JP2009274597A - Stabilizer control device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のスタビライザ制御装置に関し、特に、車両前後の左右の車輪間に支持されるスタビライザバーによって車両のローリング運動を抑制し得るスタビライザ制御装置に係る。 The present invention relates to a stabilizer control device for a vehicle, and more particularly, to a stabilizer control device capable of suppressing rolling motion of a vehicle by a stabilizer bar supported between left and right wheels before and after the vehicle.
車両のローリング運動を抑制する装置としては、一般的に、車両の左右車輪間にトーションバーが配設されたスタビライザ装置が知られており、トーションバーはスタビライザバーと呼ばれている。これによれば左右車輪間のサスペンションストロークに相対的な変位差が発生したときにねじりばねとして作用し、車両のローリング運動を抑制することができる。例えば、下記の特許文献1には、「可動シリンダのロツク時に車輌の姿勢が不安定となることがないようにした剛性切換式のスタビライザー装置」を提供することを目的とし、「剛性切換用の片ロッド式可動シリンダにおけるシリンダ体にピストンストローク域の両端および中立位置に小孔および油孔を穿設し、これら両小孔と油孔を油路でそれぞれアキュムレーターに連通すると共に、各小孔からの油路にアキュムレーターへと向う油の流れを制御する外部パイロット操作式のオペレートチェック弁を設けて構成した」装置が提案されている。
As a device for suppressing rolling motion of a vehicle, a stabilizer device in which a torsion bar is disposed between left and right wheels of the vehicle is generally known, and the torsion bar is called a stabilizer bar. According to this, when a relative displacement difference is generated in the suspension stroke between the left and right wheels, it acts as a torsion spring, and the rolling motion of the vehicle can be suppressed. For example, the following
また、下記の特許文献2には、「車両前方の車輪間に接続される前輪側スタビライザ装置と、車両後方の車輪間に接続される後輪側スタビライザ装置によって車両のローリング運動とピッチング運動を適切に抑制し得る、車両への配置が容易な車両の姿勢制御装置」を提供することを目的とし、「流体駆動の前輪側断続手段及び後輪側断続手段における各々の二つの圧力室のうち、後輪側スタビライザバー及び前輪側スタビライザバーが車両に対して同方向に駆動されたときに圧力が増加する側の圧力室同士を連結する一対の連通路と、これらの連通路間を連結する連結路と、一対の連通路の少なくとも一方に介装され当該連通路を開閉する第1の開閉弁と、連結路を開閉する第2の開閉弁とを備え、第1及び第2の開閉弁を切り換えるように構成」することが提案されている。更に、「前記一対の連通路に接続し、前記一対の連通路に封入される流体の一部を収容するアキュムレータと、該アキュムレータと前記一対の連通路との間に介装され各々の連通路を開閉する第3及び第4の開閉弁とを備えたものとし、該第3及び第4の開閉弁を開閉し前記前輪側断続手段及び前記後輪側断続手段の各々の前記二つの圧力室内の流体圧を所定の圧力に維持するように構成するとよい。」と記載されており、これにより、「仮に流体が熱膨張するものであってもアキュムレータによって適切に補償することができる。また、例えば流体充填時に空気が流体に混入した場合にも、アキュムレータによって二つの圧力室内の流体圧を所定の圧力に維持することができる。」と記載されている。
Further, the following
更に、特許文献2に記載の装置と同様、車両前後のスタビライザバーの関係を調整し得るスタビライザ制御装置も市販されている。図示は省略するが、車両前方の車輪に両端を支持すると共に車体に支持する前輪側スタビライザバーと、その左右一方側に一端を支持する第1のピストン、及び第1のピストンを介して車両上方側の圧力室及び車両下方側の圧力室を形成し車体に支持する第1のハウジングを有する前輪側シリンダと、車両後方の車輪に両端を支持すると共に車体に支持する後輪側スタビライザバーと、その左右一方側に一端を支持する第2のピストン、及び第2のピストンを介して車両上方側の圧力室及び車両下方側の圧力室を形成し車体に支持する第2のハウジングを有する後輪側シリンダが設けられている。そして、前輪側シリンダの車両上方側の圧力室と後輪側シリンダの車両上方側の圧力室とを連通接続する上方側連通路と、前輪側シリンダの車両下方側の圧力室と後輪側シリンダの車両下方側の圧力室とを連通接続する下方側連通路との間の連通を断続する弁装置が設けられ、この弁装置を介して前輪側シリンダ及び後輪側シリンダに収容される流体が、アキュムレータによって所定圧に維持される。
Furthermore, the stabilizer control apparatus which can adjust the relationship of the stabilizer bar before and behind the vehicle similarly to the apparatus of
前掲の特許文献1及び2に記載された装置は、何れも流体駆動のスタビライザ制御に関するものであり、捩じり力の制御に電動モータ等の動力は用いられることなく、車両挙動に応じた力が利用されている。また、何れの装置にもアキュムレータが設けられており、これによって流体の熱膨張を補償することができる。然し乍ら、特許文献1に記載の装置では外部パイロット操作式のオペレートチェック弁が必要とされ、特許文献2に記載の装置では第3及び第4の開閉弁が必要とされている。また、前述の市販の弁装置も複雑で高価なものとなっている。
