JP2009273323A - 配電線地絡電流抑制装置の制御方法、及び配電線地絡電流抑制装置 - Google Patents

配電線地絡電流抑制装置の制御方法、及び配電線地絡電流抑制装置 Download PDF

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Abstract

【課題】系統の状態に応じて補償リアクトルの補償容量を適切に設定し、地絡方向保護継電器を安定して動作させる。
【解決手段】リアクトル45及び中性点接地抵抗器NGR46を変電所母線50に設け、リアクトル電流を線路充電電流に応じて第1のCT452を介して各フィーダ51,52,53に分配し、NGR46電流を第2のCT462を介して各フィーダ51,52,53に均等に分配する地絡電流抑制システムにおいて、配電自動化システム21から取得した情報に基づき系統切換後の対地静電容量Cを求め、対地静電容量Cに基づき対地充電電流Iを求め、対地充電電流Iに人工地絡試験によって求めた対地充電電流ITを常時系統により求めた充電電流INで除して求まる比率kを乗じてリアクトル電流ILを求め、リアクトル電流ILに対応した補償容量となるようにリアクトル45の補償容量を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配電線地絡電流抑制装置の制御方法、及び配電線地絡電流抑制装置に関し、とくに系統の状態に応じて補償リアクトルの補償容量を適切に設定するための技術に関する。
配電線の地絡電流を抑制する方法として、系統の中性点をリアクトル接地する方法が知られており、そのリアクトル接地の方式として、変電所で一括して接地する集中リアクトル接地方式と、配電系統に分散させて接地する分散リアクトル接地方式とが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。また地絡電流を抑制するために逆位相の電流を配電線に注入して地絡電流を抑制する地絡電流抑制装置(例えば、特許文献1を参照)や、地絡電流を打ち消すように制御するサイリスタ制御可変リアクトル装置(例えば、特許文献2を参照)が知られている。
特開2000−261958号公報 特開平10−248167号公報 「高圧配電線の保護方式に関する研究(第2報)(分散リアクトル方式の実験結果)」北川稔,黒田允,益田繁雄,技研時報(中国電力)No.57,昭和55年6月,pp.17-44
近年、配電線の地中化が進み、それにともない配電系統の対地充電電流が増大している。対地充電電流が増大すれば、改修工事を行って電気設備技術基準に規定されているB種接地工事による接地抵抗値を現状より小さな値とする必要があるが、改修工事に伴う作業負担/費用負担が問題となる。このため、補償リアクトルを設けて対応することが行われている。
しかしながら、作業や事故時等により系統変更が行われて補償容量が変化すると、過補償や不足補償の状態になる可能性があり、地絡方向保護継電器が不動作/誤動作を起こすことが懸念される。このため、系統の状態に応じて補償容量を適切に設定する仕組みが必要とされている。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、系統の状態に応じて補償リアクトルの補償容量を適切に設定し、地絡方向保護継電器を安定して動作させることが可能な配電線地絡電流抑制装置の制御方法、及び配電線地絡電流抑制装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
リアクトル及び中性点接地抵抗器NGRを夫々接地変圧器を介して変電所母線に設け、前記リアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を、線路充電電流に応じて第1のCTを介して各フィーダに分配し、前記NGRを流れる電流を第2のCTを介して前記各フィーダに分配する配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
前記リアクトルに、その補償容量を外部からの制御信号により設定可能な補償容量設定装置を設け、
CPU及びメモリを有する情報処理装置に、
配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の対地静電容量Cを求めるステップと、
前記対地静電容量Cに基づき対地充電電流ICを求めるステップと、
前記対地充電電流ICに、人工地絡試験によって求めた対地充電電流ITを常時系統により求めた充電電流INで除すことにより求められる比率kを乗じることにより、リアクトル電流ILを求めるステップと、
前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信するステップと
を実行させ、
前記補償容量設定装置に、
前記制御信号に応じて前記リアクトルの補償容量を設定するステップ
を実行させることとする。
また請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
前記各フィーダに前記第1のCTに接続するZCTを設け、
外部からの制御信号により前記各ZCTの前記各フィーダへの巻き付け数を設定可能なリアクトル電流分配装置を設け、
前記情報処理装置に、
配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の各フィーダの対地静電容量CFnumを求めるステップと、
前記各フィーダの対地静電容量CFnumに基づき前記各フィーダの対地充電電流ICFnumを求めるステップと
前記各フィーダの対地充電電流ICFnumに応じた前記リアクトル電流ILが前記各フィーダに供給されるように、前記ZCTを制御する前記制御信号を前記リアクトル電流分配装置に送信するステップと
