JP2009274035A - 浄水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理水の温度が低くても、比較的低い加熱温度で処理水を加熱蒸発させることができるようにして、熱効率の向上を図る。
【解決手段】 処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部11と、分離空間Bで分離された水蒸気が蒸気供給通路1を介して供給され該供給された水蒸気を冷却により凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部71とを備え、分離空間B及び凝縮空間Gを弱真空状態にする加熱水排水パイプ60及び冷却水排水パイプ100からなる弱真空手段Vを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理水として、例えば、海水や湖水等あるいは洗濯水等の汚水を用い、これを加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離し、その後、水蒸気を凝縮させて処理水から浄水を取り出す浄水装置に関する。
従来、この種の浄水装置としては、例えば、特許文献1(特開平11−62513号公報)に記載されたものが知られている。
これは、図4に示すように、処理水としての海水から浄水を得るもので、処理水が送給され送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させるボイラを備えた分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部300と、分離空間Bを加熱する加熱手段301と、分離空間Bで分離された水蒸気により作動させられる蒸気タービン302と、蒸気タービン302から排出される水蒸気を凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部303と、処理水を分離空間Bに送給する処理水送給通路304と、分離空間Bで分離された水蒸気を蒸気タービン302に供給する蒸気供給通路305とを備えてなる。処理水送給通路304は、分離空間B内及び凝縮空間G内を通過して設けられている。加熱手段301は、例えば、コイル状の熱交換器により、処理水を大気圧下で沸騰させる。
処理水は、処理水送給通路304を通って分離空間Bに送給され、加熱手段301によって加熱させられた分離空間Bにおいて、加熱蒸発されて水蒸気と残物とに分離される。その後、水蒸気は、蒸気供給通路305を通って蒸気タービン302に供給され、蒸気タービン302を作動させて排出される。排出された水蒸気は、凝縮空間Gに送られて凝縮され復水する。凝縮空間Gには、処理水送給通路304が通っており、この処理水送給通路304内を低温の処理水が通っているので、この処理水と水蒸気とが熱交換させられて、水蒸気は冷却凝縮され復水する。このときの水蒸気は残物を含まない蒸気なので、復水した水は浄水となる。この浄水を、浄水取出部303から取り出している。また、分離された残物は、分離空間Bにおいて冷却される。分離空間Bには、処理水送給通路304が通っており、この送給通路内を低温の処理水が通っているので、この処理水と分離された残物とが熱交換させられて、残物は冷却される。このときの残物は、高濃度の塩水であるので、冷却された塩水は、みぞれ状の塩水となる。この残物を、残物取出部300から取り出している。
特開平11−62513号公報
しかしながら、この従来の浄水装置においては、処理水送給通路304を分離空間B内及び凝縮空間G内を通過させて、処理水を予熱して効率化を図るようにしているが、加熱手段301は、例えば、コイル状の熱交換器により、処理水を大気圧下で沸騰させるので、沸騰に要する熱エネルギーが大きくなり、それだけ、熱効率に劣るという問題があった。特に、処理水の温度が低いものでは、熱効率が顕著に悪くなる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、処理水の温度が低くても、比較的低い加熱温度で処理水を加熱蒸発させることができるようにして、熱効率の向上を図った浄水装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の浄水装置は、処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、該分離空間で分離された残物を取出す残物取出部と、上記分離空間で分離された水蒸気が蒸気供給通路を介して供給され該供給された水蒸気を冷却により凝縮して浄水にする凝縮空間と、該凝縮空間で凝縮された浄水を取出す浄水取出部とを備えた浄水装置において、上記分離空間及び凝縮空間を弱真空状態にする弱真空手段を備えた構成としている。尚、本装置は、内部を弱真空状態にすることから、装置を構成する構造体は、密封性のある材質のものを用いる。例えば、金属で構成し、あるいは、例えば、レンガを二重に積層してその間に断熱材を介装した壁体にし、更に、レンガからなる壁体表面に密封性のあるコーティング剤を塗付して密封する等である。
これにより、処理水が分離空間に送給されると水蒸気と残物に分離させられる。この場合、加熱蒸発させるための加熱温度が、例えば100℃以下の低いものであっても、分離空間は弱真空状態になっているので、ここで低温沸騰が生じ、水蒸気が生じる。そのため、処理水の温度が低くても、比較的低い加熱温度で処理水を加熱蒸発させることができるようになるので、熱効率が極めてよいものになる。