The devices described in the above-mentioned
そこで、本発明は、車両前後の左右の車輪間に支持されるスタビライザバーに前輪側シリンダ及び後輪側シリンダを配置し、両者間の連通路を弁装置によって断続するスタビライザ制御装置において、簡単且つ安価な構造の弁装置とこれに連通接続されるアキュムレータによって、各シリンダに収容される流体の熱膨張等による影響を確実に抑えることを課題とする。 Therefore, the present invention provides a stabilizer control device in which a front wheel side cylinder and a rear wheel side cylinder are arranged on a stabilizer bar supported between left and right wheels before and after a vehicle, and a communication path between the two is intermittently connected by a valve device. An object of the present invention is to reliably suppress the influence of thermal expansion or the like of the fluid accommodated in each cylinder by using an inexpensive valve device and an accumulator connected to the valve device.
上記の課題を達成するため、本発明は、請求項1に記載のように、車両前方の車輪に両端を支持すると共に車体に支持する前輪側スタビライザバーと、該前輪側スタビライザバーの左右一方側に一端を支持する第1のピストン、及び該第1のピストンを介して車両上方側の圧力室及び車両下方側の圧力室を形成し前記車体に支持する第1のハウジングを有する前輪側シリンダと、車両後方の車輪に両端を支持すると共に前記車体に支持する後輪側スタビライザバーと、該後輪側スタビライザバーの左右一方側に一端を支持する第2のピストン、及び該第2のピストンを介して車両上方側の圧力室及び車両下方側の圧力室を形成し前記車体に支持する第2のハウジングを有する後輪側シリンダと、前記前輪側シリンダの車両上方側の圧力室と前記後輪側シリンダの車両上方側の圧力室とを連通接続する上方側連通路と、前記前輪側シリンダの車両下方側の圧力室と前記後輪側シリンダの車両下方側の圧力室とを連通接続する下方側連通路と、該下方側連通路と前記上方側連通路との間に介装し連通を断続する弁装置と、該弁装置を介して前記前輪側シリンダ及び前記後輪側シリンダに収容される流体を所定圧に維持するアキュムレータを備えたスタビライザ制御装置において、前記弁装置が、バルブハウジングと、該バルブハウジング内に収容し当該バルブハウジング内に第1の圧力室及び第2の圧力室を形成するスプールバルブと、該スプールバルブに対し前記第2の圧力室方向に付勢する第1の付勢手段と、当該スプールバルブに対し前記第1の圧力室方向に付勢する第2の付勢手段を具備し、前記上方側連通路を前記第1の圧力室に連通接続すると共に、前記下方側連通路を前記第2の圧力室に連通接続して成り、前記第1の圧力室内の圧力と前記第2の圧力室内の圧力が等しいときに前記スプールバルブを介して前記上方側連通路及び前記下方側連通路を前記アキュムレータに連通し、前記第1の圧力室内の圧力と前記第2の圧力室内の圧力が異なるときには前記スプールバルブによって前記上方側連通路、前記下方側連通路及び前記アキュムレータの相互の連通を遮断するように構成したものである。
In order to achieve the above object, according to the present invention, a front wheel side stabilizer bar that supports both ends of a front wheel of a vehicle and a vehicle body and a left and right side of the front wheel side stabilizer bar as described in
前記第1の付勢手段及び前記第2の付勢手段は、請求項2に記載のように、夫々、一対のリテーナと、該一対のリテーナ間に介装する圧縮スプリングと、該圧縮スプリングの付勢力による前記一対のリテーナの移動を規制し前記一対のリテーナ間の最大軸方向距離を所定の距離に設定すると共に、前記圧縮スプリングの付勢力に抗して前記圧縮スプリングの圧縮方向への前記一対のリテーナの移動を許容するロッド部材とを備えたスプリングユニットで構成するとよい。 The first urging means and the second urging means include a pair of retainers, a compression spring interposed between the pair of retainers, and a compression spring, respectively. The movement of the pair of retainers due to the biasing force is restricted, the maximum axial distance between the pair of retainers is set to a predetermined distance, and the compression spring is compressed in the compression direction against the biasing force of the compression spring. It is good to comprise by the spring unit provided with the rod member which accept | permits a movement of a pair of retainer.
