JP2009281373A - 風力エネルギー利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自由開放空間を吹く風をそのまま捕捉するために大型風車を設置するという従来の方式に対して、むしろ障害物による風速・風圧の変化を利用して、風力エネルギーを取り出す。
【解決手段】天然の風が吹き抜ける風路上の外壁に、風向きを真横または斜めに横切る面上の横断開口部101と風向に平行な面上に設置した平行開口部103とを設け、横断開口部と風力タービン104の給気孔105とを空気流入導路で接続し、平行開口部と風力タービンの排気孔106とを直結し、風路上の風流によって生じる横断開口部と平行開口部との空気圧力差により、横断開口部から流入する空気流を風力タービンの給気孔に給気し、風力タービンの排気を直接、または該空気排出導路を通じて、平行開口部へ流出させることにより、風力タービンを作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、風力エネルギーを効率的に取り出し、風力タービンを使用して発電またはその他の動力として利用するシステムに関する。
風力エネルギーは、再生可能エネルギーのひとつである。地球環境の保全、エネルギーセキュリティの確保、経済成長の維持を同時に実現可能なエネルギー源として、世界各地で普及が進んでいる。
風力発電は従来の集中型電源とは様々な点で異なる特徴を持つ。温室効果ガスの排出が少ないことと、将来にわたって発電用燃料の調達リスク(コスト)が無いことが最大の長所であるが、その他の長所も無視できない効果を持つ(非特許文献1)。
風力発電の資源量は大きく、開発可能な量だけで人類の電力需要を充分に賄えるとされる。世界全体では少なくとも約72TW(テラワット)が風力によって発電可能とされる。これは世界全体の電力需要量(14TW)の約5倍に相当する。
風力原動機はローター径が大型化するにつれて効率が向上し、採算性も向上する。これは地上付近では地面や障害物等による摩擦があり、高所の方がより効率よく風を捉えられるのが大きな理由である。このため発電事業用の風力原動機は大型化する傾向にある。
発電量はローターの直径の2乗、風速の3乗に比例する。効率は最高59%である(ベッツの法則)。1919年、ドイツのアルバート・ベッツにより導き出された。2005年現在では、世界的に2.5MWクラスが中心であり、5MWクラスの開発が進められている。
「風力エネルギーの基礎」牛山泉著(オーム社刊・平成17年7月20日第1版第1刷発行)
このように風力エネルギーの利用は、発電設備として研究も進み大いに活用されているが、いくつかの解決すべき問題を有する。
第一の問題点は不稼働の問題であり、風力発電機の最大の敵は強すぎる風である。風力発電機には定格風速があり、定格を大幅に超える速度で運転すると原動機の焼損やブレードの破損などを招く場合がある。そのため風速が過大な場合は、保護のために速度を抑制するか、場合によっては一時的に発電を停止する。また落雷による故障は風力発電が停止する大きな原因の1つである。ブレードへの落雷により、ブレードが物理的に破壊される場合が多い。大型機ほど地上高が高くなるため、被雷しやすくなる。
第二の問題点は、用地確保の問題である。異なる場所に分散して設置された風車同士は、距離が近くなるに従って、出力変動の相関性が高くなる。特に速い(高い周波数の)変動においてこの傾向は顕著となり、その分、合計の出力変動が大きくなる。このため、風力発電機を2機以上設置する場合には、卓越風向に対して垂直方向に風車直径の3倍、平行方向に10倍程度の距離が必要である。
第三の問題点は、鳥への影響の問題である。
現在一般的な円柱状タワーを用いた風力発電所では、イヌワシ、クマタカ、オオタカなどの希少猛禽類の幼鳥が、風力発電のブレード(回転羽根)に衝突(バードストライク)して死亡するケースがある。衝突死の多くは鳥が風車の回転範囲を通り抜けようとして、回転翼を避けずに体が切断されることにより生じる。一説にはモーションスミア現象によって高速の羽根が見えず、反対側の景色が透けて見えるため鳥が気づかないためといわれている。鳥類の目は人間に比べモーションスミアが起こりやすいという実験結果が出ている。鳥類は生息地の喪失、繁殖の妨害、採餌地の喪失、などの影響も受けているが、バードストライクは鳥の大群が通るルートの地域で多数発生していることがわかっている。