を実行させることとする。
また請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
前記リアクトルは、前記補償容量設定装置によりその補償容量を段階的に設定可能であり、
前記情報処理装置は、
前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信する前記ステップにおいて、
系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記補償容量に最も近い補償容量となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階における前記リアクトルの補償容量と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する補償容量との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い補償容量となる前記段階となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこととする。
また請求項4に記載の発明は、
請求項1に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
前記NGRに、その抵抗値を外部からの制御信号により設定可能な抵抗値設定装置を設け、
前記情報処理装置に、前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信させるステップをさらに含むこととする。
また請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
前記NGRは、前記抵抗値設定装置によりその抵抗値を段階的に設定可能であり、
前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信する前記ステップにおいて、前記情報処理装置が、系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記抵抗値に最も近い抵抗値となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階におけるNGRの抵抗値と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する抵抗値との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い抵抗値となる前記段階となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこととする。
また請求項6に記載の発明は、
リアクトル及び中性点接地抵抗器NGRを夫々接地変圧器を介して変電所母線に設け、前記リアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を、線路充電電流に応じて第1のCTを介して各フィーダに分配し、前記NGRを流れる電流を第2のCTを介して前記各フィーダに均等に分配する配電線地絡電流抑制装置であって、
前記リアクトルはその補償容量を外部からの制御信号により設定可能な補償容量設定装置を備え、
CPU及びメモリを有する情報処理装置を備え、
前記情報処理装置は、
配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の対地静電容量Cを求める対地静電容量算出部と、
前記対地静電容量Cに基づき対地充電電流ICを求める対地充電電流算出部と、
前記対地充電電流ICに、人工地絡試験によって求めた対地充電電流ITを常時系統により求めた充電電流INで除すことにより求められる比率kを乗じることにより、リアクトル電流ILを求めるリアクトル電流算出部と、
前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信する送信部と、
を有し、
前記補償容量設定装置は、
前記制御信号に応じて前記リアクトルの補償容量を設定する補償容量設定部を有することとする。
また請求項7に記載の発明は、
請求項6に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
前記各フィーダに前記第1のCTに接続するZCTを設け、
外部からの制御信号により前記各ZCTの前記各フィーダへの巻き付け数を設定可能なリアクトル電流分配装置を設け、
前記情報処理装置は、配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の各フィーダの対地静電容量CFnumを求めるとともに、前記各フィーダの対地静電容量CFnumに基づき前記各フィーダの対地充電電流ICFnumを求め、前記各フィーダの対地充電電流ICFnumに応じた前記リアクトル電流ILが前記各フィーダに供給されるように、前記ZCTを制御する前記制御信号を前記リアクトル電流分配装置に送信することとする。
また請求項8に記載の発明は、
請求項6に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
前記リアクトルは、前記補償容量設定装置によりその補償容量を段階的に設定可能であり、
前記情報処理装置は、
前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信する際、