一方、凝縮空間側においては、蒸気供給通路からの蒸気が凝縮空間に供給されると、凝縮して復水する。この場合、蒸気供給通路からの蒸気の温度が、例えば100℃以下の低いものであっても、凝縮空間内は更に温度が低いので、凝縮が円滑に行なわれる。
そして、必要に応じ、上記分離空間を構成し上部が上記蒸気供給通路に連通し下部が上記残物取出部として構成される筒状の分離塔と、該分離塔の外側を覆い該分離塔との間に加熱空間を形成する外塔とを備え、上記分離塔の上側に処理水を散布する処理水散布部を設け、上記加熱空間の上側に該加熱空間に加熱水を散布する加熱水散布部を設け、該加熱空間の下部に散布された加熱水を貯留する加熱水貯留部を設け、上記加熱空間で加熱された気体を上記分離空間に送給して上記処理水散布部から散布された処理水と熱交換して処理水を蒸発させて水蒸気にし該熱交換後の気体を上記加熱空間に再び送給して循環させる加熱循環手段を設け、上記弱真空手段を、上記加熱水貯留部に排水入口が臨み排水出口が該加熱水貯留部よりも下方位置に開放し該加熱水貯留部に貯留された加熱水を自然落下により排水する加熱水排水パイプを備えて構成している。
これにより、加熱空間においては、加熱水散布部から散布される加熱水により気体が加熱される。散布された加熱水は加熱水貯留部に貯留され、更に、加熱水貯留部から加熱水排水パイプを通って排出される。また、加熱水が加熱水貯留部から加熱水排水パイプを通って排出されると、加熱水が加熱水排水パイプを自然落下するエネルギーにより、分離塔内を吸引して負圧にし、これにより、分離塔内が弱真空状態に保持される。加熱水排水パイプを自然落下するエネルギーにより、弱真空状態に保持するので、エネルギー効率が向上させられる。更に、加熱循環手段により、加熱空間で加熱された気体が分離空間に送給され、再び、加熱空間に送給されて、循環させられている。この状態において、処理水が処理水散布部から分離空間に散布されると、分離空間においては、処理水は、加熱空間から分離空間に吹き出す気体に接触するので、蒸発させられて水蒸気になる。この場合、加熱空間からの気体の温度が低いものであっても、分離空間は弱真空状態になっているので、ここで低温沸騰が生じ、水蒸気が生じる。そのため、処理水の温度が低くても、比較的低い加熱温度で処理水を加熱蒸発させることができるようになるので、熱効率が極めてよいものになる。
また、必要に応じ、上記加熱循環手段を、上記分離塔の上側に設けられ上記分離空間と加熱空間を連通する上側連通路と、上記分離塔の下側に設けられ上記分離空間と加熱空間を連通する下側連通路と、上記加熱空間で加熱された気体を上記上側連通路から上記分離空間に送給し該分離空間での熱交換後の気体を上記下側連通路を通って上記加熱空間に再び送給するブロアとを備えて構成している。ブロアで循環させるので、気体を確実に加熱して分離空間に供給できる。
この場合、上記下側連通路を、上記分離空間に開口する一方口と上記加熱空間に開口する他方口とを管路を介して接続して構成し、該管路に気体を一方口から他方口へ送給する上記ブロアを介装した構成としたことが有効である。ブロアを介装しやすくなる。
そしてまた、必要に応じ、上記凝縮空間を構成し上部が上記蒸気供給通路に連通し下部が上記浄水取出部として構成される筒状の凝縮塔と、該凝縮塔の外側を覆い該凝縮塔との間に冷却空間を形成する外塔とを備え、上記冷却空間の上側に該冷却空間に冷却水を散布する冷却水散布部を設け、該冷却空間の下部に散布された冷却水を貯留する冷却水貯留部を設け、上記冷却空間で冷却された気体を上記凝縮空間に送給して上記蒸気供給通路からの水蒸気と熱交換して水蒸気を凝縮して浄水にし該熱交換後の気体を上記冷却空間に再び送給して循環させる冷却循環手段を設け、上記弱真空手段を、上記冷却水貯留部に排水入口が臨み排水出口が該冷却水貯留部よりも下方位置に開放し該冷却水貯留部に貯留された冷却水を自然落下により排水する冷却水排水パイプを備えて構成している。尚、本装置は、内部を弱真空状態にすることから、上記の分離空間,加熱空間,蒸気供給通路,凝縮空間,冷却空間が密封されるように構築される。
これにより、冷却空間においては、冷却水散布部から散布される冷却水により気体が冷却される。散布された冷却水は冷却水貯留部に貯留され、更に、冷却水貯留部から冷却水排水パイプを通って排出される。また、冷却水が冷却水貯留部から冷却水排水パイプを通って排出されると、冷却水が冷却水排水パイプを自然落下するエネルギーにより、凝縮塔内を吸引して負圧にし、これにより、凝縮塔内が弱真空状態に保持される。冷却水排水パイプを自然落下するエネルギーにより、弱真空状態に保持するので、エネルギー効率が向上させられる。更に、冷却循環手段により、冷却空間で冷却された気体が凝縮空間に送給され、再び、冷却空間に送給されて、循環させられている。この状態において、蒸気供給通路からの蒸気が凝縮空間に供給されると、蒸気は冷却空間から凝縮空間に吹き出す気体に接触するので、急激に凝縮して復水していく。この場合、蒸気供給通路からの蒸気の温度が低いものであっても、凝縮空間内は更に温度が低いので、凝縮が円滑に行なわれる。