第四の問題は、方向調整機構の必要性である。多く用いられる横軸型風車は常に風に対して正対せねばならず、風向の変化に追随して、風車の方向を自動的に追随させる機構が必要である。
第五の問題は、風の利用高度範囲が限定される問題である。大型風車の構造寸法上の制約から、地表高度概ね100m以上の部分を吹く風を効果的に利用することはできない。
第六の問題は、景観上の問題である。例えば風光明媚な観光地などでは、風力発電機の設置によって景観が変わるために反対される場合もある。
第七の問題は、用地整備・道路造成による自然破壊の問題である。周辺地域と比較して高所に設置する場合には、立地点の用地を整備する必要があり、また、資材運搬、運用時のメンテナンスのために林道を造成する必要があり、それに伴う樹木の伐採が問題視される場合がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされてものであり、これらの課題はいずれも、経済的実現性の要請から、大型風車を高さ40mから100m程度に設置することに起因している。
本発明は、自由開放空間を吹く風をそのまま捕捉するために大型風車を設置するという従来の方式に対して、全く別の新しい着想として、むしろ障害物による風速・風圧の変化を利用して、風力エネルギーを取り出そうとするものである。その意味で先行技術文献は見当たらない。
そのため本発明では、天然の風が吹き抜ける風路上の障害物の外壁に、風向きを真横または斜めに横切る面上に設置した横断開口部と風向に平行な面上に設置した平行開口部とを設け、該障害物内部において、該横断開口部と風力タービンの給気孔とを空気流入導路で接続し、該平行開口部と該風力タービンの排気孔とを直結し、または空気排気導路で接続し、該風路上の風流によって生じる該横断開口部と該平行開口部との間の空気圧力差により該横断開口部から流入する空気流を該空気流入導路を通じて該風力タービンの該給気孔に給気し、該風力タービンの排気を直接、または該空気排出導路を通じて、該平行開口部へ流出させることにより、該風力タービンを作動させることを特徴とする風力エネルギー利用システムを提供し、
または、風向きによって開口部が横断開口部または平行開口部のいずれにもなり得る場合には、天然の風が吹く抜ける風路上の障害物の外壁に、複数の開口部を設け、該障害物の内部において、該開口部それぞれと風力タービンの間に二股分岐空気導路を設け、該二股分岐空気導路の一方の分岐肢に吸気弁、他方の分岐肢に排気弁を取り付け、該吸気弁を有するすべての分岐肢を該風力タービンの給気孔に接続し、該排気弁を有するすべての分岐肢を該風力タービンの排気孔に接続し、該複数の開口部のうち風向きを真横または斜めに横切る面上に偶々位置し大気圧以上の正圧がかかる横断的開口部に対応する該吸気弁を開き該排気弁を閉じ、該複数の開口部のうち風向きと平行する面上に偶々位置する平行的開口部に対応する該吸気弁を閉じ該排気弁を開くこと特徴とする風力エネルギー利用システムを提供するものである。
以上に述べたように、本発明のシステムでは、地表に限られた開口部のみを設ければ足りるので、用地確保、景観、用地整備・道路造成の問題が解決でき、また、設備を地表または地下に設置できるので、落雷、鳥への影響の問題も解決でき、強風に対しても、風量調節機構の設置が容易であり、暴風時にも運転を継続することが可能であり、強風による不稼働の問題は解決でき、さらに、風向に従って設備全体の向きを変える必要もなく方向調節機構は不要となる。また、詳細は省略するが、高さ数百米の鉄塔上に据え付けることもできるので、風の利用高度範囲の制限の問題が解決され、大気境界層の中で風速が大きく比較的安定な地表100mから1,000mの上部摩擦層を利用することができ、経済的な大出力システムの建設が容易であるという効果がある。