更に、請求項3に記載のように、前記上方側連通路から分岐しオリフィスを有する第1の分岐路と、前記下方側連通路から分岐しオリフィスを有する第2の分岐路を備え、前記第1の圧力室内の圧力と前記第2の圧力室内の圧力が等しいときに前記スプールバルブを介して前記第1の分岐路及び前記第2の分岐路を前記アキュムレータに連通し、前記第1の圧力室内の圧力と前記第2の圧力室内の圧力が異なるときには前記スプールバルブによって前記第1の分岐路、前記第2の分岐路及び前記アキュムレータの相互の連通を遮断するように構成するとよい。前記第1の分岐路及び前記第2の分岐路のオリフィスは、請求項4に記載のように、前記弁装置のバルブハウジング及びスプールバルブの何れか一方に設けることができる。 Further, according to a third aspect of the present invention, the apparatus further comprises a first branch path that branches from the upper communication path and has an orifice, and a second branch path that branches from the lower communication path and has an orifice, When the pressure in one pressure chamber is equal to the pressure in the second pressure chamber, the first branch path and the second branch path are communicated to the accumulator via the spool valve, and the first pressure When the pressure in the room and the pressure in the second pressure chamber are different, the spool valve may be configured to block communication between the first branch path, the second branch path, and the accumulator. The orifices of the first branch path and the second branch path can be provided in any one of a valve housing and a spool valve of the valve device.
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載のように構成されたスタビライザ制御装置においては、バルブハウジング、スプールバルブ、第1の付勢手段及び第2の付勢手段を具備した弁装置を備え、その第1の圧力室に上方側連通路を連通接続すると共に、その第2の圧力室に下方側連通路を連通接続して成り、第1の圧力室内の圧力と第2の圧力室内の圧力が等しいときにスプールバルブを介して上方側連通路及び下方側連通路をアキュムレータに連通し、第1の圧力室内の圧力と第2の圧力室内の圧力が異なるときにはスプールバルブによって上方側連通路、下方側連通路及びアキュムレータの相互の連通を遮断するように構成しており、簡単且つ安価な構造の弁装置によって、各シリンダに収容される流体の熱膨張等による影響を確実に抑えつつ、ローリング運動を抑制することができる。尚、本発明においては、スプールバルブはバルブハウジングに対し微小間隙を以って摺動自在に嵌合すればよく、完全なシール性は要求されず寧ろ若干の漏れを許容することが好ましく、高精度の加工は必要ないので、安価に製造することができる。
Since this invention is comprised as mentioned above, there exist the following effects. That is, the stabilizer control device configured as described in
特に、第1及び第2の付勢手段は、請求項2に記載のようにスプリングユニットで構成すれば、所定の初期荷重及び最大軸方向長さに設定してスプールバルブの初期位置を確実に設定することができ、しかも組み付けが容易であり、安価に構成することができる。例えば、バルブハウジング内の第1の圧力室内の圧力と第2の圧力室内の圧力が等しいときに、中立位置にあるスプールバルブを介して上方側連通路及び下方側連通路がアキュムレータに連通するように、スプールバルブの初期位置を設定することができる。
In particular, if the first and second urging means are constituted by a spring unit as described in
更に、請求項3及び4に記載のようにオリフィスを設けることとすれば、前輪側シリンダ及び後輪側シリンダ間の圧力変動による影響を抑え、安定した作動を確保することができる。 Furthermore, if the orifice is provided as described in claims 3 and 4, the influence of pressure fluctuation between the front wheel side cylinder and the rear wheel side cylinder can be suppressed, and stable operation can be ensured.