また、必要に応じ、上記冷却循環手段を、上記凝縮塔の上側に設けられ上記凝縮空間と冷却空間を連通する上側連通路と、上記凝縮塔の下側に設けられ上記凝縮空間と冷却空間を連通する下側連通路と、上記冷却空間で冷却された気体を上記上側連通路から上記凝縮空間に送給し該凝縮空間での熱交換後の気体を上記下側連通路を通って上記冷却空間に再び送給するブロアとを備えて構成している。ブロアで循環させるので、気体を確実に冷却して凝縮空間に供給できる。
この場合、上記下側連通路を、上記凝縮空間に開口する一方口と上記冷却空間に開口する他方口とを管路を介して接続して構成し、該管路に気体を一方口から他方口へ送給する上記ブロアを介装したことが有効である。ブロアを介装しやすくなる。
更に、必要に応じ、上記凝縮塔の上側に上記浄水取出部から取り出された一部の浄水を散布する浄水散布部を設けた構成としている。蒸気供給通路からの蒸気が凝縮空間に供給されると、冷却空間から凝縮空間に吹き出す気体に接触するとともに、浄水散布部から散布された浄水に接触するので、急激に凝縮して復水し、散布された浄水に付着して、落下していく。そのため、散布された浄水に接触させて落下させるので、この点でも確実に蒸気を凝縮して復水させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記浄水取出部から取り出された一部の浄水を浄水散布部に送給する浄水送給分岐管路を設け、該浄水送給分岐管路を、上記冷却水貯留部内を通して設け、該冷却水貯留部内で浄水と冷却水との熱交換を行なわせる構成としている。浄水散布部から散布された浄水の温度を下げて供給できるので、それだけ熱効率が良いものになる。
また、必要に応じ、上記分離空間及び凝縮空間の圧力を調整する調整真空ポンプを備えた構成としている。分離空間や凝縮空間に入り込む空気などで、内部の圧力が高くなってきても、調整真空ポンプにより調整できるので、分離空間及び凝縮空間の弱真空状態を安定化させることができる。
更に、必要に応じ、上記処理水を冷却水として用いるとともに、上記冷却水貯留部の冷却水としての処理水を上記処理水散布部側に送給する処理水送給管路を設けた構成としている。これにより、処理水を冷却水として用いるので、それだけ、熱効率を向上させることができる。
この場合、上記処理水送給管路を、上記加熱水貯留部内を通して設け、該加熱水貯留部内で処理水と加熱水との熱交換を行なわせることが有効である。処理水の温度を上げて分離空間に供給できるので、この点でも、熱効率を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記分離空間と上記蒸気供給通路との間に設けられ上記処理水送給管路から送給される処理水を一時的に貯留し該貯留した処理水に上記分離空間で分離された水蒸気を流入させて上記蒸気供給通路に至らしめる流通口部を有した処理水貯留槽を設け、上記処理水散布部は上記処理水貯留槽の処理水を分離空間に散布する構成としている。分離空間で生じた水蒸気は、流通口部を通って処理水貯留槽内の処理水内に吹き込まれ、それから、蒸気供給通路へ向かって流出していく。このため、水蒸気によって処理水貯留槽に貯留された一部の処理水が水蒸気となるので、蒸気供給通路に送られる水蒸気の量を増加させることができる。また、処理水貯留槽において、蒸気内の不純物を洗浄することができる。
本発明の浄水装置によれば、分離空間及び凝縮空間を弱真空状態にするので、分離空間において、加熱蒸発させるための加熱温度が比較的低いものであっても、分離空間は弱真空状態になっていることから、ここで低温沸騰が生じ、水蒸気が生じる。そのため、処理水の温度が低くても、比較的低い加熱温度で処理水を加熱蒸発させることができるようになるので、熱効率を向上させることができる。また、凝縮空間において、蒸気供給通路からの蒸気の温度が低いものであっても、凝縮空間内は更に温度が低いので、凝縮を円滑に行なうことができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る浄水装置を説明する。実施の形態においては、処理水として海水である深層水を用い、この深層水を水蒸気と残物としての塩とに分離し、その後、水蒸気を凝縮して浄水を得るものである。
図1乃至図3に示すように、本発明の実施の形態に係る浄水装置Sの基本的構成は、処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間Bと、分離空間Bで分離された残物を取出す残物取出部11と、分離空間Bで分離された水蒸気が蒸気供給通路1を介して供給されこの供給された水蒸気を冷却により凝縮して浄水にする凝縮空間Gと、凝縮空間Gで凝縮された浄水を取出す浄水取出部71とを備えてなる。そして、分離空間B及び凝縮空間Gを弱真空状態にする弱真空手段Vを備えている。
詳しくは、分離空間Bを構成し上部が蒸気供給通路1に連通し下部が残物取出部11として構成される筒状の分離塔10と、分離塔10の外側を覆い分離塔10との間に加熱空間Kを形成する外塔12とを備えている。
分離塔10は、円筒状の一般壁10aと一般壁10aに連設され残物を受けるロート状の下端壁10bとで構成されている。一般壁10aの下端にはロート状の下端壁10bを囲繞する延設壁10cが設けられ、一般壁10a,延設壁10c及び外塔12とで、加熱空間Kを形成している。
残物取出部11は、ロート状に形成された受け部13と、受け部13の先端に設けられる残物取出管14とを備え、残物取出管14には残物を排出させるネジ型ポンプ15が設けられている。