風の流れと、風の流れの中に流れを乱す障害物が存在することが、発明を実施するための最良の形態であるが、風向きに対して常に一定の条件を満たすことができる場合とできない場合で実施形態が異なる。以下実施例に従い説明する。
図1に、風向きに対して常に平行な開口部を設けることができる場合においての本発明のシステム構成図を示す。一般に、風の流れの中に、流れを乱す障害物が存在すると、風上に面した部分には風圧が強く作用し、風下に面した部分には無風状態が生じ、風の方向に平行な部分には負圧が作用する。ベルヌーイの定理によれば、空気の定常流では、流管の各部において

(数1) v/2g+h+p/gρ=一定


の関係が成り立つ。ここに、vは風速、gは重力の加速度、hは標高、pは静風圧、ρは空気の密度であり、左辺第1項は速度落差、第2項は位置落差、第3項は圧力落差を示す。
Hを大気圧として数1式を書き換えて、

(数2) ρv/2+ρgh+H−p=一定

とすれば、ρv/2は動圧、pは風の流れによって生ずる負圧の大きさを示す。
ここで、図1に示すように、障害物100が存在する地点において、風上に当たる地点Lに風向きを真横または斜めに横切る面上にあって風向きに正対する横断開口部101を設け、風下に当たる地点Mに同じく風向きを真横または斜めに横切る面上にあって風向きに背対する横断開口部102を設け、障害物の頂上にあたる地点Nに常に風向きに平行な面上にある平行開口部103を設ける。このとき、各開口部の標高の高低差を小さいものとして無視すれば、横断開口部101には、ρv/2(動圧)+(H−p)(静圧)が作用し、横断開口部102は無風状態にあり、H(大気圧)のみが作用し、平行開口部には、(H−p)(静圧)のみが作用する。
したがって、横断開口部101及び102、平行開口部103をそれぞれ風力タービン104に導けば、横断開口部101と平行開口部103との間には、圧力差ρv/2(動圧)がかかり、横断開口部102と平行開口部103との間には、圧力差p(負圧)がかかり、共に風力タービン104内で機械エネルギーを生ずる。従って、風力タービンの損失を無視すれば、理論的には、圧力差ρv/2(動圧)と圧力差p(負圧)による風の持つエネルギーすべてを機械エネルギーに変換し、これを利用することが出来る。
図2は、風向きに対して常に平行な開口部を設けることができない場合における本発明のシステム構成図を示す。図示されていない障害物の外壁に複数の開口部201、202、・・・・、20Nを設ける。各開口部は、風向によって、ある時は風上に、ある時は風下に、ある時は風の方向に平行に位置することになる。複数の開口部201、202、・・・・、20Nそれぞれと風力タービン104との間に二股分岐空気導路211、212、・・・・、21Nを設け、該二股分岐空気導路の一方の分岐肢に吸気弁221、222、・・・・、22Nを設け、他方の分岐肢に排気弁231、232、・・・・、23Nを設置し、該吸気弁を有するすべての分岐肢241、242、・・・・、24Nを該風力タービンの給気孔105に接続し、該排気弁を有するすべての分岐肢251、252、・・・・、25Nを該風力タービン104の排気孔106に接続する。
該複数の開口部のうち風向きを真横または斜めに横切る面上に偶々位置し大気圧以上の正圧がかかる横断的開口部に対応する吸気弁を開き排気弁を閉じ、該複数の開口部のうち風向きと平行する面上に偶々位置し大気圧以下の負圧がかかる平行的開口部に対応する吸気弁を閉じ排気弁を開くようにする。
このとき該横断的開口部と該平行的開口部の間に生じる空気圧力差によって、該横断的開口部から流入する空気流を当該横断的開口部に接続された二股分岐空気導路、開いた吸気弁、分岐肢を経て、該風力タービン104の吸気孔105に導き、該風力タービン104の排気孔106より排気される空気は、該平行的開口部に対応する分岐肢、開かれた排気弁、二股分岐空気導路を経て、該平行的開口部より排出される。
実施例1と同じ原理により、この空気流によって、該横断的開口部と該平行的開口部の間の圧力差が機械的エネルギーに変換され、風力エネルギーを利用することが出来る。
図3(a)は、例えば建物の屋上などに設置するに適する本発明による風車発電機である風力エネルギー利用システム300の構成を示す。本システム300は円柱形状を成し、内部は、風車発電機の収納されている上部と吸い出し口の設置されている下部に分かれ、中板370により仕切られている。また、側面は案内板309および案内板312によって、それぞれ6分割されてはいるが、大きな上部開口340および下部開口350を形成している。341〜346および351〜356は、それぞれ分割された上部開口340および下部開口350の個々の開口を示す。
羽根車301と発電機302は、同一の駆動軸303に固定され、駆動軸303の周りを回転する。本システム300の側面開口部340の開口高Xに対して、羽根車301の高さxは小さく、開口部340の上部円周と羽根車301の上部円周を漏斗形状の仕切板320で結合している。また、図4のA−A’断面図に示すように、漏斗形状仕切板320と中板370で構成される回廊部390は6枚の案内板309により6分されている.
又,同じように本システム300の側面開口部350の開口高Yに対し、吸い出し部310の小口径の開口部308と底面380との隙間yは小さく、開口部350の上部円周と吸い出し部310の小口径の開口部308の円周を漏斗形状の仕切板330で結合している。図5のB−B’断面図に示すように、漏斗形状仕切板330と底板380で構成される回廊395は、6枚の案内板312により6分されている。
図3(b),図4,図5によって、本風力エネルギー利用システム300に於ける風の流れとそれにより機械エネルギーに変換される風力エネルギーについて説明する。
一般に流体タービンにおいては、流体の密度をρ、流量をQ、重力の加速度をg、タービンの回転数をn、比速度をn、得られる動力をLとすると