系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記補償容量に最も近い補償容量となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階における前記リアクトルの補償容量と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する補償容量との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い補償容量となる前記段階となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこととする。
また請求項9に記載の発明は、
請求項6に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
前記NGRはその抵抗値を外部からの制御信号により設定可能な抵抗値設定装置を備え、
前記情報処理装置は、前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信する送信部を有することとする。
また請求項10に記載の発明は、
請求項9に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
前記NGRは、前記抵抗値設定装置によりその抵抗値を段階的に設定可能であり、
前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信する際、前記情報処理装置は、系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記抵抗値に最も近い抵抗値となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階におけるNGRの抵抗値と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する抵抗値との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い抵抗値となる前記段階となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこととする。
本発明によれば、系統の状態に応じて補償リアクトルの補償容量を適切に設定し、地絡方向保護継電器を安定して動作させることができる。
図1に実施形態として説明する、電力系統の監視制御を行うシステム(以下、系統監視制御システム1と称する。)の概略を示している。同図に示すように、電力会社の営業所2では配電自動化システム21及び遠方制御装置統合親局(以下、遠制統合親局22と称する。)が稼働している。
このうち遠制統合親局22は、配電系統5に設けられている遠方制御装置子局(以下、遠制子局32と称する。)に中継局33及び通信線34を介して通信可能に接続している。遠制統合親局22は、配電自動化システム21からの指令に応じて遠制子局32に制御信号を送信し、開閉器や遮断器の状態を制御する。
一方、配電自動化システム21は、通信装置(以下、営業所DX23と称する。)、制御所3に設けられている通信装置(以下、制御所DX31と称する。)、及び変電所4に設けられている通信装置(以下、TC40と称する。)を介し、変電所4に設けられている情報処理装置(以下、地絡電流抑制制御装置41と称する。)と通信可能に接続している。
変電所4には、配電系統から各相のフィーダ51,52,53が引き込まれ、各フィーダ51,52,53は変流器(以下、CT61,62,63と称する。)を介して変電所4内の母線(以下、変電所母線50と称する。)に接続している。
各フィーダ51,52,53には零相変流器(以下、ZCT71,72,73と称する。)が接続している。変電所母線50には、接地変圧器(以下、GTR44と称する。)を介してリアクトル45及び中性点抵抗器NGR(以下、NGR46と称する。)が接続している。
リアクトル45を流れる電流(以下、リアクトル電流と称する。)は、線路充電電流に応じて変流器(以下、第1のCT452と称する。)及びZCT71,72,73を介して各フィーダ51,52,53に分配される。またNGR46を流れる電流(以下、NGR電流と称する。)は、変流器(以下、第2のCT462と称する。)及びZCT71,72,73を介して各フィーダ51,52,53に均等に分配される。
なお、リアクトル45とともにNGR46を併用しているのは、図示しない地絡方向継電器(DGR)の動作エネルギー不足の解消とリアクトルの完全補償によって相電圧が不安定になるのを解消するためである。
以上に説明した変電所4内の構成は分散リアクトル接地方式に相当し、前述した非特許文献1に詳述される集中リアクトル分割接地方式に相当する。
図1に示すように、リアクトル45には地絡電流抑制制御装置41からの制御信号に応じてリアクトル45の補償容量を設定する補償容量設定装置451が設けられている。またNGR46には、地絡電流抑制制御装置41からの制御信号に応じてNGR46の抵抗値を設定する抵抗値設定装置461が設けられている。さらに第1のCT452及びZCT71,72,73には、地絡電流抑制制御装置41からの制御信号に応じて、各フィーダ51,52,53の対地充電電流に応じたリアクトル電流を各フィーダ51,52,53に分配する、リアクトル電流分配装置455が設けられている。
図2Aにリアクトル45及びNGR46の詳細な構成を示している。同図に示すように、リアクトル45は接地変圧器441を介して変電所母線50に結合されている。またNGR46は接地変圧器442を介して変電所母線50に結合されている。
同図に示すように、リアクトル45は配線用遮断器(以下、MCB453と称する。)によって接続/切断される複数のリアクトル素子454を備え、MCB453の状態(接続/切断)切替(以下、タップ切替と称する。)により、リアクトル素子454の接続段数(以下、タップ段数と称する。)を段階的に切り替えることができる。すなわちリアクトル45の補償容量は、タップ切替により段階的に設定することができる(例えば、3.8、7.6、15.2、30.4(kVA))。