分離空間Bと蒸気供給通路1との間には、後述の処理水送給管路132から送給される処理水を一時的に貯留し、貯留した処理水に分離空間Bで分離された水蒸気を流入させて蒸気供給通路1に至らしめる流通口部21を有した処理水貯留槽20が設けられている。詳しくは、処理水貯留槽20は、分離塔10の上壁を底壁20aとしこの底壁20aに連設された側壁20bを有した容器状に形成されており、底壁20a(分離塔10の上壁)には水蒸気が通過する通過口22を有した第一筒状体23が立設され、第一筒状体23の上方には、第一筒状体23と同軸の第二筒状体24を有し第一筒状体23を覆うカップ状の覆体25が設けられている。そして、流通口部21は、通過口22に連通し第一筒状体23及び第二筒状体24で形成される流路で構成されている。第二筒状体23の開口と側壁20bとの間には、通気性のメッシュ壁26が設けられており、処理水は圧力の関係でこのメッシュ壁26の上側に貯留される。分離空間Bからの水蒸気は、通過口22,流通口部21及びメッシュ壁26を通って処理水内に吹き込まれ、それから、蒸気供給通路1へ向かって流出していく。処理水貯留槽20の前位には、処理水貯留槽20に連通し処理水送給管路132の出口から流出する処理水を受けて溜める受槽27が設けられている。
また、分離塔10の上側には、処理水を散布する処理水散布部30が設けられている。この処理水散布部30は、分離塔10の上壁の直下に設けられ、処理水貯留槽20から送給管31を通して送給された処理水をシャワー状にして分離空間Bに散布する多数の小口を有した複数の散布ヘッド32を備えている。33は送給管31に介装され処理水貯留槽20からの処理水を散布ヘッド32に送るポンプである。
加熱空間Kの上側には加熱空間Kに加熱水を散布する加熱水散布部40が設けられ、加熱空間Kの下部には散布された加熱水を貯留する加熱水貯留部41が設けられている。加熱水散布部40は、加熱空間Kの上部において、一時的に加熱水を収容する収容槽42を備え、この収容槽42の底壁に多数の小孔43を設け、この小孔43から加熱水を加熱空間K内に散布する。この加熱水の散布により気体が加熱される。加熱水貯留部41は、上記の分離塔10の延設壁10cと外塔12とで囲繞されて形成され、上下に流通口44a,44bを有した仕切り壁44で仕切られている。45は加熱水を収容槽42に送給する加熱水送給管であり、加熱水を送給するポンプ46に接続されている。加熱水は加熱水貯留部41から後述の加熱水排水パイプ60を通って排出された後、排水槽63に貯留されるとともに、図示外の、加温手段により加温されて、上記のポンプ46により加熱水送給管45に供給されて、循環させられる。
また、本装置においては、加熱空間Kで加熱された気体を分離空間Bに送給して処理水散布部30から散布された処理水と熱交換して処理水を蒸発させて水蒸気にし、この熱交換後の気体を加熱空間Kに再び送給して循環させる加熱循環手段50が設けられている。詳しくは、加熱循環手段50は、分離塔10の上側に設けられ分離空間Bと加熱空間Kを連通する上側連通路51と、分離塔10の下側に設けられ分離空間Bと加熱空間Kを連通する下側連通路52と、加熱空間Kで加熱された気体を上側連通路51から分離空間Bに送給し、この分離空間Bでの熱交換後の気体を下側連通路52を通って加熱空間Kに再び送給するブロア53とを備えて構成されている。下側連通路52は、分離空間Bに開口する一方口54と加熱空間Kに開口する他方口55とを管路56を介して接続して構成されており、この管路56に気体を一方口54から他方口55へ送給するブロア53を介装している。
更に、本装置において、弱真空手段Vの1つの手段として、加熱水排水パイプ60を備えている。この加熱水排水パイプ60は、加熱水貯留部41に排水入口61が臨み排水出口62が加熱水貯留部41よりも下方位置の排水槽63に開放し、加熱水貯留部41に貯留された加熱水を自然落下により排水槽63まで排水するものである。この加熱水排水パイプ60の排水により分離塔10内が弱真空状態に保持される。加熱水排水パイプ60の長さは、例えば、外気が0.1MPa(1atm)では、約10mに設定され、加熱水が加熱水排水パイプ60を自然落下するエネルギーにより、分離塔10内を吸引して負圧にする。符号64は、加熱水排水パイプ60に介装された流量調整バルブである。
そしてまた、本装置は、上記の凝縮空間Gを構成し上部が蒸気供給通路1に連通し下部が浄水取出部71として構成される筒状の凝縮塔70と、凝縮塔70の外側に設けられ凝縮塔70との間に冷却空間Rを形成する筒状の外塔72とを備えている。
凝縮塔70は、円筒状の一般壁70aと一般壁70aに連設され浄水を受けるロート状の下端壁70bとで構成されている。一般壁70aの下端にはロート状の下端壁70bを囲繞する延設壁70cが設けられ、一般壁70a,延設壁70c及び外塔72とで、冷却空間Rを形成している。
浄水取出部71は、ロート状に形成された受け部73と、受け部73の先端に設けられる浄水取出管74とを備えて構成されている。浄水取出管74は外塔72外部に設けられ浄水を排出させるポンプ75に接続され、このポンプ75の駆動により浄水は排出管76を通して浄水槽77へ送られる。
冷却空間Rの上側には、冷却空間Rに冷却水を散布する冷却水散布部80が設けられ、冷却空間Rの下部には散布された冷却水を貯留する冷却水貯留部81が設けられている。冷却水散布部80は、冷却空間Rの上部において、一時的に冷却水を収容する収容槽82を備え、この収容槽82の底壁に多数の小孔83を設け、この小孔83から冷却水を冷却空間R内に散布する。この冷却水の散布により気体が冷却される。冷却水貯留部81は、上記の凝縮塔70の延設壁70cと外塔72とで囲繞されて形成され、上下に流通口84a,84bを有した仕切り壁84で仕切られている。