(数3) L=ρQg(HIN−HOUT
(数4) n=nQ1/2/(HIN−HOUT3/4

が成立し、(HIN−HOUT)を消去すると

(数5) L=ρg(n/n4/35/3

となる。ここに、HIN、HOUTはそれぞれタービンの入力および出力における流体ヘッドで、入力および出力の流速をvIN、vOUT、静圧をH−pIN、H−pOUTとすれば、

(数6) HIN=vIN /2g+(H−pIN)/ρg
(数7) HOUT=vOUT /2g+(H−pOUT)/ρg

で表される。
開口部341,342,343,344,345,346においては、風向により流速、静圧はそれぞれ変化するが、ベルヌーイの定理を適用すれば、流体ヘッドHINはいずれの開口部に対しても一定でH/ρgに等しい。
吸い出し部310の小口径開口部308においては、空気流は、案内板312および仕切り板330によって集束されるため、平行風流の風速v’は外界の風速vより高速(v’>v)となり、ベルヌーイの効果(数1式)が成り立つので、生じる負圧p’は、集束無しの平行風流で発生する負圧pに対し、p’>pとなり、より大きな負圧を生じる。
吸い出し部310内の空気流の流速は、吸い出し部310の流量をQ、断面積をAとしてQ/Aで表されるので、流体ヘッドHOUT

(数8) HOUT=(Q/A)/2g+(H−p’)/ρg

となる。従って

(数9) (HIN−HOUT)=p’/ρg−(Q/A)/2g

となり、

(数10) L=ρQg(HIN−HOUT
(数11)
=Q{p’−ρ(Q/A)/2}

が得られ、
Q=0 または Q=A(2p’/ρ)1/2 の時

(数12) L=0

Q=A(2p’/3ρ)1/2 の時、Lは最大値Lbmaxをとり

(数13) Lbmax=(2P’/3)Q
=Aρ−1/2(2p’/3)3/2

となる。
横軸にQ、縦軸にLをとり、先に得られた関係式(数5)

=ρg(n/n4/35/3

および(数11)

=Q{p’−ρ(Q/A)/2}

をプロットすれば(プロットした図は省略するが)、両曲線の交点からタービンの動作点を求めることができる。
上記の計算は、風の方向に関係なく常に成り立つので、本風力エネルギー活用システム300は、風速vが同じであれば、風の方向Wが変化しても、同一の出力が得られる効果を有する。
また、本システム300には、集束機構が設けられており、集束効果によりp’>pとなるので、得られる動力Lは、集束なしの場合より、より大きなエネルギーを得ることが出来、全体としてのエネルギー変換効率の向上が図れる効果がある。
集風手段を設ける場合[図3(a),図3(b)]、小口径開口部308から吐出する空気流Woutと風速v’の高速空気流Wとの相互作用で発生する渦流による損失が生じる。この損失を軽減するための一改良案を図6に示す。
図6では、吸い出し部310の末端を末広がりにし、小口径開口部308を形成し、その中央部に円錐形の整流体313を設ける。小口径開口部308から吐出する空気流は、円錐状整流体313により、放射状に分流し、高速空気流Wの風上側では、高速空気流Wとの相互作用により、流路内に渦流314を発生する。風流Woutは、風上側の渦流314に阻まれて、整流体313に沿って風下側へ吐出し、高速空気流Wに並行して合流し、渦流を生ずることがなく、損失が軽減される。
図6に示す円錐状整流体313は、図7に示すように、保持板315によって、吸い出し部310の内壁に固定されている。保持板315は、円錐状整流体313を固定すると同時に、空気流を保持板315と円錐状整流体313とで形成される流路に沿って整流し、渦流の発生を抑え、損失を最小限にとどめるのに貢献する。
本システム300において、回廊390および395が案内板309および312によって、それぞれ6分されているが、分割数は6に限られるものでなく、任意の整数値m(mは概ね6以上が望ましい)とすることが出来る。整数値mの値がおおきい程、出力変動を小さくできる。
又、外観は円柱形状に限定されることはなく、分割数に合わせて、6角柱形状でも良いし、一般にはm角柱形状とすることが出来る。
以上本発明による風力エネルギー活用システムを実施例1、2および3を用いて説明したが、本発明の対象は、風流以外の水流、潮流であっても良く、一般に流体に適用できる。