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。先ず、本発明の一実施形態に係るスタビライザ制御装置の全体構成について、図5を参照して説明する。車両の左右前方の車輪FL及びFRに前輪側スタビライザバーFSの両端が支持され、その中間部が左右2箇所の支持部でマウントFM1及びFM2を介して車体(図示せず)に支持される。本実施形態においては、これらの支持部の一つである左側のマウントFM1と車体との間に前輪側シリンダFCが介装されている。同様に、車両の左右後方の車輪RL及びRRに後輪側スタビライザバーRSの両端が支持され、その中間部が左右2箇所の支持部でマウントRM1及びRM2を介して車体(図示せず)に支持される。そして、前輪側シリンダFCと同じ左側のマウントRM1と車体との間に後輪側シリンダRCが介装されている。これら前輪側シリンダFC及び後輪側シリンダRCは弁装置MVに連通接続され、弁装置MVはアキュムレータAccに連通接続されている。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. First, the overall configuration of a stabilizer control device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Both ends of the front wheel side stabilizer bar FS are supported by wheels FL and FR on the left and right front sides of the vehicle, and an intermediate portion thereof is supported by a vehicle body (not shown) via mounts FM1 and FM2 at two left and right support portions. In the present embodiment, a front wheel side cylinder FC is interposed between the left mount FM1 which is one of these support portions and the vehicle body. Similarly, both ends of the rear wheel side stabilizer bar RS are supported by the left and right rear wheels RL and RR of the vehicle, and an intermediate portion thereof is supported at two left and right support portions on the vehicle body (not shown) via mounts RM1 and RM2. Supported. A rear wheel side cylinder RC is interposed between the same left mount RM1 as the front wheel side cylinder FC and the vehicle body. The front wheel side cylinder FC and the rear wheel side cylinder RC are connected in communication with a valve device MV, and the valve device MV is connected in communication with an accumulator Acc.
図1は、上記の前輪側シリンダFC、後輪側シリンダRC及び弁装置MVの構成と相互の接続関係を示すもので、弁装置MVの具体的な構造を図2に示している。図1に示すように、前輪側シリンダFCは、前輪側スタビライザバーFSに(図5のマウントFM1を介して)一端を支持する第1のピストンP1、及び第1のピストンP1を介して車両上方側の圧力室U1及び車両下方側の圧力室L1を形成し車体(図示せず)に支持する第1のハウジングH1を有する。同様に、後輪側シリンダRCは、後輪側スタビライザバーRSに(図5のマウントRM1を介して)一端を支持する第2のピストンP2、及び第2のピストンP2を介して車両上方側の圧力室U2及び車両下方側の圧力室L2を形成し車体(図示せず)に支持する第2のハウジングH2を有する。そして、車両上方側の圧力室U1と圧力室U2が上方側連通路UPによって連通接続されると共に、車両下方側の圧力室L1と圧力室L2が下方側連通路LPによって連通接続されている。更に、上方側連通路UPと下方側連通路LPとの間に、以下の構成の弁装置MVが介装されている。 FIG. 1 shows the configuration of the front wheel side cylinder FC, the rear wheel side cylinder RC, and the valve device MV and their mutual connection relationship. FIG. 2 shows a specific structure of the valve device MV. As shown in FIG. 1, the front wheel side cylinder FC has a first piston P1 that supports one end on the front wheel side stabilizer bar FS (via the mount FM1 in FIG. 5), and a vehicle upper side via the first piston P1. A first housing H1 that forms a pressure chamber U1 on the side and a pressure chamber L1 on the vehicle lower side and is supported by a vehicle body (not shown). Similarly, the rear wheel side cylinder RC has a second piston P2 that supports one end of the rear wheel side stabilizer bar RS (via the mount RM1 in FIG. 5) and a second piston P2 on the vehicle upper side via the second piston P2. It has a second housing H2 that forms a pressure chamber U2 and a pressure chamber L2 on the lower side of the vehicle and is supported by a vehicle body (not shown). The pressure chamber U1 and the pressure chamber U2 on the upper side of the vehicle are connected in communication by the upper side communication path UP, and the pressure chamber L1 and pressure chamber L2 on the lower side of the vehicle are connected in communication by the lower side communication path LP. Further, a valve device MV having the following configuration is interposed between the upper communication path UP and the lower communication path LP.