また、本装置においては、冷却空間Rで冷却された気体を凝縮空間Gに送給して蒸気供給通路1からの水蒸気と熱交換して水蒸気を凝縮して浄水にし、この熱交換後の気体を冷却空間Rに再び送給して循環させる冷却循環手段90が設けられている。詳しくは、冷却循環手段90は、凝縮塔70の上側に設けられ凝縮空間Gと冷却空間Rを連通する上側連通路91と、凝縮塔70の下側に設けられ凝縮空間Gと冷却空間Rを連通する下側連通路92と、冷却空間Rで冷却された気体を上側連通路91から凝縮空間Gに送給し、この凝縮空間Gでの熱交換後の気体を下側連通路92を通って冷却空間Rに再び送給するブロア93とを備えて構成されている。下側連通路92は、凝縮空間Gに開口する一方口94と冷却空間Rに開口する他方口95とを管路96を介して接続して構成されており、この管路96に気体を一方口94から他方口95へ送給するブロア93を介装している。
更に、本装置において、弱真空手段Vの別の手段として、冷却水排水パイプ100を備えている。冷却水排水パイプ100は、冷却水貯留部81に排水入口101が臨み排水出口102が該冷却水貯留部81よりも下方位置の排水槽103に開放し、冷却水貯留部81に貯留された冷却水を自然落下により排水槽103まで排水するものである。この冷却水排水パイプ100の排水により凝縮塔70内が弱真空状態に保持される。冷却水排水パイプ100の長さは、例えば、外気が0.1MPa(1atm)では、約10mに設定され、冷却水が冷却水排水パイプ100を自然落下するエネルギーにより、凝縮塔70内を吸引して負圧にする。
更にまた、凝縮塔70の上側には、浄水取出部71から取り出された一部の浄水を散布する浄水散布部110が設けられている。詳しくは、浄水取出部71から取り出された一部の浄水を浄水散布部110に送給する浄水送給分岐管路111が設けられている。浄水送給分岐管路111の末端には、冷却水をシャワー状にして凝縮空間Gに散布する多数の小口を有した複数の散布ヘッド112が接続されている。この浄水送給分岐管路111は、上記のポンプ75の駆動により浄水槽77へ浄水を送る排出管76から分岐して設けられている。また、浄水送給分岐管路111は、上記の冷却水貯留部81内を通して設けられており、即ち、冷却水貯留部81内には、浄水送給分岐管路111をらせん状にした熱交換管部113が設けられており、この熱交換管部113により、冷却水貯留部81内で浄水と冷却水との熱交換を行なわせるようにしている。
また、本装置においては、分離空間B及び凝縮空間Gの圧力を負側に調整する調整真空ポンプ120が設けられている。調整真空ポンプ120には、分離空間B側の下側連通路52に配管された吸引パイプ121、及び、凝縮空間G側の下側連通路92に配管された吸引パイプ122が接続され、適時に駆動されて、分離空間B及び凝縮空間Gの弱真空状態を適正な状態に保持する。符号123は、吸引パイプ121に介装された吸引量調整バルブである。
そして、本装置においては、処理水を冷却水として用いている。即ち、処理水は、海洋深層水であり、この海洋深層水からなる処理水をポンプ130で汲み上げて、冷却水送給管路131へ送出している。冷却水送給管路131は、上記の冷却水散布部80の収容槽82に接続されており、海洋深層水からなる処理水を冷却水として供給している。
また、冷却水貯留部81の冷却水としての処理水を、処理水散布部30側に送給する処理水送給管路132が設けられている。この処理水送給管路132は、上記の冷却水排水パイプ100から分岐して設けられている。処理水送給管路132にはポンプ133が介装されており、このポンプ133により、処理水を貯留する処理水貯留槽20前位の受槽27に供給する。更に、処理水送給管路132は、加熱水貯留部41内を通して設けられており、即ち、加熱水貯留部41内には、処理水送給管路132をらせん状にした熱交換管部134が設けられており、この熱交換管部134により、加熱水貯留部41内で処理水と加熱水との熱交換を行なわせる。
また、蒸気供給通路1には、分離空間Bからの水蒸気により駆動される蒸気タービン140が介装されている。蒸気タービン140の回転は、動力機構141に伝達される。動力機構141は、発電機142、ポンプ33、ブロア53、ブロア93、調整真空ポンプ120、ネジ型ポンプ15,ポンプ33、ポンプ46、ポンプ75、ポンプ130、ポンプ133に連動してこれらを駆動する。調整真空ポンプ120、ポンプ133は、所定条件で結合及び切断するクラッチを介して連携されている。符号143は、本装置の始動時に蒸気タービン140をクラッチを介して回転させるセルモータである。
また、浄水取出部71には、受け部73に溜まった浄水の水位を検知し、水位が所定以上高くなったときオン作動し所定以下のときオフ作動するフロートスイッチ150が設けられている。このフロートスイッチ150がオン作動したときは、上記の浄水の排出管76を開閉する電磁弁151を開にして、浄水の排出を有効にするとともに、調整真空ポンプ120のクラッチを結合して駆動する。このフロートスイッチ150がオフ作動したときは、上記の浄水の排出管76を開閉する電磁弁151を閉にして、浄水の排出を無効にするとともに、調整真空ポンプ120のクラッチを切断して停止する。これにより、内部の弱真空状態が適正に保持されるとともに、浄水の回収を確実に行なうことができる。即ち、分離空間Bや凝縮空間Gに入り込む空気などで、内部の圧力が高くなってきても、調整真空ポンプ120により調整できるので、分離空間B及び凝縮空間Gの弱真空状態を安定化させることができる。