なお、後述するようにMCB453の動作状態(接続/切断)(すなわちタップ段数)は補償容量設定装置451が地絡電流抑制制御装置41からの制御信号に応じて制御する。
NGR46は、配線用遮断器(以下、MCB463と称する。)によって接続/切断される可変抵抗器464を備えている。すなわち可変抵抗器464の抵抗値は、タップ切替により段階的に設定することができる(例えば、2.5、3、4、5、6、12(Ω))。
なお、後述するように、MCB463の動作状態(接続/切断)及び可変抵抗器464の設定値(タップ段数)はNGR設定装置461が地絡電流抑制制御装置41からの制御信号に応じて制御する。
図2Bにフィーダ51及びZCT71の詳細な構成を示している。なお、同図では一例としてフィーダ51及びZCT71周辺の構成を示しているが、他のフィーダ52,53及びZCT72,73の構成も基本的に同じである。同図に示すように、ZCT71には、フィーダ51のZCT71への巻き付け数(ターン数)を切り替える、機械式又は半導体スイッチで構成される切替スイッチ711が設けられている。同図においてCT712は接続確認用の変流器、CT713は短絡確認用の変流器である。またスイッチ714は短絡用のスイッチである。
リアクトル電流分配装置455による巻き付け数の切り替えは、まずスイッチ714を閉じ、CT712,713で短絡を確認した後、スイッチ711を開くことにより行われる。なお、同図では、巻き付け数を1〜6回の範囲で切替可能としているが、切替範囲はこれに限られない。
地絡電流抑制制御装置41は、例えば、図3に示すハードウエアを備えた情報処理装置(コンピュータ)である。同図に示す情報処理装置10は、CPU11、主記憶装置12(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory))、ハードディスク等の外部記憶装置13、キーボードやマウスなどの入力装置14、液晶ディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印字装置などである表示装置15、TC40や補償容量設定装置451及び抵抗値設定装置461と通信するための通信インタフェース16を備える。
図4に地絡電流抑制制御装置41の機能を示す。同図に示す各機能は、情報処理装置10のハードウエアによって、もしくは、情報処理装置10のCPU11が、主記憶装置12又は外部記憶装置13に記憶されているプログラムを読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、地絡電流抑制制御装置41は、系統情報記憶部411、系統切換情報取得部412、対地静電容量算出部413、対地充電電流算出部414、リアクトル電流算出部415、タップ段数候補算出部416、抵抗値候補算出部417、巻き付け数算出部418、補償容量設定部419、抵抗値設定部420、及び巻き付け数設定部421を有している。
系統情報記憶部411は、系統に関する情報(以下、系統情報と称する。)を記憶する。なお、系統情報とは現在の配電系統の状態を特定する情報である。系統情報には、例えば配電系統を構成している配電線に関する情報(配電線の形態(架空、地中等)、種類、静電容量、亘長等)、開閉器や遮断器の状態(接続/切断)を示す情報などが含まれる。
<処理説明>
次に系統監視制御システム1の動作について図5に示すフローチャートとともに説明する。なお、以下の説明において、符号の前に付した「S」の文字はステップを意味する。
配電自動化システム21は、系統切換があると(S511:YES)、系統切換に関する情報(以下、切替情報と称する。)を地絡電流抑制制御装置41に送信する(S512)。
ここで切替情報とは、系統切換前の系統情報に基づいて、系統切換後の現在の系統情報を生成可能な情報である。系統情報には、例えば、系統切換に際して行われた開閉器や遮断器の状態変更に関する情報が含まれる。
配電自動化システム21から切替情報が送られてくると地絡電流抑制制御装置41の系統切換情報取得部412はこれを受信して記憶する(S513、S514)。
次に地絡電流抑制制御装置41の対地静電容量算出部413は、系統情報記憶部411が記憶している系統情報、及び系統切換情報取得部412が記憶している切替情報に基づいて、開閉器や遮断器の状態に変更があった配電線が接続しているバンクの配電線に関する情報を集計し(S515)、集計した情報に基づき関係する各バンクの対地静電容量Cを求める(S516)(図7を参照)。
また地絡電流抑制制御装置41の対地充電電流算出部414は、求めた対地静電容量Cに基づき系統切換後の対地充電電流Icを求める。
一方、地絡電流抑制制御装置41のリアクトル電流算出部415は、対地充電電流算出部414によって求められた対地充電電流Icに対応するリアクトル電流ILを求める(S517)。
次に地絡電流抑制制御装置41のタップ段数候補算出部416が、対地静電容量算出部413が求めた対地静電容量Cに基づきリアクトル45のタップ段数の候補を求める。また地絡電流抑制制御装置41の抵抗値候補算出部417が、NGR46のタップ段数の候補を求める(S518)。
次に地絡電流抑制制御装置41の巻き付け数算出部418が、S517で求めたリアクトル電流ILに基づき各フィーダ51,52,53のZCT71,72,73への巻き付け数を求める(S519)。