本実施形態の弁装置MVは、図1に示すように、バルブハウジング10内に単一の弁体のスプールバルブ20が収容され、その両側に第1の圧力室C1と第2の圧力室C2が形成されている。これら第1の圧力室C1及び第2の圧力室C2内には、夫々、スプールバルブ20に対し第2の圧力室C2方向に付勢する第1の付勢手段B1と、スプールバルブ20に対し第1の圧力室C1方向に付勢する第2の付勢手段B2が収容されており、上方側連通路UPが第1の圧力室C1に連通接続されると共に、下方側連通路LPが第2の圧力室C2に連通接続されている。そして、第1の圧力室C1内の圧力と第2の圧力室C2内の圧力が等しいときには、スプールバルブ20を介して上方側連通路UP及び下方側連通路LPをアキュムレータAcc(の連通路AB)に連通し、第1の圧力室C1内の圧力と第2の圧力室C2内の圧力が異なるときには、スプールバルブ20によって上方側連通路UP、下方側連通路LP及びアキュムレータAcc(の連通路AB)の相互の連通が遮断されるように構成されている。
As shown in FIG. 1, in the valve device MV of this embodiment, a single valve
更に、本実施形態においては、図1に示すように、上方側連通路UPから分岐する第1の分岐路UBと、下方側連通路LPから分岐する第2の分岐路LBが形成されており、夫々に、オリフィス(絞り)T1及びT2が形成されている。これらのオリフィスT1及びT2は、図1ではバルブハウジング10内に形成されているが、図2に示すように、スプールバルブ20側に形成することとしてもよい。上記第1の付勢手段B1及び第2の付勢手段B2は図1及び図2に示すように構成されており、図2を参照して以下に説明する。
Furthermore, in this embodiment, as shown in FIG. 1, a first branch path UB that branches from the upper communication path UP and a second branch path LB that branches from the lower communication path LP are formed. , Respectively, orifices (throttles) T1 and T2 are formed. These orifices T1 and T2 are formed in the
図2は、本実施形態における弁装置MVの具体的構造を示すもので、バルブハウジング10に形成された有底のシリンダ孔内に、開口側からプラグ11、シリンダ12、スプールバルブ20、プラグ13及び14の順に収容され、スクリュー15が螺合されて封止されている。プラグ11及び13は同一形状で、シリンダ12及びスプールバルブ20は左右対称に形成されている。バルブハウジング10には、上方側連通路UP、下方側連通路LP及びアキュムレータAcc用の連通路ABの各々に連通する連通路(図2においても、UP、LP及びABで表す)が形成されており、プラグ11及び13には、夫々、上方側連通路UPを第1の圧力室C1に連通接続する連通路UPs、及び下方側連通路LPを第2の圧力室C2に連通接続する連通路LPsが形成されている。プラグ11及び13とシリンダ12には、第1及び第2の分岐路UB、LBを構成する環状の連通路(夫々、UB、LBで表す)が形成されており、シリンダ12には、夫々、第1の分岐路UBに連通接続する連通路UBs、第2の分岐路LBに連通接続する連通路LBs、及び連通路ABに連通接続する連通路ABsが形成されている。尚、スプールバルブ20はシリンダ12に対し微小間隙を以って摺動自在に嵌合すればよく、完全なシール性を確保する必要はない。
FIG. 2 shows a specific structure of the valve device MV in the present embodiment. In the bottomed cylinder hole formed in the
そして、スプールバルブ20には、両端から中心に向けて第1の付勢手段B1及び第2の付勢手段B2の収容穴21及び22が形成されると共に、軸方向に貫通する連通孔23が形成され、その両側が閉塞されて閉路とされている。この連通孔23には、スプールバルブ20が中立位置にあるときに連通路UBs、ABs及びLBsと対向する位置に、オリフィスT1、T2及びT3が形成されており、これらを介して、連通路UBs、ABs及びLBsが連通孔23に連通し、ひいては第1の圧力室C1及び第2の圧力室C2に連通し得るように配設されている。これらオリフィスT1、T2及びT3の存在により、差圧発生時(圧力変動時)の流体の移動が抑えられるので、スプールバルブ20の円滑な作動を確保することができる。尚、図2では連通路ABsに対してもオリフィスT3が設けられているが、図1に示すように、これを省略してもよい。
The
