の摘み部51と、上向きに拡径するテーパ部52とが一体に形成された回転体形状をなし、その軸心C2に形成された軸孔53に軸部41が遊挿されている。摘み部51の外周面には指掛かりを助けるローレットが刻設されている。テーパ部52の最大径は配線ダクト1のスリットSよりも僅かに小さく形成され、テーパ部52の上面にはナット部材441を受容するための凹部54が形成されている。
案内部60は、操作部50から上向きに立ち上がる一対の側壁部61、61と、両側壁部61、61の上端を連結する略逆皿状の頂部62とを有している。側壁部61、61は、図3にその水平断面を示すように、軸部41や操作部50と同心状をなす仮想円筒体の一部を、中心角が略90度程度となる範囲で切り取った形状を有しており、軸部41の軸心C2を挟んで対称となる位置で対向している。各側壁部61の高さは、配線ダクト1におけるハウジング10の天面部11と絶縁体30間のクリアランスに略相当している。
両側壁部61、61は、引掛部42に形成された一対の弧状孔47、47にそれぞれ挿通された状態で、テーパ部52と結合されている。弧状孔47は、その平面形状が側壁部61の水平断面と略同径の円弧状をなす孔部である。ただし、弧状孔47の中心角は、側壁部61の回動を許容しうるよう、側壁部61の中心角よりも数十度、大きく形成されている。
各弧状孔47の中間には、内外を連絡する細いブリッジ部48が一カ所ずつ形成されている。このブリッジ部48は、各側壁部61に形成されたガイド溝63にそれぞれ係合している。ガイド溝63には、下側段部631、傾斜部632、垂直部633、上側段部634が順に連続するように形成され、上記ブリッジ部48がこれらの各溝部内を移動しうるように保持される。
このような操作部50と案内部60とを利用したロック機構の作用について、図2及び図4を参照しつつ説明する。
まず、配線ダクト用プラグ4を配線ダクト1に取り付けるに際しては、予め、引掛部42のブリッジ部48を、各側壁部61に形成したガイド溝63の上側段部634に係合させ、引掛部42を案内部60の頂部62寄りに仮止めしておく。この状態で、引掛部42、操作部50、案内部60を一体的に配線ダクト1内に挿し入れ、軸部41を保持して略90度、回動させる。このとき、案内部60の頂部62をハウジング10の突部13に突き当てたまま回動させると、軸部41の軸心C2がブレるのを防ぐことができる。また、テーパ部52の径とスリットSの開口幅との差を極力、小さくすることによっても軸部41のブレが小さくなり、接続片44と接続溝31との合致精度が向上する。
引掛部42が略90度回動したところで、摘み部51を下方から指先で挟み、操作部50及び案内部60を少しだけ回動させる。例示形態にあっては、見上げ方向において右回りである。すると、引掛部42のブリッジ部48がガイド溝63の垂直部633に沿って移動可能となり、軸部41及び引掛部42が一体的に下降して、接続片44が接続溝31内に落とし込まれる。
器具E全体の自重によって接続片44が接続溝31内に落とし込まれた状態を保持しつつ、さらに操作部50及び案内部60を回動させると、引掛部42のブリッジ部48はガイド溝63の傾斜部632に沿って更に下方へと誘導され、その回動操作に連動して、案内部60が引掛部42に対し上方へと持ち上げられる。そして、接続片44を接続溝31内に圧入した状態で、案内部60の頂部62が配線ダクト1の天面部11に突っ張り状態で押し当てられる。その反作用により、接続片44は接続溝31の更に奥深くまで押し込まれ、接続片44の先端面が接続溝31の底面に沿って斜めに移動する。このような作用により、接続片44の接続端子45が接続溝31内の導体32に対して確実に圧接される。ブリッジ部48をガイド溝63の下側段部631に係合させておくと、上記の圧接状態が継続的に保持されることとなる。配線ダクト1から配線ダクト用プラグ4を取り外す際は、上記の逆手順による。
なお、このようなロック機構は一例であり、本発明においては、ロック機構の構成は特に限定しない。接続片44を接続溝31内に挿し込んだ状態で、引掛部42を下向きに押圧し、或いは下側から引き寄せ得るものであれば、特にその詳細を問わず、公知の機構をロック機構として利用することが可能である。
図5は、本発明の配線ダクト及び配線ダクト用プラグを利用して、一本の配線ダクトに複数の器具を接続する場合の回路構成例を示す。
図5に示した一本の配線ダクト1は上下2本のレール20、20を有しており、下側のレール20に形成した接続溝31には導体32a、32bが設けられ、図示上側のレール20に形成した接続溝31には導体32c、32dが設けられている。そして、配線ダクト1の端部、あるいは配線ダクト1同士の連結箇所などの適当な位置に、上記各導体32a、32b、32c、32dの導通状態を切り替える制御装置7(7a、7b、7c、7d)が接続される。制御装置7の回路構成については利用態様に応じて様々なものを選択することが可能であるが、図中の右側には、回路構成が異なる四種類の代表的な制御装置7を並べて示している。