S520では、地絡電流抑制制御装置41の補償容量設定部419が、S518で求めたリアクトル45のタップ段数候補ntempと現在設定されているリアクトル45のタップ段数npとを比較することにより、リアクトル45のタップ段数を変更するか否かを判断する。そしてタップ段数を変更する場合には(S520:YES)、地絡電流抑制制御装置41は補償容量設定装置451にタップ段数の変更を指示する制御信号を出力する(S521)。一方、タップ段数を変更しない場合には(S520:NO)、S522に進む。
S522では、地絡電流抑制制御装置41の抵抗値候補算出部417が、S518で求めた抵抗値候補と現在のNGR46の抵抗値とを比較することにより、NGR46のタップ段数を変更するか否かを判断する。NGR46のタップ段数を変更する場合には(S522:YES)、抵抗値候補算出部417が抵抗値設定装置461にタップ段数の変更を指示する制御信号を出力する(S523)。一方、タップ段数を変更しない場合には(S522:NO)、S513に戻る。
S524では、地絡電流抑制制御装置41の巻き付け数設定部421が、S519で求めた巻き付け数と現在の各フィーダ51,52,53のZCT71,72,73への巻き付け数とを比較することにより、巻き付け数を変更するか否かを判断する。巻き付け数を変更する場合には(S524:YES)、巻き付け数設定部421はリアクトル電流分配装置455に巻き付け数の変更を指示する制御信号を出力する(S525)。一方、巻き付け数を変更しない場合には(S524:NO)、S513に戻る。
<具体的な計算方法>
まず図5のS516における対地静電容量Cの具体的な計算方法について説明する。地絡電流抑制制御装置41の対地静電容量算出部413は、系統情報記憶部411が記憶している系統情報と、系統切換情報取得部412が記憶している切替情報とに基づいて、配電線の対地静電容量Cを次のようにして求める。例えば配電線が導体周囲を絶縁体で被覆した地中線である場合、1線あたりの対地静電容量Cを次式から求める。
Figure 2009273323
なお、上式において、Dは地中線(電力ケーブル)の絶縁体外径、dは導体径、εは絶縁体の誘電率である。
また例えば架空配電線が図6に示す形態である場合、対地静電容量算出部413は対地静電容量Cを次式から求める。
Figure 2009273323
また例えば対地静電容量Cは電力線の提供業者等が公表している電力ケーブルの公称値から求めることもできる。
なお、形態を把握できない配電線の対地静電容量Cを他の配電線の実測値の平均値から求めてもよい。対地静電容量を計算により求めた場合、需要家宅への引込線や顧客設備側の対地静電容量が反映されていないため、実際の対地静電容量との間に差が生じることがある。そのような場合には、計算により求めた対地静電容量と人工地絡試験の実測値との差分を求め、これを各区間の亘長の比率で按分し、按分した値を対応する各区間の対地静電容量の計算結果に加算するようにしてもよい。図7に集計及び対地静電容量Cの算出例を示す。
<対地充電電流及びリアクトル電流の求め方>
図5のS516における対地充電電流Icは、系統電圧をE、Cを対地静電容量、CFnumを配電自動化システム21から取得される各フィーダの対地静電容量(numはフィーダの数)とすると次式から求めることができる。
Figure 2009273323
またS517におけるリアクトル電流ILは、例えば次式から求めることができる。
Figure 2009273323
<タップ段数候補の求め方>
図5のS518におけるタップ段数候補は例えば次のようにして求める。まず地絡電流抑制制御装置41のタップ段数候補算出部416は、S517で求めたリアクトル電流ILをリアクトルタップの容量切替間隔ΔILで除してその商n(整数)と剰余aを求める。
Figure 2009273323
そしてタップ段数候補算出部416は、次式に従いタップ候補ntempを求める。
Figure 2009273323
<リアクトルのタップ段数を変更するか否かの判断>
図5のS519のタップ段数を変更するか否かの判断について説明する。地絡電流抑制制御装置41の補償容量設定部419は、系統切換によりリアクトル電流Iに対応する補償容量に最も近い補償容量となるタップ段数が変化する場合、当該変化後の段階におけるリアクトルの補償容量と系統切換後におけるリアクトル電流Iに対応する補償容量との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、正値未満である場合は最も近い補償容量となる段階となるようにリアクトルを設定する制御信号を補償容量設定装置に送信し、正値以上である場合は段階を変化させる制御信号を送信しないようにする。
例えば、補償容量設定部419は、タップ段数候補算出部416により求めたタップ候補ntempと現在設定されているタップ段数npとを比較することにより、タップ段数を変更するか否かの判断を行う。具体的には、補償容量設定部419は、ntempがnpよりも1だけ大きい場合、すなわち補償容量を増加させる必要がある場合は次の(1)に従って新たなタップnnewを決定する。また補償容量設定部419は、ntempがnpよりも1だけ小さい場合、すなわち補償容量を減少させる必要がある場合には次の(2)に従って新たなタップnnewを決定する。上記(1)、(2)のいずれにも該当しない場合、補償容量設定部419は新たなタップnnewをntempとする(3)。
Figure 2009273323
以上によりタップ段数に変更が生じる場合、すなわち、上式においてnnew=ntempとなる場合、補償容量設定部419は補償容量設定装置451にタップ段数をntempとする旨の制御信号を補償容量設定装置送信する。一方、タップ段数に変更が生じない場合、すなわちnnew=npとなる場合、補償容量設定部419はタップ段数を変化させるような制御信号を補償容量設定装置451に送信しない。
なお、ntempとnpとの差が1である場合((1)又は(2)の場合)において、剰余が所定の条件を満たす場合にのみタップ段数を切り替えるようにしているのは、タップ段数の切替が過度に行われるのを防ぐためである。