更に、処理水貯留槽20前位の受槽27には、受槽27に溜まった処理水の水位を検知し、水位が所定以上高くなったときオン作動し所定以下のときオフ作動するフロートスイッチ160が設けられている。このフロートスイッチ160がオン作動したときは、上記の冷却水排水パイプ100を開閉する電磁弁161を開にして、処理水の排出を有効にするとともに、ポンプ133のクラッチを切断して停止する。これにより過剰な処理水の供給が抑止される。一方、このフロートスイッチ160がオフ作動したときは、冷却水排水パイプ100を開閉する電磁弁161を閉にして、処理水の排出を無効にするとともに、ポンプ133のクラッチを結合して駆動する。これにより処理水の供給が行なわれる。
従って、この実施の形態に係る浄水装置Sによれば、分離空間B側においては、常時、ポンプ46により加熱水送給管45を通して加熱水散布部40の収容槽42に加熱水が送給されており、この加熱水は加熱水散布部40から散布される。この加熱水の散布により気体が加熱される。散布された加熱水は加熱水貯留部41に貯留され、更に、加熱水貯留部41から加熱水排水パイプ60を通って排出されて、排水槽63に貯留される。排水槽63に貯留された加熱水は、図示外の加温手段により加温されて、上記のポンプ46により加熱水送給管45に供給されて、循環させられる。
この加熱水の循環においては、加温手段による加温温度を例えば50℃とすると、加熱空間Kでの熱交換により加熱水貯留部41では例えば46℃となる。また、加熱水が加熱水貯留部41から加熱水排水パイプ60を通って排出されると、加熱水排水パイプ60の長さは、例えば、10mに設定されているので、加熱水が加熱水排水パイプ60を自然落下するエネルギーにより、分離塔10内を吸引して負圧にし、これにより、分離塔10内が弱真空状態に保持される。
また、加熱循環手段50のブロア53により、加熱空間Kで加熱された気体が上側連通路51から分離空間Bに送給され、下側連通路52を通って、再び、加熱空間Kに送給されて、循環させられている。加熱空間Kで加熱された気体の温度は、例えば48℃程度になる。
この状態において、海洋深層水としての処理水は、ポンプ130により汲み上げられ、当初は冷却水として冷却水送給管路131へ送出され、冷却空間Rに散布された後、冷却水貯留部81に貯留される。この場合、例えば、海洋深層水としての処理水の温度が6℃と低いものである場合、熱交換により、冷却水貯留部81では、例えば、9℃程度に上昇させられる。それから、ポンプ133の駆動により、冷却水貯留部81の冷却水としての処理水は、処理水送給管路132を通して、処理水を貯留する処理水貯留槽20前位の受槽27に供給される。この途中においては、処理水送給管路132の加熱水貯留部41内の熱交換管部134において、加熱水貯留部41内で処理水と加熱水との熱交換が行なわれるので、処理水は例えば40℃程度に上昇する。
そして、受槽27から処理水貯留槽20に貯留された処理水は、処理水散布部30のポンプ33により送給管31を通して散布ヘッド32に送給され、散布ヘッド32からシャワー状にして分離空間Bに散布される。分離空間Bにおいては、処理水散布部30から散布された処理水は、加熱空間Kから上側連通口51を通して分離空間Bに吹き出す気体に接触するので、蒸発させられて水蒸気になる。この場合、加熱空間Kからの気体の温度が、例えば48℃と低いものであっても、分離空間Bは弱真空状態になっているので、ここで低温沸騰が生じ、水蒸気が生じる。そのため、処理水の温度が低くても、比較的低い加熱温度で処理水を加熱蒸発させることができるようになるので、熱効率が極めてよいものになる。
そして、分離空間Bで生じた水蒸気は、分離塔10の上部にある通過口23,流通口部21及びメッシュ壁26を通って処理水貯留槽20内の処理水内に吹き込まれ、それから、蒸気供給通路1へ向かって流出していく。この水蒸気によって処理水貯留槽20に貯留された処理水が加熱される。この場合、処理水貯留槽20内の一部の処理水が水蒸気となるので、蒸気供給通路1に送られる水蒸気の量が増加する。水蒸気の温度は、例えば43℃程度になる。また、処理水貯留槽20において、蒸気内の不純物を洗浄することができる。蒸気供給通路1に至らしめられた水蒸気は、蒸気供給通路1を通過して蒸気タービン140に供給され、この水蒸気によって蒸気タービン140は作動させられる。蒸気タービン140の作動により、動力を得ることができる。蒸気タービン140で排出された水蒸気は、例えば40℃程度になり、凝縮空間Gに送られる。
また、分離空間Bで分離された残物は、分離塔10の下部の残物取出部11に向けて降下していく。この降下中も残物と水蒸気との熱交換が行なわれ、最後には残物から水分が除去され、粒状の残物となる。本実施の形態では、残物は粒状の塩になる。残物取出部11の受け部13に集束された残物は、ネジ型ポンプ15により外部に取出される。