例示の配線ダクト1は、最下方に位置する一本の導体32aが共通の給電用電極に設定されており、いずれの制御装置7も、この導体32aに対して共通電源線71が常時、接続される構成となっている。配線ダクト1における他の三本の導体32b、32c、32dは、配線ダクト1に取り付けられる複数個または複数グループの器具E(Eb、Ec、Ed、Ee)を個別に制御するための給電用電極となされており、その制御方式は各制御装置7ごとに異なっている。
左上に示した制御装置7aにあっては、切替電源線72に接続された一つのスイッチ73を介して、三本の導体32b、32c、32dのうちいずれか一つだけが導通状態となる。一方、配線ダクトに取り付けられる器具Eb、Ec、Edは、共通の給電用電極である導体32aに接続する一つの接続端子と、個別の給電用電極である導体32b、32c、32dのうち、いずれか一つの導体に接続される一つの接続端子とをそれぞれ有している。どの導体に接続されるかについては、器具ごとに予め設定される。そして、制御装置7aのスイッチ73によって選択された導体に接続されている器具のみが作動する。
右端の器具Eeは、共通の給電用電極である導体32aに接続する一つの接続端子と、個別の給電用電極である導体32b、32c、32dの各々に接続する三つの接続端子とを有している。個別の給電用電極に接続される三つの接続端子のうちどれを有効とするかは、器具Ee側に設けられた端子切替スイッチ74によって選択される。そして、器具Ee側で選択されたいずれかの接続端子に、制御装置7aのスイッチ73を介して選択された導体が導通したときにのみ作動する。
右上に示した制御装置7bでは、切替電源線72に接続された三つのスイッチ75を介して、三本の導体32b、32c、32dが個々に独立して導通しうるように制御される。これに応じて、器具Eb、Ec、Ed、Eeも個々に独立して制御される。
左下に示した制御装置7cには、電源線71、72とは別に制御信号線76が設けられている。そして、上記制御装置7bにおける三つのスイッチ75が、制御信号線76を通じて送られる制御信号によって制御される。また、右下に示した制御装置7dは、上記制御装置7cにおけるスイッチ75を、照明用の調光スイッチ76に置き換えたものである。
このように、本発明の配線ダクト1と、これに配線ダクト用プラグ4を介して取り付けられる様々な器具Eと、上述のような制御装置7とを組み合わせた配線システムにより、様々な態様での器具活用が可能になる。
本発明の実施形態に係る配線ダクトの構造を示す断面斜視図である。 上記配線ダクトに取り付けられる配線ダクト用プラグの構成を側面方向から見て示す説明図である。 配線ダクト用プラグの構成を図2のA−A断面によって示す図である。 同、配線ダクト用プラグの部品構成を示す分解斜視図である。 本発明の配線ダクト及び配線ダクト用プラグを利用して器具を接続するときの回路構成図である。
符号の説明
1 配線ダクト
10 ハウジング
11 天面部
12 側面部
20 レール
23 フランジ
31 接続溝
32 導体
4 配線ダクト用プラグ
41 軸部
42 引掛部
44 接続片
C1 中心線
S スリット

Claims (4)

  1. 天面部とその両側縁から垂下した一対の側面部とによって下向きに開口する略溝形断面のハウジングが形成され、
    上記ハウジングにおける両側面部の下縁内側に、一対のレールが、両レール間に一定幅のスリットを介して並設され、
    上記各レールに、上向きに開口して内部に導体が配設されてなる接続溝が、それぞれ絶縁体を介して少なくとも一条ずつ設けられ、
    上記接続溝は、上記スリットの幅方向における中心線に関して非対称となように配置されていることを特徴とする配線ダクト。
  2. 請求項1に記載の配線ダクトにおいて、
    各導体への導通状態を制御する制御装置が接続されていることを特徴とする配線ダクト。
  3. 請求項1又は2に記載の配線ダクトに着脱可能な配線ダクト用プラグであって、
    配線ダクトのスリット幅よりも小径の軸部と、
    短辺寸法が上記スリット幅よりも小さく長辺寸法が上記スリット幅よりも大きい上面視略長方形状又は長円形状に形成されて上記軸部に取り付けられた引掛部とを具備し、
    上記引掛部の底面には、配線ダクトの両レール上に形成された接続溝に挿入されて該接続溝内の導体に電気的に接続される少なくとも二片以上の接続片が下向きに突設されていることを特徴とする配線ダクト用プラグ。
  4. 請求項3に記載の配線ダクト用プラグにおいて、
    接続片が接続溝内に挿入された状態で、引掛部をレール側に圧接して接続状態を拘束し得るように構成されたロック機構が備えられていることを特徴とする配線ダクト用プラグ。
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