第1の付勢手段B1と第2の付勢手段B2は同一の構成で、夫々、一対のリテーナ31,32間に圧縮スプリング33及びロッド部材34が介装され、吊り構造のスプリングユニットが構成されている。即ち、ロッド部材34は、ロッド35と、その両端に一体的に形成された係止端部36,37から成り、圧縮スプリング33の付勢力に抗してリテーナ31,32の移動が規制され、リテーナ31,32間の最大軸方向距離を所定の距離に設定すると共に、圧縮スプリング33の圧縮方向へのリテーナ31,32の移動を許容するように構成されている。このように、圧縮スプリング33の設定高さ(軸方向長さ)及び設定荷重が規制されたスプリングユニットが、左右対称のスプールバルブ20の両側に若干の付勢状態で配置されると、第1の圧力室C1及び第2の圧力室C2が同圧であるときには、スプールバルブ20が中立位置に保持される。
The first urging means B1 and the second urging means B2 have the same configuration, and a
上記の構成になるスタビライザ制御装置の作動を説明すると、図1及び図2はスプールバルブ20が中立位置にあるときの状態を示し、弁装置MVを介して上方側連通路UP(圧力室U1及び圧力室U2)、下方側連通路LP(圧力室L1及び圧力室L2)及びアキュムレータAccが連通しており、所定の圧力に加圧された流体が充填されている。即ち、図1は車両上方側の圧力室U1及び圧力室U2内の圧力(Puとする)、車両下方側の圧力室L1及び圧力室L2内の圧力(Plとする)、及びアキュムレータAcc内の圧力(Paとする)が等しいときの状態(Pu=Pa=Pl)である。
The operation of the stabilizer control device having the above configuration will be described. FIGS. 1 and 2 show a state when the
図1に示すPu=Pa=Plの状態から、車両上方側の圧力室U1及び圧力室U2内の圧力が高圧側となり、Pu>Pa>Plの関係となると、低圧側の圧縮スプリング33が圧縮されて図3に示す状態(B2側が圧縮)となり、スプールバルブ20によって上方側連通路UP(圧力室U1及び圧力室U2)、下方側連通路LP(圧力室L1及び圧力室L2)及びアキュムレータAccの相互の連通が遮断される。逆に、車両下方側の圧力室L1及び圧力室L2内の圧力が高圧側となってPu<Pa<Plの関係となると、図4に示す状態となり、この場合も、スプールバルブ20によって上方側連通路UP(圧力室U1及び圧力室U2)、下方側連通路LP(圧力室L1及び圧力室L2)及びアキュムレータAccの相互の連通が遮断される。このように、第1の圧力室C1内の圧力と第2の圧力室C2内の圧力が異なるときにはスプールバルブ20によって上方側連通路UP、下方側連通路LP及びアキュムレータAccの相互の連通が遮断される。
From the state of Pu = Pa = Pl shown in FIG. 1, when the pressure in the pressure chamber U1 and the pressure chamber U2 on the vehicle upper side becomes the high pressure side and the relationship of Pu> Pa> Pl is established, the
尚、図1に示すPu=Pa=Plの状態からスプールバルブ20が移動し始める圧力(ΔP)は、概ね(スプールバルブ20の摺動抵抗等を無視すれば)圧縮スプリング33の設定荷重(F)とスプールバルブ20の受圧面積(S)の比(F/S=ΔP)で決まる。
Note that the pressure (ΔP) at which the
而して、車両が旋回するときには、図3又は図4に示すように、第1の圧力室C1内の圧力と第2の圧力室C2内の圧力が異なる状態となり、スプールバルブ20によって上方側連通路UP、下方側連通路LP及びアキュムレータAccの相互の連通が遮断され、上方側連通路UP及び下方側連通路LP内の流体移動が生じないので、前輪側スタビライザバーFSと後輪側スタビライザバーRSは夫々所期のスタビライザ機能を発揮し、車体のローリング運動を抑制することができる。 Thus, when the vehicle turns, the pressure in the first pressure chamber C1 and the pressure in the second pressure chamber C2 are different as shown in FIG. Since the communication between the communication path UP, the lower communication path LP, and the accumulator Acc is blocked, fluid movement in the upper communication path UP and the lower communication path LP does not occur, so the front wheel side stabilizer bar FS and the rear wheel side stabilizer are not generated. Each of the bars RS exhibits a desired stabilizer function and can suppress the rolling motion of the vehicle body.