実施例1のシステム構成図 実施例2のシステム構成図 実施例3の風車発電機の構成図 実施例3の風車発電機のA−A’切断面の風流 実施例3の風車発電機のB−B’切断面の風流 実施例3の渦流の整流方法 実施例3の渦流の整流体
符号の説明
L 丘陵の風上
M 丘陵の風下
N 丘陵の頂
T 大地
W 風
Win 給気
Wout 排気
Z 流入空気

100 自然の丘陵
101 風向に正対する横断開口部
102 風向に背対する横断開口部
103 風向きに平行な平行開口部
104 風力タービン
105 風力タービンの給気孔
106 風力タービンの排気孔
201、202、・・・・、20N
開口部
211、212、・・・・、21N 二股分岐空気導路
221、222、・・・・、22N 吸気弁
231、232、・・・・、23N 排気弁
241、242、・・・・、24N 空気導路の吸気弁側分岐肢
251、252、・・・・、25N 空気導路の排気弁側分岐肢
300 本発明の風力エネルギー利用システム
301 羽根車
302 発電機
303 駆動軸
308 小口径開口部
309 上部回廊の案内板
310 吸い出し部
312 下部回廊の案内板
313 円錐状整流体
314 渦流
315 保持板
320 漏斗形状の上部仕切板
330 漏斗形状の下部仕切板
340 側面上部開口部(341、342、343、344、345、346)
350 側面下部開口部(351、352、353、354、355、356)
360 天井板
370 中板
380 底板
390 上部回廊
395 下部回廊


Claims (4)

  1. 天然の風が吹き抜ける風路上の障害物の外壁に、風向きを真横または斜めに横切る面上に設置した横断開口部と風向に平行な面上に設置した平行開口部とを設け、該障害物内部において、該横断開口部と風力タービンの給気孔とを空気流入導路で接続し、該平行開口部と該風力タービンの排気孔とを直結し、または空気排気導路で接続し、該風路上の風流によって生じる該横断開口部と該平行開口部との間の空気圧力差により該横断開口部から流入する空気流を該空気流入導路を通じて該風力タービンの該給気孔に給気し、該風力タービンの排気を直接、または該空気排出導路を通じて、該平行開口部へ流出させることにより、該風力タービンを作動させることを特徴とする風力エネルギー利用システム。
  2. 天然の風が吹く抜ける風路上の障害物の外壁に、複数の開口部を設け、該障害物の内部において、該開口部それぞれと風力タービンの間に二股分岐空気導路を設け、該二股分岐空気導路の一方の分岐肢に吸気弁、他方の分岐肢に排気弁を取り付け、該吸気弁を有するすべての分岐肢を該風力タービンの給気孔に接続し、該排気弁を有するすべての分岐肢を該風力タービンの排気孔に接続し、該複数の開口部のうち風向きを真横または斜めに横切る面上に偶々位置し大気圧以上の正圧がかかる横断的開口部に対応する該吸気弁を開き該排気弁を閉じ、該複数の開口部のうち風向きと平行する面上に偶々位置し大気圧以下の負圧がかかる平行的開口部に対応する該吸気弁を閉じ該排気弁を開くこと特徴とする風力エネルギー利用システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の風力発電システムであって、平行開口部に風の集束機構を具備することを特徴とする風力エネルギー活用システム。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3に記載した風力エネルギー活用システムと全く同一原理で作動する潮力エネルギー活用システム
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