<抵抗値候補の求め方>
図5のS518における抵抗値候補は例えば次のようにして求める。まず地絡電流抑制制御装置41の抵抗値候補算出部417が、NGR46にバンクの全充電電流の1/2〜1/4程度が流れるとした場合の抵抗値Rを求める。例えば抵抗値候補算出部417は、S517で求めたリアクトル電流ILと系統電圧Eとに基づき次式から抵抗値候補Roptを求める。
Figure 2009273323
次に抵抗値設定部420はn(n=1,2,3)をタップ数とし、Rをタップ数をnとしたときのNGR46の抵抗値とするとき、次式を満たす最小のnをタップ数候補として決定する。
Figure 2009273323
<NGRのタップ段数を変更するか否かの判断>
図5のS521における、NGR46のタップ段数を変更するか否かの判断について説明する。地絡電流抑制制御装置41の抵抗値設定部420は、系統切換によりリアクトル電流ILに対応する抵抗値に最も近い抵抗値となる段階が変化する場合、当該変化後の段階におけるNGR46の抵抗値と系統切換後におけるリアクトル電流ILに対応する抵抗値との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、正値未満である場合は最も近い抵抗値となる段階となるようにNGR46を設定する制御信号を抵抗値設定装置に送信し、正値以上である場合は段階を変化させる制御信号を送信しないようにする。
具体的には、抵抗値設定部420は、抵抗値候補算出部417により求めた抵抗値候補Roptと、現在設定されている抵抗値Rpとを比較することにより、タップ段数を変更するか否かの判断を行う。すなわち、抵抗値候補Roptを2倍した値から現在の抵抗値Rpを引いた差が0以上である場合には、タップ段数を変更せず(Rnew=Rp)、上記差が負となる場合は、タップ段数を変更する(Rnew=Rp)。
Figure 2009273323
<フィーダのZCTへの巻き付け数の求め方>
図5のS519における各フィーダ51,52,53のZCT71,72,73への巻き付け数の算出は、例えば次のようにして行う。まず次式から全リアクトル電流IL2を求める。
Figure 2009273323
なお、ΔILはリアクトルタップの容量切替間隔ΔILであり、nnewはS519で求めた新たなタップ段数である。
ここで第1のCT452の一次側と二次側の電流比(二次側電流/一次側電流)を1/30とすると、第1のCT452の二次側の電流値は
Figure 2009273323
となる。
一方、各フィーダ51,52,53の対地充電電流は次式から求まる。
Figure 2009273323
従って、各フィーダ51,52,53のZCT71,72,73への巻き付け数mは、次式から求めることができる。
Figure 2009273323
ところで、以上によれば、配電自動化システム21から取得した情報に基づきリアクトル電流ILを求め、リアクトル電流ILに対応した補償容量となるようにリアクトル45の補償容量を自動的に設定することができる。このため、系統切換後の配電系統5の状態に応じてリアクトル45の補償容量を適切に設定することができる。これにより系統切換後も地絡方向保護継電器を安定して動作させることができる。
また系統切換によりリアクトル電流ILに対応する補償容量に最も近い補償容量となるタップ段数が変化する場合に、当該変化後のタップ段数における補償容量と系統切換後のリアクトル電流ILに対する補償容量との差の絶対値が所定の正値未満である場合にのみタップ段数の切替が行われるようにしたので、タップ段数が過度に切替わるのを防ぐことができ、制御の安定化やリアクトル45の長寿命化が図られる。
また系統切換によりリアクトル電流ILに対応する抵抗値に最も近い抵抗値となるタップ段数が変化する場合に、変化後のタップ段数における抵抗値と系統切換後におけるリアクトル電流ILに対応する抵抗値との差の絶対値が所定の正値未満である場合にのみ、タップ段数の切替が行われるようにしたので、タップ段数が過度に切替わるのを防ぐことができ、制御の安定化やNGR46の長寿命化が図られる。
また配電自動化システム21から取得した情報に基づきフィーダ51,52,53のZCT71,72,73への巻き付け数を適切に設定することができる。
なお、以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
系統監視制御システム1を含む電力系統の概略図である。 リアクトル45及びNGR46の詳細な構成を示す図である。 フィーダ51及びZCT71の詳細な構成を示す図である。 地絡電流抑制制御装置41のハードウエア構成の一例を示す図である。 地絡電流抑制制御装置41の機能を示す図である。 系統切換に際し系統監視システム1で行われる処理を説明するフローチャートである。 架空配電線の形態の一例を示す図である。 配電線区間データ及び対地静電容量Cの計算例である。
符号の説明
1 系統監視制御システム
2 営業所
21 配電自動化システム
22 遠制統合親局
3 制御所
32 遠制子局
33 中継局
34 通信線
4 変電所
40 TC
41 地絡電流抑制制御装置
411 系統情報記憶部
412 系統切換情報取得部
413 対地静電容量算出部
414 対地充電電流算出部
415 リアクトル電流算出部
416 タップ段数候補算出部
417 抵抗値候補算出部
418 巻き付け数算出部
419 補償容量設定部
420 抵抗値設定部
421 巻き付け数設定部
44 GTR
45 リアクトル
451 補償容量設定装置
452 第1のCT
453 MCB
454 リアクトル素子
455 リアクトル電流分配装置
46 NGR
461 抵抗値設定装置
462 第2のCT