一方、凝縮空間G側においては、常時、ポンプ130により冷却水送給管路131を通して冷却水散布部80の収容槽82に冷却水が送給されており、この冷却水は冷却水散布部80から散布される。この冷却水の散布により気体が冷却される。散布された冷却水は冷却水貯留部81に貯留され、更に、冷却水貯留部81から冷却水排水パイプ100を通って排出される。冷却水貯留部81の冷却水の一部は、上記のとおり、処理水として処理水送給管路132を通して、分離空間B側に供給される。
この冷却水においては、当初の海洋深層水の温度が6℃と低いものである場合、熱交換により、冷却水貯留部81では、例えば、9℃程度に上昇させられる。
また、冷却水が冷却水貯留部81から冷却水排水パイプ100を通って排出されると、冷却水排水パイプ100の長さは、例えば、10mに設定されているので、冷却水が冷却水排水パイプ100を自然落下するエネルギーにより、凝縮塔70内を吸引して負圧にし、これにより、凝縮塔70内が弱真空状態に保持される。
また、冷却循環手段90のブロア93により、冷却空間Rで冷却された気体が上側連通路91から凝縮空間Gに送給され、下側連通路92を通って、再び、冷却空間Rに送給されて、循環させられている。冷却空間Rで冷却された気体の温度は、例えば8℃程度になる。
また、凝縮空間Gにおいては、浄水取出部71から取り出された一部の浄水がポンプ75により浄水散布部110に送られ、散布ヘッド112からシャワー状にして凝縮空間Gに散布される。冷却水貯留部81内には、浄水送給分岐管路111をらせん状にした熱交換管部113が設けられており、この熱交換管部113により、冷却水貯留部81内で浄水と冷却水との熱交換が行なわれるので、分離空間Bにおいては、浄水散布部110から散布された浄水は、例えば、11℃程度になって散布される。
この状態において、蒸気供給通路1からの蒸気が凝縮空間Gに供給されると、冷却空間Rから上側連通口91を通して凝縮空間Gに吹き出す気体に接触するとともに、浄水散布部110から散布された温度の低いシャワー状の浄水に接触するので、急激に凝縮して復水し、シャワー状の浄水に付着して、落下していく。この場合、蒸気供給通路1からの蒸気の温度が、例えば40℃と低いものであっても、凝縮空間G内は更に温度が低いので、凝縮が円滑に行なわれる。また、シャワー状の浄水に接触させて落下させるので、この点でも確実に蒸気を凝縮して復水させることができる。
そして、凝縮空間Gで覆水した水は、浄水取出部71の受け部73に溜まり、ポンプ75により浄水取出管74及び排出管76を通して浄水槽77へ送られる。
尚、上記実施の形態において、加熱循環手段50及び冷却循環手段90にブロア53,93を用いたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、ブロアを設けることなく自然対流で行なうようにしても良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態において、処理水として海洋深層水の場合で説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、湖水や、洗濯水などの排水であっても良く、適宜選択できる。
本発明の実施の形態に係る浄水装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る浄水装置を示し、分離空間側の構成を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る浄水装置を示し、凝縮空間側の構成を示す拡大断面図である。 従来の浄水装置の一例を示す図である。
符号の説明
S 浄水装置
B 分離空間
G 凝縮空間
V 弱真空手段
1 蒸気供給通路
10 分離塔
11 残物取出部
12 外塔
K 加熱空間
13 受け部
14 残物取出管
15 ネジ型ポンプ
20 処理水貯留槽
21 流通口部
22 通過口
23 第一筒状体
24 第二筒状体
25 覆体
26 メッシュ壁
27 受槽
30 処理水散布部
31 送給管
32 散布ヘッド
33 ポンプ
40 加熱水散布部
41 加熱水貯留部
42 収容槽
43 小孔
44 仕切り壁
45 加熱水送給管
46 ポンプ
50 加熱循環手段
51 上側連通路
52 下側連通路
53 ブロア
54 一方口
55 他方口
56 管路
60 加熱水排水パイプ(弱真空手段V)
61 排水入口
62 排水出口
63 排水槽
64 流量調整バルブ
70 凝縮塔
71 浄水取出部
72 外塔
R 冷却空間
73 受け部
74 浄水取出管
75 ポンプ
76 排出管
77 浄水槽
80 冷却水散布部
81 冷却水貯留部
82 収容槽
83 小孔
84 仕切り壁
90 冷却循環手段
91 上側連通路
92 下側連通路
93 ブロア
94 一方口
95 他方口
96 管路
100 冷却水排水パイプ(弱真空手段V)
101 排水入口
102 排水出口
103 排水槽
110 浄水散布部
111 浄水送給分岐管路
112 散布ヘッド
113 熱交換管部
120 調整真空ポンプ
121,122 吸引パイプ
123 吸引量調整バルブ
130 ポンプ
131 冷却水送給管路
132 処理水送給管路
133 ポンプ
134 熱交換管部
140 蒸気タービン
141 動力機構
142 発電機
143 セルモータ
150 フロートスイッチ
151 電磁弁
160 フロートスイッチ
161 電磁弁

Claims (13)