これに対し、車両(図示せず)が直進走行状態にあって、路面に対し実質的に平行に上下動する場合には、図1に示す状態となり、上方側連通路UP、下方側連通路LP及びアキュムレータAccが弁装置MVを介して連通し、流体が自由に移動し得る状態となり、流体の熱膨張及び熱収縮はアキュムレータAccで適切に吸収される。このとき、前輪側スタビライザバーFS及び後輪側スタビライザバーRSは前輪側シリンダFC及び後輪側シリンダRCに拘束されることなく、スタビライザ機能を発揮しない。また、悪路走行時に車両の前後で前輪側シリンダFC及び後輪側シリンダRCのピストンP1及びP2の上下移動が異なるときには、上方側連通路UP及び下方側連通路LP内を流体が移動するので前輪側スタビライザバーFS及び後輪側スタビライザバーRSはスタビライザ機能を発揮することなく、各車輪に対し大きなストロークが確保される。 On the other hand, when the vehicle (not shown) is traveling straight and moves up and down substantially parallel to the road surface, the state shown in FIG. The LP and the accumulator Acc communicate with each other via the valve device MV so that the fluid can freely move, and the thermal expansion and contraction of the fluid are appropriately absorbed by the accumulator Acc. At this time, the front wheel side stabilizer bar FS and the rear wheel side stabilizer bar RS are not restrained by the front wheel side cylinder FC and the rear wheel side cylinder RC, and do not exhibit the stabilizer function. Further, when the vertical movements of the pistons P1 and P2 of the front wheel side cylinder FC and the rear wheel side cylinder RC are different before and after the vehicle when traveling on a rough road, the fluid moves in the upper communication path UP and the lower communication path LP. The front wheel side stabilizer bar FS and the rear wheel side stabilizer bar RS ensure a large stroke for each wheel without exhibiting the stabilizer function.
FS 前輪側スタビライザバー
RS 後輪側スタビライザバー
FC 前輪側シリンダ
RC 後輪側シリンダ
H1,H2 ハウジング
UP 上方側連通路
LP 下方側連通路
UB 第1の分岐路
LB 第2の分岐路
Acc アキュムレータ
C1 第1の圧力室
C2 第2の圧力室
B1 第1の付勢手段
B2 第2の付勢手段
T1,T2,T3 オリフィス
MV 弁装置
10 バルブハウジング
20 スプールバルブ
31,32 リテーナ
33 圧縮スプリング
34 ロッド部材
FS Front wheel side stabilizer bar RS Rear wheel side stabilizer bar FC Front wheel side cylinder RC Rear wheel side cylinder H1, H2 Housing UP Upper side communication path LP Lower side communication path UB First branch path LB Second branch path Acc
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JP2008127850A JP2009274597A (en) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | Stabilizer control device |
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JP2008127850A JP2009274597A (en) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | Stabilizer control device |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012189154A (en) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Aisin Seiki Co Ltd | Fluid-sealed valve device |
CN104129248A (en) * | 2014-08-11 | 2014-11-05 | 连云港天明装备有限公司 | Hydraulic damping device for explosion-proof vehicle |
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-
2008
- 2008-05-15 JP JP2008127850A patent/JP2009274597A/en not_active Withdrawn
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