5 配電系統
50 変電所母線
51,52,53 フィーダ
61,62,63 CT
71,72,73 ZCT

Claims (10)

  1. リアクトル及び中性点接地抵抗器NGRを夫々接地変圧器を介して変電所母線に設け、前記リアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を、線路充電電流に応じて第1のCTを介して各フィーダに分配し、前記NGRを流れる電流を第2のCTを介して前記各フィーダに分配する配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
    前記リアクトルに、その補償容量を外部からの制御信号により設定可能な補償容量設定装置を設け、
    CPU及びメモリを有する情報処理装置に、
    配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の対地静電容量Cを求めるステップと、
    前記対地静電容量Cに基づき対地充電電流ICを求めるステップと、
    前記対地充電電流ICに、人工地絡試験によって求めた対地充電電流ITを常時系統により求めた充電電流INで除すことにより求められる比率kを乗じることにより、リアクトル電流ILを求めるステップと、
    前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信するステップと
    を実行させ、
    前記補償容量設定装置に、
    前記制御信号に応じて前記リアクトルの補償容量を設定するステップ
    を実行させること
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置の制御方法。
  2. 請求項1に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
    前記各フィーダに前記第1のCTに接続するZCTを設け、
    外部からの制御信号により前記各ZCTの前記各フィーダへの巻き付け数を設定可能なリアクトル電流分配装置を設け、
    前記情報処理装置に、
    配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の各フィーダの対地静電容量CFnumを求めるステップと、
    前記各フィーダの対地静電容量CFnumに基づき前記各フィーダの対地充電電流ICFnumを求めるステップと
    前記各フィーダの対地充電電流ICFnumに応じた前記リアクトル電流ILが前記各フィーダに供給されるように、前記ZCTを制御する前記制御信号を前記リアクトル電流分配装置に送信するステップと
    を実行させること
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置の制御方法。
  3. 請求項1に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
    前記リアクトルは、前記補償容量設定装置によりその補償容量を段階的に設定可能であり、
    前記情報処理装置は、
    前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信する前記ステップにおいて、
    系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記補償容量に最も近い補償容量となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階における前記リアクトルの補償容量と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する補償容量との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い補償容量となる前記段階となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこと
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置の制御方法。
  4. 請求項1に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
    前記NGRに、その抵抗値を外部からの制御信号により設定可能な抵抗値設定装置を設け、
    前記情報処理装置に、前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信させるステップをさらに含むこと
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置の制御方法。
  5. 請求項4に記載の配電線地絡電流抑制装置の制御方法であって、
    前記NGRは、前記抵抗値設定装置によりその抵抗値を段階的に設定可能であり、
    前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信する前記ステップにおいて、前記情報処理装置が、系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記抵抗値に最も近い抵抗値となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階におけるNGRの抵抗値と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する抵抗値との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い抵抗値となる前記段階となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこと
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置の制御方法。
  6. リアクトル及び中性点接地抵抗器NGRを夫々接地変圧器を介して変電所母線に設け、前記リアクトルを流れる電流であるリアクトル電流を、線路充電電流に応じて第1のCTを介して各フィーダに分配し、前記NGRを流れる電流を第2のCTを介して前記各フィーダに均等に分配する配電線地絡電流抑制装置であって、
    前記リアクトルはその補償容量を外部からの制御信号により設定可能な補償容量設定装置を備え、
    CPU及びメモリを有する情報処理装置を備え、
    前記情報処理装置は、
    配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の対地静電容量Cを求める対地静電容量算出部と、
    前記対地静電容量Cに基づき対地充電電流ICを求める対地充電電流算出部と、
    前記対地充電電流ICに、人工地絡試験によって求めた対地充電電流ITを常時系統により求めた充電電流INで除すことにより求められる比率kを乗じることにより、リアクトル電流ILを求めるリアクトル電流算出部と、
    前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信する送信部と、
    を有し、
    前記補償容量設定装置は、
    前記制御信号に応じて前記リアクトルの補償容量を設定する補償容量設定部
    を有すること
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置。
  7. 請求項6に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
    前記各フィーダに前記第1のCTに接続するZCTを設け、
    外部からの制御信号により前記各ZCTの前記各フィーダへの巻き付け数を設定可能なリアクトル電流分配装置を設け、
    前記情報処理装置は、配電自動化システムから取得した情報に基づき系統切換後の各フィーダの対地静電容量CFnumを求めるとともに、前記各フィーダの対地静電容量CFnumに基づき前記各フィーダの対地充電電流ICFnumを求め、前記各フィーダの対地充電電流ICFnumに応じた前記リアクトル電流ILが前記各フィーダに供給されるように、前記ZCTを制御する前記制御信号を前記リアクトル電流分配装置に送信すること
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置。
  8. 請求項6に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
    前記リアクトルは、前記補償容量設定装置によりその補償容量を段階的に設定可能であり、
    前記情報処理装置は、
    前記リアクトル電流ILに対応した補償容量となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信する際、
    系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記補償容量に最も近い補償容量となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階における前記リアクトルの補償容量と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する補償容量との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い補償容量となる前記段階となるように前記リアクトルを設定する前記制御信号を前記補償容量設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこと
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置。
  9. 請求項6に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
    前記NGRはその抵抗値を外部からの制御信号により設定可能な抵抗値設定装置を備え、
    前記情報処理装置は、前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信する送信部を有すること
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置。
  10. 請求項9に記載の配電線地絡電流抑制装置であって、
    前記NGRは、前記抵抗値設定装置によりその抵抗値を段階的に設定可能であり、
    前記リアクトル電流ILに対応した抵抗値となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信する際、前記情報処理装置は、系統切換により前記リアクトル電流ILに対応する前記抵抗値に最も近い抵抗値となる前記段階が変化する場合、当該変化後の段階におけるNGRの抵抗値と系統切換後における前記リアクトル電流ILに対応する抵抗値との差の絶対値が所定の正値未満であるか否かを判断し、前記正値未満である場合は前記最も近い抵抗値となる前記段階となるように前記NGRを設定する前記制御信号を前記抵抗値設定装置に送信し、前記正値以上である場合は前記段階を変化させる前記制御信号を送信しないこと
    を特徴とする配電線地絡電流抑制装置。
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