  1. 処理水が送給され該送給された処理水を加熱蒸発させて水蒸気と残物とに分離させる分離空間と、該分離空間で分離された残物を取出す残物取出部と、上記分離空間で分離された水蒸気が蒸気供給通路を介して供給され該供給された水蒸気を冷却により凝縮して浄水にする凝縮空間と、該凝縮空間で凝縮された浄水を取出す浄水取出部とを備えた浄水装置において、
    上記分離空間及び凝縮空間を弱真空状態にする弱真空手段を備えたことを特徴とする浄水装置。
  2. 上記分離空間を構成し上部が上記蒸気供給通路に連通し下部が上記残物取出部として構成される筒状の分離塔と、該分離塔の外側を覆い該分離塔との間に加熱空間を形成する外塔とを備え、上記分離塔の上側に処理水を散布する処理水散布部を設け、上記加熱空間の上側に該加熱空間に加熱水を散布する加熱水散布部を設け、該加熱空間の下部に散布された加熱水を貯留する加熱水貯留部を設け、上記加熱空間で加熱された気体を上記分離空間に送給して上記処理水散布部から散布された処理水と熱交換して処理水を蒸発させて水蒸気にし該熱交換後の気体を上記加熱空間に再び送給して循環させる加熱循環手段を設け、上記弱真空手段を、上記加熱水貯留部に排水入口が臨み排水出口が該加熱水貯留部よりも下方位置に開放し該加熱水貯留部に貯留された加熱水を自然落下により排水する加熱水排水パイプを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の浄水装置。
  3. 上記加熱循環手段を、上記分離塔の上側に設けられ上記分離空間と加熱空間を連通する上側連通路と、上記分離塔の下側に設けられ上記分離空間と加熱空間を連通する下側連通路と、上記加熱空間で加熱された気体を上記上側連通路から上記分離空間に送給し該分離空間での熱交換後の気体を上記下側連通路を通って上記加熱空間に再び送給するブロアとを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の浄水装置。
  4. 上記下側連通路を、上記分離空間に開口する一方口と上記加熱空間に開口する他方口とを管路を介して接続して構成し、該管路に気体を一方口から他方口へ送給する上記ブロアを介装したことを特徴とする請求項3記載の浄水装置。
  5. 上記凝縮空間を構成し上部が上記蒸気供給通路に連通し下部が上記浄水取出部として構成される筒状の凝縮塔と、該凝縮塔の外側を覆い該凝縮塔との間に冷却空間を形成する外塔とを備え、上記冷却空間の上側に該冷却空間に冷却水を散布する冷却水散布部を設け、該冷却空間の下部に散布された冷却水を貯留する冷却水貯留部を設け、上記冷却空間で冷却された気体を上記凝縮空間に送給して上記蒸気供給通路からの水蒸気と熱交換して水蒸気を凝縮して浄水にし該熱交換後の気体を上記冷却空間に再び送給して循環させる冷却循環手段を設け、上記弱真空手段を、上記冷却水貯留部に排水入口が臨み排水出口が該冷却水貯留部よりも下方位置に開放し該冷却水貯留部に貯留された冷却水を自然落下により排水する冷却水排水パイプを備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載の浄水装置。
  6. 上記冷却循環手段を、上記凝縮塔の上側に設けられ上記凝縮空間と冷却空間を連通する上側連通路と、上記凝縮塔の下側に設けられ上記凝縮空間と冷却空間を連通する下側連通路と、上記冷却空間で冷却された気体を上記上側連通路から上記凝縮空間に送給し該凝縮空間での熱交換後の気体を上記下側連通路を通って上記冷却空間に再び送給するブロアとを備えて構成したことを特徴とする請求項5記載の浄水装置。
  7. 上記下側連通路を、上記凝縮空間に開口する一方口と上記冷却空間に開口する他方口とを管路を介して接続して構成し、該管路に気体を一方口から他方口へ送給する上記ブロアを介装したことを特徴とする請求項6記載の浄水装置。
  8. 上記凝縮塔の上側に上記浄水取出部から取り出された一部の浄水を散布する浄水散布部を設けたことを特徴とする請求項5乃至7何れかに記載の浄水装置。
  9. 上記浄水取出部から取り出された一部の浄水を浄水散布部に送給する浄水送給分岐管路を設け、該浄水送給分岐管路を、上記冷却水貯留部内を通して設け、該冷却水貯留部内で浄水と冷却水との熱交換を行なわせることを特徴とする請求項8記載の浄水装置。
  10. 上記分離空間及び凝縮空間の圧力を調整する調整真空ポンプを備えたことを特徴とする請求項5乃至9何れかに記載の浄水装置。
  11. 上記処理水を冷却水として用いるとともに、上記冷却水貯留部の冷却水としての処理水を上記処理水散布部側に送給する処理水送給管路を設けたことを特徴とする請求項5乃至10何れかに記載の浄水装置。
  12. 上記処理水送給管路を、上記加熱水貯留部内を通して設け、該加熱水貯留部内で処理水と加熱水との熱交換を行なわせることを特徴とする請求項11記載の浄水装置。
  13. 上記分離空間と上記蒸気供給通路との間に設けられ上記処理水送給管路から送給される処理水を一時的に貯留し該貯留した処理水に上記分離空間で分離された水蒸気を流入させて上記蒸気供給通路に至らしめる流通口部を有した処理水貯留槽を設け、上記処理水散布部は上記処理水貯留槽の処理水を分離空間に散布することを特徴とする請求項2乃至12何れかに記載の浄水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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